JP6343429B2 - パイプ同士の結束構造 - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

この発明は、自動車の燃料タンクにおけるフィラーパイプ、ベントパイプ、リサーキュパイプ、エバポパイプなど互いに軸線方向に沿って隣接して設置される2本以上のパイプ類同士を互いにパイプ結束片によって接続するパイプ同士の結束構造に関する。
従来、例えば、自動車の燃料を貯蔵する燃料タンクは、タンク内へ燃料を供給するフィラーパイプ、当該フィラーパイプからタンクへの給油が円滑に行えるように給油中の燃料タンクの内圧を制御すべく当該燃料タンクの上部空間からフィラーパイプに接続するベントパイプ又は同機能を持つリサーキュパイプ、或いは燃料タンク内の燃料蒸気をキャニスターに送出するエバポパイプなど複数のパイプ類を設けて構成している。
かかる複数のパイプ類が当該燃料タンクにそれぞれ個別的にバラバラな状態で設けられている場合、燃料タンクを車体に設置する際に、当該複数のパイプ類の取り回しが複雑となると共に、パイプ類の車体への取付け工数が増大してしまうばかりでなく、車体において設置占有スペースを無駄に拡大してしまうことになりかねない。
そこで、従来から、個別的にバラバラな状態で設けられている複数のパイプ類を束ねた上で、燃料タンクなどに設置するパイプ同士の結束構造が知られている。
例えば、特許文献1に示す技術として、燃料配管の帯電防止構造として知られているもので、かかる従来の技術における、フィラーパイプ(フィードパイプ)、ベントパイプ(大径および小径ベントパイプ)及びリサーキュパイプ(リターンパイプ)は、導電性ゴムで形成されたクランプ部材を用いて一体的に結束して構成している(特許文献1を参照)。
しかしながら、導電ゴム製のクランプ部材によって一体的に結束されたこれら複数のパイプは、クランプ部材が導電性ゴムで形成されていることから弾性変形してしまうことになり、纏め姿が定形性を有しないことになって、車体などの設置部に取付ける際には、パイプ同士が互いに絡み合ったりしてやはり取り回しが複雑になってしまい、当該設置部への取付け性にどうしても難があるといわざるを得ない。
そこで、他の従来技術として、図10に示すように、鉄等の定形性のある金属製のパイプ結束片aを用いて、例えば、フィラーパイプ等の一方のパイプbとベントパイプ等の他方のパイプcとを結束すべくなしたパイプ同士の結束構造が知られている。
かかる従来のパイプ同士の結束構造において、パイプ結束片aは、鉄などの金属製の短冊状板材をプレス成形することにより、接続片部d及び接続片部dの両端部を延設してそれぞれ一方のパイプb及び他方のパイプcの外周形状に沿って添設されるように弧状に形成された一対の溶接片部e、eとを一体に形成して構成している。
そして、一対の溶接片部e、eは、図10に示すように、両パイプb、cにそれぞれ溶接されることにより、両パイプb、cを互いに軸線に沿うように並設した状態で一体的に結束している。
特開2002‐138918号公報
従って、従来のパイプ同士の結束構造によれば、一方のパイプbと他方のパイプcとは、互いに軸線上に沿う状態で、鉄等の金属製のパイプ結束片aにより結束されていることになって、定形性を持って一体的に結束されていることになる。
しかしながら、パイプ結束片aは、接続片部dがいくらか山型状に形成されているとしても、略平板状を呈している。かかることから、図11に示すように、例えば、他方のパイプcとパイプ結束片aの溶接片部eとの溶接、特に、一方のパイプbの対向部位gに溶接する際に、溶接ガンfの基体部f−1が、一方のパイプbに当接して溶接作業の邪魔をすることになる。この結果、溶接ガンfは、他方のパイプcの対向部位gにおける所望溶接個所全体を確実に溶接することができないことにより、隙間腐食の原因となり、かかる腐食を防ぐにはシーリングを行う必要があることから、工程増加や材料増の要因となってしまう。
そこで、この発明は、かかる従来の技術における課題に鑑み、金属製等のパイプ結束片がパイプ同士を軸線方向に沿う状態で結束すべく溶接される場合に、溶接ガンが当該パイプに当接しないようにして、当該パイプの所望溶接個所を確実に溶接できるようになして、腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができるパイプ同士の結束構造を提供することを目的としている。
この発明に係るパイプ同士の結束構造は、互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される自動車の燃料タンクにおける金属製のフィラーパイプとベントパイプとを金属製のパイプ結束片を用いて結束するパイプ同士の結束構造であって、前記パイプ結束片が、前記フィラーパイプ及びベントパイプのそれぞれの外周部に沿って添設された状態で溶接される一対の溶接片部と、該一対の溶接片部同士を接続する接続片部とを一体形成することにより構成しており、前記接続片部が、前記両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部において、前記フィラーパイプ及びベントパイプの軸線方向に対してそれぞれ交叉する方向に起立延在していると共に、前記両溶接片部が前記フィラーパイプ及びベントパイプの外周部の一部分にそれぞれ添設されるように湾曲板状に形成されていることを特徴とする。
