JP6342563B1 - くさびクランプ及び鋼線 - Google Patents

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    • H02G7/05Suspension arrangements or devices for electric cables or lines

Abstract

【課題】鋼線の端末を引留めるためのくさびクランプに関し、使用時の作業性のさらなる向上が図られたくさびクランプの提供。【解決手段】鋼線を保持するためのくさびクランプ1であって、くさび形状を有する第1の部材12と、第1の部材12をスライドさせて嵌合することで、第1の部材12のくさび形状に基づいて発生する圧力により鋼線を拘束する第2の部材11と、を備え、第1の部材12と第2の部材11のスライド嵌合を可能としつつ、第1の部材12と第2の部材11を係合させる係合部(凸部124及び係留部113)を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、鋼線の端末を引留めるためのくさびクランプ、及びこれを用いて引き留められた鋼線に関する。
ワイヤロープ等の鋼線は、構造物の補強等の目的で、構造物の2点間を接続するためなどに使用されている。
この際、鋼線の端末を引留める必要があり、そのために端末をアイ加工すること等が行われる。当該アイ加工法の代表的なものにワイヤクリップを用いるものがある。ワイヤクリップはU字ボルトやナット等で構成され、アイ加工のために折り返して束ねた鋼線部分を複数のワイヤクリップで締結するものである。
作業としては比較的単純な作業といえるが、多数のボルトナットを締める必要があり、作業効率はあまりよくない。また、作業者の技量による差が出やすく、均一な施工が難しいという問題がある。さらに、ボルトナットを使用していることから、増し締め等、保守管理においても煩雑な面を有する(緩み止めナットを使用した場合にはコスト高となってしまう)。
これに対し、特許文献1〜2で開示されているくさびクランプによれば、ワイヤクリップにおける上記問題が抑止されている。
特許第6009611号公報 特許第6185688号公報
特許文献1や2で開示されているくさびクランプによれば、作業時間の短縮、施工管理の容易化、作業者の技量等の人為的要素の影響の低減などが図られ、非常に有用性が高いものであり、利用が拡大している。このような利用の拡大に伴い、さらなる作業性の向上等が求められている。
本発明は、上記の点に鑑み、鋼線の端末を引留めるためのくさびクランプに関し、使用時の作業性のさらなる向上等が図られたくさびクランプを提供することを目的とする。
(構成1)
鋼線を保持するためのくさびクランプであって、くさび形状を有する第1の部材と、前記第1の部材をスライドさせて嵌合することで、前記第1の部材のくさび形状に基づいて発生する圧力により前記鋼線を拘束する第2の部材と、を備え、前記第1の部材と前記第2の部材のスライド嵌合を可能としつつ、前記第1の部材と前記第2の部材を係合させる係合部を備えることを特徴とするくさびクランプ。
(構成2)
前記係合部が、前記第1の部材又は前記第2の部材の一方に形成された凸部と、他方に形成された前記凸部の移動を制限する係留部と、によって構成されていることを特徴とする構成1に記載のくさびクランプ。
(構成3)
前記凸部が前記第1の部材に形成され、前記第2の部材に、前記凸部をスライド可能に受け入れる溝部と、前記係留部と、が形成されていることを特徴とする構成2に記載のくさびクランプ。
(構成4)
前記凸部が、前記第1の部材の先端側に形成され、前記係留部が、前記溝部の後端側に形成されていることを特徴とする構成3に記載のくさびクランプ。
(構成5)
前記第2の部材が、前記鋼線及び前記第1の部材のくさび形状部分を挿入可能な筒状体部を有し、前記筒状体部内に、前記溝部が形成されていることを特徴とする構成4に記載のくさびクランプ。
(構成6)
前記凸部が、前記第1の部材の両側面部に形成され、前記係留部が、前記筒状体部の両側面の後端から突出するように設けられたリング状の部材であり、当該両側面のリング状の部材の間隔が、その後端部において前記第1の部材の両側面の凸部の幅より小さいことを特徴とする構成5に記載のくさびクランプ。
(構成7)
前記リング状の部材である係留部が、前記第1の部材の嵌合を保持させるための係止ピンの挿通孔として機能することを特徴とする構成6に記載のくさびクランプ。
