JP6345858B1 - エレベータの乗りかごおよびエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つのエレベータを容易に異なる用途で使用することを可能とする。【解決手段】 一実施形態に係る乗りかごは、開口を有するかご室と、前記開口を開閉する開閉機構と、前記かご室の内部から見た前記かご室の側面の少なくとも一部を、第1面と第2面の間で切り替える切替機構と、を備えている。【選択図】 図3

Description

本発明は、エレベータの乗りかごおよび当該乗りかごを備えるエレベータに関する。
例えば複合化された都市部の大型商業施設では、低層階にショッピングモール、中層階にオフィス、高層階にホテルや高級飲食店が入店するようなケースが増えている。また、緑化促進の観点から、大規模な緑地が屋上階に設置されることも多くなってきた。
高層階や屋上の緑地における各種メンテナンスや食材の搬入等の作業が必要な大型商用施設においては、作業用車両を高層階や屋上まで運搬するエレベータを設置することで、作業効率を高めることができる。すなわち、施設に到着した作業用車両がエレベータにより作業階に移動し、メンテナンスや配送などの作業を行い、作業後にはごみ等を乗せて当該エレベータにより地上階に移動することができる。
一方、高層階の飲食店やホテルの客が乗った乗用車のためのエレベータの需要も存在する。例えば、著名人である客が乗用車で施設に到着した場合、エレベータにより乗用車に乗ったまま目的の階に移動できれば、盗撮などのリスクを著しく低減できる。
これら作業用車両のためのエレベータと、乗用車のためのエレベータとを商業施設に設ける場合、各階に2つのエレベータ用のスペースが必要となり、延床面積に対する欠損が大きくなる。また、2つのエレベータの設置やメンテナンスに要する費用がかさむ。
一方で、1つのエレベータで作業用車両の運搬と乗用車の運搬の双方をまかなうことも考えられる。しかしながら、作業用車両を運搬する場合にはエレベータの乗りかごは内部に汚れや臭気が発生しやすいため、客の乗用車の運搬には適さない。
車両の運搬用ではなく、商業施設やマンションなどの住居において人が乗るエレベータであっても、1つのエレベータで異なる用途を容易に実現できれば便利である。例えば、普段は客や居住者が使用するマンションのエレベータを、引っ越しや各種荷物の搬送などの作業用に用いるケースが想定される。このような作業時には、乗りかごの壁面に一時的に保護材を貼り付けて当該壁面を保護することが一般的であるが、保護材の貼り付けおよび取り外しに要する労力により作業効率が悪化する。
特開2011−51707号公報 特開2010−37057号公報
本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであり、1つのエレベータを容易に異なる用途で使用することを可能とする乗りかごおよび当該乗りかごを備えたエレベータを提供することを目的の一つとする。
一実施形態に係る乗りかごは、開口を有するかご室と、前記開口を開閉する開閉機構と、前記かご室の内部から見た前記かご室の側面の少なくとも一部を、第1面と第2面の間で切り替える切替機構と、を備えている。
また、一実施形態に係るエレベータは、前記乗りかごと、操作盤と、前記操作盤の操作に応じて前記開閉機構を駆動する開閉駆動装置と、前記操作盤の操作に応じて前記乗りかごを昇降させる昇降駆動装置と、を備えている。
本発明によれば、例えば、1つのエレベータを容易に異なる用途で使用することを可能とする乗りかごおよび当該乗りかごを備えたエレベータを提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るエレベータが設置された建物を概略的に示す図である。 図2は、第1実施形態に係るエレベータの構成例を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図5は、第1実施形態に係るエレベータの制御要素を概略的に示すブロック図である。 図6は、第2実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図7は、第3実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図8は、第3実施形態に係る切替機構の概略的な上面図である。 図9は、第4実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図10は、第4実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図11は、第4実施形態に係る切替機構を動作させる構成の一例を示す上面図である。 図12は、第5実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図13は、第5実施形態に係る切替機構および側壁を載置領域の側から見た正面図である。 図14は、第5実施形態に係る切替機構および側壁を載置領域の側から見た正面図である。 図15は、第6実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図16は、第6実施形態に係る乗りかごを概略的に示す斜視図である。 図17は、第6実施形態に係る切替機構の構成例を示す断面図である。 図18は、第6実施形態に係る切替機構を動作させる構成の一例を示す断面図である。
いくつかの実施形態につき、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るエレベータELVが設置された建物BLDを概略的に示す図である。この建物BLDは、例えば商業施設であり、地面Gより上方にある地上階1F〜10Fと、地面Gより下方にある地階B1,B2とを有している。但し、建物BLDが有する地上階と地階の数はこの例に限られない。建物BLDの上層階(例えば8F〜10F)の屋上部分は、樹木等の植物により緑化されている。
建物BLDには、車両用のエレベータELVが設置されている。エレベータELVは、例えば地階B2から地上階10Fにわたって設けられており、地上階1F〜10Fと地階B1,B2の全てにおいて乗り降り可能である。エレベータELVは、例えば上層階と地階B1,B2など、特定の階のみで乗り降り可能であってもよい。エレベータELVの他にも、建物BLDには、客を運搬するための人用エレベータやエスカレータが設置されている。