かかる構成により、この発明は、フィラーパイプ及びベントパイプのそれぞれの外周部に添設して溶接される一対の溶接片部を互いに接続する接続片部が、両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部において、フィラーパイプ及びベントパイプの軸線方向に対して交叉する方向に起立延在していることから、溶接ガンがフィラーパイプ及びベントパイプに邪魔されることなく、両溶接片部のフィラーパイプ及びベントパイプへの溶接を的確に行うことができて、当該両パイプの所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、両パイプの結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
また、この発明は、一の実施の形態として、前記接続片部を一対有して構成されており、該両接続片部のうち、一方の接続片部が前記両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部同士に起立延在状態で接続しているとともに、他方の接続片部が前記両溶接片部における互いに隣接対向する各他端部同士に起立延在状態で接続して構成している。
かかる構成により、この発明は、一方の接続片部が両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部同士に起立延在状態で接続しているとともに、他方の接続片部が両溶接片部における互いに隣接対向する各他端部同士に起立延在状態で接続していることから、両接続片部が各溶接片部を両パイプにそれぞれ溶接する際に、溶接ガンが両パイプに邪魔されることなく、当該両パイプの所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、両パイプの結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
また、この発明は、互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される少なくとも一対の金属製のパイプ同士を金属製のパイプ結束片を用いて結束するパイプ同士の結束構造であって、前記パイプ結束片が、前記両パイプのそれぞれの外周部に沿って添設された状態で溶接される一対の溶接片部と、該一対の溶接片部同士を接続する接続片部とを一体形成することにより構成しており、前記接続片が、前記両パイプの軸線方向に対して交叉する状態で起立形成され、且つ、前記接続片部における前記両パイプ側の側辺部に、両パイプの外周部の一部分にそれぞれ沿うように凹状湾曲形状部を一対形成して、当該凹状湾曲形状部によって前記両溶接片部をそれぞれ構成したことを特徴とする。
かかる構成により、この発明は、パイプ結束片が、両パイプのそれぞれの外周部に沿って添設された状態で溶接される一対の溶接片部と、一対の溶接片部同士を接続する接続片部とを一体形成することにより構成しており、接続片が、両パイプの軸線方向に対して交叉する状態で起立形成され、且つ、接続片部の側辺部に一対の凹状湾曲形状部を形成して、両溶接片部をそれぞれ構成したことにより、当該溶接片部を両パイプに溶接する際に溶接ガンが両パイプに邪魔されることなく、当該両パイプの所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、両パイプの結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができるとともに、パイプ結束片の構造を簡単化できることになる。
また、この発明は、前記接続片部が一対有して構成されており、該両接続片部を互いに連結片部により連結した状態で一体に構成している。
かかる構成により、この発明は、一対の接続片部が互いに連結片部により連結構成されていることから、パイプ結束片を堅牢に構成することができる。
また、この発明は、一の実施の形態として、前記一対の金属製のパイプが、それぞれ自動車の燃料タンクにおける互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される金属製のパイプであって、当該一対のパイプのうち、一方のパイプが前記燃料タンクを構成するフィラーパイプであるとともに、他方のパイプが前記燃料タンクを構成するベントパイプであることを特徴とする。
