本発明の実施例1〜7を添付図面に従って詳述する。尚、本実施例では、遊技機の表方で正対する遊技者から見て、上下左右を定めて説明する。さらに、遊技機における表方を、本実施例で表方として定め、該遊技機における裏方を、本実施例で裏方として定めて説明する。また、本実施例のスロットマシン1が、本発明にかかる遊技機である。
スロットマシン1は、図1のように、図示しない筐体の前方開口部を前扉3によって覆われてなるものである。前扉3の中央部には、図柄表示部4や演出表示窓部14を備えた中パネル部30が設けられており、該図柄表示部4を介して、筐体内部に横並びに配設された回転リール9a〜9cを視認できる。各回転リール9a〜9cには、その外表面に、複数の図柄が夫々列設されており、該図柄が前記図柄表示部4で表示される。ここで、各回転リール9a〜9cは、夫々の回転軸線L(図4,8参照)が左右横方向に一直線状となるように配設されている。また、演出表示窓部14は、図柄表示部4の右隣に設けられており、該演出表示窓部14を介して、筐体内部に配設された演出用リール13を視認できる。演出用リール13の外表面には、複数の図柄が列設されており、該図柄が前記演出表示窓部14で表示される。演出用リール13は、その回転軸線が前記回転リール9a〜9cの回転軸線Lと一直線状となるように、該回転リール9a〜9cの右横に並設される。さらに、図柄表示部4と演出表示窓部14との直上には、遊技機用照明装置51が配設されている。この遊技機用照明装置51は、本発明の要部にかかり、その詳細は後述する。
図柄表示部4の上方には、演出用の画像を表示する液晶表示装置10が配設される。さらに、図柄表示部4の下方には、遊技操作に用いるベットスイッチ5、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7a〜7c、精算スイッチなどの各種スイッチが配設される。また、前扉3には、スピーカや演出用ランプが適宜箇所に複数配設されると共に、該前扉3の下部には、メダルを払い出すメダル払出口8と、メダル払出口8から払い出されるメダルを受け入れるメダル受皿が配設される。
スロットマシン1の内部には、メイン制御基板20やサブ制御基板21(図2参照)がケースに収納された状態で設置されている(図示せず)。メイン制御基板20とサブ制御基板21は、スロットマシン1の制御装置を構成するものであり、基板間を接続する信号線を介してメイン制御基板20からサブ制御基板21へ一方向にコマンド(制御信号)が送信されるよう構成されている。
次に、スロットマシン1の作動を制御する制御回路を、図2を参照して説明する。
メイン制御基板20は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技の進行に関する制御を行うものである。メイン制御基板20の入力ポートには、ベットスイッチ5、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7a〜7c、精算スイッチ等が接続される。また、メイン制御基板20の出力ポートには、回転リール9a〜9c、サブ制御基板21、ホッパーユニット等が接続される。尚、メイン制御基板20が、本発明にかかる遊技制御手段に相当する。
スタートスイッチ6は、回転リール9a〜9cの回転を開始させるものである。本実施例では、レバー式スイッチが用いられており、レバーを傾動させることで、三基の回転リール9a〜9cが回転を開始する。
三個のストップスイッチ7a〜7cは、各回転リール9a〜9cの回転を停止させるものである。各ストップスイッチ7a〜7cは、個々の回転リール9a〜9cに対応付けられており、ストップスイッチ7aの押圧操作により回転リール9aを停止し、ストップスイッチ7bの押圧操作により回転リール9bを停止し、ストップスイッチ7cの押圧操作により回転リール9cを停止する。そして、各回転リール9a〜9cは、ストップスイッチ7a〜7cが押圧操作されると、所定時間以内に停止するように作動制御される。また、ストップスイッチ7a〜7cの操作順序によって、回転中の回転リール9a〜9cの停止順序を選択することができる。
各回転リール9a〜9cは、夫々円筒形状をなしており、その外周面には複数種類の図柄が所定個数(例えば、21個)配されている。各回転リール9a〜9cはステッピングモータを夫々備えており、各ステッピングモータによって、三つの回転リール9a〜9cを回転軸線L(図4,8参照)を中心として回転させ、任意の角度で停止させることで図柄表示部4に外周面の図柄を選択的に表示させ得るように構成されている。図柄表示部4には、入賞ラインが予め設定されており、各回転リール9a〜9cが停止した時に、入賞ライン上に表示された図柄の組合せによって入賞したか否かが決定される。
ここで、メイン制御基板20は、上述したスタートスイッチ6の操作を契機として役抽選処理を実行する(図3参照)。役抽選処理では、予め設定された複数種類の役に当選したか否かを決定する。そして、役抽選処理で当選した役は入賞が許容され、ストップスイッチ7a〜7cの操作タイミングや操作順序によって、当該役を示す図柄の組合せで各回転リール9a〜9cを停止表示させることが可能となる。一方、役抽選に当選しなかった役は入賞が許容されず、ストップスイッチ7a〜7cの操作タイミングや操作順序に関わらず、当該役を示す図柄の組み合わせで停止表示されないように、各回転リール9a〜9cが停止制御される。尚、このメイン制御基板20により実行される役抽選処理により、本発明にかかる役抽選手段が実現されている。
サブ制御基板21は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技に関する演出の制御を行うものであり、サブ制御基板21のROMには、多岐に渡る演出パターンに関する固定データが記憶されている。サブ制御基板21の入力ポートには、メイン制御基板20が接続される。メイン制御基板20からサブ制御基板21には、遊技の進行に関する情報(制御信号)が入力される。また、サブ制御基板21の出力ポートには、スピーカ、演出用ランプ、上記の演出用リール13、液晶表示装置10に画像を表示させる画像制御基板22、上記した遊技機用照明装置51の光源基板55が接続される。そして、サブ制御基板21は、メイン制御基板20から入力される情報に基づいて演出パターンを選択し、選択した演出パターンを実行させるために、スピーカ、演出用ランプ、演出用リール13、画像制御基板22、光源基板55に制御信号を送信する。尚、演出用リール13は、上記した回転リール9a〜9cとは異なり、サブ制御基板21によって回転開始と停止とを制御されるものであり、上記したスタートスイッチ6の操作やストップスイッチ7a〜7cの操作と関係無く、回転開始および停止可能である。そして、演出用リール13は、主に役抽選結果の報知演出や各種のリール演出を行うものとして、役抽選結果の成立(入賞)を決定する回転リール9a〜9cに対して補助的に設けられたものであり、本発明にかかる回転リールに該当しない。
ここで、上記したメイン制御基板20からサブ制御基板21に送信される情報としては、役抽選結果に関する情報、各回転リール9a〜9cの停止に関する情報、後述するAT遊技に関する情報、後述する操作停止順序に関する情報などがある。役抽選結果に関する情報としては、例えば、上記した役抽選処理で当選した場合における当選役の情報、当選しなかった場合におけるハズレの情報等がある。また、各回転リール9a〜9cの停止に関する情報としては、例えば、一番目に停止した回転リールの情報(三基のうちのいずれであるかという情報、および図柄表示部4で表示される停止図柄の情報)、二番目に停止した回転リールの情報(前記と同様の情報)、三番目に停止した回転リールの情報(前記と同様の情報)等がある。また、AT遊技に関する情報としては、例えば、AT抽選の結果情報、AT遊技状態か否かの情報、AT遊技状態の終了情報等がある。また、操作停止順序に関する情報としては、例えば、前記役抽選処理で、回転リール9a〜9cの操作停止順序が設定されている特定の当選役(以下、停止順報知当選役という)に当選した場合における、該操作停止順序の情報や、該役抽選処理でハズレの場合および操作停止順序が設定されていない当選役(以下、非報知当選役という)に当選した場合における、該操作停止順序の無いことを示す情報などがある。
こうしたスロットマシン1では、スタートスイッチ6の操作により回転リール9a〜9cを回転させた後に、ストップスイッチ7a〜7cの操作により該回転リール9a〜9cを停止させるゲームが繰り返される。具体的には、一回のゲームは、(1)ゲーム開始に必要な枚数のメダル投入、(2)スタートスイッチ操作、(3)リールの回転、(4)ストップスイッチ操作、(5)リールの停止、(6)入賞ライン上に停止した図柄組合せに基づく入賞処理、の順序で行われる。
図3は、こうした一回のゲームにおける、メイン制御基板20で実行されるメイン制御処理の制御内容を示したものである。このメイン制御処理において実行される各ステップS1〜S9の詳細は下記の通りである。尚、メイン制御処理以外の、一回のゲームにおける制御処理については、一般的なスロットマシンと同様に実行できることから、その詳細を省略する。
S1:前ゲームが終了後、若しくは電源ONされてからROM及びRAMの状態確認を行い、異常がなければメダル投入操作を有効とする。そして、一ゲームに必要なメダル数が投入若しくはクレジットからのベット操作が行われたか否かを検知し、いずれかが操作されるまで待機する。