エレベータELVは、各階の店舗への食材や商品の搬入、地上階8F〜10Fの緑化部分のメンテナンス、各階で発生するごみの回収などの作業のための作業用車両(例えばトラックやごみ収集車)を搬送する。さらに、エレベータELVは、客が乗った乗用車も搬送する。
例えば、地階B1,B2および地上階8F〜10Fには、車両を駐車するための駐車場Pが設けられている。一例として、地上階8F〜10Fの駐車場Pは、地階B1,B2の駐車場Pよりも小規模であり、主に上述の作業用車両が駐車される。また、地上階8F〜10Fにある店舗の客も地上階8F〜10Fの駐車場Pに乗用車を駐車することができる。地階B1,B2の駐車場Pには、エレベータELVで運搬される車両だけでなく、地面Gから繋がる他の経路により移動してきた乗用車も駐車される。
図2は、エレベータELVの構成例を示す図である。ここではトラクション式のエレベータELVを例示するが、エレベータELVは巻胴式やリニアモータ式など、他種の構造であってもよい。
エレベータELVは、乗りかご1と、ロープ2と、おもり3と、昇降駆動装置4(巻上機)と、昇降路5とを備えている。昇降路5は、建物BLDの地階B2から地上階10Fにわたって設けられている。乗りかご1およびおもり3は、昇降路5内に配置されている。乗りかご1はロープ2の一端に連結され、おもり3はロープ2の他端に連結されている。
昇降駆動装置4は、例えばロープ2が掛けられた綱車やモータを含み、乗りかご1が上昇しかつおもり3が下降する方向およびその反対方向にロープ2を送る。昇降駆動装置4は、例えば昇降路5の上方に設けられた機械室MRに配置されている。
昇降路5は、地階B2から地上階10Fの各々の乗り場に設けられた開口50を有している。各階の開口50に対して、開口50を開閉する開閉機構の一例であるシャッタ51が設けられている。シャッタ51は、例えば上下に移動して開口50を開閉する。シャッタ51に代えて、左右に移動して開口50を開閉する扉を設けてもよい。
図2においては、地上階1Fと地上階10Fの乗り場を示している。地上階1Fの開口50およびシャッタ51は昇降路5の図中左方に設けられ、地上階10Fの開口50およびシャッタ51は昇降路5の図中右方に設けられている。他の階の乗り場の構造は、例えば地上階10Fの乗り場と同様である。各階の乗り場において、開口50およびシャッタ51が昇降路5の図中左方と右方の両方に設けられてもよい。なお、例えば駐車場Pが無い階など、いずれかの階に乗り場が設けられていなくてもよい。
乗りかご1は、かご室10を有している。かご室10は、床11、天井12および後述の側壁18で囲われた空間であり、トラックなどの作業用車両Bや乗用車を収容可能な大きさである。かご室10は、乗りかご1が地上階1Fで停止したときに開口50と向い合う図中左側の開口13Aと、他の階で停止したときに開口50と向い合う図中右側の開口13Bとを有している。
開口13A,13Bに対して、これら開口13A,13Bを開閉する開閉機構の一例であるシャッタ14A,14Bがそれぞれ設けられている。シャッタ14A,14Bは、例えば上下に移動して開口13A,13Bを開閉する。シャッタ14A,14Bに代えて、左右に移動して開口13A,13Bを開閉する扉を設けてもよい。
天井12には、可視光を発する照明装置15と、紫外光を発するUV光源16と、カゴ内センサ40とが設けられている。これら照明装置15、UV光源16およびカゴ内センサ40は、天井12以外に設けられてもよい。カゴ内センサ40は、カゴ室10における車両や人などの乗車物を検知する。カゴ内センサ40としては、例えば光学式のセンサや、熱感知式のセンサなどを用いることができる。
かご室10には、かご室操作盤17が配置されている。また、各階の乗り場には、乗り場操作盤52が配置されている。これら操作盤17,52は、乗りかご1の停止階を指示するボタンや、シャッタ14A,14B,51の開閉を指示するボタンなどを含む。操作盤17,52は、スピーカ、表示灯およびディスプレイ等を含んでもよい。
図3および図4は、乗りかご1のかご室10を概略的に示す斜視図である。乗りかご1は、床11と天井12(図2参照)を繋ぐ一対の側壁18を有している。図3および図4においては、床11、シャッタ14Aおよび一方の側壁18を示し、天井12、シャッタ14Bおよび他方の側壁18を省略している。床11における破線部は、車両等の運搬対象が乗せられる載置領域Aである。
乗りかご1は、側壁18の近傍に設けられた切替機構100と、切替機構100を駆動する切替駆動装置6とを備えている。切替機構100は、側壁18の上方に設けられたシャフト101と、シャフト101に巻かれた複数のシート102とを備えている。
シャフト101は、例えば側壁18および床11と平行である。シャフト101は、第1回転方向R1と、第1回転方向R1と反対の第2回転方向R2の各々に回転可能である。
各シート102は、例えばシャフト101の軸方向における幅が同じであり、一端がシャフト101に接続されている。各シート102は、シャフト101が第1回転方向R1に回転した場合にシャフト101に巻き取られ、シャフト101が第2回転方向R2に回転した場合にシャフト101から送り出される。図3においては、各シート102がシャフト101に完全に巻き取られている。一方、図4においては、各シート102が床11まで送り出されている。各シート102は、側壁18の内面である壁面19と載置領域Aの間に位置し、壁面19を覆っている。
切替駆動装置6は、例えばモータと、モータのトルクをシャフト101に伝達する伝達機構とを備えており、シャフト101を各回転方向R1,R2に回転させる。切替駆動装置6に代えて、シャフト101を人手で回転させる機構を設けてもよい。
図3のように各シート102がシャフト101に巻き取られた状態において、かご室10の内部から視認可能な壁面19は、本実施形態における第1面S1を構成する。また、図4のように各シート102がシャフト101から送り出された状態において、かご室10の内部から視認可能な各シート102の表面102aは、本実施形態における第2面S2を構成する。
図3に示すように、壁面19の下方には、壁面19を保護するための保護材20が設けられている。保護材20は、例えばステンレス鋼製のプレートである。保護材20は、柔軟性を有したシート材や、金属製のバーなどであってもよい。図4の状態においては、各シート102により壁面19や保護材20が隠される。
