JP6353849B2 - Bace−1の阻害剤としての糖樹状クラスター化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、樹状化合物、医薬品としてのこれらの化合物の使用、該化合物を含有する医薬組成物、該化合物を調製する方法、及びβ−セクレターゼを阻害することが望ましい疾患又は状態を処置する方法に関する。
集団が高齢化するにつれて、アルツハイマー病などの老齢の神経変性障害が、一層増えている。アルツハイマー病は、認知症の一般的な形態であり、進行性且つ不可逆性である。この疾患の病因は、凝集したアミロイドβ−ペプチドの大脳での沈着物が関与していると考えられている。アミロイドβ−ペプチド生成の第1(及び律速)段階は、β−セクレターゼ(β−位アミロイド前駆タンパク質切断酵素−1、すなわちβ−セクレターゼ−1、これ以降「BACE−1」)によるアミロイド前駆タンパク質の切断である。これにより、BACE−1は新しいアルツハイマー病治療にとって、魅力的な標的となっている。
ヘパラン硫酸(HS)及びその高度に硫酸化されている類似体のヘパリンは、BACE−1活性を阻害することが示されている。HS及びヘパリンはどちらも、N−アセチル−α−D−グルコサミン(HSの場合に優位)又はN−スルホ−α−D−グルコサミン(ヘパリンの場合に優位)とβ−D−イズロン酸又はα−L−イズロン酸とが1,4−連結している二糖単位、及びさらなるO−硫酸エステル置換基を含む、グリコサミノグリカンである。ヘパリンは、抗凝血活性を有する周知の医薬品である。しかし、ヘパリンを他の医薬用途に使用しようとする場合、その抗凝血特性を弱める必要があり、さもなければ、内部出血及び血液凝固の悪化などの考えられる副作用が問題となる恐れがある。
BACE−1の阻害剤である、さらなるオリゴ糖が必要とされている。さらに、こうしたオリゴ糖が合成である場合、言い換えると、これらがde novo合成され得る場合、それらは、十分な特徴づけがなされている単一の化学的実体であるのが有利であると思われる。これにより、それらを医薬品としての使用を魅力あるものにすると思われる。しかし、長直鎖のヘパラン硫酸ミミックは複雑であり、合成するには高価となる恐れがある。デンドリマー構築物は、強固な結合に必要な複数の結合エピトープを供給し、合成的に調製するのがより簡単であると思われる。
したがって、本発明の目的は、BACE−1の阻害剤である化合物を提供すること、又は少なくとも有用な選択肢を提供することである。
第1の態様では、本発明は、式(I)の化合物

[式中、
は、式(iii)のラジカル、式(iv)のラジカル、又は式(iv)(a)のラジカルであり、

は、式(v)、(vi)、(vii)、(viii)又は(ix)のラジカルであり、

jは、1〜6の整数であり、
kは、0〜5の整数であり、
は、H、SOH、場合により放射標識されているアシル基であるか、又はRは、C(=O)Rであり、Rはアリール又はアラルキルであり、
は、H又はSOHであり、
且つ、
YはOであり、
BはOであり、
及びRは、存在せず、
A、E、D及びXはすべてCHであるか、若しくはA、D及びXはすべてCHであり、Eは(CHCHO) CHであり、
は、その隣接カルボニル基へのEの結合点を示し、
tは、1〜10の整数であり、
又は、
YはCであり、
及びRは、どちらもHであり、
A、E、B及びDは、CHであり、XはOであり、
又は、
YはCであり、
Aは(CHであり、
及びRは、どちらもHであり、
B、X、D及びEは、すべて存在せず、
uは、1〜10の整数であり、
又は、
YはCであり、
XはOであり、
Bは(CHであり、
A、E及びDは、すべてCHであり、
は、H、NHZ若しくはC1〜6アルキルであり、Rは、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、若しくは式(ii)(a)のラジカルであり、

Zは、H、アシル、C(O)(CHN(H)G、CH C(O)−(Cは、13C又は14Cを意味する)、5−TAMRA(4−カルボキシテトラメチルローダミン)、フルオレセイン(レゾルシノールフタレイン)、Alexa Fluor350(7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸)、BODIPY(4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン)、若しくはAlkyne MegaStokes dye608(1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファート)であり、
wは、1〜11の整数であり、
Gは、H、アシル、Boc(t−ブトキシカルボニル)、Troc(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)、Fmoc(9−フルオレニルメトキシカルボニル)、Cbz(ベンジルオキシカルボニル)、CH C(O)−(Cは、13C又は14Cを意味する)、5−TAMRA(4−カルボキシテトラメチルローダミン)、フルオレセイン(レゾルシノールフタレイン)、Alexa Fluor350(7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸)、BODIPY(4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン)、若しくはAlkyne MegaStokes dye608(1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファート)であり、
又は、
YはCであり、
XはOであり、
Bは(CHであり、
A、E及びDは、すべてCHであり、
及びRは、どちらも同じ、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、若しくは式(ii)(a)のラジカルであり、

Tはそれぞれ、(CHCHO)CHCH及びCHからなる群から独立して選択され、
xはそれぞれ独立して、1〜12の整数であり、
nは、1〜11の整数であり、ただし、Tが(CHCHO)CHCHである場合、nは1であり、
qは、1〜11の整数であり、
mは、1〜11の整数であり、ただし、Tが(CHCHO)CHCHである場合、mは1であり、
pは、1〜5の整数である]
又は薬学的に許容されるその塩、若しくはそのプロドラッグ
を提供する。
好ましくは、Tがそれぞれ、CHである。
或いは、好ましくは、少なくとも1つのTは、CHである。
或いは、好ましくは、少なくとも1つのTは、(CHCHO)CHCHである。
好ましくは、薬学的に許容される塩は、アンモニウム塩、金属塩、又は有機陽イオンの塩、又はそれらの混合物である。より好ましくは、薬学的に許容される塩は、ナトリウム塩である。
好ましくは、ラジカル(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)は、すべてgluco型である。或いは、ラジカル(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)は、すべてido型であるのが好ましい。
好ましくは、ラジカル(vi)は、

である。
或いは、好ましくは、ラジカル(vi)は、

である。
好ましくは、ラジカル(vii)は、

(jは、上で定義した通りである)
である。
或いは、好ましくは、ラジカル(vii)は、

(jは、上で定義した通りである)
である。
好ましくは、ラジカル(viii)は、

(jは、上で定義した通りである)
である。
或いは、好ましくは、ラジカル(viii)は、

(jは、上で定義した通りである)
である。
好ましくは、jは1である。
好ましくは、ラジカル(ix)は、

(kは、上で定義した通りである)
である。
或いは、好ましくは、ラジカル(ix)は、

(kは、上で定義した通りである)
である。
好ましくは、kは0又は1である。
或いは、好ましくは、ラジカル(vi)、(vii)、(viii)又は(ix)は、gluco型及びido型糖単位の混合物を含む。
好ましくは、Rは場合により放射標識されているアセチル基である。
好ましくは、Zはアセチルである。
好ましくは、Gはアセチルである。
好ましくは、R及びRはどちらも、式(i)のラジカル

である。
或いは、R及びRはどちらも、式(ii)のラジカル

であるのが好ましい。
或いは、R及びRはどちらも、式(ii)(a)のラジカル

であるのが好ましい。
において、Tの1つは(CHCHO)CHCHであり、且つTの1つはCHであり、Rにおいて、Tの1つは(CHCHO)CHCHであり、且つTの1つは、CHであるのがさらに好ましい。
及びRの両方において、(T)は(CHCHO)CHCHであり、(T)は、(CHであるのがさらに好ましい。或いは、R及びRの両方において、(T)は(CHであり、且つ(T)は(CHCHO)CHCHであるのが好ましい。
或いは、好ましくは、R及びRは、どちらも式(ii)(a)のラジカルであり、Tはそれぞれ(CHCHO)CHCHであり、式(ii)(a)の各ラジカルにおけるxはそれぞれ、独立して選択される。
好ましくは、Rは、式(iii)のラジカル

である。
或いは、Rは、式(iv)のラジカル

であるのが好ましい。
或いは、Rは、式(iv)(a)のラジカル

であるのが好ましい。Rにおいて、Tの1つは、(CHCHO)CHCHであり、且つTの1つはCHであるのがさらに好ましい。Rにおいて、(T)は(CHCHO)CHCHであり、且つ(T)は(CHであるのがさらに好ましい。或いは、Rにおいて、(T)は(CHCHO)CHCHであり、且つ(T)は(CHであるのが好ましい。
或いは、好ましくは、Rは式(iv)(a)のラジカルであり、Tはそれぞれ(CHCHO)CHCHであり、式(iv)(a)の各ラジカルにおけるxはそれぞれ、独立して選択される。
は、H又はC1〜6アルキル、例えばCH又はCHCHであるのが好ましい。或いは、RはNHであるのが好ましい。或いは、Rは、NHZであるのが好ましく、ZがC(O)(CHN(H)G(例えば、Gは、Troc(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)、Fmoc(フルオレニルメチルオキシカルボニル)又はCbz(ベンジルオキシカルボニル))である、NHZがより好ましい。好ましくは、wは7である。
好ましくは、YはOであり、BはOであり、R及びRは存在せず、A、E、D及びXはすべてCHであるか、又はA、D及びXはすべてCHであり、Eは(CHCHO)CHであり、tは1〜10の整数、好ましくは1〜2の整数である。
或いは、YがCであり、R及びRがどちらもHであり、A、E、B及びDがCHであり、XがOであるのが好ましい。
或いは、YがCであり、Aが(CHであり、R及びRがどちらもHであり、B、X、D及びEがすべて存在せず、uが1〜10の整数であるのが好ましい。
或いは、
YがCであり、XがOであり、A、E及びDがすべてCHであり、Bが(CHであり、
がH、NHZ又はC1〜6アルキルであり、
が、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、又は式(ii)(a)のラジカルであり、

Zは、H、アシル、C(O)(CHN(H)G、CH C(O)−(Cは、13C又は14Cを意味する)、5−TAMRA(4−カルボキシテトラメチルローダミン)、フルオレセイン(レゾルシノールフタレイン)、Alexa Fluor350(7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸)、BODIPY(4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン)、又はAlkyne MegaStokes dye608(1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファート)であり、
wは、1〜11の整数であり、
Gは、H、アシル、Boc(t−ブトキシカルボニル)、Troc(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)、Fmoc(9−フルオレニルメトキシカルボニル)、Cbz(カルボキシベンジル)、CH C(O)−(Cは、13C又は14Cを意味する)、5−TAMRA(4−カルボキシテトラメチルローダミン)、フルオレセイン(レゾルシノールフタレイン)、Alexa Fluor350(7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸)、BODIPY(4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン)、又はAlkyne MegaStokes dye608(1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファート)である
のが好ましい。
好ましくは、RはH、NHZ又はC1〜6アルキルであり、Rは式(i)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、RはH、NHZ又はC1〜6アルキルであり、Rは式(ii)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、RはH、NHZ又はC1〜6アルキルであり、Rは式(ii)(a)のラジカル

である。Rにおいて、(T)が(CHCHO)CHCHであり、且つ(T)が(CHであるのがさらに好ましい。或いは、Rにおいて、(T)が(CHであり、且つ(T)が(CHCHO)CHCHであるのが好ましい。或いは、好ましくは、Rが式(ii)(a)のラジカルであり、Tがそれぞれ(CHCHO)CHCHであり、式(ii)(a)の各ラジカルにおけるxはそれぞれ、独立して選択される。
或いは、YがCであり、XがOであり、A、E及びDがすべてCHであり、Bが(CHであり、
及びRが、どちらも同じ、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、又は式(ii)(a)のラジカル

であるのが好ましい。
好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、E及びDはすべてCHであり、Bは(CHであり、R及びRは、どちらも同じ、式(i)のラジカル

であり、
は式(iii)のラジカル

である。
より好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、E及びDはすべてCHであり、Bは(CHであり、R及びRは、どちらも同じ、式(i)のラジカル

であり、
は式(iii)のラジカル

であり、
は式(ix)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、R及びRは、どちらも同じ、式(ii)のラジカル

であり、
は式(iv)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、R及びRは、どちらも同じ、式(ii)(a)のラジカル

であり、
は式(iv)(a)のラジカル

である。
より好ましくは、好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、R及びRは、どちらも同じ、式(ii)のラジカル

であり、
は式(iv)のラジカル

であり、
は式(ix)のラジカル

である。
好ましくは、YはCであり、R及びRは、どちらもHであり、A、E、B及びDはCHであり、XはOであり、Rは式(iii)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、R及びRは、どちらもHであり、A、E、B及びDはCHであり、XはOであり、Rは式(iv)のラジカル

である。
好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、RはHであり、Rは式(i)のラジカル

であり、
は式(iii)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、RはHであり、Rは式(ii)のラジカル

であり、
は式(iv)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、RはHであり、Rは式(ii)のラジカル

であり、
は式(iii)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、XはOであり、A、B、E及びDはすべてCHであり、RはHであり、Rは式(i)のラジカル

であり、
は式(iv)のラジカル

である。
好ましくは、YはCであり、Aは(CHであり、R及びRはどちらもHであり、B、X、D及びEはすべて存在せず、uは1〜10の整数であり、Rは式(iii)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはCであり、Aは(CHであり、R及びRはどちらもHであり、B、X、D及びEはすべて存在せず、uは1〜10の整数であり、Rは式(iv)のラジカル

である。
好ましくは、YはOであり、BはOであり、R及びRは存在せず、A、E、D及びXはすべてCHであるか、又はA、D及びXはすべてCHであり、Eは(CHCHO)CHであり、tは1〜10の整数、好ましくは1〜2の整数であり、Rは、式(iii)のラジカル

である。
或いは、好ましくは、YはOであり、BはOであり、R及びRは存在せず、A、E、D及びXはすべてCHであるか、又はA、D及びXはすべてCHであり、Eは(CHCHO)CHであり、tは1〜2の整数であり、Rは、式(iv)のラジカル

である。
好ましくは、pは1である。
好ましくは、qは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、qは6である。
好ましくは、nは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、nは7である。
好ましくは、mは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、nは7である。
好ましくは、TはそれぞれCHであり、qは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、qは6である。
好ましくは、TはそれぞれCHであり、nは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、nは7である。より好ましくは、TはそれぞれCHであり、q及びnはそれぞれ独立して、3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。
或いは、好ましくは、少なくとも1つのTはCHであり、qは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、qは6である。
好ましくは、少なくとも1つのTはCHであり、nは3〜10の整数、例えば4〜9の整数、例えば5〜8の整数、例えば6〜7の整数である。最も好ましくは、nは7である。
或いは、好ましくは、少なくとも1つのTは(CHCHO)CHCHであり、xは2〜10の整数、例えば2〜9の整数、例えば2〜8の整数、例えば2〜7の整数、例えば2〜6の整数、例えば2〜5の整数、例えば2〜4の整数である。最も好ましくは、xは3である。
より好ましくは、少なくとも1つのTはCHであり、qは6であり、nは7である。
さらにより好ましくは、少なくとも1つのTはCHであり、pは1であり、qは6である。より好ましくは、少なくとも1つのTはCHであり、pは1であり、mは7であり、qは6である。
好ましくは、式(I)の化合物は、










