JP6345534B2 - Mri装置 - Google Patents

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Description

本発明の一態様としての実施形態は、MRI装置に関する。
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、静磁場中に置かれた患者の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF:Radio Frequency)信号で励起し、励起に伴って患者から発生する磁気共鳴信号を再構成して画像を生成する撮像装置である。
MRI装置では磁気共鳴信号を得るために高周波信号(RF信号)を患者に印加することで、患者の体温を上昇させる。そこで、MRI装置における撮像では、安全面の観点から、患者の単位質量当たりに吸収されるエネルギーとしてSAR(Specific Absorption Ratio)が定義され、SARの上限値、すなわち安全基準値が、IEC(International Electrotechnical Commission)規格(IEC60601−2−33)として規定されている。より具体的には、SAR(単位はW/kg)は、生体組織1kgに吸収されるRF信号のエネルギーとして定義され、任意の10秒間での平均SAR(以下、単に10秒平均SARと呼ぶ)や、直近の6分間での平均SAR(以下、単に6分平均SARと呼ぶ)の上限値が、全身や頭部等の撮像部位に応じてそれぞれ規定されている。
上述したとおり、SARの上限値は身体部位に応じて規定されているため、身体部位に応じたSARの計算方法が提供されている(たとえば、特許文献1等)。
また、MRI装置を用いた検査では、造影剤を用いて腫瘍や目的部位のコントラストを上昇させることで、詳細な診断画像を取得する撮像方法がある。このような造影剤を用いた検査では、造影剤が目的箇所に到達したかを判断することが難しいという問題があった。
そこで、造影剤注入前に、あらかじめ造影剤を到達させたい目的箇所の撮像をしておき、造影剤注入後に継時的にスキャンを実施し、造影剤の目的箇所の信号強度の上昇を基準として自動で撮像を開始するMRI装置が提供されている(たとえば、特許文献2等)。
特開2007−526783号公報 特開2012−157458号公報
MRI装置における撮像では、上述した10秒平均SARや6分平均SARにくわえて、長時間MR検査比吸収エネルギー(Long MR Examination specific absorbed energy)の上限値も規定されている。長時間MR検査比吸収エネルギーとは、1検査あたりのSARの総量、すなわち、1検査あたりのSARの累積値、或いは積分値のことである。IEC規格では、長時間MR検査比吸収エネルギーの上限値を超えたら、それ以上撮像してはいけないと規定されている。なお、以下、長時間MR検査比吸収エネルギーを単にSAE(Specific Absorbed Energy)と呼ぶものとする。
造影剤を用いた検査において、継続的にRF信号を印加し、再構成画像を表示しながら観察を行う撮像(以下、モニタリング撮像と呼ぶ)を行う場合は、SARおよびSAE(長時間MR検査比吸収エネルギー)の安全基準値を適切に管理しなければ、造影剤が目的箇所に到達していなくても、途中で検査を中止しなければならなくなる。さらに、モニタリング撮像により造影剤が目的箇所に到達したとしても、その後に画像を収集する撮像(以下、本撮像と呼ぶ)を行うことができなくなるという問題がある。
また近年、インターベンショナルMRIと呼ばれる、撮像を行いながら被検体に対してカテーテルの挿入、穿刺針の挿入、内視鏡手術などのオペレーションを行う治療方法および検査方法が、低侵襲化を可能とすることから注目されている。このインターベンショナルMRIでは、手術などの治療行為を行いながら、造影剤の注入を確認する場合と同様に、MRI装置による撮像を継続的に行う(以下、治療行為を伴う、この継続的な撮像をインターベンショナル撮像と呼ぶ)。したがって、体温の上昇、すなわち、上述したSARやSAE(長時間MR検査比吸収エネルギー)の上昇を適切に管理しなければ手術の途中で撮像を中止せざるを得ない状況が発生する。
そこで、MRI装置におけるモニタリング撮像または、インターベンショナル撮像を行う際に、SAR値およびSAE(長時間MR検査比吸収エネルギー)値の上限値を超えないように撮像条件を自動で調整するMRI装置が要望されている。