例えば、床11、シャッタ14Aの内面、壁面19および保護材20の表面には、上述のUV光源16が発する紫外光を受けて触媒作用を発揮する光触媒がコーティングされている。このような光触媒としては、例えば酸化チタンや酸化タングステンを用いることができる。光触媒は、可視光を受けて触媒作用を発揮するものであってもよい。この場合、UV光源16に代えて、例えば照明装置15よりも高輝度で可視光を発する光源を天井12などに配置してもよい。
各シート102の表面102aは、例えば任意の色に着色することができる。表面102aに絵やパターンが描かれてもよい。また、表面102aに発光ダイオードなどで構成された照明装置やシート型のディスプレイを設けてもよい。また、表面102aに上述の光触媒がコーティングされてもよい。
なお、図3および図4に示した側壁18の反対側にある側壁18にも、保護材20、切替機構100および切替駆動装置6を同様に配置することができる。
図5は、エレベータELVの制御要素を概略的に示すブロック図である。エレベータELVは、制御装置CNTを備えている。制御装置CNTは、各階の乗り場操作盤52および乗りかご1のかご室操作盤17の操作に基づき、各階のシャッタ51をそれぞれ開閉する開閉駆動装置7、乗りかご1のシャッタ14A,14Bをそれぞれ開閉する開閉駆動装置8A,8B、照明装置15、UV光源16、切替駆動装置6および昇降駆動装置4を制御する。
例えば、地上階1FにエレベータELVを利用する車両が到着したとき、車両の運転手またはエレベータELVの管理者は、地上階1Fの乗り場操作盤52を操作して車両を運搬する目的階を入力する。このとき、制御装置CNTは、昇降駆動装置4を制御して乗りかご1を地上階1Fに移動させ、地上階1Fの開閉駆動装置7を制御してシャッタ51を開けるとともに、乗りかご1の開閉駆動装置8Aを制御してシャッタ14Aを開ける。その後、運転者は、車両を乗りかご1の載置領域Aに移動する。
車両が乗りかご1に乗った状態で、管理者は、地上階1Fの乗り場操作盤52を操作してシャッタ14A,51の閉鎖指示を入力する。このとき、制御装置CNTは、地上階1Fの開閉駆動装置7を制御してシャッタ51を閉じるとともに、開閉駆動装置8Aを制御してシャッタ14Aを閉じる。上記閉鎖指示は、運転者がかご室操作盤17を操作することで入力されてもよい。シャッタ14A,51が閉じられた後、制御装置CNTは、昇降駆動装置4を制御して、乗りかご1を目的階に移動させる。
乗りかご1が目的階に到着すると、制御装置CNTは、開閉駆動装置8Bを制御してシャッタ14Bを開くとともに、当該目的階の開閉駆動装置7を制御してシャッタ51を開く。運転者は、車両を乗りかご1の外に移動し、運転者または管理者が当該目的階の乗り場操作盤52を操作してシャッタ14B,51の閉鎖指示を入力する。このとき、制御装置CNTは、当該目的階の開閉駆動装置7を制御してシャッタ51を閉じるとともに、開閉駆動装置8Bを制御してシャッタ14Bを閉じる。次の目的階が入力されていない場合に、制御装置CNTが昇降駆動装置4を制御して乗りかご1を地上階1Fに移動させてもよい。
制御装置CNTは、乗りかご1に車両が乗っている第1期間において、照明装置15を点灯するとともにUV光源16を消灯する。例えば、第1期間は、目的階が入力されてシャッタ14A,14Bの一方を開いてから当該目的階にて車両が外に出てシャッタ14A,14Bの一方を閉じるまでの期間である。あるいは、第1期間は、カゴ内センサ40により乗車物が検知されている期間である。
また、制御装置CNTは、乗りかご1に車両が乗っていない第2期間において、照明装置15を消灯するとともにUV光源16を点灯する。例えば、第2期間は、目的階でシャッタ14A,14Bの一方が閉じられてから、次に目的階が入力されてシャッタ14A,14Bの一方が開けられるまでの期間である。あるいは、第2期間は、カゴ内センサ40により乗車物が検知されていない期間である。
第2期間は、乗りかご1が地上階1Fなどで目的階の入力を待機している期間も含む。UV光源16は、第2期間において常時点灯されてもよいし、一定時間のみ点灯されてもよい。また、UV光源16は、第2期間において、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられているときにのみ点灯されてもよい。UV光源16からの紫外光を受けた上述の光触媒の作用により、かご室10内に付着した菌や有機物が分解され、かご室10内が清潔に保たれる。また、消臭作用も得られる。
制御装置CNTは、第1面S1と第2面S2の切替指示が入力されたとき、切替駆動装置6を制御してかご室10の側面を第1面S1(図3の状態)と第2面S2(図4の状態)の間で切り替える。切替指示は、例えばいずれかの階の乗り場操作盤52を管理者が操作することで入力できる。特定の階、例えば地上階1Fの乗り場操作盤52にのみ切替指示の入力ボタンが設けられてもよい。
切替駆動装置6による第1面S1と第2面S2の切り替えは、シャッタ14A,14Bが閉じられた状態で実行されてもよい。これにより、切り替え時に車両や人がかご室10内に移動して稼働中の切替機構100に接触することなどを防止できる。特に上述の第2期間など、乗りかご1に車両や人が乗っていないときに切り替えが実行されれば、より確実である。
作業用車両は、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられた状態で運搬される。第1面S1には保護材20が設けられているため、荷物や作業道具が当たっても壁面19が傷つきにくい。また、シート102が巻き上げられているので、かご室10の内部空間が広く、車幅のある作業用車両も入り易い。
客が乗った乗用車は、かご室10の側面が第2面S2に切り替えられた状態で運搬される。この状態においては、シート102により第1面S1の壁面19が傷付いていたとしても汚れが隠され客からは見えないため、客に不快感を与えない。
このように、本実施形態の構成であれば、かご室10の側面を第1面S1と第2面S2の間で切り替えることで、1つのエレベータELVを作業用車両の運搬と客の乗用車の運搬の双方に用いることができる。これにより、2つのエレベータを建物BLDに設ける場合よりも、エレベータの設置やメンテナンスに要する費用を抑制できる。さらに、建物BLDの延床面積に対する欠損を低減できる。
また、仮にシート102が汚れた場合であっても、シート102は安価かつ容易に取り換えが可能である。さらに、図3および図4に示すように壁面19に対して複数のシート102を設ける場合、いずれかのシート102が汚れたらそのシート102のみを交換すればよい。
