JP2004343346A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる精度の位置を適切に使い分けて通知するための仕組みを提供する。
【解決手段】移動通信装置10には、被検索者が入力した位置通知条件を示す条件情報が記憶されている。移動通信装置10は自身の位置を通知しなければならないときには、条件情報の内容に従って、精度の高い真正位置情報と、精度の低い疑似位置情報のどちらを送信すればよいかということを判断したうえで適切な方の位置情報を通知する。
【選択図】 図1
【解決手段】移動通信装置10には、被検索者が入力した位置通知条件を示す条件情報が記憶されている。移動通信装置10は自身の位置を通知しなければならないときには、条件情報の内容に従って、精度の高い真正位置情報と、精度の低い疑似位置情報のどちらを送信すればよいかということを判断したうえで適切な方の位置情報を通知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置の位置を所望の精度で通知するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年になって携帯電話機の高機能化が急速に進み、最近では、GPS(Global Positionig System)を利用した測位機能を備えたものが普及しつつある。GPSを利用して測位した場合には誤差数メートル程度の比較的高い精度で位置を算出可能なことが知られており、この種の携帯電話機を利用すれば、次のような様々なサービスを実現することが可能となる。例えば、携帯電話機を営業社員に持たせておき、管理者が会社に設置されたコンピュータ等の通信装置を用いてその携帯電話機の位置を問い合わせるようにすれば、会社に居ながらにして営業社員の動向を逐一確認することができる。また、携帯電話機によって測位された自身の位置を情報提供サーバ装置に通知し、その情報提供サーバ装置から自身の位置に応じた店舗情報などを取得する、といったことも可能である。さらに、例えば芸能アイドルやスポーツ選手等の有名人が携帯電話機によって測位した自身の位置をWWW(World Wide Web)サーバ装置に通知し、その位置をインターネット上で公衆に公開する、といった一種のファンサービスも想定され得る。
【0003】
ただし、上記のいずれのサービスにおいても、GPSによって本来得られる最高精度の位置を必要としない場合がある。その理由の1つとして、個人の位置を表す情報はプライバシーに関わる情報であるので、あまり正確な位置を他人には知られたくないという要望がある、ということが挙げられる。そこで、このような要望を満たす仕組みとして、特開2002−314477号公報に記載された技術がある。この特許文献1に記載された技術によれば、GPS等の位置検出手段によって得られた位置に対し意図的に誤差を含めるようにして、個人のプライバシーを保護するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−314477号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、利用者の要望は、単に精度の低い位置を意図的に利用したいということに留まらず、さらに多様化・高度化することが予想される。例えば、時と場合に応じて、高い精度の位置と低い精度の位置とを巧く使い分けて相手に通知する、といったようなことは今後十分に予想される内容である。
【0006】
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、位置を通知するに際して、異なる精度の位置を適切に使い分けて通知するための仕組みを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、自装置の位置を示す位置情報を生成する測位手段と、前記位置情報に含めるべき誤差を示す誤差情報を記憶した誤差記憶手段と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めずに生成した第1の位置情報と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めて生成した第2の位置情報とのうち、外部通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件を記憶した条件記憶手段と、前記条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報のうち前記外部通信装置に通知する位置情報を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記外部通信装置に通知する通知手段とを備える通信装置を提供する。
この通信装置によれば、条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、誤差を含まない第1の位置情報と誤差を含む第2の位置情報とのうちの適切な方の位置情報を外部通信装置に通知することができる。
【0008】
また、本発明は、自装置の位置を示す第1の位置情報を生成する測位手段と、任意の位置を示す第2の位置情報が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された第2の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記測位手段によって生成された第1の位置情報と、前記位置情報記憶手段によって記憶されている第2の位置情報とのうち、外部通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件を記憶する条件記憶手段と、前記条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報のうち前記外部通信装置に通知する位置情報を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記外部通信装置に通知する通知手段とを備える通信装置を提供する。
この通信装置によれば、条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、測位手段によって生成された第1の位置情報と、任意の位置を示す第2の位置情報とのうち適切な方の位置情報を外部通信装置に通知することができる。
【0009】
本発明の望ましい態様においては、前記条件は、前記位置情報を前記外部通信装置に通知する時期に応じて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とのどちらを通知するかということを定めた内容である。これにより、異なる精度の位置情報を時期に応じて通知することが可能となる。
【0010】
また、本発明の望ましい態様においては、前記条件は、自装置の位置に応じて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とのどちらを前記外部通信装置に通知するかということを定めた内容である。これにより、異なる精度の位置情報をその位置に応じて通知することが可能となる。
【0011】
また、本発明の好ましい態様においては、前記条件は、前記第1の位置情報の通知先となる外部通信装置と、前記第2の位置情報の通知先となる外部通信装置とを区別した内容である。これにより、どの外部通信装置が位置の通知先であるかに応じて異なる精度の位置情報を通知することができる。
【0012】
また、前記第1の位置情報及び前記第2の位置情報には、1つ1つの位置を連ねて表される経路を示す情報が含まれていてもよい。また、他の通信装置から送信されてくる条件を示す条件情報を受信する受信手段を備え、前記条件記憶手段は前記受信手段が受信した条件情報が示す条件を記憶するようにしてもよい。また、前記条件記憶手段によって記憶されている条件を示す条件情報を他の通信装置に送信する送信手段を備えるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
A:構成
(1)システム全体の構成
図1は、実施形態に係る位置通知システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、このシステムは、移動通信装置10a〜10eと、移動通信装置10a〜10eに対してデータ通信サービスを提供する移動通信網20と、移動通信網20及びインターネット40に接続された位置検索サーバ装置30と、インターネット40に接続されたクライアント装置50とを備えている。図1においては、説明の便宜のため、移動通信装置及びクライアント装置をそれぞれ5つ及び1つしか図示していないが、実際には、これらはもっと多く存在する。移動通信装置10a〜10eは、各々記憶しているデータの内容が異なるだけであり、その他のハードウェア構成及びソフトウェア構成は同一である。よって、以下ではこれらを特に区別して説明する必要がある場合を除き、移動通信装置10という用語で総称する。
【0014】
移動通信装置10は、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式やIMT−2000(International Mobile Telecommunications−2000)方式の携帯電話機や、PHS(Personal Handyphone System;登録商標)方式の簡易携帯電話機や、これらの通信方式に従ってデータ通信を行う通信装置を内蔵したPDA(Personal Digital Assisstants)である。この移動通信装置10は、移動通信網20を介して他の通信装置とデータ通信を行う通信機能と、複数のGPS衛星(図示略)から送信される電波を受信し、受信した電波に含まれるデータに基づいて自身の位置を測位する測位機能を備えている。移動通信装置10は、これらの機能を利用して、自身の位置を示す位置情報を他の通信装置(移動通信装置10から視て外部の通信装置)に通知することができるようになっている。
