JP6346572B2 - 可変焦点レンズ - Google Patents
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Description
図1に、従来の可変焦点レンズの構成を示す。電気光学材料を直方体に加工した基板1の上面および下面に、それぞれ向かい合う位置に2つの電極対が形成されている。光の入射側の上部電極として陽極2、基板1を挟んで下部電極として陰極3が配置されている。さらに、これら電極対とは間隔を置き、光の出射側にもう一対の電極が配置されおり、上部電極が陰極4であり、下部電極が陽極5である。帯状の4つ電極は、長手方向の辺がすべて平行となる形状を有している。
次に、光路長変調について説明する。図2を参照して、屈折率の変調の様子とレンズとしての機能を詳述する。図2は、図1に示した可変焦点レンズの側面をy軸方向から見た様子を示している。基板1は、4つの電極に電圧を印加しない時には、屈折率が均一であるため、光はそのまま変調を受けずに透過する。従って、レンズの機能はない。しかし、平面波を入射したときには、基板1から出射される光の波面は平面のままで、曲率半径は無限大であることを考慮すると、焦点距離無限大のレンズとみなすこともできる。
図3に、本発明の第1の実施形態にかかる可変焦点レンズの構成を示す。直方体に切り出された電気光学効果を有する単結晶基板21において、光26が入射する面および出射する面と直交する面のうち、x軸およびz軸に平行な面を第1の面、第1の面に対向する面を第2の面と規定する。第1および第2の面の形状は四角形である。x軸およびy軸に平行な第3の面と、第3の面に対向する第4の面とに、2対の電極対が間隔をあけて、それぞれ向かい合う位置に形成されている。光の入射側に第1の電極対22,23、光の出射側に第2の電極対24,25が形成されており、電極22,25が陽極、電極23,24が陰極である。
図5に、本発明の第2の実施形態にかかる可変焦点レンズの構成を示す。基板31は、電気光学効果を有する単結晶材料からなり、y軸方向から見た光軸に平行な断面が八角形である八角柱の形状を有している。x軸およびz軸に平行な八角形の面を第1の面、第1の面に対向する面を第2の面と規定する。八角形の第1および第2の面に直交する面のうち入射面から入射光36を入射させたとき、入射面に対向する出射面から出射光37が出射される。入射面に接する一方(図中では上側)の第3の面上に形成された陽極32(第1の陽極)、および入射面に接する他方(図中では下側)の第4の面上に形成された陰極33(第1の陰極)とからなる第1の電極対と、出射面に接する一方の第5の面上に形成された陰極34(第2の陰極)、および出射面に接する他方の第6の面上に形成された陽極35(第2の陽極)とからなる第2の電極対とを備える。
図5および6に示したように、電気光学効果を有する単結晶材料としてKTNを用いて、八角柱に加工した基板31を切り出す。基板31の光の入射面および光の出射面の寸法を、y軸方向に7.0mm、z軸方向に3.0mmとし、電極間距離を5.0mmとする。電極面角度θは26.5°とする。このとき、第1および第2の陽極と第1および第2の陰極とは、幅2.2mm、長さ7.0mmの帯状の電極となる。電極は、Ptを蒸着して形成する。
実施例1と同じ八角柱に加工した基板31を用いて、第1の電極対(光の入射面に接する2つの電極)の双方を陽極とし、第2の電極対(光の出射面に接する2つの電極)の双方を陰極として、1kVの電圧を印加する。このとき、出射面からの出射光37は、集光されシリンドリカル凸レンズとして機能する。このときの、焦点距離は56cmであり、実施例1と比較すると長くなっているものの、従来と比較すれば十分に短い。波面収差も70nmまで小さくすることができ、従来の可変焦点レンズよりも高性能の可変焦点レンズを提供することができる。
図5および6に示したように、電気光学効果を有する単結晶材料としてKTNを用いて、八角柱に加工した基板31を切り出す。基板31の光の入射面および光の出射面の寸法を、y軸方向に4.0mm、z軸方向に4.0mmとし、x軸およびz軸に平行な八角形の面(第1の面および第2の面)は、入射面および出射面に接する辺が3.0mm、x軸およびy軸に平行な面と接する辺(すなわち、陽極32(第1の陽極)と陰極34(第2の陰極)の間隔、および陰極33(第1の陰極)と陽極35(第2の陽極)の間隔である電極間距離)が1.0mmである。すなわち、x軸およびy軸に平行な面は、x軸方向に1.0mm、y軸方向に4.0mmとなる。
実施例1と同じ八角柱に加工した基板31を用いて、第1の電極対(光の入射面に接する2つの電極)の双方を陽極とし、第2の電極対(光の出射面に接する2つの電極)の双方を陰極として、1kVの電圧を印加する。このとき、出射面からの出射光37は、集光されシリンドリカル凸レンズとして機能する。このときの、焦点距離は40cmであり、実施例3と比較すると長くなっているものの、従来と比較すれば十分に短い。波面収差も40nmまで小さくすることができ、従来の可変焦点レンズよりも高性能の可変焦点レンズを提供することができる。
なお、第1の電極対(光の入射面に接する2つの電極)を図6に示したように、八角柱の基板の一部の面に取り付け、第2の電極対(光の出射面に接する2つの電極)を図2に示したように、直方体の基板の上下の面に形成してもよい。または、このような電極対の構成を、入射側と出射側とで入れ替えて構成して、断面(第1および2の面)が変形六角形の形状を有してもよい。実施例1と比較すると、焦点距離、波面収差は長くなるものの、従来の可変焦点レンズよりも高性能の可変焦点レンズを提供することができる。
