JP6353143B1 - 照明器具用構造体及びこれを備えた照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明器具の設置用部材への取付けに際しての負担を軽減し、安全性を向上させることができる新規な照明器具用構造体及びこれを備えた照明器具を提供する。
【解決手段】照明基体9の中央に基体開口部を備える照明器具に取着可能な照明器具用構造体であって、照明基体9に配置された光源L11を被覆し、且つ、中央にカバー開口部を備える透光性の光源保護カバー1と、基体開口部9の中心軸と同軸で光源保護カバー1に対して回動可能となる接続部2を備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、主としてシーリングライト等の照明器具の構成部品のうち、設置面に予め設けられた設置用部材に対して当該照明器具を取着するための接続部と、照明器具内の光源を保護するための光源保護カバーとを有する照明器具用構造体、及び、当該照明器具用構造体を備えたシーリングライト等の照明器具に関する。
一般に、シーリングライト等の照明器具は、天井面等の設置面に予め設けられた前記設置用部材(例えば、図1(a)〜(c)に示す丸型シーリング、(d)〜(f)に示す角型シーリング、(g)〜(i)に示す埋め込みローゼットのような種々の形状を有する引掛シーリング、若しくは埋め込みローゼット等)に対して、取着することで設置される。
設置用部材に対する照明器具の取着には、例えば前記したいずれかの引掛けシーリング等に対応したアダプタを、当該照明器具よりも先に当該引掛けシーリング等に対して取着することが一般的である。
当該アダプタは、通常、外部へ接続する配線部とその先端に設けられるコネクタを有している。
当該アダプタに対して、前記照明器具の照明器具本体(外カバーを外したもの)を取着し、更に、アダプタに設けられたコネクタを前記照明器具本体に接続した上で、当該照明器具の外カバーを取着する。
しかしこのような従来のシーリングライト等の照明器具は、コネクタを有するアダプタを用いた取付方法が煩雑であることから、より利便性の高い構成として、照明装置の本体中央部にアダプタを把持可能に設け、当該本体中央部を把持し、シーリングライト全体を回転させながら、天井面に設けられた設置用部材に当該照明器具を取着・接続する照明器具が公知である(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2002−109912号公報 特許第5793264号公報
上記特許文献1、2に係る発明の構成によれば、シーリングライトの中央を把持し、当該シーリングライトを天井面に設けられた設置用部材に取付けるものであることから、照明器具の設置の度にアダプタを個別に設置する必要がなく、設置の際の利便性を向上させることができる。しかしながら、シーリングライト側の端子を、天井側の設置用部材の位置をあわせた後、シーリングライト全体を回動させる操作が必要となる。
作業者が、天井側へ持ち上げた重量物であるシーリングライト全体の水平を保ちながら上記回動操作を行うには、その重量に応じた所定の力で行う必要があり、作業負担が大きいものである。
またシーリングライト全体の回動の際に、重量に抗しつつ水平を保ちながら回動させることに失敗すると、接続端子と天井の設置用部材とが全く係合されないか、若しくは不十分な片掛かり(例えば、二箇所の掛止によって保持が可能となるところ、一箇所のみの掛止がされることで、不十分な保持となること)の状態となり、当該シーリングライトを落下させる虞がある。
更に、設置用部材は、前記図1に示したように、形状の異なる複数の種類のものが存在する。特許文献2におけるシーリングライトの取付に際しても、これらの複数の種類の設置用部材への取付に際して、その形状に応じた構成が求められる。当該特許文献2においては、必要に応じて、スペーサを設ける構成としているが、このようなスペーサを設けることは、部品点数の増加、作業性の低下を招来する点で負担が大きく、問題であった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、照明器具の設置用部材への取付けに際しての負担を軽減し、安全性を向上させることができる新規な照明器具用構造体、及びこれを備えた照明器具の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
本発明は、照明基体の中央に基体開口部を備える照明器具に取着可能な照明器具用構造体であって、前記照明基体に配置された光源を被覆し、且つ、中央にカバー開口部を備える透光性の光源保護カバーと、前記基体開口部の中心軸と同軸で前記光源保護カバーに対して回動可能となる接続部を備え、前記接続部は、ホルダ部と操作部を有し、前記ホルダ部と操作部の少なくともいずれか一方は透光性を有し、前記ホルダ部は、円筒状の外周面を有し、該外周面には鍔部を備え、前記鍔部には光源保護カバー若しくは照明基体に対して一定範囲の回動を許容(案内)するためのガイド部202を備え、前記光源保護カバーに当接若しくは隣接する規制部を備え、前記規制部が、前記回動ガイド部内に配置されることを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
(削除)
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記回動ガイド部(切欠部)に隣接する腕部を備え、該腕部は前記回動ガイド部に面する膨出部を備え、該膨出部により前記規制部を保持可能としたことを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記いずれかの発明の構成を前提として、前記接続部と当接する押え板を備え、該押え板は前記規制部を備えることを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記いずれかの発明の構成を前提として、押え板に規制部を備える構成に代えて、前記規制部は、前記光源保護カバーのカバー開口部の周縁部の裏面に立設したことを特徴とする照明器具用構成体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明によれば、上記いずれかの発明の構成を前提としたうえで、前記光源保護カバーの前記カバー開口部に対して前記接続部の一部が上下に移動可能であり且つ接続部の前記一部は当該光源保護カバーの複数の位置に対