JP6350412B2 - ロボットの転倒抑制方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットの転倒抑制方法に関する。
例えば、家具の引出を引く、扉を開ける、椅子を引く、運搬台車を引っ張る、重量物を運搬するなどの動作を実現するロボットが開発されている。
このようなロボットに特許文献1の全方位台車を用いた場合、ロボット100は、図8(a)〜(c)に示すように、補助輪101及び駆動輪102を有する全方位台車103、全方位台車103と相対的に当該全方位台車103の中心軸ax1を中心に旋回可能な本体部104、及び本体部104に連結されるロボットアーム105を備えた構成となる。
そして、全方位台車103の接地面(床面)に平行な面における、一対の駆動輪102を結んだ線分が延びる向きをy軸、y軸に対して垂直な向きをx軸、全方位台車103の中心(中心軸ax1)を通り、y軸と平行な軸を基準軸l1とし、全方位台車103の各車輪における基準軸l1に対するx軸方向の長さを各車輪のオフセットとしたとき、駆動輪102のオフセットx1が補助輪101のオフセットx2より短くなるように、補助輪101及び駆動輪102は配置されている。
このような特許文献1の全方位台車を用いたロボット100は、例えば、以下の<数1>の制御則に基づいて左右の駆動輪102を制御する。
Figure 0006350412
但し、ωは右側の駆動輪102の回転速度、ωは左側の駆動輪102の回転速度、rは駆動輪102の車輪半径、Wは左右の駆動輪102の間の距離(即ち、トレッド)、sは駆動輪102のオフセットx1、x・、y・は中心軸ax1中心の目標速度ベクトルである(なお、目標速度ベクトルの座標系は、図8(a)下段の座標系に基づく。)。
特許第3791663号公報
特許文献1の全方位台車を用いたロボット100が、例えば、家具9の引出9aを引く場合、図8(a)〜(c)に示すように動作する。但し、図8(a)〜(c)に示すロボット100の動作は、一例であって、図8(a)〜(c)のようにロボット100が必ず動作するわけではない。
なお、図8(a)〜(c)の上段は、ロボットが家具の引出を引いた際の当該ロボットの状態を段階的に示す側面図である。図8(a)〜(c)の下段は、各々の段階での補助輪と駆動輪との配置関係を示す底面図である。ちなみに、図8(b)及び(c)では、ロボットアーム105の一部を省略して示している。
先ず、図8(a)の上段に示すように、ロボット100が家具9の引出9aを引くために当該家具9に近付くと、図8(a)の下段に示すように、補助輪101が駆動輪102に対して家具9側に配置される。
そして、ロボットアーム105が家具9の引出9aの取っ手(図示を省略)を保持して当該引出9aを引くために、上述の制御則に基づいて、ロボット100が引出9を引く方向に走行すると、図8(b)及び(c)に示すように、駆動輪102が補助輪101に対して家具9側に配置されるように、全方位台車103が本体部104に対して旋回する所謂裏返り動作を行ってしまう。
このとき、図8(a)の状態でロボット100が引出9aを引く力と等しい力で図8(c)の状態でロボット100が引出9aを引くと、家具9から受ける反力方向側に配置される駆動輪102のオフセットx1は補助輪101のオフセットx2より短いので、当該反力に対抗できずに、補助輪101が浮いてロボット100が家具9側に傾き易い。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、ロボットの転倒を抑制しつつ、ワークに大きな力を加えることが可能なロボットの転倒抑制方法を実現する。
本発明の一態様に係るロボットの転倒抑制方法は、
車輪として、自在車輪である第1の補助輪と、一対の駆動輪と、を有する全方位台車と、
前記全方位台車に対して旋回可能に連結される本体部と、
前記本体部に連結されるロボットアームと、
を備え、
前記全方位台車が走行するにつれ、前記駆動輪が前記全方位台車の中心軸に対して当該全方位台車の走行方向と逆側に配置されるように、前記全方位台車が前記本体部に対して旋回するロボットの転倒抑制方法であって、
前記全方位台車の接地面に平行な面における、前記一対の駆動輪を結んだ線分が延びる向きをY軸、前記Y軸に対して垂直な向きをX軸、前記中心軸を通り、且つ前記Y軸と平行な軸を基準軸とし、前記全方位台車の各車輪における前記基準軸からのX軸方向の長さを前記各車輪のオフセットとしたとき、
前記オフセットが最も長い車輪が、前記中心軸に対して、前記ロボットアームで保持したワークに力を加えるために前記ロボットが走行する方向と逆側に配置された状態で、前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止する工程と、
前記ロボットアームによって前記ワークを保持し前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止した状態で、前記ワークに力を加える方向に前記ロボットを走行させる工程と、
を備える。
