JP6340388B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
この種のスロットマシンとして、遊技の制御を行う遊技制御手段と、演出の制御を行う演出制御手段と、を備え、遊技制御手段は、役抽選の結果を特定可能なコマンドを演出制御手段に送信し、演出制御手段が、遊技制御手段から送信されたコマンドに基づいて遊技者にとって有利な操作手順を報知することが可能なものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−184162号公報
特許文献1に記載のスロットマシンでは、演出制御手段の制御により遊技者にとっての有利度に影響することとなるが、このような構成においては、演出制御手段側に異常が生じた場合において、遊技者の有利度に影響を与えてしまう可能性があり、遊技の公正を害する虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技制御手段と、演出制御手段と、を備えるものにおいて、演出制御手段に異常が生じても遊技者の有利度に影響を与えてしまうことを防止できるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
遊技の制御を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段と、
を備え、
前記遊技制御手段は、前記導出操作手段の操作態様に関する第1操作態様情報を報知手段により報知させる制御を行う第1報知制御手段を含み、
前記演出制御手段は、前記第1報知制御手段が第1操作態様情報を報知させる制御を行う場合に、第1操作態様情報に対応する第2操作態様情報を演出手段により報知させる制御を行うことが可能な第2報知制御手段を含み、
前記第1報知制御手段は、
第1操作態様情報の報知を開始させた後、第1操作態様情報に対応する操作態様で前記導出操作手段が操作された場合に、第1操作態様情報の報知を継続させる制御を行い、
第1操作態様情報の報知を開始させた後、第1操作態様情報に対応する操作態様とは異なる操作態様で前記導出操作手段が操作された場合にも、第1操作態様情報の報知を継続させる制御を行い、
前記第2報知制御手段は、
第2操作態様情報の報知を開始させた後、第2操作態様情報に対応する操作態様で前記導出操作手段が操作された場合に、第2操作態様情報の報知を継続させる制御を行い、
第2操作態様情報の報知を開始させた後、第2操作態様情報に対応する操作態様とは異なる操作態様で前記導出操作手段が操作された場合に、第2操作態様情報の報知を終了させる制御を行う
ことを特徴としている。
本発明の手段1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
遊技の制御を行う遊技制御手段(メイン制御部41)と、
遊技制御手段から送信された制御情報(コマンド)に基づいて演出を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記導出操作手段の操作手順(停止順)を識別可能に報知することが可能な操作手順報知手段(遊技補助表示器12)と、
を備え、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(事前決定手段)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(リールの停止制御)と、
前記導出操作手段の操作手順(停止順)を報知するか否かを決定する操作手順決定手段(ナビストック抽選)と、
前記操作手順決定手段(ナビストック抽選)により操作手順を報知する旨が決定されたとき(ATに制御されるとき)に前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)を識別可能に報知させる制御を行う報知制御手段(ナビ報知)と、
を含み、
前記導出制御手段は、前記事前決定手段(事前決定手段)の決定結果が第1の決定結果(例えば、中左ベル)である場合において特定の操作手順(中左右の停止順)で操作されたときに第1の表示結果(中段ベル)を導出可能に制御を行い、前記事前決定手段(事前決定手段)の決定結果が第2の決定結果(例えば、リプレイGR1)である場合において前記特定の操作手順(中左右の停止順)で操作されたときに前記第1の表示結果とは異なる第2の表示結果(昇格リプレイ)を導出可能に制御を行い、
前記操作手順報知手段は、前記事前決定手段(事前決定手段)の決定結果が前記第1の決定結果(例えば、中左ベル)である場合に前記特定の操作手順(中左右の停止順)を識別可能に報知するときと、前記事前決定手段(事前決定手段)の決定結果が前記第2の決定結果(リプレイGR1)である場合に前記特定の操作手順(中左右の停止順)を識別可能に報知するときと、で異なる報知態様(異なる色)にて報知する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技制御手段と演出制御手段とを備える構成において、遊技制御手段が操作手順報知手段により導出操作手段の操作手順を識別可能に報知させる制御を行うため、演出制御手段に異常が生じても遊技者の有利度に影響を与えてしまうことを防止できる。
また、操作手順報知手段が、特定の操作手順で操作されたときに第1の表示結果が導出される第1の決定結果である場合と、同じ特定の操作手順で操作されたときに第1の表示結果ではなく第2の表示結果が導出される第2の決定結果である場合と、で同じ特定の操作手順を識別可能に報知する場合でも、異なる報知態様にて報知されるので、操作手順報知手段の報知により識別される操作手順が同じであっても、その際の報知態様により導出される表示結果を認識させることができる。
尚、導出操作手段の操作手順は、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作手順、複数の操作順のうちいずれかの操作順で操作する操作手順、これらの組合せによる操作手順等が該当する。
また、導出制御手段が前記事前決定手段の決定結果が第1の決定結果である場合において特定の操作手順で操作されたときに第1の表示結果を導出可能に制御を行うとは、特定の操作手順が複数の操作手順を含む場合に、その一部の操作手順で操作された場合のみ第1の表示結果を導出する制御を行う構成でも良いし、その全部の操作手順で操作された場合に第1の表示結果を導出する制御を行う構成でも良い。
また、導出制御手段が前記事前決定手段の決定結果が第2の決定結果である場合において前記特定の操作手順で操作されたときに第2の表示結果を導出可能に制御を行うとは、特定の操作手順が複数の操作手順を含む場合に、その一部の操作手順で操作された場合のみ第2の表示結果を導出する制御を行う構成でも良いし、その全部の操作手順で操作された場合に第2の表示結果を導出する制御を行う構成でも良い。
また、特定の操作手順は一律に固定された操作手順でも良いし、複数の操作手順からランダムに決定された操作手順でも良い。
また、異なる報知態様とは、異なる色彩での報知、一方が表示で他方が表示/非表示の切替表示による報知、表示/非表示の切替速度が異なる報知、表示内容が異なる報知などが該当する。
また、第1の決定結果及び第2の決定結果は、特定の操作手順で操作された場合に、前者が一のラインに第1の識別情報の組合せが導出されるのに対して後者が一のラインに第1の識別情報の組合せとは異なる第2の識別情報の組合せが導出されるもの、特定の操作手順で操作された場合に、前者が第1のラインに特定の識別情報の組合せが導出されるのに対して後者が第1のラインとは異なる第2のラインに特定の識別情報の組合せが導出されるもの、特定の操作手順で操作された場合に、前者が遊技に使用可能な第1数の遊技用価値の付与を伴う第1の表示結果が導出されるのに対して後者が第2数の遊技用価値の付与を伴う第2の表示結果が導出されるもの、特定の操作手順で操作された場合に、前者が遊技用価値の付与を伴う第1の表示結果が導出されるのに対して後者が再遊技の付与または遊技状態の移行を伴う第2の表示結果が導出されるもの、特定の操作手順で操作された場合に、前者が再遊技の付与を伴う第1の表示結果が導出されるのに対して後者が遊技状態の移行を伴う第2の表示結果が導出されるもの、特定の操作手順で操作された場合に、前者が第1の遊技状態への移行を伴う第1の表示結果が導出されるのに対して後者が第1の遊技状態とは異なる第2の遊技状態への移行を伴う第2の表示結果が導出されるもの、これらの組合せなどが該当する。
本発明の手段2のスロットマシンは、手段1に記載のスロットマシンであって、
前記操作手順報知手段は、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)を即座に識別することが困難な報知態様で報知する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、他の演出装置を用いて導出操作手段の操作手順を報知する場合に、演出装置によって報知された操作手順に着目させることができる。また、演出装置が機能しない場合でも、対応表等を用いることにより操作手順を認識させることができる。
尚、即座に識別することが困難な報知態様とは、例えば、報知手順に対応して定められた識別記号、識別番号等を報知するものが該当する。
本発明の手段3のスロットマシンは、手段1に記載のスロットマシンであって、
前記操作手順報知手段は、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)を即座に識別することが可能な報知態様で報知する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、演出装置が機能しない場合でも、対応表等を用いることなく操作手順を認識させることができる。
尚、即座に識別することが可能な報知態様とは、例えば、報知手順を文字、操作すべき導出操作手段に対応する番号、頭文字(左であればL、中であればC、右であればR等)、表示結果を導出させる際のタイミングの目安となる識別情報の番号、表示結果を導出させる際のタイミングの目安となる識別情報、その識別情報を示す文字、頭文字、その識別情報の色等を報知するものが該当する。
本発明の手段4のスロットマシンは、手段1〜3のいずれかに記載のスロットマシンであって、
演出装置(液晶表示器51等)を備え、
前記演出制御手段は、前記報知制御手段(ナビ報知)が前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)を識別可能に報知させる制御を行う場合に、前記演出装置(液晶表示器51等)により前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)による報知態様よりも目立つ報知態様にて前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により報知される前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順を識別可能に報知させる制御(ナビ演出の制御)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出装置を用いることにより好適な態様にて導出操作手段の操作手順を報知することができる。
本発明の手段5のスロットマシンは、手段4に記載のスロットマシンであって、
前記報知制御手段は、前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により識別可能に報知された操作手順(停止順)とは異なる操作手順(停止順)で前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときでも報知(ナビ報知)を継続させる制御を行い、
前記演出制御手段は、前記演出装置(液晶表示器51等)により識別可能に報知された操作手順(停止順)とは異なる操作手順(停止順)で前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに報知(ナビ演出)を終了させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、報知された操作手順とは異なる操作手順で導出操作手段が操作されたときに、操作手順報知手段による報知は継続することで、その後も報知内容を確認できる一方で、操作手順報知手段よりも目立つ態様で報知される演出装置による報知は終了するので、操作ミスをした場合に遊技者に対して煩わしい思いをさせてしまうことを防止できる。
本発明の手段6のスロットマシンは、手段4または5に記載のスロットマシンであって、
前記操作手順は、第1の操作手順(例えば、左リールを第1停止とする停止順)及び第1の操作手順に続く第2の操作手順(左中右、左右中の停止順)を含み、
前記特定の操作手順は、第1の操作手順(例えば、左リールを第1停止とする停止順)が複数の操作手順のうちの一部の操作手順であり、第2の操作手順(左中右、左右中の停止順)が複数の操作手順のうちの任意の操作手順である特殊操作手順(左第1停止、中第1停止、右第1停止)を含み、
前記報知制御手段は、前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により特殊操作手順(左第1停止、中第1停止、右第1停止)を報知させる場合に特定の報知態様(左−−、中−−、右−−に対応する報知態様)にて前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)を識別可能に報知させる制御(ナビ報知の制御)を行い、
前記演出制御手段は、前記演出装置(液晶表示器51等)により特殊操作手順を報知させる場合に複数の報知態様(左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左に対応する報知態様)から選択した一の報知態様にて前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)を識別可能に報知させる制御(ナビ演出の制御)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技制御手段の負荷を増やすことなく、演出装置により多彩な報知態様にて操作手順の報知を行うことができる。
本発明の手段7のスロットマシンは、手段1〜6のいずれかに記載のスロットマシンであって、前記操作手順報知手段は、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作手順(停止順)以外の情報(払出枚数、エラーコード)についても識別可能に報知する報知手段(遊技補助表示器12)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、操作手順報知手段を、操作手順の報知だけでなく他の情報を報知する報知手段と共用することができる。
本発明の手段8のスロットマシンは、手段1〜5のいずれかに記載のスロットマシンであって、
入賞が発生したときに特定演出(入賞報知演出)を実行可能な特定演出実行手段を備え、
第1の表示結果(例えば、中段ベル)または第2の表示結果(例えば、赤7リプレイ)は、入賞が発生する入賞表示結果であり、
前記特定演出実行手段は、
前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により特定の操作手順(停止順)が識別可能に報知され、特定の操作手順で操作されて第1の表示結果(例えば、中段ベル)または第2の表示結果(例えば、赤7リプレイ)が導出されたときに、特定演出(入賞報知演出)を実行し、
前記操作手順報知手段(遊技補助表示器12)により特定の操作手順が識別可能に報知され、特定の操作手順とは異なる操作手順で操作されて第1の表示結果以外の入賞表示結果(例えば、副役)または第2の表示結果以外の入賞表示結果(例えば、青7リプレイ)が導出されたときに、特定演出(入賞報知演出)を実行しない
ことを特徴としている。
この特徴によれば、操作手順が報知され、報知された操作手順以外の操作手順で操作されて入賞が発生した場合には特定演出が実行されないことから、報知された操作手順を無視しても入賞が発生することを遊技者に印象付けてしまうことを防止できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造を示す斜視図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 メイン制御部の構成を示すブロック図である。 特別役の種類、特別役の図柄組合せ、及び特別役に関連する技術事項について説明するための図である。 小役の種類、小役の図柄組合せ、及び小役に関連する技術事項について説明するための図である。 再遊技役の種類、再遊技役の図柄組合せ、及び再遊技役に関連する技術事項について説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 遊技状態の概要を示す図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 抽選対象役により入賞が許容される役の組合せについて説明するための図である。 抽選対象役により入賞が許容される役の組合せについて説明するための図である。 複数の小役当選時のリール制御を説明するための図である。 複数の小役当選時のリール制御を説明するための図である。 複数の再遊技役当選時のリール制御を説明するための図である。 遊技補助表示器の構成を示す図である。 ナビ報知による報知態様を示す図である。 ナビ報知及びナビ演出の実行態様を示す図である。 ナビ報知及びナビ演出の実行態様を示す図である。 ナビ報知及びナビ演出の実行態様を示す図である。 入賞報知演出の実行態様を示す図である。 変形例1のナビ報知による報知態様を示す図である。 変形例2のナビ報知による報知態様を示す図である。 変形例3のナビ報知による報知態様を示す図である。 変形例4のナビ報知による報知態様を示す図である。 小役報知による報知態様を示す図である。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例1を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリーa」、「チェリーb」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。尚、以下では、「赤7」、「青7」、「白7」をまとめて単に「7」という場合があり、「チェリーa」、「チェリーb」をまとめて単に「チェリー」という場合がある。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示される一方で、各リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの裏面には、裏面側から表示領域51aを照射するための導光板(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、表示領域51aのうち透過領域51bを除く領域に内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。液晶表示器51は、液晶素子を、導光板により照射された光を通過させる状態と通過させない状態とのいずれかに制御することにより、表示態様を変化させることが可能な表示装置である。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例では後述するRT0〜4の規定数として3、RBの規定数として2が定められている)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード、後述のナビ報知によるリールの停止順を識別可能な情報が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、図2に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、所定の契機(例えば、後述のBB終了時)に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定の契機(例えば、BB終了時)に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1aの内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1aの内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図4参照)、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図4参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図4参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図4参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留されたメダルが所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンク35が満タン状態となったことを検出する満タンセンサ35a(図4参照)が設けられている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
尚、電源ボックス100は、筐体1aの内部に設けられており、さらに前面扉1bは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら電源ボックス100の前面に設けられた設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができないようになっている。また、所定のキー操作により検出されるリセットスイッチ23も同様である。特に、設定キースイッチ37は、キー操作により前面扉1bを開放したうえで、さらにキー操作を要することから、遊技場の店員のなかでも、設定キースイッチ37の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、後述するRT0〜4における規定数の賭数として3枚が定められ、後述するRBにおける規定数の賭数として2枚が定められており、これら遊技状態に応じた規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組合せ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
また、本実施例では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄の組合せ(例えば、後述の図7では「ベル−スイカ−チェリーb」)が揃ったときに入賞するとともに、かつ所定の図柄組合せが揃うことにより無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の図柄組合せよりも認識しやすい指標となる図柄の組合せ(例えば、後述の図7では「スイカ−スイカ−スイカ」)が揃うことにより、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃った図柄の組合せによって入賞したように見せることが可能な役を含む。以下では、所定の図柄の組合せが入賞ラインLNに揃ったときに無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃う図柄の組合せを、指標となる図柄の組合せと呼び、指標となる図柄の組合せを構成する図柄を指標図柄と呼ぶ。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役ともいう)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
