JP6344996B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関し、イメージファイバを介して光を電子撮像素子に伝送して撮影を行う撮像装置に関する。
様々な撮像装置において、撮像光学系からの光をイメージファイバによって伝送し、電子撮像素子で撮影する構成が取り入れられている。例えば蛍光イメージング装置、産業用微弱光検出装置、そして天体観測装置の様に微弱な光をイメージファイバ内部で増幅し、高輝度画像を取得する技術などが知られている。
撮像光学系からの光をイメージファイバによって電子撮像素子へ伝送して撮影した画像ではモアレが発生してしまう。モアレの発生原因としては2つある。1つの原因は電子撮像素子が成す格子とイメージファイバが成す格子の類型と周期が異なっているために生じる感度の非一様性である。特許文献1では、光電変換部が成す格子と光ファイバが成す格子とが10度から20度の角度を持つように構成することにより、この感度の非一様性によるモアレを大幅に低減する方法が提案されている。
もう1つの原因は、センサ画素の周期とファイバ画素の周期の相違である。特許文献2の放射線画像装置では、放射線吸収物質をグリッド状に並べた散乱除去用グリッド(イメージファイバに相当)を、撮影部位の周波数から決まる条件を満たすように、放射線検出器に対して傾斜することを提案している。上記の条件を満たすようにグリッドを傾斜させることで、モアレを撮影部位の周波数より高周波に追いやることができ、モアレ縞の発生を防止可能である。
特開平9−312385号公報 特開2012−200455号公報
特許文献1記載の技術では、電子撮像素子が成す格子とイメージファイバが成す格子の類型と周期が異なっているために生じる感度の非一様性により発生するモアレを低減できる。しかしながら、センサ画素の周期とファイバ画素の周期の相違により発生するモアレは残ってしまうという問題がある。
また、特許文献2記載の技術では、センサ画素の周期とファイバ画素の周期の相違により発生するモアレ縞の発生を防止できる。しかしながら、被写体のもつ周波数によって放射線吸収物質の傾斜角の範囲を変える必要がある。よって、様々な周波数を持つ被写体を撮影する撮像装置に、この手法を適用することは困難である。
本発明は、上記問題を鑑みなされたものであり、イメージファイバを介して撮影を行う撮像装置において、センサ画素の周期とファイバ画素の周期の相違により発生するモアレを見えづらくすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第一の態様は、
第1の方向と該第1の方向に垂直な第2の方向とに配列された複数の撮像画素を含む撮像素子と、前記第1及び第2の方向に配列された複数のファイバ画素を含み、前記撮像素子に光を導くイメージファイバとを有する撮像装置であって、
前記第1の方向において前記撮像画素のピッチと前記ファイバ画素のピッチは互いに異なり、
前記複数のファイバ画素のうちの任意の注目画素に隣接するファイバ画素であって、該ファイバ画素の中心と前記注目画素の中心とを結ぶ直線の前記第1の方向に対する傾きが45度以上135度以下であるファイバ画素を隣接画素とし、
前記注目画素の中心と前記隣接画素の中心とを結ぶ第1の直線を前記撮像素子に投影したときに、前記第1の直線が横切る撮像画素のうちのいずれかを第1の撮像画素、前記第2の方向において前記第1の撮像画素に隣接する撮像画素のいずれかを第2の撮像画素、とするとき、
前記第1の撮像画素の中心を通り前記第1の方向に平行な直線と前記第1の直線との交点と、前記第2の撮像画素の中心を通り前記第1の方向に平行な直線と前記第1の直線との交点の間の前記第1の方向における距離は、前記撮像画素のピッチの1/4倍以上3/4倍以下であることを特徴とする撮像装置である。
また、本発明の第二の態様は、
第1の方向と該第1の方向に垂直な第2の方向とに配列された複数の撮像画素を含む撮像素子と、第3の方向と該第3の方向に垂直な第4の方向に配列された複数のファイバ画素を含み、前記撮像素子に光を導くイメージファイバとを有する撮像装置であって、
前記第3及び第4の方向の夫々は、前記第1及び第2の方向とは異なり、かつ前記第1及び第2の方向を含む面に平行であり、
前記複数のファイバ画素のうちの任意の注目画素に隣接するファイバ画素であって、該ファイバ画素の中心と前記注目画素の中心とを結ぶ直線の前記第1の方向に対する傾きが45度以上135度以下であるファイバ画素を隣接画素とし、
前記注目画素の中心と前記隣接画素の中心とを結ぶ第1の直線と前記第1の方向とがなす角をθ、前記第1の方向における前記撮像画素のピッチをP、前記第1の直線に沿った前記ファイバ画素のピッチをPとするとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする撮像装置である。
1/4×P≦P×sinθ≦3/4×P
本発明に係る撮像装置によると、センサ画素の周期とファイバ画素の周期の相違により発生するモアレを見えづらくできる。
