JP6351316B2 - 電力配電機器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部配線板に印加される電圧が印刷配線基板に与えられる電圧検出構造を備えた配電機器に関するものである。
電力エネルギーの逼迫により、電力のより細かい管理が必要になり、工場、ビル、家庭等で電力の可視化が進展している。このような状況下、スマートグリットに代表されるように多様な電力の受給と供給のバランスを取り、電力をより有効に利用することの必然性がクローズアップされている。このスマートグリットといった電力システムの端末となる取引用電力量計においても、使用電力を上位システムに伝送する通信機能と、上位システムからの要求によって供給電力を遮断・投入する負荷開閉機能とが必須となっている。このため、電力量計といった電力配電機器には機能向上が求められるが、その生産数量規模の大きさから大幅なコストダウンも必須条件となり、材料費、組立費ともに継続して改善する必要に迫られている。
一般に電子式電力量計は、ベース部、カバー部、表示部、端子部および内部部品により、構成される。計器の組立は、ベース部を置いて基板を積み上げる方式で行われるのが一般的である。内部部品は、主部品である印刷配線基板にMPU、液晶表示装置等が実装されて、構成される。使用電力の演算に必要な電流は、変流器や磁性体磁気回路で安定磁界をつくり、ホール素子、コイルなどのセンサで計測されている。また、電圧に関しては、特許文献1に開示された電子式電力量計のように、端子または電流・電圧線と電子回路が形成された印刷配線基板とをリード線で接続し、リード線を介して、電圧を降圧して計測したり、電子回路の回路電源を印刷配線基板に供給している。
図1(a)は従来の電子式電力量計における電流検出構造を示す側断面図、同図(b)は従来の電子式電力量計における電圧検出構造を示す側断面図である。
電子式電力量計は、計測した電流と電圧を電子回路で乗算することで使用電力量を演算するが、この電子回路が形成された主印刷配線基板1は、内部構造支持体2に支持されて、図の下側の計器底面から離れて計器底面に平行に位置する。この主印刷配線基板1には、電子回路によって演算された使用電力量を表示する液晶表示装置3が、図の上側の計器前面付近に実装されている。また、主印刷配線基板1の下方には、供給電力を遮断・投入する開閉器4が内部構造支持体2に支持されて、設けられている。開閉器4には、電流と電圧を検出する電流線である内部配線板5が同図(a)に示すように引き込まれている。
上記のように、計器前面付近に液晶表示装置2、計器底面付近に内部配線板5が位置するため、主印刷配線基板1と内部配線板5との間には物理的な距離がある。このため、内部配線板5を流れる電流を検出するための磁気センサ等は、主印刷配線基板1に実装するのが困難である。このため、一般的には、同図(a)に示すように、磁気センサ等の電流検出器6を実装する副印刷配線基板7が主印刷配線基板1から分離されて設けられ、副印刷配線基板7と主印刷配線基板1とは、リード線8やコネクタ9を介して接続される。また、同図(b)に示す電圧線を構成する内部配線板10からは電力演算等のための電圧がとられるが、この電圧も、リード線11の一端を内部配線板10にねじ端子やソケット端子で接続し、他端をコネクタ12で主印刷配線基板1に接続することで、計測される。
特開2003−28896号公報(段落0008等)
しかしながら、上記従来の電力配電機器は、上記のような電流検出構造および電圧検出構造の構成により、リード線8,11やコネクタ9,12の材料費、および、それら部品の組み立てに伴う工数が発生する。
工業製品組立のコストダウンを行うには、一般に、部品点数を減らし、組立作業をより単純化することが効果的である。電力配電機器の一種である電子式電力量計においては、電源、電流計測、電圧計測、電力演算、表示、外部インターフェイス等の各機能ブロックがあるが、電気的強度、物理的距離、基板実装容量等の制約により、印刷配線基板を上記従来のように複数枚の基板1,7で構成したり、リード線8,11およびコネクタ9,12等で基板1,7間や基板1および内部配線板10間を接続して、電気信号を伝達する必要がでてくる。
