[0021] 本開示の図面および説明は、明快な理解のために関連のある要素を図示するように簡略化されている一方、明確化および簡潔化の目的で、典型的なテレコミュニケーション装置、システム、および方法に見られる他の要素を取り除いている。よって、当業者は、本開示を実装する際に、他の要素および/またはステップが望ましいおよび/または必要とされることを理解するだろう。しかしながら、このような要素およびステップは当該技術分野において既知であるので、またこれらが本発明のさらなる理解を容易にするわけではないので、このような要素およびステップに関する議論は、本明細書では行わない。とはいえ、本明細書の開示は、本開示を考慮すれば当業者には明らかであるまたは既知である、開示された要素およびステップに対しての全ての変形および修正形態を対象とする。
[0022] 本明細書で説明される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のワイヤレスネットワークのような、様々なワイヤレス通信ネットワークに使用されうる。本明細書において、「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば交換可能に使用される。例として、CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装しうる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD−SDMA)、およびCDMAの他の変形を含む。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術を実装しうる。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)などの無線技術を実装しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。周波数分割多重(FDD)および時分割多重(TDD)の両方において、3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられた団体からの文書の中で説明されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられた団体の文書の中で説明されている。本明細書で説明される技法は、上で述べられたワイヤレスネットワークおよび無線技術のために、並びに、他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用されうる。
[0023] 図1は、LTEネットワークまたは他のワイヤレスネットワーク(本明細書では、広域ネットワーク、またはWAN、あるいは単にネットワークとも呼ばれうる)でありうるワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレス通信ネットワーク100は、いくつかの基地局および他のネットワークエンティティを含みうる。簡略化のために、3つの基地局110a、110b、110c、1つのネットワークコントローラ130、およびディレクトリエージェント140のみが図1に示される。基地局は、デバイスと通信するエンティティであり得、また、例えば、ノードB、発展型ノードB(eNB)、アクセスポイントとも呼ばれうる。各基地局110は、特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供し、カバレッジエリア内に位置するデバイスのための通信をサポートしうる。ネットワーク容量を改善するために、基地局の全カバレッジエリアは、複数の(例えば、図では3つの)より小さいエリアに分割されうる。より小さいエリアの各々は、それぞれの基地局サブシステムによってサービスされうる。3GPPにおいて、「セル」という用語は、その用語が使用される状況に応じて、基地局のカバレッジエリアおよび/またはこのカバレッジエリアにサービスする基地局サブシステムのカバレッジエリアを指しうる。3GPP2において、「セクタ」または「セルセクタ」という用語は、基地局のカバレッジエリアおよび/またはこのカバレッジエリアにサービスする基地局サブシステムのカバレッジエリアを指しうる。明確化のために、3GPPの「セル」の概念が、本明細書の説明で使用される。
[0024] WAN100は、例えば、マクロ基地局、ピコ基地局、ホーム基地局、リレーなどの、異なるタイプの基地局を含む異種ネットワーク(HetNet)でありうる。例えば、基地局は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/またはその他のタイプのセルに通信カバレッジを提供しうる。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にしうる。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にしうる。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、ホーム)をカバーし、このフェムトセルと関連のあるUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG)のUE)による制限付きアクセスを可能にしうる。図1に示される例では、WAN 100は、対応するマクロセルについて、マクロ基地局110a、110b、および110cを含む。WAN 100はまた、ピコセルのためのピコ基地局、および/またはフェムトセルのためのホーム基地局(図1には図示せず)を含みうる。
[0025] ネットワークコントローラ130は、1つまたは複数の基地局に接続され、これらの基地局に調整(coordination)および制御を提供しうる。ネットワークコントローラ130は、単一のネットワークエンティティまたはネットワークエンティティの集合でありうる。ネットワークコントローラ130は、非限定的な例として、バックホールを介して基地局と通信しうる。基地局はまた、例えば、直接的に、あるいはワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して間接的に、互いに通信しうる。
[0026] ディレクトリエージェント140は、別個のネットワークエンティティであり得、ネットワークコントローラ130(図1に示されている)および/または他のネットワークエンティティに接続されうる。ディレクトリエージェント140はまた、基地局、もしくはネットワークコントローラ130、または他の何らかのネットワークエンティティ(図1には図示せず)の一部でありうる。ディレクトリエージェントはさらに、サーバ140aを含むか、またはサーバ140aと通信可能に関連付けられうる。ディレクトリエージェント140は、以下でさらに説明されるように、ユーザデバイスの特定の識別情報を提供することなどによって、デバイスによるピア発見をサポートしうる。ディレクトリエージェント140はまた、他の名前でも呼ばれうる。
[0027] プロセッサ/コントローラ190は、ネットワークコントローラ130に関連付けられるか、またはネットワークコントローラ130の一部分を形成しうる。補足として、プロセッサ/コントローラは、サーバ140aであるか、サーバ140aの一部を形成するか、またはサーバ140aとは別個のものであり得、また、ディレクトリエージェント140であるか、ディレクトリエージェント140の一部を形成するか、またはディレクトリエージェント140とは別個のものでありうる対応するメモリ192に関連づけられうる。プロセッサ/コントローラ190は、コンパレータ機能、評価機能、および同様の処理機能を含み、ディレクトリエージェント140内のメモリに記憶されるか、またはディレクトリエージェント140に関連付けられた情報に関連付けられうる。このように、プロセッサ/コントローラ190は、基地局110a内にあり得、本明細書で説明される処理および計算機能を提供しうる。
[0028] デバイス120は、ワイヤレスネットワーク全体にわたって分散され、各デバイスは、固定式または移動式でありうる。デバイスは、ユーザ機器(UE)、ユーザデバイス、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局などとも称されうる。デバイスは、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、スマートフォン、ネットブック、スマートブック、タブレット、周辺機器デバイス(例えば、プリンタ)などでありうる。デバイスは、ワイヤレスネットワーク内の基地局と通信しうる。デバイスはまた、他のデバイスとピア・ツー・ピア(P2P)で通信しうる。図1に示される例では、UE 120xおよび120yは、P2Pで通信し、残りのデバイス120は、基地局110a、110b、110cと通信しうる。UE 120xおよび120yはまた、例えば、P2P通信に関わっていないか、またはP2P通信と同時でないときには、基地局と通信することが可能である。P2P通信は、WANネットワーク100並びにコアネットワークの無線インターフェース上の輻輳を低減するために、データトラフィックをオフロード(offload)するために使用されうる。
[0029] WAN 100はまた、リレー180を含みうる。リレー180は、アップストリームエンティティ(例えば、基地局またはUE)からデータ伝送を受信し、ダウンストリームエンティティ(例えば、UEまたは基地局)にデータ伝送を送る、任意のエンティティであり得、通常は修正することなくデータを中継する。リレーは、他のUEのために伝送を中継するUE、伝送を中継する基地局、または他の任意の独立したリレーデバイスまたはノードでありうる。当業者は、本明細書で説明されるネットワーク、セル、およびシステム全体にわたってリレーが含まれうることを理解するだろう。
[0030] 本明細書の説明において、WAN通信は、基地局を介した、UEと、別のUEなどのリモートエンティティとの間の呼(call)についてのような、UEと基地局との間の通信を指す。したがって、本明細書で使用されるWANリンクおよびそれらの変形は、UEと基地局との間の通信リンクを指す。対照的に、本明細書で使用されるP2P通信は、2つ以上のUE間のダイレクトな通信(direct communication)を指し、ここで、ダイレクトな通信は通常、基地局を通ることなく生じる。したがって、P2Pリンクまたはそれらの変形は、P2P通信に関与している2つ以上のUE間の通常はダイレクトな通信リンクを指す。それに応じて、WAN UEは、WAN通信に関心のあるまたは関与しているUEであり、P2P UEは、P2P通信に関心のあるまたは関与しているUEである。
[0031] P2Pグループは、P2P通信に関与している2つ以上のUEのグループを指す。一設計では、P2Pグループ内の1つのUEは、P2Pサーバ(またはP2Pグループオーナー)として指定され、P2Pグループ内の残りの各UEは、P2Pクライアントとして指定されうる。P2Pサーバは、WANを用いてシグナリングを交換すること、P2Pサーバと(1つまたは複数の)P2Pクライアントとの間のデータ伝送を調整することなど、特定の管理機能を実行しうる。
[0032] P2P通信における1つの課題は、例えば無線周波数(RF)範囲内など、特定の範囲内での、関心のあるピアデバイスの発見/検出である。ピア・ツー・ピアで通信することができるデバイスおよび/またはピア・ツー・ピアで通信することを望むデバイスは、自律的に(autonomously)ピア発見を実行しうる。自律的な(autonomous)ピア発見について、デバイスは、時々(例えば定期的に)、その存在を知らせるために、および他のデバイスがそのデバイスを検出することを可能にするために、近接検知信号(PDS:proximity detection signal)を送信しうる。代替的にまたは追加的に、デバイスは、それらの他のデバイスによって送信される近接検知信号に基づいて、その近接範囲の近くにある他のデバイスを検出しうる。PDSはまた、ピア検出信号、ピア発見信号などと呼ばれうる。PDSは、パイロットを備え、近接検知信号の送信機に関する識別情報および/または他の情報を搬送しうる。パイロットは、送信機および受信機によってアプリオリ(a priori)に知られている信号であり、例えば、参照信号またはプリアンブルとも呼ばれうる。
[0033] 例えば、デバイスのグループ内の各デバイスは、PDSを送信し、またグループ内の他のデバイスからのPDSを検出しうる。各デバイスは、(i)デバイスがその近接検知信号を送信する送信状態と、(ii)デバイスが他のデバイスからの近接検知信号を検出するリッスン(listen)/受信状態との間を交互に入れ替わりうる。別の設計では、デバイスのグループ内の1つのデバイスが、PDSを送信することを要求され、グループ内の全ての他のデバイスが、PDSを検出することを要求されうる。
[0034] 一般に、ピア発見の目標は、エネルギー効率を維持しながら、ピア検出の確率を最大にすることである。例えば、デバイスは、そのデバイスとの通信に関心のある、またはそのデバイスとの通信に利用可能な他のデバイスがないときでさえ、自律的ピア発見を実行する際に、時々、PDSを送信および/または受信しうる。これは、デバイスによる大幅なバッテリ電力消費を引き起こし、それは、デバイスの待機バッテリ寿命を低下させうる。
[0035] 一態様では、ネットワークアシスト型のピア発見は、効率を上げるために、例えば、ピア発見の時間を減らすことによってバッテリ寿命を向上させることによって、ピア発見を実行するデバイスを支援するために使用されうる。ネットワークアシスト型のピア発見についての一設計において、デバイスは、デバイスの存在および場合によってはデバイスに関する他の情報がネットワークエンティティに対して知らされうるように、ネットワークエンティティ(例えば、ディレクトリエージェント140、および/または通信可能に関連付けられた基地局110a)に登録しうる。ネットワークエンティティは、他のデバイスから同様の情報を収集しうる。よって、ネットワークエンティティは、P2P通信のためにそのデバイスに関心のあるデバイス(例えば、「バディリスト(buddy list)」)がそのデバイスの近傍範囲内にありうるときに、そのデバイス(および他のデバイス)に知らせうる。デバイスは、次いで、特定の間隔で自律的にピア発見をコンスタントに実行する代わりに、ネットワークエンティティによって提供された情報の結果としてピアを発見し、それは、ピア発見のための電力消費を低減し、デバイスのバッテリ寿命を引き伸ばし、また他の利益をもたらしうる。
