JP6345466B2 - 脱臭装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理気体を臭気捕捉液中に導入する導入部と、前記被処理気体と前記臭気捕捉液との気液混合が行われて前記被処理気体中の臭気が除去される気液混合部と、臭気を捕捉した前記臭気捕捉液を排出する液体排出部とを備える、所謂スクラバー方式の脱臭装置に関する。
従来のスクラバー式脱臭装置では、例えば特許文献1に示すように、被処理気体を排出するための気体排出口が液体排出部に設けられているものが多い。
特開2012−110853号公報(図1)
液体排出部では、導入部や気液混合部において臭気捕捉液に導入された気泡が放出されるため、臭気捕捉液から泡が発生し易い。従来の脱臭装置では、気体排出口が液体排出部に設けられていることから、液体排出部で発生した泡が気体排出口付近に溜まることで、被処理気体が排出され難くなる場合がある。また、泡が被処理気体と共に装置外に排出され、その後の脱臭設備に泡が流入してしまう等の悪影響を及ぼす場合もある。
従って本発明の目的は、スクラバー式の脱臭装置における液体排出部で発生した泡が気体排出口付近に溜まらないようにすることにある。
本発明の脱臭装置に係る第1特徴構成は、被処理気体を臭気捕捉液中に導入する導入部と、前記被処理気体と前記臭気捕捉液との気液混合が行われて前記被処理気体中の臭気が除去される気液混合部と、前記臭気捕捉液を供給するための液体供給口と、臭気を捕捉した前記臭気捕捉液を流出させて排出する液体排出部とを備える脱臭装置において、
前記気液混合部と前記液体排出部との間に、前記液体排出部における臭気捕捉液の上方の空間と前記気液混合部とを遮断する仕切り壁を設け、
前記臭気が除去された被処理気体を排出する気体排出口を、前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分に設けてあり、
前記液体排出部が壁で囲まれており、
前記液体排出部が堰を備え、前記臭気捕捉液が前記堰をオーバーフローによって略垂直に流下して排出されるように構成されており、
前記臭気捕捉液が、汚泥であり、
前記導入部と前記気液混合部との間に仕切り壁が設けられており、該仕切り壁の下に前記被処理気体及び前記臭気捕捉液が移動可能な連通口が設けられており、前記堰の高さが、前記導入部と気液混合部との間に設けられている仕切り壁の下端と略同じ高さに設定されている点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、液体排出部で発生した泡が仕切り壁に遮られて気液混合部に移動することができないため、気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分に設けられている気体排出口付近に泡が溜まることはない。そのため、被処理気体は、泡に邪魔されることなく気体排出口より排出される。
また本構成によれば、液体排出部で発生した泡は、堰をオーバーフローで流下する臭気捕捉液と共に液体排出口から装置外部に排出される。即ち、発生した泡が臭気捕捉液の流れに引き込まれるようにして排出されるため、液体排出部に留まることはない。
また本構成によれば、臭気捕捉液として汚泥を使用するため、例えば、屎尿処理施設等で使用される活性汚泥を利用することも可能となる。従ってこの場合、臭気捕捉液を別途用意する必要がなく、効率的に脱臭処理を行うことができる。
また本構成によれば、気液混合の効率を向上させることができる。
第2特徴構成は、被処理気体を臭気捕捉液中に導入する導入部と、前記被処理気体と前記臭気捕捉液との気液混合が行われて前記被処理気体中の臭気が除去される気液混合部と、前記臭気捕捉液を供給するための液体供給口と、臭気を捕捉した前記臭気捕捉液を流出させて排出する液体排出部とを備える脱臭装置において、
前記気液混合部と前記液体排出部との間に、前記液体排出部における臭気捕捉液の上方の空間と前記気液混合部とを遮断する仕切り壁を設け、
前記臭気が除去された被処理気体を排出する気体排出口を、前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分に設けてあり、