する係脱手段を有することを特徴とする照明器具用構成体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記接続部の一部が上下に移動可能となる発明の構成を前提として、前記接続部は、ホルダ部と操作部を備え、前記ホルダ部は操作部を上下移動させるための開口を備え、前記操作部は、ホルダ部に対する複数位置での係脱手段と、接続端子とを備えたことを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記係脱手段は、径方向に外側へ付勢される拡縮可能な係脱手段であることを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記ホルダ部の開口周縁に取付ガイド部を備えたことを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明によれば、上記いずれかの発明の構成を前提として、操作部の接続端子を除く上面に、取付ガイド部を備えたことを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明によれば、上記いずれかの発明の構成を前提として、操作部の接続端子を除く上面を光透過性とし、当該上面に目印若しくは凹部によって構成されるガイド表示部を備えたことを特徴とする照明器具用構造体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明によれば、上記いずれかの照明器具用構造体を備えた照明器具を、上記課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、照明基体の中央に基体開口部を備える照明器具に取着可能な照明器具用構造体であって、前記照明基体に配置された光源を被覆し、且つ、中央にカバー開口部を備える透光性の光源保護カバーと、基体開口部の中心軸と同軸で前記光源保護カバーに対して回動可能となる接続部を備えたこととしたから、光源保護カバーが照明基体に固定された状態で、接続部のみを回動させると、従来と比較して非常に軽い力で設置用部材と接続部とを係止させることができる。また、回動に際して重量に抗しつつ水平を保ちながら光源保護カバーを取着した照明基体自体を回転させる必要がないことから、作業負担を低減することができる。そして、回動の際の全体の上下方向の意図しない移動等が低減され、接続端子と天井の設置用部材との係合の失敗や、これに伴うシーリングライトの落下の虞を低減することが可能である。
また本発明は上記構成を備えた上で、前記接続部は、ホルダ部と操作部を有し、前記ホルダ部と操作部の少なくともいずれか一方は透光性を有し、前記ホルダ部は、円筒状の外周面を有し、該外周面には鍔部を備え、前記鍔部には光源保護カバー若しくは照明基体に対して一定範囲の回動を許容(案内)するためのガイド部202を備え、前記光源保護カバーに当接若しくは隣接する規制部を備え、前記規制部が、前記回動ガイド部内に配置したから、前記鍔部が光源保護カバー若しくは照明基体に沿って、前記規制部が回動ガイド部内で移動可能な範囲において回動するため、上記作用効果を得られるうえに、当該回動ガイド部の設定によって、回動操作性を適切なものとすることができる。
また本発明は、上記構成を備えた上で、前記回動ガイド部(切欠部)に隣接する腕部を備え、該腕部は前記回動ガイド部に面する膨出部を備え、該膨出部により前記規制部を保持可能としたから、上記いずれかの作用効果を奏する上に、腕部の撓りにともなう円滑な回動操作性を実現され、更に、規制部が膨出部を乗り超えることで、一定の保持力と一定の解除に要する力を確保でき、不慮の規制部の移動を抑止でき、安全性を高めることができる。
また本発明は、上記いずれかの構成を備えた上で、前記接続部と当接する押え板を備え、該押え板は前記規制部を備えることによって、既存のシーリングライト等の照明装置に対して、一定範囲の回動を許容する本願発明の構成を適用することができる。
また本発明は、押え板に規制部を備える構成に代えて、前記規制部は、前記光源保護カバーのカバー開口部の周縁部の裏面に立設したことから、前記押え板を用いることなく、規制部を光源保護カバーと一体化することで部品点数が低減するから、材料コストの低廉化及び組立コストの低減を図ることが可能である。
また本発明は、上記いずれかの発明の構成を前提として、前記光源保護カバーの前記カバー開口部に対して前記接続部の一部が上下に移動可能であり且つ接続部の前記一部は当該光源保護カバーの複数の位置に対する係脱手段を有する構成としたことから、上記いずれかの発明の作用効果を奏する上に、接地面及び複数の設置用部材までの距離を調節することができ、この結果、スペーサを用いることもなく、複数の設置用部材に対して照明器具を設置することができる利点を有する。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記接続部は、ホルダ部と操作部を備え、前記ホルダ部は操作部を上下移動させるための開口を備え、前記操作部は、ホルダ部に対する複数位置での係脱手段と、接続端子とを備えたから、操作部の係脱手段を操作し、当該操作部をホルダ部に対して上下させ、複数の位置でホルダ部と操作部を係止させることによって、複数の設置用部材に対して照明器具を設置することが可能である。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記操作部の係脱手段は、径方向に外側へ付勢される拡縮可能な係脱手段とした場合には、上記発明の作用効果を奏する上に、操作部を片手で保持したまま、その手で前記係脱手段を押し込むことが可能であり、簡単な操作で操作部の上下位置の変更を行うことが可能である。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記ホルダ部の開口周縁には設置用部材の外周に沿う取付ガイド部を備えたことで、上記発明の作用効果を奏する上に、接続端子と天井の設置用部材とが全く係合されないか、若しくは不十分な片掛かり(例えば、二箇所の掛止によって保持が可能となるところ、一箇所のみの掛止がされることで、不十分な保持となること)を防止でき、簡単に設置部材に対する位置決めを行うことができ、作業性、安全性を更に高めることができる。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、操作部の接続端子を除く上面に、設置用部材をガイドするための取付ガイド部を立設したことから、設置用部材に対して取付ガイド部を沿わせることで、設置用部材への取付けを非常に容易とすることが可能である。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、操作部の接続端子を除く上面を光透過性とし、当該上面にガイド表示部を備えたことから、下方から光透過性の当該上面を視認しつつ、前記ガイド表示部に対して設置用部材を合わせることで、設置用部材への取付を非常に容易とすることが可能である。