[0036] より具体的には、ネットワークアシスト型のピア発見において、UEは、ネットワークアシスト型のピア発見が生じることを可能にするために、WANアップリンクチャネルおよびプロトコルを使用して、エクスプレッション(UEのロケーションを含みうる)を送信しうる。同様に、UEは、およびネットワークアシスト型のピア発見のために、WANダウンリンクチャネルおよびプロトコルを介して、ピア発見情報を受信しうる。基地局110a(例えば、ディレクトリエージェント(DA)140、および/またはディレクトリエージェント140に関連付けられたサーバ140aに関連付けられた、基地局など、以下では集合的に「DA 110aを有する基地局」とも呼ぶ)は、特定のUEのバディリストを知っており、それは、特定のUEのエクスプレッションを、それが全てのアップリンク送信のセットを介して他のUEから受信するエクスプレッションとをマッチングし、よって、特定のUEによって送信されたエクスプレッション内の情報に基づいて、特定のUEに対して関心のある他のUEのエクスプレッションのみを、特定のUEにダウンロードしうる。その結果、少なくとも、UEがオンライン状態にとどまり、関心のないモバイルから来るピア発見信号をリッスンする必要がないので、UEのスタンバイ時間は、増加する。
[0037] 図2は、ネットワークアシスト型のピア発見のための、例えば、DAを有する基地局110aを介する、2つのUE 120xおよび120yとディレクトリエージェント140との間の通信を示す。UE 120xおよび120yは、ネットワークアシスト型のピア発見のために、同じ基地局110aを介して、または異なる基地局を介して、ディレクトリエージェント140と通信しうる。UE 120xおよび120yは、また、WAN通信のために、そしてまたP2P通信のスケジューリングのために、基地局110aと通信しうる。UE 120xおよび120yは、ピア発見のために近接検知信号(エクスプレッションとも呼ばれる)を送信および受信し、またP2Pで通信しうる。基地局110aは、デバイス120xおよび/または120yのサービング基地局でありうる。ディレクトリエージェント140は、デバイス120xおよび120yがピア発見するのをアシストしうる。
[0038] 当業者は、ネットワーク100内で動作する多くのUE 120x、120y・・・120nがありうることを理解するだろう。例えば、ソーシャルネットワーキングアプリケーションなどの多くのアプリケーションにおいて、UE 120xは、UE 120yなど、UE 120xに近接する他のUEをそこから発見することを望む、バディリストを有しうる。これを受けて、UE 120xは、上記で説明されたピア発見信号をブロードキャストおよび受信し、ネットワーク100の1つまたは複数のコンポーネント(DAを有する基地局110aなど)に登録し、そこから他のUEの登録を受信し、当業者に知られている他のいずれかの方法で、UE 120xに近接する他の既知のUEを探索しうる。
[0039] 一態様では、上記および本明細書において「登録(registration)」(およびそれらの変形)と呼ばれるが、UEは、非ピアネットワークコンポーネントに登録しうる。この場合、UE 120xは、ディレクトリエージェント140(または、他の何らかの指定されたネットワークエンティティ)に自身を登録しうる。例えば、UE 120xは、WANカバレッジに入ると、たとえば、ワイヤレスネットワーク100においてマクロセルを検出すると、DAを有する基地局110aを介して、ディレクトリエージェント140に登録しうる。UE 120xはまた、1つまたは複数のサービスを要求し、それが提供するように構成された1つまたは複数のサービスをアドバタイズ(advertise)し、UE 120xの近傍の近くにあるピアデバイスにクエリする(query)などのために、ディレクトリエージェント140に登録しうる。ディレクトリエージェント140は、このような実施形態において基地局110aに通信可能に関連付けられており、すなわち、ディレクトリエージェント140は、ワイヤレスネットワーク100の一部であるか、またはワイヤレスネットワーク100の一部ではない場合がある。
[0040] UE 120xは、登録の一部として関連情報をディレクトリエージェント140に提供しうる。一設計では、UE 120xは、UE 120xを識別する識別情報、および/または、UE 120xによって提示および/または要求された1つまたは複数のサービスを識別するサービス情報、および/または、デバイス120xのためのロケーション情報などを提供しうる。識別情報は、UE 120xに対して一意(unique)である、デバイスアイデンティティ(ID)、または「エクスプレッション」を含みうる。エクスプレッションは、十分に高い確率の一意性を確保するために、適切な長さ(例えば、12ビットまたは他の何らかのビット数)を有しうる。サービス情報は、UE 120xによって提示された1つまたは複数のサービスおよび/またはUE 120xによって要求された1つまたは複数のサービスについての、1つまたは複数のサービスIDを含みうる。いくつものサービスが定義され/サポートされ得、各サービスは、そのサービスを識別するために異なるサービスIDを割り当てられうる。関連するサービスのグループがまた定義され、サービスIDを割り当てられうる。サービスIDは、前述のエクスプレッションであり得、前述のエクスプレッションの一部を形成し得、または前述のエクスプレッションとは異なるものであり得、サービス、サービスのグループ、または全てのサービスを一意に識別できる、適切な長さ(例えば12ビットまたは他の何らかのビット数)のストリングまたはインデックスでありうる。ロケーション情報は、少なくとも、おおよそのUE 120xの地理的ロケーションを提供することができ、前述のエクスプレッションであり得、前述のエクスプレッションの一部を形成し得、または前述のエクスプレッションとは異なるものでありうる。例えば、ロケーション情報は、UE 120xの粗い(coarse)ロケーションとしてUE 120xのサービング基地局のロケーションまたはUE 120xの追跡エリアを提供しうる。ロケーション情報はまた、UE 120xついての精確なロケーション推定を提供し、それは、全地球測位システム(GPS)などの、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)に基づいて取得されうる。
[0041] この設計において、前述の登録の追加として、または代替として、ピアUE 120xおよび120yは、同期されたP2P発見に関与しており、本明細書では概して「ダイレクトなピア発見(direct peer discovery)」(または、例えばリレー180を介するなど、それらの変形)と呼ばれる。ダイレクトなピア発見において、ピアは、例えば、割り当てられたピア発見リソース(例えば、LTEサブフレームの指定された(1つまたは複数の)リソースブロック、あるいは(1つまたは複数の)リソースブロックの一部分)を使用するなどして、互いを発見するために直接的に通信しうる。ダイレクトなピア発見は通常、ディレクトリエージェント140において情報の支援なしに生じうる。
[0042] 図3は、ネットワークアシスト型のピア発見のための処理300のフロー図を示す。UE 120xは、何らかのトリガに基づいて、それ自体をDAを有する基地局110a(または、他の何らかの指定されたネットワークエンティティ)に登録しうる(ステップ301)。UE 120xは、WANカバレッジに入ると、例えば、ワイヤレスネットワーク100においてマクロセルを検出すると、ディレクトリエージェント140に登録しうる。UE 120xはまた、例えば、1つまたは複数のサービスを要求し、1つまたは複数のサービスをアドバタイズし、UE 120xの近傍の近くにあるピアデバイスにクエリするために、ディレクトリエージェント140に登録しうる。ディレクトリエージェント140は、ワイヤレス通信ネットワーク100の一部であるか、またはワイヤレス通信ネットワーク100の一部ではない。
[0043] UE 120xは、そのサービスをアドバタイズするためおよび/またはサービスを取得するために、このP2P登録を実行しうる。さらに、一設計では、UE 120xは、P2P登録の時にP2P要求を送りうる(ステップ302)。P2P要求は、UE 120xによって提示された1つまたは複数のサービスおよび/またはUE 120xによって要求された1つまたは複数のサービスを指示しうる。例えば、UE 120xは、特定のP2Pゲーム用アプリケーションを実行し、特定のゲームについてのパートナーを探すという望みを示すP2P要求を送りうる。P2P要求はまた、ワイルドカードの(wildcard)サービスに関するものであり得、それは、UE 120xが利用可能なすべてのサービスをサーチしていることを意味しうる。
[0044] 一設計では、UE 120xは、P2P登録の後にはいつでも既存のP2P要求をアップデートするか、または新規のP2P要求を提示しうる。アップデートされたP2P要求は、例えば、UE 120xの動作ステータスの変化、デバイス120xの地理的なロケーションの変化、UE 120xのバッテリステータスの変化など、様々な理由に起因して送られうる。例えば、バッテリステータスの変化は、UE 120xが、前にアドバタイズされた特定のサービスを提示すること、および/または前に要求された特定のサービスを取得することを妨げうる。
[0045] 一般に、P2P要求は、UE 120xによって明示的に送られうるか、または暗黙的であり送られない場合がある。P2P要求はまた、一時的(transient)要求または持続的(persistent)要求でありうる。一時的要求は、予め定められた時間期間について有効であり得、それは通常、短い期間でありうる。持続的要求は、延長された時間期間について有効でありうるか、または、要求側のデバイスによって明示的にキャンセルされるかまたは何らかのトリガに起因してディレクトリエージェント140によって削除されるまで無期限でありうる。一設計においてP2P要求は、P2P要求が有効である時間期間に関連付けられ、この時間期間の後に破棄されうる。
[0046] DAを有する基地局110aは、ステップ302、302a、および302bを実行するデバイスから受信した情報などに基づいて、デバイスのP2P登録を行うことができ、これらのデバイスからのアクティブなP2P要求のリストを維持しうる。DAを有する基地局110aは、要求のマッチング(matching)を実行し、異なるデバイスからのP2P要求を調査し、またマッチするP2P要求を有するデバイスを識別しうる(ステップ303)。マッチングは、提示されているサービス、要求されているサービス、デバイスの機能、デバイスのロケーション、バディリストに含まれるものなど、様々な基準に基づいて実行されうる。例えば、マッチングは、UE 120yによって要求されたサービスを提示するUE 120x(またはその逆)に起因して、UE 120xと120yとの間で宣言されうる。マッチングはまた、2つのデバイスが互いのRF範囲内にあることを必要とすることがあり、それは、P2P登録中にデバイスによって提供されるロケーション情報に基づいて決定されうる。
[0047] より具体的には、一態様では、UE 120xのユーザは、DAを有する基地局110aなどに、P2P通信についてUE 120xに特に関心のあるUE(および/またはUEのP2Pサービス)の予め定められたリスト(すなわち、バディリスト)を含む、ピア発見情報を提供しうる(ステップ302a)。具体的には、このような実施形態では、UE 120xは、そのピア発見信号、ならびに、非限定的な例として、バディリスト、ステータス、ロケーションなどを備える、そのエクスプレッションを送信しうる。この情報は、DAを有する基地局110aによって受信するためだけでなく、他のUEによって追加的に受信するために、送信され/ブロードキャストされうる。しかしながら、上記で説明されたダイレクトなピア発見モデルにおいて、発見プロトコルの分散型の(distributed)性質は、ピア発見における基準サーチ(デバイスがバディリスト上にあるかどうかなど)のために使用されるべき多量の送信された/受信されたシグナリングメッセージを示しうる。より大きなモバイルネットワークでは、P2Pシグナリングメッセージのためのこれら多くのデータ量は、不必要なおよび/または関心のない多量のピアシグナリングメッセージトラフィックの処理に際して、UE 120xに、そのバッテリ寿命、帯域幅、および計算能力を浪費させる。
[0048] しかしながら、ピア発見シグナリングが(またはピア発見シグナリングも)ネットワークエンティティによる受信のためにブロードキャスト/送信される実施形態では、ピア発見シグナリング(すなわち、エクスプレッション、ロケーション情報)は、ディレクトリエージェント140および基地局110aに関連付けられたサーバ140aにWANアップリンクチャネルを使用して、ステップ302aにおいてUE 120xによって送信されうる。サーバ140aは、ディレクトリエージェント140および/または基地局110aであるか、またはそれらの一部であり、よって、上記のように、それらのエレメントとともに本明細書では集合的に、DAを有する基地局110aと呼ばれうる。DAを有する基地局110a(したがってサーバ140a)は、当業者に既知の任意のサーバのタイプでありうる。DAを有する基地局110aが各UEのバディリストを知っているので、サーバ140aは、所与のUE 120xの受信されたエクスプレッションをすべてのアップリンク送信のセットから受信されたエクスプレッションとマッチングし、続いて、UE 120xに関心のある他のUEのエクスプレッションのみ、および/またはそのようなエクスプレッションのインジケーションもしくはアラートを、UE 120xにダウンリンクしうる。有利なことに、このようなネットワークアシスト型のピア発見により、UE 120xは、その多くがUE120xのユーザに関心のない、全ての近接UEから来るピア発見信号をリッスンする必要がない。したがって、UE 120xのスタンバイ時間が増加し、また結果として、そのバッテリ寿命が節約(conserve)される。