からなる群から選択されるか、
又は薬学的に許容されるそれらの塩である。
別の態様では、本発明は、薬学的に有効な量の式(I)の化合物、及び場合により担体を含む組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、薬学的に有効な量の式(I)の化合物、及び場合により薬学的に許容される担体、賦形剤、又は添加剤を含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、少なくとも1つの他の化合物、例えば第2の薬物化合物と組み合わせた、式(I)の化合物を提供する。この他の化合物とは、例えば、オリゴ糖化合物、シロ−イノシトール又はD−カイロ−イノシトールなどのシクリトール、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ニコチン作動性アゴニスト、β−アミロイドを標的とする抗体、β−アミロイドの阻害剤、タウ凝集の阻害剤又はメマンチンとすることができる。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害するための式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、医薬としての式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害を処置又は予防するための、式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病を処置又は予防するための、式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害を処置又は予防するための、薬学的に有効な量の式(I)の化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病を処置又は予防するための、薬学的に有効な量の式(I)の化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、医薬製造に使用するための、式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害を処置又は予防するための、式(I)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病を処置又は予防するための、式(I)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害を処置又は予防するための、医薬製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害を処置又は予防する方法であって、処置を必要とする患者に薬学的に有効な量の式(I)の化合物を投与するステップを含む上記方法を提供する。
別の態様では、本発明は、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病を処置又は予防する方法であって、処置を必要とする患者に薬学的に有効な量の式(I)の化合物を投与するステップを含む上記方法を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害(例えば、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症、又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病)を処置又は予防するための、少なくとも1つの他の化合物、例えば第2の薬物化合物、例えばオリゴ糖化合物、シロ−イノシトール又はD−カイロ−イノシトールなどのシクリトール、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ニコチン作動性アゴニスト、β−アミロイドを標的とする抗体、β−アミロイドの阻害剤、タウ凝集の阻害剤又はメマンチンと組み合わせる、式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害(例えば、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症、又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病)を処置又は予防する方法であって、少なくとも1つの他の化合物、例えば第2の薬物化合物、例えばオリゴ糖化合物、シロ−イノシトール又はD−カイロ−イノシトールなどのシクリトール、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ニコチン作動性アゴニスト、β−アミロイドを標的とする抗体、β−アミロイドの阻害剤、タウ凝集の阻害剤又はメマンチンと組み合わせて、薬学的に有効な量の式(I)の化合物を投与するステップを含む上記方法を提供する。式(I)の化合物及び他の化合物は、個別に、同時に、又は逐次に投与されてもよい。
疾患又は障害には、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症又はアルツハイマー病などの神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病が含まれる。
式(I)の化合物は、上記で定義されている(a)〜(h)、及び(j)〜(u)、及び(w)、(y)、及び(z)からなる群から選択することができる。
式(I)の化合物は、これ以降、「本発明の化合物」と記載する。本発明の化合物には、任意の形態、例えば遊離形態、又は塩若しくは溶媒和物の形態の化合物が含まれる。
定義
用語「C〜Cアルキル」は、最大6個の炭素原子を有する任意の飽和炭化水素ラジカルを意味しており、直鎖及び分岐鎖アルキル基のどちらも含むことが意図される。アルキル基の例には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ−プロピル基、n−ブチル基、イソ−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、2−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、及び1−メチル−2−エチルプロピル基が含まれる。
用語「アルキレン」は、C〜C12アルキル基に対応するジラジカルを意味しており、C〜C12アルキルが最大12個の炭素原子を有する任意の飽和炭化水素ラジカルを意味し、且つ直鎖アルキル基を含むことが意図される。アルキレン基の例には、メチレン基及びエチレン基が含まれる。
用語「アシル」は、C(=O)R’基を意味しており、R’がC〜C30アルキル基であり、C〜C30アルキルが最大30個の炭素原子を有する任意の飽和炭化水素ラジカルを意味し、且つ直鎖アルキル基を含むことが意図される。例には、アセチル基が含まれる。
用語「アリール」は、4〜18個の炭素原子を有する芳香族ラジカルを意味し、複素芳香族ラジカルを含む。例には、単環式基、並びに二環式基及び三環式基などの縮合基が含まれる。例には、フェニル基、インデニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、アズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニル基、インダセニル基、アセナフチル基、フルオレニル基、フェナレニル基、フェナントレニル基、アントラセニル基、シクロペンタシクロオクテニル基、及びベンゾシクロオクテニル基、ピリジル基、ピロリル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル基(1−H−1,2,3−トリアゾール−1−イル及び1−H−1,2,3−トリアゾール−4−イル基を含む)、テトラゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、インドリジニル基、プリニル基、インダゾリル基、フリル基、ピラニル基、ベンゾフリル基、イソベンゾフリル基、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、オキサゾリル基、及びイソキサゾリル基が含まれる。
用語「アラルキル」は、アルキレン部位に結合しているアリール基を意味し、アリール及びアルキレンは、上で定義した通りである。例には、ベンジル基が含まれる。
本明細書において使用される用語「プロドラッグ」とは、式(I)の化合物の薬理学的に許容される誘導体であって、この誘導体のインビボ生体変換により、式(I)において定義されている化合物がもたらされる、上記誘導体を意味する。式(I)の化合物のプロドラッグは、その修飾体がインビボで切断されて親化合物がもたらされるよう、該化合物中に存在している官能基を修飾することによって調製することができる。通常、式(I)の化合物のプロドラッグは、エステルプロドラッグの形態であろう。
用語「薬学的に許容される塩」は、アンモニウム塩、金属塩、例えばナトリウム塩若しくは有機陽イオンの塩、又はこれらの混合物などの、無毒性塩が該当することを意図している。
用語「保護基」とは、有機官能基を選択的に保護する基であって、その官能基の化学的性質を一時的にマスキングし、その官能基に影響を及ぼすことなく、分子内の他の部位に操作を行うことを可能にする上記基を意味する。適切な保護基は、当業者に公知であり、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis(3rd Ed.),T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley&Sons Inc(1999)において記載されている。保護基の例には、以下に限定されないが、O−ベンジル、O−ベンズヒドリル、O−トリチル、O−tert−ブチルジメチルシリル、O−tert−ブチルジフェニルシリル、O−4−メチルベンジル、O−アセチル、O−クロロアセチル、O−メトキシアセチル、O−ベンゾイル、O−4−ブロモベンゾイル、O−4−メチルベンゾイル、O−フルオレニルメトキシカルボニル、及びO−レブリノイルが含まれる。
用語「患者」には、ヒト及び非ヒト動物が含まれる。
用語「処置(treatment)」、「処置する(treating)」などは、1種若しくは複数の症状の軽減、又は疾患若しくは障害に関連する状態の改善、例えば、認知力の改善、記憶機能の改善を含む。
用語「予防する(preventing)」、「予防(prevent)」などは、疾患又は障害に関連する1種又は複数の症状の予防を含む。
当業者は、本発明の化合物が、立体異性体として存在し得ることを理解するであろう。例えば、糖環とカルボキシル基(以下に示されているものなど)とを連結する、結合

を含めた、本明細書において示されている構造は、糖のgluco型及びido型を含むものと意図される。当業者は、本発明の化合物は、gluco型のみ、ido型のみ、又はgluco型とido型との混合物を組み込むことが可能であることも理解しよう。
本発明の化合物
本発明の化合物、特に、例示されているものは、BACE−1の阻害剤であり、特に、BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は状態、例えば、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症、又はアルツハイマー病などの神経変性障害、特にアルツハイマー病を処置又は予防するための医薬品として有用である。
本発明の化合物は、遊離塩基の形態、並びに塩及び/又は溶媒和物の形態の両方で有用である。
理論に拘束されることを望むものではないが、本出願人らは、本発明の化合物が、各樹状構造においてHSフラグメントの複数のコピーを使用することにより、「クラスター効果」を実現することができるという仮説を立てている。こうしたクラスター効果は、個々のサブ単位構造の繰返しにより、HSにおいて、通常は弱い個々のサブ単位構造の相互作用が強化され得るので、有利である。
例2に示される通り、本発明の化合物はBACE−1の阻害剤である。
有利には、本発明のある種の化合物、例えば化合物18e、18h、18b、18c、20b、20c、22aは、ペプチド基質の切断により測定した場合、第Xa因子の抗トロンビンIII媒介性相互作用を促進する、測定可能な能力をなんら示さない(例3において記載されている通りである)。本発明の他の化合物は、同一アッセイにおいて測定した場合、ヘパリン対照の活性の<5%を有する。
本発明の化合物は、脳スライスアッセイにおいて活性も示す(例4)。脳スライスモデルは、インビボ状況の多くの側面を再現することができる。スライスは、それらが由来する脳領域の組織アーキテクチャを大部分保存しており、無傷の機能性局所シナプス回路を含む、神経活性を維持する。薬物発見過程において脳スライスを使用することにより、脳の神経病理学をモデル化するための動物の長い外科的処置、及びインビボ操作後の、手間のかかる複数の生理学的パラメータのモニタリングがなくなる。スライスに基づくアッセイは、良好な実験的手段をもたらし、細胞外環境の正確な制御を可能にし、神経病理学的転帰に伴う分子の変化間に、明確な相関関係の確立を容易にする。
アルツハイマー病の重要な特徴は、脳内にアミロイドβ−ペプチド(Aβ)の不溶性蓄積物の沈着である。このAβは、それ自体、BACE−1によるアミロイド前駆タンパク質の段階的な細胞外酵素的切断に起因する。Aβの蓄積は、アミロイドカスケード仮説によるアルツハイマー病の病理学に対する決定的な推進力である。
例4、並びに図面1a及び1bにおいて示されている通り、本発明のある種の化合物、例えば化合物18a(図1bにおけるデンドリマー9と呼ぶもの)は、トランスジェニックTG2576マウスの脳内のAβ1−40の量を低下させる能力があることを実証している。
本発明の化合物は、経口、非経腸、吸入スプレーによる、局所、直腸、経鼻、舌下、又は埋込みレザバー経由を含む、様々な経路によって、患者に投与することができる。本化合物は、脳内、脳室内、又は髄膜下送達によっても投与することができる。非経腸投与の場合、静脈内、動脈内、筋肉内、又は皮下に注射で投与することができる。
患者に投与される本発明の化合物の量は、処置される患者の性質、並びに障害の性質及び程度によって、広く変動することになろう。通常、成人に対する投与量は、約0.01μg/kg〜約1g/kg、好ましくは約0.01mg/kg〜約100mg/kgの範囲になろう。任意の特定の患者に必要とされる特定の投与量は、患者の年齢、体重、全般的な健康、性別及び食事などの様々な要因に依存するであろう。最適用量は、投与形式、及び疾患又は障害の進行レベルなどの他の要因に依存するであろう。用量は、1日1回投与されてもよく、又は1日当たり2回以上の用量を要することがある。例えば、アルツハイマー患者向けの投与レジメは、朝方に1回用量及び夕方に1回用量を必要とすることがある。或いは、このような患者向けの投与レジメは、1時間毎に4回の用量を必要とすることがある。
経口投与の場合、本化合物は、固体又は液体製剤、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、及び分散液剤に製剤化することができる。このような製剤は、ここに列挙されていない他の経口投与レジメと同様に、当分野において、周知である。
非経腸投与の場合、本発明の化合物は、無菌液剤、エマルション剤、及び懸濁液剤に製剤化することができる。
本発明の化合物は、適切なビヒクルと混合し、次いで圧縮して所望の形状及びサイズにすることができる。本化合物は、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤と一緒に、ラクトース、スクロース及びトウモロコシデンプンなどの慣用的な錠剤用基剤を用いて錠剤化することができる。結合剤は、例えば、トウモロコシデンプン又はゼラチンとすることができ、崩壊剤はジャガイモデンプン又はアルギン酸とすることができ、滑沢剤はステアリン酸マグネシウムとすることができる。カプセル剤の形態で経口投与する場合、ラクトース及び乾燥トウモロコシデンプンなどの賦形剤を使用することができる。着色剤、甘味剤又は香味剤などの他の構成要素を添加してもよい。経口投与用の錠剤、カプセル剤又は散剤は、本発明の化合物を最大約99%含有することができる。
経口用途向けに液体製剤を必要とする場合、本発明の化合物は、水、エタノールなどの有機溶媒、又は両者の混合物などの薬学的に許容される担体と組み合わせることができ、場合によって、乳化剤、懸濁化剤、緩衝剤、保存剤、及び/又は界面活性剤などの他の添加物を使用してもよい。着色剤、甘味剤又は香味剤も添加することができる。
本化合物は、水又は生理食塩水などの薬学的に許容される賦形剤中で、注射により投与することもできる。この賦形剤は、エタノール、プロピレングリコール、油、又は薬学的に許容される界面活性剤などの1種又は複数の他の成分を含んでもよい。
本発明の化合物は、局所投与することもできる。本化合物の局所投与用担体には、鉱物油、液状ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化性ワックス及び水が含まれる。本化合物は、皮膚又は粘膜に局所投与するためのローション剤又はクリーム剤中の成分として存在することができる。このようなクリーム剤は、1種又は複数の薬学的に許容される担体中に懸濁又は溶解している活性化合物を含有することができる。適切な担体には、鉱物油、一ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリールアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール及び水が含まれる。
本発明の化合物はさらに、除放系によって投与することができる。例えば、本発明の化合物は、緩溶解性錠剤又はカプセル剤中に組み込んでもよい。
本発明の化合物の合成
本発明の化合物は、様々な異なる方法によって調製することができる。下記は、本発明の化合物を合成するための、非限定的な代表的一般法である。
1.樹状「コア」出発原料の合成
本発明の樹状化合物のための出発原料として使用される「コア」は、以下に記載されている様々な方法によって合成することができる。(注:当業者は、以下のスキーム2〜7が、スクシンイミジル基(単数又は複数)を含有するコアを示していることを認識するであろう。しかし、スクシンイミジル基以外を有するコアも同様に調製することができる。例えば、スクシンイミジル基をヒドロキシルに置きかえた化合物は、周囲温度、及び周囲圧又は5〜50psi、好ましくは5〜25psiの水素雰囲気下で撹拌した、水性THF、メタノール、エタノール、酢酸エチルなどの溶媒中、OBn前駆体(例えば、以下のスキーム2〜7)を炭素担持パラジウム又は炭素担持水酸化パラジウム又は炭素担持白金触媒により処理することによって、調製することができる。
「四量体の」コアは、ペンタエリスリトールから3工程で合成される化合物1から調製される(スキーム1)。
(Hukkamaki,J.;Pakkanen,T.T.Journal of Molecular Catalysis A:Chemical 2001,174,205−211、参照文献2 Newcombe,G.R.;Mishra,A;Moorfield,C.N.J.Org.Chem.2002,67,3957−3960)。
次に、化合物1は、3−アミノプロパン酸、4−アミノブタン酸、5−アミノペンタン酸、6−アミノヘキサン酸、7−アミノヘプタン酸、8−アミノオクタン酸、9−アミノノナン酸、10−アミノデカン酸、11−アミノウンデカン酸、又は12−アミノドデカン酸などの、適切なアミノ置換カルボン酸との反応により、他のコア化合物に変換される(スキーム2)。
「二量体の」樹状コア(YはCであり、R及びRは、どちらもHである)は、3−アミノプロパン酸、4−アミノブタン酸、5−アミノペンタン酸、6−アミノヘキサン酸、7−アミノヘプタン酸、8−アミノオクタン酸、9−アミノノナン酸、10−アミノデカン酸、11−アミノウンデカン酸、又は12−アミノドデカン酸などの、適切なアミノ置換カルボン酸を使用し、3,3’−(プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ)二プロパン酸から調製する(スキーム3)。
本発明の「二量体の」樹状コア化合物(YはCであり、Aは(CHであり、R及びRは、どちらもHである)は、スキーム4において示されている通り、適切な二酸から調製される。
本発明の「二量体の」樹状コア化合物(YはOであり、Eは(CHCHO)CHである)は、スキーム5において示されている通り、調製される。適切な出発原料には、例えば、3,6,9−トリオキサウンデカン二酸、3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン二酸、又は3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン二酸が含まれる。
「三量体の」コア(YはCであり、RはNHZである)は、スキーム6に示されている通り、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオールから調製される。当業者は、三量体の樹状コア化合物(RがNHである)を使用して、R位における置換をさらに行うことができることを認識するであろう。例えば、こうした化合物は、放射又は蛍光標識に連結することができ、又はアミノ官能基を他の官能基に変換することができる。
「三量体の」コア(YはCであり、Rは、H、CH又はCHCHである)は、それぞれ、2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタン、又は1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパンから調製される(スキーム7)。
2.グリコシド単位の合成
コア出発原料に結合することができるグリコシドとして使用されるか、又はこれを調製するために使用される単糖、二糖及び四糖単位は、WO2012/121617において記載されている通り合成することができる。
スキーム8は、本発明の四量体、三量体、及び二量体化合物を調製するために使用することができる、グリコシド合成の一般法を示している。
(注:スキーム8〜12、f、g、r、及びjは、それぞれ独立して、0〜6の整数である。)

3.本発明の樹状化合物の合成
「コア」出発原料は、遊離アミノ基を有するグリコシドに結合することができ、これにより、本発明の樹状化合物の調製が可能となる。カップリング手順は、適切な溶媒(例えば、DMF、DMSO、水)、少量の塩基、例えばトリエチルアミン、及び適切なグリコシド(少なくとも約2当量のグリコシド、例えば約2.2当量のグリコシドが二量体のコアとのカップリングに使用され、少なくとも約3当量のグリコシド、例えば約3.3当量のグリコシドが三量体のコアとのカップリングに使用され、少なくとも約4当量のグリコシド、例えば約4.4当量のグリコシドが四量体のコアとのカップリングに使用される)を必要とする。
スキーム9〜12は、四量体、三量体、及び二量体のコアにグリコシドをカップリングする一般法を示している。(注:当業者は、明瞭性のため、基(CHは、スキーム9及び10の最初の構造において示されているだけであるが、スキーム中の残りの構造中に含まれているものとして読み取るものと意図されていることを認識するであろう。さらに、スキーム9及び11において示されている化合物は、TがそれぞれCHであるものであるが、当業者は、1つ又は複数のTが(CHCHO)CHである化合物も、スキーム9及び11において示されている手順に従って、合成することができることを理解するであろう。)