S2:スタートスイッチ6が操作されるまで待機する。
S3:スタートスイッチ6が操作されると、回転リール9a〜9cの回転を開始すると共に、上記の役抽選処理を実行する。そして、この役抽選処理の結果が、AT抽選の実行契機として定められた特定レア役の当選であると、該AT抽選(後述するAT遊技状態へ移行するか否かの抽選)を実行する。こうして得られた役抽選の結果やAT抽選の結果をRAMに記憶する。そして、上記した役抽選結果に関する情報、操作停止順序に関する情報、およびAT抽選の結果情報等を、サブ制御基板21に送信する。
S4:回転リール9a〜9cが所定の回転速度となると、ストップスイッチ7a〜7cの操作を有効とし、該ストップスイッチ7a〜7cが操作されるまで待機する。
S5:ストップスイッチ7a〜7cが操作されると、役抽選の結果と、操作順序、及び操作タイミングに基づいて、対応する各回転リール9a〜9cの停止位置を決定し、当該位置で各回転リール9a〜9cを停止させる。そして、各回転リール9a〜9cを停止する毎に、上記した各回転リール9a〜9cの停止に関する情報を、サブ制御基板21に送信する。
S6:全ての回転リール9a〜9cの回転が停止するまで待機する。
S8:入賞ラインの上に停止した図柄の組合せが、当選役に対応する図柄の組合せと一致しているか否かを判定し、一致している場合には当該当選役に入賞したと判定する。
S9:当選役に入賞した場合には、該入賞した当選役に応じた処理を行う。
また、本実施例1のスロットマシン1では、遊技状態が、通常遊技状態とアシストタイム遊技状態(以下、AT遊技状態という)とに変換される。通常遊技状態は、ゲームでメダルの獲得数を増加できる見込みが低い通常の遊技状態であり、設定変更時は、この通常遊技状態に制御される。これに対して、AT遊技状態は、当選した小役に入賞させるための回転リール9a〜9cの操作停止順序が報知される遊技状態であり、通常遊技状態に比べて、ゲームでメダルを獲得できる見込みが高い、遊技者に有利な状態である。具体的には、AT遊技状態中は、ゲームで上記した役抽選処理により停止順報知当選役で当選した場合に、回転リール9a〜9cの操作停止順序を上記した遊技機用照明装置51により報知する。そして、遊技者が、この操作停止順序に従ってストップスイッチ7a〜7cを操作して回転リール9a〜9cを順次停止させると、小役に入賞可能となる。AT遊技状態では、このように回転リール9a〜9cの操作停止順序が報知されることから、遊技者は多量のメダルを獲得可能となる。こうしたAT遊技状態は、通常遊技状態中でゲーム毎に実行されるAT抽選に当選すると開始され、所定の終了条件が満たされると終了して、通常遊技状態に復帰する。尚、AT遊技状態の遊技内容、および該AT遊技状態と通常遊技状態との変換については、既存のスロットマシンのAT状態(アシストタイム)と同じであるため、詳細な説明は省略する。また、本実施例にあって、AT遊技状態のゲームで、上記した役抽選処理により停止順報知当選役で当選し且つストップスイッチ7a〜7cの操作が有効となることによって、本発明にかかる操作順報知条件が成立する。
尚、本実施例1は、上記した通常遊技状態とAT遊技状態に加え、ボーナス内部当選遊技状態やボーナス遊技状態とを備えた構成であっても良い。ボーナス内部当選遊技状態は、通常遊技状態またはAT遊技状態で所定の当選役(レギュラーボーナス役やビックボーナス役など)に当選した場合に移行(変換)される遊技状態であり、特定の終了条件(ボーナス遊技状態に移行すること等)により終了する。また、ボーナス遊技状態は、ボーナス内部当選状態において当選した前記当選役に対応する図柄組合せ(例えば、「7」図柄揃い)で回転リール9a〜9cが停止した場合に移行する遊技状態であり、該当選役に予め設定されている終了条件(規定枚数のメダルが払い出されること、例えば、レギュラーボーナス役の場合に50枚の払い出しや、ビックボーナス役の場合に300枚の払い出し等)により終了する。こうしたボーナス内部当選遊技状態やボーナス遊技状態は、従来から公知の遊技状態であることから、詳細な説明を省略する。
次に、本発明の要部について説明する。
上記した前扉3は、図示しない前扉フレームに、各種部材を装着する複数のパネルベースが取り付けられて構成されている。この前扉フレームは、その中央部に、上記したスタートスイッチ6やストップスイッチ7a〜7c等が装着される操作部が設けられ、該操作部の上方に設けられた開口部に、図5に示す中パネルベース31が取り付けられる。中パネルベース31には、上記した回転リール9a〜9cを臨む開口部35と演出用リール13を臨む開口部36とが開口形成された主ベース体32と、液晶表示装置10が装着される上部枠体33とから構成されている。主ベース体32には、前記開口部35と開口部36の直上部位に、上記した遊技機用照明装置51のリフレクタ筐体52が形成されている。さらに、主ベース体32には、他の部材を装着する開口部(図示せず)が複数形成されている。こうした中パネルベース31の主ベース体32には、図示しない演出パネルが装着されると共に、各種部材が装着されることにより、図1,4に示すように、スロットマシン1の上記中パネル部30が構成される。ここで、中パネル部30には、前記開口部35により、回転リール9a〜9cの図柄を表示する図柄表示部4が構成されると共に、前記開口部36により、演出用リール13の図柄を表示する演出表示窓部14が構成される。また、前記演出パネルは、透光性を有する薄板からなり、主ベース体32の表側の略全域を被覆するように装着される。こうした中パネル部30では、この演出パネルを介して、図柄表示部4で回転リール9a〜9cの図柄を視認でき且つ演出表示窓部14で演出用リール13の図柄を視認できると共に、該演出パネルにより、回転リール9a〜9cおよび演出用リール13を保護する。
遊技機用照明装置51は、図6〜9に示すように、主ベース体32と一体成形されたリフレクタ筐体52と、該リフレクタ筐体52の裏側に取り付けられる光源基板55と、該リフレクタ筐体52を覆う照明表示部38Aとにより構成される。尚、照明表示部38Aは、主ベース体32を覆う上記の演出パネルの一部分として形成されており、該演出パネルを該主ベース体32に装着された状態で、リフレクタ筐体52を被覆する。この演出パネルの照明表示部38Aが、本発明にかかる透光パネル部に相当する。また、本実施例は、リフレクタ筐体52を主ベース体32と一体成形したものであるが、これに限定されず、リフレクタ筐体52を主ベース体32と別部材として成形し、該主ベース体32に装着するようにしても良い。
リフレクタ筐体52は、表方に開口する箱状をなし、図6,7に示すように、その内部の、上部壁面61a、下部壁面61b、左右の側部壁面61c,61c、および奥壁面61dが、光反射する反射面となっている。ここで、本実施例1にあって、リフレクタ筐体52は、上述した主ベース体32と一体形成されたものであり、白色の樹脂素材を所定の金型で成形することにより、中パネルベース31(図5参照)として一体成形される。このように金型成形されたリフレクタ筐体52は、光の反射効率の良い白色で成形され且つ前記各壁面61a〜61dが平滑に成形されることから、これら各壁面が、光の反射効率の高い反射面となる。
このリフレクタ筐体52にあって、奥壁面61dは、リフレクタ筐体52の表方に開口する開口部と対向して形成され、上部壁面61aは、裏側から表側に向かって上方傾斜するように形成され、下部壁面61bは、裏側から表側に向かって下方傾斜するように形成され、側部壁面61c,61cは、裏側から表側に向かって外側方に夫々傾斜するように形成されてなる。尚、上部壁面61a、下部壁面61b、および左右の側部壁面61c,61cは、奥壁面61dに対して同じ傾斜角度で設けられている。
奥壁面61dには、左右横方向に所定間隔をおいて、表裏方向に貫通する複数の光源孔63が一列状に並んで設けられており、各光源孔63の周囲に、光反射する反射周面63aが、該光源孔63の孔縁から表方に向かって傾斜するように形成されている。光源孔63は、図柄表示部4を構成する上記した開口部35の直上に六個と、演出表示窓部14を構成する上記した開口部36の直上に二個との合計八個が設けられている。そして、前記開口部35上の六個の光源孔63は、当該開口部35に臨む三基の各回転リール9a〜9cの夫々直上位置に、それぞれ二個ずつ並んで設けられる。これにより、中パネル部30における、隣合う回転リール9a〜9cの境界線m上には、光源孔63が位置しないと共に、右側の回転リール9cと演出用リール13との境界上にも、光源孔63が位置しない。
さらに、リフレクタ筐体52には、図6〜9に示すように、互いに隣合う光源孔63の間に、奥壁面61dから表方に隆起する台座部65が夫々形成されている。台座部65は、被係合孔66が開口形成された載置面部65aと、該載置面部65aの両側端から末広がり状に夫々傾斜する反射基面65b,65bとから構成されており、該反射基面65b,65bが側部壁面61cと同じ傾斜角度で形成されている。この反射基面65bは、側部壁面61c等と同様に、白色の平滑面であり、光の反射効率の高い反射面である。また、各台座部65の裏側には、表方に窪む収容凹部67が夫々設けられており、該収容凹部67と前記被係合孔66とが連通する。さらに、本実施例1にあって、台座部65の載置面部65aには、図6に示すように、被係合孔66の上方および下方に突起部が夫々形成されている。これら突起部は、後述する仕切り片71の装着位置の位置決め機能や、該仕切り片71の製造誤差によるガタツキを抑制する機能を有する。
