<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図7によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図3に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、チューナーTと、スタンドSと、を備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長の方形(矩形状、長手状)をなし、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、画像を表示可能な液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11に表示のための光を照射する外部光源であるバックライト装置(照明装置)12と、を備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持された構成とされる。
液晶パネル11は、図2に示すように、平面に視て横長の方形(矩形状、長手状)をなしており、透光性に優れた一対のガラス製の基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板間に液晶が封入された構成とされる。一方の基板(アレイ基板)には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方の基板(CF基板)には、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。この液晶パネル11は、画面中央側にあって画像が表示可能な表示領域と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状(額縁状)をなす非表示領域とに区分されている。なお、一対の基板の外面側には、表裏一対の偏光板がそれぞれ貼り付けられている。
バックライト装置12は、図2に示すように、表側(光出射側、液晶パネル11側)に向けて開口する光出射部14cを有した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の光出射部14cを覆うようにして配される光学部材(光学シート)15と、を備える。さらに、シャーシ14内には、光源であるLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)17と、複数のLED17が実装されたLED基板(光源基板)18と、LED17からの光を導光して光学部材15(液晶パネル11)へと導く導光板19と、導光板19及び光学部材15を表側から押さえてその保持を図ることが可能なフレーム(保持部材)16と、が備えられる。そして、このバックライト装置12は、その長辺側の両端部のうちの一方(図2及び図4に示す手前側、図3に示す左側)の端部に、LED基板18が配されており、そのLED基板18に実装された各LED17が液晶パネル11における長辺側の一端部寄りに偏在していることになる。このように、本実施形態に係るバックライト装置12は、LED17の光が導光板19に対して片側からのみ入光される片側入光タイプのエッジライト型(サイドライト型)とされている。以下では、バックライト装置12の各構成部品について詳しく説明する。
シャーシ14は、例えばアルミニウム板や電気亜鉛めっき綱板(SECC)などの金属板からなり、図2及び図4に示すように、平面に視て液晶パネル11と同様に横長の方形状をなすとともに、その長辺方向がX軸方向(水平方向)と一致し、短辺方向がY軸方向(鉛直方向)と一致している。シャーシ14は、横長の方形状をなす底板14aと、底板14aにおける長辺側及び短辺側の各外端からそれぞれ一対ずつ立ち上がる側板14bと、を有しており、このうち長辺側の一方(図2及び図4に示す手前側、図3に示す左側)の側板14bに対してLED基板18が取り付けられている。また、各側板14bには、フレーム16及びベゼル13がねじ止め可能とされる。
光学部材15は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学部材15は、導光板19の表側(光出射側)に載せられていて液晶パネル11と導光板19との間に介在して配されることで、導光板19からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル11に向けて出射させる。光学部材15は、互いに積層される複数枚(本実施形態では3枚)のシート状の部材からなるものとされる。具体的には、本実施形態に係る光学部材15には、導光板19側から順に光拡散シート(光拡散部材)15a、レンズシート(集光部材)15b、反射型偏光シート15cの3枚が含まれている。このうち、光拡散シート15aは、導光板19の光出射面19aの表側に直接載置される形で積層配置されていて、導光板19の光出射面19aからの出射光に拡散作用を付与するものとされる。光拡散シート15aの詳しい構成については、後に改めて説明する。レンズシート15bは、一方向に沿って延在する単位レンズを、その延在方向と直交する方向に沿って多数並べて配置した構成とされており、光拡散シート15aを経由した光の進行方向を調節し、集光作用を付与するものとされる。反射型偏光シート15cは、例えば屈折率の互いに異なる層を交互に積層した多層構造を有しており、導光板19からの出射光のうちp波を透過させ、s波を導光板19側へ反射させるものとされる。
フレーム16は、図2に示すように、導光板19及び光学部材15の外周端部に沿って延在する枠状(額縁状)に形成されており、導光板19及び光学部材15の外周端部をほぼ全周にわたって表側から一括して押さえて保持することが可能とされる。このフレーム16は、合成樹脂製とされるとともに、表面が例えば黒色を呈する形態とされることで、遮光性を有するものとされる。フレーム16における一対の長辺部分のうち、LED基板18(LED17)と対向する一方の長辺部分における内面には、図3に示すように、光を反射させる第1反射シート(フレーム側反射シート)20が取り付けられている。第1反射シート20は、フレーム16の長辺部分においてほぼ全長にわたって延在する大きさを有しており、導光板19におけるLED17側の端部とLED基板18とを一括して表側から覆うものとされる。また、フレーム16は、液晶パネル11における外周縁部を裏側から受けることができる。
LED17は、図3及び図4に示すように、LED基板18に固着される基板部上にLEDチップを樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が1種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか1つを単独で用いることができる。このLED17は、LED基板18に対する実装面とは反対側の面が発光面17aとなる、いわゆる頂面発光型とされている。
LED基板18は、図2から図4に示すように、シャーシ14の長辺方向(X軸方向、導光板19における光入射面19bの長手方向)に沿って延在する細長い板状をなすとともに、その板面をX軸方向及びZ軸方向に並行した姿勢、つまり液晶パネル11及び導光板19(光学部材15)の板面と直交させた姿勢でシャーシ14内に収容されている。すなわち、このLED基板18は、板面における長辺方向(長さ方向)がX軸方向と、短辺方向(幅方向)がZ軸方向と、それぞれ一致し、さらには板面と直交する板厚方向がY軸方向と一致した姿勢とされる。LED基板18は、導光板19とシャーシ14における一方の長辺側の側板14bとの間に介在するよう配され、シャーシ14に対してはZ軸方向に沿って表側から収容されるようになっている。LED基板18は、LED17が実装される実装面18aとは反対側の板面がシャーシ14における長辺側の側板14bの内面に接する形でそれぞれ取り付けられている。従って、LED基板18に実装された各LED17の発光面17aが、後述する導光板19の長辺側の端面(光入射面19b)と対向状をなすとともに、各LED17における光軸、つまり発光強度が最も高い光の進行方向がY軸方向(液晶パネル11の板面に並行する方向、LED17と導光板19との並び方向、光入射面19bの法線方向)とほぼ一致する。
LED基板18は、図3及び図4に示すように、その内側、つまり導光板19側を向いた板面(導光板19との対向面)が、上記した構成のLED17が表面実装された実装面18aとされる。LED17は、LED基板18の実装面18aにおいて、その長さ方向(X軸方向)に沿って複数、具体的には例えば8個が所定の間隔を空けつつ一列に(直線的に)並んで配置されている。つまり、LED17は、バックライト装置12における一方の長辺側の端部において長辺方向に沿って複数が間欠的に並んで配置されていると言える。従って、LED17の並び方向は、LED基板18の長さ方向(X軸方向)と一致していることになる。X軸方向について隣り合うLED17間の間隔、つまりLED17の配列間隔(配列ピッチ)は、ほぼ等しいものとされており、別言するとLED17は等ピッチ配列されている、と言える。また、LED基板18の実装面18aには、X軸方向に沿って延在するとともにLED17群を横切って隣り合うLED17同士を直列に接続する、金属膜(銅箔など)からなる配線パターン(図示せず)が形成されており、この配線パターンの端部に形成された端子部に対して図示しないLED駆動回路基板が同じく図示しない配線部材などを介して電気的に接続されることで、各LED17に駆動電力を供給することが可能とされる。このLED基板18は、板面の片面のみが実装面18aとされる片面実装タイプとされている。このLED基板18の基材は、例えばアルミニウムなどの金属製とされ、その表面に絶縁層を介して既述した配線パターン(図示せず)が形成されている。なお、LED基板18の基材に用いる材料としては、合成樹脂やセラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。