上述のロボットの転倒抑制方法において、前記ワークに力を加える方向に前記全方位台車が走行したとき、前記ワークから受ける反力が設定された閾値よりも大きいか否かを判定する工程を備え、
前記ワークから受ける反力が設定された閾値よりも大きい場合に、前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止することが好ましい。
上述のロボットの転倒抑制方法において、前記全方位台車は、前記駆動輪及び前記第1の補助輪のオフセットよりも長いオフセットを有する第2の補助輪を備え、
前記第2の補助輪が、前記中心軸に対して、前記ワークに力を加えるために前記ロボットが走行する方向と逆側に配置された状態で、前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止することが好ましい。
上述のロボットの転倒抑制方法において、前記第1の補助輪は、前記基準軸を挟んで一方の側に配置され、前記第2の補助輪及び前記駆動輪は、前記基準軸を挟んで他方の側に配置され、
前記第1の補助輪及び前記駆動輪が接地しているとき、前記第2の補助輪は接地していないことが好ましい。
本発明によれば、ロボットの転倒を抑制しつつ、ワークに大きな力を加えることが可能なロボットの転倒抑制方法を実現することができる。
(a)〜(c)の上段は、実施の形態1のロボットが家具の引出を引いた際の当該ロボットの状態を段階的に示す側面図である。(a)〜(c)の下段は、各々の段階での補助輪と駆動輪との配置関係を示す底面図である。 実施の形態1のロボットの転倒抑制方法で用いるロボットの制御系を示すブロック図である。 ロボットが家具の引出を引く際の当該ロボットの転倒抑制方法の流れを示すフローチャート図である。 (a)〜(c)の上段は、実施の形態2のロボットが家具の引出を引いた際の当該ロボットの状態を段階的に示す側面図である。(a)〜(c)の下段は、各々の段階での補助輪と駆動輪との配置関係を示す底面図である。 ロボットが家具の引出を引く際の当該ロボットの転倒抑制方法の流れを示すフローチャート図である。 (a)〜(c)は、ロボットが家具から離れるに従って変化する、家具の引出を引いた状態でのロボットの重心と駆動輪と第1の補助輪と第2の補助輪との配置関係を示す底面図である。 (a)〜(c)は、ロボットが家具から離れるに従って変化する、家具の引出を引いた状態でのロボットの重心と駆動輪と第1の補助輪と第2の補助輪との異なる配置関係を示す底面図である。 (a)〜(c)の上段は、一般的なロボットが家具の引出を引いた際の当該ロボットの状態を段階的に示す側面図である。(a)〜(c)の下段は、各々の段階での補助輪と駆動輪との配置関係を示す底面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
本実施の形態のロボットの転倒抑制方法を説明する。図1(a)〜(c)の上段は、本実施の形態のロボットが家具の引出を引いた際の当該ロボットの状態を段階的に示す側面図である。図1(a)〜(c)の下段は、各々の段階での補助輪と駆動輪との配置関係を示す底面図である。図2は、本実施の形態のロボットの転倒抑制方法で用いるロボットの制御系を示すブロック図である。ちなみに、図1(b)及び(c)では、ロボットアーム4の一部を省略して示している。
先ず、本実施の形態のロボットの転倒抑制方法で用いるロボット1の構成を説明する。ロボット1は、所謂モバイルマニピュレータであって、予め設定されたタスクを実行するために自律走行する。このようなロボット1は、図1(a)〜(c)及び図2に示すように、全方位台車2、本体部3、ロボットアーム4、第1の検出部31a、第2の検出部5、第3の検出部6及び制御部7を備えている。
全方位台車2は、補助輪21、駆動輪22及び天板23を備えている。補助輪21は、自在キャスターやオムニホイールなどの自在車輪を備えている。本実施の形態では、2つの補助輪21が夫々、天板23の下面に固定されている。
駆動輪22は、車輪及び図示を省略したモータ、減速機、エンコーダーなどを備えている。本実施の形態では、2つの駆動輪22が夫々、天板23の下面に固定されている。
天板23は、全方位台車2の中心軸AX1が旋回中心となるように、旋回軸23aを介して本体部3と相対的に旋回可能に当該本体部3に連結されている。ちなみに、本実施の形態の天板23は、旋回した際に周辺環境と接触しないように中心軸AX1の延在方向から見て円形に形成されている。ここで、中心軸AX1は、床面に対して鉛直方向に延在し、且つ天板23の中心を通る軸である。なお、全方位台車2と本体部3との旋回中心は、中心軸AX1からずれた位置に配置されていてもよい。また、天板23の形状は、特に限定されず、中心軸AX1から見て多角形であってもよい。
ここで、床面に平行な面における、2つの駆動輪22を結んだ線分が延びる向きをY軸、Y軸に対して垂直な向きをX軸、全方位台車2の中心軸AX1を通り、且つY軸と平行な軸を第1の基準軸L1、全方位台車2の中心軸AX1を通り、X軸と平行な軸を第2の基準軸L2と定義する。そして、駆動輪22における第1の基準軸L1からのX軸方向の長さを駆動輪22のオフセットX1、補助輪21における第1の基準軸L1からのX軸方向の長さを補助輪21のオフセットX2と定義する。
