JP6345857B1 - グループ通信システム、端末装置、位置情報通知方法、ならびに、プログラム - Google Patents

グループ通信システム、端末装置、位置情報通知方法、ならびに、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することのできるグループ通信システム等を提供する。【解決手段】秘匿地域特定部442は、測位部441が測位した複数の位置情報に基づいて、自端末において秘匿すべき秘匿地域、及び、秘匿度合いを特定する。公開位置情報生成部443は、測位部441が測位した現在の位置情報と秘匿地域特定部442が特定した秘匿地域との位置関係、及び、秘匿度合いに基づいて、当該現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する。送受信部420は、公開位置情報生成部443が生成した公開位置情報を管理サーバに送信し、また、管理サーバから送られた他のユーザ端末400についての公開位置情報を受信する。表示部450は、送受信部420が受信した公開位置情報に基づいて、他のユーザ端末400を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する。【選択図】図4

Description

本発明は、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開できるグループ通信システム、端末装置、位置情報通知方法、ならびに、プログラムに関する。
従来より、スマートフォン等を用いたSNS(Social Networking Service)が広く利用されている。このようなSNSでは、メッセージの送受信だけでなく、互いの位置情報を共有することも可能となっている。
位置情報を共有するシステムの先行技術として、例えば、特許文献1には、SNSを利用して、ベビーカーを利用中のユーザ(会員)の位置情報を、ユーザ間で共有することができるベビーカー・レンタルシステムの発明が開示されている。
特開2017−49777号公報
上述した特許文献1のベビーカー・レンタルシステム等では、位置情報を通知するように設定されていると、ユーザがどの場所にいようとも、その場所を示す位置情報が他のユーザに公開(相手側に通知)されてしまうことになる。
なお、自宅、学校、職場等のような重要な場所は、原則として秘匿すべき秘匿地域であり、特に親密でないユーザ間であれば、そのような位置情報について公開しないことが望ましい。
そのため、ユーザが自宅等にいる場合には、位置情報を通知しないように手動で設定を変更するなどの必要があり、極めて煩雑であった。なお、自宅等の場所を予め登録しておき、そのような登録場所に近づくと位置情報を通知しないように自動で設定を切り替えることも考えられる。
しかしながら、位置情報についての通知の可否を自動的に切り替えたとしても、位置情報が通知されない場所が特定されてしまうと、その場所が自宅等であると、予測されるおそれもある。例えば、位置情報を蓄積し、移動軌跡が表示できる機能を有している場合には、移動軌跡における空白地域(つまり、移動軌跡が一旦途絶えてから、再度、移動軌跡が始まるまでの地域)を特定することも可能となる。そして、そのような空白地域が同じ場所で頻繁に確認されると、その場所が自宅等であると容易に予測されてしまうことになる。
つまり、自宅等の登録場所に限って位置情報を通知しないようにしても、通知のない位置情報から、自宅等が予測されてしまうおそれがあるという課題があった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することのできるグループ通信システム、端末装置、位置情報通知方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るグループ通信システムは、
複数の端末装置と、当該端末装置間のグループ通信を管理するサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、
前記端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける位置情報を秘匿すべき秘匿度合いを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記端末装置それぞれの秘匿度合いに基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の前記端末装置に提供する提供部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
本実施形態に係るグループ通信システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 管理DBに記憶される管理情報の一例を示す模式図である。 管理サーバ、及び、ユーザ端末が実現される典型的な情報処理装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るユーザ端末の概要構成を示すブロック図である。 ユーザ情報の一例を示す模式図である。 (a)が、ユーザXのユーザ端末に表示される地図画像の一例を示す模式図であり、(b)がユーザYのユーザ端末に表示される地図画像の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る公開位置情報通知処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る公開位置情報手動変更処理を説明するためのフローチャートである。 (a),(b)が、公開位置情報を手動で変更する際の操作の様子を説明するための模式図である。 他の実施形態に係る管理サーバの概要構成を示すブロック図である。 管理DBに記憶されるユーザ設定情報の一例を示す模式図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、スマートフォン等を用いたグループ通信システムに本発明が適用される実施形態を説明するが、この他にも、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、PDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。
すなわち、以下に記載する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(全体構成)
本発明の実施形態に係るグループ通信システム100は、図1に示すように、管理サーバ200と管理DB300とが接続されており、また、管理サーバ200と、ユーザ端末400とがインターネット900を介して通信可能に接続されて構成されている。
なお、図中では簡略化しているが、ユーザ端末400は、利用するユーザに応じて、多数存在しているものとする。
管理サーバ200は、例えば、サーバ装置(サーバ用コンピュータ)等であり、管理DB300を用いて、各ユーザ端末400(より詳細には、ユーザ端末400を操作するユーザ)をグループ化し、グループ内におけるメッセージや位置情報を共有できるようにする。
管理DB300は、グループ通信を管理するために必要なデータベースであり、管理情報301等を記憶する。
管理情報301には、例えば、図2に示すように、ユーザID301a、ニックネーム301b、アイコンID301c、グループID301d、現在位置301e、及び、メッセージ情報301f等が含まれている。
なお、アイコンID301cは、後述する地図画面(ユーザ端末400に表示される地図画面)中において、他のユーザ端末400の現在位置を表すために表示されるアイコンの識別情報である。グループID301dは、ユーザが所属しているグループの識別情報(ユーザが複数のグループに所属している場合では、複数の識別情報)である。現在位置301eは、後述する公開位置情報であり、ユーザ端末400にて測位された位置情報が適宜調整された情報である。メッセージ情報301fは、グループ内のユーザ間で送受信されたメッセージを蓄積する情報である。
なお、このような管理DB300は、管理サーバ200内に含まれていてもよい。つまり、管理サーバ200に、記憶部(後述する記憶デバイス504等)を持たせ、その記憶部で、管理情報301を管理するようにしてもよい。
図1に戻って、ユーザ端末400は、例えば、スマートフォン等であり、インターネット900を介して管理サーバ200にアクセスし、他のユーザ端末400(より詳細には、同一グループにおける他のユーザ端末400)から送られたメッセージを受信したり、他のユーザ端末400に向けたメッセージを送信する。また、ユーザ端末400は、管理サーバ200にアクセスし、他のユーザ端末400の公開位置情報(上述した管理情報301における現在位置301e)を受信したり、自身の公開位置情報を送信する。なお、後述するように、自身の公開位置情報は、自宅、学校、職場等のような秘匿すべき秘匿地域と秘匿度合い(その秘匿地域を秘匿すべき度合い)とが考慮され、適宜調整されている。