導光板19は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な(透光性に優れた)合成樹脂材料(例えばPMMAなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど)からなる。導光板19は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学部材15よりも厚みが大きな板状をなしており、その板面における長辺方向がX軸方向と、短辺方向がY軸方向とそれぞれ一致し、且つ板面と直交する板厚方向がZ軸方向と一致している。導光板19は、図3に示すように、シャーシ14内において液晶パネル11及び光学部材15の直下位置に配されており、その外周端面のうちの一方(図2及び図4に示す手前側、図3に示す左側)の長辺側の端面がシャーシ14における長辺側の一端部に配されたLED基板18の各LED17とそれぞれ対向状をなしている。従って、LED17(LED基板18)と導光板19との並び方向がY軸方向と一致するのに対して、光学部材15(液晶パネル11)と導光板19との並び方向がZ軸方向と一致しており、両並び方向が互いに直交するものとされる。そして、導光板19は、LED17からY軸方向に向けて発せられた光を導入するとともに、その光を内部で伝播させつつ光学部材15側(表側)へ向くよう立ち上げて出射させる機能を有する。
導光板19は、図2及び図4に示すように、シャーシ14の底板14a及び光学部材15の各板面に沿って延在する略平板状をなしており、その板面がX軸方向及びY軸方向に並行するものとされる。導光板19の表裏一対の板面のうち、表側を向いた板面(光学部材15との対向面)が内部の光を光学部材15及び液晶パネル11に向けて出射させる光出射面(出光面)19aとなっている。導光板19における板面に対して隣り合う外周端面のうち、X軸方向(LED17の並び方向、LED基板18の長辺方向)に沿って長手状をなす一対の長辺側の端面のうち、一方(図2及び図4に示す手前側)の端面は、LED17(LED基板18)と所定の空間を空けて対向状をなしており、これがLED17から発せられた光が入射される光入射面(入光面)19bとなっている。この光入射面19bは、LED17と対向状をなしていることから、「LED対向端面(光源対向端面)」を構成している、とも言える。これに対して、導光板19における板面に対して隣り合う外周端面のうち、上記した光入射面19bとは反対側の入光反対端面19dと、光入射面19b及び入光反対端面19dに対して隣り合う短辺側の一対の端面と、がそれぞれLED17とは対向しないLED非対向端面(光源非対向端面)とされる。光入射面19bと対向する各LED17との間の距離は、ほぼ同一とされる。また、光入射面19bは、X軸方向(LED17の並び方向)及びZ軸方向、つまりLED基板18の板面に沿って並行する面とされ、LED17の光軸及び光出射面19aに対して略直交する面とされる。また、LED17と光入射面19bとの並び方向は、Y軸方向と一致しており、光出射面19aに並行している。
導光板19における裏側、つまり光出射面19aとは反対側の反対板面(シャーシ14の底板14aとの対向面)19cには、図3に示すように、その反対板面19cから裏側外部に出射した光を反射して表側へ立ち上げることが可能な第2反射シート(シャーシ側反射シート)21がそのほぼ全域を覆う形で設けられている。言い換えると、第2反射シート21は、シャーシ14の底板14aと導光板19との間に挟まれた形で配されている。この第2反射シート21のうち、導光板19における光入射面19b側の端部は、光入射面19bよりも外側、つまりLED17側に向けて延出されており、この延出部分がフレーム16に取り付けられた第1反射シート20と対向状をなしている。これら第2反射シート21の延出部分と第1反射シート20との間には、LED17と光入射面19bとの間に有される空間が挟み込まれているので、LED17からの光を両反射シート20,21の対向部分間で繰り返し反射して光入射面19bへと効率的に入射させることができる。また、導光板19における反対板面19cには、導光板19内の光を光出射面19aに向けて反射させることで光出射面19aからの出射を促す光反射パターン(本実施形態では図示を省略する)が形成されている。光反射パターンは、反対板面19cの面内において所定の面内分布を持つようパターニングされた光反射部からなり、それにより光出射面19aからの出射光が面内において均一な分布となるよう制御されている。
ここで、光拡散シート15aについて詳しく説明する。光拡散シート15aは、図5に示すように、透光性を有するシート基材22と、シート基材22における表側、つまりレンズシート15b側(液晶パネル11側、導光板19側とは反対側)の板面に形成された光拡散層23と、から構成される。シート基材22は、ほぼ透明で優れた透光性を有するシート状をなしており、例えばPETなどの熱可塑性樹脂材料からなる。光拡散層23は、透光性を有する基材23aと、基材23a中に多数分散配合される光拡散粒子(球状フィラー)23bと、から構成されている。このうち、基材23aは、例えばアクリル系樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂などのほぼ透明で優れた透光性を有する合成樹脂材料を主原料としており、その屈折率が例えば1.3〜1.6程度とされる。光拡散粒子23bは、例えばシリカ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛などの無機材料およびアクリル系樹脂、ポリウレタン、ポリスチレンなどの有機材料のようなほぼ透明で優れた透光性を有する合成樹脂材料からなり、その屈折率は例えば1.3〜1.6程度とされる。光拡散粒子23bは、その断面形状が略真円形状となる球状に形成されており、それにより光拡散粒子23bに当たった光を等方的に拡散させることが可能とされる。この光拡散シート15aでは、光を拡散させる程度である拡散度合いの面内分布が、光拡散粒子23bの分布密度(光拡散層23(光拡散シート15a)における単位体積当たりの光拡散粒子23bの体積比率)に依存するものとされており、光拡散粒子23bの分布密度が高ければ拡散度合いも高くなるのに対し、光拡散粒子23bの分布密度が低ければ拡散度合いも低くなる傾向にある。
そして、本実施形態に係る光拡散シート15aは、図3に示すように、その一部、具体的にはLED17側の端側部分が、拡散度合いがLED17との位置関係に応じて変化する可変拡散部24とされる。さらには、光拡散シート15aは、可変拡散部24を除いた大部分が、拡散度合いがLED17との位置関係に拘わらずほぼ一定とされる一定拡散部25とされる。以下では、光拡散シート15aにおける可変拡散部24及び一定拡散部25の拡散度合いの詳細に関して、図6及び図7を用いて説明する。図6は、光拡散シート15aの拡散度合いを表すヘイズ値(曇度、濁度)を、Y軸方向に沿って光拡散シート15aにおけるY1端からY2端に至るまでの分布を表すグラフである。このヘイズ値の単位は、「%」である。ヘイズ値は、全光線透過光に対する拡散透過光の割合のことであり、ヘイズ値が高いほど拡散透過光の割合が高くなるとともに拡散度合いが高くなるのに対し、ヘイズ値が低いほど拡散透過光の割合が低くなるとともに拡散度合いが低くなる、と言える。図7は、光拡散シート15aのヘイズ値を、X軸方向に沿って光拡散シート15aにおけるX1端からX2端に至るまでの分布を表すグラフである。なお、図6の横軸に記載されたY1端及びY2端は、図3及び図4中に記載された符号により示される位置と一致しており、具体的には、Y1端がY軸方向について光拡散シート15aにおけるLED17側の端位置(光入射面19b側の端位置)を、Y2端がY軸方向について光拡散シート15aにおけるLED17側とは反対側の端位置(入光反対端面19d側の端位置)を、それぞれ表している。また、図3,図4及び図6中には、可変拡散部24及び一定拡散部25の形成範囲(占有範囲)を表す矢線をそれぞれ記載している。図7の横軸に記載されたX1端及びX2端は、図4中に記載された符号により示される位置と一致しており、具体的には、X1端がX軸方向について光拡散シート15aにおける一方(図4の左側)の端位置を、X2端がX軸方向について光拡散シート15aにおける他方(図4の右側)の端位置を、それぞれ表している。
可変拡散部24は、図3及び図6に示すように、Y軸方向について光拡散シート15aにおけるLED17側の端位置(図3及び図4に示すY1端)から所定範囲にわたる部分であり、そのヘイズ値(拡散度合い)がY軸方向(LED17と導光板19との並び方向、光入射面19bの法線方向)についてLED17側の端位置に近づくのに従って高くなるものとされる。より詳細には、可変拡散部24は、そのヘイズ値がY軸方向についてLED17側の端位置に近づくのに従って連続的に漸次高くなり、逆にY軸方向についてLED17側の端位置から遠ざかるのに従って連続的に漸次低くなるよう構成されている。可変拡散部24におけるヘイズ値の変化を表すグラフは、LED17側の端位置に近づくに連れてヘイズ値が緩やかに上昇する、円弧状のカーブを有するものとされる。可変拡散部24におけるヘイズ値の最小値は、例えば94.8%程度であるのに対し、最大値は、例えば99.3%程度であり、その差は4.5%程度とされる。このように可変拡散部24のヘイズ値を変化させるには、光拡散層23の基材23aに含まれる光拡散粒子23bの分布密度、具体的には光拡散粒子23bの粒径及び分布量(分布数量)を共に変化させるようにしている。具体的には、可変拡散部24では、Y軸方向についてLED17側の端位置に近づくのに従って光拡散粒子23bの粒径が大きくなるとともに光拡散粒子23bの分布量が多くなり、逆にY軸方向についてLED17側の端位置から遠ざかるのに従って光拡散粒子23bの粒径が小さくなるとともに光拡散粒子23bの分布量が少なくなるものとされる。可変拡散部24におけるY軸方向についての寸法、つまり光拡散シート15aにおけるLED17側の端位置から可変拡散部24と一定拡散部25との境界位置(拡散度合いの変化開始位置)Y3までの距離が、光拡散シート15aにおける短辺寸法、つまりY軸方向(鉛直方向)についての外寸Lvの1/10よりも小さくなっている。従って、光拡散シート15aは、可変拡散部24が、光拡散シート15aにおけるLED17側の端位置からの距離が光拡散シート15aのY軸方向についての外寸Lvの1/10の寸法(Lv/10)となる位置Y4よりもLED17側(Y1端側)に配されるよう構成されている、と言える。また、可変拡散部24におけるヘイズ値の変化率は、可変拡散部24におけるヘイズ値の最大値と最小値との差を、可変拡散部24におけるY軸方向についての寸法(Lv/10よりも小さい寸法)によって除することで得られるものとされる。
