JP6350152B2 - ダイカスト用スリーブ - Google Patents
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Description
金属製の外筒内にセラミックス製の内筒を設けてなるスリーブ部材と、前記スリーブ部材の一方の端部に固定された先端リング部材とを備え、
前記外筒の一方の端部の外周面に外周嵌合面とオネジ部とを有し、
前記先端リング部材の内周面に、前記外周嵌合面と嵌合する内周嵌合面と前記オネジ部に螺合するメネジ部とを有し、
前記先端リング部材は、前記外筒の前記外周嵌合面と前記先端リング部材の前記内周嵌合面とが焼嵌めされるとともに、前記外筒の前記オネジ部と前記先端リング部材の前記メネジ部とが螺合されることによって前記スリーブ部材に固定されていることを特徴とする。
前記外筒には、前記一方の端部先端から順に外周嵌合面及びオネジ部を有し、
前記先端リング部材には、前記外周嵌合面及び前記オネジ部に対応する位置に、それぞれ内周嵌合面及びメネジ部を有する。
前記外筒には、前記一方の端部先端から順にオネジ部及び外周嵌合面を有し、
前記先端リング部材には、前記オネジ部及び前記外周嵌合面に対応する位置に、それぞれメネジ部及び内周嵌合面を有する。
前記外筒には、前記一方の端部先端から順に第1の外周嵌合面、オネジ部及び第2の外周嵌合面を有し、
前記先端リング部材には、前記第1の外周嵌合面、前記オネジ部及び前記第2の外周嵌合面に対応する位置に、それぞれ第1の内周嵌合面、メネジ部及び第2の内周嵌合面を有する。
図1〜図3は本発明のダイカスト用スリーブの一例を示す。ダイカスト用スリーブは、外筒11内に内筒12が焼嵌めされた構造のスリーブ部材1と、外筒11の一方の端部11aに固定された先端リング部材2と外筒11の後端面11bに複数のボルト31により固定された後端リング部材3とからなる。前記外筒11の一方の端部11aの外周面には外周嵌合面11cとオネジ部11dとが設けられており、前記先端リング部材2の内周面には前記外周嵌合面11cと嵌合する内周嵌合面2cと前記オネジ部11dに螺合するメネジ部2dとを有し、前記先端リング部材2は、前記外筒11の前記外周嵌合面11cと前記先端リング部材2の前記内周嵌合面2cとが焼嵌めされるとともに、前記外筒11の前記オネジ部11dと前記先端リング部材2の前記メネジ部2dとが螺合されることによって前記スリーブ部材1に固定されている。先端リング部材2はダイカストマシンのスプールブッシュ(図示せず)側に固定される。スリーブ部材1はダイカストマシンのプラテン(図示せず)側の保持部材30により支持される。
スリーブ部材1の外筒11には、図2及び図3に示すように、その一方の端部11aの外周面に端面11e側から順に外周嵌合面11c及びオネジ部11dが隣接して設けられており、一方で先端リング部材2には、前記外周嵌合面11c及び前記オネジ部11dに対応する位置に、それぞれ内周嵌合面2c及びメネジ部2dが設けられている。スリーブ部材1の外筒11に先端リング部材2を固定した状態を図3(c)に示す。先端リング部材2は、外筒11の外周嵌合面11cと先端リング部材2の内周嵌合面2cとが嵌合部42で焼嵌めされるとともに、外筒11のオネジ部11dと先端リング部材2のメネジ部2dとが螺合部41で螺合されることによってスリーブ部材1に強固に固定されている。
本発明の第2の態様は、図4及び図5に示すように、スリーブ部材1の外筒11には一方の端部11aの外周面に端面11e側から順にオネジ部11d及び外周嵌合面11cが隣接して設けられており、一方で先端リング部材2には、前記オネジ部11d及び前記外周嵌合面11cに対応する位置に、それぞれメネジ部2d及び内周嵌合面2cが設けられている。スリーブ部材1の外筒11に先端リング部材2を固定した状態を図5(c)に示す。先端リング部材2は、外筒11の外周嵌合面11cと先端リング部材2の内周嵌合面2cとが嵌合部42で焼嵌めされるとともに、外筒11のオネジ部11dと先端リング部材2のメネジ部2dとが螺合部41で螺合されることによってスリーブ部材1に強固に固定されている。
