JP6339304B1 - 力覚センサ装置 - Google Patents

力覚センサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6339304B1
JP6339304B1 JP2018019280A JP2018019280A JP6339304B1 JP 6339304 B1 JP6339304 B1 JP 6339304B1 JP 2018019280 A JP2018019280 A JP 2018019280A JP 2018019280 A JP2018019280 A JP 2018019280A JP 6339304 B1 JP6339304 B1 JP 6339304B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
positions
sensor
long
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018019280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019138650A (ja
Inventor
岡田 和廣
和廣 岡田
美穂 岡田
美穂 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tri Force Management Corp
Original Assignee
Tri Force Management Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tri Force Management Corp filed Critical Tri Force Management Corp
Priority to JP2018019280A priority Critical patent/JP6339304B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6339304B1 publication Critical patent/JP6339304B1/ja
Publication of JP2019138650A publication Critical patent/JP2019138650A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

楕円形断面を有した長尺変形体に加わる外力のモーメント成分もしくは力成分を、容易かつ高精度に検出できる力覚センサ装置を提供する。
【解決手段】楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、長さ方向の一方の端部Aが固定され反対側の端部Bが外力を受けて変位する長尺変形体12を検出対象物とする。端部Aの周囲に所定の位置A1〜A4を定義し、位置A1〜A4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と長尺変形体12の外周面12bとの離間距離の変化を検出する端部Aセンサが設置される。端部Bの周囲に所定の位置B1〜B4を定義し、位置B1〜B4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と長尺変形体12の外周面12aとの離間距離の変化を検出する端部Bセンサが設置される。端部Aセンサと端部Bセンサの出力に基づいて、長尺変形体12に加わった外力を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出対象物に加わる外力の、三次元直交座標系における特定軸方向のモーメント成分もしくは特定軸方向の力成分を検出する力覚センサ装置に関する。
従来から、検出対象物に加わる外力を検出する方法として、検出対象物の表面に複数の歪みゲージを貼着し、検出対象物の歪み量を検出する方法が広く使用されている。また、特許文献1には、中心軸周りに回転して楕円筒状の検出対象物に加わる外力を検出するため、検出対象物の外周面近傍に複数の磁界センサを配置し、検出対象物の歪み量を漏れ磁界の変化を通じて観測し、外力のモーメント成分(回転軸周りのトルク)を検出する方法が開示されている。
特許2007−108013号公報
歪みゲージは、一定以上に変形すると破損してしまうので、変形量が大きい検出対象物には使用することができない。また、複数の歪みゲージから信号を取り出すために配線が煩雑になり、特に検出対象物が回転する場合には使用が難しいという問題がある。
また、特許文献1に開示された方法は、モーメント成分検出しているものであるが、より高い精度で検出することが求められていた。また、モーメント成分以外に、特定軸方向の力成分を検出できることの望ましいが、特許文献1に開示された方法では対応できない。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、楕円形断面を有した長尺変形体に加わる外力のモーメント成分もしくは力成分を、容易かつ高精度に検出できる力覚センサ装置を提供することを目的とする。
本発明は、楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、長さ方向の一方の端部Aが固定され反対側の端部Bが外力を受けて変位する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の長軸上に配置されてZ軸と直交するX軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の短軸上に配置されてZ軸と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
前記端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように定義し、
前記端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
前記位置A1〜A4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Aセンサが設置され、前記位置B1〜B4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Bセンサが設置され、前記端部Aセンサと前記端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMzを検出する力覚センサ装置である。
さらに、前記位置A1〜A4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Aセンサが設置され、前記位置B1〜B4の4箇所に、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Bセンサが各々設置され、前記端部Aセンサと前記端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のX軸方向の力Fx及びY軸方向の力Fyの少なくとも一方を検出する構成にしてもよい。
また、本発明は、楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、外力を受けて自己の中心軸周りに回転する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、Z軸に直交するX軸と、Z軸とX軸の双方と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
前記長尺変形体の中心軸方向の一方の端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1〜A4を順に結ぶと正方形が描かれるように定義し、
前記長尺変形体の、前記端部Aと反対側の端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
前記位置A1〜A4の4箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Aセンサが各々設置され、前記位置B1〜B4の4箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Bセンサが各々設置され、前記端部Aセンサと前記端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMz、X軸方向の力Fx及びY軸方向の力Fyの力の中の少なくと も一つを検出する力覚センサ装置である。
また、本発明は、楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、長さ方向の一方の端部Aが固定され反対側の端部Bが外力を受けて変位する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の長軸上に配置されて前記Z軸と直交するX軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の短軸上に配置されて前記Z軸と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
前記端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように定義し、
前記端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
前記長尺変形体の外周面は導電性を有しており、前記位置A1〜A4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所にZ軸用端部A電極が各々配置され、2つの前記Z軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出するZ軸用端部Aセンサが形成され、前記位置B1〜B4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所にZ軸用端部B電極が各々配置され、2つの前記Z軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出するZ軸用端部Bセンサが形成され、前記Z軸用端部Aセンサと前記Z軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMzを検出する力覚センサ装置である。