前記液体排出部が壁で囲まれており、
前記液体排出部が堰を備え、前記臭気捕捉液が前記堰をオーバーフローによって略垂直に流下して排出されるように構成されており、
前記臭気捕捉液が、汚泥であり、
前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分が、前記気液混合が行われた後の被処理気体と臭気捕捉液とを分離する気液分離部であり、
前記気体排出口を、前記気液分離部において前記気液混合部から最も遠い位置に設けてあり、
前記液体供給口が前記導入部の底壁に設けられており、前記臭気捕捉液が前記液体供給口から圧入される点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、液体排出部で発生した泡が仕切り壁に遮られて気液混合部に移動することができないため、気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分に設けられている気体排出口付近に泡が溜まることはない。そのため、被処理気体は、泡に邪魔されることなく気体排出口より排出される。
また本構成によれば、液体排出部で発生した泡は、堰をオーバーフローで流下する臭気捕捉液と共に液体排出口から装置外部に排出される。即ち、発生した泡が臭気捕捉液の流れに引き込まれるようにして排出されるため、液体排出部に留まることはない。
また本構成によれば、臭気捕捉液として汚泥を使用するため、例えば、屎尿処理施設等で使用される活性汚泥を利用することも可能となる。従ってこの場合、臭気捕捉液を別途用意する必要がなく、効率的に脱臭処理を行うことができる。
気液混合が行われた後の被処理気体は臭気捕捉液の非常に細かな粒(ミスト)を含むため、被処理気体が気液分離部に入ることによってその流速が低下して臭気捕捉液との分離が促される。これにより、臭気捕捉液を効率的に回収することが可能となる。
本構成によれば、気液分離部における被処理気体の移動距離が最大となるため、被処理気体の流速がさらに低下して臭気捕捉液との分離がより一層促される。
本構成によれば、臭気捕捉液が、導入部の底壁に設けられている液体供給口から圧入されるため、被処理気体が通過することで生じる臭気捕捉液の液面の上下動(脈動や波打ちなど)が抑制される。その結果、気液混合部において安定した処理が可能となる。また、気液混合部で生じた気泡の一部を臭気捕捉液と共に液体排出部へと流出させることができる
第3特徴構成は、前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分が、前記気液混合が行われた後の被処理気体と臭気捕捉液とを分離する気液分離部である点にある。
〔作用及び効果〕
気液混合が行われた後の被処理気体は臭気捕捉液の非常に細かな粒(ミスト)を含むため、被処理気体が気液分離部に入ることによってその流速が低下して臭気捕捉液との分離が促される。これにより、臭気捕捉液を効率的に回収することが可能となる。
第4特徴構成は、前記気体排出口を、前記気液分離部において前記気液混合部から最も遠い位置に設けてある点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、気液分離部における被処理気体の移動距離が最大となるため、被処理気体の流速がさらに低下して臭気捕捉液との分離がより一層促される。
特徴構成は、前記被処理気体が、さらに粉塵を含む点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、被処理気体から臭気だけなく粉塵を除去することが可能であり、被処理気体をより清澄化することができる。特に、臭気捕捉液が液体供給口から圧入される場合は、臭気捕捉液が液体排出部に勢いよく流れるため、粉塵が装置の底部に溜まらずに排出される。
脱臭装置の断面図である。 脱臭装置を備える屎尿処理設備の概略を示す構成図である。 脱臭装置を備える別の屎尿処理設備の概略を示す構成図である。 脱臭装置を備える別の屎尿処理設備の概略を示す構成図である。 脱臭装置を備える別の屎尿処理設備の概略を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
