JP2007061545A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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智宏 後藤
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Abstract

【課題】画像にアーチファクトが発生した場合に、撮影中にアーチファクトを検知し、検知した時点で自動的に再度計測を行い画像を取得することにより、データ取得時間を短縮することができる磁気共鳴イメージング装置を実現する。
【解決手段】エコーデータ1、2、3・・・の順に、256番目のエコーデータまで取得され、対応するデータ空間の順に256番目のデータ空間まで中心(低周波数領域)から順に配置される。各エコーデータが取得されたらデータ空間の中心から配置され再構成処理が行われ、その都度、アーチファクトの発生有無の確認処理が行われる。時点302にでアーチファクトが発生すると、このアーチファクトの発生が判明した時点で自動的に撮影が中止され、新たな撮影が開始される。このような方法によって全てのデータが取得された後に最初からデータ取得を再開する従来技術に比較して撮影時間を短縮することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被検体中の水素や燐等からの核磁気共鳴信号を測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴イメージング装置に関する。
現在、磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)の撮影対象は、臨床で普及しているものとしては、被検体の主たる構成物質、プロトンである。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和現象の空間分布を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、機能を2次元若しくは3次元的に撮影する。
次に、撮影方法を説明する。傾斜磁場により異なる位相エンコードを与え、それぞれの位相エンコードで得られるエコー信号を検出する。位相エンコードの数は通常1枚の画像あたり128、256、512等の値が選ばれる。各エコー信号は通常128、256、512、1024個のサンプリングデータからなる時系列信号として得られる。
これらのデータを2次元フーリエ変換して1枚のMR画像を作成する。上記のように画像を作成する場合、位相エンコード数が256であれば、256ライン全てを取得完了してから画像再構成を行い表示する。
ここで、患者の手術中に手術部位等を確認しつつ、手術、治療を進める手法として、IVR(Interventional Radiology)が知られている。このIVRにおいて、患者の組織の情報やカテーテルの位置等をMRI装置を用いて、リアルタイムで得る技術が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載された技術は、1つの計測開始から終了前の任意の時点までに計測されたデータを用いて画像再構成処理し、オペレータが手術中等の任意の時点(全データ取得完了前)で、カテーテル先端の位置等をリアルタイムで表示可能な技術である。
特開平11−347011号公報
しかしながら、従来技術においては、操作者が画像の確認ができるのは、完全に撮影が終了した後であり、もし結果画像が目的の画像と異なる場合には、撮影完了後に画像を確認し、再度撮影を行うこととなる。
例えば、撮影断面の設定が適切ではなく、目的とする部位が撮影スライスから外れている場合や、撮影パラメータの設定が適切ではなく、目的とするコントラストの画像が得られていない場合等には、再度撮影を行なわねばならない。
上記特許文献1に記載の技術にあっては、撮影目的とする部位が撮影スライスと一致していることを前提として、カテーテルの先端等の位置をリアルタイムで表示可能であるが、目的部位の計測途中に体動アーチファクトが生じた場合には、適切な画像を得ることができず、撮影完了後に、再度撮影を行わなければならない。
また、近年の心臓撮影技術の向上に伴い、全心臓を1回で撮影するWhole Heart撮影が行われつつある(Whole Heart Steady-State Free Precession Coronary Artery Magnetic Resonance Angiography,Oliver M.Weber et.al, MRM 50:1223-1228(2003))。