さらに、前記前記Z軸用端部B電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にX軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記X軸用端部B電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Bセンサを形成し、前記X軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記X軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記X軸端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のX軸方向の力Fxを検出する構成にしてもよい。
あるいは、前記Z軸用端部B電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にY軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記Y軸用端部B電極は、Y軸を間に挟んでX軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Bセンサを形成し、前記Y軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記Y軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記Y軸端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のY軸方向の力Fyを検出する構成人してもよい。
また、本発明は、楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、外力を受けて自己の中心軸周りに回転する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、前記Z軸に直交するX軸と、前記Z軸と前記X軸の双方と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
前記長尺変形体の中心軸方向の一方の端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1〜A4を順に結ぶと正方形が描かれるように定義し、
前記長尺変形体の、前記端部Aと反対側の端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
前記長尺変形体の外周面は導電性を有しており、前記位置A1〜A4の4箇所に、Z軸用端部A電極が各々配置され、4つの前記Z軸用端部A電極は、Z軸を間に挟んで対角に位置する2つを一対にして2組のZ軸用端部Aセンサを形成し、前記Z軸用端部Aセンサは、一対にした2つの前記Z軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記位置B1〜B4の4箇所に、Z軸用端部B電極が各々配置され、4つの前記Z軸用端部B電極は、Z軸を間に挟んで対角に位置する2つを一対にして2組のZ軸用端部Bセンサを形成し、前記Z軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記Z軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記Z軸用端部Aセンサと前記Z軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMzを検出する力覚センサ装置である。
さらに、前記Z軸用端部A電極とは別に、前記位置A1〜A4の4箇所にX軸用端部A電極が各々並設され、4つの前記X軸用端部A電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Aセンサを形成し、前記X軸用端部Aセンサは、一対にした2つの前記X軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記Z軸用端部A電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にX軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記X軸用端部B電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Bセンサを形成し、前記X軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記X軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記X軸用端部Aセンサと前記X軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のX軸方向の力Fxを検出する構成にしてもよい。
あるいは、前記Z軸用端部A電極とは別に、前記位置A1〜A4の4箇所にY軸用端部A電極が各々並設され、4つの前記Y軸用端部A電極は、Y軸を間に挟んで前記X軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Aセンサを形成し、前記Y軸用端部Aセンサは、一対にした2つの前記Y軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記Z軸用端部B電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にY軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記Y軸用端部B電極は、Y軸を間に挟んでX軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Bセンサを形成し、前記Y軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記Y軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、前記Y軸用端部Aセンサと前記Y軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のY軸方向の力Fyを検出する構成にしてもよい。
その他、前記各センサが2セットずつ設けられ、対応する前記センサ同士の出力の差が基準値を超えると異常と判断する構成にしてもよい。前記端部Aセンサ及び前記端部Bセンサは、各種の近接センサ又は光センサを用いるとよい。
本発明の力覚センサ装置は、楕円形断面を有した長尺変形体を検出対象物とし、少ない数のセンサを使用して、中心軸周りのモーメント成分を容易かつ高精度に検出することができる。また、センサを少し追加することによって、中心軸と直角方向の力成分も容易かつ高精度に検出することができる。
さらに、各センサを2セットずつ設け、対応する前記センサ同士の出力の差を観測することによって、装置の異常発生時の故障診断等を容易に行うことができる。
本発明の力覚センサ装置の第一の実施形態において、検出対象物である長尺変形体に定義されたXYZ三次元座標系を示す斜視図(a)、端部Aの近傍に定義された位置A1〜A4を示す図(b)、端部Bの近傍に定義された位置B1〜B4を示す図(c)である。 第一の実施形態の力覚センサ装置の構成(type1〜16)を示す図表である。 図2のtype1の構成でモーメントMzを検出する場合の動作を示す図(a)、図2のtype2の構成でモーメントMzを検出する場合の動作を示す図(b)である。 本発明の力覚センサ装置の第二の実施形態の構成(type1〜4)を示す図表である。 図4のtype1の構成で力FxとFyを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 本発明の力覚センサ装置の第三の実施形態の検出対象物において、長尺変形体に定義されたXYZ三次元座標系を示す斜視図(a)、端部Aの近傍に定義された位置A1〜A4を示す図(b)、端部Bの近傍に定義された位置B1〜B4を示す図(c)である。 第三の実施形態の力覚センサ装置の構成を示す図表である。 第三の実施形態の力覚センサ装置でモーメントMzを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 第三の実施形態の力覚センサ装置で力Fxを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 第三の実施形態の力覚センサ装置で力Fyを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 本発明の力覚センサ装置の第四の実施形態の構成(type1〜4)を示す図表である。 図11のtype1の構成でモーメントMzを検出する場合の動作を示す図(a)、図11のtype2の構成でモーメントMzを検出する場合の動作を示す図(b)である。 本発明の力覚センサ装置の第五の実施形態の構成(type1〜4)を示す図表である。 図13のtype1の構成で力FxとFyを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 本発明の力覚センサ装置の第六の実施形態を示す図表である。 第六の実施形態の力覚センサ装置でモーメントMzを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 第六の実施形態の力覚センサ装置で力Fxを検出する動作を示す図(a)、(b)である。 第六の実施形態の力覚センサ装置で力Fyを検出する動作を示す図(a)、(b)である。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明の力覚センサ装置の第一の実施形態について、図1〜図3に基づいて説明する。この実施形態の力覚センサ装置10の検出対象物は、楕円形断面を有した筒状又は棒状の長尺変形体12であり、図1(a)に示すように、長さ方向の一方の端部Aが基板14に固定され、反対側の端部Bが外力を受けて変位することができる。
ここでは、長尺変形体12に対し、中心軸12a上に配置されたZ軸と、楕円形断面の長軸上に配置されてZ軸と直交するX軸と、楕円形断面の短軸上に配置されてZ軸と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義する。
