JP6354460B2 - 電池制御装置および電池制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電池を制御する電池制御装置および電池制御方法に関する。
従来、電池パックに設けられる電池モジュールが有する電池の温度を計測するセンサに一つでも異常がある場合には、電池パックあるいは電池モジュールの使用を禁止している。センサが異常であるとは、例えば、センサ自体の故障、センサの周辺回路の故障が考えられる。センサ自体の故障とは、センサから出力値が出力されないなどの故障である。センサの周辺回路の故障とは、センサと接続される線材や配線パターンの切断や短絡などが考えられる。電池パックあるいは電池モジュールの使用を禁止するとは、例えば、フェールセーフ処理に移行して、電池の充放電を停止することである。
しかしながら、センサに異常があることを検出した時点では、電池に異常があるわけではないので、電池モジュールおよび電池パックはまだ正常であることが予測される。そうすると、電池モジュールおよび電池パックはまだ正常であるにもかかわらず、電池パックあるいは電池モジュールの使用を禁止してしまうことになる。
そこで、センサの異常を検出しても、電池が正常である場合には、電池モジュールあるいは電池パックの使用を禁止しないで、電池モジュールあるいは電池パックの使用期間を延長することが望まれている。
関連する技術として、電池の温度を計測するセンサの異常を検出した場合、正常な状態において設定された電池の残容量の制御目標範囲を、異常を検出した際の残容量を含み、且つ、その制御目標範囲より狭い制御目標範囲に設定し、電池に充放電を継続させる技術が開示されている。例えば、特許文献1を参照。
また、関連する技術として、電池の温度を計測するセンサの異常を検出した場合に、正常なセンサの取り付け位置の温度(出力値)に基づいて、異常を検出したセンサの出力値を補完する技術が開示されている。例えば、特許文献2を参照。
また、関連する技術として、温度を計測するセンサが電池の温度を検出できない状態でも、電池の温度が異常に高くなることを防止する技術が開示されている。例えば、特許文献3を参照。
特開2010−035350号公報 特開2009−059504号公報 特開2006−074869号公報
本発明の一側面に係る目的は、電池の温度を計測するセンサが異常である場合でも、電池モジュールあるいは電池パックの使用期間を延長する電池制御装置および電池制御方法を提供することである。
本発明の態様のひとつである電池制御装置は複数のセンサと制御部とを備えている。
複数のセンサは、電池パック内に設置される電池の温度を計測する。
制御部は、センサが異常であることを検出した場合、すべてのセンサが正常であるときに設定された電池の温度異常を検出するための第一の閾値を、複数のセンサの出力値により決まる値だけ低い第二の閾値に変更させる、制御をする。
本実施の態様によれば、電池の温度を計測するセンサが異常である場合でも、電池モジュールあるいは電池パックの使用期間を延長することができる。
図1は、電池制御装置の一実施例を示す図である。 図2は、実施形態1のセンサの出力値(温度)と時間の関係の一例を示す図である。 図3は、実施形態1の電池制御装置の動作の一実施例を示すフロー図である。 図4は、実施形態1の閾値の変化およびスイッチの状態の変化の一例を示す図である。 図5は、実施形態2のセンサの出力値(温度)と時間の関係の一例を示す図である。 図6は、実施形態2の電池制御装置の動作の一実施例を示すフロー図である。 図7は、実施形態2の閾値の変化およびスイッチの状態の変化の一例を示す図である。 図8は、実施形態3の電池制御装置の動作の一実施例を示す図である。 図9は、実施形態3の閾値の変化およびスイッチの状態の変化の一例を示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細に説明する。
実施形態1について説明をする。
図1は、電池制御装置の一実施例を示す図である。電池パック1は、複数の電池モジュール2、制御部5などを有している。一つ以上の電池モジュール2それぞれは、直列接続される複数の電池3(3aから3d)、センサ4(4aから4d)、スイッチ6などを有している。
複数のセンサ4は電池3の温度を計測し、計測した温度データを制御部5に送る。ただし、電池モジュール2の電池3の個数は四個に限定されるものではない。また、センサ4(4aから4d)は、図1に示すように電池3(3aから3d)それぞれに設けなくてもよく、電池3の温度が計測できればよい。
制御部5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)を用いた回路が考えられる。また、制御部5は内部または外部に備えられた記憶部から、電池パック1の各部を制御するプログラムを読み出して実行する。
スイッチ6は、制御部5がフェールセーフ動作に移行して、電池モジュール2への電力を遮断する際に用いるスイッチである。スイッチ6は、例えば、トランジスタやリレーが考えられる。
制御部について説明する。
制御部5は、センサ4が異常であることを検出した場合、すべてのセンサ4が正常であるときに設定された電池3の温度異常を検出するための第一の閾値Ts1を、複数のセンサ4(4aから4d)の出力値により決まる値だけ低い第二の閾値Ts2に変更させる、制御をする。