本実施形態に係るMRI装置は、連続撮像を実行する撮像部と、前記連続撮像の実行中に、SAR実測値を所定のタイミングで取得する取得部と、前記SAR実測値が取得されるたびに以降のSAE予測値を更新する予測部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態に係るMRI装置の一例を示す概念的な構成図。 実施形態に係るMRI装置の機能構成例を示す機能ブロック図。 連続撮像を実施した際の平均SARおよびSAEの変化を説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第1の実施形態に係る動作の一例を示すフローチャート。 実施形態に係るMRI装置の予測値による撮像条件の変更について説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第1の実施形態に係る平均SARおよびSAEの第1の表示例を示す図。 実施形態に係るMRI装置の第1の実施形態に係る平均SARおよびSAEの第2の表示例を示す図。 実施形態に係るMRI装置の第1の実施形態に係る再構成画像表示部およびSAR表示部の表示例を説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第2の実施形態に係る動作の一例を示すフローチャート。
以下MRI装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
(1)構成
図1は、実施形態に係るMRI装置の一例を示す概念的な構成図である。図1に示すように、実施形態に係るMRI装置100は、撮像部8とコンピュータ7とから構成されている。撮像部8は、静磁場を発生させる静磁場電源1、静磁場に位置情報を付加するための、傾斜磁場電源2(2X、2Y、2Z)、高周波信号を送受信するRF受信器3およびRF送信器4、SAR測定器5、所定のパルスシーケンスを実行するシーケンスコントローラ6、被検体(患者)を載せる寝台部9、磁石架台10を備えた構成である。コンピュータ7はMRI装置100全体のコントロールを担う構成である。
磁石架台10は、静磁場磁石11、傾斜磁場コイル12、RFコイル13等を有しており、これらの構成品は概略円筒形のガントリに収納されている。ガントリは、後述するインターベンショナルMRIでの撮像を行う場合に、磁石架台10の壁に医師等のユーザが被検体へアクセスすることができる開口部が設けられたオープン型のガントリとして構成することもできる。
磁石架台10の静磁場磁石11は、被検体の撮像領域であるボア(静磁場磁石11の円筒内部の空間)内に静磁場を発生させる。静磁場磁石11は超電導コイルを内蔵し、励磁モードでは静磁場電源1から供給される電流を超電導コイルに印加することで静磁場を発生する。その後、永久電流モードに移行すると、静磁場電源1は切り離される。静磁場磁石11は、液体ヘリウムによって超電導コイルが極低温に冷却されており、静磁場磁石11内部を極低温に保つための熱シールドを低温に保持するための液体ヘリウムによって冷却される。
傾斜磁場コイル12も概略円筒形状をなし、静磁場磁石11の内側に固定されている。この傾斜磁場コイル12は、傾斜磁場電源2(2Y、2Y、2Z)から供給される電流によりX軸,Y軸,Z軸の方向に傾斜磁場を印加する。
SAR測定器5は、RF送信器4が実際に出力したRF信号から、被検体が吸収するエネルギー量(SAR)を測定する。測定したSARは、シーケンスコントローラ6を介してコンピュータ7に伝達される。
シーケンスコントローラ6は、MRI装置100における撮像条件の制御を行う。シーケンスコントローラ6では、モニタリング撮像、本撮像、およびインターベンショナル撮像などの撮像シーケンスの制御を行う。モニタリング撮像は、たとえば、造影剤の注入を確認するために、連続した撮像と画像の再構成を行う撮像である。一方、本撮像は、造影剤が目的箇所に到達したのちに行われる撮像である。また、造影剤を使用しない場合でも、ターゲットとなる部位を継時的に観察するための撮像もモニタリング撮像に含まれる。インターベンショナル撮像は、カテーテルや穿刺針の挿入などの手術を行いながら、連続した撮像と画像の再構成を行う撮像である。上述のモニタリング撮像やインターベンショナル撮像など、被検体を連続して撮像する撮像方法のことを連続撮像と呼ぶこととする。なお、本実施形態ではMRI装置100を例として説明しているが、連続撮像はMRI装置100に限らず、X線装置やX線CT(Computed Tomography)装置などでも行われる。これらの撮像シーケンスはあらかじめ設定された撮像条件または、コンピュータ7の入力部30から入力された撮像条件に合わせて、シーケンスコントローラ6がRF受信器3およびRF送信器4等を制御することで実行される。
コンピュータ7は、その内部構造として主制御部20、入力部30、表示部40、記憶部50、などを備えた構成である。コンピュータ7は、連続撮像を行う際に設定された撮像条件を記憶部50に記憶し、その撮像条件をもとに、記憶部50に格納されたプログラムが、プロセッサを有する主制御部20によって実行されることで、設定された撮像条件通りに、シーケンスコントローラ6がシーケンスを実行する。