〔脱臭装置〕
図1に示すように、本実施形態における脱臭装置1は、所謂スクラバー方式の脱臭装置であって、上壁2、左側壁3、段部を形成する右側壁4、底壁5、表壁(図示せず)及び裏壁(図示せず)を備えて構成される。
上壁2には、被処理気体Gを供給するための気体供給口6と、被処理気体Gを排出するための気体排出口7とを設けてある。底壁5には、臭気捕捉液Lを供給するための液体供給口8と、臭気捕捉液Lを排出するための液体排出口9と、ドレインバルブを備える液体排出機構10とを設けてある。
脱臭装置1の中には、垂直方向に沿う第1〜第4仕切り壁11〜14、水平方向に対してわずかに傾斜する第5仕切り壁15、及び底壁5から垂直に起立する堰16が設けられている。
尚、第4仕切り壁14は、後述する第2気液混合部33と液体排出部35との間に設けられており、液体排出部35における臭気捕捉液Lの上部空間と第2気液混合部33とを遮断する。第5仕切り壁15は、第2仕切り壁12及び第3仕切り壁13の上方に設けられており、第1仕切り壁11の上部から下方に傾斜する傾斜面を形成する。
第1〜第4仕切り壁11〜14のそれぞれの下端と底壁5との間に第1〜第4連通口21〜24が形成される。第2仕切り壁12の上端と第5仕切り壁15との間に第5連通口25が形成される。第5仕切り壁15の下端と右側壁4との間に第6連通口26が形成される。
尚、本実施形態においては、第1仕切り壁11の下端は、第3仕切り壁13の下端よりも低い位置に設定されており、堰16の高さは、第3仕切り壁13の下端と略同じ高さに設定されている。
脱臭装置1内の空間は、上述の第1〜第5仕切り壁11〜15によって仕切られることによって、第1導入部30、第1気液混合部31、第2導入部32、第2気液混合部33、気液分離部34、及び液体排出部35が形成されている。尚、液体排出部35は、右側壁4の段部の内側に形成されている。
第1臭気除去部は、第1導入部30と第1気液混合部31から構成されるものであり、第2臭気除去部は、第2導入部32と第2気液混合部33から構成されるものと定義する。
第1導入部30における上壁2の部分及び底壁5の部分のそれぞれには、気体供給口6及び液体供給口8が互いに対向するように設けられている。液体排出機構10は第2気液混合部33の底壁5の部分に設けられている。気体排出口7は、被処理気体Gの移動距離を稼ぐため、気液分離部34の上壁2の部分の第1仕切り壁11に近い位置、即ち第6連通口26から最も遠い位置に設けられている。堰16は液体排出部35の底壁5の部分に立設し、その堰16と右側壁4との間の底壁5の部分に液体排出口9が設けられている。
第1連通口21を介して第1導入部30と第1気液混合部31とが連通する。第2連通口22及び第5連通口25を介して第1気液混合部31と第2導入部32とが連通する。第3連通口23を介して第2導入部32と第2気液混合部33とが連通する。尚、第1連通口21が第3連通口23よりも小さくなるように設定されている。第4連通口24を介して第2気液混合部33と液体排出部35とが連通する。第5連通口25を介して第2気液混合部33と気液分離部34とが連通する。
図1中の点線の矢印に示すように、気体供給口6から第1導入部30に供給された被処理気体Gは、第1連通口21、第1気液混合部31、第5連通口25、第2導入部32、第3連通口23、第2気液混合部33、第6連通口26、及び気液分離部34へと順次流れ、気体排出口7から排出される。
また、図1中の白抜きの矢印に示すように、液体供給口8から第1導入部30に供給された臭気捕捉液Lは、第1連通口21、第1気液混合部31、第2連通口22、第2導入部32、第3連通口23、第2気液混合部33、第4連通口24、及び液体排出部35へと順次流れ、液体排出口9から排出される。
即ち、本実施形態の脱臭装置1においては、被処理気体Gの流路と臭気捕捉液Lの流路とが互いに一部重複しているため、被処理気体Gと臭気捕捉液Lとを同時に供給することによって、被処理気体Gと臭気捕捉液Lとが互いに接触し、これにより被処理気体G中の臭気或いは臭気と粉塵が臭気捕捉液Lに捕捉されて除去される。
以下、第1導入部30、第1気液混合部31、第2導入部32、第2気液混合部33、気液分離部34、及び液体排出部35のそれぞれにおける作用及び効果について具体的に述べる。
