JP6346027B2 - 作業装置 - Google Patents

作業装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6346027B2
JP6346027B2 JP2014156822A JP2014156822A JP6346027B2 JP 6346027 B2 JP6346027 B2 JP 6346027B2 JP 2014156822 A JP2014156822 A JP 2014156822A JP 2014156822 A JP2014156822 A JP 2014156822A JP 6346027 B2 JP6346027 B2 JP 6346027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
camera
vehicle body
work
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014156822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016032855A (ja
Inventor
誠太 大野
誠太 大野
大介 大野
大介 大野
英一 河瀬
英一 河瀬
木村 稔
稔 木村
加藤 秀和
秀和 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014156822A priority Critical patent/JP6346027B2/ja
Publication of JP2016032855A publication Critical patent/JP2016032855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6346027B2 publication Critical patent/JP6346027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

ここに開示された技術は、ロボットを用いた作業装置に関するものである。
従来より、ワークに対して作業を行うロボットを備えた作業装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の作業装置は、自動車の車体に対して加工を行う。このとき、ロボットのアームにはカメラが取り付けられており、加工対象である車体をカメラで捉えながら、ロボットにより加工を行う。
このように、カメラによりワークの位置を特定する構成においては、カメラでワークを適切に撮像する必要がある。しかしながら、作業時の照明環境によっては、ワークに照明が映り込み、明部と暗部との差が大きくなって、ワークを適切に撮像できない場合がある。そこで、特許文献2に記載の装置は、間接照明を用いることによって、照射対象物に現れる明部と暗部との差を小さくしている。
特開2011−167831号公報 特開2011−078922号公報
カメラによりワークを撮像し、その撮像画像に基づいてワークに作業を行う構成においては、いかに適切にワークを撮像するかがロボットによる作業の精度に直結する。ワークを適切に撮像する方法の1つのとしては、特許文献2のような間接照明を用いる方法があるが、まだまだ改良の余地はある。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ワークを適切に撮像することにある。
ここに開示された作業装置は、ワークに対して作業を行うロボットと、ワークを撮像するカメラと、ワークを照射する照明と、前記カメラの撮像画像に基づいて前記ロボットを制御する制御部とを備え、前記照明は、ワークを間接的に照射する間接照明であり、前記制御部は、ワークの反射特性に基づいて前記カメラの露出を調整する。
この構成によれば、ワークは、間接照明により照射される。そのため、ワークが照明により直接的に照射される構成と比較して、ワークへの照明の映り込みを抑制することができる。撮像画像のうち照明が映り込んだ部分は、それ以外の部分に比べて極端に明度が高くなるので、コントラストが高くなってしまう。その結果、映り込んだ照明以外の部分、特に暗い部分では所謂、黒つぶれが生じ、ワークを適切に撮像することができない。それに対し、間接照明を採用することによって、照明の映り込みを抑制することができる。また、間接的な照明が映り込んだとしても、その明度を抑制することができる。その結果、撮影画像のコントラストを抑え、黒つぶれを抑制することができる。
それに加えて、制御部は、カメラの露出をワークの反射特性に基づいて調整する。例えば、ワークの反射率が小さい場合には、露出(EV値)を小さくする一方、ワークの反射率が大きい場合には、露出を大きくする。これにより、適正な露出に調節することができる。その結果、ワークの反射特性にかかわらず、ワークを適切に撮像することができる。
