JP5310483B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の偏光フィルタ又は複数の色分解フィルタを配列した光透過フィルタを備え、被撮像物を撮像して画像信号を得る撮像装置に関する。
デジタルカメラ等において、被撮像物を撮像して得られた画像信号よりなる画像情報を、複数の波長帯域の画像情報に分解する撮像装置がある。
あるいは、デジタルカメラ等において、例えば不要な偏光成分を除去して被撮像物のコントラストを強調するために、被撮像物を撮像して得られた画像信号よりなる画像情報を、複数の偏光成分の画像情報に分解する撮像装置がある。
このような撮像装置においては、1種類の受光素子を配列してなる受光素子アレイを用い、複数の異なる偏光方向又は複数の異なる波長帯域を有する複数の種類の光に分解するものがある。
例えば、CCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)、CMOS(相補形金属酸化膜半導体:Complementary Metal Oxide Semiconductor)等よりなる受光素子アレイの前面に、互いに異なる特性の複数の光を透過する複数の種類の領域に分割された領域分割型のフィルタを配置した撮像装置がある。このような撮像装置では、受光素子から出力される画像信号データに対して信号処理を行って、異なる特性の複数の光透過フィルタを透過した複数の種類の受光素子が存在するかのように、複数の画像信号を得る。
また、例えば、CCD等よりなる受光素子アレイの前面に、領域分割偏光フィルタ、すなわち偏光方向の異なる偏光フィルタ(以下、「偏光フィルタ部」という。)を所定の配置パターンに従って配列した偏光フィルタを設置した撮像装置がある。このような撮像装置では、1つの被撮像物を撮像して得た1つの画像信号データを、偏光方向ごとに分離して複数の画像信号データを取得する。
また、CCD等よりなる受光素子アレイの前面に、領域分割分光フィルタ、すなわち、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の色分解フィルタのように、透過する光の帯域波長が異なる分光フィルタ(以下、「分光フィルタ部」という。)を、所定の配置パターンに従って配列したカラーフィルタを設置した撮像装置がある。このような撮像装置では、更にマイクロレンズを組合せ、カラー画像信号データを取得する。
上記した、マイクロレンズ、カラーフィルタ及び受光素子アレイを組み合わせた撮像装置においては、光線の入射角、フィルタ、マイクロレンズの微妙な位置ずれが生じる場合がある。位置ずれが生じると、あるフィルタを透過した光に隣のフィルタを透過した光が混入する現象(色シェーディング)が生じる。受光素子アレイの各受光素子(画素)の画像信号において上述した光の混入を補正するために、通常の色補正マトリクス処理の結果に対し、混入を除去するためのマトリクス処理をもう一度行うことを特徴とする撮像装置がある(例えば特許文献1参照)。
ところが、このような撮像装置の受光素子アレイにおける各受光素子(画素)の画像信号をマトリクス処理により復元する場合において、以下のような問題があった。
特許文献1では、フィルタが受光素子アレイに対して位置ずれしていない撮像装置について、隣のフィルタを透過した光が混入することによる光の混合を補正することを補正の対象としている。そのため、受光素子(画素)の位置によらない通常の色補正マトリクス処理の後段で、受光素子(画素)の位置座標の1次式で得られる係数をそのまま用いたマトリクス処理を行うことによって、補正が行われる。
ところが、領域分割偏光フィルタを用いる場合には、1画素以上のずれが生じることがある。このような大きなずれが生じているときは、受光素子(画素)の位置により、例えば縦方向又は横方向に隣接する受光素子(画素)の感度が同一となる等、マトリクス処理における加重和計算を行うための加重係数が受光素子(画素)の位置によって大きく異なることがある。そのため、受光素子(画素)の位置によらない固定パラメータを用いたマトリクス処理により補正を行うことはできない。
一方、領域分割偏光フィルタを用いる場合でも、受光素子(画素)の位置ごとに異なるパラメータを用いることにより、補正を行うことは可能である。例えば、受光素子(画素)ごとに異なる加重係数を用いることにより、領域分割フィルタの位置精度が悪い場合でも各受光素子(画素)の画像信号を補正して復元することができる。しかしながら、受光素子(画素)ごとに異なるパラメータ(加重係数)が必要になるため、これらのパラメータ(加重係数)を全て記憶するための大容量のメモリが必要になるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、受光素子アレイの各受光素子の画像信号をマトリクス処理により復元する場合において、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶することなく、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶する場合と同様の結果を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、被撮像物を撮像して画像信号を得る撮像装置において、受光素子が行方向及び列方向に二次元的に配列された受光素子アレイと、前記受光素子アレイの手前に設けられ、互いに光透過特性が異なる複数の種類の帯状の光透過部が、前記受光素子が配列する前記行方向及び前記列方向のいずれとも平行でない方向に沿って交互に配列されてなる光透過フィルタと、前記受光素子が出力した画像信号を入力して演算処理を行う演算処理部とを有し、前記演算処理部は、一の前記受光素子の位置を入力として、前記光透過部が配列した光透過部パターンの位置を表す第1のパラメータを生成する第1のパラメータ生成部と、前記第1のパラメータ生成部が出力した前記第1のパラメータを入力として、出力画像を生成するための第2のパラメータを生成する第2のパラメータ生成部と、前記一の前記受光素子が出力した画像信号と、前記第2のパラメータ生成部が出力した前記第2のパラメータとを入力として、前記出力画像を生成する画像生成部とを有することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る撮像装置において、前記第1のパラメータは、サブピクセル精度を有することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る撮像装置において、前記第1のパラメータは、前記一の前記受光素子の近傍における、前記受光素子が配列した受光素子パターンに対する前記光透過部パターンの相対位置を表し、前記第2のパラメータは、複数の前記受光素子が出力した前記画像信号から前記出力画像の前記一の前記受光素子に対応する画像信号を生成するための加重係数であり、前記画像生成部は、前記第2のパラメータを用いて前記複数の前記受光素子が出力した前記画像信号の加重和を求めることによって、前記出力画像を生成することを特徴とする。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記第1のパラメータ生成部は、前記受光素子ごとの前記第1のパラメータを記憶する記憶部と、入力する前記一の前記受光素子の位置に対応する前記第1のパラメータを選択して読み出す選択部とを有することを特徴とする。
