JP6355533B2 - 映像表示装置及び映像表示装置の製造方法 - Google Patents

映像表示装置及び映像表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、映像表示装置及び映像表示装置の製造方法に関する。
屋外に設置される大型の映像表示装置は、複数の発光素子が配列された多数の表示ユニットをタイリングして組み立てられる。映像表示装置は、図23の断面図に示すように、基板1と、基板1に配列された複数の発光素子2とを備える。基板1はケース3に締結されている。基板1と発光素子2の周囲は、防水のために充填剤4で封止され、基板1の前面には発光素子2に外光が入射するのを遮るためのルーバ5が配置されている。ルーバ5を有する映像表示装置は、例えば特許文献1に開示されている。ルーバ5は、基板1に実装されたボス8にネジ6により締結される。
特開2002−358033号公報
この種の映像表示装置では、発光素子2のリード(素子電極)7からの充填剤4の充填高さ(厚み)を、防水性能を確保するために必要な厚みとしなければならない。すなわち、この種の映像表示装置では、発光素子2のリード7の高さによって充填剤4の充填高さ(厚み)d1が決まる。
上記特許文献1に開示された技術のように、映像表示装置を製造する際には、ルーバ5をボス8に締結した後に、充填剤4の充填が行われる。したがって、ルーバ5をボス8に取り付けるためには、ボス8の高さd2を、充填剤4の充填高さd1より高くする必要がある。
ルーバ5は、発光素子2への外光の入射を遮る一方で、発光素子2の出射光の一部の出射も遮る。したがって、視野角を広げるためには、ルーバ5の高さは低い方が望ましい。また、充填剤4へ入射する光の反射を低減するためには、ルーバ5の間隔を狭くして、充填剤4の露出面積を少なくするのが望ましい。
しかしながら、ルーバ5の高さ、ルーバ5の間隔等は、充填剤4の高さに起因して設計上の制約が生じ、これにより、映像表示装置の表示性能が制約を受ける。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表示性能をさらに向上することができる映像表示装置及び映像表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係る映像表示装置は、基板と、基板に実装された表面実装型の発光素子であって、リードが本体から基板の実装面の方向に張り出している複数の発光素子と、基板上の発光素子間に実装され発光素子よりも高さが低くリードよりも高い締結台と、締結台よりも幅広で上面が発光素子よりも低く締結台上に締結され基板の実装面に垂直な方向に関して、リードの少なくとも一部と重なっている幅広部分と、当該部分から発光素子よりも高く張り出した張り出し部とを有するルーバと、複数の発光素子及び締結台の周囲に充填される充填剤と、を備え、充填剤は、基板とルーバとの間に隙間がないように充填され、充填剤の充填高さは、発光素子のリードに対する防水機能を保持できる高さで、締結台より高く、ルーバの上面より低い。
この発明によれば、基板とルーバとの間に隙間が生じないように充填剤が充填されている。ルーバと充填剤との間に隙間が生じないようにすれば、その隙間に水が浸入した場合のことを考慮する必要がなくなるので、防水機能を保持したまま、ルーバの取り付け高さをより低く設定することができる。この結果、表示性能をさらに向上することができる。
図1(A)は、この発明の実施の形態1に係る映像表示装置の正面図である。図1(B)は、図1(A)のA−A’線断面図である。 発光素子の正面図である。 図1(B)の拡大断面図である。 図1(A)及び図1(B)の映像表示装置の製造工程の流れを示すフローチャートである。 基板に発光素子が実装された状態を示す図である。 基板がケースに収容された状態を示す図である。 ボスが基板に実装された状態を示す図である。 ルーバが締結された状態を示す図である。 充填剤が充填された状態を示す図である。 図10(A)は、ルーバの厚みを薄くした場合を示す図である。図10(B)は、ルーバの厚みを厚くした場合を示す図である。 図11(A)は、ルーバ間の開口を広くした場合を示す図である。図11(B)は、ルーバ間の開口を狭くした場合を示す図である。 ルーバの高さを変更した場合の視野角の違いを示す図である。 この発明の実施の形態2に係る映像表示装置の構成を示す拡大断面図である。 ルーバに設けられた切欠きを示す図である。 この発明の実施の形態3に係る映像表示装置の構成を示す拡大断面図である。 