このとき、全方位台車2が本体部3との相対的な旋回が固定されていない状態で全方位台車2(ロボット1)が走行したとき、X軸がロボット1の走行方向に配置される。そして、第1の基準軸L1に対して補助輪21がロボット1の走行方向側に配置され、第1の基準軸L1に対して駆動輪22がロボット1の走行方向と逆側に配置される。
つまり、本実施の形態の全方位台車2も、全方位台車2の本体部3に対する旋回を固定せずに、補助輪21に対して駆動輪22をロボット1の走行方向側に配置した状態で、中心軸AX1の延在方向から見て当該中心軸AX1の移動軌跡がロボット1の走行方向に直線的に伸びるように、本体部3に対する全方位台車2の旋回角度を検出する第1の検出部31aの検出結果に基づいて2つの駆動輪22を制御すると、一般的なロボットの全方位台車と同様に、本体部3に対して全方位台車2が旋回して駆動輪22に対して補助輪21が当該全方位台車2の走行方向側に配置される裏返り動作を行う。
また、2つの補助輪21は、第2の基準軸L2を挟んで略等しい間隔で配置される。そして、2つの駆動輪22も、第2の基準軸L2を挟んで略等しい間隔で配置される。
さらに、補助輪21及び駆動輪22は、補助輪21のオフセットX2が駆動輪22のオフセットX1より長くなるように配置される。詳細には、2つの駆動輪22に確実に荷重をかけるためには、中心軸AX1の延在方向から見て、ワークに力を加えた状態でのロボット1の重心(即ち、ロボットの機体の重心に加え、ワークに力を加えたときのモーメントにより換算した重心を考慮したもの)が中心軸AX1及び駆動輪22の接地点を結んだ三角形内に配置される必要がある。そのため、2つの駆動輪22のトレッドを広くしているが、天板23が円形状であるので、トレッドとオフセットX1とはトレードオフの関係にあり、広いトレッドを確保するとオフセットX1が短くなる。一方、2つの補助輪21は、ロボット1の前後方向の安定を確保するためにオフセットX2を長く確保している。そのため、補助輪21のオフセットX2が駆動輪22のオフセットX1より長くなっている。但し、補助輪21及び駆動輪22の個数などは上述の限りでない。
本体部3は、全方位台車2に支持されている。そして、本体部3には、本体部3と全方位台車2とが相対的に旋回するための駆動部31が搭載されており、駆動部31の駆動力が旋回軸23aに伝達されることで、全方位台車2と本体部3とが相対的に旋回する。駆動部31は、図示を省略したモータ及び減速機、第1の検出部31aなどを備えている。第1の検出部31aは、例えばエンコーダーなどを備えており、全方位台車2と本体部3との相対的な旋回角度(例えば、本体部3に対する全方位台車2の旋回角度)を検出し、検出結果を制御部7に出力する。なお、本実施の形態では、駆動部31を本体部3に搭載したが、駆動部31を全方位台車2に搭載してもよい。また、第1の検出部31aは、全方位台車2に対する本体部3の旋回角度を検出してもよい。
本実施の形態の本体部3は、旋回した際に周辺環境と接触しないように円柱形を基本形態としている。そして、本体部3の中心軸AX2は、全方位台車2の中心軸AX1と略重なるように配置されている。ここで、中心軸AX2は、床面に対して鉛直方向に延在し、且つ本体部3の中心を通る軸である。なお、本体部3の形状は、円柱形に限らずに多角柱でもよく、さらに柱形状に限られない。
ここで、本体部3には、全方位台車2の補助輪21及び駆動輪22(即ち、天板23の下方領域)を覆うカバー部材8が設けられていることが好ましい。これにより、例えば、補助輪21や駆動輪22が周辺環境と接触して走行不能となることを抑制することができる。なお、図1などでは、補助輪21及び駆動輪22の配置が明確になるように、カバー部材8は破線で示している。
ロボットアーム4は、所謂多関節ロボットアームであって、先端部に把持部4aを備えている。そして、ロボットアーム4の根元部は、本体部3に連結されている。ロボットアーム4としては、一般的なロボットアームを用いることができる。
第2の検出部5は、ロボット1(特にロボットアーム4)の周辺情報を検出し、検出結果を制御部7に出力する。第2の検出部5は、例えば、ステレオカメラ又はレーザーレンジセンサなどを備えている。本実施の形態の第2の検出部5は、本体部3の上部に固定されている。但し、第2の検出部5は、ロボット1の周辺情報を検出できるように本体部3に固定されていればよい。
第3の検出部6は、ロボットアーム4に作用する荷重(詳細には、荷重ベクトル)を検出し、検出結果を制御部7に出力する。つまり、第3の検出部6は、ロボットアーム4の把持部4aで把持(保持)したワークに力を加えた際に当該ワークからロボットアーム4が受ける反力を検出する。第3の検出部6は、例えば、荷重センサなどを備えている。
制御部7は、第1の検出部31aが検出した本体部3に対する全方位台車2の旋回角度、第2の検出部5が検出したロボット1の周辺情報、上述の制御則、駆動輪22のエンコーダーが検出した当該駆動輪22の回転速度などに基づいて、ロボット1の走行ルートや本体部3の向きを算出し、算出した走行ルート上をロボット1が走行しつつ本体部3が所望の向きを向くように駆動輪22及び駆動部31を制御する。また、制御部7は、予め設定されたタスクを実行するために、第3の検出部6が検出したロボットアーム4に作用する荷重に基づいて、駆動部31及びロボットアーム4を制御する。
