JP5115068B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロレンズアレイを用いた撮像装置に関する。
従来、様々な撮像装置が提案され、開発されている。また、撮像して得られた撮像データに対し、所定の画像処理を施して出力するようにした撮像装置も提案されている。
例えば、特許文献1および非特許文献1には、「Light Field Photography」と呼ばれる手法を用いた撮像装置が提案されている。ここで、図12に、この手法を用いた従来の撮像装置100の概略構成について示す。この撮像装置100は、撮像レンズ110と、マイクロレンズアレイ120と、複数の画素が2次元配列した撮像素子130とを備えており、撮像レンズ110には、円形状の開口部101Aを有する開口絞り101が設けられている。また、一つのマイクロレンズに対して、複数の画素が割り当てられ、撮像素子から得られる撮像データが、受光面における光の強度分布に加えてその光の進行方向の情報をも含むようになっている。これにより、画像処理部において、任意の視点や方向(以下、単に視野という)、任意のフォーカスからの観察画像を再構築できるようになっている。
このような撮像装置100では、開口絞り101の開口部101Aを通る全ての光線がマイクロレンズアレイ120を介して撮像素子130上に受光されるため、撮像素子130上に受光される像(イメージ)は、開口部101Aの形状の相似形となる。従って、図13(A)に示したような、複数の円形状の受光イメージが撮像素子130上にマトリクス状に形成された撮像データが得られる。なお、図13(A)における領域Sについて、図13(B)に拡大して示す。
国際公開第06/039486号パンフレット Ren.Ng、他7名,「Light Field Photography with a Hand-Held Plenoptic Camera」,Stanford Tech Report CTSR 2005-02
しかしながら、図13(B)に示したように、円形状の開口部を有する開口絞りを用いた場合、撮像素子130上では、円形状の受光イメージ130D−1同士の間に受光されない画素領域(非受光領域130D−2)が生じてしまうという問題があった。このため、撮像画素を十分に利用することができなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、撮像画素の受光領域を増加させることが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の撮像装置は、撮像レンズ部と、この撮像レンズ部の開口絞りと、複数のマイクロレンズを2次元配列したマイクロレンズアレイ部と、受光した光に基づいて撮像データを生成する撮像素子と、開口絞りが正六角形を有し、複数のマイクロレンズは千鳥格子状に配置されているものである。
本発明の撮像装置では、撮像レンズの開口絞りが、正方形状または正六角形状の開口部を有することにより、マイクロレンズアレイ部を介して撮像素子上に受光されるイメージは、開口部の形状の相似形、すなわち正方形状あるいは正六角形状となる。よって、円形の開口部を有する従来の開口絞りを用いた場合に比べて、撮像素子において、複数のイメージが隙間なく密に形成され易くなる。
本発明の撮像装置によれば、撮像レンズの開口絞りが、正方形状または正六角形状の開口部を有するようにしたので、撮像素子上に受光されるイメージが正方形状または正六角形状となるため、円形の開口部を有する従来の開口絞りを用いた場合に比べて、撮像素子において、複数のイメージが隙間なく密に形成され易くなる。よって、撮像画素の受光領域を増加させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置(撮像装置1)の全体構成を表したものである。この撮像装置1は、被写体2を撮像して撮像データDoutを出力するものであり、被写体2の側から、開口絞り10と、撮像レンズ11と、マイクロレンズアレイ12と、撮像素子13と、画像処理部14と、撮像素子駆動部15と、制御部16とから構成されている。
開口絞り10は、撮像レンズ11の光学的な開口絞りである。この開口絞り10の詳細な構成については後述する。
撮像レンズ11は、被写体を撮像するためのメインレンズであり、例えば、ビデオカメラやスチルカメラ等で使用される一般的な撮像レンズにより構成される。
マイクロレンズアレイ12は、後述の複数のマイクロレンズが2次元配列したものであり、撮像レンズ11の焦点面(図中の符号f1は、撮像レンズ11の焦点距離を表している)に配置されている。このマイクロレンズアレイ12の具体的な構成については後述する。