被処理気体Gが気体供給口6から所定の圧力をもって第1導入部30に供給されると共に、臭気捕捉液Lが液体供給口8から所定の圧力をもって第1導入部30に供給(圧入)される。そして、被処理気体Gが、臭気捕捉液Lとの面接触によって臭気捕捉液L中に導入される。
このとき、液体供給口8が、被処理気体Gと臭気捕捉液Lとの接触面Sに対向するように第1導入部30の底壁5に設けてあるため、被処理気体Gの圧力と臭気捕捉液Lの圧力とが互いに打ち消し合って臭気捕捉液Lが装置内で波打ちし難くなり液位が保たれる。これにより装置内の臭気捕捉液Lや被処理気体Gが脈動するような動きを防止することができる。
臭気捕捉液Lに導入された被処理気体Gは、第1連通口21を通過して第1気液混合部31に入り、臭気捕捉液Lをまきあげながら第1気液混合部31の上部空間に移動する。このとき、臭気捕捉液Lが多数の細かな粒として一緒にまきあげられることによって、被処理気体Gと臭気捕捉液Lの粒との気液混合が行われる。これにより被処理気体Gと臭気捕捉液Lとが効率良く接触するため、被処理気体G中の臭気或いは臭気と粉塵が臭気捕捉液Lに捕捉されて除去される。
次いで、第1気液混合部31の上部空間に移動した被処理気体Gは、第5連通口25を通過して第2導入部32に移動し、再び臭気捕捉液Lとの面接触によって臭気捕捉液L中に導入される。
臭気捕捉液Lに導入された被処理気体Gは、第3連通口23を通過して第2気液混合部33に入り、臭気捕捉液Lをまきあげながら第2気液混合部33の上部空間に移動する。このとき第1気液混合部31における場合と同様に、被処理気体Gと臭気捕捉液Lの粒との気液混合が行われ、被処理気体G中の臭気が臭気捕捉液Lに捕捉されて除去される。
次いで、第2気液混合部33の上部空間に移動した被処理気体Gは、第6連通口26を通過して気液分離部34に移動する。気液分離部34は、第2気液混合部33の上方に通じる比較的広い空間を形成する部分である。当該被処理気体Gは臭気捕捉液Lの非常に細かな粒(ミスト)を含むため、被処理気体Gが気液分離部34に入ることによってその流速が低下して臭気捕捉液Lとの分離が促される。分離された臭気捕捉液Lは第5仕切り壁15の傾斜面を伝って第2気液混合部33に流下し回収される。被処理気体Gは、気体排出口7から装置外部に排出される。
液体供給口8から供給された臭気捕捉液Lは、第1導入部30、第1気液混合部31、第2導入部32、及び第2気液混合部33を順次通過し、被処理気体Gの導入と気液混合とを繰り返しながら、被処理気体G中の臭気を捕捉する。そして、液体排出部35に到達した臭気捕捉液Lは、堰16をオーバーフローによって略垂直に流下し、泡が叩かれて消泡されて液体排出口9から装置外部に排出される。
液体排出部35では、第1導入部、第1気液混合部、第2導入部、及び第2気液混合部において臭気捕捉液Lに導入された気泡が放出されることにより泡が発生し易い。その結果、この泡が気体排出口7付近に溜まることで、被処理気体Gが排出され難くなる場合がある。しかしながら、本実施形態では、液体排出部35で発生した泡が第4仕切り壁14に遮られて第2気液混合部33に移動することができないため、泡が気体排出口7付近に溜まることはない。そのため、被処理気体Gは、泡に邪魔されることなく気体排出口7より排出される。尚、液体排出部35で発生した泡は、堰16をオーバーフローで流下する臭気捕捉液Lと共に液体排出口9から装置外部に排出される。即ち、発生した泡が臭気捕捉液Lの流れに引き込まれるようにして排出されるため、液体排出部35に留まることもない。さらに粉塵が留まることも防止される。
〔被処理気体〕
上述の脱臭装置1に適用可能な被処理気体Gは、少なくとも臭気(例えば、堆肥を作る際に発生するコンポスト臭気や、アンモニアや硫化水素等を含む屎尿臭気等)を含むものであるが、臭気の他にさらに粉塵を(例えば、コンポストの粉塵)含むものであっても良い。
〔臭気捕捉液〕
上述の脱臭装置1に適用可能な臭気捕捉液Lとしては、例えば、水、活性汚泥等の汚泥、硝化液などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
〔浄化システム〕