[0049] UE 120xのバディリストについてマッチングが見つかった場合、DAを有する基地局110aは、UE 120xによって受信されるべきマッチングの通知(および/またはマッチングから受信されたピア発見情報)を送りうる(ステップ304)。もちろん、DAを有する基地局110aはまた、UE 120yに通知することができ、それは、ディレクトリエージェント140とのP2P登録をより早く実行しており、またUE 120xとのP2P通信ついてのマッチングの一部分でありうる。このマッチング通知は、例えば、ダイレクトなピア発見を開始すること、またはP2P通信を始めることを、UE 120xおよびUE 120yに知らせうる。
[0050] よって、UE 120x(および、前述の例ではUE 120y)は、DAを有する基地局110aからマッチング通知を受信することに応答して、ダイレクトなピア発見を実行しうる(ステップ305)。ダイレクトなピア発見は、マッチングされた2つ以上のデバイスが、ワイヤレスネットワークを含まずにダイレクトなデータ接続を確立するために、十分にRF近接範囲にあるかどうかを決定するために実行されうる(ステップ306)。もちろん、この近接情報は、代替的に、ステップ304においてDAを有する基地局110aからUE 120xによって受信された通信に含まれることもでき、またはその通信に基づいて許容可能なものとして黙示されうる。当業者は、P2P通信が望まれない場合でも、RF近接の検出が他の目的のために有用でありうることを理解するだろう。
[0051] 図4は、ネットワークアシスト型のピア発見技法400における(1つまたは複数の)ネットワークエンティティによって実行される例示的なステップを詳細に示す。この設計では、DAを有する基地局110aは、少なくとも1つのUE 120xからエクスプレッションおよびバディリストを受信し、少なくとも2つのUE 120x、120yからピア発見情報(エクスプレッションなど)を受信しうる(ステップ401aおよび401b)。ディレクトリエージェント140は、UE 120xと120yとの間のマッチングに関して、DAを有するサービング基地局110aに通知するか、または通知を可能にするための情報を提供し、それによって基地局110aがピア発見を実行する際にこれらのデバイスをアシストすることを可能にしうる(ステップ403)。基地局110aは、(i)どの特定のパイロットシーケンスをPDSに使用すべきか、(ii)どのデバイスがPDSを送信するべきか、およびどのデバイスが信号を受信するべきか、(iii)PDSを送信するために使用するべき時間および周波数リソース、(iv)PDSの送信電力レベル、および/または(v)他のパラメータなど、ピア発見のために1つまたは複数のパラメータを決定することによってアシストしうる(ステップ402)。これらのパラメータは、より低い干渉がPDSの検出で観測されうるように、UE 120xおよび120yの長期的なチャネル品質を考慮することによって選択されることができ、それは、発見の範囲を増大させうる。
[0052] 例えば、ステップ403において、サービング基地局110a(または、他の何らかの指定されたネットワークエンティティ)は、UE 120xおよび120yについて、P2P通信またはWAN通信を選択しうる。P2P通信は、ステップ401において基地局110aによってネットワークアシスト型のピア発見のためのアップリンクにおいて受信され得る、UE 120xまたは120yによって測定されたPDSの信号強度が、UE120xと120yとの間のワイヤレスチャネルの品質が十分に良好であることを示す場合、たとえば、受信された信号強度が閾値を超える場合に、指示されうる。反対に、WAN通信は、受信された信号強度が十分でない場合、たとえば、閾値を下回る場合に、UE 120xおよび120yに対して指示されうる。一設計では、P2P通信が選択された場合でも、ステップ403においてWAN接続がUE 120xおよび120yのためにバックアップとして指示されうる。
[0053] 別の設計において、UE 120xは、はじめに、その近傍にある他のデバイスを検出するためにダイレクトなピア発見を実行しうる。UE 120xは、次いで、受信した信号強度、および、例えば検出された各デバイスのデバイスIDおよび/またはサービスIDを、P2P要求とともに、DAを有する基地局110aにレポートしうる。検出された各デバイスのデバイスIDおよび/またはサービスIDは、そのデバイスによって送信されたPDSから取得されうる。検出された各デバイスのエクスプレッション(すなわち、ID)および信号強度は、ステップ404において、各デバイスに関連付けられたマッチング(すなわち、バディリストマッチング)を識別するために、ディレクトリエージェント140によって使用されうる。
[0054] 図5は、例示的なネットワークアシスト型のピア発見技法500をさらに詳細に示す。簡略化の目的で、UE 120x、120y、および120zの3つのUE、およびDAを有する1つの基地局110aが示される。この例において、実行されるピア発見は、UE 120zの近傍におけるUEに関するものであるが、基地局110aによって実行されるピア発見は、他のすべてのUE(例えば、UE 120x、120y、120z)の近傍にあるUEに関するものでありうる。
[0055] UE 120zは、そのPDSにおいてそのエクスプレッションを送信し、さらに、DAを有する基地局110aによる受信のために、そのバディリスト、ステータス、ロケーションなどを送信しうる(ステップ501)。ステップ503aおよび503bにおいて、基地局110aは、他のUE(この例ではUE 120xおよび120y)から送信されたID(およびピア発見情報)を受信しうる。ステップ505において、基地局110aは、ネットワークアシスト型のピア発見を実行しうる。具体的には、基地局110aは、これらのUE 120xおよび120yが、UE 120zに対して関心を示すか、および/またはUE 120zの近傍にあるかどうかを決定するために、UE 120および120yのIDおよびピア発見を分析しうる。このように、バディリストなどからのピア発見マッチングは、マッチングされたUEが互いの近傍にあるという制約を用いてなされうる。「近傍(vicinity)」は、アップリンクチャネルにおいて、または、他の既知の技法によって送信されたロケーション情報から決定されうる。
[0056] UE 120zの「近傍」は、DAを有する基地局110aへのバディリスト提供の一部を形成することなどによって、UE 120zによって定義されうる。例えば、近傍は、UE 120zからの特定の距離(例えば、10マイル、20マイルなど)の範囲内、UE 120zが現在位置する同じ街の中、同じ州の中などに位置するUEを指しうる。この定義された近傍(本明細書において言及されるように、UE 120zの送信されたピア発見情報に含まれうる)に基づいて、基地局110aは、他のUEがUE 120zの定義された近傍にあるかどうか(ならびに/あるいは、UE 120xおよび/または120yがUE 120zに関心のあるUEの、UE 120zのバディリスト上にあるかどうか)を決定するために、受信したピア発見情報(他のUE 120x、120yのロケーション情報を含みうる)を通してフィルタリングしうる。
[0057] この例において、基地局110aは、UE 120xおよび120yの両方がUE 120zの定義された近傍にあるが、UE 120yのみがUE 120zのバディリスト上にあることを決定し得る。したがって、ステップ507において、基地局110aは、UE 120zへ、UE 120yのピア発見情報を送信し、それによって、近くのUE 120yの存在についてUE 120zにアラートし、および/または、UE 120yおよび120zがダイレクトなピアの発見に作用することを指示しうる。したがって、UE 120zは、全てのUEについてのすべてのピア発見情報に対してリッスンする必要がなく、UE 120zの多くは、通信することに関心をもっていない(例えば、前述の例のUE 120x)。
[0058] 本明細書で説明されるUEと基地局との間の通信は、「Ud」インターフェースと呼ばれうる。例えば、ステップ501、503a、503b、および507(図5に関して説明された)において実施される情報の送信および受信は、Uuインターフェースを介して実行されうる。Uuインターフェースは、(i)トラフィックデータを搬送するユーザプレーンについてのプロトコルスタック、および(ii)シグナリングを搬送する制御プレーンのためのプロトコルスタックを含みうる。Uuインターフェースのためのユーザプレーンプロトコルスタックは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)、無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、および物理レイヤ(PHY)を含みうる。Uuインターフェースのための制御プレーンプロトコルスタックは、無線リソース制御(RRC)、PDCP、RLC、MAC、およびPHYを含みうる。LTEにおけるRRC、PDCP、RLC、およびMACについては、公表されており、また参照により本明細書の組み込まれる、3GPP TS 36.331、TS 36.323、TS 36.322、およびTS 36.321の文書においてそれぞれ説明されている。
[0059] ネットワークアシスト型のピア発見は、本明細書で説明される理由のためにUEのリソースを節約しうるが、それにも関わらず、Uuインターフェースの使用を通して深刻な非効率がもたらされうる。これは、送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を使用して情報が送信されるときに特に起こり得、これは典型的に、現在利用可能なネットワークアシスト型のピア発見の実施形態のケースと同様である。TCP/IPは、インターネットワーク異種システムのために開発された通信プロトコルである。例えば、TCP/IPは、インターネットの異種のノードとシステムとの間を相互接続し、それらの間のデータのデリバリを保証するためのプロトコルであり、TCP/IPは、それに対応して、WAN100などのWANのために現在許容される規格である。したがって、IPは通常、ネットワークレイヤで用いられ、TCPは通常、トランスポートレイヤデータの配信が保証される、オープンシステム相互接続(OSI)モデルのトランスポートレイヤで用いられる。OSIは、物理レイヤ(PHY)(電気シグナリングおよび物理相互接続に関する)、ページングチャネル(PHC)、アクセス(AGCH)およびランダムアクセス(RACH)チャネル、ブロードキャストチャネル(BRCH)、同期チャネル(SCH)(特に)などのネットワーク制御チャネルを含む、データリンクレイヤ(サブレイヤとして上述されたMACおよび論理リンク制御を備え、ポイント・ツー・ポイント送信を管理する)、ネットワークレイヤ(WANアドレッシングに基づいてデータをルーティングし、注目すべき点である)、前述のトランスポートレイヤ、セッションレイヤ(通信セッションを管理する、すなわち、開始および停止する)、プレゼンテーションレイヤ(暗号化(decryption)およびデータ変換を管理する)、およびアプリケーションレイヤ(特定のアプリケーションベースのデータ交換を管理する)をさらに含む。
[0060] TCP/IPは、特に、データが完全且つ無傷で到着することを保証するトランスポートおよびネットワークレイヤにおけるその典型的な機能を果たし、それによって前述の異種エンティティにわたっておよび/またはアプリケーションレイヤにおいて多様なアプリケーションにわたってデータがノーマライズされることを保証するために、他のデータトランスポート方法と比較したときに、通常、追加の時間、リソース、およびオーバーヘッドを必要とする。例えば、TCPは、MAC/PHYレイヤ上の基地局によって設定されるべきトラフィックデータリンクを必要としうる。さらに、TCPは、「フロー制御(flow control)」を使用し、いつデータが再送される必要があり、および前に送ったパケットがうまく転送されるまで、データのフローを停止する必要があるかが決定される(このようなフロー制御は、衝突の防止となる)。フローが停止されると、データパケットは、パケット全体が完了し、受信したパケットが当初のものと一致するまで、再要求される。TCPはまた、誤り訂正のサービスを実行し、さらに、全てのパケットが受信側で受信されてから再構成されることを必要とする。上記の理由から、TCP/IPは、しばしば、送信されるデータが単純且つ簡潔であるアプリケーションにおいて、すなわち、データが無傷であり、完全であり、およびノーマライズ可能であるものとして確認される必要がないアプリケーションにおいて、非効率的な通信手段となる。
