JP6341473B2 - 電子キーシステム - Google Patents
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Description
本発明は、電子キーシステムに係り、特に電子キーを携帯するユーザの動作により所定の車両操作が実行される電子キーシステムに関する。
従来、スマートキーレス機能を備えた車両が知られている。このような車両では、電子キーを携帯したユーザが所定の操作を行うだけで、車両において必要な処理が実行されるようになっている。スマートキーレス機能を利用することにより、例えば、ドアノブに設けられたセンサに手を触れるだけで(又はドアに設けられたスイッチを押下するだけで)ドアが自動的に解錠され、ドアを閉めるときに車両に設けられた操作部を操作するだけでドアが自動的に施錠され、エンジンスイッチを押下しただけでエンジンが始動される。
このようなスマートキーレス機能を実行するため、上記のような操作に起因して車両に搭載された車載機とユーザが携帯する電子キーは、両者間で所定の通信処理を実行する。そして、この通信処理が成立(即ち、認証成立)することにより、車載機を介して、車両内で所定の処理が実行される。
上記通信処理において、通常、電子キーから車載機への通信可能距離は比較的長い(例えば、数十m以上)が、車載機から電子キーへの通信可能距離は短く(例えば、1m程度)設定されている。このため、電子キーを携帯するユーザは、車両の近傍まで近づくか又は車内にいるとき、スマートキーレス機能を有効に作動させることができる。即ち、ユーザ(即ち、電子キー)が車両から1m程度の通信可能距離よりも離れた位置にいる場合には、例えば、ドアノブのセンサに第三者が触れても、ドアは解錠されない。
しかしながら、近年、リレーアタックという盗難の手口があることが明らかになってきた。この手口は、通信電波を中継器で増幅させて、互いに遠く離れた電子キーと車載機との間で上記通信処理を成立させることにより、スマートキーレス機能を作動させるものである。このようなリレーアタックによる盗難を防ぐため、リレーアタック対策として、スマートキーレス機能をユーザの意思により停止させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、例えば、ユーザが電子キーを用いて特定の停止操作を行うことにより、スマートキーレス機能を一時的に停止させることができる。
特許文献1に記載のシステムにおいて、1つの車両に対して複数の電子キーを使用することができると共に、各電子キーを対応する正規のユーザがそれぞれ使用することができると便宜である。しかしながら、各ユーザが電子キーを用いてスマートキーレス機能の一時的な無効化及びスマートキーレス機能の有効化を実行すると、スマートキーレス機能の利便性が犠牲になるおそれがある。
例えば、スマートキーレスシステムが、電子キーに設けられた無効化スイッチ又は有効化スイッチのユーザ操作により、システム全体においてスマートキーレス機能の無効化又は有効化が可能なように構成された場合を考える。このように構成された場合、あるユーザの電子キーの操作によりスマートキーレス機能が無効化されると、スマートキーレス機能が有効な状態である思っていた別のユーザは、スマートキーレス機能の作動を期待して所定の操作したときにスマートキーレス機能が作動しないため、利便性が低下することになる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数の電子キーが存在する場合であっても、リレーアタックに対する所定のセキュリティレベルを確保しつつ、利便性が良好な電子キーシステムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、車両に搭載される車載機と、この車載機と無線通信可能である複数の電子キーと、を備え、通常モードでは、車載機と電子キーとの間で所定の無線通信処理が成立した場合に、車載機により所定の処理が実行されるように構成されており、停止モードでは、車載機により所定の処理が実行されないように構成されている、電子キーシステムであって、複数の電子キーは、それぞれ通常モードから停止モードへの制御モードの移行操作を実行するための停止モード移行操作部を備え、電子キーは、停止モード移行操作部の操作に応答して、停止モード移行信号を送信し、車載機は、停止モード移行信号を受信すると、この停止モード移行信号に基づいて、この停止モード移行信号を送信した電子キーの制御モードを車載機内で個別に停止モードに設定し、車載機は、停止モードから通常モードへの制御モードの移行操作を実行するための停止モード解除操作部を備え、停止モード解除操作部の操作に応答して、複数の電子キーの制御モードを通常モードに設定し、車載機は、停止モード解除操作部の操作に応答して、車両の車室内に向けてキー探索信号を送信し、複数の電子キーは、キー探索信号を受信すると、存在応答信号を送信し、車載機は、存在応答信号を受信すると、受信した存在応答信号に基づいて、複数の電子キーのうち存在応答信号を送信した電子キーの制御モードを個別に通常モードに設定する、ことを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、複数の電子キーの各々の電子キーの制御モードは、各電子キーにおける停止モード移行操作部の操作により送信された停止モード移行信号を車載機が受信することにより、車載機において個別に停止モードに設定される一方で、車載機に設けられた停止モード解除操作部の操作により、通常モードに復帰される。これにより、本発明では、あるユーザが所有する電子キーを用いて停止操作を実行した場合に、その電子キーについてはリレーアタック対策を実行することができると共に、他のユーザが所有する別の電子キーの制御モードが他のユーザの知らないうちに停止モードに変更されることがない。よって、例えば、他のユーザが別の電子キーを携帯しているときに、通常モードで作動する所定の処理が期待通りに実行されないといった利便性の低下を回避することができる。一方、本発明では、ユーザが車載機の停止モード解除操作部を操作することにより、複数の電子キーの制御モードを通常モードに復帰させることができるので、停止モードの解除操作を手間を掛けずに行うことが可能となる。