第5の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記第1のパラメータ生成部は、複数の前記受光素子に対応する前記第1のパラメータを記憶する記憶部と、入力する前記一の前記受光素子の位置に対応する前記第1のパラメータを選択して読み出す選択部とを有することを特徴とする。
第6の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記第1のパラメータ生成部は、前記受光素子の位置と前記第1のパラメータとの間の関係式のパラメータである第3のパラメータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第3のパラメータを用いて、前記一の前記受光素子の位置に対応する前記第1のパラメータを計算する計算部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、受光素子アレイの各受光素子の画像信号をマトリクス処理により復元する場合において、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶することなく、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶する場合と同様の結果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の全体構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の領域分割偏光フィルタにおける偏光フィルタ部の配置パターンを示す図である。 偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置が、横方向(行方向)にずれた場合の配置を示す図である。 横方向(行方向)のずれ量と、特定の偏光フィルタ部が特定の受光素子と重なる面積の割合であるカバー率を示すグラフである。 配置パターンが市松模様である偏光フィルタ部が、受光素子に対して横方向(行方向)及び縦方向(列方向)に1/2(0.5)ずつずれている場合を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における信号処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における信号処理部の構成を示すブロック図である。 図7に示す信号処理部の第1のパラメータ生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置が実行する信号処理方法を説明する工程図である。 受光素子パターンに対する光透過部パターンのずれ量の変化を説明するための図である。 ずれ量を推定する計算を説明するための模式図である。 撮像装置の画面内のずれ量の分布の例を示す模式図である。 受光素子(画素)ごとのずれ量を記録する記録容量について説明するための模式図である。 ずれ量ごとに加重係数を記録することを説明するための模式図である。 比較例における撮像装置が実行する信号処理方法を説明する工程図である。 比較例において受光素子(画素)ごとのずれ量を記録する記録容量について説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の信号処理部の第1のパラメータ生成部の構成を示すブロック図である。 受光素子(画素)ごとのずれ量を記録する記録容量について説明するための模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る撮像装置の信号処理部の第1のパラメータ生成部の構成を示すブロック図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
(撮像装置)
図1から図6を参照し、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置を説明する。
本実施の形態に係る撮像装置は、1組の受光素子アレイと領域分割偏光フィルタを用いて被撮像物を1回撮像し、得られた画像信号データから縦偏光成分と横偏光成分の2つの画像信号データを復元するものである。
始めに、図1を参照し、本実施の形態の全体構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る撮像装置の全体構成を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る撮像装置50は、イメージセンサである受光素子アレイ1、領域分割偏光フィルタ2、結像光学系2a、信号処理部3、及び出力インタフェース部35を有する。結像光学系2aは、被写体の像をイメージセンサである受光素子アレイ1上に結像させる。
なお、領域分割偏光フィルタ2、及び信号処理部3は、本発明における光透過フィルタ、及び演算処理部のそれぞれに相当する。
イメージセンサである受光素子アレイ1は、受光素子が行方向及び列方向に二次元的に配列されてなる。受光素子アレイ1としては、CCDやMOS、CMOS等を用いることができる。領域分割偏光フィルタ2は、受光素子アレイ1に受光される光の光路上であって受光素子アレイ1の手前に設けられる。領域分割偏光フィルタ2は、受光素子アレイ1の表面に密着するように設けられていてもよい。領域分割偏光フィルタ2は、後述するような斜めストライプ型領域分割フィルタである。信号処理部3は、受光素子アレイ1から出力される画像信号データを入力し、領域分割されていない各偏光フィルタ単体を通過したのと同様な画像信号データを生成する。すなわち、信号処理部3は、受光素子アレイ1から出力される画像信号データに対して信号処理を行う。また、受光素子アレイ1は例えば640×480画素の解像度を有する。
結像光学系2aにより結像された像は、受光素子アレイ1の各受光素子の表面に設けられた領域分割偏光フィルタ2を透過して、受光素子アレイ1の各受光素子に入射する。受光素子アレイ1の出力する画像信号データは、各受光素子に入射する光量に比例し、そのままでは各偏光成分の画像(受光素子アレイ1の全面を各偏光成分を透過する光透過フィルタで覆った場合に出力する画像)とは異なる。しかし、受光素子アレイ1の出力する画像信号データを信号処理することにより、各偏光成分の画像を復元する。
(領域分割偏光フィルタ)
次に、図2を参照し、本実施の形態に係る撮像装置の領域分割偏光フィルタについて説明する。図2は、本実施の形態に係る撮像装置の領域分割偏光フィルタにおける偏光フィルタ部の配置パターンを示す図である。なお、本実施の形態に係る偏光フィルタ部は、本発明における光透過部に相当する。
領域分割偏光フィルタ2は、偏光方向が互いに異なる光を透過する複数の種類の帯状の偏光フィルタ部を有する。具体的には、図2に示すように、領域分割偏光フィルタ2は、透過する偏光方向が互いに90°異なる光を透過する複数の種類の帯状の偏光フィルタ部21、22を有する。図2における2種類の斜めの帯が、縦方向及び横方向のそれぞれに対応する2種類の偏光フィルタ部21、22を示す。2種類の帯状の偏光フィルタ部21、22は、幅方向に沿って交互に配列されている。本実施の形態では、一例として、偏光フィルタ部21を、偏光方向が縦方向である縦偏光フィルタ部21とし、偏光フィルタ部22を、偏光方向が横方向である横偏光フィルタ部22とすることができる。
なお、本実施の形態に示す一例のように偏光フィルタ部が2種類である場合、その種類をA、Bで表記すると、「交互に配列する」とは、A、B、A、B、A、B・・・の順番に繰返し配列することを意味する。
