JP6345857B1 - グループ通信システム、端末装置、位置情報通知方法、ならびに、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、自宅、学校、職場等のような重要な場所は、原則として秘匿すべき秘匿地域であり、特に親密でないユーザ間であれば、そのような位置情報について公開しないことが望ましい。
つまり、自宅等の登録場所に限って位置情報を通知しないようにしても、通知のない位置情報から、自宅等が予測されてしまうおそれがあるという課題があった。
複数の端末装置と、当該端末装置間のグループ通信を管理するサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、
前記端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける位置情報を秘匿すべき秘匿度合いを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記端末装置それぞれの秘匿度合いに基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の前記端末装置に提供する提供部と、
を備えることを特徴とする。
すなわち、以下に記載する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
本発明の実施形態に係るグループ通信システム100は、図1に示すように、管理サーバ200と管理DB300とが接続されており、また、管理サーバ200と、ユーザ端末400とがインターネット900を介して通信可能に接続されて構成されている。
なお、図中では簡略化しているが、ユーザ端末400は、利用するユーザに応じて、多数存在しているものとする。
管理情報301には、例えば、図2に示すように、ユーザID301a、ニックネーム301b、アイコンID301c、グループID301d、現在位置301e、及び、メッセージ情報301f等が含まれている。
なお、アイコンID301cは、後述する地図画面(ユーザ端末400に表示される地図画面)中において、他のユーザ端末400の現在位置を表すために表示されるアイコンの識別情報である。グループID301dは、ユーザが所属しているグループの識別情報(ユーザが複数のグループに所属している場合では、複数の識別情報)である。現在位置301eは、後述する公開位置情報であり、ユーザ端末400にて測位された位置情報が適宜調整された情報である。メッセージ情報301fは、グループ内のユーザ間で送受信されたメッセージを蓄積する情報である。
本発明の実施形態に係る管理サーバ200、及び、ユーザ端末400が実現される典型的な情報処理装置500について説明する。
なお、このようなGPS衛星を用いる代わりに、測位デバイス508は、複数の基地局からの電波強度(受信強度等)を用いて、情報処理装置500の現在位置を測位してもよい。
なお、管理サーバ200も同様に情報処理装置500において実現され、後述するように、管理サーバ200において必要な処理も行われるが、ここでは、本実施形態において最も特徴的なユーザ端末400について、以下説明する。
図4は、本実施形態に係るユーザ端末400の概要構成を示す模式図である。図示するように、ユーザ端末400は、操作受付部410と、送受信部420と、記憶部430と、制御部440と、表示部450とを備える。
なお、上述した操作デバイス507等が、このような操作受付部410として機能しうる。
なお、上述した通信デバイス506等が、このような送受信部420として機能しうる。
つまり、ユーザ情報431には、ユーザID431a、パスワード431b、秘匿地域431c、及び、秘匿度合い431d等が含まれている。
なお、秘匿地域431cは、後述する秘匿地域特定部442により秘匿すべき地域として特定された地域(例えば、自宅、学校、職場等の場所やその周辺)の範囲を示す情報(一例として、矩形形状の範囲における左上点位置、及び、右下点位置)である。また、秘匿度合い431dは、秘匿地域431cについて秘匿すべき度合いを示す値(一例として、1〜10の値であり、1が最も低く、10が最も高い)である。
また、公開位置情報433は、管理サーバ200から受信した他のユーザ端末400(より詳細には、同一のグループ内における他のユーザ端末400)についての公開位置情報である。なお、この公開位置情報433に、自端末の公開位置情報(公開位置情報生成部443により生成された公開位置情報)も記憶させてもよい。
そして、メッセージ情報434は、管理サーバ200から受信したメッセージや、他のユーザ端末400宛てに管理サーバ200に送ったメッセージを蓄積する情報である。つまり、ユーザ端末400側で記憶しているメッセージの情報である。
上述したRAM 503や記憶デバイス504等が、このような記憶部430として機能しうる。
測位部441は、測位した位置情報を、測位した日時と対応付けて、記憶部430(位置情報群432)に記憶する。
具体的に、通常であれば、平日の昼間に頻繁に訪れて、滞在時間が長い地域は、学校や職場であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが8(高めの値)に特定される。また、平日や祝祭日に関係なく頻繁に訪れて、夜間を含む時間帯で滞在時間が長い地域は、自宅であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが10(最高値)に特定される。なお、夜間勤務のユーザ等であれば、昼と夜とが逆転しているため、秘匿地域特定部442は、例えば、滞在時間の長短等から、職場等と自宅とを判別し、それらを秘匿領域等として特定する。なお、自宅、学校、職場等を特に判別することなく、一定条件を満たす地域を、それぞれ秘匿領域として特定し、訪れた累積回数や累積滞在時間等に応じて、秘匿度合いを特定するようにしてもよい。