また、このように構成された本発明によれば、ユーザが車載機の停止モード解除操作部を操作することにより、車載機が車室内の電子キーを探索し、これにより検出された電子キーに限定して、停止モードを解除することができる。これにより、本発明では、ユーザは、どの電子キーの制御モードが通常モードに変更されるのかを認識しながら停止モードの解除操作を実行することができる。
また、本発明において好ましくは、車載機は、複数の電子キーの固有のキーIDに対応して、各電子キーの制御モードを設定し、電子キーは、存在応答信号に電子キーのキーIDを含めて送信し、車載機は、存在応答信号を受信すると、この存在応答信号に含まれるキーIDで特定される電子キーの制御モードを個別に通常モードに設定する。
このように構成された本発明によれば、車載機は、複数の電子キーを固有のキーIDにより識別することができ、これにより、受信した存在応答信号から車室内に存在する電子キーを特定し、特定した各電子キーの制御モードを設定することができる。
このように構成された本発明によれば、車載機は、複数の電子キーを固有のキーIDにより識別することができ、これにより、受信した存在応答信号から車室内に存在する電子キーを特定し、特定した各電子キーの制御モードを設定することができる。
また、本発明において好ましくは、車載機は、複数の電子キーの固有のキーIDに対応して、各電子キーの制御モードを設定し、電子キーは、停止モード移行信号に電子キーのキーIDを含めて送信し、車載機は、停止モード移行信号を受信すると、この停止モード移行信号に含まれるキーIDで特定される電子キーの制御モードを個別に停止モードに設定する。
このように構成された本発明によれば、車載機は、複数の電子キーを固有のキーIDにより識別することができ、これにより、受信した停止モード移行信号がどの電子キーから送信されたものであるかを特定して、特定した電子キーの制御モードを個別に設定することができる。
このように構成された本発明によれば、車載機は、複数の電子キーを固有のキーIDにより識別することができ、これにより、受信した停止モード移行信号がどの電子キーから送信されたものであるかを特定して、特定した電子キーの制御モードを個別に設定することができる。
また、本発明において好ましくは、車載機は、複数の電子キーの固有のキーIDに対応して、各電子キーの制御モードを設定し、電子キーは、無線通信処理において、電子キーのキーIDを含めた無線信号を送信し、車載機は、無線信号に含まれるキーIDに基づいて、無線信号を送信した電子キーの制御モードが通常モードと停止モードのいずれであるかを判断する。
このように構成された本発明によれば、車載機は、複数の電子キーを固有のキーIDにより識別することができ、これにより、無線通信処理において、受信した無線信号がどの電子キーから送信されたものであるかを特定し、特定した電子キーの制御モードが通常モードと停止モードのどちらであるかを判断することができる。よって、特定した電子キーの制御モードが通常モードであると判断されれば、車載機による所定の処理が実行されることになり、一方、特定した電子キーの制御モードが停止モードであると判断されれば、車載機による所定の処理は実行されない。
このように構成された本発明によれば、車載機は、複数の電子キーを固有のキーIDにより識別することができ、これにより、無線通信処理において、受信した無線信号がどの電子キーから送信されたものであるかを特定し、特定した電子キーの制御モードが通常モードと停止モードのどちらであるかを判断することができる。よって、特定した電子キーの制御モードが通常モードであると判断されれば、車載機による所定の処理が実行されることになり、一方、特定した電子キーの制御モードが停止モードであると判断されれば、車載機による所定の処理は実行されない。
本発明によれば、複数の電子キーが存在する場合であっても、リレーアタックに対する所定のセキュリティレベルを確保しつつ、利便性が良好な電子キーシステムを提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の電子キーシステムの構成を説明する。図1は電子キーシステムの構成図である。
まず、図1を参照して、本発明の電子キーシステムの構成を説明する。図1は電子キーシステムの構成図である。
図1に示すように、本実施形態の電子キーシステム1は、車両2に搭載された車載機10と、ユーザが携帯可能な電子キー30(30A,30B)とを備えている。電子キーシステム1では、スマートキーレス機能により、電子キー30を携帯したユーザが所定の操作を行うだけで、車両2において所定の処理が実行される。具体的には、ユーザが車両2のドアを開けるためにドアノブに手を掛けるだけで、ドアロック機構が自動的にアンロックされ、ドアを閉めるときに車両2に設けられたドアスイッチを押下するだけでドアロック機構が自動的にロックされ、エンジンスイッチを押下しただけでエンジンが始動される。
電子キーシステム1の各構成要素は、スマートキーレス機能が有効に作動する状態である通常モードと、リレーアタック対策のためにスマートキーレス機能が一時的に無効化された状態である停止モードのいずれか一方で選択的に作動する。
車載機10は、制御部11と、LF送信部13と、RF受信部15と、メモリ17と、操作部19とを備えている。
制御部11は、CPU等からなり、電子キー30との通信処理に基づいて、車両2のドアロック機構50,エンジン制御システム52へ制御信号(ロック指令信号,アンロック指令信号,エンジン始動指令信号)を出力するように構成されている。また、制御部11は、所定の報知処理のため、報知装置としてのホーン装置53又はライト装置54へ制御信号を出力する。
