JP6342746B2 - 安定化ポリマーの製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合する際に、下記一般式(1)で表される酸化防止剤を重合前又は重合中に触媒系又は重合系に添加することを特徴とする安定化ポリマーの製造方法を提供するものである。
(式中、環A1は、五員環又は六員環の炭化水素環又は複素環を表し、
R1は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基を表し、
R2は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数2〜20のアルケニル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基、又は、トリアルキルシリル基を表し、
上記のアルキル基、アルコキシ基又はアリールアルキル基中のメチレン基は、炭素−炭素二重結合、−O−、−S−、−CO−、−O−CO−、−CO−O−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−S−CO−O−、−O−CO−S−、−CO−NH−、−NH−CO−、−NH−CO−O−、−NR’−、−S−S−、又は、−SO2−から選ばれた基を酸素原子が隣り合わない条件で組み合わせた基で置き換わっていてもよく、
R’は、水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、
複数のR1同士は結合してベンゼン環又はナフタレン環を形成していてもよく、
複数のR1及びR2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、
nは、1〜10の整数を表し、
dは、1〜3の整数を表し、
kは、1〜3の整数を表すが、dとkの合計は、環A1が取り得る置換基の数より少なく、
Xは、直接結合、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、下記(1−1)又は(1−2)で表される基、>C=O、>NR3、−OR3、−SR3、−NR3R4又はnと同数の価数を有する無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
R3及びR4は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
これらの脂肪族炭化水素基、芳香環含有炭化水素基及び複素環含有基は、炭素−炭素二重結合、−O−、−S−、−CO−、−O−CO−、−CO−O−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−S−CO−O−、−O−CO−S−、−CO−NH−、−NH−CO−、−NH−CO−O−、−NR’−、−S−S−、−SO2−、又は、窒素原子から選ばれた基を酸素原子が隣り合わない条件で組み合わせた基で置き換わっていてもよく、
上記芳香環又は複素環は、他の環と縮合されていてもよい。
但し、Xが窒素原子、リン原子又は下記(1−1)又は(1−2)で表される基の場合、nは3であり、Xが酸素原子又は硫黄原子の場合、nは2であり、Xが>C=O、−NH−CO−、−CO−NH−、又は、>NR3の場合、nは2であり、Xが−OR3、−SR3又は−NR3R4の場合、nが1であり、Xは、環A1と一緒になって環を形成していてもよい。)
本発明の安定化ポリマーの製造方法は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーの重合前又は重合中に、上記一般式(1)で表される酸化防止剤を重合系又は触媒系に添加する工程を備えることを特徴とする。
上記一般式(1)で表される酸化防止剤は、Xで表されるn価の特定の原子又は基に、n個の特定の基が結合した構造を有する。このn個の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。nの値は1〜10であり、合成の容易さの点から、好ましくは2〜6である。
五員環の複素環としては、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、ピロリジン、ピラゾリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリジン、オキサゾール、イソキサゾール、イソオキサゾリジン、チアゾール、イソチアゾール、イソチアゾリジン等が挙げられ、
六員環の炭化水素環としては、例えば、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン等の脂肪族炭化水素環、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ナフセン、クリセン、トリフェニレン、フルオレン、ペリレン、ピレン、ペンタセン、ベンゾピレン、コロレン、オバレン等の芳香族炭化水素環が挙げられ、
六員環の複素環としては、例えば、ピペリジン、ピペラジン、モルフォリン、チオモルフォリン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン等が挙げられ、
これらの環は、他の環と縮合されていたり置換されていたりしていてもよく、例えば、キノリン、イソキノリン、インドール、ユロリジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾトリアゾール、アズレン等が挙げられる。
本発明においては、環A1は、六員環の炭化水素環、芳香環、又は複素環であるものが、得られる重合体に対して優れた安定化効果を付与することができるので好ましい。
R1で表される炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、例えば、ベンジル、(ナフタレン+アルキル)、(インデン+アルキル)、(アントラセン+アルキル)、フルオレニル、インデニル、9−フルオレニルメチル、2−フェニルプロパン−2−イル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、フェネチル、スチリル、シンナミル等が挙げられ、
R1で表される炭素原子数3〜20の複素環含有基としては、例えば、ピリジル、ピリミジル、ピリダジル、ピペリジル、ピラニル、ピラゾリル、トリアジル、ピロリル、キノリル、イソキノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、トリアゾリル、フリル、フラニル、ベンゾフラニル、チエニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、チアジアゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、インドリル、2−ピロリジノン−1−イル、2−ピペリドン−1−イル、2,4−ジオキシイミダゾリジン−3−イル、2,4−ジオキシオキサゾリジン−3−イル等が挙げられる。
R2で表される炭素原子数2〜20のアルケニル基としては、例えば、ビニル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル等が挙げられ、
R2で表される炭素原子数6〜20のアリール基としては、R1で表される炭素原子数6〜20のアリール基として例示したものが挙げられ、