また、上記した取付ガイド部の立設位置の内側に前記ガイド表示部を構成することによって、多種の設置用部材との取付を容易とすることが可能である。
そして、本発明は上記いずれかの構成を備えた記載の照明器具用構造体を備えたことを特徴とする照明器具としたことによって、当該照明器具用構造体の特性を生かした、設置用部材への取付けに際しての負担を軽減し、安全性を向上させることができる照明器具とすることが可能である。
一般的な設置用部材であって、タイプ1(丸形引掛けシーリング)の設置用部材の(a)斜視図、(b)正面図、(c)底面図、タイプ2の設置用部材の(d)斜視図、(e)正面図、(f)底面図、タイプ3の設置用部材の(g)斜視図、(h)正面図、(i)底面図、(j)前記タイプ1の設置用部材を設置面に取り付けた状態を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体をタイプ1の設置用部材に取付ける状態を示す説明斜視図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体とともに使用可能な照明基体を示す(a)底面、正面、右側面を示す斜視図、(b)平面、背面、左側面を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における光源保護カバーの(a)平面図、(b)正面図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における光源保護カバーの(a)底面図、(b)右側面図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体の第一段階の配置における(a)正面、平面、右側面を示す斜視図、(b)底面、背面、左側面を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体の第二段階の配置における(a)正面、平面、右側面を示す斜視図、(b)底面、背面、左側面を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における回動ホルダ部と操作部との組立構造を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における回動ホルダ部の(a)平面図、(b)正面図、(c)背面図、(d)右側面図、(e)底面図、(f)A−A断面図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における操作部上部片の(a)平面図、(b)左側面図、(c)正面図、(d)C−C断面図、(e)背面図、(f)底面図、(g)B−B断面図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における操作部下部片の(a)平面図、(b)左側面図、(c)正面図、(d)E−E断面図、(e)背面図、(f)底面図、(g)D−D断面図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体を用いてシーリングライトを構成する組立前の状態を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体を用いてシーリングライトを構成する(a)組立前の状態を示す説明図、(b)位置決め部材を示す斜視図、(c)外カバーを示す説明図、(d)実施例1に係る照明器具用構造体を有する照明器具を示す縦断面図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体Sを照明基体9に取着した状態を示す斜視図であって(a)底面(表面)、正面、右側面を示す斜視図、(b)平面(裏面)、底面、正面、右側面を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る照明器具用構造体Sにおける規制部と回動ガイド部(長穴)及び腕部との関係を示す説明図であって、(a)初期状態、即ち、規制部が第一の膨出面204a側でロックされている状態を示す説明図、(b)規制部が第一の膨出面204aから剖出端部204bを超えて第二の剖出面204c側へ移動し、腕部が押圧変形された状態、(c)規制部が回動ガイド部の略中央に位置する状態、(d)規制部が端部202cに位置する状態を示す説明図である。 (a)本発明の実施例1に係る照明器具用構造体における操作部と回動ホルダ部との第一段階の配置の状態を示す縦断面図、(b)操作部における第一段階の配置の状態を示す縦断面図(c)操作部における第一段階から第二段階へ移行する直前の状態(着脱手段23を押し込んだ状態)を示す縦一部断面図、(d)操作部と回動ホルダ部との第二段階の配置の状態を示す縦断面図である。 本発明の実施例2に係る照明器具用構造体Sを構成する光源保護カバー及び接続部と照明基体9、外カバー6との関係を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る照明器具用構造体における光源保護カバーの(a)平面図、(b)正面図である。 本発明の実施例2に係る照明器具用構造体における光源保護カバーの(a)底面図、(b)図18(b)のH−H断面図である。 本発明の実施例2に係る照明器具用構造体Sにおける押し板を示す(a)、正面図(b)平面図、(c)縦断面図である。 (a)本発明の実施例2における光源保護カバー及び接続部、照明基体との組立構造の一部拡大断面図、(b)他の組立構造(実施例3)の一部拡大断面図、(c)更なる他の組立構造(実施例4)の一部拡大断面図である。 本発明の実施例2に係る照明器具用構造体を用いてシーリングライトを構成する(a)組立前の状態を示す説明斜視図、(b)外カバーを示す説明斜視図である。 本発明の実施例3に係る照明器具用構造体Sを構成する光源保護カバー及び接続部と照明基体9、外カバー6との関係を示す説明図である。 本発明の実施例4に係る照明器具用構造体Sを構成する光源保護カバー及び接続部と照明基体9、外カバー6との関係を示す説明図である。