制御部11は、CPU等からなり、電子キー30との通信処理に基づいて、車両2のドアロック機構50,エンジン制御システム52へ制御信号(ロック指令信号,アンロック指令信号,エンジン始動指令信号)を出力するように構成されている。また、制御部11は、所定の報知処理のため、報知装置としてのホーン装置53又はライト装置54へ制御信号を出力する。
LF送信部13は、送信機と送信アンテナを備え、制御部11の指令に基づいてLF信号を電子キー30に対して送信する。LF信号による通信の通信可能距離は、ユーザが車両2の近傍又は車内にいるときに通信可能となるように短く設定されており、例えば1m程度である。なお、LF送信部13は、車室内にLF信号を送信する車室内送信部と、車室外にLF信号を送信する車室外送信部とからなり、車室内のみ、車室外のみ、車室内と車室外の両方のいずれかに選択的にLF信号を送信可能である。
RF受信部15は、受信器と受信アンテナを備え、電子キー30から受信したRF信号を制御部11へ出力する。RF信号による通信の通信可能距離は、LF信号に比べて長く設定されており、例えば数十m〜100m程度である。RF受信部15は、車室内及び車室外におけるRF信号を受信可能である。
RF受信部15は、受信器と受信アンテナを備え、電子キー30から受信したRF信号を制御部11へ出力する。RF信号による通信の通信可能距離は、LF信号に比べて長く設定されており、例えば数十m〜100m程度である。RF受信部15は、車室内及び車室外におけるRF信号を受信可能である。
メモリ17は、制御部11のためのアプリケーションや必要なデータを記憶する。メモリ17には、データとして、キーID20と、車両ID22と、停止モードフラグ24が含まれる。キーID20(20A,20B)は、車両2(即ち、車載機10)に専用の複数の電子キー30(30A,30B)のそれぞれの固有ID情報である。車両ID22は、車両2の固有ID情報である。停止モードフラグ24(24A,24B)は、複数の電子キー30(30A,30B)のキーID20(20A,20B)にそれぞれ対応して設定されており、各電子キー30についてスマートキーレス機能の実行が一時的に停止されている状態(停止モード)のときにオンとなり、スマートキーレス機能の実行が有効である状態(通常モード)のときにオフとなる。
操作部19は、タッチセンサ19a,ドアスイッチ19b,エンジンスイッチ19c,モード移行スイッチ19dを含む。タッチセンサ19aは、車両2のドアノブに設けられており、ユーザがドアを開けようとしてドアノブに手を掛けると、ユーザの手が触れるように配置されている。タッチセンサ19aは、ユーザの手の接触又は接近により、検知信号(操作信号)を出力する。ドアスイッチ19bは、車両2に設けられており、ドアを閉めるときにユーザが押下可能となっている。ドアスイッチ19bは、押下されることにより操作信号を出力する。エンジンスイッチ19cは、車室内に設けられており、エンジンを始動させる際にユーザが押下可能となっている。エンジンスイッチ19cは、押下されることにより操作信号を出力する。
モード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)は、例えば、車両2のインストルメントパネルに設けられており、ユーザがモード移行スイッチ19dを操作することにより、車両2の車室内に存在する電子キー30の制御モードを停止モードから通常モードへ変更するための操作信号(停止モード解除信号)を出力する。
ドアロック機構50は、車両2の各ドアに設けられており、車載機10からロック指令信号,アンロック指令信号を受け取ると、それぞれドアの施錠(ロック)及び解錠(アンロック)を行うようになっている。
エンジン制御システム52は、車両2のエンジンを制御する制御部を含み、車載機10からエンジン始動指令信号を受け取ると、エンジンを始動させるようになっている。
エンジン制御システム52は、車両2のエンジンを制御する制御部を含み、車載機10からエンジン始動指令信号を受け取ると、エンジンを始動させるようになっている。
ホーン装置53は、制御部11から受ける制御信号に応じて、警笛音を所定の態様で吹鳴させる。
また、ライト装置54は、制御部11から受ける制御信号に応じて、ライト(ヘッドライト等)を所定の態様で作動させる。
また、ライト装置54は、制御部11から受ける制御信号に応じて、ライト(ヘッドライト等)を所定の態様で作動させる。
電子キー30は、複数の電子キー30A,30Bを含む。なお、電子キーは3個以上であってもよい。各電子キー30は、制御部31と、LF受信部33と、RF送信部35と、メモリ37と、操作部39とを備えている。なお、車載機10及び電子キー30は、電子キーシステムに加えて、リモートエントリシステムとしても機能する。このため、電子キー30は、リモートエントリ機能のためのリモートコントローラとしても使用される。
制御部31は、CPU等からなり、車載機10との通信処理や、操作部39の操作に基づくスマートキーレス機能の一時停止処理や一時停止からの復帰処理等を実行するように構成されている。
LF受信部33は、受信機と受信アンテナを備え、車載機10から受信したLF信号を制御部31へ出力する。
RF送信部35は、送信器と送信アンテナを備え、制御部31の指令に基づいてRF信号を車載機10に対して送信する。
RF送信部35は、送信器と送信アンテナを備え、制御部31の指令に基づいてRF信号を車載機10に対して送信する。
メモリ37は、制御部31のためのアプリケーションや必要なデータを記憶する。メモリ37には、データとして、キーID40と、車両ID42と、停止モードフラグ44が含まれる。キーID40は、各電子キー30の固有ID情報である。車両ID42は、車両2の固有ID情報である。停止モードフラグ44は、スマートキーレス機能を一時的に停止させる停止操作が行われたときにオンとなり、スマートキーレス機能の一時的な停止を解除する復帰操作が行われたときにオフとなる。