R2で表される炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、R1で表される炭素原子数7〜20のアリールアルキル基として例示したものが挙げられ、
R2で表される炭素原子数3〜35の複素環含有基としては、例えば、ピリジル、ピリミジル、ピリダジル、ピペリジル、ピラニル、ピラゾリル、トリアジル、ピロリル、キノリル、イソキノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、トリアゾリル、フリル、フラニル、ベンゾフラニル、チエニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、チアジアゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、インドリル、2−ピロリジノン−1−イル、2−ピペリドン−1−イル、2,4−ジオキシイミダゾリジン−3−イル、2,4−ジオキシオキサゾリジン−3−イル等が挙げられ、
R2で表されるトリアルキルシリル基としては、例えば、トリメチルシラン、トリエチルシラン、エチルジメチルシラン等の炭素原子数1〜6のアルキル基(3つのアルキル基は同一でも異なってもよい)で置換されたシリル基が挙げられる。
一価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、tert−アミル、シクロペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、シクロヘキシル、ビシクロヘキシル、1−メチルシクロヘキシル、ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、イソヘプチル、tert−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル等のアルキル基;メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ、tert−アミルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、イソヘプチルオキシ、tert−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、tert−オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ等のアルコキシ基;メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、イソブチルチオ、アミルチオ、イソアミルチオ、tert−アミルチオ、ヘキシルチオ、シクロヘキシルチオ、ヘプチルチオ、イソヘプチルチオ、tert−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ、イソオクチルチオ、tert−オクチルチオ、2−エチルヘキシルチオ等のアルキルチオ基;ビニル、1−メチルエテニル、2−メチルエテニル、2−プロペニル、1−メチル−3−プロペニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、イソブテニル、3−ペンテニル、4−ヘキセニル、シクロヘキセニル、ビシクロヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、デセニル、ペンタデセニル、エイコセニル、トリコセニル等のアルケニル基及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられ、
二価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブチルジイル等のアルキレン;上記アルキレンのメチレン鎖が−O−、−S−、−CO−O−、−O−CO−で置き換えられたもの;エタンジオール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等のジオールの残基;エタンジチオール、プロパンジチオール、ブタンジチオール、ペンタンジチオール、ヘキサンジチオール等のジチオールの残基及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられ、
三価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、プロピリジン、1,1,3−ブチリジン等のアルキリジン及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられる。
尚、上記の基が後述する置換基で置換されており、該置換基が炭素原子を含む場合、置換基中の炭素原子を含めた合計の炭素原子数が、上記の基の炭素原子数となる。
R3及びR4で表される炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基としては、上記脂肪族炭化水素基のうち、所定の炭素原子数の基準を満たすものが該当する。
一価の芳香環含有炭化水素基としては、例えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、スチリル、シンナミル等のアリールアルキル基;フェニル、ナフチル等のアリール基;フェノキシ、ナフチルオキシ等のアリールオキシ基;フェニルチオ、ナフチルチオ等のアリールチオ基及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられ、
二価の芳香環含有炭化水素基としては、例えば、フェニレン、ナフチレン等のアリーレン基;カテコール、ビスフェノール等の二官能フェノールの残基;2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられ、
三価の芳香環含有炭化水素基としては、例えば、フェニル−1,3,5−トリメチレン等及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられる。
一価の複素環含有基としては、例えば、ピリジル、ピリミジル、ピリダジル、ピペリジル、ピラニル、ピラゾリル、トリアジル、ピロリル、キノリル、イソキノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、トリアゾリル、フリル、フラニル、ベンゾフラニル、チエニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、チアジアゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、インドリル、2−ピロリジノン−1−イル、2−ピペリドン−1−イル、2,4−ジオキシイミダゾリジン−3−イル、2,4−ジオキシオキサゾリジン−3−イル、ベンゾトリアゾイル等及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられ、
三価の複素環含有基としては、イソシアヌル環を有する基、トリアジン環を有する基等及びこれらの基が後述する置換基で置換された基が挙げられる。
(式中、環A2は、六員環の炭化水素環、芳香環、又は、複素環であり、
R11、R12、R13、R14及びR15は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基、又は、−O−R2を表し、