このWhole Heart撮影は、心臓全域をTRS断面で3D撮影し、得られたデータを再構成した後、ボリュームレンダリング等の処理を行い、左右の冠動脈を描出する手法であり、通常、データ取得完了までに10−20分程度かかる。
そのため、Whole Heart撮影において、長い撮影時間の間に呼吸や拍動の乱れが生じると、結果画像に体動アーチファクトが生じ診断に用いることができない。この場合には、結果画像を確認することができるのは全データ取得完了後になるため、再度撮影が必要な場合には、2倍の撮影時間を要することとなる。
本発明の目的は、画像にアーチファクトが発生した場合に、撮影中にアーチファクトを検知し、検知した時点で自動的に再度計測を行い画像を取得することにより、データ取得時間を短縮することができる磁気共鳴イメージング装置を実現することである。
本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場発生手段と、データ取得シーケンスに従って被検体からのエコー信号を検出する検出手段と、このエコー信号検出手段により検出されたエコー信号に基づき、上記被検体の画像を再構成する信号処理手段とを備える。
そして、上記信号処理手段は、エコー信号が検出される毎に、被検体の画像を再構成し、再構成された画像に基づいてアーチファクトが発生しているか否かを判断する。アーチファクトが発生している場合は、データ取得シーケンスを中止し、このデータ取得シーケンスの最初から再度実行する。
または、アーチファクトが発生している場合は、そのアーチファクトが発生したときに取得されたエコー信号を除去し、そのエコー信号について、データ取得を再度行なう。
本発明によれば、画像にアーチファクトが発生した場合に、自動的に再度計測を行い画像を取得することにより、アーチファクトが発生していながら、全データを取得するという無駄なデータ取得時間を排除することができ、データ取得時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態が適用されるMRI装置の概略構成図である。
図1において、MRI装置は、被検体101が配置される空間に静磁場を発生する磁石102と、上記空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル103と、被検体101に対して高周波磁場を発生するRFコイル104と、被検体101が発生するMR信号を検出するRFプローブ105と、信号検出部106と、信号処理部107と、表示部108と、傾斜磁場電源109と、RF送信部110と、制御部111と、ベッド112とを備えている。
傾斜磁場コイル103は、X、Y、Zの3方向の傾斜磁場コイルにより構成され、傾斜磁場電源109からの信号に応じてそれぞれ傾斜磁場を発生する。RFコイル104はRF送信部110の信号に応じて高周波磁場を発生する。
RFプローブ105により受信された信号は、信号検出部106で検出され、信号処理部107に供給される。そして、信号処理部107で信号処理され、計算により画像信号に変換される。画像信号は、表示部108により画像表示される。
傾斜磁場電源109と、RF送信部110と、信号検出部106は、制御部111により制御され、制御のタイムチャートは一般にパルスシーケンスと呼ばれている。ベッド112は被検体101が横たわるためのものである。
図2は、本発明の第1の実施形態における画像再構成の説明図であり、位相エンコード数が256の場合を示している。
図2において、エコーデータは、データ取得シーケンスに従って、エコーデータ201、202、203・・・の順に、256番目のエコーデータ204まで取得され、対応するデータ空間211、212、213・・・の順に、256番目のデータ空間214まで、中心(低周波数領域)から順に配置される。
ここで、本発明の実施形態と従来の手法との異なる点は、データ取得毎に逐次画像再構成とアーチファクトの確認処理、および、画像表示を行う点である。
つまり、本発明の第1の実施形態においては、初めにエコーデータ201が取得されたら、データ空間211の中心に配置され、この時点で再構成処理が行われ、データ#1の画像221が取得される。
データ#1の画像221が得られたら、続いて、データ#2のエコーデータ202が取得される。エコーデータ202は、既に、エコーデータ201が中心に配置されたデータ空間212に、低周波数領域から順に充填されるように配置される。エコーデータ201、202が配置されたデータ空間212は、再構成処理され、両データによる画像222が取得される。
この時点で、アーチファクトが生じているか否かを確認するための処理232を行う。アーチファクトが生じているか否かの具体的な処理内容は、画像221と画像222の間で相関係数等を求め、その値が予め設定した閾値を越えた場合にアーチファクトが発生したと判断する。この判断に用いる閾値は、体液に近い物質で充填されたファントム等を用いて撮影した場合の結果により設定可能である。