また、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組合せに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示装置が構成されていても良い。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作から対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
以下では、特に区別する必要がない場合にはリール2L、2C、2Rを単にリールという場合がある。また、リール2Lを左リール、リール2Cを中リール、リール2Rを右リールという場合がある。また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作によりリール2L、2C、2Rを停止させる操作を停止操作という場合がある。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。尚、演出制御基板に対して電源を供給する電源供給ラインが遊技制御基板40を介さず、電源基板101から演出制御基板90に直接接続され、電源基板101から演出制御基板90に対して直接電源が供給される構成としても良い。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メイン制御部41、制御用クロック生成回路42、乱数用クロック生成回路43、スイッチ検出回路44、モータ駆動回路45、ソレノイド駆動回路46、LED駆動回路47、電断検出回路48、リセット回路49が搭載されている。
メイン制御部41は、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
制御用クロック生成回路42は、メイン制御部41の外部にて、所定周波数の発振信号となる制御用クロックCCLKを生成する。制御用クロック生成回路42により生成された制御用クロックCCLKは、図5に示すクロック回路502に供給される。乱数用クロック生成回路43は、メイン制御部41の外部にて、制御用クロックCCLKの発振周波数とは異なる所定周波数の発振信号となる乱数用クロックRCLKを生成する。乱数用クロック生成回路43により生成された乱数用クロックRCLKは、図5に示す乱数回路508a、508bに供給される。
スイッチ検出回路44は、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送する。モータ駆動回路45は、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号(ステッピングモータの位相信号)をリールモータ32L、32C、32Rに伝送する。ソレノイド駆動回路46は、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド30に伝送する。LED駆動回路47は、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送する。電断検出回路48は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する。リセット回路49は、電源投入時または電源遮断時などの電源が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与える。
図5は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の構成例を示している。図5に示すメイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインターフェイス501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込コントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)41aと、ROM(Read Only Memory)41bと、RAM(Random Access Memory)41cと、フリーランカウンタ回路507と、乱数回路508a、508bと、タイマ回路509と、割込コントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
リセット/割込コントローラ506は、メイン制御部41の内部や外部にて発生する各種リセット、割込み要求を制御するためのものである。
リセット/割込コントローラ506は、指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aとウォッチドッグタイマ(WDT)506bとを備える。IAT回路506aは、ユーザプログラムが指定エリア内で正しく実行されているか否かを監視する回路であり、指定エリア外でユーザプログラムが実行されたことを検出するとIAT発生信号を出力する機能を備える。また、ウォッチドッグタイマ506bは、設定期間ごとにタイムアウト信号を発生させる機能を備える。
外部バスインターフェイス501は、メイン制御部41を構成するチップの外部バスと内部バスとのインターフェイス機能や、アドレスバス、データバス及び各制御信号の方向制御機能などを有するバスインターフェイスである。
クロック回路502は、制御用クロックCCLKを2分周することなどにより、内部システムクロックSCLKを生成する回路である。
照合用ブロック503は、外部の照合機と接続し、チップの照合を行う機能を備える。固有情報記憶回路504は、メイン制御部41の内部情報となる複数種類の固有情報を記憶する回路である。演算回路505は、乗算及び除算を行う回路である。
CPU41aは、ROM41bから読み出した制御コードに基づいてユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を実行することにより、スロットマシン1における遊技制御を実行する制御用CPUである。こうした遊技制御が実行されるときには、CPU41aがROM41bから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU41aがRAM41cに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU41aがRAM41cに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やパラレル入力ポート511、シリアル通信回路512などを介してメイン制御部41の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やシリアル通信回路512、パラレル出力ポート513などを介してメイン制御部41の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
ROM41bには、ユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を示す制御コードや固定データ等が記憶されている。
RAM41cは、ゲーム制御用のワークエリアを提供する。ここで、RAM41cの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであれば良い。すなわち、スロットマシン1への電力供給が停止しても、所定期間はRAM41cの少なくとも一部の内容が保存される。
フリーランカウンタ回路507として、8ビットのフリーランカウンタを4チャネル搭載している。
乱数回路508a、508bは、8ビット乱数や16ビット乱数といった、所定の更新範囲を有する乱数値となる数値データを生成する回路である。本実施例では、乱数回路508a、508bのうち16ビット乱数回路508bが生成するハードウェア乱数は、後述する内部抽選用の乱数として用いられる。
タイマ回路509は、8ビットプログラマブルタイマであり、メイン制御部41は、タイマ回路509として、8ビットのカウンタを3チャネル備える。本実施例では、タイマ回路509を用いてユーザプログラムによる設定により、リアルタイム割込要求や時間計測を行うことが可能である。
割込コントローラ510は、PI5/XINT端子からの外部割込要求や、内蔵の周辺回路(例えば、シリアル通信回路512、乱数回路508a、508b、タイマ回路509)からの割込要求を制御する回路である。
パラレル入力ポート511は、8ビット幅の入力専用ポート(PIP)を内蔵する。また、図5に示すメイン制御部41が備えるパラレル出力ポート513は、11ビット幅の出力専用ポート(POP)を内蔵する。
シリアル通信回路512は、外部に対する入出力において非同期シリアル通信を行う回路である。尚、メイン制御部41は、シリアル通信回路512として、送受信両用の1チャネルの回路と、送信用のみの3チャネルの回路と、を備える。
アドレスデコード回路514は、メイン制御部41の内部における各機能ブロックのデコードや、外部装置用のデコード信号であるチップセレクト信号のデコードを行うための回路である。チップセレクト信号により、メイン制御部41の内部回路、あるいは、周辺デバイスとなる外部装置を、選択的に有効動作させて、CPU41aからのアクセスが可能となる。
本実施例においてメイン制御部41は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施例では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部91に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としても良い。
また、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がパラレル入力ポート511から入力される。そしてメイン制御部41は、これらパラレル入力ポート511から入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に後述するタイマ割込処理(メイン)を実行する。
また、メイン制御部41は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部41は、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板90には、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、演出制御基板90に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路95は、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路98は、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行うこととなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、ナビストック抽選、上乗せ抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37がon状態で電源投入された場合に、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態に移行する構成においては、設定変更状態に移行後、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定変更状態を維持することが好ましく、これにより、設定変更中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定変更状態に移行させるための操作を必要とせず、設定変更操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定変更状態に移行後、スタートスイッチ7が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ37がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態を終了して遊技の進行が可能な状態に移行する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をon状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をon状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
尚、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37がon状態となったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成においては、設定確認状態に移行後、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定確認状態を維持することが好ましく、これにより、設定確認中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定確認状態に移行させるための操作を必要とせず、設定確認操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定確認状態に移行後、スタートスイッチ7が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ37がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態を終了して遊技の進行が可能な状態に復帰する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM41cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
そして、メイン制御部41は、その起動時においてRAM41cのデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM41cデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。
また、サブ制御部91もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路98からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM91cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(サブ)を実行する。
そして、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブ制御部91の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM91cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メイン制御部41と異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部41から設定変更状態に移行した旨を示す後述の設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部41の制御状態が復帰した旨を示す後述の復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM91cを初期化するようになっている。この場合も、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、特別ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
本実施例においてメイン制御部41は、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37がonの状態での起動時、BB終了時、設定キースイッチ37がoffの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行う。
初期化1は起動時において設定キースイッチ37がonの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行う初期化、またはRAM異常エラー発生時に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち重要ワーク及び特別ワーク以外の領域が初期化される。初期化2は、BB終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がoffの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行ったりするようにしても良い。
また、特別ワークは、遊技状態を示す遊技状態フラグが格納される遊技状態格納ワーク及び内部当選フラグが格納される内部当選フラグ格納ワークを含み、前述のように設定変更状態に移行する場合にも特別ワークは初期化されることがないため、設定変更がされた場合でも設定変更前の遊技状態及び内部当選フラグが維持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態(RT0〜RT4、RB(BB中のRB含む))に応じて設定可能な賭数の規定数(本実施例では、RT0〜4においては3、RBにおいては2)が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
そして、本実施例では、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインという)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。
入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。
遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、メイン制御部41が、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、スタートスイッチ7の検出時)に決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、乱数回路508bにより生成され、乱数回路508bの乱数値レジスタに格納されている値をRAM41cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態(RT0〜4、RB)に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて入賞を許容するか否かの判定が行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態という)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、さらに、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、336ステップ(0〜335)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを336ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部41がストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。
また、本実施例では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになる。
また、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行っても良い。
また、本実施例では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御を行う。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになる。
尚、本実施例では、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能な停止制御テーブルを用いてリールの停止制御を行う構成であるが、停止可能な位置を特定可能な停止位置テーブルから停止位置を特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに、停止操作がされたタイミングで停止可能な停止位置を検索・特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルを用いた停止制御、停止位置テーブルを用いた停止制御、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに停止可能な停止位置を検索・特定することによる停止制御を併用する構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを一部変更して停止制御を行う構成としても良い。
本実施例においてメイン制御部41は、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
本実施例においてメイン制御部41は、ゲームの開始後、リールの回転を開始させる毎にその時点、すなわちリールの回転を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時するようになっており、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間(本実施例では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していれば、ウェイトを発生させず、その時点で当該ゲームにおける遊技のためのリールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間未満であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していなければ、ウェイトを発生させて、その時点ではリールの回転を開始させず、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間に到達するまで待機し、規定時間に到達した時点でリールの回転を開始させる。
次に、メイン制御部41がサブ制御部91に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メイン制御部41は、サブ制御部91に対して、投入枚数コマンド、ART確定報知コマンド、クレジットコマンド、遊技状態コマンド、AT状態コマンド、内部当選コマンド、停止順コマンド、ナビストック抽選結果コマンド、上乗せ抽選結果コマンド、状態移行抽選結果コマンド、フリーズコマンド、リール加速情報1コマンド、リール加速情報2コマンド、停止操作時コマンド、滑りコマ数コマンド、停止コマンド、遊技終了コマンド、入賞枚数コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブ制御部91は、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