次いで、上述の脱臭装置1を、浄化システムの一例としての屎尿処理設備に組み込んだ形態について説明する。
屎尿処理設備では、被処理物である屎尿・浄化槽汚泥について、受入・前処理工程、一次浄化処理工程、二次浄化処理工程、高次処理工程、及び脱臭工程などが実施される。
図2に示す屎尿処理設備では、受入・前処理工程において、受入槽40、貯留槽41、予備貯留槽42、及び前処理設備43等が使用される。一次浄化処理工程において、深層反応槽44、第1膜原水槽45、第2膜原水槽46、膜原水槽47(又は沈殿槽)、及び返送汚泥槽48等が使用される。二次浄化処理工程において、凝集混和槽49、及び凝集膜原水槽50(又は凝集沈殿槽)等が使用される。高次処理工程において、濾過器・活性炭吸着塔・オゾン接触槽・消毒槽等を備える高度処理設備51が使用される。脱臭工程において、脱臭装置1、中濃度脱臭塔52、及び活性炭吸着塔53等が使用される。尚、図2において実線で示される矢印は、屎尿・浄化槽汚泥の流れを示しており、破線で示される矢印は、臭気を含む空気又は臭気の他に粉塵をも含む空気の流れを示している。
図2の屎尿処理設備における一次浄化処理工程では活性汚泥処理が実施される。従って、当該屎尿処理設備は、返送汚泥ポンプによって返送汚泥槽48から深層反応槽44に汚泥を返送する返送汚泥ライン54を備えるものであり、上述の脱臭装置1が返送汚泥ライン54中に組み込まれている。尚、屎尿処理設備に既存の返送汚泥ポンプを使用することで、被処理気体と汚泥とを気液混合するための新たなポンプを設置する必要が生じない。
図2における脱臭装置1では、受入・前処理工程において発生する高濃度臭気を含む空気が被処理気体Gとして供給されると共に、返送汚泥ライン54によって返送される汚泥が臭気捕捉液Lとして供給される。
この構成によれば、被処理気体G中の高濃度臭気が、従来の高濃度脱臭塔によらず、脱臭装置1において汚泥に捕捉されて除去される。そして、高濃度臭気及び粉塵が除去された被処理気体Gが、中濃度脱臭塔52(第2の脱臭装置)に供給されて中濃度臭気が脱臭される。次いで、中濃度臭気が除去された被処理気体Gが、活性炭吸着塔53(活性炭により脱臭する脱臭設備)に供給されて低濃度臭気が脱臭された後、大気中に放出される。
既存の返送汚泥ライン54は、汚泥を浄化処理工程の上流側に返送するため、気液混合した際に汚泥に捕捉された臭気成分を、浄化処理工程中に汚泥によって処理することができる。また、汚泥に含まれるアンモニアの濃度は低いため、臭気の主成分の一つであるアンモニアを捕捉し易い。
また、図3に示す屎尿処理設備のように、脱臭装置1に供給する被処理気体Gとして、受入・前処理工程において発生する高濃度臭気を含む空気だけでなく、一次浄化処理工程において発生する中濃度臭気を含む空気を一緒に供給するように構成しても良い。
また、図4に示すように、屎尿処理設備が、堆肥を作るためのコンポスト化設備56を備える場合は、コンポスト化設備56から発生するコンポスト臭気及び粉塵を含む空気を被処理気体Gとして脱臭装置1に供給するように構成しても良い。尚、図4に示す屎尿処理設備では、受入・前処理工程において発生する高濃度臭気を含む空気が高濃度脱臭塔63によって一次処理される。また、一次浄化処理工程において発生した汚泥は、汚泥貯留槽や汚泥脱水機等を備える汚泥脱水設備55によって脱水処理された後、コンポスト化設備において堆肥とされる。
図5に示す屎尿処理設備では、受入・前処理工程において、受入槽40、貯留槽41、前貯槽57、前処理設備43、前脱水設備58等が使用される。また一次浄化処理工程において、脱窒素槽59、硝化槽60、二次脱窒素槽61、膜原水槽47(又は沈殿槽)、及び返送汚泥槽48等が使用される。
図5の屎尿処理設備における一次浄化処理工程では活性汚泥処理及び脱窒処理が実施される。従って、当該屎尿処理設備は、返送汚泥ポンプによって返送汚泥槽48から脱窒素槽59に汚泥を返送する返送汚泥ライン54と、硝化液循環ポンプによって硝化槽60から脱窒素槽59に硝化液を返送する硝化液循環ライン62とを備えるものであり、上述の脱臭装置1が硝化液循環ライン62中に組み込まれている。尚、屎尿処理設備に既存の硝化液循環ポンプを使用することで、被処理気体Gと硝化液とを気液混合するための新たなポンプを設置する必要が生じない。