例3において記載されている方法による、様々な濃度のNHAc−LMWH(低分子量ヘパリン)の添加による、脳スライスアッセイに存在しているAβ1−40の割合を示すグラフである。 例3において記載されている方法による、様々な濃度の化合物18a(図1b中、「デンドリマー9」と呼ぶもの)の添加による、脳スライスアッセイに存在しているAβ1−40の割合を示すグラフである。
略語
NMR 核磁気共鳴
HRMS 高分解能質量分析法
ESI エレクトロスプレーイオン化
TLC 薄層クロマトグラフィー
RT 室温
DCM ジクロロメタン
TEMPO 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ
THF テトラヒドロフラン
DMF ジメチルホルムアミド
TMS トリメチルシリル
TMS−ジアゾメタン トリメチルシリル−ジアゾメタン
NHS N−ヒドロキシスクシンイミド
EDC 1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩
TCA トリクロロ酢酸
DABCO 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
BAIB [ビス(アセトキシ)ヨード]ベンゼン
以下の例は、本発明をさらに例示する。本発明は、これらの例に限定されるものではないことを理解されたい。
(例1)化合物の合成
(例1.1)テトラ−スクシンイミジルエステルの合成
1’の調製
テトラニトリル前駆体(参照文献1、Hukkamaki,J.;Pakkanen,T.T.Journal of Molecular Catalysis A:Chemical 2001,174,205−211)は、ペンタエリスリトールへのアクリロニトリルのマイケル型付加により調製される。テトラニトリルの酸加水分解(参照文献2、Newcombe,G.R.;Mishra,A;Moorfield,C.N.J.Org.Chem.2002,67,3957−3960)により、四酸(tetraacid)が得られる。四酸(1.0g、2.35mmol)を乾燥DMF(15mL)に溶解する。この反応混合物に、室温でN−ヒドロキシスクシンイミド(1.62g、14.14mmol)及び1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩(EDC、2.71g、14.14mmol)を加え、24時間、撹拌を継続する。この混合物をDCMにより希釈して、水、次に希HCl及び水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣を、EtOAc、次いでEtOAc:MeOH、19:1→9:1→7:1→4:1で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、テトラ−スクシンイミジルエステル(1’、1.2g、1.48mmol、63%)が得られる。R=0.25(酢酸エチル:MeOH、9:1)。13C-NMR (125MHz, DMSO-D6) δ 170.7, 170.1, 68.7, 65.5, 44.9, 31.5, 25.7. HRMS C33H40N4O20Na (M+Na)+ m/zの計算値835.2134, 実測値835.2128。
2’の調製
アミノオクタン酸を、塩化チオニルの存在下、ベンジルアルコールと処理すると(参照文献3、Patel,R.P;Price,S.J.Org Chem.1965,30(10),3575−3576)、テトラベンジルエステル(2g、8.12mmol)が得られる。これ及びテトラ−スクシンイミジルエステル(1’、1.1g、1.35mmol)を、乾燥THF(55mL)と乾燥DMF(3mL)との混合物に溶解し、トリエチルアミン(1.5mL、10.83mmol)により処理する。24時間、撹拌した後、この混合物を酢酸エチルにより希釈して水により2回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣を熱EtOAcに溶解し、結晶をろ別して、取り出す。この母液を濃縮し、残渣をクロロホルム:EtOAc:MeOH、5:2:0.5で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、テトラ−ベンジルエステル(2’、1.7g、1.26mmol、93%)が得られる。R=0.3(クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:1)。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 173.5, 171.2, 136.1, 128.5, 128.2, 128.1, 69.1, 67.4, 66.1, 45.3, 39.5, 36.9, 34.2, 29.6, 29.4, 28.9, 26.7, 26.6, 24.8. HRMS C77H112N4O16Na (M+Na)+ m/zの計算値1371.7971, 実測値1371.7977。
3’の調製
テトラベンジルエステル(2’、0.595g、441μmol)を乾燥THF(16mL)に溶解する。水(4mL)及び氷酢酸(5滴)を加える。この反応混合物を炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、1g)により処理し、周囲温度及び圧力で、水素下3時間撹拌する。この触媒をろ別し、50%水性EtOHにより洗浄する。この溶液を濃縮乾固すると、「長腕の」四酸(3’、0.42g、429μmol、97%)が得られる。この生成物を、さらに精製することなく、次の工程に使用する。R=0.0(ベースライン、クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:1)。13C-NMR (125MHz, DMSO-D6) δ 174.5, 169.9, 68.8, 67.3, 45.0, 39.0, 38.4, 36.1, 33.8, 29.1, 28.5, 38.4, 26.3, 25.2, 24.5. HRMS C49H87N4O16(M-H)- m/zの計算値987.6117, 実測値987.6110。
13bの調製
「長腕の」四酸(3’、424mg、429μmol)を乾燥DMF(7mL)に溶解する。この反応混合物に、室温でN−ヒドロキシスクシンイミド(296mg、2.57mmol)及び1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩(EDC、493mg、2.57mmol)を加え、24時間、撹拌を継続する。この混合物をDCMにより希釈して、水、次に希HCl及び水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣を、クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:0.5→5:4:1で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、「長腕の」テトラ−スクシンイミジルエステル(13b、415mg、301μmol、70.3%)が得られる。R=0.25(DCM:MeOH、9:1)。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 171.5, 169.4, 168.6, 68.9, 67.4, 45.3, 39.4, 36.7, 30.8, 29.5, 29.4, 28.6, 28.5, 26.6, 25.5, 25.4, 24.4. HRMS C65H100N8O24Na (M+Na)+ m/zの計算値1399.6748, 実測値1399.6737。
4’の調製
N(PEG)CHCHCOOH(又はPEGアミノ酸)(1.0g、4.52mmol)をベンジルアルコール(30mL、287mmol)に溶解し、0℃に冷却する。塩化チオニル(6mL、82.2mmol)をゆっくりと滴下して加える。この反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで100℃で5時間加熱する。次に、これをジエチルエーテルにより希釈し、油状残渣を集め、ジクロロメタン:MeOH、9:1→1:1で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、ベンジルエステル(4’、1.2g、3.9mmol、85%)が得られる。R=0.15(ジクロロメタン:MeOH、9:1)。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 171.6, 135.8, 128.5, 128.2, 128.1, 70.2, 70.14, 70.13, 69.9, 66.7, 66.4, 66.3, 50.0, 39.7, 35.0. HRMS C16H26NO5(M+H)+ m/zの計算値312.1811, 実測値312.1806。
5’の調製
ベンジルエステル4’(65mg、210μmol)及びテトラ−スクシンイミジルエステル(13b、58mg、42.1μmol)を乾燥DMF(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(47μL、336μmol)により処理する。24時間、撹拌した後、この混合物を酢酸エチルにより希釈して水により2回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣を熱EtOAcに溶解し、結晶をろ別して、取り出す。この母液を濃縮し、残渣をクロロホルム:EtOAc:MeOH、5:2:0.5で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、テトラ−ベンジルエステル(5’、71mg、32.8μmol、78%)が得られる。R=0.3(クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:1)。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 173.2, 171.3, 135.8, 128.5, 128.2, 128.1, 70.5, 704, 70.2, 69.9, 69.2, 67.5, 66.5, 66.3, 45.3, 39.4, 39.1, 36.9, 36.5, 35.1, 29.6, 29.1, 29.0, 26.7, 25.5。
6’の調製
テトラベンジルエステル(5’、16mg、7.21μmol)を乾燥THF(4mL)に溶解する。水(1mL)及び氷酢酸(2滴)を加える。この反応混合物を炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、20mg)により処理し、周囲温度及び圧力で、水素下3時間撹拌する。この触媒をろ別し、50%水性EtOHにより洗浄する。この溶液を濃縮乾固すると、「長腕の」PEG四酸(6’、13mg、7.21μmol、97%)が得られる。この生成物を、さらに精製することなく、次の工程に使用する。R=0.0(ベースライン、クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:1)。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.7, 174.2, 71.4, 71.3, 71.2, 70.6, 68.8, 67.8, 62.8, 48.5, 40.6, 40.3, 37.8, 37.1, 35.8
7’の調製
「長腕の」PEG四酸(6’、13mg、7.21μmol)を乾燥DMF(1mL)に溶解する。この反応混合物に、室温でN−ヒドロキシスクシンイミド(5.1mg、43.2μmol)、DIPEA(7.6μL、43.2μmol)及び1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩(EDC、8.3mg、43.2μmol)を加え、24時間、撹拌を継続する。この混合物をDCMにより希釈して、水、次に希HCl及び水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣を、クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:0.5→5:4:1で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、「長腕の」PEGテトラ−スクシンイミジルエステル(7’、15mg、6.85μmol、94%)が得られる。R=0.25(DCM:MeOH、9:1)。
(例1.2)ジ−スクシンイミジルエステルの合成
14’の調製
3,6,9−トリオキサウンデカン二酸(500mg、2.25mmol)を乾燥DMF(10mL)に溶解する。この反応混合物に、室温でN−ヒドロキシスクシンイミド(785mg、6.75mmol、3当量)、1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩(EDC、1.32g、6.75mmol、3当量)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.38mL、13.5mmol)、次いで8−アミノオクタン酸ベンジル(1.68g、6.75mmol、3当量)を加え、4時間撹拌を継続する。この混合物をDCMにより希釈して、水、次に希HCl及び水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣を熱EtOAcに溶解し、結晶をろ別して、取り出す。この母液を濃縮し、残渣をクロロホルム:EtOAc:MeOHを5:2:0.3で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、ジ−ベンジルエステル(10、1.1g、1.61mmol、71%)が得られる。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 173.4, 169.9, 136.1, 128.4, 128.3, 128.1, 127.8, 127.7, 65.9, 63.9, 60.3, 39.5, 36.8, 31.9, 30.9, 29.3, 28.8, 26.6, 25.3, 24.7, 24.4, 21.2, 20.9. HRMS C38H56N2O9Na (M+Na)+m/zの計算値707.3884, 実測値707.3876。
15’の調製
ジ−ベンジルエステル(14’、204mg、297μmol)を乾燥THF(8mL)に溶解する。水(2mL)及び氷酢酸(3滴)を加える。この反応混合物を炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、0.5g)により処理し、周囲温度及び圧力で、水素下3時間撹拌する。この触媒をろ別し、50%水性EtOHにより洗浄する。この溶液を濃縮乾固すると、「長腕の」二酸(15’、150mg、297μmol、99.8%)が得られる。この生成物を、さらに精製することなく、次の工程に使用する。R=0.0(ベースライン、クロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:1)。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 178.1, 175.3, 172.9, 72.3, 71.7, 71.6, 40.4, 35.5, 30.9, 30.6, 30.5, 28.3, 26.5. HRMS C24H44N2O9Na (M+Na)+ m/zの計算値527.2945, 実測値527.2943。
33aの調製
「長腕の」二酸(15’、150mg、297μmol)を乾燥DMF(4mL)に溶解する。この反応混合物に、室温でN−ヒドロキシスクシンイミド(104mg、892μmol)、1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩(EDC、174mg、892μmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.157mL、892μmol)を加え、24時間、撹拌を継続する。この混合物をDCMにより希釈し、水、次に希HCl及び水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣をクロロホルム:酢酸エチル:MeOH、5:2:0.5→5:4:1で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、「長腕の」ジ−スクシンイミジルエステル(33a、188mg、269μmol、90%)が得られる。R=0.25(DCM:MeOH、9:1)。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.9, 169.9, 169.5, 168.5, 70.7, 70.6, 70.5, 70.4, 70.0, 38.7, 31.4, 30.7, 29.4, 28.6, 28.5, 28.4, 26.5, 25.5, 24.4. HRMS C32H50N4O13Na (M+Na)+ m/zの計算値721.3272, 実測値721.3259。
(例1.3)樹状クラスター化合物の合成
6eの調製(スキーム8)
チオグリコシド供与体(WO2012/121617)(1g、2.2mmol)及びCbz保護ヘキサ−アミノアルコール(Chipowsky,S.;Lee,Y.C.Carb.Res.,1973,31,339−346)(1g、4.3mmol、2.0当量)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解して−15℃に冷却し、粉末モレキュラーシーブ(4Å)を加える。10分後、N−ヨードスクシンイミド(836mg、3.7mmol、1.7当量)及びトリフルオロメタンスルホン酸銀(281mg、1mmol、0.5当量)を加える。この反応混合物を1時間かけて、室温まで温める。この混合物を酢酸エチルにより希釈し、セライトによりろ過する。このろ液を飽和水性炭酸水素ナトリウムと水性チオ硫酸ナトリウム(30%)との1:1混合物により洗浄し、飽和水性塩化ナトリウムにより洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル、1:2)により精製すると、グリコシド6eがシロップ(1.35g、2.0mmol、93%)として得られる。TLC(EtOAc:石油エーテル、1:2 v/v):R=0.25。さらなる精製を行うことなく、化合物6fの合成に直接使用する。HRMS(ESI)C3848Na(M+Na)計算値m/z699.3258、測定値699.3257。
12dの調製(スキーム8)
化合物6f(0.56g、0.827mmol)をメタノール(12mL)に溶解し、炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、500mg)により処理する。この反応混合物を周囲温度及び周囲圧力で、水素下、ちょうど20分間、撹拌する。この触媒をろ別し、EtOAc:MeOH、1:1(40mL)により洗浄する。この溶液を濃縮乾固し、残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:メタノール:アンモニア水、4:1:0.05)により、化合物12d(0.4g、0.75mmol、91%)が得られる。TLC(EtOAc:メタノール:アンモニア水、4:1:0.05):R=0.15、13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.7, 170.4, 138.3, 137.7, 128.5, 128.4, 127.9, 127.8, 99.8, 80.4, 78.5, 78.1, 75.9, 75.4, 75.0, 74.7, 74.6, 72.8, 69.6, 63.3, 57.2, 41.8, 33.0, 29.3, 26.4, 26.1, 25.7, 25.5, 23.5, 20.8. HRMS (ESI) C30H43N2O7Na (M+H)+ m/zの計算値543.3070, 実測値543.3077。
12aの調製(スキーム8)
化合物11a(0.56g、0.528mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、500mg)により処理する。この反応混合物を周囲温度及び周囲圧力で、水素下、ちょうど15分間、撹拌する。この触媒をろ別し、EtOAc:MeOH、1:1(40mL)により洗浄する。この溶液を濃縮乾固し、残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:メタノール:アンモニア水、4:1:0.05)により、化合物12a(0.45g、0.49mmol、92%)が得られる。TLC(EtOAc:メタノール:アンモニア水、4:1:0.05):R=0.15、13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 173.3, 172.7, 170.8, 166.7, 139.8, 139.5, 138.5, 134.8, 130.9, 130.8, 129.9, 129.5, 129.1, 128.9, 128.8, 128.7, 128.6, 102.4, 98.9, 83.7, 81.7, 78.9, 76.2, 75.2, 71.5, 70.9, 63.7, 54.1, 53.5, 40.6, 30.2, 28.4, 26.9, 26.5, 22.9, 20.8. HRMS (ESI) C51H63N2O14(M+H)+ m/zの計算値927.4279, 実測値927.4270。
12bの調製(スキーム8)
化合物11b(1.0g、0.942mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、1g)により処理する。この反応混合物を周囲温度及び周囲圧力で、水素下、ちょうど15分間、撹拌する。この触媒をろ別し、EtOAc:MeOH、1:1(40mL)により洗浄する。この溶液を濃縮乾固し、残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:メタノール:アンモニア水、4:1:0.05)により、化合物12b(0.42g、0.45mmol、48%)が得られる。TLC(EtOAc:メタノール:アンモニア水、4:1:0.05):R=0.15、13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.6, 169.9, 169.5, 165.7, 138.0, 137.9, 137.2, 133.7, 129.7, 129.3, 128.9, 128.8, 128.5, 128.4, 128.0, 127.9, 127.7, 127.6, 99.9, 98.3, 80.5, 74.8, 74.0, 72.9, 72.3, 70.4, 68.9, 68.8, 67.6, 62.4, 59.7, 52.6, 52.3, 51.9, 45.4, 36.3, 29.6, 29.3, 27.6, 27.2, 27.0, 25.9, 22.9, 20.8. HRMS (ESI) C51H63N2O14(M+H)+ m/zの計算値927.4279, 実測値927.4275。
4aの調製(スキーム8)