かかる構成により、この発明は、フィラーパイプ及びベントパイプのそれぞれの外周部に添設して溶接される一対の溶接片部を互いに接続する接続片部が、フィラーパイプ及びベントパイプの軸線方向に対して交叉する方向に起立延在して並置されていることから、溶接ガンがフィラーパイプ及びベントパイプに邪魔されることなく、接続片部のフィラーパイプ及びベントパイプへの溶接を的確に行うことができて、当該フィラーパイプ及びベントパイプの所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、両パイプの結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
また、この発明は、一の実施の形態として、一対の溶接片部の他に、更に他の溶接片部を有して構成されており、該更に他の溶接片部が前記一対の溶接片部と共に接続片部に連結されて構成している。
かかる構成により、この発明は、一のパイプ結束片を用いて3本以上のパイプ類を結束構成することができることになって、且つ、溶接片部をこれらパイプ類に溶接する際に溶接ガンがパイプ類に邪魔されることなく、当該パイプ類の所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、3本以上のパイプ類の結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
また、この発明は、一の実施の形態として、一対の溶接片部が、一対の金属製のパイプとして自動車の燃料タンクにおける互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置されて燃料タンクを構成するフィラーパイプ及びベントパイプのそれぞれを溶接により結束すると共に、更に他の溶接片部がフィラーパイプ及び前記ベントパイプと共に互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置されて燃料タンクを構成するエバポパイプを溶接することにより結束しており、更に、接続片部がフィラーパイプ及びベントパイプと共にエバポパイプの軸線方向に対しても交叉する状態で起立形成されて構成している。
かかる構成により、この発明は、パイプ類としてのフィラーパイプ、ベントパイプ或いはエバポパイプそれぞれの外周部に添設して溶接される3個溶接片部を互いに接続する接続片部が、これらパイプ類の軸線方向に対して交叉する方向に起立延在していることから、溶接ガンがこれらパイプ類に邪魔されることなく、接続片部のパイプ類への溶接を的確に行うことができて、当該パイプ類の所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、パイプ類の取り扱いを簡略にできる一単位にて結束できることになる。
この発明は、両パイプのそれぞれの外周部に添設して溶接される一対の溶接片部を互いに接続する接続片部が、両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部において、両パイプの軸線方向に対して交叉する方向に起立延在していることから、溶接ガンが両パイプに邪魔されることなく、溶接片部の両パイプへの溶接を的確に行うことができて、当該両パイプの所望溶接個所に各溶接片部が確実に溶接されて、両パイプの結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
この発明の第1の実施例に係るパイプ同士の結束構造を採用した自動車用燃料タンクを概略描画した斜視図である。 図1のA円内における拡大図である。 図2のB方向矢視図である。 この発明の第1の実施例に係るパイプ同士の結束構造を用いて、両パイプを結束する溶接作業状態の説明図である。 この発明の第2の実施例に係るパイプ同士の結束構造を描画した要部斜視図である。 この発明の第3の実施例に係るパイプ同士の結束構造を描画した要部斜視図である。 この発明の第4の実施例に係るパイプ同士の結束構造を描画した要部斜視図である。 この発明の第5の実施例に係るパイプ同士の結束構造を描画した要部斜視図である。 この発明の第6の実施例に係るパイプ同士の結束構造を描画した要部斜視図である。 従来技術に係るパイプ同士の結束構造を描画した斜視図である。 図10におけるC方向矢視図である。
この発明の実施例に係るパイプ同士の結束構造は、金属製等のパイプ結束片がパイプ同士を軸線方向に沿う状態で結束すべく溶接される場合に、溶接ガンが当該パイプに当接しないようにして、当該パイプの所望溶接個所を確実に溶接できるように構成している。
次に、図を用いて、この発明を採用した実施例に係る車両用燃料タンクについて説明する。
図1乃至図4は、この発明に係るパイプ同士の結束構造に係る第1の実施例を示している。そして、かかる第1の実施例に係るパイプ同士の結束構造は、自動車の燃料を貯蔵する自動車用の燃料タンクに適用している。かかる図1によれば、自動車用の燃料タンク1は、燃料を蓄えるべく一方のタンク半体(例えば、アッパータンク)1aと他方のタンク半体(例えば、ロアタンク)1bとを互いに接合することによって構成している。