【0015】
このシステムにおいて、移動通信装置10の位置の通知先となる通信装置は、クライアント装置50と、上記移動通信装置10以外の移動通信装置10とを含む。ここで、移動通信装置10との間で直接的にデータ通信を行うことが可能な通信装置は、移動通信装置10に対して位置を直接問い合わせ、これに応じて移動通信装置10から通知されてくる位置を直接取得すればよい。この”直接的にデータ通信を行う”とは、移動通信網20を構成する基地局や交換局等の、通常利用しなければならない中継装置のみを介してデータ通信を行うことを指す。本実施形態では、ある移動通信装置10に対する別の移動通信装置10がこの種の通信装置に該当する。一方、例えば通信プロトコルの不整合等の理由により、移動通信装置10と直接的にデータ通信を行うことが不可能な通信装置は、位置検索サーバ30装置を介して移動通信装置10とデータ通信を行うことになる。本実施形態ではクライアント装置50がこの種の通信装置に該当する。
【0016】
このクライアント装置50はWWWブラウジング機能を有する一般的なコンピュータである。位置検索サーバ装置30は、WWWサーバ装置としての機能を有しており、この機能を利用して、クライアント装置50によって指定された移動通信装置10の位置を検索し、その位置をクライアント装置50に通知するというサービスを行うようになっている。より具体的には、位置検索サーバ装置30は、クライアント装置50からインターネット40を介して送信されてくるHTTPリクエストに含まれている移動通信装置10の電話番号に基づいてその移動通信装置10を呼び出し、その後、移動通信装置10から送信されてくる位置情報を移動通信網20を介して受信すると、この位置情報を含むHTTPレスポンスをインターネット40を介して上記クライアント装置50に送信するようになっている。
【0017】
ここで、移動通信装置10は、自身の位置を示す位置情報を外部の通信装置(即ち他の移動通信装置10或いはクライアント装置50)に送信するときには、GPSによって得られる正確な位置を示す真正位置情報と、真正な位置とは異なる位置を示す疑似位置情報とのいずれかを送信することができる。移動通信装置10は上記のどちらを送信するかということをある種の条件に基づいて判断するようになっている。例えば、移動通信装置10は、ある特定の時間帯においては真正位置情報を送信するけれどもそれ以外の時間帯は疑似位置情報を送信したり、ある特定のエリアに位置する場合には真正位置情報を送信するけれどもそれ以外のエリアにいる場合には疑似位置情報を送信したり、ある特定の通信装置に対しては真正位置情報を送信するけれどもそれ以外の通信装置に対しては疑似位置情報を送信する、といった具合である。このような条件(以下、位置通知条件という)は、移動通信装置10の利用者(被検索者)の入力操作に基づいて、その移動通信装置10に記憶されるようになっている。以下では、この移動通信装置10の構成について詳細に説明する。
【0018】
(2)移動通信装置10の構成
図2は移動通信装置10aの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、移動通信装置10aは、無線通信部11a、GPS受信部12a、CPU(Central Proccessing Unit)13a、ROM(Read Only Memory)14a、RAM(Random Access Memory)15a、EEPROM16a、操作部17a、表示部18a及び通話部19aを備えている。なお、符号aは移動通信装置10aの構成要素であることを示している。他の移動通信装置10b〜10eの構成も移動通信装置10aと同様であり、以下では、移動通信装置10b〜10eの各々の構成要素の符号にはそれぞれb,c,d,eを含めて記述する。
【0019】
無線通信部11aは、図示せぬアンテナや通信制御回路からなり、移動通信網20の基地局と無線通信を行うようになっている。GPS受信部12aは、図示せぬGPS用アンテナや受信回路からなり、GPS衛星から電波を受信し、受信した電波に応じた信号をCPU13aへ供給するようになっている。ROM14aには各種の制御プログラムが格納されている。この制御プログラムには、例えばGPS衛星から受信した電波に基づいて測位処理を行う測位プログラムや、位置を通信装置に通知するための位置通知プログラムや、地図を表示するための地図表示プログラム等がある。CPU13aは、ROM14aからこれら制御プログラムをRAM15aをワークエリアとして実行することにより、移動通信装置10の各部を制御する。操作部17aは利用者が各種入力操作を行うためのキーパッドを有しており、利用者が押圧したキーに応じた信号をCPU13aに供給する。表示部18aは液晶ディスプレイや液晶駆動回路を備えており、CPU13aから供給される信号に基づいて画像を表示する。通話部19aは音声を入出力するためのマイク及びスピーカを備えている。
【0020】
EEPROM16aには、利用者(被検索者)が操作部17aを用いて入力した位置通知条件を示す条件情報が記憶されている。CPU13aは、移動通信装置10の位置情報を通信装置に送信しなければならないときには、位置通知プログラムに記述されている手順に従ってEEPROM16aに記憶されている条件情報を参照し、真正位置情報と疑似位置情報のどちらを送信すればよいかということを判断したうえで適切な方の位置情報を送信する。
【0021】
ここで、条件情報の一例を説明する。
図3は、例えば移動通信装置10aによって記憶されている条件情報を示した図である。図3では、位置を通知する時間帯(時期)に応じて真正位置情報と疑似位置情報とのどちらを通知対象とするかということが決められている例が示されている。例えば移動通信装置10aの利用者(被検索者)の就業時間帯である平日9:00〜12:00及び13:00〜17:00においては、真正位置情報を通知対象としている。一方、就業時間帯以外の平日17:00〜9:00、平日12:00〜13:00及び休日0:00〜24:00においては、疑似位置情報を通知対象としている。
【0022】
ここで、疑似位置情報には、移動通信装置10の利用者が任意に定めた位置を示す情報(任意の疑似位置情報という)と、GPSによって得られた位置に対し利用者が決めた誤差を含めて算出された位置を示す情報(誤差を含む疑似位置情報という)とがある。この任意の疑似位置情報と、誤差の大きさとは、利用者が操作部17aを用いて移動通信装置10に予め入力しておいたものである。図3に示す例では、平日17:00〜9:00及び休日0:00〜24:00に通知すべき任意の疑似位置情報は、利用者の自宅の位置を示す位置座標であることが示されている。また、利用者の昼休みの時間帯である平日12:00〜13:00においては、誤差(100メートル)を含む疑似位置情報を通知対象とすることを示されている。なお、図3において、「エリア」と「通知先」がいずれも「指定無し」となっているのは、図3に示すような位置通知条件の場合、通知すべき位置情報を決定するにあたっては、移動通信装置10がどこに位置するかということや、通知先の通信端末がどれかということは問われないということを意味している。このような図3に示した例は、例えば移動通信装置10の利用者が営業職員であり、その位置が管理者によって検索されるような場合に、就業時間帯以外には正確な位置を管理者に知られたくないというようなときに有効である。
【0023】
次に、図4は、移動通信装置10bによって記憶されている条件情報を示した図である。図4では、ある特定の時間帯においてのみ、任意の疑似位置情報が通知対象となる例が示されている。そして、この任意の疑似位置情報は、単独の位置を示すものではなく、1つ1つの位置を連ねて表される経路を示す情報である。例えば、ある有名人がパレードを行う場合、その主催者はそのパレードの経路をWWWにおいて公開しておき、これによって観衆の見物を促す、というようなケースがある。ただし、あまりにも正確な経路を公開してしまうと、第3者がその経路上で待ちかまえて有名人に危害を加えようとするような事故が起こらないとも限らない。そこで、本来の正確な経路に代えて、主催者が予め任意に定めた経路を通知するようにしたのが、図4そして図5に示した例である。図5において、有名人に移動通信装置10bを持たせておいた場合、その測位機能によって得られる経路が例えば点Aから点Bに至るまでの経路であるとする。これに対し、パレードの主催者(或いは有名人本人でもよい)は、点A’から点C’を経由して点B’に至るまでの経路を、任意の疑似位置情報として移動通信装置10bに入力し、さらに、図4に示すような疑似位置情報を通知する時間帯「5月10日13:00〜15:00」を入力しておく。このようにすれば、本来の正確な経路に代えて、より精度の低い大まかな経路を公開することができる。
【0024】
なお、経路の入力は、経路上の位置座標を1つ1つ指定していくようにしてもよいが、移動通信装置10bの表示部18bに上記経路付近の地図を表示させ、その地図上で利用者が経路を指定することによって行うこともできる。この場合には、移動通信装置10bに記憶されている地図表示プログラムを適宜利用すればよい。このように、表示された地図上で経路を指定するような類の技術は既に周知であるので詳細な説明は省略する。
【0025】
次に、図6は、移動通信装置10cによって記憶されている条件情報を示した図である。図6では、移動通信装置10が所在するエリアに応じて真正位置情報と疑似位置情報とのどちらを通知するかということが決められている例が示されている。ここでは、移動通信装置10cの利用者(被検索者)が東京都千代田区及び港区にいるときは真正位置情報を通知対象とする一方で、それ以外のエリアにいる場合には誤差50メートルを含む疑似位置情報を通知対象とするようになっている。このような位置通知条件は、例えば被検索者が営業職員で上記エリアを主に職務担当しているような場合に、担当エリア内における位置は管理者に知られてもよいが、その他のエリアにいるときには管理者に正確な位置を知られたくないというようなときに有効である。
【0026】