(情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係る管理サーバ200、及び、ユーザ端末400が実現される典型的な情報処理装置500について説明する。
情報処理装置500は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、記憶デバイス504と、表示デバイス505と、通信デバイス506と、操作デバイス507と、測位デバイス508とを備える。
CPU 501は、情報処理装置500全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
ROM 502には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、所定のプログラムをRAM 503に読み出してCPU 501による当該プログラムの実行が開始される。
RAM 503は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、記憶デバイス504から読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
記憶デバイス504は、SSD(Solid State Drive)やハードディスク等であり、種々のデータを記憶する。例えば、記憶デバイス504は、情報処理装置500全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のアプリケーションや付随するデータ等を記憶する。
表示デバイス505は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置と、その表示装置に表示するための画像情報を記憶するVRAM(Video Random Access Memory)と、画像情報を処理するための画像処理部とを含んで構成されている。この画像処理部は、記憶デバイス504から読み出されたデータや、CPU 501にて処理されたデータを加工処理した後、これをVRAMに格納するなどして、画像情報を生成する。
通信デバイス506は、移動体通信網や無線LAN等を利用して無線通信を行う。なお、通信デバイス506は、有線LAN等を利用して有線通信を行ってもよい。
操作デバイス507は、タッチスクリーンやタッチパッド、ボタンやキーボード、若しくは、マウス等であり、ユーザの操作を受け付ける。なお、音声によって、ユーザの操作を受け付けてもよい。
測位デバイス508は、例えば、複数のGPS(Global Positioning System)衛星から送られる信号を受信し、所定のタイミング毎に、情報処理装置500の現在位置を測位する。
なお、このようなGPS衛星を用いる代わりに、測位デバイス508は、複数の基地局からの電波強度(受信強度等)を用いて、情報処理装置500の現在位置を測位してもよい。
以下、上記情報処理装置500において実現されるユーザ端末400の構成等について、図4〜図6を参照して説明する。情報処理装置500に電源が投入されると、ユーザ端末400(本発明に係る端末装置)として機能させるプログラムが実行され、本実施形態に係るユーザ端末400が実現される。
なお、管理サーバ200も同様に情報処理装置500において実現され、後述するように、管理サーバ200において必要な処理も行われるが、ここでは、本実施形態において最も特徴的なユーザ端末400について、以下説明する。
(ユーザ端末の概要構成)
図4は、本実施形態に係るユーザ端末400の概要構成を示す模式図である。図示するように、ユーザ端末400は、操作受付部410と、送受信部420と、記憶部430と、制御部440と、表示部450とを備える。
操作受付部410は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、操作受付部410は、例えば、タッチスクリーン等から得られる情報に基づいて、ユーザからの操作を受け付ける。
なお、上述した操作デバイス507等が、このような操作受付部410として機能しうる。
送受信部420は、インターネット900を介して管理サーバ200にアクセスし、他のユーザ端末400(より詳細には、同一グループにおける他のユーザ端末400)から送られたメッセージを受信したり、他のユーザ端末400に向けたメッセージを送信する。また、ユーザ端末400は、管理サーバ200にアクセスし、他のユーザ端末400の公開位置情報を受信したり、自身の公開位置情報(後述する公開位置情報生成部443により生成された公開位置情報)を送信する。
なお、上述した通信デバイス506等が、このような送受信部420として機能しうる。
記憶部430は、例えば、ユーザ情報431、位置情報群432、公開位置情報433、及び、メッセージ情報434等を記憶する。
ユーザ情報431は、ユーザ端末400を操作するユーザについての情報であり、一例として、図5に示すような情報を含んでいる。
つまり、ユーザ情報431には、ユーザID431a、パスワード431b、秘匿地域431c、及び、秘匿度合い431d等が含まれている。
なお、秘匿地域431cは、後述する秘匿地域特定部442により秘匿すべき地域として特定された地域(例えば、自宅、学校、職場等の場所やその周辺)の範囲を示す情報(一例として、矩形形状の範囲における左上点位置、及び、右下点位置)である。また、秘匿度合い431dは、秘匿地域431cについて秘匿すべき度合いを示す値(一例として、1〜10の値であり、1が最も低く、10が最も高い)である。
図4に戻って、位置情報群432は、後述する測位部441によって測位されたユーザ端末400の現在位置(つまり、未調整の位置情報)を蓄積した情報である。なお、位置情報群432には、測位時の日時(より詳細には、秒単位までの日時)と対応付けられて、直近の一定期間(一例として、1ヵ月)分の情報が蓄積される。つまり、この位置情報群432から、一定期間内におけるユーザの移動軌跡(移動履歴)が辿れるようになっている。
また、公開位置情報433は、管理サーバ200から受信した他のユーザ端末400(より詳細には、同一のグループ内における他のユーザ端末400)についての公開位置情報である。なお、この公開位置情報433に、自端末の公開位置情報(公開位置情報生成部443により生成された公開位置情報)も記憶させてもよい。
そして、メッセージ情報434は、管理サーバ200から受信したメッセージや、他のユーザ端末400宛てに管理サーバ200に送ったメッセージを蓄積する情報である。つまり、ユーザ端末400側で記憶しているメッセージの情報である。
記憶部430は、この他にも、後述する地図画面を生成する際に必要な地図データやアイコンデータ等も記憶する。
上述したRAM 503や記憶デバイス504等が、このような記憶部430として機能しうる。
制御部440は、ユーザ端末400全体を制御する。この制御部440は、例えば、測位部441、秘匿地域特定部442、公開位置情報生成部443、画面生成部444、相関関係特定部445、及び、グループ管理部446等を含んでいる。
測位部441は、ユーザ端末400の位置情報を測位する。例えば、測位部441は、一定時間(一例として、10秒)毎に、複数のGPS衛星から送られる信号を受信し、ユーザ端末400の正確な現在位置を検出する。なお、このようなGPS衛星からの信号に限られず、測位部441は、移動体通信の基地局や無線通信のアクセスポイント等から送られる複数の電波の強弱等に応じて、現在位置を検出してもよい。
測位部441は、測位した位置情報を、測位した日時と対応付けて、記憶部430(位置情報群432)に記憶する。
秘匿地域特定部442は、秘匿すべき秘匿地域、及び、その秘匿度合いを特定する。例えば、秘匿地域特定部442は、位置情報群432に蓄積された一定期間分の情報を統計処理し、ある程度頻繁に訪れる地域であり、かつ、滞在時間の平均や中央値が規定時間(一例として、3時間)よりも長い地域を、自宅、学校、職場等の場所やその周辺であると判別し、秘匿すべき秘匿地域として特定する。その際、秘匿地域特定部442は、曜日や祝祭日、そして、時刻等も考慮して、自宅、学校、職場等の秘匿地域を特定し、それら、自宅、学校、職場等に応じて、秘匿度合いを特定する。