撮像素子13は、マイクロレンズアレイ12からの光を受光して撮像データを生成するものであり、マイクロレンズアレイ12の焦点面(図中の符号f2は、マイクロレンズアレイ12の焦点距離を表している)に配置されている。この撮像素子13は、複数の画素Pをマトリクス状に2次元配列したものであり、画素Pは、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などにより構成されている。
このような撮像素子13の受光面(マイクロレンズアレイ12側の面)には、M×N(M,N:整数)個の撮像画素(画素P)がマトリクス状に配置され、複数の画素Pに対してマイクロレンズアレイ12内の1つのマイクロレンズが割り当てられるようになっている。この受光面上の画素Pの個数は、例えば、M×N=3720×2520=9374400個である。ここで、各マイクロレンズに割り当てられる画素数(m×n)は、後述する再構築画像の任意の視野での分解能となる。このため、これらm,nの値が大きくなるに従って、再構築画像の任意の視野、任意のフォーカスでの分解能が高くなる。一方、(M/m),(N/n)は、再構築画像の画素数(解像度)となる。このため、これら(M/m),(N/n)の値が大きくなるに従って、再構築画像の画素数が増加する。従って、再構築画像の任意の視野での分解能と画素数とはトレードオフの関係となるが、両者をできるだけ高い値で両立させることが望ましい。
画像処理部14は、撮像素子13で得られた撮像データに対して所定の画像処理を施し、撮像データDoutとして出力するものである。具体的には、例えば「Light Field Photography」と呼ばれる手法を用いた演算処理を行い、これにより任意の視野での観察画像を再構築できるようになっている。
撮像素子駆動部15は、撮像素子13を駆動してその受光動作の制御を行うものである。
制御部16は、画像処理部14、撮像素子駆動部15の動作を制御するものであり、例えばマイクロコンピュータなどにより構成される。
次に、図2を参照して、開口絞り10の具体的な構成について説明する。図2は、開口絞り10の概略構成を表す平面図である。
開口絞り10は、その開口部10Aの形状が、開口部10Aの中心点、すなわち光軸Z1に対して点対称となる図形、例えば正方形となっている。
また、開口部10Aが正方形状であることにより、光軸に対する回転角θの大きさによって、開口絞り10の有効径が変化する。また、これに伴って撮像レンズ11のFナンバーが変化することとなるが、開口絞り10の有効径が最も小さくなる方向BにおけるFナンバーが、後述のマイクロレンズのFナンバーと概ね等しくなるように構成されている。なお、本発明においては、これらのFナンバーが完全に同一である場合に限定されず、誤差等を含んでいてもよいものとする。
続いて、図3(A)および図3(B)を参照して、マイクロレンズアレイ12の具体的な構成について説明する。図3(A)および図3(B)は、マイクロレンズアレイ12の平面構成を表したものである。
マイクロレンズアレイ12は、図3(A)に示したように、複数のマイクロレンズ12−1をマトリクス状(正格子状)に配列したものである。マイクロレンズ12−1は、その平面形状が円形となっている。あるいは、図3(B)に示したように、正方形状のマイクロレンズ12−2がマトリクス状に配列した構成であってもよい。また、このようなマイクロレンズ12−1,12−2は、例えば液晶レンズ、液体レンズ、回折レンズなどにより構成されている。
次に、本実施の形態の撮像装置1の作用および効果について、図1〜図7を参照して説明する。但し、図4は撮像素子で受光される光線情報を説明するための図であり、図5は開口絞りの有効径が変化する様子を模式的に示した図である。また、図6は本実施の形態の撮像素子13における受光領域を表す図であり、図7はFナンバーの設定について説明するための図である。
まず、この撮像装置1の基本的な作用について図1〜図4を参照して説明する。撮像装置1では、撮像レンズ11による被写体2の像は、開口絞り10によってその光束が絞られ、マイクロレンズアレイ12上に結像する。そして、マイクロレンズアレイ12への入射光線がこのマイクロレンズアレイ12を介して撮像素子13で受光される。このとき、マイクロレンズアレイ12への入射光線は、その入射方向に応じて、撮像素子13の異なる位置で受光される。
ここで、撮像素子13で受光される光線について図4を参照して説明する。図4に示したように、撮像レンズ11の撮像レンズ面上において直交座標系(u,v)を、撮像素子13の撮像面上において直交座標系(x,y)をそれぞれ考え、撮像レンズ11の撮像レンズ面と撮像素子13の撮像面との距離をFとすると、図中に示したような撮像レンズ11および撮像素子13を通る光線L1は、4次元関数L(x,y,u,v)で表されるため、光線の位置情報に加え、光線の進行方向が保持された状態で撮像素子13に記録される。すなわち、各マイクロレンズに割り当てられた複数の画素の配置によって光線の入射方向が決まっている。