また、記憶部50に格納されたプログラムを主制御部20が実行することで、設定された撮像条件およびSAR実測値から、被検体の生体組織1kgに吸収されるRF信号のエネルギー(SAR:Specific Absorption Ratio)等を算出し、安全基準内で撮像が実行されるようにシーケンスコントローラ6に撮像条件の変更を要求する。また、コンピュータ7は、RF送信器4から取得したデータをシーケンスコントローラ6経由で取得し、記憶部50に記憶された各種の画像演算に対応する画像再構成プログラムが主制御部20によって実行されることで、画像演算された再構成画像を生成する。
記憶部50は、RAMとROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、磁気的もしくは光学的記憶媒体または半導体メモリなどの、主制御部20により読み取り可能な記憶媒体を含んだ構成を有する。
入力部30は、たとえばキーボード、タッチパネル、テンキー、マウスなどの一般的な入力装置により構成される。
表示部40は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示装置により構成されるほか、主制御部20の制御に応じて、算出された平均SAR、SAE、再構成画像などを表示する。
図2は、実施形態に係るMRI装置100の機能構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、MRI装置100は、SAR取得部21、予測部23、撮像条件変更部27、画像再構成部29、SAR表示部41、再構成画像表示部43から構成される。そのうち、SAR取得部21、予測部23、撮像条件変更部27、画像再構成部29は記憶部50に記憶させたプログラムが主制御部20によって実行されることで実現される機能である。
SAR取得部21は連続撮像の実行中に、SAR実測値を所定のタイミングで取得する。SAR取得部21は、撮像部8での撮像実行中にSAR測定器5が測定したSAR実測値をシーケンスコントローラ6経由で取得する。また、SAR取得部21では、6分平均SAR実測値、10秒平均SAR実測値、SAE実測値、がそれぞれ算出される。6分平均SAR実測値、10秒平均SAR実測値、およびSAE実測値は、SAR取得部21が取得したSAR実測値に基づいて算出される。6分平均SAR実測値は、SAR取得部21で取得したSAR実測値の直近6分間の平均値である。同様に、10秒平均SAR実測値は、SAR取得部21で取得したSAR実測値の直近10秒の平均値である。SAE実測値は、SAR取得部21で取得したSAR実測値の検査開始からの積算値である。
予測部23は、SAR実測値が取得されるたびに以降のSAE予測値を更新する。
予測部23は、所定時間経過後のSAE予測値を算出し、既にSAE予測値が算出されている場合は新しく算出された予測値に更新する。
撮像条件変更部27は、連続撮像の撮像条件を変更する。撮像条件変更部27は、予測部23で算出されたSAE予測値に基づいて、撮像条件を変更する。たとえば、撮像条件変更部27は、予測部23で算出されたSAE予測値が、安全基準で定められた上限値を超えないように撮像条件を変更する。
なお、撮像条件を決定するパラメータは複数存在する。その複数存在するパラメータのうち、あらかじめ選択されたパラメータ、あるいは、ユーザが選択したパラメータが変更される。また、あらかじめ変更後の撮像条件を決めておき、撮像条件変更部27は、変更が必要と判断した場合に用意された撮像条件に変更する。撮像条件変更部27により撮像条件が変更されると、変更後の撮像条件によりシーケンスコントローラ6がシーケンスを制御する。撮像条件変更部27による撮像条件の変更方法については後述する。
SAR表示部41には、平均SAR、SAEのグラフおよび撮像条件などが表示される。
画像再構成部29は、連続撮像により取得した画像を再構成する。画像再構成部29は、撮像条件変更部27での撮像条件の変更に応じて画像演算方法を変更する。画像演算方法については後述する。
再構成画像表示部43は、画像再構成部29によって生成された画像を表示する。
(2)SARおよびSARの変動について
図3は、連続撮像を実施した際の平均SARおよびSAEの変化を説明する図である。図3に示すグラフは、横軸が時間(分)、左側の縦軸は6分平均SAR(W/kg)、右側の縦軸はSAE(W×分/kg)を示している。図3には、6分平均SARのグラフは実線で、SAEのグラフは破線で示されている。6分平均SARの上限値は実線で示された2.0W/kgの値であり、SAEの上限値は破線で示された240W×分/kgの値である。
図3のグラフは、撮像条件を一定とし150分間撮像を行った場合を示している。図3の実線で示した6分平均SARのグラフが示すように、撮像開始から6分間は傾きが上昇しているが、6分経過後は一定となる。図3に破線で示されたSAEのグラフは、撮像開始から一定の傾きで値が上昇している。図3のグラフが示すように、継続して撮像が実施される連続撮像の場合、6分平均SARは撮像が開始されてから6分以内、SAEは撮像が継続する間、上昇を監視する必要がある。なお、図3には図示していないが、撮像条件を途中で変更した場合も、6分平均SARのグラフは撮像条件変更後から6分間傾きが変動する。