次に、データ#3のエコーデータ203が取得され、既にエコーデータ201、202が配置されたデータ空間213に、低周波数領域から順に充填するように配置される。エコーデータ201、202、203の配置されたデータ空間213は再構成処理され、画像223が取得される。
この時点でも画像222に対して行った処理232と同様のアーチファクトの発生有無確認処理233が行われる。
以後、データ#256まで同様の手順で計測、アーチファクトの発生有無の確認が繰り返される。
尚、計測中、再構成処理毎に画像表示を行うことも可能である。
次に、本発明の第1の実施形態における画像再構成とアーチファクト確認処理の効果を従来技術の場合と比較して説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態における画像再構成及びアーチファクト確認処理と、従来技術による処理を共に示す説明図であり、図3の(A)が従来技術、図3の(B)が本発明の場合を示す。そして、図3に示した例は、位相エンコード数が256の場合に、1回目の撮影結果に不具合があり、再度撮影が必要な場合である。
図3において、横軸は時間を示し、上段と下段を結ぶ点線は、上段と下段の同時刻の時点を示し、図3においては、1回目のデータにおいて、アーチファクトが発生した場合を示し、再度撮影が必要な例を示している。
図3の(A)に示す従来技術の場合には、全てのデータを取得後に画像再構成及び画像表示が行われるので、1回目の結果画像に画像劣化が生じていることが判明するのは、データ#256が取得された後の時点301である。
これに対して、図3の(B)に示した本発明の第1の実施形態による磁気共鳴イメージング装置では、エコーデータ取得毎に逐次画像再構成、及びアーチファクト発生有無確認処理画像表示を行っているので、計測途中にアーチファクトが発生した時点で撮影をやり直すことが可能である。
図3に(B)に示した例の場合には、全データの半分(データ#128まで)を取得した時点302において、アーチファクトが発生すると、このアーチファクトの発生が判明した時点で自動的に撮影が中止され、新たな撮影が開始される。本発明のこのような方法によって、全てのデータが取得された後に、最初からデータ取得を再開する従来技術に比較して、303に示す撮影時間(図3の例では、25%に相当)が短縮できる。
以上のように構成された本発明の第1の実施形態によれば、撮影中にアーチファクトが発生した時点で自動的に撮影が中止され、新たな計測が行われるため、アーチファクトが発生していながら、全データを取得するという無駄なデータ取得時間を排除することができ、問題のない画質の画像を取得するまでの時間を短縮することができる。。
次に、本発明の第2の実施形態を図4〜図6を参照して説明する。
本発明の第2の実施形態は、アーチファクト発生による画質劣化を確認した時点で撮影を中止し、再度撮影を行う本発明の第1の実施形態に対して、画質劣化の原因となっているデータのみを取り直すものである。
例えば、心電波に同期しながら行なう撮影(心電同期撮影)では、同じ心時相で取得したデータから1つの画像を作成するため、1心周期内におけるデータ取得時間を制限する必要がある。そのため、1画像分のデータを複数の心周期に渡って行う。
図4は、本発明の第2の実施形態による磁気共鳴イメージング装置を3心周期で1画像を撮影する撮影法に適用する場合を示す説明図である。
図4の心周期401においては、心電波を検知すると、予め設定したディレイタイム411の後、撮影シーケンス421を実行する。撮影シーケンス421において、データ#1を取得し、この取得したデータ♯1を使用して、画像を再構成し、アーチファクト発生有無の確認処理を行う。尚、撮影シーケンス421において、取得するエコー数は任意であるが、典型的には20エコー程度である。
次の心周期402においても同様に、心電波を検知した場合に、ディレイタイム412の後、シーケンス422を実行し、データ#2を取得する。シーケンス422で取得したデータ#2は、データ#1と共に再構成される。この時点で、アーチファクト発生有無の確認処理を行う。アーチファクトを確認する方法は、本発明の第1の実施形態における方法と同様である。
最後の心周期403においても同様で、データ#3を取得後に再構成し、アーチファクト発生有無の確認処理が行われ、計測が終了する。
この場合に、被検者の拍動が大きく変化し、心周期が乱れると、1画像内に異なる心時相のデータが存在するため、アーチファクトが生じる。このような場合に、本発明が有効となる。
図5は、図4と同様の条件で、心周期が乱れてアーチファクトが発生した場合の説明図である。