また、領域分割偏光フィルタは、それぞれ縦偏光又は横偏光を透過する2種類の偏光フィルタ部が配列する構成に限られるものではなく、偏光方向が異なる3種類以上の偏光フィルタ部が配列する構成であってもよい。3種類の偏光フィルタ部が配列する場合、その3種類をA、B、Cで表記すると、「交互に配列する」とは、A、B、C、A、B、C、A、B、C・・・の順番に繰返し配列することを意味する。
また、領域分割偏光フィルタ2は、受光素子アレイ1に対する相対位置が位置ずれしていない場合には、図2に示すように、縦横に格子状に配列する正方形である各受光素子10(又は各受光素子10の受光部)に対して下記に説明するような所定の位置関係を有するように設置される。
具体的には、縦偏光フィルタ部21、横偏光フィルタ部22は、図2における横方向に1受光素子分(1画素分)の幅に等しい幅寸法を有する。すなわち、受光素子10が配列する行方向に沿う縦偏光フィルタ部21、横偏光フィルタ部22の幅寸法は、行方向に沿う受光素子10の幅寸法に略等しい。また、縦偏光フィルタ部21、横偏光フィルタ部22は、図2における縦方向に2画素分の幅寸法に等しい幅寸法を有する。すなわち、受光素子10が配列する列方向に沿う各偏光フィルタ部の幅寸法は、列方向に沿う受光素子10の幅寸法の略2倍である。従って、領域分割偏光フィルタの各偏光フィルタ部同士の境界線の傾きは2、すなわち、横方向に1受光素子分(1画素分)進む間に縦方向に2受光素子分(2画素分)変化する角度を有する斜めに傾いた帯状の形状を有する。
すなわち、帯状の偏光フィルタ部が配列配置される配置パターンは、斜めストライプパターンであり、帯状の偏光フィルタ部が配列する配列方向である幅方向は、受光素子が配列する横方向(行方向)及び縦方向(列方向)のいずれとも平行でない。
なお、本実施の形態において、行方向及び列方向は、それぞれ二次元に配列する2つの配列方向のうち一方及び他方を表すものであって、特に区別されるものではない。従って、本実施の形態は、行方向と列方向を取り替えて90度回転させた配置を含む。すなわち、「横方向(行方向)」及び「縦方向(列方向)」を、それぞれ「縦方向(行方向)」及び「横方向(列方向)」とした場合を含む。
次に、図3及び図4を参照し、本実施の形態における領域分割偏光フィルタにおける偏光フィルタ部の配置パターンが、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置の位置ずれが生じた場合にも、その位置ずれの影響を受け難いことを説明する。
図3は、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置が、横方向(行方向)にずれた場合の配置を示す図である。図4は、横方向(行方向)のずれ量と、特定の偏光フィルタ部が特定の受光素子と重なる面積の割合であるカバー率を示すグラフである。具体的には、縦偏光フィルタ部が特定の受光素子と重なるカバー率を示す。
図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)は、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置のずれ量をdとしたときに、dが、横方向(行方向)にそれぞれ0画素分、1/4画素分(0.25画素分)、1/2画素分(0.5画素分)、3/4画素分(0.75画素分)となる配置を示す。図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)では、簡単のため、2行2列に配列された4つの受光素子11〜14と、その4つの受光素子11〜14に重なる縦偏光フィルタ部21、横偏光フィルタ部22のみを示す。また、図3(a)における点線IIで囲まれた範囲は、図2における点線Iで囲まれた範囲に相当する。また、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)では、視やすいように、縦偏光フィルタ部21のみハッチングを行い、横偏光フィルタ部22にはハッチングを行っていない。
最初に、4つの受光素子11〜14を代表し、受光素子14、12について、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)を参照し、受光素子14、12が縦偏光フィルタ部21と重なる面積の割合であるカバー率について説明する。
偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置のずれ量dが0の場合(図3(a)に示す場合)、受光素子14、12の縦偏光フィルタ部21によるカバー率の割合は、0.75、0.25である。また、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置のずれ量dが1/4(0.25)の場合(図3(b)に示す場合)、受光素子14、12の縦偏光フィルタ部21によるカバー率は0.875、0.5である。また、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置のずれ量dが1/2(0.5)の場合(図3(c)に示す場合)、受光素子14、12の縦偏光フィルタ部21によるカバー率は0.75、0.75である。また、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置のずれ量dが3/4の場合(図3(d)に示す場合)、受光素子14、12の縦偏光フィルタ部21によるカバー率は0.5、0.875である。
以上のカバー率の変化を、ずれ量dの連続的な変化に対して表したものが図4である。図4において、横軸は、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置の横方向(行方向)に沿うずれ量d(単位は一つの受光素子の横方向(行方向)の幅)を示す。また、縦軸は、1つの受光素子の縦偏光フィルタ部21によるカバー率を示す。また、図4において、符号を付したように、破線で示す曲線C1、実線で示す曲線C2、一点鎖線で示す曲線C3、点線で示す曲線C4のそれぞれが、図3(a)に示す受光素子11、12、13、14のそれぞれに対応する。
図4を参照し、受光素子11、12、13、14のうち、受光素子14、12について、ずれ量と縦偏光フィルタ部によるカバー率の関係について説明する。
図4に示すように、ずれ量dが0から0.5の範囲では、曲線C4は、縦偏光フィルタ部21によるカバー率が0.75以上の範囲にあり、受光素子14の面積の75%以上が縦偏光フィルタ部21でカバーされる。また、ずれ量dが0.5以上1.0以下の範囲では、曲線C4は、右肩下がりの直線であり、ずれ量dの増加に伴って、受光素子14の縦偏光フィルタ部21によるカバー率は低下する。その代わりに、ずれ量dが0.5以上1.0以下の範囲では、曲線C2が、縦偏光フィルタ部21によるカバー率が0.75以上の範囲にあり、受光素子12の縦偏光フィルタ部21によるカバー率が75%以上となる。ずれ量dが1.0以上2.0以下の範囲における曲線C4、C2は、ずれ量dが0以上1.0以下の範囲における曲線C4、C2を、縦偏光フィルタ部21によるカバー率が0.5となる水平線を対称中心として上下反転させた形状を有している。しかし、受光素子14、12において縦偏光フィルタ部21でカバーされない部分は、横偏光フィルタ部22でカバーされる面積であるため、ずれ量dが1.0以上2.0以下の範囲では、横偏光フィルタ部22のカバー率が75%以上となる。