こうした台座部65のなかで、一つおきに位置する三個の台座部65が、上記した隣合う回転リール9a〜9cの境界線m上と、右側の回転リール9cと演出用リール13との境界上とに夫々位置する。尚、これら三個の台座部65が、八個の光源孔63を二個ずつに区分けする位置にある。
光源基板55は、図9に示すように、その細長い帯板状の基板表面に、複数のLED70a〜70hが左右横方向に所定間隔をおいて一列状に配設されてなり、各LED70a〜70hを発光制御する基板回路を構成している。各LED70a〜70hは、図7〜9に示すように、光源基板55がリフレクタ筐体52に取り付けられた状態で、該リフレクタ筐体52の各光源孔63から夫々露出するように、該光源基板55上に位置決めされている。この光源基板55は、上記したサブ制御基板21と所定の信号線を介して接続されており、該サブ制御基板21から出力される発光制御信号に従って各LED70a〜70hを発光制御する。リフレクタ筐体52に取り付けられた状態で、光源基板55の各LED70a〜70hを発光させると、各LED70a〜70hから発せられた光が、該リフレクタ筐体52の、反射周面63a、上部壁面61a、下部壁面61b、左右の側部壁面61c,61c、および各台座部65の反射基面65bとにより反射され、表方に向かって照射される。ここで、本実施例では、LED70a〜70hに、複数色で発光可能なフルカラータイプのLEDを用いており、光源基板55によって、例えば、赤色、青色、緑色のいずれかで発光するように夫々制御される。尚、光源基板55の各LED70a〜70hにより、本発明にかかる点光源が構成される。また、各LED(点光源)70a〜70hは、左右横方向に一列状に並設されていることから、換言すると、上記した回転リール9a〜9cの回転軸線Lに沿って設けられている。
また、リフレクタ筐体52の台座部65には、仕切り片71が係脱可能に装着される。仕切り片71は、図10に示すように、左右両側に夫々傾斜する一対の傾斜片部73,73からなる仕切主部72と、各傾斜片部73,73から裏方へ突成された一対の係止突部75,75とから構成される。ここで、傾斜片部73は、表側端縁79aを長辺とし且つ裏側端縁79bを短辺とする略台形状をなし、仕切主部72は、両側の傾斜片部73の表側端縁79a同士を連成してなる断面略V字形に形成されてなる。そして、各傾斜片部73の外側表面は、光反射する光反射面73aとなっており、該光反射面73aは、台座部65の反射基面65bと略同じ傾斜角度となるように形成されている。また、傾斜片部73には、その裏側端(裏側端縁79b)から表方に凹む切欠部73bが設けられており、各傾斜片部73の切欠部73bから、係止突部75が裏方に突出するように連成されている。そして、各係止突部75の裏端部には、外側方に突成された爪部75aが設けられている。ここで、係止突部75は、傾斜片部73の光反射面73aの傾斜角度θよりも浅い傾斜角度δで、切欠部73bから突出されている。そのため、傾斜片部73の切欠部73bで段差が形成される。尚、係止突部75の浅い傾斜角度δとは、両側の光反射面73a,73a間の角度を二等分する中心線Pに対して、該光反射面73aの傾斜角度θよりも小さい角度を示す。具体例として、前記傾斜片部73の光反射面73aの傾斜角度θが、前記中心線Pに対して約50度に設定され、また、前記係止突部75の傾斜角度δが、該中心線Pに対して約2度に設定される。この係止突部75の傾斜角度δは、前記中心線Pと平行(0度)であっても良い。
この仕切り片71は、リフレクタ筐体52と同様に、白色の樹脂素材を所定の金型で成形されたものであり、その表面が白色で平滑な面となっている。そのため、傾斜片部73の光反射面73aが、光の反射効率の高い反射面となると共に、係止突部75の外表面も、光の反射効率の高い反射面となっている。さらに、仕切り片71は、弾性を有する樹脂素材により成形されてなるものであるから、両側の傾斜片部73,73や係止突部75,75を両側から挟圧することにより、夫々の間隔を狭めるように弾性変形させることができる(図11参照)。
仕切り片71を台座部65に装着する場合には、図11に示すように、両側の切欠部73b,73b辺りを指等で摘まんで挟圧しつつ、一対の係止突部75,75を、台座部65の被係合孔66に表方から挿し入れて、爪部75a,75aを収容凹部67内に位置させる。そして、前記挟圧を解除することによって、係止突部75,75の爪部75a,75aが、両傾斜片部73,73の付勢力により収容凹部67内で係止される。ここで、爪部75a,75aは、収容凹部67内に収容されて、該収容凹部67の、被係合孔66の孔縁部に係止される。これにより、仕切り片71は、傾斜片部73,73の裏端と係止突部75,75の爪部75a,75aとにより台座部65の載置面部65aを表裏から挟み込んで、該台座部65にしっかりと固定される。ここで、仕切り片71の係止突部75は、収容凹部67内に収容された状態で、挟圧力がほとんど作用せず、元の傾斜角度(上記した約2度)で保持される。一方、仕切り片71を台座部65から取り外す場合には、両側の切欠部73b,73b辺りを指等で摘まんで挟圧することにより、両係止突部75,75の爪部75a,75aと収容凹部67との係止を解除し、該挟圧したままで、両係止突部75,75を被係合孔66から取り出す。こうして仕切り片71を台座部65から容易に取り外すことができる。
そして、仕切り片71は、台座部65に装着された状態で、両側の傾斜片部73,73の裏側端縁79bが台座部65の載置面部65aに載置されると共に、傾斜片部73の表側端縁79aが上部壁面61aに当接され、且つ該傾斜片部73の裏側端縁79bが下部壁面61bに当接される。さらに、この装着状態で、傾斜片部73の表側端縁79a(仕切主部72の表端)が、上部壁面61aや下部壁面61bの表端と略等しい位置となるように、仕切り片71の寸法形状が設定されている。こうした仕切り片71を台座部65に装着することで、該仕切り片71の両側方に位置するLED70a〜70hで発せられた光を遮る。
さらに、仕切り片71は、上記の装着状態で、図11(C)に示すように、両側の光反射面73aが該台座部65の両側の反射基面65bと夫々略面一となり、各光反射面73aと反射基面65bとにより一体的な面を形成する。この一体的な光反射面73aおよび反射基面65bにより、両側方に位置するLED70a〜70hで発せられた光を、表方へ効果的に照射することができる。また、仕切り片71の傾斜片部73には、切欠部73bが形成されており、前記の装着状態で、係止突部75の、被係合孔66に挿入されていない上部が、台座部65上で露出する。この係止突部75は、その外表面を反射面としていることから、台座部65上で露出していても、LED70a〜70hで発せられた光を反射できる。尚、本実施例1にあって、傾斜片部73の切欠部73bと係止突部75とを連成する段差部分は、隙間無く形成されている。仮に、この段差部分に隙間があると、LED70a〜70hから発した光が該隙間から漏れてしまい、反射効率が低下してしまう。これに対して、本実施例1の場合には、前記のように段差部分に隙間が無いことから、こうした反射効率の低下を生じないという利点がある。
本実施例1では、上述した仕切り片71を、隣合う回転リール9a〜9cの境界線m上に位置する二個の台座部65と、右側の回転リール9cと演出用リール13との境界上に位置する一個の台座部65とに、夫々装着する。これにより、八個のLED70a〜70hは、左側の回転リール9a上に位置する二個のLED70a,70bと、中央の回転リール9b上に位置する二個のLED70c,70dと、右側の回転リール9c上に位置する二個のLED70e,70fと、演出表示窓部14上に位置する二個のLED70g,70hとの四つのグループに区分けされる。尚、本実施例1にあって、リフレクタ筐体52と、その台座部65に装着された仕切り片71とにより、本発明にかかるリフレクタ部材が構成されている。
また、上述したように仕切り片71を台座部65に装着した状態で、図11(C)に示すように、該仕切り片71の係止突部75,75の爪部75a,75aが、収容凹部67内に収容されて、該収容凹部67よりも裏方へ突出しない。これにより、係止突部75の爪部75aが、リフレクタ筐体52に取り付けられた光源基板55と接触しない。これは、仕切り片71の装着状態で係止突部75の爪部75aが収容凹部67内に収容されるように、仕切り片71の係止突部75やリフレクタ筐体52の収容凹部67等の各寸法形状が設定されていることに因る。こうしたことから、リフレクタ筐体52に取り付けられる光源基板55を、より表方位置に配置することができるため、上記した照明表示部38Aと該光源基板55のLED70a〜70hとの距離を一層短くでき、該照明表示部38Aを一層明るく照らすことができる。さらに、仕切り片71は、リフレクタ筐体52の表方から装着し又は表方へ取り外すことができるから、該仕切り片71の台座部65への装着作業や取り外し作業は、リフレクタ筐体52に光源基板55が取り付けられた状態で行うことができる。そのため、こうした装着作業や取り外し作業を比較的短時間で容易に実施可能である。