図5における脱臭装置1では、コンポスト化設備56から発生するコンポスト臭気及び粉塵を含む空気が被処理気体Gとして供給されると共に、硝化液循環ライン62によって返送される硝化液が臭気捕捉液Lとして供給される。従って、脱窒処理が行われる屎尿処理設備においては、硝化液を臭気捕捉液Lとして脱臭装置1に供給するように構成しても良い。尚、図5の屎尿処理設備では、受入・前処理工程における前脱水設備58から発生する汚泥がコンポスト化設備56により堆肥とされる。
既存の硝化液循環ライン62は、硝化液を浄化処理工程の上流側に返送するため、気液混合した際に硝化液に捕捉された臭気成分を、浄化処理工程中に硝化液によって処理することができる。また、硝化液に含まれるアンモニアの濃度は低いため、臭気の主成分の一つであるアンモニアを捕捉し易い。
以上のように、スクラバー方式の脱臭装置1を屎尿処理設備に組み込むことによって、被処理物を浄化する浄化処理工程の下流側から返送される汚泥又は硝化液に被処理気体Gが導入されて、前記汚泥又は硝化液と被処理気体Gとが気液混合された後、前記汚泥又は硝化液が前記浄化処理工程の上流側に戻されることになる。その結果、被処理気体Gと汚泥又は硝化液とが効率良く接触するため、被処理気体Gに含まれる、屎尿処理施設から排出される臭気(特に高濃度の臭気)や、粉塵が効率良く除去されて、被処理気体Gを清澄化することができる。
また、脱臭装置1によって処理された後の被処理気体Gを、屎尿処理施設に設置される従来の脱臭塔(中濃度脱臭塔52、活性炭吸着塔53等)に供給して処理させれば、従来の脱臭塔の負荷を軽減することができる。従って、従来の脱臭塔の脱臭性能の低下を抑えることができると共に、脱臭に関する処理コスト(粉塵の除去が軽減される等のメンテナンスコストなど)を低減することも可能となり、また被処理気体Gをさらにより清澄化することができる。
さらに、高濃度脱臭塔や中濃度脱臭塔といった高価な設備を、より安価なスクラバー方式の脱臭装置1に置き換えることが可能であり、設置コストを削減することもできる。
また、屎尿処理施設等で使用される汚泥(活性汚泥など)や硝化液を臭気捕捉液として利用するため、臭気捕捉液を別途用意する必要がなく、効率的に脱臭処理を行うことができる。尚、汚泥の場合は、臭気が溶け込んだ汚泥が浄化処理工程の上流側から下流側に流下する過程において、臭気が分解され、その臭気が分解された汚泥を臭気捕捉液として利用するため、臭気捕捉液に臭気がより確実に捕捉される。また、硝化液の場合は、臭気が硝化液によって硝化されて硝化液に溶け込み易くなるため、硝化液によって臭気がより確実に捕捉される。
さらに、コンポスト化設備から排出される被処理気体、即ちコンポスト臭気の他に粉塵を多く含む被処理気体についても処理することが可能であるため、屎尿処理施設に対してコンポスト化設備を設置し易くなり、浄化処理及びコンポスト化処理の同時実施を促進することができる。
〔その他の実施形態〕
1.上述の実施形態では、臭気除去部を2つ設ける構成を採用しているが、この構成に限定されるものではなく、必要に応じてさらにより多くの臭気除去部を設ける構成としても良いし、場合によっては一つだけの構成としても良い。
2.上述の実施形態では、気体供給口6を上壁2に設ける構成を採用しているが、この構成に限定されるものではなく、気体供給口6を左側壁3に設けるように構成しても良い。
3.上述の実施形態では、脱臭装置1に供給する被処理気体Gとして、高濃度臭気を含む空気、高濃度臭気及び中濃度臭気を含む空気、又はコンポスト臭気を含む空気を供給しているが、この構成に限定されるものではなく、被処理気体Gが、コンポスト臭気、浄化処理前の被処理物から生じる高濃度臭気、及び浄化処理中の被処理物から生じる中濃度臭気のうちの少なくとも一つを含むように構成して良い。
本発明に係る脱臭装置は、屎尿処理設備やコンポスト化設備から発生する臭気や粉塵を除去するだけでなく、工場から排出される排ガスの処理などにも適用することができる。
1 脱臭装置
2 上壁
3 左側壁
4 右側壁
5 底壁
6 気体供給口
7 気体排出口
8 液体供給口
9 液体排出口
10 液体排出機構