本発明の第3の態様は、図6及び図7に示すように、スリーブ部材1の外筒11には一方の端部11aの外周面に端面11e側から順に第1の外周嵌合面11c'、オネジ部11d及び第2の外周嵌合面11c''が隣接して設けられており、一方で先端リング部材2には、前記第1の外周嵌合面11c'、前記オネジ部11d及び前記第2の外周嵌合面11c''に対応する位置に、それぞれ第1の内周嵌合面2c'、メネジ部2d及び第2の内周嵌合面2c''が設けられている。スリーブ部材1の外筒11に先端リング部材2を固定した状態を図7(c)に示す。先端リング部材2は、外筒11の第1の外周嵌合面11c'と先端リング部材2の第1の内周嵌合面2c'とが嵌合部42'で焼嵌めされ、第2の外周嵌合面11c''と先端リング部材2の第2の内周嵌合面2c''とが嵌合部42''で焼嵌めされるとともに、外筒11のオネジ部11dと先端リング部材2のメネジ部2dとが螺合部41で螺合されることによってスリーブ部材1に強固に固定されている。
スリーブ部材は、金属製の外筒11内にセラミックス製の内筒12を焼嵌めしてなるのが好ましい。外筒11を形成する金属は、20℃から300℃までの平均熱膨張係数が1×10-6/℃〜5×10-6/℃であり、20℃から600℃までの平均熱膨張係数が5×10-6/℃以上である、いわゆる高強度低熱膨張性金属であるのが好ましい。このような金属の一例は、Fe-Ni-Co系合金に1種以上の析出強化元素を添加したものであり、析出強化元素としてはAl、Ti、Nb等が挙げられる。このような金属の好ましい組成例は、Ni:30〜35質量%、Co:12〜17質量%、Al:0.5〜1.5質量%、Ti:1.5〜3質量%、残部Feである。Al及びTiは析出強化元素として作用する。
外筒11の一方の端部11aに焼嵌めされる先端リング部材2は、高強度及び低熱膨張性の金属からなるスリーブ部材1(外筒11)と連結するので、高強度を有することが望ましい。なお、螺合部及び嵌合部を有する構造の場合、焼嵌めだけでなく、ねじにより締結されるので、材質に関わらず、冷却手段は必ずしも必要ではない。特に、先端リング部材2を外筒11と同じ高強度低熱膨張性金属で形成した場合(熱膨張係数が同じ場合)は、冷却手段を設けなくても温度上昇による焼嵌部のゆるみがほとんど生じないので冷却手段が不要となる。従って、このような高強度低熱膨張性金属の使用は、先端リング部材2に冷却手段を形成できない構成に適している。ただし、そのような場合でも、先端リング部材の温度300℃以下で使用することが望ましい。
本発明のダイカスト用スリーブの製造方法の一例を以下詳細に説明するが、勿論他の方法でも製造可能である。なおこの例では、本発明のダイカスト用スリーブの第1の態様について述べるが、第2の態様及び第3の態様についても同様にして製造することができる。
図1〜図3に示す構造のダイカスト用スリーブを作製した。このダイカスト用スリーブは、Ni:32.6質量%、Co:14.9質量%、Al:0.8質量%、及びTi:2.3質量%、残部Fe及び不可避的不純物からなる高強度低熱膨張性金属(20℃から300℃までの平均熱膨張係数:3.6×10-6/℃、20℃から600℃までの平均熱膨張係数:9.5×10-6/℃、20℃の引張強さ1205 MPa及び300℃の引張り強さ940 MPa)製の外筒11(外径135 mm、内径95 mm、長さ345 mm)と、Si3N4:87質量%、Y2O3:6質量%、Al2O3:4質量%、及びAlN:3質量%の組成の原料粉末を焼結してなるサイアロン製の内筒12(外径95 mm、内径75 mm、長さ345 mm)と、前記外筒11と同じ高強度低熱膨張性金属製の先端リング部材2と、SKD61(熱間金型用鋼)製の後端リング部材3とを備えていた。
