JP6343501B2 - シャッタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のスラットを有するシャッタ部材を備えたシャッタ装置に関する。
この種のシャッタ装置として、下記特許文献1に記載されるものが公知である。シャッタ部材は、建造物の開口等を封鎖する状態、すなわちシャッタ機能を発揮する閉鎖状態と、収容部材内に収容され、開口等を開放する開放状態との間を変位自在に設けられる。
一方、下記特許文献2には、閉鎖状態と開放状態との間をシャッタ部材がスムーズに変位するようにするため、収容部材とガイドレールとの間にシャッタ部材を誘い込むための部材(ガイド体23)が設けられたシャッタ装置が開示されている。
特開2013−23840号公報 特開2002−227569号公報
特許文献2に記載されるような誘い込み部材を設けると、当該誘い込み部材と変位するシャッタ部材(スラット)間に生ずる摺動抵抗が大きくなってしまう。
本発明が解決しようとする課題は、誘い込み部材とシャッタ部材(スラット)間に生ずる摺動抵抗を小さくすることができるシャッタ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるシャッタ装置は、複数のスラットを有し、シャッタ機能を発揮する第一状態と収容された状態である第二状態との間を移動可能に設けられたシャッタ部材と、前記第一状態となるように前記シャッタ部材を誘導するガイドレール部材と前記第二状態にある前記シャッタ部材を収容する収容部材との間に設けられ、前記ガイドレール部材と前記収容部材の一方側から他方側へ移動する前記シャッタ部材の前記スラットを誘い込む誘い込み部材と、を備え、前記誘い込み部材には、移動する前記シャッタ部材の前記スラットに接触する第一接触部および第二接触部が設けられているものである。
前記スラットは、スラット本体および回動中心軸となる軸状部を有し、前記第一接触部が前記スラット本体に接触し、前記第二接触部が前記軸状部に接触する構成であるとよい。
前記誘い込み部材は、前記スラット本体に接触する前記第一接触部である面部と、
前記面部から前記スラット側に突出した、前記軸状部に接触する前記第二接触部である突出部と、を有する構成であるとよい。
前記第一接触部と前記スラット本体の接触面積の方が、前記第二接触部と前記軸状部の接触面積よりも大きい構成であるとよい。
前記スラットが、前記シャッタ部材が前記第一状態にあるときの姿勢である第一姿勢から所定量開方向に変位した第二姿勢となって前記スラット本体が前記第一接触部に接触するようにするとよい。
上記本発明にかかるシャッタ装置においては、誘い込み部材には、移動する前記シャッタ部材のスラットに接触する第一接触部および第二接触部が設けられている。つまり、誘い込み部材は、少なくとも二箇所でスラットを支持する構造であるから、支持点にかかる荷重が分散され、シャッタ部材が移動する際に発生する摺動抵抗(一箇所の接触部分に生ずる摺動抵抗)を小さく抑えることができる。
誘い込み部材の第一接触部がスラット本体に接触し、第二接触部が軸状部に接触する構成とすれば、誘い込み部材に接触するスラットの姿勢を規制することができる。つまり、誘い込み部材に接触するスラットの姿勢を、シャッタ部材がスムーズにガイドレール部材や収容部材に誘導されるような態様とすることができる。
誘い込み部材が、スラット本体に接触する面部と、軸状部に接触する突出部とを有する構成とすれば、当該誘い込み部材によって安定した状態でスラットを支持することができる。
第一接触部とスラット本体の接触面積の方が、第二接触部と軸状部の接触面積よりも大きければ、意匠面となるスラット本体に摺動痕が発生しにくい。
スラットの姿勢が、シャッタ部材が第一状態にあるときの姿勢である第一姿勢から所定量開方向に変位した第二姿勢となることでスラット本体が第一接触部に接触するようにすれば、誘い込み部材の第一接触部のみにスラットの荷重がかかる状態となってしまうことが防止される。