なお、壁面19を1つの大サイズのシート102で覆う構造であってもよい。この場合には、壁面19を隙間なく覆うことが可能となる。
図3および図4に示した複数のシート102の各々に対して1つずつシャフト101と切替駆動装置6を設けてもよい。この場合には、例えばいずれかのシート102のみを送り出した状態とし、残りのシート102を巻き上げた状態とすることで、壁面19の一部のみをシート102で覆うことができる。
[第2実施形態]
以下に説明する第2実施形態において、特に言及しない構成および作用は第1実施形態と同様である。
図6は、第2実施形態に係る乗りかご1のかご室10を概略的に示す斜視図である。乗りかご1は、上述の切替機構100に代えて、切替機構200を備えている。
切替機構200は、側壁18の上方に設けられた第1シャフト201と、第1シャフト201に巻かれた複数のシート202と、側壁18の下方に設けられた第2シャフト203とを備えている。各シャフト201,203は、例えば側壁18および床11と平行であり、第1回転方向R1と第2回転方向R2の各々に回転可能である。各シート202は、一端が例えばぜんまいばねを介して第1シャフト201に接続され、他端が線体204を介して第2シャフト203に接続されている。
線体204は、第2シャフト203が第1回転方向R1に回転した場合に第2シャフト203に巻き取られる。このとき、各シート202が線体204に引かれて第1シャフト201から送り出される。また、線体204は、第2シャフト203が第2回転方向R2に回転した場合に第2シャフト203から送り出される。このとき、線体204が送り出された分だけ、各シート202は上記ぜんまいばねにより第1シャフト201に巻き取られる。
本実施形態における切替駆動装置6は、例えばモータと、モータのトルクを第2シャフト203に伝達する伝達機構とを備えており、第2シャフト203を各回転方向R1,R2に回転させる。切替駆動装置6に代えて、第2シャフト203を人手で回転させる機構を設けてもよい。
図6においては、各シート202が壁面19の高さ方向の中心付近まで送り出されている。各シート202を第2シャフト203の近傍まで送り出せば、壁面19の概ね全体を隠すことができる。また、各シート202を第1シャフト201に完全に巻き取れば、壁面19の概ね全体を露出させることができる。
各シート202が第1シャフト201に巻き取られた状態において、かご室10の内部から視認可能な壁面19は、本実施形態における第1面S1を構成する。また、各シート202が第1シャフト201から送り出された状態において、かご室10の内部から視認可能な各シート202の表面202aは、本実施形態における第2面S2を構成する。
各シート202の表面202aは、第1実施形態のシート102と同様に、任意の色に着色されてもよいし、絵やパターンが描かれてもよい。また、表面202aに発光ダイオードなどで構成された照明装置やシート型のディスプレイが設けられてもよいし、光触媒がコーティングされてもよい。
なお、図6に示した側壁18の反対側にある側壁18にも、同様の切替機構200および切替駆動装置6を配置することができる。
本実施形態の構成であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、線体204にて各シート202の下端が支持されるので、各シャフト201,203の間で各シート202を張設することができる。例えば、各シート202の下方の2つの角に線体204を設ければ、より好適に各シート202を張設可能である。
[第3実施形態]
以下に説明する第3実施形態において、特に言及しない構成および作用は第1実施形態と同様である。
図7は、第3実施形態に係る乗りかご1のかご室10を概略的に示す斜視図である。乗りかご1は、上述の切替機構100に代えて、切替機構300を備えている。
切替機構300は、第1ローラ301と、第1ローラ301と平行に配置された第2ローラ302と、これらローラ301,302に掛け渡された環状のシート303とを備えている。各ローラ301,302は、例えば側壁18と平行かつ床11に対して垂直である。他の例として、各ローラ301,302は、側壁18および床11と平行に配置され、かご室10の高さ方向に並んでもよい。
本実施形態における切替駆動装置6は、例えばモータと、モータのトルクを第1ローラ301に伝達する伝達機構とを備えており、第1ローラ301を回転方向Rに回転させる。第2ローラ302は、例えば従動ローラである。第1ローラ301の回転に伴い、シート303が送り方向Dに送られる。切替駆動装置6に代えて、各ローラ301,302を人手で回転させる機構を設けてもよい。
シート303の外面は、第1領域303aと、第2領域303bとを有している。図7においては、第1領域303aの全体が載置領域Aの側に位置している。このとき、第2領域303bは、壁面19と対向しており、載置領域Aの側から視認できない。反対に、第2領域303bが載置領域Aの側に位置しているときは、第1領域303aが壁面19と対向し、載置領域Aの側から視認できなくなる。
各ローラ301,302の回転により、かご室10の側面を第1領域303aと第2領域303bの間で切り替えることができる。第1領域303aは、本実施形態における第1面S1を構成する。第2領域303bは、本実施形態における第2面S2を構成する。
第1領域303aと第2領域303bは、例えば材質、色、模様などの形態が異なっていてもよい。一例として、作業用車両の運搬時にかご室10の側面となる第1領域303aは、汚れが目立ちにくい色に着色されてもよい。一方、乗用車の運搬時にかご室10の側面となる第2領域303bは、見た目が鮮やかな色に着色されてもよいし、絵やパターンが描かれてもよい。さらに、第2領域303bに発光ダイオードなどで構成された照明装置やシート型のディスプレイが設けられてもよい。
第1領域303aと第2領域303bには、上述の光触媒がコーティングされてもよい。
図8は、切替機構300の概略的な上面図である。切替機構300は、清掃機構310を備えてもよい。図示した例において、清掃機構310は、シート303と壁面19の間に配置されたブラシ311と、ブラシ311とともにシート303を挟持するローラ312とを備えている。ブラシ311およびローラ312は、少なくともシート303の床11側の端部から天井12(図2参照)側の端部にわたる長さを有している。
なお、図7および図8に示した側壁18の反対側にある側壁18にも、切替機構300、切替駆動装置6および清掃機構310を同様に配置することができる。