本発明は、これら機能の再構築を行い、従来の電力配電機器の電圧検出構造の構成を変更することで、組み立てを単純化してより組み立て易くし、かつ、使用部品を削減することにより、電力配電機器のコストダウンを図るものである。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、一方向に延びる板状の本体部分と一方向と直交する方向に板状に延びる枝部分とこの枝部分の末端部に一方向と直交する方向に開口するギャップとを備える形状に金属板が打ち抜きプレス加工され、枝部分が曲げ加工によって本体部分に垂直に立ち上げられて立設部が形成された内部配線板の、ファインブランキング法による打ち抜きプレス加工によって開口に臨む端面が剪断面によって形成されるギャップに印刷配線基板が挿入されて一方向と直交する方向に印刷配線基板の基板面が垂直に立てられギャップに挿入された印刷配線基板と立設部との間の接触部の接触圧が接触圧保持機構によって保たれて、内部配線板に印加される電圧が印刷配線基板に与えられる電圧検出構造を備えた電力配電機器を構成した。
本構成によれば、内部配線板の立設部に形成されたギャップに印刷配線基板が挿入されることで、印刷配線基板と立設部との間の接触部の接触圧が接触圧保持機構によって保たれながら、内部配線板に印加される電圧が印刷配線基板に与えられる。このため、従来、物理的に離れた位置にあった印刷配線基板と内部配線板との接続方式が、本構成のようにこれらが物理的に接触させられる接続方式に変更されることにより、リード線およびコネクタの部品が不要となる。しかも、これら部品の削減に伴う、これら部品を使った印刷配線基板と内部配線板との接続のための組立工数が減少し、ギャップに印刷配線基板を挿入するだけの工程で、電圧検出構造の組み立てが行える。したがって、電圧検出構造の組み立てが単純化して容易になり、かつ、使用部品が削減されて、電力配電機器のコストダウンを効率的に図ることが可能となる。
また、印刷配線基板がギャップに挿入される際、印刷配線基板は、立設部のギャップに臨む端面に形成された滑らかな剪断面に当接しながら摺動するので、立設部との当接部から内部配線板の切り粉を生じ難くなる。このため、この切り粉が印刷配線基板の基板面に形成された配線パターンや電子部品に電気的な悪影響を与え難くなる。また、ギャップが抜きプレス加工によって形成されるので、曲げ加工によって形成される場合に比較して、部品製造時および組立工程時における寸法精度の維持管理が容易である。
また、本発明は、接触圧保持機構が、印刷配線基板のギャップへの挿入部分に実装され、撓みによって接触圧を生じさせる弾性および導電性を有する接続金具によって構成されることを特徴とする。
本構成によれば、印刷配線基板と立設部との間の接触部の接触圧は、印刷配線基板のギャップへの挿入部分に実装される接続金具の撓みによって生じさせられる。
本発明によれば、電圧検出構造の組み立てが単純化して容易になり、かつ、使用部品が削減されて、電力配電機器のコストダウンを効率的に図ることが可能となる。
(a)は、従来の電子式電力量計における電流検出構造を示す側断面図、(b)は、従来の電子式電力量計における電圧検出構造を示す側断面図である。 本発明の一実施の形態による電子式電力量計の電圧検出構造部分および電流検出構造部分の分解斜視図である。 (a)は、一実施の形態による電子式電力量計の電圧検出構造部分を示す側断面図、(b)は、一実施の形態による電子式電力量計の電流検出構造部分を示す側断面図である。 (a)は、一実施の形態による電子式電力量計の電圧線を構成する内部配線板の斜視図、(b)は、図2に示す印刷配線基板の基板裏面と反対の基板表面側を示す斜視図、(c)は、印刷配線基板のギャップへの挿入部分を一部拡大して示す立設部の側面図、(d)は、印刷配線基板と立設部との間の接触部の接触圧を保つ他の接触圧保持機構の構成例を示す立設部の側面図である。 本発明の一実施の形態による電子式電力量計の電流検出構造を示す分解斜視図である。
次に、本発明による電力配電機器を電子式電力量計に適用した、本発明を実施するための形態について説明する。
図2は、本発明の一実施の形態による単相3線式電子式電力量計21の電圧検出構造部分および電流検出構造部分の分解斜視図、図3(a)は電子式電力量計21の電圧検出構造部分を示す側断面図、同図(b)は電子式電力量計21の電流検出構造部分を示す側断面図である。なお、これら各図において同一または相当する部分には同一符号を付して説明する。