実施形態1に係る撮像装置の構成を示す図。 センサ画素とファイバ画素と縦縞チャートの位置関係を示す図。 モアレが発生する原因を説明する図。 実施形態1におけるファイバ画素の配列を説明する図。 実施形態1におけるファイバ画素の配列を説明する図。 実施形態2におけるファイバ画素とセンサ画素の配置を説明する図。 ファイバ画素の境界点を説明する図。 ファイバ画素の境界線を説明する図。 モアレ発生に影響の大きいファイバ画素境界の方向を説明する図。 実施形態2におけるファイバ画素とセンサ画素の配置を説明する別の図。 実施形態3に係る撮像装置の構成を示す図。 実施形態3におけるファイバ画素とセンサ画素の配置を説明する図。
本発明に係る撮像装置の実施の形態について図1乃至図12に基づいて説明する。
(実施形態1)
<基本構成>
本実施形態に係る撮像装置1の斜視図を図1Aに示し、断面構成図を図1Bに示す。
撮像装置1は、結像光学系2、イメージファイバ束3、電子撮像素子4、処理装置100、記憶装置101を有する。イメージファイバ束3および電子撮像素子4は、結像光学系2の光軸5に対して垂直に配置される。イメージファイバ束3の結像光学系2側の端面を入射端面3aと称し、電子撮像素子4側の端面を射出端面3bと称する。入射端面3aは結像光学系2の像面であり、結像光学系2は被写体像を入射端面3a上に結像する。射出端面3bは電子撮像素子4に対向して配置される。
イメージファイバ束3は複数のファイバを2次元配列させたものである。1本のファイバは、内部から順に、コアガラス、クラッドガラス、吸収体ガラスを有する。ファイバの断面形状は、矩形であっても円形であってもよい。イメージファイバ束3は、複数のファイバを束ねて周期的に配列させたものである。以下では、それぞれのイメージファイバを、ファイバ画素(イメージファイバ画素)と称する。
電子撮像素子4は、複数の光電変換素子を正方格子状に配列させた構造を有する。以下では、電子撮像素子4のそれぞれの光電変換素子画素をセンサ画素(撮像素子画素)と称する。また、電子撮像素子4の配列方向を、水平方向および垂直方向と称する。
結像光学系2は、被写体光をイメージファイバ束3の入射端面3aに結像する。その像はイメージファイバ束3を経由して電子撮像素子4に受光されて撮像される。電子撮像素子4で撮像された画像データは、処理装置100において所定の画像処理が行われた後、記憶装置101に格納される。
<モアレの発生原理>
ファイバ画素の大きさがセンサ画素の大きさに比較して十分に小さい場合には、撮影画像にモアレは発生しない。しかしながら、ファイバ画素がセンサ画素に対してある程度以上の大きさを有すると、撮影画像にモアレが発生する。以下で、モアレの発生原理について説明する。なお、以下では、ファイバ画素の大きさ(あるいはファイバ画素のピッチ)がセンサ画素の大きさ(あるいはセンサ画素のピッチ)とほぼ同程度(例えば、0.8倍以上1.2倍以下)であるが完全には等しくないことを想定する。
図2は電子撮像素子4中の1画素を示す。図において、電子撮像素子4のセンサ画素40が点線で示されている。また、イメージファイバ束3の射出端面3bにおける2つのファイバ画素35,36が実線で示されている。また、イメージファイバ束3上に結像した縦縞矩形チャート画像20が、ハッチングと白抜きで示されている。
図に示すように、センサ画素40は2つのファイバ画素35、36と重なっている。ファイバ画素35,36の境界(ファイバ画素境界)8は、センサ画素40の内部に位置し
ている。また、センサ画素40は、縦縞矩形チャート画像20の黒色部分と白色部分の両方と重なっている。縦縞矩形チャートの黒色部分と白色部分の境界(縦縞矩形チャート境界)6は、センサ画素40の内部に位置している。また、縦縞矩形チャート境界6は、ファイバ画素36の内部にも位置している。
センサ画素40、ファイバ画素35,36、および縦縞矩形チャート画像20が図2に示す位置関係にあるとき、ファイバ画素35では、縦縞矩形チャート画像20の黒色と白色が混ざる。そして、ファイバ画素35の射出端面からは、グレーの像が出力される。この結果、射出面の像と入射面の像とに差が生じ、センサ画素40が取得する画素値にはイメージファイバ束3がない場合と比べて誤差が生じる。なお、実際に誤差が生じるか否かは被写体によって異なるが、生じうる誤差の大きさ(最大値)はファイバ画素境界8の水平位置によって変化する。例えば、ファイバ画素境界8がセンサ画素境界9と一致するとき誤差は、被写体によらずほぼゼロとなる。一方、ファイバ画素境界8がセンサ画素40の水平方向の中央に位置するときには、誤差が大きくなる場合がある。
センサ画素ピッチ10とファイバ画素ピッチ11の水平方向成分の違いから、水平方向に並ぶセンサ画素におけるファイバ画素境界8の水平方向の位置は徐々に変化する。センサ画素におけるファイバ画素境界8の位置は、センサ画素ピッチ10とファイバ画素ピッチ11の最小公倍数を周期として、水平方向に周期的に変化する。垂直方向に並ぶセンサ画素40について、ファイバ画素境界8の水平方向の位置がほぼ同じであると、撮影画像において同程度の誤差が垂直方向に連続するため縦線として認識される。上述のように、センサ画素40とファイバ画素境界8の位置関係は水平方向に周期的に変化するので、誤差が大きい部分は水平方向に周期的に現れる。したがって、誤差に基づく縦線が水平方向に周期的に並び、縦縞のモアレが発生する。これが、電子撮像素子4の周期とイメージファイバ束3の周期の相違に起因して発生するモアレであり、本実施形態において低減することを目的とするものである。