さらに、長尺変形体12に対し、図1(b)、(c)に示すように、端部Aの外周面12bに対向する位置A1〜A4と、端部Bの外周面12bに対向する位置B1〜B4を定義する。位置A1〜A4は、長尺変形体12をZ軸方向に投影した時に、位置A1とA2の配置及び位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になり、位置A1とA4の配置及び位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように定義される。位置B1〜B4は、長尺変形体12をZ軸方向に投影した時に、位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義される。なお、位置B1〜B4は、端部Bが外力を受けて変位した状態でも、端部Bと干渉しない位置である。
力覚センサ装置10は、長尺変形体12に外力が加わって発生するZ軸周りのモーメントMz(長尺変形体12に捻れの歪みを発生させるモーメント)を検出する装置であり、位置A1〜A4の中の少なくとも1箇所に設置された端部Aセンサと、位置B1〜B4の中の少なくとも1箇所に設置された端部Bセンサにより構成される。端部Aセンサ及び端部Bセンサは、設置された位置と外周面12bとの離間距離の変化を検出するセンサであり、個々の特性は互いに同じである。センサの種類は特に限定されないが、例えば、静電容量の変化を利用した静電容量型変位センサ、その他渦電流や磁気、高周波を利用した変位センサを含む各種の近接センサ、あるいは光の反射を利用した光センサ等を使用すれば、長尺変形体12に対して非接触で検出できる。
図2に示すように、端部Aセンサ及び端部Bセンサの位置の組み合わせ方は複数ある。例えばtype1は、下段の図に示すように、位置A1に端部AセンサS(A1)を設置し、位置B1に端部BセンサS(B1)を設置したタイプである。また、type2は、位置A1に端部AセンサS(A1)を設置し、位置B2に端部BセンサS(B2)をそれぞれ設置したタイプである。以下、type1,type2を力覚センサ装置10(1),10(2)と表し、それぞれの動作について説明する。ここでは、端部Aセンサ及び端部Bセンサは、離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下するものとする。
力覚センサ装置10(1)の場合、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Bを時計回りに捻じるようなモーメントMzが加わった時は、図3(a)に示すように、位置A1と外周面12bとの離間距離は変化せず、端部AセンサS(A1)の出力はほぼ初期値に保持されるが、位置B1と外周面12bとの離間距離が長くなるので、端部BセンサS(B1)の出力が初期値よりも低下する。したがって、時計回りを正方向したときのモーメントMzは、次の式(1)で求めることができる。
Mz=−ka・[S(B1)−S(A1)] (1)
式(1)の中のS(A1),S(B1)は、各センサの出力を表しており、kaは、比例定数(ka>0)である。例えば、反時計回りのモーメントMzが加わった時は、Mz<0となる。また、モーメントMzと同時に後述する力FxやFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(1)によって相殺されるので、Mzの算出には影響しない。
一方、力覚センサ装置10(2)の場合、端部Bから長尺変形体12を見て端部Bに時計回りのモーメントMzが加わった時、図3(b)に示すように、位置A1と外周面12bとの離間距離は変化せず、端部AセンサS(A1)の出力はほぼ初期値に保持されるが、位置B2と外周面12bとの離間距離が短くなるので、端部BセンサS(B2)の出力が初期値よりも上昇する。したがって、時計回りを正方向としたときのモーメントMzは、次の式(2)で求めることができる。
Mz=+ka・[S(B2)−S(A1)] (2)
式(2)の中のS(A1),S(B2)は、各センサの出力を表しており、kaは、比例定数(ka>0)である。例えば、反時計回りのモーメントMzが加わった時は、Mz<0となる。また、モーメントMzと同時に後述する力FxやFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(2)によって相殺されるので、Mzの算出には影響しない。
その他、図2のtype3〜16についても、同様の考え方で式を設定することにより、モーメントMzを容易に求めることができる。
以上説明したように、第一の実施形態の力覚センサ装置10は、端部Aが固定された楕円形断面の長尺変形体12を検出対象物とし、2個のセンサにより、モーメントMzを容易かつ高精度に検出することができる。なお、図2に示す力覚センサ装置10の構成は、モーメントMzを検出するために必要な最低数のセンサを設けたものであり、モーメントMzの検出精度をさらに向上させるため、他の位置にセンサを追加してもよい。
<<第二の実施形態>>
次に、本発明の力覚センサ装置の第二の実施形態について、図4、図5に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の力覚センサ装置16は、上記力覚センサ装置10を改良したものであり、図1(a)に示す長尺変形体12に外力が加わって発生するZ軸周りのモーメントMz(長尺変形体12に捻れの歪みを発生させるモーメント)に加え、X軸方向の力FxとY軸方向の力Fy(長尺変形体12に歪みを発生させる力)を検出する。
力覚センサ装置16は、位置A1〜A4の中の少なくとも1箇所に設置された端部Aセンサと、位置B1〜B4にそれぞれ設置された4つの端部Bセンサにより構成される。端部Aセンサ及び端部Bセンサは、上記と同様に、設置された位置と外周面12bとの離間距離の変化を検出するセンサであり、個々の特性は互いに同じである。
図4に示すように、端部Aセンサ及び端部Bセンサの位置の組み合わせ方は複数ある。例えばtype1は、下段の図に示すように、位置A1に端部AセンサS(A1)を設置し、位置B1〜B4にそれぞれ端部BセンサS(B1)〜S(B4)を設置したタイプである。以下、type1を力覚センサ装置16(1)と表し、その動作について説明する。ここでは、端部Aセンサ及び端部Bセンサは、離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下するものとする。
力覚センサ装置16(1)は、端部B側から長尺変形体12を見て、端部Bに時計回りに変位させるモーメントMzが加わった時は、例えば、上記力覚センサ装置10(1)と同様の式(1)でモーメントMzを求めることができる。
端部BをX軸正方向に変位させる力Fxが加わった時は、図5(a)に示すように、位置A1と外周面12bとの離間距離は変化せず、端部AセンサS(A1)の出力はほぼ初期値に保持されるが、位置B1,B2と外周面12bとの離間距離が長くなるので、端部BセンサS(B1),S(B2)の出力が初期値よりも低下し、位置B3,B4と外周面12bとの離間距離が短くなるので、端部BセンサS(B3),S(B4)の出力が初期値よりも上昇する。したがって、力Fxは、次の式(3)で求めることができる。
Fx=kb・{[S(B3)+S(B4)]−[S(B1)+S(B2)]} (3)
式(3)の中のS(B1)〜S(B4)は、各センサの出力を表しており、kbは、比例定数(kb>0)である。例えば、X軸負方向の力Fxが加わった時は、Fx<0となる。また、力Fxと同時にモーメントMzや後述する力Fyが加わっていたとしても、それらの成分は式(3)によって相殺されるので、Fxの算出には影響しない。
端部BをY軸正方向に変位させる力Fyが加わった時は、図5(b)に示すように、位置A1と外周面12bとの離間距離は変化せず、端部AセンサS(A1)の出力はほぼ初期値に保持されるが、位置B1,B4と外周面12bとの離間距離が短くなるので、端部BセンサS(B1),S(B4)の出力が初期値よりも上昇し、位置B2,B3と外周面12bとの離間距離が長くなるので、端部BセンサS(B2),S(B3)の出力が初期値よりも上昇する。したがって、力Fyは、次の式(4)で求めることができる。
Fy=kb・{[S(B1)+S(B4)]−[S(B2)+S(B3)]} (4)
式(4)の中のS(B1)〜S(B4)は、各センサの出力を表しており、kbは、比例定数(kb>0)である。例えば、Y軸負方向の力Fyが加わった時は、Fy<0となる。また、力yと同時にモーメントMzや力Fxが加わっていたとしても、それらの成分は式(4)によって相殺されるので、Fyの算出には影響しない。
その他、図4のtype2〜4についても、同様の考え方で式を設定することにより、モーメントMzと力Fx,Fyを容易に求めることができる。
以上説明したように、第二の実施形態の力覚センサ装置16は、端部Aが固定された楕円形断面の長尺変形体12を検出対象物とし、5個のセンサにより、モーメントMzと力Fx,Fyを容易かつ高精度に検出することができる。なお、図4に示す力覚センサ装置16の構成は、モーメントMzと力Fx,Fyを検出するために必要な最低数のセンサを設けたものであり、モーメントMzと力Fx,Fyの検出精度をさらに向上させるため、他の位置にセンサを追加してもよい。
<<第三の実施形態>>
次に、本発明の力覚センサ装置の第三の実施形態について、図6〜図10に基づいて説明する。この実施形態の力覚センサ装置18の検出対象物は、図6(a)に示すように、楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、外力を受けて自己の中心軸12a周りに回転する長尺変形体12である。長尺変形体12は、例えば特許文献1の減速機の部材であり、端部Aと端部Bが変位可能であるが、中心軸12aの位置はほぼ一定に保持される。
ここでは、長尺変形体12に対し、中心軸12a上に配置されたZ軸と、Z軸に直交するX軸と、Z軸とX軸の双方と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義する。
さらに、長尺変形体12の一方の端部Aの外周面12bに対向する位置A1〜A4と、反対側の端部Bの外周面12bに対向する位置B1〜B4を定義する。位置A1〜A4は、長尺変形体12をZ軸方向に投影した時に、位置A1とA2の配置及び位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になり、位置A1とA4の配置及び位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になり、さらに位置A1〜A4を順に結ぶと正方形が描かれるように定義される。位置B1〜B4は、長尺変形体12をZ軸方向に投影した時に、位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義される。なお、位置B1〜B4は、端部Bが回転しても、端部Bと干渉しない位置である。