図15の映像表示装置の製造工程の流れを示すフローチャートである。 充填剤が充填された状態を示す図である。 ルーバの構成を示す図である。 デルタ配列された複数の発光素子を示す図である。 X配列された複数の発光素子を示す図である。 ケースにボスが一体成形された映像表示装置の拡大断面図である。 図21の映像表示装置の製造工程の流れを示すフローチャートである。 従来の映像表示装置の構成を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態に係る映像表示装置及び映像表示装置の製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。この映像表示装置は、複数の発光素子が格子状に配列された基板と、基板の前面に配置されたルーバとの間の空間を、充填剤で隙間なく充填する。この実施の形態において、「高さ」というときには、基板を基準とする高さを意味するものとする。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1について説明する。この実施の形態1では、ルーバに充填剤の注入を行う注入穴が設けられている。基板にルーバを締結した後に注入穴から封止用の充填剤を注入して、発光素子の周囲を封止する。ルーバを基板に締結する締結台の高さは、発光素子の高さより低く設定されている。
図1(A)に示すように、この実施の形態に係る映像表示装置100は、正方形状の基板1と、基板1に配列して、実装された複数の発光素子2と、を備える。配列された複数の発光素子2全体で、映像が表示される。各発光素子2は、映像を構成する画素となる。
以下では、XYZ座標系を用いて説明を行う。また、基板1に6×6個の発光素子2が実装されるものとする。複数の発光素子2が実装された基板1の面、すなわち+Z側の面(XY面)が映像の表示面となる。この実施の形態では、映像表示装置100は、Y軸方向を上下方向とし、X軸方向を左右方向とする。複数の発光素子2は、表面実装(SMD:Surface Mounting Device)型の発光素子である。
図1(A)のA−A’線断面図である図1(B)に示すように、基板1はケース3に収納されている。ケース3は例えば、樹脂製である。
基板1の表面(+Z側の面)は、防水保護のため、発光素子2が実装されている部位を除いて基板1を封止するための充填剤4で被覆されている。充填剤4としては、撥水性のあるものが用いられる。例えば、充填剤4としてエポキシ樹脂又は光、熱等で硬化する樹脂などを用いることができる。充填剤4としては、硬化するまでに一定の時間を要する流動性のあるものが用いられる。充填剤4は、その流動性を制御できる材料であるのが望ましい。
また、基板1の前面にはルーバ5が設けられている。ルーバ5の表面は、太陽光などの外光の反射率が低くなるように黒く塗装されている。ルーバ5は、X軸方向に延びている。このルーバ5により、その直下(−Y側)にある発光素子2に、外光が+Y側から入射するのが防止されている。ルーバ5は、+Z側から見て、各発光素子2を遮蔽することのないように配設されている。基板1の背面(−Z側の面)から、各発光素子2に電力を供給するための配線12が引き出されている。
発光素子2の内部には、青色、赤色、緑色の3つの発光ダイオードが実装されている。すなわち、発光素子2は、3色の発光ダイオードを1つのパッケージにまとめたものである。この発光素子2では、1つの発光ダイオードについて、リード7が2つ設けられている。したがって、図2に示すように、各発光素子2には、6つのリード7が設けられている。リード7は、基板1に設けられた配線12と接続され、基板1上に設けられたパッドとはんだづけ等により電気的に接続される。なお、発光素子2のリード7の数は、6つには限られない。各色の発光ダイオードのグラウンド側を共通のリードとすることにより、リードの数を4つ(各色のLEDの正極に接続された3つのリード、各色のLEDの負極に接続された1つのリード)に低減した発光素子2を用いてもよい。このように、本発明は、発光素子2のリードの数には制限されない。
発光素子2の中央には、レンズ11が設けられている。このレンズ11が形成された面が発光素子2の光出射面に対応する。3つ(3色)の発光ダイオードから発せられた光は、レンズ11を介して外部に出射される。3つ(3色)の発光ダイオードの発光強度がそれぞれ調整されて、各発光素子2から任意の色の光がレンズ11を介して出射される。この結果、ドットマトリクス状に配列された複数の発光素子2全体により、映像が表示面に表示される。