以下に本発明の実施例として、照明器具の光源保護カバー1と接続部2とを有する組立構造体Sを説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の明細書等に開示される技術的思想の範囲内で、種々の変形、設計変更等が可能な範囲に及ぶ。また、本発明の説明上、設置時に下方となる側(床側)を「下方側」又は「表側」とし、設置時に上方となる側(天井側)を「上方側」又は「裏側」とする。
(シーリングライトの照明基体9の構成概要01)
尚、本実施例に係る照明器具用構造体Sの説明に先立ち、本実施例に対応して形成される照明器具L(シーリングライト)の基本構成について一例を説明する。
照明器具L(シーリングライト)は、基本構成として、照明基体9を有する。
当該照明基体9は、図2、図3に示すように、金属製円板である水平な平面91(即ち表面側となる面)と、その中央に形成される基体開口部90(その中心を通る鉛直線を中心軸C1とする。)と、前記平面91の外側には周壁面96と該周壁面96から外方へ連続する水平環状面97と、該水平環状面97から屈曲形成される補強周縁部98とを備えている。平面91の外周寄りの位置には前記光源保護カバー1を取付けるための複数(例えば八箇所)の差込用穴95が配列されている。また図3(b)に示すように、水平環状面97上には、照明器具Lを設置面へ設置する際に位置決めするための位置決め部材Gを設けることができる。位置決め部材Gは設置時の位置を決定するためのものであり、設置時に天井を押圧可能とするものである。位置決め部材Gの上面が押圧面g1となる。
また、前記照明基体9の水平な前記平面91には、LED基板L10が設けられる。LED基板L10上には、下方に向けて光を照射するように光源(LED素子)L11が配列されている。
前記基体開口部90の縁部90aの三箇所に、貫通穴93を有する舌片部92を設けてある。
また、本実施例1に係る照明器具用構造体Sの説明に先立ち、設置面Fの一例である天井面に設けられる従来公知の設置用部材であって、タイプ1の設置用部材について図1(a)〜(c)、図2を参照し、説明する。
タイプ1の設置用部材は、図1(b)において上部側が天井面に当接するように設置される設置部材(引丸型の引掛けシーリング)である。底面i2は図1(c)に示すように円板状として形成されており、円板の中心を基準として点対称なi3と該i3の円周上となる右回転方向に連続するi4を有する。設置用部材内には図示されない接続端子が格納される。設置用部材自体は、天井面に固定されるため、回動しない。
そして、本発明の実施例1に係る照明器具用構造体Sは、図2に示すように、天井に据え付けられる設置用部材iに対して接続される接続部2と光源保護カバー1を有する構造であって、新規なシーリングライト等の照明器具Lの一部を構成するものである。
本実施例1に係る照明器具用構造体Sは、透光性を有する合成樹脂で構成され、光源保護カバー1(図4、図5参照。)と、当該光源保護カバー1の中央に配置される接続部2(図6〜図8参照。)とを有する。
前記光源保護カバー1は、前記図4、図5に示すように、中央にカバー開口部10を有し、該カバー開口部10の縁部10aに円環状の平坦な摺動部11として構成し、摺動部11より外側に表面側へ膨らんだ光源被覆部12を備え、該光源被覆部12の外周には、円環状の平坦な外縁部13を備えている。
前記摺動部11は、裏面11a(設置時における上面)に円筒状の突起となる規制部14を備える。当該規制部14は、カバー開口部10の中心を基準として120°間隔で設けられる。規制部14は中央に筒穴140を有する。
また光源保護カバー1において前記摺動部11から連続する前記光源被覆部12の曲面には、スリット状の通気部15を備える。
また光源保護カバー1の前記外縁部13の複数個所(八箇所)に外縁切欠130を設けるとともに、該外縁切欠130に近接する裏面に、フック状の板部131を設けてある。
そして、本発明の実施例1に係る接続部2は、前記図6〜図8に示すように、回動ホルダ部20(ホルダ部)と操作部21とを有する。回動ホルダ部20と操作部21は回動操作においては一体として回動するものである。一方、高さ調整については回動ホルダ部20に対して操作部21は上下に移動・係止が可能となるものである。
前記回動ホルダ部20は、図8、図9に示すように、筒状体の一端側寄りの外周面200に径方向外側へ向けて延設される鍔部201を設けた構成である。また中央には、操作部21を上下方向へ移動可能とするための開口部22を有している。
開口部22は、概ね操作部21の胴部210aの輪郭に対応した形状に形成してある。即ち、当該開口部22は小径開口形成部22a同士、大径開口形成部22b同士が夫々対向した形状で形成されている。
小径開口形成部22aの位置においては、操作部21の胴部210aとの隙間が0.5mm程度となるように設定してある。また大径開口形成部位置においては、円弧状平板となる仕切部207を備えている。図8等に示すように、仕切部207間の寸法w1は、操作部21における操作部上部片210の長さ寸法w2、及び、操作部下部片211の長さ寸法w3よりも小さく設定されている。このため、操作部21は回動ホルダ部20から離脱しない構成としてある。当該構成によって、操作部21と回動ホルダ部20との相対的な移動を確保するとともに、当該隙間に対して埃や虫等が入り難い効果を得ることが可能である。
また開口部22の他端側の縁部から当該開口部22の軸中心と平行でかつ前記胴部210aの輪郭に対応して立設された取付ガイド部205を備える。
鍔部201には複数の長穴202aと該長穴202aから連続して折り返すように形成された切欠202bを備える。前記複数の長穴202aは、回動ガイド部202として機能する(図15参照。)。
前記長穴202aと切欠202bの間には腕部203が構成される。腕部203は前記長穴202aに臨む膨出部204を有している。当該膨出部204は、腕部203の側面から長穴202aの幅方向へ膨らんだ第一の膨出面204aと該膨出面204aに連続する膨出端部204bと該膨出端部204bから緩やかに端部へ向けて緩やかに幅寸法が減少する第二の膨出面204cとを有する。
本実施例に係る操作部21は、主として、図8、図10、図11に示すように、操作部上部片210、操作部下部片211、及びこれらの間に格納される、着脱手段23、接続端子24、配線接続金具25、回動阻止部26を備える。