操作部39は、ロックスイッチ39aと、アンロックスイッチ39bを含む。電子キーシステム1では、ユーザは、ロックスイッチ39aで特定の停止操作を実行することにより(例えば2秒間長押し、複数回の押下等)、スマートキーレス機能の作動を一時停止させることができる(即ち、停止モードに移行する)。
また、リモートエントリシステムとして電子キーシステム1が機能するとき、ユーザは、電子キー30の操作部39を操作することにより、車両2のドアを解錠及び施錠することができる。即ち、ユーザがロックスイッチ39a,アンロックスイッチ39bを押下することにより、電子キー30からRF信号(ロック信号、アンロック信号)が出力され、これらRF信号を受信した車載機10がドアロック機構50をロック又はアンロックする。
なお、本実施形態では、スマートキーレス機能の一時停止のために、ロックスイッチ39aを用いているが、これに限らず、別途のスイッチを設けてもよい。また、車載機10及び電子キー30は、作動している制御モード(通常モード、又は、停止モード)を表示する表示部(例えば、LED等)を有していてもよい。
次に、図2を参照して、本実施形態の電子キーシステムにおけるスマートキーレス機能の停止処理(無効化処理)を説明する。図2は、スマートキーレス機能の停止処理の流れの説明図である。
ユーザは、自らの意思でリレーアタック対策等のために、スマートキーレス機能を一時的に無効にすることができる。本実施形態では、ユーザによる各電子キー30A,30Bでの停止操作により、操作した電子キー30A,30Bについて個別にスマートキーレス機能を無効化(停止モード)させるように構成されている。各電子キー30A,30Bでの停止操作により、車載機10に記憶された対応する停止モードフラグ24A,24Bがオンに設定される。
先ず、図2に示すように、電子キー30において、ユーザが操作部39(停止モード移行操作部)を用いて停止操作(停止モード移行操作)を実行すると、制御部31は、操作部39から停止操作信号を受け取り(S11)、停止モードフラグ44をオンに設定する(S12)。
引き続き、制御部31は、RF送信部35を介してRF信号(停止モード移行信号)を送信する(S13)。停止モード移行信号には、車両ID42,キーID40が含まれる。停止モード移行信号は、これを受信した車載機10に停止モードへの移行処理を指令するものである。
車載機10は、電子キー30が送信したRF信号(停止モード移行信号)を受信すると(S21)、このRF信号の認証処理を実行する(S22)。具体的には、制御部11は、RF信号に含まれる車両ID42,キーID40とメモリ17に記憶された車両ID22,キーID20との照合を行う。
この認証処理において、車両ID42と車両ID22が一致し、且つ、キーID40と記憶されたキーID20A,20Bのいずれかとが一致する場合(S22;OK、認証成立)、車載機10は対応する電子キー30の1つからRF信号を受け取っている。認証が成立すると、制御部11は、このRF信号(停止モード移行信号)に基づいて、RF信号を送信した電子キー30の制御モードを停止モードに設定する(S23)。即ち、制御部11は、メモリ17に記憶された停止モードフラグ24A,24Bのうち、受信したRF信号に含まれるキーID40と一致したキーID20に対応する停止モードフラグ24をオンに設定する。
次いで、制御部11は、報知処理(S24)を実行して、処理を終了する。この報知処理では、例えば、報知装置としてのホーン装置53に対して制御信号を出力する。これにより、ホーン装置53から警笛音が発生されるので、電子キー30を用いて停止操作したユーザは、その電子キー30の制御モードがリレーアタック対策のために停止モードに設定されたことを確認することができる。
なお、本実施形態では、報知装置としてホーン装置53を用いているが、これに限らず、ライト装置54を用いてもよい。この場合、ユーザは、停止モードへの移行をライト装置54から発せられる照明光により確認することができる。
なお、本実施形態では、報知装置としてホーン装置53を用いているが、これに限らず、ライト装置54を用いてもよい。この場合、ユーザは、停止モードへの移行をライト装置54から発せられる照明光により確認することができる。
一方、認証処理において、上記IDが一致しない場合(S22;NG、認証不成立)、車載機10が受信したRF信号は対応する電子キー30以外から送信されたものであるため、制御部11は、受信したRF信号を無視して、処理を終了する。
このように、本実施形態では、ユーザが電子キー30A,30Bを用いて停止操作を行うことにより、操作した電子キー30A,30Bの制御モードを通常モードから停止モードへ移行させることができる。
例えば、電子キー30Aを用いて停止操作を行った場合、電子キー30Aが記憶する停止モードフラグ44がオンに変更される共に、車載機10において電子キー30Aに対応する停止モードフラグ24Aがオン(停止モード)に変更される。このとき、停止操作を行わなかった電子キー30Bが記憶する停止モードフラグ44、及び、電子キー30Bに対応する停止モードフラグ24Bはオフのままである。本実施形態の電子キーシステム1では、車載機10が記憶する停止モードフラグ24A,24Bに応じて、対応する電子キー30A,30Bについてのスマートキーレス機能の有効化/無効化が決定される。
このように、本実施形態では、各電子キー30の停止操作によって、各電子キー30が個別にリレーアタック対策(スマートキーレス機能が無効化)される。このため、あるユーザが有する電子キー30の停止操作によって、他のユーザが有する電子キー30について他のユーザが知らないうちにスマートキーレス機能が無効化されていたというような、利便性の低下が生じることを回避することができる。