具体的に、通常であれば、平日の昼間に頻繁に訪れて、滞在時間が長い地域は、学校や職場であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが8(高めの値)に特定される。また、平日や祝祭日に関係なく頻繁に訪れて、夜間を含む時間帯で滞在時間が長い地域は、自宅であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが10(最高値)に特定される。なお、夜間勤務のユーザ等であれば、昼と夜とが逆転しているため、秘匿地域特定部442は、例えば、滞在時間の長短等から、職場等と自宅とを判別し、それらを秘匿領域等として特定する。なお、自宅、学校、職場等を特に判別することなく、一定条件を満たす地域を、それぞれ秘匿領域として特定し、訪れた累積回数や累積滞在時間等に応じて、秘匿度合いを特定するようにしてもよい。
秘匿地域特定部442は、特定した秘匿地域の範囲を示す情報を、ユーザ情報431における秘匿地域431cに記憶し、また、特定した秘匿度合いを示す値を秘匿度合い431dに記憶する。
公開位置情報生成部443は、秘匿地域431c、及び、秘匿度合い431dに従って、測位部441が測位した位置情報を適宜調整して、公開位置情報を生成する。
例えば、公開位置情報生成部443は、測位部441が測位した位置情報(つまり、現在位置)が、ユーザ情報431における何れかの秘匿地域431c内であるかどうかを判別し、何れかの秘匿地域431c内であると判別すると、測位部441が測位した位置情報を、対応する秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成する。
位置情報の調整手法は、例えば、位置情報における緯度や経度(若しくは両方)をランダムに選んで、その値に秘匿度合い431d(対応する秘匿度合い431d)に応じた所定値を、ランダムに加減算し、秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成する。なお、位置情報の調整手法は、このようなランダムに加減算する手法に限られず、適宜変更可能である。例えば、予め定められた方位に、秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、方位だけをランダムに決めて、その方位に秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。この他にも、過去に測位された位置情報(秘匿地域外のもの)を公開位置情報としてもよい。この場合、時間差を設けることで、プライバシーを保護している。また、測位された位置情報からランダム(ポアソン分布のλ等)にずらして、公開位置情報を生成してもよい。
また、測位部441が測位した位置情報が、最初から、何れの秘匿地域431cからも範囲外であれば、公開位置情報生成部443は、その位置情報を調整せずに、そのまま公開位置情報にする。なお、測位した位置情報が秘匿地域431cの範囲外であっても、ユーザ(ユーザ端末400)の移動方向が秘匿地域431cに向かっている場合であれば、公開位置情報生成部443は、秘匿度合い431dの何割かの値を用いるなどして調整した公開位置情報を生成してもよい。例えば、秘匿地域431cからある程度の距離が離れている場合には、公開位置情報生成部443は、秘匿度合い431dの1/10の値を用いて調整した公開位置情報を生成し、やがて、秘匿地域431cに近づくにつれて、秘匿度合い431dの1/5,1/2,3/4というように、割合を増やした値を用いて調整した公開位置情報を生成するなどし、秘匿地域431cの範囲外であっても、適宜調整した公開位置情報を生成してもよい。
この他にも、公開位置情報生成部443は、秘匿地域431cの範囲外であっても、測位部441が測位した位置情報を、無条件に所定量(例えば、ユーザにより任意に設定された値分)ずらした公開位置情報を生成してもよい。
このようにして、公開位置情報生成部443が生成した公開位置情報は、送受信部420によって、管理サーバ200に送信され、上述した図2の管理情報301における現在位置301e(対象の現在位置301e)として記憶される。
画面生成部444は、グループ通信のための種々の画面を生成する。例えば、画面生成部444は、図6(a),(b)に示すような地図画面を生成する。
なお、図6(a)は、ユーザX(ニックネーム「△△花子」)のユーザ端末400における画面生成部444が生成した地図画面の一例である。一方、図6(b)は、ユーザY(ニックネーム「○○太郎」)のユーザ端末400における画面生成部444が生成した地図画面の一例である。
すなわち、画面生成部444は、同一のグループ内における自端末を除いた他のユーザ端末400のアイコンを、記憶部430に記憶された公開位置情報433に基づいて、地図上の対応位置に配置した地図画面を生成する。つまり、ユーザXのユーザ端末400では、画面生成部444が、図6(a)に示すように、ユーザYのアイコンICO1と、ユーザZ(ニックネーム「□□三郎」)のアイコンICO2とを、それぞれの公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置すると共に、ユーザYとユーザXとの間でやり取りされたメッセージMSG1,MSG2を表示した地図画面を生成する。
一方、ユーザYのユーザ端末400では、画面生成部444が、図6(b)に示すように、ユーザXのアイコンICO3と、ユーザZのアイコンICO2とを、それぞれの公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置すると共に、ユーザYとユーザXとの間でやり取りされたメッセージMSG1,MSG2を表示した地図画面を生成する。
なお、図6(b)にて、一例として、ユーザXの自宅が図中の点Aで示される位置にあり、ユーザXが自身のユーザ端末400と共に自宅にいる場合でも、ユーザYのユーザ端末400には、その点Aから大きくずれた位置にユーザXのアイコンICO3が配置された地図画面が表示されている。例えば、ユーザXのユーザ端末400では、点A及びその周辺が秘匿地域431cに記憶されており、また、対応する秘匿度合い431dに10(最高値)が記憶されている。そのため、公開位置情報生成部443が、測位された位置情報を秘匿度合い431dに応じて大きくずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成することになる。そして、そのように調整された公開位置情報が、管理サーバ200に送られた後に、ユーザYのユーザ端末400に送られて、ユーザXの公開位置情報433として記憶部430に記憶される。
そのため、ユーザYのユーザ端末400では、画面生成部444が、図6(b)に示すように、点Aから大きくずれた位置にユーザXのアイコンICO3が配置された地図画面が表示されることになる。
なお、図6(a),(b)の例では、アイコンICO1〜ICO3を用いて、ユーザの位置を表しているが、他の画像を用いて、ユーザの位置を表してもよい。例えば、ユーザの顔画像(顔写真)、絵文字、シンボル等といった他の画像を用いて、ユーザの位置を表してもよい。
図4に戻って、相関関係特定部445は、例えば、ユーザ間(自端末と他のユーザ端末400との間)でやり取りされたメッセージの頻度(一例として、単位時間当たりのメッセージ数)やメッセージの内容を適宜解析する等により、ユーザ間の対応関係の強さ(つまり、親密度)を算定し、それに基づいてユーザ同士の相関関係を特定する。
グループ管理部446は、相関関係特定部445が特定した相関関係に応じて、新たなグループを作成し、若しくは、グループを解除する。
例えば、相関関係特定部445が特定した相関関係のあるユーザ同士(自端末と他のユーザ端末400)の親密度が、基準値を超えた場合に、自端末と他のユーザ端末400とを新たなグループに分ける(別グループに分割する)。
また、逆に、既にグループを構成していたユーザ同士(自端末と他のユーザ端末400)の親密度が、最低値以下に下がった場合に、グループ管理部446は、グループを解除する。なお、グループを解除する対象は、グループ管理部446が自動的に作成したグループに限ってもよい。
また、上述した公開位置情報生成部443は、相関関係特定部445が特定した相関関係のあるユーザ同士(自端末と他のユーザ端末400)の親密度が、基準値を超えた場合に、当該他のユーザ端末400に対して、秘匿度合い431dの値を下げて調整した公開位置情報を生成してもよい。
この場合、ユーザ間(自端末と他のユーザ端末400との間)の相関関係から、新たなグループを作成するため、例えば、大グループの中から親密度等に応じて小グループが自動的に生成されるなど、ユーザの使い勝手が向上する。しかも、親密度等に応じて、自動的に秘匿度合いの値が変更されるため、使い勝手が更に向上する。