一定拡散部25は、図3及び図6に示すように、光拡散シート15aのうち可変拡散部24に対してLED17側とは反対側に隣り合う部分、より詳しくはY軸方向について可変拡散部24におけるLED17側とは反対側の端位置(拡散度合いの変化開始位置)Y3から光拡散シート15aにおけるLED17側とは反対側の端位置(図3及び図4に示すY2端)に至る範囲の部分からなる。一定拡散部25は、Y軸方向について可変拡散部24におけるLED17側とは反対側の端位置Y3から光拡散シート15aにおけるLED17側とは反対側の端位置に至るまでの間、そのヘイズ値(拡散度合い)がLED17からの距離とは無関係にほぼ一定で且つ可変拡散部24におけるヘイズ値の最大値よりも低くて同ヘイズ値の最小値とほぼ等しくされている。この一定拡散部25では、光拡散層23の基材23aに含まれる光拡散粒子23bの分布密度(光拡散粒子23bの粒径及び分布量)が、Y軸方向についての位置に拘わらずほぼ一定になるよう構成されている。一定拡散部25におけるY軸方向についての寸法、つまり光拡散シート15aにおける可変拡散部24と一定拡散部25との境界位置Y3から光拡散シート15aにおけるLED17側とは反対側の端位置までの距離が、光拡散シート15aにおける短辺寸法、つまりY軸方向についての外寸Lvの9/10よりも大きくなっている。すなわち、一定拡散部25は、光拡散シート15aにおける短辺方向についてLED17側の端側部分を除いた大部分によって構成されている、と言える。
可変拡散部24及び一定拡散部25は、図7に示すように、そのヘイズ値がX軸方向についての位置に拘わらずほぼ一定とされている。なお、図7では、光拡散シート15aのY1端におけるヘイズ値(可変拡散部24のヘイズ値の最大値)を実線で、光拡散シート15aのY2端におけるヘイズ値(一定拡散部25のヘイズ値及び可変拡散部24のヘイズ値の最小値)を二点鎖線で、それぞれ表している。これら可変拡散部24及び一定拡散部25では、光拡散層23の基材23aに含まれる光拡散粒子23bの分布密度(光拡散粒子23bの粒径及び分布量)が、X軸方向についての位置に拘わらずほぼ一定なるよう構成されている。
上記のような光拡散粒子23bの分布密度を有する光拡散シート15aを製造するには、例えば製造過程において光拡散粒子23bを基材23a中に散布するに際して、一定拡散部25には、一定の粒径の光拡散粒子23bを一定の単位時間当たりの散布量でもって散布するのに対し、可変拡散部24には、LED17側の端位置に近づくに連れて散布する光拡散粒子23bの粒径を大きくするとともに光拡散粒子23bの散布量を多くするようにしている。具体的に可変拡散部24に散布する光拡散粒子23bの粒径をY軸方向の位置に応じて異なるよう制御するには、例えば光拡散粒子23bを篩いにかけるようにし、その篩いにおける通過許容粒径を、Y軸方向についてLED17側の端位置に近づくほど大きくなるように設定すればよい。また、具体的に可変拡散部24に散布する光拡散粒子23bの分布量をY軸方向の位置に応じて異なるよう制御するには、例えば上記した篩いに対する光拡散粒子23bの供給量を、Y軸方向についてLED17側の端位置に近づくほど多くなるように設定すればよい。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。上記した構成の液晶表示装置10の電源をONすると、図示しないコントロール基板のパネル制御回路により液晶パネル11の駆動が制御されるとともに、図示しないLED駆動回路基板のLED駆動回路からの駆動電力がLED基板18の各LED17に供給されることでその駆動が制御される。各LED17からの光は、導光板19により導光されることで、光学部材15を介して液晶パネル11に照射され、もって液晶パネル11に所定の画像が表示される。以下、バックライト装置12に係る作用について詳しく説明する。
各LED17を点灯させると、各LED17から出射した光は、図3に示すように、導光板19における光入射面19bに入射する。ここで、LED17と光入射面19bとの間には、所定の空間が保有されているものの、その空間が表側の第1反射シート20と裏側の第2反射シート21の延出部分との間に挟み込まれているから、LED17からの光は両反射シート20,21の対向部分により繰り返し反射されることで、効率的に光入射面19bに入射される。光入射面19bに入射した光は、導光板19における外部の空気層との界面にて全反射されたり、第2反射シート21により反射されるなどして導光板19内を伝播されつつ、光反射パターンの光反射部にて散乱反射されることで、光出射面19aに対する入射角が臨界角を超えない光となって光出射面19aからの出射が促されるようになっている。導光板19の光出射面19aを出射した光は、光学部材15を構成する光拡散シート15a、レンズシート15b、及び反射型偏光シート15cを順次に透過する過程でそれぞれ光学作用を付与された上で液晶パネル11に対して照射される。以下では、光拡散シート15aに関する作用について詳しく説明する。
導光板19の光出射面19aを出射した出射光が光拡散シート15aに入射されると、その光が光拡散シート15aに含まれる光拡散粒子23bにあたることで拡散作用が付与されるようになっている(図5を参照)。ここで、光出射面19aからの出射光に関して、特に光出射面19aの面内におけるLED17側の端側部分では、図4に示すように、X軸方向に沿って複数が間欠的に並んで配されるLED17の配置などに起因して出射光量にムラが生じ易くなる場合がある。具体的には、光出射面19aのうち、X軸方向についてLED17と重なり合う部分(LED17の配光範囲となる部分)と、X軸方向についてLED17とは重なり合わない部分(LED17の配光範囲外となる部分)と、を比較すると、前者の出射光量が相対的に多くなるのに対し、後者の出射光量が相対的に少なくなる傾向にあり、それに起因して後者においては暗部が視認され易いものとなっていた。この導光板19の光出射面19aからの出射光量に係るムラは、Y軸方向についてLED17(光入射面19b)から遠ざかるほど目立ち難くなるのに対し、Y軸方向についてLED17(光入射面19b)に近づくほど目立ち易くなる傾向にある。
その点、図6に示すように、光拡散シート15aのうちLED17側の端側部分を、ヘイズ値(出射光を拡散させる拡散度合い)がLED17側の端位置に近づくのに従って高くなる可変拡散部24としているので、上記したLED17の配置などに起因して導光板19の出射光量にムラが生じていても、そのムラに応じてヘイズ値が変化する可変拡散部24によって導光板19の出射光が良好に拡散されるようになっている。詳しくは、可変拡散部24は、Y軸方向について導光板19の出射光量に生じ得るムラの度合いが強くなるほど(LED17側の端位置に近づくほど)ヘイズ値が高くなるのに対し、Y軸方向について導光板19の出射光量に生じ得るムラの度合いが弱まるほど(LED17側の端位置から遠ざかるほど)ヘイズ値が低くなっているので、可変拡散部24に入射する光量のムラが強いほどその光が高い拡散度合いでもって拡散されるのに対し、可変拡散部24に入射する光量のムラが弱いほどその光が低い拡散度合いでもって拡散される。つまり、可変拡散部24では、導光板19の出射光量のムラの強弱にヘイズ値の高低が従う形で変化するものとされているので、可変拡散部24を透過して出射する出射光量がY軸方向について良好に均一化されるようになっている。しかも、可変拡散部24におけるヘイズ値は、Y軸方向について連続的に漸次変化するものとされていて、その変化が導光板19の出射光量のムラの変化により好適に適合しており、それにより可変拡散部24の出射光量がY軸方向について一層良好に均一化されるようになっている。
さらには、光拡散シート15aは、図6に示すように、可変拡散部24に加えて、ヘイズ値がLED17とのY軸方向についての位置関係に拘わらず一定とされる一定拡散部25を有している。光拡散シート15aのうちの可変拡散部24では、そのヘイズ値の最大値が一定拡散部25の拡散度合いよりも高くされるとともにそのヘイズ値がLED17とのY軸方向についての位置関係に応じて変化するため、可変拡散部24の出射光量が一定拡散部25の出射光量に比べて相対的に少なくなるとともにその出射光量がLED17とのY軸方向についての位置関係に応じて変化する傾向にある。これに対し、光拡散シート15aのうちの一定拡散部25では、そのヘイズ値が可変拡散部24のヘイズ値の最大値よりも低くて同ヘイズ値の最小値と同等とされるとともにそのヘイズ値がLED17とのY軸方向についての位置関係に拘わらず一定とされているから、一定拡散部25の出射光量が可変拡散部24の出射光量に比べて相対的に多くなるとともにその出射光量がLED17との位置関係に拘わらず一定となる。このような一定拡散部25が可変拡散部24に加えて光拡散シート15aに有されることで、光拡散シート15aの出射光に係る輝度が高く且つ安定したものとなり、輝度の向上及び輝度ムラの抑制を図る上でより好適とされる。
その上、この光拡散シート15aでは、図6に示すように、可変拡散部24におけるY軸方向についての寸法が、光拡散シート15aにおけるY軸方向についての外寸Lvの1/10よりも小さくされるとともに、一定拡散部25におけるY軸方向についての寸法が、光拡散シート15aにおけるY軸方向についての外寸Lvの9/10よりも大きくされている。このことは、光拡散シート15aのうち、LED17側の端位置(Y1端)からの距離が、光拡散シート15aにおけるY軸方向についての外寸Lvの1/10の寸法となる位置Y4よりもLED17側とは反対側の大部分の領域(中央側の領域と、LED17側とは反対側の端側の領域と、を含む)が全て一定拡散部25であり、そこに可変拡散部24が含まれないことを意味している。この光拡散シート15aのうち、LED17側の端位置からの距離が、光拡散シート15aにおけるY軸方向についての外寸Lvの1/10の寸法となる位置Y4よりもLED17側とは反対側の大部分の領域では、出射光量にムラが生じていると、それが輝度ムラとして視認され易くなる傾向にある。従って、可変拡散部24においてそのヘイズ値の変化に伴って可変拡散部24の出射光量に変化が生じていても、それが輝度ムラとして視認され難いものとなる。これにより、輝度ムラを抑制する上で一層好適とされる。