本実施の形態による電子式電力量計21は、筐体22の内部に印刷配線基板23および開閉器24を備えて構成され、開閉器24には、内部配線板25〜29が接続されている。内部配線板25,26は、図示しない端子台に設けられた電源端子1S,2S,3Sの内の電源端子1S,3Sに接続され、内部配線板27,28,29は、図示しない端子台に設けられた負荷端子3L,2L,1Lに接続される。電源端子2Sおよび負荷端子2Lは短絡されて中性線になる。内部配線板28は、電圧線を構成し、負荷端子2Lに接続されて中性線の被測定電圧が与えられる。内部配線板25,26および27,29には負荷の消費電力に応じた電流が流れ、内部配線板25,26は被測定電圧が検出される電流線、内部配線板27,29は被測定電流が検出される電流線を構成する。開閉器24は、上位システムからの要求に応じて、負荷へ供給される電力を遮断・投入する電気接点を内蔵している。
印刷配線基板23および開閉器24は筐体22の中で内部支持体30によって支持されている。印刷配線基板23には、被測定電圧と被測定電流とを乗算して使用電力量を演算する電子回路が形成されており、演算された電力量は印刷配線基板23に実装された液晶表示装置31に表示される。本実施の形態においては、印刷配線基板23は、その基板面が図の下方の筐体22の底面に垂直に立てられて取り付けられ、液晶表示装置31は、その表示面が、図の上方の筐体22の前面に設けられた窓22aに臨むように印刷配線基板23に実装されている。
図4(a)は電圧線を構成する内部配線板28の斜視図である。内部配線板28は黄銅板がプレス加工されて形成され、開閉器24側に設置される端部には、立設部28aが曲げ加工によって垂直に立ち上がって形成されている。また、立設部28aには、抜きプレス加工により、筐体22の前面側に開口が向かうギャップ28bが形成されている。このギャップ28bには、同図(b)に示す、印刷配線基板23に実装された接続金具32が印刷配線基板23と共に挿入される。同図(b)は、図2に示す印刷配線基板23の基板裏面と反対の基板表面側を示している。ギャップ28bに臨む立設部28aの印刷配線基板23および接続金具32に接触する端面は、ギャップ28bの剪断面によって形成されている。この剪断面は、ギャップ28bの抜きプレス加工の際に形成されるが、端面における剪断面の破断面に対する占有比率が高くなる加工法、例えばファインブランキングなどの加工法で、ギャップ28bは形成される。
接続金具32は、印刷配線基板23のギャップ28bへの挿入部分に実装され、撓みによって立設部28aの端面との間に接触圧を生じさせる。このような接続金具32は、弾性および導電性を有する材質からなる薄板で形成される。接続金具32の撓みは大きく確保することが可能なので、ギャップ28bへ手で差し込める等の適度な挿入力を接続金具32に設定できる。接続金具32は、立設部28aの端面との間で適正な接触圧を保持する接触圧保持機構を構成しており、印刷配線基板23における被測定電圧検出用の回路パターンに電気的に接続されている。また、接続金具32の印刷配線基板23への実装は、電子部品と共に自動実装および半田付けされるので、比較的安価な構成になる。
電流線を構成する図2に示す内部配線板25,26は、銅板がプレス加工されて形成されるが、開閉器24側に設置される端部には、内部配線板28の立設部28aおよびギャップ28bと同様な立設部25a,26aおよびギャップ25b,26bが形成されている。これら立設部25a,26aおよびギャップ25b,26bは、図2に示すように開閉器24の内部から外部へ突出して設けられる。この突出したギャップ25b,26bには、図3(a)に示すように、接続金具32,32が実装された部分の印刷配線基板23が接続金具32,32と共に挿入される。図4(c)はこの挿入部分を一部拡大して示す側面図である。立設部25a,26aおよびギャップ25b,26bが開閉器24の内部から外部へ突出して設けられるのは、電圧検出構造の組立時における立設部25a,26aおよびギャップ25b,26bの視認性を良くして、印刷配線基板23をギャップ25b,26bに挿入する際の組立性を向上させるためである。