図5において、ディレイタイム511、512、513は常に一定である。そして、1つ目の心周期501と、2つ目の心周期502は、同じ時間間隔であるので、撮影シーケンス521、522において取得するデータは、同じ心時相のものである。
しかし、心拍数が上昇し、続く心周期503が大幅に短縮したとすると、ディレイタイムが同じであるため、撮影シーケンス523で取得するデータは、撮影シーケンス521、522で取得したデータと異なる心時相のものとなる。
このように、異なる心時相のデータが混在した状態で画像再構成すると、画像にアーチファクト(ブラーリング)が生じる。特に、冠動脈撮影(Whole Heart撮影)のように高空間分解能(1画素≒1mm)が必要な撮影では、画質劣化が顕著となる。
そこで、本発明の第2の実施形態においては、図5に示した撮影シーケンス523のようなアーチファクトの原因となるデータを削除し、このデータを取得し直す。
具体的には、データ取得毎に逐次再構成(処理531)された画像を用いてアーチファクトが生じていないかを確認し(処理532)、画質が劣化していたら(アーチファクト発生確認)計測を一時停止する(処理534)。このとき、高周波磁場を発生させた状態で、計測動作のみ停止することとしてもよい。
計測を停止した状態で、データ取得する際の心拍動の閾値を自動で調整し、異なる心時相で取得したデータのみを削除する(処理535、536)。拍動閾値の調整は、アーチファクトが発生していないエコーを取得したときの心周期の最短/最長値、平均値等を基準に自動で行う。この作業により、データ空間内は521と522で取得したデータのみの状態に戻る。
確認のため、再度画像再構成を行い(処理537)、アーチファクトが消えていることが確認できたら(処理538、539)、削除したデータについて計測を再開する(処理540)。なお、アーチファクトの確認方法は、本発明の第1の実施形態と同じである。
計測再開後、処理535にて削除した部分に相当するデータを再び心周期504の撮影シーケンス524において取得し、画像再構成、アーチファクト発生有無確認処理を行ない、問題が無ければ計測を終了する。
この手法によれば、アーチファクトの原因となるデータを、選択的に取り直すことが可能となる。
従来技術では、撮影完了後に画像を確認していたため、もし、診断に不適切な画像であった場合、2回同じ撮影を繰り返す必要があった。特に、Whole Heart撮影のような長時間(10−20min)の撮影では、非常に大きな無駄な時間が生じることとなる。
これに対して、本発明の第2の実施形態によれば、計測時にアーチファクトが生じた時点でデータの取り直しが可能であり、検査時間を短縮することができる。
図5に示した例の場合には、心拍動の閾値の設定を自動で行ったが、図6に示すようなUser Interface(UI)を用いて操作者が行うことも可能である。
図6は、第2の実施形態において、操作者が心拍動の閾値の設定をUIを用いて行う画面例を示す図である。
図6において、第2の実施形態におけるUIは、画像表示部分601と、スクロールバー602と、再構成実行ボタン606と、計測再開ボタン607とを備えている。
画像表示部分601には、再構成された画像のうち最後に再構成された画像が表示される。
スクロールバー602は、心拍動を示し、最大値603(例えば80)と、最小値604(例えば60)とを設定可能であり、操作者がこの最大値603と、最小値604とを操作することにより心泊動の設定範囲605が指定される。
心拍動の値を設定後、操作者が再構成実行ボタン606を押すと、既に取得済みのデータから、範囲605に指定された心拍動の範囲のデータのみが選択され、画像の再構成が行われ、画像表示部分601に表示される。操作者は、画像表示部分601に表示された画像を確認し、アーチファクトの除去が確認できれば、計測再開ボタン607を押し、計測を再開する。
ここで、現在の心拍数の表示を行い、最大値80を超えたとき、その旨を表示することも可能である。
以上のように構成された本発明の第2の実施形態によれば、心電同期撮影による撮影法おいて、被検者の拍動が大きく変化し、心周期が乱れ、アーチファクトが発生する場合に、アーチファクトが生じたことが判明した時点で、アーチファクトの原因となるデータを自動的に削除し、再度データを測定し直すことができる。このため、従来のように全ての測定が終了してから画像の再構成を行う撮影法に比較して無駄なデータ取得時間を排除することができる。
なお、本発明の第2の実施形態においては、被検者の拍動周期に対して閾値を設定する心電同期撮影を例として説明したが、他にも呼吸同期撮影において、被検者の呼吸周期に対しても、本発明を適用することができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図7、図8を参照して説明する。