[0061] TCPの一態様であるユーザデータグラムプロトコル(UDP)は、TCP通信に典型的な追加の制約を含まない。各プロトコルの相対的な複雑さを示す、TCPおよびUDPセグメントフォーマットが、図6Aおよび6Bにそれぞれ示される。簡潔に言えば、UDPは、通常、誤りのあるまたは欠落したパケットを送信する十分な時間または必要性がない実施形態では、単純にパケットを送信する。TCPとは異なり、UDPは、フロー制御を提供せず、また、データを送信する前に、受信者間での接続の確立を必要としない。さらに、UDPは、誤りチェックおよび誤り訂正が必要でないか、またはアプリケーションレイヤで実行されると仮定する。UDPのステートレス(stateless)な性質は、したがって、小さいデータの送信のために有用であり、またこれらの小さいデータの送信のためにより高速な処理時間を提供しうる。さらに、UDPの単純な性質により、それはしばしば、PHYおよび/またはMACレイヤにおけるデータ交換の好ましい方法となる。本明細書で言及されるように、ピア発見情報は、12から70ビット程度の情報のような、短く単純なデータバーストでありうる。
[0062] さらに、ネットワークアシスト型のピア発見のための現在利用可能な設計、特に、LTE WAN 100においては、上述のピア発見情報の交換のための通信スケジューリングは、通常、完全に動的である。LTEサブフレームにおいて、動的スケジューリング(dynamic scheduling)は、各サブフレームの初期部分において、上述されたRLCで用いられる。例えば、ダウンリンクに関して、リソースは常に、動的スケジューリングのために利用可能であるときに割り当てられる。また、アップリンクで送られたデータについて、UEは、データがUEに到着するときはいつでも、送信機会を動的に要求する。よって、ダウンリンクにおいて送られたデータに関する、およびアップリンク送信機会に関する情報は、いつデータがUEに到着するかに関しての知識の不足を考慮するために動的でなければならず、よって、各サブフレームの始めにスケジューリングされる。
[0063] しかしながら、動的スケジューリングは、主に、頻繁でなく、且つ帯域幅を消費するデータ送信には有用であり、また、頻繁であり、且つ小さいデータ交換(すなわち、一定間隔での小さいデータバースト)には、あまり適していない。より具体的には、データレートが非常に低い場合、動的スケジューリングに関するスケジューリングメッセージの相対的なオーバーヘッドは非常に高く、よって、非効率性がもたらされる。
[0064] 半持続的スケジューリング(semi-persistent scheduling)では、アップリンク送信またはダウンリンク送信の各々に必要とされるように動的にスケジューリングするのではなく、送信パターンが定義され、利用可能にされる。これは、スケジューリングオーバーヘッドを大幅に低減させる。さらに、半持続的にスケジューリングされたデータ専用のリソース(すなわち、サブフレームおよびリソースブロック)は、相対的な(comparative)オーバーヘッドに対するスケジューリングメッセージの影響をさらに最小限にするように、選択的に選ばれうる。LTEサブフレームに関する半持続的スケジューリングの使用が、図7に示される。半持続的スケジューリングは、サウンディング参照信号(SRS)をさらに含みうる。SRSは、チャネル品質、チャネルコンシステンシー(channel consistency)、伝搬遅延などのチャネル通信遅延といった、成功した通信リンケージに関するファクタを測定する働きをしうる。
[0065] DAを有する基地局110a内で、またはDAを有する基地局110aに関連して、コントローラ/プロセッサ190は、ピア発見をサポートするために様々な機能を果たしうる。コントローラ/プロセッサ190は、デバイスのためのP2P登録の固有の態様を実行し、デバイスからP2P要求を受信し、要求マッチングを実行し、マッチングされたデバイス(すべてディレクトリエージェント140およびサーバ140aとして動作する、またはディレクトリエージェント140およびサーバ140aとともに動作する)によるピア発見を開始するための通知を提供しうる。コントローラ/プロセッサ190はまた、本明細書で説明されるネットワークアシスト型のピア発見技法についての他の処理を実行しうる。メモリ192は、コントローラ/プロセッサ190による使用のために、ディレクトリエージェント140のための、ディレクトリエージェント140からの、またはディレクトリエージェント140内の、データおよびプログラムコードを記憶しうる。メモリ192は、ディレクトリエージェントに登録されているデバイスについての情報、デバイスからのP2P要求などを記憶しうる。
[0066] 図8Aは、本開示による、P2P通信およびWAN通信が可能なUE 120xのブロック図を示す。UE 120x内で、受信機812は、非限定的な例として、P2P通信のために他のUEによって送信されたP2P信号、ピア発見信号(本明細書で説明される、エクスプレッション、ハッシュされたエクスプレッション(hashed expressions)、および/または時間変化したハッシュされたエクスプレッション)、WAN通信のために基地局によって送信されたダウンリンク信号を受信しうる。送信機814は、非限定的な例として、P2P通信、ピア発見信号(本明細書で説明されるエクスプレッションを含む)、およびWAN通信のための基地局へのアップリンク信号に関して、他のUEにP2P信号を送信しうる。
[0067] 暗号化/暗号解読モジュール815は、セキュアなピア発見のために、例えば他のUEおよび/または関連付けられたリレー180xへといった送信機814による送信のために、UE 120のエクスプレッションなどのUE 120xについての識別情報を、暗号化または符号化しうる。モジュール815はまた、例えば、(セキュアなピア発見のために、他のUEおよび/または関連付けられたリレー180から受信され得る)受信機812によって受信された他のUEのエクスプレッションなど、他のUEについての識別情報を暗号化または復号しうる。センシングモジュール816は、例えば、暗号解読されたピア発見信号を使用するなどして、他のUEの存在を検出することができ、基地局の存在を検出することができ、また検出されたUEについておよび基地局について、チャネル利得(channel gains)、受信電力などを測定しうる。本開示によれば、センシングモジュール816はさらに、ネットワークアシスト型のピア発見のために、DAを有する基地局110aからWAN送信を介して受信された、ピア発見情報、方向、およびまたは通信を、受信および認識しうる。
[0068] 効率モジュール817は、本明細書で説明されるデータ交換効率技法による、基地局110aとのピア発見データ交換を指示しうる。効率モジュール817によって定められたデータ交換効率技法は、センシングモジュール816においてUE 120xによって受信されたデータに応答し得、および/または基地局110aによって受信並びに処理され、センシングモジュール816による最終的な受信のために送信されたデータに応答しうる。
[0069] マッチリスト(match list)決定モジュール820は、マッチリスト、具体的には、通信のために十分に近接するときなど、通信のために望まれるUE、UE 120xによって望まれるサービス、および/または通信のために利用可能であることが知られているUE(例えば、センシングモジュール816により)、を決定しうる。マッチリスト決定モジュール820は、UE 120xがそこからUEのリストを指示しうる、リスティングモジュールを含みうる。ネイバセット(neighbor set)決定モジュール822は、UE 120xのアクティブなセット、UE 120xと通信している他のUEのアクティブなセット、および/または(UE 120xと)通信可能な基地局110aに知られているUEに基づいて、(該当する場合)UE 120xのネイバセットを決定しうる。レポーティングモジュール818は、例えば対応する基地局110aおよび/または他のUEに対して、アクティブなセット、ネイバセット、ピア信号とピア強度、並びにチャネル利得を示す情報を送りうる。
[0070] P2P通信モジュール824は、P2P通信をサポートすることができ、例えば、センシングモジュール816に対して応答可能であるような、P2P通信のために使用される信号を生成および処理しうる。WAN通信モジュール826は、WAN通信をサポートすることができ、例えば、WAN通信のために使用される信号を生成および処理しうる。P2P通信モジュール824およびWAN通信モジュール826は、集合的に通信モジュール835と呼ばれうる。UE 120x内の様々なモジュールは、本明細書全体を通して説明されるように動作しうる。コントローラ/プロセッサ828は、UE 120x内の様々なモジュールの動作を指示しうる。メモリ830は、UE 120xについてのデータおよびプログラムコードを記憶しうる。
[0071] 図8Bは、WAN通信およびP2P通信のための少なくとも1つのピア発見をサポートする、DAを有する基地局110aのブロック図を示す。DAを有する基地局110a内で、受信機843は、基地局110aに対してUEによって送信されたアップリンク信号を受信しうる。送信機845は、UEにダウンリンク信号を送信しうる。
[0072] ピア発見コンピューティングモジュール847は、送信機845による送信のために、ピア発見情報などの情報を計算しうる。さらに、ピア発見エクスプレッションコンピューティングモジュール847は、本明細書で説明されるネットワークアシスト型のピア発見技法の実行を可能にするように、ピア発見情報(ピア発見情報の変化のレートなど)に基づいてデータを計算しうる。ネイバセット決定モジュール849は、例えば、基地局110aと通信しているUEのアクティブなセットに基づいて、および隣接または関連基地局およびリレーに基づいて、ネイバセットを決定しうる。ネイバセット決定モジュール849はさらに、他のUEが特に通信を希望するUEのエクスプレッションの、受信したマッチリストを維持し、および存在についてピア発見コンピューティングモジュール847にクエリを行いうる。ディレクトリエージェント140は、このようなマッチリストを受信し、受信したエクスプレッションと比較し、および、マッチした場合には、効率モジュール853を含む様々な他のモジュールにアラートすることができる。
[0073] マッチングした場合、効率モジュール853は、本明細書で説明されるデータ交換効率技法に従って、マッチングされたUEとのピア発見データ交換に関与しうる。効率モジュール853によって定められたデータ交換効率技法は、基地局110aによって受信されたUE関連データに応答し、およびまたはピア発見コンピューティングモジュール847によって算出されたデータに応答しうる。効率モジュール853は、受信機843を介するユニキャストまたはブロードキャスト送信などを通して、効率的なピア発見データ交換を指示しうる。
[0074] DAを有する基地局110aは、他のリレーおよび/または基地局のような、他のネットワークエンティティと通信するために、バックホールモジュール851を用いることができる。センシングモジュール855は、UEの存在を検出し、例えば、検出したUEのチャネル利得、受信電力などを測定しうる。通信モジュール857は、UEについてのアップリンクおよびダウンリンク通信をサポートし、例えば、WAN通信のために使用された信号を生成および処理しうる。基地局110a内の様々なモジュールが、本明細書に記載のように動作しうる。コントローラ/プロセッサ190は、基地局110a内の様々なモジュールの動作を指示しうる。コントローラ/プロセッサ190は、サーバ140aによって提供された処理でありうるか、サーバ140aによって提供された処理の一部分であるか、またはサーバ140aによって提供された処理とは異なるものでありうる。メモリ192は、リレー180のためのデータおよびプログラムコードを記憶しうる。
[0075] 本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態によれば、図9Aを参照すると、ディレクトリエージェント140、サーバ140a、およびコントローラ/プロセッサ190(例えば、ノードB)と関連付けられている、DAを有する基地局110aのようなネットワークエンティティによって動作可能な、方法900が示されている。図9のブロックに関連付けられた番号が、対応するステップが方法900にしたがって実行されるべき特定の順序を意味するわけではないことに注意されたい。特に、図9Aは、ネットワークアシスト型のピア発見の使用を通して追加のデータ交換効率を達成する、例示的な方法900を説明する。
[0076] 図9Aでは、ステップ901において、基地局110xは、ピアを探索している第1のUE 120xの、第1のUEエクスプレッションと第1のUEロケーション情報(または第1のUEロケーション情報を含む第1のUEエクスプレッション)を受信しうる。第1のUEエクスプレッションは、第1のUEについての「バディリスト」として上記で示された、第1のUEに関心のありうる他のUEの予め定められたリストを含みうる。ステップ903において、基地局110xは、例えばUE 120yのような少なくとも1つのピアの、少なくとも1つの第2のUEエクスプレッションおよび少なくとも1つの第2のUEロケーションを受信しうる。
[0077] 第1のおよび少なくとも第2のUEエクスプレッション、並びに、第1のおよび少なくとも第2のUEロケーション情報、第1のUE 120xのバディリスト、並びに/あるいは、UE 120xおよび/または120yのピア発見データに関するデータ変化レートのような他の情報に基づいて、ステップ905において、基地局110xは、ピアのうち、ピアを探索している第1のUE(UE 120x)に近接したピア(UE 120y)をマッチングしうる。同様に、双方向的(bilateral)な実施形態では、マッチングを発見すると、基地局110xは、マッチングが双方向的であるかどうか、すなわち、UE 120xもまたUE 120yについてのバディリスト上にあるかどうかをチェックしうる。ステップ907において、ノードBは、データ交換効率を改善するために、本明細書で説明される技法に従って、ピア・ツー・ピア接続を生じさせるなどのために、WAN固有のシグナリング(すなわち、データ交換効率技法の実行)を使用して、ピアのうちのマッチングされたものに対して、ピアのうちのマッチングされたものに関連づけられた情報を送信しうる。例えば、ステップ907aにおいて、基地局110aは、マッチングされたUE(UE 120xと120y)の間のP2P接続を生成するためのリソースの割当てを実行するために、本明細書で開示されるデータ交換効率技法を使用しうる。代替的に、基地局110aは、ステップ907bにおいて本明細書で開示されるデータ交換効率技法を使用して、マッチングされたUEがP2P接続を生成するために以前に割り当てられたP2Pリソースを使用することを指示しうる。さらなる代替形態において、基地局110aは、ステップ907bにおいて、本明細書で開示されるデータ交換効率技法を使用して、UE間のマッチングを示すことができ、その後、マッチングされたUEは、P2Pリソースを使用してP2P接続を生成することができる。