一方のタンク半体1aには、燃料を供給するフィラーパイプ2の一端が設置されており、フィラーパイプ2の他端には、フィラーキャップ2aが嵌合している。また、フィラーキャップ2aからフィラーパイプ2を通して燃料を燃料タンク1内に供給した際に燃料タンク1の上部空間に存する空気を抜気するためのベントパイプ3が、一端部がフィラーパイプ2の燃料タンク1側に嵌入した後燃料タンク1の上部空間に開口しており、他端側がフィラーパイプ2内におけるフィラーキャップ2aの近傍において開口設置されている。
更に、燃料タンク1の一方のタンク半体1aの上部には、膨出部1a−1が形成されていている。膨出部1a−1には、例えば、燃料タンク1内の燃料蒸気を不図示のキャニスターに送出するエバポパイプ4のそれぞれ一端部が設置されている。
そして、燃料タンク1に設置されたフィラーパイプ2とベントパイプ3とは、互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置されていて、中途部において、鉄などの金属製のパイプ結束片6によって結束されている。
パイプ結束片6は、図2及び図3に示すように、一対の溶接片部7、8とこれら溶接片部7、8同士を接続する接続片部10とを一体形成することにより構成している。
一対の溶接片部7、8は、それぞれ、一方のパイプであるフィラーパイプ2及び他方のパイプであるベントパイプ3の外周部の軸線方向に沿って添設された状態で、フィラーパイプ2及びベントパイプ3にそれぞれ溶接される。従って、両溶接片部7、8は、それぞれ、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の外周部の一部それぞれ添設されるように、湾曲状に形成されている。
このように構成するこの発明の第1の実施例において、図4に示すように、パイプ結束片6は、各溶接片部7、8が溶接ガン12を用いてフィラーパイプ2及びベントパイプ3の外周部に溶接されることによって、フィラーパイプ2及びベントパイプ3を結束構成することになる。
そして、かかる溶接ガン12により各溶接片部7、8を溶接する際に、溶接片部7、8に対して接続片部10が、両溶接片部7、8における互いに隣接対向する各一端部において、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の軸線方向に対して交叉する方向に起立延在していることから、図4に明確に示すように、溶接ガン12の基体部12−1は、フィラーパイプ2及びベントパイプ3に邪魔されることなく、両溶接片部7、8をその全周に亘ってフィラーパイプ2及びベントパイプ3の外周部に的確に溶接することになって、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の所望溶接個所に各溶接片部7、8が確実に溶接されることになって、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができることになる。
次に、図5は、この発明の第2実施例に係るパイプ同士の結束構造を記載したものである。図5によれば、上記第1の実施例に比較して、パイプ結束片6を構成する接続片部7、8の寸法を、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の軸線方向に対して短く構成したものであり、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の車体への設置場所との関係等により、第1の実施例に係るパイプ結束片6との間で適宜選択適用するように意図したものである。
また、図6は、この発明の第3実施例に係るパイプ同士の結束構造を記載したものである。図6によれば、パイプ結束片6は、上記第1及び第2の実施例が単一の接続片部10を有しているのに対して、一対の接続片部10−1及び10−2で構成されている点で相違している。そして、一方の接続片部10−1は、両溶接片部7、8における互いに隣接対向する各一端部7a、8a同士に起立延在状態で接続しているに対し、他方の接続片部10−2は、両溶接片部7、8における互いに隣接対向する各他端部7b、8b同士に起立延在状態で接続して、それぞれ構成している。
かかる構成を有する第3実施例においては、一方の接続片部10−1が両溶接片部7、8における互いに隣接対向する各一端部7a、8a同士に起立延在状態で接続しているとともに、他方の接続片部10−2が両溶接片部7、8における互いに隣接対向する各他端部7b、8b同士に起立延在状態で接続していることから、両接続片部10−1、10−2が各溶接片部7、8を両パイプ2、3にそれぞれ溶接する際に、溶接ガン12の基体部12−1が両パイプ2、3に邪魔されることなく、両パイプ2、3の所望溶接個所に各溶接片部7、8が確実に溶接されて、両パイプの結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
