JP6339509B2 - ヒートポンプ給湯機及び運転方法 - Google Patents

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本発明はヒートポンプ給湯機及び運転方に係り、特に給湯の急速な増減に際しても安定に正常運転することができるヒートポンプ給湯機及び運転方法に関する。
一般的なヒートポンプ給湯機の構成例を図2に示すように、ヒートポンプ給湯機100は、ヒートポンプユニット1と貯湯タンク2で構成されている。このうち、ヒートポンプユニット1は、冷媒配管系と出湯配管系で構成されており、冷媒配管系と出湯配管系の間に設けられた給湯熱交換器7において冷媒と水の間での熱交換を行う。
ヒートポンプユニット1の冷媒配管系は、圧縮機6と、給湯熱交換器7と、膨張弁8と、プロペラファン9により冷却される蒸発器5を、冷媒配管3で接続して構成されたものであり、ヒートポンプユニット1の出湯配管系は、貯湯タンク2と、循環ポンプ14と、給湯熱交換器7を、出湯配管4で接続して構成されたものである。
上記構成により、蒸発器5において空気中の熱を冷媒が吸収し、圧縮機(コンプレッサ)6で圧縮されてさらに高温になり、給湯熱交換器7における熱交換によって高温の冷媒が熱を伝えて、水を設定温度に沸かす。設定温度に沸かされた水は、貯湯タンク2に貯湯される。なお給湯熱交換器7において熱を放出した冷媒は再度蒸発器5に送られ、再び熱を吸収しにいく。
上記のように構成されたヒートポンプ給湯機の一例として特許文献1のものが知られている。
特開2006−258375号公報
基本的には上記のように構成されるヒートポンプ給湯機であるが、特に大容量設備などの場合には、給湯熱交換器7と貯湯タンク2の間を接続している出湯配管4が長くなる場合がある。例えば貯湯タンク2を収納する貯湯タンクユニットを、複数直列に設置して貯湯ユニットを構成する場合にこのようになりやすい。
係る構成では、給湯タンクから給湯した時、配管などの抵抗によって負圧が発生し、貯湯タンク2と接続している給湯熱交換器7の水も吸引してしまう。
この吸引状態においてヒートポンプユニット1が運転されていると、設定流量よりも多くの流量が給湯熱交換器7に流れてしまうが、ヒートポンプユニット1の沸き上げ制御では設定流量に合わせるように働くために循環ポンプ14の回転数を下げるように働く。
然るに循環ポンプ14の回転数を下げている状態で給湯が低下すると、給湯熱交換器7の流量は負圧による吸引がなくなり設定流量以下となってしてしまう。設定流量以下となった給湯熱交換器7は熱量過大で高温となって、エラー発報に至り、あるいは正常な運転ができなくなる。
以上のことから本発明においては、給湯の急速な増減に際しても安定に正常運転することができるヒートポンプ給湯機及び運転方法を提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系おいて循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を給湯熱交換器において行い、加熱された水が出湯配管系を介して貯湯タンクに送られるヒートポンプ給湯機であって、出湯配管系を流れる水量を検知する流量センサを備え、ヒートポンプ給湯機の運転開始前の段階において、流量センサから出湯配管系を流れる水量の情報を得、貯湯タンクからの給湯の際に生じる負圧対策のための情報として利用するものである。
本発明によれば、給湯の急速な増減に際しても安定に正常運転することができる。
本発明の実施例1に係る処理フローを示す図。 一般的なヒートポンプ給湯機の全体構成を示す図。 正常な状態におけるヒートポンプ給湯機の各部状態を示す図。 負圧発生時におけるヒートポンプ給湯機の各部状態を示す図。 負圧発生時におけるヒートポンプ給湯機の各部状態を示す図。 実施例1に係るヒートポンプ給湯機の構成例を示す図。 実施例1の時の各部状態を示す図。 本発明の実施例2に係る処理フローを示す図。 実施例2の時の各部状態を示す図。 本発明の実施例3に係る処理フローを示す図。
以下本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
なお以下においては、まず従来における事象を説明し、その後に本発明の事象を説明することで両者の相違の対比説明を行うことにする。
図3は、正常な状態におけるヒートポンプ給湯機の各部状態を示している。この図では上から順に、ヒートポンプ給湯機運転状態、貯湯タンク2からの給湯量(L/min)、給湯熱交換器7内流量(L/min)、循環ポンプ14の回転指令、給湯熱交換器内温度(°C)、エラーフラグまたは高温異常アラームの発報状態をそれぞれ示している。
正常な状態では、図3に示すように時刻t0においてヒートポンプ給湯機の運転が開始(ON)され、これに応じて時間遅れの後に給湯熱交換器7内流量が例えば5(L/min)まで上昇し、循環ポンプ14の回転指令が100%に増大し、給湯熱交換器内温度が例えば定格の90(°C)に達する。