以下では、画素値に大きな誤差が生じる可能性がある垂直方向に連続したセンサ画素からなる領域を、大誤差領域と呼ぶ。あるセンサ画素が大誤差領域に該当するか否かは、ファイバ画素とセンサ画素の重なり方に関係する。そして、ファイバ画素とセンサ画素の重なり方は、センサ画素に対するファイバ画素境界8の位置に関係する。
図3に電子撮像素子とファイバ画素境界の位置関係の例を示す。図3の構成において、画素43,44,45はこの順で垂直方向に並んで配置されている。また、ファイバ画素境界8は、垂直方向に隣り合う画素間で、センサ画素ピッチ10の1/5倍だけ水平方向にずれている。図3は、モアレ発生の理由および大誤差領域を説明するためのものであり、本実施形態の電子撮像素子4およびイメージファイバ束3の構成を示すものではない点に留意されたい。
大誤差領域49は、上述したように、誤差の値が連続して高くなりうるセンサ画素の領域である。大誤差領域49の場所は、センサ画素中央位置12に対するファイバ画素境界8の位置関係から決まる。誤差は、ファイバ画素境界8がセンサ画素中央位置12に近い程大きくなる。逆に、ファイバ画素境界8がセンサ画素中央位置12に遠い程、誤差は小さくなる。大誤差領域49は、ファイバ画素境界8がセンサ画素中央位置12に近い画素が連続している領域といえる。つまり、大誤差領域49はファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの距離が小さい画素の連続した領域といえる。連続した2画素の誤差の平均値が大きいと、この連続した2画素は大誤差領域49に該当する。逆に、誤差の平均値が小さいと、この連続した2画素は大誤差領域49に該当しない。つまり、連続した2画素の誤差の平均値がある所定の閾値以上の場合に、この2画素は大誤差領域49に含まれると判定できる。
センサ画素とファイバ画素境界8の違いに基づく画素値の誤差は、ファイバ画素境界8がセンサ画素中央位置12にあるときに最大値をとる。実際に確認したところ、連続する2つのセンサ画素の画素値の誤差の平均が、誤差の最大値の94.8%以上になった場合、この領域の誤差が目立つことが判明した。したがって、閾値は、誤差の最大値の94.8%(若しくはそれ以下の値)を採用することが好ましい。すなわち、連続する2画素の画素値の誤差の平均が、誤差の最大値の94.8%以上の場合に、これら2つのセンサ画素は大誤差領域49に該当すると判断することが好ましい。誤差の大きさと、センサ画素におけるファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの距離には対応関係がある。2つのセンサ画素における誤差の平均値が誤差の最大値の94.8%以上であるという条件は、2つのセンサ画素におけるファイバ画素境界8とセンサ画素中央位置12の距離の平均値がセンサ画素ピッチ10の1/9倍以下であるという条件に相当する。例えば、センサ画素ピッチ10をPとすると、図3中の画素43ではファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの水平距離は1/10×Pである。また、図3中の画素44ではファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの水平距離は1/10×Pである。よってファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの水平距離の画素43での値と画素44での値との平均値は1/10×Pであるから1/9×P以下となっている。次に、図3中の画素43の2画素隣の画素45ではファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの水平距離は3/10×Pである。よってファイバ画素境界8のセンサ画素中央位置12からの水平距離は画素43での値と画素45での値との平均値は1/5×Pであるから1/9×P以下となっていない。つまり、画素43と画素44は大誤差領域49に含まれるが、画素45は大誤差領域に含まれない。図3の例では、大誤差領域49は、画素43と画素44の2画素から構成される。
大きな大誤差領域49が発生するとモアレが認識されやすくなってしまう。逆に、大誤差領域49の大きさを小さくすれば広範囲で見たときに大きな誤差を認識しづらくなる。特に、大誤差領域49が発生しないようにすれば、全体的に安定した画素値に見えるため、モアレが認識されにくくできる。つまり、誤差が大きい領域を1画素以内に収めて大誤差領域49が発生しないようにすれば、モアレは最も認識されにくくなる。
<本実施形態におけるセンサ画素とファイバ画素の構成>
本実施形態では、上記の知見に基づいて、大誤差領域が発生しないような構成を採用する。そのために、電子撮像素子4(センサ画素)とイメージファイバ束3(ファイバ画素)の構成を工夫している。以下、本実施形態にかかる電子撮像素子4とイメージファイバ束3の構成について説明する。