センサ4の異常とは、例えば、センサ4自体の故障、センサ4の周辺回路の故障が考えられる。センサ4自体の故障とは、センサ4から出力値が出力されないなどの故障である。センサ4の周辺回路の故障とは、センサ4と制御部5とを接続する線材や配線パターンの切断や短絡などが考えられる。
センサ4の異常を検出した場合でも、電池3が正常である場合には、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更し、運用を継続することで、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用期間を延長することができる。すなわち、センサの異常を検出した時点で、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、且つ、電池3の使用範囲も変更しないので、使用範囲を広いまま使用できる。電池3の使用範囲とは、例えば、SOC(State of Charge)に基づいて決まる使用範囲で、例えば、電池3が劣化しない範囲が考えられる。
第二の閾値の求め方(その1)について説明する。
第二の閾値Ts2を求める方法について、図1、2を用いて説明する。図2は、実施形態1のセンサの出力値(温度)と時間の関係の一例を示す図である。縦軸に温度、横軸に時間が示されている。
第二の閾値Ts2は、第一の閾値Ts1から値TDを差し引いて求め、記憶部に記憶する。複数のセンサ4の出力値により決まる値TDは、予め求めた、複数のセンサ4の出力値のうち最大出力値と最小出力値との差である。図2の曲線Ta、Tb、Tc、Tdは、図1に示す電池3a、3b、3c、3dの温度を、実際にセンサ4a、4b、4c、4dを用いて計測した出力値(実験により求めた出力値)、あるいは、センサ4a、4b、4c、4dの出力値をシミュレーションにより推定した値である。図2の例では、センサ4aが最大出力値Taを出力し、センサ4dが最小出力値Tdを出力しているので、最大出力値Taから最小出力値Tdを差し引いた値が、複数のセンサ4の出力値により決まる値TDとなる。
なお、制御部5が一つ目のセンサ4の異常を検出して、第二の閾値の求め方(その1)を用いて、第一の閾値Ts1を第二の閾値Tsに変更した場合、二つ目以降にセンサ4の異常を検出しても、第二の閾値Ts2を変更しない。複数のセンサ4の出力値により決まる値TDは、複数のセンサ4の最大出力値から最小出力値を差し引いた値であるので、第二の閾値Ts2をさらに低い値へと変更する必要はない。
実施形態1の動作を説明する。
図3は、実施形態1の電池制御装置の動作の一実施例を示す図である。
ステップS1では、制御部5がセンサ4それぞれから温度データを取得する。
ステップS2では、取得した温度データがすべて第一の閾値Ts1以下であるか否かを、制御部5が判定し、第一の閾値Ts1以下である場合(Yes)にはステップS3に移行する。取得した温度データが、一つでも第一の閾値Ts1より高い場合(No)にはステップS9に移行し、フェールセーフ処理を実行する。
ステップS3では、制御部5がセンサ4の異常を検出した場合(Yes)にはステップS4に移行し、異常がない場合(No)にはステップS1に移行する。
ステップS4では、制御部5が第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更する。例えば、第二の閾値の求め方(その1)を用いて、第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更する。
ステップS5では、制御部5がセンサ4それぞれから温度データを取得する。
ステップS6では、取得した温度データがすべて第二の閾値Ts2以下であるか否かを、制御部5が判定し、第二の閾値Ts2以下である場合(Yes)にはステップS7に移行する。取得した温度データが、一つでも第二の閾値Ts2より高い場合(No)にはステップS9に移行し、フェールセーフ処理を実行する。
ステップS7では、制御部5がセンサ4の異常を検出した場合(Yes)にはステップS8に移行し、異常がない場合(No)にはステップS5に移行する。
ステップS8では、異常となったセンサ4の個数が所定数であることを、制御部5が検出した場合(Yes)にはステップS9に移行する。所定数でない場合(No)にはステップS5に移行する。所定数は二つ以上(例えば三つ)であればよい。
ステップS9では、制御部5がフェールセーフ処理を実行し、スイッチ6をオフ状態(遮断状態)にする。
図4を用いて電池制御装置の動作を説明する。
図4は、実施形態1の閾値の変化およびスイッチの状態の変化の一例を示す図である。縦軸に温度およびスイッチの状態、横軸に時間が示されている。図4の例では、図1のセンサ4aが異常であることを、制御部5が時間t1で検出すると(ステップS3:Yes)、第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更する(ステップS4)。その後、時間t2においてセンサ4bの出力値が第二の閾値Ts2になったことを制御部5が検出すると(ステップS6:No)、フェールセーフ処理を実行してスイッチ6をオフ状態にする(ステップS9)。その結果、従来よりも使用期間を延長することができる。図4の例ではt2−t1時間、使用期間を延長することができる。