操作部上片部210及び操作部下片部211は、回動ホルダ部20の開口部22における仕切部207を挟み込み、且つ、前記着脱手段23、接続端子24、配線接続金具25、回動阻止部26を格納して、一体とされる。
操作部上部片210は、上部片ベース210hの下面側に接続端子格納部210fを一体として有している。上部片ベースは左右方向へ延設された張出部210iを備える。また、上部片ベース210hの上面には、ガイド表示部210dと、配線を案内する配線接続通路210bと、接続端子を上方へ突出させる接続端子取付穴210cを有している。
またガイド表示部210dは、小溝を枠状に形成してなる枠表示210d1と、前記接続端子取付穴210cに連続し且つ接続端子の回動軌跡に一致する小溝を弧状に形成してなる弧表示210d2を有する。
前記上部片ベース210hは下方の接続端子格納部210fから導出される配線接続金具、配線を通過させるための各導出用開口を有する。これらの導出用開口を除き、他の部分は閉塞されている。
前記接続端子格納部210fは、配線接続金具25と接続端子24を接触状態で保持し、且つ、接続端子24の接続端を211cから前記上部片ベース210hへ逃がし、当該操作部上部片210上に突出した状態が保持される。本実施例においては、接続端子24は操作部上部片210に対してビス止めされている。
先端の被覆を剥離した配線を前記上部片ベース210hの配線接続通路210bに案内させ操作部上部片210へ差し込むことにより、接続端子格納部210f内の前記配線接続金具25に保持され、接続端子24の接続端までの導通が確保される。
操作部下部片211は、前記操作部上部片210の下部と組合せ可能に構成されており、一対の着脱手段23を対向した状態で、弾性部材230(コイルばね)で外方へ付勢する区画である着脱手段格納部211aを有する。着脱手段格納部211aの下部は、大きく切欠されている。また、操作部下部片211は回動阻止部26を格納するための区画である回動阻止部格納部211bを有する。
当該着脱手段23は、外側面における下端側に幅方向に亘って押圧部23aを備え、外側面の上部には幅方向に亘って係止部23bを備える。前記押圧部23aと係止部23bとの間には幅方向に亘って凹部を有する。前記着脱手段格納部211aにおける内側に弾性部材230(コイルばね)を保持し、外側に着脱手段を配置することによって、着脱手段は外側に向けて付勢された状態が維持される。
回動阻止部26は、設置用部材iへ操作部21を取着した後、不用意な回動を阻止するものである。回動阻止片260と阻止解除部261と弾性部材262(コイルばね)を有する。回動阻止部260は上端部に回動を阻止するための阻止端部260aを備え、側面にガイド傾斜部260bを有する。
阻止解除部261は一側面に押圧部261aを有し、他側面側に傾斜した押し込み部261bを有する。
回動阻止片260は弾性部材262によって上方へ付勢された状態が維持されている。阻止解除部261の押し込み部261bが前記回動阻止片260の側方からガイド傾斜部260bに当接し、阻止解除部261が回動阻止片260へ押し込まれると共に、回動阻止片260が下方へ移動することで、操作部21の阻止端部突出穴210eから突出した阻止端部260aが阻止端部突出穴210e内へ没入可能となる。
また阻止解除部261によらない場合において、回動阻止片260は上方から押圧されると前記弾性部材262(コイルばね)が縮小し、操作部21の阻止端部突出穴210eから突出した阻止端部260aが阻止端部突出穴210e内へ没入可能となる。
本実施例1に係る照明器具用構造体Sは、前記した接続部2及び光源保護カバー1を構成の基本とするものであり、これによって操作部21の回転機構、更には上下方向の調節機構を提供するものである(図12〜図14参照。)
ここで操作部21の回転機構は、接続部2の端子が天井の設置用部材iに位置決めされた状態で、光源保護カバー1若しくは照明基体9を回動させることなく、当該操作部21のみを回転させることにより、前記接続部2の端子と天井の設置用部材iを嵌着させるための機構である。
また操作部21の上下方向の調節機構は、予め設置された天井の設置用部材iの種類に対応して、照明装置の端子の高さを最適なものに適合させるための機構である。
本実施例においては、光源保護カバー1の裏面に突出する規制部14が、接続部2の回動ガイド部202内には嵌り込んだ状態において、照明基体9に対して光源保護カバー1が固定される。
本実施例において光源保護カバー1と照明基体9との固定は、光源保護カバー1に形成された規制部14の筒穴140を通じて、照明基体9の舌片部92に設けた貫通穴93まで、光源保護カバー1側から雄螺子70を通し、他端側で雌螺子(ナット)71を用いて固定することで行う。
また、光源保護カバー1の外縁部13の複数個所に外縁切欠130を設けるとともに、該外縁切欠130に近接する裏面に、フック状の板部131を設けて、照明基体9の平面周縁部91に設けた係止用開口部95に前記板部131をスライドして差し込み、更に、図示されない螺子を用いて、光源保護カバー1に設けた小穴を介して、照明基体9の表面に形成した螺子穴に対して固定する構成としている(これらの螺子、光源保護カバー1の小穴、照明基体9の前記螺子穴はいずれも記載を省略する。)。
当該構成によって、光源保護カバー1の摺動部11に対して、回動ホルダ部20の鍔部201が、前記回動ガイド部と規制部によって制限された範囲内で、摺動可能となる。操作部21の摺動に伴って接続端子24も回動するため、前記操作部21の操作により設置用部材iへの接続端子24の取付が可能となる。
この際に、回動ガイド部202が規制部14により許容される範囲内で、操作部21は回動可能となる。即ち、操作部21の回動範囲は、設置用部材iに対する接続部21の回動範囲であり、且つ、回動ガイド部202に対する規制部14の回動範囲である。
回動ガイド部202に臨んで腕部203及び膨出部204が設けられており、初期状態(回動させる前の状態)において、前記規制部14は膨出部204でロックされている。即ち、設置部材と接続部との位置合わせ時点までは、照明基体9に対して接続部2が回動すると操作が著しく行い難くなることから、当該位置合わせ時点までは規制部14を剖出部204でロックしておくことで照明基体9に対して接続部2が回動しないようにしてある。
次に、図1(a)〜(c)に開示した設置用部材i(引掛シーリング)への取付を例として示すと、先ず、当該設置用部材iの二箇所の穴部i3に対して接続部材2の二本の接続端子24を挿入し、位置決めをする。