本実施の形態における電子式電力量計21の電圧検出構造は、このように、内部配線板25,26,28の立設部25a,26a,28aに形成されたギャプ25b,26b,28bに印刷配線基板23が挿入され、ギャプ25b,26b,28bに挿入された印刷配線基板23と立設部25a,26a,28aとの間の接触部の接触圧が接続金具32,32,32によって保たれて、内部配線板25,26,28に印加される電圧が印刷配線基板23に与えられる構成をしている。
なお、内部配線板25,26の立設部25a,26aは、内部配線板28の立設部28aよりも一段高い位置に形成されている。これは、図4(c)に示す内部配線板25,26の左右方向に流れる電流の導電路が、立設部25a,26aおよびギャップ25b,26bの形成によって侵食されることで、導電路の断面積が減少するのを防ぐためである。
また、印刷配線基板23には、図4(b)および図2に示すように、内部配線板27,29を流れる電流を検出するための磁気センサ33,33が実装されている。この磁気センサ33,33は電子式電力量計21の電流検出構造の一部を構成しており、磁気センサ33,33が実装された部分の印刷配線基板23の下端部23aは、図3(b)に示すように、磁気コア34,34のエアギャップ34c,34cに挿入される。本実施の形態における電子式電力量計21の電流検出構造は、図5の分解斜視図に示すように、一対の磁気コア34,34、各磁気コア34,34と各内部配線板27,29との相互位置を保持するケース35、印刷配線基板23に実装された上記の一対の磁気センサ33,33、および印刷配線基板23を保持する後述する印刷配線基板保持機構を備えて、構成される。この電流検出構造においては、各内部配線板27,29を流れる被測定電流が各電流検出用磁気コア34,34によってその大きさに応じた磁気に変換され、磁気センサ33,33によって検出される。
ケース35は、内部配線板27,29が挿通されて内部配線板27,29の周囲を囲む筒状部35a,35aと、この筒状部35a,35aを囲む位置に電流検出用磁気コア34,34を固定させる、垂直面部35b,35bおよび水平面部35c,35cからなる固定部とを備える。電流検出用磁気コア34,34は、これら垂直面部35b,35bおよび水平面部35c,35cに接着材で固定される。ケース35は、電気絶縁性を有する樹脂などから形成され、筒状部35a,35aに内部配線板27,29を収容して電流検出用磁気コア34,34が固定部に固定されることで、電流検出用磁気コア34,34と内部配線板27,29との相互位置を保持すると共に、これらの間を電気的に絶縁分離する。また、筒状部35a,35aに内部配線板27,29が挿通されることで、各電流検出用磁気コア34,34は内部配線板27,29を囲む位置に配置される。
各電流検出用磁気コア34,34は、それぞれ、両端部34a,34aと本体部34bとから構成される。両端部34a,34aは、被測定電流が流れる方向Aを横切る方向Bに所定長延在して、被測定電流が流れる方向Aと平行な方向C(以下、水平方向Cと記す)に離間して相互に対向することで、エアギャップ34cを形成する。本体部34bは、内部配線板27,29を囲んで両端部34a,34a間をつなぐ。このため、電流検出用磁気コア34,34は、内部配線板27,29に被測定電流が流れると、両端部34a,34a間に形成されるエアギャップ34cに、被測定電流の流れに応じた磁気を水平方向Cに生じさせる。
本実施の形態では、電流検出用磁気コア34,34は、Lの字状に打ち抜きプレス加工された複数枚の軟磁性板等の金属製板状部品が積層されて、形成されている。しかし、このような形状をした電流検出用磁気コア34,34は、1枚の金属製板状部品が折り曲げプレス加工されても、または、粉末焼結材料が焼成加工されても、または、粉末固形材料が圧粉加工されても、または、金属粉末が射出成型加工されても、同様に形成される。