11〜15 第1〜第5仕切り壁
16 堰
21〜26 第1〜第6連通口
30 第1導入部
31 第1気液混合部
32 第2導入部
33 第2気液混合部
34 気液分離部
35 液体排出部
40 受入槽
41 貯留槽
42 予備貯留槽
43 前処理設備
44 深層反応槽
45 第1膜原水槽
46 第2膜原水槽
47 膜原水槽(又は沈殿槽)
48 返送汚泥槽
49 凝集混和槽
50 凝集膜原水槽(又は凝集沈殿槽)
51 高度処理設備
52 中濃度脱臭塔
53 活性炭吸着塔
54 返送汚泥ライン
55 汚泥脱水設備
56 コンポスト化設備
57 前貯槽
58 前脱水設備
59 脱窒素槽
60 硝化槽
61 二次脱窒素槽
62 硝化液循環ライン
63 高濃度脱臭塔
G 被処理気体
L 臭気捕捉液
S 接触面

Claims (5)

  1. 被処理気体を臭気捕捉液中に導入する導入部と、前記被処理気体と前記臭気捕捉液との気液混合が行われて前記被処理気体中の臭気が除去される気液混合部と、前記臭気捕捉液を供給するための液体供給口と、臭気を捕捉した前記臭気捕捉液を流出させて排出する液体排出部とを備える脱臭装置において、
    前記気液混合部と前記液体排出部との間に、前記液体排出部における臭気捕捉液の上方の空間と前記気液混合部とを遮断する仕切り壁を設け、
    前記臭気が除去された被処理気体を排出する気体排出口を、前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分に設けてあり、
    前記液体排出部が壁で囲まれており、
    前記液体排出部が堰を備え、前記臭気捕捉液が前記堰をオーバーフローによって略垂直に流下して排出されるように構成されており、
    前記臭気捕捉液が、汚泥であり、
    前記導入部と前記気液混合部との間に仕切り壁が設けられており、該仕切り壁の下に前記被処理気体及び前記臭気捕捉液が移動可能な連通口が設けられており、前記堰の高さが、前記導入部と気液混合部との間に設けられている仕切り壁の下端と略同じ高さに設定されていることを特徴とする脱臭装置。
  2. 被処理気体を臭気捕捉液中に導入する導入部と、前記被処理気体と前記臭気捕捉液との気液混合が行われて前記被処理気体中の臭気が除去される気液混合部と、前記臭気捕捉液を供給するための液体供給口と、臭気を捕捉した前記臭気捕捉液を流出させて排出する液体排出部とを備える脱臭装置において、
    前記気液混合部と前記液体排出部との間に、前記液体排出部における臭気捕捉液の上方の空間と前記気液混合部とを遮断する仕切り壁を設け、
    前記臭気が除去された被処理気体を排出する気体排出口を、前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分に設けてあり、
    前記液体排出部が壁で囲まれており、
    前記液体排出部が堰を備え、前記臭気捕捉液が前記堰をオーバーフローによって略垂直に流下して排出されるように構成されており、
    前記臭気捕捉液が、汚泥であり、
    前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分が、前記気液混合が行われた後の被処理気体と臭気捕捉液とを分離する気液分離部であり、
    前記気体排出口を、前記気液分離部において前記気液混合部から最も遠い位置に設けてあり、
    前記液体供給口が前記導入部の底壁に設けられており、前記臭気捕捉液が前記液体供給口から圧入されることを特徴とする脱臭装置
  3. 前記気液混合部の上方に通じる空間を形成する部分が、前記気液混合が行われた後の被処理気体と臭気捕捉液とを分離する気液分離部であることを特徴とする請求項に記載の脱臭装置。
  4. 前記気体排出口を、前記気液分離部において前記気液混合部から最も遠い位置に設けてあることを特徴とする請求項3に記載の脱臭装置。
  5. 前記被処理気体が、さらに粉塵を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の脱臭装置。
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