本発明の一の実施形態にかかるシャッタ装置全体を示す斜視図である。 上記シャッタ装置の収容部材を外した状態における斜視図である。 シャッタ部材を示す斜視図である。 誘い込み部材を示す斜視図であり、(a)は後方から見たもの、(b)は前方から見たものである。 シャッタ部材を巻き取った状態を示す側面図である。 (a)は誘い込み部材の近傍を示す図5の簡略化した拡大図であり、(b)はさらにその拡大図である。巻き取り体の内層のスラットは省略している。 誘い込み部材を除いた状態を示す側面図である。巻き取り体の内層のスラットは省略している。 誘い込み部材の上側に到達したスラットの姿勢が変化することを説明するための図である(第一姿勢にあるスラットを点線で、第二姿勢にあるスラットを実線で示す)。 突出部の突出高さH’が、突出部に接触する軸状部(大径部)の外縁に接する接線とスラット本体の湾曲面に接する接線の距離Dよりも小さく形成されたと仮定した場合における、誘い込み部材とその上側に位置するスラットの状態を示した図である。 ガイドレール部材を取り外した状態を示す側面図であり、(a)は誘い込み部材を設けた場合、(b)は誘い込み部材を除いた場合を示している。巻き取り体の内層のスラットは省略している。 (a)は誘い込み部材の近傍を示す斜視図であり、(b)は(a)の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるシャッタ装置1について、図面を参照しながら説明する。シャッタ装置1は、建造物の外側等に据え付けられる。
[シャッタ装置全体の構成]
まず、シャッタ装置1全体の構成について、概略を説明する。図1および図2に示すように、シャッタ装置1は、複数のスラット20を有するシャッタ部材2と、ガイドレール部材4と収容部材5の間に設けられる誘い込み部材3を有する。以下で特に説明する箇所を除いて、特許文献1に記載されるような公知のブラインド型シャッタ装置の構成を適用することができる。それらの点については詳細な説明を省略する。なお、本明細書において、上下方向は重力方向(図1中Z軸方向)に従うものとする。また、後述するスラット20の長手軸が配置される方向(図1中X軸方向)を幅方向とし、上下方向および幅方向に直交し、建造物側に向く方向(+Y方向)を後方、建造物の外側に向く方向(−Y方向)を前側とする。
シャッタ部材2は、建造物の開口(窓等)を覆い、シャッタ機能を発揮する第一状態(図1および図2に示した状態)と、後述する収容部材5に収容され、建造物の開口を開放する状態である第二状態との間を変位自在である。このシャッタ部材2は、複数のスラット20を有する。スラット20は、図3に示すように、外側に湾曲した板状のスラット本体21と、スラット本体21の幅方向両側に突出した軸状部22とを有する。スラット本体21は、アルミニウム合金のような金属材料よりなり、軸状部22は、少なくとも表面が、ポリアセタール(POM)等の樹脂材料よりなっている。本実施形態における軸状部22は、スラット本体21の幅方向両側の一部に固定される固定部211と一体成形された部材である。つまり、固定部211は、スラット本体21の一部を構成する。換言すれば、スラット本体21は、上記金属材料で形成される部分と、樹脂材料で形成される部分とから構成される。
軸状部22は、断面円形でありその径が相対的に小さい小径部221と、断面円形でありその径が相対的に大きい(小径部221よりも径が大きい)大径部222とを有する。小径部221よりも大径部222の方が幅方向外側に位置する。大径部222は断面が円形でなくても小径部221よりも相対的に大きい突起であればよい。大径部222は、突出部322が軸状部22から外れることを防止する(図4参照)。
各スラット20は、連結部材23に接続されている。連結部材23は、上下運動および巻き取りが可能な線状の部材であり、例えばチェーンよりなる。連結部材23は、板状部231と、隣接する板状部231をピン等によって相互に回動可能に連結する連結部232とを有する。連結部材23を構成する板状部231には、スラット20の軸状部22が一つずつ回動可能に接続されている。つまり、軸状部22(軸状部22の中心軸線)は、スラット20の回動中心軸となる。このように、複数のスラット20が、連結部材23を介して上下に並ぶように接続されることでシャッタ部材2が構成される。連結部材23は幅方向に一対で設けられ、スラット20を幅方向両側において連結している。