ケース35には、各エアギャップ34cに連通して各エアギャップ34cを挟む位置に、溝状の切り欠き部35dが合計で4箇所に設けられている。各切り欠き部35dには印刷配線基板23の下端部23aが挿入され、各切り欠き部35dは印刷配線基板23の下端部23aを保持する。また、ケース35は、図2および図3(b)に示すように、開閉器24に囲まれて設けられる。図2に示す開閉器24の側壁24aは、内部支持体30に嵌まる所定の高さで形成され、この側壁24aには、印刷配線基板23の両側端部23b,23bが挿入される溝24b,24bが設けられている。また、開閉器24を支持する内部支持体30には、この溝24b,24bに挿入された印刷配線基板23を固定する図示しないラッチ部が設けられている。ラッチ部は、解除されない限り、印刷配線基板23を溝24b,24bから抜けさせない構造になっている。ケース35に設けられた各切り欠き部35d、並びに開閉器24の側壁24aに設けられた上記の溝24b,24bおよびラッチ部は、磁気センサ33,33がエアギャップ34c,34c中に位置した状態に印刷配線基板23を保持する上述の印刷配線基板保持機構を構成する。この印刷配線基板保持機構は、エアギャップ34c,34cの中心位置と磁気センサ33,33の検出中心が合致する位置関係に、印刷配線基板23を保持する。
このような本実施形態の電子式電力量計21によれば、内部配線板25,26,28の立設部25a,26a,28aに形成されたギャプ25b,26b,28bに印刷配線基板23が図3(a)および図4(c)に示すように挿入されることで、印刷配線基板23と立設部25a,26a,28aとの間の接触部の接触圧が接続金具32,32,32の撓みによって保たれながら、内部配線板25,26,28に印加される電圧が印刷配線基板23に与えられる。このため、従来、図1(b)に示すように物理的に離れた位置にあった印刷配線基板1と内部配線板10との接続方式が、本構成のように印刷配線基板23と内部配線板25,26,28とが物理的に接触させられる接続方式に変更されることにより、図1(b)に示す従来のリード線11およびコネクタ12の部品が不要となる。しかも、これら部品の削減に伴う、これら部品を使った印刷配線基板23と内部配線板25,26,28との接続のための組立工数が減少し、ギャプ25b,26b,28bに印刷配線基板23を挿入するだけの工程で、電圧検出構造の組み立てが行える。したがって、電圧検出構造の組み立てが単純化して容易になり、かつ、使用部品が削減されて、電子式電力量計21のコストダウンを効率的に図ることが可能となる。
また、本実施形態の電子式電力量計21における電圧検出構造によれば、印刷配線基板23がギャップ25b,26b,28bに挿入される際、印刷配線基板23および接続金具32は、立設部25a,26a,28aのギャップ25b,26b,28bに臨む端面に形成された滑らかな剪断面に当接しながら摺動するので、立設部25a,26a,28aとの当接部から内部配線板25,26,28の切り粉を生じ難くなる。このため、この切り粉が印刷配線基板23の基板面に形成された配線パターンや電子部品に電気的な悪影響を与え難くなる。また、ギャップ25b,26b,28bが抜きプレス加工によって形成されるので、曲げ加工によって形成される場合に比較して、部品製造時および組立工程時における寸法精度の維持管理が容易である。つまり、内部配線板25,26,28の部品製造時においては、曲げ加工寸法は、板厚の誤差や、素材の硬さの変動などの影響を受けやすく、また、主に薄板の曲げ加工なので、プレス工程やメッキ工程における加工部品の取り扱い、箱詰め、輸送等によって外力による変形も発生し易い。しかし、ギャップ25b,26b,28bの抜き加工寸法は、板厚の誤差や、素材の硬さの変動などの影響を受け難く、また、外力による変形も発生し難い。また、電子式電力量計21の組立工程中においても、ギャップ25b,26b,28bに寸法変化がほとんど生じず、変形が少なくなるため、電子式電力量計21の生産効率が向上する。
また、本実施形態の電子式電力量計21における電流検出構造によれば、図5に示すように、電流検出用磁気コア34,34の両端部34a,34aを水平方向Cに離間させ、両端部34a,34a間に形成されるエアギャップ34c,34cを筐体22の底面に垂直な方向Dに開口させて、水平方向Cに磁気を生じさせることができる。このため、従来、図1(a)に示すように物理的に離れた位置にあった複数の印刷配線基板1,7の各機能を図2に示す1枚の印刷配線基板23に統合し、この印刷配線基板23の基板面を筐体22の底面に垂直な方向に向けることで、印刷配線基板23の磁気センサ33,33が実装された部分を、垂直方向から容易にエアギャップ34c、34cに位置させることができる。