トリエチルアミン(8.0mL)を3a(1.8g、1.42mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液に加え、この溶液を室温で3時間撹拌し、次に、水性HCl、水性NaHCOにより洗浄し、乾燥して、濃縮乾固する。(クロマトグラフィー(5〜40%のEtOAc/トルエン)により、表題化合物が発泡体として得られる(1.19g、1.14mmol、80%)。1H NMR (CDCl3), δ 8.05 (m, 2H), 7.58 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.47-7.44 (m, 2H), 7.41-7.30 (m, 5H), 7.23-7.16 (m, 5H), 5.57 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.31 (dd, J = 8.8, 7.8 Hz, 1H), 4.94-4.88 (m, 3H), 4.79-4.71 (m, 4H), 4.62-4.57 (m, 2H), 4.51 (dd, J = 12.4, 4.0 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 11.8, 5.4 Hz, 1H), 4.15-4.12 (m, 3H), 4.03 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 3.86-3.73 (m, 4H), 3.47-3.42 (m, 2H), 3.23 (dd, J = 10.3, 3.9 Hz, 1H), 3.07-3.01 (m, 3H), 2.09 (s, 3H), 1.52-1.42 (m, 2H), 1.32-1.13 (m, 6H). 13C NMR δ 171.87, 167.10, 165.03, 154.51, 137.82, 137.42, 133.38, 129.75, 129.04, 128.65, 128.57, 128.34, 128.18, 128.14, 127.72, 127.64, 100.86, 98.13, 82.99, 79.12,, 75.34, 74.55, 74.46, 74.26, 74.06, 72.40, 71.28, 70.69, 69.78, 64.98, 62.89, 62.65, 41.08, 40.70, 29.42, 29.14, 26.12, 25.47, 20.79. HRMS (ESI) C46H54Cl4N4O15Na [M+Na]+ m/zの計算値1065.2237, 実測値1065.2229。
12cの調製(スキーム8)
室温で、四糖11c(660mg、0.37mmol)を乾燥THF(5mL)及び氷AcOH(4.5mL)に溶解する。この反応混合物を、予め活性化したZn(1.9g、29mmol、80当量)により処理し、室温で3.5時間撹拌する。この溶媒を真空で除去し、残渣をクロロホルムに溶解して、氷冷飽和水性炭酸水素ナトリウム及び水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮すると、グリコシド12cが、発泡体として得られる(610mg、0.37mmol、100%)。TLC(DCM:MeOH、1:9 v/v):R=0.2。この生成物は非常に純度が高く、さらに精製することなく、次の工程に使用する。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.7, 170.6, 170.2, 170.1, 167.9, 167.5, 164.9, 138.7, 138.1, 137.7, 136.5, 136.4, 133.8, 133.4, 129.8, 129.7, 129.5, 128.8, 128.6, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 127.4, 127.3, 127.1, 101.3, 101.2, 99.5, 99.1, 81.4, 81.2, 80.5, 78.1, 77.2, 77.1, 76.9, 75.4, 75.2, 74.9, 74.8, 74.7, 74.4, 73.8, 73.6, 70.7, 70.2, 70.0., 62.5, 62.2, 61.5, 52.8, 52.7, 52.5, 52.2, 49.6, 49.3, 41.9, 32.6, 30.3, 29.7, 29.4, 29.2, 28.8, 26.8, 26.3, 25.6, 22.6, 22.5, 20.8, 20.7. HRMS (ESI) C89H104N3O27 (M+H)+m/zの計算値1646.6857, 実測値1646.6847。
4bの調製(スキーム8)
二糖3b(2.4g、2.0mmol)を乾燥ジクロロメタン(32mL)とトリエチルアミン(8mL)との混合物に溶解し、室温で3時間撹拌する。この混合物をジクロロメタンにより希釈し、希水性HCl、水、及び飽和水性塩化ナトリウムにより洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル、1:3→1:2)により精製すると、グリコシド4bが発泡体として得られる(1.75g、1.8mmol、90%)。TLC(酢酸エチル:石油エーテル、1:32 v/v)。R=0.25。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 171.7, 171.5, 167.0, 166.1, 156.0, 138.1, 137.7, 137.6, 133.3, 129.9, 129.8, 128.6, 128.5, 128.3, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 127.3, 98.7, 98.4, 82.5, 79.7, 76.1, 75.3, 75.1, 74.9, 74.7, 74.2, 73.6, 73.0, 72.9, 72.6, 72.4, 72.1, 71.3, 71.1, 70.7, 70.6, 70.1, 69.5, 68.8, 66.4, 65.9, 65.4, 65.3, 64.9, 64.1, 63.2, 60.4, 40.7, 40.6, 29.9, 29.7, 29.3, 28.4, 28.1, 26.5, 25.9, 25.6, 20.7, 20.6. HRMS (ESI) C48H61N4ClO15Na (M+Na)+m/zの計算値991.3720, 実測値991.3711。
10の調製(スキーム8)
四糖9d(110mg、64μmol)を乾燥ジクロロメタン(5mL)に溶解し、0℃に冷却する。TFA(0.5mL)を加え、室温で18時間、撹拌する。この混合物をジクロロメタンにより希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム、水により洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮すると、グリコシド10が発泡体(98mg、61μmol、95%)として得られる。TLC(酢酸エチル:石油エーテル、1:2、v/v):R=0.25。この生成物は非常に純度が高く、さらに精製することなく、次の工程に使用する。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.7, 170.5, 169.7, 169.4, 165.7, 165.2, 137.8, 137.7, 137.6, 137.3, 133.4, 130.9, 130.0, 129.9, 129.7, 129.3, 128.8, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.1, 127.9, 127.8, 127.6, 99.1, 99.0, 98.9, 98.5, 79.9, 78.7, 76.8, 75.7, 75.6, 75.5, 75.0, 74.8, 74.6, 73.9, 73.6, 72.9, 72.3, 70.5, 70.2, 70.1, 69.7, 68.7, 68.3, 67.5, 64.7, 63.6, 63.5, 62.3, 61.8, 52.1, 52.0, 41.4, 31.9, 30.5, 29.9, 29.7, 26.5, 25.8, 20.8. HRMS (ESI) C85H96N7O25 (M+H)+m/zの計算値1614.6456, 実測値1614.6440。
22aの調製(スキーム9)
Ido立体配置型四量体20d(7mg、1.3μmol)を水(1mL)に溶解する。三酸化硫黄トリメチルアミン錯体(20mg、144μmol)及び炭酸ナトリウム(20mg)を室温で加える。この混合物を室温で72時間撹拌し、シリカゲルカラムの上に注ぎ入れる。残渣をクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:水:アンモニア水、3:1:1)により精製すると、N−硫酸化四量体22aが発泡体(6mg、1.1μmol、89%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.12。
一般手順A(GPA):テトラ−スクシンイミジルエステルとのカップリング
炭素6にリンカーとマスクしていないアミノ官能基とを有するグリコシド(6当量)の乾燥DMF(DMF1mL当たり100mg)溶液に、室温でテトラ−スクシンイミジルエステル13a又は13b(1当量)の乾燥DMF(DMF1mLあたり40mg)溶液を加える。この反応混合物をトリエチルアミン(8当量)により処理し、室温で1〜24時間撹拌する。DMFを真空で除去し、残渣をEtOAc、次いで酢酸エチル:MeOH、9:1→3:2により溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、テトラ−スクシンイミジルエステルが得られる。
14eの合成(スキーム9)
化合物14eは、一般手順Aの後に、化合物12d及び13aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:MeOH、9:1→3:2)により精製すると、四量体14eが発泡体として得られる(135mg、53.5mmol、92%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1 v/v)。R=0.65。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 173.8, 173.2, 172.5, 140.0, 139.8, 139.4, 129.5, 129.4, 129.1, 129.0, 128.9, 128.8, 128.7, 102.5, 84.4, 79.6, 79.5, 77.2, 76.3, 76.1, 75.8, 74.2, 70.7, 70.6, 70.5, 68.8, 64.3, 62.3, 56.8, 46.7, 40.5, 37.8, 30.5, 27.8, 26.8, 26.3, 23.3, 20.8. HRMS (ESI) C137H188N8O36Na (M+Na)+m/zの計算値2544.3024, 実測値2544.3049。
14hの合成(スキーム9)
化合物14hは、一般手順Aの後に、化合物12d及び13bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→酢酸エチル:MeOH、9:1→3:2)により精製すると、四量体14hが発泡体として得られる(176mg、57mmol、95%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v)。R=0.55。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 174.6, 174.2, 172.3, 171.7, 138.4, 138.1, 128.2, 128.1, 127.7, 127.6, 127.4, 101.1, 82.7, 78.2, 77.9, 77.7, 77.4, 75.7, 75.6, 74.8, 74.6, 69.7, 69.3, 67.4, 61.7, 61.0, 55.6, 45.3, 39.3, 39.0, 36.9, 36.5, 36.4, 35.9, 34.8, 32.9, 32.2, 29.8, 29.2, 29.1, 28.9, 28.8, 26.6, 26.5, 26.4, 25.7, 25.4, 25.3, 24.9, 22.2。
14aの合成(スキーム9)
化合物14aは、一般手順Aの後に、化合物12a及び13bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→酢酸エチル:MeOH、9:1→4:1)により精製すると、四量体14aが発泡体として得られる(314mg、67.9mmol、93%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v)。R=0.55。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.6, 169.9, 169.5, 165.7, 156.4, 138.1, 137.9, 137.8, 137.2, 136.7, 133.7, 129.7, 129.3, 129.1, 129.0, 128.8, 128.5, 128.4, 128.2, 128.1, 127.9, 127.7, 127.6, 125.3, 98.9, 98.3, 80.5, 74.8, 74.7, 73.9, 72.9, 72.4, 70.4, 68.9, 68.8, 67.7, 66.5, 62.5, 52.6, 52.4, 40.9, 29.8, 29.2, 26.4, 25.7, 22.9, 21.4, 20.8. HRMS (ESI) C253H326N12O68Na2[M+2Na]2+ m/z (%)の計算値, 2334.1187 (20), 2334.6204 (65), 2335.1218 (98), 2335.6235 (100), 2336.1250 (80), 2336.6267 (50), 2337.1282 (30); 実測値, 2334.6121 (50), 2335.1125 (85), 2335.6130 (100), 2336.1157 (98), 2336.6216 (85), 2337.1265 (70), 2337.6304 (50), 2338.1331 (40), 2338.6350 (30)。
14bの合成(スキーム9)
化合物14bは、一般手順Aの後に、化合物12b及び13bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→酢酸エチル:MeOH、9:1→4:1→メタノール)により精製すると、四量体14bが発泡体として得られる(394mg、85mmol、96%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v)。R=0.55。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 173.9, 173.5, 172.5, 172.1, 171.2, 170.2, 165.9, 163.6, 138.5, 138.2, 137.9, 133.5, 129.8, 129.7, 128.9, 128.4, 128.3, 128.2, 128.1, 127.9, 127.8, 127.5, 127.4, 99.2, 97.1, 80.6, 78.3, 78.1, 77.9, 77.8, 74.9, 74.8, 73.7, 73.5, 72.6, 72.5, 72.4, 70.6, 69.7, 69.4, 68.8, 68.7, 68.3, 68.2, 67.6, 62.9, 53.1, 51.9, 49.9, 45.5, 39.4, 39.2, 36.7, 36.1, 35.9, 35.1, 33.3, 32.9, 32.7, 30.7, 29.3, 29.2, 29.1, 28.9, 28.3, 27.0, 26.8, 26.6, 26.5, 25.9, 25.5, 25.2, 25.1。
14cの合成(スキーム9)
化合物14cは、一般手順Aの後に、化合物12c及び13bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→酢酸エチル:MeOH、9:1→4:1→メタノール)により精製すると、四量体14cが発泡体として得られる(544mg、0.072mmol、99%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v)。R=0.45。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 174.2, 172.0, 171.0, 168.5, 168.0, 165.1, 164.8, 163.0, 138.7, 137.9, 137.5, 136.3, 133.7, 133.3, 129.5, 129.3, 128.6, 128.3, 128.1, 127.9, 127.7, 127.3, 126.9, 100.9, 100.8, 97.8, 97.2, 81.9, 80.2, 78.0, 74.5, 74.3, 74.1, 73.4, 69.9, 69.8, 69.5, 69.0, 67.2, 62.2, 61.6, 52.3, 52.0, 51.9, 48.8, 48.6, 48.4, 48.3, 48.1, 47.9, 47.8, 39.1, 38.9, 36.4, 36.2, 35.9, 30.9, 29.3, 29.1, 28.8, 26.5, 26.2, 25.5, 21.9, 20.1。
14dの合成(スキーム9)
化合物14dは、一般手順Aの後に、化合物10及び13bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→酢酸エチル:MeOH、9:1→4:1→メタノール)により精製すると、四量体14dが発泡体として得られる(83mg、11.3μmol、93%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v)。R=0.55。13C-NMR (125MHz, DMSO-D6) δ 171.9, 171.8, 170.1, 169.9, 169.0, 168.9, 168.5, 164.9, 164.5, 162.3, 137.8, 137.7, 137.5, 133.5, 133.3, 129.4, 129.3, 129.1, 128.8, 128.6, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.8, 127.7, 127.6, 127.5, 127.4, 127.3, 127.2, 98.1, 98.0, 97.7, 97.0, 79.7, 79.2, 78.9, 78.7, 78.3, 77.2, 74.9, 74.3, 74.2, 73.9, 73.5, 73.3, 73.2, 72.5, 72.3, 71.7, 69.7, 69.6, 69.2, 69.1, 68.8, 68.7, 67.9, 67.6, 67.3, 62.5, 62.4, 61.8, 61.6, 51.8, 51.5, 45.0, 39.0, 38.5, 38.3, 38.2, 36.1, 35.7, 35.4, 30.7, 29.1, 29.0, 28.9, 28.7, 28.5, 26.3, 26.2, 25.3, 25.2, 20.4。
一般手順B(GPB):グリコシル化−TCAの化学
トリクロロアセトイミダート供与体(1.3当量)及びグリコシル受容体アルコール(1当量)の無水トルエン(受容体1mmolあたり40mL)溶液を反応温度(−10〜−20℃の間)まで冷却し、粉末モレキュラーシーブ(4Å)を加え、この懸濁液をこの温度で撹拌する。15分後、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.3当量)を加え、TLC(トルエン/酢酸エチル4:1)により完了するのが示されるまで、この反応混合物を反応温度で撹拌する。この混合物を酢酸エチルにより希釈し、セライトによりろ過して水性炭酸水素ナトリウムに入れ、有機層を水及び飽和水性塩化ナトリウムにより洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水して濃縮する。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、完全に保護されているオリゴ糖が得られる。
6aの合成(スキーム8)

乾燥DCM(10mL)中のイミダート7a(1.7g、1.69mmol)、N−ベンジルオキシカルボニル−6−ヒドロキシヘキシルアミン(2a)(0.85g、3.38mmol)、及び乾燥4Åモレキュラーシーブ(1.0g)の混合物を1時間撹拌し、次に氷浴中で冷却して、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.092mL、0.508mmol)を加える。30分後、この反応をトリエチルアミンによりクエンチしてろ過し、ろ液を水性NaHCOにより洗浄して乾燥し、濃縮する。クロマトグラフィー(ヘキサン中の15〜40%EtOAc)により、表題化合物(1.42g、1.3mmol、77%)が得られる。1H NMR (CDCl3) δ 8.05-8.03 (m, 2H), 7.55-7.17 (m, 23H), 5.55 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.30 (dd, J = 8.7, 7.7 Hz, 1H), 5.08 (bs, 2H), 4.88 (bs, 2H), 4.83 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.60-4.56 (m, 3H), 4.34 (dd, J = 11.8, 5.5 Hz, 1H), 4.27-4.19 (m, 2H), 4.14-4.09 (m, 3H), 4.02 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 3.94-3.90 (m, 2H), 3.85-3.82 (m, 2H), 3.74-3.71 (m, 1H), 3.50 (dd, J = 9.8, 8.9 Hz, 1H), 3.44-3.39 (m, 1H), 3.29 (dd, J = 10.4, 3.9 Hz, 1H), 3.04-2.98 (m, 2H), 2.03 (s, 3H), 1.51-1.41 (m, 2H), 1.26-1.12 (m, 6H). 13C NMR δ 170.51, 167.01, 165.00, 156.33, 137.57, 137.48, 137.25, 136.77, 133.33, 129.72, 128.61, 128.53, 128.34, 128.19, 128.13, 128.02, 127.69, 127.61, 100.83, 97.98, 83.35, 82.93, 80.08, 77.90, 75.51, 75.23, 74.76, 74.24, 74.02, 73.17, 72.36, 70.29, 69.76, 67.04, 66.53, 65.03, 63.22, 62.57, 60.38, 40.88, 40.69, 29.65, 29.19, 26.21, 25.48, 20.77. HRMS (ESI) C58H65ClN4O15Na [M+Na]+m/zの計算値, 1115.4033; 実測値, 1115.4033。
6bの合成(スキーム8)
化合物6bは、一般手順Bの後に、トリクロロアセトイミダート二糖供与体(WO2012/121617)(1g)及びCbz保護ヘキサ−アミノアルコール(Chipowsky,S.;Lee,Y.C.Carb.Res.,1973,31,339−346)(2.0当量)から調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル、1:3→1:2)により精製すると、グリコシド6bが発泡体として得られる(1.7g、1.55mmol、82%収率)。TLC(EtOAc:石油エーテル、1:2、v/v)。R=0.45。13C-NMR (125MHz, CDCl3) 170.6, 166.9, 166.1, 165.6, 156.4, 137.7, 137.5, 137.4, 136.7, 133.2, 129.9, 129.8, 128.6, 128.5, 128.4, 128.3, 128.1, 127.9, 98.8, 98.4, 80.6, 80.3, 76.8, 75.2, 75.1, 74.7, 74.1, 72.9, 72.4, 70.4, 70.2, 69.7, 68.7, 68.2, 66.5, 65.8, 65.3, 65.2, 63.8, 63.6, 62.7, 60.4, 40.6, 29.8, 29.3, 26.4, 25.9, 25.7, 20.7. HRMS (ESI) C58H65ClN4O15Na [M+Na]+ m/zの計算値, 1115.4033; 実測値, 1115.4031。
3aの合成(スキーム8)