この状態において、一方の手で照明基体9を上方(天井)へ押圧しつつ、他方の手で操作部を回動させる。
操作部21の回動によって、図15(a)〜(d)に示すように、初期位置、即ち、規制部14が第一の膨出面204a側でロックされている状態から、図15(b)膨出部204の第一の膨出面204aに規制部14が当接することによって、腕部203が撓るとともに膨出部204は少し後退(操作部21の径方向内側へ移動)しながら、前記規制部14の回動に一定の抵抗力を付与し且つ当該規制部14の更なる回動を許容する。
そして図15(c)に示すように、規制部14は膨出部204の膨出端部204bを超えると速やかに第二の膨出面204c側へ嵌り込んで、(d)に示すように、回動ガイド部202の端部へ到達する。
規制部14と回動ガイド部202の端部202cが当接する際に、僅かな衝突音を生じ、回動が終了したことを認識させる。そして腕部203及び膨出部204が元の位置へ復帰する。
当該操作によって、前記接続部材2の二本の接続端子24を前記穴部i3に連続する弧状スリットに沿って、図1(c)底面図において右回りに、弧状スリットが形成されている範囲で(設置用部材iの種類等によって概ね32°〜40°程度の範囲で)前記接続部材2を回動する。
以上によって、照明器具を前記設置用部材iに取着し、当該接続端子24と設置用部材i内の図示されない接続端子を接続できる。
この回動動作中において、阻止端部260aは上方の設置用部材iに当接して阻止端部突出穴210e内へ没入されている。そして、規制部14が回動ガイド部202の端部へ到達する位置において、前記設置用部材iの下面i2に設けられた穴部i3に対して前記阻止端部260aを嵌入する。
接続端子24を設置用部材iから取り外すには、操作部21を逆向きに回動させる必要がある。ここで、規制部14自体は膨出面204によるロック状態にはないものの、前記設置用部材iの下面i2に設けられた穴部i3(図1参照。)に対して前記阻止端部260aが嵌入していることで、完全にロック状態が保たれている。
この状態から、阻止解除部261を回動阻止片260へ押し込んで、回動阻止片が下方へ移動させ、操作部21の阻止端部突出穴210eから突出した阻止端部260aを阻止端部突出穴210e内へ没入させる操作を行うことで、回動が可能となる。この状態で、操作部21の回動操作をすることで、併せて接続端子24も回動する。また、規制部14は第二の膨出面204を乗り越えることによってもとの位置に復帰する。
また、本実施例1に係る接続部2は、複数種類の設置用部材iに対して照明器具Lの取付を可能とすべく、通常位置(第一段階の位置)、上方位置(第二段階の位置)の二段階での高さ調整を可能とする機構を有している(図6、図7、図16参照。)。
通常位置(第一段階の位置)においては、図6、図16(a)(b)に示すように、操作部21における操作部上部片210の上面210j(接続端子24を除く部分)と回動ホルダ部20の枠縁上面208とが略同一水平面(同一高さ)となる位置である。回動ホルダ部20に対して操作部21が移動可能な下限位置にある状態である。
上方位置(第二段階の位置)においては、図7、図16(d)に示すように、操作部21における操作部上部片210の上面210j(接続端子24を除く部分)と回動ホルダ部20の取付ガイド部205の上面206とが略同一水平面(同一高さ)となる位置である。
回動ホルダ部20に対して操作部21が移動可能な上限位置にある状態である。
上記第一段階の配置においては、着脱手段23の押圧部23aの上面と係止部23bの下面との間に回動ホルダ部20の鍔部201が係止した構成である。
また上記第二段階の配置においては、着脱手段の係止部23bの上面と操作部上部片210の張出部210iの下面との間に回動ホルダ部20の鍔部201が係止した構成である。
上記第一段階の配置、第二段階の配置の切り替えは、図16(c)に示すように、対向する着脱手段23を弾性部材230の反発弾性に抗しながら指で押さえて相互に近づけ、仕切部207間の寸法w1よりも着脱手段23の外周面相互間の寸法を小さくすることで、着脱手段23の係止部23bが前記鍔部201に引掛からない構成として、前記操作部21を回動ホルダ部20に対して上下方向に移動させることで行うことができる。着脱手段23から指を離すと前記弾性部材230のばね弾性によって、元の位置に復元するから、所望の第一段階若しくは第二段階の配置とすることができる。
次に本発明の実施例2に係る照明器具用構造体Sは、従来のシーリングライト等の基体に対しても取着可能であり、製造過程において本実施例1に係る照明器具用構造体を前記従来の基体等に対して組み付けることで、本願発明の作用効果を奏する照明器具とすることが可能となるものである。
そして本発明の実施例2に係る照明器具用構造体Sは、実施例1に係る照明器具用構造体Sと同様に、天井に据え付けられる接続部2と光源保護カバー1を有する構造であって、照明器具であるシーリングライトLの一部を構成するものである。
本実施例2に係る照明器具用構造体Sは、透光性を有する合成樹脂で形成され、図17に示すように、光源保護カバー1と、押え板4と、前記光源保護カバー1に対して回動可能に設けられる接続部2とを備える。尚、接続部2の構成は上記実施例1と共通である。このため、接続部2の詳細な構成は実施例1の記載(図1〜図11を含む。)を参照する。また前記押え板4は、実施例2及び後述する実施例3、4に備えるものであり、実施例1にはない構成である。
本実施例2における光源保護カバー1は、実施例1に係る光源保護カバー1と同様に、中央にカバー開口部10を有し、該カバー開口部10の縁部10aに円環状の平坦な摺動部11として構成し、摺動部11より外側に表面側へ膨らんだ光源被覆部12を備え、該光源被覆部12の外周には、円環状の平坦な外縁部13を備えている。また光源保護カバー1において前記摺動部11から連続する前記光源被覆部12の曲面には、スリット状の通気部15を備える(図18、図19参照。)。
その一方で、本実施例2に係る光源保護カバー1は、実施例1に開示した円筒状の規制部を有しておらず、当該箇所には貫通穴141を備えた構成である。
前記押え板4は、図20に示すように、環状の平板であり、前記光源保護カバー1の貫通穴と対応する箇所に円筒状の規制部3を設けた構成である。規制部3に形成した円筒を構成する筒穴30は前記光源保護カバー1の貫通穴と略共通する大きさとしてある。