[0078] データ交換効率技法の非限定的な例として、ステップ907は、DAを有する基地局110aと、UE 120xおよび120yとの間のピア発見通信において、TCP/IPプロトコルの一般的な現在の使用ではなく、上述されたUDPプロトコルの形態のWANシグナリングの使用を含みうる。さらに、ステップ907は、例えば、トランスポート、PHY、またはMACレイヤのような、現在の使用で一般的ではないOSIレイヤにおいて、UDPのような、より効率的なデータ交換技法の使用を指示しうる。さらに、ステップ907は、基地局110aと、UE 120xおよび120yとの間のピア発見通信について、通常用いられる動的スケジューリングではなく、半持続的スケジューリングを使用する(前述したSRSのような誤りチェックサム(error check sum)を用いて、または用いずに)、改善されたデータ交換効率技法を採用しうる。さらに加えて、ステップ907は、通常使用されるトラフィック/ブロードキャストチャネルではなく、ページングチャネル(すなわち、LTE非トラフィックチャネル)を使用して実行されうる。当業者は、本明細書の開示を踏まえれば、基地局110xとUE 120xおよび120yとの間の既知の相互作用が、本明細書を通してさらに説明されるように、ステップ901もまた前述の改善されたデータ交換効率技法のうちの1つまたは複数を使用して実行されることを同様に示しうることを理解するだろう。当業者は、本開示を踏まえれば、説明されたデータ交換効率技法が、本明細書で言及された、プロトコルタイプ、通信レイヤ、スケジューリング技法、および通信チャネルの任意の組み合わせで用いられうることを理解するだろう。
[0079] 一例として、DAを有する基地局110aは、ステップ905において、マッチングされたピアのエクスプレッションおよび/またはロケーション情報の変化の異なるレートに基づいて、データ交換効率技法の使用を用いることができる。したがって、基地局は、第1のUEエクスプレッションおよび/または第1のUEロケーション情報の変化レートを決定しうる。例えば、第1のUEエクスプレッションは、好ましくは、既知の暗号化技法などを使用する、暗号化を含み、公開鍵暗号化機能の変化レートは、ステップ907において、基地局110aによるP2P通信を探索および開放するための命令の適時性、および/またはエクスプレッションのマッチングの十分な適時性を保証するために、特定のデータ交換効率技法が用いられることを示しうる。同様に、UE 120yは、その伝搬遅延を考慮して、その変化レートが基地局110aに対して特定のタイプのデータ交換効率技法を示すようなレートで移動しうる。すなわち、異なるデータ交換効率技法は、それぞれのUEの、またはそれぞれのUEのうちのマッチングされたものの、それぞれのエクスプレッションおよびロケーション情報の変化の異なるレートに関して、より有利でありうる(例えば、低減されたエネルギー消費、またはより高い接続可能性を提供することなどによって)。例えば、(1つまたは複数の)エクスプレッションの変化レートが相対的に低いとき(例えば、UEのロケーションまたは暗号化が相対的に静的であるとき)には、ページングチャネルの使用が、より魅力的でありうる。一方、UEおよび少なくとも1つの第2のUEエクスプレッションがより頻繁に変化するときには、半持続的なダウンリンクスケジューリングの使用が、より適切でありうる。このような決定は、例えば、ディレクトリエージェント140(および、それらに含まれるP2P/エクスプレッション情報)に呼応して動作する、基地局110xのプロセッサ/コントローラ190によってなされうる。もちろん、ディレクトリエージェント140は、コントローラ/プロセッサ190などに対して、様々な通信環境における有利なデータ交換効率技法を指示するために、インジケータテーブルなどの態様を含みうる。同様に、基地局110aは、第1のUEエクスプレッションおよび/またはロケーション情報の変化の閾値レートを設定しうる。それによって、変化レートが閾値より大きいかまたは小さいかに基づいて、データ交換効率技法が選択されうる。
[0080] 図9Bに関して図示される、データ交換効率技法の具体的な例示では、ステップ907は、ステップ907cにおいて、基地局110aからUE 120xおよび120yへの送信に関して、TCP/IPプロトコルではなく、WANシグナリングのためのUDPプロトコルの使用を含みうる。ステップ907におけるこのプロトコルの変更は、DAを有する基地局110aによって指示され、また、基地局110aによってサービスされた1つまたは複数のUEとの通信リンクの強度の測定に基づいて、UEのうちの1つまたは複数との通信および/またはサービスされるマルチプルなUEにわたる通信に関するオーバーヘッドによって、UE間の予測されるP2Pリンクの強度または品質によって、ならびに/あるいはDAを有する基地局110aに通信可能に関連付けられたディレクトリエージェント140によって保有される他の情報によって、指示されうる。
[0081] ステップ907dにおいて、基地局110aは、1つまたは複数のUE 120xおよび120yと基地局110aとの間のピア発見通信のために使用された通信レイヤを修正しうる。例えば、現在利用可能な実施形態が、ピア発見処理においてサードパーティアプリケーションを使用する範囲では、このような現在の実施形態は、UEと基地局との間のピア発見通信のためにアプリケーションレイヤ(本明細書で説明される)を用いる。TCPプロトコルは、これらのおよび他の通信のためにアプリケーションレイヤによって使用される。対照的に、本開示は、非限定的な例として、トランスポート、PHY、またはMAC通信レイヤのような、より効率的なデータ交換通信レイヤ(UDPプロトコルの形式のWANシグナリングの使用によって使用について有効となりうる)の使用を可能にする。
[0082] 図9Cに関して図示される、データ交換効率技法の具体的な別の例では、ステップ907は、ステップ907eにおいて、通信のスケジューリングのために、本明細書で説明される動的なスケジューリングではなく、半持続的なスケジューリング(例えば、LTE規格において記載されるダウンリンクリソースの半持続的なスケジューリング)の使用を含みうる。ステップ907におけるこのスケジューリングの変更は、基地局110aによって指示され、また、基地局110aによってサービスされる1つまたは複数のUEとの通信リンクの強度の測定に基づいて、UEのうちの1つまたは複数との通信および/またはサービスされるマルチプルなUEにわたる通信に関するオーバーヘッドによって、ならびに/あるいはDAを有する基地局110aに通信可能に関連付けられたディレクトリエージェント140によって保有される他の情報によって、指示されうる。半持続的なスケジューリングは、マッチングされたエクスプレッションがより頻繁に変化する環境に非常に適している可能性がある。
[0083] 半持続的ダウンリンクスケジューリングを使用する非限定的な例として、基地局110aは、UE 120xがそのピア発見エクスプレッションを送信しうるリソースブロックにUE 120xを割り当てうる。一実施形態では、このスケジューリングの指令が行われると、それは、修正されないか、または特定のセッション中には修正されない。したがって、フルトラフィックデータリンクのセットアップのための付帯的オーバーヘッド(attendant overhead)は、回避される。このような実施形態では、追加の電力節約など、さらなる効率は、いくつかの連続的な機会(結果としてスタンバイ時間を増加させる)のための送信を、UEが控える、および/またはUEがDAを有する基地局110aによって控えることを指示される実施形態において、得られうる。基地局110aはさらに、ステップ907fなどにおいて、UEが予め定められた数の送信機会を利用することを控える場合、UE 120xのための半持続的スケジューリングをディコンストラクト(deconstruct)しうる。
[0084] 図9Dに関して図示される、データ交換効率技法の別の具体的な例では、ステップ907は、ステップ907gにおいて、ピア発見通信のための選択されたチャネルの使用を含みうる。ステップ907におけるこのチャネル選択は、DAを有する基地局110aによって指示され、また、基地局110aによってサービスされた1つまたは複数のUEとの通信リンクの強度の測定に基づいて、UEのうちの1つまたは複数との通信および/またはサービスされるマルチプルなUEにわたる通信に関するオーバーヘッドによって、ならびに/あるいは基地局110aに通信可能に関連付けられたディレクトリエージェント140によって保有される他の情報によって、指示されうる。
[0085] 例えば、ステップ907hにおいて、基地局110aは、ピア発見情報変更のために(より具体的には、基地局110aからUE 120xおよび120yへのピア発見情報の送信のために)、前述のページングチャネル(PCH)(例えば、LTE規格によって定義されたLTEページングチャネル)の使用を指示しうる。この場合、バディリストについてのマッチングは、UE 120xがアイドル状態である間にページング信号がPCH上で送信されるのと同じ方法で送信されうる。PCHの使用は、(1または複数の)マッチングの変化のレートが比較的低いとき、例えば、バディリストのUEが比較的静的であるときに、最も多く指示されうる(すなわち、送信されたマッチングリストは、UEが関心があることを見出された全てのエクスプレッションのアグリゲーションでありうる)。
[0086] しかしながら、少なくとも各UEが適切な時間にリッスンするリソースブロックの専用のセットを有するという点で、PCHは、必然的にユニキャストの性質である。一方、前述のブロードキャストチャネル(BRCH)が使用される場合、全てのUEは、同時にBRCHをリッスンするために呼び起こされる(awakened)。したがって、BRCHはまた、ピア発見をアシストするために、ステップ907hにおいて基地局110aによって効率的に使用されうる。
[0087] 例えば、マッチング情報は、基地局110aに対応するセルにおいて、すべてのUEによって受信されるコード化/暗号化された情報ブロードキャストとして、BRCH上で基地局110aによって送信されうる。それによって、セル内の全てのUEは、マッチング情報を受信し、および復号しうるが、各UEは、受信したグローバルマッチリストからそれ自体のユニークなマッチのみを暗号化することを一意的に可能にされうる。
[0088] 本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態によれば、図10Aを参照すると、UE 120xなどのネットワークエンティティによって動作可能である方法1000が示される。図10のブロックに関連付けられた番号が、方法1000にしたがって対応するステップが実行されるべき特定の順序を意味しないことに注意されたい。具体的には、図10Aは、ネットワークアシスト型のピア発見の使用を通して追加のデータ交換効率を達成する、例示的な方法1000を説明する。
[0089] 図10Aでは、ステップ1001において、UE 120xは、基地局110aに対して、ピアを探索しているUE 120xの、第1のUEエクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報(または第1のUEロケーション情報を含む第1のUEエクスプレッション)を送信しうる。UE 120xは、データ交換効率を改善するために、本明細書で説明される技法を使用して、基地局110aに対してエクスプレッションおよびロケーション情報を送信しうる。第1のUEエクスプレッションは、第1のUEについての「バディリスト」として上記で示された、第1のUEに関心のありうる他のUEの予め定められたマッチリストを含みうる。図10には反映されていないが、UE 120xの第1のUEエクスプレッションおよび/または第1のUEロケーション情報に加えて、基地局110aがまた、UE 120yなど、ピアのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの第2のUEエクスプレッションおよび少なくとも1つの第2のUEロケーション情報を受信しうることが、当業者には理解されよう。
[0090] 第1のおよび少なくとも第2のUEエクスプレッション、並びに、第1のおよび少なくとも第2のUEロケーション情報、第1のUE 120xのバディリスト、並びに/あるいは、UE 120xおよび/または120yのピア発見データに関するデータ変化レートのような他の情報に基づいて、基地局110aは、ピアのうち、ピアを探索している第1のUE(UE 120x)に近接したピア(UE 120y)をマッチングし、UE 120xによる受信のための対応するピア発見情報を送信しうる。同様に、双方向的な実施形態では、マッチを発見すると、基地局110aは、そのマッチが双方向的であるかどうか、すなわち、UE 120xもまたUE 120yについてのバディリスト上にあるかどうか、をチェックし、それに応じて送信しうる。よって、ステップ1003において、UEは、データ交換効率を改善するために本明細書で説明される技法にしたがって、P2P接続を生じさせるか、またはP2P接続が生じることを要求するなどのために、ピアのうちのマッチングされたピアに関連付けられうる、ピア発見情報を、例えばWAN固有シグナリング(すなわち、データ交換効率技法を実施するWANにわたるシグナリング)を介して、受信しうる。ステップ1003におけるデータ効率交換技法を使用する情報の受信は、UE 120xによって、または基地局110aによって、指示/要求されうる。例えば、ステップ1003aにおいて、UE 120xは、UE 120xと任意のマッチングされたUE(120y)との間のP2P接続を生成するために、割り当てられたリソース情報を受信するために、本明細書で開示されるデータ交換効率技法を使用しうる。代替的に、UE 120xは、ステップ1003bにおいて、本明細書で開示されるデータ交換効率技法に応答して、P2P通信を生成するために以前に割り当てられたP2Pリソースを使用するためにマッチングされたUE(UE 120y)と通信しうる。
