JP6347362B2 - インジェクタ故障診断方法及びインジェクタ故障診断装置 - Google Patents

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Description

本開示は、多気筒を備える中大型ディーゼルエンジン等に使用され、複数気筒の各気筒毎に燃料を噴射する複数のインジェクタが設けられたエンジンのインジェクタ故障診断方法及びインジェクタ故障診断装置に関する。
多気筒を備える大型のディーゼルエンジンには、ディーゼルエンジンの制御装置に、燃料噴射装置の通電の様子を監視することで、断線や短絡等を検知可能な故障診断機能を備えているものがある。この故障診断機能では、燃料噴射装置の電気的な故障診断は可能であるが、インジェクタの機械的な固着や詰り等による燃料噴射ができない状態を検出することは難しい。
そこで、ディーゼルエンジンの単気筒毎に燃料噴射を意図的に停止させ、エンジン音の変化やエンジン回転数の変化を作業者が聴力で判断する方法が提案されている。
一方、特許文献1には、インジェクタの故障を診断可能な故障診断装置が開示されている。この故障診断装置は、アイドリング時にエンジン回転数を所定のアイドリング回転数に補正するフィードバック量を算出するフィードバック量算出手段を備え、エンジンのアイドリング時にフィードバック量が0でない場合には、複数のインジェクタを順に強制停止させて、フィードバック量が0になるインジェクタを検出することで、故障したインジェクタを特定する。
特許第4254619号
インジェクタの故障を作業者の聴力で聴覚的に診断するものは、多気筒大型ディーゼルエンジンでは、音の変化やエンジン回転数の変化を聴力的に区別することが難しく、単気筒の燃料噴射を停止しても聴覚的に診断するのは困難である。
また、1気筒毎にインジェクタを強制停止させる場合では、インジェクタから燃料が噴射しているにも拘わらず、失火してエンジンが停止するような誤検知をする虞がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、インジェクタの機械的な固着や詰り等による燃料噴射ができない状態を、容易で確実に検知可能なインジェクタ故障診断方法及びインジェクタ故障診断装置を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態に係わるインジェクタ故障診断方法は、
複数気筒の各気筒毎に燃料を噴射する複数のインジェクタが設けられたエンジンのインジェクタ故障診断方法であって、
前記複数気筒のうち2気筒の組み合わせが互いに重復しないような第1組合群と第2組合群を設定し、
前記第1組合群及び前記第2組合群の各組合群毎に、診断が前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が1つ含まれるように診断の順序を設定し、
前記エンジンの少なくともアイドリング時に、前記設定された順序に従って、前記第1組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に指定回転数維持のために、大きさが増加する指示燃料噴射量を計測した後に、前記第2組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に前記指示燃料噴射量を計測し、
前記指示燃料噴射量の変化から、前記第1組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定するとともに、前記第2組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定し、
前記第1組合群の前記複数の気筒のうち故障が判定された気筒と、前記第2組合群の前記複数の気筒のうち故障が判定された気筒とを比較し、両者に共通する気筒を故障気筒と特定するように構成される。
上記インジェクタ故障診断方法によれば、エンジンの少なくともアイドリング時に、設定順序に従って、第1組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に指示燃料噴射量を計測した後に、第2組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させ、噴射停止の際に指示燃料噴射量を計測する。指示燃料噴射量は、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に指定回転数維持のために、大きさが増加する。この性質を利用して本願発明は、指示燃料噴射量の変化から、第1組合群の複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定することができ、また2組合群の複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定することができる。また、前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が1つ含まれるので、各気筒は必ず2回診断されることになる。このため、インジェクタの機械的な固着や詰り等による燃料噴射ができない状態を、容易で確実に検知可能なインジェクタ故障診断方法を実現できる。