11・・・外筒
11a・・・一方の端部
11b・・・後端面
11c・・・外周嵌合面
11d・・・オネジ部
11e・・・端面
11f,11g,11h・・・端面
12・・・内筒
12a・・・開口部
2・・・先端リング部材
2c・・・内周嵌合面
2d・・・メネジ部
2e・・・当接面
2f,2g,2h・・・端面
3・・・後端リング部材
41・・・螺合部
42・・・嵌合部
31,51・・・ボルト
55・・・ボルト挿通孔
7・・・溶湯の供給口
Claims (7)
- 金属製の外筒内にセラミックス製の内筒を設けてなるスリーブ部材と、前記スリーブ部材の一方の端部に固定された先端リング部材とを備えるダイカスト用スリーブであって、
前記外筒の一方の端部の外周面に外周嵌合面とオネジ部とを有し、
前記先端リング部材の内周面に、前記外周嵌合面と嵌合する内周嵌合面と前記オネジ部に螺合するメネジ部とを有し、
前記先端リング部材は、前記外筒の前記外周嵌合面と前記先端リング部材の前記内周嵌合面とが焼嵌めされるとともに、前記外筒の前記オネジ部と前記先端リング部材の前記メネジ部とが螺合されることによって前記スリーブ部材に固定されていることを特徴とするダイカスト用スリーブ。 - 請求項1に記載のダイカスト用スリーブにおいて、
前記外筒には、前記一方の端部先端から順に外周嵌合面及びオネジ部を有し、
前記先端リング部材には、前記外周嵌合面及び前記オネジ部に対応する位置に、それぞれ内周嵌合面及びメネジ部を有することを特徴とするダイカスト用スリーブ。 - 請求項1に記載のダイカスト用スリーブにおいて、
前記外筒には、前記一方の端部先端から順にオネジ部及び外周嵌合面を有し、
前記先端リング部材には、前記オネジ部及び前記外周嵌合面に対応する位置に、それぞれメネジ部及び内周嵌合面を有することを特徴とするダイカスト用スリーブ。 - 請求項1に記載のダイカスト用スリーブにおいて、
前記外筒には、前記一方の端部先端から順に第1の外周嵌合面、オネジ部及び第2の外周嵌合面を有し、
前記先端リング部材には、前記第1の外周嵌合面、前記オネジ部及び前記第2の外周嵌合面に対応する位置に、それぞれ第1の内周嵌合面、メネジ部及び第2の内周嵌合面を有することを特徴とするダイカスト用スリーブ。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のダイカスト用スリーブにおいて、
前記オネジ部と前記メネジ部との螺合部分の軸方向長さL1と、前記外周嵌合面と前記内周嵌合面との焼嵌め部分の軸方向合計長さL2とが、式:50 mm≦L1 +L2≦250 mmを満たすことを特徴とするダイカスト用スリーブ。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のダイカスト用スリーブにおいて、
ダイカスティング中の前記スリーブの温度範囲において、前記先端リング部材が前記外筒より大きな平均熱膨張係数を有することを特徴とするダイカスト用スリーブ。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のダイカスト用スリーブにおいて、
ダイカスティング中の前記スリーブの温度範囲において、前記先端リング部材が前記外筒と同じ平均熱膨張係数を有することを特徴とするダイカスト用スリーブ。
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