すなわち、上下に隣接する2つの受光素子14、12に注目すると、上側の受光素子12が縦偏光フィルタ部21及び横偏光フィルタ部22にそれぞれ半分ずつカバーされるような配置(ずれ量dが0.25)では、下側の受光素子14が一方の偏光フィルタ部である縦偏光フィルタ部21に略全面に亘りカバーされる。逆に下側の受光素子14が縦偏光フィルタ部21及び横偏光フィルタ部22にそれぞれ半分ずつカバーされるような配置(ずれ量dが0.75)では、上側の受光素子12が一方の偏光フィルタ部である縦偏光フィルタ部21に略全面に亘りカバーされる。さらに左右の画素に注目すると、偏光フィルタ部の幅が1素子分であるため、右隣の受光素子は左隣の受光素子と反対の種類の偏光フィルタ部に関して同じカバー率を有する。従って、縦横2画素ずつ(2行2列)計4画素の近傍領域を考えると、任意のずれ量dに対して、4画素中の1画素は縦偏光フィルタ部21に略全面に亘りカバーされ(カバー率0.75以上)、他の1画素は横偏光フィルタ部22に略全面に亘りカバーされる(カバー率0.75以上)。
一方、領域分割偏光フィルタの配置パターンが他の場合は、このような効果は得られない。例えば、市松模様の場合について、図5を参照し、本実施の形態と比較する。図5は、配置パターンが市松模様である偏光フィルタ部が、受光素子に対して横方向(行方向)及び縦方向(列方向)に1/2(0.5)ずつずれている場合を示す図である。
図5に示すように、横方向(行方向)及び縦方向(列方向)に例えば6μmの幅寸法を有する受光素子アレイにおいて、偏光フィルタ部の受光素子に対する相対的な位置関係が縦横に3μm(すなわち1/2画素分)ずれた場合について考える。図5においては、4つの受光素子111、112、113、114と、4つの偏光フィルタ部のみを示す。4つの偏光フィルタ部とは、縦偏光フィルタ部121a、121b、横偏光フィルタ部122a、122bである。このような状態では、例えば受光素子114の受光する光は、4つの偏光フィルタ部121a、121b、122a、122bを透過した光を平均したものとなってしまい、どのような偏光方向の光を入射した場合にも、受光素子114の出力は略等しくなるため、偏光に関する情報を得ることができない。受光素子アレイ及び偏光フィルタにおいては、このような相対的な位置関係が横方向(行方向)及び縦方向(列方向)に繰り返されるため、受光素子114以外の全ての受光素子においても、受光素子が受光する光が4つの偏光フィルタ部を透過した光を平均したものとなってしまい、偏光に関する情報を得ることができない。
上記したのと対照的に、本実施の形態では、受光素子と偏光フィルタとの相対的な位置関係はいずれのずれ量によりずれていたとしても、縦横2画素ずつ計4画素の近傍領域における全ての受光素子において、縦偏光フィルタ部によるカバー率又は横偏光フィルタ部によるカバー率が同じ値になることはない。従って、入射する光の偏光方向に変化があった場合、4画素の出力の組み合わせには、必ず変化が生ずることになるため、偏光に関する情報を得ることができる。
なお、偏光フィルタ部の境界の受光素子の境界に対する傾きは2以外の値としてもよいが、傾きが2で、かつ、横方向のフィルタ幅が1画素分の場合、縦方向のフィルタ幅は2画素分となり、縦方向2画素ごと同じ配置の繰り返しになる。近傍範囲を狭くすることができ、実質的な解像度の低下を防止することができ、また後述する演算処理部において必要な演算量を低減することができる。
また、上記においては、領域分割偏光フィルタが受光素子アレイに対して横方向(行方向)にずれた場合について説明したが、領域分割偏光フィルタが受光素子アレイに対して縦方向(列方向)にずれた場合についても、全く同様な配置として表される。
また、小角度で回転してずれた場合についても、近傍領域においては平行移動として近似することができるため、上記した場合と全く同様に説明することができる。
(信号処理方法)
次に、図6から図8を参照し、上記の配置パターンで得られる画像信号データから、各フィルタ成分による単独画像信号データを復元するための信号処理方法について説明する。図6及び図7は、本実施の形態に係る撮像装置における信号処理部の構成を示すブロック図である。図8は、図7に示す信号処理部の第1のパラメータ生成部の構成を示すブロック図である。
前述したように、帯状の偏光フィルタ部が配列配置される配置パターンは、斜めストライプパターンである。すなわち、帯状の偏光フィルタ部が配列配置される配置パターンは、斜めストライプパターンであり、帯状の偏光フィルタ部が配列する配列方向である幅方向は、受光素子が配列する横方向(行方向)及び縦方向(列方向)のいずれとも平行でない。
このような斜めストライプの偏光フィルタ部の配置パターンを採用することにより、偏光フィルタと受光素子アレイに対する相対位置に位置ずれがあった場合に偏光情報を得ることができなくなることを防止することができる。
しかしながら、このような斜めストライプの偏光フィルタ部の配置パターンにおいては、1つの偏光フィルタ部と1つの受光素子とが1対1に対応しておらず、複数の偏光フィルタ部が1つの受光素子に対応している。そのため、このままでは、各偏光フィルタ部を透過した透過光の成分のみからなる画像信号データを得ることができない。
そこで、以下に説明するような、信号処理方法を行い、斜めストライプの偏光フィルタ部の配置パターンを用いて被撮像物を撮像して得た画像信号データから、異なる種類の偏光フィルタ部に対応する複数の種類の画像信号データを復元する。具体的には、注目する受光素子(画素)近傍の複数の受光素子(画素)について、その受光素子(画素)から出力される画像信号に対し、偏光フィルタ部の配置パターンに応じて予め決められた加重係数を用いて加重和演算を行う。その演算結果が、その受光素子(画素)における縦偏光成分又は横偏光成分(p偏光成分又はs偏光成分)となる。
なお、以下では、p偏光が縦偏光の意味を含み、s偏光が横偏光の意味を含む場合がある。
図6に示すように、信号処理部3は、CPU31、DRAM32、フラッシュメモリ33等の不揮発性メモリ、画像データ入力インタフェース34を有する。信号処理部3は、不揮発性メモリに記録されたプログラムをCPU31やDRAM32を用いて実行する。これにより、受光素子アレイ1から画像データ入力インタフェース34を経由して入力される画像データに対して、以下に述べる信号処理演算を実行し、演算処理結果を出力インタフェース部35へ送る。
ここでは、CPU31上のソフトウェアを用いて信号処理を実行するが、演算処理回路をハードウェアとして設計してもよい。
図7に示すように、信号処理部3は、パラメータ生成部4及び画像生成部5を有する。
パラメータ生成部4は、画素選択部41及び係数生成部42を有する。画像選択部41は、例えば互いに隣接する2×2=4個である複数の受光素子(画素)を選択し、その複数の受光素子(画素)の各受光素子(画素)の画像信号であるI、I、I、Iを取得する。係数生成部42は、複数の受光素子(画素)が出力した画像信号データから出力画像を復元するために必要となる、受光素子(画素)の位置(i,j)に対応する画像信号を生成するための加重係数(Wp0、Wp1、Wp2、Wp3、Ws0、Ws1、Ws2、Ws3)を生成する。
画像生成部5は、複数の受光素子(画素)が出力した画像信号と、係数生成部42が出力した加重係数とを入力として、加重係数を用いて複数の受光素子(画素)が出力した画像信号の加重和を求めることによって、出力画像の成分画素値であるpi,j、si,jを生成する。
図8に示すように、パラメータ生成部4の係数生成部42は、第1のパラメータ生成部43及び第2のパラメータ生成部44を有する。
第1のパラメータ生成部43は、ずれ量選択部45及びずれ量記憶部46を有する。第1のパラメータ生成部43は、一の受光素子の位置を入力として、一の受光素子の近傍における、受光素子が配列配置した配置パターンに対する偏光フィルタ部が配列配置した配置パターンのずれ量を表す第1のパラメータを生成する。ずれ量選択部45は、入力する一の受光素子の位置に対応する第1のパラメータを選択して読み出す。ずれ量記憶部46は、受光素子ごとの第1のパラメータを記憶する。