図3には、映像表示装置100の一部の拡大断面図が示されている。図3に示すように、映像表示装置100は、締結台としてのボス8をさらに備える。ボス8は、基板1上の発光素子2が実装されていない部分に形成されている。ボス8は、基板1から+Z方向に突出する突起である。ボス8は、図3では1つしか示されていないが、実際には、基板1上に点在するように実装されている。この実施の形態1では、基板1を基準とするボス8の高さh1は、発光素子2の高さh2よりも低くなるように設定されている。
ルーバ5は、ネジ6で、ボス8と締結される。ルーバ5の+Z側の面には、ネジ6を挿入するためのネジ穴が設けられている。ネジ穴が設けられたルーバ5の+Z側の面を上面とする。ルーバ5の張り出し部50は、その上面からさらに+Z方向に張り出している。
また、ルーバ5には、複数の発光素子2とボス8との間に充填剤4を充填するための注入穴9が設けられている。注入穴9は、後述する充填剤4を注入する装置の充填ノズル10(図9参照)の外径よりも大きな外径を有している。注入穴9は、注入穴9を介して充填される充填剤4が基板1全体に行き渡るように、複数の箇所に点在して設けられている。注入穴9は、充填剤4の粘性等を考慮して決定するのが望ましい。
この実施の形態によれば、注入穴9は、ルーバ5に複数設けられている。このようにすれば、充填剤4を基板1とルーバ5との間に隙間無く均一に充填し易くなる。
この実施の形態では、ボス8とネジ止めするためのネジ穴が設けられたルーバ5の面の高さh3が、基板1を基準とする複数の発光素子2の高さh2より低くなるように設定されている。
次に、映像表示装置100の製造工程について説明する。図4には、製造工程の流れが示されている。
まず、基板1に複数の発光素子2を実装する(ステップS1;第1の工程)。ここでは、図5に示すように、基板1の+Z側の面に複数の発光素子2を実装する。各発光素子2は、基板1上に形成されたパッドにリード7の先端が接するように置かれ、はんだづけ等により、基板1のパッドと接続される。この+Z側の面が映像の表示面となる。この状態で、発光素子2が基板1を介して配線12に接続されている。
続いて、ケース3に基板1を収容し、ネジ又は接着剤などを用いて基板1をケース3に締結する(ステップS2)。図6には、ケース3に基板1が収容された状態が示されている。図6に示すように、基板1は、発光素子2の実装面(+Z側の面)が露出した状態で、ケース3に締結される。
続いて、基板1にボス8を実装する(ステップS3)。ボス8の実装には、例えば、ネジ又は接着剤が用いられる。図7には、基板1にボス8が実装された状態が示されている。図7に示すように、ボス8は、基板1の+Z側の面上で、発光素子2の間に取り付けられる。ボス8の高さh1は、発光素子2の高さh2よりも低くなるように設定されている。ボス8の+Z側の面には、ネジ6が差し込まれるネジ穴が開けられている。
続いて、ネジ6を用いて、ボス8にルーバ5を締結する(ステップS4;第2の工程)。図8には、ルーバ5がボス8に締結された状態が示されている。図8に示すように、ルーバ5は、ネジ6により、ボス8に締結される。ネジ穴が開けられたルーバ5の上面の高さh3は、発光素子2の上面の高さh2より低くなるように設定されている。
ルーバ5を締結した後に、充填剤4を充填する装置に映像表示装置100をセットし、充填ノズル10を用い、ルーバ5の注入穴9を介して、充填剤4を充填する(ステップS5;第3の工程)。充填剤4は、流動性を有したまま、充填ノズル10から注入穴9を介して、基板1上に流れ込む。この際、装置内部を減圧して、充填剤4が基板1、具体的には、発光素子2の周囲に行き渡り易くするようにしてもよい。
充填剤4の充填は、充填剤4の高さがルーバ5の底面まで達し、そのルーバ5の底面を超えて、図9に示す状態(発光素子2の上面までは達しない高さ)となるまで続けられる。図9に示す状態になると、充填装置は、充填ノズル10を次の注入穴9に移動させて、その注入穴9を介して充填剤4を注入する。すなわち、このようにして、基板1の全面に充填剤4が行き渡り、充填剤4が基板1とルーバ5との間に隙間無く充填されていく。
必要であれば、複数の充填ノズル10がそれぞれ複数の注入穴9を介して充填剤4を注入するようにしてもよい。これにより、充填剤4が、基板1とボス8とルーバ5との間に隙間無く充填されるようになる。図9に示す状態になると、充填剤4に対して熱等が与えられ、硬化処理が行われる。
この実施の形態に係る映像表示装置100では、発光素子2のリード7から+Z側の映像面までの高さは従来と同じ充填高さd1かそれ以上となっている。したがって、充填剤4の従来と同等の防水機能を保持することができる。