次に、図7は、移動通信装置10dによって記憶されている条件情報を示した図である。図7では、図6と同様に時間帯に応じて真正位置情報と疑似位置情報とを通知対象として選択する例が示されているが、異なる点は、被検索者がある特定のエリアにいるときだけは疑似位置情報を通知対象とし、それ以外のエリアのいるときは真正位置情報を通知対象とするというところである。これは、例えば徘徊老人や子供といった被検索者の住居が上記エリアにあるような場合に有効である。即ち、検索者(例えば被検索者の家族)の心理を考えると、住居近辺に被検索者がいるときはその身の安全についてそれほど心配する必要はないであろうが、被検索者が住居から遠く離れたような場合にはその正確な位置を把握したいであろうからである。ここでは、移動通信装置10dの利用者(被検索者)が住んでいる老人ホーム近辺の東京都世田谷区1〜3丁目にいるときは、その老人ホームの位置を任意の疑似位置情報として通知対象にする一方で、それ以外のエリアにいるときは真正位置情報を通知対象とするようにしている。
【0027】
次に、図8は、移動通信装置10eによって記憶されている条件情報を示した図である。図8では、特定の通信装置を通知先とする場合にのみ真正位置情報を通知対象とする一方で、それ以外の通知先には疑似位置情報を通知対象とする例が示されている。ここでは、電話番号「090−3333−5555」及び「090−3333−8888」がそれぞれ割り当てられた通信装置(ここでは、移動通信装置10aと移動通信装置10cとする)と、ユーザID「USER111」及びパスワード「1230」が割り当てられた利用者が用いる通信装置(ここでは、クライアント装置50とする)が真正位置情報の通知先となっている。これは、例えば被検索者が企業の従業員である場合にはその管理者のみに対しては正確な位置を通知してもよいとか、被検索者が家族の一員である場合にはその家族に対しては正確な位置を通知してもよい、というような場合に有効である。
なお、以上例示した条件情報は適宜組み合わせて利用することができる。例えば時間帯に関する条件とエリアに関する条件とを組み合わせてもよいし、通知先に関する条件とエリアに関する条件とを組み合わせてもよいし、時間帯に関する条件と通知先に関する条件とを組み合わせてもよい。また、これらの条件を全て組み合わせてもよい。
【0028】
B:動作
次に、上記構成からなる実施形態の動作について説明する。
以下の動作説明においては、まず、(1)利用者が所望する位置通知条件を移動通信装置10に設定させる処理について説明した後、(2)移動通信装置10の位置を別の移動通信装置10に通知する場合の処理と、(3)移動通信装置10の位置をクライアント装置50に通知する場合の処理について順番に説明していく。
【0029】
(1)位置通知条件の設定
利用者が移動通信装置10の操作部17を用いて位置通知条件を設定するための操作を行うと、この操作に応じて、移動通信装置10はROM14から位置通知プログラムを読み出して図9に示すフローを開始する。
まず、移動通信装置10は、図10に示すような入力フォームを表示部18に表示する(ステップS1)。図10に示すように、この入力フォームには、時間帯を入力するためのフィールドF1と、エリアを入力するためのフィールドF2と、通知先となる通信装置を入力するためのフィールドF3と、通知対象として真正位置情報と疑似位置情報とを選択入力するためのフィールドF4と、任意の疑似位置情報を入力するためのフィールドF5と、誤差の大きさを入力するためのフィールドF6とが設けられている。これらフィールドに対する入力操作は、利用者がテキスト入力することによって行われてもよいし、予め用意されたプルダウンメニューから選択することによって行われてもよい。また、「エリア」や「任意の疑似位置」の入力は、利用者が位置座標を逐一入力することによって行われてよいし、「地図による指定」と表記されたソフトボタンを選択することによって表示部18に表示される地図上で指定するようにしてもよい。
なお、移動通信装置10の表示部18は比較的小さいことが予想されるので、図10に示した入力フォームを単一画面で表示することができなければ、複数画面に区分して表示してもよい。
【0030】
図10に示す入力フォームに入力されている例は、前述した図3に示した条件情報の一部であり、平日の12:00〜13:00においては誤差100メートルを含む疑似位置情報を通知対象とする場合である。利用者は、さらに位置通知条件を入力したい場合には、「次の設定へ」と表記されたソフトボタンSB1を選択すればよい。この場合、図10に示すような入力フォームが新たに表示されるので、利用者はこのフォームに次の位置通知条件を入力する。
【0031】
このようにして利用者は全ての位置通知条件を入力し終えると、「設定終了」と表記されたソフトボタンSB2を選択する。移動通信装置10はこの操作を検出すると入力操作が終了したと判断して(ステップS2;Yes)、入力された位置通知条件を示す条件情報をEEPROM16に記憶する(ステップS3)。これにより設定処理は終了する。
【0032】
(2)移動通信装置10から移動通信装置10への位置通知
次に、図11に示すシーケンスを参照しながら、移動通信装置10aの位置を他の移動通信装置10eに通知する例について説明する。
図11において、まず、検索者が、移動通信装置10eの操作部17eを用いてに移動通信装置10aの電話番号を入力して位置検索を指示する操作を行ったとする。なお、このときの時刻は18:00とする。移動通信装置10eは、この操作に応じて、入力された電話番号を用いて移動通信装置10aを呼び出す(ステップS11)。
【0033】
そして、移動通信装置10aから移動通信装置10eに応答が返ってくると(ステップS12)、移動通信装置10eは、移動通信装置10aに対し位置を通知することを要求する(ステップS13)。
【0034】
移動通信装置10aは、この要求に応じて位置通知プログラムを起動し、真正位置情報を通知するか疑似位置情報を通知するかを判断する(ステップS14)。ここでは、図3に示された如く、位置通知条件は時間帯に関するものだけが設定されているので、移動通信装置10aは、現在時刻である18:00とEEPROM16に記憶された時間帯に関する条件情報とを比較し、この結果、任意の疑似位置情報である自宅の位置座標「北緯○○東経△△」を通知すればよいと判断する。
そして、移動通信装置10aは、上記位置座標を移動通信装置10eに送信する(ステップS15)。移動通信装置10eは、地図表示プログラムを実行するなどして、受信した位置座標を地図上に表示する(ステップS16)。これによより、適切な精度で被検索者の位置を検索者に通知することができる。
【0035】
(3)移動通信装置10からクライアント装置50への位置通知
次に、図12に示すシーケンスを参照しながら、移動通信装置10eの位置をクライアント装置50に位置を通知する例について説明する。
図12において、まず、検索者が、クライアント装置50を操作してWWWブラウザを起動し位置検索サーバ装置30のURLを入力すると、クライアント装置50はこの操作に応じて上記URLを含むHTTPリクエストを位置検索サーバ装置30に送信する(ステップS21)。
【0036】
位置検索サーバ装置30は、上記HTTPリクエストによって指定されたURLに基づいてHTMLデータをハードディスクから読み出し、これをHTTPレスポンスとしてクライアント装置50に送信する(ステップS22)。クライアント装置50は受信したHTTPレスポンスに含まれるHTMLデータを解釈してHTMLページを表示部に表示する。このページには、位置の検索対象となる移動通信装置10の電話番号を入力するためのフィールドや、ユーザID及びパスワードを入力するためのフィールドが設けられている。検索者がこれらのフィールドに移動通信装置10eの電話番号、利用者ID「USER111」及びパスワード「1230」を入力すると、これに応じて、クライアント装置50は入力された情報を含むHTTPリクエストを生成し、これを送信する(ステップS23)。
【0037】
位置検索サーバ装置30は上記HTTPリクエストを受信すると、受信したHTTPリクエストに含まれている電話番号を用いて移動通信装置10eを呼び出す(ステップS24)。そして、移動通信装置10eから位置検索サーバ装置30に応答が返ってくると(ステップS25)、位置検索サーバ装置30は、ユーザID「USER111」及びパスワード「1230」を含む位置通知要求を送信する(ステップS26)。
【0038】
移動通信装置10eは、この位置通知要求に応じて、真正位置情報を通知するか疑似位置情報を通知するかを判断する(ステップS27)。ここでは、図8に示された如く、利用者ID「USER111」及びパスワード「1230」は真正位置情報の通知先となるクライアント装置50を意味しているので、移動通信装置10eは、真正位置情報を通知すればよいと判断する。
【0039】
そして、移動通信装置10eは、GPSによる測位を行い、その結果得られた真正位置情報を位置検索サーバ装置30に送信する(ステップS28)。位置検索サーバ装置30はこの真正位置情報を含むHTTPレスポンスをクライアント装置50に送信する(ステップS29)。そして、クライアント装置50は、受信した位置座標を地図上に表示する(ステップS30)。
【0040】
以上述べた実施形態によれば、移動通信装置10に予め記憶されている条件情報に基づいて、真正位置情報と疑似位置情報とを通知対象として使い分けることが可能となる。さらに、疑似位置情報としては、誤差を含む疑似位置情報と、任意の疑似位置情報とを使い分けて通知することができる。例えば、先に説明した特許文献1に記載された技術では、誤差を含めて算出された位置情報が具体的にどの位置を示すものであるかをその位置の通知前に知る術がないため、利用者としては適当でないと考えている場所に自身が所在するとして相手に通知されてしまうことがあり得る。即ち、利用者は自分の位置を大まかに通知してもよいとは考えているが、それは、実際に通知される位置が自らの意図しないような場所であってもよいということではない。これに対し、上記実施形態では、利用者が通知してもよいと考える位置を予め記憶しておき、これをある種の条件下でのみ通知することができるので、利用者の立場からみれば非常に便利である。