ガイドレール部材4は上下方向に立設される長尺状の部材であり、スラット20の幅と略等しい距離で離間させて、幅方向に一対で設けられている。ガイドレール部材4は、特許文献1に示されるような公知のガイドレール部材4と同様の構成を有し、シャッタ部材2(複数のスラット20)の上下運動を案内する。具体的には、ガイドレール部材4は、シャッタ部材2の動きを規制することで、シャッタ部材2が開口を封鎖し、シャッタ機能を発揮する第一状態となるまで案内する。
収容部材5は、開口を開放した状態(第二状態)にあるシャッタ部材2を収容するための部材であり、本実施形態では装置上方に設けられている。収容部材5は、収容されたシャッタ部材2が目立たないようにすることができればよく、一部が開口していてもよい。本実施形態におけるシャッタ部材2は、巻き取り部材51によって巻き取られることにより収容部材5内に収容される。巻き取り部材51は、シャッタ部材2の上方に設けられた軸状の部材である。巻き取り部材51は、モータ等の駆動源によって回転される。巻き取り部材51には、シャッタ部材2の上端が固定されている。シャッタ部材2が第一状態にあるときに巻き取り部材51を一方向に回転させることで、シャッタ部材2が巻き取り部材51に巻き取られていく。本実施形態における収容部材5内には案内部52が設けられている(図2、図5等参照)。案内部52は、収容部材5内に入り込んでいくシャッタ部材2(スラット20)が、スムーズに収容部材5内に入り込んで巻き取り部材51に巻き取られていくように当該シャッタ部材2を誘導する。シャッタ部材2は巻き取り部材51の周囲に巻回されていくため、案内部52は円弧形状を呈する。
誘い込み部材3は、上記一対のガイドレール部材4と収容部材5(案内部52)の間に設けられている。誘い込み部材3の詳細については後述するが、シャッタ部材2の繰り出し時(シャッタ部材2が第一状態となるように変位させる時)および巻き取り時(シャッタ部材2が第二状態となるように変位させる時)に、シャッタ部材2を構成する一のスラット20(被誘導スラット20a)を支持する。
シャッタ装置1は他に、スラット回動機構6を有する。スラット回動機構6は、公知のスラット回動機構6(モータのような駆動源を用いるものであってもよいし、人力によるものであってもよい)と同様の構成を有し、各スラット20の板状部231に対して回動させ、その姿勢(スラット20が支持された対象物に対するスラット20の相対位置をいう。本実施形態における当該対象物は連結部材23(板状部231)である)を変化させる。各スラット20がスラット20同士の間に空隙が生じないようにしてシャッタ機能を発揮する姿勢(第一姿勢)から、各スラット20がそのスラット本体21の前側面21aを上に向けるように姿勢を変化させる(開方向に回動する)と、各スラット20の間に空隙が形成される。当該空隙は、第一姿勢からの回動量が大きくなればなるほど大きくなる。このような空隙が形成された状態とすれば、シャッタ部材2を第二状態としたままでも、その空隙を介して採光や通風を行うことができる。
本実施形態では、スラット20を第一姿勢に維持するための付勢部材(ねじりコイルばね等)が設けられていない。そのため、シャッタ部材2が第一状態(重力方向に沿った状態)にあり、スラット回動機構6を駆動させていないときには、スラット本体21の自重によってスラット20の第一姿勢が維持される(スラット回動機構6によってスラット20を第一姿勢となる方向へ回動させた後、当該スラット回動機構6を停止させると、スラット本体21の自重によってスラット20が第一姿勢に戻る)。なお、各スラット20は、第一姿勢にある状態から閉方向(開方向と反対方向)に回動することはない。
[誘い込み部材の詳細]