また、前記制御部は、ワークの色情報が入力されており、該色情報に基づいて前記カメラの露出を調整するようにしてもよい。
この構成によれば、制御部は、入力されたワークの色情報に基づいて露出を調整するので、ワークの反射特性を特定する手間を省略することができる。例えば、ワークの反射特性がわかっていない場合には、測光等によりワークの反射特性を特定し、それに基づいて露出を決定する必要がある。一方、作業装置が生産ライン等に配置されている場合には、この作業装置に搬入されてくるワークの情報は既知である。ワークの色情報がわかれば、ワークの反射特性もわかるので、測光等によりワークの反射特性を特定する手間を省略することができる。その結果、カメラの構成及び処理を簡単にすることができる。
さらに、作業装置は、ワークを所定の搬送方向へ搬送する搬送部をさらに備え、前記ロボットは、前記搬送部により搬送されるワークに追従して移動しながら、ワークに対して作業を行うように構成されていてもよい。
この構成によれば、搬送中のワークに対して作業を行うので、ワークの位置の検出精度が重要となる。つまり、前述のように適切な露出でワークを撮像することによって、搬送中のワークに対する作業を精度良く行うことができる。
また、前記カメラは、前記搬送方向に対して両側に複数個配置され、前記制御部は、搬送中のワークを撮像するカメラを順次切り替えて、搬送中のワークの位置を追跡するようにしてもよい。さらにまた、前記制御部は、予めワークの特徴点を複数設定し、前記カメラに複数の特徴点を順次撮像させるようにしてもよい。
例えば、前記ロボットが行う作業は、塗装であってもよい。また、ワークは、自動車の車体であってもよい。
前記作業装置によれば、ワークを適切に撮像することができる。
塗装装置の概略的な平面図である。 塗装装置の概略的な正面図である。 図2におけるカメラ周辺の拡大図である。 制御装置のブロック図である。 車体の特徴点を示す斜視図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、塗装装置100の概略構成を示す。塗装装置100は、ワークとしての自動車の車体1に対して塗装を行う塗装ラインに設けられている。車体1の各パネルには、下塗り(電着)塗膜、中塗り塗膜及び上塗り塗膜が形成される。上塗り塗膜は、ベース塗膜と、ベース塗膜上のクリア塗膜とを有する。この塗装装置100では、車体1の内板に対するクリア塗装が行われる。塗装装置100は、作業装置の一例である。
塗装装置100は、車体1を搬送するチェーンコンベア2と、車体1を塗装するための塗装ロボット3,3と、車体1のドアを開閉するための開閉ロボット4,4と、車体1の位置を特定するためのカメラ5,5,…と、車体1を照らす照明6,6と、チェーンコンベア2、塗装ロボット3,3及び開閉ロボット4,4を収容するブース7と、塗装ロボット3,3及び開閉ロボット4,4を制御する制御装置10(図4参照)とを備えている。
塗装ブース7は、図2に示すように、天井71と、床72と、側壁73,73とによって画成されている。天井71の上方には、下降気流を発生させるためのファン74,74,…が設けられている。天井71は、フィルタ75で構成されている。ファン74,74,…による下降気流は、フィルタ75を通過して塗装ブース7内に流入していく。床72は、金網で形成されており、金網の下には余剰塗料を排出するための排出溝が形成された塗料受け部75が設けられている。塗料受け部75には、水が流れている。塗装ブース7内で飛散する塗料は、ファン74,74,…の下降気流によって下方に流れていき、床72の金網を通過して、塗料受け部75に落下する。そして、塗料受け部75に落下した塗料は、排出溝を介して排出される。
各側壁73は、段差形状をしており、2つの側壁73,73の間の間隔は、上部において狭く、下部において広くなっている。詳しくは、側壁73は、鉛直方向に延びる上部壁73aと、上部壁73aよりも下方において鉛直方向に延びる下部壁73cと、水平方向に延び、上部壁73aと下部壁73cとを連結する中間壁73bとを有している。上部壁73a,73a同士の間隔は、下部壁73c,73c同士の間隔よりも狭くなっている。
チェーンコンベア2は、図1に示すように、基準線Xに沿って延びており、車体1を基準線Xに沿った方向に搬送する。チェーンコンベア2は、搬送部の一例である。以下、基準線XをX軸と称することもある。X軸に直交する方向にY軸を規定し、X軸及びY軸の両方に直交する方向にZ軸を規定する。X軸及びY軸は、水平に延びており、Z軸は、上下方向に延びている。また、基準線Xに沿った方向を搬送方向と、Y軸方向を幅方向と称することもある。