投入枚数コマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、電断復帰時、または規定数の賭数が設定されていない状態においてメダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、投入枚数コマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、投入枚数コマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
ART確定報知コマンドは、後述の前兆期間の終了及びATの開始を特定可能なコマンドであり、前兆期間の最後のゲーム終了後、メダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときであって、投入枚数コマンドの後に送信される。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
遊技状態コマンドは、当該ゲームの遊技状態(RT0〜4、RB)を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。
AT状態コマンドは、当該ゲームが低確率状態であるか、高確率状態であるか、当該ゲームにおけるナビストックの残り個数、前兆期間の残りゲーム数、ATの残りゲーム数を特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、遊技状態コマンドの後に送信される。
内部当選コマンドは、内部抽選結果を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときであって、遊技状態コマンドの送信後に送信される。内部当選コマンドは、ゲームが開始したときであって、AT状態コマンドの後に送信される。
遊技状態コマンド、AT状態コマンド、内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信されるので、これらコマンドを受信することで、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したことを特定可能である。
また、内部当選コマンドは、後述の押し順ベルのいずれかが当選したことは特定可能であるが、どの種類(中左ベル、中右ベル、右左ベル、右中ベル)が当選したか、すなわち押し順ベルの当選時に、中段ベルを入賞させる停止順が特定できないようになっている。また、内部当選コマンドは、後述の通常リプレイのいずれかが当選したことは特定可能であるが、どの種類(通常リプレイ1、2)の通常リプレイが当選したか、すなわち通常リプレイの当選時に、赤7リプレイまたは青7リプレイを入賞させる停止順が特定できないようになっている。また、内部当選コマンドは、後述のリプレイGR1〜4のいずれかが当選したことは特定可能であるが、リプレイGR1〜4のうちどの種類が当選したか、すなわちリプレイGR1〜4の当選時に、昇格リプレイを入賞させる停止順が特定できないようになっている。また、内部当選コマンドは、後述のリプレイGR11〜13のいずれかが当選したことは特定可能であるが、リプレイGR11〜13のうちどの種類が当選したか、すなわちリプレイGR11〜13の当選時に、特殊リプレイを入賞させる停止順が特定できないようになっている。
停止順コマンドは、押し順ベル当選時の中段ベルを入賞させる停止順、通常リプレイ1または通常リプレイ2当選時の中段リプレイ若しくは右上がりリプレイを入賞させる停止順、赤7リプレイを入賞させる停止順または青7リプレイを入賞させる停止順、リプレイGR1〜4当選時の昇格リプレイを入賞させる停止順、リプレイGR11〜13当選時の特殊リプレイを入賞させる停止順を特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、後述のナビ報知を行うときに、内部当選コマンドの送信後に送信される。
ナビストック抽選結果コマンドは、後述のナビストック抽選の当選の有無及びナビストックの当選個数を特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、ナビストック抽選が行われたゲームにおいて内部当選コマンドの送信後に送信される。
上乗せ抽選結果コマンドは、後述の上乗せ抽選の当選の有無及び上乗せ抽選で当選したゲーム数を特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、上乗せ抽選が行われたゲームにおいて内部当選コマンドの送信後に送信される。
状態移行抽選結果コマンドは、後述の状態移行抽選の当選の有無を特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、状態移行抽選が行われたゲームにおいて内部当選コマンドの送信後に送信される。
フリーズコマンドは、当該ゲームにおいて遊技の進行を所定期間にわたり遅延させるフリーズ状態に制御されるか否か、フリーズ状態に制御される場合にはその種類を特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、内部当選コマンドの送信後に送信される。
リール加速情報1コマンドは、遊技の進行に伴いリールの回転が開始する旨を特定可能なコマンドであり、遊技の進行に伴いリールの回転を開始するときに送信する。尚、フリーズ状態の終了に伴って遊技の進行に伴うリールの回転を開始するときにも送信されるため、フリーズコマンドによりフリーズ状態の開始が特定された後、リール加速情報1コマンドを受信することで遊技の進行に伴いリールの回転が開始する旨だけではなく、フリーズ状態の終了も特定可能となる。
リール加速情報2コマンドは、フリーズ状態において行われるリールを用いた演出の種類を特定可能なコマンドであり、フリーズ状態においてリールを作動させるときに送信される。
停止操作時コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。
滑りコマ数コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止操作がされてから停止するまでに移動する滑りコマ数を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に、対応する停止操作時コマンドが送信された後に送信される。
停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止位置の領域番号を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に、対応する滑りコマ数コマンドが送信された後に送信される。
停止操作時コマンド、滑りコマ数コマンド、停止コマンドは、いずれも停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、を特定可能であり、かつ各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信されるので、これらコマンドを受信することで、いずれかのリールの停止操作がされたこと及び停止するリールを特定可能である。
遊技終了コマンドは、遊技が終了された旨及び次ゲームの遊技状態(RT0〜4、RB)を特定可能なコマンドであり、遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときに送信される。
入賞枚数コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組合せ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときであり、遊技終了コマンドの送信後に送信される。
遊技終了コマンド、入賞枚数コマンドは、いずれも遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときに送信されるので、これらコマンドを受信することで、1ゲームを進行させるのに必要な全ての操作が終了したことを特定可能である。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに終了推定時間(本実施例では60秒)経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メイン制御部41の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了及び設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部41の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)の検出状態(on/off)を示すコマンドであり、一定時間毎に送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理においてに生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
また、操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理が10回実行される毎に、スイッチの検出状態に基づいて生成されるとともに、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
本実施例においてメイン制御部41は、ゲームの開始後、リールの回転を開始させる毎にその時点、すなわちリールの回転を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時するようになっており、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間(本実施例では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していれば、ウェイトを発生させず、その時点で当該ゲームにおける遊技(以下では、後述の擬似遊技と区別するため、ゲームの進行に伴う遊技を通常遊技とする)のためのリールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態で通常遊技の開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間未満であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していなければ、ウェイトを発生させて、その時点ではリールの回転を開始させず、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間に到達するまで待機し、規定時間に到達した時点で通常遊技におけるリールの回転を開始させる。
次に、メイン制御部41が演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できるようになっている。
サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLED55の点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部91は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブ制御部91は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行われることがある。
図6〜図8は、本実施例のスロットマシン1における役の種類、図柄組合せ、及び役に関連する技術事項について説明するための図である。また、図9は、メイン制御部41により制御される遊技状態の遷移を説明するための図であり、図10は、遊技状態の概要を示す図である。
本実施例におけるスロットマシン1は、図9に示すように、RT0〜4、RB(BB中のRB含む)のいずれかに制御される。
まず、図6を参照して、入賞役のうち特別役には、ビッグボーナス(以下、各々のビッグボーナスをBBと称する)、レギュラーボーナス(以下、各々のレギュラーボーナスをRBと称する)の2種類のボーナスが含まれる。
BBは、RT0〜4において入賞ラインLNに「赤7−赤7−赤7」の組合せが揃ったときに入賞となる。BBに入賞すると、後述のレギュラーボーナス(以下、RBと称する)に毎ゲーム制御されるビッグボーナスに移行する。そして、ビッグボーナスは、316枚以上メダルが払い出されたことを条件として終了する。
RBは、RT0〜4において入賞ラインLNに「BAR−BAR−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となる。RBに入賞すると、レギュラーボーナス(以下、RBと称する)に移行される。そして、レギュラーボーナスは、いずれかの役が6回入賞するか、12ゲーム消化したことを条件として終了する。
図9に示すように、BB、RBのいずれかに当選してから入賞するまでは、RT4に制御され、ビッグボーナスまたはレギュラーボーナス(まとめてボーナスと呼ぶ)が終了した後は、RT3に制御されることとなる。
いずれのリールにおいてもBBを構成する図柄(各リールの「赤7」)、RBを構成する図柄(各リールの「BAR」)は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選においてBB、RBのうちいずれかに当選していても、停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選しているBB、RBに入賞することはない。
次に、図7を参照して、入賞役のうち小役について説明する。入賞役のうち小役には、副役A1、副役A2、副役A3、副役A4、副役A5、副役A6、副役B1、副役B2、制御役1、制御役2、制御役3、制御役4、中段ベル、右下がりベル、中段スイカ、右下がりスイカ、中段チェリー、角チェリーが含まれる。
尚、以下、副役A1、副役A2、副役A3、副役A4、副役A5、副役A6を区別する必要がない場合には、単に副役Aと呼び、副役B1、副役B2を区別する必要がない場合には、単に副役Bと呼ぶ。また、副役A、副役Bを区別する必要のない場合には、単に副役と呼ぶ。また、制御役1、制御役2、制御役3、制御役4を区別する必要がない場合には、単に制御役と呼ぶ。
副役A1は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーa」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても副役A1が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役A1を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーa」は、「BAR」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーa」は、「ベル」の1つ下に配置され、「リプレイ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーa」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A1を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A1を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において副役A1に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A1に入賞することはない。
副役A2は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても副役A2が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役A2を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーa」は、「BAR」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「プラム」は、「ベル」の1つ下に配置され、「白7」または「青7」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−プラム」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A2を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A1を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「プラム」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において副役A2に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A2に入賞することはない。
副役A3は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーa」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても副役A3が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役A3を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーa」は、「ベル」の1つ下に配置され、「リプレイ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーa」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A3を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A3を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において副役A3に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A3に入賞することはない。
副役A4は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても副役A4が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役A4を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「プラム」は、「ベル」の1つ下に配置され、「白7」または「青7」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−プラム」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A4を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A4を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「プラム」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において副役A4に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A4に入賞することはない。
副役A5は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−チェリーa」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても副役A5が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役A5を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「プラム」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーa」は、「ベル」の1つ下に配置され、「リプレイ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−チェリーa」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A5を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A5を構成する中リールの「プラム」、右リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において副役A5に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A5に入賞することはない。
副役A6は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても副役A6が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役A6を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「プラム」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「プラム」は、「ベル」の1つ下に配置され、「白7」または「青7」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−プラム」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A6を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A6を構成する中リールの「プラム」、右リールの「プラム」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において副役A6に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A6に入賞することはない。