本発明の第3の実施形態は、本発明の第2の実施形態に示した心電同期撮影による撮影法に、ナビゲータ呼吸ゲート法を併用するものである。
Whole Heart撮影のように長い撮影時間の心臓撮影では、通常、呼吸ゲーティングが併用される。
呼吸ゲーティング法として現在広く用いられている方法は、ナビゲーター呼吸ゲート法である。ナビゲーター呼吸ゲート法は、ナビゲーターエコーと呼ばれる付加的なエコーを用いて被検者の呼吸動(典型的には横隔膜)をモニターし、ゲートウインドウと呼ばれる範囲内に呼吸変位があるときのみデータ取得を行う手法である。
図7は、心電同期撮影による撮影法に、ナビゲータ呼吸ゲート法を併用する本発明の第3の実施形態の説明図である。
図7の各心周期711〜714において、撮影シーケンス731〜734を実行する前に、ナビゲーターシーケンス741〜744が実行され、それぞれの時点における呼吸動変位701〜704のモニターが行われる。
呼吸動変位701〜704は、ゲートウインドウ750の内外のどちらにあるかが判定され、呼吸動変位701、702、704のようにゲートウィンドウ750の内側にあれば、それに対応する画像データが取得され、呼吸動変位703のようにゲートウィンドウ750の外側にあれば、それに対応する画像データは廃棄される。
図8は、図7のゲートウインドウ変更点760において、より高精度に呼吸動アーチファクトを抑制するために、ゲートウインドウを狭くした場合の説明図である。
図8において、処理883で計測を一時停止し、続いて、ゲートウインドウ幅を図7に示すウインドウ幅750からウインドウ幅870に狭める(処理884)。それまでは、ゲートウインドウ内と判定されて撮影シーケンス882で取得されたデータ#2は、廃棄される(処理885)。
データ#2を廃棄した状態で、再度、画像再構成を行い(処理886)、表示してアーチファクトの発生有無を確認し(処理887)、計測を再開する(処理888)。
これまでの手法では、ゲートウインドウ幅を変更しても変更以後のデータについて反映されたが、この例による手法により、既に取得済みのデータに対しても、新たなゲートウインドウ幅を反映させることができ、より高精度の画像取得が可能となる。
ゲートウインドウの変更方法は、例えば、図9に示すようなUIを用いて行うことができる。
図9において、本発明の第3の実施形態におけるUIは、画像表示部分901と、スクロールバー903と、画像再構成ボタン905と、計測再開ボタン906とを備える。
画像表示部分901には、ナビゲーターエコーの画像、つまり被検体の呼吸動を示す画像が表示され、この画像901上には、ゲートウインドウ902が表示される。スクロールバー903には指定値904が表示され、操作者はこれを操作することにより、ゲートウインドウ902のウインドウ幅(例えば5mm)を変更することができる。
ウインドウ幅の変更後、画像再構成ボタン905を押すと、新たに設定したゲートウインドウ幅内に入っているデータのみで画像再構成が行われ、画像表示用の別ウインドウに表示される。表示された画像を確認後、計測再開ボタンを押すと計測が再開される。
尚、ゲートウインドウ902を変更手段として、スクロールバー903の代わりにマウスドラッグ等を使用してもよい。
以上のように構成された本発明の第3の実施形態によれば、拍動周期撮影法と呼吸ゲーティング撮影法とを併用する場合において、計測中に確認した画像から、アーチファクトが生じたことが判明した時点で、アーチファクトの原因となるデータを自動的に削除し、再度データを測定し直すことができる。
このため、従来のように全ての測定が終了してから画像の再構成を行う撮影法に比較して無駄なデータ取得時間を排除することができ、データ取得時間を短縮することができる。
本発明が適用される磁気共鳴イメージング装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態における画像再構成の説明図である。 本発明の第1の実施形態における画像再構成及びアーチファクト確認処理と、従来技術による処理とを比較するための説明図である。 本発明の第2の実施形態における3心周期で1画像を撮影する撮影法の説明図である。 本発明の第2の実施形態において心周期が乱れた場合の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態による磁気共鳴イメージング装置のUIの一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態によるナビゲーター呼吸ゲート法を併用する場合の説明図である。 本発明の第3の実施形態において、より高精度に呼吸動アーチファクトを抑制するために、ゲートウインドウを狭くした場合の説明図である。 本発明の第3の実施形態による磁気共鳴イメージング装置のUIの一例を示す図である。
符号の説明