これに対し、時刻t1において急速な給湯要求があり貯湯タンク2から例えば18(L/min)の給湯を開始したものとする。この場合には、給湯熱交換器7と貯湯タンク2の間を接続している出湯配管4の長さは、発生負圧により貯湯タンク2と接続している給湯熱交換器7の水も吸引してしまうような事象が発生しないレベルのものであった。その後時刻において急速な給湯停止要求があったが、給湯開始から給湯終了後までの期間において図3の各部状態にエラーフラグまたは高温異常アラームの発報につながるような事象は発生しない。
図4は、負圧が発生し、貯湯タンク2と接続している給湯熱交換器7の水も吸引してしまう状態におけるヒートポンプ給湯機の各部状態を示している。この図で取り上げる各部状態は図3のそれと同じである。また、ヒートポンプ給湯機運転状態は図3と同じであり、そのほかの各部状態も時刻t1までの動きは同じ状態を示している。したがって、以下の説明は時刻t0以降について行う。
この場合にはまず、給湯開始後の負圧発生による回り込みによって給湯熱交換器7の水も吸引し、区間T1において給湯熱交換器7内流量が設定流量の5(L/min)を上回り、例えば6(L/min)になった。この過流量状態は、制御装置が流量を設定流量の5(L/min)に合わせようとして、循環ポンプ14の回転指令を低減させることにより解消される。この結果給湯熱交換器7内流量は設定流量の5(L/min)に戻るが、この状態は循環ポンプ14の回転指令が例えば25%まで低減することで保たれる。この区間がT2である。なお、給湯中はこの状態が維持されている。
他方時刻t2において給湯が停止されると、負圧解消し、回り込みが終了する。このとき、給湯熱交換器7内流量は一時的に低減して例えば2(L/min)程度になるが、設定流量(5L/min)が実流量(2L/min)を上回っているため指令値100%に向けて増加させようとする。結果として給湯熱交換器7内流量も設定流量の5(L/min)に向けて増大する。この区間がT3で示されている。
本発明において問題となる点は、この給湯停止直後の区間T3における給湯熱交換器内温度の一時的上昇である。過渡的な給湯熱交換器内流量低減状態により、給湯熱交換器内の温度が上昇し、図の例では定格の90(°C)を超えて120(°C)に達したことを示している。この温度は高温異常を検知する検知レベルに近いものであり、条件次第では高温異常の報知が行われる可能性が高い。
図4の事例では、ポンプ回転指令が100%に回復し、その結果給湯熱交換器内温度の上昇は一時的な現象にとどまり、高温異常にまでは至らなかった事例を示している。しかしながら、高温異常を検知する検知レベルを超える場合も想定され、この場合の事象が図5に示されている。
図5の事例では、過渡的な給湯熱交換器内流量低減状態により、給湯熱交換器内の温度が上昇し、図の例では125(°C)に達し、高温異常を検知する検知レベルを超過したことを示している。この場合には、高温異常アラームが発報され、ヒートポンプ給湯機運転を停止状態とする。
上記した状態を回避するため、本発明においては実施例1、実施例2、実施例3の提案を行う。実施例1はヒートポンプ給湯機の稼働開始前の例えば据え付け時に対策を行うものであり、実施例2、実施例3はさらに実運転の中で対策するものである。
これらの実施例に共通の概念は、「冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系おいて循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を給湯熱交換器において行い、加熱された水が出湯配管系を介して貯湯タンクに送られるヒートポンプ給湯機であって、出湯配管系を流れる水量を検知する流量センサを備え、ヒートポンプ給湯機の運転開始前の段階において、流量センサから出湯配管系を流れる水量の情報を得、貯湯タンクからの給湯の際に生じる負圧対策のための情報として利用する」というものである。
図6は、実施例1に係るヒートポンプ給湯機の構成例を示す図である。図2の構成と比較すると、出湯配管系に給湯熱交換器7内を流れる流量(給湯熱交換器内流量)を計測する流量センサF1を設け、かつ貯湯タンク2の給水配管20あるいは給湯配管21のいずれかに流量調整弁V1、V2と、給水または給湯の流量を計測する流量センサF2、F3を設けた点で相違する。流量調整弁と流量センサはどちらの位置に設けてもよいが、以下の説明ではV1、F2の例で行う。
実施例1の対策は、図1に示すフロー図に従って実行され、かつこの時のヒートポンプ給湯機の各部状態が図7に示されている。なお図7の各部状態には流量調整弁Vの開度が追加表示されている。
図1の処理は、給湯器運転停止の状態として、ヒートポンプ給湯機の稼働開始前の例えば据え付け時に実行される。図7の時刻t0以前に行われている。図1の最初の処理ステップS1では、給湯流量を最大にして給湯熱交換器7内を流れる流量(給湯熱交換器内流量)を計測する流量センサF1により循環流量を計測する。