制御部440は、この他にも、操作受付部410が受け付けた操作に応じて、メニューを表示させたり、画面表示を変更する処理なども適宜行う。
上述したCPU 501や測位デバイス508等が、このような構成からなる制御部440として機能しうる。
表示部450は、上述した画面生成部444が生成した地図画面等を表示する。つまり、ユーザXのユーザ端末400であれば、表示部450は、図6(a)に示すような地図画面を表示する。また、ユーザYのユーザ端末400であれば、表示部450は、図6(b)に示すような地図画面を表示する。
なお、上述した表示デバイス505等が、このような表示部450として機能しうる。
(ユーザ端末の動作)
以下、このような構成のユーザ端末400の動作について図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る公開位置情報通知処理の流れを示すフローチャートである。なお、ユーザ端末400における自宅、学校、職場等の秘匿地域及び秘匿度合いが特定済みであり、ユーザ情報431の秘匿地域431cには、それら秘匿地域の範囲を示す情報が記憶され、また、秘匿度合い431dには、その度合いを示す値が記憶されているものとする。
まず、ユーザ端末400は、位置情報を測位する(ステップS11)。
すなわち、制御部440(測位部441)は、複数のGPS衛星から送られる信号を受信し、ユーザ端末400の正確な現在位置を検出する。
ユーザ端末400は、測位した位置情報が、秘匿地域内であるか否かを判別する(ステップS12)。
すなわち、制御部440は、ステップS11にて測位した位置情報(つまり、ユーザ端末400の現在位置)が、何れかの秘匿地域431c内であるかどうかを判別する。
ユーザ端末400は、測位した位置情報が、秘匿地域内であると判別すると(ステップS12;Yes)、その秘匿地域に対応する秘匿度合いに応じて、位置情報を調整し、公開位置情報を生成する(ステップS13)。
すなわち、制御部440(公開位置情報生成部443)は、ステップS11にて測位した位置情報を秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成する。
具体的に制御部440は、位置情報における緯度や経度(若しくは両方)をランダムに選んで、その値に秘匿度合い431dに応じた所定値を、ランダムに加減算し、秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成する。なお、この他にも、制御部440は、予め定められた方位に、秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、方位だけをランダムに決めて、その方位に秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、過去に測位された位置情報(秘匿地域外のもの)を公開位置情報としてもよい。この場合、時間差を設けることで、プライバシーを保護している。また、測位された位置情報からランダム(ポアソン分布のλ等)にずらして、公開位置情報を生成してもよい。
一方、測位した位置情報が、秘匿地域内でない(秘匿地域外である)と判別した場合に(ステップS12;No)、ユーザ端末400は、ステップS11にて測位した位置情報をそのまま公開位置情報にする(ステップS14)。
つまり、制御部440は、秘匿地域外であるため、位置情報を調整せずに、そのまま公開位置情報にする。
なお、測位した位置情報が秘匿地域431cの範囲外であっても、ユーザ(ユーザ端末400)の移動方向が秘匿地域431cに向かっている場合であれば、制御部440は、秘匿度合い431dの何割かの値を用いるなどして調整した公開位置情報を生成してもよい。例えば、秘匿地域431cからある程度の距離が離れている場合には、制御部440は、秘匿度合い431dの1/10の値を用いて調整した公開位置情報を生成し、やがて、秘匿地域431cに近づくにつれて、秘匿度合い431dの1/5,1/2,3/4というように、割合を増やした値を用いて調整した公開位置情報を生成するなどし、秘匿地域431cの範囲外であっても、適宜調整した公開位置情報を生成してもよい。
この他にも、制御部440は、秘匿地域431cの範囲外であっても、測位部441が測位した位置情報を、無条件に所定量ずらした公開位置情報を生成してもよい。
ユーザ端末400は、生成した公開位置情報を管理サーバ200に送信する(ステップS15)。
つまり、制御部440は、位置情報を調整した公開位置情報(例えば、秘匿地域内から秘匿地域外にずらした公開位置情報)、又は、位置情報のままの公開位置情報(例えば、最初から秘匿地域外の公開位置情報)等を送受信部420を通じて、管理サーバ200に送信する。
ユーザ端末400は、グループ通信のアプリ(アプリケーションプログラム)が終了したか否かを判別する(ステップS16)。
ユーザ端末400は、アプリが終了していないと判別すると(ステップS16;No)、上述したステップS11に処理を戻す。
一方、アプリが終了したと判別した場合(ステップS16;Yes)に、ユーザ端末400は、図7の公開位置情報通知処理を終える。
このような公開位置情報通知処理により、位置情報を含む履歴情報に基づいて、ユーザ端末400における位置情報を秘匿すべき秘匿度合いが特定され、その秘匿度合いに基づいて、現在位置である位置情報が適宜調整され、公開位置情報が生成される。例えば、位置情報がそのユーザの秘匿地域内であれば、秘匿度合いに応じて秘匿地域外にずらした公開位置情報が生成され、管理サーバ200に送信されることになる。
そして、そのような公開位置情報が他のユーザ端末400に送られ、地図画面が生成されると、例えば、図6(b)に示すように、秘匿地域(自宅のある点A)から大きくずれた地図上の位置に、アイコンICO3が表示されることになる。そのため、他のユーザが相手側(ニックネーム「△△花子」)の自宅等を予測することが極めて困難となる。
この結果、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
上記の実施形態では、図6(a),(b)に示すように、他のユーザ(他のユーザ端末400)のアイコンだけが地図上に配置されて表示され、自アイコン(自端末のアイコン)が表示されない場合について説明したが、自アイコンも他のユーザのアイコンと共に地図画面に表示するようにしてもよい。そして、自アイコンをユーザが任意に移動させることに応じて、自端末の公開位置情報を変更できるようにしてもよい。
以下、移動させた自アイコンに応じて、自端末の公開位置情報を変更する際の処理について、図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る公開位置情報手動変更処理の流れを示すフローチャートである。なお、説明を容易にするために、ユーザXは、グループ通信システム100の利用を始めたばかり(ユーザY,ユーザZのグループに最近参加したばかり)であり、未だ、秘匿地域等が特定されていない(秘匿地域431c、及び、秘匿度合い431dが空欄)状態であるものとして、以下説明する。
まず、ユーザ端末400は、管理サーバ200に送信した公開位置情報(つまり、自端末の公開位置情報)に応じて、地図上の対応位置に自アイコンを表示する(ステップS21)。
例えば、ユーザXのユーザ端末400において、制御部440は、公開位置情報(この時点では、位置情報がそのまま公開位置情報となっている)に基づいて、図9(a)に示すように、自アイコンICO4を地図上の対応位置に表示する。
この図9(a)は、ユーザX(ニックネーム「△△花子」)のユーザ端末400における画面生成部444が生成した地図画面の一例である。つまり、ユーザXのユーザ端末400では、画面生成部444が、ユーザY(ニックネーム「○○太郎」)のアイコンICO1と、ユーザZ(ニックネーム「□□三郎」)のアイコンICO2とを、それぞれの公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置すると共に、自アイコンICO4を、自端末の公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置した地図画面を生成する。
図8に戻って、ユーザ端末400は、自アイコンへの操作があったか否かを判別する(ステップS22)。
すなわち、制御部440は、操作受付部410にて、図9(a)に示すような自アイコンICO4へのフリック操作等を受け付けたかどうかを判別する。
ユーザ端末400は、自アイコンへの操作がなかったと判別すると(ステップS22;No)、後述するステップS26に処理を進める。
一方、自アイコンへの操作があったと判別した場合(ステップS22;Yes)に、ユーザ端末400は、自アイコンが移動された分に応じて、公開位置情報を変更する(ステップS23)。