また、上記した照明表示部38Aは、図4に示すように、左右横方向に細長い帯状を成し、その長手方向が回転リール9a〜9cの回転軸線Lに沿うようにして設けられる。この照明表示部38Aは、左端から順に、左リール点灯部41、中リール点灯部42、右リール点灯部43、演出点灯部44が並んで設けられおり、互いに隣合う各点灯部41〜44の境界部分と照明表示部38Aの外周縁とに非透光部45が設けられてなる。そして、左リール点灯部41は、図7に示すように、左側の回転リール9a上に位置する二個のLED70a,70bの表方で対向するように設けられ、中リール点灯部42は、中央の回転リール9b上に位置する二個のLED70c,70dの表方で対向するように設けられ、右リール点灯部43は、右側の回転リール9c上に位置する二個のLED70e,70fの表方で対向するように設けられ、演出点灯部44は、演出用リール13上に位置する二個のLED70g,70hの表方で対向するように設けられる。ここで、照明表示部38Aは、上述したように、透光性を有する演出パネルの一部分に形成されており、該演出パネルの裏面に図示しない装飾シートを貼付することによって形成される。この装飾シートは、薄膜状のシートからなり、メッキ層からなる非透光領域と、シボ加工や梨地加工等が施された四個の透光領域とを備えてなる。そして、この装飾シートが貼付された照明表示部38Aでは、前記非透光領域が貼付された部位によって、光を透過しない前記非透光部45が構成され、前記各透光領域が貼付された四個の部位によって、透光性を有する前記各点灯部41〜44が構成される。こうした照明表示部38Aは、左リール点灯部41が、その裏方の二個のLED70a,70bで発した光を透過し、中リール点灯部42が、その裏方の二個のLED70c,70dで発した光を透過し、右リール点灯部43が、その裏方の二個のLED70e,70fで発した光を透過し、演出点灯部44が、その裏方の二個のLED70g,70hで発した光を透過する。そして、各LED70a〜70hは、上記のように仕切り片71により二個ずつの四グループに区分けされ、各グループが夫々に各点灯部41〜44の裏方に位置することから、一のグループで発した光が、他のグループの表方に位置する点灯部41〜44の点灯にほとんど影響しない。例えば、中リール点灯部42の裏方位置のLED70c,70dのみを発光した場合には、該中リール点灯部42が点灯し、隣合う左リール点灯部41および右リール点灯部43が点灯しない。そのため、各LED70a〜70hを、前記四グループ毎に発光制御することによって、各点灯部41〜44を個別に点灯できる。
尚、照明表示部38Aは、その裏面が、遊技機用照明装置51の状態で、リフレクタ筐体52に装着された仕切り片71の表端(表側端縁79a)とほとんど隙間無く配設される。これは、上記した演出パネルを中パネルベース31の主ベース体32に取り付けた状態で、リフレクタ筐体52に装着された仕切り片71の表端(表側端縁79a)と該演出パネルとの間に極僅かな隙間が生じるようになっており、この隙間に、該演出パネルの裏面に貼付された上記装飾シートが配されるためである。このように仕切り片71が照明表示部38Aの裏面とほとんど隙間無く配設されることから、該仕切り片71によって、その両側方に位置するLEDから発した光を遮ることができる。
また、本実施例にあって、照明表示部38Aの演出点灯部44には、所定図柄(例えば、RUSH)の非透光部位が形成されており、他の点灯部41〜43と別の意味合いを持つことが明確化されている。
こうした遊技機用照明装置51を上述したAT遊技状態で発光させる制御について、以下に説明する。
サブ制御基板21は、AT遊技状態で所定タイミングになると、光源基板55に、演出点灯部44の裏方位置のLED70g,70hを発光させる制御信号を送信する。光源基板55は、この制御信号に従って、LED70g,70hを所定の発光態様により発光させる。これにより、演出点灯部44が点灯又は点滅する。こうして演出点灯部44を点灯又は点滅させることにより、AT遊技状態での演出効果を高めている。
さらに、サブ制御基板21は、AT遊技状態におけるゲームで上記した操作停止順序の情報を受信すると、該操作停止順序に従ってLED70a〜70fを発光制御する制御信号を、光源基板55に送信する。ここで、左側の回転リール9a上に位置するLED70a,70bが、当該回転リール9aの操作停止順序を表すものとして設定されている。同様に、中央の回転リール9b上に位置するLED70c,70dが、当該回転リール9bの操作停止順序を表すものとして設定され、また、右側の回転リール9c上に位置するLED70e,70fが、当該回転リール9cの操作停止順序を表すものとして設定されている。
AT遊技状態では、上述したように、メイン制御基板20が、一ゲーム毎に、役抽選結果に関する情報および操作停止順序に関する情報を含む制御信号を、サブ制御基板21に送信する。ここで、上記した役抽選処理により停止順報知当選役で当選した場合には、操作停止順序の情報が前記制御信号に含まれる一方、該役抽選処理により非報知当選役で当選した場合またはハズレの場合には、該制御信号に、操作停止順序の無いことを示す情報が含まれる。こうした制御信号を受信したサブ制御基板21は、当該制御信号に操作停止順序の情報が含まれていると、この操作停止順序に従って上記LED70a〜70fを発光させる制御信号を、光源基板55に送信する。また、メイン制御基板20は、上述したメイン制御処理(図3参照)で、ストップスイッチ7a〜7cの操作を有効とすると、これを示す信号をサブ制御基板21へ送信すると共に、上述したように、各回転リール9a〜9cを停止する毎に、上記した各回転リール9a〜9cの停止に関する情報(一番目、二番目、および三番目に夫々停止した回転リールの各情報)を、サブ制御基板21に送信する。
すなわち、サブ制御基板21は、AT遊技状態におけるゲームで、メイン制御基板20から受信した制御信号に操作停止順序の情報が含まれていると、当該操作停止順序の情報に従って、一番目に停止させる回転リールに対応付けられた二個のLEDを発光させる制御信号(以下、第一発光制御信号という)と、二番目に停止させる回転リールに対応付けられた二個のLEDを発光させる制御信号(以下、第二発光制御信号という)と、三番目に停止させる回転リールに対応付けられた二個のLEDを発光させる制御信号(以下、第三発光制御信号という)とを、夫々の送信タイミングで光源基板55に順次送信する。ここで、サブ制御基板21は、ストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号をメイン制御基板20から受信すると、前記第一発光制御信号を送信する。その後、一番目に停止した回転リールの情報をメイン制御基板20から受信すると、前記第二発光制御信号を送信し、さらにその後、二番目に停止した回転リールの情報をメイン制御基板20から受信すると、前記第三発光制御信号を送信する。光源基板55は、第一〜第三発光制御信号を夫々受信する度に、各発光制御信号に応じてLED70a〜70fを順次発光する。これにより、前記操作停止順序に従って、左リール点灯部41、中リール点灯部42、右リール点灯部43が順に点灯する。また、サブ制御基板21は、三番目に停止した回転リールの情報をメイン制御基板20から受信すると、発光停止信号を光源基板55に送信する。光源基板55は、この発光停止信号を受信すると、LED70a〜70fを発光停止し、これに伴って、左リール点灯部41、中リール点灯部42、および右リール点灯部43が消灯する。
具体例として、上記の操作停止順序が、左側の回転リール9a、右側の回転リール9c、中央の回転リール9bの順であった場合に、サブ制御基板21は、ストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号を受信すると、左側の回転リール9aに対応付けられたLED70a,70bを発光させる第一発光制御信号を、光源基板55に送信する。光源基板55は、この第一発光制御信号に従ってLED70a,70bを発光させる。これにより、ストップスイッチ7a〜7cの操作が有効となると、図12(A)に示すように、左リール点灯部41が点灯し、遊技者に、左側の回転リール9aを一番目に停止させることを報知する。その後、遊技者によるストップスイッチ7aの操作に伴って、一番目に停止した回転リールの情報を受信すると、サブ制御基板21は、右側の回転リール9cに対応付けられたLED70e,70fを発光させる第二発光制御信号を、光源基板55に送信する。光源基板55は、この第二発光制御信号に従ってLED70e,70fを発光させて、図12(B)に示すように右リール点灯部43を点灯させる。これにより、遊技者に、右側の回転リール9cを二番目に停止させることを報知する。その後、遊技者によるストップスイッチ7cの操作に伴って、一番目に停止した回転リールの情報を受信すると、サブ制御基板21は、中央の回転リール9bに対応付けられたLED70c,70dを発光させる第三発光制御信号を、光源基板55に送信する。光源基板55は、この第三発光制御信号に従ってLED70c,70dを発光させて、図12(C)に示すように中リール点灯部42を点灯させる。このように左リール点灯部41、右リール点灯部43、中リール点灯部42を順次点灯させることにより、遊技者に、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する。
尚、サブ制御基板21は、上述したように、メイン制御基板20から受信した信号(情報)により、遊技機用照明装置51で操作停止順序を報知する各LED70a〜70fの発光制御を行うものであり、本発明にかかる照明発光制御手段に相当する。