さらに、この映像表示装置100では、ルーバ5の高さが、図23に示すような従来の映像表示装置よりも、低く設定され、基板1とルーバ5との間に、充填剤4が隙間無く充填されている。これにより、例えば、映像表示装置100を以下のように設計することができる。
(1)例えば、図10(A)及び図10(B)に示すように、同じ視野角θ1を保持したままで、ルーバ5の厚みを厚くすることができる。ルーバ5の厚みをより厚くすることで、ルーバ5を製造することが容易になるうえ、破損しにくくすることもできる。
(2)発光素子2の発光を遮ることなくルーバ5の間隔を狭くすることができる。例えば、図11(A)には、ルーバ5の間隔が広く設定されている構成が示されており、図11(B)には、ルーバ5の間隔が狭く設定されている構成が示されている。図11(A)と図11(B)とを比較するとわかるように、両者は、視野角がともにθ1となり、同じである。図11(B)に示すように、ルーバ5の間隔を狭くすることにより、充填剤4が外部に露出した部分の面積を減少させて、充填剤4による外光の反射量を低減することができる。これにより、映像表示装置100を小型化することができる。また、発光素子2の配置間隔も狭くし、その配列密度を大きくすることができるので、映像の解像度及びコントラストも向上することができる。
(3)発光素子2の高さよりも、ルーバ5の上面(張り出し部50を除く)の高さを低く設定することができる。このため、例えば、図12に示すように、視野角をθ1からθ2に拡大することができる。
すなわち、このようにすれば、高い表示性能を有する映像表示装置100を得ることができる。
以上詳細に説明したように、この実施の形態によれば、ルーバ5に充填剤4の注入穴9を設け、注入穴9を介して充填剤4を注入することにより、基板1とルーバ5との間の空間に隙間が生じないように複数の発光素子2の周囲に充填剤4を充填することができる。ルーバ5と充填剤4との間に隙間が生じないようにすれば、その隙間に水が浸入した場合のことを考慮する必要がなくなるので、防水機能を保持したまま、ルーバ5の取り付け高さをより低く設定することができる。この結果、映像表示装置100の表示性能をさらに向上することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。上記実施の形態1では、ルーバ5に充填剤4の注入穴9を設け、注入穴9を介して充填剤4を注入することにより、基板1とルーバ5との間の空間に隙間が生じないように複数の発光素子2の周囲に充填剤4を充填したが、充填剤4の注入方法は、任意である。この実施の形態では、発光素子2とルーバ5との隙間から充填剤4が充填される。
図13には、この発明の実施の形態2に係る映像表示装置100の構成が示されている。この映像表示装置100は、複数の発光素子2とボス8との間に、基板1とルーバ5との間に隙間が生じないように充填剤4が充填されている。ルーバ5に充填剤4の注入穴は設けられていない。
上記実施の形態2に係る映像表示装置100は、上記実施の形態1と同様に、図4の流れに沿って製造される。すなわち、発光素子2が基板1に実装され(ステップS1)、基板1がケース3へ収容され(ステップS2)、基板1にボス8が実装される(ステップS3)。
そして、ボス8を介してルーバ5を基板1に締結した後(ステップS4)、充填剤4の充填が行われる(ステップS5)。すなわち、ルーバ5を締結した後、充填ノズル10を用いて、ルーバ5と発光素子2間の隙間から充填剤4が注入され、充填される。
充填剤4の注入は、発光素子2とルーバ5との隙間から行われる。このようにして、充填剤4は、基板1とルーバ5との間に隙間なく充填される。
なお、図14に示すように、ルーバ5の側面に切欠き15を設けるようにしてもよい。充填ノズル10は、この切欠き15を介して、複数の発光素子2とボス8との間に充填剤4が充填される。
この映像表示装置100によれば、ルーバ5の取り付けの高さを従来よりも低くすることができる。このため、(1)同じ視野角であればルーバ5の厚みを厚くすることができる(図10(A)及び図10(B)参照)。(2)発光素子2の発光を遮ることなくルーバ5の開口を狭くして、外光の反射率を低減し、発光素子2の配置を密にして、映像表示装置全体を小型化することができるうえ、解像度、コントラストを向上することができる(図11(A)及び図11(B)参照)。(3)発光素子2よりもルーバ5を低く取り付けて、視野角を拡大することができる(図12参照)。すなわち、このようにすれば、高い表示性能を有する映像表示装置100を得ることができる。