以下、誘い込み部材3の構造および機能の詳細について説明する。図4に示すように、誘い込み部材3は、シャッタ装置1の幅方向両側に設けられており、基部31および支持部32を有する。誘い込み部材3は、幅方向に対称に形成されている。
基部31は、シャッタ装置1への取り付け部となる部位である。基部31は、幅方向に長い部材として形成されており、その中央部に取付穴311が形成されている。この取付穴311に取付部材(ねじ等)が螺合されることによって、誘い込み部材3がガイドレール部材4と収容部材5(案内部52)の間の所定位置(アングル材7)に取り付けられる。なお、取付穴311の幅方向両側に設けられた一対の貫通孔312は、シャッタ装置1の梱包輸送時等に、巻き取ったシャッタ部材2を仮に固定するための結束部材を挿通するためのものである。
支持部32は、基部31の中央部から、前方斜め上方に向かって突出して形成されている。支持部32は、上方に凸な緩やかな曲面形状を有する面部321と、幅方向中央において、面部321から上方へ突出した突出部322と、を上面に有する。後述するように、かかる面部321がスラット本体21に接触する第一接触部となり、突出部322が軸状部22に接触する第二接触部となる。突出部322の幅は、面部321の幅よりも小さい。
図5および図6に示すように、面部321と突出部322とからなる支持部32は、シャッタ部材2の巻き上げ時(シャッタ部材2を第二状態となる方向に変位させる時)に、ガイドレール部材4から収容部材5内に向かって移動する、またはシャッタ部材2の繰り出し時(シャッタ部材2を第一状態となる方向に変位させる時)に、収容部材5内からガイドレール部材4に向かって移動する被誘導スラット20aに、前方斜め下方から接触し、当該被誘導スラット20aを下方から支持する。なお、ここで被誘導スラット20aとは、特定のスラット20ではなく、種々の巻き取り状態において、ガイドレール部材4と収容部材5(案内部52)の間に位置するスラット20を意味しており、シャッタ部材2の巻き取りおよび繰り出しの程度に応じて被誘導スラット20aとなるスラット20は変化する。
誘い込み部材3が被誘導スラット20aを支持するに際し、第一接触部である面部321は、突出部322によって幅方向に区画された2つの領域のうち、幅方向内側に配置された領域において、被誘導スラット20aのスラット本体21の前側面21aに接触して(当該接触する箇所を図6(b)においてP1で示す)、スラット本体21を支持する。なお、本実施形態では、樹脂材料で形成されたスラット本体21の固定部211の前面が面部321に接触する。同時に、突出部322は、被誘導スラット20aの軸状部22に接触して、軸状部22を支持する。本実施形態では、軸状部22の小径部221が突出部322に接触する(当該接触する箇所を図6(b)においてP2で示す)。
本実施形態にかかるシャッタ装置1においては、上記のように、ガイドレール部材4と収容部材5(案内部52)の間に誘い込み部材3が設けられ、シャッタ部材2の巻き取りおよび繰り出しの途上において、ガイドレール部材4と収容部材5(案内部52)の間に位置する被誘導スラット20aを下方から支持する。これによって、被誘導スラット20aのスラット本体21および軸状部22が自重によって連結部材23(板状部231)に対して回動し、シャッタ部材2の巻き取り、および繰り出しの障害となるのを防止する。つまり、シャッタ部材2を巻き上げる際には、被誘導スラット20aがスムーズに収容部材5内に入り込んでいくようにする。シャッタ部材2を繰り出す際には、被誘導スラット20aがスムーズにガイドレール部材4に案内される状態となるようにする。
もし、図7に示すシャッタ装置のように、誘い込み部材3を設けなかった場合には、被誘導スラット20aが重力に従って下方に回動してしまう。すると、シャッタ部材2が繰り出されるに際し、被誘導スラット20aの軸状部22やそれに接続された板状部231がガイドレール部材4の内側に入り込んでいくことが困難になる。また、シャッタ部材2が巻き取られるに際し、被誘導スラット20aが、巻き取り部材51による略円弧状の巻き取り方向から大きく逸脱した状態となり(被誘導スラット20aの軸状部22やそれに接続された板状部231が案内部52の内側に入り込んでいくことが困難な状態となり)、スムーズな巻き取りに支障が生じる。
