JP6341761B2 - 溝仕上げ加工方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、筒状体の内周面から外方に向かって形成された溝の内側面の仕上げ加工を行う溝仕上げ加工方法及び装置に関するものである。
一般に、ロータリコンプレッサのシリンダには、その径方向に摺動可能となるようにベーン(羽)を取り付けるためのベーン取付溝が設けられている。シリンダに取付けられたベーンが、ロータ外周面に接触しながら径方向に摺動している。このベーン取付溝の内壁の表面精度が悪いとベーンに引掛かりが生じ、コンプレッサを損傷させる原因となる問題があり、高精度の表面仕上げが要求される。
そこで、このようなベーン取付溝の内側面の仕上げ加工方法として、例えば、特許文献1に示される径方向溝をもつ筒状ワークの加工方法及び装置では、砥石軸32を駆動する加工装置本体18の先端部に、固定部36とアーム部38と軸受部40とを一体に有する支持部材34を固定してその軸受部40により上記砥石軸32の先端を回転可能に支持し、この状態で上記支持部材34及び砥石軸32の双方を結合状態のまま上記筒状ワーク66の内側に軸方向に挿入する。砥石軸32を回転駆動しながら上記砥石軸32を上記径方向溝70内に挿入してその外周面を上記径方向溝70の内側面に接触させ、かつこの接触状態のままワーク径方向に移動させて上記径方向溝70の内側面を研削することが開示されている。これにより、筒状ワークの径方向溝の内側面を高精度で良好に加工することができるとされている。径方向溝の幅よりも細い径の砥石軸を用いて仕上げ加工する方法が知られている。
特開平8−112746号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来の加工方法では、径方向溝の幅寸法よりも小さい直径を有し、かつ筒状ワークの軸寸法よりも大きな長さ寸法をもつ砥石軸を、筒状ワークの内側に挿入し、砥石軸の外面を径方向溝の内側面に接触させ、回転駆動させながら筒状ワークの径方向に移動させることにより、径方向溝の内側面を研削しているので、砥石軸が非常に小径かつ長尺なものとなるため、剛性が低下し、加工中に砥石軸が撓み、その結果、溝内側面の平坦性が劣化したり、端部にダレが生じたりするという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、筒状ワークの内周面から外方に向かって形成された溝の内側面の表面を高精度に加工することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る溝仕上げ加工方法は、筒状の内周面から外方に向かって形成された溝を持つ筒状ワークの前記溝の内側面を仕上げ加工する溝仕上げ加工方法であって、前記溝の幅よりも大きい径を持つバニシングシャフトを用い、前記バニシングシャフトをその軸を中心に回転させるとともに、前記バニシングシャフトを前記溝内で前記外方に向かって移動させることを特徴とするものである。
また、本発明に係る溝仕上げ加工装置は、筒状の内周面から外方に向かって形成された溝を持つ筒状ワークの前記溝の内側面を仕上げ加工する溝仕上げ加工装置であって、前記溝の幅よりも大きい径を持つバニシングシャフトと、前記バニシングシャフトをその軸を中心に回転させる手段と、前記バニシングシャフトを前記溝内で前記外方に向かって移動させる手段と、を備えたことを特徴とするものである。

本発明の溝仕上げ加工方法及び装置によれば、筒状ワークの溝の内側面を仕上げ加工する溝仕上げ加工方法において、溝の幅寸法よりも大きい径を有するバニシングシャフトを溝方向に通過させることで、バニシングシャフトが拘束され、バニシングシャフトが撓むことなく、溝の内側面の仕上げ加工を高精度に行うことができるという効果がある。