図1を用いて説明したように、電子撮像素子4は、複数のセンサ画素が正方格子状に配列された構成を有する。センサ画素のピッチは、本実施形態においては、5.0μmである。
図4Aは、イメージファイバ束3の配列を示す図である。イメージファイバ束3は、断面形状が正方形のファイバを周期的に2次元配列させた構成を有する。ファイバ画素のピッチは5.1μmである。イメージファイバ束3の配列は、複数のイメージファイバをX方向(電子撮像素子4の水平方向)に一列に配列させた画素列を、Y方向(電子撮像素子4の垂直方向)に配列させた構成を有する。この際、Y方向に隣り合う2つの画素列を、所定量(dとして示す)だけX方向に互いにずらして配列される。本実施形態では、ファイバ画素のずらし量dを、センサ画素ピッチ10の1/2倍(2.5μm)としている。イメージファイバ束3は、これら2行セットの配列を、Y方向に繰り返し配列させた構成を有する。なお、センサ画素の断面形状は正方形である必要はなく、円や多角形などその他の形状をしていても構わない。
図4Aの構成を採用することで、大誤差領域が発生しないことを、図4Bを参照して説明する。図4Bは、垂直方向(Y方向)に連続する電子撮像素子4の画素と、ファイバ画素境界8の位置関係を示す図である。垂直方向に連続する2つのセンサ画素において、ファイバ画素境界8の位置は、水平方向にセンサ画素ピッチ(P)の1/2倍(=1/2×P)だけ水平方向にずれる。したがって、垂直方向に連続する2つのセンサ画素についての、ファイバ画素境界8とセンサ画素中央位置の距離の平均値は、約1/4×Pとなる。これは、先に説明した、大誤差領域に当てはまる条件の上限値(1/9×P)よりも大きい。したがって、本実施形態に構成によれば、垂直方向に連続する任意のいずれのセンサ画素も大誤差領域にはならない。すなわち、モアレが認識されにくい画像を取得できる。
なお、図4Aでは、ファイバ画素境界8とセンサ画素境界が一致する場合があるような構成を示しているが、これは必須の構成ではない。ファイバ画素境界8とセンサ画素境界が一致しない構成でも、垂直方向に連続する2つのセンサ画素についての、ファイバ画素境界8とセンサ画素中央位置の距離の平均値は、約1/4×Pとなる。したがって、大誤差領域が発生せず、モアレが認識されにくい画像を取得できる。
本実施形態では、ファイバ画素の移動所定量を1/2×Pとしているが、この移動所定量が1/4×P以上3/4×P以下であれば、大誤差領域を1画素以下とすることができる。図5Aおよび図5Bを参照してこの点を説明する。図5Aは移動所定量が、センサ画素ピッチの1/4倍の場合の、垂直方向(Y方向)に連続する電子撮像素子4の画素と、ファイバ画素境界8の位置関係を示す図である。垂直方向に連続する2つのセンサ画素についての、ファイバ画素境界8とセンサ画素中央位置の距離の平均値が最小となるのは、いずれかのセンサ画素においてファイバ画素境界8がセンサ画素中央位置に一致する場合である。このとき、上記の平均値は1/8×Pとなる。この値は、大誤差領域に当てはまる条件の上限値(1/9×P)よりも大きい。したがって、移動所定量が1/4×Pであれば大誤差領域が発生しない。
また、移動所定量が1/4×P以上1/2×P以下の範囲であれば、移動所定量が大きいほど、垂直方向に連続する2つのセンサ画素についてのファイバ画素境界8とセンサ画素中央位置の距離の平均値は大きくなる。したがって、移動所定量が、1/4×P〜1/2×Pの間であれば、大誤差領域は発生しない。
また、移動所定量dが1/2×Pより大きい時は、移動所定量がd−1/2×Pの時と実質的に同じ効果が得られる。図5Bは、移動所定量が3/4×Pの場合を示した図である。移動所定量が3/4×Pの場合は、ファイバ画素を−X方向に1/4×Pだけ移動させた場合と実質的に同じであることが分かる。すなわち、移動所定量が1/2×P以上3/4×P以下の時は、移動所定量が1/4×P以上1/2×Pの時と同様に、大誤差領域が発生しない。
以上のように、移動所定量がセンサ画素ピッチPの1/4倍以上3/4以下であれば、大誤差領域が発生しない。なお、上記の議論から分かるように、移動所定量がセンサ画素ピッチPの2/9倍以上7/9以下であっても大誤差領域は発生しない。したがって、移動所定量は2/9×P以下7/9×P以下の範囲であってもよい。ただし、移動所定量はセンサ画素ピッチPの1/4倍以上3/4倍以下の範囲であることが好ましく、センサ画素ピッチPの1/3以上2/3以下の範囲であることがより好ましい。そして、移動所定量は1/2×Pであることがさらに好ましい。移動所定量は、1/2×Pに近いほど好ましい。
以上の説明は縦縞チャートを前提とするものであるが、横縞チャートの場合にも垂直方向と水平方向を入れ替えれば同様に扱える。
(実施形態2)
実施形態1では、センサ画素のピッチが5.0μm、ファイバ画素のピッチが5.1μmであり、これらのピッチがほぼ等しい例を説明した。本実施形態では、センサ画素とファイバ画素のピッチの差がより大きい構成を説明する。本実施形態における、センサ画素ピッチは5.0μm、ファイバ画素ピッチは7.0μmである。これ以外の構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