次に、本実施の形態のロボット1の転倒抑制方法を説明する。先ず、ロボット1が家具9の引出9aを引く際の転倒抑制方法を説明する。図3は、ロボットが家具の引出を引く際の当該ロボットの転倒抑制方法の流れを示すフローチャート図である。
なお、以下の説明では、ロボット1が家具9の引出9aを引くために、家具9の正面に対して直交する方向から当該家具9に近付き、家具9と対向する位置まで走行した後の動作から説明する。ここで、全方位台車2が走行する床面は、水平であることを前提とする。また、家具9の引出9aを引く方向は、水平方向であって、且つ家具9の正面に対して直交することを前提とする。また、本体部3に対する全方位台車2の旋回角度が0°であることを前提とする。
先ず、制御部7は、ロボットアーム4を制御して把持部4aに家具9における引出9aの取っ手(図示を省略)を把持させる。そして、制御部7は、図1(a)の上段に示すように、引出9aを引くために、中心軸AX1の移動軌跡が引出9aを引く方向に略直線状に伸びるように、駆動輪22を制御してロボット1を家具9と逆側に走行させる(S1)。このとき、図1(a)の下段に示すように、ロボット1が走行し始めた当初は、補助輪21が駆動輪22に対して家具9側に配置されている。
ここで、家具9の引出9aを引くためのロボット1の走行方向は、引出9aを引くために当該引出9aに力を加える方向と一致する。また、家具9の引出9aを引くためのロボット1の走行方向と逆側の方向は、引出9a(ひいては家具9)から受ける反力Fの作用方向と一致する。
次に、制御部7は、第3の検出部6が検出したロボットアーム4に作用する荷重に基づいて、家具9の引出9aを引いた際に当該家具9から受ける反力が所定の閾値より大きいか否かを判定する(S2)。詳細には、家具9の引出9aを引いていない状態でのロボット1の重心をG、床面からロボットアーム4が反力Fを受ける位置までの高さをT、ロボット1の重量をM、重力加速度をg、重心Gの座標をXg、Yg、Zg、駆動輪22のオフセットをX1、駆動輪22が床面から受ける荷重をF1、補助輪21のオフセットをX2、補助輪21が床面から受ける荷重をF2とすると、<式1>及び<式2>が成り立つ。
なお、重心Gの座標Xg、Yg、Zgは、図1(a)の上段に示す座標系に基づく。また、本実施の形態では、後述のようにX軸方向でのモーメントの釣り合いのみに基づいてロボット1が傾くか否かを判定するため、Y軸方向でのモーメントの釣り合い、及びZ軸方向でのモーメントの釣り合いは省略している。
<式1>
Mg=F1+F2
<式2>
F2X2+MgXg+FT=F1X1
家具9の引出9aを引くためにロボット1が走行し続けて、一般的なロボットと同様に、所謂裏返り動作が行われ、第1の基準軸L1に対して補助輪21がロボット1の走行方向側に配置され、第1の基準軸L1に対して駆動輪22がロボット1の走行方向と逆側(即ち、反力Fの作用方向側)に配置された状態で、反力Fによってロボット1が傾いて補助輪21が浮き上がるとき、F2=0、F1=Mgとなるので、反力Fが以下の<式3>を満たすと補助輪21が浮き上がる。
<式3>
F>Mg(x1−Xg)/T
つまり、反力Fが<式3>を満たす場合はロボット1が当該反力Fの作用方向側に傾き、反力Fが<式3>を満たさない場合はロボット1が当該反力Fの作用方向側に傾かない。
このとき、<式3>に基づけば、第1の基準軸L1に対して反力Fの作用方向側に配置される車輪のオフセットを駆動輪22のオフセットX1より大きくすると、駆動輪22で反力Fに対抗する場合に比べて大きな力で家具9の引出9aを引くことができる。
そこで、制御部7は、反力Fが<式3>を満たすと判定すると(S2のYES)、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置した状態で全方位台車2と本体部3との相対的な旋回を固定(禁止)して、家具9の引出9aを引くためにロボット1を家具9と逆側に走行させる(S3)。
詳細には、上述のように、全方位台車2と本体部3との相対的な旋回を固定していないと、家具9の引出9aを引くためにロボット1が当該家具9から離れるに従って、全方位台車2が本体部3に対して旋回して駆動輪22が補助輪21に対して反力Fの作用方向側(即ち、家具9側)に配置される。
そのため、制御部7は、<式3>を満たすと判定すると、一旦、家具9の引出9aを引く動作を中断するために、ロボットアーム4を制御して把持部4aによる引出9aの取っ手の把持を止めさせ、駆動輪22を制御してロボット1を家具9と逆側に走行させる。
そして、制御部7は、補助輪21が駆動輪22に対して家具9側に配置されるように、駆動輪22を制御してロボット1を再び家具9側に走行させて当該家具9の近傍に配置する。さらに、補助輪21が駆動輪22に対して家具9側に配置した状態を維持するために、制御部7は駆動部31を制御して全方位台車2の本体部3に対する旋回を固定する。