例えば、図9(b)に示すように、元の配置位置である点Aから自アイコンICO4が矢印に示すように移動されると、制御部440は、その移動分だけ、公開位置情報を変更する。
また、制御部440は、自アイコンICO4が移動されたことに応じて、秘匿地域、及び、秘匿度合いの情報を登録する(ステップS24)。
例えば、秘匿地域特定部442は、元の配置位置である点A及びその周辺を示す範囲を秘匿地域431cに登録し、また、自アイコンICO4の移動量に応じた値を秘匿度合い431dに登録する。このように、点A及びその周辺が秘匿地域431cに登録され、秘匿すべき度合いについても秘匿度合い431dに登録されたため、以降、測位された位置情報が秘匿地域内であれば、その位置情報を秘匿度合い431dに応じてずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報が生成される。
図8に戻って、ユーザ端末400は、変更した公開位置情報を管理サーバ200に送信する(ステップS25)。
ユーザ端末400は、グループ通信のアプリが終了したか否かを判別する(ステップS26)。
ユーザ端末400は、アプリが終了していないと判別すると(ステップS26;No)、上述したステップS21に処理を戻す。
一方、アプリが終了したと判別した場合(ステップS26;Yes)に、ユーザ端末400は、図8の公開位置情報手動変更処理を終える。
このような公開位置情報手動変更処理により、ユーザは、自アイコンを操作することで、容易に公開位置情報を変更することができる。例えば、ユーザの現在位置(公開位置情報)が秘匿地域として未登録の場合等でも、手動操作に応じて、公開位置情報を自由に変更すると共に、秘匿地域としても登録することができる。また、自アイコンを表示することで、相手側のユーザ端末400に、自身のアイコンが地図上のどの位置に配置されているのかを把握でき、メッセージのやり取りをする際に、辻褄が合わなくなるようなこともない。
このように、本実施形態のユーザ端末400において、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、各ユーザ端末400が、自身の公開位置情報をそれぞれ生成する場合について説明したが、管理サーバ200側で、各ユーザ端末400の公開位置情報を適宜生成するようにしてもよい。
図10は、他の実施形態に係る管理サーバ200の概要構成の一例を示すブロック図である。この管理サーバ200は、管理DB300を用いて、グループ通信を管理すると共に、各ユーザ端末400の公開位置情報を適宜生成する。
図10において、管理DB300は、管理情報301、及び、ユーザ設定情報302等を記憶する。
管理情報301は、上述した図2と同様の構成である。なお、現在位置301eは、後述するように、管理サーバ200(公開位置情報生成部232)によって適宜生成されたものが記憶される。
また、ユーザ設定情報302には、図11に示すように、ユーザID302a、位置情報群302b、秘匿地域302c、及び、秘匿度合い302dが含まれている。
なお、位置情報群302bは、各ユーザ端末400について、ユーザ端末400から送られた位置情報(正確な現在位置)を蓄積した情報である。なお、位置情報群302bには、測位時の日時(より詳細には、秒単位までの日時)と対応付けられて、直近の一定期間(一例として、1ヵ月)分の情報が蓄積される。つまり、この位置情報群302bから、各ユーザ端末400について、一定期間内におけるユーザの移動軌跡(移動履歴)が辿れるようになっている。
また、秘匿地域302cは、後述するように、管理サーバ200(秘匿地域特定部231)により各ユーザに応じて特定された秘匿地域(例えば、自宅、学校、職場等の場所やその周辺)の範囲を示す情報(一例として、矩形形状の範囲における左上点位置、及び、右下点位置)である。
そして、秘匿度合い302dは、秘匿地域302cについて秘匿すべき度合いを示す値(一例として、1〜10の値であり、1が最も低く、10が最も高い)である。
なお、このような管理DB300は、管理サーバ200内に含まれていてもよい。つまり、管理サーバ200に、記憶部(上述した図3の記憶デバイス504等)を持たせ、その記憶部で、管理情報301、及び、ユーザ設定情報302を管理するようにしてもよい。
図10に戻って、管理サーバ200は、受信部210と、送信部220と、制御部230とを備える。
受信部210は、インターネット900を介してユーザ端末400から送られる種々の情報を受信する。
例えば、受信部210は、各ユーザ端末400から送られる位置情報(未調整の位置情報)を逐次受信する。受信した位置情報は、図11のユーザ設定情報302における位置情報群302b(ユーザに応じた位置情報群302b)に蓄積される。この他にも、受信部210は、他のユーザ端末400宛てのメッセージ等もユーザ端末400から受信する。
送信部220は、インターネット900を介してユーザ端末400に向けて、種々の情報を送信する。
例えば、送信部220は、ユーザ端末400に向けて、後述する公開位置情報生成部232が生成した公開位置情報を送信する。この他にも、送信部220は、他のユーザ端末400からのメッセージ等もユーザ端末400に送信する。
制御部230は、管理サーバ200全体を制御する。この制御部230は、例えば、秘匿地域特定部231、公開位置情報生成部232、相関関係特定部233、及び、グループ管理部234等を含んでいる。
秘匿地域特定部231は、各ユーザについて、秘匿すべき秘匿地域、及び、その秘匿度合いを特定する。例えば、秘匿地域特定部231は、図11のユーザ設定情報302における位置情報群302bに蓄積された一定期間分の情報を統計処理し、ある程度頻繁に訪れる地域であり、かつ、滞在時間の平均や中央値が規定時間(一例として、3時間)よりも長い地域を、自宅、学校、職場等の場所やその周辺であると判別し、秘匿すべき秘匿地域として特定する。その際、秘匿地域特定部231は、曜日や祝祭日、そして、時刻等も考慮して、自宅、学校、職場等の秘匿地域を特定し、それら、自宅、学校、職場等に応じて、秘匿度合いを特定する。
具体的に、通常であれば、平日の昼間に頻繁に訪れて、滞在時間が長い地域は、学校や職場であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが8(高めの値)に特定される。また、平日や祝祭日に関係なく頻繁に訪れて、夜間を含む時間帯で滞在時間が長い地域は、自宅であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが10(最高値)に特定される。なお、夜間勤務のユーザ等であれば、昼と夜とが逆転しているため、秘匿地域特定部231は、例えば、滞在時間の長短等から、職場等と自宅とを判別し、それらを秘匿領域等として特定する。なお、自宅、学校、職場等を特に判別することなく、一定条件を満たす地域を、それぞれ秘匿領域として特定し、訪れた累積回数や累積滞在時間等に応じて、秘匿度合いを特定するようにしてもよい。
秘匿地域特定部231は、特定した秘匿地域の範囲を示す情報を、ユーザ設定情報302における秘匿地域302cに記憶しまた、特定した秘匿度合いを示す値を秘匿度合い302dに記憶する。
公開位置情報生成部232は、各ユーザ端末400について、秘匿地域302c、及び、秘匿度合い302dに従って、ユーザ端末400から送られた位置情報を適宜調整して、公開位置情報を生成する。
例えば、公開位置情報生成部232は、ユーザ端末400から送られた位置情報(つまり、そのユーザ端末400の現在位置)が、秘匿地域302c内(そのユーザの秘匿地域302c内)であるかどうかを判別し、秘匿地域302c内であると判別すると、ユーザ端末400から受信した位置情報を対応する秘匿度合い302dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成する。
位置情報の調整手法は、例えば、位置情報における緯度や経度(若しくは両方)をランダムに選んで、その値に秘匿度合い302d(対応する秘匿度合い302d)に応じた所定値を、ランダムに加減算し、秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成する。なお、位置情報の調整手法は、このようなランダムに加減算する手法に限られず、適宜変更可能である。例えば、予め定められた方位に、秘匿度合い302dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、方位だけをランダムに決めて、その方位に秘匿度合い302dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。この他にも、過去に測位された位置情報(秘匿地域外のもの)を公開位置情報としてもよい。この場合、時間差を設けることで、プライバシーを保護している。また、測位された位置情報からランダム(ポアソン分布のλ等)にずらして、公開位置情報を生成してもよい。