本実施形態の構成であっても、上述の各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、清掃機構310を設ければ、シート303が送り方向Dに送られた際にブラシ311によりシート303の外面に付着した汚れを落とすことができる。
[第4実施形態]
以下に説明する第4実施形態において、特に言及しない構成および作用は第1実施形態と同様である。
図9および図10は、第4実施形態に係る乗りかご1のかご室10を概略的に示す斜視図である。乗りかご1は、上述の切替機構100に代えて、切替機構400を備えている。
切替機構400は、複数のプレート401と、各プレート401を壁面19に回動可能に連結する複数のヒンジ402とを備えている。図示した例においては、プレート401が2つのヒンジ402で連結されているが、プレート401が1つのヒンジ402で連結されてもよいし、より多くのヒンジ402で連結されてもよい。
各プレート401は、例えば同じ幅であり、一定の間隔を空けて並んでいる。隣り合うプレート401の間の間隔は、例えばプレート401の幅以上である。各プレート401は、図10に示す第1位置P1と、図9に示す第2位置P2の間で回動可能である。
プレート401は、図9に示す第1主面401aと、図10に示す第2主面401bとを有している。壁面19は、図9に示す第1領域19aと、図10に示す第2領域19bとを有している。プレート401が第2位置P2にあるとき、第2主面401bと第2領域19bとが対向する。プレート401が第1位置P1にあるとき、第1主面401aと第1領域19aとが対向する。
プレート401が第2位置P2にあるときに載置領域Aから視認可能な第1主面401aおよび第1領域19aは、本実施形態における第1面S1を構成する。また、プレート401が第1位置P1にあるときに載置領域Aから視認可能な第2主面401bおよび第2領域19bは、本実施形態における第2面S2を構成する。
第1主面401aと第2主面401bは、例えば材質、色、模様などの形態が異なっていてもよい。第1領域19aと第2領域19bも同様である。一例として、作業用車両の運搬時にかご室10の側面となる第1主面401aおよび第1領域19aは、汚れが目立ちにくい色に着色されてもよい。一方、乗用車の運搬時にかご室10の側面となる第2主面401bおよび第2領域19bは、見た目が鮮やかな色に着色されてもよいし、絵やパターンが描かれてもよい。
第1主面401a、第2主面401b、第1領域19aおよび第2領域19bには、上述の光触媒がコーティングされてもよい。
図9の例においては、第1領域19aの下方に第1保護材21が設けられ、第1主面401aの下方に第2保護材22が設けられている。各保護材21,22は、上述の保護材20と同様の材料で形成することができる。各保護材21,22は、各プレート401が第1位置P1(図10)にあるときには各プレート401により隠される。
図10の例においては、第2領域19bの下方に照明装置30が設けられている。照明装置30は、各プレート401が第2位置P2にあるときには各プレート401により隠される。照明装置30は、例えば上述の制御装置CNTの制御により、各プレート401が第1位置P1にあるときには天井12の照明装置15(図2参照)と同様に点灯され、各プレート401が第2位置P2にあるときには常時消灯される。
各プレート401は、例えば人手により第1位置P1と第2位置P2の間で回動させることができる。また、上述の各実施形態と同様に、各プレート401が切替駆動装置6により第1位置P1と第2位置P2の間で回動されてもよい。
図11は、切替駆動装置6により切替機構400を動作させる構成の一例を示す上面図である。この例においては、各プレート401の上面の先端と、リンク410とが回動可能なピン411により連結されている。
切替駆動装置6は、例えばモータと、モータのトルクをリンク410が第1方向D1に押される力および第2方向D2に引かれる力に変換する変換機構とを備えている。リンク410が第1方向D1に押されると、各プレート401が第2位置P2に向けて移動する。リンク410が第2方向D2に引かれると、各プレート401が第1位置P1に向けて移動する。
なお、リンク410は、各プレート401の下面に設けられてもよいし、上面と下面の双方に設けられてもよい。また、リンク410は、各プレート401の中腹に設けられてもよい。
切替駆動装置6が切替機構400を動作させる構成は、図11に示したものに限られない。例えば、切替駆動装置6は、モータのトルクをヒンジ402に伝達して、ヒンジ402を回転させる構成であってもよい。
なお、図9および図10に示した側壁18の反対側にある側壁18にも、切替機構400、切替駆動装置6、各保護材21,22および照明装置30を同様に配置することができる。
本実施形態の構成であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第1ないし第3実施形態のように第1面S1および第2面S2の少なくとも一方をシートの表面とする場合に比べ、第1面S1および第2面S2が頑丈となる。特に、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられた状態では、各保護材21,22により壁面19やプレート401を保護することができる。
また、かご室10の側面が第2面S2に切り替えられた状態では、照明装置30により床11の近傍を照らすことができる。これにより、車両を載置領域Aに停車しやすくなるし、照明の色合い等の調整により高級感を出すこともできる。さらに、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられた状態では、照明装置30をプレート401により保護することができる。
[第5実施形態]
以下に説明する第5実施形態において、特に言及しない構成および作用は第1実施形態と同様である。
図12は、第5実施形態に係る乗りかご1のかご室10を概略的に示す斜視図である。乗りかご1は、上述の切替機構100に代えて、切替機構500を備えている。
切替機構500は、載置領域Aと壁面19の間に配置された第1部材510と、第1部材510と壁面19の間に配置された第2部材520とを備えている。各部材510,520は、例えば壁面19と平行である。第1部材510は、例えば床11および天井12(図2参照)に固定されている。一方、第2部材520は、床11に設けられた第1レール531および天井12に設けられた第2レール532で支持されており、これらレール531,532に沿ってスライド可能である。