このように実施例1のスロットマシン1は、所謂AT機に相当するものであり、図柄表示部4の上方に配設された遊技機用照明装置51によって、各回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する。ここで、遊技機用照明装置51は、三個の仕切り片71によりLED70a〜70hを四グループに区分けしていることから、該区分けされたグループの発光が互いに干渉することを可及的に抑制でき、左リール点灯部41、中リール点灯部42、右リール点灯部43を個別にはっきりと点灯させ得る。これにより、遊技者に、回転リール9a〜9cの操作停止順序を明確に報知できる。
実施例2の構成は、上述した実施例1と同様に所謂AT機であり、遊技機用照明装置51の左リール点灯部41、中リール点灯部42、および右リール点灯部43を、各回転リール9a〜9cの操作停止順序に応じた色で点灯させるようにしたものである。ここで、遊技機用照明装置51には、実施例1と同様に、隣合う回転リール9a〜9cの境界線m上に位置する二個の台座部65と、右側の回転リール9cと演出用リール13との境界上に位置する一個の台座部65とに、仕切り片71が夫々装着されている(図4〜9参照)。尚、実施例2の構成は、遊技機用照明装置51の各LED70a〜70fの発光色を制御するようにした以外は、実施例1と同じ構成であるから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を適宜省略している。
サブ制御基板21は、AT遊技状態で一回のゲーム毎に、役抽選結果に関する情報および操作停止順序に関する情報を含む制御信号を、メイン制御基板20から受信する。そして、この制御信号に操作停止順序の情報が含まれていると、上述した実施例1と同じ送信タイミングで、第一発光制御信号、第二発光制御信号、および第三発光制御信号を、光源基板55に順次送信する。ここで、本実施例2では、第一発光制御信号、第二発光制御信号、および第三発光制御信号が、発光させるLEDを示す情報に加えて、該LEDの発光色を示す情報を夫々含むものとして生成される。すなわち、第一発光制御信号には、LEDを赤色で発光させる信号が含まれ、第二発光制御信号には、LEDを青色で発光させる信号が含まれ、第三発光制御信号には、LEDを緑色で発光させる信号が含まれる。光源基板55は、こうした第一発光制御信号、第二発光制御信号、および第三発光制御信号を受信する毎に、各発光制御信号に示される二個のLEDを、該発光制御信号に示される色で発光させる。
具体例として、上記の操作停止順序が、左側の回転リール9a、右側の回転リール9c、中央の回転リール9bの順であった場合、光源基板55は、サブ制御基板21から第一発光制御信号を受信すると、左側の回転リール9aに対応付けられたLED70a,70bを赤色で発光させることにより、左リール点灯部41を赤色で点灯させる(図12(A)参照)。次に、第二発光制御信号を受信すると、右側の回転リール9cに対応付けられたLED70e,70fを青色で発光させることにより、右リール点灯部43を青色で点灯させる(図12(B)参照)。次に、第三発光制御信号を受信すると、中央の回転リール9bに対応付けられたLED70c,70dを緑色で発光させることにより、中リール点灯部42を緑色で点灯させる(図12(C)参照)。
このように本実施例2では、各回転リール9a〜9cの操作停止順序を、遊技機用照明装置51の各LED70a〜70fによる順次発光と、順序に応じて設定した発光色とによって報知するようにしたものであるから、この報知によって、遊技者が、操作停止順序を一層容易かつ明確に知得できる。
また、上述した本実施例2にあっては、発光色により回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知できることから、操作停止順序の一部分のみを報知する場合にも適用できる。例えば、三番目に停止させる回転リールのみを報知する場合には、当該回転リールに対応付けられた二個のLEDを緑色で発光させ、他のLEDを発光させない。同様に、一番目に停止させる回転リールのみを報知する場合には、当該回転リールに対応付けられた二個のLEDを赤色で発光させ、他のLEDを発光させない。こうした発光制御を行うことにより、特定の操作順序のみを報知する場合にも適用できる。
尚、本実施例2にあっては、メイン制御基板20から送信される第一発光制御信号、第二発光制御信号、および第三発光制御信号が、LEDの発光色を示す情報を夫々含むものとしているが、これに限らず、各発光制御信号が発光色の情報を含まず、サブ制御基板21が、受信した各発光制御信号に基づいて発光色を決定するようにしても良い。
また、本実施例2にあっては、操作停止順序を示すLED70a〜70hの発光色を、赤、青、緑に設定した構成であるが、この発光色は、これに限定されず、適宜変更して設定可能である。特に、操作停止順序を示す発光色は、回転リール9a〜9cの図柄に主として用いられる色と異なる色にすることが好ましい。例えば、一般的なスロットマシンの回転リールに配されるチェリー図柄(チェリー役に対応する図柄)は、主として赤色で描かれた図柄であることから、上述した実施例2のように赤色の発光色を用いた場合には、各点灯部41〜43の赤色点灯により、遊技者がチェリー役(当選役)を想起する傾向にあり、誤った印象を遊技者に与えることになりかねない。同様に、リプレイ役に対応する図柄は、主として青色で描かれた図柄であることから、各点灯部41〜43の青色点灯により、遊技者がリプレイ役を想起する傾向にあり、また、スイカ図柄(スイカ役に対応する図柄)は、主として緑色で描かれた図柄であることから、各点灯部41〜43の緑色点灯により、遊技者がリプレイ役を想起する傾向にある。このように青色または緑色の点灯によっても、誤った印象を遊技者に与えかねない。こうしたことから、回転リール9a〜9cの各図柄を想起させることの無い所定の発光色で、LED70a〜70hを発光させることにより、前記した誤った印象を遊技者に与えてしまうことを、回避できるという利点がある。
実施例3は、上述したAT遊技状態を生じない所謂非AT機であり、各回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する機能を有していない。そして、本実施例3に配設された遊技機用照明装置51は、図13に示すように、上述した実施例1と異なるデザインの照明表示部38Bを備えると共に、図14に示すように、リフレクタ筐体52に仕切り片71が取り付けられていないものである。ここで、本実施例3にあって、リフレクタ筐体52が、本発明にかかるリフレクタ部材である。
上記の照明表示部38Bは、実施例1の照明表示部38Aと同様に、シボ加工や梨地加工等を施した透光領域とメッキ層からなる非透光領域とを備えた装飾シートが、演出パネルの一部分に貼付されてなるものである。この照明表示部38Bは、図13に示すように、前記装飾シートの透光領域が貼付されてなる点灯部47と、前記非透光領域が貼付されてなる非透光部48とを備えている。非透光部48は、照明表示部38Bの外周縁と、点灯部47の内部に所定図柄(例えば、CHANCE!)とからなる。尚、照明表示部38Bは、こうした非透光部48および点灯部47のデザインが異なる以外は、上述した実施例1の照明表示部38Aと同じ寸法サイズとなっている。
さらに、リフレクタ筐体52は、その全ての台座部65で仕切り片71を非装着である。そのため、上述した実施例1のように各LED70a〜70hが複数のグループに区分けされず、全てのLED70a〜70hを発光させることで、照明表示部38Bの全体を明るく点灯させることができる。
本実施例3にあって、サブ制御基板21は、予め設定された光演出タイミングとなると、光源基板55に、全てのLED70a〜70hを発光させる発光制御信号を送信する。光源基板55は、この発光制御信号を受信すると、全てのLED70a〜70hを一斉に発光させる。これにより、照明表示部38Bの全体が明るく点灯し、迫力ある演出を行うことができる。ここで、発光制御信号を送信する光演出タイミングとしては、例えば、ビッグボーナスに入賞したタイミングや、通常よりも高い確率で入賞可能な高確率状態になったタイミングなどを、適宜設定できる。
尚、本実施例3の構成にあっては、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する機能を有せず、且つ遊技機用照明装置51がその全体の発光による演出を行うものとして使用した以外は、上述した実施例1と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略した。
本実施例3のスロットマシン1は、非AT機であり、遊技機用照明装置51を、LED70a〜70hの一斉発光による演出を行うものとして設けられている。これにより、遊技機用照明装置51の各LED70a〜70hの一斉発光により、照明表示部38Bで迫力ある点灯態様を表現でき、高い演出効果が発揮され得る。
また、実施例3の遊技機用照明装置51は、実施例1,2の構成と異なる照明表示部38Bを用い且つ仕切り片71を非装着とするだけで、該実施例1,2と同じリフレクタ筐体52と光源基板55(およびLED)とが用いられている。ここで、仕切り片71は、上述したように、両側の切欠部73b,73b辺りを指等で摘まんで挟圧することにより、台座部65に容易に脱着できることから(図11参照)、実施例1,2のAT機と実施例3の非AT機とのいずれに配設されるかに応じて、仕切り片71の装着または非装着を選択できる。このように本実施例1〜3の遊技機用照明装置51によれば、AT機と非AT機とに関わらず、照明表示部の変更と仕切り片の有無とのみで遊技機用照明装置51を共通化できることから、該共通化による製造コストの低減に大きく寄与できる。