R11、R12、R13、R14及びR15のうち少なくとも1つは水素原子ではなく、R2は、上記一般式(1)中のR2と同じものを表す。)
(式中、X11は、下記一般式(3−1)で表される基を表し、
R16、R17、R18及びR19は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基を表し、
R16、R17、R18及びR19のうち少なくとも1つは水素原子ではなく、
R2及び環A2は、上記一般式(2)中のR2及び環A2と同じものを表す。)
(式中、X1は、−CR30R31−、−NR32−、二価の無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜120の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基、又は、下記(3−2)〜(3−4)で表される何れかの置換基を表し、
該脂肪族炭化水素基は、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−若しくは−NH−、又は、酸素原子が隣り合うことなしにこれらを組み合わせた結合基で中断されていてもよく、
R30及びR31は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基を表し、
Z1及びZ2は、それぞれ独立に、直接結合、−O−、−S−、>CO、−CO−O−、−O−CO−、−SO2−、−SS−、−SO−、又は、>NR33を表し、
R32及びR33は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表す。)
(式中、R21は水素原子、無置換若しくは置換基を有するフェニル基、又は無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜10のシクロアルキル基を表し、
R22は無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は、ハロゲン原子を表し、
aは0〜5の整数である。)
(式中、R23及びR24は、それぞれ独立に、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールチオ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールアルケニル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環基、又は、ハロゲン原子を表し、
該アルキル基、アルコキシ基及びアリールアルキル基中のメチレン基は、不飽和結合、−O−、又は、−S−で中断されていてもよく、
R23は、隣接するR23同士で環を形成していてもよく、
bは0〜4の数を表し、
cは0〜8の数を表し、
gは0〜4の数を表し、
hは0〜4の数を表し、
gとhの数の合計は2〜4である。)
(式中、m=2〜6であり、
X3は、m=2のとき上記一般式(3−1)で表される基であり、m=3のとき下記一般式(4−1)で表される基であり、m=4のとき下記一般式(4−2)で表される基であり、m=5のとき下記一般式(4−3)で表される基であり、m=6のとき下記一般式(4−4)で表される基であり、
R25、R26、R27及びR28は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基を表し、
R25、R26、R27及びR28のうち少なくとも1つは水素原子でなく、
R2及び環A2は、上記一般式(2)中のR2及び環A2と同じものを表す。)
(式中、Y11は、三価の無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
Z1、Z2及びZ3は、それぞれ独立に、直接結合、−O−、−S−、>CO、−CO−O−、−O−CO−、−SO2−、−SS−、−SO−、>NR32、>PR32、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
R32は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
該脂肪族炭化水素基は、炭素−炭素二重結合、−O−、−CO−、−O−CO−、−CO−O−、又は、−SO2−で中断されていてもよい。)
(式中、Y12は、炭素原子、又は、四価の無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
該脂肪族炭化水素基は、−COO−、−O−、−OCO−、−NHCO−、−NH−、又は、−CONH−で中断されていてもよく、
Z1〜Z4は、それぞれ独立に、上記一般式(4−1)におけるZ1〜Z3で表される基と同じものを表す。)
(式中、Y13は、五価の無置換若しくは置換基を有する炭素原子数2〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
該脂肪族炭化水素基は、−COO−、−O−、−OCO−、−NHCO−、−NH−、又は、−CONH−で中断されていてもよく、
Z1〜Z5は、それぞれ独立に、上記一般式(4−1)におけるZ1〜Z3で表される基と同じものを表す。)
(式中、Y14は、六価の無置換若しくは置換基を有する炭素原子数2〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
該脂肪族炭化水素基は、−COO−、−O−、−OCO−、−NHCO−、−NH−又は−CONH−で中断されていてもよく、
Z1〜Z6は、それぞれ独立に、上記一般式(4−1)におけるZ1〜Z3で表される基と同じものを表す。)
R11、R12、R13、R14及びR15で表されるハロゲン原子、炭素原子数1〜40のアルキル基、炭素原子数1〜8のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数3〜20の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるR1又はR2の説明で例示したものが挙げられる。
R32及びR33で表される炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価の芳香環含有炭化水素基として例示した基等が挙げられ、これらの基又は上記一般式(1)におけるXで表される二価の芳香環含有炭化水素基として例示した基が、Z1及びZ2で置換された二価の基が、X1で表される二価の炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基として挙げられ、
R32及びR33で表される二価の炭素原子数3〜35の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価の複素環含有基として例示した基等が挙げられ、これらの基が、Z1及びZ3で置換された二価の基が、X1で表される二価の炭素原子数3〜35の複素環含有基として挙げられる。
R30及びR31で表される炭素原子数1〜8のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリール基及び炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、上記一般式(1)におけるR1又はR2の説明で例示した基が挙げられる。