以上詳細に説明したように、この実施の形態によれば、発光素子2とルーバ5との隙間から、基板1とルーバ5との間に隙間が生じないように充填剤4を充填することができる。ルーバ5と充填剤4との間に隙間が生じないようにすれば、その隙間に水が浸入した場合のことを考慮する必要がなくなるので、防水機能を保持したまま、ルーバ5の取り付け高さをより低く設定することができる。この結果、映像表示装置100の表示性能をさらに向上することができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。上記各実施の形態では、ルーバ5を締結してから、充填剤4を注入したが、それ以外の方法でもよい。この実施の形態3に係る映像表示装置では、充填剤4の充填を行ってから、ルーバ5がボス8に締結される。
図15には、この発明の実施の形態3に係る映像表示装置100の構成が示されている。図15に示すように、この映像表示装置100は、複数の発光素子2とボス8との間に、充填剤4が基板1とルーバ5との間に隙間が生じないように充填されている。この実施の形態では、充填剤4として、流動性が長く保持できる充填剤を用いるのが望ましい。充填剤4としては、充填してから一定時間経過した後に硬化するものを用いてもよいが、例えば、充填剤4を、熱硬化性を有する樹脂とし、充填剤4を充填し、ルーバ5を締結した後に、熱等により硬化させるようにしてもよい。
図16には、この映像表示装置100の製造工程の流れが示されている。図16に示すように、発光素子2が基板1に実装され(ステップS11;第4の工程)、基板1がケース3へ収容され(ステップS12)、基板1にボス8が実装される(ステップS13)。ボス8の高さh1は、発光素子2の高さh2より低くなるように設定されている。
続いて、充填剤4の充填を行う(ステップS14;第5の工程)。図17に示すように、この時点ではルーバ5がボス8に締結されていないので、発光素子2の周囲を、充填ノズル10を用いて容易に充填剤4を充填することができる。充填剤4は基板1上を流れることができる程度の粘性を有し、流動性のある状態となっているので、充填ノズル10から吐出された充填剤4は、基板1上の発光素子2の周囲に流れ込み、最終的には、基板1全体に行き渡り、基板1とルーバ5との間に隙間が生じないように充填される。
充填剤4が充填された後、充填された充填剤4が流動性を保持している間に、ルーバ5をボス8にネジ6を用いて締結する(ステップS15;第6の工程)。充填剤4が一定時間経過後に硬化する場合には、その一定時間内にルーバ5の締結が行われ、充填剤4が熱等で硬化させるものである場合には、その熱処理(硬化処理)が行われる前にルーバ5の締結が行われる。ルーバ5は充填剤4に接した状態、より具体的には、ルーバ5の底部が充填剤4に沈みこんだ状態で締結されるので、ルーバ5と発光素子2との間の空間が充填剤4で満たされる。このため、発光素子2とルーバ5との間の空間に隙間なく充填剤4を充填することができる。この実施の形態では、発光素子2の高さh2よりルーバ5の高さh3が低くなるようにボス8の高さが設定されている。
このように、充填剤4が硬化する前にルーバ5を取り付けることで、基板1とルーバ5との間の空間に充填剤4を隙間なく充填することができる。ルーバ5の取り付けが完了すると、熱等で、充填剤4の硬化処理が行われる。
この映像表示装置100によれば、ルーバ5の取り付けの高さを従来よりも低くすることができるため、(1)同じ視野角を維持したままルーバ5の厚みを厚くすることができる(図10(A)及び図10(B)参照)。(2)発光素子2の発光を遮ることなくルーバ5の開口を狭くして、外光の反射量を低減し、発光素子2の配置を密にして、映像表示装置全体を小型化することができるうえ、解像度、コントラストを向上することができる(図11(A)及び図11(B)参照)。(3)発光素子2の上面よりルーバ5を低く取り付けて、視野角を拡大することができる(図12参照)。すなわちこのようにすれば、高い表示性能をもった映像表示装置100を得ることができる。
なお、ルーバ5では、ボス8に取り付けられる部分に凹部51が形成されていてもよい。このようにすれば、ボス8の高さが同じであったとしても、ルーバ5の高さをさらに低くすることができる。