これに対し、本実施形態にかかるシャッタ装置1のように、誘い込み部材3が被誘導スラット20aを支持し、当該被誘導スラット20aの自重による回動を制限することで、シャッタ部材2が繰り出されるに際し、被誘導スラット20aがガイドレール部材4によって上下運動を案内される正しい姿勢でガイドレール部材4に進入することが容易となる。また、シャッタ部材2が巻き取られるに際し、被誘導スラット20aが、巻き取り部材51による巻き取り方向に近い姿勢に維持されるので、被誘導スラット20aをスムーズに巻き取りやすくなる。このように、誘い込み部材3を設けることで、シャッタ部材2の巻き取りおよび繰り出しを、スムーズに行うことができる。
ここで、誘い込み部材3と被誘導スラット20aの間に生ずる摺動抵抗は、その被誘導スラット20aのみの重量ではなく、被誘導スラット20aよりも下方に存在する全スラット3の重量が印加された状態で発生する。特にシャッタ部材2のうち比較的上方に位置するスラット3が誘い込み部材3に接触している際には、摺動抵抗が非常に大きくなる。被誘導スラット20aに大きな摺動抵抗が発生すると、シャッタ部材2の巻き取りおよび繰り出しをスムーズに行うことができないのみならず、シャッタ部材2や連結部材23、巻き取り部材51等、シャッタ装置1の構成部材に過剰な負荷を与えてしまう可能性や、大きな騒音が発生する可能性がある。また、特に意匠面であるスラット本体21に大きな摺動抵抗が発生し、摺動痕が形成されると、シャッタ装置1の意匠性を損なうことにもつながる。よって、被誘導スラット20aにおける摺動抵抗をできる限り低減することが望まれる。
これに対し、本実施形態における誘い込み部材3は、面部321(第一接触部)および突出部322(第二接触部)で被誘導スラット20aを支持する。つまり、一の誘い込み部材3と被誘導スラット20aが接触する箇所は、二箇所(図6(b)に示したP1およびP2)存在する。したがって、誘い込み部材3と被誘導スラット20aの接触部分に生ずる荷重が分散され、シャッタ部材2の巻き取りおよび繰り出しの際に発生する摺動抵抗(一箇所の接触部分に生ずる摺動抵抗)を小さく抑えることができる。
特に、本実施形態における誘い込み部材3は、軸状部22と接触する第二接触部である突出部322よりも、スラット本体21と接触する第一接触部である面部321の方が幅太である。このように、スラット本体21と接触する面部321の幅を大きくすることで、スラット本体21と面部321の接触面積が、軸状部22と突出部322の接触面積よりも大きくなる。したがって、意匠面であるスラット本体21の前側面21aに摺動痕が発生しにくい。つまり、本実施形態では、上述した荷重の分散効果を得るため、軸状部22およびスラット本体21を誘い込み部材3に接触させる構造としているところ、意匠に与える影響が小さい軸状部22と突出部322の接触面積を小さくする一方、意匠に与える影響が大きいスラット本体21と誘い込み部材3の接触面積を大きくすることで、シャッタ装置1(シャッタ部材2)の意匠性が低下してしまうことを抑制している。
誘い込み部材3における面部321に対する突出部322の高さは、次のように設定されているとよい。図8に示すように、誘い込み部材3に接触する被誘導スラット20aの姿勢(連結部材23(板状部231)に対する態様)は、上述した第一姿勢(図8において点線で示す姿勢)から所定量開方向に変位(回動)した第二姿勢(図8において実線で示す姿勢)となるようにする。つまり、いわば各スラット20の原位置である第一姿勢のまま誘い込み部材3に接触した状態となるのではなく、わずかに軸状部22の中心軸線Cを中心として開方向に変位して誘い込み部材3に接触した状態となるようにする。そのためには、突出部322の高さHが、軸状部22(小径部221)の外縁に接する接線とスラット本体21の湾曲面(前側面21a)に接する接線の距離Dよりも大きくなるように設定する。