次に処理ステップS2では、給湯熱交換器内流量が設定流量以下であるか判断し、設定流量以上の流量が計測されているときには処理ステップS3に移る。ここで、設定流量以上の流量があるということは、発生負圧により貯湯タンク2と接続している給湯熱交換器7の水も吸引してしまう回り込みの現象が発生しているということである。
処理ステップS3では、図6の流量調整弁V1の開度を、センサF1が検知する給湯熱交換器内流量が設定流量になるまで絞りこむ。処理ステップS4では、設定流量になる時の流量調整弁V1の開度を記憶する。
なお、貯湯タンク2を収納する貯湯タンクユニットを、複数直列に設置して貯湯ユニットを構成(給湯熱交換器としては、複数並列)する場合には負圧が発生しやすくなるが、この場合にはさらに処理ステップS5の処理を行うのがよい。この構成の場合には、複数直列に設置した貯湯タンク2ごとに、その給湯熱交換器内流量と流量調整弁V1の開度を計測記憶して、最終的に流量調整弁V1の開度を平均値に基づいて調整するのがよい。処理ステップS6では、上記一連の初期流量調整を終了する。
次に図1の時の各部状態を図7で説明する。まず給湯機運転開始時刻t0前の時刻t01において、貯湯タンク2から給湯し、この時の給湯熱交換器内流量を確認する。この例では、区間T10に表れているように、貯湯タンク2から最大給湯により例えば25(L/min)給湯した時、給湯熱交換器内流量は設定流量(5L/min)以上の7(L/min)が負圧現象により流れている。
区間T11では、流量調整弁V1の開度を80%に絞り込んだ結果として、設定流量の5(L/min)が達成できたことを示している。なおこの流量調整弁V1の開度絞り込みにより、給湯流量は15(L/min)とされる。
区間T12は、貯湯タンク2を収納する貯湯タンクユニットを、複数直列に設置して貯湯ユニットを構成(給湯熱交換器としては、複数並列)する場合に、処理ステップS5の処理を行った結果として、最終的に流量調整弁V1の開度を平均値(ここでは70%とする)に基づいて調整した時の状態を表している。この場合には流量調整弁V1の開度絞り込みにより、給湯流量は12(L/min)とされる。なお複数台接続していなければ、15(L/min)とされる。
以上説明した運転開始前の対応により、運転開始後に負圧により回り込み現象は発生しない。但し、運転開始後の最大給湯流量は、最終的に流量調整弁V1の開度が平均値(70%)に調整された結果として12(L/min)とされる。またポンプ運転回転数指令も例えば90%にされて運用される。
実施例1の手法は要するに、設置された状態の種種状況において、ヒートポンプ給湯機内の流量を負圧の発生しない設定流量以下となるように、給水側もしくは給湯側の流量を流量調整弁の開度で調整し、またその開度を記憶することで恒久的に正常な運転ができるようにしたものである。また、ヒートポンプ給湯機を複数並列配置したシステムにおいては、記憶した流量調整弁の開度以下で再度平均値に調整することにより複数の貯湯タンクでの残湯量のばらつきを抑えることが可能になる。
図8は実施例2に係る処理フロー図であり、図9はこの時の各部状態を示している。まず、図8の処理フローから説明する。このフロー図は、ヒートポンプ給湯機の運転開始前における処理(処理ステップS1からS16)と、運転開始後の処理(処理ステップS17からS23)に分かれている。なお、図6の構成と同様に、出湯配管系に給湯熱交換器7内を流れる流量(給湯熱交換器内流量)を計測する流量センサF1を設けている。
ヒートポンプ給湯機の運転開始前における処理では、貯湯タンク2から給湯させずに、循環ポンプの回転指令とそのときの給湯熱交換器内流量の関係を把握する。具体的には、最初の開始条件として給湯運転停止、給湯停止状態とする。
図8の最初の処理ステップS11では循環ポンプ14を設定値の流量で回転させる。これは図9の運転開始時刻t0以前の時刻t01において、循環ポンプ14の回転数指令を例えば20%にしたものである。ここで設定値の流量で回転とは、設計段階で事前に把握している関係であり、例えば回転数が20%の場合に流量が1(L/min)になるといった事前把握の情報である。
処理ステップS12では、流量センサF1により計測した給湯熱交換器内流量が、設定値の流量で所定時間安定に流れることを確認し、流れない場合、処理ステップS13において設定値の流量である1(L/min)になるまで、回転数を調整する。調整後の回転数が例えば25%であったなら、処理ステップS14において、新たに得られた流量と回転数の対応関係を記憶する。なお、処理ステップS12で安定が確認される場合には、初期の計画数値を記憶することになる。
上記処理ステップS11から処理ステップS14までの一連の処理は、条件(設定値の流量で回転)を変更して、予定したすべての流量についてこれを実現する回転数を実際に把握する作業を繰り返し、処理ステップS16では準備したすべての条件に付いて確認し終えたことを判断する。図9の区間T21が流量と回転数の対応を確認した時期を表している。ここでは例えば定格設定流量が5(L/min)であり、1(L/min)毎に、その時々の回転数を計測する。