また、図7は、この発明の第4実施例に係るパイプ同士の結束構造を記載したものである。図7によれば、パイプ結束片6は、両パイプ2、3の軸線方向に対して交叉する状態で起立形成された接続片部10における両パイプ2、3側の側辺部(図において下辺側辺部)に、両パイプ2、3の外周部の一部分に沿うように凹状湾曲形状部を一対形成することによって、両溶接片部7、8を構成している。
かかる図7に示す第4の実施例によれば、パイプ結束片6が、接続片部10の側辺部に一対の凹状湾曲形状部を形成することによって、両溶接片部7、8をそれぞれ構成したことにより、溶接片部7、8を両パイプ2、3に溶接する際に溶接ガン12の基体部12−1が両パイプ2、3に邪魔されることなく、両パイプ2、3の所望溶接個所に各溶接片部7、8が確実に溶接されて、両パイプ2、3の結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができるとともに、パイプ結束片6の構造を簡単化することにより生産性の向上、軽量化或いは低コスト化ができることになる。
また、図8は、この発明の第5実施例に係るパイプ同士の結束構造を記載したものである。図8に示す第5実施例においては、パイプ結束片6は、両パイプ2、3の軸線方向に対して交叉する状態で起立形成された接続片部10を、一対の接続片部10−1、10−2により構成している。両接続片部10−1、10−2は、両パイプ2、3の軸線方向に対して互い離間した状態で配置されている。そして、接続片部10−1、10−2における両パイプ2、3側の側辺部(図において下辺側の一端部)に、それぞれ両パイプ2、3の外周部の一部分に沿うように凹状湾曲形状部を一対形成することによって、両溶接片部7、8を構成している。
そして、両接続片部10−1、10−2は、その外端側の側辺部を互いに連結片部11により連結することによって、一体に構成されている。
このように構成するこの発明に係る第5の実施例によれば、両接続片部10−1、10−2が互いに連結片部11により連結構成されていることから、パイプ結束片6が堅牢に構成されることになる。
上記第1の実施例から第5の実施例によれば、フィラーパイプ2及びベントパイプ3のそれぞれの外周部に添設して溶接される一対の溶接片部7、8を互いに接続する接続片部10(10−1、10−2)が、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の軸線方向に対して交叉する方向に起立延在して並置されていることから、溶接ガン12の基体部12−1がフィラーパイプ2及びベントパイプ3に邪魔されることなく、接続片部10(10−1,10−2)のフィラーパイプ2及びベントパイプ3への溶接を的確に行うことができて、フィラーパイプ2及びベントパイプ3の所望溶接個所に各溶接片部7、8が確実に溶接されて、両パイプ2、3の結束状態を強固なものにすることができ、しかも、結果的に腐食の原因となる隙間を無くしてシーリング工程を廃止することができる。
更にまた、図9は、この発明の第6の実施例に係るパイプ同士の結束構造を示している。図9によれば、パイプ結束片6は、3個の溶接片部7、8、9を有して構成しており、各溶接片部7、8、9を一の接続片10により互いに連結した状態で構成している。そして、各溶接片部7、8が、上記実施例と同様に、それぞれ一方のパイプであるフィラーパイプ2及び他方のパイプであるベントパイプ3に溶接されているに対し、溶接片部9は、例えば、エバポパイプ4等の燃料タンク1に設置された第3のパイプ類に溶接されている。
この結果、第6の実施例によるパイプ結束片6は、一方のパイプであるフィラーパイプ2及び他方のパイプであるベントパイプ3と共にエバポパイプ4等の第3のパイプ類を含めて、結束することになる。
なお、第6の実施例におけるパイプ結束片6は、3つの溶接片部7、8、9を有して構成しているが、これに限定されるものでなく、更に接続片部10を延設することにより、第4の溶接片部を増設して構成することができるものである。
かかる構成により、第6の実施例は、一のパイプ結束片6を用いて、フィラーパイプ2及びベントパイプ3に加えて、第3のパイプであるエバポパイプ4のいずれか一のパイプ類のそれぞれの外周部に添設して溶接される3個の溶接片部7、8、9を互いに接続する接続片部10が、これらパイプ類の軸線方向に対して交叉する方向に起立延在していることから、溶接ガン12の基体部12−1がこれらパイプ類に邪魔されることなく、溶接片部7、8、9のパイプ類への溶接を的確に行うことができて、当該パイプ類の所望溶接個所に各溶接片部7、8、9が確実に溶接されて、パイプ類取り扱いを簡略にする一単位にて結束できることになる。
また、第6の実施例において、更に第4の溶接片を増設することにより、結束されるパイプ類を更に増加させることができることになる。