このようにして撮像素子において受光がなされると、撮像素子駆動部15による駆動動作に従って、撮像素子13から撮像データが得られ、この撮像データが画像処理部14へ入力される。画像処理部14では、制御部16の制御に応じて、撮像データに対して所定の画像処理を施す。例えば、任意の視野の画像を再構築する際には、マイクロレンズごとに同一の位置にある画素データを抽出し、これらを合成する処理を施す。あるいは、任意のフォーカスでの画像を再構築する際には、画素データの並び替えを行い、積分処理を施すようにする。これにより、撮像データDoutとして、任意の視野、任意のフォーカスでの再構築画像が出力される。
次に、この撮像装置1の特徴的な作用について、図5〜図7を参照して説明する。この撮像装置1では、開口絞り10の開口部10Aの形状が図2に示したような正方形となっていることにより、A方向に沿った面内を進行する光線は、図5(A)に示したように最も大きな有効径で集光される一方、B方向に沿った面内を進行する光線は、図5(B)に示したように最も小さな有効径で集光されることとなる。従って、撮像素子13上では、光軸Z1に対する回転角θの大きさによって有効径が変化した像(受光イメージ)が取得される。
よって、図6に示したように、マイクロレンズアレイ12を介して撮像素子13上に入射する光線がつくる受光イメージ13D−1は、この開口部10Aの形状の相似形、すなわち正方形状となる。
そして、マイクロレンズアレイ12において、複数のマイクロレンズがマトリクス状に配置されていることにより、受光イメージ13D−1は撮像素子13上にマトリクス状に形成される。以上により、正方形の受光イメージ13D−1が、撮像素子13上にマトリクス状に配置されることとなり、撮像素子13ほぼ全域が受光領域13Dとなる。よって、図12に示したような従来の円形の開口絞り(以下、円形絞りという)を用いた撮像装置100に比べて、受光イメージが隙間なく密に形成され易くなり、受光領域が増加する。
ここで、この受光領域の増加率について、円形絞りがつくる円形イメージの半径をRとして計算すると、一つの円形イメージの面積はπR2となり、開口絞り10がつくる正方形の受光イメージの面積は(2R)2となる。従って、増加率は、次の式(1)によって表される。すなわち、撮像素子13における受光領域が27%増加することがわかる。
(2R)2/πR2=1.27 ………(1)
以上のように本実施の形態では、開口絞り10の開口部10Aの形状が正方形となっていることにより、マイクロレンズアレイ12を介して撮像素子13へ入射する光線がつくる受光イメージ13D−1は正方形状となる。従って、従来のように円形状の受光イメージが形成される場合と比べて、撮像素子13上において、受光イメージ13D−1が隙間なく密に形成され易くなり、受光領域が増加する。
また、これによって、マイクロレンズアレイ12におけるマイクロレンズ数を一定とした場合には、各マイクロレンズに対して割り当てられる画素領域(画素数)が増加することとなるため、再構築画像の任意の視野、任意のフォーカスの分解能を向上させることができる。あるいは、各マイクロレンズに対して割り当てられる画素数を一定した場合には、マイクロレンズの数が増加することとなるため、再構築画像の2次元画素数(解像度)を増加させることができる。従って、トレードオフの関係にある、再構築画像の任意の視野、フォーカスでの分解能と、再構築画像の2次元画素数との両者を、できるだけ高い値で両立させることが可能となる。
ところで、撮像レンズ11のFナンバーFMLと、マイクロレンズアレイのFナンバーFMLAとは、概ね等しくなっていることが好ましい。これは、図7(A)に示したように、撮像レンズ11のFナンバーFMLがマイクロレンズアレイ12のFナンバーFMLAよりも小さい場合(FML<FMLAの場合)には、隣接するマイクロレンズによる撮像光線間で重なりが生じ、これによりクロストークが発生するため、再構築画像の画質が劣化してしまうからである。また一方で、図7(B)に示したように、撮像レンズ11のFナンバーFMLがマイクロレンズアレイ12のFナンバーFMLAよりも大きい場合(FML>FMLAの場合)には、マイクロレンズによる撮像光線が受光されない撮像画素が生じるため、撮像画素を十分に利用することができず、再構成画像の画素数が低下してしまうからである。