力覚センサ装置18は、長尺変形体12が外力を受けて回転することによって発生するZ軸周りのモーメントMz(長尺変形体12に捻れの歪みを発生させるモーメント)と、X軸方向の力FxとY軸方向の力Fy(長尺変形体12に歪みを発生させる力)を検出する装置であり、図7に示すように、位置A1〜A4にそれぞれ設置された4つの端部AセンサS(A1)〜(A4)と、位置B1〜B4にそれぞれ設置された4つの端部BセンサS(B1)〜S(B4)により構成される。各センサS(A1)〜(A4),S(B1)〜S(B4)は、上記と同様に、設置された位置と外周面12bとの離間距離の変化を検出するセンサであり、個々の特性は互いに同じである。
力覚センサ装置18の動作は、長尺変形体12がZ軸周りに回転しているときの特定の瞬間、例えば、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間を考えると分かりやすい。以下、端部Aセンサ及び端部Bセンサは、離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下するものとして説明する。
図8(a)、(b)は、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間に、端部Aに対して端部Bを時計回りに捻じるようなモーメントMzが加わっている状態を示している。この状態で、端部A側は、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、端部AセンサS(A1)〜S(A4)の出力がほぼ等しい値(以下、標準値と称する。)になっているとする。これに対して、端部B側は、位置B1,B3と外周面12bとの離間距離が長いので、端部BセンサS(B1),S(B3)の出力が標準値よりも低下し、位置B2,B4と外周面12bとの離間距離が短いので、端部BセンサS(B2),S(B4)の出力が標準値よりも上昇する。
したがって、時計回りを正方向としたときのモーメントMzは、式(5)で求めることができる。
ΔS1=S(B1)−S(A1)
ΔS2=S(B2)−S(A2)
ΔS3=S(B3)−S(A3)
ΔS4=S(B4)−S(A4)
Mz=kc・[(ΔS2+ΔS4)−(ΔS1+ΔS3)] (5)
式(5)の中のS(A1)〜S(A4),S(B1)〜S(B4)は、各センサの出力を表しており、kcは、比例定数(kc>0)である。例えば、反時計回りのモーメントMzが加わった時は、Mz<0となる。また、モーメントMzと同時に後述する力FxやFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(5)によって相殺されるので、Mzの算出には影響しない。
図9(a)、(b)は、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間に、端部Aに対して端部BをX軸正方向に変位させるような力Fxが加わっている状態を示している。この状態で、端部A側は、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、端部AセンサS(A1)〜S(A4)の出力がほぼ等しい値(標準値)になっているとする。これに対して、端部B側は、位置B1,B2と外周面12bとの離間距離が長いので、端部BセンサS(B1),S(B2)の出力が標準値よりも低下し、位置B3,B4と外周面12bとの離間距離が短いので、端部BセンサS(B3),S(B4)の出力が標準値よりも上昇する。
したがって、X軸正方向の力Fxは、式(6)で求めることができる。
ΔS1=S(B1)−S(A1)
ΔS2=S(B2)−S(A2)
ΔS3=S(B3)−S(A3)
ΔS4=S(B4)−S(A4)
Fx=kd・[(ΔS3+ΔS4)−(ΔS1+ΔS2)] (6)
式(6)の中のS(A1)〜S(A4),S(B1)〜S(B4)は、各センサの出力を表しており、kdは、比例定数(kd>0)である。例えば、X軸負方向の力Fxが加わった時は、Fx<0となる。また、力Fxと同時にモーメントMzや後述するFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(6)によって相殺されるので、Fxの算出には影響しない。
図10(a)、(b)は、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間に、端部Aに対して端部BをY軸正方向に変位させるような力Fyが加わっている状態を示している。この状態で、端部A側は、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、端部AセンサS(A1)〜S(A4)の出力がほぼ等しい値(標準値)になっているとする。これに対して、端部B側は、位置B1,B4と外周面12bとの離間距離が短いので、端部BセンサS(B1),S(B4)の出力が標準値よりも上昇し、位置B2,B3と外周面12bとの離間距離が長いので、端部BセンサS(B2),S(B3)の出力が標準値よりも低下する。
したがって、Y軸正方向の力Fyは、式(7)で求めることができる。
ΔS1=S(B1)−S(A1)
ΔS2=S(B2)−S(A2)
ΔS3=S(B3)−S(A3)
ΔS4=S(B4)−S(A4)
Fy=kd・[(ΔS1+ΔS4)−(ΔS3+ΔS3)] (7)
式(7)の中のS(A1)〜S(A4),S(B1)〜S(B4)は、各センサの出力を表しており、kdは、比例定数(kd>0)である。例えば、Y軸負方向の力Fyが加わった時は、Fy<0となる。また、力Fyと同時にモーメントMzや力Fxが加わっていたとしても、それらの成分は式(7)によって相殺されるので、Fyの算出には影響しない。
式(5)〜(7)は、図8〜図10に示す特定の瞬間だけでなく、長尺変形体12がZ軸周りに回転しているすべての瞬間において成立する。したがって、長尺変形体12が連続回転している状態で、モーメントMzと力Fx,Fyを容易に求めることができる。
以上説明したように、第三の実施形態の力覚センサ装置18は、中心軸周りに回転する楕円形断面の長尺変形体12を検出対象物とし、8個のセンサにより、モーメントMzと力Fx,Fyを容易かつ高精度に検出することができる。なお、図7に示す力覚センサ装置18の構成は、モーメントMzと力Fx,Fyを検出するために必要な最低数のセンサを設けたものであり、モーメントMzと力Fx,Fyの検出精度をさらに向上させるため、他の位置にセンサを追加してもよい。
<<第四の実施形態>>
本発明の力覚センサ装置の第四の実施形態について、図11、図12に基づいて説明する。この実施形態の力覚センサ装置20の検出対象物は、楕円形断面を有した筒状又は棒状の長尺変形体12であり、図1(a)に示すように、長さ方向の一方の端部Aが基板14に固定され、反対側の端部Bが外力を受けて変位することができる。また、この長尺変形体12の場合、外周面12bが導電性を有している。
ここでは、図1(a)に示すようにXYZ三次元直交座標系を定義し、図1(b)、(c)に示すように位置A1〜A4、位置B1〜B4を定義する。そして力覚センサ装置20は、長尺変形体12に外力が加わって発生するZ軸周りのモーメントMz(長尺変形体12に捻れの歪みを発生させるモーメント)を検出する。
力覚センサ装置20は、位置A1〜A4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所に配置された2つのZ軸用端部A電極で構成されたZ軸用端部Aセンサを備えている。Z軸用端部Aセンサは、2つのZ軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、設置された位置との外周面12bとの離間距離の変化を検出する。ここでは長尺変形体12の外周面12bが導電性を有しているので、上記の「2つのZ軸用端部A電極の間の静電容量」は、「一方のZ軸用端部A電極と外周面12bとの間の静電容量」と「他方のZ軸用端部A電極と外周面12bとの間の静電容量」とを直列に合成した静電容量と言い換えることができる。
さらに、位置B1〜B4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所に配置された2つのZ軸用端部B電極で構成されたZ軸用端部Bセンサを備えている。Z軸用端部Bセンサは、2つのZ軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、設置された位置との外周面12bとの離間距離の変化を検出する。上記のように、長尺変形体12の外周面12bが導電性を有しているので、「2つのZ軸用端部B電極の間の静電容量」は、「一方のZ軸用端部B電極と外周面12bとの間の静電容量」と「他方のZ軸用端部B電極と外周面12bとの間の静電容量」とを直列に合成した静電容量と言い換えることができる。
図11に示すように、Z軸用端部A電極及びZ軸用端部B電極の位置の組み合わせ方は複数ある。例えばtype1は、下段の図に示すように、位置A1,A3にZ軸用端部A電極Dz(A1),Dz(A3)を各々設置することによって1つのZ軸用AセンサSz(A13)を形成し、位置B1,B3にZ軸用端部B電極Dz(B1),Dz(B3)を各々設置することによって1つのZ軸用端部BセンサSz(B13)を形成したタイプである。またtype2は、位置A1,A3にZ軸用端部A電極Dz(A1),Dz(A3)を各々設置することによって1つのZ軸用AセンサSz(A13)を形成し、位置B2,B4にZ軸用端部B電極Dz(B2),Dz(B4)を各々設置することによって1つのZ軸用端部BセンサSz(B13)を形成したタイプである。各センサの特性は互いに同じである。以下、type1とtype2を力覚センサ装置20(1),20(2)と表し、それぞれの動作について説明する。ここでは、Z軸用端部Aセンサ及び端部Bセンサは、離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下するものとする。