以上説明したこの発明は、金属製等のパイプ結束片がパイプ同士を軸線方向に沿う状態で結束すべく溶接される場合に、溶接ガンが当該パイプに当接しないようにして、当該パイプの所望溶接個所を確実に溶接できるようになしたことから、自動車の燃料タンクにおけるフィラーパイプ、ベントパイプ、リサーキュパイプ、エバポパイプなど互いに軸線方向に沿って隣接して設置される2本以上のパイプ同士を互いにパイプ結束片によって接続するパイプ同士の結束構造等に好適であるといえる。
1 燃料タンク
1a 一方のタンク半体
1b 他方のタンク半体
2 フィラーパイプ(一方のパイプ、パイプ類)
3 ベントパイプ(他方のパイプ、パイプ類)
4 エバポパイプ(第3のパイプ類)
6 パイプ結束片
7、8、9 溶接片部
7a、8a 一端部
7b、8b 他端部
10 接続片部
10−1 一方の接続片部
10−2 他方の接続片部
11 連結片部
12 溶接ガン

Claims (7)

  1. 互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される自動車の燃料タンクにおける金属製のフィラーパイプとベントパイプとを金属製のパイプ結束片を用いて結束するパイプ同士の結束構造であって、前記パイプ結束片が、前記フィラーパイプ及びベントパイプのそれぞれの外周部に沿って添設された状態で溶接される一対の溶接片部と、該一対の溶接片部同士を接続する接続片部とを一体形成することにより構成しており、前記接続片部が、前記両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部において、前記フィラーパイプ及びベントパイプの軸線方向に対してそれぞれ交叉する方向に起立延在していると共に、前記両溶接片部が前記フィラーパイプ及びベントパイプの外周部の一部分にそれぞれ添設されるように湾曲板状に形成されていることを特徴とするパイプ同士の結束構造。
  2. 前記接続片部を一対有して構成されており、該両接続片部のうち、一方の接続片部が前記両溶接片部における互いに隣接対向する各一端部同士に起立延在状態で接続しているとともに、他方の接続片部が前記両溶接片部における互いに隣接対向する各他端部同士に起立延在状態で接続していることを特徴とする請求項1に記載のパイプ同士の結束構造。
  3. 互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される少なくとも一対の金属製のパイプ同士を金属製のパイプ結束片を用いて結束するパイプ同士の結束構造であって、前記パイプ結束片が、前記両パイプのそれぞれの外周部に沿って添設された状態で溶接される一対の溶接片部と、該一対の溶接片部同士を接続する接続片部とを一体形成することにより構成しており、前記接続片が、前記両パイプの軸線方向に対して交叉する状態で起立形成され、且つ、前記接続片部における前記両パイプ側の側辺部に、両パイプの外周部の一部分にそれぞれ沿うように凹状湾曲形状部を一対形成して、当該凹状湾曲形状部によって前記両溶接片部をそれぞれ構成したことを特徴とするパイプ同士の結束構造。
  4. 前記接続片部が、一対有して構成されており、該両接続片部を互いに連結片部により連結した状態で一体に構成したことを特徴とする請求項3に記載のパイプ同士の結束構造。
  5. 前記一対の金属製のパイプが、それぞれ自動車の燃料タンクにおける互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される金属製のパイプであって、当該一対のパイプのうち、一方のパイプが前記燃料タンクを構成するフィラーパイプであるとともに、他方のパイプが前記燃料タンクを構成するベントパイプであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のパイプ同士の結束構造。
  6. 前記一対の溶接片部の他に、更に他の溶接片部を有して構成されており、該更に他の溶接片部が前記一対の溶接片部と共に前記続片部に連結されていることを特徴とする請求項に記載のパイプ同士の結束構造。
  7. 前記一対の溶接片部が、前記一対の金属製のパイプとして自動車の燃料タンクにおける互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置されて前記燃料タンクを構成するフィラーパイプ及びベントパイプのそれぞれを溶接により結束すると共に、前記更に他の溶接片部が前記フィラーパイプ及び前記ベントパイプと共に互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置されて前記燃料タンクを構成するエバポパイプを溶接することにより結束しており、更に、前記接続片部が前記フィラーパイプ及びベントパイプと共に前記エバポパイプの軸線方向に対しても交叉する状態で起立形成されていることを特徴とする請求項に記載のパイプ同士の結束構造。
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