実施の形態1に係る溝仕上げ加工装置の略断面図である。 実施の形態1における筒状ワークの略斜視図である。 実施の形態1における筒状ワークの寸法関係を示す平面図である。 実施の形態1における筒状ワークを搭載するステージの略斜視図である。 実施の形態1における筒状ワークの加工前の溝仕上げ加工装置の要部を示す略斜視図である。 実施の形態1における筒状ワークを加工中の径方向溝とバニシングシャフトとの関係を示す略平面図である。 実施の形態1における筒状ワークを加工中のバニシングシャフトにかかる応力を示す図である。 実施の形態1における加工前の径方向溝の径方向位置と表面平坦性の関係を示す図である。 実施の形態1における加工後の径方向溝の径方向位置と表面平坦性の関係を示す図である。 実施の形態1におけるバニシングシャフト径と径方向溝幅との差と表面平坦性の劣化性の関係を示す図である。 実施の形態2に係る溝仕上げ加工装置の要部を示す平面図及び側面図である。 従来例における筒状ワークを加工中の砥石軸にかかる応力を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る溝仕上げ加工装置の概略断面図であり、図2は、筒状ワークの略斜視図であり、図3は、筒状ワークの寸法関係を示す平面図であり、図4は、ステージの略斜視図である。
まず、図1を用いて、実施の形態1に係る溝仕上げ加工装置の構成について説明する。溝仕上げ加工装置100は、被加工対象である筒状ワークであるシリンダ1を載置するステージ2と、ステージ2を水平方向に移動させるスライドテーブル3と、スライドテーブル3を移動するためのボールねじ10と、ボールねじ10の回転により水平移動するスライドテーブル3を保持するガイド11と、ボールねじ10を駆動する駆動装置12と、バニシングシャフト4を取り付けるシャフトホルダ5と、シャフトホルダ5を上下に移動させる昇降部6と、昇降部6を移動するためのボールねじ7と、ボールねじ7の回転により上下移動する昇降部6を保持するガイド8と、ボールねじ7を駆動する駆動装置9と、で構成されている。
ここでは、筒状ワークとしては、例えば、図2に示すように、シングルベーン式ロータリコンプレッサのシリンダ1である場合について説明する。シリンダ1は、中央に貫通穴21をもつ短円筒状のボディ20を有しており、内周面から外側に径方向に向かってベーン取付溝13が形成され、その終端部には円穴部14が設けられている。また、シリンダ1には、ロータリコンプレッサの組み立て時等に利用される基準穴15が少なくとも一つ以上形成されている。ベーン取付溝13は、ロータリコンプレッサの運転時にベーンが摺動するための空間であり、ベーン取付溝13の内側面の表面が粗いと、ベーンがベーン取付溝13内を往復運動する際に、ベーンに振れが生じたり、摩擦によって摺動の抵抗が増大したりするなど、シリンダ1を使用する上で好ましくないため、その表面は高精度に仕上げ加工を施しておく必要がある。
図3の平面図に、仕上げ加工を行うシリンダ1のベーン取付溝13の仕上げ前の溝の幅Wと、溝の長さLの寸法を記す。
図4に、シリンダ1を取り付けるステージ2の斜視図を示す。ステージ2は、シリンダ1の外径よりも大きな板状のボディ19を有しており、シリンダ1の貫通穴21の径と同じか、もしくは大きな円穴部16が形成されている。また、ステージ2には、円穴部16から外側に向かう切欠部17が設けられており、この切欠部17の幅は、ベーン取付溝13の溝の幅Wよりも広く、その切欠部17の長さは、ベーン取付溝13の溝の長さLよりも長く設定されている。また、ステージ2には、基準穴15よりも径の小さな位置決めピン18も取り付けられている。
シリンダ1には、ベーン取付溝13の中心線13c上に基準穴15が設けられている。シリンダ1は、この基準穴15をステージ2の位置決めピン18に差し込むことによって、ステージ2の設置面に対して水平方向の移動が拘束され、基準穴15を中心として回転移動のみが可能な状態で保持されている。
シリンダ1が載置されたステージ2を移動させるスライドテーブル3は、駆動装置12により、ボールねじ10を回転駆動させることによって、ガイド11に沿って、図1における紙面の左右方向に移動可能となっている。ステージ2は、スライドテーブル3に、ボルト等によって切欠部17の長さ方向が移動方向と一致するように取り付けられる。
また、バニシングシャフト4は、シャフトホルダ5に取り付けられる。詳しくは後述するが、バニシングシャフト4の径は、ベーン取付溝13の溝の幅Wよりも大きな径を有しており、シリンダ1よりも硬い材質のものを使用する。シャフトホルダ5は、昇降部6に取り付けられ、昇降部6は、駆動装置9により、ボールねじ7を回転駆動させることによって、ガイド8に沿って、図1における紙面の上下方向に移動可能となっている。