[0091] データ交換効率技法の非限定的な例として、ステップ1003は、基地局110aとUE 120xとの間のピア発見通信において、TCP/IPプロトコルの一般的な現在の使用ではなく、上述されたUDPプロトコルの使用を含みうる。さらに、ステップ1003は、トランスポート、PHY、またはMACレイヤなど、現在の使用で一般的ではないOSIレイヤにおいて、UDPなど、より効率的なデータ交換技法の使用を指示しうる。さらに、ステップ1003は、基地局110aとUE120xとの間のピア発見通信について、通常用いられる動的スケジューリングではなく、半持続的スケジューリングを使用する(前述したSRSのような誤りチェックサムを用いて、または用いずに)、改善されたデータ交換技法を採用しうる。さらに、ステップ1003は、通常使用されるトラフィック/ブロードキャストチャネルではなく、異なる通信チャネル、すなわち、LTE非トラフィックチャネルを使用して実行されうる。当業者は、本明細書の開示を踏まえれば、基地局110aと、UE 120xおよび120yとの間の既知の相互作用は、同様に、ステップ1001がまた、本明細書全体を通してさらに説明されるように、前述の改善されたデータ交換効率技法のうちの1つまたは複数を使用して実行されることを示し得ることを理解するだろう。当業者は、本開示を踏まえれば、ここに説明されたデータ交換効率技法が、本明細書で言及された、プロトコルタイプ、通信レイヤ、スケジューリング技法、および通信チャネルのいずれかの組み合わせで用いられうることを理解するだろう。
[0092] 一例として、UE 120xは、マッチングされたピアのエクスプレッションおよび/またはロケーション情報の異なる変化レートに基づいて、データ交換効率技法の使用を採用しうる。したがって、UE 120xは、UE 120yのUEエクスプレッションおよび/またはUE 120yのロケーション情報の変化レートを決定しうる。すなわち、異なるデータ交換効率技法は、それぞれのUEの、またはそれぞれのUEのうちのマッチングされたものの、それぞれのエクスプレッションおよびロケーション情報の異なる変化レートについて、より有利でありうる(例えば、低減されたエネルギー消費、またはより接続可能性を提供することなどによって)。このような決定および閾値は、例えばディレクトリエージェント140と協働する、基地局110xのプロセッサ/コントローラ190から受信されうるか、またはUE 120xによって生成されうる。同様に、UE 120xは、その第1のUEエクスプレッションおよび/またはロケーション情報の変化の閾値レートを設定しうる。それによって、変化レートが閾値よりも大きいかまたは小さいかに基づいて、データ交換効率技法が選択されうる。
[0093] 図10Bに関して図示される、データ交換効率技法の具体的な例示では、ステップ1003は、ステップ1003cにおいて、通信のために、TCP/IPプロトコルではなく、UDPプロトコルの使用を含みうる。ステップ1003におけるこのプロトコル変更は、UE 120xによって評価され、また、サービング基地局110aとの通信リンクの強度または品質の測定に基づいて、サービング基地局110aとの通信に関するオーバーヘッドによって、および/またはピアUEへの予測P2Pリンクの強度または品質の測定によって、指示されうる。
[0094] ステップ1003dにおいて、UE 120xは、UE 120xと基地局110aとの間のピア発見通信のために使用される通信レイヤを修正しうる。例えば、現在の実施形態がピア発見プロセスにおいてサードパーティアプリケーションを使用する範囲では、このような現在の実施形態は、UEと基地局との間のピア発見通信のためにアプリケーションレイヤ(本明細書で説明される)を用いる。TCPプロトコルは、これらのおよび他の通信のためにアプリケーションレイヤによって使用される。対照的に、本開示は、非限定的な例として、トランスポート、PHY、またはMAC通信レイヤなど、より効率的なデータ交換通信レイヤ(UDPプロトコルの使用によって使用について有効となりうる)の使用を可能にする。
[0095] 図10Cに関して図示される、データ交換効率技法の別の具体例では、ステップ1003は、ステップ1003eにおいて、通信のスケジューリングのために、本明細書で説明される動的スケジューリングではなく、半持続的なアップリンクスケジューリングの使用を含みうる。ステップ1003におけるこのスケジューリング変更は、UE 120xによって評価され、また、サービング基地局110aとの通信リンクおよび/またはピアUEとの通信リンクの強度または品質の測定に基づいて、サービング基地局110aとの通信および/またはピアUEにわたる通信に関するオーバーヘッドによって、指示されうる。半持続的なアップリンクスケジューリングは、マッチングされたエクスプレッションがより頻繁に変化する環境において非常に適している可能性がある。
[0096] 半持続的なアップリンクスケジューリングを使用する非限定的な例として、UE 120xは、基地局110aによって割り当てられたリソースブロックにおいてそのピア発見エクスプレッションを送信しうる。一実施形態では、このスケジューリングの指令が行われると、それは、修正されないか、または特定のセッション中には修正されない。したがって、フルトラフィックデータリンクのセットアップのための付帯的オーバーヘッドは、回避される。このような実施形態では、追加の電力節約など、さらなる効率は、結果としてスタンバイ時間を増加させるために、UEが、いくつかの連続的な機会のための送信を控える、および/または控えることを指示される実施形態において、得られうる。UE 120xはさらに、ステップ1003fなどにおいて、UE 120xが予め定められた数の送信機会を利用することを控える場合、UE120xのための半持続的アップリンクスケジュールをディコンストラクト(deconstruct)するように基地局110aに知らせる。
[0097] さらに、ステップ1003gにおいて、UE 120xは、インテグリティおよびリンクコンシステンシーの保証のためにTCPプロトコルを使用する必要なしに生じうる通信誤りを考慮に入れるなどのために、UE 120xと基地局110xとの間のピア発見通信について使用される半持続的アップリンクスケジューリングを修正しうる。例えば、ステップ1003hにおいて、UE 120xは、基地局がUE 120xへの伝搬遅延をそこから推定しうる、SRS(本明細書で説明されるような)などの、誤りチェック信号を、基地局110aへ送信しうる。基地局110aは、基地局がP2P発見またはP2Pリンクを実現できるようにするために、UE 120xのアップリンク送信が基地局110aに要求された時間に到着することを保証するのには半持続的スケジュールの有効期間が(送信の抑制を含みうる)長すぎることを、そこから認識しうる。非限定的な例として、UE 120xが毎秒30メートル(60mph)で移動しており、クロックが対応するドリフト0.25ppm(0.25us/sec)を有する場合、約11秒後に、伝搬遅延は、アップリンクリソースブロックのサイクルを超える。このブレークダウンを避けるため、UE 120xは、最悪の事態のモビリティ/クロックドリフト状況に対応するように、上述の例においては11秒より短い期間でSRS信号を送信しうる。
[0098] 図10Dに関して図示される、データ交換効率技法の別の具体的な例示では、ステップ1003は、ステップ1003iにおいて、アップリンク通信のための選択されたチャネルの使用を含みうる。ステップ1003におけるこのチャネルの選択は、UE 120xによって評価され、また、サービング基地局110aとの通信リンクおよび/またはピアUEとの通信リンクの強度および/または品質の測定に基づいて、サービング基地局110xとの通信および/またはピアUEにわたる通信についてのオーバーヘッドによって、指示されうる。
[0099] 例えば、ステップ1003jにおいて、UE 120xは、ピア発見情報交換のための(より具体的には、基地局110aへのピア発見情報の送信のための)、ランダムアクセスチャネル(RACH)(例えば、LTE規格によって定義されたLTE RACH)を使用してアップリンク上で情報を送信し、および/またはその使用を指示しうる。この場合、UE 120xは、UE 120xが基地局110aに専用アップリンクチャネルに関する要求を送信するのと同じ方法でピア発見情報を送信しうる。しかしながら、従来のRACHプロトコルとは対照的に、UE 120xが専用アップリンクチャネル要求を送信する代わりに、UE 120xは、RACH上で基地局110aにピア発見情報を送信しうる。RACHの使用は、UE 120xのエクスプレッションおよびロケーション情報の変化レートが比較的低いとき、例えば、ピア発見情報(例えば、エクスプレッション情報およびロケーション情報)が比較的静的であるときに、より適切でありうる。
[00100] 例えば、UE 120xは、RACHを使用して基地局110aにそのピア発見情報を送信しうる。ピア発見情報のデータサイズが小さいので(最大でも数百ビット程度)、専用のLTEアップリンクチャネルは、基地局110aへのその送信のためには必ずしも必要ではない。したがって、スケジューリング要求を送信し、またそれに続いて専用のLTEアップリンクチャネル(多量のデータのアップリンクにより適している)を確立するために必要なオーバーヘッドを費やすことを余儀なくする代わりに、UE 120xは、RACHを介してピア発見情報を効率的に送信しうる。
[00101] 図11を参照すると、ワイヤレスネットワークにおけるネットワークエンティティ(例えば、基地局)として、またはネットワークエンティティ内で使用するためのプロセッサもしくは同様のデバイス/コンポーネントとして構成されうる例示的な装置1100が提供される。装置1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組み合わせによって実装される機能を表す機能ブロックを含みうる。例えば、装置1100は、ピアを探索しているUEの第1のUEエクスプレッションおよび/または第1のUEロケーション情報を受信するための、電気的コンポーネントまたはモジュール1101(例えば、基地局110aの受信機843)を含みうる。電気的コンポーネントまたはモジュール1101はまた、ピアのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの第2のUEエクスプレッションおよび/または少なくとも1つの第2のUEロケーションを受信しうる。装置1100は、また、第1のおよび少なくとも第2のUEエクスプレッション、並びに第1のおよび少なくとも第2のUEロケーション情報にしたがって、ピアのうちUEに近接したピアをマッチングするための電気的コンポーネントまたはモジュール1105(例えば、ディレクトリエージェント140およびプロセッサ190)を含みうる。電気的コンポーネントまたはモジュール1107(例えば、基地局110aの効率モジュール853)は、ピアの存在について、電気的コンポーネントまたはモジュール1108(例えば、基地局110aの送信機845)を介して、UEにアラートするためのデータ交換効率技法を選択するように構成され得、ここにおいて、送信は、WAN固有のシグナリングを含む。装置1100はまた、マッチングされたUE間のP2P通信を生成するためのリソースの割当てを実行するために(例えば、基地局110aの送信機845によって)、データ交換効率技法を使用する、電気的コンポーネントまたはモジュール1109(例えば、基地局110aの通信モジュール857)を含みうる。電気的コンポーネントまたはモジュール1109(例えば、基地局110aの通信モジュール857)はまた、データ交換効率技法を使用して、マッチングされたUEがP2P接続を生成するために以前に割り当てられたP2Pリソース使用することを指示しうる。
[00102] データ交換効率技法の非限定的な例として、電気的コンポーネント1107は、基地局110aとUE 120xおよび120yとの間のピア発見通信において、TCP/IPプロトコルではなく、上述されたUDPプロトコルを使用しうる。さらに、電気的コンポーネント1107は、例えば、トランスポート、PHY、またはMACレイヤにおけるような、現在の使用で一般的ではないOSIレイヤにおいて、より効率的なデータ交換技法を使用しうる。さらに、電気的コンポーネント1107は、基地局110aとUE 120xおよび120yとの間のピア発見通信について、半持続的スケジューリングを使用する(前述したSRSのような誤りチェックサムを用いて、または用いずに)、改善されたデータ交換効率技法を使用しうる。さらに加えて、電気的コンポーネント1107は、ページングチャネル、すなわち、LTE非トラフィックチャネルを使用しうる。当業者は、本明細書の開示を踏まえれば、基地局110aと、UE 120xおよび120yとの間の既知の相互作用は、電気的コンポーネント1101および/または電気的コンポーネント1108が前述の改善されたデータ交換効率技法のうちの1つまたは複数を使用することを同様に示しうることを理解するだろう。