このように突出部322の高さHを設定すると、第一姿勢にあるスラット20が誘い込み部材3の上側に到達したとき、スラット本体21の自重によって軸状部22の中心軸線Cを中心として回動した上で、スラット本体21が面部321に接触した状態となる。つまり、スラット20と誘い込み部材3が二箇所(P1およびP2)で接触した状態となる。
仮に、図9に示すように突出部322の高さH’が上記距離Dよりも小さくなるように設定すると、突出部322と軸状部22(小径部221)が接触せずに面部321とスラット本体21のみが接触した状態(接触箇所がP1で示す箇所のみ)となってしまう(スラット本体21と面部321の間の摺動抵抗が非常に大きくなってしまう)ところ、上記のように突出部322の高さHを設定することで、スラット本体21のみが誘い込み部材3に接触する状態となってしまうこと(突出部322と軸状部22が接触しない状態となってしまうこと)が防止される。面部321に接触するスラット本体21は、シャッタ部材2の意匠面であるため、上記のように突出部322の高さHを設定して荷重を軸状部22にも分散させることにより、意匠面であるスラット本体21に摺動痕が発生しにくいようにする意義は大きい。
なお、突出部322の高さHを高くすればするほど、誘い込み部材3に接触する被誘導スラット20aの態様が鉛直方向に近づく。つまり、突出部322の高さHを高くしすぎるとガイドレール部材4へスムーズな移動が実現されなくなるおそれが生ずる。したがって、突出部322の高さHの上限値は、ガイドレール部材4の位置や形状等に応じて設定する。好ましくは、第一姿勢にあるスラット20が誘い込み部材3の上側に到達したときに、わずかにスラット本体21の湾曲面(前側面21a)が面部321に向かって開方向に変位するように設定するとよい。かかる設計(上記寸法HやDの大きさの設定)は、シャッタ部材2を構成する部材の寸法公差や、積み重ね公差等を踏まえて行えばよい。
被誘導スラット20aのガイドレール部材4または巻き取り体3Bへの誘導を一層スムーズに行い、また摺動によるスラット本体21の傷つきや騒音の発生を一層抑制するために、誘い込み部材3の少なくとも上面は、金属材料ではなく樹脂材料で形成されていることが好ましい。また、本実施形態において誘い込み部材3に接触するスラットの軸状部22と、スラット本体21の固定部211は樹脂材料で形成されているため、傷つきや騒音の発生の抑制効果は高い。
また、図4に示したように、本実施形態における誘い込み部材3は、幅方向に対称な形状を有している。これにより、一対のガイドレール部材4の上方に、同一の誘い込み部材3を取り付けることができる。つまり、部品の共通化が図れる。
誘い込み部材3は、他に次のような機能も発揮する。この種のシャッタ装置1のメンテナンスを行う際に、ガイドレール部材4を取り外し、シャッタ部材2を重力に従って垂下させた状態とすることがある。このような場合に、図10(b)に示すシャッタ装置のように、誘い込み部材3が設けられていなければ、シャッタ部材2の垂下経路に位置する部材(アングル材7等)に、垂下したスラット20が接触してしまう。すると、スラット20に傷が生じてしまう可能性がある。
これに対し、上記実施形態にかかるシャッタ装置1においては、図10(a)に示すように、アングル材7に誘い込み部材3が取り付けられており、アングル材7が設けられているよりも後方の位置で、誘い込み部材3が垂下されたスラット20の一つを支持する。これにより、補助部材を用いなくても、アングル材7等、他の部材とスラット20の接触、およびそれによるスラット20の傷つきを防止することができる。
さらに、誘い込み部材3は、収容部材5内への鳥獣の侵入を防止する部材としての役割も兼ねる。図11は、誘い込み部材3が取り付けられた部位を、下側から見た図である。この種のシャッタ装置においては、装置設計上の理由等から、所定部位に間隙が生ずることがある。このような間隙が生ずると、当該間隙から鳥獣が進入してしまうおそれがある。本実施形態における誘い込み部材3は、この間隙の一部を閉塞するように誘い込み部材3の基部31が延びている。これにより、鳥獣の侵入防止に特化した部材(間隙を埋める部材)を別途設けることなく、空隙から鳥獣が侵入するのを防止することができる。誘い込み部材3の基部31によって間隙の最大幅Wを小型の鳥類の平均的な頭部の径30mm程度よりも小さくしておけば、鳥獣の侵入を高確度に防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