秘匿地域特定部442は、特定した秘匿地域の範囲を示す情報を、ユーザ情報431における秘匿地域431cに記憶し、また、特定した秘匿度合いを示す値を秘匿度合い431dに記憶する。
例えば、公開位置情報生成部443は、測位部441が測位した位置情報(つまり、現在位置)が、ユーザ情報431における何れかの秘匿地域431c内であるかどうかを判別し、何れかの秘匿地域431c内であると判別すると、測位部441が測位した位置情報を、対応する秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成する。
位置情報の調整手法は、例えば、位置情報における緯度や経度(若しくは両方)をランダムに選んで、その値に秘匿度合い431d(対応する秘匿度合い431d)に応じた所定値を、ランダムに加減算し、秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成する。なお、位置情報の調整手法は、このようなランダムに加減算する手法に限られず、適宜変更可能である。例えば、予め定められた方位に、秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、方位だけをランダムに決めて、その方位に秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。この他にも、過去に測位された位置情報(秘匿地域外のもの)を公開位置情報としてもよい。この場合、時間差を設けることで、プライバシーを保護している。また、測位された位置情報からランダム(ポアソン分布のλ等)にずらして、公開位置情報を生成してもよい。
また、測位部441が測位した位置情報が、最初から、何れの秘匿地域431cからも範囲外であれば、公開位置情報生成部443は、その位置情報を調整せずに、そのまま公開位置情報にする。なお、測位した位置情報が秘匿地域431cの範囲外であっても、ユーザ(ユーザ端末400)の移動方向が秘匿地域431cに向かっている場合であれば、公開位置情報生成部443は、秘匿度合い431dの何割かの値を用いるなどして調整した公開位置情報を生成してもよい。例えば、秘匿地域431cからある程度の距離が離れている場合には、公開位置情報生成部443は、秘匿度合い431dの1/10の値を用いて調整した公開位置情報を生成し、やがて、秘匿地域431cに近づくにつれて、秘匿度合い431dの1/5,1/2,3/4というように、割合を増やした値を用いて調整した公開位置情報を生成するなどし、秘匿地域431cの範囲外であっても、適宜調整した公開位置情報を生成してもよい。
このようにして、公開位置情報生成部443が生成した公開位置情報は、送受信部420によって、管理サーバ200に送信され、上述した図2の管理情報301における現在位置301e(対象の現在位置301e)として記憶される。
なお、図6(a)は、ユーザX(ニックネーム「△△花子」)のユーザ端末400における画面生成部444が生成した地図画面の一例である。一方、図6(b)は、ユーザY(ニックネーム「○○太郎」)のユーザ端末400における画面生成部444が生成した地図画面の一例である。
すなわち、画面生成部444は、同一のグループ内における自端末を除いた他のユーザ端末400のアイコンを、記憶部430に記憶された公開位置情報433に基づいて、地図上の対応位置に配置した地図画面を生成する。つまり、ユーザXのユーザ端末400では、画面生成部444が、図6(a)に示すように、ユーザYのアイコンICO1と、ユーザZ(ニックネーム「□□三郎」)のアイコンICO2とを、それぞれの公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置すると共に、ユーザYとユーザXとの間でやり取りされたメッセージMSG1,MSG2を表示した地図画面を生成する。
なお、図6(b)にて、一例として、ユーザXの自宅が図中の点Aで示される位置にあり、ユーザXが自身のユーザ端末400と共に自宅にいる場合でも、ユーザYのユーザ端末400には、その点Aから大きくずれた位置にユーザXのアイコンICO3が配置された地図画面が表示されている。例えば、ユーザXのユーザ端末400では、点A及びその周辺が秘匿地域431cに記憶されており、また、対応する秘匿度合い431dに10(最高値)が記憶されている。そのため、公開位置情報生成部443が、測位された位置情報を秘匿度合い431dに応じて大きくずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成することになる。そして、そのように調整された公開位置情報が、管理サーバ200に送られた後に、ユーザYのユーザ端末400に送られて、ユーザXの公開位置情報433として記憶部430に記憶される。
そのため、ユーザYのユーザ端末400では、画面生成部444が、図6(b)に示すように、点Aから大きくずれた位置にユーザXのアイコンICO3が配置された地図画面が表示されることになる。
例えば、相関関係特定部445が特定した相関関係のあるユーザ同士(自端末と他のユーザ端末400)の親密度が、基準値を超えた場合に、自端末と他のユーザ端末400とを新たなグループに分ける(別グループに分割する)。
また、逆に、既にグループを構成していたユーザ同士(自端末と他のユーザ端末400)の親密度が、最低値以下に下がった場合に、グループ管理部446は、グループを解除する。なお、グループを解除する対象は、グループ管理部446が自動的に作成したグループに限ってもよい。