図3に示された6分平均SARの上限値あるいは、SAEの上限値を超えた場合は、撮像を継続できなくなり、場合によっては施術を途中で中止しなければならなくなる。たとえば、図3のSAEのグラフにおいて、130分を超えた時点でSAE上限値である240W×分/kgの値を超えている。したがって、図3で示した条件で連続撮像を行った場合、130分以上撮像を継続できないことがわかる。
造影剤の注入を行う際のモニタリング撮像の後には、本撮像を行う必要がある。SAEはモニタリング撮像と本撮像を含む1つの検査を通して上限値が規定されているため、造影剤の注入を確認するモニタリング撮像の時点でSAE上限値近くまでSAEが上昇している場合は、モニタリング撮像よりも高出力で撮像を行う必要のある本撮像が行えなくなる場合がある。
一方、カテーテルの挿入などの手術を行うインターベンショナル撮像の場合、SAE上限値に達すると、手術を途中で中止しなければならない。また、医師等ユーザが、手術の状況を管理するのと同時に、平均SARやSAEの上昇までも管理しなければならないのは、大きな負担であり、手術中の注意力がそがれる原因となる。
そこで本発明は、連続撮像を行う際の平均SARおよびSAEの上昇を監視し、上限値を超えないように自動で撮像条件を調整することができる、MRI装置100を提供する。
(3)動作
以下で、造影剤の注入を行いモニタリング撮像と本撮像を実施する第1の実施形態と、インターベンショナル撮像を実施する第2の実施形態とについて説明する。
(第1の実施形態)
図4は、実施形態に係るMRI装置100の第1の実施形態における動作の一例を示すフローチャートである。第1の実施形態は、造影剤検査におけるモニタリング撮像の例を示している。
ST101では、被検体に造影剤が注入される。
ST103では、撮像部8がモニタリング撮像を実行する。
ST105では、画像再構成部29が、モニタリング撮像により取得した画像を再構成する。
ST107では、画像再構成部29により再構成された再構成画像が再構成画像表示部43に表示される。
画像再構成部29は、造影剤の種類や造影剤の流入状況に合わせてモニタリング撮像によって取得されたデータを画像演算する。再構成画像表示部43は、複数の画像演算を行った画像を、同時に表示する。
画像再構成部29で実行される画像演算は、造影剤の種類や造影剤の流入状況などに合わせて適切な方法が選択される。造影剤を用いた検査では、造影剤が目的とする領域に流入したことを正確に把握する必要がある。たとえば、造影剤注入前の画像を基準画像として、現時点で取得されたライブ画像との差分を計算することで、造影剤の流入をわかりやすく表示することができる画像演算方法が用いられる。また、造影剤流入後に信号が飽和状態に達してしまった場合や、被検体の動きなどにより、基準画像と現時点で取得した画像とで差異が生じる場合がある。このような場合に対応するため、基準画像を手動または一定間隔で更新する画像演算方法がある。
差分画像演算は、基準画像とライブ画像との差分を抽出することで、造影剤の流入する信号のみを的確にとらえることができる画像演算である。差分画像演算には、演算結果を加重平均したり、最大値を算出したりすることで、より明確に造影剤の流入をとらえる画像演算方法もある。また、マスク処理により、観察に不要な臓器(たとえば骨や血管)などを選択的に消すような画像演算や、観察すべき臓器、腫瘍、流入した造影剤などをカラーリングするような画像演算を行ってもよい。
また、造影剤の流入は時間経過とともに変化するため、同じ差分画像演算を行う場合でも、差分演算を行う画像の取得間隔をことにして差分画像演算を行い、画像を並べて表示することで、医師等ユーザは造影剤の流入速度の予測などが可能となり、より正確に造影剤が目的箇所に到達したタイミングをつかむことができる。
このように、画像再構成部29は、造影剤検査における造影剤の流入状況を的確に把握するために必要な画像演算を行う。造影剤の種類や、検査対象の身体的部位などにより行うべき画像演算を自動で決定してもよいし、あらかじめユーザが設定してもよい。また、モニタリング撮像の途中で画像演算方法や、それぞれの画像演算における設定を変更してもよい。
ST109では、モニタリング撮像を継続するか否かの判定が行われる。たとえば、モニタリング撮像の再構成画像や、その再構成画像に対して上記の画像演算を施した差分画像等をユーザが観察し、造影剤が目的とする領域に流入したと判断した場合、モニタリング撮像から本撮像に移行させる操作がユーザによって行われ、この操作の有無によってモニタリング撮像を継続するか否かが判定される。モニタリング撮像を終了する場合、すなわち、造影剤が目的箇所に到達した場合は、モニタリング撮像を停止し、ST113の本撮像が実行される。一方、造影剤が目的箇所に到達していない場合は、ST111からST117にて上限値を超えていないかが判断され、ST103にもどりモニタリング撮像が継続される。