次に、実施の形態1に係る溝仕上げ加工装置100を使用して、シリンダ1のベーン取付溝13の内側面の仕上げ加工方法について説明する。
まず、駆動装置12を駆動させることにより、シリンダ1が載置されたステージ2を固定した状態でスライドテーブル3を移動させて、シリンダ1の中心軸1cとバニシングシャフト4の中心軸4cがおおむね一致するところまで移動させる。その後、駆動装置9を駆動させることにより、バニシングシャフト4をシャフトホルダ5に取り付けた状態で昇降部6を移動させ、バニシングシャフト4の先端が、ステージ2の円穴部16にかかるところまで降下させる(図5)。
その後、駆動装置12を駆動させてシリンダ1を移動させながら、バニシングシャフト4をベーン取付溝13に進入させることによって、ベーン取付溝13の内側面の表面が押し均らされ平滑な面に仕上げられる。この時、図6に示すように、ベーン取付溝13の中心線13cとバニシングシャフト4の中心軸4cがずれていたとすると、バニシングシャフト4が、ベーン取付溝13の一方の内側面に強く押しあてられることになるが、シリンダ1は、位置決めピン18にて回転自在に載置されているため、ベーン取付溝13の中心線13cとバニシングシャフト4の中心軸4cが一致する方向に倣うように回転し、バニシングシャフト4の中心軸4cは、ベーン取付溝13の中心線13c上を通ることになる。また、バニシングシャフト4の径Rは、ベーン取付溝13の溝の幅Wよりも大きい(W+ΔW)ので、図7に示すように、バニシング加工中に、バニシングシャフト4は、ベーン取付溝13の内側面の両面からの応力を受けるため、バニシングシャフト4が撓むことなく加工することができ、シリンダ1の厚み方向における表面平坦性の劣化や端面のダレの発生を抑えることができる。図12は、従来の仕上げ加工時において、砥石軸32がベーン取付溝13の内側面から受ける応力を示す。従来の砥石軸32による仕上げ加工では、内側面の一方の面から応力を受けるので、加工中に砥石軸が撓み、その結果、溝内側面の平坦性が劣化したり、端部にダレが生じたりする。
本実施の形態の方法により、仕上げ加工されたベーン取付溝13の表面平坦性は、図9に示すように、表面の凸部が押し均されて、選択的に除去された丸みを帯びた形状となる。比較のために、図8に、仕上げ加工前の表面平坦性を示す。これにより、ベーン取付溝13の内側面の表面形状が上記のような形状となることにより、ベーン取付溝13の中をベーンが往復運動する際に、ベーンが表面の凸部にひっかかることなく摺動させることができ、摩擦係数の低減につながる。また、仕上げ加工後の内側面の表面に凹部が残っていることによって、油溜りのような効果を期待することができ、さらに摩擦係数を低減する効果がある。
ここで、仕上げ加工に用いるバニシングシャフト4について詳しく述べる。上述したように、バニシングシャフト4の径Rは、少なくともベーン取付溝13の溝の幅Wよりも大きな径R(=W+ΔW)であることが必要になるが、ΔWの大きさにも適切な範囲がある。図10は、バニシングシャフト4の径Rを変化させて仕上げ加工した場合の、加工前後のベーン取付溝13の内側面の表面平坦性の劣化量を示している。図10によると、バニシングシャフト4の径Rをベーン取付溝13の溝の幅Wよりも30μm(=ΔW)以上に加えた値とすると、仕上げ加工時にバニシングシャフト4が、ベーン取付溝13に進入する際に、貫通穴21とベーン取付溝13で形成されるエッジ部に大きな力が加わり、シリンダ1の外周側から内周側に向かってダレが生じ、表面平坦性が劣化する。このような理由から、バニシングシャフト4の径Rは、ベーン取付溝13の溝の幅Wよりも大きく、かつ30μmを加えた値よりも小さく設定する(R≦W+30μm)とする。また、バニシングシャフト4の軸方向の表面粗さは、要求されるベーン取付溝13の表面粗さよりも小さい粗さとする。例えば、仕上げ加工前の表面粗さが、Rz=2.5μmであった場合に、バニシングシャフト4の表面粗さがRz=0.5μmのものを使用する。
ΔWを決定する際に、例えば、ΔWを30μmとした場合に、その約30%、すなわちΔW×0.3=9μmが仕上げ加工後のベーン取付溝13の溝の幅の増加となる。従って、要求される仕上がり加工後のベーン取付溝13の溝幅を考慮して、仕上げ加工前のベーン取付溝13の溝の幅W及びΔWを決める必要がある。