以上のように光拡散シート15aの出射光には、その面内においてムラが生じ難いものとされているので、図3に示すように、レンズシート15b及び反射型偏光シート15cを介して出射されるバックライト装置12の出射光にも輝度ムラが生じ難いものとなる。これにより、バックライト装置12の出射光を利用して液晶パネル11に表示される画像(テレビ画像)に係る表示品位も優れたものとなる。また、仮に光拡散シートのヘイズ値を全域にわたって可変拡散部24のヘイズ値の最大値と等しくなるよう高く設定して輝度ムラの緩和を図るようにした場合に比べると、光の利用効率の低下が抑制され、それにより高い輝度を得ることができる。
以上説明したように本実施形態のバックライト装置(照明装置)12は、LED(光源)17と、外周端面にLED17からの光が入射される光入射面19bを有するとともに一方の板面に光を出射する光出射面19aを有する導光板19と、導光板19に対して光出射面19a側に配されて光出射面19aからの出射光に拡散作用を付与する光拡散シート(光拡散部材)15aであって、少なくともLED17側の端側部分を、出射光を拡散させる拡散度合いがLED17側の端位置に近づくのに従って高くなる可変拡散部24としてなる光拡散シート15aと、を備える。
このようにすれば、LED17からの光は、導光板19の光入射面19bに入射されて導光板19内を伝播された後に、光出射面19aから出射される。光出射面19aからの出射光には、導光板19に対して光出射面19a側に配される光拡散シート15aによって拡散作用を付与される。ここで、光出射面19aからの出射光に関して、特に光出射面19aの面内におけるLED17側の端側部分では、LED17の配置などに起因して出射光量にムラが生じ易くなる場合がある。その点、上記したように光拡散シート15aのうち少なくともLED17側の端側部分を、出射光を拡散させる拡散度合いがLED17側の端位置に近づくのに従って高くなる可変拡散部24としているので、LED17の配置などに起因して導光板19の出射光量にムラが生じていても、そのムラに応じて拡散度合いが変化する可変拡散部24によって導光板19の出射光が良好に拡散され、もって当該バックライト装置12の出射光に輝度ムラが生じ難いものとなる。また、仮に光拡散シートの拡散度合いを全域にわたって高くして輝度ムラの緩和を図るようにした場合に比べると、光の利用効率の低下が抑制され、それにより高い輝度を得ることができる。
また、可変拡散部24は、光拡散シート15aの一部とされており、光拡散シート15aのうち、可変拡散部24に対してLED17側とは反対側に隣り合う部分が、可変拡散部24の拡散度合いの最大値よりも拡散度合いが低くされるとともにその拡散度合いがLED17との位置関係に拘わらず一定とされる一定拡散部25とされている。このようにすれば、光拡散シート15aのうちの可変拡散部24では、拡散度合いの最大値が一定拡散部25の拡散度合いよりも高くされるとともにその拡散度合いがLED17との位置関係に応じて変化するため、可変拡散部24の出射光量が相対的に少なくなるとともにその出射光量がLED17との位置関係に応じて変化する傾向にある。これに対し、光拡散シート15aのうちの一定拡散部25では、拡散度合いが可変拡散部24の拡散度合いの最大値よりも低くされるとともにその拡散度合いがLED17との位置関係に拘わらず一定とされているから、一定拡散部25の出射光量が相対的に多くなるとともにその出射光量がLED17との位置関係に拘わらず一定となる。このような一定拡散部25が可変拡散部24に加えて光拡散シート15aに有されることで、光拡散シート15aの出射光に係る輝度が高く且つ安定したものとなり、輝度の向上及び輝度ムラの抑制を図る上でより好適とされる。
また、光拡散シート15aは、可変拡散部24が、当該光拡散シート15aにおけるLED17側の端位置からの距離が当該光拡散シート15aの外寸Lvの1/10の寸法となる位置よりもLED17側に配されるよう構成されている。光拡散シート15aのうち、LED17側の端位置からの距離が光拡散シート15aの外寸Lvの1/10の寸法となる位置よりも中央側の領域では、仮に光拡散シートの出射光量に変化が生じる部分が存在すると、それが輝度ムラとして視認され易くなる傾向にある。その点、可変拡散部24が、光拡散シート15aにおけるLED17側の端位置からの距離が光拡散シート15aの外寸Lvの1/10の寸法となる位置よりもLED17側に配されることで、上記した中央側の領域に可変拡散部24が含まれない配置となるので、可変拡散部24においてその拡散度合いの変化に伴って可変拡散部24の出射光量に変化が生じていても、それが輝度ムラとして視認され難いものとなる。これにより、輝度ムラを抑制する上で一層好適とされる。
また、可変拡散部24は、拡散度合いがLED17側の端位置に近づくのに従って連続的に漸次高くなるよう構成されている。このようにすれば、LED17の配置などに起因して生じ得る導光板19の出射光量のムラに対して、可変拡散部24における拡散度合いがより適切に変化するものとされているので、導光板19の出射光が良好に拡散され、もって当該バックライト装置12の出射光に輝度ムラが一層生じ難いものとなる。
また、光拡散シート15aは、透光性を有する基材23aと、基材23a中に分散配合される多数の光拡散粒子23bと、を少なくとも有してなるものとされており、可変拡散部24は、基材23aに含まれる光拡散粒子23bの分布密度がLED17側の端位置に近づくのに従って高くなるよう構成されている。光拡散シート15aにおいては、基材23a中に分散配合される光拡散粒子23bの分布密度が高くなるほど拡散度合いが高くなるのに対し、光拡散粒子23bの分布密度が低くなるほど拡散度合いが低くなる傾向にある。可変拡散部24では、基材23aに含まれる光拡散粒子23bの分布密度をLED17側の端位置に近づくのに従って高くすることで、その拡散度合いをLED17側の端位置に近づくのに従って高くすることができる。
また、可変拡散部24は、光拡散粒子23bの粒径がLED17側の端位置に近づくのに従って大きくなるとともに、光拡散粒子23bの分布量がLED17側の端位置に近づくのに従って多くなるよう構成されている。光拡散シート15aにおいては、基材23a中に分散配合される光拡散粒子23bの粒径が大きくなるほど分布密度及び拡散度合いが高くなるとともに、光拡散粒子23bの分布量が多くなるほど分布密度及び拡散度合いが高くなる傾向にある。可変拡散部24では、光拡散粒子23bの粒径をLED17側の端位置に近づくのに従って大きくするとともに、光拡散粒子23bの分布量をLED17側の端位置に近づくのに従って多くすることで、その分布密度及び拡散度合いをLED17側の端位置に近づくのに従って高くすることができる。
本実施形態の液晶表示装置10は、上記バックライト装置12と、バックライト装置12からの光を利用して表示を行う液晶パネル(表示パネル)11と、を備える。このような構成の液晶表示装置10によれば、バックライト装置12の出射光に輝度ムラが生じ難いものとされているから、表示品位に優れた表示を実現することができる。
本方向のテレビ受信装置TVは、上記液晶表示装置10と、テレビ信号を受信可能なチューナー部(受信部)Tと、を備える。このようなテレビ受信装置TVによれば、液晶表示装置10の出射光に輝度ムラが生じ難いものとされているから、表示品位に優れたテレビ画像の表示を実現することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図8から図10によって説明する。この実施形態2では、光拡散シート115aの可変拡散部124における拡散度合いをX軸方向についても変化させるようにしたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る光拡散シート115aの可変拡散部124は、図8から図10に示すように、LED117の配置に応じてX軸方向についてヘイズ値(拡散度合い)が変化するよう構成されている。具体的には、可変拡散部124は、LED117の並び方向であるX軸方向について、LED117と重なり合う部分を(LED117の配光範囲となる部分)がLED配置部(光源配置部)26となり、LED117とは重なり合わない部分(LED117の配光範囲外となる部分)がLED非配置部(光源非配置部)27となるように区分したとき、LED配置部26におけるヘイズ値が、LED非配置部27におけるヘイズ値よりも相対的に高くなるものとされている。可変拡散部124を構成するLED配置部26及びLED非配置部27は、X軸方向に沿って交互に繰り返し並ぶ形で複数ずつ備えられており、LED配置部26の設置数がLED117の設置数と同数となるのに対し、LED非配置部27の設置数がLED117の設置数に1を足した数となっている。以下では、主に可変拡散部124の拡散度合いの詳細に関して、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、光拡散シート115aのヘイズ値を、Y軸方向に沿って光拡散シート115aにおけるY1端からY2端に至るまでの分布を表すグラフである。図9には、LED非配置部27におけるX軸方向についての中央位置のヘイズ値の変化を表すグラフを実線により、LED配置部26におけるX軸方向についての中央位置のヘイズ値の変化を表すグラフを一点鎖線により、それぞれ図示している。この図9における一点鎖線のグラフは、上記した実施形態1における図6に記載したグラフと同一である。図10は、光拡散シート115aのヘイズ値を、X軸方向に沿って光拡散シート115aにおけるX1端からX2端に至るまでの分布を表すグラフである。図10には、光拡散シート115aのY1端でのヘイズ値を実線により、光拡散シート115aのY2端でのヘイズ値(光拡散シート115aにおける可変拡散部124と一定拡散部125との境界位置Y3でのヘイズ値)を二点鎖線により、光拡散シート115aにおける可変拡散部124と一定拡散部125との境界位置Y3からY1端に至る途中位置Y5であってLED配置部26とLED非配置部27とでヘイズ値に乖離が生じる位置Y5でのヘイズ値を破線により、光拡散シート115aの可変拡散部124におけるLED配置部26とLED非配置部27とでヘイズ値に乖離が生じる位置Y5からY1端に至る途中位置でのヘイズ値を一点鎖線により、それぞれ図示している。また、図9中には、可変拡散部124及び一定拡散部125の形成範囲を表す矢線を、図8及び図10中には、LED配置部26及びLED非配置部27の形成範囲を表す矢線を、それぞれ記載している。