上記各実施の形態に係る映像表示装置100のように、基板1とルーバ5との間に充填剤4を隙間無く充填すれば、映像表示装置100の表示性能を向上することができるうえ、映像表示装置100の薄型化も可能となる。なお、基板1とルーバ5との間に充填剤4を隙間無く充填する方法は、上記各実施の形態に係るものには限られない。例えば、基板1又はケース3等に充填剤4を注入する注入穴9を設け、その注入穴9から充填剤4を充填するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、ボス8の高さh1が、基板1を基準とする複数の発光素子2の高さh2より低く設定されているものとしたが、ボス8の高さが、発光素子2の高さより高くてもよい。できるだけルーバ5の高さが低くなっていればよい。
また、上記各実施の形態では、ボス8とネジ止めするためのネジ穴が設けられたルーバ5の面の高さh3が、複数の発光素子2の高さh2より低くなるように設定されているものとしたが、ルーバ5の上面の高さが、発光素子2の高さより高くなっていてもよい。できるだけルーバ5の高さが低くなっていればよい。
上記各実施の形態に係る映像表示装置100では、充填剤4が露出する部分の高さも、本来必要なd1以上となっているので、耐水性に問題はない。
また、発光素子2の間から充填剤4を注入するようにしてもよい。
上記各実施の形態では、基板1は正方形状であったが、長方形状や他の形状であってもよい。
上記各実施の形態では、発光素子2をSMD(Surface Mounting Device)型LEDとしたが、この発明はこれには限られない。例えば、発光素子2は砲弾型LEDであってもよい。
上記各実施の形態では、発光素子2を、3色の発光ダイオードを1つのパッケージにまとめたものとしたが、この発明はこれには限られない。例えば、各発光素子2は、1つの発光ダイオードであってもよいし、2つでもよい。4つ以上の発光ダイオードを1つのパッケージにまとめたものとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、側面にリード7が設けられた発光素子2について説明したが、発光素子2の素子電極の形態はこれには限られない。例えば、素子電極は、発光素子の底面にはんだボールによる電極(バンプ)が取り付けられているもの(BGAタイプのチップ)であってもよいし、素子電極がワイヤ状のものであってもよい。
また、上記各実施の形態では、6×6の発光素子2が基板1に配置された例を示したが、各基板1に配置される発光素子2の数は任意である。
また、上記各実施の形態では、青色、赤色、緑色の3つの発光ダイオードが組み込まれた発光素子2をドットマトリクス状に配列したが、これには限られない。発光素子2は、規則的に配列されていれば、格子状に配列されていなくてもよい。また、例えば、発光素子2は、赤色、青色、緑色のいずれか1色の発光ダイオードであってもよい。この場合、図19に示すように、赤色、青色、緑色の発光素子2を配列するようにしてもよい。このような配列をデルタ配列という。
図20に示すように、赤色、青色、緑色の発光素子2をX字状に配列するようにしてもよい。このような配列をX配列という。図19及び図20では、赤色の発光素子2がRで示され、青色の発光素子2がBで示され、緑色の発光素子2がGで示されている。この場合には、各色の発光素子2を、それぞれの光出射面が基板1の垂線方向に対して0度以上90度未満の範囲内で複数の異なる方向を向くように基板に実装することができる。なお、デルタ配列及びX配列において、青色、赤色、緑色の発光素子2の配列は、図19、図20に示すものには限られず、適宜変更が可能である。
図19、図20に示す配置であっても、基板1とルーバ5との間に隙間なく充填剤5を充填することによって、映像表示装置の表示性能を向上することができる。
また、図21に示すように、ボス8は、ケース3に一体成形されていてもよい。この場合、図22に示すように、ボス8のケース3への実装(ステップS3)を省略することができる。基板1には、ボス8が貫通する貫通穴が設けられており、ステップS1では、その貫通穴にボス8を通すようにして、基板1がケース3内に嵌め込まれる。ステップS2では、基板1は、ケース3にネジ止め又は接着剤により接着される。ステップS4(ルーバの締結)、S5(充填剤の充填)については、上記実施の形態と同様に行われる。ケース3にボス8が一体成形された映像表示装置は、上記実施の形態2、3に係る製造方法で製造することも可能である。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
この発明は、特に屋外に配置され、LED等の発光素子を多数配列して形成する大型ディスプレイ等に適用することができる。また、屋外に限らず、室内で用いられる映像表示装置に適用してもよい。