また、ユーザ端末400から送られた位置情報が、最初から、何れの秘匿地域302c(そのユーザの何れの秘匿地域302c)からも範囲外であれば、公開位置情報生成部232は、その位置情報を調整せずに、そのまま公開位置情報にする。なお、測位した位置情報が秘匿地域302cの範囲外であっても、ユーザ(ユーザ端末400)の移動方向が秘匿地域302cに向かっている場合であれば、公開位置情報生成部232は、秘匿度合い302dの何割かの値を用いるなどして調整した公開位置情報を生成してもよい。例えば、秘匿地域302cからある程度の距離が離れている場合には、公開位置情報生成部232は、秘匿度合い302dの1/10の値を用いて調整した公開位置情報を生成し、やがて、秘匿地域302cに近づくにつれて、秘匿度合い302dの1/5,1/2,3/4というように、割合を増やした値を用いて調整した公開位置情報を生成するなどし、秘匿地域302cの範囲外であっても、適宜調整した公開位置情報を生成してもよい。
この他にも、公開位置情報生成部232は、秘匿地域302cの範囲外であっても、ユーザ端末400から受信した位置情報を、無条件に所定量ずらした公開位置情報を生成してもよい。
このようにして、公開位置情報生成部232が生成した公開位置情報は、上述した図2の管理情報301における現在位置301e(対象の現在位置301e)として記憶された後、同一のグループ内に所属する他のユーザのユーザ端末400に送信される。
相関関係特定部233は、例えば、ユーザ間(ユーザ端末400同士)でやり取りされたメッセージの頻度(一例として、単位時間当たりのメッセージ数)やメッセージの内容を適宜解析する等により、ユーザ間の対応関係の強さ(つまり、親密度)を算定し、それに基づいてユーザ同士の相関関係を特定する。
グループ管理部234は、相関関係特定部233が特定した相関関係に応じて、新たなグループを作成し、若しくは、グループを解除する。
例えば、相関関係特定部233が特定した相関関係のあるユーザ同士(ユーザ端末400同士)の親密度が、基準値を超えた場合に、それらのユーザを新たなグループに分ける(別グループに分割する)。
また、逆に、既にグループを構成していたユーザ同士(ユーザ端末400同士)の親密度が、最低値以下に下がった場合に、グループ管理部234は、グループを解除する。なお、グループを解除する対象は、グループ管理部234が自動的に作成したグループに限ってもよい。
つまり、グループ管理部234は、親密度が基準値を超えた各ユーザについて、図2の管理情報301におけるグループID301dに、新たに採番したグループIDを追加する。その際、グループ管理部234は、採番するグループIDを特別な番号体系とし、親密度の高いグループであることを、グループIDから識別できるようにしてもよい。
そのような親密度の高いグループに属する各ユーザ端末400に対して、上述した公開位置情報生成部232は、例えば、秘匿度合い302dの値を下げ、互いが秘匿地域内にいるような場合でも、ある程度正確な公開位置情報を生成するようにしてもよい。つまり、ユーザ間の親密度が上がった場合では、自動的に秘匿度合い302dの値が下げられ、互いが秘匿地域内にいる場合等でもある程度までの高精度で公開位置情報が相手側に送られるようになる。
このように他の実施形態でも、位置情報を含む履歴情報に基づいて、ユーザ端末400における位置情報を秘匿すべき秘匿度合いが特定され、その秘匿度合いに基づいて、現在位置である位置情報が適宜調整され、管理サーバ200にて公開位置情報が生成される。例えば、位置情報がそのユーザの秘匿地域内であれば、秘匿度合いに応じて秘匿地域外にずらした公開位置情報が生成され、他のユーザ端末400に送信されることになる。
そして、他のユーザ端末400では、例えば、図6(b)に示すように、秘匿地域(自宅のある点A)から大きくずれた地図上の位置に、アイコンICO3が表示されることになる。そのため、他のユーザが相手側(ニックネーム「△△花子」)の自宅等を予測することが極めて困難となる。
この結果、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
また、ユーザ間(ユーザ端末400同士)の相関関係から、新たなグループを作成するため、例えば、大グループの中から親密度等に応じて小グループが自動的に生成されるなど、ユーザの使い勝手が向上する。しかも、親密度等に応じて、自動的に秘匿度合いの値が変更されるため、使い勝手が更に向上する。
上記の実施形態では、公開位置情報生成部443、及び、公開位置情報生成部232が、位置情報を適宜調整した公開位置情報を生成する場合について説明したが、このような調整した公開位置情報を用いる代わりに、アイコンを表示する際の大きさを変えて、プライバシーの保護を図ってもよい。
例えば、秘匿地域内では、アイコンのサイズを大きく表示して、そのアイコンが表す地図上の位置を分かり難くしてもよい。
上記の実施形態では、専用のユーザ端末400や管理サーバ200を用いる場合について説明したが、このようなユーザ端末400や管理サーバ200の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等に適用することで、当該パーソナルコンピュータをユーザ端末400や管理サーバ200として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM、DVD、MO(Magneto Optical Disc)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットといった通信ネットワークを介して配布してもよい。
(まとめ)
本発明の第1の観点に係るグループ通信システムは、複数の端末装置(スマートフォン等のユーザ端末)と、サーバ装置(管理サーバ)とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、特定部、生成部、及び、提供部を備えている。
特定部は、端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、端末装置のそれぞれにおける位置情報を秘匿すべき秘匿度合いを特定する。また、生成部は、特定部により特定された端末装置それぞれの秘匿度合いに基づいて、端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する。
そして、提供部は、生成部により生成された端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の端末装置に提供する。
このように、位置情報を含む履歴情報に基づいて、端末装置における位置情報を秘匿すべき秘匿度合いが特定され、その秘匿度合いに基づいて、現在位置である位置情報が適宜調整された公開位置情報が生成される。例えば、位置情報がそのユーザ(端末装置)の秘匿地域内であれば、秘匿度合いに応じて秘匿地域外にずらした公開位置情報が生成され、他の端末装置に送信されることになる。
この結果、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
本発明の第2の観点に係る端末装置(ユーザ端末)は、端末装置間のグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置であって、測位部、特定部、生成部、送信部、受信部、及び、表示部を備えている。
すなわち、第2の観点に係る端末装置は、第1の観点に係るグループ通信システムと同様に、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
また、上記端末装置において、特定部は、履歴情報に基づいて、自端末において秘匿すべき秘匿地域、及び、秘匿度合いを特定し、生成部は、測位部が測位した現在の位置情報と秘匿地域との位置関係、及び、秘匿度合いに基づいて、当該現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成してもよい。
この場合、秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いが特定され、現在の位置情報が秘匿地域内であれば、秘匿度合いに応じて秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成できる。