この可変拡散部124を構成するLED配置部26及びLED非配置部27では、図9に示すように、Y軸方向について一定拡散部125との境界位置Y3からY1端(LED117側の端位置)に至る途中位置Y5まではヘイズ値がほぼ同じ変化率でもって変化するものの、途中位置Y5からY1端に至るまではLED配置部26におけるX軸方向についての中央位置でのヘイズ値が変化し続ける(LED117に近づくに従って高くなり続ける)のに対して、LED非配置部27におけるX軸方向についての中央位置でのヘイズ値がLED117との位置関係に拘わらずに変化せずにほぼ一定となる。一方、この可変拡散部124におけるY5位置よりもY1端寄りの部分では、図10に示すように、X軸方向について各LED配置部26の中央位置に近づくとともに各LED非配置部27の中央位置から遠ざかるのに従ってヘイズ値が高くなるのに対し、X軸方向について各LED配置部26の中央位置から遠ざかるとともに各LED非配置部27の中央位置に近づくのに従ってヘイズ値が低くなるものとされる。可変拡散部124におけるY5位置よりもY1端寄りの部分では、各LED配置部26におけるX軸方向についての中央位置ではヘイズ値が最大値となり、各LED非配置部27におけるX軸方向についての中央位置ではヘイズ値が最小値となる。この可変拡散部124におけるY5位置よりもY1端寄りの部分での、X軸方向についてのヘイズ値の変化を表すグラフ(図10において実線や一点鎖線にて示されるグラフ)は、ピークとボトムとが交互に繰り返す波形をなしている。
このような構成によれば、次の作用が得られる。まず、導光板119の光出射面から出射した光が光拡散シート115aの可変拡散部124に入射する入射光量は、可変拡散部124のうち、X軸方向についてLED117と重なり合う位置関係とされるLED配置部26の方が、X軸方向についてLED117とは重なり合わない位置関係とされるLED非配置部27に比べると、相対的に多いものとされる。これに対し、LED配置部26におけるヘイズ値は、LED非配置部27におけるヘイズ値よりも相対的に高くされているので、LED配置部26からの光の出射が相対的に抑制される。LED配置部26において出射が抑制された光の一部は、LED非配置部27側に供給されることになる。その一方、LED非配置部27におけるヘイズ値は、LED配置部26におけるヘイズ値よりも相対的に低くされているので、LED非配置部27からの光の出射が相対的に促進され、LED配置部26側から供給された光がLED非配置部27の出射光として利用されることになる。これにより、LED配置部26からの出射光量と、LED非配置部27からの出射光量と、を平準化することができ、もって可変拡散部124の出射光には、X軸方向について輝度ムラが生じ難いものとなる。
上記した可変拡散部124に入射する入射光量に係るムラは、Y軸方向についてLED117から遠ざかるほど目立ち難くなるのに対し、Y軸方向についてLED117に近づくほど目立ち易くなる傾向にある。これに対し、LED非配置部27では、Y軸方向について光拡散シート115aにおける可変拡散部124と一定拡散部125との境界位置Y3からY1端(LED117側の端位置)に至る途中位置Y5からY1端に至るまでの間、ヘイズ値がほぼ一定とされていてヘイズ値がそれ以上に高くなることがない構成とされているから、LED非配置部27からの光の出射が妨げられ難くなっていて暗部が視認され難いものとなる。特に、LED117の性能改善に伴って個々のLED117の発光量が多くなり、それに従って隣り合うLED117の間の間隔が広い配置構成においては、LED117間に暗部が生じ易い傾向にあることから、上記のような光拡散シート115aを用いるのが好適である。
以上説明したように本実施形態によれば、LED117は、複数が光入射面119bに沿って間隔を空けて並んで配されており、可変拡散部124は、LED117の並び方向についてLED117と重なり合う位置関係とされるLED配置部(光源配置部)26と、LED117の並び方向についてLED117とは重なり合わない位置関係とされるLED非配置部(光源非配置部)27と、に区分されるとともに、LED配置部26における拡散度合いが、LED非配置部27における拡散度合いよりも相対的に高いものとされる。導光板119の光出射面から出射した光が可変拡散部124に入射する入射光量は、可変拡散部124のうち、LED117の並び方向についてLED117と重なり合う位置関係とされるLED配置部26の方が、LED117の並び方向についてLED117とは重なり合わない位置関係とされるLED非配置部27に比べると、相対的に多いものとされる。これに対し、LED配置部26における拡散度合いが、LED非配置部27における拡散度合いよりも相対的に高くされることで、LED配置部26からの光の出射を抑制するとともに一部の光をLED非配置部27側に供給することができる。これにより、LED配置部26からの出射光量と、LED非配置部27からの出射光量と、を平準化することができ、もって可変拡散部124の出射光に係る輝度ムラがより生じ難いものとなる。特に、隣り合うLED117の間の間隔が広い配置構成において有用とされる。
また、LED配置部26は、可変拡散部124におけるLED117側の端位置において拡散度合いが最大となるのに対し、LED非配置部27は、可変拡散部124におけるLED117側の端位置よりも手前の位置にて拡散度合いが最大となり且つその最大値がLED配置部26における拡散度合いの最大値よりも低いものとされる。LED配置部26では、導光板119の光出射面から出射した光の入射光量が、LED117側の端位置に近づくほど多くなるものの、LED非配置部27では、導光板119の光出射面から出射した光の入射光量が、LED117側の端位置に近づくほど少なくなる場合がある。これに対し、LED配置部26は、可変拡散部124におけるLED117側の端位置において拡散度合いが最大となることで、LED配置部26への入射光量が多くなるLED117側の端位置側ほど光をより拡散させて光の出射を抑制することができる。その上で、LED非配置部27は、可変拡散部24におけるLED117側の端位置よりも手前の位置にて拡散度合いが最大となり且つその最大値がLED配置部26における拡散度合いの最大値よりも低いものとされることで、LED非配置部27への入射光量が少なくなるLED117側の端位置側での光の拡散を抑制して光の出射を促進することができる。これにより、LED配置部26からの出射光量と、LED非配置部27からの出射光量と、をより好適に平準化することができ、もって可変拡散部124の出射光に係る輝度ムラが一層生じ難いものとなる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図11によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態2から可変拡散部224における拡散度合いの変化の仕方を変更したものを示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る可変拡散部224を構成するLED非配置部では、図11の実線に示されるように、可変拡散部224と一定拡散部225との境界位置Y3からY1端(LED側の端位置)に至る途中位置Y5からY1端に至る手前の位置Y6までは、ヘイズ値(拡散度合い)がほぼ一定とされるものの、上記位置Y6からY1端に至るまでは、ヘイズ値が次第に低下するよう構成されている。なお、図11は、実施形態2の図9と同様に光拡散シートのヘイズ値におけるY軸方向についての分布を表すグラフであり、同図中の実線がLED非配置部におけるX軸方向についての中央位置のヘイズ値の変化を表すグラフを、同図中の一点鎖線がLED配置部におけるX軸方向についての中央位置のヘイズ値の変化を表すグラフを、それぞれ示している。
このような構成によれば、次の作用が得られる。まず、可変拡散部224に入射する入射光量に係るムラは、Y軸方向についてLEDから遠ざかるほど目立ち難くなるのに対し、Y軸方向についてLEDに近づくほど目立ち易くなる傾向にある。これに対し、LED非配置部では、Y軸方向について光拡散シートにおける可変拡散部224と一定拡散部225との境界位置Y3からY1端に至る途中位置Y5から位置Y6に至るまでの間はヘイズ値がほぼ一定とされ、さらに位置Y6からY1端に至るまでの間はヘイズ値が低下する構成とされているから、LED非配置部のうち、最もLEDに近い部分であるY軸方向についての位置Y6からY1端までの部分からの光の出射が一層促進される。これにより、暗部が一層視認され難いものとなり、輝度ムラの抑制に一層好適とされる。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図12または図13によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1にも記載した光反射パターンLRPを詳しく説明するとともに、光反射パターンLRPとフレーム316と光拡散シート315aの可変拡散部324との関係を特定している。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る導光板319の反対板面319cには、図12及び図13に示すように、導光板319内を伝播する光を反射させて光出射面319aからの出射を促すための光反射部28からなる光反射パターンLRPが設けられている。光反射パターンLRPを構成する光反射部28は、導光板319の反対板面319cに光反射性材料(例えば酸化チタンなどの金属酸化物を含有する白色を呈するインク)を印刷することで形成される多数のドット28aからなるものとされている。光反射部28は、そのドット28aの分布密度(反対板面319cにおける単位面積当たりの面積比率)が、Y軸方向について導光板319の光入射面319b側(LED317側)の端位置(Y1端)からその反対側(入光反対端面319d側)の端位置(Y2端)に近づくのに従って次第に大きくなるような分布でもって形成されている。具体的には、光反射部28のドット28aは、平面に視て略円形状をなしており、Y軸方向について光入射面319bから遠ざかるのに従って、その径寸法及び面積が連続的に漸次大きくなるよう形成されている。光反射部28のドット28aのうち、Y軸方向について最も光入射面319b(LED317)に近いもの(特にドット28aAとする)の径寸法及び面積が最小とされるのに対し、Y軸方向について最も光入射面319bから遠いものの径寸法及び面積が最大とされる。導光板319の光出射面319aからの出射光量は、光反射部28の分布密度に比例する傾向にあり、詳しくは、光反射部28の分布密度にが高くなるほど光出射面319aからの出射光量が増加し、光反射部28の分布密度にが低くなるほど光出射面319aからの出射光量が減少する傾向にある。従って、光反射部28の分布密度を上記のようにすることで、光出射面319aからの出射光量がY軸方向についてLED317からの距離に拘わらず平準化され易くなり、もって光出射面319aからの出射光にY軸方向についての輝度ムラが生じ難いものとなる。なお、図12には、光反射部28のドット28aを網掛け状にして図示している。