この状態で、制御部7は、ロボットアーム4を制御して把持部4aに家具9における引出9aの取っ手を把持させ、当該引出9aを引くために駆動輪22を制御してロボット1を家具9と逆側に走行させる。
このとき、図1(b)及び(c)に示すように、家具9の引出9aを引く動作中、駆動輪22のオフセットX1より長いオフセットX2を有する補助輪21が反力Fの作用方向側に配置された状態が維持される。
一方、制御部7は、<式3>を満たさないと判定すると(S2のNO)、ロボット1を走行させて当該ロボット1による家具9の引出9aを引く動作を継続するために、駆動輪22を制御する(S4)。つまり、反力Fは、駆動輪22が補助輪21に対して反力Fの作用方向側に配置されていてもロボット1が転倒しない程度の反力であるので、補助輪21を駆動輪22に対して家具9側に配置した状態で全方位台車2の本体部3に対する旋回を固定することなく、ロボット1を家具9と逆側に走行させる。
次に、ロボット1が家具9の引出9aを押す際の転倒抑制方法を説明する。先ず、制御部7は、ロボットアーム4を制御して把持部4aに家具9における引出9aの取っ手を把持させる。そして、制御部7は、引出9aを押すために駆動輪22を制御してロボット1を家具9側に走行させる。このとき、補助輪21が駆動輪22に対して家具9側に配置される。
次に、制御部7は、第3の検出部6が検出したロボットアーム4に作用する荷重に基づいて、家具9の引出9aを押した際に当該家具9から受ける反力Fが所定の閾値より大きいか否かを判定する。詳細には、家具9の引出9aを押す場合、<式1>及び<式4>が成り立つ。
<式4>
F1x1+MgXg=F2x2+FT
家具9の引出9aを押すためにロボット1が走行し続けて、一般的なロボットと同様に、第1の基準軸L1に対して補助輪21がロボット1の走行方向側に配置され、第1の基準軸L1に対して駆動輪22がロボット1の走行方向と逆側に配置された状態で、反力Fによってロボット1が傾いて補助輪21が浮き上がるとき、F2=0、F1=Mgとなるので、反力Fが以下の<式5>を満たすと補助輪21が浮き上がる。
<式5>
F>Mg(x1+Xg)/T
つまり、反力Fが<式5>を満たす場合はロボット1が当該反力Fの作用方向に傾き、反力Fが<式5>を満たさない場合はロボット1が当該反力Fの作用方向に傾かない。
このとき、<式5>に基づけば、第1の基準軸L1に対して反力Fの作用方向側に配置される車輪のオフセットを駆動輪22のオフセットX1より長くすると、駆動輪22で反力Fに対抗する場合に比べて大きな力で家具9の引出9aを押すことができる。
そこで、制御部7は、反力Fが<式5>を満たすと判定すると、家具9の引出9aを押す際に、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置した状態で全方位台車2と本体部3との相対的な旋回を固定して、家具9の引出9aを押すためにロボット1を家具9側に走行させる。
詳細には、家具9の引出9aを押す際には、補助輪21が駆動輪22に対して家具9側に配置される。そのため、制御部7は、反力Fが<式5>を満たすと判定すると、一旦、家具9の引出9aを押す動作を中断するために、ロボットアーム4を制御して把持部4aによる引出9aの取っ手の把持を止めさせ、補助輪21が駆動輪22に対して家具9と逆側に配置されるように駆動輪22を制御してロボット1を家具9と逆側に走行させる。
そして、制御部7は、補助輪21が駆動輪22に対して家具9と逆側に配置された状態を維持するために駆動部31を制御して全方位台車2の本体部3に対する旋回を固定し、駆動輪22を制御してロボット1を家具9側に走行させて当該家具9の近傍に配置する。
この状態で、制御部7は、ロボットアーム4を制御して把持部4aに家具9における引出9aの取っ手を把持させ、当該引出9aを押すために駆動輪22を制御して、ロボット1を家具9側に走行させる。
このとき、家具9の引出9aを押す動作中、駆動輪22のオフセットX1より長いオフセットX2を有する補助輪21が反力Fの作用方向側に配置された状態が維持される。
一方、制御部7は、反力Fが<式5>を満たさないと判定すると、ロボット1を走行させて当該ロボット1による家具9の引出9aを押す動作を継続するために、駆動輪22を制御する。つまり、反力Fは、駆動輪22が補助輪21に対して反力Fの作用方向側に配置されていてもロボット1が転倒しない程度の反力であるので、補助輪21を駆動輪22に対して家具9と逆側に配置した状態で全方位台車2の本体部3に対する旋回を固定することなく、ロボット1を家具9側に走行させる。
このように本実施の形態のロボットの転倒抑制方法は、駆動輪22のオフセットX1より長いオフセットX2を有する補助輪21を当該駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置するので、駆動輪22で反力Fに対抗する場合に比べて、ロボット1の転倒を抑制しつつ、大きな力をワークに作用させることができる。