塗装ロボット3は、基準線Xを挟んでチェーンコンベア2の両側に1台ずつ配置されている。塗装ロボット3は、移動装置31と、移動装置31に連結されたベース32と、ベース32に連結された第1アーム33と、第1アーム33に連結された第2アーム34と、第2アーム34に連結された塗装機35と、ベース32と第1アーム33とを連結する第1ジョイント36と、第1アーム33と第2アーム34とを連結する第2ジョイント37と、第2アーム34と塗装機35とを連結する第3ジョイント38とを有している。
移動装置31は、基準線Xと平行に延びるレール31aと、レール31aに沿って並進可能な架台31bとを有している。架台31bがレール31aに沿って移動することによって、塗装ロボット3が基準線Xと平行に移動する。
ベース32は、架台31bに対してZ軸と平行な軸周りに回転可能に取り付けられている。第1アーム33の一端部は、第1ジョイント36を介してベース32に対して水平な軸周りに回転可能に取り付けられている。第1アーム33の他端部には、第2アーム34の一端部が第2ジョイント37を介して水平な軸周りに回転可能に取り付けられている。第2アーム34の他端部には、塗装機35が第3ジョイント38を介して直交3軸周りに回転可能に取り付けられている。塗装機35は、静電塗装機であり、回転ベル型塗装ガンを有している。
開閉ロボット4の基本的な構成は、塗装ロボット3と同様であるが、塗装機35の代わりに、車体1のドアを開閉するためのハンド部が設けられている。開閉ロボット4は、移動装置31のレール31aを共用しており、レール31aに沿って並進可能に構成されている。
カメラ5,5,…は、基準線Xを挟んでチェーンコンベア2の両側に8台ずつ配置されている。基準線Xの各側の8台のカメラ5,5,…は、等間隔に基準線Xと平行に配列されている。基準線Xを挟んでチェーンコンベア2の両側に8台ずつのカメラ5,5,…を配置することによって、搬送中の車体1を何れかのカメラ5で撮像することができる。
より詳しくは、カメラ5,5,…は、基準線Xに対して千鳥状に配置されている。つまり、基準線Xを挟んだ一方側のカメラ5,5,…と他方側のカメラ5,5,…とで、X軸方向位置が異なっている。それに加えて、カメラ5,5,…は、その光学系の光軸AがYZ平面と平行に延びるように配置されている。その結果、基準線Xを挟んで配置されたカメラ5,5,…は、車体1のうちX軸方向位置が異なる部分をそれぞれ撮像するように配置されている。すなわち、各カメラ5の視野の中心のX軸方向位置が異なっている。
また、カメラ5は、図2に示すように、塗装ブース7の上部壁73aと中間壁73bとで形成される隅部、即ち、塗装ブース7の外側に配置されている。より詳しくは、図3に示すように上部壁73aと中間壁73bとの隅部には、水平方向に対して傾斜した傾斜壁73dが設けられている。傾斜壁73dには、透光性を有する(具体的には、透明な)防汚板73eが設けられている。例えば、防汚板73eは、ガラス板又はアクリル板で形成されている。カメラ5のレンズ面51は、防汚板73eと対向し、カメラ5の光学系の光軸Aは、防汚板73eと直交している。カメラ5は、防汚板73eを介して、車体1を撮像する。つまり、防汚板73eは、カメラ5が車体1を撮像するための窓を構成しており、塗装ブース7内を飛散する塗料の噴霧からカメラ5を保護している。尚、塗料が有機溶剤系塗料の場合には、防汚板73eは、防爆の機能も有する。
この位置は、図2に示すように、Y軸方向において、塗装ロボット3と概ね同じ位置か、塗装ロボット3よりも幅方向外側(チェーンコンベア2から離れる側)の位置であり、Z軸方向については、Z軸方向に延びた状態(図2に示す状態)の第1アーム33の上端よりも高い位置であって且つ、塗装ブース7の天井71よりは低い位置に配置されている。その位置において、カメラ5,5,…は、光軸AがYZ平面内において斜め下方を向くように配置されている。つまり、カメラ5は、車体1を斜め上方から撮像する。尚、天井71には、ファン74,74,…及びフィルタ75が設けられており、カメラ5を配置することが困難であるため、カメラ5は、このように天井71より低い位置であって車体1を斜め上方から撮像する位置に配置されている。また、車体1をカメラ5により斜め上方から撮像することによって、1台のカメラ5で車体1の上面と側面との両方を撮像することができる。詳しくは後述するが、車体1には、車体1の位置を特定するための特徴点が複数設定されている。車体1を斜め上方から撮像することによって、車体1の上面と側面との両方の特徴点を1台のカメラ5で捉えることができる。