第2のパラメータ生成部44は、係数選択部47及び係数記憶部48を有する。第2のパラメータ生成部44は、第1のパラメータ生成部43が出力した第1のパラメータを入力として、一の受光素子の近傍における複数の受光素子が出力した画像信号から出力画像の一の受光素子に対応する画像信号を生成するための加重係数である第2のパラメータを生成する。
なお、ずれ量選択部45及びずれ量記憶部46は、それぞれ本発明における選択部及び記憶部に相当する。また、上記した受光素子が配列配置した配置パターンは、本発明における受光素子が配列した受光素子パターンに相当する。また、上記した偏光フィルタ部が配列配置した配置パターンは、本発明における光透過部が配列した光透過部パターンに相当する。また、受光素子が配列配置した配置パターンに対する偏光フィルタ部が配列配置した配置パターンのずれ量とは、本発明における受光素子が配列した受光素子パターンに対する光透過部が配列した光透過部パターンの相対位置に相当する。
また、受光素子が配列配置した配置パターンと、偏光フィルタ部が配列配置した配置パターンとを区別するため、以下では、受光素子が配列配置した配置パターンに代え、受光素子が配列した受光素子パターンという。また、偏光フィルタ部が配列配置した配置パターンに代え、光透過部が配列した光透過部パターンという。
次に、図9から図14を参照し、信号処理方法について本実施の形態に係る撮像装置が実行する信号処理方法を説明する。図9は、本実施の形態に係る撮像装置が実行する信号処理方法を説明する工程図である。図10は、受光素子パターンに対する光透過部パターンのずれ量の変化を説明するための図である。図11は、ずれ量を推定する計算を説明するための模式図である。図12は、撮像装置の画面内のずれ量の分布の例を示す模式図である。図13は、受光素子(画素)ごとのずれ量を記録する記録容量について説明するための模式図である。図14は、ずれ量ごとに加重係数を記録することを説明するための模式図である。
図9に示すように、本実施の形態に係る信号処理方法は、感度計測ステップ(ステップS11)と、ずれ量計算ステップ(ステップS12)と、加重係数計算ステップ(ステップS13)と、画像信号データ取得ステップ(ステップS14)と、加重和演算ステップ(ステップS15)と、画像信号データ復元ステップ(ステップS16)を有する。
本実施の形態に係る信号処理方法においては、予めステップS11からステップS13を実行しておき、被撮像物を撮像する際には、ステップS14からステップS16を実行する。
上記したように、予めステップS11である感度計測ステップを行う。ステップS11では、縦方向の偏光成分のみの偏光又は横方向の偏光成分のみの偏光(縦横100%偏光)を平面照明等により照射して撮像し、受光素子アレイの各受光素子から出力された画像信号データを信号処理部が取得する。
予め、受光素子アレイの表面に領域分割偏光フィルタが取り付けられたものを用意する。具体的には、例えば、受光素子アレイの表面に、領域分割偏光フィルタを接着することによって、取り付ける。このとき、受光素子アレイの各受光素子に対する領域分割偏光フィルタの各偏光フィルタ部の境界の角度を含めた相対位置は、凡そ一致していればよく、精密な位置合わせをする必要はない。このような受光素子アレイの表面に領域分割偏光フィルタが取り付けられたものを、信号処理部、出力インタフェース部と組み合わせ、本実施の形態に係る撮像装置を準備する。
次に、受光素子アレイ全体に一様な強度の100%縦偏光の光を照射し、その時の受光素子アレイの各受光素子の出力値を参照画像信号データRI1として記録する。続けて、同様に、受光素子アレイ全体に一様な強度の100%横偏光の光を照射し、参照画像信号データRI2として記録する。
ここで、参照画像信号データRI1、RI2の各受光素子(画素)における成分は、各受光素子(画素)での縦偏光に対する感度及び横偏光に対する感度のそれぞれに比例している。また、その縦偏光に対する感度及び横偏光に対する感度は、主として各受光素子(画素)における縦偏光フィルタ及び横偏光フィルタのそれぞれのカバー率によって決定されるものであり、受光素子アレイに領域分割偏光フィルタを接着して固定した後では、変動することはない。
また、入射光が受光素子アレイ及び領域分割偏光フィルタの表面に垂直に入射しない場合等において、前述した縦偏光及び横偏光に代え、入射面内で振動する光の成分であるp偏光と、入射面内に垂直に振動する光の成分であるs偏光とを用いてもよい。すなわち、ステップS11において、p偏光又はs偏光を照射して撮像し、各受光素子(画素)でのp偏光に対する感度及びs偏光に対する感度のそれぞれに比例する成分を有する参照画像信号データRI1、RI2を得るようにしてもよい。
次に、ステップS12であるずれ量計算ステップを行う。ステップS12では、信号処理部が取得した画像信号データから受光素子パターンに対する光透過部パターンのずれ量を計算する。具体的には、複数の受光素子(画素)における画像信号データのパターンと、予め種々のずれ量に対応して得られる理想の画像信号データのパターンとの相関係数を計算し、最も相関係数の高い理想の画像信号データに基づいて、ずれ量を推定する。ここで、受光素子パターンに対する光透過部パターンのずれ量とは、前述したように、受光素子パターンに対する光透過部パターンの相対位置を意味する。
ステップS12の計算を行うために、予め種々のずれ量に対応して得られる理想の画像信号データを計算しておく。図10(a)から図10(e)に、その種々のずれ量の場合における受光素子パターンと光透過部パターンとの関係を示す。
なお、図10(a)から図10(e)では、図3と同様に、受光素子パターンは、2行2列に配列された4つの受光素子11〜14よりなり、光透過部パターンは、2種類の帯状の偏光フィルタ部21、22よりなる。また、偏光フィルタ部21を縦線ハッチングで示す。
図10(a)は、ずれ量dが0の場合を示す。この場合、左上の受光素子11では、偏光フィルタ部21(縦線ハッチングで示す領域)に75%カバーされ、偏光フィルタ部22(ハッチングのない領域)に25%カバーされる。ここで、縦偏光の光は偏光フィルタ部21では100%透過し、偏光フィルタ部22では100%遮断されると仮定すると、左上の受光素子11では、縦偏光の光は25%だけ透過し、この受光素子(画素)の縦偏光感度は25%となる。このように各受光素子(画素)における偏光フィルタ部21、22のカバー率から、各偏光成分に対応する理想の感度を予想することができる。
図10(b)、図10(c)、図10(d)及び図10(e)は、それぞれずれ量dが1/4、1/2、1及び2の場合を示す。この図の右側に示すような、偏光フィルタ部21、22のカバー率から計算で求めた各受光素子(画素)の画像信号データのパターンを理想感度パターンという。
上記したように予め理想感度パターンを求めた後、図11に示すように、各受光素子(画素)における画像信号データのパターンと、理想感度パターンとの相関係数を計算し、最も相関係数の高い理想感度パターンを求める。このようにして各受光素子(画素)の位置でのずれ量の推定値が得られる。
図12に、ずれ量の推定値の分布を示す。図12の太線で囲んだ斜めの面が、640×480画素のイメージセンサの各画素位置(i,j)でのずれ量di,jを表す。図12では平面が2つに分割しているが、これはずれ量を0以上2以下の範囲で表現しているためである。従って、ずれ量として負の値を許せば、図中の太い破線で示すように、一続きの面となる。また、推定したずれ量の誤差を低減するため、適当な平面や曲面で近似してもよい。