【0041】
C:変形例
(1)本発明の応用例
本発明は、実施形態で例示したものに限らず、測位した位置を用いて様々なサービスを利用者に提供することができる。例えば、移動通信装置10の位置を情報提供サーバ装置に通知してその情報提供サーバ装置から上記位置に応じた店舗情報などを取得する、といったサービスにも適用できる。また、複数の移動通信装置10が互いに自装置の位置を通知し合い、その位置を参考にして、自分以外の移動通信装置10を持つ相手を短時間で見つけだす、いったゲームにも適用できる。
【0042】
(2)条件情報の入力形態
実施形態では、利用者が移動通信装置10の操作部17を用いて条件情報を入力していたが、これに限らない。例えば、移動通信装置10に通信接続可能な通信装置に条件情報を入力し、さらに、この通信装置から移動通信装置10に条件情報を送信させて、移動通信装置10は受信した条件情報をEEPROM16に記憶させるようにしてもよい。このような条件情報の入力用の通信装置としては、インターネット40や移動通信網20に接続されたコンピュータや移動通信装置10等が利用できる。
ここで、移動通信装置10を条件情報の入力用の通信装置として利用する場合について詳細に説明する。
例えば、上述したように複数の利用者の間で互いを短時間で見つけ合うようなゲームを行う場合、ある利用者が自身の移動通信装置10に対し例えば誤差50mという条件情報と、他の利用者の移動通信装置10の電話番号とを操作部17を用いて入力してEEPROM16に記憶させる。この後、上記移動通信装置10は入力された電話番号を用いて他の利用者の移動通信装置10を順次呼び出し、呼び出した移動通信装置10に対して誤差50mという条件情報を送信する。そして、これらの条件情報を無線通信部11を介して受信した移動通信装置10は、その条件情報を自装置のEEPROM16に記憶する。このようにして、複数の移動通信装置10は互いに同一の条件情報を設定することができる。
【0043】
(3)システム全体の構成及び移動通信装置の構成
実施形態では、真正位置情報を通知対象とするか疑似位置情報を通知対象とするかを判断し、その判断の結果、通知すべき位置情報を通知する処理を行っていたのは移動通信装置10であったが、これに限らず、例えば位置検索サーバ装置30が上記処理の一部を代行するようにしてもよい。
具体的には以下のようにしてもよい。
位置検索サーバ装置30は、上述した条件情報を移動通信装置10に代わって記憶しておき、通信装置からの位置通知要求を受け付けると、自身が記憶している条件情報に基づいて真正位置情報を通知するか疑似位置情報を通知するかということを判断する。次いで、位置検索サーバ装置30は、真正位置情報を通知すべきと判断した場合には移動通信装置10に位置を問い合わせ、その結果取得した位置を通信装置に送信する。一方、位置検索サーバ装置30は、疑似位置情報を送信すべきと判断した場合、移動通信装置10に問い合わせることによって取得した位置に誤差を含めた位置を通信装置に送信したり、予め条件情報として自装置30が記憶しておいた任意の疑似位置情報を通信装置に送信してもよい。このように、実施形態において移動通信装置10が備えていた機能ないし手段は、位置通知システムを構成する装置に分散して備えるようにしてもよい。この場合の実施形態の概要をまとめると次のようになる。
「第1の通信装置の位置を示す第1の位置情報を生成する測位手段と、
任意の位置を示す第2の位置情報が入力される入力手段と、
前記入力手段に入力された第2の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記測位手段によって生成された第1の位置情報と、前記位置情報記憶手段によって記憶されている第2の位置情報とのうち、第2の通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件が入力される条件入力手段と、
入力された条件を示す条件情報を記憶する条件記憶手段と、
前記条件記憶手段によって記憶されている条件情報に基づいて、前記第2の通信装置に通知する方の位置情報を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記第2の通信装置に通知する通知手段と
を備える位置通知システム。」
「第1の通信装置の位置を示す位置情報を生成する測位手段と、
前記位置情報に含めるべき誤差を示す誤差情報を記憶した誤差記憶手段と、
前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めずに生成した第1の位置情報と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めて生成した第2の位置情報とのうち、第2の通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件が入力される条件入力手段と、
入力された条件を示す条件情報を記憶した条件記憶手段と、
前記条件記憶手段によって記憶されている条件情報に基づいて、前記第2の通信装置に通知する位置情報を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記第2位の通信装置に通知する通知手段と
を備える位置通知システム。」
【0044】
また、実施形態では、移動通信装置10のGPS機能と通信機能との両方を一体に備えている場合を例に挙げたが、これら機能が分かれていてもよい。例えば、カーナビゲーション装置などのようにGPS機能を有した装置に、通信機能を備えた携帯電話機を接続し、これらが連携して上述した処理を実行するようにしてもよい。また、測位手段はGPSを用いたものに限らない。要は、比較的精度の高い測位が可能であり、そのような高い精度で測位可能であるが故に位置を知られたくないというようなユーザの要望を引き起こさせるような測位手段である場合には、本発明を適用することができる。
【0045】
また、移動通信装置10は無線通信により位置情報を通知する移動型の通信装置であったが、固定型の通信装置であってもよい。例えばネットワークに有線接続されて通信を行う通信装置の場合、ネットワークへの接続可能な接続ポイントがいくつか用意されていれば、利用者は所望する接続ポイントまでその通信装置を移動させてその接続ポイントに通信装置を有線接続して通信を行わせることができる。このような場合であっても、上記通信装置は自装置が測位した位置をネットワークを介して他の通信装置に通知することができる。特許請求に範囲における「通信装置」という用語は上記のような通信装置を含む概念である。
【0046】
(4)プログラムの形態
移動通信装置10が上述した処理を行うために実行するプログラムは、この移動通信装置10にアプリケーションプログラムとしてインストールすることが可能である。例えば、移動通信装置10のCPUを用いて読み取り可能な磁気記録媒体、光記録媒体あるいはROMなどの記録媒体に記録して提供することができる。また、このようなプログラムをインターネット40などのネットワーク経由で移動通信装置10に提供することももちろん可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異なる精度の位置を適切に使い分けて通知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における移動通信装置の構成を示す図である。
【図3】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図4】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図5】同実施形態において、経路を示す真正位置情報と疑似位置情報とを例示した図である。
【図6】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図7】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図8】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図9】同実施形態における移動通信装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】同実施形態における移動通信装置に表示される画像の一例を示す図である。
【図11】同実施形態のシステム全体の動作を示すシーケンス図である。
【図12】同実施形態のシステム全体の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10a〜10e・・・移動通信装置、20・・・移動通信網、
30・・・位置検索サーバ装置、40・・・インターネット
50・・・クライアント装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置の位置を所望の精度で通知するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年になって携帯電話機の高機能化が急速に進み、最近では、GPS(Global Positionig System)を利用した測位機能を備えたものが普及しつつある。GPSを利用して測位した場合には誤差数メートル程度の比較的高い精度で位置を算出可能なことが知られており、この種の携帯電話機を利用すれば、次のような様々なサービスを実現することが可能となる。例えば、携帯電話機を営業社員に持たせておき、管理者が会社に設置されたコンピュータ等の通信装置を用いてその携帯電話機の位置を問い合わせるようにすれば、会社に居ながらにして営業社員の動向を逐一確認することができる。また、携帯電話機によって測位された自身の位置を情報提供サーバ装置に通知し、その情報提供サーバ装置から自身の位置に応じた店舗情報などを取得する、といったことも可能である。さらに、例えば芸能アイドルやスポーツ選手等の有名人が携帯電話機によって測位した自身の位置をWWW(World Wide Web)サーバ装置に通知し、その位置をインターネット上で公衆に公開する、といった一種のファンサービスも想定され得る。