図8の処理フローの後半は、運転開始後に実運用の中で行われる。処理ステップS17は、図9時刻t0の給湯器運転開始、処理ステップS18は、図9時刻t1の給湯開始である。この事例では、給湯開始と同時に負圧による回り込みが生じ、給湯熱交換器内流量が増大したものとする。
図9において、給湯開始時刻t1において給湯熱交換器内流量が6(L/min)に増大した。給湯熱交換器内流量増加とその後の回転数指令の低下は、図4、図5などで説明した通りのものであり、区間T22に示すように回転数が25%であるにもかかわらず、定格設定流量の5(L/min)が流れている。これは明らかに、当初計測した流量と回転数の関係を逸脱している。
図8の処理ステップS19では、区間T22における流量と回転数の関係を不一致と判断し、処理ステップS20において、設定値の流量で記憶した回転数の例えば50%でポンプを回転させるように指令を与える。例えば流量が5(L/min)の時の回転数が100%であることが確認できているのであれば、半分の回転数である50%での運転とする。図9の区間T23がこの運転状態を表している。
処理ステップS20では、設定値の流量で記憶した回転数と合致していること、もしくは設定流量以下の流量が流れていることを確認する。この条件が成立する場合には正常運転に復帰したと考えられ、処理ステップS22に移り運転継続する。
図9において、区間T23では50%回転数に強制運転している。その後時刻t2になって貯湯タンク2からの給湯が停止され、この時に図4、図5に示したと同じ理由での事象が生じる。つまり、時刻t2において給湯が停止されると、負圧解消し、回り込みが終了し、給湯熱交換器7内流量は一時的に低減して例えば2(L/min)程度になるが、設定流量(5L/min)が実流量(2L/min)を上回っているため指令値100%に向けて増加させようとし、結果として給湯熱交換器7内流量も設定流量の5(L/min)に向けて増大する。
この事象について、図4の場合には、回転数が25%から100%に向けての増加となり、結果として熱交換器内温度が高温異常に近くなるまで上昇する恐れがあった。図5の事例では、100%に至る前に高温異常になり、ヒートポンプ給湯機を停止せざるを得ない事態に陥った。
実施例2の場合には、強制回転数を50%としているため、回転数が50%から100%に向けての増加となる。このため、100%までの変化幅が小さくてよく、短時間の昇速期間で済むことになる。この例であっても熱交換器内温度が加熱されることにはなるが、より短期間で100%に至ることから、温度上昇は抑制され、高温異常検知レベルに到達することはない。図示の例では、110(°C)程度までの上昇で終わらせることができる。
以上の実施例2は、負圧による水吸引が発生した時に対して、予めヒートポンプ給湯機内の流量センサと循環ポンプで、設置された状態の流量とポンプ回転数を計測して記憶させて、負圧による水吸引が発生した場合には設定流量以上の流量が流れることをフラグとし、記憶した設定流量に対するポンプ回転数の50%で回転させる。また、記憶した流量とポンプ回転数に合致した時、もしくは設定流量以下となった場合には通常運転に復帰することで、給湯が終了した時に起きる負荷をへらすことができ、運転を継続することができる。
図10は本発明の実施例3に係る処理フローを示す図である。実施例3は、基本的に実施例2と同じ考え方のものであり、大きな相違点は循環ポンプの回転数に着目していたものを、PWMインバータ制御されるモータで駆動される循環ポンプを念頭に、PWMの値を代用したものである。従って、図10において図8の処理風呂の内容が上記観点で相違するものには記号「A」を伏して区別している。
なお、処理ステップS30、S31はPWMインバータ制御されるモータで駆動される循環ポンプに特有のものであり、処理ステップS30の条件が成立するときには、記憶したポンプのPWM値に強制的に変更することで、事実上50%回転数運転したと同じ状態とする。
1:ヒートポンプユニット
2:貯湯タンク
3:冷媒配管
4:出湯配管
5:蒸発器
6:圧縮機
7:給湯熱交換器
8:膨張弁
9:プロペラファン
14:循環ポンプ
20:給水配管
21:給湯配管
100:ヒートポンプ給湯機
F1、F2、F3:流量センサ
V1、V2:流量調整弁

Claims (8)

  1. 冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を給湯熱交換器において行い、加熱された水が出湯配管系を介して貯湯タンクに送られるヒートポンプ給湯機であって、
    前記出湯配管系を流れる水量を検知する流量センサを備え、
    前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、