[00103] 図12を参照すると、ワイヤレスネットワークにおけるネットワークエンティティ(例えば、UE)として、またはネットワークエンティティ内で使用するためのプロセッサもしくは同様のデバイス/コンポーネントとして構成されうる例示的な装置1200が提供される。装置1200は、プロセッサ、ソフトウェア、または、それらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックを含みうる。例えば、装置1200は、基地局110aに対して、ピアを探索しているUE 120xの第1のUEエクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報(または第1のUEロケーション情報を含む第1のUEエクスプレッション)を送信するための、電気的コンポーネントまたはモジュール1201(例えば、UE 120xの送信機814)を含みうる。装置はまた、データ交換効率を改善するために、本明細書で説明される技法にしたがって、電気的コンポーネントまたはモジュール1204(例えば、UE 120xのセンシングモジュール816)からの指示に基づいてP2P通信を生じさせるような、ピアのうちのマッチングされたものに関連付けられた、WAN固有のシグナリング(すなわち、データ交換効率の実行)のような、情報を受信するための電気的コンポーネントまたはモジュール1203(例えば、UE 120xの受信機812)を含みうる。例えば、電気的コンポーネント1205(例えば、UE 120xの効率モジュール817)は、ピア発見情報を受信または送信するために、本明細書で開示されたデータ交換効率技法から選択することができ、または選択するように指示されることができ、モジュール1204は、それに応じて、UE 120xと任意のマッチングされたUE(120y)との間のP2P接続を生成するためにリソース情報を割り当てることができる。
[00104] データ交換効率技法の非限定的な例として、電気的コンポーネント1205は、基地局110aとUE 120xとの間のピア発見通信においてUDPプロトコルの使用を指示しうる。さらに、電気的コンポーネント1205は、トランスポート、PHY、またはMACレイヤにおいて、UDPのような、より効率的なデータ交換技法の使用を指示しうる。さらに、電気的コンポーネント1205は、基地局110aとUE 120xとの間のピア発見通信について、半持続的スケジューリングを使用して(前述したSRSのような誤りチェックサムを用いて、または用いずに)、改善されたデータ交換技法を採用しうる。さらに加えて、電気的コンポーネント1205は、異なる通信チャネル、すなわち、LTE非トラフィックチャネルを使用しうる。当業者は、本明細書の開示を踏まえれば、基地局110aとUE 120xとの間の既知の相互作用が、電気的コンポーネント1201がまた前述の改善されたデータ交換効率技法のうちの1つまたは複数を使用することを同様に示しうることを理解するだろう。
[00105] 関連した態様において、装置1100および1200は、プロセッサコンポーネント190および828をそれぞれオプションで含み得、それらは、バス1152および1252をそれぞれ介して、または同様の通信接続介して、それぞれコンポーネント1101−1109および1201−1206と動作可能に通信している。プロセッサ190および828は、電気的コンポーネント1101−1109および1201−1206によって実行される処理または機能の開始およびスケジューリングを実行しうる。
[00106] 関連する他の態様において、本明細書で説明される装置は、無線送信機/受信機コンポーネント845/843および814/812をそれぞれ含みうる。スタンドアロン受信機および/またはスタンドアロン送信機が、それぞれ送信機/受信機コンポーネント845/843および814/812の代わりに、またはそれらとともに、使用されうる。装置1100および1200がUEまたは同様のネットワークエンティティであるときには、その装置はまた、1つまたは複数のコアネットワークエンティティに接続するためのネットワークインターフェース(図示せず)を含みうる。これらの装置1100および1200の各々は、オプションで、例えば、メモリデバイス/コンポーネント192および830などの、情報を記憶するためのコンポーネントを含みうる。コンピュータ読取可能な媒体またはメモリコンポーネント192および830は、例えば、バス1152、1252などを介して、装置1100および1200の他のコンポーネントに動作可能に結合されうる。メモリコンポーネント192および830は、装置の各々において説明されたコンポーネント、およびそれらのサブコンポーネント、またはプロセッサ、または本明細書で開示された方法のプロセスおよび挙動を達成するためのコンピュータ読取可能な命令およびデータを記憶するように適合され得る。本明細書で説明されるメモリコンポーネントは、各装置の各コンポーネントに関連付けられた機能を実行するための命令を保持しうる。メモリコンポーネントの外側にあるように示されているが、コンポーネントの各々がそれぞれのメモリコンポーネント内に存在しうることが理解されるべきである。図11−12内のコンポーネントが、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子サブコンポーネント、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、あるいは、それらの任意の組み合わせを備えうることにさらに注意されたい。
[00107] 当業者は、情報および信号が、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表されうることを理解するだろう。例えば、上記説明の全体にわたって参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁気粒子、光場または光粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されうる。
[00108] 当業者はさらに、本明細書の開示に関連して説明述される様々な実例となる論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが電気的ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組み合わせとして実装されうることを理解するだろう。ハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に例示するために、多様な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、一般にそれらの機能の観点から上記で説明されている。このような機能が、ハードウェアとして実装されるか、あるいはソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、各々の特定のアプリケーションに関して多様な方法で上記機能を実装しうるが、このような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。
[00109] 本明細書の開示に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で説明される機能を実行するように設計された汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを用いて、実装または実行されうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでありうるが、代替において、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシン(state machine)でありうる。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意のその他のこのような構成である、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実装されうる。
[00110] 本明細書の開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、または両者の組み合わせで具現化されうる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、または当該技術分野において既知のその他任意の形状の記憶媒体内に存在しうる。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込んだりできるように、例示的な記憶媒体はプロセッサに接続されている。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体化されうる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。代替的に、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートコンポーネントとして存在しうる。
[00111] 1つまたは複数の例示的な設計において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実装されうる。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上で1つまたは複数の命令またはコードとして、および好ましくは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体上で記憶または送信されうる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体とコンピュータ記憶媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体でありうる。一例として、また限定されないが、コンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージあるいは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令あるいはデータストラクチャの形式において望まれるプログラムコード手段を記憶あるいは搬送するために使用されることができ、また、汎用または専用コンピュータ、または、汎用または専用プロセッサによってアクセスされることができる、任意の他の媒体も備えうる。また、任意の接続は、厳密にはコンピュータ読み取り可能な媒体と称されうる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイトから、サーバから、あるいは、同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは、赤外線、無線、マイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ディスクは通常、磁気的にデータを再生するが、ディスクは通常、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00112] 本開示の上述記載は、当業者が本開示を実施および使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正が、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された包括的な原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形に適用されうる。よって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されることが意図されたものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴と矛盾しない最大範囲であると認められるべきである。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信ネットワークにおいて情報を送信する方法であって、
ピアを探索しているユーザ機器(UE)の、第1のUEエクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を受信することと、
前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションおよび第2のUEロケーション情報を受信することと、
前記第1および第2のUEエクスプレッションならびに前記第1および第2のUEロケーション情報にしたがって、前記ピアのうち前記UEに近接したピアをマッチングすることと、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするためにデータ交換効率技法を使用して送信することと、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
を備える、方法。
[C2]
前記送信のための前記データ交換効率技法は、ページングチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C1に記載の方法。
[C3]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C1に記載の方法。
[C4]
前記データ交換効率技法は、ブロードキャストチャネルを使用することを含む、上記C1に記載の方法。
[C5]
前記WAN固有のシグナリングは、LTE非トラフィックチャネルを含む、上記C1に記載の方法。
[C6]
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信ネットワークにおいてピア発見情報を交換する方法であって、
データ交換効率技法を使用して、ピアを探索しているUEによって、第1のユーザ機器(UE)エクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を1番目に送信することと、ここにおいて、前記1番目に送信することは、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