ここで、本実施の形態では、ロボット1を家具9に近付ける際に、全方位台車2の向きをワークに力を加える方向と平行に配置しているが、ロボット1を家具9に近付けた際の全方位台車2の向きがワークに力を加える方向と平行でない場合も、上述の制御則に基づいてロボット1を制御すると所謂裏返り動作を行うので、上述のロボットの転倒抑制方法は有効である。
なお、本実施の形態では、力を水平方向に加えることを前提としているが、力を水平方向に加えない場合は、上述の荷重ベクトルのX成分が所定の閾値より大きいか否かを判定すればよい。
また、本実施の形態では、<式3>又は<式5>を満たすと、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置して本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定しているが、<式3>又は<式5>を満たすか否かを問わずに、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置して本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定してもよい。このような構成に対して、本実施の形態では、<式3>又は<式5>を満たす場合のみ、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置して本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定するので、本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定する回数が低減され、制御性を向上させることができる。
<実施の形態2>
次に、ロボットの異なる転倒抑制方法を説明する。なお、実施の形態1のロボットの転倒抑制方法と重複する説明は省略する。ここで、図4(a)〜(c)の上段は、本実施の形態のロボットが家具の引出を引いた際の当該ロボットの状態を段階的に示す側面図である。図4(a)〜(c)の下段は、各々の段階での補助輪と駆動輪との配置関係を示す底面図である。ちなみに、図4(b)及び(c)では、ロボットアーム4の一部を省略して示している。
先ず、本実施の形態のロボットの転倒抑制方法で用いるロボット10の構成を説明する。ロボット10は、実施の形態1のロボット1と略等しい構成とされているが、図4(a)〜(c)に示すように、補助輪として補助輪21(以下、第1の補助輪21という場合がある。)に加え、第2の補助輪24を備えている。
第2の補助輪24は、全方位台車2と本体部3との相対的な旋回が固定されていない状態でロボット10が走行したとき、第1の基準軸L1に対してロボット10の走行方向側と逆側に駆動輪22と共に配置される。つまり、第2の補助輪24は、第1の補助輪21に対してロボット10の走行方向と逆側に配置される。
本実施の形態では、中心軸AX1の延在方向から見て、1つの第2の補助輪24が第2の基準軸L2上に配置されており、第2の補助輪24の接地点(但し、本実施の形態の第2の補助輪24は、ロボット10が傾かないと接地しないので仮想接地点)及び駆動輪22の接地点を結ぶと二等辺三角形となる。
そして、駆動輪22のオフセットX1は、第1の補助輪21のオフセットX2及び第2の補助輪24のオフセットX3より短く、第2の補助輪24のオフセットX3は、第1の補助輪21のオフセットX2以上である。
ここで、第2の補助輪24は、段差を乗り越えることができるように、ロボット10が傾いていない状態で床面から浮いた位置に配置されていることが好ましい。つまり、中心線AX1が駆動輪22側に傾くと、第2の補助輪24が床面に接地する。
次に、本実施の形態のロボット10の転倒抑制方法を説明する。以下の説明では、ロボット10が家具9の引出9aを引く際の転倒抑制方法を説明する。なお、ロボット10が家具9の引出9aを押す際の転倒抑制方法は、ロボット10が家具9の引出9aを引く際の転倒抑制方法と等しい原理であるので説明を省略する。
図5は、ロボットが家具の引出を引く際の転倒抑制方法の流れを示すフローチャート図である。図6(a)〜(c)は、ロボットが家具から離れるに従って変化する、家具の引出を引いた状態でのロボットの重心と駆動輪と第1の補助輪と第2の補助輪との配置関係を示す底面図である。図7(a)〜(c)は、ロボットが家具から離れるに従って変化する、家具の引出を引いた状態でのロボットの重心と駆動輪と第1の補助輪と第2の補助輪との異なる配置関係を示す底面図である。
先ず、制御部7は、ロボットアーム4を制御して当該ロボットアーム4の把持部4aに家具9における引出9aの取っ手を把持させる。そして、制御部7は、図4(a)の上段に示すように、引出9aを引くために駆動輪22を制御し、ロボット10を家具9と逆側に走行させる(S11)。
このとき、第1の補助輪21が駆動輪22及び第2の補助輪24に対して家具9側に配置されているが、図4(a)の下段に示すように、一般的なロボットと同様に、全方位台車2と本体部3との相対的な旋回を固定していないと、家具9の引出9aを引くためにロボット10が当該家具9から離れるに従って、全方位台車2が本体部3に対して旋回して駆動輪22及び第2の補助輪24が第1の補助輪21に対して家具9側に配置される。そして、床面に段差や湾曲などがある場合でも2つの駆動輪22に確実に荷重をかけるためには、中心軸AX1の延在方向から見て、中心軸AX1及び駆動輪22の接地点を結んだ三角形内に、家具9の引出9aを引いた状態でのロボット10の重心G’が配置されている必要がある。