(構成8)
前記鋼線を仮止めさせる仮止め部を備えることを特徴とする構成1から7の何れかに記載のくさびクランプ。
(構成9)
前記仮止め部は、前記鋼線の直径より小さな間隙を備えることにより、当該間隙に前記鋼線を仮止めさせるものであることを特徴とする構成8に記載のくさびクランプ。
(構成10)
前記第1の部材に前記鋼線と2面で接する第1の部材側接触面が形成されており、当該第1の部材側接触面に前記仮止め部が形成されている、又は、前記第2の部材に前記鋼線と2面で接する第2の部材側接触面が形成されており、当該第2の部材側接触面に前記仮止め部が形成されていることを特徴とする構成9に記載のくさびクランプ。
(構成11)
前記仮止め部の間隙は、前記鋼線の直径に対して95〜98%の幅の隙間であることを特徴とする構成9又は10に記載のくさびクランプ。
(構成12)
構成1から11の何れかに記載のくさびクランプを用いて引き留められた鋼線。
本発明のくさびクランプによれば、くさび形状を有する部材(第1の部材)と、これを受け入れる部材(第2の部材)とを係合させる係合部を備えることにより、2つの部材がバラバラになることが抑止されるため、作業性の向上や部品の紛失の抑止などが図られる。
本発明に係る実施形態のくさびクランプの使用状態を示す図 第1の部材を示す図 第2の部材を示す図 くさびクランプを示す斜視図 第1の部材と第2の部材の係合を説明する図 第2の部材に設けられた仮止め部を示す図 第2の部材の別の例を示す図 第2の部材の別の例を示す図
以下、本発明の実施態様について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するものではない。
図1は、本発明に係る実施形態のくさびクランプの使用状態を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)はワイヤロープ(鋼線)の締結状態を説明するための概略断面図(図1(a)のA−A線に沿った断面図)である。また、図4は、本実施形態のくさびクランプを示す斜視図である。
図1に示されるように、本実施形態のくさびクランプ1は、ワイヤロープ等の索体2の端末を引留めるために、索体2の端末部をアイ加工するためのものである。
本実施形態のくさびクランプ1は、図4に示されるように、くさび形状部分を有する第1の部材12と、第1の部材12及び索体2を内部に収める筒状体部を有する第2の部材11とを備える。
第1の部材12のくさび形状部分と、索体2が、第2の部材11の筒状体部に挿通され、第1の部材12が打ち込まれる(スライドさせて嵌合される)ことにより、第1の部材のくさび形状に基づいて発生する圧力によって索体2を拘束するものである。
図2は、第1の部材12を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は上面図、図2(c)は図2(a)のB−B線における断面図である。
各図に示されるように、本実施形態の第1の部材12は、正面視においてくさび形状部分を有し、その上面側において、索体2がはまり込むV字溝である第1の部材側接触面121を有する。第1の部材側接触面121は、索体2と、面1211と面1212の2面で接するように構成される。
第1の部材12は、図2(a)の正面図において、左側方向へ打ち込まれるものであり、くさび形状部分の後端部123からさらに突出させた打ち込み打撃部122が形成されている。
また、第1の部材12の先端側の両側面部には、凸部124が形成されている。
図3は、本実施形態の第2の部材11を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は上面図、図3(c)は図3(a)のC−C線における断面図である。
第2の部材11は、第1の部材12及び索体2を拘束するものであり、筒状体部の先細りとなる内部空間内に第1の部材12と索体2が入っていくことにより、それぞれの部材相互に強い摩擦力が生じるものである。
筒状体部の内面には、索体2がはまり込むV字溝である第2の部材側接触面111が形成されている。第2の部材側接触面111は、索体2と、面1111と面1112の2面で接するように構成される。
また、筒状体部の内面の両側面には、第1の部材の凸部124をスライド可能に受け入れる溝部112が形成されている。