図6Aは本実施形態における電子撮像素子4とイメージファイバ束3の構成を示す図である。本実施形態においても、イメージファイバ束3の構成は実施形態1と同様であり、水平方向(X方向)に並べた画素列を、X方向に所定量だけずらしつつY方向に配列させた構成である。図6Aにおいて、移動所定量はdとして示してある。
図6Aに示されるように、電子撮像素子4のセンサ画素51は4つのファイバ画素61〜64と重なっている。そして、センサ画素51の内部に、2つの垂直方向のファイバ画素境界65,66が位置する。ファイバ画素境界65は、ファイバ画素61とファイバ画素62の境界であり、ファイバ画素境界66は、ファイバ画素63とファイバ画素64の境界である。
このとき、縦縞矩形チャートを撮影したときのセンサ画素51における画素値の誤差は、センサ画素51内に1つの垂直方向ファイバ画素境界が位置するときと異なる。センサ画素51における画素値の誤差は、図6B、図6Cに示すように、センサ画素51に1つの仮想的なファイバ画素境界68(以下、擬似ファイバ画素境界とも称する)が位置する場合の誤差と近似的に等しい。擬似ファイバ画素境界68は、ファイバ画素の境界線67とセンサ画素51に基づいて決定される、垂直方向の直線である。より詳細には、擬似ファイバ画素境界68は、センサ画素51の中心点53を通り水平方向に平行な直線と境界線67との交点54を通る垂直方向に平行な直線として決定される。なお、ファイバ画素の境界線67は、水平方向に隣接するファイバ画素(61と62および63と64)の中点を結ぶ直線である。
したがって、大誤差領域を1画素以内に納めるようにするためには、以下の条件を満たせばよい。
(条件1)垂直方向に隣接する2つのセンサ画素について、擬似ファイバ境界の水平方向位置が、センサ画素ピッチPの1/4倍以上3/4倍以下だけずれている。
図6Dを用いてより具体的に説明する。図6Dでは、垂直方向に隣接する2つのセンサ画素51,52を、ファイバ画素の境界線67が通っている。センサ画素51の中心点53を通る水平方向の直線と境界線67の交点54、センサ画素52の中心点55を通る水平方向の直線と境界線67の交点を56とする。このとき、上記の条件1は、交点54および交点56の水平方向距離57(d’)が、センサ画素ピッチPの1/4倍以上3/4倍以下であるという条件と等しい。
実施形態1で説明したように、条件1におけるずれ量の範囲は、センサ画素ピッチPの1/3倍以上2/3倍以下であることが好ましく、1/2倍に近いほど好ましい。
なお、水平方向距離57(d’)と、ファイバ画素の移動所定量d、ファイバ画素ピッチP、センサ画素ピッチPの間には、d’=d/P×Pの関係がある。上記の条件(1)は、次のようにも表現できる。
(条件1’)垂直方向に並ぶファイバ画素の水平方向の移動所定量dが、ファイバ画素ピッチPの1/4倍以上3/4倍以下である。
次に、ファイバ画素の境界線についてより詳細に説明する。まず、ファイバ画素同士の境界点について、図7A〜図7Cを参照して説明する。
図7Aのように、ファイバ画素71と72が線で接している場合には、ファイバ画素71の中心点71aとファイバ画素72の中心72aを結ぶ直線と、隣接線の交点73を境界点と定義する。ファイバ画素の形状が正方形である場合には、中心点71a,72aを結ぶ線分の中点が境界点となる。
図7Bのように、ファイバ画素74と75が1つの点(接点76)で接している場合には、その接点76を境界点と定義する。ファイバ画素の形状が円である場合には、ファイバ画素74の中心点74aとファイバ画素75の中心点75bを結ぶ線分の中点が境界点となる。
図7Cのように、ファイバ画素74と75が接していない場合には、ファイバ画素の中心点74a,75aを結ぶ直線のうち、どちらのファイバ画素にも含まれない領域にある線分77の中点76を、ファイバ画素74と75の境界点と定義する。
ファイバ画素の境界線は、複数のファイバ画素の境界点を結ぶ直線である。ファイバ画素の境界点を結ぶ直線は複数存在する。そこで、境界線を、ファイバ画素の境界点を結ぶ直線のうち、ファイバ画素の配列方向と平行な直線と定義する。
図8A〜図8Cを参照して具体的に説明する。図8A〜図8Cは、円形のファイバ画素が配列されたイメージファイバ束3を示す。図において、ファイバ画素の境界点が黒丸で示されている。ファイバ画素の配列方向は、隣り合うファイバ画素の中心同士を結ぶ方向である。ファイバ画素81は、ファイバ画素82a,82b,82cと隣り合っているので、ファイバ画素の配列方向として配列方向85a,85b,85cの3方向が存在する。なお、ファイバ画素81には、隣り合うファイバ画素が上記以外に3つ存在するが、これらのファイバ画素から得られる配列方向も配列方向85a〜85cと等しい。ファイバ画素の境界線は、ファイバ画素の境界点を結ぶ直線のうち、配列方向85a〜85cと平行なものである。したがって、図8A〜図8Cに示す直線86a,86b,86cが、ファイバ画素の境界線に該当する。