このような構成においては、第1部材510と第2部材520が壁面19および床11と平行な方向に相対移動可能となる。なお、第2部材520が固定され、第1部材510が各レール531,532によりスライド可能であってもよい。また、第1部材510と第2部材520の双方がスライド可能であってもよい。
第1部材510は、壁面19に沿って一定間隔で配列された複数の第1プレート511を備えている。隣り合う第1プレート511は、床11側および天井12側の双方で互いに連結されている。隣り合う第1プレート511の間には、第1スリット512が形成されている。
図13および図14は、切替機構500および側壁18を載置領域Aの側から見た正面図である。第2部材520は、第1部材510と同じ形状を有している。すなわち、第2部材520は、壁面19に沿って一定間隔で配列された複数の第2プレート521と、隣り合う第2プレート521の間に形成された複数の第2スリット522とを有している。例えば、各プレート511,521および各スリット512,522は、床11から天井12に向かう高さ方向に長尺である。
第2部材520は、第1方向D1および第2方向D2にスライド可能である。図13においては、各第1スリット512が各第2プレート521でそれぞれ塞がれ、各第2スリット522が各第1プレート511でそれぞれ塞がれている。このような第2部材520の位置を、第1位置P1と呼ぶ。一方、図14においては、各第1プレート511と各第2プレート521がそれぞれ対向し、各第1スリット512と各第2スリット522がそれぞれ重なっている。このような第2部材520の位置を、第2位置P2と呼ぶ。
第2部材520が第1位置P1にある状態では、各第1プレート511および各第2プレート521により壁面19が覆われる。この状態で各第1スリット512を通じて視認可能な各第2プレート521の表面521aは、本実施形態における第1面S1を構成する。また、第2部材520が第2位置P2にある状態では、各第1スリット512および各第2スリット522を通じて壁面19の一部の領域19cが視認可能となる。これら領域19cは、本実施形態における第2面S2を構成する。
図14の例においては、領域19cの下方に照明装置31が設けられている。照明装置31は、例えば上述の制御装置CNTの制御により、第2部材520が第2位置P2にあるときには天井12の照明装置15(図2参照)と同様に点灯され、第2部材520が第1位置P1にあるときには常時消灯される。
第2部材520は、例えば人手により第1位置P1と第2位置P2の間でスライドさせることができる。また、上述の各実施形態と同様に、第2部材520が切替駆動装置6により第1位置P1と第2位置P2の間でスライドされてもよい。切替駆動装置6としては、例えばモータと、モータのトルクを第2部材520が第1方向D1に押される力および第2方向D2に引かれる力に変換する変換機構とを備えた構成を採用できる。
第1プレート511と第2プレート521は、例えば材質、色、模様などの形態が異なっていてもよい。また、第1プレート511と第2プレート521には、上述の光触媒がコーティングされてもよいし、保護材が設けられてもよい。
なお、図12に示した側壁18の反対側にある側壁18にも、切替機構500、切替駆動装置6および照明装置31を同様に配置することができる。
本実施形態の構成であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第4実施形態と同じく、第1面S1および第2面S2が頑丈となる。特に、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられた状態では、各プレート511,521により壁面19を保護することができる。
また、かご室10の側面が第2面S2に切り替えられた状態では、照明装置31により床11の近傍を照らすことができる。これにより、車両を載置領域Aに停車しやすくなるし、各スリット512,522を通じて照明が漏れるので高級感を出すことができる。さらに、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられた状態では、照明装置31を第2プレート521により保護することができる。
[第6実施形態]
以下に説明する第6実施形態において、特に言及しない構成および作用は第1実施形態と同様である。
図15および図16は、第6実施形態に係る乗りかご1のかご室10を概略的に示す斜視図である。乗りかご1は、上述の切替機構100に代えて、切替機構600を備えている。
切替機構600は、載置領域Aと壁面19の間に配置されたプレート610と、複数の可動部材620とを備えている。プレート610は、例えば壁面19と平行であり、上端と下端がそれぞれ床11および天井12(図2参照)に固定されている。プレート610は、一定間隔で並ぶ複数のスリット611を有している。
各可動部材620は、それぞれ対応するスリット611を通過可能である。図15においては、各可動部材620の少なくとも一部がそれぞれ対応するスリット611を通じてプレート610と壁面19の間の空間の外(すなわち載置領域A側)に出ている。このときの可動部材620の位置を第1位置P1と呼ぶ。一方、図16においては、各可動部材620がプレート610と壁面19の間の空間に収容されている。このときの可動部材620の位置を第2位置P2と呼ぶ。
各可動部材620が第1位置P1にあるときに載置領域Aから視認可能な各可動部材620の表面620aは、本実施形態における第1面S1を構成する。また、各可動部材620が第2位置P2にあるときに載置領域Aから視認可能なプレート610の表面610aは、本実施形態における第2面S2を構成する。他の例として、表面620aが第2面S2を構成し、表面610aが第1面S1を構成してもよい。
プレート610の表面610aと可動部材620の表面620aは、例えば材質、色、模様などの形態が異なっていてもよい。一例として、作業用車両の運搬時にかご室10の側面となる表面620aは、汚れが目立ちにくい色に着色されてもよいし、保護材が設けられてもよい。一方、乗用車の運搬時にかご室10の側面となる表面610aは、見た目が鮮やかな色に着色されてもよいし、絵やパターンが描かれてもよい。
表面610a,620aには、上述の光触媒がコーティングされてもよい。