次に、図3を参照して、本実施形態の電子キーシステムにおけるスマートキーレス機能の停止解除処理(有効化処理)を説明する。図3は、スマートキーレス機能の停止解除処理の流れの説明図である。
本実施形態では、上述のように、車載機10は、ユーザによる各電子キー30A,30Bでの停止操作により、操作を行った電子キー30の制御モードを個別に停止モードに移行させることができる。一方、本実施形態では、車載機10は、ユーザによる車載機10での復帰操作により、車両2の車室内に存在する電子キー30の制御モードを停止モードから通常モードへ戻して、スマートキーレス機能を有効化するように構成されている。
図3に示すように、車載機10において、ユーザがモード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)を用いて復帰操作(停止モード解除操作)を実行すると、制御部11は、モード移行スイッチ19dから復帰操作信号を受け取る(S31)。復帰操作信号を受け取ると、制御部11は、LF送信部13を介してLF信号(キー探索信号)を車室内に向けて送信する(S32)。このキー探索信号は、車室内に存在する電子キー30を探索するための無線信号であり、車両ID22を含み、この信号を受信した電子キー30に存在応答信号の返信処理を指令するものである。
車室内に存在する電子キー30では、制御部31がLF受信部33を介して、LF信号(キー探索信号)を受信する(S41)。LF信号を受信すると、制御部31は、RF送信部35を介してRF信号(存在応答信号)を返信する(S42)。この存在応答信号は、電子キー30のキーID40と車両ID42を含み、車載機10に対して電子キー30が車室内に存在することを知らせるものである。
なお、電子キー30がLF信号(キー探索信号)を受信したときに、このLF信号の認証処理を制御部31が実行するように構成してもよい。この認証処理では、LF信号に含まれる車両ID22とメモリ37に記憶された車両ID42との照合を行うことができる。そして、制御部31は、これらが一致する場合、上記処理(S42)を実行し、これらが一致しない場合、受信したLF信号を無視して処理を終了する。
車載機10では、制御部11は、RF受信部15を介して車室内の電子キー30が返信したRF信号をLF信号の送信から所定時間以内に受信した場合(S33)、このRF信号(存在応答信号)に基づいて、メモリ17に記憶された停止モードフラグ24A,24Bのうち、受信したRF信号に含まれるキーID40と一致したキーID20に対応する停止モードフラグ24(24A又は24B)をオフに設定する(S34;通常モードへ移行)。このように、車載機10は、車室内に存在する電子キー30を特定し、特定した電子キー30の制御モードを通常モードに復帰させる。
なお、RF信号(存在応答信号)の受信に際して、その認証を行ってもよい。この認証処理では、図2のステップS22と同様に、制御部11は、RF信号に含まれる車両ID42,キーID40とメモリ17に記憶された車両ID22,キーID20との照合を行う。この認証処理において、車両ID42と車両ID22が一致し、且つ、キーID40と記憶されたキーID20A,20Bのいずれかとが一致する場合(認証成立)、車載機10は対応する電子キー30の1つからRF信号を受け取っているので、制御部11は、ステップS34の処理を実行する。一方、認証処理において、これらのIDが一致しない場合(認証不成立)、車載機10が受信したRF信号は対応する電子キー30以外から送信されたものであるため、制御部11は、受信したRF信号を無視して、処理を終了する。
また、複数の電子キー30が車室内に存在していた場合には、これらすべての電子キー30がそれぞれRF信号(存在応答信号)を返信するので、これらRF信号により、車載機10は、車室内に存在するこれら複数の電子キー30を特定する。これにより、車載機10は、複数の電子キー30に対応する停止モードフラグ24をそれぞれオフに設定して、これら電子キー30の制御モードを通常モードに復帰させる。このように、ユーザは、モード移行スイッチ19dを用いて復帰操作を行うことによって、車室内に存在する1又は複数の電子キー30を通常モードに復帰させることができる。
なお、車室内に電子キー30が存在しない場合は、RF信号(存在応答信号)を所定時間以内に受信しないため、車載機10の制御部11は、いずれの電子キー30の停止モードフラグ24もオフに設定することなく、処理を終了する。
いずれかの電子キー30の制御モードを通常モードに復帰させると(S34)、制御部11は、LF送信部13を介して車室内にLF信号(停止モード解除信号)を送信して(S35)、処理を終了する。この停止モード解除信号は、車両ID22と通常モードに復帰させた電子キー30のキーID20とを含み、通常モードに変更された電子キー30に対して、その旨を知らせるものである。なお、通常モードに復帰させた電子キー30が複数存在する場合には、それぞれの電子キー30(30A,30B)に対して停止モード解除信号を送信してもよいし、1つの停止モード解除信号に複数のキーID20(20A,20B)を含めて送信してもよい。
車室内に存在する電子キー30では、制御部31は、LF受信部33を介してLF信号(停止モード解除信号)を受信する(S43)。そして、制御部31は、この停止モード解除信号に基づき、メモリ37に記憶された停止モードフラグ44をオフに設定して(S44)、処理を終了する。
なお、このLF信号(停止モード解除信号)の受信に際して、同様に認証処理を実行してもよい。即ち、LF信号に含まれる車両ID22とキーID20が、電子キー30のメモリ37に記憶された車両ID42とキーID40に一致する場合(認証成立)、ステップS44の処理が実行され、一致しない場合(認証不成立)、ステップS44の処理が実行されることなく処理が終了される。