R22で表される炭素原子数1〜10のアルキル基としては、R1で表される炭素原子数1〜40のアルキル基として例示した基のうち、所定の炭素原子数の基準を満たす基等が挙げられ、
R22で表される炭素原子数1〜8のアルコキシ基としては、R1で表される炭素原子数1〜8のアルコキシ基として例示した基等が挙げられ、
R22で表される炭素原子数2〜10のアルケニル基としては、R2で表される炭素原子数2〜20のアルケニル基として例示した基のうち、所定の炭素原子数の基準を満たす基等が挙げられる。
R23及びR24で表されるハロゲン原子、炭素原子数1〜8のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基及び炭素原子数3〜20の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるR1又はR2の説明で例示した基等が挙げられ、
R23及びR24で表される炭素原子数6〜20のアリールオキシ基としては、例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、2−メチルフェニルオキシ、3−メチルフェニルオキシ、4−メチルフェニルオキシ、4−ビニルフェニルオキシ、3−iso−プロピルフェニルオキシ、4−iso−プロピルフェニルオキシ、4−ブチルフェニルオキシ、4−tert−ブチルフェニルオキシ、4−ヘキシルフェニルオキシ、4−シクロヘキシルフェニルオキシ、4−オクチルフェニルオキシ、4−(2−エチルヘキシル)フェニルオキシ、2,3−ジメチルフェニルオキシ、2,4−ジメチルフェニルオキシ、2,5−ジメチルフェニルオキシ、2,6−ジメチルフェニルオキシ、3,4−ジメチルフェニルオキシ、3,5−ジメチルフェニルオキシ、2,4−ジ−tert−ブチルフェニルオキシ、2,5−ジ−tert−ブチルフェニルオキシ、2,6−ジ−tert−ブチルフェニルオキシ、2,4−ジ−tert−ペンチルフェニルオキシ、2,5−ジ−tert−アミルフェニルオキシ、4−シクロヘキシルフェニルオキシ、2,4,5−トリメチルフェニルオキシ、フェロセニルオキシ等の基が挙げられ、
R23及びR24で表される炭素原子数6〜20のアリールチオ基としては、上記炭素原子数6〜20のアリールオキシ基の酸素原子を硫黄原子に置換した基等が挙げられ、
R23及びR24で表される炭素原子数8〜20のアリールアルケニル基としては、上記炭素原子数6〜20のアリールオキシ基の酸素原子をビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニル、1,3−ブタジエニル、2−ペンテニル、2−オクテニル等のアルケニル基で置換した基等が挙げられる。
Y11で表される三価の炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価〜三価の芳香環含有炭化水素基として例示した基等が、Z1、Z2及びZ3で置換された三価の基等が挙げられ、
Y11で表される三価の炭素原子数3〜35の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価又は三価の複素環含有基等が、Z1、Z2及びZ3で置換された三価の基等が挙げられ、
また、R34で表される炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、炭素原子数6〜35の芳香族炭化水素基及び炭素原子数3〜35の複素環基としては、それぞれ、上記一般式(3−1)におけるR32、及び、R33の説明で例示した脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、複素環基が挙げられる。
Y12で表される四価の炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価〜三価の芳香環含有炭化水素基として例示した基が、Z1、Z2、Z3及びZ4で置換された四価の基等が挙げられ、
Y12で表される四価の炭素原子数3〜35の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価又は三価の複素環含有基として例示した基等が、Z1、Z2、Z3及びZ4で置換された四価の基等が挙げられる。
Y13で表される五価の炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価〜三価の芳香環含有炭化水素基として例示した基が、Z1、Z2、Z3、Z4及びZ5で置換された五価の基等が挙げられ、
Y13で表される五価の炭素原子数3〜35の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価又は三価の複素環含有基として例示した基等が、Z1、Z2、Z3、Z4及びZ5で置換された五価の基等が挙げられる。
Y14で表される六価の炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価〜三価の芳香環含有炭化水素基として例示した基が、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5及びZ6で置換された六価の基等が挙げられ、
Y14で表される六価の炭素原子数3〜35の複素環含有基としては、上記一般式(1)におけるXで表される一価又は三価の複素環含有基として例示した基等が、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5及びZ6で置換された六価の基等が挙げられる。
ただし、上記添加量は、最終製品の成形品における添加量を表すものであり、例えば、マスターバッチのように後の工程でエチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体に添加して成形加工することにより、酸化防止剤が希釈化されて、成形品中の酸化防止剤の配合量が、上記数値範囲内になる場合、マスターバッチにおける使用量が、10質量部を超えるものであってもよい。
本発明に用いられるエチレン性不飽和結合を有するモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロアルカン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン等の不飽和脂肪族炭化水素;(メタ)アクリル酸、α―クロルアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、シトラコン酸、フマル酸、ハイミック酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ビニル酢酸、アリル酢酸、桂皮酸、ソルビン酸、メサコン酸、コハク酸モノ[2−(メタ)アクリロイロキシエチル]、フタル酸モノ[2−(メタ)アクリロイロキシエチル]、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等の両末端にカルボキシ基と水酸基とを有するポリマーのモノ(メタ)アクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート・マレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート・マレート、ジシクロペンタジエン・マレート或いは1個のカルボキシル基と2個以上の(メタ)アクリロイル基とを有する多官能(メタ)アクリレート等の不飽和一塩基酸;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、下記化合物No.A1〜No.A4、(メタ)アクリル酸メチル、 (メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸アミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ポリ(エトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエトキシエチル、(メタ)アクリル酸エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフリル、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリ[(メタ)アクリロイルエチル]イソシアヌレート、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー等の不飽和一塩基酸及び多価アルコール又は多価フェノールのエステル;(メタ)アクリル酸亜鉛、(メタ)アクリル酸マグネシウム等の不飽和多塩基酸の金属塩;マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸−無水マレイン酸付加物、ドデセニル無水コハク酸、無水メチルハイミック酸等の不飽和多塩基酸の酸無水物;(メタ)アクリルアミド、メチレンビス−(メタ)アクリルアミド、ジエチレントリアミントリス(メタ)アクリルアミド、キシリレンビス(メタ)アクリルアミド、α−クロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和一塩基酸及び多価アミンのアミド;アクロレイン等の不飽和アルデヒド;(メタ)アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン、シアン化アリル等の不飽和ニトリル;スチレン、4−メチルスチレン、4−エチルスチレン、4−メトキシスチレン、4−ヒドロキシスチレン、4−クロロスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエン、ビニル安息香酸、ビニルフェノール、ビニルスルホン酸、4−ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルベンジルメチルエーテル、ビニルベンジルグリシジルエーテル等の不飽和芳香族化合物;メチルビニルケトン等の不飽和ケトン;ビニルアミン、アリルアミン、N−ビニルピロリドン、ビニルピペリジン等の不飽和アミン化合物;アリルアルコール、クロチルアルコール等のビニルアルコール;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のビニルエーテル;マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等の不飽和イミド類;インデン、1−メチルインデン等のインデン類;1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の脂肪族共役ジエン類;ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロキサン等の重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー類;ビニルクロリド、ビニリデンクロリド、ジビニルスクシナート、ジアリルフタラート、トリアリルホスファート、トリアリルイソシアヌラート、ビニルチオエーテル、ビニルイミダゾール、ビニルオキサゾリン、ビニルカルバゾール、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、水酸基含有ビニルモノマー及びポリイソシアネート化合物のビニルウレタン化合物、水酸基含有ビニルモノマー及びポリエポキシ化合物のビニルエポキシ化合物、4−(オキシラン−2−イルメトキシ)ブチルアクリレート、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−イルアクリレート、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−イルメタクリレート、(7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−イル)メチルアクリレート等のエポキシを含む(メタ)アクリル酸化合物等が挙げられる。
上記重合は、重合触媒の存在下で、窒素等の不活性ガス雰囲気中にて行われるが、下記の溶媒中で行ってもよい。また、重合を阻害しない範囲で、活性水素化合物、微粒子状担体、有機アルミニウム化合物、イオン交換性層状化合物、無機珪酸塩を添加してもよい。
本発明の製造方法において好ましい溶媒としては、上記脂肪族炭化水素系溶媒、上記アルコール系溶媒、上記BTX系溶媒又はガソリン留分が挙げられる。
(式中、R61及びR62は、それぞれ独立に、水素原子、シアノ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜30のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜30のアリールアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基を表し、
R63及びR64は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル基、R65、OR66、SR67、NR68R69、COR70、SOR71、SO2R72又はCONR73R74を表し、
R63及びR64は、互いに結合して環を形成していてもよく、それぞれ独立に、隣接するどちらかのベンゼン環と一緒になって環を形成していてもよく、
R65、R66、R67、R68、R69、R70、R71、R72、R73及びR74は、それぞれ独立に、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜30のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜30のアリールアルキル基又は無置換若しくは置換基を有する炭素原子数2〜20の複素環基を表し、
X2は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、CR75R76、CO、NR77又はPR78を表し、
R75、R76、R77及びR78は各々独立に無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜30のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜30のアリールアルキル基を表し、
X3は、単結合、又は、COを表し、
R61、R62、R65、R66、R67、R68、R69、R70、R75、R76、R77及びR78中の炭素原子数1〜20のアルキル基、又は炭素原子数7〜30のアリールアルキル基中のメチレン基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル基又は複素環基で置換されていてもよく、−O−で中断されていてもよく、