101 被検体
102 静磁場磁石
103 傾斜磁場コイル
104 RFコイル
105 RFプローブ
106 信号検出部
107 信号処理部
108 表示部
109 傾斜磁場電源
110 RF送信部
111 制御部
112 ベッド

Claims (6)

  1. 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場発生手段と、データ取得シーケンスに従って被検体からのエコー信号を検出する検出手段と、このエコー信号検出手段により検出されたエコー信号に基づき、上記被検体の画像を再構成する信号処理手段とを備える磁気共鳴イメージング装置において、
    上記信号処理手段は、
    上記エコー信号検出手段により、エコー信号が検出される毎に、検出されたエコー信号に基づいて、被検体の画像を再構成し、再構成された画像に基づいてアーチファクトが発生しているか否かを判断し、アーチファクトが発生している場合は、上記データ取得シーケンスを中止し、このデータ取得シーケンスの最初から再度実行することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場発生手段と、データ取得シーケンスに従って被検体からのエコー信号を検出する検出手段と、このエコー信号検出手段により検出されたエコー信号に基づき、上記被検体の画像を再構成する信号処理手段とを備える磁気共鳴イメージング装置において、
    上記信号処理手段は、
    被検体の心拍動を検出し心周期毎に、上記エコー信号検出手段により検出されたエコー信号に基づいて、被検体の画像を再構成し、再構成された画像に基づいてアーチファクトが発生しているか否かを判断し、アーチファクトが発生している場合は、アーチファクトが発生したエコー信号について、データ取得シーケンスを再度実行してエコー信号を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、再構成された画像にアーチファクトが発生している場合は、再構成された画像のうち、アーチファクトが発生していなかった心周期に従って心脈動の閾値を算出し、算出した閾値を満たしていなかった心脈動時に取得したエコー信号について、データ取得シーケンスを再度実行してエコー信号を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、再構成された画像の表示部分と、被検体の心拍動の最大値及び最小値の設定表示部分と、画像再構成指示部分と、計測再開指示部分とを有する画面の表示手段を備え、
    再構成された画像にアーチファクトが発生している場合は、アーチファクトが発生した再構成画像が上記画像表示部分に表示され、上記設定表示部分から操作者により被検体の心拍動の最大値及び最小値が設定され、画像再構成指示部分により画像再構成が指示されると、既に取得されたエコー信号のうち、上記設定された心拍動の最大値及び最小値の範囲に入る心拍動におけるエコー信号のみにより画像が再構成されて上記画像表示部分に表示され、操作者により計測再開指示部分から計測再開が指示されることにより、アーチファクトが発生したエコー信号について、データ取得シーケンスを再度実行してエコー信号を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、上記信号処理手段は、エコー検出手段により検出されたエコー信号に基づいて、上記心周期毎に、被検体の呼吸動による変位を検出し、被検体の呼吸動による変位が所定範囲内に無い場合には、その心周期内に検出されたエコー信号について、データ取得シーケンスを再度実行してエコー信号を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置において、再構成された画像の表示部分と、被検体の呼吸動を示す画像表示部分と、被検体の呼吸動の変位幅の設定表示部分と、画像再構成指示部分と、計測再開指示部分とを有する画面の表示手段を備え、
    再構成された画像でのアーチファクトの発生を抑制するため、計測が一時停止され、被検体の呼吸動を示す画像が上記画像表示部分に表示され、上記設定表示部分から操作者により被検体の呼吸動の変位幅が変更され、画像再構成指示部分により画像再構成が指示されると、既に取得されたエコー信号のうち、上記変更された変位幅に入っていたときのエコー信号のみにより画像が再構成され、上記画像表示部分に表示され、操作者により計測再開指示部分から計測再開が指示されることにより、データ取得シーケンスが再開されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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