ファイバ画素の境界線は上記のように定義されるものなので、イメージファイバ束3について、複数方向の境界線が存在することになる。例えば、図6Bでは1つの境界線67しか示していないが、実際には図9に示すように3つの境界線91〜93が存在する。このとき、これら全ての境界線について上記の条件を満たす必要はない。水平方向(センサ画素の配列方向の1つ)となす角度(鋭角とする)が45度以上(90度以下)である境界線について上記の条件を満たせばよい。これは例えば、水平方向とのなす角度が45度以上のファイバ画素境界は、縦縞チャートに起因するモアレの発生に与える影響が大きく、水平方向とのなす角度が45度未満のファイバ画素境界はその影響が小さいからである。したがって、水平方向とのなす角度が45度以上の境界線について、上記の条件を満たせば縦縞チャートに起因するモアレを認識しにくくすることができる。
なお、水平方向とのなす角度が45度以上の境界線が複数存在する場合もある。この場合、少なくともいずれかの境界線について、上記条件を満たせばモアレを認識しにくくできる効果が得られる。ただし、複数の境界線の全てについて上記条件を満たせば、より高い効果が得られるので好ましい。
上記の条件1は、図6Dを用いて説明したように、センサ画素51の中心点53を通る水平方向の直線と境界線67の交点54と、センサ画素52の中心点54を通る水平方向の直線と境界線67の交点56との間の水平方向距離57に関する条件として表せる。そして、境界線67が平行移動した場合であっても、水平方向距離57は変わらない。例えば、境界線67をイメージファイバ画素の配列方向を表す直線で置き換えても、水平方向距離は同一となる。したがって、条件1は、イメージファイバ画素の配列方向に平行な直線を用いても表現できる。以下、条件1の別の表現について説明する。
まず、ファイバ画素のうち任意の1つを注目画素とする。そして、注目画素に隣接するファイバ画素のうち、当該ファイバ画素の中心と注目画素の中心を結ぶ直線の傾きが、+X方向(第1の方向)に対して45度以上135度以下のものを、隣接画素とする。このように定義すると、注目画素の中心と隣接画素の中心を結ぶ直線はファイバ画素の配列方向と平行であり、したがって、ファイバ画素の境界線(図6Dの57)と平行となる。例えば、ファイバ画素の配列を表す図10Aにおいて、ファイバ画素1031を注目画素とする。このとき、ファイバ画素1032が隣接画素に該当し、ファイバ画素1031の中心1031aとファイバ画素1032の中心1032aとを結ぶ直線1001は、配列方向及びファイバ画素の境界線と並行となる。なお、直線1001は、ファイバ画素1033の中心1033aも通るので、ファイバ画素1031を隣接画素と捉えても構わない。
そして、注目画素の中心と隣接画素の中心を結ぶ直線が、横切る垂直方向に隣接する任意の2つセンサ画素のうち、それぞれ第1のセンサ画素および第2のセンサ画素と定義する。図10Bは、センサ画素の配列と直線1001の関係を示す図である。ここで、直線1001は、垂直方向に隣接するセンサ画素1051とセンサ画素1052を通るので、センサ画素1051を第1のセンサ画素、センサ画素1052を第2のセンサ画素とみなすことができる。点1054は、センサ画素1051の中心1053を通り水平方向に平行な直線1002と直線1001との交点であり、点1056は、センサ画素1052の中心1055を通り水平方向に平行な直線1003と直線1001の交点である。このとき、上記の条件1は、交点1054と交点1056の水平方向距離1004(d’’)が、センサ画素ピッチPの1/4倍以上3/4倍以下であるという条件と等しい。
以上の説明では、縦縞に起因するモアレを認識しにくくするための構成について説明したが、横縞に起因するモアレを認識しづらくするためには、上記の条件において水平方向と垂直方向を入れ替えて解釈すればよい。
(実施形態3)
実施形態3に係る撮像装置について図11、図12を用いて説明する。
11Aは、本実施形態に係る結像光学系2と電子撮像素子4の構成図を示す。実施形態3では、イメージファイバ束3の構成が実施形態1,2と異なる。イメージファイバ束3は正方形のファイバ画素を正方格子状に配列したものである。イメージファイバ束3の配列方向と電子撮像素子4の配列方向は、所定の角度だけずれている。すなわち、イメージファイバ束3は、配列方向が電子撮像素子4の配列方向と揃っている配置と比較して、光軸5に垂直な面内で所定の角度だけ回転させた配置にあると捉えることもできる。その他の構成及び作用は実施形態1,2と同様なので重複する説明は省略する。
11Bは、イメージファイバ束3と電子撮像素子4を結像光学系2側から見た図を示す。ファイバ画素ピッチ11は6.0μm、センサ画素ピッチ10は5.0μm、イメージファイバ束3の回転角14は、θ=24.6°に設定する。
このような構成のイメージファイバ束3についても、実施形態2で説明した条件を満たせば大誤差領域が発生せず、モアレが認識されにくいという効果を得ることができる。本
実施形態のイメージファイバ束3と電子撮像素子4の構成が、上記条件を満たすことを説明する。
11Cは、本実施形態に係るイメージファイバ束3の配列を示す。本実施形態での配列方向は第1配列方向32a、第2配列方向33aの2方向である。ここでは縦縞矩形チャートを撮影するので水平方向41とのなす角度が45度以上135度以下の配列方向が重要となる。第1配列方向32aは第1方向に対して傾きが90+θ度(=114.6度)であり45度以上135度以下である。これに対して、第2配列方向33aは第1方向に対して傾きがθ度(=24.6度)であり、45度未満である。よって、第1配列方向