aは、0〜4の整数を表し、
bは、0〜5の整数を表す。)
過酸化物系開始剤としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサンケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド系;イソブチルパーオキサイド、m−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、α−メチルベンゾイルパーオキサイド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド系;2,4,4−トリメチルペンチル−2−ハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド系のものや、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド系;1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン、4,4−ジ−t−ブチルパーオキシ吉草酸−n−ブチルエステル等のパーオキシケタール系;2,4,4−トリメチルペンチルパーオキシフェノキシアセテート、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシトリメチルオジペート等のアルキルパーエステル系;ジ−t−メチキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート等のパーカーボネート系;その他のアセチルシクロヘキシルスルフォニルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネート等の他、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩類が挙げられる。
アゾ系化合物としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリル、2−カルバモイルアゾイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4,4−トリメチルペンタン2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(メチルイソブチレート)、α,α’−アゾビス−(イソブチロニトリル)、4,4’−アゾビス−(4−シアノバレイン酸)等が挙げられる。
上記担体は種類に制限ないが、例えば、無機酸化物等の無機担体、多孔質ポリオレフィン等の有機担体が挙げられ、複数を併用したものであってもよい。
上記無機担体としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化亜鉛等が挙げられる。またこの他の無機担体としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム等のハロゲン化マグネシウム、マグネシウムエトキシド等のマグネシウムアルコキシド等が挙げられる。
本発明において、フェノール系酸化防止剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
本発明において、リン系酸化防止剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
本発明において、チオエーテル系酸化防止剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
挙げられる。
本発明において、紫外線吸収剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜5質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
本発明において、上記ヒンダードアミン系光安定剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜5質量部、より好ましくは0.005〜0.5質量部である。
本発明において、造核剤の好ましい使用量はエチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜5質量部、より好ましくは、0.005〜0.5質量部である。
本発明において、難燃剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、 1〜50質量部、より好ましくは、10〜30質量部である。
本発明において、滑剤の好ましい使用量の範囲は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.03〜2質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
本発明において、充填剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.01〜80質量部、より好ましくは、1〜50質量部である。
本発明において、ハイドロタルサイト類の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.001〜5質量部、より好ましくは、0.05〜3質量部である。
本発明において、帯電防止剤の好ましい使用量は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合して得られる重合体100質量部に対して、0.03〜2質量部、より好ましくは、0.1〜0.8質量部である
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(装置:ウォーターズ社製GPC2000型、カラム:ウォーターズ社製Styragel HT6E 2本とStyragelHT2 1本、測定温度145℃、溶媒:オルトジクロロベンゼン、濃度:4mg/10g)により重量平均分子量を測定した。
得られたペレットは射出成形機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)を用いて、射出温度230℃、金型温度40℃の条件で射出成形して、20mm×60mm×2mmの平板状試験片を製造した。該試験片は射出成形後ただちに槽内温度が23℃である恒温槽で48時間以上静置した後、150℃のオーブンに入れ、一ヶ月間静置した。一ヶ月経過後の試験片の外観について目視で評価した。
(固体Ti触媒成分の調整)
無水塩化マグネシウム4.76g(50mmol)、デカン25ml及び2−エチルヘキシルアルコール23.4ml(150mmol)を130℃で2時間加熱反応を行い均一溶液とした後、この溶液中に無水フタル酸1.11g(7.5mmol)を添加し、130℃にて更に1時間撹拌反応を行い、無水フタル酸を該均一溶液に溶解させた。このようにして得られた均一溶液を室温に冷却した後、−20℃に保持された四塩化チタン200ml(1.8mol)中に1時間に渡って全量滴下装入した。装入終了後、この混合液の温度を4時間かけて110℃に昇温し、110℃に達したところでジイソブチルフタレート2.68ml(12.5mmol)を添加し、これより2時間同温度にて撹拌下保持する。2時間の反応終了後熱ろ過にて固体部を採取し、この固体部を200mlの四塩化チタンにて再懸濁させた後、再び110℃で2時間、加熱反応を行った。反応終了後、再び熱ろ過にて固体部を採取し、110℃デカン及びヘキサンにて、洗液中に遊離のチタン化合物が検出されなくなるまで充分洗浄した。以上の製造方法にて合成された固体Ti触媒成分はヘプタンスラリーとして保存するが、このうち一部を触媒組成を調べる目的で乾燥した。この様にして得られた固体Ti触媒成分の組成は、チタン3.1重量%、塩素56.0重量%、マグネシウム17.0重量%及びイソブチルフタレート20.9重量%であった。