また、図3に示すように、傾斜壁73dの、塗装ブース7の内側の面には、パージボックス76が設けられている。パージボックス76は、箱状に形成されており、カメラ5の光軸Aが通過する開口76aを有している。開口76aは、カメラ5の視野を遮らない程度の大きさを有している。パージボック76には、空気が供給されるエアホース76bが接続されている。パージボックス76内には、エアホース76bを介して空気が供給され、該空気は、開口76aを介してパージボックス76から流出していく。つまり、パージボックス76は、カメラ5のレンズ面51から離れる方向への気流を発生させている。パージボックス76は、第2気流装置の一例である。
照明6,6は、図1に示すように、基準線Xを挟んでチェーンコンベア2の両側に配置されている。照明6は、複数のLEDライト61,61,…を含んでいる。照明6は、図2に示すように、塗装ブース7の側壁73に設けられている。側壁73の下部壁73cには、幅方向に凹んだ凹部73fが設けられており、照明6は、凹部73f内に配置されている。照明6の光軸は、YZ平面内で斜め上方を向いている。つまり、照明6は、塗装ブース7の天井71を照射している。照明6から天井71に向かって出射された光は、天井71で反射し、車体1を間接的に照射する。ここで、天井71は、フィルタ75が設けられているので、天井71で反射する光はフィルタ75によって散乱する。そのため、車体1にはぼやけた反射光が照射している。
また、凹部73fを区画する底壁は、遮光板73gで形成されている。遮光板73gは、幅方向内側ほど上側に位置するように傾斜している。つまり、遮光板73gは、照明6が車体1を直接照らさないように、照明6の光を遮っている。
さらに、上部壁73aのうち天井71よりも下方の部分、中間壁73b、及び下部壁73cのうち凹部73fよりも上方の部分の色は、白色となっている。つまり、照明6から斜め上方に出射した光は、上部壁73a、中間壁73b及び下部壁73cにおいても反射し、車体1を間接的に照らす。これにより、間接照明で車体1を照らす構成であっても、暗くなり過ぎることを防止している。
こうして、車体1をぼやけた反射光で照射することによって、車体1に照明が映り込むことを抑制し、仮に照明が映り込んだとしてもその明度を抑制することができる。
制御装置10は、図4に示すように、カメラ5,5,…の撮像画像に基づいてワークの位置を特定する位置特定部101と、塗装ロボット3,3及び開閉ロボット4,4を制御するロボットコントローラ102とを有している。位置特定部101及びロボットコントローラ102は、それぞれプロセッサ及びメモリ等を有し、演算処理や制御プログラム等を実行する。制御装置10は、制御部の一例である。尚、位置特定部101及びロボットコントローラ102は、個別の装置として構成されてもよいし、1台の装置として構成されてもよい。
位置特定部101は、所定の時間間隔でカメラ5に撮像を行わせ、カメラ5からの撮像画像を受け取る。そして、位置特定部101は、撮像画像に画像処理を施した後、ワークの特徴点を抽出し、該特徴点のカメラ座標系における座標(カメラ座標)を特定する。ワークには、予め複数の特徴点が設定されている。例えば、車体1の場合、図5に示すような、ルーフ11の境界線と、リアピラー12の境界線と、リフトゲート13の境界線との交点Pが特徴点の1つとして設定されている。このように、パネルとその境界線とではコントラストが大きくことなるため、境界線上に特徴点を設定することにより、撮影画像から特徴点を抽出しやすくなる。車体1には、左右に5個ずつ合計10個の特徴点が設定されている。何れか1つの特徴点の位置がわかれば、車体1の位置を特定することができる。位置特定部101には、塗装ブース7に搬送されてくる車体1の情報が作業員から、又は上位のPCから入力される。位置特定部101は、車体1ごとの特徴点を記憶しており、車体1の情報に基づいて特徴点を読み出し、撮像画像から特徴点を抽出する。位置特定部101は、特徴点のカメラ座標をロボットコントローラ102へ出力する。
ここで、車体1の移動に応じて、車体1の特徴点を撮像するカメラ5が順次切り替えられる。カメラ5,5,…を切り替える順番は、車体1の形状に応じて予め決められている。位置特定部101は、設定された順番に従って、対応するカメラ5に車体1を撮像させる。このとき、特徴点は車体1の左右片側につき複数個(具体的には5個)設けられているので、車体1の移動により1つの特徴点がカメラ5の視野からフレームアウトしたとしても、別の特徴点が視野中に存在することは十分にあり得る。そのため、該対応するカメラ5の視野に特徴点が存在する場合には、該対応するカメラ5で撮像を継続する。すなわち、位置特定部101は、該対応するカメラ5に複数の特徴点を順次撮像させる。該対応するカメラ5の視野に特徴点が含まれないようになったり、該対応するカメラ5が何らかのエラーにより撮像画像を適切に取得できなくなったりした場合には、位置特定部101は、位置の特定に用いるカメラ5を別のカメラ5に瞬時に切り替える。こうして、車体1の特徴点を撮像するカメラ5を順次切り替えていくことによって、位置特定部101は、搬送されていく車体1の位置を常に特定していく。