さらに、中パネル部30の演出パネル(図示せず)には、一般的に、スロットマシン1の機種名や演出で登場するキャラクタやアイテム等の、機種に応じたデザインや情報が表示される。そのため、機種の異なるスロットマシン1では、各機種に応じて、異なる演出パネルが配設される。こうした演出パネルと異なり、中パネルベース31に設けられるリフレクタ筐体52や仕切り片71は、機種に関係無く共通に使用され得るものである。そのため、機種の異なるスロットマシンであっても、同じリフレクタ筐体52(中パネルベース31)や仕切り片71を使用可能であることから、本実施例1〜3の遊技機用照明装置51を共通に配設でき、この共通化による製造コストの低減を実現できる。
実施例4の構成は、上述した実施例1と同様のAT機であって、図15に示す遊技機用照明装置51により各回転リール9a〜9cの操作停止順序の報知を行うものである。実施例4の遊技機用照明装置51は、図16に示すように、リフレクタ筐体52の、各回転リール9a〜9c上に位置する六個のLED70a〜70f間に設けられた各台座部65に、仕切り片71が装着されている。さらに、実施例1と同様に、右側の回転リール9cと演出用リール13との境界上に位置する台座部65にも、仕切り片71が装着されている。このように本実施例4では、最も右側にある一個の台座部65にのみ、仕切り片71が非装着である。
さらに、遊技機用照明装置51を構成する照明表示部38Cは、実施例1の照明表示部38Aと同様に演出パネルの一部分に装飾シートが貼付されてなるものであり、図15に示すように、透光性を有する第一停止報知部84aと第二停止報知部84bとを夫々備えた左リール点灯部81、中リール点灯部82、および右リール点灯部83とが設けられている。ここで、左リール点灯部81、中リール点灯部82、および右リール点灯部83とで、第一停止報知部84aが夫々の左側に位置し、かつ第二停止報知部84bが夫々の右側に位置する。そして、各第一停止報知部84aと各第二停止報知部84bとは、光源基板55に配設されたLED70a〜70fと夫々対向するように設けられている。尚、照明表示部38Cにあって、各第一停止報知部84a、各第二停止報知部84b、および演出点灯部44を除く部位が、光を透過しない非透光部45である。
このように互いに隣合う第一停止報知部84aと第二停止報知部84bとを区画する各部位(非透光部45)の、裏方に夫々位置する各台座部65には、仕切り片71が夫々配されていることから、各LED70a〜70fの発光によって、夫々の表方に位置する第一停止報知部84aと第二停止報知部84bとを点灯させ得る。すなわち、LED70aの発光により、その表方に位置する左リール点灯部81の第一停止報知部84aを点灯し、LED70bの発光により左リール点灯部81の第二停止報知部84bを点灯する。同様に、LED70cの発光により中リール点灯部82の第一停止報知部84aを点灯し、LED70dの発光により中リール点灯部82の第二停止報知部84bを点灯し、LED70eの発光により右リール点灯部83の第一停止報知部84aを点灯し、LED70fの発光により右リール点灯部83の第二停止報知部84bを点灯する。そして、各LED70a〜70fの夫々の発光は、仕切り片71により互いに遮られることから、夫々の表方に位置する第一停止報知部84aと第二停止報知部84bを個別に点灯させ得る。
こうした本実施例4の遊技機用照明装置51をAT遊技状態で発光させる制御について説明する。
ここで、本実施例4にあっては、左リール点灯部81の裏方に位置するLED70a,70bが、左側の回転リール9aの操作停止順序を表すものとして設定され、中リール点灯部82の裏方に位置するLED70c,70dが、中の回転リール9bの操作停止順序を表すものとして設定され、右リール点灯部83の裏方に位置するLED70e,70fが、右側の回転リール9cの操作停止順序を表すものとして設定されている。
サブ制御基板21は、上述した実施例1と同様に、AT遊技状態におけるゲームで、メイン制御基板20から受信した制御信号に操作停止順序の情報が含まれていると、この操作停止順序に従って、一番目に停止させる回転リールに対応付けられた二個のLEDのうちで、第一停止報知部84aの裏方位置にある一のLEDを発光させるための第一発光制御信号を、ストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号の受信に伴って、光源基板55へ送信する。その後に、一番目に停止した回転リールの情報を、メイン制御基板20から受信すると、二番目に停止させる回転リールに対応付けられた二個のLEDのうちで、第二停止報知部84bの裏方位置にある一のLEDを発光させるための第二発光制御信号を、光源基板55へ送信する。尚、本実施例4では、二番目に停止した回転リールの情報をメイン制御基板20から受信しても、発光制御信号を光源基板55に送信せず、三番目に停止した回転リールの情報をメイン制御基板20から受信すると、発光停止信号を光源基板55に送信する。
具体例として、上記の操作停止順序が、左側の回転リール9a、右側の回転リール9c、中央の回転リール9bの順であった場合、サブ制御基板21は、ストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号を受信すると、左リール点灯部81の第一停止報知部84aの裏方位置にあるLED70aを点灯させる第一発光制御信号を、光源基板55に送信する。光源基板55は、この第一発光制御信号に従ってLED70aを発光させる。これに伴って、図17(A)に示すように左リール点灯部81の第一停止報知部84aが点灯し、遊技者に、左側の回転リール9aを一番目に停止させることを報知する。その後、遊技者によるストップスイッチ7aの操作に伴って、一番目に停止した回転リールの情報を受信すると、サブ制御基板21は、右リール点灯部83の第二停止報知部84bの裏方位置にあるLED70fを発光させる第二発光制御信号を、光源基板55に送信する。光源基板55は、この第二発光制御信号に従ってLED70fを発光させる。これに伴って、図17(B)に示すように右リール点灯部83の第二停止報知部84bが点灯し、遊技者に、右側の回転リール9cを二番目に停止させることを報知する。こうして第一停止報知部84aと第二停止報知部84bとを順次点灯することにより、一番目と二番目に停止させる左側の回転リール9aと右側の回転リール9cとを報知すると、必然的に三番目の停止が中央の回転リール9bとなる。
このように本実施例4の遊技機用照明装置51は、各回転リール9a〜9c上の左リール点灯部81、中リール点灯部82、および右リール点灯部83で、操作停止順序の一番目にあたる第一停止報知部84aを点灯することで、一番目に停止させる前記回転リールを報知し、次に、該操作停止順序の二番目にあたる第二停止報知部84bを点灯することで、二番目に停止させる前記回転リールを報知する。こうして操作停止順序の一番目と二番目とを報知することにより、三番目までの操作停止順序を報知している。尚、本実施例4は、仕切り片71の装着数及び装着位置と、照明表示部38Cと、各LED70a〜70fの発光制御とが異なる以外は、上述した実施例1と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を適宜省略した。
本実施例4の構成は、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する遊技機用照明装置51が、上述した実施例1と同様に三個の仕切り片71によりLED70a〜70hを四グループに区分けすると共に、回転リール9a〜9cに夫々対応付けられた三グループの各グループ内で、隣合うLED70a〜70f間の台座部65に仕切り片71を装着している。かかる実施例4の遊技機用照明装置51によれば、各LED70a〜70fの発光が互いに干渉せずに、夫々の表方に位置する第一停止報知部84aまたは第二停止報知部84bを個別に点灯させ得ることから、該第一停止報知部84aと第二停止報知部84bの点灯により、遊技者に、回転リール9a〜9cの操作停止順序を明確に報知できる。
また、本実施例4の遊技機用照明装置51は、仕切り片71の装着数と装着位置とを変えること及び照明表示部38Cに代えることのみで、上述した実施例1および実施例2と同じ構成である。さらに、仕切り片71を全て非装着とし且つ照明表示部38Bに代えることで、上述した実施例3に適用することもできる。このように実施例4にあっても、照明表示部の変更と仕切り片の有無とのみで遊技機用照明装置51を共通化できることから、この共通化により製造コストの低減に寄与できる。
尚、本実施例4の別例として、サブ制御基板21が、上記したストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号を受信すると、第一発光制御信号と第二発光制御信号とを光源基板55へ送信し、光源基板55が、同時に、該第一発光制御信号に従って一の第一停止報知部84aを点灯させ、該第二発光制御信号に従って一の第二停止報知部84bを点灯させる構成としても良い。かかる別例の構成にあっても、左リール点灯部81、中リール点灯部82、および右リール点灯部83のなかで、一の第一停止報知部84aと一の第二停止報知部84bとが点灯することにより、遊技者に、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知できる。したがって、上述した実施例4と同様に、操作停止順序を明確に報知できる。