第2の部材11の後端側(第1の部材12が挿入される側であり、図3(a)、(b)における右側)には、その両側面に係留部113が形成されている。係留部113は、溝部112の後端側に位置し、第2の部材11の筒状体部の両側面の後端から突出するように設けられたリング状の部材であり、後に説明するように、第1の部材の凸部124を受け入れて係止させる(凸部124の移動を制限することで、第1の部材が抜け落ちることを防止する)ものである。また、係留部113は、第1の部材の嵌合を保持させるための係止ピン(図示せず)の挿通孔としても機能する。即ち、図1〜3からも理解されるように、くさびクランプ1の使用状態(図1(a)の状態)において、係留部113の穴に係止ピン(図示せず)を挿通ことで、第1の部材のくさび形状部分の後端部123が係止ピンに突き当たってそれ以上後退しなくなるため、第1の部材と第2の部材の嵌合状態が保持されるものである。
本実施形態のくさびクランプ1は、上記の構成を備えることにより、第1の部材12のくさび形状部分と、索体2が、第2の部材11の筒状体部に挿通され、第1の部材12が打ち込まれる(スライドさせて嵌合される)ことにより、第1の部材のくさび形状に基づいて発生する圧力によって索体2を拘束するものである。
くさび形状に基づく鋼線の拘束機能そのものについては、本発明に直接には関係しないため、ここでの詳しい説明を省略し、以下、本発明に関する構成について説明する。
図5は、第1の部材と第2の部材の係合について説明する図であり、図5(a)〜(c)は上面図、図5(d)は正面図である。
くさびクランプ1は、第2の部材11に対して第1の部材12がスライド可能に係合されることで構成される。
先ず、第2の部材11の筒状体部内に、第1の部材12を挿入する。この際、第2の部材11の溝部112に対して、第1の部材12の凸部124を入れてスライドさせる。これからも理解されるように、図5(a)の状態においては、係留部113の間隔Wは、凸部124部分の幅W(図2(b)参照)より大きい。
第2の部材11の筒状体部内に第1の部材12を挿入した後に、図5(b)に示されるように、係留部113の後端部付近をかしめることにより、係留部113の後端部の間隔Wを、凸部124部分の幅Wより小さくする。
図5(d)に示されるように、リング状の部材である係留部113は、リングの内径が概ね溝部112の高さと同様であり、リングが溝部112の延長線上にある。リングの上下部分には肉厚部113tが形成され、肉厚部113tの幅Wは、凸部124部分の幅Wより小さい。
上記構成により、図5(c)、(d)に示されるように、第1の部材12をスライドさせて後退させると、凸部124が溝部112から係留部113のリング内へと導かれる。凸部124はリング内からは外れることが無いため、第2の部材が、第1の部材から抜け落ちることはない。図5(d)に示されるように、凸部124が係留部113のリング内に引っかかってぶら下がるようにして、回転可能な状態となる。
なお、第1の部材12は、その前進方向においては、第2の部材11を通りぬけ不能である。従って、第1の部材と第2の部材の組み付け後は、第1の部材と第2の部材は相互にスライド可能であるが、両者がバラバラになることはない。
以上のごとく、本実施形態のくさびクランプ1によれば、第1の部材12と第2の部材のスライド嵌合を可能としつつ、第1の部材12と第2の部材11を係合させているため、部品の紛失が抑止されると共に、施工時の作業性も向上する。
従来のくさびクランプにおいては、くさびクランプとして組み付けていない状態では、各部材がバラバラになるものであったが、本実施形態のくさびクランプ1によれば、くさびクランプとして組み付けていない状態においても第1の部材12と第2の部材11が係合しており、第1の部材12が第2の部材から脱落することが無いため、作業中に部品を落としてしまうといったことが抑止され、作業性に優れる。さらに、図5(d)に示されるように、第1の部材12がぶら下がっている状態においては、第2の部材11の筒状体部の開口部を第1の部材12で塞ぐことが抑止されるため、第2の部材11の筒状体部の中に索体2を挿通する作業の作業性においても優れている。
また、くさびクランプとして組み付けていない状態においても第1の部材12と第2の部材11が係合している(部品相互の組み付け方向が決まっている)ため、施工時に、第1の部材を第2の部材に反対向きに入れてしまうといった誤作業が無くなり、作業の確実性や効率が向上する。