【0003】
ただし、上記のいずれのサービスにおいても、GPSによって本来得られる最高精度の位置を必要としない場合がある。その理由の1つとして、個人の位置を表す情報はプライバシーに関わる情報であるので、あまり正確な位置を他人には知られたくないという要望がある、ということが挙げられる。そこで、このような要望を満たす仕組みとして、特開2002−314477号公報に記載された技術がある。この特許文献1に記載された技術によれば、GPS等の位置検出手段によって得られた位置に対し意図的に誤差を含めるようにして、個人のプライバシーを保護するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−314477号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、利用者の要望は、単に精度の低い位置を意図的に利用したいということに留まらず、さらに多様化・高度化することが予想される。例えば、時と場合に応じて、高い精度の位置と低い精度の位置とを巧く使い分けて相手に通知する、といったようなことは今後十分に予想される内容である。
【0006】
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、位置を通知するに際して、異なる精度の位置を適切に使い分けて通知するための仕組みを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、自装置の位置を示す位置情報を生成する測位手段と、前記位置情報に含めるべき誤差を示す誤差情報を記憶した誤差記憶手段と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めずに生成した第1の位置情報と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めて生成した第2の位置情報とのうち、外部通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件を記憶した条件記憶手段と、前記条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報のうち前記外部通信装置に通知する位置情報を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記外部通信装置に通知する通知手段とを備える通信装置を提供する。
この通信装置によれば、条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、誤差を含まない第1の位置情報と誤差を含む第2の位置情報とのうちの適切な方の位置情報を外部通信装置に通知することができる。
【0008】
また、本発明は、自装置の位置を示す第1の位置情報を生成する測位手段と、任意の位置を示す第2の位置情報が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された第2の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記測位手段によって生成された第1の位置情報と、前記位置情報記憶手段によって記憶されている第2の位置情報とのうち、外部通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件を記憶する条件記憶手段と、前記条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報のうち前記外部通信装置に通知する位置情報を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記外部通信装置に通知する通知手段とを備える通信装置を提供する。
この通信装置によれば、条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、測位手段によって生成された第1の位置情報と、任意の位置を示す第2の位置情報とのうち適切な方の位置情報を外部通信装置に通知することができる。
【0009】
本発明の望ましい態様においては、前記条件は、前記位置情報を前記外部通信装置に通知する時期に応じて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とのどちらを通知するかということを定めた内容である。これにより、異なる精度の位置情報を時期に応じて通知することが可能となる。
【0010】
また、本発明の望ましい態様においては、前記条件は、自装置の位置に応じて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とのどちらを前記外部通信装置に通知するかということを定めた内容である。これにより、異なる精度の位置情報をその位置に応じて通知することが可能となる。
【0011】
また、本発明の好ましい態様においては、前記条件は、前記第1の位置情報の通知先となる外部通信装置と、前記第2の位置情報の通知先となる外部通信装置とを区別した内容である。これにより、どの外部通信装置が位置の通知先であるかに応じて異なる精度の位置情報を通知することができる。
【0012】
また、前記第1の位置情報及び前記第2の位置情報には、1つ1つの位置を連ねて表される経路を示す情報が含まれていてもよい。また、他の通信装置から送信されてくる条件を示す条件情報を受信する受信手段を備え、前記条件記憶手段は前記受信手段が受信した条件情報が示す条件を記憶するようにしてもよい。また、前記条件記憶手段によって記憶されている条件を示す条件情報を他の通信装置に送信する送信手段を備えるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
A:構成
(1)システム全体の構成
図1は、実施形態に係る位置通知システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、このシステムは、移動通信装置10a〜10eと、移動通信装置10a〜10eに対してデータ通信サービスを提供する移動通信網20と、移動通信網20及びインターネット40に接続された位置検索サーバ装置30と、インターネット40に接続されたクライアント装置50とを備えている。図1においては、説明の便宜のため、移動通信装置及びクライアント装置をそれぞれ5つ及び1つしか図示していないが、実際には、これらはもっと多く存在する。移動通信装置10a〜10eは、各々記憶しているデータの内容が異なるだけであり、その他のハードウェア構成及びソフトウェア構成は同一である。よって、以下ではこれらを特に区別して説明する必要がある場合を除き、移動通信装置10という用語で総称する。
【0014】
移動通信装置10は、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式やIMT−2000(International Mobile Telecommunications−2000)方式の携帯電話機や、PHS(Personal Handyphone System;登録商標)方式の簡易携帯電話機や、これらの通信方式に従ってデータ通信を行う通信装置を内蔵したPDA(Personal Digital Assisstants)である。この移動通信装置10は、移動通信網20を介して他の通信装置とデータ通信を行う通信機能と、複数のGPS衛星(図示略)から送信される電波を受信し、受信した電波に含まれるデータに基づいて自身の位置を測位する測位機能を備えている。移動通信装置10は、これらの機能を利用して、自身の位置を示す位置情報を他の通信装置(移動通信装置10から視て外部の通信装置)に通知することができるようになっている。
【0015】
このシステムにおいて、移動通信装置10の位置の通知先となる通信装置は、クライアント装置50と、上記移動通信装置10以外の移動通信装置10とを含む。ここで、移動通信装置10との間で直接的にデータ通信を行うことが可能な通信装置は、移動通信装置10に対して位置を直接問い合わせ、これに応じて移動通信装置10から通知されてくる位置を直接取得すればよい。この”直接的にデータ通信を行う”とは、移動通信網20を構成する基地局や交換局等の、通常利用しなければならない中継装置のみを介してデータ通信を行うことを指す。本実施形態では、ある移動通信装置10に対する別の移動通信装置10がこの種の通信装置に該当する。一方、例えば通信プロトコルの不整合等の理由により、移動通信装置10と直接的にデータ通信を行うことが不可能な通信装置は、位置検索サーバ30装置を介して移動通信装置10とデータ通信を行うことになる。本実施形態ではクライアント装置50がこの種の通信装置に該当する。
【0016】
このクライアント装置50はWWWブラウジング機能を有する一般的なコンピュータである。位置検索サーバ装置30は、WWWサーバ装置としての機能を有しており、この機能を利用して、クライアント装置50によって指定された移動通信装置10の位置を検索し、その位置をクライアント装置50に通知するというサービスを行うようになっている。より具体的には、位置検索サーバ装置30は、クライアント装置50からインターネット40を介して送信されてくるHTTPリクエストに含まれている移動通信装置10の電話番号に基づいてその移動通信装置10を呼び出し、その後、移動通信装置10から送信されてくる位置情報を移動通信網20を介して受信すると、この位置情報を含むHTTPレスポンスをインターネット40を介して上記クライアント装置50に送信するようになっている。
【0017】