力覚センサ装置20(1)の場合、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Bを時計回りに捻じるようなモーメントMzが加わった時は、図12(a)に示すように、位置A1,A3と外周面12bとの離間距離は変化せず、Z軸用端部AセンサSz(A13)の出力はほぼ初期値に保持されるが、位置B1,B3と外周面12bとの離間距離が長くなるので、Z軸用端部BセンサSz(B13)の出力が初期値よりも低下する。したがって、時計回りを正方向したときのモーメントMzは、次の式(8)で求めることができる。
Mz=−ke・[Sz(B13)−Sz(A13)] (8)
式(8)の中のSz(A13),Sz(B13)は、各センサの出力を表しており、keは、比例定数(ke>0)である。例えば、反時計回りのモーメントMzが加わった時は、Mz<0となる。また、モーメントMzと同時に後述する力FxやFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(8)によって相殺されるので、Mzの算出には影響しない。
一方、力覚センサ装置20(2)の場合、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Bを時計回りに捻じるようなモーメントMzが加わった時は、図12(b)に示すように、位置A1,A3と外周面12bとの離間距離は変化せず、Z軸用端部AセンサSz(A13)の出力はほぼ初期値に保持されるが、位置B2,B4と外周面12bとの離間距離が短くなるので、Z軸用端部BセンサSz(B24)の出力が初期値よりも上昇する。したがって、時計回りを正方向したときのモーメントMzは、次の式(9)で求めることができる。
Mz=+ke・[Sz(B24)−Sz(A13)] (9)
式(9)の中のSz(A13),Sz(B24)は、各センサの出力を表しており、keは、比例定数(ke>0)である。例えば、反時計回りのモーメントMzが加わった時は、Mz<0となる。また、モーメントMzと同時に後述する力FxやFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(9)によって相殺されるので、Mzの算出には影響しない。
その他、図11のtype3,4についても、同様の考え方で式を設定することにより、モーメントMzを容易に求めることができる。
以上説明したように、第四の実施形態の力覚センサ装置20は、端部Aが固定された楕円形断面の長尺変形体12を検出対象物とし、4個の電極で構成した静電容量型の非接触式センサにより、モーメントMzを容易かつ高精度に検出することができる。なお、図11に示す力覚センサ装置20の構成は、モーメントMzを検出するために必要な最低数の電極及びセンサを設けたものであり、モーメントMzの検出精度をさらに向上させるため、他の位置に電極及びセンサを追加してもよい。
<<第五の実施形態>>
次に、本発明の力覚センサ装置の第五の実施形態について、図13、図14に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の力覚センサ装置22は、上記力覚センサ装置20を改良したものであり、図1(a)に示す長尺変形体12に外力が加わって発生するZ軸周りのモーメントMz(長尺変形体12に捻れの歪みを発生させるモーメント)に加え、X軸方向の力FxとY軸方向の力Fy(長尺変形体12に歪みを発生させる力)を検出する。
力覚センサ装置22は、位置A1〜A4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所に配置されたZ軸用端部A電極で構成されたZ軸用端部Aセンサと、位置B1〜B4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所に配置されたZ軸用端部B電極で構成されたZ軸用端部Bセンサとを備えている。このZ軸用端部Aセンサ及びZ軸用端部Bセンサの構成は、上記力覚センサ装置20と同様である。
力覚センサ装置22の場合、Z軸用端部B電極とは別に、位置B1〜B4の4箇所にX軸用端部B電極が各々並設され、4つのX軸用端部B電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Bセンサを形成している。各X軸用端部Bセンサは、一対にした2つのX軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と外周面12bとの離間距離の変化を検出する。
さらに、Z軸用端部B電極及びX軸用端部B電極とは別に、位置B1〜B4の4箇所にY軸用端部B電極が各々並設され、4つのY軸用端部B電極は、Y軸を間に挟んでX軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Bセンサを形成している。各Y軸用端部Bセンサは、一対にした2つのY軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と外周面12bとの離間距離の変化を検出する。
図13に示すように、Z軸用端部A電極、Z軸用端部B電極、X軸用端部A電極、X軸用端部B電極、Y軸用端部A電極及びY軸用端部B電極の位置の組み合わせ方は複数ある。例えばtype1は、下段の図に示すように、位置A1,A3にZ軸用端部A電極Dz(A1),Dz(A3)を各々設置することによってZ軸用AセンサSz(A13)を形成し、位置B1,B3にZ軸用端部B電極Dz(B1),Dz(B3)を各々設置することによってZ軸用端部BセンサSz(B13)を形成している。また、位置B1,B2にX軸用端部B電極Dx(B1),Dx(B2)を各々設置することによってX軸用BセンサSx(B12)を形成し、位置B3,B4にX軸用端部B電極Dz(B3),Dz(B4)を各々設置することによってX軸用端部BセンサSx(B34)を形成している。さらに、位置B1,B4にY軸用端部B電極Dy(B1),Dy(B4)を各々設置することによってY軸用BセンサSy(B12)を形成し、位置B2,B3にY軸用端部B電極Dy(B2),Dy(B3)を各々設置することによってY軸用端部BセンサSy(B23)を形成している。以下、type1を力覚センサ装置22(1)と表し、その動作について説明する。ここでは、各軸用端部Aセンサ及び端部Bセンサは、離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下するものとする。
力覚センサ装置22(1)は、端部B側から長尺変形体12を見て、端部Bを時計回りに捻じるようなモーメントMzが加わった時は、例えば上記の力覚センサ装置20(1)の式(8)でモーメントMzを求めることができる。
端部BをX軸正方向に変位させる力Fxが加わった時は、図14(a)に示すように、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、X軸用端部AセンサSx(A12),Sx(A34)がほぼ初期値に保持されるが、位置B1,B2と外周面12bとの離間距離が長くなるので、X軸用端部BセンサSx(B12)の出力が初期値よりも低下し、位置B3,B4と外周面12bとの離間距離が短くなるので、X軸用端部BセンサSz(B34)の出力が初期値よりも上昇する。したがって、力Fxは、次の式(10)で求めることができる。
Fx=kf・[Sx(B34)−Sx(B12)] (10)
式(10)の中のSx(B12),Sx(B34)は、各センサの出力を表しており、kfは、比例定数(kf>0)である。例えば、X軸負方向の力Fxが加わった時は、Fx<0となる。また、力Fxと同時にモーメントMzや後述するFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(10)によって相殺されるので、Fxの算出には影響しない。
端部BをY軸正方向に変位させる力Fyが加わった時は、図14(b)に示すように、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いにほぼ等しく、Y軸用端部AセンサSx(A14),Sx(A23)が初期値に保持されるが、位置B1,B4と外周面12bとの離間距離が短くなるので、Y軸用端部BセンサSy(B14)の出力が初期値よりも上昇し、位置B2,B3と外周面12bとの離間距離が長くなるので、Y軸用端部BセンサSy(B23)の出力が初期値よりも低下する。したがって、力Fyは、次の式(11)で求めることができる。
Fy=kf・[Sy(B14)−Sy(B23)] (11)
式(11)の中のSy(B14),Sy(B23)は、各センサの出力を表しており、kfは、比例定数(kf>0)である。例えば、Y軸負方向の力Fyが加わった時は、Fy<0となる。また、力Fyと同時にモーメントMzや力Fxが加わっていたとしても、それらの成分は式(11)によって相殺されるので、Fyの算出には影響しない。
その他、図13のtype2〜4についても、同様の考え方で式を設定することにより、モーメントMzと力Fx,Fyを容易に求めることができる。
以上説明したように、第五の実施形態の力覚センサ装置22は、端部Aが固定された楕円形断面の長尺変形体12を検出対象物とし、12個の電極で構成した静電容量型の非接触式センサにより、モーメントMzと力Fx,Fyを容易かつ高精度に検出することができる。なお、図13に示す力覚センサ装置22の構成は、モーメントMzと力Fx,Fyを検出するために必要な最低数の電極及びセンサを設けたものであり、モーメントMzと力Fx,Fyの検出精度をさらに向上させるため、他の位置に電極及びセンサを追加してもよい。
<<第六の実施形態>>
次に、本発明の力覚センサ装置の第六の実施形態について、図15〜図18に基づいて説明する。この実施形態の力覚センサ装置24の検出対象物は、図6(a)に示すように、楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、外力を受けて自己の中心軸12a周りに回転する長尺変形体12である。長尺変形体12は、例えば特許文献1の減速機のような部材であり、端部Aと端部Bが変位可能であるが、中心軸12aの位置はほぼ一定に保持される。また、この長尺変形体12の場合、外周面12bが導電性を有している。
ここでは、図6(a)に示すようにXYZ三次元直交座標系を定義し、図6(b)、(c)に示すように位置A1〜A4、位置B1〜B4を定義する。そして力覚センサ装置24は、長尺変形体12が外力を受けて回転することによって発生するZ軸周りのモーメントMz(長尺変形体12に捻れの歪みを発生させるモーメント)と、X軸方向の力FxとY軸方向の力Fy(長尺変形体12に歪みを発生させる力)を検出する。