また、上記端末装置において、生成部は、測位部が測位した現在の位置情報が秘匿地域内である場合に、秘匿度合いに応じて当該現在の位置情報をずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。
この場合、秘匿度合いに応じて適切にずらした公開位置情報を生成できる。
また、上記端末装置において、生成部は、測位部が測位した現在の位置情報が秘匿地域外であっても、秘匿地域に近づいている場合に、当該現在の位置情報をずらして調整した公開位置情報を生成してもよい。
この場合、秘匿地域外であっても、適切にずらした公開位置情報を生成できる。
また、上記端末装置において、表示部に表示された画像に対する操作を受け付ける操作受付部を更に備え、表示部は、生成部が生成した公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した地図画面を表示し、生成部は、操作受付部が自端末を表す画像に対する操作を受け付けた場合に、当該操作に応じて位置を変更した公開位置情報を生成してもよい。
この場合、自端末を表す画像を操作することで、容易に公開位置情報を変更することができる。
また、上記端末装置において、自端末と他の端末装置との相関関係を特定する相関関係特定部と、相関関係特定部が特定した相関関係に基づいて、自端末を含む複数の端末装置同士をグループ化するグループ管理部と、を更に備えてもよい。
この場合、自動的に端末装置同士をグループ化することができる。
また、上記端末装置において、自端末と他の端末装置との相関関係を特定する相関関係特定部を更に備え、生成部は、相関関係特定部が特定した相関関係のある自端末と他の端末装置との親密度が基準値を超えている場合に、当該他の端末装置に対して、秘匿度合いを下げた公開位置情報を生成してもよい。
この場合、親密度が増すにつれて、より高精度の公開位置情報が相手側の端末装置に提供できるようになる。
また、上記端末装置において、自端末と他の端末装置との親密度は、グループ通信において相互に送られたメッセージの頻度、若しくは、相互に送られたメッセージの内容に基づいて特定されるようにしてもよい。
この場合、メッセージのやり取りを行うだけで親密度が判別され、それに応じた精度の公開位置情報が送受信されるようになる。
本発明の第3の観点に係る位置情報通知方法は、端末装置間のグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置(ユーザ端末)における位置情報通知方法であって、測位ステップ、特定ステップ、生成ステップ、送信ステップ、受信ステップ、及び、表示ステップを備えている。
すなわち、第3の観点に係る位置情報通知方法は、第1の観点に係るグループ通信システムと同様に、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータ間のグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれのコンピュータを、測位部、特定部、生成部、送信部、受信部、及び、表示部として機能させる。
すなわち、第4の観点に係るプログラムは、第1の観点に係るグループ通信システムと同様に、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
以上説明したように、本発明によれば、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することのできるグループ通信システム、端末装置、位置情報通知方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
100 グループ通信システム
200 管理サーバ
210 受信部
220 送信部
230 制御部
231 秘匿地域特定部
232 公開位置情報生成部
233 相関関係特定部
234 グループ管理部
300 管理DB
301 管理情報
302 ユーザ設定情報
400 ユーザ端末
410 操作受付部
420 送受信部
430 記憶部
431 ユーザ情報
432 位置情報群
433 公開位置情報
434 メッセージ情報
440 制御部
441 測位部
442 秘匿地域特定部
443 公開位置情報生成部
444 画面生成部
445 相関関係特定部
446 グループ管理部
450 表示部
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 記憶デバイス
505 表示デバイス
506 通信デバイス
507 操作デバイス
508 測位デバイス
900 インターネット

Claims (11)

  1. 複数の端末装置と、当該端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理するサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、
    前記端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記端末装置それぞれの前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
    前記生成部により生成された前記端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の前記端末装置に提供する提供部と、
    グループ内における前記端末装置それぞれの親密度を特定し、当該親密度が基準値を超えている前記端末装置同士を別グループに分割するグループ管理部と、を備え、
    前記生成部は、前記端末装置にて測位された現在の位置情報が当該端末装置の前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、当該端末装置の前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、当該端末装置における他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
    前記提供部は、前記端末装置の公開位置情報を当該端末装置にも提供し、他の前記端末装置にて当該端末装置の位置情報がどのように調整されているのかを把握させる、
    とを特徴とするグループ通信システム。
  2. 複数の端末装置と、当該端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理するサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、
    前記端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける、位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記端末装置それぞれの前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
    前記生成部により生成された前記端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の前記端末装置に提供する提供部と、を備え、
    前記生成部は、前記端末装置にて測位された現在の位置情報が当該端末装置の前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、当該端末装置の前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、当該端末装置における他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
    前記提供部は、前記端末装置の公開位置情報を当該端末装置にも提供し、他の前記端末装置にて当該端末装置の位置情報がどのように調整されているのかを把握させる、
    ことを特徴とするグループ通信システム。
  3. 端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置であって、
    自端末の位置情報を測位する測位部と、
    前記測位部が測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自端末において位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
    前記特定部が特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位部が測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
    自端末を含む複数の端末装置同士をグループ化するグループ管理部と、