上述したCPU 501や測位デバイス508等が、このような構成からなる制御部440として機能しうる。
なお、上述した表示デバイス505等が、このような表示部450として機能しうる。
以下、このような構成のユーザ端末400の動作について図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る公開位置情報通知処理の流れを示すフローチャートである。なお、ユーザ端末400における自宅、学校、職場等の秘匿地域及び秘匿度合いが特定済みであり、ユーザ情報431の秘匿地域431cには、それら秘匿地域の範囲を示す情報が記憶され、また、秘匿度合い431dには、その度合いを示す値が記憶されているものとする。
すなわち、制御部440(測位部441)は、複数のGPS衛星から送られる信号を受信し、ユーザ端末400の正確な現在位置を検出する。
すなわち、制御部440は、ステップS11にて測位した位置情報(つまり、ユーザ端末400の現在位置)が、何れかの秘匿地域431c内であるかどうかを判別する。
すなわち、制御部440(公開位置情報生成部443)は、ステップS11にて測位した位置情報を秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成する。
具体的に制御部440は、位置情報における緯度や経度(若しくは両方)をランダムに選んで、その値に秘匿度合い431dに応じた所定値を、ランダムに加減算し、秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成する。なお、この他にも、制御部440は、予め定められた方位に、秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、方位だけをランダムに決めて、その方位に秘匿度合い431dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、過去に測位された位置情報(秘匿地域外のもの)を公開位置情報としてもよい。この場合、時間差を設けることで、プライバシーを保護している。また、測位された位置情報からランダム(ポアソン分布のλ等)にずらして、公開位置情報を生成してもよい。
つまり、制御部440は、秘匿地域外であるため、位置情報を調整せずに、そのまま公開位置情報にする。
なお、測位した位置情報が秘匿地域431cの範囲外であっても、ユーザ(ユーザ端末400)の移動方向が秘匿地域431cに向かっている場合であれば、制御部440は、秘匿度合い431dの何割かの値を用いるなどして調整した公開位置情報を生成してもよい。例えば、秘匿地域431cからある程度の距離が離れている場合には、制御部440は、秘匿度合い431dの1/10の値を用いて調整した公開位置情報を生成し、やがて、秘匿地域431cに近づくにつれて、秘匿度合い431dの1/5,1/2,3/4というように、割合を増やした値を用いて調整した公開位置情報を生成するなどし、秘匿地域431cの範囲外であっても、適宜調整した公開位置情報を生成してもよい。
この他にも、制御部440は、秘匿地域431cの範囲外であっても、測位部441が測位した位置情報を、無条件に所定量ずらした公開位置情報を生成してもよい。
つまり、制御部440は、位置情報を調整した公開位置情報(例えば、秘匿地域内から秘匿地域外にずらした公開位置情報)、又は、位置情報のままの公開位置情報(例えば、最初から秘匿地域外の公開位置情報)等を送受信部420を通じて、管理サーバ200に送信する。
ユーザ端末400は、アプリが終了していないと判別すると(ステップS16;No)、上述したステップS11に処理を戻す。
そして、そのような公開位置情報が他のユーザ端末400に送られ、地図画面が生成されると、例えば、図6(b)に示すように、秘匿地域(自宅のある点A)から大きくずれた地図上の位置に、アイコンICO3が表示されることになる。そのため、他のユーザが相手側(ニックネーム「△△花子」)の自宅等を予測することが極めて困難となる。
以下、移動させた自アイコンに応じて、自端末の公開位置情報を変更する際の処理について、図8を参照して説明する。
例えば、ユーザXのユーザ端末400において、制御部440は、公開位置情報(この時点では、位置情報がそのまま公開位置情報となっている)に基づいて、図9(a)に示すように、自アイコンICO4を地図上の対応位置に表示する。
この図9(a)は、ユーザX(ニックネーム「△△花子」)のユーザ端末400における画面生成部444が生成した地図画面の一例である。つまり、ユーザXのユーザ端末400では、画面生成部444が、ユーザY(ニックネーム「○○太郎」)のアイコンICO1と、ユーザZ(ニックネーム「□□三郎」)のアイコンICO2とを、それぞれの公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置すると共に、自アイコンICO4を、自端末の公開位置情報に応じて、地図上の対応位置に配置した地図画面を生成する。
すなわち、制御部440は、操作受付部410にて、図9(a)に示すような自アイコンICO4へのフリック操作等を受け付けたかどうかを判別する。
ユーザ端末400は、自アイコンへの操作がなかったと判別すると(ステップS22;No)、後述するステップS26に処理を進める。
例えば、図9(b)に示すように、元の配置位置である点Aから自アイコンICO4が矢印に示すように移動されると、制御部440は、その移動分だけ、公開位置情報を変更する。