1 基板、2 発光素子、3 ケース、4 充填剤、5 ルーバ、6 ネジ、7 リード、8 ボス、9 注入穴、10 充填ノズル、11 レンズ、12 配線、15 切欠き、50 張り出し部、51 凹部、100 映像表示装置

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板に実装された表面実装型の発光素子であって、リードが本体から基板の実装面の方向に張り出している複数の発光素子と、
    前記基板上の前記発光素子間に実装され前記発光素子よりも高さが低く前記リードよりも高い締結台と、
    前記締結台よりも幅広で上面が前記発光素子よりも低く前記締結台上に締結され前記基板の実装面に垂直な方向に関して、前記リードの少なくとも一部と重なっている幅広部分と、当該部分から前記発光素子よりも高く張り出した張り出し部とを有するルーバと、
    前記複数の発光素子及び前記締結台の周囲に充填される充填剤と、
    を備え、
    前記充填剤は、前記基板と前記ルーバとの間に隙間がないように充填され、
    前記充填剤の充填高さは、前記発光素子のリードに対する防水機能を保持できる高さで、前記締結台より高く、前記ルーバの上面より低い、
    映像表示装置。
  2. 前記充填剤を充填するための注入穴が、前記ルーバの幅広部分に設けられている、
    請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記注入穴が複数設けられている、
    請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記充填剤を充填するための隙間が、前記複数の発光素子と前記ルーバとの間に設けられている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の映像表示装置。
  5. 表面実装型の発光素子であって、リードが本体から基板の実装面の方向に張り出している複数の発光素子を基板に実装する第1の工程と、
    前記発光素子よりも高さが低く前記リードよりも高い締結台を、前記基板上の前記発光素子間に実装する第2の工程と、
    前記締結台よりも幅広で上面が前記発光素子よりも低く前記締結台とネジ止めするためのネジ穴が設けられ前記基板の実装面に垂直な方向に関して前記リードの少なくとも一部と重なっている幅広部分と、当該部分から前記発光素子よりも高く張り出した張り出し部とを有するルーバを、前記締結台上に締結する第3の工程と、
    前記複数の発光素子及び前記締結台の周囲に充填剤を充填する第4の工程と、
    を含み、
    前記第4の工程では、
    前記充填剤は、前記基板と前記ルーバとの間に隙間がないように、かつ、充填高さが、前記発光素子のリードに対する防水機能を保持できる高さで、前記上面より低く、前記締結台より高くなるように充填される、
    映像表示装置の製造方法。
  6. 前記第4の工程では、
    前記ルーバに設けられた注入穴を介して、前記充填剤を前記複数の発光素子の周囲に充填する、
    請求項5に記載の映像表示装置の製造方法。
  7. 前記第4の工程では、
    前記複数の発光素子と前記ルーバとの間に設けられた隙間を介して、前記充填剤を前記複数の発光素子の周囲に充填する、
    請求項5に記載の映像表示装置の製造方法。
  8. 表面実装型の発光素子であって、リードが本体から基板の実装面の方向に張り出している複数の発光素子を基板に実装する工程と、
    前記発光素子よりも高さが低く前記リードよりも高い締結台を、前記基板上の前記発光素子間に実装する工程と、
    前記複数の発光素子及び前記締結台の周囲に充填剤を充填する工程と、
    前記締結台よりも幅広で上面が前記発光素子よりも低く前記締結台とネジ止めするためのネジ穴が設けられ前記基板の実装面に垂直な方向に関して前記リードの少なくとも一部と重なっている幅広部分と、当該部分から前記発光素子よりも高く張り出した張り出し部とを有するルーバを前記締結台上に締結する工程と、
    を含み、
    前記ルーバを前記締結台上に締結する工程では、
    充填された前記充填剤が流動性を有している間に、前記ルーバの底部が前記充填剤に沈み込み、かつ、充填高さが、前記発光素子のリードに対する防水機能を保持できる高さで、前記上面より低く、前記締結台より高くなるように前記ルーバを前記締結台に締結する、
    映像表示装置の製造方法。
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