上記した光反射パターンLRPの光反射部28は、導光板319を表側(光出射面319a側)から押さえて保持するためのフレーム316、及び光拡散シート315aの可変拡散部324に対して次のような位置関係でもって設けられている。すなわち、光反射部28を構成する多数のドット28aのうち、Y軸方向について最もLED317の近くに配されるドット28aAは、フレーム316における導光板319の押さえ位置、より詳しくはフレーム316における内端位置よりもY軸方向についてLED317から遠い配置とされている。さらには、Y軸方向について最もLED317の近くに配されるドット28aAは、光拡散シート315aの可変拡散部324に対して平面に視て重畳する配置とされている。つまり、Y軸方向について最もLED317の近くに配されるドット28aAは、光拡散シート315aの可変拡散部324と一定拡散部325との境界位置よりもY軸方向についてLED317に近い位置に配されている、と言える。
このような構成によれば、次の作用が得られる。まず、導光板319内を伝播する光は、図13に示すように、反対板面319cに配された光反射パターンLRPを構成する光反射部28によって反射されることで、光出射面319aからの出射が促される。ここで、光反射パターンLRPのうち最もLED317の近くに配される光反射部28のドット28aAが、フレーム316による導光板319の押さえ位置よりもLED317から遠い配置とされることで、光反射部28のドット28aAにより反射された光がフレーム316によって遮られて出光が妨げられる事態が生じ難くなる。これにより、光の利用効率が高いものとなる。ところが、光反射パターンLRPをこのような配置構成にすると、最もLED317の近くに配される光反射部28のドット28aAよりもLED317側では、光反射パターンLRPによる光の反射がなされないため、ドット28aAよりもLED317側において暗部が生じ易くなり、それがX軸方向に沿って延在する暗線として視認されることが懸念される。その点、光拡散シート315aにおける可変拡散部324は、最もLED317の近くに配される光反射部28のドット28aに対して重畳する形で配されており、その拡散度合いがLED317側の端位置に近づくのに従って高くされているから、導光板319の光出射面319aのうちのドット28aAよりもLED317側の部分からの出射光が高い拡散度合いでもって拡散され、もって上記のような暗線が視認され難くすることができる。以上により、光の利用効率を向上させつつ輝度ムラの発生を好適に抑制することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、少なくとも導光板319を光出射面319a側から押さえてその保持を図るフレーム(保持部材)316を備えており、導光板319のうち、光出射面319aとは反対側の反対板面319cには、光を光出射面319aから出射させるための複数の光反射部28からなる光反射パターンLRPが設けられており、光反射パターンLRPは、複数の光反射部28のうち、最もLED317の近くに配される光反射部28(ドット28aA)が、フレーム316による導光板319の押さえ位置よりもLED317から遠い配置となるよう構成されているのに対し、可変拡散部324は、最もLED317の近くに配される光反射部28(ドット28aA)に対して重畳する形で配されている。このようにすれば、導光板319内を伝播する光は、反対板面319cに配された光反射パターンLRPを構成する光反射部28によって反射されることで、光出射面319aからの出射が促される。光反射パターンLRPのうち最もLED317の近くに配される光反射部28(ドット28aA)が、少なくとも導光板319を光出射面319a側から押さえてその保持を図るフレーム316による導光板319の押さえ位置よりもLED317から遠い配置とされることで、光反射部28により反射された光がフレーム316によって遮られて出光が妨げられる事態が生じ難くなるので、光の利用効率が高いものとなる。光反射パターンLRPをこのような配置構成にすると、最もLED317の近くに配される光反射部28(ドット28aA)よりもLED317側では、光反射パターンLRPによる光の反射がなされないため、暗部が生じることが懸念される。その点、光拡散シート315aにおける可変拡散部324は、最もLED317の近くに配される光反射部28(ドット28aA)に対して重畳する形で配されており、その拡散度合いがLED317側の端位置に近づくのに従って高くされているから、上記のような暗部が視認され難くすることができる。以上により、光の利用効率を向上させつつ輝度ムラの発生を好適に抑制することができる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図14または図15によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1からLED417及びLED基板418の配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED417及びLED基板418は、図14に示すように、シャーシ414における短辺側の一端部に配置されている。詳しくは、LED基板418は、シャーシ414における一方(図14に示す左側)の短辺側の側板414bに対して取り付けられており、そこに実装されたLED417が導光板419の外周端面のうちの一方の短辺側の端面と対向する形で配されている。従って、本実施形態では、導光板419の外周端面のうちの一方の短辺側の端面がLED417からの光が入射される光入射面419bとされるのに対し、他方(図14に示す右側)の短辺側の端面が入光反対端面419dとされる。また、LED417と導光板419との並び方向、LED417の光軸、及び光入射面419bの法線方向は、それぞれX軸方向と一致することになる。また、複数のLED417の並び方向、及び光入射面419bの長さ方向(延在方向)は、それぞれY軸方向と一致することになる。
そして、本実施形態に係る光拡散シート415aの可変拡散部424は、図14及び図15に示すように、X軸方向について光拡散シート415aにおけるLED417側の端位置(図14に示すX1端)から所定範囲にわたる部分からなる。可変拡散部424は、図15に示すように、そのヘイズ値(拡散度合い)がX軸方向についてLED417側の端位置に近づくのに従って高くなり、逆にLED417側の端位置から遠ざかるのに従って低くなるものとされる。一定拡散部425は、光拡散シート415aのうち可変拡散部424に対してLED417側とは反対側に隣り合う部分、より詳しくはX軸方向について可変拡散部424におけるLED417側とは反対側の端位置(拡散度合いの変化開始位置)X3から光拡散シート415aにおけるLED417側とは反対側の端位置(図14に示すX2端)に至る範囲の部分からなる。一定拡散部425は、X軸方向について可変拡散部424におけるLED417側とは反対側の端位置X3から光拡散シート415aにおけるLED417側とは反対側の端位置に至るまでの間、そのヘイズ値がLED417からの距離とは無関係にほぼ一定で且つ可変拡散部424におけるヘイズ値の最大値よりも低くて同ヘイズ値の最小値とほぼ等しくされている。なお、本実施形態に係る可変拡散部424におけるヘイズ値の最大値及び最小値は、上記した実施形態1に係る可変拡散部24におけるヘイズ値の最大値及び最小値と同一とされる。また、図15は、光拡散シート415aのヘイズ値におけるX軸方向についての分布を表すグラフである。また、図14及び図15中には、可変拡散部424及び一定拡散部425の形成範囲を表す矢線を、それぞれ記載している。