副役B1は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「青7−ベル−赤7」、「青7−ベル−リプレイ」、「スイカ−ベル−赤7」、「スイカ−ベル−リプレイ」のいずれかの組合せが揃ったときに入賞となり、RT0〜RT4において副役B1が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、RBにおいて副役B1が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役B1の「青7−ベル−赤7」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または、「プラム」「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「赤7」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されている。また、副役B1の「青7−ベル−リプレイ」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または「プラム」、「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「リプレイ」は、「青7」または「チェリーa」、「BAR」、「スイカ」の1つ下に配置され、「赤7」または「ベル」の1つ上に配置されている。また、副役B1の「スイカ−ベル−赤7」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または「プラム」、「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「赤7」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されている。また、副役B1の「スイカ−ベル−リプレイ」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または「プラム」、「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「リプレイ」は、「青7」または「チェリーa」、「BAR」、「スイカ」の1つ下に配置され、「赤7」または「ベル」の1つ上に配置されている。このため、入賞ラインLNに「青7−ベル−赤7」、「青7−ベル−リプレイ」、「スイカ−ベル−赤7」、「スイカ−ベル−リプレイ」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役B1を構成する左リールの「青7」、「スイカ」のいずれか1の図柄、副役B1を構成する中リールの「ベル」、副役B1を構成する右リールの「赤7」、「リプレイ」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において副役B1に当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
副役B2は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「青7−BAR−ベル」、「青7−リプレイ−ベル」、「スイカ−BAR−ベル」、「スイカ−リプレイ−ベル」のいずれかの組合せが揃ったときに入賞となり、RT0〜RT4において副役B2が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、RBにおいて副役B2が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。副役B2の「青7−BAR−ベル」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「BAR」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。また、副役B2の「青7−リプレイ−ベル」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「リプレイ」は、「赤7」または「スイカ」、「ベル」の1つ下に配置され、「プラム」または「白7」、「BAR」、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。また、副役B2の「スイカ−BAR−ベル」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「BAR」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。また、副役B2の「スイカ−リプレイ−ベル」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「リプレイ」は、「赤7」または「スイカ」、「ベル」の1つ下に配置され、「プラム」または「白7」、「BAR」、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。このため、入賞ラインLNに「青7−BAR−ベル」、「青7−リプレイ−ベル」、「スイカ−BAR−ベル」、「スイカ−リプレイ−ベル」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役B2を構成する左リールの「青7」、「スイカ」のいずれか1の図柄、副役B1を構成する中リールの「BAR」、「リプレイ」のいずれか1の図柄、副役B1を構成する右リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において副役B2に当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
制御役1は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーb」の組合せが揃ったときに入賞となり、RT0〜RT4において制御役1が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、RBにおいて制御役1が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。制御役1を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーa」は、「BAR」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーb」は、「ベル」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーb」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役1を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役1を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「チェリーb」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において制御役1に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役1に入賞することはない。
制御役2は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーb」の組合せが揃ったときに入賞となり、RT0〜RT4において制御役2が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、RBにおいて制御役2が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。制御役2を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーb」は、「ベル」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーb」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役2を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役2を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「チェリーb」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において制御役2に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役2に入賞することはない。
制御役3は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、RT0〜RT4において制御役3が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、RBにおいて制御役3が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。制御役2を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーb」は、「ベル」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−白7」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにもまたは互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役3を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役3を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「白7」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において制御役3に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役3に入賞することはない。
制御役4は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、RT0〜RT4において制御役4が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、RBにおいて制御役4が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。制御役4を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「白7」は、「プラム」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−白7」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにもまたは互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役4を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役4を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「白7」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において制御役4に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役4に入賞することはない。
中段ベルは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても中段ベルが入賞したときには8枚のメダルが払い出される。中段ベルを構成する左リールの「ベル」、中リールの「ベル」、右リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において中段ベルに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右下がりベルは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−赤7」または「リプレイ−ベル−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても右下がりベルが入賞したときには8枚のメダルが払い出される。右下がりベルを構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置されており、右リールの「赤7」及び「リプレイ」は、「ベル」の1つ上の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−赤7」または「リプレイ−ベル−リプレイ」の組合せが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組合せが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。また、右下がりベルを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「ベル」、右リールの「赤7」、「リプレイ」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において右下がりベルに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
中段スイカは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「スイカ−スイカ−スイカ」または「スイカ−スイカ−青7」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても中段スイカが入賞したときには5枚のメダルが払い出される。中段スイカを構成する左中右リールの「スイカ」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において中段スイカに当選していても、左中右リールの各停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している中段スイカに入賞することはない。
右下がりスイカは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「ベル−スイカ−チェリーb」または「ベル−スイカ−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても右下がりスイカが入賞したときには5枚のメダルが払い出される。右下がりスイカを構成する左リールの「ベル」は、「スイカ」または「青7」の1つ下の位置に配置されているとともに、右下がりスイカを構成する右リールの「チェリーb」、「白7」は、「スイカ」の1つ上の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「ベル−スイカ−チェリーb」または「ベル−スイカ−白7」の組合せが揃うと、「スイカ−スイカ−スイカ」または「青7−スイカ−スイカ」の組合せが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。また、右下がりスイカを構成する左リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているが、右下がりスイカを構成する中リールの「スイカ」、右リールの「チェリーb」、「白7」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において右下がりスイカに当選していても、中リール、右リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している右下がりスイカに入賞することはない。
中段チェリーは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「チェリーa−ベル−リプレイ)」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても中段チェリーが入賞したときには1枚のメダルが払い出される。中段チェリーを構成する中リールの「ベル」、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、中段チェリーを構成する左リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において中段チェリーに当選していても、左リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している中段チェリーに入賞することはない。
角チェリーは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「赤7−ベル−リプレイ」、「BAR−ベル−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、いずれの遊技状態においても角チェリーが入賞したときには1枚のメダルが払い出される。角チェリーを構成する左リールの「赤7」、「BAR」は、「チェリー」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「赤7−ベル−リプレイ」、「BAR−ベル−リプレイ」の組合せが揃うと、「チェリーa−any−any(anyはいずれの図柄でも可)」の組合せが下段及び右上がり、すなわち無効ラインLM2及びLM4に揃うこととなる。また、角チェリーを構成する中リールの「ベル」、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、角チェリーを構成する左リールの「赤7」、「BAR」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、後述する内部抽選において角チェリーに当選していても、左リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している角チェリーに入賞することはない。
次に、図8を参照して、入賞役のうち再遊技役について説明する。入賞役のうち再遊技役には、中段リプレイ、右上がりリプレイ、昇格リプレイ、特殊リプレイ、赤7リプレイ、青7リプレイが含まれる。
中段リプレイは、RT0〜RT4において入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。中段リプレイを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「リプレイ」、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において中段リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右上がりリプレイは、RT1〜RT4において入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−赤7」または「ベル−リプレイ−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。右上がりリプレイを構成する左リールの「ベル」は、「リプレイ」の1つ上の位置に配置されており、右リールの「赤7」及び「ベル」は、「リプレイ」の1つ下の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−赤7」または「ベル−リプレイ−ベル」の組合せが揃うと、右上がり、すなわち無効ラインLM4に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃うこととなる。また、右上がりリプレイを構成する左リールの「ベル」、中リールの「リプレイ」、右リールの「赤7」、「ベル」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において右上がりリプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
昇格リプレイは、RT1において入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。また、昇格リプレイの入賞により、遊技状態がRT0に移行されることとなる。また、昇格リプレイを構成する左リールの「ベル」、中リールの「リプレイ」、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において昇格リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
特殊リプレイは、RT0において入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。また、特殊リプレイの入賞により、遊技状態がRT2に移行されることとなる。また、特殊リプレイを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「リプレイ」、右リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において特殊リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
赤7リプレイは、RT0〜4において入賞ラインLNに「リプレイ−青7−リプレイ」、「リプレイ−スイカ−リプレイ」または「リプレイ−チェリーa−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。特に、赤7リプレイを構成する左リールの「リプレイ」は、「赤7」の1つ上の位置に配置されており、中リールの「青7」は、「赤7」の1つ上の位置に配置されており、右リールの「リプレイ」は、「赤7」の1つ上の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−青7−リプレイ」の組合せが揃うと、下段、すなわち無効ラインLM2に「赤7−赤7−赤7」の組合せが揃い得る。赤7リプレイを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「青7」、「スイカ」、「チェリーa」のいずれか1の図柄、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において赤7リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
青7リプレイは、RT0〜4において入賞ラインLNに「チェリーa−青7−リプレイ」、「チェリーa−スイカ−リプレイ」、「チェリーa−チェリーa−リプレイ」、「チェリーa−青7−リプレイ」、「チェリーa−スイカ−リプレイ」または「チェリーa−チェリーa−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。特に、青7リプレイを構成する左リールの「チェリーa」は、「青7」の1つ上の位置に配置されており、右リールの「リプレイ」は、「青7」の1つ下の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「チェリーa−青7−リプレイ」の組合せが揃うと、右上がり、すなわち無効ラインLM4に「青7−青7−青7」の組合せが揃い得る。青7リプレイを構成する左リールの「チェリーa」、「リプレイ」のいずれか1の図柄、中リールの「青7」、「スイカ」、「チェリーa」のいずれか1の図柄、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているため、後述する内部抽選において青7リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