イミダート(2.14g、1.88mmol)(1)(WO2012/121617)及び6−ヒドロキシヘキシルカルバミン酸2,2,2−トリクロロエチル(2b)(1.10g、3.76mmol)を乾燥アセトニトリル(15mL)に溶解し、次に濃縮乾固する。残渣を乾燥ジクロロメタン(15mL)に溶解し、アルゴン下、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.068mL、0.376mmol)を加えている間、アルゴン下、撹拌しながら氷浴中で冷却する。30分後、この溶液を水性NaHCOにより洗浄し、乾燥して濃縮乾固する。クロマトグラフィー[ヘキサン中の25〜60%(EtOAc/CHCl 1:2)]により、表題化合物が発泡体(1.84g、1.45mmol、77%)として得られる。1H NMR (CDCl3), δ 8.07-8.05 (m, 2H), 7.76-7.74 (m, 2H), 7.61-7.54 (m, 3H), 7.47-7.44 (m, 2H), 7.40-7.37 (m, 2H), 7.30-7.16 (m, 12H), 5.60 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.31 (dd, J = 8.7, 7.7 Hz, 1H), 4.90 (bs, 1H), 4.87 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 4.76-4.72 (m, 4H), 4.66-4.58 (m, 3H), 4.48 (dd, J = 10.5, 6.7 Hz, 1H), 4.38-4.25 (m, 3H), 4.18 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 4.14 (s, 2H), 4.09-3.92 (m, 4H), 3.87-3.83 (m, 1H), 3.78-3.74 (m, 1H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.35 (dd, J = 10.3, 3.9 Hz, 1H), 3.08-3.04 (m, 2H), 2.05 (s, 3H), 1.54-1.43 (m, 6H). 13C NMR δ 170.49, 167.05, 165.01, 154.50, 154.14, 143.24, 143.01, 141.32, 137.35, 137.13, 133.40, 129.75, 129.71, 128.58, 128.39, 127.97, 127.89, 127.79, 127.61, 127.25, 125.10, 124.91, 120.11, 100.83, 95.80, 82.79, 77.38, 75.11, 74.88, 74.72, 74.47, 74.25, 73.97, 72.31, 70.39, 69.77, 68.71, 64.98, 62.60, 61.98, 46.71, 41.08, 40.68, 29.44, 29.15, 26.13, 25.47, 20.69. HRMS (ESI) C61H64Cl4N4O17Na [M+Na]+ m/zの計算値1287.2918, 実測値1287.2927。
6cの合成(スキーム8)

アセトイミダート供与体(WO2012/121617)(5a)(1.37g、1.36mmol)及び4a(1.19g、1.14mmol)の乾燥DCM(10mL)溶液を氷浴中で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.062mL、0.34mmol)を撹拌しながら加える。30分後、この溶液を水性NaHCOにより洗浄し、乾燥して濃縮乾固する。クロマトグラフィー(10〜30%EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物がシロップとして得られる。1H NMR (CDCl3) δ 8.07-8.02 (m, 4H), 7.62-7.55 (m, 2H), 7.48-7.42 (m, 4H), 7.37-7.11 (m, 25H), 5.49-5.46 (m, 2H), 5.37 (dd, J = 8.6, 8.1 Hz, 1H), 5.23 (dd, J = 8.8, 7.8 Hz, 1H), 5.10 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.91-4.87 (m, 3H), 4.83-4.79 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 7H), 4.56 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.39-4.32 (m, 2H), 4.24-4.08 (m, 6H), 4.01-3.57 (m, 15H), 3.49 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 3.41-3.37 (m, 1H), 3.30 (dd, J = 10.3, 3.9 Hz, 1H), 3.22 (dd, J = 10.2, 4.0 Hz, 1H), 3.07-3.03 (m, 2H), 2.02, 2.00 (s, 各3H), 1.50-1.37 (m, 2H), 1.30-1.12 (m, 6H); 13C NMR δ 170.50, 170.44, 166.88, 166.48, 164.99, 164.95, 154.50, 138.30, 137.52, 137.40, 137.32, 137.24, 133.80, 133.35, 129.77, 129.73, 129.05, 128.90, 128.81, 128.61, 128.57, 128.37, 128.32, 128.25, 128.21, 128.11, 128.05, 127.75, 127.69, 127.49, 127.41, 125.32, 100.98, 100.81, 98.08, 97.66, 95.81, 82.95, 82.83, 80.14, 77.81, 77.77, 77.60, 75.58, 75.23, 75.05, 74.72, 74.64, 74.47, 74.20, 74.01, 72.41, 72.32, 70.37, 69.73, 69.68, 65.01, 64.26, 63.23, 62.65, 62.42, 61.90, 41.09, 40.53, 40.47, 29.42, 29.12, 26.10, 25.45, 20.77. HRMS (ESI) C90H98Cl5N7O27Na [M+Na]+ m/z (%)の計算値, 1906.4851 (62), 1907.4885 (61), 1908.4821 (100), 1909.4855 (97), 1910.4792 (64), 1911.4826 (62); 実測値, 1906.4845 (50), 1907.4875 (60), 1908.4772 (100), 1909.4808 (90), 1910.4786 (90), 1911.4829 (70). HRMS (ESI) C90H98N7Cl5O27Na (M+Na)+ m/zの計算値1906.4851, 実測値1906.4861。
3bの合成(スキーム8)
化合物3bは、一般手順Bの後に、トリクロロアセトイミダート二糖供与体(WO2012/121617)(1g)及びBoc保護ヘキサ−アミノアルコール(2d)(Pichot,C.,Delair,T.,Mandrand,B.and Llauro,M.F.;Makromol.Chem.,1993,194,117−135)から調製される。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:クロロホルム:石油エーテル、1:3:3)により精製すると、グリコシド3bが発泡体として得られる(3.0g、2.56mmol、86%収率)。TLC(EtOAc:石油エーテル、1:2、v/v)。R=0.45。13C-NMR (125MHz, CDCl3) 170.5, 166.9, 165.6, 156.0, 154.2, 143.3, 143.1, 141.4, 141.3, 137.7, 137.2, 133.4, 129.9, 129.8, 129.1, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.1, 128.0, 127.8, 127.7, 127.3, 125.1, 124.9, 120.1, 98.9, 98.5, 78.9, 78.2, 75.8, 74.9, 74.6, 72.8, 72.4, 70.2, 69.8, 68.9, 68.5, 68.2, 65.2, 65.0, 63.3, 62.1, 60.4, 46.8, 40.6, 30.0., 29.4, 28.5, 26.6, 25.9, 25.7, 20.7. HRMS (ESI) C63H71N4ClO17Na (M+Na)+ m/zの計算値1213.4400, 実測値1213.4409。
6dの合成(スキーム8)
化合物6dは、一般手順Bの後に、トリクロロアセトイミダート二糖供与体(WO2012/121617)(1g)及びグリコシド4bから調製される。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル、1:1)により精製すると、N−Boc保護基が一部失われるために中程度の収率で、グリコシド6dが発泡体として得られる(1.2g、0.66mmol、45%収率)。TLC(EtOAc:石油エーテル、1:2、v/v)。R=0.35。13C-NMR (125MHz, CDCl3) 170.6, 170.5, 167.1, 167.0, 166.9, 165.9, 165.7, 165.5, 156.0, 137.7, 137.5, 137.3, 136.5, 133.4, 133.3, 129.8, 129.5, 128.7, 128.6, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.9, 127.7, 98.8, 98.4, 98.1, 97.9, 80.6, 78.9, 77.2, 76.9, 75.6, 75.3, 75.2, 74.9, 74.7, 74.5, 74.1, 73.4, 73.2, 72.4, 70.5, 70.3, 70.1, 69.8, 68.8, 68.2, 67.4, 65.5, 65.2, 65.1, 64.7, 63.9, 63.8, 63.7, 62.7, 62.3, 60.4, 40.6, 40.5, 29.9, 29.7, 29.3, 28.5, 26.5, 25.9, 20.8. HRMS (ESI) C92H105N7Cl2O27Na (M+Na)+ m/zの計算値1832.6333, 実測値1832.6316。
一般手順C(GPC):選択的脱クロロアセチル化
DABCO(クロロアセチル基あたり6当量)を、室温で乾燥エタノール(40μmolに対し5mL)中の出発原料に加える。この混合物をアルゴン下、60〜70℃で2時間加熱する。TLC(EtOAc:石油エーテル、3:2)により反応の完了が示された後、Dowex 50WX8−200イオン交換樹脂を加え、溶液を中和する。15分後、この樹脂をろ別し、この溶液を濃縮乾固する。クロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル、3:2)により、ブロックされていない一級ヒドロキシル基を有する生成物が得られる。
8aの合成(スキーム8)

EtOH(20mL)及びピリジン(2mL)中のクロロアセタート6a(1.1g、1.006mmol)の溶液に、1,4−ジアザビシクロ(2.2.2)オクタン(0.338g、3.02mmol)を加え、この溶液を、約70〜80℃で3時間加熱する。クロロホルムを加え、この混合物を水、水性HCl、水性NaHCOにより洗浄し、乾燥して濃縮する。クロマトグラフィー(20〜60%EtOAc/Hex)により、生成物8aが発泡体として得られる(0.932g、0.916mmol、91%)。1H NMR (CDCl3) δ 8.04-8.02 (m, 2H), 7.54-7.15 (m, 23H), 5.62 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.29 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 5.08 (bs, 2H), 4.89 (bs, 2H), 4.82 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 4.76 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.65 (bs, 1H), 4.59-4.55 (m, 2H), 4.29 (dd, J = 11.9, 2.0 Hz, 1H), 4.23 (dd, J = 12.0, 4.8 Hz, 1H), 4.07-4.00 (m, 2H), 3.95-3.77 (m, 5H), 3.54-3.41 (m, 3H), 3.27 (dd, J = 10.4, 4.0 Hz, 1H), 3.03-2.98 (m, 2H), 2.03 (s, 3H), 1.51-1.41 (m, 2H), 1.26-1.11 (m, 6H). 13C NMR δ 170.63, 165.01, 156.34, 137.66, 137.53, 137.36, 136.75, 133.26, 129.82, 129.70, 128.57, 128.52, 128.31, 128.10, 128.00, 127.68, 101.18, 97.64, 83.47, 80.17, 78.04, 75.49, 75.18, 74.89, 74.41, 74.29, 72.82, 70.06, 69.88, 66.54, 63.24, 62.96, 61.93, 40.86, 29.64, 29.22, 26.19, 25.46, 20.78。
8bの合成(スキーム8)
化合物8bは、一般手順Cの後に、化合物6bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:2→1:1)により精製すると、8bが発泡体として得られる(1.8g、1.77mmol、92%収率)。TLC(EtOAc:PE、1:2、v/v):R=0.15。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.6, 165.7, 156.5, 137.8, 137.5, 137.4, 136.7, 133.1, 130.1, 129.8, 128.5, 128.4, 128.3, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 98.6, 98.4, 80.7, 80.5, 76.8, 75.8, 75.1, 74.5, 73.5, 72.7, 72.1, 70.3, 69.8, 68.8, 67.8, 67.3, 66.6, 63.9, 63.7, 63.1, 61.7, 60.4, 40.9, 29.8, 29.4, 29.2, 26.3, 25.7, 20.7. HRMS (ESI) C56H64N4O14Na [M+Na]+ m/zの計算値1039.4317, 実測値1039.4310。
8cの合成(スキーム8)
化合物8cは、一般手順Cの後に、化合物6cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:トルエン、1:9→1:1)により精製すると、8cが発泡体として得られる(1.6g、0.923mmol、87%収率)。TLC(EtOAc:トルエン、2:1、v/v)。R=0.45。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.4, 166.9, 166.5, 164.9, 138.2, 137.5, 137.4, 137.3, 137.2, 133.8, 133.3, 129.7, 128.9, 128.8, 128.6, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.7, 127.5, 127.4, 100.9, 100.8, 98.1, 97.6, 82.9, 82.8, 80.1, 77.0, 76.8, 75.6, 75.2, 75.0, 74.7, 74.6, 74.5, 74.2, 74.0, 72.4, 72.3, 70.3, 69.7, 65.0, 64.3, 63.2, 62.6, 62.4, 61.9, 41.1, 40.5, 29.4, 29.1, 26.1, 25.4, 20.7. HRMS (ESI) C86H96N7Cl3O25Na (M+Na)+ m/zの計算値1754.5419, 実測値1754.5426。
8dの合成(スキーム8)
化合物51は、一般手順Cの後に、化合物50から調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:1→2:1)により精製すると51が発泡体として得られる(215mg、140μmol、93%収率)。TLC(EtOAc:PE、3:2、v/v)。R=0.25。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 171.1, 170.6, 170.5, 165.8, 165.7, 156.1, 137.8, 137.5, 137.4, 133.3, 130.3, 130.1, 129.8, 129.7, 128.6, 128.5, 128.4, 128.39, 128.33, 128.2, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 98.5, 98.2, 98.0, 97.9, 80.6, 79.3, 79.0, 76.9, 75.6, 75.2, 74.9, 74.6, 74.2, 74.0, 73.6, 73.5, 72.9, 72.4, 72.1, 70.3, 70.0, 69.4, 69.0, 68.1, 67.9, 67.2, 64.1, 63.8, 62.7, 62.6, 61.9, 61.7, 60.4, 31.9, 29.7, 29.4, 28.8, 26.4, 25.8, 20.74, 20.73. HRMS (ESI) C88H103N7O25Na (M+Na)+ m/zの計算値1680.6901, 実測値1680.6919。
一般手順D1(GPD):TEMPO/BAIB酸化及びジアゾメタンによるエステル化
アセトニトリル(32μmolに対し5mL)及び水(0.9mL)中の出発原料の溶液を、室温で4〜24時間、TEMPO(0.2当量)及びBAIB(ヒドロキシル基あたり2.5当量)により処理する。TLC(EtOAc:石油エーテル、3:2)により反応の完了が示された後、クロロホルム及び水を加える。この溶液を希HClにより酸性にし、クロロホルムにより逆抽出して乾燥し、濃縮する。残渣を乾燥エーテルに溶解し、TLC(EtOAc:石油エーテル、2:3)によりメチルエステルの形成が示されるまで、過剰量の新しく調製したジアゾメタンのエーテル溶液により処理する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル、2:3)により精製すると、エステルが得られる。
9bの合成(スキーム8)
化合物9bは、一般手順D1の後に、化合物8bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:2→1:1)により精製すると、9bが発泡体として得られる(1.1g、1.0mmol、84%収率)。TLC(EtOAc:PE、1:1、v/v):R=0.75。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.5, 169.7, 165.5, 156.4, 137.8, 137.7, 136.7, 133.2, 129.9, 129.7, 129.0, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 125.3, 99.5, 99.2, 80.1, 76.8, 76.0, 74.8, 74.7, 73.4, 72.3, 70.1, 68.7, 68.0, 67.4, 66.6, 63.8, 62.4, 52.3, 40.9, 29.8, 29.3, 26.5, 25.8, 20.8. HRMS (ESI) C57H64N4O15Na (M+Na)+ m/zの計算値1067.4266, 実測値1067.4269。
一般手順D2(GPD):TEMPO/BAIB酸化及びTMS−ジアゾメタンによるエステル化
アセトニトリル(32μmolに対し5mL)及び水(0.9mL)中の出発原料の溶液を、室温で4〜24時間、TEMPO(0.2当量)及びBAIB(ヒドロキシル基あたり2.5当量)により処理する。TLC(EtOAc:石油エーテル、3:2)により反応の完了が示された後、クロロホルム及び水を加える。この溶液を希HClにより酸性にし、クロロホルムにより逆抽出して乾燥し、濃縮する。残渣をジエチルエーテル/メタノール(3:2)に溶解し、TMS−ジアゾメタンの2Mヘキサン溶液(カルボキシラートあたり1.5当量)を0℃で滴下して加える。完了(TLC:Tol/EtOAc 3:2)後、酢酸(0.5mL)を加えて、反応をクエンチする。溶媒を真空で蒸発させて、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、エステルが得られる。
9aの合成(スキーム8)