    前記生成部が生成した前記公開位置情報を、自端末が属するグループにおける他の端末装置に提供させるために、前記管理サーバに送信する送信部と、
    前記管理サーバから送られた自端末が属するグループにおける他の端末装置についての前記公開位置情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記公開位置情報に基づいて、他の端末装置を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示部と、を備え、
    前記グループ管理部は、グループ内における自端末と他の端末装置との親密度をそれぞれ特定し、当該親密度が基準値を超えている他の端末装置を自端末を含む別グループに分割し、
    前記生成部は、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
    前記表示部は、前記生成部が生成した前記公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他の端末装置にて自端末の位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
    とを特徴とする端末装置。
  4. 端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置であって、
    自端末の位置情報を測位する測位部と、
    前記測位部が測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自端末において位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
    前記特定部が特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位部が測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
    前記生成部が生成した前記公開位置情報を前記管理サーバに送信する送信部と、
    前記管理サーバから送られた他の端末装置についての前記公開位置情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記公開位置情報に基づいて、他の端末装置を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示部と、を備え、
    前記生成部は、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
    前記表示部は、前記生成部が生成した前記公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他の端末装置にて自端末の位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
    ことを特徴とする端末装置。
  5. 前記生成部は、前記測位部が測位した現在の位置情報が前記秘匿地域外であっても、前記秘匿地域に近づいている場合に、当該現在の位置情報をずらして調整した公開位置情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の端末装置。
  6. 前記表示部に表示された画像に対する操作を受け付ける操作受付部を更に備え
    記生成部は、前記操作受付部が前記自端末を表す画像に対する操作を受け付けた場合に、当該操作に応じて位置を変更した前記公開位置情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項乃至5の何れか1項に記載の端末装置。
  7. 自端末と他の端末装置との相関関係を特定する相関関係特定部を更に備え、
    前記グループ管理部は、前記相関関係特定部が特定した相関関係に基づいて、自端末を含む複数の端末装置同士をグループ化する、
    とを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  8. 自端末と他の端末装置との相関関係を特定する相関関係特定部を更に備え、
    前記生成部は、前記相関関係特定部が特定した相関関係のある自端末と他の端末装置との親密度が基準値を超えている場合に、当該他の端末装置に対して、前記秘匿度合いを下げた公開位置情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項乃至6の何れか1項に記載の端末装置。
  9. 自端末と他の端末装置との前記親密度は、グループ通信において相互に送られたメッセージの頻度、若しくは、相互に送られたメッセージの内容に基づいて特定される、
    ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
  10. 端末装置間にてチャットが行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置における位置情報通知方法であって、
    自端末の位置情報を測位する測位ステップと、
    前記測位ステップにて測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自端末において位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにて特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位ステップにて測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップにて生成した前記公開位置情報を前記管理サーバに送信する送信ステップと、
    前記管理サーバから送られた他の端末装置についての前記公開位置情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにて受信した前記公開位置情報に基づいて、他の端末装置を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示ステップと、を備え、
    前記生成ステップでは、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
    前記表示ステップでは、前記生成ステップにて生成した前記公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他の端末装置にて自端末の位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
    とを特徴とする位置情報通知方法。
  11. コンピュータ間にてチャットが行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれのコンピュータを、
    自コンピュータの位置情報を測位する測位部、
    前記測位部が測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自コンピュータにおいて位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部、
    前記特定部が特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位部が測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部、
    前記生成部が生成した前記公開位置情報を前記管理サーバに送信する送信部、
    前記管理サーバから送られた他のコンピュータについての前記公開位置情報を受信する受信部、
    前記受信部が受信した前記公開位置情報に基づいて、他のコンピュータを表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示部、として機能させ、
    前記生成部は、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
    前記表示部は、前記生成部が生成した前記公開位置情報に基づいて、自コンピュータを表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他のコンピュータにて自コンピュータの位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
    とを特徴とするプログラム。
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