本実施の形態では、光軸Z1に対する回転角θの大きさによって有効径が変化するため、これに伴ってFナンバーについても変化することとなる。具体的には、最も有効径が大きくなる方向AではFナンバーが小さくなる一方、最も有効径が小さくなる方向BではFナンバーが大きくなる。従って、開口絞り10の最も有効径が小さくなる方向BにおけるFナンバー、すなわち撮像レンズ11のFナンバーの最大値と、マイクロレンズアレイ12のFナンバーFMLAとが概ね等しくなっていることにより、その像はマイクロレンズアレイのピッチと同じサイズになるので、隣接するマイクロレンズの像同士の隙間が丁度なくなるため、クロストークを発生させることなく、撮像画素領域を有効に活用することができる。逆に、開口絞り10の最も有効径が大きくなる方向AにおけるFナンバー、すなわち撮像レンズ11のFナンバーの最小値と、マイクロレンズアレイ12のFナンバーFMLAとが概ね等しくなるようにすると、その像はマイクロレンズアレイのピッチよりも小さくなるため、隣接したマイクロレンズの像同士に隙間ができ撮像画素に一部受光されない領域が生じることとなる。
また、上記のような撮像装置1は、図8(A)および図8(B)に示したようなデジタルスチルカメラ3に適用することができる。なお、図8は、デジタルスチルカメラ3の概略構成を表し、(A)は正面図、(B)は側面図である。このデジタルスチルカメラ3は、筐体300の内部に撮像装置1を備えており、筐体300の上部には、シャッタ17、フラッシュ18、ファインダ光学系19などが設けられている。また、撮像装置1は、このようなカメラの他にも、位置センサや生体センサ、光学顕微鏡などに適用することが可能である。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の開口絞り20の概略構成を表す平面図である。図10(A)および図10(B)は、本実施の形態に係る撮像装置のマイクロレンズアレイ21の概略構成を表す平面図である。本実施の形態では、上記第1の実施の形態に係る撮像装置1において、開口絞り10の代わりに開口絞り20を配置し、マイクロレンズアレイ12の代わりにマイクロレンズアレイ21を配置したものである。従って、これら以外の構成要素については、上記第1の実施の形態と同一の構成となっている。以下では、簡便化のため、上記第1の実施の形態と同一の構成、作用および効果については、適宜説明を省略する。
開口絞り20は、撮像レンズ11の光学的な開口絞りであり、図9に示したように、その開口部20Aの形状が、開口部20Aの中心点、すなわち光軸Z1に対して点対称となる図形、例えば正六角形となっている。
また、開口部20Aが正六角形状であることにより、光軸に対する回転角θの大きさによって、開口絞り20の有効径が変化し、これに伴ってFナンバーが変化することとなるが、開口絞り20の有効径が最も小さくなる方向BにおけるFナンバーが、後述のマイクロレンズのFナンバーと概ね等しくなるように構成されている。
マイクロレンズアレイ21は、図10(A)に示したように、複数の円形のマイクロレンズ21−1を千鳥格子状に配列したものである。あるいは、図10(B)に示したように、正方形状のマイクロレンズ21−2が千鳥格子状に配列した構成であってもよい。このようなマイクロレンズ21−1,21−2は、例えば液晶レンズ、液体レンズ、回折レンズなどにより構成されている。また、マイクロレンズアレイ21についても、上記マイクロレンズアレイ12と同様に、一つのマイクロレンズに対して複数の画素Pが割り当てられた構成となっている。
このように、開口絞り20の開口部20Aの形状を正六角形とすることにより、光軸Z1に対する回転角θの大きさによって、開口部20Aの有効径が変化する。よって、図11に示したように、撮像素子13上には、この開口部20Aの形状の相似形、すなわち正六角形状の受光イメージ13D−2が形成される。
そして、マイクロレンズアレイ21において、複数のマイクロレンズが千鳥格子状に配置されていることにより、受光イメージ13D−2は撮像素子13上に千鳥格子状に形成される。これにより、正六角形状の受光イメージ13D−2が、撮像素子13上に千鳥格子状(ハニカム状)に配置されることとなり、撮像素子13ほぼ全域が受光領域13Dとなる。よって、図12に示したような従来の円形の開口絞り(以下、円形絞りという)を用いた撮像装置100に比べて、受光イメージが隙間なく密に形成され易くなり、受光領域が増加する。なお、本実施の形態においても、撮像素子13上のほぼ全域に受光領域13Dが形成されるので、上記第1の実施の形態と同様に、従来の円形開口を用いた場合に比べて、受光領域13Dが27%程度増加することとなる。