さらに、第1の部材12が第2の部材11から脱落することが無いため、保管時や輸送時等において何れか一方の部品がどこかへ行ってしまうといったことが無く、部品の紛失が抑止される。また、保管時や輸送時等において、第1の部材12を第2の部材の中に収納した状態に簡便にすることができるため、保管等の省スペース化が図られる。
なお、本実施形態のくさびクランプ1では、第1の部材の先端部両側面に凸部124を形成し、第2の部材の筒状体部の内側両側面に溝部112を形成し、当該溝部112の延長線上にリング状の部材である係留部113を形成することで第1の部材と第2の部材を係合させる係合部を構成するものを例としたが、本発明を当該構成に限るものではなく、第1の部材と第2の部材のスライド嵌合を可能としつつ、第1の部材と第2の部材を係合させることができる構成であればよい。
例えば、第1の部材側に溝部を形成し、第2の部材側に凸部を形成するものであってもよい。
また、本実施形態では、係留部を、第1の部材の嵌合を保持させるための係止ピン(図示せず)の挿通孔としても機能するリング状の部材としているが、係留部は凸部の移動を制限する(部材の抜け落ちを防止する)ものであればよく、例えば、図7に示すように、溝部112の後端部にストッパー(溝を埋めるもの)を設けることで、係留部113´を形成するもの等であってもよい。当該ストッパーは、第1の部材の挿通後に、溝部112内の後端部に肉盛り溶接すること等で形成できる。
また、溝部を設けないようにすることも可能である。例えば、図8に示したように、第2の部材11´´に溝部は設けずに、筒状体部の内部の幅を第1の部材の凸部124が通る幅とし、第2の部材11´´の筒状体部の側面の後端側に突出させた係留部113´´を形成する。第1の部材の挿通後にこの係留部113´´をかしめて、第1の部材の凸部124がひっかかるように(第1の部材が抜けないように)すればよい。
さらに施工時の作業性を向上させるために、鋼線(索体2)を仮止めさせる仮止め部を備えるようにしてもよい。
図6には、仮止め部の一例を示した。
仮止め部114は、索体2の直径より小さな間隙を備えることにより、当該間隙に索体2を仮止めさせることができるものである。
仮止め部114は、第2の部材11の第2の部材側接触面111に形成されている。より詳細には、第2の部材側接触面111の面1111と面1112にそれぞれ形成される凸1141と凸1142によって構成され、凸1141と凸1142の間隔が、索体2の直径より小さく形成されている。
これにより、図6(b)に示されるように、第2の部材側接触面111によって形成されるV字溝内に、索体2を保持(仮止め)することができる。
上記構成によれば、くさびクランプを索体2に対して仮止めすることができるため、施工時の作業性がさらに向上する。
従来のくさびクランプの場合、取り付け作業時に、索体2を通した部品が滑って移動してしまう等の問題があったが、上記構成によれば、このような問題が抑止される。
仮止め部114の形成箇所は、部品の端部(筒状体部の開口部)付近に形成しておくと、索体2を仮止め部114に留める作業性がよい。
また、仮止め部114の間隙は、索体2の直径に対して95〜98%の幅の隙間であることが好ましい。このような範囲とすることで適度な保持力が得られると共に、取り付け・取り外しの作業性もよい。
なお、ここでは、仮止め部が第2の部材に形成されるものを例としているが、第1の部材側に形成されるもの(或いは両方に形成されるもの)であってもよい。
実施形態では、索体の端末部をアイ加工するためのくさびクランプを例として説明したが、本発明をこれに限るものではない。例えば、特許文献1や2において示される各態様のくさびクランプに対して適用することができる。
また、実施形態のくさびクランプにおける、それぞれ索体2と2面で接触する、第1の部材12の第1の部材側接触面121と、第2の部材11の第2の部材側接触面111について、その2面の角度を所定角度とすることにより、索体2との間の滑りが防止される点については、特許文献1、2に記載の通りであり、そのようにすると非常に好適であるが、本発明の適用においては必須のものではない。