次に、図11〜図16を参照して、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明する。本実施例では、遊技状態が、RT0〜3であるか、RT4であるか、RB(BB中RB含む)であるか、によって内部抽選の対象となる役及びその当選確率が異なる。さらに遊技状態がRT0〜3であれば、RT0〜3の種類によって、内部抽選の対象となる再遊技役及びその当選確率の少なくとも一方が異なる。尚、抽選対象役として後述するように、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。図11〜図16においては、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。
図11〜図14においては、縦の欄に抽選対象役を示し、横の欄に遊技状態を示す。また、遊技状態と抽選対象役とが交差する欄の○印は、当該遊技状態であるときの抽選対象役となる旨を示し、×印は、当該遊技状態であるときの抽選対象役とならない旨を示している。
また、○印の下に示す数値は、所定の設定値の判定値数(本実施例では設定値に関わらず共通)を示す。当該判定値数を用いて内部抽選が行われる。尚、判定値数の分母は、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)に対応させて、「65536」に設定されている。このため、例えば、判定値数として「300」が設定されている抽選対象役の当選確率は、300/65536となる。
また、図11は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される特別役の組合せを示し、図12及び図13は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される小役の組合せを示し、図14は、抽選対象役として読み出される再遊技役の組合せを示している。
遊技状態がRT0であるときには、BB、BB+強チェリー、BB+弱チェリー、BB+スイカ、RB、RB+弱チェリー、RB+スイカ、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、リプレイGR11、リプレイGR12、リプレイGR13が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRT1であるときには、BB、BB+強チェリー、BB+弱チェリー、BB+スイカ、RB、RB+弱チェリー、RB+スイカ、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、通常リプレイ1、通常リプレイ2、リプレイGR1、リプレイGR2、リプレイGR3、リプレイGR4が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRT2であるときには、BB、BB+強チェリー、BB+弱チェリー、BB+スイカ、RB、RB+弱チェリー、RB+スイカ、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、通常リプレイ1、通常リプレイ2が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRT3であるときには、BB、BB+強チェリー、BB+弱チェリー、BB+スイカ、RB、RB+弱チェリー、RB+スイカ、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、通常リプレイ1、通常リプレイ2が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRT4であるときには、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、通常リプレイ1、通常リプレイ2が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRBであるときには、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベルが内部抽選の対象役となる。
図15に示すように、中左ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B1+中段ベルの組合せであり、中左ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B1+中段ベルの組合せである。
また、中右ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B1+制御役1+中段ベルの組合せであり、中右ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B1+制御役3+中段ベルの組合せ、中右ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B1+制御役2+中段ベルの組合せ、中右ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B1+制御役4+中段ベルの組合せ、中右ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B1+制御役1+中段ベルの組合せ、中右ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B1+制御役3+中段ベルの組合せである。
また、右左ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B2+中段ベルの組合せである。
また、右中ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B2+制御役1+中段ベルの組合せ、右中ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B2+制御役3+中段ベルの組合せ、右中ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B2+制御役2+中段ベルの組合せ、右中ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B2+制御役4+中段ベルの組合せ、右中ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B2+制御役1+中段ベルの組合せ、右中ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B2+制御役3+中段ベルの組合せである。
尚、以下、特に区別する必要のない場合には、中左ベル1〜6を単に中左ベルと呼び、中右ベル1〜6を単に中右ベルと呼び、右左ベル1〜6を単に右左ベルと呼び、右中ベル1〜6を単に右中ベルと呼ぶ場合がある。また、中左ベル1〜6、中右ベル1〜6、右左ベル1〜6、右中ベル1〜6をいずれも区別する必要のない場合には、単に押し順ベルと呼ぶ場合がある。
共通ベルとは、中段ベル+右下がりベルの組合せである。スイカは、中段スイカ+右下がりスイカの組合せである。強チェリーは、中段チェリー+角チェリーの組合せであり、弱チェリーは、角チェリーの単独当選である。
図16に示すように、通常リプレイ1とは、中段リプレイ+赤7リプレイ+青7リプレイであり、通常リプレイ2とは、中段リプレイ+赤7リプレイ+青7リプレイ+右上がりリプレイであり、リプレイGR1とは、中段リプレイ+昇格リプレイの組合せ、リプレイGR2とは、中段リプレイ+昇格リプレイ+右上がりリプレイの組合せ、リプレイGR3とは、中段リプレイ+昇格リプレイ+赤7リプレイの組合せ、リプレイGR4とは、中段リプレイ+昇格リプレイ+赤7リプレイ+右上がりリプレイの組合せ、リプレイGR11とは、中段リプレイ+特殊リプレイであり、リプレイGR12とは、中段リプレイ+特殊リプレイ+右上がりリプレイであり、リプレイGR13とは、中段リプレイ+特殊リプレイ+赤7リプレイの組合せである。
尚、以下、特に区別する必要のない場合には、通常リプレイ1、2を単に通常リプレイと呼ぶ場合がある。
このように、遊技状態がRT0〜3であるか、RT4であるか、RB(BB中のRBを含む)であるか、によって内部抽選の対象役が異なるとともに、RBでは、小役の当選確率がRT0〜4よりも高く定められた抽選テーブルを用いて内部抽選が行われる。
また、遊技状態がRT0〜3である場合には、RT0〜3のいずれかであるかによって、内部抽選の対象となる再遊技役が異なるとともに、RT0〜3のいずれかであるかによって、対象となる再遊技役及びその当選確率が異なる抽選テーブルを用いて内部抽選が行われる。
本実施例では、複数種類の小役が同時に当選している場合には、同時当選した小役の種類及び停止操作順に応じて停止する図柄の組合せが異なる。
中左ベルの当選時には、図17に示すように、中左右の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、中右左、右左中、右中左の停止順で停止操作を行うことで、副役B1が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち中左右の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、左中右または左右中の停止順で停止操作を行った場合には、一定の割合で8枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もあり、中右左、右左中または右中左の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルしか獲得することができない。
中右ベル当選時には、図17に示すように、中右左の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、中左右、右左中、右中左の停止順で停止操作を行うことで、副役B1が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち中右左の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、左中右または左右中の停止順で停止操作を行った場合には、一定の割合で8枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もあり、中左右、右左中または右中左の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルしか獲得することができない。
右左ベル当選時には、図18に示すように、右左中の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、右中左、中左右、中右左の停止順で停止操作を行うことで、副役B2が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち右左中の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、左中右または左右中の停止順で停止操作を行った場合には、一定の割合で8枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もあり、中左右、中右左または右中左の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルしか獲得することができない。
右中ベル当選時には、図18に示すように、右中左の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、右左中、中左右、中右左の停止順で停止操作を行うことで、副役B2が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち右中左の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、左中右または左右中の停止順で停止操作を行った場合には、一定の割合で8枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もあり、中左右、中右左または右左中の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルしか獲得することができない。
このように本実施例では、RT0〜4において中左ベル、中右ベル、右左ベル、右中ベル、すなわち押し順ベルのいずれかが当選した場合には、当選役の種類に応じた操作態様で停止操作を行うことで、中段ベルが必ず入賞し、8枚のメダルを獲得できる一方で、当選役の種類に応じた操作態様以外の操作態様で停止操作を行うことで、左リールを第1停止とした場合には、副役Aが入賞して8枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚もメダルを獲得できないこともあり、中リールまたは右リールを第1停止とし、かつ当選役の種類に応じた操作態様以外であれば、副役Bが必ず入賞して1枚しかメダルを獲得することができない。
このため、RT0〜4における押し順ベルの当選時には、当選役の種類に応じた操作態様で操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。すなわち、押し順ベルのいずれかが当選しても、その種類が分からなければ意図的に特定の操作態様を選択することはできず、停止順が一致すれば、8枚のメダルを確実に獲得できるものの、停止順が一致しなければ、確実にメダルを獲得することができない。
特に、本実施例では、中リールまたは右リールを第1停止とした場合には、押し順ベルの種類に応じた操作態様で停止操作がされることで中段ベルが入賞して8枚のメダルを獲得することがでるとともに、左リールを第1停止とした場合には、中段ベルが入賞することはないものの、一定の割合で副役Aが入賞して8枚のメダルを獲得できるので、遊技者がどの停止順で停止操作を行っても、極端に不利となってしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、左リールを第1停止とした場合には、中段ベルが入賞することのない構成であるが、例えば、どの停止順で停止操作を行った場合にも略均等な割合で中段ベルまたは中段ベルと同じ8枚の払出を伴う小役が入賞して8枚のメダルを獲得できる構成としても良く、このような構成とした場合でも、遊技者がどの停止順で停止操作を行っても、極端に不利となってしまうことを防止できる。
また、RT0、2、3において押し順ベルが当選して副役Aまたは副役Bが入賞することでRT1に移行することとなる。
本実施例では、いずれの遊技状態においても共通ベルの当選時においては、後述する推奨停止順(左リールを第1停止とする停止順)で停止操作がされた場合に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する。一方、RT0〜4における押し順ベルの当選時には、前述のように推奨停止順で停止操作がされた場合に中段ベルが入賞することはない。このため、RT0〜4において左リールを第1停止として停止操作を行った結果、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで、遊技者は共通ベルが当選したことを認識することができる。
また、本実施例では、いずれの遊技状態においても弱チェリーの当選時には、左リールの「チェリーa」を中段にも下段にも停止させることが可能なタイミングで停止操作された場合に、左リールの「チェリーa」が下段に停止するのに対して、強チェリーの当選時には、左リールの「チェリーa」を中段にも下段にも停止させることが可能なタイミングで停止操作された場合に、左リールの「チェリーa」が中段に停止する。このため、左リールの「チェリーa」を中段にも下段にも停止させることが可能なタイミングで停止操作を行った結果、左リールの「チェリーa」が中段に停止することで、遊技者は強チェリーが当選したことを認識することができる。
本実施例では、特に図示しないが、RB(BB中のRBを含む)において押し順ベルが当選している場合には、リールの停止順に関わらず中段ベルの組合せを入賞ラインLNに引き込む制御を行う。この際、必ず中段ベルの組合せが入賞ラインLNに停止する。
本実施例では、複数種類の再遊技役が同時に当選している場合には、同時当選した再遊技役の種類及び停止操作順に応じて停止する図柄の組合せが異なる。
通常リプレイ1当選時には、図19に示すように、左リールを第1停止とする停止順、すなわち左中右、左右中の停止順で停止操作がなされた場合に、中段リプレイまたは右上がりリプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。また、中リールを第1停止とする停止順、すなわち中左右、中右左の停止順で停止操作がなされた場合に、赤7リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。この際、各リールにおいて「赤7」を下段、すなわち無効ラインLM2に引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、赤7リプレイの組合せのうち「赤7−赤7−赤7」の組合せを下段、すなわち無効ラインLM2に揃えて停止させる制御を行う。また、右リールを第1停止とする停止順、すなわち右左中、右中左の停止順で停止操作がされた場合には、青7リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。この際、左リールにおいて「青7」を下段、中リールにおいて「青7」を中段、右リールにおいて「青7」を上段、すなわち無効ラインLM4に引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、青7リプレイの組合せのうち「青7−青7−青7」の組合せを右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃えて停止させる制御を行う。
通常リプレイ2当選時には、図19に示すように、左リールを第1停止とする停止順、すなわち左中右、左右中の停止順で停止操作がなされた場合に、中段リプレイまたは右上がりリプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。また、中リールを第1停止とする停止順、すなわち中左右、中右左の停止順で停止操作がなされた場合に、青7リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。この際、左リールにおいて「青7」を下段、中リールにおいて「青7」を中段、右リールにおいて「青7」を上段、すなわち無効ラインLM4に引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、青7リプレイの組合せのうち「青7−青7−青7」の組合せを右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃えて停止させる制御を行う。また、右リールを第1停止とする停止順、すなわち右左中、右中左の停止順で停止操作がされた場合には、赤7リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。この際、各リールにおいて「赤7」を下段、すなわち無効ラインLM2に引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、赤7リプレイの組合せのうち「赤7−赤7−赤7」の組合せを下段、すなわち無効ラインLM2に揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR1(中段リプレイ+昇格リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR2(中段リプレイ+右上がりリプレイ+昇格リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR3(中段リプレイ+昇格リプレイ+赤7リプレイ)が当選し、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右左中以外の順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR4(中段リプレイ+右上がりリプレイ+昇格リプレイ+赤7リプレイ)が当選し、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、昇格リプレイ及び中段リプレイを構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内で配置されているため、停止順に応じて、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作タイミングに関わらず、昇格リプレイまたは中段リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR1〜4とで、昇格リプレイに入賞させるための操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR1〜4が内部抽選の対象となるRT1において、リプレイGR1〜4のいずれかが当選していれば1/4の確率で昇格リプレイが入賞することとなり、RT0に移行することとなる。
尚、本実施例では、左リールを第1停止とした場合には、昇格リプレイが入賞することのない構成、すなわち遊技者にとって有利なRT2へ移行する条件となるRT0へ移行することのない構成であるが、例えば、どの停止順で停止操作を行った場合にも略均等な割合で昇格リプレイが入賞してRT0へ移行する構成としても良く、このような構成とした場合には、遊技者がどの停止順で停止操作を行っても、極端に不利となってしまうことを防止できる。
リプレイGR11(中段リプレイ+特殊リプレイ)が当選し、左リールを第1停止とする停止順、すなわち左中右、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左リール以外を第1停止とする順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR12(中段リプレイ+特殊リプレイ+右上がりリプレイ)が当選し、中リールを第1停止とする停止順、すなわち中左右、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中リール以外を第1停止とする順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR13(中段リプレイ+特殊リプレイ+赤リプレイ)が当選し、右リールを第1停止とする停止順、すなわち右左中、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右リール以外を第1停止とする順番で停止操作がなされた場合には、中段リプレイの組合せを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、特殊リプレイ及び中段リプレイを構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内で配置されているため、停止順に応じて、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作タイミングに関わらず、特殊リプレイまたは中段リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR11〜13とで、特殊リプレイに入賞させるための操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR11〜13が内部抽選の対象となるRT0において、リプレイGR11〜13のいずれかが当選していれば1/3の確率で特殊リプレイが入賞することとなり、RT2に移行することとなる。