領域分割フィルタ全体の回転、又は領域分割フィルタの各光透過部の縦方向又は横方向の幅寸法であるピッチのずれが存在する場合には、図12に示すように、ずれ量di,jの分布形状は平面となる。また、フィルタ自身の歪み、又は入射光線の傾き等の影響により、ずれ量di,jの分布形状が曲面になる可能性もある。しかし、いずれの場合でも、ずれ量di,jは、近隣の受光素子(画素)との間で大きな差がなく、かつ、受光素子アレイ全体(画面全体)ではある程度の差が生じるため、ずれ量di,jの分布形状は、なめらかな斜面となる。
本実施の形態では、このようにして得られるずれ量di,jを、受光素子(画素)の個数分記録する。例えば受光素子アレイの受光素子(画素)数を640×480画素とし、受光素子(画素)ごとにずれ量di,jを1/256画素単位(8bit)で表現する場合、必要な記録容量は、図13に示すように、640×480×1=307200byteである。
ここで、ずれ量di,jの推定値は、前述したように、予め異なるずれ量に対応して計算しておいた理想感度パターンのうち、画像信号データのパターンとの相関係数が最大値となるような理想感度パターンを求めることによって得られる。従って、理想感度パターンを所望の間隔例えば1/256画素単位で予め計算しておくことにより、ずれ量を同じ1/256画素単位の精度で求めることができる。その結果、ずれ量を表す第1のパラメータは、サブピクセル精度を有する。
ずれ量と(面積)カバー率との関係は、図4に示すように、ずれ量1画素分の間に大きく変化する。次のステップ(ステップS13)でずれ量から求める加重係数も、(面積)カバー率に応じて変化するため、同様にずれ量1画素分の間に大きく変化する。従って、ステップS12で求めるずれ量については、画素単位より細い精度であることが望ましい。
次に、ステップS13である加重係数計算ステップを行う。ステップS13では、ステップS12で得られたずれ量から各受光素子に対応する加重係数を計算し、計算した加重係数を記憶部に記録する。加重係数の計算は、式(5)を用いて後述するような方法により行う。また、記憶部として、前述したフラッシュメモリ33等の不揮発性メモリに記録することができる。
ずれ量を量子化し、それぞれのずれ量に対応して必要な数の加重係数を記憶部に記録する。図14に示すように、一周期分の2画素分を256分割、1/128画素ごとに4×2個の係数を記録するものとする。図14に示す例では、加重係数1個に対し1byteのデータを想定している。しかし、このデータ量は、出力画像に要求される精度や使用するイメージセンサのノイズ特性等に応じて、適宜変更することができる。
記憶部に記録される加重係数は、予めそれぞれの理想感度パターンに対応して、式(5)を用いて後述するような擬似逆行列を計算しておくことにより決定する。その場合、理想感度パターンは、実際に利用する偏光フィルタの透過率や、あるいは領域境界での回りこみの影響なども計測して決定することが望ましい。
このようにして、予めステップS11からステップS13を行って加重係数を計算し記録した後、実際の撮像時に、ステップS14からステップS17を行う。
始めに、ステップS14である画像信号データ取得ステップを行う。ステップS14では、被撮像物を撮像し、画像信号データを取得する。
次に、ステップS15である加重和演算ステップを行う。ステップS15では、取得した画像信号データに対して予め記録された加重係数を用いて加重和を求める演算処理を行う。
入射光の縦偏光成分をL、横偏光成分をL、受光素子iでの縦偏光成分の感度をavi、横偏光成分の感度をahiとする。領域分割偏光フィルタを透過して受光素子iに入射する入射光の強度Iは、
=aVi+ahi (1)
である。
ここで、隣接する2行2列の受光素子の位置に同じ光が入射するものとすると、それら4つの受光素子11〜14について式(1)が成り立ち、以下のようにまとめて表すことができる。
Figure 0005310483
また、式(2)において、左辺をI、右辺の2つのテンソルを順にM、Lとすると、式(2)は、式(3)のように表すことができる。
I=ML (3)
ここで、入射光の入射強度Iは、受光素子アレイの出力する画像信号として取得することができる。また、各受光素子iの縦横偏光成分感度(avi、ahi)は、ステップS11で測定した値を利用すれば既知である。また、入射光の偏光成分L、Lだけが未知量となる。
式(3)は、未知量L、Lの個数より制約条件の数が多い連立一次方程式であり、このような問題は、行列Mの擬似逆行列Mを用いることにより、式(3)から以下のように解くことができる。
L=MI (4)
ただし、
=(MM)−1 (5)
偏光フィルタ部の受光素子に対する相対位置のずれ量によっては、参照する2行2列の画素の領域内に、隣接する画素同士でフィルタ領域のカバー率が50%に近くなる場合、すなわち偏光情報が比較的得にくい場合も存在する。しかしながら、本実施の形態に係る演算処理方法を用いることにより、擬似逆行列により誤差を最小化するように、L、Lの解が求められる。
前述したように、ステップS13において、式(5)を用いて各受光素子に対応する加重係数であるテンソルMを計算し、計算したテンソルMを記録しておくことができる。これにより、ステップS15においては、2行2列の受光素子における画像信号データI=(I11、I12、I13、I14)の単純な加重和を求める演算を行うだけで、各受光素子(画素)の縦横偏光成分L=(L、L)を求めることができる。
式(5)の計算は、多少複雑である。しかしながら、式(5)の演算処理を、実際の撮像より前に、具体的にはカメラの製造時にカメラ外部の計算機などで一回だけ実行して結果だけ記録しておけばよいため、撮像時の処理速度には影響しない。
最後に、ステップS16である画像信号データ復元ステップを行う。ステップS16では、求めた加重和に基づいて画像信号データを復元し、復元した画像信号データを、出力インタフェース部へ送る。
次に、図15及び図16を参照し、比較例と比較することによって、本実施の形態に係る撮像装置において、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶することなく、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶する場合と同様の結果を得ることができる作用効果について説明する。図15は、比較例における撮像装置が実行する信号処理方法を説明する工程図である。図16は、比較例において受光素子(画素)ごとのずれ量を記録する記録容量について説明するための模式図である。
以下、比較例として、1受光素子(画素)ごとに加重係数全体を計算し記憶する場合について説明する。
図15に示すように、比較例としての信号処理方法は、感度計測ステップ(ステップS111)と、加重係数計算ステップ(ステップS112)と、画像信号データ取得ステップ(ステップS113)と、加重和演算ステップ(ステップS114)と、画像信号データ復元ステップ(ステップS115)を有する。すなわち、画素位置に基づいて加重係数を計算するというパラメータ生成処理は、加重係数計算ステップ(ステップS112)の1段階により行う。
この場合、本実施の形態と同様に640×480画素のイメージセンサを用い、縦偏光成分(又はp偏光成分)及び横偏光成分(又はs偏光成分)のそれぞれの成分を復元処理するために2×2=4画素の加重和を計算するものとすると、図16に示すように、640×480×4×2=2457600byteの記録容量を有する記憶部が必要となる。