そこで、制御部7は、第3の検出部6が検出したロボットアーム4に作用する荷重に基づいて、重心G’の座標(Xg’、Yg’、Zg’)を検出する(S12)。詳細には、重心G’の座標Xg’は、<式6>で求めることができる。
<式6>
Xg’=(Mg×Xg+F×T)/Mg
また、重心G’の座標Yg’は、<式7>で求めることができる。
<式7>
Yg’=(Mg×Yg+F×T)/Mg
なお、重心G’の座標Zg’は、床面が水平であり、且つ家具9の引出9aを引く方向が水平方向であるため、重心Gの座標Zgと等しい。
そして、制御部7は、中心軸AX1の延在方向から見て、重心G’が中心軸AX1及び駆動輪22の接地点を結んだ第1の三角形A1内に配置されるか否かを判定する(S13)。
なお、S13の工程を行う前に、中心軸AX1の延在方向から見て、重心G’が第1の補助輪21の接地点及び駆動輪22の接地点を結んだ四角形A2内に配置されているか否かを判定してもよいが、ロボット10で家具9の引出9aを引き出した直後の重心G’は、必ず四角形A2内に配置されているので省略してよい。
制御部7は、中心軸AX1の延在方向から見て、重心G’が第1の三角形A1内に配置されると判定すると(S13のYES)、ロボット10による家具9の引出9aを引く動作を継続するために、駆動輪22を制御してロボット10を家具9と逆側に走行させる(S14)。
このとき、図6(a)に示すようにロボット10が家具9の引出9aを引き始めた当初では、中心軸AX1の延在方向から見て重心G’が第1の三角形A1内に配置されていない(但し、重心G’は四角形A2内には配置されている)が、ロボット10が家具9から離れるに従って、図6(b)及び(c)に示すように全方位台車2が本体部3に対して旋回して駆動輪22及び第2の補助輪24が第1の補助輪21に対して家具9側に配置され、重心G’が第1の三角形A1内に配置される。
一方、制御部7は、中心軸AX1の延在方向から見て、重心G’が第1の三角形A1内に配置されないと判定すると(S13のNO)、重心G’が駆動輪22の接地点及び第2の補助輪24の接地点を結んだ第2の三角形A3内に配置されるか否かを判定する(S15)。
制御部7は、中心軸AX1の延在方向から見て、重心G’が第2の三角形A3内に配置されると判定すると(S15のYES)、第2の補助輪24が反力Fの作用方向側に配置された状態で本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定し、ロボット10による家具9の引出9aを引く動作を継続するために、駆動輪22を制御してロボット10を家具9と逆側に走行させる(S16)。
このとき、図7(a)に示すようにロボット10が家具9の引出9aを引き始めた当初では、中心軸AX1の延在方向から見て重心G’が第2の三角形A3内に配置されていない(但し、重心G’は四角形A2内には配置されている)が、ロボット10が家具9から離れるに従って、全方位台車2が本体部3に対して旋回して駆動輪22及び第2の補助輪24が第1の補助輪21に対して家具9側に配置されて、図7(b)に示すように重心G’が四角形A2外に配置されると、ロボット10が家具9側に傾く。その結果、図7(c)に示すように重心G’が第2の三角形A3内に配置されて、第2の補助輪24が床面に接地する。ちなみに、ロボット10が傾く直前の重心G’を仮想線で示している。
ここで、ロボット10は、当該ロボット10の傾きを検出する第4の検出部11を備えていることが好ましく、第4の検出部11が検出したロボット10の傾きに基づいて、制御部7は、ロボットアーム4の手先位置などを制御するとよい。
一方、制御部7は、中心軸AX1の延在方向から見て、重心G’が第2の三角形A3内に配置されないと判定すると(S15のNO)、ロボット10が転倒する可能性があるので、家具9の引出9aを引く動作を中止させる(S17)。
このように本実施の形態のロボットの転倒抑制方法は、駆動輪22のオフセットX1に対して長いオフセットX3を有する第2の補助輪24を当該駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置するので、一般的なロボットのような駆動輪22で反力Fに対抗する場合に比べて、ロボット10の転倒を抑制しつつ、大きな力をワークに作用させることができる。
しかも、重心G’が第1の三角形A1内に配置されている場合は、2つの駆動輪22に確実に荷重がかかるため、ワークに力を加える際のロボット10の走破性の低下を抑制することができる。
<他の実施の形態>