本実施例では、図9及び図10に示すように、RT0〜4、ボーナス(RB、BB中のRB)のいずれかに制御される。
RT0は、RT1において昇格リプレイが入賞したとき(リプレイGR1〜4のいずれかが当選し、昇格リプレイが入賞する停止順で停止操作がなされたとき)に移行する。そして、RT0は、RT0に移行してからのゲーム数に関わらず、副役の入賞によりRT1に移行するか、特殊リプレイの入賞によりRT2に移行するか、特別役が当選してRT4に移行することで終了する。RT0における特別役の当選確率は通常(約1/346.8)、再遊技役の当選確率は高確率(約1/2.8)、小役の当選確率は通常(約1/2.9)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となる。また、RT0では、再遊技役のうちリプレイGR11〜13のみが内部抽選の対象となる。
RT1は、RT0、RT2、RT3において副役が入賞したときに移行する。そして、RT1は、昇格リプレイが入賞することでRT0に移行するか、特別役が当選してRT4に移行することで終了する。RT1における特別役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/346.8)、再遊技役の当選確率はRT0よりも低く通常(約1/7.3)、小役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/2.9)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となる。また、RT1では、再遊技役のうち通常リプレイ1、通常リプレイ2、リプレイGR1〜4のみが内部抽選の対象となる。
RT2は、RT0において特殊リプレイが入賞したときに移行する。そして、RT2は、副役が入賞してRT1に移行するか、特別役が当選してRT4に移行することで終了する。RT2における特別役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/346.8)、再遊技役の当選確率はRT0よりもさらに高く高確率(約1/1.5)、小役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/2.9)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%以上となる。また、RT2では、再遊技役のうち通常リプレイ1、通常リプレイ2のみが内部抽選の対象となる。
RT3は、ボーナス(BB、RB)の終了時に移行する。そして、RT3は、RT3に移行してからのゲーム数に関わらず、副役が入賞してRT1に移行するか、特別役が当選してRT4に移行することで終了する。RT3における特別役の当選確率は通常(約1/346.8)、再遊技役の当選確率はRT0よりも低く通常(約1/7.3)、小役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/2.9)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となる。また、RT3では、再遊技役のうち通常リプレイ1、通常リプレイ2のみが内部抽選の対象となる。
RT4は、RT0〜3において特別役(BB、RB)が当選したときに移行する。そして、RT4は、RT4に移行してからのゲーム数に関わらず、RT4に移行する契機となった特別役が入賞してボーナス(BBまたはRB)に移行することで終了する。RT4においては、特別役が内部抽選の対象外となり、再遊技役の当選確率はRT2よりは低いが、RT0、RT1、RT3よりも高く高確率(約1/2.3)、小役の当選確率は通常(約1/2.9)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となる。また、RT4では、再遊技役のうち通常リプレイ1、通常リプレイ2のみが内部抽選の対象となる。
RBは、RT4においてRB1またはRB2が入賞したときに移行する。そして、RBは、12ゲーム消化するか、6回入賞することで終了する。RBにおいては、特別役及び再遊技役が内部抽選の対象外となり、小役の当選確率は、RT0〜5よりも高く高確率(約1/1.0)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%以上となる。
BBは、RT4においてBBが入賞したときに移行する。そして、BBは、BBに移行してからのゲーム数に関わらず、BBに払い出されたメダルの総数が規定数を超えることで終了する。BBにおいては、常時上述のRBに制御されることから、特別役及び再遊技役が内部抽選の対象外となり、小役の当選確率は、RT0〜5よりも高く高確率(約1/1.0)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%以上となる。
RT0〜4、RB、BB(RB)のうち、RB及びBBが1ゲームあたりのメダルの払出率がもっとも高く、最も有利な遊技状態である。また、RT0〜4のうちRT0、2、4は、再遊技役の当選確率が高確率となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT1、3に比較して高い点、特にRT0は、RT2へ移行可能となる点において、RT1、3よりも遊技者にとって有利な状態といえる。また、RT0、2、4のうちRT2は、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT2、4に比較して高い点において、RT2、4よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
また、本実施例におけるスロットマシンでは、遊技状態がRT0〜2であるときに、メイン制御部41により、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となる停止順を報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(以下、ATという)に制御可能となっている。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図9に示すように、RBまたはBBが終了すると、RT3に移行する。
RT3では、副役が入賞することで、RT1に移行し、特別役が当選することでRT4に移行する。RT3において押し順ベルが当選した場合に、副役が入賞し得るため、RBまたはBBの終了後に移行したRT3において押し順ベルが当選し、副役が入賞した場合にRT1に移行することとなる。
RT1では、昇格リプレイが入賞することでRT0に移行し、特別役が当選することでRT4に移行する。RT1においてリプレイGR1〜4が当選し、停止順が正解することで昇格リプレイが入賞することとなるため、RT1では、リプレイGR1〜4が当選し、停止順に正解することでRT0へ移行することとなる。
RT0では、副役が入賞することでRT1に移行し、特殊リプレイが入賞することでRT2へ移行し、特別役が当選することで、RT4に移行する。RT0においてリプレイGR11〜13が当選し、停止順が正解することで特殊リプレイが入賞することとなるため、RT0では、リプレイGR11〜13が当選し、停止順に正解することでRT2へ移行することとなる。
また、RT0において押し順ベルが当選した場合に副役が入賞し得る。このため、RT0では、リプレイGR11〜13が当選し、特殊リプレイが入賞することでRT2へ移行する前に押し順ベルが当選し、副役が入賞した場合にRT1へ移行することとなる。
RT2では、副役が入賞することでRT1に移行し、特別役が当選することでRT4に移行する。RT2において押し順ベルが当選した場合に副役が入賞し得る。このため、RT2では、押し順ベルが当選し、副役が入賞した場合にRT1へ移行することとなる。
RT4は、当該内部中へ移行する契機となった特別役が入賞することでRBまたはBBに移行する。
メイン制御部41は、ATに制御している場合には、遊技状態に応じたナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行するとともに、サブ制御部91に対して押し順コマンドを送信することで、ナビ演出を実行させる。遊技状態に応じたナビ対象役とは、RT1であるときにはリプレイGR1〜4であり、RT0であるときにはリプレイGR11〜13であり、また、RT0〜2のいずれにおいても、通常リプレイ、押し順ベルが共通のナビ対象役である。また、本実施例においてメイン制御部41は、ATにもARTにも制御していない通常状態(RT1かつ非ATの状態)であっても、一定の条件を満たすことにより、ナビ報知を実行し、ナビ演出を実行させることが可能である。
本実施例のナビ報知は、遊技補助表示器12の点灯態様によりストップスイッチ8L、8C、8Rの停止順を識別可能に報知する。ナビ報知の態様については後に詳述する。
本実施例のナビ演出は、液晶表示器51からのナビ画像の表示と、スピーカ53、54からのナビ音声の出力とによって行われる。ナビ画像として、例えば、リプレイGR1や中左ベルに当選したときには、「213」(中リールが第1停止、左リールが第2停止、右リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの停止順を示す停止順画像と、スロットマシン1のモチーフに合わせたキャラクター画像とを表示する。また、ナビ音声として、例えば、「中左右!」(中リールが第1停止、左リールが第2停止、右リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチの停止順を示す音声を出力する。尚、ナビ音声は、遊技者が最初あるいは次に押下すべきストップスイッチのみが出力される。したがって、全リールの回転中であれば、例えば最初に「中!」と出力され、左リールを停止させると次に「左!」と出力され、中リール及び左リールを停止させると次に「右!」といった音声が出力される。他のリプレイGR2〜4や押し順ベル、通常リプレイ、リプレイGR11〜13に関しても、対応するナビ画像が液晶表示器51から表示されるとともにナビ音声がスピーカ53、54から出力される。
リプレイGR1〜4に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて昇格リプレイを入賞させるための停止順が報知される(図19参照)。また、リプレイGR11〜13に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて特殊リプレイを入賞させるための停止順が報知される(図19参照)。また、押し順ベルのいずれかに当選したときのナビ演出としては、中段ベルを確実に入賞させるための停止順が報知される(図17、18参照)。このため、ナビ報知及びナビ演出が実行されることにより、押し順ベル当選時に意図的に中段ベルを入賞させることができる。また、通常リプレイ1及び通常リプレイ2が当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて中段リプレイ若しくは右上がりリプレイ、赤7リプレイまたは青7リプレイを入賞させるための停止順が報知される(図19参照)。特に、赤7リプレイを入賞させるための停止順または青7リプレイを入賞させるための停止順が報知される場合には、併せて各リールに赤7及び青7を狙ったタイミングでの停止操作を促す画像も表示され、そのタイミングでの停止操作が促されるようになっている。
以上のように、本実施例におけるナビ演出は、遊技者にとって有利となる操作態様を想起させるメッセージが、ナビ対象役の種類に関わらず同じ態様で報知される。このため、遊技者は、当選したナビ対象役の種類を意識せずに遊技者にとって有利となる操作態様で操作することができる。また、ナビ演出の実行時には、当選役に応じた画像(リプレイGR1〜4の当選時には、「ベル−リプレイ−リプレイ」、リプレイGR11〜13の当選時には「リプレイ−リプレイ−ベル」、通常リプレイ当選時に中段リプレイ若しくは右上がりリプレイの停止順が報知される場合には「リプレイ」、通常リプレイ当選時に赤7リプレイまたは青7リプレイの停止順が報知される場合には「赤7−赤7−赤7」及び「青7−青7−青7」)が表示されるようになっており、ナビ演出に従って停止操作を行うことにより入賞する役についても認識させることができるようになっている。
そして、ナビ演出が実行されることにより、意図的に当選した昇格リプレイ、特殊リプレイ、中段ベル、赤7リプレイ、青7リプレイを入賞させること、副役の入賞を回避させることができる。
尚、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ演出は、液晶表示器51に表示するものに限らず、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等を用いて実行するものであっても良い。
本実施例においてメイン制御部41は、抽選条件(本実施例では、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベルの当選、RB(BB中のRB含む)中の中右ベル1〜4、右中ベル1〜4の当選)が成立した場合にART(RT2でATに制御される状態)に制御する権利であるナビストックを付与するか否かを決定するナビストック抽選を行う。ナビストック抽選では、0を含むナビストック数を決定することにより、ナビストック数を付与するか否か及び付与する場合にはその個数が決定される。本実施例では、抽選条件に応じてナビストックの当選確率が定められている。さらにROM41bには、ナビストック抽選に用いる抽選テーブルとして異なる当選確率が定められた高確率テーブル及び低確率テーブルが格納されており、同一の抽選条件が成立した場合であっても、高確率テーブルを用いてナビストック抽選が行われた方が、低確率テーブルを用いてナビストック抽選が行われた場合よりもナビストックの当選確率が高く、また当選する平均個数も高くなるように当選確率が定められている。尚、ナビストック数が残っているときに、ナビストック数を新たに獲得したときには、残っているナビストック数に今回獲得したナビストック数を上乗せ加算させる。
ナビストックとは、RT1であればRT2へ移行させるための権利であり、かつRT2移行後、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞してから所定ゲーム数(本実施例では赤7リプレイ入賞時に50ゲーム、青7リプレイ入賞時に100ゲーム)にわたりARTに制御される権利の数を示す。RT2へ移行後、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞してナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数の間、ARTに制御され、その間、ナビ報知及びナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。
メイン制御部41は、ナビストック抽選において1以上のナビストックが決定されたときに、ナビストック数をRAM41cの所定領域に格納する。メイン制御部41は、RAM41cのナビストックの有無に基づき、ARTに制御するか否かを特定する。そして、1以上のナビストックが残っている場合には、前兆期間(0〜32ゲーム)に制御し、前兆期間の終了後、ART確定報知コマンドをサブ制御部91に対して送信することで、ATの当選を示すART確定報知を行わせた後、まずATに制御する。ATの制御を開始した後、RT2へ移行するまでの状態を準備状態とも呼ぶ。
メイン制御部41は、準備状態において、対象役の当選時にナビ報知を実行し、サブ制御部91に対して停止順コマンドを送信することでナビ演出を実行させる。この際、RT1においては、リプレイGR1〜4の当選時にナビ演出の対象となり、リプレイGR1〜4の当選時に昇格リプレイを入賞させる停止順がナビ報知及びナビ演出により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことによりRT1からRT0に移行させることが可能となる。また、準備状態に移行後は、RT0〜2のどの遊技状態であっても押し順ベルの当選時には中段ベルを入賞させる停止順がナビ報知及びナビ演出により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することも可能となる。
RT1において昇格リプレイが入賞し、RT0に移行した後は、リプレイGR11〜13の当選時にナビ演出の対象となり、リプレイGR11〜13の当選時に特殊リプレイを入賞させる停止順がナビ報知及びナビ演出により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことによりRT0からRT2に移行させることが可能となる。また、前述のように押し順ベルの当選時には中段ベルを入賞させる停止順がナビ報知及びナビ演出により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することが可能となるとともに、副役の入賞を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。
RT0において特殊リプレイが入賞し、RT2に移行した場合には、その後最初の通常リプレイ1または通常リプレイ2の当選時に、赤7リプレイまたは青7リプレイの一方を入賞させるための停止順を報知するナビ報知を実行し、サブ制御部91に対して停止順コマンドを送信することでナビ演出を実行させるようになっており、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、赤7リプレイまたは青7リプレイを入賞させることができる。また、前述のように押し順ベルの当選時には中段ベルを入賞させる停止順がナビ報知及びナビ演出により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することが可能となるとともに、副役の入賞を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。
赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞することで準備状態が終了し、ARTの制御を開始することとなる。この際、サブ制御部91は、赤7リプレイまたは青7リプレイの入賞した次ゲームのスタート操作を契機にARTの開始を示すART開始演出を実行する。また、赤7リプレイまたは青7リプレイの入賞に伴い、対応するゲーム数(赤7リプレイ入賞時には50ゲーム、青7リプレイ入賞時には100ゲーム)を、RAM41cに割り当てられたARTの残りゲーム数として設定し、ARTの残りゲーム数の計数を開始する。この際、ART中に特別役の当選により中断し、ボーナス終了に伴う再開の場合を除いてナビストックを1消費(減算)する。
ART開始後は、押し順ベルの当選時に中段ベルを入賞させる停止順がナビ報知及びナビ演出により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することも可能となるとともに、副役の入賞を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。
また、ART中においては、抽選条件(本実施例では、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、BB、RBの当選、RB(BB中のRB含む)中の中右ベル1〜4、右中ベル1〜4の当選)が成立した場合にARTのゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行う。そして、上乗せ抽選に当選した場合には、上乗せ抽選では、0を含む複数のゲーム数からいずれかのゲーム数を決定し、0以上のゲーム数が当選した場合には、当選したゲーム数をARTの残りゲーム数に加算する。また、ROM41bには、上乗せ抽選に用いる抽選テーブルとして異なる当選確率が定められた高確率テーブル及び低確率テーブルが格納されており、同一の抽選条件が成立した場合であっても、高確率テーブルを用いて上乗せ抽選が行われた方が、低確率テーブルを用いて上乗せ抽選が行われた場合よりもARTのゲーム数の上乗せの当選確率が高く、また当選する平均ゲーム数も多くなるように当選確率が定められている。
また、ARTの開始後、1ゲーム消化する毎に残りゲーム数が1減算されるとともに、残りゲーム数が0となる前に特別役が当選した場合には、特別役の当選が確定した旨を示すボーナス確定報知を行う。特別役の当選と同時にRT2は終了し、ARTが中断し、これに伴いARTのゲーム数の計数も中断することとなる。その後、当選した特別役の入賞を経て対応するボーナスに制御され、当該ボーナス終了後に移行するRT3において副役が入賞してRT1に移行した時点でART確定報知を行い、ATの制御を再開し、これに伴い準備状態を経てRT2に再度移行することでART開始演出を行ってARTを再開し、ARTの残りゲーム数の計数も再開する。この場合は、前述のようにナビストックは消費(減算)されないようになっている。
また、ARTの開始後、残りゲーム数が0となった場合には、残っているナビストック数が0でなければ、その後最初の通常リプレイ1または通常リプレイ2の当選時に赤7リプレイまたは青7リプレイの一方を入賞させるための停止順を報知するナビ報知を実行し、サブ制御部91に対して停止順コマンドを送信することでナビ演出を実行させるようになっており、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、赤7リプレイまたは青7リプレイを入賞させることができる。また、赤7リプレイまたは青7リプレイの入賞に伴い、対応するゲーム数(赤7リプレイ入賞時には50ゲーム、青7リプレイ入賞時には100ゲーム)を、RAM41cに割り当てられたARTの残りゲーム数として設定し、ARTの残りゲーム数の計数を開始し、ナビストックを1消費(減算)する。サブ制御部91は、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞することで、その次ゲームのスタート操作を契機にARTの開始を示すART開始演出を実行し、ARTを継続する。
また、ARTの開始後、残りゲーム数が0となり、残っているナビストック数が0であればART終了演出を実行し、ATの制御を終了する。これに伴いナビ報知及びナビ演出が実行されなくなるので、押し順ベルの当選時に副役の入賞を回避することが不可能となり、副役が入賞することでRT1に移行することで一連のAT及びARTの制御が終了することとなる。
本実施例においてメイン制御部41は、RT1において中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にてRT0へ移行することとなる昇格リプレイが入賞することとなるリプレイGR1〜4のみが抽選対象となる。すなわち中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作がされたときのみ、昇格リプレイを入賞させることが可能となる。