このように、実施の形態1に係る溝仕上げ加工装置によれば、筒状ワークの溝の内側面の仕上げ加工において、筒状ワークが水平面で回転可能な状態で、筒状ワークの溝の幅寸法よりも大きい径を有するバニシングシャフトを溝方向に通過させることで、バニシングシャフトが拘束され、バニシングシャフトが撓むことなく、溝の内側面の仕上げ加工を高精度に行うことができるという効果がある。
なお、実施の形態1では、バニシングシャフト4をシリンダ1の厚み方向に昇降可能とし、シリンダ1が水平方向に移動可能な構成とする場合について述べたが、上記の構成に限定されるものではなく、シリンダ1側を固定し、バニシングシャフト4を水平方向および厚み方向に移動可能とするなど、相対的に同様の移動が可能ならばその構成は問わない。
また、実施の形態1では、シャフトホルダ5によってバニシングシャフト4を固定した状態で溝方向に移動させる構成する場合について説明したが、昇降部6に回転駆動可能な装置を取り付け、その回転軸にバニシングシャフト4を取り付ける構成としてもよく、このような構成にすることによって、仕上げ加工中にバニシングシャフト4を回転させることができるようになり、ベーン取付溝13を擦る回数が増えるため、より短時間で仕上げ加工が可能となる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る溝仕上げ加工装置の要部を示す平面図(a)及び側面図(b)である。実施の形態1に係る溝仕上げ加工装置との相違点は、実施の形態1では、シリンダ1がステージ2上で回転可能に保持されているのに対して、実施の形態2では、シリンダ1がステージ2にベーン取付溝13の溝の周辺部で押さえ板22により応圧固定されるとともに、ステージ2がバニシングシャフトに対して直交する方向に移動可能となっている点である。その他の点については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
図11に示すように、高さ調整ねじ23によって、押さえ板22の面とシリンダ1の面とが平行になるように調整し、締結用ボルト24を締めることによって、ステージ2にシリンダ1をベーン取付溝13の周辺部で応圧固定する構成としている。押さえ板22により、シリンダ1をベーン取付溝13の周辺部で応圧固定することによって、仕上げ加工中にシリンダ1が弾性変形することを抑制することができ、より大きな面粗さの改善効果を得ることができる。
ただし、このような構成とすると、仕上げ加工中にシリンダ1がバニシングシャフト4に倣って動くことができなくなる。そこで、ステージ2に凹状のガイド溝25を設けておき、スライドテーブル3側に、スライドテーブル3が移動可能な方向に対して直交する方向にガイドレール26を取り付ける。これにより、ステージ2は、仕上げ加工時にバニシングシャフト4もしくはシリンダ1が移動する方向に対して直交する方向に自在に移動することができるようになるため、バニシングシャフト4の中心軸4cとベーン取付溝13の中心線13cにずれがある場合においては、実施の形態1と同様に、シリンダ1は、バニシングシャフト4の中心軸4cとベーン取付溝13の中心線13cが倣いながら加工することができるようになる。ここで、シリンダ1を固定する方式は特に問わない。
このように、実施の形態2に係る溝仕上げ加工装置によれば、筒状ワークの溝の内側面の仕上げ加工において、筒状ワークがバニシングシャフトに対して直交する方向に移動可能な状態で、筒状ワークの溝の幅寸法よりも大きい径を有するバニシングシャフトを溝方向に通過させることで、バニシングシャフトが拘束され、バニシングシャフトが撓むことなく、溝の内側面の仕上げ加工を高精度に行うことができるという効果がある。
なお、上記本実施の形態では、バニシングシャフトの表面処理について特に触れなかったが、バニシングシャフトの表面にDLCやTi系のコーティングを施してもよい。バニシングシャフトの表面にこれらのコーティングを施すことによって、筒状ワークとバニシングシャフトの親和性を下げることができ、バニシングシャフトの耐摩耗性の向上や、筒状ワークとバニシングシャフトとの耐溶着性を向上させる効果が得られる。