図16の例においては、プレート610の表面610aの下方に照明装置32が設けられている。照明装置32は、各可動部材620が第1位置P1にあるときには各可動部材620により隠される。照明装置32は、例えば上述の制御装置CNTの制御により、各可動部材620が第2位置P2にあるときには天井12の照明装置15(図2参照)と同様に点灯され、各プレート610が第1位置P1にあるときには常時消灯される。
図17は、切替機構600の構成例を示す断面図である。この例において、可動部材620は、スリット611を通過可能な半円弧状の第1部分621と、第1部分621の一端から第1部分621の曲率中心に突出する第2部分622とを備えている。第2部分622は、壁面19とプレート610の間の空間に位置し、ヒンジ623によりプレート610に回動可能に連結されている。
可動部材620が第1位置P1にあるとき、当該可動部材620に対応するスリット611とヒンジ623の間のプレート610の裏面に第2部分622が接触する。このとき、第1部分621がスリット611を通じて壁面19とプレート610の間の空間の外に出る。第2部分622の外面が上述の表面620aに相当する。
一方、可動部材620が第2位置P2にあるとき、当該可動部材620に対応するスリット611の右隣りのスリット611とヒンジ623の間のプレート610の裏面に第2部分622が接触する。このとき、第1部分621が壁面19とプレート610の間の空間に収容される。
各可動部材620は、例えば人手により第1位置P1と第2位置P2の間で回動させることができる。また、上述の各実施形態と同様に、各可動部材620が切替駆動装置6により第1位置P1と第2位置P2の間で回動されてもよい。
図18は、切替駆動装置6により切替機構600を動作させる構成の一例を示す断面図である。この例においては、各可動部材620における第1部分621と第2部分622の接続部分と、リンク630とが回動可能なピン631により連結されている。なお、リンク630と各可動部材620を連結する位置は、各可動部材620の中腹であってもよいし、上面や下面であってもよい。
切替駆動装置6は、例えばモータと、モータのトルクをリンク630が第1方向D1に押される力および第2方向D2に引かれる力に変換する変換機構とを備えている。リンク630が第1方向D1に押されると、各可動部材620が第1位置P1に向けて移動する。リンク630が第2方向D2に引かれると、各可動部材620が第2位置P2に向けて移動する。
切替駆動装置6が切替機構600を動作させる構成は、図18に示したものに限られない。例えば、切替駆動装置6は、モータのトルクをヒンジ623に伝達して、ヒンジ623を回転させる構成であってもよい。
なお、図15および図16に示した側壁18の反対側にある側壁18にも、切替機構600、切替駆動装置6および照明装置32を同様に配置することができる。
本実施形態の構成であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第4および第5実施形態と同じく、第1面S1および第2面S2が頑丈となる。
また、かご室10の側面が第2面S2に切り替えられた状態では、照明装置32により床11の近傍を照らすことができる。これにより、車両を載置領域Aに停車しやすくなる。さらに、かご室10の側面が第1面S1に切り替えられた状態では、照明装置32が可動部材620の第1部分621の内側の空間に収容されるので、照明装置32を保護することができる。
以上の第1ないし第6実施形態においては、シャッタ14A,14Bがそれぞれ設けられた2つの開口13A,13Bを備える乗りかご1を開示した。しかしながら、乗りかご1は、開口を1つのみ備えてもよい。この場合、当該開口に対向するかご室10の側壁に各実施形態と同様の切替機構や切替駆動装置を設けてもよい。
また、各実施形態にて開示した切替機構は、商業施設やマンションなどの住居において人が乗るエレベータに適用することもできる。例えば、当該エレベータの乗りかごを通常時には側面を第2面S2に切り替えて使用し、引っ越しや荷物の搬送などの作業時には第1面S1に切り替えて使用してもよい。このように使用すれば、作業時に乗りかごの壁面に一時的に保護材を貼り付けるなどの手間が省け、作業の効率化に寄与する。
また、例えば時間帯、曜日あるいは季節によって乗りかごの側面を第1面S1と第2面S2で切り替えて利用者に異なる雰囲気を与えるなど、各実施形態にて開示した構成は種々の用途で用いることができる。
さらに、切替機構は各実施形態にて開示したものに限られず、その他にも種々の構成を採用し得る。
以上説明した各実施形態は、発明の範囲をこれら実施形態にて開示した構成に限定するものではない。各実施形態にて開示した構成は適宜に組み合わせることができる。また。本発明はその他の様々な形態で実施することが可能である。各実施形態にて開示した構成やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
BLD…建物、ELV…エレベータ、CNT…制御装置、1…乗りかご、4…昇降駆動装置、6…切替駆動装置、10…かご室、11…床、12…天井、14A,14B…シャッタ、15,30〜32…照明装置、16…UV光源、18…側壁、19…壁面、20〜22…保護材、100,200,300,400,500,600…切替機構、A…載置領域、S1…第1面、S2…第2面。

Claims (11)

  1. 開口を有するかご室と、
    前記開口を開閉する開閉機構と、
    前記かご室の内部から見た前記かご室の側面の少なくとも一部を、第1面と第2面の間で切り替える切替機構と、
    前記第1面を保護する保護材と、
    前記第2面に設けられた照明装置と、
    を備え、
    前記かご室の側面の少なくとも一部が前記第1面に切り替えられた状態において、前記保護材が現れるとともに、前記照明装置が隠され、
    前記かご室の側面の少なくとも一部が前記第2面に切り替えられた状態において、前記保護材が隠されるとともに、前記照明装置が現れる、
    ことを特徴とするエレベータの乗りかご。
  2. 開口および壁面を有するかご室と、
    前記開口を開閉する開閉機構と、
    前記かご室の内部から見た前記かご室の側面の少なくとも一部を、第1面と第2面の間で切り替える切替機構と、
    を備え、
    前記壁面は、複数の第1領域と、複数の第2領域とを有し、
    前記壁面において、前記第1領域および前記第2領域は交互に並び、
    前記切替機構は、