一方メイン制御部41は、ATにもARTにも制御していない通常状態で、かつ通常状態におけるナビ報知も実行されていない状況において、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順(以下、変則押しとも呼ぶ)にて停止操作が行われた場合に、一定期間(本実施例では10ゲーム)にわたりペナルティ期間に制御する。
また、本実施例では、通常リプレイ1または通常リプレイ2の当選時に、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作がされたときに赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞することとなる。
一方、メイン制御部41は、ATにもARTにも制御していない通常状態において通常リプレイ1または通常リプレイ2が当選した際に、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作が行われた場合にもペナルティ期間に制御する。
尚、メイン制御部41は、ATやARTに制御していない通常状態でもナビ報知を実行することがあり、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順を報知するナビ報知が実行され、それに従って中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行った場合には、ペナルティ期間に制御されることはない。
ペナルティ期間では、抽選条件が成立してもナビストック抽選が行われず、ATにもARTにも制御していない通常状態で、かつ通常状態におけるナビ演出も実行されていない状況において、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にて停止操作がされることでペナルティ期間に制御され、遊技者にとって不利益となることから、このような状況においては、左リールを第1停止とする停止順での停止操作を遊技者に対して促すことが可能となり、これによりRT1においてATに制御されていないにも関わらず、RT0やRT2へ移行したり、意味もなく赤7リプレイや青7リプレイが入賞することを防止できる。
本実施例では遊技において大半を占めるRT1においては、中リールを第1停止とする停止順または右リールを第1停止とする停止順で停止操作を行った結果、前述のペナルティ期間に制御されることから、左リールを第1停止とする停止順で停止操作するほうが、中リールを第1停止とする停止順または右リールを第1停止とする停止順で操作したときよりも、遊技者が遊技において獲得できる遊技価値の期待値が高くなるように設計されている。ここで規定する期待値とは、RT1における1ゲームだけの期待値ではなく、当該1ゲームによりその後に得られるARTへの権利(ナビストック)の付与についても考慮した遊技を継続して行うことを前提とした期待値を示す。従って、遊技者は左リールを第1停止とする停止順で停止操作したほうが良いことになる。
すなわち本実施例では中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作することで再遊技役の当選確率の高いRT0やRT2に移行しやすくなるが、ナビストックの付与に対してペナルティが発生するため、RT1では左リールを第1停止とする停止順で停止操作したほうが中リールを第1停止とする停止順または右リールを第1停止とする停止順で停止操作したときよりも遊技者にとって期待値は高くなる。
このように本実施例では、左リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行った場合において、ペナルティが付与されることがなく、遊技者にとって最も有利となることから、左リールを第1停止とする停止順を遊技者に対して推奨する推奨停止順として設定されている。
本実施例では、前述のようにメイン制御部41が、遊技補助表示器12の点灯態様によりストップスイッチ8L、8C、8Rの停止順を識別可能に報知するナビ報知を実行する。
図20に示すように、遊技補助表示器12は、第1〜第8セグメントをそれぞれ点灯/消灯可能な2つの表示器12L、12Rからなり、それぞれのセグメントを白、桃、黄、橙、赤、緑、青の7色に点灯させることが可能な表示器である。
ナビ報知における遊技補助表示器の点灯態様は、図21に示すように、報知される停止順(中左右、中右左、右左中、右中左、左−−(左第1停止)、−中−(中第1停止)、−−右(右第1停止))毎に点灯するセグメントの組合せが異なることで、点灯中のセグメントの組合せから停止順が識別できるようになっている。例えば、表示器12Lの第4セグメント、第5セグメントが点灯し、表示器12Rの第1セグメント、第2セグメントが点灯し、他のセグメントが消灯している状態であれば中左右の停止順を識別可能となる。ただし、停止順に対応して点灯するセグメントの組合せは、停止順を直接的に想起するようなものではなく、点灯するセグメントの組合せから即座に停止順を識別することが困難なものであり、対応表等がなければ容易に識別できないものである。
また、押し順ベルの当選時に実行するナビ報知では、停止順に対応して点灯するセグメントが黄色に点灯することで、報知された停止順に従って停止操作がされることで、中段ベルが入賞することが識別できるようになっている。
また、通常リプレイの当選時に実行するナビ報知のうち中段リプレイまたは右上がりリプレイ(図中リプレイ)を入賞させるナビ報知では、停止順に対応して点灯するセグメントが青色に点灯することで、報知された停止順に従って停止操作がされることで、中段リプレイまたは右上がりリプレイが入賞することが識別できるようになっている。
また、通常リプレイの当選時に実行するナビ報知のうち赤7リプレイまたは青7リプレイを入賞させるナビ報知では、停止順に対応して点灯するセグメントが桃色に点灯することで、報知された停止順に従って停止操作がされることで、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞することが識別できるようになっている。
また、リプレイGR1〜4の当選時に実行するナビ報知では、停止順に対応して点灯するセグメントが赤色に点灯することで、報知された停止順に従って停止操作がされることで、昇格リプレイが入賞することが識別できるようになっている。
また、リプレイGR11〜13の当選時に実行するナビ報知では、停止順に対応して点灯するセグメントが緑色に点灯することで、報知された停止順に従って停止操作がされることで、特殊リプレイが入賞することが識別できるようになっている。
また、本実施例では、表示器12Rの第8セグメントを赤色に点灯させることで、ART(AT含む)中であることが識別できるようになっている。
次に、ナビ報知及びナビ演出の実行態様について説明する。
図22(a)に示すように、遊技補助表示器12は、小役の入賞によるメダルの払出がある場合の次ゲームの開始までの期間を除き、全てのセグメントが消灯状態とされており、液晶表示器51にも通常状態に対応する画像が表示されている。
この状態でナビストックが当選し、前兆期間が終了すると、図22(b)に示すように、メイン制御部41は、表示器12Rの第8セグメントを赤色点灯し、ART中である旨の報知を開始するとともに、サブ制御部91に対してART確定報知コマンドを送信し、液晶表示器51にてART確定報知を行わせる。
また、ATまたはART中にナビ対象役が当選した場合には、図22(c)、図22(d)に示すように、メイン制御部41は、ナビ報知として遊技補助表示器12の対応するセグメントを点灯させて停止順を報知し、停止順コマンドを送信することで、サブ制御部91にナビ演出を実行させる。
この際、当選役が異なり、報知された停止順に従った停止操作を行うことで入賞する役が異なるが、対象となる役を入賞させる停止順が同一となる場合、例えば、押し順ベル当選時に中段ベルを入賞させる停止順と、リプレイGR1〜4の当選時に昇格ベルを入賞させる停止順と、が同一となる場合には、遊技補助表示器12のナビ報知にて停止順を識別可能に点灯するセグメントの組合せは同じであるが、点灯色が異なることで、入賞する役も識別できるようになっている。例えば、図22(c)に示すように、押し順ベルの当選時であれば、点灯するセグメントが黄色点灯となることで、報知された停止順に従った停止操作を行うことで中段ベルが入賞することが識別可能となり、図22(d)に示すように、リプレイGR1〜4の当選時であれば、点灯するセグメントが橙色点灯となることで、報知された停止順に従った停止操作を行うことで昇格リプレイが入賞することが識別可能となる。
また、ナビ演出においても、停止順を報知する画像の態様は同じであるが、入賞する役の画像が表示されることで、入賞する役も識別できるようになっている。例えば、図22(c)に示すように、押し順ベルの当選時であれば、停止順を報知する画像に加え、「ベル」が表示されることで、報知された停止順に従った停止操作を行うことで中段ベルが入賞することが識別可能となり、図22(d)に示すように、リプレイGR1〜4の当選時であれば、停止順を報知する画像に加え「ベル−リプレイ−リプレイ」が表示されることで、報知された停止順に従った停止操作を行うことで昇格リプレイが入賞することが識別可能となる。
また、ARTの残りゲーム数が0となり、ナビストックも0となってARTが終了する場合には、図22(e)に示すように、メイン制御部41は、表示器12Rの第8セグメントを消灯し、ART中である旨の報知を終了する。
また、ATまたはART中にナビ対象役が当選した場合に、図23に示すように、メイン制御部41は、ナビ報知に従った停止順で停止操作されたか否かに関わらず、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ報知を継続する。この際、小役が入賞した場合には、図23(d)に示すように、ゲーム終了時から次ゲーム開始までの期間にわたりメダルの払出枚数を遊技補助表示器12に表示する。この際、ナビ報知では用いられていない赤色にてメダルの払出枚数が表示されることで、ナビ報知であるか、払出枚数であるか、を明確に区別できるようになっている。
一方、図23(a)〜(d)に示すように、サブ制御部91は、ナビ報知に従った停止順で停止操作がされている限り、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ演出を継続するが、ナビ報知に従った停止順と一致しない停止順で停止操作がされた場合には、図23(e)に示すように、報知された停止順と一致しない停止操作がされた時点からナビ演出を終了するようになっている。
また、本実施例では、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、第1停止リールのみ停止順が一致すれば、第2停止リール以降の停止順に関わらず、対象となる役が入賞することとなる。すなわち第2停止リール以降は、任意の停止順にて停止操作を行えば、対象となる役を入賞させることが可能となる。このため、メイン制御部41が行うナビ報知では、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、左中右及び左右中の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、中左右及び中右左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、右左中及び右中左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様として、それぞれ共通の点灯態様を適用している。
一方で、サブ制御部91は、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、第1停止リールの停止順だけでなく、第2停止リール以降の停止順を抽選等により振り分け、振り分けた結果に基づいて、第1停止リールの停止順だけでなく、第2停止リール以降の停止順についてもナビ演出により報知するようになっている。
例えば、リプレイGR12の当選時には、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がされることで、図24(a)(b)に示すように、中左右及び中右左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様でナビ報知が行われるのに対して、ナビ演出では、図24(a)に示す中左右の停止順を報知する報知態様と、図24(b)に示す中右左の停止順を報知する報知態様と、のいずれか一方の報知態様にて停止順が報知されるようになっている。
本実施例においてサブ制御部91は、入賞ラインLNにいずれかの役が揃って入賞した場合に、その旨を報知する入賞報知演出を実行可能である。
入賞報知演出では、入賞した役に応じて入賞ラインLN上に揃っている図柄(例えば、入賞ラインLNに同一の図柄が揃う中段ベル等が入賞した場合)の領域に対応するリールLED55、または無効ラインLM1〜LM4に揃っている指標図柄(例えば、入賞ラインLNに揃った図柄が同一の図柄とはならないが、無効ラインに揃った指標図柄が同一の図柄となる右下がりベル等が入賞した場合)の領域に対応するリールLED55の点灯態様を変化させるとともに、液晶表示器51に入賞した旨の画像を表示することにより役が入賞した旨が報知される。
尚、本実施例では、入賞報知演出として、リールLED55の点灯態様を変化させること、液晶表示器51の表示態様を変化させることにより役が入賞した旨を報知する演出を適用しているが、音声の出力、演出効果LED52等の他の演出装置により役が入賞した旨を報知する演出を適用しても良い。
サブ制御部91は、役が入賞した際に、常に入賞報知演出を実行するのではなく、通常状態であり、かつナビ報知が実行されない場合において推奨停止順で停止操作がされ、いずれかの役が入賞した場合、ナビ報知が実行され、報知された停止順に従って停止操作がされ、いずれかの役が入賞した場合に入賞報知演出を実行するのに対して、通常状態であり、かつナビ報知が実行されない場合において推奨停止順以外の停止順で停止操作がされ、いずれかの役が入賞した場合、ナビ報知が実行され、報知された停止順以外の停止順に従って停止操作がされ、いずれかの役が入賞した場合には、入賞報知演出を実行しない。
例えば、図25(a)(b)に示すように、押し順ベルの当選時にナビ報知が実行され、報知された停止順で停止操作がされて中段ベルが入賞した場合には、入賞報知演出が実行されるのに対して、図25(c)(d)に示すように、押し順ベルの当選時にナビ報知が実行されたにも関わらず、報知された停止順以外の停止順で停止操作がされて副役Aが入賞した場合には、入賞報知演出が実行されることがない。
以上説明したように、本実施例では、遊技の制御を行うメイン制御部41と演出の制御を行うサブ制御部91とを備える構成において、メイン制御部41が遊技補助表示器12により遊技者にとって有利となるリールの停止順を識別可能に報知させる制御、すなわちナビ報知を行う制御を行うため、サブ制御部91側に異常が生じても遊技者の有利度に影響を与えてしまうことを防止できる。
また、遊技補助表示器12によるナビ報知において、例えば、中段ベルが入賞する押し順ベルの当選時と、昇格リプレイが入賞するリプレイGR1〜4の当選時と、で同じ停止順を識別可能に報知する場合でも、異なる点灯色にて報知されるので、ナビ報知により識別される停止順が同じであっても、その際の点灯色により報知された停止順に従って停止操作を行うことにより入賞する役を認識させることができる。
また、本実施例では、ナビ報知において報知された停止順を即座に識別することが困難な報知態様で停止順が報知されるようになっており、サブ制御部91による液晶表示器51等を用いたナビ演出によって報知される停止順に着目させることができる。また、ナビ演出が機能しない場合でも、対応表等を用いることにより停止順を識別させることができる。即座に識別することが困難な報知態様とは、例えば、停止順等の操作手順に対応して定められた識別記号、識別番号等を報知するものが該当する。
尚、本実施例では、ナビ報知において報知された停止順を即座に識別することが困難な報知態様で停止順が報知される構成であるが、後述の変形例にて説明するように、ナビ報知において報知された停止順を即座に識別することが可能な報知態様で操作手順が報知される構成としても良い。
また、本実施例では、サブ制御部91が、メイン制御部41によりナビ報知が実行される場合に、液晶表示器51によりナビ報知よりも目立つ報知態様にてナビ報知にて報知される停止順を識別可能に報知させる制御を行うようになっており、液晶表示器51等の演出装置を用いることにより好適な態様にて遊技者にとって有利なリールの停止順を報知することができる。尚、ナビ報知よりも目立つ報知態様とは、ナビ報知が行われる遊技補助表示器12よりも大きい画面にてナビ演出が行われる報知態様、複数の演出装置にてナビ演出が行われる報知態様、即座に操作手順を把握できる報知態様などであれば良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知に従った停止順で停止操作されたか否かに関わらず、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ報知を継続する一方、サブ制御部91は、ナビ報知に従った停止順で停止操作がされている限り、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ演出を継続するが、ナビ報知に従った停止順と一致しない停止順で停止操作がされた場合には、報知された停止順と一致しない停止操作がされた時点からナビ演出を終了するようになっており、報知された停止順とは異なる操作手順で停止操作されたときに、ナビ報知による報知は継続することで、その後も報知内容を確認できる一方で、ナビ報知よりも目立つ態様で報知される液晶表示器51による報知は終了するので、操作ミスをした場合に遊技者に対して煩わしい思いをさせてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知に従った停止順で停止操作されたか否かに関わらず、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ報知を継続する一方、サブ制御部91は、ナビ報知に従った停止順で停止操作がされている限り、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ演出を継続するが、ナビ報知に従った停止順と一致しない停止順で停止操作がされた場合には、報知された停止順と一致しない停止操作がされた時点からナビ演出を終了する構成であるが、メイン制御部41は、ナビ報知に従った停止順で停止操作されたか否かに関わらず、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ報知を継続し、サブ制御部91も、ナビ報知に従った停止順で停止操作された否かに関わらず、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ演出を継続する構成としても良いし、メイン制御部41も、ナビ報知に従った停止順で停止操作がされている限り、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ報知を継続するが、ナビ報知に従った停止順と一致しない停止順で停止操作がされた場合には、報知された停止順と一致しない停止操作がされた時点からナビ報知を終了し、サブ制御部91も、ナビ報知に従った停止順で停止操作がされている限り、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ演出を継続するが、ナビ報知に従った停止順と一致しない停止順で停止操作がされた場合には、報知された停止順と一致しない停止操作がされた時点からナビ演出を終了する構成としても良いし、メイン制御部41は、ナビ報知に従った停止順で停止操作がされている限り、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ報知を継続するが、ナビ報知に従った停止順と一致しない停止順で停止操作がされた場合には、報知された停止順と一致しない停止操作がされた時点からナビ報知を終了する一方、サブ制御部91は、ナビ報知に従った停止順で停止操作された否かに関わらず、ゲーム開始から全リール停止までの期間にわたりナビ演出を継続する構成としても良い。
また、本実施例では、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、第1停止リールのみ停止順が一致すれば、第2停止リール以降の停止順に関わらず、対象となる役が入賞することとなる。すなわち第2停止リール以降は、任意の停止順にて停止操作を行えば、対象となる役を入賞させることが可能となるため、メイン制御部41が行うナビ報知では、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、左中右及び左右中の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、中左右及び中右左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、右左中及び右中左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様として、それぞれ共通の点灯態様を適用している。一方で、サブ制御部91は、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、第1停止リールの停止順だけでなく、第2停止リール以降の停止順を抽選等により振り分け、振り分けた結果に基づいて、第1停止リールの停止順だけでなく、第2停止リール以降の停止順についてもナビ演出により報知するようになっており、メイン制御部41の負荷を増やすことなく、液晶表示器51等の演出装置により多彩な報知態様にて停止順の報知を行うことができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41が行うナビ報知では、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、左中右及び左右中の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、中左右及び中右左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、右左中及び右中左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様として、それぞれ共通の点灯態様を適用しているが、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において左中右の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、左右中の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、中左右の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、中右左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、右左中の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様、右中左の停止順を識別可能なセグメントの点灯態様をそれぞれ振り分けてナビ報知を行う構成としても良い。また、サブ制御部91が、通常リプレイ当選時、リプレイGR11〜13の当選時において、第1停止リールの停止順のみナビ演出により報知する構成としても良い。