トルエン50mlにトリイソブチルアルミニウムと表1記載の酸化防止剤を官能基のモル比で6:5となるように合計で5.0g加え室温で2時間撹拌することにより、触媒に対して不活性化した安定剤溶液を得た。
窒素置換した1000mlオートクレーブにヘプタン400mlを加えた。トリエチルアルミニウム(5.2mmol)、表1記載のフェノール系酸化防止剤(15mmol)を加え、23℃で5分間撹拌した。さらに、ジシクロペンタジメトキシシラン(5.0mmol)及びTi触媒のヘプタンスラリー(5mmol)を順次加えた。オートクレーブ内をプロピレン雰囲気に置換し、プロピレンで1kgf/cm2Gの圧力をかけ、35℃で10分間プレ重合した。プロピレンをパージした後、水素150ml(23℃)を吹き込み、70℃まで昇温し、オートクレーブ内をプロピレンで5kgf/cm2Gの圧力をかけ、70℃で1時間重合反応を行った。窒素ガスで系内を置換してから40℃でエタノール5mlを加え重合反応を停止させた後、50℃で減圧脱溶媒を行い、次いで、真空中、40℃でポリマーを5時間乾燥することにより、ポリプロピレンパウダーを得た。
得られたポリプロピレンパウダー100質量部に対して、ステアリン酸カルシウム0.05質量部を添加し、ロッキングミキサーを用いて30分間混合した。混合後、単軸押出機(株式会社ディ・ディ・エム製商品名OEX3024)を用いて、溶融温度230℃、スクリュー速度30rpmの条件で造粒し、ペレットを製造した。
実施例1−1において、酸化防止剤を添加しなかった以外は、実施例1−1と同様に実施してペレットを製造した。
酸化防止剤を重合時に添加せずに重合を行い、重合して得られたポリマーパウダー100質量部に対し、表1に記載の酸化防止剤を配合した以外は、実施例1−1と同様に実施してペレットを製造した。
メチルメタクリレート(4mmol)及びブチルメタクリレート(5mmol)をメタノール100mlに溶解し、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタンを0.15モル%、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(5mmol)及び表1記載の酸化防止剤(15mmol)を加えて150℃で5時間撹拌した。50℃で減圧脱溶媒を行い、次いで、真空中、40℃でポリマーを5時間乾燥することにより、メタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチル共重合体を得た。得られたメタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチル共重合体に対し、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト0.2質量部を添加し、ロッキングミキサーを用いて30分間混合した。混合後、単軸押出機(株式会社ディ・ディ・エム製商品名OEX3024)を用いて、溶融温度220℃、スクリュー速度30rpmの条件で造粒し、ペレットを製造した。
実施例2−1において、酸化防止剤を添加しなかった以外は、実施例2−1と同様に実施してペレットを製造した。
酸化防止剤を重合時に添加せずに重合を行い、重合して得られたメタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチル共重合体100質量部に対し、表2に記載の酸化防止剤及びトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト0.2質量部を添加し、ロッキングミキサーを用いて30分間混合した。混合後、単軸押出機(株式会社ディ・ディ・エム製商品名OEX3024)を用いて、溶融温度230℃、スクリュー速度30rpmの条件で造粒し、ペレットを製造した。
スチレン(5mmol)及びブチルメタクリレート(5mmol)をn−ヘプタン100mlに溶解し、触媒としてヨウ素(0.1mmol)、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(5mmol)及び表1記載のフェノール系酸化防止剤(15mmol)を加えて80℃で7時間撹拌した後、温度を0℃に下げ重合を終了させた。ポリマー溶液を多量のメタノール中に注ぎ、生成物を析出させた。これを乾燥後、メタノールで再沈精製を行い、真空乾燥してメタクリル酸ブチル−スチレン共重合体を得た。
得られたメタクリル酸ブチル−スチレン共重合体に対し、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト0.2質量部を添加し、ロッキングミキサーを用いて30分間混合した。混合後、単軸押出機(株式会社ディ・ディ・エム製商品名OEX3024)を用いて、溶融温度230℃、スクリュー速度30rpmの条件で造粒し、ペレットを製造した。
実施例3−1において、酸化防止剤を添加しなかった以外は、実施例3−1と同様に実施してペレットを製造した。
酸化防止剤を重合時に添加せずに重合を行い、重合して得られたメタクリル酸ブチル−スチレン共重合体100質量部に対して、表3に記載の酸化防止剤及びトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト0.2質量部を添加し、ロッキングミキサーを用いて30分間混合した。混合後、単軸押出機(株式会社ディ・ディ・エム製商品名OEX3024)を用いて、溶融温度230℃、スクリュー速度30rpmの条件で造粒し、ペレットを製造した。
Claims (7)
- エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合する際に、下記一般式(1)で表される酸化防止剤を重合前又は重合中に触媒系又は重合系に添加することを特徴とする安定化ポリマーの製造方法。
R1は、それぞれ独立に、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基を表し、
上記のアルキル基は、炭素−炭素二重結合、−O−、−S−、−CO−、−O−CO−、−CO−O−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−S−CO−O−、−O−CO−S−、−CO−NH−、−NH−CO−、−NH−CO−O−、−NR’−、−S−S−、又は、−SO2−から選ばれた基を酸素原子が隣り合わない条件で組み合わせた基で置き換わっていてもよく、
R2は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基の酸素原子側の末端に−CO−O−が結合している基を表し、
R’は、水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、複数のR1同士は結合してベンゼン環又はナフタレン環を形成していてもよく、複数のR1及びR2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、