一方、本実施の形態に係る信号処理方法では、画素位置に基づいて加重係数を計算するというパラメータ生成処理は、画素位置に基づいてずれ量を推定する(第1パラメータを生成する)ずれ量計算ステップ(ステップS12)と、推定したずれ量に基づいて加重係数を計算する加重係数計算ステップ(ステップS13)の2段階に分解して行う。信号処理部におけるずれ量計算ステップ(ステップS12)及び加重係数計算ステップ(ステップS13)の2つの処理を行う部分は、それぞれ第1のパラメータ生成部及び第2のパラメータ生成部に対応する。
加重係数の値は、受光素子(画素)の位置すなわち座標に応じて種々に変化する。しかし、加重係数の値は、座標自体によって直接的に決定されるものではなく、注目する受光素子(画素)の周辺における受光素子パターンに対する光透過部パターン(近傍4受光素子(画素)のps感度パターン)の相対位置によって決定される。そして、受光素子(画素)の位置によってこの受光素子パターンに対する光透過部パターンの相対位置が変化するために、加重係数の値は、受光素子(画素)の位置(座標)に応じて間接的に変化する。したがって、受光素子(画素)の位置座標から光透過部パターンの相対位置への変換、光透過部パターンの相対位置から加重係数への変換、という2段階の変換により、比較例と同等のパラメータ生成処理を実現することができる。
また、前述したように、この2段階の処理のために記憶部に必要な記録容量は、比較例において必要な記録容量に比べ、はるかに小さな容量である。前述した例では、本実施の形態で係数生成部に必要な記録容量は、640×480×1+256×4×2=309248byteであり、図16に示す比較例(640×480×4×2=2457600byte)の約13%である。
以上、本実施の形態に係る撮像装置によれば、受光素子パターンに対する光透過部パターンの相対位置(ずれ量)が同じであれば加重係数も等しくなることを利用する。そのため、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶することなく、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶する場合と同様の結果を得ることができる。また、各受光素子(画素)の位置においてずれ量di,jの分布形状が平面である場合には、各受光素子(画素)について1次元のずれ量のみを記憶すればよいので、より小さい記録容量で各受光素子(画素)におけるずれ量を記憶することができる。
なお、本実施の形態では、縦横2種類の偏光フィルタ部が交互に配列された領域分割偏光フィルタを用いた。しかし、偏光フィルタ部は縦横2種類に限定されるものではなく、互いに異なる3種類以上の偏光方向を有する偏光フィルタ部が順番に繰返し配列されてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図17及び図18を参照し、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置について説明する。
図17は、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部の第1のパラメータ生成部の構成を示すブロック図である。図18は、受光素子(画素)ごとのずれ量を記録する記録容量について説明するための模式図である。
本実施の形態に係る撮像装置は、イメージセンサの画面全体をブロック分割し、加重係数をブロックごとに記録する点で、第1の実施の形態に係る撮像装置と相違する。
本実施の形態に係る撮像装置のイメージセンサである受光素子アレイ1、領域分割偏光フィルタ2、結像光学系2a、及び出力インタフェース部35については、第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部3aの画像生成部5及びパラメータ生成部4の画素選択部41については、第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部3aのパラメータ生成部4における係数生成部42aの第2のパラメータ生成部44については、第1の実施の形態と同様である。
一方、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部3aのパラメータ生成部4における係数生成部42aの第1のパラメータ生成部43aは、第1の実施の形態と相違する。第1のパラメータ生成部43aは、第1の実施の形態と同様のずれ量選択部45及びずれ量記憶部46に加え、複数の受光素子(画素)よりなるブロックを選択するブロック選択部49を有する。従って、ずれ量記憶部46は、ブロック選択部49が選択する複数の受光素子に対応する第1のパラメータを記憶する。
なお、ずれ量選択部45及びずれ量記憶部46は、それぞれ本発明における選択部及び記憶部に相当する。
本実施の形態では、ずれ量記憶部46がずれ量を記憶する際に、図18に示すように、例えば8×8画素のブロックサイズよりなるブロックを用いる。受光素子(画素)の位置(i,j)をそれぞれブロックサイズである8で割る。すなわち、ずれ量を記録する記録容量を3ビット下位にシフトさせる。これにより、受光素子(画素)の位置(i,j)に対応するブロックを選択するためのブロック選択信号を生成する。
本実施の形態では、図18に示すように、(640/8)×(480/8)×1=80×60×1=4800byteの不揮発性メモリをずれ量記憶部46として、ずれ量を記録することができる。従って、本実施の形態で係数生成部に必要な記録容量は、(640/8)×(480/8)×1+256×4×2=6848byteであり、図16に示す比較例(640×480×4×2=2457600byte)の約0.3%以下である。
以上、本実施の形態に係る撮像装置によれば、受光素子パターンに対する光透過部パターンの相対位置(ずれ量)が同じであれば加重係数も等しくなることを利用する。そのため、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶することなく、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶する場合と同様の結果を得ることができる。また、全画素でなく、近傍領域ごとにずれ量を記憶するので、より小さい記録容量で各受光素子(画素)におけるずれ量を記憶することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図19を参照し、本発明の第3の実施の形態に係る撮像装置について説明する。
図19は、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部の第1のパラメータ生成部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る撮像装置は、受光素子の位置と第1のパラメータとの間の関係式のパラメータであるモデル係数のみを記録する点で、第1の実施の形態に係る撮像装置と相違する。
なお、モデル係数は、本発明における第3のパラメータに相当する。
本実施の形態に係る撮像装置のイメージセンサである受光素子アレイ1、領域分割偏光フィルタ2、結像光学系2a、及び出力インタフェース部35については、第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部3bの画像生成部5及びパラメータ生成部4の画素選択部41については、第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部3bのパラメータ生成部4の係数生成部42bの第2のパラメータ生成部44については、第1の実施の形態と同様である。