例えば、秘匿地域特定部442は、元の配置位置である点A及びその周辺を示す範囲を秘匿地域431cに登録し、また、自アイコンICO4の移動量に応じた値を秘匿度合い431dに登録する。このように、点A及びその周辺が秘匿地域431cに登録され、秘匿すべき度合いについても秘匿度合い431dに登録されたため、以降、測位された位置情報が秘匿地域内であれば、その位置情報を秘匿度合い431dに応じてずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報が生成される。
ユーザ端末400は、アプリが終了していないと判別すると(ステップS26;No)、上述したステップS21に処理を戻す。
上記の実施形態では、各ユーザ端末400が、自身の公開位置情報をそれぞれ生成する場合について説明したが、管理サーバ200側で、各ユーザ端末400の公開位置情報を適宜生成するようにしてもよい。
管理情報301は、上述した図2と同様の構成である。なお、現在位置301eは、後述するように、管理サーバ200(公開位置情報生成部232)によって適宜生成されたものが記憶される。
なお、位置情報群302bは、各ユーザ端末400について、ユーザ端末400から送られた位置情報(正確な現在位置)を蓄積した情報である。なお、位置情報群302bには、測位時の日時(より詳細には、秒単位までの日時)と対応付けられて、直近の一定期間(一例として、1ヵ月)分の情報が蓄積される。つまり、この位置情報群302bから、各ユーザ端末400について、一定期間内におけるユーザの移動軌跡(移動履歴)が辿れるようになっている。
また、秘匿地域302cは、後述するように、管理サーバ200(秘匿地域特定部231)により各ユーザに応じて特定された秘匿地域(例えば、自宅、学校、職場等の場所やその周辺)の範囲を示す情報(一例として、矩形形状の範囲における左上点位置、及び、右下点位置)である。
そして、秘匿度合い302dは、秘匿地域302cについて秘匿すべき度合いを示す値(一例として、1〜10の値であり、1が最も低く、10が最も高い)である。
例えば、受信部210は、各ユーザ端末400から送られる位置情報(未調整の位置情報)を逐次受信する。受信した位置情報は、図11のユーザ設定情報302における位置情報群302b(ユーザに応じた位置情報群302b)に蓄積される。この他にも、受信部210は、他のユーザ端末400宛てのメッセージ等もユーザ端末400から受信する。
例えば、送信部220は、ユーザ端末400に向けて、後述する公開位置情報生成部232が生成した公開位置情報を送信する。この他にも、送信部220は、他のユーザ端末400からのメッセージ等もユーザ端末400に送信する。
具体的に、通常であれば、平日の昼間に頻繁に訪れて、滞在時間が長い地域は、学校や職場であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが8(高めの値)に特定される。また、平日や祝祭日に関係なく頻繁に訪れて、夜間を含む時間帯で滞在時間が長い地域は、自宅であるため、秘匿領域として特定され、秘匿度合いが10(最高値)に特定される。なお、夜間勤務のユーザ等であれば、昼と夜とが逆転しているため、秘匿地域特定部231は、例えば、滞在時間の長短等から、職場等と自宅とを判別し、それらを秘匿領域等として特定する。なお、自宅、学校、職場等を特に判別することなく、一定条件を満たす地域を、それぞれ秘匿領域として特定し、訪れた累積回数や累積滞在時間等に応じて、秘匿度合いを特定するようにしてもよい。
秘匿地域特定部231は、特定した秘匿地域の範囲を示す情報を、ユーザ設定情報302における秘匿地域302cに記憶しまた、特定した秘匿度合いを示す値を秘匿度合い302dに記憶する。
例えば、公開位置情報生成部232は、ユーザ端末400から送られた位置情報(つまり、そのユーザ端末400の現在位置)が、秘匿地域302c内(そのユーザの秘匿地域302c内)であるかどうかを判別し、秘匿地域302c内であると判別すると、ユーザ端末400から受信した位置情報を対応する秘匿度合い302dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成する。
位置情報の調整手法は、例えば、位置情報における緯度や経度(若しくは両方)をランダムに選んで、その値に秘匿度合い302d(対応する秘匿度合い302d)に応じた所定値を、ランダムに加減算し、秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成する。なお、位置情報の調整手法は、このようなランダムに加減算する手法に限られず、適宜変更可能である。例えば、予め定められた方位に、秘匿度合い302dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。また、方位だけをランダムに決めて、その方位に秘匿度合い302dに応じた所定値分ずらし、秘匿地域外となるように調整した公開位置情報を生成してもよい。この他にも、過去に測位された位置情報(秘匿地域外のもの)を公開位置情報としてもよい。この場合、時間差を設けることで、プライバシーを保護している。また、測位された位置情報からランダム(ポアソン分布のλ等)にずらして、公開位置情報を生成してもよい。