ST111では、SAR取得部21が撮像部8で実行されたモニタリング撮像におけるSAR実測値を取得する。SAR取得部21のSAR実測値の取得間隔は、特に限定するのもではないが、たとえば、1秒に1回などのように一定の間隔で取得されてもよい。
ST115では、予測部23によって、SAE予測値が算出される。また、6分平均SARの予測値、10秒平均SARの予測値が算出されてもよい。
SAE予測値、6分平均SAR予測値および10秒平均SAR予測値は、SAR取得部21がSAR実測値を取得した時点を現時点とし、現在の値から所定時間経過後の値を予測したものである。たとえば、6分平均SAR予測値の場合、図3で説明したように、撮像条件変更後から6分間値が変化する。そこで、予測部23は、6分平均SARの予測値として、現時点から6分後の値を算出する。また、SAEは、撮像条件が同じ場合、モニタリング撮像を実行している間、時間に比例して常に増加するため、あらかじめ設定された時間(たとえば、10分など)経過後のSAE値の予測を行ってもよい。あらかじめ設定された時間は、たとえば、撮像部位や造影剤の種類などによって、おおむね予測できる撮像時間に応じて設定されていてもよい。撮像部位や造影剤の種類などによっては、経験的に撮像時間を予測することができる。このような時間を用いて、SAR実測値を取得した時点から撮像が終了する予測時刻までのSAEの変化を予測することができる。また、残りの撮像時間をカウントダウン表示したり、残りの撮像時間が所定の時間に達したら撮像条件を変更するように設定したりすることもできる。
図5は、実施形態に係るMRI装置100の予測値による撮像条件の変更について説明する図である。図5は、縦軸をSAE(W×分/kg)、横軸を時間(分)とするSAEのグラフである。実線で示されたグラフはSAE実測値である。破線は、SAR実測値に基づいて算出されたSAE予測値のグラフである。経過時間が100分以下のSAE予測値のグラフは、図5の例では省略した。図5の例で、SAEを計測した時点から所定時間経過後にSAE上限値を上回る場合は、撮像条件を変更するという、撮像条件変更部27による判定方法について説明する。
図5の例は、モニタリング撮像を開始してから125分が経過している。125分が経過した時点のSAE実測値のグラフは、図5で実線により示したとおりである。この時点(125分の時点)から所定時間経過後、たとえば、10分経過後の135分時点でのSAE予測値を、予測部23は算出することができる。予測部23の予測値の算出方法は、125分時点で測定されたSAR実測値を10分間分積算してもよいし、116分から125分の10分間のSAE実測値を125分時点で測定されたSAE実測値に加算して求めてもよい。
図5の例では、125分から10分後の135分の時点でSAE上限値を超えると予測されることがわかる。したがって、図5に示した例では、撮像条件変更部27は、10分後のSAE予測値がSAE上限値を超えると判断し、モニタリング撮像開始から125分後に撮像条件を変更する
図4のST119では、撮像条件変更部27が撮像条件を変更する。変更後の撮像条件は、あらかじめ設定された条件、たとえば、「高出力条件」と「低出力条件」とを切り替えることで変更してもよいし、変更前の撮像条件から、所定の撮像パラメータを一定割合減少または増加させることとで撮像条件を変更してもよい。
ここで、高出力条件とは、たとえばフリップ角が低出力条件よりも大きくなるようなRF信号を出力する条件であり、出力されるRFエネルギーが低出力条件よりも高い条件のことである。
SAR実測値を減少させるには、被検体に吸収される単位時間当たりのRFエネルギーを減少させる必要がある。したがって、撮像条件変更部27における、撮像条件の変更は、このRFエネルギーの出力が小さくなるような撮像条件となる。単位時間当たりのRFエネルギーは、フリップ角や、繰り返し間隔(TR)などの撮像パラメータによって決定される。これらの撮像パラメータのうち、あらかじめ選択されたものを変更するように設定されていてもよい。また、逆に、出力が一定割合減少するように撮像パラメータを変更してもよい。
図5において一点鎖線で示されるグラフは、RFエネルギーの出力が半分になるような撮像条件に変更した場合の例を示している。すなわち、図5の一点鎖線で示すグラフは、撮像条件変更後のSAE予測値のグラフである。図5において破線で示した変更前のSAE予測値のグラフが示す撮像条件から変更しなければ125分から10分後までしかモニタリング撮像が継続できないことになる。一方、撮像条件変更後は20分後まで撮像ができることがわかる。
さらに、現時点のSAE実測値のグラフから、何分後にSAEの上限値を超えるかを予測することができる。このような予測を行った場合、たとえば、あらかじめSAEの上限値を超える10分前になったら、撮像条件を切り替えるというような設定を行うことができる。