32aと平行なファイバ画素の境界線に関して、実施形態2で説明した条件を満たせばよい。
12Aに、第1配列方向32aと平行なファイバ画素の境界線1101と、電子撮像素子4の画素の位置関係を示す。ファイバ画素の境界線1101は垂直方向に連続したセンサ画素43、44と重なる。このとき、センサ画素43における画素値の誤差は、センサ画素43の中心点43aを通り水平方向41に平行な直線と境界線1101との交点を通る垂直方向のファイバ画素境界1102がある場合と同じとみなせる。同様に、センサ画素44における画素値の誤差は、センサ画素44の中心点44aを通り水平方向41に平行な直線と境界線1101との交点を通る垂直方向のファイバ画素境界1103がある場合と同じとみなせる。したがって、この仮想的なファイバ画素境界1102と1103の水平方向の距離1104がセンサ画素ピッチの1/4倍以上3/4倍以下であるという条件を満たせば、撮影画像に大誤差領域が生じない。距離1104は、ファイバ画素ピッチPを用いてP×sinθと表せる。したがって、以下の不等式で表される条件を満たせば、大誤差領域が発生せず、電子撮像素子4の画素周期とイメージファイバ束3の画素周期の相違により発生するモアレが認識されにくい。
(条件2)1/4×P≦P×sinθ≦3/4×P
本実施形態では、P=6.0μm、P=5.0μm、θ=24.6°である。したがって、P×sinθ=2.50=1/2×Pとなり上記の条件2を満たす。すなわち、本実施形態の構成によれば、モアレを見づらくする効果が得られる。なお、上記の条件2を満たせば発明の効果が得られるが、1/3×P≦P×sinθ≦2/3×Pとすることがより好ましく、P×sinθ=1/2×Pとすることがより好ましい。本実施形態の構成では、この条件を満たすので好ましいといえる。
また、製造誤差等の理由によりθの値が24.6°から10°程度ずれた時にもP×sinθは0.30×P以上0.68×P以下の値に収まる。したがって、この程度の製造誤差が生じても上記の条件2を満たすので、モアレを見づらくするという効果を保てる。つまり本実施形態の構成は製造上も有利である。
以上、本実施形態の構成によって縦縞矩形チャートを撮影したときにモアレを見づらくする効果を得ていることを説明した。
次に、本実施形態の構成によって縦縞矩形チャートだけでなく、横縞矩形チャートを撮影した時にもモアレを見づらくする効果を得ていることを説明する。横縞矩形チャートを撮影した時には、電子撮像素子4の垂直方向を基準として考える必要がある。図11Cに示すように、第1配列方向32aと垂直方向のなす角度はθ(=24.6°)であり、45°より小さい。第2配列方向33aと垂直方向のなす角度は90−θ(65.4°)であり、45度以上である。したがって、第2配列方向33aと平行なファイバ画素の境界線に関して、実施形態2で説明した条件を満たせばよい。
12Bに、第2配列方向33aと平行なファイバ画素の境界線1105と、電子撮像素子4の画素の位置関係を示す。ファイバ画素の境界線1105は水平方向に連続したセンサ画素43、45と重なる。このとき、センサ画素43における画素値の誤差は、センサ画素43の中心点43aを通り垂直方向41’に平行な直線と境界線1105との交点を通る垂直方向のファイバ画素境界1106がある場合と同じとみなせる。同様に、センサ画素45における画素値の誤差は、センサ画素45の中心点45aを通り水平方向41’に平行な直線と境界線1105との交点を通る垂直方向のファイバ画素境界1107がある場合と同じとみなせる。したがって、この仮想的なファイバ画素境界1106と1107の水平方向の距離1108がセンサ画素ピッチの1/4倍以上3/4倍以下であるという条件を満たせば、撮影画像に大誤差領域が生じない。距離1108は、ファイバ画素ピッチPを用いてP×sinθと表せる。つまり、距離1108は、図12Aにおける距離1104等しい。したがって、上記の条件2を満たす場合は、縦縞のチャートのみ
ならず、横縞のチャートを撮影した時にもモアレを見づらくするという効果が得られる。
以上のように、本実施形態にかかる撮像装置1では電子撮像素子4の水平方向と垂直方向のどちらに対しても電子撮像素子4の画素周期とイメージファイバ束3の画素周期の相違により発生するモアレを見づらくすることが可能である。
本実施形態におけるイメージファイバ束3は、正方形のファイバ画素を正方格子状に配列したものであるが、イメージファイバ束3の構成はこれに限られない。例えば、ファイバ画素の形状は、正方形以外に、円や多角形などの形状であってよい。また、ファイバ画素の配列は、正方格子状の配列に限られず、六方格子状や斜方格子状の配列であってもよい。上記の説明では角度θを便宜的にイメージファイバ束3の回転角度として説明しているが、ファイバ画素の配列が正方格子状の配列以外の場合は、ファイバ画素の配列方向と水平方向(または垂直方向)とのなす角度と捉えるべきである。
(実施形態4)