本実施例2に係る照明器具用構造体によれば、上記実施例1と同様に照明器具Lの一部として構成することが可能である。また、従来の照明器具Lの一部として適用することができる。
本実施例2に係る照明器具用構造体Sを取着する照明器具Lの照明基体9(図3参照。)は、一例として、金属製円板である水平な平面91(即ち表面側となる面)と、その中央に形成される基体開口部90と、前記平面91の外側には周壁面96と該周壁面96から外方へ連続する水平環状面97と、該水平環状面97から屈曲形成される補強周縁部98とを備えている。
また、前記照明基体9の水平な前記平面91には、LED基板L10が設けられる。LED基板L10上には、下方に向けて光を照射するように光源(LED素子)L11が配列されている。前記基体開口部90の縁部90aの三箇所には、貫通穴93を有する舌片部92を備えている。
また前記照明基体9の水平な裏面には制御回路部5を設けてある。制御回路部5は、操作部21から配線接続通路210bを介して配線が接続される。
本実施例2に係る照明器具用構造体Sは、図17、図21(a)、図22に示すように、照明基体9の下方側に光源保護カバー1を配置し、当該光源保護カバー1の下方側に本実施例2に係る接続部2を配置し、更に当該接続部2における鍔部201の下方側に規制部3を上方へ向けて押し板4を配置した構成である。
前記押し板4の筒状の規制部3は、鍔部201における回動ガイド部202内に配置される。また当該規制部3の筒状を形成する穴から、当該回動ガイド部202、光源保護カバー1の貫通穴141まで、若しくはこれに加えて照明基体9の貫通穴93までを螺子止めすることが可能である。
以上の構成によって、前記接続部2における鍔部201が、光源保護カバー1と押し板4との間にあって、当該光源保護カバー1と押し板4に摺動して、該同ガイド部202及び規制部3で規制される範囲内で、回動が可能となる。
また、他の実施例として、図23及び図21(b)に開示する実施例3、図24及び図21(c)に示す実施例4のように、光源保護カバー1、押し板4、接続部2の配置を変更することも可能である。
本発明の上記いずれの実施例においても、例えば図1(a)〜(c)に示す設置用部材iに対して、照明器具用構造体S(若しくは当該照明器具用構造体Sを備えた照明器具L)を取着するには、上記第一段階の配置において行うことができる。即ち、上記したように、第一段階の配置においては、操作部21における操作部上部片210の上面210j(接続端子24を除く部分)と回動ホルダ部20の枠縁上面208とが略同一水平面(同一高さ)となる位置となっており、当該水平面に対して設置用部材iの下面i2が当接することとなる。
取着の際には、外部カバー6を取り外した照明器具Lの下方側から透明の接続部2を介して前記設置用部材iを視認しつつ行うことができる。そして、取付ガイド部205が当該設置用部材iの外周に沿うため、照明器具Lの水平を容易に保持しながら、簡単に位置合わせを行うことができる。また、接続部2を回動させる際には、一方の手で光源保護カバー1を天井に向けて押えた状態で、他方の手で接続部2における操作部21を回動させるだけでよく、また、軽量な操作部のみを回動させることから、非常に作業負担が小さく、安全性を確保できる。
また例えば図1(d)〜(f)に示す設置用部材iに対して、照明器具用構造体S(若しくは当該照明器具用構造体Sを備えた照明器具)を取着するには、同様に上記第一段階の配置において行うことができる。当該設置用部材iにおいては、取着の際には、外部カバー6を取り外した照明器具Lの下方側から透明の接続部2を介して、前記設置用部材iとガイド表示部210d1、210d2を視認しつつ行うことができるので、簡単に位置合わせを行うことができる。
また例えば図1(g)〜(i)に示す設置用部材iに対して、照明器具用構造体S(若しくは当該照明器具用構造体Sを備えた照明器具L)を取着するには、上記第二段階の配置において行うことができる。即ち、上記したように、上方位置(第二段階)においては、操作部21における操作部上部片210の上面(接続端子24を除く部分)と回動ホルダ部20の取付ガイド部205の上面とが略同一水平面(同一高さ)となる位置となっており、当該水平面に対して設置用部材iの下面i2が当接することとなる。当該設置用部材iにおいては、取着の際には、接続端子を設置用部材iの穴部i3に差し込んだ状態で操作部21の水平な上面を設置用部材iの下面i2に当接させ、外部カバー6を取り外した照明器具Lの下方側から透明の接続部2を介して、前記設置用部材iとガイド表示部210d2を視認しつつ回動操作を行うことができるので、簡単に位置合わせを行うことができる。
前記摺動部11は、裏面11a(設置時における上面)に円筒状の突起となる規制部14を備える。当該規制部14は、カバー開口部10の中心を基準として120°間隔で合計3箇所に設けているが、本発明は当該配列角度、規制部の数量等を限定するものではなく、少なくとも一以上の規制部14があればよい趣旨である。
また本発明において用いることができる合成樹脂は、特に限定されるものではなく、光透過性、即ち、透明若しくは半透明であればよい趣旨である。しかしながら、実用性を高める観点からすれば、耐久性、耐熱性に優れた素材が好ましく、例えば、ポリカーボネート等を用いることができる。
上記実施例1においては、光源保護カバー1と照明基体9との固定は、光源保護カバー1に形成された規制部14が構成する筒体の中央を通じて、照明基体9の舌片部92に設けた貫通穴93まで、光源保護カバー1側から螺子を通し、他端側でナットを用いて固定する構成としたが、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではない。例えば、規制部14には筒穴140を形成せず、光源保護カバー1の外縁部13と照明基体9の平面周縁部91aとを螺子止めした構成等とすることもできる。
規制部14に形成した円筒を構成する筒穴140は前記光源保護カバー1の貫通穴と略共通する大きさとしてあるが、本発明はこれに限るものではなく、光源保護カバー1の貫通穴内に嵌り込むものとすることもできる。
また、本発明の上記実施例1、2において光源保護カバー1の外縁部13の複数個所に外縁切欠130を設けるとともに、該外縁切欠130に近接する裏面に、フック状の板部131を設けて、照明基体9の平面周縁部91aに設けた係止用開口部95に前記板部131をスライドして差し込み、固定する構成としているが、本願発明は上記実施例に限るものではない。その他、種々の公知の係脱手段若しくは固着手段により、光源保護カバー1と照明基体とを係止若しくは固着することができる。