実施例5の構成は、上述した実施例4と同様に、仕切り片71が装着され且つ照明表示部38Cとを備えた遊技機用照明装置51が配設され(図15参照)、各第一停止報知部84aと各第二停止報知部84bを、各回転リール9a〜9cの操作停止順序に応じた色で点灯させるようにしたものである。この実施例5の構成は、遊技機用照明装置51の各LED70a〜70fの発光色を制御するようにした以外は、実施例4と同じ構成であるから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を適宜省略している。
サブ制御基板21は、上述した実施例4と同様に、AT遊技状態におけるゲームで、メイン制御基板20から受信した制御信号に操作停止順序の情報が含まれていると、ストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号の受信に伴って、第一発光制御信号を光源基板55に送信する。光源基板55は、この第一発光制御信号に従って、一番目に停止させる回転リール上の第一停止報知部84aの裏方位置にあるLEDを赤色で発光させる。これにより、当該第一停止報知部84aが赤色で点灯し(図17(A)参照)、遊技者に、一番目で停止させる回転リールを報知できる。その後、一番目に停止した回転リールの情報をメイン制御基板20から受信すると、第二発光制御信号を光源基板55に送信する。光源基板55は、この第二発光制御信号に従って、二番目に停止させる回転リール上の第二停止報知部84bの裏方位置にあるLEDを青色で発光させる。これにより、当該第二停止報知部84bが青色で点灯し(図17(B)参照)、遊技者に、二番目に停止させる回転リールを報知できる。さらに、一番目と二番目の回転リールが報知されたことによって、三番目に停止させる回転リールが必然的に決まる。
具体例として、上記の操作停止順序が、左側の回転リール9a、右側の回転リール9c、中央の回転リール9bの順であった場合に、光源基板55は、サブ制御基板21から第一発光制御信号を受信すると、左リール点灯部81の第一停止報知部84aの裏方位置にあるLED70aを赤色で発光させることにより、当該第一停止報知部84aを赤色で点灯させる(図17(A)参照)。その後、第二発光制御信号を受信すると、右リール点灯部83の第二停止報知部84bの裏方位置にあるLED70fを青色で発光させることにより、当該第二停止報知部84bを青色で点灯させる(図17(B)参照)。このように本実施例5では、各回転リール9a〜9cの操作停止順序を、第一停止報知部84aと第二停止報知部84bとの点灯と、該順序に応じて設定した発光色とによって報知するものであるから、この報知によって、遊技者が操作停止順序を一層容易かつ明確に知得できる。
また、本実施例5にあっては、上述した実施例4と同じ遊技機用照明装置51が配設されたものであるから、同様に、遊技機用照明装置51を共通化でき、この共通化により製造コストを低減できる。
尚、実施例5の別例として、上述した実施例4の別例と同様に、ストップスイッチ7a〜7cの操作有効を示す信号を受信すると、第一発光制御信号と第二発光制御振動とを光源基板55に送信して、いずれか一の第一停止報知部84aと一の第二停止報知部84bとを同時に点灯させるようにしても良い。また、本実施例5にあって、操作停止順序を示すLED70a〜70fの発光色は、適宜変更することが可能である。そして、上述した実施例2と同様に、各LED70a〜70fの発光色は、回転リール9a〜9cの図柄に主として用いられる色と異なる色として、遊技者に誤った印象を与えないようにすることが好ましい。
実施例6は、上述した実施例3と同様に非AT機であり、各回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する機能を有していない。そして、実施例6の遊技機用照明装置51は、図18に示す照明表示部38Dを備え、リフレクタ筐体52の全ての台座部65に仕切り片71が取り付けられている。そのため、本実施例6にあっては、リフレクタ筐体52と仕切り片71とにより、本発明にかかるリフレクタ部材が構成されている。
上記の照明表示部38Dは、その裏方に位置する光源基板55の各LED70a〜70hと夫々対向する部位に、透光性を有する点灯部88a〜88hが形成されており、該点灯部88a〜88hを除く部位に、光を透過しない非透光部45が形成されている。この照明表示部38Dは、実施例1の照明表示部38Aと同様に演出パネルの一部分に装飾シートが貼付されてなるものである。
リフレクタ筐体52は、図19に示すように、その全ての台座部65に仕切り片71が装着されており、光源基板55の全てのLED70a〜70hが、仕切り片71により一個ずつに区分けされている。これにより、各LED70a〜70hを夫々発光すると、各光が干渉せずに、夫々の表方に位置する上記の点灯部88a〜88hを照らす。そのため、各LED70a〜70hの発光により、点灯部88a〜88hを個別に点灯させ得る。
次に、実施例6の遊技機用照明装置51による発光態様について、以下に説明する。
本実施例6にあって、遊技機用照明装置51は、遊技者の利益獲得への期待感を高める演出を行うものである。具体的には、ボーナス遊技状態への移行に対する期待度を、点灯部88a〜88hの点灯数によって遊技者に報知する演出を行うものとしている。具体的には、左端の点灯部88aから右方へ点灯数が増加するにつれて、前記期待度が高くなることを示す演出であり、該期待度が点灯部88a〜88hの点灯数により八段階で表現される。
サブ制御基板21は、上記の期待度演出を行う所定タイミングとなると、該期待度演出のための発光制御信号を、光源基板55に送信する。ここで、発光制御信号は、LED70a〜70hを所定数発光させるための信号であり、その発光数は、役抽選処理でボーナス役に当選している場合に多くなる一方、該役抽選処理でボーナス役に当選していない場合に少なくなるように、予め設定された乱数の抽選によって決められる。光源基板55は、サブ制御基板21から前記発光制御信号を受信すると、該発光制御信号に示された発光数に応じてLED70a〜70hを発光させる。例えば、発光制御信号の示す発光数が一個の場合には、左端のLED70aのみを発光させ、これに伴って、図20(A)に示すように点灯部88aが点灯する。また、この発光数が三個の場合には、左端から三個のLED70a〜70cを発光させ、これに伴って、図20(B)に示すように点灯部88a〜88cが点灯し、さらにまた、発光数が七個の場合には、左端から五個のLED70a〜70gを発光させ、これに伴って、図20(C)に示すように点灯部88a〜88gが点灯する。
このようにLED70a〜70hの発光態様に伴って点灯部88a〜88hを点灯し、その点灯数により、ボーナス遊技状態への移行に対する期待度が高くなる演出を行う。したがって、本実施例6の構成によれば、遊技機用照明装置51の点灯部88a〜88hの点灯態様によって、遊技者の期待感を効果的に高める演出を行い得る。
尚、本実施例6の構成は、非AT機であり、仕切り片71を全ての台座部65に装着し、点灯部88a〜88hの点灯態様(各LED70a〜70hの発光数)によりボーナス遊技状態への移行に対する期待度を表現する演出を行うものとした以外は、上述した実施例3と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略した。
こうした実施例6の構成は、非AT機に配設した遊技機用照明装置51により、ボーナス遊技状態への移行に対する期待度を表す演出を行うようにしたものであり、上述した実施例1〜5と同じリフレクタ筐体52および光源基板55(およびLED)を適用できる。すなわち、仕切り片71を全ての台座部65に装着し且つ照明表示部38Dを代えることのみで、遊技機用照明装置51を共通化できることから、該共通化による製造コストの低減に大きく寄与できる。
また、実施例6の別例として、例えば、レギュラーボーナスとビックボーナスとで、点灯部88a〜88hの発光色が異なるようにしても良い。具体的には、レギュラーボーナスにおける上記した期待度を表す場合には、LED70a〜70hを赤色で発光するように制御し、ビックボーナスにおける期待度を表す場合には、LED70a〜70hを青色で発光するように制御する。
実施例7の構成は、図21に示すように、演出用リール13を備えず、上述した実施例1〜6よりも横幅の広い三基の回転リール9a〜9cを備えると共に、該実施例1〜6に比して横幅の広い図柄表示部4を備えてなる。そして、この図柄表示部4の直上に、遊技機用照明装置51が配設されている。本実施例7の遊技機用照明装置51にあって、そのリフレクタ筐体92は、図22に示すように、左右横方向に所定間隔をおいて、六個の光源孔63が一列状に並んで設けられており、隣合う光源孔63の間に台座部65が夫々形成されている。ここで、光源孔63は、各回転リール9a〜9c上に、それぞれ二個ずつ並んで設けられている。そして、隣合う回転リール9a〜9cの境界線m上には、台座部65が位置する。本実施例7の構成は、リフレクタ筐体92の全ての台座部65に仕切り片71が装着され、該リフレクタ筐体92と仕切り片71とにより、本発明にかかるリフレクタ部材が構成されている。