アセトニトリル(10mL)及び水(2mL)中のアルコール8a(0.93g、0.914mmol)の溶液に、ヨードベンゼンジアセタート(0.589g、1.829mmol)及びTEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ、遊離ラジカル)(0.043g、0.274mmol)を加え、次にこの溶液を室温で24時間撹拌する。溶媒のほとんどを蒸発させて、クロロホルムを加え、この混合物を2M水性HClにより洗浄して、次に乾燥し濃縮乾固する。粗製残渣のエーテル(15mL)とMeOH(5mL)との溶液を氷浴中で冷却し、ヘキサン中2M(トリメチルシリル)ジアゾメタン(0.429ml、2.74mmol)を加える。30分後、過剰量のジアゾメタンを少量の酢酸によりクエンチし、次にこの溶液を濃縮乾固する。クロマトグラフィー(10〜40%EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物9aがシロップとして得られる(0.844g、0.808mmol、88%)。1H NMR (CDCl3) δ 8.03-8.01 (m, 2H), 7.55-7.16 (m, 23H), 5.50 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 5.32 (dd, J = 8.4, 7.1 Hz, 1H), 5.08 (bs, 2H), 4.87 (bs, 2H), 4.81 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 4.69 (bs, 1H), 4.62 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.33-4.27 (m, 2H), 4.22 (dd, J = 12.1, 3.6 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.00 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 3.92-3.82 (m, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.66-3.63 (m, 1H), 3.51 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 3.44-3.39 (m, 1H), 3.29 (dd, J = 10.4, 3.7 Hz, 1H), 3.04-3.00 (m, 2H), 2.03 (s, 3H), 1.51-1.41 (m, 2H), 1.28-1.12 (m, 6H). 13C NMR δ 170.63, 168.63, 164.96, 156.34, 137.66, 137.56, 137.41, 136.79, 133.33, 129.74, 129.68, 128.52, 128.31, 128.04, 127.94, 127.78, 127.72, 101.20, 97.66, 82.26, 80.11, 77.60, 75.48, 75.01, 74.95, 74.49, 74.32, 73.81, 69.89, 69.79, 66.52, 63.40, 62.31, 52.75, 40.89, 29.66, 29.11, 26.23, 25.47, 20.82. HRMS (ESI) C57H64N4O15Na [M+Na]+m/zの計算値, 1067.4266; 実測値, 1067.4269。
9cの合成(スキーム8)
化合物9cは、一般手順D2の後に、化合物8cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:トルエン、1:9→1:1)により精製すると9cが発泡体として得られる(1.0g、0.56mmol、71%収率)。TLC(EtOAc:PE、1:1、v/v):R=0.75。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.6, 168.5, 167.7, 164.9, 164.7, 154.5, 138.2, 137.8, 137.6, 137.5, 137.3, 137.2, 133.8, 133.3, 129.9, 129.7, 129.6, 129.1, 128.9, 128.8, 128.5, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 127.6, 127.5, 125.3, 101.2, 101.1, 97.7, 97.3, 82.6, 80.2, 77.7, 76.8, 75.6, 75.5, 75.3, 75.0, 74.9, 74.8, 74.5, 74.1, 73.8, 73.5, 69.8, 69.1, 63.4, 62.7, 62.2, 61.5, 52.7, 52.1, 41.1, 29.4, 29.0, 26.1, 25.5, 21.5, 20.8. HRMS (ESI) C88H96N7Cl3O27Na (M+Na)+ m/zの計算値1810.5317, 実測値1810.5317。
9dの合成(スキーム8)
化合物9dは、一般手順D2の後に、化合物8dから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:2→1:1)により精製すると、9dが発泡体として得られる(165mg、96μmol、93%収率)。TLC(EtOAc:PE、1:1、v/v):R=0.75。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.7, 170.5, 169.7, 169.4, 165.7, 165.2, 155.9, 137.8, 137.7, 137.6, 137.3, 133.4, 130.0, 129.9, 129.7, 129.4, 128.8, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.0, 127.9, 127.8, 127.6, 99.2, 99.1, 98.9, 98.5, 79.9, 79.0, 78.7, 76.8, 75.8, 75.6, 75.5, 75.0, 74.8, 74.6, 73.9, 72.9, 72.3, 70.5, 70.2, 70.1, 69.7, 68.7, 68.2, 67.5, 63.6, 63.5, 62.3, 62.2, 61.8, 60.4, 40.5, 29.9, 29.7, 29.3, 28.5, 26.5, 25.8, 20.8. HRMS (ESI) C90H103N7O27Na (M+Na)+ m/zの計算値1736.6800, 実測値1736.6814。
一般手順E(GPE):アジド基の還元
乾燥ピリジン(20μmolに対し1mL)中の出発原料に、室温でチオール酢酸(20μmolあたり1mL)を加える。この反応混合物を室温で48〜72時間撹拌する。TLC(EtOAc:トルエン、4:1)により反応の完了が示された後、トルエンを加え、この溶液を水、希HCl、及びNaHCO溶液(飽和水性)により洗浄し、乾燥して濃縮する。クロマトグラフィー(EtOAc:トルエン、4:1)により、N−アセチル化生成物が得られる。
6fの合成(スキーム8)
化合物6fは、一般手順Eの後に、化合物6eから発泡体として調製される。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン→EtOAc:トルエン、3:1→1:1)により精製すると、6fが得られる(0.98g、1.45mmol、96%収率)。TLC(EtOAc:トルエン、1:1、v/v)。R=0.15。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.7, 170.4, 156.5, 138.4, 137.7, 136.7, 129.0, 128.5, 128.4, 128.2, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 125.3, 99.8, 80.5, 78.3, 74.6, 74.5, 72.8, 69.3, 66.5, 63.3, 56.9, 40.7, 29.7, 29.1, 26.1, 25.4, 23.5, 21.4, 20.9. HRMS (ESI) C38H48N2O9(M+H)+ m/zの計算値699.3258, 実測値699.3257。
11aの合成(スキーム8)