ここで、移動通信装置10は、自身の位置を示す位置情報を外部の通信装置(即ち他の移動通信装置10或いはクライアント装置50)に送信するときには、GPSによって得られる正確な位置を示す真正位置情報と、真正な位置とは異なる位置を示す疑似位置情報とのいずれかを送信することができる。移動通信装置10は上記のどちらを送信するかということをある種の条件に基づいて判断するようになっている。例えば、移動通信装置10は、ある特定の時間帯においては真正位置情報を送信するけれどもそれ以外の時間帯は疑似位置情報を送信したり、ある特定のエリアに位置する場合には真正位置情報を送信するけれどもそれ以外のエリアにいる場合には疑似位置情報を送信したり、ある特定の通信装置に対しては真正位置情報を送信するけれどもそれ以外の通信装置に対しては疑似位置情報を送信する、といった具合である。このような条件(以下、位置通知条件という)は、移動通信装置10の利用者(被検索者)の入力操作に基づいて、その移動通信装置10に記憶されるようになっている。以下では、この移動通信装置10の構成について詳細に説明する。
【0018】
(2)移動通信装置10の構成
図2は移動通信装置10aの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、移動通信装置10aは、無線通信部11a、GPS受信部12a、CPU(Central Proccessing Unit)13a、ROM(Read Only Memory)14a、RAM(Random Access Memory)15a、EEPROM16a、操作部17a、表示部18a及び通話部19aを備えている。なお、符号aは移動通信装置10aの構成要素であることを示している。他の移動通信装置10b〜10eの構成も移動通信装置10aと同様であり、以下では、移動通信装置10b〜10eの各々の構成要素の符号にはそれぞれb,c,d,eを含めて記述する。
【0019】
無線通信部11aは、図示せぬアンテナや通信制御回路からなり、移動通信網20の基地局と無線通信を行うようになっている。GPS受信部12aは、図示せぬGPS用アンテナや受信回路からなり、GPS衛星から電波を受信し、受信した電波に応じた信号をCPU13aへ供給するようになっている。ROM14aには各種の制御プログラムが格納されている。この制御プログラムには、例えばGPS衛星から受信した電波に基づいて測位処理を行う測位プログラムや、位置を通信装置に通知するための位置通知プログラムや、地図を表示するための地図表示プログラム等がある。CPU13aは、ROM14aからこれら制御プログラムをRAM15aをワークエリアとして実行することにより、移動通信装置10の各部を制御する。操作部17aは利用者が各種入力操作を行うためのキーパッドを有しており、利用者が押圧したキーに応じた信号をCPU13aに供給する。表示部18aは液晶ディスプレイや液晶駆動回路を備えており、CPU13aから供給される信号に基づいて画像を表示する。通話部19aは音声を入出力するためのマイク及びスピーカを備えている。
【0020】
EEPROM16aには、利用者(被検索者)が操作部17aを用いて入力した位置通知条件を示す条件情報が記憶されている。CPU13aは、移動通信装置10の位置情報を通信装置に送信しなければならないときには、位置通知プログラムに記述されている手順に従ってEEPROM16aに記憶されている条件情報を参照し、真正位置情報と疑似位置情報のどちらを送信すればよいかということを判断したうえで適切な方の位置情報を送信する。
【0021】
ここで、条件情報の一例を説明する。
図3は、例えば移動通信装置10aによって記憶されている条件情報を示した図である。図3では、位置を通知する時間帯(時期)に応じて真正位置情報と疑似位置情報とのどちらを通知対象とするかということが決められている例が示されている。例えば移動通信装置10aの利用者(被検索者)の就業時間帯である平日9:00〜12:00及び13:00〜17:00においては、真正位置情報を通知対象としている。一方、就業時間帯以外の平日17:00〜9:00、平日12:00〜13:00及び休日0:00〜24:00においては、疑似位置情報を通知対象としている。
【0022】
ここで、疑似位置情報には、移動通信装置10の利用者が任意に定めた位置を示す情報(任意の疑似位置情報という)と、GPSによって得られた位置に対し利用者が決めた誤差を含めて算出された位置を示す情報(誤差を含む疑似位置情報という)とがある。この任意の疑似位置情報と、誤差の大きさとは、利用者が操作部17aを用いて移動通信装置10に予め入力しておいたものである。図3に示す例では、平日17:00〜9:00及び休日0:00〜24:00に通知すべき任意の疑似位置情報は、利用者の自宅の位置を示す位置座標であることが示されている。また、利用者の昼休みの時間帯である平日12:00〜13:00においては、誤差(100メートル)を含む疑似位置情報を通知対象とすることを示されている。なお、図3において、「エリア」と「通知先」がいずれも「指定無し」となっているのは、図3に示すような位置通知条件の場合、通知すべき位置情報を決定するにあたっては、移動通信装置10がどこに位置するかということや、通知先の通信端末がどれかということは問われないということを意味している。このような図3に示した例は、例えば移動通信装置10の利用者が営業職員であり、その位置が管理者によって検索されるような場合に、就業時間帯以外には正確な位置を管理者に知られたくないというようなときに有効である。
【0023】
次に、図4は、移動通信装置10bによって記憶されている条件情報を示した図である。図4では、ある特定の時間帯においてのみ、任意の疑似位置情報が通知対象となる例が示されている。そして、この任意の疑似位置情報は、単独の位置を示すものではなく、1つ1つの位置を連ねて表される経路を示す情報である。例えば、ある有名人がパレードを行う場合、その主催者はそのパレードの経路をWWWにおいて公開しておき、これによって観衆の見物を促す、というようなケースがある。ただし、あまりにも正確な経路を公開してしまうと、第3者がその経路上で待ちかまえて有名人に危害を加えようとするような事故が起こらないとも限らない。そこで、本来の正確な経路に代えて、主催者が予め任意に定めた経路を通知するようにしたのが、図4そして図5に示した例である。図5において、有名人に移動通信装置10bを持たせておいた場合、その測位機能によって得られる経路が例えば点Aから点Bに至るまでの経路であるとする。これに対し、パレードの主催者(或いは有名人本人でもよい)は、点A’から点C’を経由して点B’に至るまでの経路を、任意の疑似位置情報として移動通信装置10bに入力し、さらに、図4に示すような疑似位置情報を通知する時間帯「5月10日13:00〜15:00」を入力しておく。このようにすれば、本来の正確な経路に代えて、より精度の低い大まかな経路を公開することができる。
【0024】
なお、経路の入力は、経路上の位置座標を1つ1つ指定していくようにしてもよいが、移動通信装置10bの表示部18bに上記経路付近の地図を表示させ、その地図上で利用者が経路を指定することによって行うこともできる。この場合には、移動通信装置10bに記憶されている地図表示プログラムを適宜利用すればよい。このように、表示された地図上で経路を指定するような類の技術は既に周知であるので詳細な説明は省略する。
【0025】
次に、図6は、移動通信装置10cによって記憶されている条件情報を示した図である。図6では、移動通信装置10が所在するエリアに応じて真正位置情報と疑似位置情報とのどちらを通知するかということが決められている例が示されている。ここでは、移動通信装置10cの利用者(被検索者)が東京都千代田区及び港区にいるときは真正位置情報を通知対象とする一方で、それ以外のエリアにいる場合には誤差50メートルを含む疑似位置情報を通知対象とするようになっている。このような位置通知条件は、例えば被検索者が営業職員で上記エリアを主に職務担当しているような場合に、担当エリア内における位置は管理者に知られてもよいが、その他のエリアにいるときには管理者に正確な位置を知られたくないというようなときに有効である。
【0026】
次に、図7は、移動通信装置10dによって記憶されている条件情報を示した図である。図7では、図6と同様に時間帯に応じて真正位置情報と疑似位置情報とを通知対象として選択する例が示されているが、異なる点は、被検索者がある特定のエリアにいるときだけは疑似位置情報を通知対象とし、それ以外のエリアのいるときは真正位置情報を通知対象とするというところである。これは、例えば徘徊老人や子供といった被検索者の住居が上記エリアにあるような場合に有効である。即ち、検索者(例えば被検索者の家族)の心理を考えると、住居近辺に被検索者がいるときはその身の安全についてそれほど心配する必要はないであろうが、被検索者が住居から遠く離れたような場合にはその正確な位置を把握したいであろうからである。ここでは、移動通信装置10dの利用者(被検索者)が住んでいる老人ホーム近辺の東京都世田谷区1〜3丁目にいるときは、その老人ホームの位置を任意の疑似位置情報として通知対象にする一方で、それ以外のエリアにいるときは真正位置情報を通知対象とするようにしている。
【0027】
次に、図8は、移動通信装置10eによって記憶されている条件情報を示した図である。図8では、特定の通信装置を通知先とする場合にのみ真正位置情報を通知対象とする一方で、それ以外の通知先には疑似位置情報を通知対象とする例が示されている。ここでは、電話番号「090−3333−5555」及び「090−3333−8888」がそれぞれ割り当てられた通信装置(ここでは、移動通信装置10aと移動通信装置10cとする)と、ユーザID「USER111」及びパスワード「1230」が割り当てられた利用者が用いる通信装置(ここでは、クライアント装置50とする)が真正位置情報の通知先となっている。これは、例えば被検索者が企業の従業員である場合にはその管理者のみに対しては正確な位置を通知してもよいとか、被検索者が家族の一員である場合にはその家族に対しては正確な位置を通知してもよい、というような場合に有効である。