また、SAEの実測値が上限値を100%として、90%の値を超えたら撮像条件を変更するなど、SAE値の予測を行う方法以外の方法により、撮像条件を変更するタイミングを判定することもできる。
くわえて、予測部23は、現時点でのSAEに、本撮像の撮像条件から予測されるSAEを加算した数値を算出することができる。造影剤検査では、造影剤が目的箇所に流入したらすぐに本撮像を行うことが求められる。そこで、あらかじめ、上限値を超えるか否かの判定の際に用いるSAE実測値に、この本撮像の撮像条件から予測されるSAEを加算した数値を用いることで、本撮像の開始前に本撮像の撮像条件を変更することなく、本撮像が実行できる。また、本撮像の撮像条件を見直すことで生じるタイムラグを発生させることなく、モニタリング撮像から、本撮像に切り替えることができる。
また、モニタリング撮像を行う撮像部位や、造影剤の種類などによって撮像時間が予測できる。たとえば、パルスシーケンスは撮像部位ごとに設定されており、その設定とともに予測される撮像時間を記憶させておくことができる。撮像条件変更部27はこのような撮像時間を目安として使用することができる。たとえば、図5の例で、予測される撮像時間が145分である場合、初めに設定した撮像条件で撮像を続けると、135分の時点でSAE予測値が安全基準値を超えてしまうことが予測される。そこで、撮像条件変更部27はSAE予測値が安全基準値を超えないように撮像条件を変更してもよい。たとえば、造影剤を被検体に注入する場合、造影剤が目的箇所に到達する前後に比べて造影剤を注入した直後は高出力で撮像する必要がない。したがって、撮像開始直後の撮像条件をRFエネルギーの出力が小さくなるような撮像条件で行い、造影剤が到達する前後で高い出力となるように撮像条件を変更することもできる。このような撮像時間は、パルシーケンスへの設定に限らず、テーブルなどとして記憶部50などに記憶されていてもよい。また、病院ごと、ユーザごとに設定できてもよい。
図6は、実施形態に係るMRI装置100の平均SARおよびSAEの第1の表示例を示す図である。図6は、図3で説明したグラフと同様に、横軸が時間(分)、左側の縦軸は6分平均SAR(W/kg)、右側の縦軸はSAE(W×分/kg)を示している。図3には、6分平均SARのグラフは実線で、SAEのグラフは破線で示されている。6分平均SARの上限値は実線で示された2.0W/kgの値であり、SAEの上限値は破線で示された240W×分/kgの値である。
図6は、モニタリング撮像を100分間継続して実施した際のグラフを示している。図6は、6分平均SARとSAEの変化を、同一の折れ線グラフで表示する例を示しているが、SAR表示部41に表示されるグラフは、6分平均SARとSAEとを別々のグラフとし、並べて表示してもよいし、それぞれのグラフを、タブやボタン押下することで表示変更できるようにしてもよい。
図7は、実施形態に係るMRI装置100の平均SARおよびSAEの第2の表示例を示す図である。図7は、図6と異なり、棒グラフで平均SARおよびSAEを表示する例を示している。図7では、平均SARおよびSAEの上限値を100%とした相対値で表示する例を示している。図7では、上部の棒グラフが6分平均SARを示しており、下部の棒グラフがSAEを示している。図3で説明したとおり、6分平均SARは、撮像開始および撮像条件変更後、6分間は値が変動する。したがって、棒グラフの数値も6分間は変動するが、その後は一定となる。上限値が、図3と同様に2.0W/kgの値の場合、6分平均SARの上昇が一定となった時点で1.0W/kgであった場合は、相対値が50%となる。したがって、棒グラフに三角形で示したインジケータは、撮像開始後、時間経過とともに、50%の方向に向かって移動していく。同時に、網掛けで示した領域の面積が増加する。
SAE実測値はSAR実測値の積算値であることから、時間経過とともに値は増加する。したがって、インジケータは時間経過とともに、100%の方向に向かって移動し、網掛けで示した領域の面積も増加していく。
図6および図7で示した両方のグラフは、SAR表示部41にタブ形式で切り替えることによってそれぞれ表示されてもよいし、同一の画面に同時に表示されてもよい。
また、撮像条件を確認したり、手動で変更したりすることができるように、タブ形式またはボタンを押下して画面遷移することで、撮像条件の表示または変更画面を表示してもよい。図6および図7では、「撮像条件表示」のタブが例示されている。このタブを押下することで、現在の撮像条件において設定されている複数の撮像パラメータを表示するようにしてもよい。複数の撮像パラメータには、フリップ角、および繰り返し回数(TR)などが含まれる。