また、開口絞り20の有効径が最も小さくなる方向BにおけるFナンバーが、後述のマイクロレンズのFナンバーと概ね等しくなるように構成されていることにより、撮像素子13上に入射する光線同士がクロストークしたり、逆に隣接するマイクロレンズの像同士の間に隙間が生じにくくなるため、再構築画像の画質が劣化するということがない。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、被写体2のイメージを撮像レンズ11で撮像し、マイクロレンズアレイ12で結像させたのち、撮像素子13上で受光する手法(Light Field Photography)を用いた撮像装置1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の構成、例えばマイクロレンズアレイのみによって撮像を行うような構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、マイクロレンズアレイ12,21の一つのマイクロレンズに対して、複数の撮像画素Pを割り当てることで、撮像素子13への入射光線が光線の位置情報に加え、その進行方向の情報をも含み、これに所定の画像処理を施すことによって任意の視野、任意のフォーカスでの画像を再構築する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、一つの視野、フォーカスでの撮像画像を取得する場合にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、開口絞りの位置を撮像レンズの被写体側(入射側)に配置した構成としているが、これに限定されず、撮像レンズの像側(出射側)あるいは、撮像レンズ内部に設けられた構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、マイクロレンズとして、その平面形状が円形あるいは正方形のものを例に挙げて説明したが、これに限定されず、他の正多角形などの形状であってもよい。但し、開口絞りの開口部の形状が正方形である場合には、マトリクス状に配置されることが好ましく、開口部の形状が正六角形である場合には、千鳥格子状に配置されることが好ましい。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の全体構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態に係る開口絞りの概略構成を表す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイの概略構成を表す平面図である。 撮像素子に入射する光線の情報を説明するための図である。 開口絞りの有効径が変化する様子を説明するための図である。 図2に示した開口絞りを用いた場合の撮像素子上の受光領域を表す図である。 撮像レンズとマイクロレンズのFナンバーの設定について説明するための図である。 図1に示した撮像装置の一適用例を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る開口絞りの概略構成を表す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイの概略構成を表す平面図である。 図9に示した開口絞りを用いた場合の撮像素子上の受光領域を表す図である。 比較例に係る従来の撮像装置の全体構成を表す図である。 図12に示した従来の撮像装置を用いて撮像したデータを表す図である。
符号の説明
1…撮像装置、10,20…開口絞り、10A,20A…開口部、11…撮像レンズ、12…マイクロレンズアレイ、13…撮像素子、14…画像処理部、15…撮像素子駆動部、16…制御部、2…被写体。

Claims (3)

  1. 開口絞りを有する撮像レンズ部と、
    複数のマイクロレンズを2次元配列したマイクロレンズアレイ部と、
    受光した光に基づいて撮像データを生成する撮像素子とを備え、
    前記開口絞りが正六角形状の開口部を有し、
    前記複数のマイクロレンズは千鳥格子状に配置されている
    像装置。
  2. 前記撮像素子から得られた撮像データに対して所定の画像処理を施すための画像処理部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記撮像レンズ部のFナンバーが、前記開口絞りの有効径が最も狭い方向において、前記マイクロレンズのFナンバーと等しくなっている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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