遊技機用照明装置51の光源基板55は、六個のLED70a〜70fが左右横方向に所定間隔をおいて一列状に配設されている。そして、光源基板55は、各LED70a〜70fが、上記の各光源孔63から露出するように、リフレクタ筐体92の裏側に取り付けられる。本実施例7にあっても、上述の実施例1〜6と同様に、回転リール9a〜9cの回動軸線に沿って、六個のLED(点光源)70a〜70fが並設される。
また、遊技機用照明装置51を構成する照明表示部38Eは、上述した実施例4と同様に、透光性を有する第一停止報知部84aと第二停止報知部84bとを夫々備えた左リール点灯部81、中リール点灯部82、および右リール点灯部83とが設けられており、各第一停止報知部84aと各第二停止報知部84bとが、その裏方に位置する各LED70a〜70fに夫々対向するように設けられている。
こうした実施例7の構成は、AT機であって、上述した実施例4又は実施例5と同様に、AT遊技状態におけるゲームで、メイン制御基板20から受信した制御信号に操作停止順序の情報が含まれていると、該操作停止順序に従ってLED70a〜70fを発光制御する。これにより、上記した左リール点灯部81、中リール点灯部82、および右リール点灯部83のいずれか一の第一停止報知部84aを点灯することで、一番目に停止する回転リールを報知し、いずれか一の第二停止報知部84bを点灯することで、二番目に停止する回転リール報知する。こうして回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する。
尚、本実施例7は、横幅の広い回転リール9a〜9cを配設すると共に、LED70a〜70fの配設数の異なる遊技機用照明装置51を配設した以外は、上述した実施例4と同じ構成であることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を適宜省略した。
本実施例7の構成は、上述した実施例4又は実施例5と同様の作用効果を奏し得る。さらに、本実施例7の遊技機用照明装置51は、上述した実施例3や実施例6のような非AT機でも同様に適用可能である。そのため、遊技機用照明装置51の共通化ができ、該共通化に伴って製造コストの低減に大きく寄与できる。
尚、本実施例7の別例として、上述した実施例1,2と同様に、仕切り片71を、隣合う回転リール9a〜9cの境界線m上の二個の台座部65にのみ装着し、照明表示部38Eに代えて、該実施例1,2と同様の左リール点灯部、中リール点灯部、および右リール点灯部を設けた照明表示部(図示せず)を配設するようにしても良い。この別例の場合には、実施例1,2と同様に各LED70a〜70fの発光制御を行う。かかる別例の構成にあっても、AT遊技状態で、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知できる。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、これら実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
例えば、上述した実施例1〜7は、三基の回転リール9a〜9cを備えた構成であるが、異なる個数の回転リールを配設した構成としても良い。例えば、四基の回転リールを備えた構成とした場合には、図柄表示部の直上に、上述した実施例1,2と同様の遊技機用照明装置51を配設する。この場合には、照明表示部が、左から第一リール点灯部、第二リール点灯部、第三リール点灯部、第四リール点灯部を設けた構成として配設される。そして、リフレクタ筐体には、互いに隣合う回転リールの境界線上に位置する三個の台座部に仕切り片が装着され、各仕切り片により各LEDが四グループに区分けされる。そして、これら四グループを夫々に四基の回転リールに対応付けて、各グループのLEDを、回転リールの操作停止順序に従って順次発光させることにより、該操作停止順序を報知する。このように回転リールの配設数が異なる場合にあっても、上述した実施例1〜7と同様の作用効果を奏し得る。
また、上述した実施例の仕切り片71は、左右両側に傾斜する一対の傾斜片部73,73に切欠部73b,73bを設けた構成であるが、これに限定されず、例えば、該切欠部を備えない構成としても良い。かかる別例の仕切り片101は、図23に示すように、一対の傾斜片部103,103からなる仕切主部102と、各傾斜片部103の内側から夫々突成された一対の係止突部105,105とを備える。そして、傾斜片部103の外表面が、光反射面103aであると共に、係止突部105の裏端部に爪部105aが設けられている。かかる仕切り片101にあっても、左右の傾斜片部103,103が挟圧されて、上記した台座部65の被係合孔66に挿入することにより、該台座部65に係脱可能であることから、各実施例と同様に、夫々に応じて所定数の仕切り片を装着した構成や全ての仕切り片を非装着した構成とのいずれにも適用でき、共通化による製造コストの低減に寄与できる。尚、上述した実施例1の仕切り片71(図10)は、こうした別例の仕切り片101において、傾斜片部103を、その裏側端縁から係止突部105の表側端部まで切り欠くことにより、該傾斜片部103に切欠部を形成し、該切欠部を介して係止突部105の一側面を露出させたものとも言える。
また、上述した実施例1〜7の遊技機用照明装置にあっては、リフレクタ筐体に設けた各光源孔で各LEDを夫々露出させるようにしたものであるが、これに限らず、例えば、図24に示すように、リフレクタ筐体52に設けた各台座部65の被係合孔66の裏方位置にも、さらにLED70i〜70oを夫々配設するようにしても良い。すなわち、光源基板55には、上記の実施例1と同様に、リフレクタ筐体52の各光源孔63を臨む位置に八個のLED70a〜70hが配設されると共に、さらに、各台座部65の被係合孔66を臨む位置に七個のLED70i〜70oが配設される。かかる別例の遊技機用照明装置51によれば、仕切り片の非装着状態で、被係合孔66を介してLED70i〜70kの光を表方へ照射させることができるため、例えば上述した実施例3のような非AT機において、全てのLED70a〜70kを一斉点灯させることで、より迫力のある演出を行うことができる。また、こうした別例の遊技機用照明装置51の場合には、図25に示す別例の仕切り片111を装着するようにしても良い。この仕切り片111は、上述した実施例1〜7と同様に左右一対の傾斜片部73,73と一対の係止突部75,75とからなる構成であり、さらに、左右一対の傾斜片部73,73同士が連成される表側端縁に、表裏方向に貫通されたスリット状の通過孔112が形成されてなる。かかる別例の仕切り片111を台座部65に装着した場合には、図26に示すように、各被係合孔66に臨む位置に配設されたLED70i〜70oから発せられた光が、通過孔112を介して表方に照射され得る。これにより、仕切り片111を装着した場合に、照明表示部38Fの、該仕切り片111の直ぐ表方の部位を照らすことから、上述した従来構成で該照明表示部の該表方部位に生ずる暗い筋を、低減できる。
また、上述した実施例1〜6の構成は、回転リール9a〜9cの右側方に演出用リール13を備えた構成であるが、該演出用リールに代えて別の演出装置が配設された構成であっても良い。この別の演出装置としては、例えば、動画や静止画などの映像を表示する演出用画像表示器(液晶表示器)や、所定のアイテムやキャラクタの造形物(フィギュア)などを動かす演出を行う可動役物等が適用できる。
上述した実施例6の構成は、非AT機に配設した遊技機用照明装置51の発光演出により、ボーナス遊技状態への移行に対する期待度を報知するようにしたものであるが、同様の発光演出を、AT機に配設した遊技機用照明装置51でも実行可能である。AT機の場合には、例えば、遊技機用照明装置51で、AT遊技状態やチャンスゾーンなどに対する期待度を報知する演出を実行することができる。
また、上述した実施例1〜7の構成にあっては、仕切り片71の係止突部75を台座部65の被係合孔66に挿入することにより、該仕切り片71を台座部65に装着するようにしたものであるが、仕切り片を台座部に装着するための構成は、これに限らず、他の構成を用いることも可能である。例えば、仕切り片を、接着剤や両面テープなどで接着する構成、磁石を用いて磁着する構成、ネジにより螺合する構成などが適用可能である。
また、上述した実施例1,2,4,5,7のAT機は、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する遊技機用照明装置51が、サブ制御基板21に接続され、該サブ制御基板21により発光制御されるものとした構成であるが、他の構成として、該遊技機用照明装置51が、メイン制御基板20に直接接続され、該メイン制御基板20により発光制御されるものとすることもできる。
また、上述した実施例1,2,4,5,7の構成にあっては、回転リール9a〜9cの操作停止順序を報知する装置として遊技機用照明装置51のみが配設されたものであるが、他の構成として、該遊技機用照明装置51と別に、該操作停止順序を報知する停止順報知装置を備えた構成であってもよい。例えば、前記停止順報知装置として7セグメント表示器を備えた従前のAT機に、本発明の遊技機用照明装置51を追加配設し、該停止順報知装置と該遊技機用照明装置51との両方で回転リールの操作停止順序を夫々報知するようにしても良い。これは、7セグメント表示器による前記操作停止順序の報知が、遊技者により視認し難い場合もあることから、本発明の遊技機用照明装置51を追加配設することによって、該遊技機用照明装置51により報知される操作停止順序を遊技者にはっきりと視認させ得るという優れた効果が生じ得る。