また、本実施例では、サブ制御部91は、役が入賞した際に、常に入賞報知演出を実行するのではなく、ナビ報知が実行され、報知された停止順に従って停止操作がされ、いずれかの役が入賞した場合に入賞報知演出を実行するのに対して、ナビ報知が実行され、報知された停止順以外の停止順に従って停止操作がされ、いずれかの役が入賞した場合には、入賞報知演出を実行しないようになっており、ナビ報知により停止順が報知され、報知された停止順以外の停止順で停止操作されていずれかの役が入賞した場合には入賞報知演出が実行されないことから、報知された停止順を無視しても役が入賞することを遊技者に印象付けてしまうことを防止できる。
また、図25(c)(d)で示す例では、ナビ報知が実行されたにも関わらず、報知された停止順以外の停止順で停止操作がされて入賞する役が、一直線上に同一または類似の図柄が揃わない構成であるが、ナビ報知が実行されたにも関わらず、報知された停止順以外の停止順で停止操作がされて入賞する役が、一直線上に同一または類似の図柄が揃う構成、すなわち一見して入賞を把握することができる役である場合に、入賞報知演出を実行しないことにより、より効果的に報知された停止順を無視しても役が入賞することを遊技者に印象付けてしまうことを防止できる。
また、ナビ報知が実行されない場合に、入賞した場合には入賞報知演出が実行される役が、ナビ報知が実行されたにも関わらず、報知された停止順以外の停止順で停止操作がされて入賞した場合に、入賞報知演出が実行されないようにしても良く、このような構成とした場合でも、より効果的に報知された停止順を無視しても役が入賞することを遊技者に印象付けてしまうことを防止できる。
また、本実施例では、ナビ報知を、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードが表示される遊技補助表示器12を用いて行っている。すなわちナビ報知に係る情報以外も表示可能な遊技補助表示器12を用いてナビ報知を行っているので、ナビ報知を行う報知手段を、ナビ報知だけでなく他の情報を報知する報知手段と共用することができる。
また、ナビ報知を、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードが表示される遊技補助表示器12と共用する場合には、ナビ報知において表示される報知態様と、払出枚数の報知態様またはエラーコードの報知態様と、が異なる報知態様(例えば、表示色が異なる報知態様、表示内容が重複しない報知態様等)となることが好ましく、このようにすることで、遊技補助表示器12に表示されている報知内容を誤認してしまうことを防止できる。
また、例えば、ゲームの進行中にエラーが検知された場合に、遊技補助表示器12にエラーが検知された時点でエラーコードを表示するものの、ゲーム終了時までエラー状態には制御しない構成においては、ナビ報知の実行中にエラーが検知された場合に、エラーコードを表示せず、ナビ報知をゲーム終了時まで継続する構成とすることが好ましく、このような構成とすることで、ナビ報知中のエラーにより報知された内容を確認できず、遊技者に不利益となってしまうことを防止できる。さらにこの場合には、ナビ報知で用いていないセグメント(例えば、表示器12Lの第8セグメント)を用いてエラーが検知されたことを報知することが好ましく、このようにすることで、ナビ報知を継続しつつ、エラーが検知されたことを認識させることができる。
尚、本実施例では、ナビ報知を、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードが表示される遊技補助表示器12を用いて行う構成であるが、後述する変形例で説明するように、専用の表示器にてナビ報知を行う構成としても良い。
本実施例では、ナビ報知により報知される操作手順として、リールの停止順、すなわち複数のリールに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rによる複数の操作順のうちいずれかの操作順で操作する操作手順を適用しているが、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作手順、停止順と操作タイミングの組合せによる操作手順を適用しても良い。
また、本実施例では、ナビ報知により報知される特定の操作手順として複数の操作手順からランダムに決定された操作手順が報知される構成であるが、ナビ報知により報知される特定の操作手順は一律に固定された操作手順でも良い。
また、本実施例では、当選役が異なり、報知された停止順に従った停止操作を行うことで入賞する役が異なるが、対象となる役を入賞させる停止順が同一となる場合に、遊技補助表示器12のナビ報知にて停止順を識別可能に点灯するセグメントの組合せは同じであるが、点灯色が異なることで、入賞する役も識別できる構成であるが、一方が点灯で他方が点滅による報知、点滅の切替速度が異なる報知とすることで、入賞する役も識別できる構成としても良い。また、後述する変形例で説明するように、表示内容が異なる報知とすることで、入賞する役も識別できる構成としても良い。特に、一方が点灯で他方が点滅による報知、点滅の切替速度が異なる報知、表示内容が異なる報知を適用する場合には、当選役が異なり、報知された停止順に従った停止操作を行うことで入賞する役が異なるが、対象となる役を入賞させる停止順が同一となる場合に、単色表示の表示器を用いてナビ報知を行っても、入賞する役を識別することができる。
また、本実施例では、当選役が異なり、報知された停止順に従った停止操作を行うことで導出されることとなる異なる役として、中段ベルと昇格リプレイ(押し順ベルとリプレイGR1〜4)、すなわち一方はメダルの払出を伴う小役、他方は再遊技の付与を伴う再遊技役であり、かつ遊技状態の移行を伴う役、中段リプレイ若しくは右上がりリプレイ、青7リプレイまたは赤7リプレイと特殊リプレイ(通常リプレイとリプレイGR11〜13)、すなわち一方は、いずれも再遊技の付与を伴う再遊技役であるが、一方は遊技状態の移行を伴わない役、他方は遊技状態の移行を伴う役を適用しているが、特定の操作手順で操作された場合に、前者が一のラインに第1の図柄組合せが導出されるのに対して後者が一のラインに第1の図柄組合せとは異なる第2の図柄組合せが導出されるもの(例えば、「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃うことで入賞する中段ベルと「ベル−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃うことで入賞する昇格リプレイ等)、特定の操作手順で操作された場合に、前者が第1のラインに特定の図柄組合せが導出されるのに対して後者が第1のラインとは異なる第2のラインに特定の図柄組合せが導出されるもの(例えば、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが入賞ラインLNに揃う中段リプレイと「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが無効ラインLM4に揃う右上がりリプレイ)、特定の操作手順で操作された場合に、前者が第1数のメダルの付与を伴う第1の小役が導出されるのに対して後者が第2数のメダルの付与を伴う第2の小役が導出されるもの(例えば、8枚のメダルの払出を伴う中段ベルと1枚のメダルの払出を伴う副役B)、特定の操作手順で操作された場合に、前者がメダルの付与を伴う小役が導出されるのに対して後者が再遊技の付与を伴う再遊技役または遊技状態の移行を伴う特別役が導出されるもの(例えば、メダルの付与を伴う中段ベルと再遊技の付与を伴う中段リプレイまたは遊技状態の移行を伴うBB)、特定の操作手順で操作された場合に、前者が再遊技の付与を伴う再遊技役が導出されるのに対して後者が遊技状態の移行を伴う特別役が導出されるもの、特定の操作手順で操作された場合に、前者が第1の遊技状態への移行を伴う第1の特別役が導出されるのに対して後者が第1の遊技状態とは異なる第2の遊技状態への移行を伴う第2の特別役が導出されるもの(例えば、BBへの移行を伴うBBとRBへの移行を伴うRB)、これらの組合せなどが該当する。また、遊技状態の移行を伴う役は、特別役に限られず、小役、再遊技役、ハズレのうちの特定役を適用しても良い。
次に、ナビ報知の変形例1〜5について説明する。
上記実施例では、当選役が異なり、報知された停止順に従った停止操作を行うことで入賞する役が異なるが、対象となる役を入賞させる停止順が同一となる場合に、遊技補助表示器12のナビ報知にて停止順を識別可能に点灯するセグメントの組合せは同じであるが、点灯色が異なることで、入賞する役も識別できる構成であった。
これに対して変形例1では、遊技補助表示器12のナビ報知にて停止順を識別可能に点灯するセグメントの組合せが異なることで、入賞する役も識別できるようになっている。
詳しくは、ナビ報知における遊技補助表示器の点灯態様が、図26に示すように、報知される停止順(中左右、中右左、右左中、右中左、左−−(左第1停止)、−中−(中第1停止)、−−右(右第1停止))及びナビ報知の対象役の種類毎に点灯するセグメントの組合せが異なることで、点灯中のセグメントの組合せから停止順及び報知された停止順に従って停止操作がされることで入賞する役も識別できるようになっている。
このような構成とすることにより、当選役が異なり、報知された停止順に従った停止操作を行うことで入賞する役が異なるが、対象となる役を入賞させる停止順が同一となる場合に、単色表示の表示器を用いてナビ報知を行っても、報知された停止順に従って停止操作がされることで入賞する役を識別することができる。
尚、変形例1では、停止順及びナビ報知の対象役に対応して点灯するセグメントの組合せが、停止順やナビ報知の対象役を直接的に想起するようなものではなく、点灯するセグメントの組合せから即座に停止順を識別することが困難なものであり、対応表等がなければ容易に識別できないものであるが、後述のようにナビ報知において報知された停止順及びナビ報知の対象役を即座に識別することが可能な報知態様で操作手順及び報知の対象役が報知される構成としても良い。
上記実施例では、ナビ報知において報知された停止順を即座に識別することが困難な報知態様で停止順が報知される構成であった。
これに対して変形例2、3では、ナビ報知において報知された停止順を即座に識別することが可能な報知態様で操作手順が報知される。
変形例2では、ナビ報知における遊技補助表示器12の点灯態様が、図27に示すように、リール回転開始から第1停止までの第1期間、第1停止から第2停止までの第2期間、第2停止から第3停止までの第3期間の各期間毎に変化する。第1期間における点灯態様は、表示器12Rの点灯態様が第1停止リールに該当するリールを示す文字(左リールがL、中リールがC、右リールがr)となり、第2期間における点灯態様は、表示器12Rの点灯態様が第2停止リールに該当するリールを示す文字となり、第3期間における点灯態様は、表示器12Rの点灯態様が第3停止リールに該当するリールを示す文字となる。例えば、中左右の停止順を報知する場合には、表示器12Rの点灯態様が、C→L→rの順番で切り替わる。また、左−−(第1停止リールが左、第2停止リール、第3停止リールは任意の場合)の停止順を報知する場合には、表示器12Rの点灯態様が、L→−→−の順番で切り替わる。これにより、ナビ報知における遊技補助表示器12の表示器12Rにより第1期間、第2期間、第3期間に表される文字によってリールの停止順を識別できるようになっている。
また、第1期間から第3期間のいずれの期間においても、表示器12Lには、ナビ報知の対象役を示す番号(押し順ベルが1、通常リプレイが2、リプレイGR1〜4が3、リプレイGR11〜13が4)が表示されるようになっており、第1期間から第3期間において表示器12Lに表示された番号から、報知された停止順に従って停止操作がされることで入賞する役が識別できるようになっている。
このような構成とすることにより、ナビ報知において報知された停止順及び入賞する役を即座に識別することが可能な報知態様で操作手順が報知されるので、例えば、液晶表示器51等の演出装置が機能しない場合でも、対応表等を用いることなく操作手順や入賞する役を認識させることができる。
変形例3では、ナビ報知における遊技補助表示器12の点灯態様が、図28に示すように、リール回転開始から第1停止までの第1期間、第1停止から第2停止までの第2期間、第2停止から第3停止までの第3期間の各期間毎に変化する。第1期間における点灯態様は、表示器12Lの点灯態様がナビ報知の対象役の種類を示す番号となり及び表示器12Rの点灯態様が第1停止リールに該当するリールを示す番号(左リールが1、中リールが2、右リールが3)となる第1の状態と、表示器12L及び表示器12Rの点灯態様が第1停止リールを停止させる目安となる停止位置(いわゆる目押しすべき位置)を示す番号(図柄番号、ただし任意の停止位置で良い場合には99とする)となる第2の状態と、が一定時間毎に切り替わる点灯態様となり、第2期間における点灯態様は、表示器12Lの点灯態様がナビ報知の対象役の種類を示す番号となり及び表示器12Rの点灯態様が第2停止リールに該当するリールを示す番号となる第1の状態と、表示器12L及び表示器12Rの点灯態様が第2停止リールを停止させる目安となる停止位置を示す番号となる第2の状態と、が一定時間毎に切り替わる点灯態様となり、第3期間における点灯態様は、表示器12Lの点灯態様がナビ報知の対象役の種類を示す番号となり及び表示器12Rの点灯態様が第3停止リールに該当するリールを示す番号となる第1の状態と、表示器12L及び表示器12Rの点灯態様が第3停止リールを停止させる目安となる停止位置を示す番号となる第2の状態と、が一定時間毎に切り替わる点灯態様となる。例えば、通常リプレイ1当選時に赤7リプレイを入賞させる停止順を報知するナビ報知において、−中−(第1停止リールが中リールで、第2停止リール、第3停止リールは任意の場合)で、全てのリールに停止させる目安となる停止位置として「赤7」が指定される場合には、第1期間において通常リプレイの当選及び中リールの停止操作を示す22と中リールの赤7の図柄番号を示す18とが交互に表示され、第2期間において通常リプレイの当選及び左リールの停止操作を示す21と左リールの赤7の図柄番号を示す20とが交互に表示され、第3期間において通常リプレイの当選及び右リールの停止操作を示す23と右リールの赤7の図柄番号を示す18とが交互に表示される。これにより、ナビ報知における遊技補助表示器12により第1期間、第2期間、第3期間に表される交互に表示される番号によってリールの停止順及び停止操作の目安となる停止位置、報知された停止順に従って停止操作がされることで入賞する役を識別できるようになっている。
停止させる目安となる停止位置とは、例えば、遊技者にとって有利となる停止位置が複数存在する場合に、そのうちの最も狙いやすい図柄(「赤7」、「青7」、「BAR」のように他の図柄よりも大きい図柄、他の図柄の色彩に比較して識別し易い色彩の図柄、透かしを有し、リールLED55の点灯により発行して見える図柄など)、遊技者にとって有利となる停止位置が狙いにくい図柄であれば、その近辺の狙いやすい図柄等が該当する。
また、上記のように停止させる目安いとなる停止位置が図柄番号で報知される場合には、遊技者の操作により液晶表示器51に表示されるメニュー画面等において、図柄配列と図柄番号と、の関係を確認できる構成とすることが好ましい。
このような構成とすることにより、ナビ報知において報知された停止順や停止操作の目安となる停止位置、入賞する役を即座に識別することが可能な報知態様で操作手順が報知されるので、例えば、液晶表示器51等の演出装置が機能しない場合でも、対応表等を用いることなく操作手順や入賞する役を認識させることができる。
尚、即座に識別することが可能な報知態様は、変形例2、3で説明したものに限らず、例えば、報知手順を文字、操作すべき導出操作手段に対応する番号、頭文字、リールを停止させる際のタイミングの目安となる図柄番号、リールを停止させる際のタイミングの目安となる図柄、その図柄を示す文字、頭文字、その図柄の色等(例えば、赤7の場合にr7、青7の場合にb7等)を報知するものであれば良い。
上記実施例では、ナビ報知を、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードが表示される遊技補助表示器12を用いて行う構成であった。
これに対して変形例4、5では、専用の表示器にてナビ報知を行うようになっている。
変形例4では、ナビ報知を行うために、図29(a)に示すように、8のセグメントを有する5桁の表示器を専用に設けたものであり、いずれか3桁の表示器において左リール、中リール、右リールの停止順が報知され、残りの2桁の表示器において上述の第1期間、第2期間、第3期間においてそれぞれ停止操作の目安となる停止位置が報知されることで操作手順を識別できるようになっている。また、ナビ報知の対象役は、表示色、表示/非表示の切替の有無、表示/非表示の切替速度等により識別可能となる。
変形例5では、ナビ報知を行うために、図29(b)に示すように、8のセグメントを有する9桁の表示器を専用に設けたものであり、いずれか3桁の表示器において左リール、中リール、右リールの停止順が報知され、残りの6桁の表示器のうちいずれか2桁の表示器において左リールの停止操作の目安となる停止位置が報知され、残りの4桁の表示器のうちいずれか2桁の表示器において中リールの停止操作の目安となる停止位置が報知され、残りの2桁の表示器において右リールの停止操作の目安となる停止位置が報知されることで操作手順を識別できるようになっている。また、ナビ報知の対象役は、表示色、表示/非表示の切替の有無、表示/非表示の切替速度等により識別可能となる。
このようにナビ報知を行うために、専用の表示器を用いることにより、操作手順や入賞する役等の情報をより分かりやすく報知することが可能となる。
尚、変形例4、5では、全ての表示器について専用の表示器を設ける構成であるが、一部については、他の情報を報知する表示器と併用する構成としても良い。
また、変形例4、5では、8のセグメントを有する表示器を適用しているが、例えば、左リール、中リール、右リールに対応する3つのLEDを設けて、停止時期毎に対応するLEDを点灯することにより停止順を識別可能となる構成としても良い。この場合にも、ナビ報知の対象役は、表示色、表示/非表示の切替の有無、表示/非表示の切替速度等により識別可能となる。
上記実施例及び変形例では、ナビ報知によりリールの操作手順に加え、報知された操作手順に従って停止操作を行うことにより入賞する役も識別可能となる構成であったが、ナビ報知により少なくともリールの操作手順が識別可能となる構成であれば良い。
上記実施例では、メイン制御部41が行う操作手順を識別可能な報知として、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となる停止順を報知するナビ報知について説明しているが、操作手順を識別可能な報知として、内部抽選結果に応じて入賞し得る役を識別可能に報知する役報知を実行し、報知内容から操作手順を識別可能となる構成としても良い。
役報知では、図30に示すように、遊技補助表示器12の点灯態様として、内部抽選結果、またはその組合せに応じて、点灯するセグメントの組合せが異なることで、点灯中のセグメントの組合せからリールの操作手順及び入賞し得る役が識別できるようになっている。
例えば、遊技補助表示器12に1Aと表示されている場合には、共通ベルまたは押し順ベルが当選していることが識別され、これにより、遊技者は確実に中段ベルを入賞させる操作手順を特定できず、かつどのタイミングで停止操作を行っても遊技者の有利度に影響しないことから、任意の停止順、任意のタイミングでの停止操作を識別でき、中段ベル、右下がりベルまたは副役が入賞し得る役として識別できるようになっている。
また、遊技補助表示器12に2Fと表示されている場合には、スイカ、強チェリーまたは弱チェリーのいずれかが当選していることが識別され、これにより、中段スイカ、右下がりスイカ、中段チェリーまたは角チェリーを入賞させるためには、引込範囲内での停止操作を必要とすることから、左リールについては、「スイカ」及び「チェリー」の引込範囲、中リール及び右リールについては、「スイカ」の引込範囲となるタイミングでの停止操作を識別でき、中段スイカ、右下がりスイカ、中段チェリーまたは角チェリーが入賞し得る役として識別できるようになっている。
このように、メイン制御部41が、内部抽選結果に応じて入賞し得る役を識別可能に報知する役報知を実行し、報知内容から操作手順及び入賞し得る役を識別可能となる構成とした場合においても、メイン制御部41が遊技補助表示器12によりリールの操作手順を識別可能に報知させる制御、すなわち役報知を行う制御を行うため、サブ制御部91側に異常が生じても遊技者の有利度に影響を与えてしまうことを防止できるとともに、遊技補助表示器12による役報知において、例えば、中段ベルが入賞し得る押し順ベルや共通ベルの当選時と、中段リプレイや右上がりリプレイが入賞する通常リプレイの当選時と、で同じ操作手順を識別可能に報知する場合でも、異なる報知態様にて報知されるので、役報知により識別される操作手順が同じであっても、その際の報知態様の違いにより、報知された操作手順に従って停止操作を行うことにより入賞し得る役を認識させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例ついて説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例1で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
12 遊技補助表示器
41 メイン制御部
51 液晶表示器
91 サブ制御部

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    遊技の制御を行う遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段と、
    遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、前記導出操作手段の操作態様に関する第1操作態様情報を報知手段により報知させる制御を行う第1報知制御手段を含み、
    前記演出制御手段は、前記第1報知制御手段が第1操作態様情報を報知させる制御を行う場合に、第1操作態様情報に対応する第2操作態様情報を演出手段により報知させる制御を行うことが可能な第2報知制御手段を含み、
    前記第1報知制御手段は、
    第1操作態様情報の報知を開始させた後、第1操作態様情報に対応する操作態様で前記導出操作手段が操作された場合に、第1操作態様情報の報知を継続させる制御を行い、
    第1操作態様情報の報知を開始させた後、第1操作態様情報に対応する操作態様とは異なる操作態様で前記導出操作手段が操作された場合にも、第1操作態様情報の報知を継続させる制御を行い、
    前記第2報知制御手段は、
    第2操作態様情報の報知を開始させた後、第2操作態様情報に対応する操作態様で前記導出操作手段が操作された場合に、第2操作態様情報の報知を継続させる制御を行い、
    第2操作態様情報の報知を開始させた後、第2操作態様情報に対応する操作態様とは異なる操作態様で前記導出操作手段が操作された場合に、第2操作態様情報の報知を終了させる制御を行う、スロットマシン。
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