また、幾つかの実施形態では、
前記第1組合群の2気筒の複数の組み合わせは、燃料の噴射順序に従って診断順序が設定され、
前記第2組合群の2気筒の複数の組み合わせは、同一バンク内の気筒番号順に従って診断順序が設定されているように構成される。
この場合、第1組合群の2気筒の複数の組み合わせは、燃料の噴射順序に従って診断順序が設定され、第2組合群の2気筒の複数の組み合わせは、同一バンク内の気筒番号順に従って診断順序が設定されるので、複数気筒のうち2気筒の組み合わせが互いに重復しない第1組合群と第2組合群を設定することができる。組合群毎のインジェクタの故障気筒をより精度の高い状態で特定することができる。
本発明の幾つかの実施形態に係わるインジェクタ故障診断装置は、
複数気筒の各気筒毎に燃料を噴射する複数のインジェクタが設けられたエンジンのインジェクタ故障診断装置であって、
前記複数気筒のうち2気筒の組み合わせが互いに重復しないような第1組合群と第2組合群を設定する組合群設定手段と、
前記組合群設定手段によって設定された前記第1組合群及び前記第2組合群の各組合群毎に、診断が前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が含まれるように順序を設定する診断順序設定手段と、
前記エンジンの少なくともアイドリング時に、前記診断順序設定手段によって設定された順序に従って、前記第1組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に指定回転数維持のために、指示値が増加する指示燃料噴射量を計測した後に、前記第2組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に前記指示燃料噴射量を計測する燃料噴射量計測手段と、
前記燃料噴射量計測手段により計測された指示燃料噴射量の変化から、前記第1組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定するとともに、前記第2組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定する故障気筒判定手段と、
前記故障気筒特定手段により、前記第1組合群の前記複数の気筒のうち故障が判定された気筒と、前記第2組合群の前記複数の気筒のうち故障が判定された気筒とを比較し、両者に共通する気筒を故障気筒と特定する故障気筒特定手段とを備えるように構成される。
上記故障診断装置によれば、燃料噴射量計測手段によって、エンジンの少なくともアイドリング時に、診断順序設定テーブルに設定された順序に従って、第1組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に指定回転数維持のために、指示値が増加する指示燃料噴射量を計測した後に、第2組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に指示燃料噴射量を計測する。指示燃料噴射量は、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に大きさが低下する。この性質を利用して本願発明は、指示燃料噴射量の変化から、第1組合群の複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定することができ、また2組合群の複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定することができる。また、前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が1つ含まれるので、各気筒は必ず2回診断されることになる。このため、インジェクタの機械的な固着や詰り等による燃料噴射ができない状態を、容易で確実に検知可能なインジェクタ故障診断装置を実現できる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、インジェクタの機械的な固着や詰り等による燃料噴射ができない状態を、容易で確実に検知可能なインジェクタ故障診断方法及びインジェクタ故障診断装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係わる故障診断装置の全体構成を示す説明図である。 故障診断装置のブロック図である。 2気筒の組み合わせを説明するための説明図である。 故障診断方法を説明するためのフローチャートである。 故障診断方法を説明するためのフローチャートである。 第1組合群での気筒の故障を判断するための説明図である。 第2組合群での気筒の故障を判断するための説明図である。
以下、添付図面に従って本発明の故障診断方法の実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。先ず、インジェクタ故障診断装置について説明する。