ロボットコントローラ102は、特徴点のカメラ座標をロボット座標系の座標(ロボット座標)に変換する。ロボットコントローラ102は、ティーチング情報及び特徴点のロボット座標に基づいて塗装ロボット3,3及び開閉ロボット4,4へ指令を出力する。塗装ロボット3,3及び開閉ロボット4,4は、ロボットコントローラ102の指令に基づいて動作する。例えば、車体1が塗装ブース100内に搬送されてくると、開閉ロボット4,4が車体1のドアを開く。その後、塗装ロボット3,3が車体1の内板部分に対し、予め設定された軌跡を描いて塗装作業を行う。
このとき、塗装ロボット3,3及び開閉ロボット4,4は、搬送される車体1に追従してレール31aに沿って移動しながら作業を行う。そのとき、一対の塗装ロボット3,3はそれぞれ、基準線Xを挟んで対称な位置に位置し、且つ、基準線Xを挟んで対称な動作を行う。同様に、一対の開閉ロボット4,4はそれぞれ、基準線Xを挟んで対称な位置に位置し、且つ、基準線Xを挟んで対称な動作を行う。
このようにカメラ5で車体1を撮像して車体1の位置を特定する構成においては、車体1を適切に撮像することが重要になる。そこで、位置特定部101は、車体1のベース色に基づいてカメラ5の露出を調整している。
詳しくは、この塗装ブース7では、ベース塗膜が形成された車体1のクリア塗装が行われる。そのため、位置特定部1には、塗装ブース7に搬送されてくる車体1の情報が入力される。車体1の情報には、ベース塗膜の色(以下、「ベース色」という)の情報が含まれている。また、位置特定部1は、ベース色に対するカメラ5のEV値の対応関係を記憶している。つまり、車体1の反射特性はベース色に応じて異なるので、位置特定部1は、ベース色の反射特性に応じたEV値を予め記憶している。例えば、黒は、反射率が小さいので小さなEV値が設定されて、白は、反射率が大きいので大きなEV値が設定されている。さらに、位置特定部1は、EV値だけでなく、各EV値に対応したシャッタスピード及び絞りを記憶している。
そして、位置特定部1は、塗装ブース7に車体1が搬送されてくると、入力されている車体1のベース色に基づいて、該ベース色に対応したシャッタスピード及び絞りを読み出し、読み出したシャッタスピード及び絞りでカメラ5に撮像を行わせる。その結果、車体1のベース色に応じた適正露出で撮像を行うことができ、撮像画像から特徴点を抽出し易くなる。特に、位置特定部1は、車体1の各パネルの境界線上に特徴点を設定しており、境界線はパネルに比べて反射率が低く、暗く写る。そのため、反射率が低い黒系の車体1では、境界線が黒つぶれして、特徴点の抽出が難しくなる場合がある。それに対し、車体1のベース色に応じてカメラ5の露出を調整することによって、黒系の車体1に対して適正な露出で撮像することができ、特徴点を的確に抽出することができるようになる。
それに加えて、この塗装ブース7では、車体1を照明6で直接照らすのではなく、照明6による間接照明で車体1を照らすように構成されている。そのため、車体1への照明6の映り込みが抑制され、仮に照明6が映り込んだとしてもその明度を低減することができ、撮像画像のコントラストを低減させることができる。こうして、コントラストを抑制することによって、黒系の車体1であっても特徴点が黒つぶれすることを防止することができる。
これらの構成により、反射特性が異なる複数の車体1に対して作業を行う場合であっても、適正な露出で車体1を撮像することができ、車体1の位置を正確に特定することができる。その結果、塗装ロボット3及び開閉ロボット4による作業を精度良く行うことができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態では、クリア塗装を行う塗装作業を行うロボットについて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、塗装ロボット3は、クリア塗装以外の塗装を行ってもよい。また、塗装に限らず、様々な作業に本技術を適用することができる。例えば、ワークに加工を施すロボットについても本技術を適用できる。また、搬送中のワークに対する作業に限られず、静止したワークに対して作業する場合にも本技術を適用できる。
また、カメラ5及び照明6の構成は一例にすぎず、異なる構成であってもよい。例えば、カメラ5は、天井71に配置できる場合には、天井71に配置してもよい。また、カメラ5は、塗装ブース7内に配置されてもよい。その場合、噴霧からのカメラ5の汚損を防止するために、カメラ5をケース等で覆うことが好ましい。また、パージボックス76を省略してもよい。
位置特定部101は、1台の車体1については、そのベース色に基づいて一律にシャッタスピード及び絞りを設定しているが、これに限られるものではない。例えば、車体に含まれる複数の特徴点に関し、特徴点ごとにその周辺の部分の色が異なる場合には、1台の車体であっても撮像する特徴点ごとに、即ち、被撮像部分が異なるごとにシャッタスピード及び絞りを調整してもよい。