なお、以上例示した条件情報は適宜組み合わせて利用することができる。例えば時間帯に関する条件とエリアに関する条件とを組み合わせてもよいし、通知先に関する条件とエリアに関する条件とを組み合わせてもよいし、時間帯に関する条件と通知先に関する条件とを組み合わせてもよい。また、これらの条件を全て組み合わせてもよい。
【0028】
B:動作
次に、上記構成からなる実施形態の動作について説明する。
以下の動作説明においては、まず、(1)利用者が所望する位置通知条件を移動通信装置10に設定させる処理について説明した後、(2)移動通信装置10の位置を別の移動通信装置10に通知する場合の処理と、(3)移動通信装置10の位置をクライアント装置50に通知する場合の処理について順番に説明していく。
【0029】
(1)位置通知条件の設定
利用者が移動通信装置10の操作部17を用いて位置通知条件を設定するための操作を行うと、この操作に応じて、移動通信装置10はROM14から位置通知プログラムを読み出して図9に示すフローを開始する。
まず、移動通信装置10は、図10に示すような入力フォームを表示部18に表示する(ステップS1)。図10に示すように、この入力フォームには、時間帯を入力するためのフィールドF1と、エリアを入力するためのフィールドF2と、通知先となる通信装置を入力するためのフィールドF3と、通知対象として真正位置情報と疑似位置情報とを選択入力するためのフィールドF4と、任意の疑似位置情報を入力するためのフィールドF5と、誤差の大きさを入力するためのフィールドF6とが設けられている。これらフィールドに対する入力操作は、利用者がテキスト入力することによって行われてもよいし、予め用意されたプルダウンメニューから選択することによって行われてもよい。また、「エリア」や「任意の疑似位置」の入力は、利用者が位置座標を逐一入力することによって行われてよいし、「地図による指定」と表記されたソフトボタンを選択することによって表示部18に表示される地図上で指定するようにしてもよい。
なお、移動通信装置10の表示部18は比較的小さいことが予想されるので、図10に示した入力フォームを単一画面で表示することができなければ、複数画面に区分して表示してもよい。
【0030】
図10に示す入力フォームに入力されている例は、前述した図3に示した条件情報の一部であり、平日の12:00〜13:00においては誤差100メートルを含む疑似位置情報を通知対象とする場合である。利用者は、さらに位置通知条件を入力したい場合には、「次の設定へ」と表記されたソフトボタンSB1を選択すればよい。この場合、図10に示すような入力フォームが新たに表示されるので、利用者はこのフォームに次の位置通知条件を入力する。
【0031】
このようにして利用者は全ての位置通知条件を入力し終えると、「設定終了」と表記されたソフトボタンSB2を選択する。移動通信装置10はこの操作を検出すると入力操作が終了したと判断して(ステップS2;Yes)、入力された位置通知条件を示す条件情報をEEPROM16に記憶する(ステップS3)。これにより設定処理は終了する。
【0032】
(2)移動通信装置10から移動通信装置10への位置通知
次に、図11に示すシーケンスを参照しながら、移動通信装置10aの位置を他の移動通信装置10eに通知する例について説明する。
図11において、まず、検索者が、移動通信装置10eの操作部17eを用いてに移動通信装置10aの電話番号を入力して位置検索を指示する操作を行ったとする。なお、このときの時刻は18:00とする。移動通信装置10eは、この操作に応じて、入力された電話番号を用いて移動通信装置10aを呼び出す(ステップS11)。
【0033】
そして、移動通信装置10aから移動通信装置10eに応答が返ってくると(ステップS12)、移動通信装置10eは、移動通信装置10aに対し位置を通知することを要求する(ステップS13)。
【0034】
移動通信装置10aは、この要求に応じて位置通知プログラムを起動し、真正位置情報を通知するか疑似位置情報を通知するかを判断する(ステップS14)。ここでは、図3に示された如く、位置通知条件は時間帯に関するものだけが設定されているので、移動通信装置10aは、現在時刻である18:00とEEPROM16に記憶された時間帯に関する条件情報とを比較し、この結果、任意の疑似位置情報である自宅の位置座標「北緯○○東経△△」を通知すればよいと判断する。
そして、移動通信装置10aは、上記位置座標を移動通信装置10eに送信する(ステップS15)。移動通信装置10eは、地図表示プログラムを実行するなどして、受信した位置座標を地図上に表示する(ステップS16)。これによより、適切な精度で被検索者の位置を検索者に通知することができる。
【0035】
(3)移動通信装置10からクライアント装置50への位置通知
次に、図12に示すシーケンスを参照しながら、移動通信装置10eの位置をクライアント装置50に位置を通知する例について説明する。
図12において、まず、検索者が、クライアント装置50を操作してWWWブラウザを起動し位置検索サーバ装置30のURLを入力すると、クライアント装置50はこの操作に応じて上記URLを含むHTTPリクエストを位置検索サーバ装置30に送信する(ステップS21)。
【0036】
位置検索サーバ装置30は、上記HTTPリクエストによって指定されたURLに基づいてHTMLデータをハードディスクから読み出し、これをHTTPレスポンスとしてクライアント装置50に送信する(ステップS22)。クライアント装置50は受信したHTTPレスポンスに含まれるHTMLデータを解釈してHTMLページを表示部に表示する。このページには、位置の検索対象となる移動通信装置10の電話番号を入力するためのフィールドや、ユーザID及びパスワードを入力するためのフィールドが設けられている。検索者がこれらのフィールドに移動通信装置10eの電話番号、利用者ID「USER111」及びパスワード「1230」を入力すると、これに応じて、クライアント装置50は入力された情報を含むHTTPリクエストを生成し、これを送信する(ステップS23)。
【0037】
位置検索サーバ装置30は上記HTTPリクエストを受信すると、受信したHTTPリクエストに含まれている電話番号を用いて移動通信装置10eを呼び出す(ステップS24)。そして、移動通信装置10eから位置検索サーバ装置30に応答が返ってくると(ステップS25)、位置検索サーバ装置30は、ユーザID「USER111」及びパスワード「1230」を含む位置通知要求を送信する(ステップS26)。
【0038】
移動通信装置10eは、この位置通知要求に応じて、真正位置情報を通知するか疑似位置情報を通知するかを判断する(ステップS27)。ここでは、図8に示された如く、利用者ID「USER111」及びパスワード「1230」は真正位置情報の通知先となるクライアント装置50を意味しているので、移動通信装置10eは、真正位置情報を通知すればよいと判断する。
【0039】
そして、移動通信装置10eは、GPSによる測位を行い、その結果得られた真正位置情報を位置検索サーバ装置30に送信する(ステップS28)。位置検索サーバ装置30はこの真正位置情報を含むHTTPレスポンスをクライアント装置50に送信する(ステップS29)。そして、クライアント装置50は、受信した位置座標を地図上に表示する(ステップS30)。
【0040】
以上述べた実施形態によれば、移動通信装置10に予め記憶されている条件情報に基づいて、真正位置情報と疑似位置情報とを通知対象として使い分けることが可能となる。さらに、疑似位置情報としては、誤差を含む疑似位置情報と、任意の疑似位置情報とを使い分けて通知することができる。例えば、先に説明した特許文献1に記載された技術では、誤差を含めて算出された位置情報が具体的にどの位置を示すものであるかをその位置の通知前に知る術がないため、利用者としては適当でないと考えている場所に自身が所在するとして相手に通知されてしまうことがあり得る。即ち、利用者は自分の位置を大まかに通知してもよいとは考えているが、それは、実際に通知される位置が自らの意図しないような場所であってもよいということではない。これに対し、上記実施形態では、利用者が通知してもよいと考える位置を予め記憶しておき、これをある種の条件下でのみ通知することができるので、利用者の立場からみれば非常に便利である。
【0041】
C:変形例
(1)本発明の応用例
本発明は、実施形態で例示したものに限らず、測位した位置を用いて様々なサービスを利用者に提供することができる。例えば、移動通信装置10の位置を情報提供サーバ装置に通知してその情報提供サーバ装置から上記位置に応じた店舗情報などを取得する、といったサービスにも適用できる。また、複数の移動通信装置10が互いに自装置の位置を通知し合い、その位置を参考にして、自分以外の移動通信装置10を持つ相手を短時間で見つけだす、いったゲームにも適用できる。
【0042】
(2)条件情報の入力形態
実施形態では、利用者が移動通信装置10の操作部17を用いて条件情報を入力していたが、これに限らない。例えば、移動通信装置10に通信接続可能な通信装置に条件情報を入力し、さらに、この通信装置から移動通信装置10に条件情報を送信させて、移動通信装置10は受信した条件情報をEEPROM16に記憶させるようにしてもよい。このような条件情報の入力用の通信装置としては、インターネット40や移動通信網20に接続されたコンピュータや移動通信装置10等が利用できる。
ここで、移動通信装置10を条件情報の入力用の通信装置として利用する場合について詳細に説明する。
例えば、上述したように複数の利用者の間で互いを短時間で見つけ合うようなゲームを行う場合、ある利用者が自身の移動通信装置10に対し例えば誤差50mという条件情報と、他の利用者の移動通信装置10の電話番号とを操作部17を用いて入力してEEPROM16に記憶させる。この後、上記移動通信装置10は入力された電話番号を用いて他の利用者の移動通信装置10を順次呼び出し、呼び出した移動通信装置10に対して誤差50mという条件情報を送信する。そして、これらの条件情報を無線通信部11を介して受信した移動通信装置10は、その条件情報を自装置のEEPROM16に記憶する。このようにして、複数の移動通信装置10は互いに同一の条件情報を設定することができる。