このように、本実施形態では、ユーザが車載機10のモード移行スイッチ19dを用いて復帰操作を行うことにより、車室内に存在するすべての電子キー30の制御モードを停止モードから通常モードへ復帰させることができる。
したがって、電子キー30Aのみが車室内に存在していた場合、電子キー30Aにおいて停止モードフラグ44がオフに変更される共に、車載機10において電子キー30Aに対応する停止モードフラグ24Aのみがオフ(通常モード)に変更される。一方、車室内に存在していなかった電子キー30Bに対応する停止モードフラグ24Bはオン(停止モード)のままである。また、同様に、電子キー30Bのみが車室内に存在していた場合には、停止モードフラグ44がオフに変更され、電子キー30Bに対応する停止モードフラグ24Bのみがオフ(通常モード)に変更されるが、車室内に存在していなかった電子キー30Aに対応する停止モードフラグ24Aはオン(停止モード)のままである。
このように、本実施形態では、車室内に存在するすべての電子キー30の制御モードを通常モードに復帰させることができるので、例えば、各々が電子キー30を有する複数の正規のユーザが車両2に乗車した場合、車載機10での1回の復帰操作により、これら複数のユーザが有する電子キー30を一斉に通常モードに復帰させることができる。これにより、例えば、ドライブの途中で一旦降車し再度乗車しようとする場合に、各ユーザは、スマートキーレス機能(ドアアンロック)を利用することができるようになる。
また、同乗していたユーザは、復帰操作により、各自が所持する電子キー30の制御モードが通常モードに復帰することを認識可能であるから、リレーアタック対策が知らないうちに解除されるという不用意なセキュリティレベルの低下を抑制することができる。なお、通常モードへの復帰に際して、車室内にその旨を報知する処理(所定の音声発生処理等)が実行されると好ましい。
次に、図4を参照して、本実施形態の電子キーシステムにおけるスマートキーレス機能の概略を説明する。図4は、スマートキーレス機能の基本的な処理の流れの説明図である。
先ず、電子キー30(30A又は30B)を携帯するユーザが、車両2に設けられた操作部19のうちいずれかを操作すると(S60)、車載機10の制御部11は、操作部19から操作したセンサ又はスイッチに応じた操作信号を受信する(S61)。制御部11は、この操作信号に基づいて、LF信号を送信する(S62)。このLF信号は、認証要求信号であり、車両ID22が含まれる。
電子キー30では、制御部31がLF受信部33を介して、LF信号を受信する(S71)。LF信号を受信すると、制御部31は、RF信号をRF送信部35を介して送信して(S72)、処理を終了する。このRF信号は、認証応答信号であり、車両ID42,電子キー30のキーID40が含まれる。
なお、電子キー30がLF信号を受信したときに、このLF信号の認証処理を制御部31が実行するように構成してもよい。この認証処理では、LF信号に含まれる車両ID22とメモリ37に記憶された車両ID42との照合を行うことができる。そして、制御部31は、これらが一致する場合、上記処理(S72)を実行し、これらが一致しない場合、受信したLF信号を無視して処理を終了する。
車載機10では、制御部11は、RF受信部15を介して電子キー30が返信したRF信号をLF信号の送信から所定時間以内に受信した場合(S63)、このRF信号の認証処理を行う(S64)。この認証では、図2のステップS22と同様に、制御部11は、RF信号に含まれる車両ID42,キーID40とメモリ17に記憶された車両ID22,キーID20との照合を行う。なお、LF信号の送信から所定時間以内にRF信号を受信しない場合、制御部11は、処理を終了する。
この認証処理において、車両ID42と車両ID22が一致し、且つ、キーIDと記憶されたキーID20A,20Bのいずれかとが一致する場合(S64;OK、認証成立)、車載機10は対応する電子キー30の1つからRF信号を受け取っている。次に、制御部11は、RF信号を送信した電子キー30についての停止モードフラグ24がオフであるか否かを判定する(S65)。即ち、RF信号に含まれるキーID40と一致したキーID20(20A又は20B)に対応する停止モードフラグ24(24A又は24B)がオンかオフのいずれであるかが判定される。
一方、認証処理において、これらのIDが一致しない場合(S64;NG、認証不成立)、車載機10が受信したRF信号は対応する電子キー30以外から送信されたものであるため、制御部11は、受信したRF信号を無視して、処理を終了する。
RF信号を送信した電子キー30についての停止モードフラグ24がオンである場合(S65;オン、停止モード)、当該電子キー30についてはスマートキーレス機能が無効化されているので、所定の処理を実行せずに、処理は終了される。一方、RF信号を送信した電子キー30についての停止モードフラグ24がオフである場合(S65;オフ、通常モード)、当該電子キー30についてはスマートキーレス機能が有効であるので、制御部11は、所定の制御信号を送信して(S66)、処理を終了する。
所定の制御信号として、タッチセンサ19aが操作された場合は、アンロック指令信号がドアロック機構50へ出力され、ドアスイッチ19bが操作された場合は、ロック指令信号がドアロック機構50へ出力され、エンジンスイッチ19cが操作された場合は、エンジン始動指令信号がエンジン制御システム52へ出力される。
このように、電子キーシステム1では、車載機10が各電子キー30(30A,30B)の制御モードを、対応する停止モードフラグ24(24A,24B)により記憶している。そして、ユーザ(又はリレーアタックを試みる第三者)により操作部19の操作が実行されたことに起因して電子キー30からRF信号が返信されたときに、そのRF信号が通常モードに設定されている電子キー30から返信されたものである場合(S65;オフ)には所定の処理が実行されるが(S66)、停止モードに設定されている電子キー30から返信されたものである場合(S65;オン)、所定の処理は実行されない。