力覚センサ装置24は、図15に示すように、位置A1〜A4にZ軸用端部A電極Dz(A1)〜Dz(A4)がそれぞれ設置され、Z軸を間に挟んで対向するDz(A1)とDz(A3)を一対にしてZ軸用端部AセンサSz(A13)を形成し、Dz(A2)とDz(A4)を一対にしてZ軸用端部AセンサSz(A24)を形成している。Z軸用端部AセンサSz(A13),Sz(A24)は、一対にした2つのZ軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と外周面12bとの離間距離の変化をそれぞれ検出する。
また、Z軸用端部A電極Dz(A1)〜Dz(A4)とは別に、位置A1〜A4にX軸用端部A電極Dx(A1)〜Dx(A4)が並設され、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置されたDx(A1)とDx(A2)を一対にしてX軸用端部AセンサSx(A12)を形成し、Dx(A3)とDx(A4)を一対にしてX軸用端部AセンサSx(A34)を形成している。X軸用端部AセンサSx(A12),Sx(A34)は、一対にした2つのX軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と外周面12bとの離間距離の変化をそれぞれ検出する。
さらに、Z軸用端部A電極Dz(A1)〜Dz(A4)とは別に、位置A1〜A4の4箇所にY軸用端部A電極Dy(A1)〜Dy(A4)が並設され、Y軸を間に挟んでX軸と平行に配置されたDy(A1)とDy(A4)を一対にしてY軸用端部AセンサSy(A14)を形成し、Dy(A2)とDy(A3)を一対にしてY軸用端部AセンサSy(A23)を形成している。Y軸用端部AセンサSy(A14),Sy(A23)は、一対にした2つのY軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と外周面12bとの離間距離の変化をそれぞれ検出する。
力覚センサ装置24は、端部Bの側にも端部A側と同様の構成が設けられている。すなわち、位置B1〜B4に、Z軸用端部B電極Dz(B1)〜Dz(B4)、X軸用端部B電極Dx(B1)〜Dx(B4)、及びY軸用端部B電極Dy(B1)〜Dz(B4)が設けられ、2つの電極を一対にして、Z軸用端部BセンサSz(B13),Sz(B24)、X軸用端部BセンサSx(B12),Sx(B34)、及びY軸用端部BセンサSy(B14),Sy(B23)が形成されている。各センサの特性は互いに同じである。
力覚センサ装置24の動作は、長尺変形体12がZ軸周りに回転しているときの特定の瞬間、例えば、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間を考えると分かりやすい。以下、各軸用端部Aセンサ及び端部Bセンサは、離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下するものとして説明する。
図16(a)、(b)は、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間に、端部Aに対して端部Bを時計回りに捻じるようなモーメントMzが加わっている状態を示している。この状態で、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、Z軸用端部AセンサSz(A13),Sz(A24)の出力がほぼ等しい値(以下、標準値と称する。)になっているとする。これに対して、位置B1,B3と外周面12bとの離間距離が長いので、Z軸用端部BセンサSz(B13)の出力が標準値よりも低下し、位置B2,B4と外周面12bとの離間距離が短いので、Z軸用端部BセンサSz(B24)の出力が標準値よりも上昇する。
したがって、時計回りを正方向としたときのモーメントMzは、式(12)で求めることができる。
ΔSz13=Sz(B13)−Sz(A13)
ΔSz24=Sz(B24)−Sz(B24)
Mz=kg・(ΔSz24−ΔSz13) (12)
式(12)の中のSz(AB13),Sz(A24),Sz(B13),Sz(B24)は、各センサの出力を表しており、kgは、比例定数(kg>0)である。例えば、反時計回りのモーメントMzが加わった時は、Mz<0となる。また、モーメントMzと同時に後述する力FxやFyが加わっていたとしても、それらの成分は式(12)によって相殺されるので、Mzの算出には影響しない。
図17(a)、(b)は、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間に、端部Aに対して端部BをX軸正方向に変位させるような力Fxが加わっている状態を示している。この状態で、端部A側は、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、X軸用端部AセンサSx(A12),Sx(A34)の出力がほぼ標準値になっているとする。これに対して、端部B側は、位置B1,B2と外周面12bとの離間距離が長いので、X軸用端部BセンサSz(B12)の出力が標準値よりも低下し、位置B3,B4と外周面12bとの離間距離が短いので、X軸用端部BセンサSz(B34)の出力が標準値よりも上昇する。
したがって、X軸正方向の力Fxは、式(13)で求めることができる。
ΔSx12=Sx(B12)−Sx(A12)
ΔSx34=Sx(B34)−Sx(A34)
Fx=kh・(ΔSx34−ΔSx12) (13)
式(13)の中のSx(A12),Sx(A34),Sx(B12),Sx(B34)は、各センサの出力を表しており、khは、比例定数(kh>0)である。例えば、X軸負方向の力Fxが加わった時は、Fx<0となる。また、力Fxと同時にモーメントMzや後述する力Fyが加わっていたとしても、それらの成分は式(13)によって相殺されるので、Fxの算出には影響しない。
図18(a)、(b)は、長尺変形体12を端部B側から見て、端部Aの楕円形断面の長軸がX軸と重なった瞬間に、端部Aに対して端部BをY軸正方向に変位させるような力Fyが加わっている状態を示している。この状態で、端部A側は、位置A1〜A4と外周面12bとの離間距離は互いに等しく、端部AセンサS(A1)〜S(A4)の出力がほぼ標準値になっているとする。これに対して、端部B側は、位置B1,B4と外周面12bとの離間距離が短いので、Y軸用端部BセンサSy(B14)の出力が標準値よりも上昇し、位置B2,B3と外周面12bとの離間距離が長いので、Y軸用端部BセンサSy(B23)の出力が標準値よりも低下する。
したがって、Y軸正方向の力Fyは、式(14)で求めることができる。
ΔSy14=Sy(B14)−Sy(A14)
ΔSy23=Sy(B23)−Sy(A23)
Fy=kh・(ΔSy14−ΔSy23) (14)
式(14)の中のSy(A14),Sy(A23),Sy(B14),Sy(B23)は、各センサの出力を表しており、khは、比例定数(kh>0)である。例えば、Y軸負方向の力Fyが加わった時は、Fy<0となる。また、力Fyと同時にモーメントMzや力Fxが加わっていたとしても、それらの成分は式(14)によって相殺されるので、Fyの算出には影響しない。
式(12)〜(14)は、図16〜図18に示す特定の瞬間だけでなく、長尺変形体12がZ軸周りに回転しているすべての瞬間において成立する。したがって、長尺変形体12が連続回転している状態でモーメントMzと力Fx,Fyを容易に求めることができる。
以上説明したように、第六の実施形態の力覚センサ装置24は、中心軸周りに回転する楕円形断面の長尺変形体12を検出対象物とし、24個の電極で構成した静電容量型の非接触センサにより、モーメントMzと力Fx,Fyを容易かつ高精度に検出することができる。なお、図15に示す力覚センサ装置24の構成は、モーメントMzと力Fx,Fyを検出するために必要な最低数のセンサを設けたものであり、モーメントMzと力Fx,Fyの検出精度をさらに向上させるため、他の位置にセンサを追加してもよい。
なお、本発明の力覚センサ装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、各センサの特性について、「離間距離が短くなると出力が上昇し、離間距離が長くなると出力が低下する。」と説明したが、「離間距離が短くなると出力が低下し、離間距離が長くなると出力が上昇する。」という逆特性のセンサを使用してもよく、上記の式の中のプラスとマイナスを反対にすることによって、同様の検出を行うことができる。また、上記実施形態で定義したZ軸、Y軸及びZ軸は、正方向と負方向を逆に定義してもよく、同様の検出を行うことができる。
検出対象物である長尺変形体は、計測中に断面が楕円形状になる構造体であれば好ましいが、厳密に楕円でなくてもよく計測可能な真円以外の断面形状ででもよく、非計測時の断面形状は問わない。また、静電容量型の非接触センサを使用した力覚センサ装置(力覚センサ装置20,22,24)において、長尺変形体の外周面が導電性を有していることが条件になる場合、長尺変形体は、金属等の導電材料で形成されたものでもよいし、非導電性の本体の外周面に導電層が形成されたものでもよい。
その他、上記の力覚センサ装置10(1)において、端部AセンサS(A1)を2セット、端部Bセンサ(B1)を2セット設けてもよい。対応するセンサ同士の出力の差が基準値を超えると異常と判断する構成にすることによって、装置の故障やその他の異常発生時の診断を迅速且つ容易に行うことができる。その他の実施形態においても同様である。
10(10(1)〜10(16)),16(16(1)〜16(4)),18,20(20(1)〜20(4)),22(22(1)〜22(4)),24 力覚センサ装置
12 楕円形断面を有した長尺変形体
12a 中心軸
12b 外周面
14 基板
A 長尺変形体の一方の端部
B 長尺変形体の他方の端部
A1〜A4,B1〜B4 位置
Dx(A1)〜Dx(A4) X軸用端部A電極
Dx(B1)〜Dx(B4) X軸用端部B電極
Dy(A1)〜Dy(A4) Y軸用端部A電極
Dx(B1)〜Dx(B4) Y軸用端部B電極
Dz(A1)〜Dz(A4) Z軸用端部A電極
Dz(B1)〜Dz(B4) Z軸用端部B電極
Sx(A12),Sx(A34) X軸用端部Aセンサ
Sx(B12),Sx(B34) X軸用端部Bセンサ
Sy(A14),Sy(A23) Y軸用端部Aセンサ
Sy(B14),Sy(B23) Y軸用端部Bセンサ
Sz(A13),Sy(A24) Z軸用端部Aセンサ
Sz(B13),Sy(B24) Z軸用端部Bセンサ
S(A1)〜S(A4) 端部Aセンサ
S(B1)〜S(B4) 端部Bセンサ