図15に、本発明の第3の実施形態にかかる可変焦点レンズの構成を示す。基板51は、電気光学効果を有する単結晶材料からなり、y軸方向から見た光軸に平行な断面が十二角形である十二角柱の形状を有している。x軸およびz軸に平行な十二角形の面を第1の面、第1の面に対向する面を第2の面と規定する。十二角形の第1および第2の面に直交する面のうち入射面から入射光56を入射させたとき、入射面に対向する出射面から出射光57が出射される。入射面に接する一方(図中では上側)の側に形成された陽極52(第1の陽極)、および入射面に接する他方(図中では下側)の側に形成された陰極53(第1の陰極)とからなる第1の電極対と、出射面に接する一方の側に形成された陰極54(第2の陰極)、および出射面に接する他方の側に形成された陽極55(第2の陽極)とからなる第2の電極対とを備える。
図15および図16に示したように、電気光学効果を有する単結晶材料としてKTNを用いて、十二角柱に加工した基板51を切り出す。基板51の光の入射面および光の出射面の寸法を、y軸方向に4.5mm、z軸方向に4.5mmとし、x−y平面に平行な2つの面の寸法は、x軸方向に1.5mm、y軸方向に4.5mmである。光の入射面と光の出射面とにそれぞれ接する電極面(第3の面)は、電極面角度θ1が26.5°であり、y軸方向から見た光軸に平行な断面において、第3の面を構成する辺をx軸上に射影したときの長さは0.6mmである。さらに、第3の面と接する第4の面は、x軸上に射影したときの長さが0.9mmとなるように、電極面角度θ2を設定している。各々の電極面には、Ptを蒸着して電極を形成する。
実施例1と同じ十二角柱に加工した基板51を用いて、第1の電極対(光の入射面に接する2つの電極)の双方を陽極とし、第2の電極対(光の出射面に接する2つの電極)の双方を陰極として、1kVの電圧を印加する。このとき、出射面からの出射光57は、集光されシリンドリカル凸レンズとして機能する。このときの、焦点距離は40cmであり、実施例1と比較すると長くなっているものの、従来と比較すると優れており、波面収差も70nmまで小さくすることができる。
上述した第3の実施形態では、y軸方向から見た光軸に平行な断面(第1および第2の面)が十二角形である場合について述べた。第1および第2の電極対を構成する4つの電極のそれぞれが、第3および第4の面の2つの面から構成されている。各々の電極が形成されている面を、さらに3以上の面で構成してもよい。すなわち、断面が4(1+n)角形である多角柱の形状を有するようにしてもよい。nを大きくすれば、y軸方向から見た光軸に平行な断面は、4つの辺と、これらを接続する4つの円弧からなる形状、すなわち四角形の4つの角を円弧状に変形した形状を有することになる。
2,5,22,25,32,35,52,55 陽極
3,4,23,24,33,34,53,54 陰極
6,26,36,56 入射光
7,27,37,57 出射光
Claims (5)
- 電気光学効果を有する単結晶材料からなる基板であって、断面が十二角形である十二角柱の形状を有し、前記十二角柱を形成する14面のうち、前記断面と平行である第1の面に直交する面のうちの1つである入射面から光を入射させたとき、前記入射面に対向する出射面から光が出射される、基板と、
前記入射面に接する一方の第3の面および前記第3の面に接する第4の面に形成された第1の陽極と、前記入射面に接する他方の第5の面および前記第5の面に接する第6の面上に形成された第1の陰極とからなる第1の電極対と、
前記出射面に接する一方の第7の面および前記第7の面に接する第8の面に形成された第2の陰極と、前記出射面に接する他方の第9の面および前記第9の面に接する第10の面上に形成された第2の陽極とからなる第2の電極対とを備え、
前記入射面から光を入射させたとき、前記第1の電極対の間を透過してから、前記第2の電極対の間を透過し、前記第1および第2の電極対の間の印加電圧を変えることにより、前記出射面から出射された光の焦点を可変することを特徴とする可変焦点レンズ。 - 電気光学効果を有する単結晶材料からなる基板であって、断面が十二角形である十二角柱の形状を有し、前記十二角柱を形成する14面のうち、前記断面と平行である第1の面に直交する面のうちの1つである入射面から光を入射させたとき、前記入射面に対向する出射面から光が出射される、基板と、
前記入射面に接する一方の第3の面および前記第3の面に接する第4の面に形成された第1の陽極と、前記出射面に接する一方の第7の面および前記第7の面に接する第8の面に形成された第1の陰極とからなる第1の電極対と、
前記入射面に接する他方の第5の面および前記第5の面に接する第6の面上に形成された第2の陽極と、前記出射面に接する他方の第9の面および前記第9の面に接する第10の面上に形成された第2の陰極とからなる第2の電極対とを備え、
前記入射面から光を入射させたとき、前記第1および第2の陽極の間を透過してから、前記第1および第2の陰極の間を透過し、前記第1および第2の電極対の間の印加電圧を変えることにより、前記出射面から出射された光の焦点を可変することを特徴とする可変焦点レンズ。 - 前記基板の前記第1の面において、光軸に対して前記第3、第5、第7および第9の面を構成する辺が成す角は、20°〜30°であることを特徴とする請求項1または2に記載の可変焦点レンズ。
- 前記単結晶材料は、タンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN:KTa1-xNbxO3、0<x<1)であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の可変焦点レンズ。
- 前記単結晶材料は、結晶の主成分が、周期律表Ia族とVa族から構成されており、Ia族はカリウムであり、Va族はニオブ、タンタルの少なくとも1つを含み、添加不純物としてカリウムを除く周期律表Ia族またはIIa族の1または複数種を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の可変焦点レンズ。
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