なお、撮像条件は撮像条件変更部27によって、自動で撮像条件の調整が実行される。撮像条件変更部27は上述した複数のパラメータを調整し、SARの上昇を調整する。また、あらかじめ設定された「高出力条件」と「低出力条件」を切り替えることにより調整することもできる。その場合、「撮像条件表示」のタブを押下することで、現在行っているモニタリング撮像が、どちらの条件で実施されているかを表示することができる。
図8は、実施形態に係るMRI装置100の再構成画像表示部43およびSAR表示部41の表示例を説明する図である。図8は、図6および図7で説明したSAR表示部41と、再構成画像表示部43が同じ画面に表示される例を示している。
画像再構成部29で画像演算された再構成画像は、図8の再構成画像表示部43にそれぞれ表示される。図8の例では、左から「通常の再構成画像」、「画像演算Aの画像」、「画像演算Bの画像」が示されている。たとえば、造影剤を注入した場合、通常の再構成画像と同時に、通常の差分画像演算を施した画像(「画像演算Aの画像」)と、加重平均等により造影剤の流入信号を強調した差分画像演算を行った画像(「画像演算Bの画像」)とを表示してもよい。
図8の再構成画像表示部43に示された再構成画像の表示の下には、画像演算の設定を変更できる「画像演算設定ボタン」を表示してもよい。この「画像演算設定ボタン」を押下することで、画像演算の種類を変更することや、差分画像演算における基準画像の変更や、基準画像の更新間隔、表示する画像の再構成間隔(フレームレート)の選択など、各種設定変更を行うことができる。
また、図8は、図6および図7に示したSAR表示部41が、再構成画像表示部43の下部に、同時に表示された例を示している。このように、再構成画像表示部43とSAR表示部41が同時に確認できることで、造影剤の流入の確認を行うユーザは、画面を変更するなどの操作をすることなく、SARの上昇を確認することができる。
さらに、図8のSAR表示部41の右側には、「モニタリング撮像停止ボタン」が設けられている。このボタンを押下することで、モニタリング撮像を終了し、本撮像を実行することができるようにしてもよい。
また、撮像条件を変更した直後は差分画像の表示が急に変化してしまう。たとえば、RFエネルギーが高い撮像条件で撮像した場合と低いエネルギーで撮像した場合とでは、取得される画像が異なる。また、差分画像演算は、基準画像とライブ画像との差分を抽出する画像処理である。しかしながら、条件変更前のライブ画像と、条件変更後のライブ画像とは画質が異なるため、それぞれのライブ画像から生成される差分画像の画質も条件変更前後で異なってしまう。そこで、撮像条件が変更された場合、たとえば撮像条件が変更される前のライブ画像と、撮像条件が変更された後のライブ画像とを加重平均するなどして、撮像条件の変更による影響を抑えるような画像演算処理を行ってもよい。
このような画像演算により見やすい表示を提供し、ユーザは造影剤の入流タイミングなどを的確に判断できる。
(第2の実施形態)
図9は、実施形態に係るMRI装置100の第2の実施形態に係る動作の一例を示すフローチャートである。第2の実施形態は、インターベンショナル撮像を行う場合の例を示している。なお、図9では、第1の実施形態と異なる箇所についてのみ説明する。第1の実施形態のフローチャートを説明した図4と、図9とで共通するステップは、同じ番号で示している。
ST151では、撮像部8がインターベンショナル撮像を開始する。インターベンショナル撮像は、カテーテル、穿刺針の挿入、ステントの留置または、内視鏡の挿入などの手術を行う場合に、それらの器具を被検体の目的の身体的部位または腫瘍などの治療部位に到達させるために、器具の被検体の体内における方向や深度を明確にするための再構成画像を表示させながら、連続撮像を行う撮像方法である。
ST153では、画像再構成部29が画像再構成を行う。インターベンショナル撮像では、カテーテル、穿刺針、ステントまたは内視鏡などの器具を被検体の体内に挿入し、目的の箇所までそれらの器具を移動し、腫瘍の切除や血管へのステント留置などの手術が行われる。そのため、被検体の体内に挿入された器具の方向や深度などを画像演算により明確に表示部40に表示することが重要である。そこで、インターベンショナル撮像では、得られた再構成画像に対して、たとえば、器具の進行方向、深度、軌跡などを計算し、色彩や濃淡等で表示するような画像演算が用いられることがある。さらに、3次元的な表示や血管や臓器などの前後関係を把握するための画像演算などが用いられることもある。
画像再構成部29は、上述した画像演算のうち、インターベンショナル撮像でおこなう手術の種類に応じて行うべき画像演算を自動で検出してもよいし、あらかじめユーザが設定してもよい。また、インターベンショナル撮像の途中で画像演算方法や、それぞれの画像演算における設定を変更してもよい。