実施形態4では、イメージファイバ束3の回転角14がθ=12.0°である点が、実施形態3と異なる。その他の構成及び作用は実施形態3と同様なので重複する説明は省略する。このとき、P×sinθ=0.25×Pとなるため、上記の条件2を満たす。したがって、実施形態3と同様に、モアレを見づらくする効果が得られる。
また、回転角14がθ=12.0°であるとθ=0°に近いため、イメージファイバ束3の配列方向と電子撮像素子4の配列方向が揃っている状態に近くなるため、アーティファクトが発生しにくくなるという利点がある。
(実施形態5)
実施形態5では、イメージファイバ束3の回転角14がθ=38.7°である点が、実施形態3と異なる。その他の構成及び作用は実施形態3と同様なので重複する説明は省略する。このとき、Pf×sinθ=0.75×Psとなるため、上記の条件2を満たす。したがって、実施形態3と同様に、モアレを見づらくする効果を得ている。
また、回転角14がθ=38.7°であるとθ=45°に近いため、電子撮像素子4の水平方向と垂直方向で撮影画像の見え方が同等に近くなるという利点がある。
1 撮像装置
2 結像光学系
3 イメージファイバ束
4 電子撮像素子

Claims (7)

  1. 第1の方向と該第1の方向に垂直な第2の方向とに配列された複数の撮像画素を含む撮像素子と、前記第1及び第2の方向に配列された複数のファイバ画素を含み、前記撮像素子に光を導くイメージファイバとを有する撮像装置であって、
    前記第1の方向において前記撮像画素のピッチと前記ファイバ画素のピッチは互いに異なり、
    前記複数のファイバ画素のうちの任意の注目画素に隣接するファイバ画素であって、該ファイバ画素の中心と前記注目画素の中心とを結ぶ直線の前記第1の方向に対する傾きが45度以上135度以下であるファイバ画素を隣接画素とし、
    前記注目画素の中心と前記隣接画素の中心とを結ぶ第1の直線を前記撮像素子に投影したときに、前記第1の直線が横切る撮像画素のうちのいずれかを第1の撮像画素、前記第2の方向において前記第1の撮像画素に隣接する撮像画素のいずれかを第2の撮像画素、とするとき、
    前記第1の撮像画素の中心を通り前記第1の方向に平行な直線と前記第1の直線との交点と、前記第2の撮像画素の中心を通り前記第1の方向に平行な直線と前記第1の直線との交点の間の前記第1の方向における距離は、前記撮像画素のピッチの1/4倍以上3/4倍以下であることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記距離は、前記撮像画素のピッチの1/3倍以上2/3倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記イメージファイバは、前記第1の方向に配列された複数のファイバ画素から成る画素列が前記第2の方向に配列された構成を有し、隣接する画素列同士においてファイバ画素の中心は前記第1の方向にずれており、
    前記ファイバ画素のピッチは、前記撮像画素のピッチの0.8倍以上1.2倍以下であり、
    前記隣接する画素列同士でのファイバ画素の中心の前記第1の方向におけるずれ量は、前記撮像画素のピッチの1/4倍以上3/4倍以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記イメージファイバは、前記第1の方向に配列された複数のファイバ画素から成る画素列が前記第2の方向に配列された構成を有し、隣接する画素列同士においてファイバ画素の中心は前記第1の方向にずれており、
    前記隣接する画素列同士でのファイバ画素の前記第1の方向における移動所定量は、前記ファイバ画素のピッチの1/4倍以上3/4倍以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 第1の方向と該第1の方向に垂直な第2の方向とに配列された複数の撮像画素を含む撮像素子と、第3の方向と該第3の方向に垂直な第4の方向に配列された複数のファイバ画素を含み、前記撮像素子に光を導くイメージファイバとを有する撮像装置であって、
    前記第3及び第4の方向の夫々は、前記第1及び第2の方向とは異なり、かつ前記第1及び第2の方向を含む面に平行であり、
    前記複数のファイバ画素のうちの任意の注目画素に隣接するファイバ画素であって、該ファイバ画素の中心と前記注目画素の中心とを結ぶ直線の前記第1の方向に対する傾きが45度以上135度以下であるファイバ画素を隣接画素とし、
    前記注目画素の中心と前記隣接画素の中心とを結ぶ第1の直線と前記第1の方向とがなす角をθ、前記第1の方向における前記撮像画素のピッチをP、前記第1の直線に沿った前記ファイバ画素のピッチをPとするとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
    1/4×P≦P×sinθ≦3/4×P
  6. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
    1/3×P≦P×sinθ≦2/3×P
  7. 前記複数のファイバ画素は、正方格子状又は六方格子状に配列されていることを特徴とする請求項又はに記載の撮像装置。
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