Fx X軸方向の力
Fy Y軸方向の力
Mz Z軸周りのモーメント

Claims (10)

  1. 楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、長さ方向の一方の端部Aが固定され反対側の端部Bが外力を受けて変位する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
    前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の長軸上に配置されてZ軸と直交するX軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の短軸上に配置されてZ軸と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
    前記端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように定義し、
    前記端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
    前記位置A1〜A4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Aセンサが設置され、
    前記位置B1〜B4の中の少なくとも1箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Bセンサが設置され、
    前記端部Aセンサと前記端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMz、X軸方向の力Fx、及びY軸方向の力Fyの中の少なくとも一つを検出することを特徴とする力覚センサ装置。
  2. 楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、外力を受けて自己の中心軸周りに回転する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
    前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、Z軸に直交するX軸と、Z軸とX軸の双方と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
    前記長尺変形体の中心軸方向の一方の端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1〜A4を順に結ぶと正方形が描かれるように定義し、
    前記長尺変形体の、前記端部Aと反対側の端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
    前記位置A1〜A4の4箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Aセンサが各々設置され、
    前記位置B1〜B4の4箇所に、当該位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出する端部Bセンサが各々設置され、
    前記端部Aセンサと前記端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMz、X軸方向の力Fx及びY軸方向の力Fyの力の中の少なくとも一つを検出することを特徴とする力覚センサ装置。
  3. 楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、長さ方向の一方の端部Aが固定され反対側の端部Bが外力を受けて変位する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
    前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の長軸上に配置されて前記Z軸と直交するX軸と、前記長尺変形体の楕円形断面の短軸上に配置されて前記Z軸と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
    前記端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように定義し、
    前記端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
    前記長尺変形体の外周面は導電性を有しており、
    前記位置A1〜A4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所にZ軸用端部A電極が各々配置され、2つの前記Z軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出するZ軸用端部Aセンサが形成され、
    前記位置B1〜B4の中の、Z軸を間に挟んで対向する2箇所にZ軸用端部B電極が各々配置され、2つの前記Z軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出するZ軸用端部Bセンサが形成され、
    前記Z軸用端部Aセンサと前記Z軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMzを検出することを特徴とする力覚センサ装置。
  4. 前記前記Z軸用端部B電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にX軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記X軸用端部B電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Bセンサを形成し、
    前記X軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記X軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記X軸端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のX軸方向の力Fxを検出する請求項3記載の力覚センサ装置。
  5. 前記Z軸用端部B電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にY軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記Y軸用端部B電極は、Y軸を間に挟んでX軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Bセンサを形成し、
    前記Y軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記Y軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記Y軸端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のY軸方向の力Fyを検出する請求項3又は4記載の力覚センサ装置。
  6. 楕円形断面を有した筒状又は棒状の構造体であって、外力を受けて自己の中心軸周りに回転する長尺変形体を検出対象物とする力覚センサ装置であって、
    前記長尺変形体の中心軸上に配置されたZ軸と、前記Z軸に直交するX軸と、前記Z軸と前記X軸の双方と直交するY軸とを有したXYZ三次元直交座標系を定義し、
    前記長尺変形体の中心軸方向の一方の端部Aの外周面に対向する位置A1〜A4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置A1とA2の配置及び前記位置A3とA4の配置がそれぞれX軸を間に挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1とA4の配置及び前記位置A2とA3の配置がそれぞれY軸を挟んで互いに線対称になるように、且つ前記位置A1〜A4を順に結ぶと正方形が描かれるように定義し、
    前記長尺変形体の、前記端部Aと反対側の端部Bの外周面に対向する位置B1〜B4を、前記長尺変形体をZ軸方向に投影した時に、前記位置B1,B2,B3,B4の配置がそれぞれ前記位置A1,A2,A3,A4と重なるように定義し、
    前記長尺変形体の外周面は導電性を有しており、
    前記位置A1〜A4の4箇所に、Z軸用端部A電極が各々配置され、4つの前記Z軸用端部A電極は、Z軸を間に挟んで対角に位置する2つを一対にして2組のZ軸用端部Aセンサを形成し、
    前記Z軸用端部Aセンサは、一対にした2つの前記Z軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記位置B1〜B4の4箇所に、Z軸用端部B電極が各々配置され、4つの前記Z軸用端部B電極は、Z軸を間に挟んで対角に位置する2つを一対にして2組のZ軸用端部Bセンサを形成し、
    前記Z軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記Z軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記Z軸用端部Aセンサと前記Z軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のZ軸周りのモーメントMzを検出することを特徴とする力覚センサ装置。
  7. 前記Z軸用端部A電極とは別に、前記位置A1〜A4の4箇所にX軸用端部A電極が各々並設され、4つの前記X軸用端部A電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Aセンサを形成し、
    前記X軸用端部Aセンサは、一対にした2つの前記X軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記Z軸用端部A電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にX軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記X軸用端部B電極は、X軸を間に挟んでY軸と平行に配置された2つを一対にして2組のX軸用端部Bセンサを形成し、