ピリジン(3mL)及びチオ酢酸(3mL)中のアジド9a(0.84g、0.804mmol)の溶液を、室温で24時間撹拌する。次に、トルエンを加え、この溶液を水、水性HCl、次いで水性NaHCOにより洗浄し、乾燥して濃縮乾固する。クロマトグラフィー(20〜60%EtOAc/ヘキサン)により、生成物が発泡体として得られる(0.649g、0.612mmol、76%)。1H NMR (CDCl3) δ 8.01-7.99 (m, 2H), 7.56-7.52 (m, 1H), 7.43-7.40 (m, 2H), 7.36-7.25 (m, 16H), 7.17-7.12 (m, 4H), 5.81 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 5.34 (dd, J = 8.7, 7.0 Hz, 1H), 5.09 (bs, 2H), 4.96 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.83 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.70 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 4.68 (bs, 1H), 4.62-4.52 (m, 4H), 4.35 (dd, J = 12.0, 2.1 Hz, 1H), 4.28 (dt, J = 10.0, 3.5 Hz, 1H), 4.21-4.14 (m, 2H), 3.95 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.89-3.80 (m, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.69 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 3.63 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 3.43-3.38 (m, 1H), 3.04-3.00 (m, 2H), 2.04 (s, 3H), 1.51-1.40 (m, 2H), 1.36 (s, 3H), 1.27-1.11 (m, 6H). 13C NMR δ 170.69, 170.15, 167.94, 164.97, 156.34, 138.17, 137.73, 136.75, 136.60, 133.48, 129.71, 129.45, 128.67, 128.54, 128.52, 128.47, 128.38, 128.29, 128.17, 128.15, 128.08, 128.05, 127.90, 127.79, 101.44, 100.00, 81.01, 80.81, 77.93, 77.25, 75.52, 75.06, 74.94, 74.80, 73.88, 70.77, 69.98, 66.54, 62.31, 52.92, 52.71, 40.88, 29.67, 29.08, 26.22, 25.45, 22.57, 20.81. HRMS (ESI) C59H68N2O16Na [M+Na]+ m/zの計算値, 1083.4467; 実測値, 1083.4462。
11bの合成(スキーム8)
化合物11bは、一般手順Eの後に、化合物9bから発泡体として調製される。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン→EtOAc:トルエン、3:1→1:1)により精製すると、11bが得られる(1.0g、0.95mmol、99%収率)。TLC(EtOAc:トルエン、1:1、v/v):R=0.2。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 170.6, 169.9, 169.5, 165.7, 156.4, 138.1, 137.9, 137.3, 137.2, 136.7, 133.7, 129.8, 129.3, 129.0, 128.9, 128.8, 128.7, 128.5, 128.4, 128.2, 127.9, 127.7, 127.6, 127.3, 125.3, 99.9, 98.3, 81.7, 80.5, 76.8, 75.9, 74.8, 74.7, 74.0, 73.0, 72.7, 72.4, 70.4, 68.9, 68.8, 67.7, 66.5, 62.5, 52.6, 52.3, 40.9, 29.8, 29.2, 26.4, 25.7, 22.9, 21.4, 20.8. HRMS (ESI) C59H68N2O16Na (M+Na)+ m/zの計算値1083.4467, 実測値1083.4471。
11cの合成(スキーム8)
化合物11cは、一般手順Eの後に、化合物9cから発泡体として調製される。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン→EtOAc:トルエン、9:1→1:1)により精製すると11cが得られる(681mg、0.38mmol、75%収率)。TLC(EtOAc:トルエン、4:1、v/v):R=0.75。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 172.7, 170.7, 170.6, 170.2, 170.1, 167.9, 167.4, 164.9, 154.5, 138.8, 138.1, 137.9, 137.7, 136.5, 136.4, 133.8, 133.5, 136.4, 133.8, 133.5, 129.8, 129.7, 129.5, 129.0, 128.9, 128.8, 128.6, 128.5, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 127.5, 127.4, 127.3, 127.1, 125.3, 101.3, 101.2, 99.5, 99.2, 81.4, 81.2, 80.5, 78.1, 77.2, 77.1, 76.8, 76.1, 75.4, 75.2, 75.1, 74.9, 74.8, 74.7, 74.5, 74.3, 74.0, 73.8, 73.6, 70.7, 70.2, 69.9, 69.0, 62.2, 61.5, 52.8, 52.7, 52.5, 52.2, 41.0, 29.4, 29.0, 26.1, 25.4, 22.6, 22.5, 21.5, 20.8. HRMS (ESI) C92H104N3Cl3O29Na (M+Na)+ m/zの計算値1842.5719, 実測値1842.5718。
一般手順F(GPF):ゼムプレン(Zemplen)脱Oアセチル化
出発原料を、乾燥メタノール(50μmolに対し10mL)に室温で溶解し、新しく調製した1%ナトリウムメトキシド(150mgに対し20μL)溶液により処理する。室温で、この反応混合物の撹拌を24時間継続する。TLC(DCM:MeOH、9:1)により反応の完了が示された後、この溶液を濃縮して乾燥する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH、9:1→5:1)により精製すると、脱O−アセチル化生成物が得られる。
15eの合成(スキーム9)
化合物15eは、一般手順Fの後に、化合物14eから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH、9:1→5:1)により精製すると、テトラオール15eが発泡体として得られる(85mg、36μmol、83%収率)。TLC(DCM:MeOH、9:1、v/v):R=0.55。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 172.4, 171.7, 138.4, 138.1, 128.1, 128.0, 127.7, 127.5, 127.3, 101.1, 82.7, 78.2, 77.9, 77.7, 77.4, 75.7, 74.7, 74.6, 69.2, 67.4, 61.0, 55.5, 45.3, 39.2, 36.5, 29.2, 26.4, 25.5, 22.2. HRMS (ESI) C129H180N8O32Na (M+Na)+m/zの計算値2376.2601, 実測値2376.2625。
14の合成(スキーム9)
化合物15hは、一般手順Fの後に、化合物14hから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、9:1→4:1)により精製すると、テトラオール15hが発泡体として得られる(72mg、24.7μmol、76%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、4:1、v/v):R=0.51。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 174.6, 174.2, 172.3, 171.8, 171.2, 139.4, 138.3, 138.2, 137.8, 128.2, 128.1, 128.0, 127.8, 127.7, 127.6, 127.5, 127.4, 101.2, 101.1, 82.7, 77.6, 75.5, 74.8, 74.6, 72.8, 69.4, 69.3, 67.4, 63.0, 60.9, 55.5, 45.3, 39.2, 39.0, 36.9, 36.5, 35.9, 34.8, 32.9, 29.2, 29.1, 28.9, 28.8, 26.6, 26.4, 25.7, 25.4, 24.9, 22.2, 19.9. HRMS (ESI) C161H240N12O36Na (M+Na)+m/zの計算値2940.7216, 実測値2940.7217。
一般手順G(GPG):選択的脱O−アセチル化
出発原料を乾燥ジクロロメタン(9μmolに対して2mL)に0℃で溶解し、塩化アセチル(80μL)を含有している冷乾燥メタノール(4mL)溶液により処理する。反応混合物の撹拌を0℃で30分間、次に23℃で48時間、継続する。TLC(EtOAc)により反応の完了が示された後、ジクロロメタンを加え、この溶液を水及びNaHCO溶液(飽和水性)により洗浄し、乾燥して濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、9:1)により精製すると、脱O−アセチル化生成物が得られる。
15aの合成(スキーム9)
化合物15aは、一般手順Gの後に、化合物14aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→EtOAc:MeOH、9:1→4:1)により精製すると、テトラオール15aが発泡体として得られる(250mg、56.1μmol、91%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、4:1、v/v)。R=0.51。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 175.9, 173.8, 173.1, 170.7, 166.7, 140.1, 139.9, 138.4, 134.8, 131.0, 130.8, 129.9, 129.5, 129.46, 129.42, 129.1, 128.8, 128.7, 128.6, 128.5, 128.2, 102.5, 99.1, 83.8, 81.6, 78.9, 76.0, 75.9, 75.8, 75.6, 75.3, 75.2, 73.8, 71.1, 70.7, 68.8, 61.5, 54.2, 53.5, 46.8, 40.5, 40.3, 37.9, 37.2, 30.6, 30.5, 30.3, 30.2, 27.9, 27.6, 27.1, 26.7, 23.1。
15bの合成(スキーム9)
化合物15bは、一般手順Gの後に、化合物14bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→EtOAc:MeOH、9:1→4:1)により精製すると、テトラオール15bが発泡体として得られる(343mg、77μmol、96%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、4:1、v/v):R=0.51。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 175.2, 173.8, 173.3, 171.6, 167.1, 139.9, 139.8, 139.2, 134.6, 130.9, 130.1, 129.5, 129.4, 129.1, 128.9, 128.8, 128.7, 128.5, 100.4, 98.7, 81.7, 79.4, 76.1, 75.9, 75.7, 74.6, 74.1, 74.0, 73.9, 73.8, 71.6, 70.7, 70.2, 70.1, 70.0, 69.9, 68.8, 62.0, 54.4, 53.1, 51.1, 46.8, 40.5, 37.8, 37.2, 36.1, 34.5, 34.0, 33.8, 30.6, 30.5, 30.3, 30.2, 29.4, 28.2, 28.0, 27.7, 27.6, 27.4, 27.0, 26.7, 26.3, 22.9。
15cの合成(スキーム9)
化合物15cは、一般手順Gの後に、化合物14cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホルム:MeOH、19:1→9:1→4:1)により精製すると、オクタオール55が発泡体として得られる(255mg、40.7μmol、89%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v):R=0.65。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 175.9, 173.8, 173.0, 172.9, 170.4, 170.1, 166.8, 166.5, 140.6, 139.9, 139.8, 138.2, 138.1, 135.3, 134.9, 130.9, 130.8, 130.5, 130.2, 129.9, 129.6, 129.5, 129.2, 129.0, 128.9, 128.8, 128.6, 126.5, 102.5, 102.1, 99.1, 98.8, 83.9, 83.8, 81.6, 79.4, 79.3, 79.2, 78.9, 78.4, 76.2, 76.0, 75.9, 75.7, 75.5, 75.2, 73.9, 73.3, 71.3, 70.7, 68.9, 61.7, 60.4, 54.2, 53.7, 53.4, 46.8, 40.7, 40.5, 38.0, 37.5, 30.7, 30.5, 30.4, 30.3, 28.1, 27.7, 27.2, 26.7, 23.5, 22.2。
一般手順H(GPH):O−硫酸化
乾燥DMF(50mgに対し3mL)中の出発原料に、三酸化硫黄トリメチルアミン錯体(ヒドロキシル基あたり5当量)を加える。この混合物をアルゴン下、50〜60℃で48〜72時間、加熱する。MeOH(1mL)を加え、この混合物を15分間撹拌し、真空で濃縮する。クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により、O−硫酸化生成物が得られる。
16eの合成(スキーム9)
化合物16eは、一般手順Hの後に、化合物15eから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により精製すると、テトラ−サルファート16eが発泡体(83mg、31mmol、96%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 173.9, 173.3, 140.0, 139.7, 129.3, 128.8, 128.7, 128.6, 102.6, 84.1, 79.5, 76.2, 75.8, 74.9, 70.7, 68.8, 67.7, 56.8, 46.7, 40.5, 37.8, 30.5, 27.7, 26.7, 23.2. HRMS (ESI, 陰モード) C129H179N8O44S4(M-H)- m/zの計算値2672.0898, 実測値2672.0876。
16hの合成(スキーム9)
化合物16hは、一般手順Hの後に、化合物15hから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により精製すると、テトラ−サルファート16hが発泡体(70mg、21.6mmol、90%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.25。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.1, 175.7, 173.9, 173.2, 140.0, 139.6, 129.4, 129.3, 128.8, 128.7, 128.6, 102.6, 84.1, 79.5, 76.0, 75.9, 75.0, 70.7, 70.5, 68.8, 67.7, 56.8, 46.7, 40.5, 40.3, 37.9, 37.8, 37.2, 35.8, 34.2, 30.5, 30.4, 30.2, 30.1, 27.9, 27.7, 27.0, 26.7, 26.3, 23.1。
16aの合成(スキーム9)
化合物16aは、一般手順Hの後に、化合物15aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により精製すると、テトラ−サルファート16aが発泡体(252mg、52.7mmol、95%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.25。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.0, 173.9, 173.2, 170.9, 166.8, 140.1, 139.8, 138.6, 134.8, 130.9, 130.8, 129.9, 129.5, 129.4, 129.38, 129.32, 128.9, 128.7, 128.6, 102.5, 99.2, 83.5, 81.6, 78.9, 76.1, 76.0, 75.9, 75.7, 75.5, 75.3, 71.9, 71.2, 70.7, 68.8, 66.8, 55.2, 54.2, 53.6, 46.8, 40.5, 40.3, 37.8, 37.2, 30.6, 30.5, 30.3, 30.2, 27.9, 27.6, 27.1, 26.7, 23.1。
19aの合成(スキーム9)
化合物19aは、一般手順Hの後に、化合物17aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により精製すると、オクタ−サルファート19aが発泡体(89mg、19.2mmol、89%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.25。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.2, 175.5, 173.9, 173.1, 140.3, 139.9, 139.3, 129.7, 129.5, 129.3, 129.2, 128.7, 128.6, 128.5, 102.3, 98.6, 84.1, 82.0, 80.7, 79.3, 77.4, 76.3, 75.9, 75.4, 74.4, 71.5, 70.7, 68.8, 67.3, 54.4, 44.7, 40.5, 40.4, 37.8, 37.2, 30.5, 30.3, 30.2, 27.9, 27.8, 27.1, 26.7, 23.0。
16bの合成(スキーム9)
化合物16bは、一般手順Hの後に、化合物15bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、テトラ−サルファート16bが発泡体(330mg、69.1mmol、99%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.21。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 175.3, 173.8, 173.3, 171.7, 167.1, 140.0, 139.9, 139.2, 134.6, 130.9, 130.1, 129.6, 129.5, 129.4, 128.9, 128.8, 128.6, 128.4, 100.5, 98.8, 81.5, 79.2, 76.2, 75.9, 75.5, 75.4, 75.3, 74.2, 73.7, 72.4, 71.2, 70.7, 69.9, 69.8, 69.6, 69.5, 68.8, 67.2, 54.4, 53.2, 51.1, 46.8, 40.5, 40.4, 37.8, 37.2, 34.5, 33.9, 33.8, 30.5, 30.4, 30.3, 30.2, 30.1, 29.4, 28.2, 28.0, 27.8, 27.6, 27.4, 27.0, 26.7, 26.3, 22.8。
19bの合成(スキーム9)
化合物19bは、一般手順Hの後に、化合物17bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、オクタ−サルファート19bが発泡体(120mg、25.9mmol、94%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 174.4, 174.3, 174.2, 174.1, 173.2, 173.1, 172.9, 172.8, 139.2, 138.7, 138.3, 138.2, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 127.9, 127.8, 127.6, 117.4, 100.1, 98.6, 80.9, 78.2, 75.5, 75.1, 74.1, 72.5, 72.4, 72.1, 71.5, 70.6, 70.5, 69.6, 68.2, 68.1, 67.8, 67.2, 66.2, 54.3, 53.7, 50.2, 45.7, 40.3, 39.5, 39.4, 38.7, 36.8, 36.2, 35.2, 34.1, 33.4, 33.0, 32.8, 29.6, 29.5, 29.4, 29.3, 29.2, 29.1, 28.5, 27.2, 26.9, 26.8, 26.7, 26.5, 26.2, 26.1, 26.0。
16cの合成(スキーム9)
化合物16cは、一般手順Hの後に、化合物15cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、オクタ−サルファート16cが発泡体(278mg、35.6mmol、100%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.2。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.0, 173.9, 173.3, 173.2, 170.6, 170.4, 166.8, 166.6, 140.4, 140.1, 139.9, 138.6, 138.5, 135.1, 1334.9, 131.3, 130.9, 130.8, 130.6, 130.2, 129.9, 129.4, 129.3, 129.2, 128.9, 128.6, 128.5, 102.4, 101.7, 98.9, 98.8, 84.0, 83.7, 81.8, 79.5, 79.0, 78.3, 76.3, 75.9, 75.8, 75.5, 75.3, 75.1, 74.9, 71.8, 71.3, 71.2, 70.7, 68.8, 66.8, 65.7, 54.1, 53.4, 52.9, 46.8, 40.5, 40.3, 37.9, 37.2, 30.5, 30.4, 30.3, 30.2, 30.1, 27.9, 27.6, 27.1, 26.7, 23.1, 23.0。
19cの合成(スキーム9)
化合物19cは、一般手順Hの後に、化合物17cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、ヘキサデカ−サルファート19cが発泡体(99mg、14.6μmol、90%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.2。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.2, 175.8, 175.1, 173.9, 173.4, 140.5, 139.9, 139.7, 139.6, 139.5, 129.8, 129.6, 129.5, 129.4, 129.39, 129.35, 129.3, 129.2, 128.8, 128.7, 128.6, 128.5, 102.4, 101.4, 98.7, 97.4, 83.8, 81.8, 80.9, 80.4, 79.3, 77.3, 76.5, 76.3, 75.9, 75.5, 74.5, 74.2, 71.6, 71.2, 70.9, 70.7, 68.8, 67.2, 66.8, 55.2, 54.4, 53.2, 46.8, 41.1, 40.5, 40.4, 37.8, 37.2, 35.5, 30.5, 30.3, 30.2, 30.1, 27.9, 27.8, 27.1, 26.8, 23.3, 23.1。
16dの合成(スキーム9)
化合物16dは、一般手順Hの後に、化合物15dから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、サルファート16dが発泡体(13.3mg、1.8μmol、99%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、3:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.2, 173.9, 139.9, 139.6, 138.8, 129.5, 129.3, 129.2, 129.1, 128.8, 128.7, 101.3, 99.8, 97.8, 95.1, 82.3, 79.0, 76.3, 76.1, 73.1, 72.7, 71.6, 71.3, 70.7, 69.1, 68.8, 67.2, 65.9, 48.5, 40.5, 40.4, 37.8, 37.2, 30.5, 30.4, 30.3, 30.2, 27.9, 27.8, 27.1。
一般手順I(GPI):鹸化
出発原料を、水酸化ナトリウム2M溶液(反応混合物1.25mLあたり50μL)を含有するメタノール及び水(4/1、v/v、20mgに対し1.25mL)に0℃で溶解する。この反応混合物を室温で48〜72時間撹拌する。TLC(EtOAc:EtOH:水、3:1:1)が反応の完了を示した後、溶媒の体積を真空で減少させる。この溶液を、フラッシュクロマトグラフィーのためのシリカカラム(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)にかけると、脱O−ベンゾイル化生成物が得られる。
17aの合成(スキーム9)
化合物17aは、一般手順Iの後に、化合物16aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、四量体17aが発泡体(219mg、50.9mmol、99%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、3:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.2, 175.4, 173.9, 172.9, 140.2, 139.8, 139.7, 138.7, 130.8, 129.9, 129.5, 129.4, 129.38, 129.31, 128.9, 128.7, 128.6, 104.6, 98.8, 86.3, 81.9, 79.3, 77.9, 76.3, 76.1, 75.9, 75.8, 75.6, 75.4, 71.4, 71.1, 70.7, 68.8, 67.4, 55.2, 54.4, 46.8, 40.5, 40.4, 37.9, 37.2, 30.7, 30.5, 30.4, 30.3, 30.2, 27.9, 27.8, 27.6, 27.1, 26.8, 23.1。
17bの合成(スキーム9)
化合物17bは、一般手順Iの後に、化合物16bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、四量体17bが発泡体(255mg、59.2mmol、96%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、3:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.1, 175.4, 174.8, 174.7, 173.9, 173.2, 140.2, 139.8, 139.6, 139.5, 129.5, 129.4, 129.3, 128.9, 128.8, 128.7, 128.6, 102.7, 97.2, 82.2, 79.1, 76.3, 76.0, 74.9, 73.2, 72.8, 72.1, 70.7, 69.2, 69.1, 68.8, 68.7, 67.8, 67.7, 67.2, 54.4, 51.2, 46.8, 40.6, 40.4, 37.9, 37.2, 36.2, 34.5, 34.0, 33.8, 30.7, 30.5, 30.4, 30.35, 30.3, 30.2, 29.5, 28.2, 28.0, 27.9, 27.7, 27.6, 27.2, 27.1, 26.7, 26.4, 23.1。
17cの合成(スキーム9)
化合物17cは、一般手順Iの後に、化合物16cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、四量体16cが発泡体(88mg、12.8μmol、86%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、3:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.3, 176.2, 175.1, 173.9, 173.1, 172.9, 140.3, 140.2, 139.9, 139.8, 139.7, 129.5, 129.4, 129.38, 129.31, 129.0, 128.9, 128.6, 104.7, 104.1, 98.7, 98.2, 86.6, 85.8, 81.9, 80.4, 79.3, 78.2, 77.8, 76.5, 76.3, 76.1, 75.9, 75.5, 75.3, 75.1, 74.9, 71.9, 71.3, 71.1, 70.7, 68.8, 67.4, 67.1, 54.4, 53.4, 46.8, 40.5, 40.4, 37.9, 37.2, 30.7, 30.5, 30.4, 30.3, 30.2, 27.9, 27.8, 27.1, 26.8, 23.0。
17dの合成(スキーム9)
化合物17dは、一般手順Iの後に、化合物16dから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1、MeOH:アンモニア水→7:1)により精製すると、四量体17dが発泡体(59mg、9.7μmol、94%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、3:1:1):R=0.12。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.4, 176.1, 175.2, 173.9, 129.3, 129.2, 129.0, 128.9, 128.8, 128.7, 128.5, 102.7, 101.1, 97.2, 96.0, 82.1, 79.6, 76.3, 75.8, 74.9, 73.6, 73.4, 72.7, 71.9, 70.7, 69.1, 68.8, 68.0, 65.6, 62.1, 61.8, 46.7, 40.5, 40.4, 37.8, 37.2, 30.7, 30.5, 30.4, 30.3, 30.2, 27.9, 27.8, 27.2, 27.1, 26.8。
一般手順J(GPJ):総体的な脱ベンジル化
出発原料を、アンモニア水溶液(反応混合物の10%)を含有するTHF及び水(1/1、v/v、10mgに対し3mL)に溶解し、炭素担持水酸化パラジウム(20%Pd、出発原料の5倍重量)により処理する。この反応混合物を周囲温度及び周囲圧力で、水素下、24〜48時間、撹拌する。TLC(EtOAc:EtOH:水、2:1:1)により反応の完了が示された後、触媒をろ別し、50%水性THFにより洗浄する。この溶液を濃縮乾固し、残渣のクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、5:4:1)により、最終生成物がアンモニウム塩として得られる。得られた物質を水に溶解し、Dowex50WX8−200(Na)樹脂カラム(8×1cm)に通し、水により溶出する。生成物を含有するフラクションを蒸発させて真空で乾燥すると、最終生成物のナトリウム塩が得られる。
18eの合成(スキーム9)
化合物18eは、一般手順Jの後に、化合物16eから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)により精製すると、四量体18eが発泡体(52mg、26.6mmol、89%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)。R=0.33。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 174.4, 174.1, 173.9, 101.3, 73.7, 70.5, 69.7, 69.4, 69.0, 67.7, 67.1, 61.1, 55.6, 45.3, 39.5, 36.5, 28.7, 28.6, 25.9, 24.9, 22.37. HRMS (ESI, 陰モード) C73H131N8O44S4 (M-H)-m/zの計算値1951.7142, 実測値1951.7120。
18hの合成(スキーム9)
化合物18hは、一般手順Jの後に、化合物16hから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)により精製すると、四量体18hが発泡体(30mg、11.9mmol、86%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)。R=0.4。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.6, 176.4, 174.3, 173.8, 101.3, 73.8, 70.5, 69.7, 69.2, 67.7, 67.2, 55.6, 45.4, 39.5, 39.3, 37.7, 36.5, 35.8, 35.5, 32.9, 28.6, 28.5, 28.4, 28.3, 28.2, 26.2, 25.8, 25.5, 24.9, 24.8, 22.3。
18aの合成(スキーム9)
化合物18aは、一般手順Jの後に、化合物17aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)により精製すると、四量体18aが発泡体(57mg、17.7mmol、91%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1):R=0.4。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.6, 174.4, 174.1, 173.8, 102.3, 97.3, 76.6, 76.3, 73.5, 70.7, 70.2, 69.3, 69.1, 67.7, 66.4, 53.6, 45.4, 39.5, 39.3, 36.5, 35.9, 29.7, 28.7, 28.6, 28.4, 28.3, 26.2, 25.9, 25.5, 24.8, 22.0。
20aの合成(スキーム9)
化合物20aは、一般手順Jの後に、化合物19aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:アンモニア水、7:1)により精製すると、四量体20aが発泡体(45mg、12.7mmol、98%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.7, 174.5, 173.9, 173.8, 100.6, 97.6, 80.4, 76.5, 75.8, 75.2, 70.8, 70.6, 70.3, 69.2, 69.1, 67.7, 66.4, 53.6, 45.4, 39.5, 39.3, 36.5, 35.9, 29.5, 28.7, 28.6, 28.3, 28.2, 28.1, 25.9, 25.5, 24.7, 22.0。
18bの合成(スキーム9)
化合物18bは、一般手順Jの後に、化合物17bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:アンモニア水、7:1)により精製すると、四量体18bが発泡体(55mg、17.1mmol、92%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 175.6, 175.1, 174.9, 173.5, 173.4, 172.8, 99.8, 93.8, 72.8, 70.2, 69.4, 68.2, 67.7, 67.6, 67.5, 67.3, 66.8, 65.6, 52.5, 49.5, 48.0, 46.8, 44.4, 38.6, 38.4, 35.6, 34.9, 32.7, 32.3, 31.7, 32.3, 31.7, 29.2, 27.7, 27.5, 27.4, 26.8, 25.5, 25.3, 25.0, 24.9, 24.8, 24.6, 24.5, 24.4, 24.3, 24.2, 24.1, 24.0, 21.1。
20bの合成(スキーム9)
化合物20bは、一般手順Jの後に、化合物19bから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:アンモニア水、7:1)により精製すると、四量体20bが発泡体(49mg、13.8mmol、91%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 175.7, 175.2, 175.0, 173.9, 173.8, 172.9, 97.5, 93.2, 72.6, 70.3, 70.2, 69.3, 68.3, 68.2, 67.7, 67.6, 66.7, 65.7, 65.6, 62.8, 56.5, 52.4, 49.5, 46.8, 44.4, 38.6, 38.4, 35.6, 34.9, 32.7, 32.3, 31.6, 29.2, 27.6, 27.5, 27.4, 27.3, 26.8, 25.5, 25.3, 24.9, 24.8, 24.7, 24.6, 24.5, 24.3, 24.1, 21.4。
18cの合成(スキーム9)
化合物18cは、一般手順Jの後に、化合物17cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:アンモニア水、7:1)により精製すると、八硫酸化四量体18cが発泡体(66mg、13.1μmol、99%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.6, 174.5, 174.4, 174.3, 173.9, 102.3, 101.9, 97.2, 97.0, 77.4, 76.6, 76.4, 76.3, 76.2, 76.1, 73.5, 70.6, 70.2, 69.3, 69.2, 69.0, 68.9, 67.7, 66.4, 65.8, 60.3, 53.5, 53.2, 45.4, 39.5, 39.3, 36.5, 35.9, 29.5, 28.7, 28.6, 28.4, 28.3, 26.2, 25.9, 25.5, 24.8, 22.0。
20cの合成(スキーム9)
化合物20cは、一般手順Jの後に、化合物19cから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:アンモニア水、7:1)により精製すると、十六硫酸化四量体20cが発泡体(79mg、14μmol、99%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 177.9, 176.7, 174.5, 174.4, 173.9, 173.4, 100.6, 99.8, 97.8, 97.3, 80.4, 80.0, 77.8, 77.5, 76.1, 75.6, 75.3, 74.9, 70.8, 70.6, 70.2, 69.3, 69.2, 68.8, 67.7, 66.4, 65.8, 53.5, 53.3, 45.4, 39.5, 39.3, 36.5, 35.9, 29.6, 28.7, 28.6, 28.4, 28.3, 26.2, 25.9, 25.5, 24.7, 22.0。
18dの合成(スキーム9)
化合物18dは、一般手順Jの後に、化合物17dから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1→メタノール:水:アンモニア水、3:1:1)により精製すると、硫酸化四量体18dが発泡体(7mg、1.3μmol、74%収率)として得られる。TLC(EtOAc:エタノール:水、2:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.8, 175.3, 173.9, 98.6, 97.9, 91.3, 90.9, 75.3, 72.8, 70.4, 69.6, 69.3, 68.8, 68.1, 67.7, 67.2, 66.2, 62.7, 62.5, 54.3, 54.1, 45.3, 39.5, 39.3, 36.5, 35.9, 28.5, 28.4, 28.2, 26.1, 25.9, 25.5, 25.0。
一般手順A2(GPA2):ジ−スクシンイミジルエステルとのカップリング
炭素6にリンカーとマスクしていないアミノ官能基を有するグリコシド(3当量)の乾燥DMF(DMF1mLあたり100mg)溶液に、室温でジ−スクシンイミジルエステル33a(1当量)の乾燥DMF(DMF1mLあたり40mg)溶液を加える。この反応混合物をトリエチルアミン(4当量)により処理し、室温で1〜24時間撹拌する。DMFを真空で除去し、残渣をEtOAc、次いで酢酸エチル:MeOH、9:1→3:2により溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、ジ−スクシンイミジルエステルが得られる。
34aの合成(スキーム11)
化合物34aは、一般手順A2の後に、化合物12b及び33aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:MeOH、9:1→3:2)により精製すると、二量体34aが発泡体として得られる(330mg、142μmol、93%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、9:1、v/v):R=0.55。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 173.1, 170.5, 169.6, 165.6, 138.1, 137.8, 137.2, 133.6, 129.7, 129.3, 128.9, 128.6, 128.4, 128.3, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 127.6, 127.5, 98.9, 98.3, 80.3, 74.8, 74.7, 73.9, 73.1, 72.3, 70.8, 70.4, 70.3, 70.1, 68.9, 68.8, 67.7, 62.4, 60.3, 52.6, 52.3, 39.3, 38.8, 36.5, 29.5, 29.4, 29.2, 29.0, 28.8, 26.6, 25.3, 22.8, 20.7. HRMS (ESI) C126H164N6O35Na (M+Na)+ m/zの計算値2344.1135, 実測値2344.1116。
35aの合成(スキーム11)
化合物35aは、一般手順Gの後に、化合物34aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc→EtOAc:MeOH、9:1→7:1→6:1)により精製すると、ジオール35aが発泡体として得られる(209mg、93.3μmol、92%収率)。TLC(EtOAc:MeOH、4:1、v/v):R=0.5。13C-NMR (125MHz, CDCl3) δ 173.0, 169.9, 169.7, 169.5, 138.2, 138.1, 137.2, 133.7, 129.8, 129.3, 128.9, 128.7, 128.5, 128.4, 128.1, 128.0, 127.9, 127.7, 127.6, 127.5, 99.1, 98.6, 79.9, 76.9, 75.0, 74.6, 74.5, 73.6, 73.2, 72.4, 70.8, 70.5, 70.2, 68.9, 68.8, 67.7, 61.7, 52.8, 52.4, 39.3, 38.8, 36.5, 29.5, 29.4, 29.2, 29.1, 28.8, 26.6, 26.5, 25.7, 25.6, 22.9. HRMS (ESI) C122H160N6O33Na (M+Na)+ m/zの計算値2260.0924, 実測値2260.0906。
36aの合成(スキーム11)
化合物36aは、一般手順Hの後に、化合物35aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により精製すると、ジ−サルファート36aが発泡体(138mg、57.5μmol、91%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.2, 176.0, 173.4, 172.5, 171.7, 167.1, 139.9, 139.8, 139.2, 134.6, 131.1, 130.9, 130.1, 129.8, 129.6, 129.5, 129.4, 129.0, 128.9, 128.8, 128.6, 128.5, 100.5, 98.9, 81.4, 79.2, 76.2, 76.0, 75.4, 74.3, 73.7, 72.4, 71.6, 71.2, 69.9, 69.5, 67.2, 54.4, 53.2, 40.5, 40.3, 40.1, 37.2, 37.0, 30.5, 30.4, 30.2, 30.0, 27.8, 27.7, 27.0, 26.9, 22.8. HRMS (ESI, 陰モード) C122H158N6O39S2Na (M-2H)2- m/zの計算値1198.5031, 実測値1198.5035。
39aの合成(スキーム11)
化合物39aは、一般手順Hの後に、化合物37aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5)により精製すると、テトラ−サルファート39aが発泡体(51mg、21.9μmol、89%収率)として得られる。TLC(ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.1, 175.9, 174.1, 172.4, 169.2, 140.3, 139.8, 139.3, 129.8, 129.6, 129.4, 129.3, 129.1, 129.0, 128.8, 128.7, 128.5, 100.4, 98.9, 82.0, 79.2, 76.5, 76.1, 74.9, 73.5, 72.5, 71.9, 71.5, 71.3, 71.2, 71.0, 69.0, 68.4, 67.2, 54.7, 40.4, 40.1, 37.1, 30.6, 30.5, 30.4, 30.2, 30.1, 27.9, 27.8, 27.1, 27.0, 23.4. HRMS (ESI, 陰モード) C106H146N6O43S4Na (M-2H)2- m/zの計算値1159.9169, 実測値1159.9193。
37aの合成(スキーム11)
化合物37aは、一般手順Iの後に、化合物36aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、9:1→ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水、7:2:0.5→5:4:1)により精製すると、四量体37aが発泡体(94mg、43.4μmol、87%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、3:1:1):R=0.15。13C-NMR (125MHz, MeOD) δ 176.1, 175.5, 173.1, 172.4, 140.2, 139.8, 139.5, 139.1, 129.5, 129.4, 129.3, 129.2, 128.9, 128.8, 128.7, 128.6, 102.5, 97.2, 82.3, 79.1, 76.3, 76.0, 74.9, 73.4, 72.7, 71.8, 71.6, 71.3, 71.2, 69.2, 67.9, 67.2, 54.5, 40.4, 40.0, 37.2, 30.7, 30.5, 30.4, 30.2, 30.1, 27.8, 27.1, 27.0, 23.1. HRMS (ESI, 陰モード) C106H146N6O37S2Na (M-2H)2-m/zの計算値1079.9601, 実測値1079.9614。
38aの合成(スキーム11)
化合物38aは、一般手順Jの後に、化合物37aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)により精製すると、四量体38aが発泡体(38mg、23.4μmol、95%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1):R=0.3。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.8, 174.9, 174.3, 172.2, 100.7, 94.5, 73.7, 71.0, 70.4, 69.6, 69.5, 69.4, 69.2, 68.8, 68.5, 68.4, 66.5, 53.4, 39.3, 39.0, 35.8, 28.5, 28.4, 28.3, 28.1, 25.9, 25.8, 25.4, 25.0, 22.0. HRMS (ESI, 陰モード) C64H110N6O37S2Na (M-2H)2- m/zの計算値1641.6250, 実測値1641.6233。
40aの合成(スキーム11)
化合物40aは、一般手順Jの後に、化合物39aから調製する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1)により精製すると、二量体40aが発泡体(29mg、16.3μmol、84%収率)として得られる。TLC(アセトニトリル:水:アンモニア水、6:2:1):R=0.32。13C-NMR (125MHz, D2O) δ 176.0, 174.3, 173.9, 171.3, 97.5, 92.9, 72.7, 70.3, 70.0, 69.5, 69.2, 68.7, 68.6, 68.4, 67.6, 65.9, 65.7, 62.7, 60.3, 52.4, 38.4, 38.1, 34.9, 27.5, 27.4, 27.1, 25.1, 24.9, 24.5, 24.1, 21.4。
(例2)インビトロFRETペプチド切断アッセイによるBACE−1阻害の決定
本発明の化合物の、APPのBACE−1切断を阻害する能力は、FRETペプチドHiLyte 488−Glu−Val−Asn−Leu−Asp−Ala−Glu−Phe−Lys(QXL520)−OH(Anaspec,Inc.、CA、米国、カタログ番号60604−01)を使用する、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)ペプチド切断アッセイを使用して評価する。無傷の場合、アミノ末端フルオロフォアはクエンチされるが、酵素切断の際には、フルオロフォアがクエンチャーから放出されて蛍光(520nm)を発する。アッセイは、96ウェル黒色プレートに三連で行う(20mM酢酸ナトリウム、0.1%Triton−X−100、pH4.5、ウェルあたりペプチド2.2ng、及び組換えヒトBACE−1(R&D Systems、カタログ番号931−AS)25ng/ウェル)。酵素活性(基質と酵素、及び基質のみ)に対する適切な対照を用い、プレートをインキュベートする(1時間、25℃、2.5M酢酸ナトリウムにより活性を停止)。本発明の化合物を100〜0.0001μg/mLの濃度範囲で加える。蛍光480ex/520emをPolarstarプレートリーダー(BMG LabTechnologies、英国)で測定し、データは阻害率に対してlog10(化合物の濃度)をプロットして、OriginPro8(OriginLabs、Mass、米国)を使用するロジスティック用量応答S字曲線に当てはめることにより解析する。
(例3)第Xa因子抗凝固アッセイプロトコル
本発明の化合物、標準又は対照(5μl)を、アッセイ用緩衝液(0.9%塩化ナトリウム)中で、96ウェルプレート(Costar 3595)にピペット操作で移し、アッセイ用緩衝液中の0.03IU/mlヒト抗トロンビンIII(American Diagnostica Inc.、製品番号433)19μlを各ウェルに加える。このプレートを37℃で2分間インキュベートする。アッセイ用緩衝液中のウシ第Xa因子(14nkat/ml、Thermo Scientific、製品番号32521)19μlを各ウェルに加え、37℃で1分間インキュベートする。アッセイ用緩衝液中の2.5mM発色性基質(American Diagnostica Inc.Spectrozyme FXa、製品番号222L)19μlを各ウェルに加え、37℃で2時間インキュベートし、次いで30%酢酸5μlを各ウェルに加える。マルチプレートリーダーで、405nmの吸光度を読み取る。
化合物はすべて、0.004〜50μg/mlの用量範囲で試験し、ペプチド基質の切断により測定したところ、第Xa因子の抗トロンビンIII媒介性不活性化を促進する、なんらかの測定可能な能力を示すものは1つもない。
(例4)脳スライスアッセイ
ヒトSWE変異アミロイド前駆タンパク質を発現するトランスジェニックTG2576マウスを、8〜10か月齢で、頚椎脱臼により犠牲にする。脳を取り除き、手動のティッシュチョッパー(Leica Microsystems)を使用して、400μmの冠状切断物を得る。スライスは4.5mg/mlグルコース(Sigma Aldrich)及び3.75μg/mlアムホテリシンB(Sigma Aldrich)を補充したHBSS(ハンク平衡塩溶液、Life Technologies)中で手短に洗浄し、トランスウェルプレート(Costar3396、0.4μmのポリカーボネート膜を備えたHTS24ウェルのトランスウェルプレート)の、25%加熱不活性化ウマ血清(Life Technologies)、25%HBSS、0.5mMグルタミン(Life Technologies)、4.5mg/mlグルコース、及び3.75μg/mlアムホテリシンBを補充した50%MEM(最小必須培地、Life Technologies)1ml中に移す。スライスは、37℃、5%COで48時間インキュベートする。48時間後、培地を各ウェルから採集し、保存する。本発明の化合物又はNAc−LMWHを(1、10及び100μg/mlの濃度で)含む又は含まない新しい培地1mlを、各ウェルに加える。スライスをさらに48時間インキュベートし、培地を採集して保存する。製造元の指示書に従い、SensoLyte(商標)Anti−Human βeta−Amyloid(1−40)ELISAキット(Anaspec)を使用して、培地中の可溶性Aβ1−40を定量する。手短に言えば、試料希釈用緩衝液中に1:4で、培地を希釈し、適切なウェルに100mlを加える。検出用抗体(50μl)を各ウェルに加え、このプレートを暗所において4℃で一晩インキュベートする。ウェルは、各洗浄の浸け時間を30秒にして、洗浄用緩衝液350μlにより7x洗浄する。TMB着色用基質溶液(100μl)を各ウェルに加え、このプレートを暗所において室温で15分間インキュベートする。着色反応は、停止溶液50μlにより停止させ、吸光度プレートリーダー(Thermo Multiskan EX)を使用して、このプレートを450nmで読み取る。Aβ1−40の量は、Aβ1−40の標準曲線(SensoLyte(商標)キット中に提供されている)を参照することにより定量する。データは、各条件について、96時間体48時間において存在している、Aβ1−40の割合として表す。結果を図1a及び1bに示す。
本発明は、実施例により説明されたが、本発明の範囲から逸脱することなく、改変又は修正がなされてもよいことを理解すべきである。さらに、公知の均等物が特定の特徴に存在する場合、こうした均等物は、あたかも具体的に本明細書中において参照されているかのごとく、組み込まれている。
本発明は、BACE−1の阻害剤である化合物に関する。したがって、本化合物は、BACE−1の阻害が望ましい疾患、例えば老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症又はアルツハイマー病などの神経変性障害の処置又は予防に適応される。