実施形態1によれば、センサ4の異常を検出した場合でも、電池3が正常である場合には、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更し、運用を継続することで、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用期間を延長することができる。さらに、センサ4の異常を検出した時点で、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、且つ、電池3の使用範囲も変更しないので、使用範囲を広いまま使用できる。
実施形態2の説明をする。
実施形態2の制御部5は、センサ4の異常を検出した場合、予め求めた、複数のセンサ4における一番目と二番目に大きい出力値の差を示す値TD2を、第一の閾値Ts1から差し引いて、第二の閾値Ts2とする。
実施形態2の第二の閾値の求め方(その2)について説明する。
第二の閾値Ts2を求める方法について、図1、5を用いて説明する。図5は、実施形態2のセンサの出力値(温度)と時間の関係の一例を示す図である。縦軸に温度、横軸に時間が示されている。
第二の閾値Ts2は、第一の閾値Ts1から値TD2を差し引いて求めて、記憶部に記憶する。複数のセンサ4の出力値により決まる値TD2は、予め求めた、複数のセンサ4における一番目と二番目に大きい出力値の差である。図5の曲線Ta、Tb、Tc、Tdは、図1に示す電池3a、3b、3c、3dの温度を、実際にセンサ4a、4b、4c、4dを用いて計測した出力値(実験により求めた出力値)、あるいは、センサ4a、4b、4c、4dの出力値をシミュレーションにより推定した値である。図5の例では、出力値が一番目に大きいセンサ4aの出力値と、出力値が二番目に大きいセンサ4bの出力値と、の差を求めて、一番目と二番目に大きい出力値の差をTD2とする。また、図5の例では、二番目と三番目に大きいセンサ4b、4cの出力値の差をTD3、三番目と四番目に大きいセンサ4c、4dの出力値の差をTD4としている。
実施形態2の動作の説明をする。
図6は、実施形態2の電池制御装置の動作の一実施例を示す図である。
ステップS601では、制御部5がセンサ4それぞれから温度データを取得する。
ステップS602では、取得した温度データがすべて現在の閾値以下であるか否かを、制御部5が判定し、現在の閾値以下である場合(Yes)にはステップS603に移行する。取得した温度データが、一つでも現在の閾値より高い場合(No)にはステップS606に移行し、フェールセーフ処理を実行する。
現在の閾値とは、すべてのセンサ4が正常である場合には第一の閾値Ts1が現在の閾値になる。一つのセンサ4に異常がある場合には第二の閾値Ts2が現在の閾値となる。
ステップS603では、制御部5がセンサ4の異常を検出した場合(Yes)にはステップS604に移行し、異常がない場合(No)にはステップS601に移行する。
ステップS604では、制御部5が現在の閾値を変更する。現在の閾値が第一の閾値Ts1の場合、第一の閾値Ts1を、第二の閾値の求め方(その2)を用いて求めた第二の閾値Ts2に、変更する。
ステップS605では、異常となったセンサ4の個数が所定数であることを、制御部5が検出した場合(Yes)にはステップS606に移行する。所定数でない場合(No)にはステップS601に移行する。所定数は二つ以上(例えば三つ)であればよい。
ステップS606では、制御部5がフェールセーフ処理を実行し、スイッチ6をオフ状態にする。
図7を用いて電池制御装置の動作を説明する。
図7は、実施形態2の閾値の変化およびスイッチの状態の変化の一例を示す図である。縦軸に温度およびスイッチの状態、横軸に時間が示されている。図7の例では、図1のセンサ4aが異常であることを、制御部5が時間t1で検出すると(ステップS603:Yes)、センサ4a、4bの出力値により決まる値TD2を用いて、第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更する(ステップS604)。
時間t3においてセンサ4bが異常であることを、制御部5が検出すると(ステップS603:Yes)、センサ4b、4cの出力値により決まる値TD3を用いて、第二の閾値Ts2を第三の閾値Ts3に変更する(ステップS604)。
時間t4においてセンサ4cが異常であることを、制御部5が検出すると(ステップS603:Yes)、センサ4c、4dの出力値により決まる値TD4を用いて、第三の閾値Ts3を第四の閾値Ts4に変更する(ステップS604)。
時間t5においてセンサ4dの出力値が第四の閾値Ts4より高くなったことを制御部5が検出すると(ステップS602:No)、フェールセーフ処理を実行してスイッチ6をオフ状態にする(ステップS606)。その結果、従来よりも使用期間を延長することができる。図7の例ではt5−t1時間、使用期間を延長することができる。
実施形態2によれば、センサ4の異常を検出した場合でも、電池3が正常である場合には、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、複数のセンサ4の出力値により決まる値(図7に示すTD2、TD3、TD4など)を用いて、現在の閾値を変更し、運用を継続することで、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用期間を延長することができる。さらに、センサ4の異常を検出した時点で、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、且つ、電池3の使用範囲も変更しないので、使用範囲を広いまま使用できる。