先ず、インジェクタ故障診断装置を説明する前に、インジェクタ故障診断装置が電気的に接続されるV型多気筒(16シリンダ)ディーゼルエンジンについて概説する。なお、エンジンは、多気筒ガスエンジンでも、多気筒ガソリンエンジンでもよい。
V型多気筒ディーゼルエンジン1は、左右のそれぞれに一対のバンク3L、3Rが設けられ、各バンク3L、3Rに8つの気筒(L1〜L8、R1〜R8)が並設されている。各気筒(L1〜L8、R1〜R8)には、各気筒の内部に燃料を噴射するインジェクタ(5L1〜5L8、5R1〜5R8)が設けられている。
インジェクタ(5L1〜5L8、5R1〜5R8)は、燃料制御装置10に電気的に接続されている。燃料制御装置10は、エンジン負荷に応じて指示燃料噴射量を算出し、算出された指示燃料噴射量になるようにインジェクタ(5L1〜5L8、5R1〜5R8)の作動を制御する。
次に、インジェクタ(5L1〜5L8、5R1〜5R8)が機械的な固着や詰り等により燃料噴射ができない状態にあるか否かを診断するインジェクタ故障診断装置20について、図2〜図7を参照しながら説明する。インジェクタ故障診断装置20は、図2に示すように、組合群設定部21と、診断順序設定部23と、指示燃料噴射量計測部25と、故障気筒判定部27と、故障気筒特定部29とを有する。
組合群設定部21は、複数気筒(L1〜L8、R1〜R8)のうち2気筒の組み合わせが互いに重復しないような第1組合群31(図3参照)と第2組合群33(図4参照)を演算して設定する。第1組合群31の2気筒の組み合わせを図3に示し、第2組合群33の2気筒の組み合わせを図4に示している。第1組合群31の2気筒の組み合わせは、V型多気筒ディーゼルエンジン1の16気筒における燃料噴射順に従って2気筒の組み合わせが設定されている。なお、図5には、V型多気筒ディーゼルエンジン1の16気筒毎の気筒番号(1〜16)と、気筒番号の紙面上下位置に記載された燃料噴射順を示す□内の番号(1〜16)が示されている。例えば、気筒番号1は燃料噴射順1を示し、気筒番号9は燃料噴射順2を示している。
第1組合群31の2気筒の組み合わせは、図3に示すように、(1、9)(9、6)(6、14)・・・(13、1)(1、9)である。また、第2組合群33の2気筒の組み合わせは、図4に示すように、(1、2)(2、3)(3、4)・・・(15、16)(16、9)である。
診断順序設定部23は、診断が前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が含まれるように順序を演算して設定する。本実施形態の第1組合群31の場合では、図3に示すように、1番目の組み合わせは(1、9)であり、2番目の組み合わせは(9、6)であり、9が共通する気筒である。3番目の組み合わせ(6、14)は、2番目の組み合わせ(9、6)の6が共通するようになっている。即ち、第1組合群31の2気筒の組み合わせの診断順序は、図3の矢印A1が示すように、(1、9)から始まって矢印A1方向に順番が移動し、(4、12)までくると、矢印A2が示すように、(12、8)から始まって矢印A2方向に順番が移動し、(15、5)までくると、矢印A3が示すように、(5、13)から始まって矢印A3方向に順番が移動し、(1、9)が最後の順序となる。
本実施形態の第2組合群33の場合では、図4に示すように、1番目の組み合わせは(1、2)であり、2番目の組み合わせは(2、3)であり、2が共通する気筒である。3番目の組み合わせ(3、4)は、2番目の組み合わせ(2、3)の3が共通するようになっている。即ち、第2組合群の2気筒の組み合わせの診断順序は、図4の矢印B1が示すように、(1、2)から始まって矢印B1方向に順番が移動し、(8、1)までくると、矢印B2が示すように、(9、10)から始まって矢印B2方向に順番が移動し、(16、9)が最後の順序となる。
指示燃料噴射量計測部25は、図2に示すように、エンジンのアイドリング時に、診断順序設定部23に設定された順序に従って、燃料制御装置10を介して第1組合群31に設定された2気筒の組み合わせの各気筒(L1〜L8)のインジェクタ(5L1〜5L8)の噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に指定回転数維持のために、指示値が増加する指示燃料噴射量を計測した後に、燃料制御装置10を介して第2組合群33に設定された2気筒の組み合わせの各気筒(R1〜R8)のインジェクタ(5R1〜5R8)の噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に指示燃料噴射量を計測する。
ここで、指示燃料噴射量について説明する。指示燃料噴射量は、1気筒が故障している場合にはGf1と計測され、2気筒が故障している場合にはGf2と計測される。即ち、n(nは自然数)気筒が故障している場合にはGfnと計測される。例えば、2気筒が故障状態にあるときに正常な2気筒を故意に停止させるとGf4となる。また故意に停止させる2気筒に元来の故障した気筒が含まれている場合には、指示燃料噴射量はGf3又はGf2となる。また、2気筒が故障状態にあるときに2気筒を故意に停止させてGf4となれば、故意に停止させた2気筒は正常状態であると分かり、Gf4以外の指示燃料噴射量(Gf3、Gf2)になれば、故意に停止させた2気筒のどちらかが故障気筒であり、又は両方が故障気筒であると分かる。