Claims (23)

  1. 式(I)の化合物

    [式中、
    は、式(iii)のラジカル、式(iv)のラジカル、又は式(iv)(a)のラジカルであり、

    は、式(v)、(vi)、(vii)、(viii)又は(ix)のラジカルであり、

    jは、1〜6の整数であり、
    kは、0〜5の整数であり、
    は、H、SOH、場合により放射標識されているアシル基であるか、又はRは、C(=O)Rであり、Rはアリール又はアラルキルであり、
    は、H又はSOHであり、
    且つ、
    YはCであり、
    XはOであり、
    Bは(CHであり、
    A、E及びDは、すべてCHであり、
    は、H、NHZ若しくはC1〜6アルキルであり、Rは、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、若しくは式(ii)(a)のラジカルであり、

    Zは、H、アシル、C(O)(CHN(H)G、CH C(O)−(Cは、13C又は14Cを意味する)、4−カルボキシテトラメチルローダミン、レゾルシノールフタレイン、7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸、4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン)、若しくは1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファートであり、
    wは、1〜11の整数であり、
    Gは、H、アシル、t−ブトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、 CH C(O)−(Cは、13C又は14Cを意味する)、4−カルボキシテトラメチルローダミン、レゾルシノールフタレイン、7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸、4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン、は1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファートであり、
    又は、
    YはCであり、
    XはOであり、
    Bは(CHであり、
    A、E及びDは、すべてCHであり、
    及びRは、どちらも同じ、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、若しくは式(ii)(a)のラジカルであり、

    Tはそれぞれ、(CHCHO)CHCH及びCHからなる群から独立して選択され、
    xはそれぞれ独立して、1〜12の整数であり、
    nは、1〜11の整数であり、ただし、Tが(CHCHO)CHCHである場合、nは1であり、
    qは、1〜11の整数であり、
    mは、1〜11の整数であり、ただし、Tが(CHCHO)CHCHである場合、mは1であり、
    pは、1〜5の整数である]
    又は薬学的に許容されるその塩。
  2. TがそれぞれCHである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、式(iii)のラジカル又は式(iv)のラジカルである、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  4. 及びRが、どちらも同じ、式(i)のラジカル若しくは式(ii)のラジカルであるか、又はRがH、NHZ、若しくはC1〜6アルキルであり、Rが式(i)のラジカル若しくは式(ii)のラジカルである、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  5. 少なくとも1つのTが、(CHCHO)CHCHである、請求項1、3又は4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が、式(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)のラジカルであり、ラジカル(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)が、ido型糖単位を含有しない、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、式(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)のラジカルであり、ラジカル(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)が、gluco型糖単位を含有しない、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、式(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)のラジカルであり、ラジカル(vi)、(vii)、(viii)、又は(ix)が、gluco型糖単位とido型糖単位との混合物を含む、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
  9. 及びRが、どちらも同じ、式(ii)(a)のラジカル

    である、請求項1から3まで、又は5から8までのいずれか一項に記載の化合物。
  10. YがCであり、XがOであり、A、E及びDがすべてCHであり、Bが(CHであり、
    がH、NHZ又はC1〜6アルキルであり、
    が、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、又は式(ii)(a)のラジカルであり、

    Zは、H、アシル、CO(CHN(H)G、CH CO−(Cは、13C又は14Cを意味する)、4−カルボキシテトラメチルローダミン、レゾルシノールフタレイン、7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸、4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン、又は1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファートであり、
    wは、1〜11の整数であり、
    Gは、H、アシル、t−ブトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、カルボキシベンジル、CH CO−(Cは、13C又は14Cを意味する)、4−カルボキシテトラメチルローダミン、レゾルシノールフタレイン、7−アミノ−4−メチル−6−スルホクマリン−3−酢酸、4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン、又は1−{3−{[4−(2−シクロオクチン−1−イルメチル)ベンゾイル]アミノ}プロピル}−4−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}ピリジニウムヘキサフルオロホスファートである、
    請求項1から8までのいずれか一項に記載の化合物。
  11. YがCであり、XがOであり、A、E及びDがすべてCHであり、Bが(CHであり、
    及びRが、どちらも同じ、式(i)のラジカル、式(ii)のラジカル、又は式(ii)(a)のラジカル

    である、請求項1から8までのいずれか一項に記載の化合物。
  12. が式(viii)のラジカルであり、jが1である、請求項1から11までのいずれか一項に記載の化合物。
  13. が式(ix)のラジカルであり、kが0又は1である、請求項1から11までのいずれか一項に記載の化合物。
  14. pが1である、請求項1から13までのいずれか一項に記載の化合物。
  15. qが6である、請求項1から14までのいずれか一項に記載の化合物。
  16. nが7である、請求項1から15までのいずれか一項に記載の化合物。
  17. mが7である、請求項1から16までのいずれか一項に記載の化合物。
  18. xが3である、請求項1から15までのいずれか一項に記載の化合物。









  19. からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
    又は薬学的に許容されるその塩。
  20. 薬学的に有効な量の請求項1から19までのいずれか一項に記載の化合物、及び場合により薬学的に許容される担体、賦形剤、又は添加剤を含む、医薬組成物。
  21. BACE−1を阻害することが望ましい疾患又は障害を処置又は予防するための、薬学的に有効な量の請求項1から19までのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  22. 疾患又は障害が神経変性障害である、請求項21に記載の医薬組成物。
  23. 疾患又は障害が、老人性認知症、初老性認知症、多発脳梗塞性認知症、又はアルツハイマー病である、請求項22に記載の医薬組成物。
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