さらには、可変拡散部424におけるX軸方向についての寸法、つまり光拡散シート415aにおけるLED417側の端位置から可変拡散部424と一定拡散部425との境界位置X3までの距離は、図14及び図15に示すように、光拡散シート415aにおける長辺寸法、つまりX軸方向についての外寸Lhの1/10よりも小さくなっている。従って、光拡散シート415aは、可変拡散部424が、光拡散シート415aにおけるLED417側の端位置からの距離が光拡散シート415aの外寸Lhの1/10の寸法(Lh/10)となる位置X4よりもLED417側(X1端側)に配されるよう構成されている、と言える。本実施形態では、可変拡散部424の形成範囲の基準となる光拡散シート415aの外寸Lhが長辺寸法であり、上記した実施形態1の短辺方向の外寸Lv(図4を参照)よりも大きなものとされているので、本実施形態に係る可変拡散部424におけるX軸方向についての寸法(可変拡散部424の形成範囲)は、上記した実施形態1に係る可変拡散部24におけるY軸方向についての寸法よりも大きくなっている。また、可変拡散部424におけるヘイズ値の変化率は、図15に示すように、可変拡散部424におけるヘイズ値の最大値と最小値との差を、可変拡散部424におけるX軸方向についての寸法によって除することで得られるものとされている。従って、本実施形態に係る可変拡散部424におけるヘイズ値の変化率は、上記した実施形態1に記載した可変拡散部24におけるヘイズ値の変化率(図6を参照)よりも小さく、ヘイズ値の変化が相対的に緩やかなものとなっている。このように可変拡散部424においてヘイズ値の変化がより緩やかなものとされることで、導光板419の光出射面からの出射光を、X軸方向についてのLED417との位置関係により適合した形で拡散させることができ、それにより輝度ムラをより好適に抑制することができる。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図16によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態1から可変拡散部524におけるヘイズ値の変化の仕方を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る可変拡散部524は、図16に示すように、そのヘイズ値がLEDとの位置関係に応じて直線的に変化するものとされる。つまり、可変拡散部524におけるヘイズ値の変化を表すグラフは、LED側の端位置(Y1端)に近づくに連れてヘイズ値が緩やかに上昇する、直線状のスロープを有するものとされる。なお、図16は、上記した実施形態1に記載した図6と同様に、光拡散シートにおけるY軸方向についてのヘイズ値の変化を表すグラフであり、同図中に可変拡散部524を矢線にて表している。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図17によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1から可変拡散部624におけるヘイズ値の変化の仕方を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る可変拡散部624は、図17に示すように、そのヘイズ値がLEDとの位置関係に応じて多段階の階段状に変化するものとされている。つまり、可変拡散部624は、Y軸方向についてLED側の端位置(Y1端)に近づくのに従ってそのヘイズ値が段階的に逐次高くなるよう変化するよう構成されている。なお、図17は、上記した実施形態1に記載した図6と同様に、光拡散シートにおけるY軸方向についてのヘイズ値の変化を表すグラフであり、同図中に可変拡散部624を矢線にて表している。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図18によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態6から光拡散シートの全域を可変拡散部724となるよう変更したものを示す。なお、上記した実施形態6と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る光拡散シートは、図18に示すように、その全域が可変拡散部724とされており、上記した実施形態1に記載した一定拡散部25(図6を参照)を有さない構成とされている。つまり、この光拡散シートを構成する可変拡散部724は、LED側の端位置であるY1端からその反対側の端位置であるY2端に至るまで、ヘイズ値が変化し続ける構成とされる。従って、光拡散シートのヘイズ値は、Y1端にて最大値となるのに対し、Y2端にて最小値となるものとされる。このような構成においても、上記した実施形態1と同様に、導光板の光出射面からの出射光を光拡散シートによって良好に拡散して輝度ムラの発生を好適に抑制することができる。なお、図18は、上記した実施形態1に記載した図6と同様に、光拡散シートにおけるY軸方向についてのヘイズ値の変化を表すグラフであり、同図中に可変拡散部724を矢線にて表している。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図19によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態2から可変拡散部824を構成するLED非配置部におけるヘイズ値の変化の仕方を変更したものを示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る可変拡散部824を構成するLED非配置部は、図19に示すように、可変拡散部824と一定拡散部825との境界位置Y3からLED側の端位置(Y1端)に至るまでの間のヘイズ値の変化率が、LED配置部の同変化率に比べると、常に小さなものとなっており、ヘイズ値の変化が緩やかなものとなっている。なお、図19は、上記した実施形態1に記載した図6と同様に、光拡散シートにおけるY軸方向についてのヘイズ値の変化を表すグラフであり、同図中の実線がLED非配置部のヘイズ値の変化を、同図中の二点鎖線がLED配置部のヘイズ値の変化を、それぞれ表している。このような構成においても、上記した実施形態2と同様に、導光板の光出射面からの出射光を光拡散シートによって良好に拡散して輝度ムラの発生を好適に抑制することができる。
<実施形態10>
本発明の実施形態10を図20または図21によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態1から両側入光タイプのバックライト装置912に変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED917及びLED基板918は、図20に示すように、シャーシ914における長辺側の両端部にそれぞれ配置されている。詳しくは、LED基板918は、シャーシ914における一方(図20に示す左側)の長辺側の側板914bと、他方(図20に示す右側)の長辺側の側板914bと、に対してそれぞれ取り付けられており、各LED基板918に実装された各LED917が導光板919の外周端面のうちの一対の長辺側の端面のそれぞれと対向する形で配されている。従って、本実施形態では、導光板919の外周端面のうちの一対の長辺側の端面のそれぞれがLED917からの光が入射される光入射面919bとされる。このように本実施形態に係るバックライト装置912は、導光板919がその短辺方向(Y軸方向)についての両側から一対のLED基板918及びそれらに実装された各LED917によって挟み込まれてなる、両側入光タイプとされている。
そして、本実施形態に係る光拡散シート915aの可変拡散部924は、図20及び図21に示すように、光拡散シート915aのうちY軸方向についての両端位置(図20に示すY1端及びY2端)のそれぞれから所定範囲にわたる部分からなる。つまり、可変拡散部924は、光拡散シート915aにおけるY軸方向についての両端側部分のそれぞれに一対が設けられていることになる。可変拡散部924は、図21に示すように、そのヘイズ値(拡散度合い)がY軸方向についてLED917側の端位置(図20に示すY1端またはY2端)に近づいて中央位置から遠ざかるのに従って高くなり、逆にLED917側の端位置から遠ざかって中央位置に近づくのに従って低くなるものとされる。一定拡散部925は、光拡散シート915aのうち各可変拡散部924に対してLED917側とは反対側に隣り合う部分、つまりY軸方向についての中央側部分からなるものとされる。一定拡散部925は、Y軸方向について一方の可変拡散部924におけるLED917側とは反対側の端位置Y3からY軸方向について他方の可変拡散部924におけるLED917側とは反対側の端位置Y3′に至るまでの間、そのヘイズ値がLED917からの距離とは無関係にほぼ一定で且つ各可変拡散部924におけるヘイズ値の最大値よりも低くて同ヘイズ値の最小値とほぼ等しくされている。そして、光拡散シート915aにおけるヘイズ値の変化を表すグラフは、左右対称形状となっている。なお、本実施形態に係る各可変拡散部924におけるヘイズ値の最大値及び最小値は、上記した実施形態1に係る可変拡散部24におけるヘイズ値の最大値及び最小値と同一とされる。また、図21は、光拡散シート915aのヘイズ値におけるY軸方向についての分布を表すグラフである。また、図20及び図21中には、各可変拡散部924及び一定拡散部925の形成範囲を表す矢線を、それぞれ記載している。
さらには、各可変拡散部924におけるY軸方向についての寸法、つまり光拡散シート915aにおけるLED917側の各端位置から可変拡散部924と一定拡散部925との各境界位置Y3,Y3′までの距離は、図20及び図21に示すように、光拡散シート915aにおける短辺寸法、つまりY軸方向についての外寸Lvの1/10よりも小さくなっている。従って、光拡散シート915aは、各可変拡散部924が、光拡散シート915aにおけるLED917側の各端位置からの距離が光拡散シート915aの外寸Lvの1/10の寸法(Lv/10)となる位置Y4,Y4′よりもLED917側(Y1端側、Y2端側)に配されるよう構成されている、と言える。なお、一定拡散部925におけるY軸方向についての寸法は、光拡散シート915aにおけるY軸方向についての外寸Lvの8/10よりも大きくなっている。また、可変拡散部924におけるヘイズ値の変化率は、図21に示すように、可変拡散部924におけるヘイズ値の最大値と最小値との差を、可変拡散部924におけるY軸方向についての寸法によって除することで得られるものとされている。このような構成であっても、導光板919をその短辺方向について両側から挟み込む形で配される各LED917から各光入射面919bに入射された後に光出射面から出射される出射光は、光拡散シート915aの各可変拡散部924及び一定拡散部925によって良好に拡散されるので、輝度ムラの発生を好適に抑制することができる。
<実施形態11>
本発明の実施形態11を図22または図23によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態5から両側入光タイプのバックライト装置1012に変更したものを示す。なお、上記した実施形態5と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED1017及びLED基板1018は、図22に示すように、シャーシ1014における短辺側の両端部にそれぞれ配置されている。詳しくは、LED基板1018は、シャーシ1014における一方(図22に示す左側)の短辺側の側板1014bと、他方(図22に示す右側)の短辺側の側板1014bと、に対してそれぞれ取り付けられており、各LED基板1018に実装された各LED1017が導光板1019の外周端面のうちの一対の短辺側の端面のそれぞれと対向する形で配されている。従って、本実施形態では、導光板1019の外周端面のうちの一対の短辺側の端面のそれぞれがLED1017からの光が入射される光入射面1019bとされる。このように本実施形態に係るバックライト装置1012は、導光板1019がその長辺方向(X軸方向)についての両側から一対のLED基板1018及びそれらに実装された各LED1017によって挟み込まれてなる、両側入光タイプとされている。