実施の形態1では、先ず、家具9の引出9aを引くためにロボット1が家具9に近づき、その後、ロボット1が家具9から離れ、再度、ロボット1が家具9に近付くことで、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置しているが、予め、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置して本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定してもよい。つまり、実施の形態1を例に説明すると、最初に家具9の引出9aを引くためにロボット1が家具9に近付いた段階(図1(a)の状態)で、既に補助輪21が駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置されているので、その状態で本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定してもよい。これにより、タスクを迅速に実行することができる。
また、実施の形態1では、ロボット1を走行させることで、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置しているが、駆動部31によって本体部3に対して全方位台車2を回転させることで、補助輪21を駆動輪22に対して反力Fの作用方向側に配置してもよい。このような場合は、例えば、ワークに力を加える方向に対して全方位台車2が斜めに配置される状態で当該ロボット1がワークに近付いた場合などにタスクを迅速に実行することができる。
要するに、本体部3に対する全方位台車2の旋回を固定する前に、最もオフセットが長い車輪を他の車輪に対して反力Fの作用方向側に配置していればよい。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 ロボット
2 全方位台車、21 補助輪(第1の補助輪)、22 駆動輪、23 天板、23a 旋回軸、24 第2の補助輪
3 本体部、31 駆動部、31a 第1の検出部
4 ロボットアーム、4a 把持部
5 第2の検出部
6 第3の検出部
7 制御部
8 カバー部材
9 家具
9a 引出
10 ロボット
11 第4の検出部
100 ロボット
101 補助輪
102 駆動輪
103 全方位台車
104 本体部
105 ロボットアーム
AX1 全方位台車の中心軸
AX2 本体部の中心軸
X1 駆動輪のオフセット
X2 第1の補助輪のオフセット
X3 第2の補助輪のオフセット
G ワークに力を加えていない状態でのロボットの重心
G’ ワークに力を加えている状態でのロボットの重心

Claims (4)

  1. 車輪として、自在車輪である第1の補助輪と、一対の駆動輪と、を有する全方位台車と、
    前記全方位台車に対して旋回可能に連結される本体部と、
    前記本体部に連結されるロボットアームと、
    を備え、
    前記全方位台車が走行するにつれ、前記駆動輪が前記全方位台車の中心軸に対して当該全方位台車の走行方向と逆側に配置されるように、前記全方位台車が前記本体部に対して旋回するロボットの転倒抑制方法であって、
    前記全方位台車の接地面に平行な面における、前記一対の駆動輪を結んだ線分が延びる向きをY軸、前記Y軸に対して垂直な向きをX軸、前記中心軸を通り、且つ前記Y軸と平行な軸を基準軸とし、前記全方位台車の各車輪における前記基準軸からのX軸方向の長さを前記各車輪のオフセットとしたとき、
    前記オフセットが最も長い車輪が、前記中心軸に対して、前記ロボットアームで保持したワークに力を加えるために前記ロボットが走行する方向と逆側に配置された状態で、前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止する工程と、
    前記ロボットアームによって前記ワークを保持し前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止した状態で、前記ワークに力を加える方向に前記ロボットを走行させる工程と、
    を備える、ロボットの転倒抑制方法。
  2. 前記ワークに力を加える方向に前記ロボットが走行したとき、前記ワークから受ける反力が設定された閾値よりも大きいか否かを判定する工程を備え、
    前記ワークから受ける反力が設定された閾値よりも大きい場合に、前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止する、請求項1に記載のロボットの転倒抑制方法。
  3. 前記全方位台車は、前記駆動輪及び前記第1の補助輪のオフセットよりも長いオフセットを有する第2の補助輪を備え、
    前記第2の補助輪が、前記中心軸に対して、前記ワークに力を加えるために前記ロボットが走行する方向と逆側に配置された状態で、前記本体部に対する前記全方位台車の旋回を禁止する、請求項1に記載のロボットの転倒抑制方法。
  4. 前記第1の補助輪は、前記基準軸を挟んで一方の側に配置され、前記第2の補助輪及び前記駆動輪は、前記基準軸を挟んで他方の側に配置され、
    前記第1の補助輪及び前記駆動輪が接地しているとき、前記第2の補助輪は接地していない、請求項3に記載のロボットの転倒抑制方法。
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