    第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有する複数のプレートと、
    前記第1主面が前記第1領域に対向する第1位置と、前記第2主面が前記第2領域に対向する第2位置との間で回動可能に、前記複数のプレートの各々を前記壁面に取り付ける複数のヒンジと、
    を備え、
    前記複数のプレートは、前記プレートの幅よりも大きい間隔を空けて並び、
    前記第1面は、前記複数のプレートの各々が前記第2位置にあるときに前記かご室の内部から視認可能な前記複数のプレートの各々の前記第1主面および前記複数の第1領域を含み、
    前記第2面は、前記複数のプレートの各々が前記第1位置にあるときに前記かご室の内部から視認可能な前記複数のプレートの各々の前記第2主面および前記複数の第2領域を含む、
    ことを特徴とするエレベータの乗りかご。
  3. 前記複数の第1領域の各々に設けられた第1保護材と、
    前記複数のプレートの各々の前記第1主面に設けられた第2保護材と、
    をさらに備え、
    前記第1保護材および前記第2保護材は、前記複数のプレートの各々が前記第1位置にあるときに前記複数のプレートによって隠され、前記複数のプレートの各々が前記第2位置にあるときに現れる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗りかご。
  4. 前記第2領域に設けられた照明装置をさらに備え、
    前記照明装置は、前記照明装置が設けられた前記第2領域に対応する前記プレートが前記第1位置にあるときに前記かご室の内部から視認可能であり、当該プレートが前記第2位置にあるときに当該プレートによって隠される、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の乗りかご。
  5. 前記複数のプレートの各々に対して回動可能に連結されたリンクをさらに備え、
    前記リンクに第1方向への力が加わると前記複数のプレートの各々が前記第2位置に向けて移動し、前記リンクに前記第1方向と反対の第2方向への力が加わると前記複数のプレートの各々が前記第1位置に向けて移動する、
    ことを特徴とする請求項2ないし4のうちいずれか1項に記載の乗りかご。
  6. 開口および壁面を有するかご室と、
    前記開口を開閉する開閉機構と、
    前記かご室の内部から見た前記かご室の側面の少なくとも一部を、第1面と第2面の間で切り替える切替機構と、
    を備え、
    前記切替機構は、
    複数の第1プレートと、隣り合う前記第1プレートの間に形成される複数の第1スリットとを有する第1部材と、
    前記第1部材と前記壁面との間に配置され、複数の第2プレートと、隣り合う前記第2プレートの間に形成される複数の第2スリットとを有する第2部材と、
    を備え、
    前記第2部材は、前記複数の第2プレートが前記複数の第1スリットを塞ぐとともに前記複数の第1プレートが前記複数の第2スリットを塞ぐ第1位置と、前記複数の第1プレートと前記複数の第2プレートが対向するとともに前記複数の第1スリットと前記複数の第2スリットが重なる第2位置との間で、前記壁面と平行な方向に移動可能であり、
    前記第1面は、前記第2部材が前記第1位置にある状態において、前記かご室の内部から前記複数の第1スリットを通じて視認可能な前記複数の第2プレートの各々の表面を含み、
    前記第2面は、前記第2部材が前記第2位置にある状態において、重なった前記複数の第1スリットおよび前記複数の第2スリットを通じて前記かご室の内部から視認可能な前記壁面の一部を含む、
    ことを特徴とするエレベータの乗りかご。
  7. 前記壁面に設けられた照明装置をさらに備え、
    前記照明装置は、前記第2部材が前記第1位置にあるときに前記第2プレートによって隠され、前記第2部材が前記第2位置にあるときに前記第1スリットおよび前記第2スリットを通じて前記かご室の内部から視認可能である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の乗りかご。
  8. 開口を有するかご室と、
    前記開口を開閉する開閉機構と、
    前記かご室の内部から見た前記かご室の側面の少なくとも一部を、第1面と第2面の間で切り替える切替機構と、
    を備え、
    前記切替機構は、
    スリットを有するプレートと、
    前記スリットを通過可能な円弧状の可動部材と、
    前記可動部材の少なくとも一部が前記スリットを通じて前記プレートと前記かご室の壁面の間の空間の外に出る第1位置と、前記可動部材が前記空間に収容される第2位置との間で前記可動部材を回動可能に前記壁面に取り付けるヒンジと、
    を備え、
    前記第1面は、前記可動部材が前記第1位置にあるときに前記かご室の内部から視認可能な前記可動部材の表面を含み、
    前記第2面は、前記可動部材が前記第2位置にあるときに前記かご室の内部から視認可能な前記プレートの表面を含む、
    ことを特徴とするエレベータの乗りかご。
  9. 光触媒を励起状態にする光を発する光源をさらに備え、
    前記第1面の少なくとも一部には、前記光源からの光により励起状態となる光触媒がコーティングされている、
    ことを特徴とする請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の乗りかご。
  10. 請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の乗りかごと、
    操作盤と、
    前記操作盤の操作に応じて前記開閉機構を駆動する開閉駆動装置と、
    前記操作盤の操作に応じて前記乗りかごを昇降させる昇降駆動装置と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  11. 前記操作盤により前記第1面と前記第2面の切替指示が入力されたとき、前記開閉機構により前記かご室の前記開口が閉じられた状態で前記切替機構を駆動し、前記第1面と前記第2面とを切り替える切替駆動装置をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項10に記載のエレベータ。
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