【0043】
(3)システム全体の構成及び移動通信装置の構成
実施形態では、真正位置情報を通知対象とするか疑似位置情報を通知対象とするかを判断し、その判断の結果、通知すべき位置情報を通知する処理を行っていたのは移動通信装置10であったが、これに限らず、例えば位置検索サーバ装置30が上記処理の一部を代行するようにしてもよい。
具体的には以下のようにしてもよい。
位置検索サーバ装置30は、上述した条件情報を移動通信装置10に代わって記憶しておき、通信装置からの位置通知要求を受け付けると、自身が記憶している条件情報に基づいて真正位置情報を通知するか疑似位置情報を通知するかということを判断する。次いで、位置検索サーバ装置30は、真正位置情報を通知すべきと判断した場合には移動通信装置10に位置を問い合わせ、その結果取得した位置を通信装置に送信する。一方、位置検索サーバ装置30は、疑似位置情報を送信すべきと判断した場合、移動通信装置10に問い合わせることによって取得した位置に誤差を含めた位置を通信装置に送信したり、予め条件情報として自装置30が記憶しておいた任意の疑似位置情報を通信装置に送信してもよい。このように、実施形態において移動通信装置10が備えていた機能ないし手段は、位置通知システムを構成する装置に分散して備えるようにしてもよい。この場合の実施形態の概要をまとめると次のようになる。
「第1の通信装置の位置を示す第1の位置情報を生成する測位手段と、
任意の位置を示す第2の位置情報が入力される入力手段と、
前記入力手段に入力された第2の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記測位手段によって生成された第1の位置情報と、前記位置情報記憶手段によって記憶されている第2の位置情報とのうち、第2の通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件が入力される条件入力手段と、
入力された条件を示す条件情報を記憶する条件記憶手段と、
前記条件記憶手段によって記憶されている条件情報に基づいて、前記第2の通信装置に通知する方の位置情報を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記第2の通信装置に通知する通知手段と
を備える位置通知システム。」
「第1の通信装置の位置を示す位置情報を生成する測位手段と、
前記位置情報に含めるべき誤差を示す誤差情報を記憶した誤差記憶手段と、
前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めずに生成した第1の位置情報と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めて生成した第2の位置情報とのうち、第2の通信装置に通知する方の位置情報を決定するための条件が入力される条件入力手段と、
入力された条件を示す条件情報を記憶した条件記憶手段と、
前記条件記憶手段によって記憶されている条件情報に基づいて、前記第2の通信装置に通知する位置情報を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記第2位の通信装置に通知する通知手段と
を備える位置通知システム。」
【0044】
また、実施形態では、移動通信装置10のGPS機能と通信機能との両方を一体に備えている場合を例に挙げたが、これら機能が分かれていてもよい。例えば、カーナビゲーション装置などのようにGPS機能を有した装置に、通信機能を備えた携帯電話機を接続し、これらが連携して上述した処理を実行するようにしてもよい。また、測位手段はGPSを用いたものに限らない。要は、比較的精度の高い測位が可能であり、そのような高い精度で測位可能であるが故に位置を知られたくないというようなユーザの要望を引き起こさせるような測位手段である場合には、本発明を適用することができる。
【0045】
また、移動通信装置10は無線通信により位置情報を通知する移動型の通信装置であったが、固定型の通信装置であってもよい。例えばネットワークに有線接続されて通信を行う通信装置の場合、ネットワークへの接続可能な接続ポイントがいくつか用意されていれば、利用者は所望する接続ポイントまでその通信装置を移動させてその接続ポイントに通信装置を有線接続して通信を行わせることができる。このような場合であっても、上記通信装置は自装置が測位した位置をネットワークを介して他の通信装置に通知することができる。特許請求に範囲における「通信装置」という用語は上記のような通信装置を含む概念である。
【0046】
(4)プログラムの形態
移動通信装置10が上述した処理を行うために実行するプログラムは、この移動通信装置10にアプリケーションプログラムとしてインストールすることが可能である。例えば、移動通信装置10のCPUを用いて読み取り可能な磁気記録媒体、光記録媒体あるいはROMなどの記録媒体に記録して提供することができる。また、このようなプログラムをインターネット40などのネットワーク経由で移動通信装置10に提供することももちろん可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異なる精度の位置を適切に使い分けて通知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における移動通信装置の構成を示す図である。
【図3】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図4】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図5】同実施形態において、経路を示す真正位置情報と疑似位置情報とを例示した図である。
【図6】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図7】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図8】同実施形態における移動通信装置が記憶している条件情報の一例を示す図である。
【図9】同実施形態における移動通信装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】同実施形態における移動通信装置に表示される画像の一例を示す図である。
【図11】同実施形態のシステム全体の動作を示すシーケンス図である。
【図12】同実施形態のシステム全体の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10a〜10e・・・移動通信装置、20・・・移動通信網、
30・・・位置検索サーバ装置、40・・・インターネット
50・・・クライアント装置。
Claims (8)
- 自装置の位置を示す位置情報を生成する測位手段と、
前記位置情報に含めるべき誤差を示す誤差情報を記憶した誤差記憶手段と、
前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めずに生成した第1の位置情報と、前記測位手段が前記誤差情報によって示される誤差を含めて生成した第2の位置情報とのうち、どちらの位置情報を外部通信装置に通知するかということを決定するための条件を記憶した条件記憶手段と、
前記条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報のうち前記外部通信装置に通知する方の位置情報を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記外部通信装置に通知する通知手段と
を備える通信装置。 - 自装置の位置を示す第1の位置情報を生成する測位手段と、
任意の位置を示す第2の位置情報が入力される入力手段と、
前記入力手段に入力された第2の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記測位手段によって生成された第1の位置情報と、前記位置情報記憶手段によって記憶されている第2の位置情報とのうち、どちらの位置情報を外部通信装置に通知するかということを決定するための条件を記憶する条件記憶手段と、
前記条件記憶手段によって記憶されている条件に基づいて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報のうち前記外部通信装置に通知する方の位置情報を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された方の位置情報を前記外部通信装置に通知する通知手段と
を備える通信装置。 - 前記条件は、前記位置情報を前記外部通信装置に通知する時期に応じて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とのどちらを通知するかということを定めた内容である請求項1又は2記載の通信装置。
- 前記条件は、自装置の位置に応じて、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とのどちらを前記外部通信装置に通知するかということを定めた内容である請求項1又は2記載の通信装置。
- 前記条件は、前記第1の位置情報の通知先となる外部通信装置と、前記第2の位置情報の通知先となる外部通信装置とを区別した内容である請求項1又は2記載の通信装置。
- 前記第1の位置情報及び前記第2の位置情報には、1つ1つの位置を連ねて表される経路を示す情報が含まれる請求項1又は2記載の通信装置。
- 他の通信装置から送信されてくる条件を示す条件情報を受信する受信手段を備え、
前記条件記憶手段は前記受信手段が受信した条件情報が示す条件を記憶する請求項1又は2記載の通信装置。 - 前記条件記憶手段によって記憶されている条件を示す条件情報を他の通信装置に送信する送信手段を備える請求項1又は2記載の通信装置。
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