また、ユーザ端末400から送られた位置情報が、最初から、何れの秘匿地域302c(そのユーザの何れの秘匿地域302c)からも範囲外であれば、公開位置情報生成部232は、その位置情報を調整せずに、そのまま公開位置情報にする。なお、測位した位置情報が秘匿地域302cの範囲外であっても、ユーザ(ユーザ端末400)の移動方向が秘匿地域302cに向かっている場合であれば、公開位置情報生成部232は、秘匿度合い302dの何割かの値を用いるなどして調整した公開位置情報を生成してもよい。例えば、秘匿地域302cからある程度の距離が離れている場合には、公開位置情報生成部232は、秘匿度合い302dの1/10の値を用いて調整した公開位置情報を生成し、やがて、秘匿地域302cに近づくにつれて、秘匿度合い302dの1/5,1/2,3/4というように、割合を増やした値を用いて調整した公開位置情報を生成するなどし、秘匿地域302cの範囲外であっても、適宜調整した公開位置情報を生成してもよい。
この他にも、公開位置情報生成部232は、秘匿地域302cの範囲外であっても、ユーザ端末400から受信した位置情報を、無条件に所定量ずらした公開位置情報を生成してもよい。
このようにして、公開位置情報生成部232が生成した公開位置情報は、上述した図2の管理情報301における現在位置301e(対象の現在位置301e)として記憶された後、同一のグループ内に所属する他のユーザのユーザ端末400に送信される。
例えば、相関関係特定部233が特定した相関関係のあるユーザ同士(ユーザ端末400同士)の親密度が、基準値を超えた場合に、それらのユーザを新たなグループに分ける(別グループに分割する)。
また、逆に、既にグループを構成していたユーザ同士(ユーザ端末400同士)の親密度が、最低値以下に下がった場合に、グループ管理部234は、グループを解除する。なお、グループを解除する対象は、グループ管理部234が自動的に作成したグループに限ってもよい。
そのような親密度の高いグループに属する各ユーザ端末400に対して、上述した公開位置情報生成部232は、例えば、秘匿度合い302dの値を下げ、互いが秘匿地域内にいるような場合でも、ある程度正確な公開位置情報を生成するようにしてもよい。つまり、ユーザ間の親密度が上がった場合では、自動的に秘匿度合い302dの値が下げられ、互いが秘匿地域内にいる場合等でもある程度までの高精度で公開位置情報が相手側に送られるようになる。
そして、他のユーザ端末400では、例えば、図6(b)に示すように、秘匿地域(自宅のある点A)から大きくずれた地図上の位置に、アイコンICO3が表示されることになる。そのため、他のユーザが相手側(ニックネーム「△△花子」)の自宅等を予測することが極めて困難となる。
この結果、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
例えば、秘匿地域内では、アイコンのサイズを大きく表示して、そのアイコンが表す地図上の位置を分かり難くしてもよい。
本発明の第1の観点に係るグループ通信システムは、複数の端末装置(スマートフォン等のユーザ端末)と、サーバ装置(管理サーバ)とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、特定部、生成部、及び、提供部を備えている。
そして、提供部は、生成部により生成された端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の端末装置に提供する。
この結果、プライバシーを保護しつつ、位置情報を適切に公開することができる。
この場合、秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いが特定され、現在の位置情報が秘匿地域内であれば、秘匿度合いに応じて秘匿地域外にずらした公開位置情報を生成できる。
この場合、秘匿度合いに応じて適切にずらした公開位置情報を生成できる。
この場合、秘匿地域外であっても、適切にずらした公開位置情報を生成できる。
この場合、自端末を表す画像を操作することで、容易に公開位置情報を変更することができる。
この場合、自動的に端末装置同士をグループ化することができる。
この場合、親密度が増すにつれて、より高精度の公開位置情報が相手側の端末装置に提供できるようになる。
この場合、メッセージのやり取りを行うだけで親密度が判別され、それに応じた精度の公開位置情報が送受信されるようになる。
200 管理サーバ
210 受信部
220 送信部
230 制御部
231 秘匿地域特定部
232 公開位置情報生成部
233 相関関係特定部
234 グループ管理部
300 管理DB
301 管理情報
302 ユーザ設定情報
400 ユーザ端末
410 操作受付部
420 送受信部
430 記憶部
431 ユーザ情報
432 位置情報群
433 公開位置情報
434 メッセージ情報
440 制御部
441 測位部
442 秘匿地域特定部
443 公開位置情報生成部
444 画面生成部
445 相関関係特定部
446 グループ管理部
450 表示部
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 記憶デバイス
505 表示デバイス
506 通信デバイス
507 操作デバイス
508 測位デバイス
900 インターネット
Claims (11)
- 複数の端末装置と、当該端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理するサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、
前記端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける、位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記端末装置それぞれの前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の前記端末装置に提供する提供部と、