一方、本実施の形態に係る撮像装置の信号処理部3bのパラメータ生成部4における係数生成部42bの第1のパラメータ生成部43bは、第1の実施の形態と相違する。第1のパラメータ生成部43bは、ずれモデル係数記憶部45b、及びずれ量計算部46bを有する。ずれモデル係数記憶部45bは、受光素子の位置と第1のパラメータとの間の関係式のパラメータであるモデル係数を記憶する。ずれ量計算部46bは、ずれモデル係数記憶部45bに記憶されたモデル係数を用いて、一の受光素子の位置に対応する第1のパラメータを計算する。
なお、ずれモデル係数記憶部45b及びずれ量計算部46bは、それぞれ本発明における記憶部及び計算部に相当する。
本実施の形態では、第1の実施の形態において図12を用いて説明したずれ量di,jの分布形状であるデータをモデル近似する。例えば、
d=ax+by+c (6)
という平面で近似すれば、a、b、cという3つのモデル係数のみを記憶するだけで、受光素子(画素)ごとのずれ量を算出することができる。モデル係数a、b、cは、予めずれモデル係数記憶部45bに記憶しておく。
また、本実施の形態では、ずれ量計算部46bは、画素位置(i,j)に対し、
d=ai+bj+c (7)
という平面近似式を計算し、結果として、ずれ量di,jを得る。
以上、本実施の形態に係る撮像装置によれば、受光素子パターンに対する光透過部パターンの相対位置(ずれ量)が同じであれば加重係数も等しくなることを利用する。そのため、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶することなく、全受光素子(全画素)の係数を全て記憶する場合と同様の結果を得ることができる。また、画素位置座標から演算によりずれ量を生成するため、より小さい記憶容量で各受光素子(画素)におけるずれ量を記憶することができる。
なお、第1の実施の形態から第3の実施の形態に係る3種類の撮像装置及び信号処理方法を(a)から(c)で表すと、(a)から(c)において必要な記録容量は、(c)<(b)<(a)となり、第3の実施の形態が最も好ましい。また、(a)から(c)におけるデータの自由度としては(a)>(b)>(c)となり、第1の実施の形態が最も好ましい。例えば、ずれ量の発生原因が偏光フィルタの回転、ピッチずれのみの場合には、(c)の平面近似が最も好ましく、フィルタの歪みなど1次近似で対応できない分布を有する場合には、(a)及び(b)の方が精度が高くなり、より好ましい。従って、実際のずれ量の分布の状態や、記録容量の制約等に応じて、(a)から(c)のいずれかを適宜選択してもよい。
また、ステップS11においてズームや絞りを変更して参照画像を撮影し、これらに応じた加重係数等の各種パラメータを予め計算しておき、記録、参照してもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本発明の実施の形態では、光透過フィルタとして領域分割偏光フィルタを用いた場合について説明した。しかしながら、本発明は、領域分割偏光フィルタに代え、領域分割分光フィルタ、すなわち、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の色分解フィルタのように、透過する光の帯域波長が異なる分光フィルタを、所定の配置パターンに従って配列したカラーフィルタを設置した撮像装置にも適用することができる。この場合、受光素子アレイを用いてカラー画像信号データを取得することができる。
1 受光素子アレイ
2 領域分割偏光フィルタ
2a 結像光学系
3、3a、3b 信号処理部
4 パラメータ生成部
5 画像生成部
10、11〜14 受光素子
21 縦偏光フィルタ部
22 横偏光フィルタ部
31 CPU
32 DRAM
33 フラッシュメモリ
34 画像データ入力インタフェース
35 出力インタフェース部
41 画素選択部
42、42a、42b 係数生成部
43、43a、43b 第1のパラメータ生成部
44 第2のパラメータ生成部
45 ずれ量選択部
45b ずれモデル係数記憶部
46 ずれ量記憶部
46b ずれ量計算部
47 係数選択部
48 係数記憶部
49 ブロック選択部
50 撮像装置
特許4295149号公報

Claims (6)

  1. 被撮像物を撮像して画像信号を得る撮像装置において、
    受光素子が行方向及び列方向に二次元的に配列された受光素子アレイと、
    前記受光素子アレイの手前に設けられ、互いに光透過特性が異なる複数の種類の帯状の光透過部が、前記受光素子が配列する前記行方向及び前記列方向のいずれとも平行でない方向に沿って交互に配列されてなる光透過フィルタと、
    前記受光素子が出力した画像信号を入力して演算処理を行う演算処理部と
    を有し、
    前記演算処理部は、
    一の前記受光素子の位置を入力として、前記光透過部が配列した光透過部パターンの位置を表す第1のパラメータを生成する第1のパラメータ生成部と、
    前記第1のパラメータ生成部が出力した前記第1のパラメータを入力として、出力画像を生成するための第2のパラメータを生成する第2のパラメータ生成部と、
    前記一の前記受光素子が出力した画像信号と、前記第2のパラメータ生成部が出力した前記第2のパラメータとを入力として、前記出力画像を生成する画像生成部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1のパラメータは、サブピクセル精度を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1のパラメータは、前記一の前記受光素子の近傍における、前記受光素子が配列した受光素子パターンに対する前記光透過部パターンの相対位置を表し、
    前記第2のパラメータは、複数の前記受光素子が出力した前記画像信号から前記出力画像の前記一の前記受光素子に対応する画像信号を生成するための加重係数であり、
    前記画像生成部は、前記第2のパラメータを用いて前記複数の前記受光素子が出力した前記画像信号の加重和を求めることによって、前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1のパラメータ生成部は、
    前記受光素子ごとの前記第1のパラメータを記憶する記憶部と、
    入力する前記一の前記受光素子の位置に対応する前記第1のパラメータを選択して読み出す選択部と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記第1のパラメータ生成部は、
    複数の前記受光素子に対応する前記第1のパラメータを記憶する記憶部と、
    入力する前記一の前記受光素子の位置に対応する前記第1のパラメータを選択して読み出す選択部と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記第1のパラメータ生成部は、
    前記受光素子の位置と前記第1のパラメータとの間の関係式のパラメータである第3のパラメータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記第3のパラメータを用いて、前記一の前記受光素子の位置に対応する前記第1のパラメータを計算する計算部と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
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