本発明においては、スラット本体21が軸状部22に対して回動自在となっているブラインド型シャッタ装置において、スラット20を誘導する誘い込み部材3が設けられたが、スラット本体21が軸状部22に対して特定の方向に付勢されている場合や、さらには回動不能に固定されている場合にも、同様の誘い込み部材3をガイドレール部材4の上方に設ければ、スラット20の巻き取りや繰り出しを安定化させる、摺動抵抗を低減させる等の効果を享受することができる。
また、誘い込み部材3の面部321は、必ずしも上記のような曲面形状をとっていなくてもよいが、曲面形状を有することで、シャッタ部材2の誘導を一層スムーズに行うことができる。
1 シャッタ装置
2 シャッタ部材
20 スラット
20a 被誘導スラット
21 スラット本体
22 軸状部
23 連結部材
3 誘い込み部材
32 支持部
321 面部(第一接触部)
322 突出部(第二接触部)
4 ガイドレール部材
5 収容部材

Claims (4)

  1. 複数のスラットを有し、シャッタ機能を発揮する第一状態と収容された状態である第二状態との間を変位自在に設けられたシャッタ部材と、
    前記第一状態となるように前記シャッタ部材を誘導するガイドレール部材と前記第二状態にある前記シャッタ部材を収容する収容部材との間に設けられ、前記ガイドレール部材と前記収容部材の一方側から他方側へ移動する前記シャッタ部材の前記スラットを誘い込む誘い込み部材と、
    を備え、
    前記誘い込み部材には、移動する前記シャッタ部材の前記スラットに接触する第一接触部および第二接触部が設けられており、
    前記スラットは、スラット本体および回動中心軸となる軸状部を有し、
    前記第一接触部が前記スラット本体に接触し、前記第二接触部が前記軸状部に接触し、
    前記誘い込み部材は、
    前記スラット本体に接触する前記第一接触部である面部と、
    前記面部から前記スラット側に突出した、前記軸状部に接触する前記第二接触部である突出部と、
    を有する、シャッタ装置。
  2. 前記スラットが、前記シャッタ部材が前記第一状態にあるときの姿勢である第一姿勢から所定量開方向に変位した第二姿勢となって前記スラット本体が前記第一接触部に接触する、請求項に記載のシャッタ装置。
  3. 複数のスラットを有し、シャッタ機能を発揮する第一状態と収容された状態である第二状態との間を変位自在に設けられたシャッタ部材と、
    前記第一状態となるように前記シャッタ部材を誘導するガイドレール部材と前記第二状態にある前記シャッタ部材を収容する収容部材との間に設けられ、前記ガイドレール部材と前記収容部材の一方側から他方側へ移動する前記シャッタ部材の前記スラットを誘い込む誘い込み部材と、
    を備え、
    前記誘い込み部材には、移動する前記シャッタ部材の前記スラットに接触する第一接触部および第二接触部が設けられており、
    前記スラットは、スラット本体および回動中心軸となる軸状部を有し、
    前記第一接触部が前記スラット本体に接触し、前記第二接触部が前記軸状部に接触し、
    前記スラットが、前記シャッタ部材が前記第一状態にあるときの姿勢である第一姿勢から所定量開方向に変位した第二姿勢となって前記スラット本体が前記第一接触部に接触する、シャッタ装置。
  4. 前記第一接触部と前記スラット本体の接触面積の方が、前記第二接触部と前記軸状部の接触面積よりも大きい、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシャッタ装置。
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