また、上記実施の形態に加え、溝仕上げ加工装置に潤滑油の供給装置を取り付けてもよい。バニシングシャフトに潤滑油を供給しながら加工することによって、バニシングシャフトの耐摩耗性の向上や、筒状ワークとバニシングシャフトとの耐溶着性を向上させる効果が得られる。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
また、図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。
1 シリンダ、2 ステージ、3 スライドテーブル、4 バニシングシャフト、5 シャフトホルダ、6 昇降部、7 ボールねじ、8 ガイド、9 駆動装置、10 ボールねじ、11 ガイド、12 駆動装置、13 ベーン取付溝、14 円穴部、15 基準穴、16 円穴部、17 切欠部、18 位置決めピン、19 ボディ、20 ボディ、21 貫通穴、22 押さえ板、23 高さ調整ねじ、24 締結用ボルト、25 ガイド溝、26 ガイドレール、100 溝仕上げ加工装置。

Claims (12)

  1. 筒状の内周面から外方に向かって形成された溝を持つ筒状ワークの前記溝の内側面を仕上げ加工する溝仕上げ加工方法であって、
    前記溝の幅よりも大きい径を持つバニシングシャフトを用い、前記バニシングシャフトをその軸を中心に回転させるとともに、前記バニシングシャフトを前記溝内で前記外方に向かって移動させることを特徴とする溝仕上げ加工方法。
  2. 前記バニシングシャフトの径が、前記溝の幅に30μmを加えた値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の溝仕上げ加工方法。
  3. 前記筒状ワークは、前記溝の中心線上に設けられた基準点を中心に回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溝仕上げ加工方法。
  4. 前記筒状ワークは、前記溝の周囲で締め具にて応圧固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溝仕上げ加工方法。
  5. 前記筒状ワークは、前記バニシングシャフトの移動方向に対して直交する方向に自在に移動可能に保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溝仕上げ加工方法。
  6. 筒状の内周面から外方に向かって形成された溝を持つ筒状ワークの前記溝の内側面を仕上げ加工する溝仕上げ加工装置であって、
    前記溝の幅よりも大きい径を持つバニシングシャフトと、
    前記バニシングシャフトをその軸を中心に回転させる手段と、
    前記バニシングシャフトを前記溝内で前記外方に向かって移動させる手段と、
    を備えたことを特徴とする溝仕上げ加工装置。
  7. 前記バニシングシャフトの径が、前記溝の幅に30μmを加えた値よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の溝仕上げ加工装置。
  8. 前記筒状ワークを前記溝の中心線上に設けられた基準点を中心に回転可能に保持する手段を備えたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の溝仕上げ加工装置。
  9. 前記筒状ワークを前記溝の周囲で応圧固定する締め具を備えたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の溝仕上げ加工方法。
  10. 前記筒状ワークを前記バニシングシャフトの移動方向に対して直交する方向に自在に移動可能に保持する手段を備えたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の溝仕上げ加工装置。
  11. 前記バニシングシャフトの表面に耐摩耗性あるいは耐溶着性に優れた膜がコーティングされていることを特徴とする請求項から請求項10のいずれか1項に記載の溝仕上げ加工装置。
  12. 潤滑油の供給装置を備え、前記潤滑油を前記バニシングシャフトに供給することを特徴とする請求項から請求項11のいずれか1項に記載の溝仕上げ加工装置。
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