そして、本実施形態に係る光拡散シート1015aの可変拡散部1024は、図22及び図23に示すように、光拡散シート1015aのうちX軸方向についての両端位置(図22に示すX1端及びX2端)のそれぞれから所定範囲にわたる部分からなる。つまり、可変拡散部1024は、光拡散シート1015aにおけるX軸方向についての両端側部分のそれぞれに一対が設けられていることになる。可変拡散部1024は、図23に示すように、そのヘイズ値(拡散度合い)がX軸方向についてLED1017側の端位置(図22に示すX1端またはX2端)に近づいて中央位置から遠ざかるのに従って高くなり、逆にLED1017側の端位置から遠ざかって中央位置に近づくのに従って低くなるものとされる。一定拡散部1025は、光拡散シート1015aのうち各可変拡散部1024に対してLED1017側とは反対側に隣り合う部分、つまりX軸方向についての中央側部分からなるものとされる。一定拡散部1025は、X軸方向について一方の可変拡散部1024におけるLED1017側とは反対側の端位置X3からX軸方向について他方の可変拡散部1024におけるLED1017側とは反対側の端位置X3′に至るまでの間、そのヘイズ値がLED1017からの距離とは無関係にほぼ一定で且つ各可変拡散部1024におけるヘイズ値の最大値よりも低くて同ヘイズ値の最小値とほぼ等しくされている。そして、光拡散シート1015aにおけるヘイズ値の変化を表すグラフは、左右対称形状となっている。なお、本実施形態に係る各可変拡散部1024におけるヘイズ値の最大値及び最小値は、上記した実施形態1に係る可変拡散部24におけるヘイズ値の最大値及び最小値と同一とされる。また、図23は、光拡散シート1015aのヘイズ値におけるX軸方向についての分布を表すグラフである。また、図22及び図23中には、各可変拡散部1024及び一定拡散部1025の形成範囲を表す矢線を、それぞれ記載している。
さらには、各可変拡散部1024におけるX軸方向についての寸法、つまり光拡散シート1015aにおけるLED1017側の各端位置から可変拡散部1024と一定拡散部1025との各境界位置X3,X3′までの距離は、図22及び図23に示すように、光拡散シート1015aにおける短辺寸法、つまりX軸方向についての外寸Lhの1/10よりも小さくなっている。従って、光拡散シート1015aは、各可変拡散部1024が、光拡散シート1015aにおけるLED1017側の各端位置からの距離が光拡散シート1015aの外寸Lhの1/10の寸法(Lh/10)となる位置X4,X4′よりもLED1017側(X1端側、X2端側)に配されるよう構成されている、と言える。なお、一定拡散部1025におけるX軸方向についての寸法は、光拡散シート1015aにおけるX軸方向についての外寸Lhの8/10よりも大きくなっている。また、可変拡散部1024におけるヘイズ値の変化率は、図23に示すように、可変拡散部1024におけるヘイズ値の最大値と最小値との差を、可変拡散部1024におけるX軸方向についての寸法によって除することで得られるものとされている。このような構成であっても、導光板1019をその長辺方向について両側から挟み込む形で配される各LED1017から各光入射面1019bに入射された後に光出射面から出射される出射光は、光拡散シート1015aの各可変拡散部1024及び一定拡散部1025によって良好に拡散されるので、輝度ムラの発生を好適に抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態以外にも、光拡散シートにおける可変拡散部と一定拡散部との境界位置、つまり可変拡散部及び一定拡散部の各形成範囲(占有比率)に関する具体的な数値は適宜に変更可能である。具体的には、光拡散シートにおけるLED側の端位置から一定拡散部との境界位置に至るまでの可変拡散部の寸法が、光拡散シートの外寸の1/10以上であってもよく、それ以外(光拡散シートの外寸の2/10程度、1/3程度、2/3程度、1/2程度、9/10程度など)であっても構わない。その場合、可変拡散部の形成範囲を変更するのに連動(追従)する形で一定拡散部の形成範囲を変更すればよい。
(2)上記した各実施形態では、光拡散シートの可変拡散部において、その拡散度合いを変化させるための光拡散粒子の粒径及び分布量を共に変化させるようにした場合を示したが、可変拡散部の拡散度合いを変化させるに際しては、例えば光拡散粒子の分布量を一定にして光拡散粒子の粒径を変化させるようにしたり、逆に光拡散粒子の粒径を一定にして光拡散粒子の分布量を変化させるようにしたりすることも可能である。
(3)上記した各実施形態以外にも、光拡散シートを構成する可変拡散部及び一定拡散部の具体的なヘイズ値の数値は、適宜に変更可能である。
(4)上記した各実施形態以外にも、光拡散シートの基材や光拡散粒子の具体的な材料や材料の物性値(屈折率など)などは適宜に変更可能である。また、光拡散粒子の具体的な形状や粒径なども適宜に変更可能である。
(5)上記した各実施形態以外にも、光拡散シートからシート基材を省略することも可能である。
(6)上記した各実施形態では、フレームが光学部材(光拡散シート)を介して導光板を押さえて保持を図る構成を示したが、フレームが導光板を直接的に押さえて保持を図る構成を採ることも可能である。その場合、光学部材の端部が導光板のうちのフレームにより押さえられる端部よりも中央側に引っ込む形で配置されていればよい。それ以外にも、光学部材の端部がフレームに対して表側、つまり導光板側とは反対側に載置される構成を採ることも可能である。
(7)上記した各実施形態では、光拡散シートが導光板の光出射面の表側に直接積層配置される構成のものを例示したが、光拡散シートが導光板の光出射面に対して表側に所定の間隔を空けて配置される構成であっても構わない。その場合、光拡散シートと導光板の光出射面との間には、空気層が介在する構成とすることができるが、それ以外にも他の光学部材が介在する構成としたり、透明な合成樹脂層が介在する構成としたりすることも可能である。
(8)上記した各実施形態では、シート状をなす光拡散シートを例示したが、光拡散シートよりも板厚が大きな板状をなす拡散板にも本発明は適用可能である。
(9)上記した実施形態2,3,9に記載した可変拡散部におけるLED配置部及びLED非配置部のヘイズ値の変化の仕方を、実施形態6〜8と同様にすることも可能である。
(10)上記した実施形態4,5,10,11に記載した可変拡散部のヘイズ値の変化の仕方を、実施形態6〜8と同様にすることも可能である。
(11)上記した実施形態8では、可変拡散部のヘイズ値が直線的に変化する構成において光拡散シートの全域を可変拡散部とする構成を例示したが、実施形態1のように可変拡散部のヘイズ値が円弧状のカーブを描く形で変化する構成において光拡散シートの全域を可変拡散部とする構成を採ることも可能である。同様に、実施形態8に記載した可変拡散部におけるヘイズ値の変化の仕方を、実施形態7のようにすることも可能である。
(12)上記した各実施形態では、光学部材の積層順が裏側から順に光拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートとなる場合を示したが、光学部材の具体的な積層順は適宜に変更可能である。その場合、光拡散シートが他の2枚の光学部材の間に挟み込まれる配置とされたり、或いは光拡散シートが最も表側(最も導光板から遠い側)に配置されたりしても構わない。
(13)上記した各実施形態では、光学シートに1枚の光拡散シートが含まれる構成のものを示したが、光学シートに複数の拡散シートが含まれる構成であっても構わない。
(14)上記した各実施形態では、光学シートに光拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートが含まれる場合を示したが、これら以外の種類の光学シートが含まれていても構わない。また、光拡散シート以外の種類の光学シート(レンズシート、反射型偏光シートなど)が複数枚含まれていても構わない。
(15)上記した各実施形態では、光学シートが合計3枚用いられる場合を示したが、光学シートの枚数は、3枚以外にも2枚、1枚、4枚以上であっても構わない。
(16)上記した各実施形態では、LED及びLED基板を導光板における一端面または一対の端面に対して対向状に配したものを示したが、LED及びLED基板を導光板における任意の3つの端面に対して対向状に配することも可能である。その場合、光拡散シートにおける合計4つの端側部分のうちの3つの端側部分をそれぞれ可変拡散部とすればよい。
(17)上記した(16)以外にも、LED及びLED基板を導光板における4つの端面全てに対して対向状に配することも可能である。その場合、光拡散シートにおける合計4つの端側部分の全てを可変拡散部とし、光拡散シートにおける外周側端部の全域を可変拡散部とすればよい。
(18)上記した各実施形態では、LED基板が導光板における1辺に対して1つ配置されるものを示したが、LED基板を導光板における1辺に対して2つ以上配置するようにしてもよい。
(19)上記した各実施形態では、液晶パネルが有するカラーフィルタの着色部をR,G,Bの3色としたものを例示したが、着色部を4色以上とすることも可能である。
(20)上記した各実施形態では、光源としてLEDを用いたものを示したが、有機ELなどの他の光源を用いることも可能である。
(21)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(22)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(23)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。具体的には、電子看板(デジタルサイネージ)や電子黒板として使用される液晶表示装置にも本発明は適用することができる。