また、本発明の実施例によれば、操作部21に小溝によって形成したガイド表示部210d(210d1、210d2)を設けた構成としたが、ガイド表示部210dは当該構成に限定されるものではなく、例えば小溝に代えて塗料を用いた着色や薄膜シートの貼付等により行うことも可能である。ガイド表示部210dは、操作部21の上面は設置用部材iと接触する面であることから、操作部21の上面に対して凸状に設けられるよりはむしろ凹状に設けられる方が好ましい。
また、本発明の実施例によれば、操作部21は操作部上部片210と操作部下部片211とを回動ホルダ部20の上下から挟み込む構成として実現しているが、本発明は当該構成に限定されるものではなく、例えば、操作部21を一体として構成し、回動ホルダ部20に保持させる構成とすることもできる。
また、操作部21の平面視輪郭を取付ガイド部の輪郭と略一致させることによって、操作部21の上下動が、ホルダ部20と操作部21との僅かな隙間等によって引掛り等が生じやすくなるところ、当該取付ガイド部によって、前記引掛り等を抑制し、円滑な操作に資することが可能である。
C1 中心軸(基体開口部の中心軸)
F 設置面(天井面)
G 位置決め部材
g1 押圧面
i 設置用部材
i2 下面(設置用部材の下面)
i3 穴部(設置用部材の穴部)
i4
L 照明器具
L10 LED基板
L11 光源(LED素子)
S 照明器具用構造体
w1 寸法
w2 寸法
w3 寸法
1 光源保護カバー
10 カバー開口部
10a 縁部
11 摺動部
12 光源被覆部
13 外縁部
130 外縁切欠
131 板部
14 規制部(規制突起)
140 筒穴
141 貫通穴
15 通気部
2 接続部
20 回動ホルダ部・ホルダ部
200 外周面
201 鍔部
202 回動ガイド部(切欠部)
202a 長穴
202b 切欠
202c 端部
203 腕部
204 膨出部
204a 第一の膨出面
204b 膨出端部
204c 第二の膨出面
205 取付ガイド部
206 上面(取付ガイド部の上面)
207 仕切部
208 枠縁上面
21 操作部
210 操作部上部片
210a 胴部
210b 配線接続通路
210c 接続端子取付穴
210d ガイド表示部
210e 阻止端部突出穴
210f 接続端子格納部
210h 上部片ベース
210i 張出部
210j 上面
211 操作部下部片
211a 着脱手段格納部
211b 回動阻止部格納部
22 開口(ホルダ部の開口)
22a 小径開口形成部
22b 大径開口形成部
23 着脱手段(ホルダに対する操作部の着脱手段)
23a 押圧部
23b 係止部
23c 凹部
230 弾性部材(コイルばね)
24 接続端子
25 配線接続金具
26 回動阻止部
260 回動阻止片
260a 阻止端部
261 阻止解除部
261a 押圧部
261b 押し込み部
262 弾性部材(コイルばね)
3 規制部
30 筒穴
4 押え板
5 制御回路部
6 外カバー
70 雄螺子
71 雌螺子(ナット)
9 照明基体
90 基体開口部
90a 縁部
91 平面
91a 平面周縁部
92 舌片部
93 貫通穴
94 外カバー取付用フック
95 係止用開口部
96 周壁面
97 水平環状面
98 補強周縁部

Claims (11)

  1. 照明基体の中央に基体開口部を備える照明器具に取着可能な照明器具用構造体であって、
    前記照明基体に配置された光源を被覆し、且つ、中央にカバー開口部を備える透光性の光源保護カバーと、前記基体開口部の中心軸と同軸で前記光源保護カバーに対して回動可能となる接続部を備え、
    前記接続部は、ホルダ部と操作部を有し、
    前記ホルダ部と操作部の少なくともいずれか一方は透光性を有し、
    前記ホルダ部は、円筒状の外周面を有し、該外周面には鍔部を備え、前記鍔部には光源保護カバー若しくは照明基体に対して一定範囲の回動を許容するためのガイド部を備え、
    前記光源保護カバーに当接若しくは隣接する規制部を備え、
    前記規制部が、前記回動ガイド部内に配置されることを特徴とする照明器具用構造体。
  2. 前記回動ガイド部に隣接する腕部を備え、該腕部は前記回動ガイド部に面する膨出部を備え、該膨出部により前記規制部を保持可能としたことを特徴とする請求項記載の照明器具用構造体。
  3. 前記接続部と当接する押え板を備え、該押え板は前記規制部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の照明器具用構造体。
  4. 前記規制部は、前記光源保護カバーのカバー開口部の周縁部の裏面に立設したことを特徴とする請求項1又は2記載の照明器具用構成体。
  5. 前記光源保護カバーの前記カバー開口部に対して前記接続部の一部が上下に移動可能であり且つ接続部の前記一部は当該光源保護カバーの複数の位置に対する係脱手段を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の照明器具用構成体。
  6. 前記接続部は、ホルダ部と操作部を備え、
    前記ホルダ部は操作部を上下移動させるための開口を備え、
    前記操作部は、ホルダ部に対する複数位置での係脱手段と、接続端子とを備えたことを特徴とする請求項記載の照明器具用構造体。
  7. 前記係脱手段は、径方向に外側へ付勢される拡縮可能な係脱手段であることを特徴とする請求項5又は6記載の照明器具用構造体。
  8. 前記ホルダ部の開口周縁には設置用部材の外周に沿う取付ガイド部を備えたことを特徴とする請求項6又は7記載の照明器具用構造体。
  9. 操作部の接続端子を除く上面に、設置用部材の外周に沿う取付ガイド部を備えたことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7又は8記載の照明器具用構造体。
  10. 操作部の接続端子を除く上面にガイド表示部を備えたことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の照明器具用構造体。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の照明器具用構造体を備えたことを特徴とする照明器具。
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