したがって、印刷配線基板23を分離すること無く、しかも、図1(a)に示すリード線8およびコネクタ9といった部品を使用すること無く、電流検出用磁気コア34,34の両端部34a,34a間に印刷配線基板23の磁気センサ33,33が実装された部分を挿入するだけの工程で、磁気センサ33,33を容易にエアギャップ34c、34c中に位置させることができる。筐体22の底面に平行ではなく、筐体22の底面に垂直に印刷配線基板23を取り付けるこの電流検出構造は、印刷配線基板23における電流と電圧の双方の検出部を内部配線板25〜29の近傍に位置させることになるので、この電流検出構造の組立工程は、内部配線板25,26,28の立設部25a,26a,28aに形成されたギャップ25b,26b,28bに印刷配線基板23を挿入する電圧検出構造の組立工程と同時に行える。よって、電圧検出構造の組み立てだけでなく、電流検出構造の組み立てについても単純化して容易になり、かつ、使用部品が削減されて、電子式電力量計21のさらなるコストダウンを効率的に図ることが可能となる。
なお、上記の実施形態における電子式電力量計21の電圧検出構造では、印刷配線基板23と立設部25a,26a,28aとの間の接触部の接触圧を保つ接触圧保持機構が、接続金具32によって構成される場合について、説明した。しかし、図4(d)に示すように、接触圧保持機構は、ギャップ25b,26bを形成して印刷配線基板23を挟む立設部25a,26aの挟持部分25c,26cの弾性により、印刷配線基板23と立設部25a,26aとの間の接触部の接触圧を保つように構成することも可能である。この際、挟持部分25c,26cは、立設部25a,26aにスリット25d,26dを形成することなどによって構成される。挟持部分25c,26cの弾性は、その長さや板厚によって適宜調節することが可能である。また、内部配線板28の立設部28aにも、上記の内部配線板25,26の立設部25a,26aと同様に挟持部分を形成することで、印刷配線基板23と立設部28aとの間の接触部の接触圧を保つ接触圧保持機構を同様に構成することができる。
上記の実施形態では、本発明による電圧検出構造および電流検出構造を単相3線式の電子式電力量計21に適用した場合について、説明した。しかし、単相2線式の電子式電力量計や、電圧や電流を測定する機能を有するその他の種々の配電機器にも上記の実施形態と同様に適用することができ、同様な作用効果が奏される。
21…電子式電力量計
22…筐体
23…印刷配線基板
23a…下端部
23b…側端部
24…開閉器
24a…側壁
24b…溝
25〜29…内部配線板
25a,26a,28a…立設部
25b,26b,28b…ギャップ
25c,26c…挟持部分
25d,26d…スリット
30…内部支持体
31…液晶表示器
32…接続金具
33…磁気センサ
34…電流検出用磁気コア
34a…端部
34b…本体部
34c…エアギャップ
35…ケース
35a…筒状部
35b…垂直面部
35c…水平面部
35d…切り欠き部

Claims (2)

  1. 一方向に延びる板状の本体部分と前記一方向と直交する方向に板状に延びる枝部分とこの枝部分の末端部に前記一方向と直交する方向に開口するギャップとを備える形状に金属板が打ち抜きプレス加工され、前記枝部分が曲げ加工によって前記本体部分に垂直に立ち上げられて立設部が形成された内部配線板の、ファインブランキング法による打ち抜きプレス加工によって開口に臨む端面が剪断面によって形成される前記ギャップに印刷配線基板が挿入されて前記一方向と直交する方向に前記印刷配線基板の基板面が垂直に立てられ、前記ギャップに挿入された前記印刷配線基板と前記立設部との間の接触部の接触圧が接触圧保持機構によって保たれて、前記内部配線板に印加される電圧が前記印刷配線基板に与えられる電圧検出構造を備えた電力配電機器。
  2. 前記接触圧保持機構は、前記印刷配線基板の前記ギャップへの挿入部分に実装され、撓みによって前記接触圧を生じさせる弾性および導電性を有する接続金具によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の電力配電機器。
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