また、位置特定部101は、ベース色に基づいてシャッタスピード及び絞りの両方を調整しているが、これに限られるものではない。例えば、ベース色に基づいたEV値を実現するために、シャッタスピードを固定にして絞りだけを調整してもよいし、逆に、絞りを固定してシャッタスピードだけを調整してもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、ロボットを用いた作業装置について有用である。
100 塗装装置(作業装置)
1 車体(ワーク)
2 チェーンコンベア(搬送部)
3 塗装ロボット(ロボット)
4 開閉ロボット(ロボット)
5 カメラ
51 レンズ面
6 照明
7 塗装ブース
10 制御装置(制御部)
P 特徴点
X 基準線

Claims (7)

  1. ワークに対して作業を行うロボットと、
    ワークを撮像するカメラと、
    ワークを照射する照明と、
    前記カメラの撮像画像に基づいて前記ロボットを制御する制御部とを備え、
    前記照明は、ワークを間接的に照射する間接照明であり、
    前記制御部は、ワークの反射特性に基づいて前記カメラの露出を調整する作業装置。
  2. 請求項1に記載の作業装置において、
    前記制御部は、ワークの色情報が入力されており、該色情報に基づいて前記カメラの露出を調整する作業装置。
  3. 請求項1又は2に記載の作業装置において、
    ワークを所定の搬送方向へ搬送する搬送部をさらに備え、
    前記ロボットは、前記搬送部により搬送されるワークに追従して移動しながら、ワークに対して作業を行うように構成されている作業装置。
  4. 請求項3に記載の作業装置において、
    前記カメラは、前記搬送方向に対して両側に複数個配置され、
    前記制御部は、搬送中のワークを撮像するカメラを順次切り替えて、搬送中のワークの位置を追跡する作業装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の作業装置において、
    前記制御部は、予めワークの特徴点を複数設定し、前記カメラに複数の特徴点を順次撮像させる作業装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の作業装置において、
    前記ロボットが行う作業は、塗装である作業装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の作業装置において、
    ワークは、自動車の車体である作業装置。
JP2014156822A 2014-07-31 2014-07-31 作業装置 Active JP6346027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156822A JP6346027B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 作業装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156822A JP6346027B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 作業装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032855A JP2016032855A (ja) 2016-03-10
JP6346027B2 true JP6346027B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=55452016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014156822A Active JP6346027B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 作業装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6346027B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6608977B2 (ja) 2018-01-25 2019-11-20 ファナック株式会社 物品搬送システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04161263A (ja) * 1990-10-23 1992-06-04 Honda Motor Co Ltd 塗装ロボットの塗装方法