実施形態3の説明をする。
実施形態3の制御部5は、複数のセンサ4においてはじめて(一つ目の)異常を検出した場合、異常を検出した時点における、複数のセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差Tsub1を求め、求めた差Tsub1を第一の閾値Ts1から差し引いて、第二の閾値Ts2とする。なお、制御部5は、第二の閾値Ts2に所定値を付加してもよいし、温度計測時間に応じて決まる所定値を付加してもよい。
また、制御部5は、複数のセンサ4において二つ目の異常を検出した場合、異常を検出した時点における、正常なセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差Tsub2を求め、求めた差Tsub2を第二の閾値Ts2から差し引いて、新たな閾値(第三の閾値Ts3)とする。なお、制御部5は、新たな閾値に所定値を付加してもよいし、温度計測時間に応じて決まる所定値を付加してもよい。
すなわち、センサ4の異常を検出するごとに、異常を検出した時点における、正常なセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差を求め、求めた差を現在の閾値(第一の閾値Ts1または第二の閾値Ts2)から差し引いて、新たな閾値(第二の閾値Ts2または第三の閾値Ts3)を求める。
実施形態3の動作の説明をする。
図8は、実施形態3の電池制御装置の動作の一実施例を示す図である。
ステップS801では、制御部5がセンサ4それぞれから温度データを取得する。
ステップS802では、取得した温度データがすべて現在の閾値以下であるか否かを、制御部5が判定し、現在の閾値以下である場合(Yes)にはステップS803に移行する。取得した温度データが、一つでも現在の閾値より高い場合(No)にはステップS808に移行し、フェールセーフ処理を実行する。
現在の閾値とは、すべてのセンサ4が正常である場合には第一の閾値Ts1が現在の閾値である。一つのセンサ4に異常がある場合には第二の閾値Ts2が現在の閾値となる。
ステップS803では、制御部5がセンサ4の異常を検出した場合(Yes)にはステップS804に移行し、異常がない場合(No)にはステップS801に移行する。
ステップS804では、現時点におけるセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差を、制御部5が求める。ステップS805では、制御部5が、求めた差を現在の閾値から差し引いて、新たに閾値を求める。
ステップS804、S805において、複数のセンサ4においてはじめて(一つ目の)異常を検出した場合、異常を検出した時点における、複数のセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差Tsub1を求め、求めた差Tsub1を第一の閾値Ts1から差し引いて、第二の閾値Ts2とする。
また、ステップS804、S805において、複数のセンサ4において二つ目の異常を検出した場合、異常を検出した時点における、正常なセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差Tsub2を求め、求めた差Tsub2を第二の閾値Ts2から差し引いて、新たな閾値(第三の閾値Ts3)とする。
すなわち、センサ4の異常を検出するごとに、異常を検出した時点における、正常なセンサ4の一番目と二番目に大きい出力値の差を求め、求めた差を現在の閾値(第一の閾値Ts1または第二の閾値Ts2)から差し引いて、新たな閾値(第二の閾値Ts2または第三の閾値Ts3)を求める。
ステップS806では、制御部5が現在の閾値を新たな閾値に変更する。
ステップS807では、異常となったセンサ4の個数が所定数であることを、制御部5が検出した場合(Yes)にはステップS808に移行する。所定数でない場合(No)にはステップS801に移行する。所定数は二つ以上(例えば三つ)であればよい。
ステップS808では、制御部5がフェールセーフ処理を実行し、スイッチ6をオフ状態にする。
図9を用いて電池制御装置の動作を説明する。
図9は、実施形態3の閾値の変化およびスイッチの状態の変化の一例を示す図である。縦軸に温度およびスイッチの状態、横軸に時間が示されている。図9の例では、図1のセンサ4aが異常であることを、制御部5が時間t1で検出すると(ステップS803:Yes)、センサ4a、4bの出力値により決まる値Tsub1を用いて、第一の閾値Ts1を第二の閾値Ts2に変更する(ステップS804からS806)。
時間t6においてセンサ4bが異常であることを、制御部5が検出すると(ステップS803:Yes)、センサ4b、4cの出力値により決まる値Tsub2を用いて、第二の閾値Ts2を第三の閾値Ts3に変更する(ステップS804からS806)。その結果、従来よりも使用期間を延長することができる。図9の例ではt6−t1時間使用期間を延長することができる。