本実施形態では、複数の電子キー30(30A,30B)は、車載機10の停止モードフラグ24(24A,24B)に応じて、個別に停止モード又は通常モードで作動可能である。一方、本実施形態では、リレーアタック対策等のために、制御モードを通常モードから停止モードにする場合には、各電子キー30(30A,30B)の制御モードが個別に停止モードに変更される。また、停止モードを解除する場合には、車室内に存在する1又は複数の電子キー30(30A,30B)の制御モードが通常モードに変更される。
したがって、例えば、電子キー30Aの制御モードが通常モードであるが、電子キー30Bの制御モードが停止モードである場合が生じ(停止モードフラグ24Aがオフ、停止モードフラグ24Bがオン)、この場合、電子キー30Aを携帯したユーザが車両2のタッチセンサ19aに触れるとドアは解錠されるが、電子キー30Bを携帯したユーザがタッチセンサ19aに触れてもドアは解錠されない。
このように、本実施形態では、ユーザは、電子キー30毎に個別にリレーアタック対策のためにスマートキーレス機能を無効化して、停止モードに移行させることができる。また、ユーザは、車室内において、各電子キー30ついて、リレーアタック対策解除のためにスマートキーレス機能を有効化して、制御モードを通常モードに戻することができる。したがって、電子キーシステムの制御モードがすべての電子キーについて一斉に停止モードに移行され、また、一斉に通常モードに戻される場合と比べて、本実施形態の電子キーシステム1では、正規のユーザは各電子キー30についての制御モードをより正確に把握することが可能であり、利便性を高めると共にセキュリティレベルの向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、車室内に存在する電子キー30の制御モードのみが通常モードに復帰されるように構成されているが、これに限らず、車載機10における復帰操作に応答して、車室内に存在する電子キーに限らず、すべての電子キーの制御モードを通常モードに復帰させるように構成してもよい。この場合、車載機10においてキー探索信号の送信及び存在応答信号の受信を実行する必要がない。
次に、本実施形態の電子キーシステム1の作用について説明する。
本実施形態では、複数の電子キー30(30A,30B)の各々の電子キー30の制御モードは、各電子キー30における操作部39(停止モード移行操作部)の操作により送信された停止モード移行信号を車載機10が受信することにより、車載機10において個別に停止モードに設定される一方で、車載機10に設けられたモード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)の操作により、通常モードに復帰される。これにより、本実施形態では、あるユーザが所有する電子キー30(例えば、30A)を用いて停止操作を実行した場合に、その電子キー30についてはリレーアタック対策を実行することができると共に、他のユーザが所有する別の電子キー30(例えば、30B)の制御モードが他のユーザの知らないうちに停止モードに変更されることがない。よって、例えば、他のユーザが別の電子キー30(例えば、30B)を携帯しているときに、通常モードで作動する所定の処理(図4のS66;ドアアンロック等)が期待通りに実行されないといった利便性の低下を回避することができる。一方、本実施形態では、ユーザが車載機10のモード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)を操作することにより、複数の電子キー30(30A,30B)の制御モードを通常モードに復帰させることができるので、停止モードの解除操作を手間を掛けずに行うことが可能となる。
次に、本実施形態の電子キーシステム1の作用について説明する。
本実施形態では、複数の電子キー30(30A,30B)の各々の電子キー30の制御モードは、各電子キー30における操作部39(停止モード移行操作部)の操作により送信された停止モード移行信号を車載機10が受信することにより、車載機10において個別に停止モードに設定される一方で、車載機10に設けられたモード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)の操作により、通常モードに復帰される。これにより、本実施形態では、あるユーザが所有する電子キー30(例えば、30A)を用いて停止操作を実行した場合に、その電子キー30についてはリレーアタック対策を実行することができると共に、他のユーザが所有する別の電子キー30(例えば、30B)の制御モードが他のユーザの知らないうちに停止モードに変更されることがない。よって、例えば、他のユーザが別の電子キー30(例えば、30B)を携帯しているときに、通常モードで作動する所定の処理(図4のS66;ドアアンロック等)が期待通りに実行されないといった利便性の低下を回避することができる。一方、本実施形態では、ユーザが車載機10のモード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)を操作することにより、複数の電子キー30(30A,30B)の制御モードを通常モードに復帰させることができるので、停止モードの解除操作を手間を掛けずに行うことが可能となる。