    前記X軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記X軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記X軸用端部Aセンサと前記X軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のX軸方向の力Fxを検出する請求項6記載の力覚センサ装置。
  8. 前記Z軸用端部A電極とは別に、前記位置A1〜A4の4箇所にY軸用端部A電極が各々並設され、4つの前記Y軸用端部A電極は、Y軸を間に挟んで前記X軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Aセンサを形成し、
    前記Y軸用端部Aセンサは、一対にした2つの前記Y軸用端部A電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記Z軸用端部B電極とは別に、前記位置B1〜B4の4箇所にY軸用端部B電極が各々並設され、4つの前記Y軸用端部B電極は、Y軸を間に挟んでX軸と平行に配置された2つを一対にして2組のY軸用端部Bセンサを形成し、
    前記Y軸用端部Bセンサは、一対にした2つの前記Y軸用端部B電極の間の静電容量の変化に基づいて、当該各位置と前記長尺変形体の外周面との離間距離の変化を検出し、
    前記Y軸用端部Aセンサと前記Y軸用端部Bセンサの出力に基づいて、前記長尺変形体に加わった外力のY軸方向の力Fyを検出する請求項6又は7記載の力覚センサ装置。
  9. 前記各センサが2セットずつ設けられ、対応する前記センサ同士の出力の差が基準値を超えると異常と判断する請求項1乃至8のいずれか記載の力覚センサ装置。
  10. 前記端部Aセンサ及び前記端部Bセンサは、近接センサ又は光センサである請求項1乃至9のいずれか記載の力覚センサ装置。
JP2018019280A 2018-02-06 2018-02-06 力覚センサ装置 Active JP6339304B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019280A JP6339304B1 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 力覚センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019280A JP6339304B1 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 力覚センサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6339304B1 true JP6339304B1 (ja) 2018-06-06
JP2019138650A JP2019138650A (ja) 2019-08-22

Family

ID=62487563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019280A Active JP6339304B1 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 力覚センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6339304B1 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56139891A (en) * 1980-03-07 1981-10-31 Fiat Ricerche Transducer having six degree of freedom for converting force applied to movable arm of robot and moment into electrical signal
US4972725A (en) * 1988-07-26 1990-11-27 Thomson-Csf Torsion angle capacitive sensor and torque measuring
JP4948630B2 (ja) * 2010-08-05 2012-06-06 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6092326B2 (ja) * 2015-07-29 2017-03-08 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6100448B1 (ja) * 2016-07-20 2017-03-22 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6150366B1 (ja) * 2016-05-31 2017-06-21 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6241978B2 (ja) * 2017-05-17 2017-12-06 株式会社トライフォース・マネジメント 力覚センサ
JP6270186B2 (ja) * 2015-01-26 2018-01-31 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
WO2018020834A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 住友理工株式会社 弾性連結装置
JP6320885B2 (ja) * 2014-09-18 2018-05-09 株式会社ロボテック 捩りモーメント検出素子の製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56139891A (en) * 1980-03-07 1981-10-31 Fiat Ricerche Transducer having six degree of freedom for converting force applied to movable arm of robot and moment into electrical signal
US4972725A (en) * 1988-07-26 1990-11-27 Thomson-Csf Torsion angle capacitive sensor and torque measuring
JP4948630B2 (ja) * 2010-08-05 2012-06-06 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6320885B2 (ja) * 2014-09-18 2018-05-09 株式会社ロボテック 捩りモーメント検出素子の製造方法
JP6270186B2 (ja) * 2015-01-26 2018-01-31 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6092326B2 (ja) * 2015-07-29 2017-03-08 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6150366B1 (ja) * 2016-05-31 2017-06-21 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
JP6100448B1 (ja) * 2016-07-20 2017-03-22 株式会社トライフォース・マネジメント トルクセンサ
WO2018020834A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 住友理工株式会社 弾性連結装置
JP6241978B2 (ja) * 2017-05-17 2017-12-06 株式会社トライフォース・マネジメント 力覚センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019138650A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6092326B2 (ja) トルクセンサ
EP3564638B1 (en) Torque sensor
US11085836B2 (en) Force sensor that detects at least one of a force in each axial direction and a moment around each axis in an XYZ three-dimensional coordinate system
US10557766B2 (en) Torque sensor for detecting occurrence of metal fatigue in an elastic body
US9453773B2 (en) Capacitive type 6-axial force/torque sensor
US8966996B2 (en) Force sensor
JP6270186B2 (ja) トルクセンサ
JP6600824B2 (ja) 力覚センサ
JP2019095407A (ja) 変位検出方式の力検出構造及び力センサ
JP2021183986A (ja) 多軸触覚センサ
JP7449557B2 (ja) 力覚センサ
JP6644307B2 (ja) 力覚センサ
JP6339304B1 (ja) 力覚センサ装置
WO2019059284A1 (ja) トルク検出装置
US10775250B2 (en) Torque sensor
JP7105518B2 (ja) 力覚センサ
US20200256750A1 (en) Force sensor
CN106932123B (zh) 一种手腕传感器
JP7367448B2 (ja) センサ付き構造部材
JP2016057266A (ja) 荷重検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180219

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180220

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6339304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250