前記データ交換効率技法を使用して、前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションの要求されたマッチングを、2番目に送信することと、ここにおいて、前記2番目に送信することは、前記広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするために、前記要求に応答して、マッチングを受信すること
を備える、方法。
[C7]
前記データ交換効率技法は、ランダムアクセスチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C6に記載の方法。
[C8]
前記半持続的スケジューリングは、周期的なサウンディング参照信号(SRS)を用いた半持続的スケジューリングを含む、上記C7に記載の方法。
[C9]
前記WAN固有のシグナリングは、UDPプロトコルの使用を含む、上記C6に記載の方法。
[C10]
前記WAN固有のシグナリングは、LTE非トラフィックチャネルを含む、上記C6に記載の方法。
[C11]
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信ネットワークにおいてピア発見情報を送信するための基地局であって、
ピアを探索しているユーザ機器(UE)の、第1のUEエクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を受信するための手段と、
前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションおよび第2のUEロケーション情報を受信するための手段と、
前記第1および第2のUEエクスプレッションならびに前記第1および第2のUEロケーション情報にしたがって、前記ピアのうち前記UEに近接したピアをマッチングするための手段と、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするためにデータ交換効率技法を使用して送信するための手段と、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
を備える、基地局。
[C12]
前記送信のための前記データ交換効率技法は、ページングチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C11に記載の基地局。
[C13]
前記送信のための前記データ交換効率技法は、ブロードキャストチャネルを使用することを含む、上記C11に記載の基地局。
[C14]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C11に記載の基地局。
[C15]
前記WAN固有のシグナリングは、メディアアクセス制御(MAC)レイヤおよび下位レイヤシグナリングから成る、上記C11に記載の基地局。
[C16]
前記WAN固有のシグナリングは、LTE非トラフィックチャネルを含む、上記C11に記載の基地局。
[C17]
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信ネットワークにおいてピア発見情報を交換するためのユーザ機器(UE)であって、
データ交換効率技法を使用して、ピアを探索している前記UEによって、第1のユーザ機器(UE)エクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を1番目に送信するための手段と、ここにおいて、前記1番目に送信することは、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
前記データ交換効率技法を使用して、前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションの要求されたマッチングを、2番目に送信するための手段と、ここにおいて、前記2番目に送信することは、前記WAN固有のシグナリングを含む、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするために、前記要求に応答して、マッチングを受信するための手段と
を備える、UE。
[C18]
前記1番目に送信することおよび前記2番目に送信することのための前記データ交換効率技法は、ランダムアクセスチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C17に記載のUE。
[C19]
前記半持続的スケジューリングは、周期的なサウンディング参照信号(SRS)を用いた半持続的スケジューリングを含む、上記C18に記載のUE。
[C20]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C17に記載のUE。
[C21]
前記WAN固有のシグナリングは、メディアアクセス制御(MAC)レイヤおよび下位レイヤシグナリングから成る、上記C17に記載のUE。
[C22]
前記WAN固有のシグナリングは、LTE非トラフィックチャネルを含む、上記C17に記載のUE。
[C23]
コンピュータプログラム製品であって、
ワイヤレスネットワークにおいて基地局に関連付けられた非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を備え、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体は、
前記基地局に関連付けられた少なくとも1つのプロセッサに、ピアを探索しているユーザ機器(UE)の、第1のUEエクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのプロセッサに、前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションおよび第2のUEロケーション情報を受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第1および第2のUEエクスプレッションならびに前記第1および第2のUEロケーション情報にしたがって、前記ピアのうち前記UEに近接したピアをマッチングさせるためのコードと、
前記少なくとも1つのプロセッサに、前記ピアの存在について前記UEにアラートするためにデータ交換効率技法を使用させるためのコードと、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
を備える、コンピュータプログラム製品。
[C24]
前記送信のための前記データ交換効率技法は、ページングチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C25]
前記データ交換効率技法は、ブロードキャストチャネルを使用することを含む、上記C23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C26]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C27]
前記WAN固有のシグナリングは、メディアアクセス制御(MAC)レイヤおよび下位レイヤシグナリングから成る、上記C23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C28]
前記WAN固有のシグナリングは、ロングタームエボリューション(LTE)非トラフィックチャネルを含む、上記C23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C29]
コンピュータプログラム製品であって、
ワイヤレスネットワークにおいてユーザ機器(UE)に関連付けられた非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を備え、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体は、
前記UEに関連付けられた少なくとも1つのプロセッサに、データ交換効率技法を使用して、ピアを探索している前記UEによって、第1のユーザ機器(UE)エクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を送信させるためのコードと、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
前記少なくとも1つのプロセッサに、前記データ交換効率技法を使用して、前記ピアのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの第2のUEエクスプレッションおよび少なくとも1つの第2のUEロケーション情報の要求されたマッチングを送信させるためのコードと、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするために、前記要求に応答して、前記少なくとも1つのプロセッサに、マッチングを受信させるためのコードと
を備える、コンピュータプログラム製品。
[C30]
前記受信のための前記データ交換効率技法は、ランダムアクセスチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C31]
前記半持続的スケジューリングは、周期的なサウンディング参照信号(SRS)を用いた半持続的スケジューリングを含む、上記C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
前記WAN固有のシグナリングは、メディアアクセス制御(MAC)レイヤおよび下位レイヤシグナリングから成る、上記C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C34]
前記WAN固有のシグナリングは、ロングタームエボリューション(LTE)非トラフィックチャネルを含む、上記C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C35]
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信ネットワークにおいてピア発見情報を送信するための基地局であって、
ピアを探索しているユーザ機器(UE)の、第1のUEエクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を受信するように構成された受信機と、
ここで、前記受信機は、前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションおよび第2のUEロケーション情報を受信するようにさらに構成され、
前記第1および第2のUEエクスプレッションならびに前記第1および第2のUEロケーション情報にしたがって、前記ピアのうち前記UEに近接したピアをマッチングするように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするためにデータ交換効率技法を使用して送信するように構成された送信機と、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
を備える、基地局。
[C36]
前記送信のための前記データ交換効率技法は、ページングチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C35に記載の基地局。
[C37]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C35に記載の基地局。
[C38]
前記送信のための前記データ交換効率技法は、ブロードキャストチャネルを使用することを含む、上記C35に記載の基地局。
[C39]
前記WAN固有のシグナリングは、MACレイヤおよび下位レイヤシグナリングから成る、上記C35に記載の基地局。
[C40]
前記WAN固有のシグナリングは、LTE非トラフィックチャネルを含む、上記C35に記載の基地局。
[C41]
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信ネットワークにおいてピア発見情報を交換するためのユーザ機器(UE)であって、
データ交換効率技法を使用して、ピアを探索している前記UEによって、第1のユーザ機器(UE)エクスプレッションおよび第1のUEロケーション情報を送信するように構成された送信機と、ここにおいて、前記送信は、広域ネットワーク(WAN)固有のシグナリングを含む、
前記ピアのうちの少なくとも1つの、第2のUEエクスプレッションおよび第2のUEロケーション情報の要求されたマッチングを生成するように構成されたプロセッサと、ここにおいて、前記生成は、前記WAN固有のシグナリングを含む、
前記ピアの存在について前記UEにアラートするために、前記要求に応答して、マッチングを受信するように構成された受信機と
を備える、UE。
[C42]
前記送信および生成のための前記データ交換効率技法は、ランダムアクセスチャネルを使用すること、および半持続的スケジューリングを使用することから成るグループから選択される、上記C41に記載のUE。
[C43]
前記半持続的スケジューリングは、周期的なサウンディング参照信号(SRS)を用いた半持続的スケジューリングを含む、上記C42に記載のUE。
[C44]
前記WAN固有のシグナリングは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルの使用を含む、上記C41に記載のUE。
[C45]
前記WAN固有のシグナリングは、メディアアクセス制御(MAC)レイヤおよび下位レイヤシグナリングから成る、上記C41に記載のUE。
[C46]
前記WAN固有のシグナリングは、LTE非トラフィックチャネルを含む、上記C41に記載のUE。