故障気筒判定部27は、指示燃料噴射量計測部25により計測された前述した指示燃料噴射量の変化(GF値の変化)から、第1組合群31の複数の気筒(L1〜L8)のうちインジェクタ(5L1〜5L8)が故障している気筒を判定するとともに、第2組合群33の前記複数の気筒(R1〜R8)のうちインジェクタ(5R1〜5R8)が故障している気筒を判定する。図3に示す第1組合群31の場合には、気筒番号4、8、3が故障していると判断される。一方、図4に示す第2組合群33の場合には、気筒番号3、4、8が故障していると判断される。
故障気筒特定部29は、故障気筒判定部27により、第1組合群31の複数の気筒(L1〜L8)のうち故障が判定された気筒と、第2組合群33の複数の気筒(R1〜R8)のうち故障が判定された気筒とを比較し、両者に共通する気筒を故障気筒と特定する。この特定された故障気筒は、ディスプレイ40等に表示される。本実施形態では、第1組合群31での故障気筒番号は4、8、3であり、第2組合群33での故障気筒番号は3、4、8であるので、これらの共通する気筒番号は、3、4、8となる。
次に、インジェクタ故障診断装置20の作動、即ちインジェクタ故障診断方法について、図2、図6、図7を参照しながら説明する。先ず、組合群設定部21によって、複数気筒(L1〜L8、R1〜R8)のうち2気筒の組み合わせが互いに重復しないような第1組合群31と第2組合群33が演算されて設定される(ステップ100)。そして、設定された2気筒の組み合わせが重複していなければステップ102に移行し、重複していればステップ100に戻される(ステップ101)。
そして、診断順序設定部23によって、第1組合群31及び第2組合群33の各組合群毎に、診断が前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が1つ含まれるように診断の順序を演算して設定する(ステップ102)。ここで、共通する気筒が1つ含まれていればステップ104に移行し、含まれていなければステップ102に戻される(ステップ103)。
次に、指示燃料噴射量計測部25によって、エンジンのアイドリング時に、設定された順序に従って、第1組合群31に設定された1番目の2気筒の組み合わせの各気筒(L1、R1)のインジェクタ(5L1、5R1)の噴射を同時停止させる(ステップ104)。ここで、2気筒の組み合わせの各気筒(L1、R1)のインジェクタ(5L1、5R1)の噴射が同時停止していればステップ106に移行し、同時停止していなければステップ104に戻される(ステップ105)。ステップ106では、燃料噴射停止の際に指示燃料噴射量を計測する。そして、指示燃料噴射量が計測されていればステップ108に移行し、計測されていなければステップ106に戻される(ステップ107)。
そして、第1組合群31の2気筒の組み合わせが全て終わっていれば、ステップ109に移行し、終わっていなければ2順目の2気筒の組み合わせ(R1、L6)を診断するためにステップ104に戻される(ステップ108)。
ステップ109では、指示燃料噴射量計測部25によって、エンジンのアイドリング時に、設定された順序に従って、第2組合群33に設定された1番目の2気筒の組み合わせ(1、2)の各気筒(L1、L2)のインジェクタ(5L1、5L2)の噴射を同時停止させる(ステップ109)。ここで、2気筒の組み合わせの各気筒(L1、L2)のインジェクタ(5L1、5L2)の噴射が同時停止していればステップ111に移行し、同時停止していなければステップ109に戻される(ステップ110)。ステップ111では、燃料噴射停止の際に指示燃料噴射量を計測する。そして、指示燃料噴射量が計測されていればステップ113に移行し、計測されていなければステップ111に戻される(ステップ112)。
そして、第2組合群33の2気筒の組み合わせが全て終わっていれば、ステップ114に移行し、終わっていなければ2番目の2気筒の組み合わせ(2,3)を診断するためにステップ109に戻される(ステップ113)。
ステップ114では、故障気筒判定部27によって、指示燃料噴射量の変化から、第1組合群31の複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定する。そして、故障気筒が判定されていればステップ116に移行し、判定されていなければステップ100に戻される(ステップ112)。
ステップ116では、故障気筒判定部27によって、指示燃料噴射量の変化から、第2組合群の複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定する。そして、故障気筒が判定されていればステップ118に移行し、判定されていなければステップ100に戻される(ステップ117)。