加えて、実施形態では、第1の部材が概ねくさび形状のみからなり、第2の部材が概ね筒状体のみからなるものを例としているが、本発明をこれに限るものではない。くさび形状部分を有する第1の部材と、当該第1の部材と嵌合することで、第1の部材のくさび形状に基づいて発生する圧力により索体を拘束する第2の部材と、を備えるものであればよく、例えば、特許第6077158号公報に開示されているような把持装置(くさびクランプ)においても適用することができる。特許第6077158号公報に開示されている把持装置は、対称な一対の部品によって構成されるものであるが、一方の部材にくさび形状部分を有しており、他方の部材が、くさび形状に基づいて発生する圧力により索体を拘束する機能を有しているものである点で、くさびクランプとしての基本的な概念としては同一のものである。従って、相互にスライドして勘合する一対の部品において、本発明を適用して、両者がバラバラにならないように係合させることが可能である。同様に、索体を仮止めさせるための仮止め部を適用することも可能である。
1...くさびクランプ
11...第2の部材
111...第2の部材側接触面
112...溝部
113...係留部(係合部)
114...仮止め部
12...第1の部材
121...第1の部材側接触面
1211、1212...面(鋼線と接する2面)
124...凸部(係合部)
2...索体(鋼線)

Claims (12)

  1. 鋼線を保持するためのくさびクランプであって、
    くさび形状を有する第1の部材と、
    筒状体部を備え、当該筒状体部の中に前記第1の部材をスライドさせて嵌合することで、前記第1の部材のくさび形状に基づいて発生する圧力により前記鋼線を拘束する第2の部材と、を備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材のスライド嵌合を可能としつつ、前記第1の部材が前記第2の部材の筒状体部から離脱した状態において、前記第1の部材と前記第2の部材を係合させる係合部を備えることを特徴とするくさびクランプ。
  2. 前記係合部が、前記第1の部材又は前記第2の部材の一方に形成された凸部と、他方に形成された前記凸部の移動を制限する係留部と、によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のくさびクランプ。
  3. 前記凸部が前記第1の部材に形成され、
    前記第2の部材に、前記凸部をスライド可能に受け入れる溝部と、前記係留部と、が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のくさびクランプ。
  4. 前記凸部が、前記第1の部材の先端側に形成され、
    前記係留部が、前記溝部の後端側に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のくさびクランプ。
  5. 記筒状体部内に、前記溝部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のくさびクランプ。
  6. 前記凸部が、前記第1の部材の両側面部に形成され、
    前記係留部が、前記筒状体部の両側面の後端から突出するように設けられたリング状の部材であり、当該両側面のリング状の部材の間隔が、その後端部において前記第1の部材の両側面の凸部の幅より小さいことを特徴とする請求項5に記載のくさびクランプ。
  7. 前記リング状の部材である係留部が、前記第1の部材の嵌合を保持させるための係止ピンの挿通孔として機能することを特徴とする請求項6に記載のくさびクランプ。
  8. 前記鋼線を仮止めさせる仮止め部を備えることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のくさびクランプ。
  9. 前記仮止め部は、前記鋼線の直径より小さな間隙を備えることにより、当該間隙に前記鋼線を仮止めさせるものであることを特徴とする請求項8に記載のくさびクランプ。
  10. 前記第1の部材に前記鋼線と2面で接する第1の部材側接触面が形成されており、当該第1の部材側接触面に前記仮止め部が形成されている、又は、
    前記第2の部材に前記鋼線と2面で接する第2の部材側接触面が形成されており、当該第2の部材側接触面に前記仮止め部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載のくさびクランプ。
  11. 前記仮止め部の間隙は、前記鋼線の直径に対して95〜98%の幅の隙間であることを特徴とする請求項9又は10に記載のくさびクランプ。
  12. 請求項1から11の何れかに記載のくさびクランプを用いて引き留められた鋼線。
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