nは、1〜10の整数を表し、
dは、1〜3の整数を表し、
kは、1〜3の整数を表すが、dとkの合計は、環A1が取り得る置換基の数より少なく、
Xは、直接結合、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、下記(1−1)又は(1−2)で表される基、>C=O、>NR3、−OR3、−SR3、−NR3R4又はnと同数の価数を有する無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
R3及びR4は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
これらの脂肪族炭化水素基、芳香環含有炭化水素基及び複素環含有基は、炭素−炭素二重結合、−O−、−S−、−CO−、−O−CO−、−CO−O−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−S−CO−O−、−O−CO−S−、−CO−NH−、−NH−CO−、−NH−CO−O−、−NR’−、−S−S−、−SO2−、又は、窒素原子から選ばれた基を酸素原子が隣り合わない条件で組み合わせた基で置き換わっていてもよく、
上記芳香環又は複素環は、他の環と縮合されていてもよい。
但し、Xが窒素原子、リン原子又は下記(1−1)又は(1−2)で表される基の場合、nは3であり、Xが酸素原子又は硫黄原子の場合、nは2であり、Xが>C=O、−NH−CO−、−CO−NH−、又は、>NR3の場合、nは2であり、Xが−OR3、−SR3又は−NR3R4の場合、nが1であり、Xは、環A1と一緒になって環を形成していてもよい。)
- 上記酸化防止剤として、下記一般式(2)〜(4)で表される群より選択される化合物を用いる請求項1記載の安定化ポリマーの製造方法。
R11、R12、R13、R14及びR15は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基、又は、−O−R2を表し、
R11、R12、R13、R14及びR15のうち少なくとも1つは水素原子ではなく、R2は、上記一般式(1)中のR2と同じものを表す。)
R16、R17、R18及びR19は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基を表し、
R16、R17、R18及びR19のうち少なくとも1つは水素原子ではなく、
R2及び環A2は、上記一般式(2)中のR2及び環A2と同じものを表す。)
該脂肪族炭化水素基は、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−若しくは−NH−、又は、酸素原子が隣り合うことなしにこれらを組み合わせた結合基で中断されていてもよく、
R30及びR31は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基を表し、
Z1及びZ2は、それぞれ独立に、直接結合、−O−、−S−、>CO、−CO−O−、−O−CO−、−SO2−、−SS−、−SO−、又は、>NR33を表し、R32及びR33は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表す。)
R22は無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は、ハロゲン原子を表し、
aは0〜5の整数である。)
該アルキル基、アルコキシ基及びアリールアルキル基中のメチレン基は、不飽和結合、−O−、又は、−S−で中断されていてもよく、
R23は、隣接するR23同士で環を形成していてもよく、
bは0〜4の数を表し、
cは0〜8の数を表し、
gは0〜4の数を表し、
hは0〜4の数を表し、
gとhの数の合計は2〜4である。)
X3は、m=2のとき上記一般式(3−1)で表される基であり、m=3のとき下記一般式(4−1)で表される基であり、m=4のとき下記一般式(4−2)で表される基であり、m=5のとき下記一般式(4−3)で表される基であり、m=6のとき下記一般式(4−4)で表される基であり、
R25、R26、R27及びR28は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜40のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜8のアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜20の複素環含有基を表し、
R25、R26、R27及びR28のうち少なくとも1つは水素原子でなく、
R2及び環A2は、上記一般式(2)中のR2及び環A2と同じものを表す。)
Z1、Z2及びZ3は、それぞれ独立に、直接結合、−O−、−S−、>CO、−CO−O−、−O−CO−、−SO2−、−SS−、−SO−、>NR32、>PR32、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
R32は、水素原子、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜35の脂肪族炭化水素基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜35の芳香環含有炭化水素基、又は、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数3〜35の複素環含有基を表し、
該脂肪族炭化水素基は、炭素−炭素二重結合、−O−、−CO−、−O−CO−、−CO−O−、又は、−SO2−で中断されていてもよい。)
該脂肪族炭化水素基は、−COO−、−O−、−OCO−、−NHCO−、−NH−、又は、−CONH−で中断されていてもよく、
Z1〜Z4は、それぞれ独立に、上記一般式(4−1)におけるZ1〜Z3で表される基と同じものを表す。)
該脂肪族炭化水素基は、−COO−、−O−、−OCO−、−NHCO−、−NH−、又は、−CONH−で中断されていてもよく、
Z1〜Z5は、それぞれ独立に、上記一般式(4−1)におけるZ1〜Z3で表される基と同じものを表す。)
該脂肪族炭化水素基は、−COO−、−O−、−OCO−、−NHCO−、−NH−又は−CONH−で中断されていてもよく、
Z1〜Z6は、それぞれ独立に、上記一般式(4−1)におけるZ1〜Z3で表される基と同じものを表す。) - 上記酸化防止剤として、上記一般式(1)中のR2が、炭素原子数1〜8のアルキル基の酸素原子側の末端に−CO−O−で結合された化合物を用いる請求項1又は2記載の安定化ポリマーの製造方法。
- 重合触媒として、遷移金属触媒又はラジカル重合開始剤を用いる請求項1〜3の何れか一項記載の安定化ポリマーの製造方法。
- 重合触媒として、チーグラー・ナッタ触媒又はメタロセン触媒を用いる請求項4記載の安定化ポリマーの製造方法。
- 重合方法として、スラリー重合、バルク重合、気相重合又はその何れかの組み合わせを採用する請求項1〜5の何れか一項記載の安定化ポリマーの製造方法。
- エチレン性不飽和モノマーが、エチレン、プロピレン、α−オレフィンモノマー、スチレン、又は、アルキル(メタ)アクリレートを含むものである請求項1〜6の何れか一項記載の安定化ポリマーの製造方法。
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