    前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記出湯配管系を流れる水量の情報を前記流量センサから得、前記ヒートポンプ給湯機の運転開始後に前記貯湯タンクからの給湯の際に生じる負圧対策のための情報として利用することを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 請求項1に記載のヒートポンプ給湯機であって、
    前記貯湯タンクの給水配管上、または給湯配管上に流量調整弁を設け、前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記流量センサから得た前記出湯配管系を流れる水量が設定水量となるように前記流量調整弁の開度を設定することを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  3. 前記貯湯タンクが複数直列に配列され、貯湯タンクごとに加熱された水が出湯配管系を介して送られるようにされた請求項2に記載のヒートポンプ給湯機であって、
    出湯配管系ごとに、前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、
    前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記流量センサから得た前記出湯配管系を流れる水量が設定水量となるように前記流量調整弁の開度を求めるとともに、
    計測した複数の前記流量調整弁の開度に応じて最終的に前記流量調整弁の開度を決定することを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  4. 請求項1に記載のヒートポンプ給湯機であって、
    前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、
    前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記出湯配管系を流れる水量について予め複数の設定流量を定め、当該設定流量の時の前記循環ポンプの回転数を把握し、給湯開始後に計測された前記水量に応じて前記把握した循環ポンプの回転数をもとめ、当該回転数から定めた回転数に前記循環ポンプの回転数を決定することを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  5. 請求項4に記載のヒートポンプ給湯機であって、
    前記循環ポンプはPWMインバータにより制御されるモータにより駆動されており、前記循環ポンプの回転数に代えて前記PWMの値を使用することを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  6. 冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を給湯熱交換器において行い、加熱された水が出湯配管系を介して貯湯タンクに送られるヒートポンプ給湯機の運転方法であって、
    前記出湯配管系を流れる水量を検知する流量センサを備え、前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、
    前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記出湯配管系を流れる水量の情報を前記流量センサから得、前記ヒートポンプ給湯機の運転開始後に前記貯湯タンクからの給湯の際に生じる負圧対策のための情報として利用することを特徴とするヒートポンプ給湯機の運転方法。
  7. 請求項6に記載のヒートポンプ給湯機の運転方法であって、
    前記貯湯タンクの給水または給湯配管上に流量調整弁を設け、前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、
    前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記流量センサから得た前記出湯配管系を流れる水量が設定水量となるように前記流量調整弁の開度を設定することを特徴とするヒートポンプ給湯機の運転方法。
  8. 請求項6に記載のヒートポンプ給湯機の運転方法であって、
    前記ヒートポンプ給湯機の運転開始前であって、冷媒配管系からの冷媒と、出湯配管系の循環ポンプにより送出された水の間での熱交換を開始する前の段階において、
    前記貯湯タンクからの給湯を行った時に、前記出湯配管系を流れる水量について予め水量と前記循環ポンプの回転数の関係を把握し、給湯開始後に計測された前記水量に応じて前記把握した循環ポンプの回転数を基に定めた回転数で強制運転することを特徴とするヒートポンプ給湯機の運転方法。
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