ステップ118では、故障気筒判定部27によって、第1組合群31の複数の気筒のうち故障が判定された気筒と、第2組合群33の複数の気筒のうち故障が判定された気筒とを比較し、両者に共通する気筒があれば、ステップ119に移行し、なければステップ100に戻る。ステップ1119では、第1組合群31の複数の気筒のうち故障が判定された気筒と、第2組合群33の複数の気筒のうち故障が判定された気筒に共通する気筒を、故障気筒と特定し、インジェクタの故障診断を終了する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。例えば、上述した各種実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 V型多気筒ディーゼルエンジン
3L、3R バンク
5 背熱回収装置
5L1〜5L8、5R1〜5R8 インジェクタ
10 燃料制御装置
20 インジェクタ故障診断装置
21 組合群設定部
23 診断順序設定部
25 指示燃料噴射量計測部
27 故障気筒判定部
29 故障気筒特定部
31 第1組合群
33 第2組合群
40 ディスプレイ
L1〜L8、R1〜R8 気筒

Claims (3)

  1. 複数気筒の各気筒毎に燃料を噴射する複数のインジェクタが設けられたエンジンのインジェクタ故障診断方法であって、
    前記複数気筒のうち、2気筒ずつの複数の組み合わせを有する第1組合群と、前記第1組合群と組み合わせが重複しないよう、2気筒ずつの複数の組み合わせを有する第2組合群を設定し、
    前記第1組合群及び前記第2組合群の各組合群毎に、診断が前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が1つ含まれるように停止の順序を設定し、
    前記エンジンの少なくともアイドリング時に、前記設定された順序に従って、前記第1組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に大きさが増加する指示燃料噴射量を計測した後に、前記第2組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に前記指示燃料噴射量を計測し、
    前記指示燃料噴射量の変化から、前記第1組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している可能性のある気筒を判定するとともに、前記第2組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している可能性のある気筒を判定し、
    前記第1組合群の前記複数の気筒のうち故障の可能性ありと判定された気筒と、前記第2組合群の前記複数の気筒のうち故障の可能性ありと判定された気筒とを比較し、両者に共通する気筒を故障気筒と特定する
    ことを特徴とするインジェクタ故障診断方法。
  2. 前記第1組合群の2気筒の複数の組み合わせは、燃料の噴射順序に従って診断順序が設定され、
    前記第2組合群の2気筒の複数の組み合わせは、同一バンク内の気筒番号順に従って診断順序が設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ故障診断方法。
  3. 複数気筒の各気筒毎に燃料を噴射する複数のインジェクタが設けられたエンジンのインジェクタ故障診断装置であって、
    前記複数気筒のうち2気筒の組み合わせが互いに重復しないような第1組合群と第2組合群を設定する組合群設定手段と、
    前記組合群設定手段によって設定された前記第1組合群及び前記第2組合群の各組合群毎に、診断が前後する2気筒の組み合わせに共通する気筒が含まれるように順序を設定する診断順序設定手段と、
    前記エンジンの少なくともアイドリング時に、前記診断順序設定手段によって設定された順序に従って、前記第1組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に機械的な問題によって燃料噴射ができない場合に指示値が増加する指示燃料噴射量を計測した後に、前記第2組合群に設定された2気筒の組み合わせの各気筒のインジェクタの噴射を同時停止させるとともに、噴射停止の際に前記指示燃料噴射量を計測する指示燃料噴射量計測手段と、
    前記指示燃料噴射量計測手段により計測された指示燃料噴射量の変化から、前記第1組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定するとともに、前記第2組合群の前記複数の気筒のうちインジェクタが故障している気筒を判定する故障気筒判定手段と、
    前記故障気筒判定手段により、前記第1組合群の前記複数の気筒のうち故障が判定された気筒と、前記第2組合群の前記複数の気筒のうち故障が判定された気筒とを比較し、両者に共通する気筒を故障気筒と特定する故障気筒特定手段と、
    を備えることを特徴とするインジェクタ故障診断装置。
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