グループ内における前記端末装置それぞれの親密度を特定し、当該親密度が基準値を超えている前記端末装置同士を別グループに分割するグループ管理部と、を備え、
前記生成部は、前記端末装置にて測位された現在の位置情報が当該端末装置の前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、当該端末装置の前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、当該端末装置における他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
前記提供部は、前記端末装置の公開位置情報を当該端末装置にも提供し、他の前記端末装置にて当該端末装置の位置情報がどのように調整されているのかを把握させる、
ことを特徴とするグループ通信システム。 - 複数の端末装置と、当該端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理するサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されたグループ通信システムであって、
前記端末装置のそれぞれにて測位された位置情報を含む履歴情報に基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける、位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記端末装置それぞれの前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記端末装置のそれぞれにおける現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記端末装置それぞれの公開位置情報を、グループを構成する他の前記端末装置に提供する提供部と、を備え、
前記生成部は、前記端末装置にて測位された現在の位置情報が当該端末装置の前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、当該端末装置の前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、当該端末装置における他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
前記提供部は、前記端末装置の公開位置情報を当該端末装置にも提供し、他の前記端末装置にて当該端末装置の位置情報がどのように調整されているのかを把握させる、
ことを特徴とするグループ通信システム。 - 端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置であって、
自端末の位置情報を測位する測位部と、
前記測位部が測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自端末において位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位部が測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
自端末を含む複数の端末装置同士をグループ化するグループ管理部と、
前記生成部が生成した前記公開位置情報を、自端末が属するグループにおける他の端末装置に提供させるために、前記管理サーバに送信する送信部と、
前記管理サーバから送られた自端末が属するグループにおける他の端末装置についての前記公開位置情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記公開位置情報に基づいて、他の端末装置を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示部と、を備え、
前記グループ管理部は、グループ内における自端末と他の端末装置との親密度をそれぞれ特定し、当該親密度が基準値を超えている他の端末装置を自端末を含む別グループに分割し、
前記生成部は、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
前記表示部は、前記生成部が生成した前記公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他の端末装置にて自端末の位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
ことを特徴とする端末装置。 - 端末装置間にてメッセージの送受信が行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置であって、
自端末の位置情報を測位する測位部と、
前記測位部が測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自端末において位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位部が測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記公開位置情報を前記管理サーバに送信する送信部と、
前記管理サーバから送られた他の端末装置についての前記公開位置情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記公開位置情報に基づいて、他の端末装置を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示部と、を備え、