ST155では、再構成画像を再構成画像表示部43に表示する。表示は、第1の実施形態の説明における図8と同様に、左から「通常の再構成画像」、「画像演算Aの画像」、「画像演算Bの画像」のように、複数の画像演算が施された画像が同時に表示されてもよい。たとえば、カテーテルを被検体の体内に挿入した場合、通常の再構成画像と同時に、カテーテルの進行方向、深度、軌跡などを計算し、色彩や濃淡等で表示するような画像演算を行った画像(「画像演算Aの画像」)と、3次元的な表示や血管や臓器などの前後関係を把握するための画像演算を行った画像(「画像演算Bの画像」)とを表示してもよい。また、「画像演算Aの画像」と「画像演算Bの画像」とに、それぞれ投影断面が異なる2つの画像を表示してもよい。
ST157では、インターベンショナル撮像を継続するかの判定が行われる。インターベンショナル撮像を継続しない場合、すなわち、手術が完了した場合、インターベンショナル撮像は停止する。
一方、インターベンショナル撮像を継続する場合は、ST111からST117でSAEが上限値を超えそうか判定され、上限値を超えそうな場合は、ST119で撮像条件が変更される。ST111からST119のステップは、第1の実施形態で説明した方法と同じ方法で行われる。
図9におけるST117では、本撮像の実施を加味した上限値判定が行われていたが、インターベンショナル撮像においても、器具が目的の箇所に到達し、手術の目的が達成できたとしても、その後に、器具を取り出したり、止血を確認したりしなければならない場合がある。このような手術の目的を達成した後に行われる後処理の種類は、手術の種類などによって異なる。そこで、行う手術の種類などに応じて、撮像条件を変更するタイミングを判定する際に用いられるSAE実測値に、所定の後処理を行うための時間分撮像を行った場合のSAE値を加えることで、一定の余裕を持たせたることができる。
このように、本発明は、造影剤検査で実施されるモニタリング撮像または、手術と同時に行われるインターベンショナル撮像を実施する場合に、被検体平均SARおよびSAEが上限値以内に収まるように、実測値から予測した数値に基づいて自動で撮像条件を変更するタイミングを検出し、撮像条件を変更することができる。このことによって、連続撮像を行う際に、被検体の体温上昇により、検査または手術の途中で撮像を停止するような事態を回避することができる。さらに、SAR平均値およびSAEが上限値に達しそうな場合は、自動で撮像条件が変更されるため、複雑な撮像条件の調整を手動で行う手間が省け、ユーザは、造影剤注入確認や、手術を集中して行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI装置
21 SAR取得部
23 予測部
27 撮像条件変更部
29 画像再構成部
41 SAR表示部
43 再構成画像表示部

Claims (7)

  1. 連続撮像を実行する撮像部と、
    前記連続撮像の実行中に、SAR実測値を所定のタイミングで取得するSAR取得部と、
    前記SAR実測値が取得されるたびに以降のSAE予測値を更新する予測部と、
    を備えたことを特徴とするMRI装置。
  2. 表示部をさらに備え、
    前記表示部は、前記SAR実測値および前記SAE予測値が算出されるたびに前記SAR実測値および前記SAE予測値の少なくとも一方を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  3. 前記連続撮像の撮像条件を変更する撮像条件変更部をさらに備え、
    前記撮像条件変更部は、前記予測部で算出された前記SAE予測値に基づいて、前記撮像条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のMRI装置。
  4. 前記撮像条件変更部は、前記SAE予測値に応じて、前記撮像条件をあらかじめ設定された高出力条件または低出力条件のいずれかに変更すること、
    を特徴とする請求項3に記載のMRI装置。
  5. 前記撮像条件変更部は、前記SAE予測値に応じて、前記撮像条件を構成する複数のパラメータのうち、あらかじめ設定されたパラメータを所定の割合で変更すること、
    を特徴とする請求項3に記載のMRI装置。
  6. 前記予測部は、前記連続撮像中に実施される施術の種類または前記連続撮像の対象となる部位に応じて、前記SAE予測値を算出すること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のMRI装置。
  7. 連続撮像により取得された画像に所定の画像演算を施す画像再構成部と、
    前記所定の画像演算が施された画像を表示する表示部と、
    前記連続撮像の実行中に、撮像条件を変更する撮像条件変更部と、
    を備え、
    前記画像再構成部は、前記撮像条件変更部での撮像条件の変更に応じて画像演算方法を変更し、
    前記表示部は、変更後の画像演算方法により画像演算が施された画像を表示する
    ことを特徴とするMRI装置。
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