実施形態3によれば、センサ4の異常を検出した場合でも、電池3が正常である場合には、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、複数のセンサ4の出力値により決まる値(図9に示すTsub1、Tsub2など)を用いて、現在の閾値を変更し、運用を継続することで、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用期間を延長することができる。さらに、センサ4の異常を検出した時点で、電池パック1あるいは電池モジュール2の使用を禁止せず、且つ、電池3の使用範囲も変更しないので、使用範囲を広いまま使用できる。
また、本発明は、実施形態1から3に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 電池パック、
2 電池モジュール、
3、3a、3b、3c、3d 電池、
4、4a、4b、4c、4d センサ、
5 制御部、
6 スイッチ、

Claims (6)

  1. 電池パック内に設置される電池の温度を計測する複数のセンサと、
    前記複数のセンサの1つが異常であることを検出した場合、すべての前記センサが正常であるときに設定された前記電池の温度異常を検出するための第一の閾値を、前記第一の閾値から所定値を引いた第二の閾値に変更させる制御部と、
    を備え
    前記所定値は、予め前記電池の温度を上昇させたときに、前記複数のセンサのうちの最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記最大の出力値を最大出力値とし、前記最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記複数のセンサのうちの最小の出力値を最小出力値としたときの、前記最大出力値と前記最小出力値の差であ
    ことを特徴とする電池制御装置。
  2. 請求項に記載の電池制御装置であって、
    前記制御部は、前記第二の閾値に変更した後に、二つ目以降の前記センサの異常を検出しても、前記第二の閾値を変更しない、ことを特徴とする電池制御装置。
  3. 電池パック内に設置される電池の温度を計測する複数のセンサと、
    前記複数のセンサの1つが異常であることを検出した場合、すべての前記センサが正常であるときに設定された前記電池の温度異常を検出するための第一の閾値を、前記第一の閾値から第一の所定値を引いた第二の閾値に変更させる制御部と、
    を備え、
    前記第一の所定値は、予め前記電池の温度を上昇させたときに、前記複数のセンサのうちの最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記最大の出力値を最大出力値とし、前記最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記複数のセンサのうち二番目に大きい出力値を第二出力値としたときの、前記最大出力値と前記第二出力値の差である
    ことを特徴とする電池制御装置。
  4. 請求項3に記載の電池制御装置であって、
    前記制御部は前記複数のセンサの2つが異常であることを検出した場合、前記電池の温度異常を検出するための前記第二の閾値を、前記第二の閾値から第二の所定値を引いた第三の閾値に変更させ、
    前記第二の所定値は、予め前記電池の温度を上昇させたときに、前記最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記複数のセンサのうち三番目に大きい出力値を第三出力値としたときの、前記第二出力値と前記第三出力値の差である
    ことを特徴とする電池制御装置。
  5. 電池パックを制御する電池制御装置が行う電池制御方法であって、
    前記電池制御装置は、前記電池パック内に設置される電池の温度を計測する複数のセンサの1つが異常であることを検出した場合、すべての前記センサが正常であるときに設定された前記電池の温度異常を検出するための第一の閾値を、前記第一の閾値から所定値を引いた第二の閾値に変更
    前記所定値は、予め前記電池の温度を上昇させたときに、前記複数のセンサのうちの最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記最大の出力値を最大出力値とし、前記最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記複数のセンサのうちの最小の出力値を最小出力値としたときの、前記最大出力値と前記最小出力値の差である
    ことを特徴とする電池制御方法。
  6. 電池パックを制御する電池制御装置が行う電池制御方法であって、
    前記電池制御装置は、前記電池パック内に設置される電池の温度を計測する複数のセンサの1つが異常であることを検出した場合、すべての前記センサが正常であるときに設定された前記電池の温度異常を検出するための第一の閾値を、前記第一の閾値から所定値を引いた第二の閾値に変更し、
    前記所定値は、予め前記電池の温度を上昇させたときに、前記複数のセンサのうちの最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記最大の出力値を最大出力値とし、前記最大の出力値が前記第一の閾値に達したときの前記複数のセンサのうち二番目に大きい出力値を第二出力値としたときの、前記最大出力値と前記第二出力値の差である
    ことを特徴とする電池制御方法。
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