また、本実施形態では、車載機10は、モード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)の操作に応答して、車両2の車室内に向けてキー探索信号を送信し、複数の電子キー30(30A,30B)は、キー探索信号を受信すると、存在応答信号を送信し、車載機10は、存在応答信号を受信すると、受信した存在応答信号に基づいて、複数の電子キー30(30A,30B)のうち存在応答信号を送信した電子キー30の制御モードを個別に通常モードに設定する。これにより、本実施形態では、ユーザが車載機10のモード移行スイッチ19d(停止モード解除操作部)を操作することにより、車載機10が車室内の電子キー30を探索し、これにより検出された電子キー30に限定して、停止モードを解除することができる。これにより、ユーザは、どの電子キー30の制御モードが通常モードに変更されるのかを認識しながら停止モードの解除操作を実行することができる。
また、本実施形態では、車載機10は、複数の電子キー30(30A,30B)の固有のキーID20(20A,20B)に対応して、各電子キー30の制御モードを設定し、電子キー30は、存在応答信号に電子キー30のキーID40を含めて送信し、車載機10は、存在応答信号を受信すると、この存在応答信号に含まれるキーID40で特定される電子キー30の制御モードを個別に通常モードに設定する。これにより、本実施形態では、車載機10は、複数の電子キー30(30A,30B)を固有のキーID20(20A,20B)により識別することができ、受信した存在応答信号から車室内に存在する電子キー30を特定し、特定した各電子キー30の制御モードを設定することができる。
また、本実施形態では、電子キー30は、停止モード移行信号に電子キー30のキーID40を含めて送信し、車載機10は、停止モード移行信号を受信すると、この停止モード移行信号に含まれるキーID40で特定される電子キー30の制御モードを個別に停止モードに設定する。これにより、本実施形態では、受信した停止モード移行信号がどの電子キー30から送信されたものであるかを特定して、特定した電子キー30の制御モードを個別に設定することができる。
また、本実施形態では、電子キー30は、無線通信処理(図4のS62−S64、S71−S72)において、電子キー30のキーID40を含めたRF信号(認証応答)を送信し、車載機10は、RF信号に含まれるキーID40に基づいて、RF信号を送信した電子キー30の制御モードが通常モードと停止モードのいずれであるかを判断する。これにより、本実施形態では、車載機は、無線通信処理において、受信したRF信号がどの電子キー30から送信されたものであるかを特定し、特定した電子キー30の制御モードが通常モードと停止モードのどちらであるかを判断することができる。よって、特定した電子キー30の制御モードが通常モードであると判断されれば(S65;オフ)、車載機10による所定の処理(S66)が実行されることになり、一方、特定した電子キー30の制御モードが停止モードであると判断されれば(S65;オン)、車載機10による所定の処理(S66)は実行されない。
1 電子キーシステム
2 車両
10 車載機
30(30A,30B) 電子キー
50 ドアロック機構
52 エンジン制御システム
2 車両
10 車載機
30(30A,30B) 電子キー
50 ドアロック機構
52 エンジン制御システム
Claims (4)
- 車両に搭載される車載機と、この車載機と無線通信可能である複数の電子キーと、を備え、通常モードでは、前記車載機と前記電子キーとの間で所定の無線通信処理が成立した場合に、前記車載機により所定の処理が実行されるように構成されており、停止モードでは、前記車載機により前記所定の処理が実行されないように構成されている、電子キーシステムであって、
前記複数の電子キーは、それぞれ前記通常モードから前記停止モードへの制御モードの移行操作を実行するための停止モード移行操作部を備え、前記電子キーは、前記停止モード移行操作部の操作に応答して、停止モード移行信号を送信し、
前記車載機は、前記停止モード移行信号を受信すると、この停止モード移行信号に基づいて、この停止モード移行信号を送信した電子キーの制御モードを前記車載機内で個別に前記停止モードに設定し、
前記車載機は、前記停止モードから前記通常モードへの制御モードの移行操作を実行するための停止モード解除操作部を備え、前記停止モード解除操作部の操作に応答して、前記複数の電子キーの制御モードを前記通常モードに設定し、
前記車載機は、前記停止モード解除操作部の操作に応答して、前記車両の車室内に向けてキー探索信号を送信し、
前記複数の電子キーは、前記キー探索信号を受信すると、存在応答信号を送信し、
前記車載機は、前記存在応答信号を受信すると、受信した存在応答信号に基づいて、前記複数の電子キーのうち存在応答信号を送信した電子キーの制御モードを個別に前記通常モードに設定する、電子キーシステム。 - 前記車載機は、前記複数の電子キーの固有のキーIDに対応して、各電子キーの制御モードを設定し、
前記電子キーは、前記存在応答信号に前記電子キーのキーIDを含めて送信し、
前記車載機は、前記存在応答信号を受信すると、この存在応答信号に含まれるキーIDで特定される電子キーの制御モードを個別に前記通常モードに設定する、請求項1に記載の電子キーシステム。 - 前記車載機は、前記複数の電子キーの固有のキーIDに対応して、各電子キーの制御モードを設定し、
前記電子キーは、前記停止モード移行信号に前記電子キーのキーIDを含めて送信し、 前記車載機は、前記停止モード移行信号を受信すると、この停止モード移行信号に含まれるキーIDで特定される電子キーの制御モードを個別に前記停止モードに設定する、請求項1に記載の電子キーシステム。 - 前記車載機は、前記複数の電子キーの固有のキーIDに対応して、各電子キーの制御モードを設定し、
前記電子キーは、前記無線通信処理において、前記電子キーのキーIDを含めた無線信号を送信し、
前記車載機は、前記無線信号に含まれる前記キーIDに基づいて、前記無線信号を送信した電子キーの制御モードが前記通常モードと前記停止モードのいずれであるかを判断する、請求項1に記載に電子キーシステム。
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