JPH0558360A (ja) * 1991-08-31 1993-03-09 Suzuki Motor Corp 自動車用窓ガラスの取付装置
JPH0872764A (ja) * 1994-09-01 1996-03-19 Mazda Motor Corp 生産ライン制御装置
JP3271549B2 (ja) * 1997-05-20 2002-04-02 日産自動車株式会社 表面検査装置
DE20216636U1 (de) * 2002-10-28 2004-03-11 Kuka Schweissanlagen Gmbh Bearbeitungsanlage
JP2006208327A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Konica Minolta Sensing Inc メタリック塗装面評価方法、装置、及び動作プログラム
DE102008017838A1 (de) * 2008-04-08 2009-12-10 Dürr Systems GmbH Lackieranlage mit einer Messzelle zur Schichtdickenmessung
EP2592328A1 (en) * 2010-07-08 2013-05-15 Imac Co., Ltd. Indirect illumination device and article inspection system using same
JP6104183B2 (ja) * 2012-02-08 2017-03-29 株式会社小糸製作所 検査照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016032855A (ja) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6135615B2 (ja) 塗装装置
US7502170B2 (en) Illumination device, recognizing device with the illumination device, and part mounting device
US9626753B2 (en) Programmable digital machine vision inspection system
US20130238111A1 (en) Quantifying defects and handling thereof
JP5338773B2 (ja) 部品実装用装置および撮像用の照明装置ならびに照明方法
US20210110528A1 (en) Electronic device for optically detecting appearance of product for defects
CN110963298A (zh) 基于视觉跟随的取料装置及方法
JP5338772B2 (ja) 部品実装用装置および撮像用の照明装置ならびに照明方法
JP6346027B2 (ja) 作業装置
KR20190032195A (ko) 반도체 제조 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
JP2008224303A (ja) 自動外観検査装置
JP2015197361A (ja) 表面検査装置および表面検査方法
JP2020524896A (ja) 基板コンテナの検査システム及び方法
JP6430744B2 (ja) 作業装置
JP2020004812A (ja) ダイボンダおよび半導体装置の製造方法
CN211310115U (zh) 基于视觉跟随的取料装置
JP2002131238A (ja) 外観検査装置
KR20110101077A (ko) 결함 수정 장치 및 결함 추적 방법
JP2020517966A (ja) 対象物を光学的に検査する検査装置、検査装置を備えた製造システム、及び、検査装置を用いて対象物を光学的に検査する方法
WO2018055757A1 (ja) 照明条件特定装置及び照明条件特定方法
JP6830329B2 (ja) 検査装置、および検査方法
JP7097504B2 (ja) 対象体判定方法、対象体判定装置
Li et al. Vision-based Auto-Teaching for automated PCB depaneling
JP6723391B2 (ja) 部品実装機及び生産ジョブ作成方法
WO2016135910A1 (ja) 検査装置、および検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6346027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250