前記生成部は、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
前記表示部は、前記生成部が生成した前記公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他の端末装置にて自端末の位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
ことを特徴とする端末装置。 - 前記生成部は、前記測位部が測位した現在の位置情報が前記秘匿地域外であっても、前記秘匿地域に近づいている場合に、当該現在の位置情報をずらして調整した公開位置情報を生成する、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の端末装置。 - 前記表示部に表示された画像に対する操作を受け付ける操作受付部を更に備え、
前記生成部は、前記操作受付部が前記自端末を表す画像に対する操作を受け付けた場合に、当該操作に応じて位置を変更した前記公開位置情報を生成する、
ことを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の端末装置。 - 自端末と他の端末装置との相関関係を特定する相関関係特定部を更に備え、
前記グループ管理部は、前記相関関係特定部が特定した相関関係に基づいて、自端末を含む複数の端末装置同士をグループ化する、
ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。 - 自端末と他の端末装置との相関関係を特定する相関関係特定部を更に備え、
前記生成部は、前記相関関係特定部が特定した相関関係のある自端末と他の端末装置との親密度が基準値を超えている場合に、当該他の端末装置に対して、前記秘匿度合いを下げた公開位置情報を生成する、
ことを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の端末装置。 - 自端末と他の端末装置との前記親密度は、グループ通信において相互に送られたメッセージの頻度、若しくは、相互に送られたメッセージの内容に基づいて特定される、
ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。 - 端末装置間にてチャットが行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれの端末装置における位置情報通知方法であって、
自端末の位置情報を測位する測位ステップと、
前記測位ステップにて測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自端末において位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにて特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位ステップにて測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップにて生成した前記公開位置情報を前記管理サーバに送信する送信ステップと、
前記管理サーバから送られた他の端末装置についての前記公開位置情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信した前記公開位置情報に基づいて、他の端末装置を表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示ステップと、を備え、
前記生成ステップでは、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
前記表示ステップでは、前記生成ステップにて生成した前記公開位置情報に基づいて、自端末を表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他の端末装置にて自端末の位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
ことを特徴とする位置情報通知方法。 - コンピュータ間にてチャットが行われるグループ通信を管理する管理サーバと、ネットワークを介して通信可能に接続されたそれぞれのコンピュータを、
自コンピュータの位置情報を測位する測位部、
前記測位部が測位した位置情報を含む履歴情報に基づいて、自コンピュータにおいて位置情報を秘匿すべき秘匿地域及び秘匿度合いを特定する特定部、
前記特定部が特定した前記秘匿地域及び前記秘匿度合いに基づいて、前記測位部が測位した現在の位置情報を調整した公開位置情報を生成する生成部、
前記生成部が生成した前記公開位置情報を前記管理サーバに送信する送信部、
前記管理サーバから送られた他のコンピュータについての前記公開位置情報を受信する受信部、
前記受信部が受信した前記公開位置情報に基づいて、他のコンピュータを表す画像を地図上に配置した地図画面を表示する表示部、として機能させ、
前記生成部は、前記現在の位置情報が前記秘匿地域内である場合に、当該現在の位置情報を、前記秘匿地域外において過去に測位された位置であり、かつ、他の前記秘匿地域内とならない位置に調整した公開位置情報を生成し、
前記表示部は、前記生成部が生成した前記公開位置情報に基づいて、自コンピュータを表す画像を更に地図上に配置した前記地図画面を表示し、他のコンピュータにて自コンピュータの位置情報がどのように表示されているのかを把握させる、
ことを特徴とするプログラム。
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