JP6339109B2 - 解放可能なカバーを含むステープルカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、外科用器具に関するものであり、様々な実施形態において、組織の切断及びステープル留めを行うように設計された、外科用切断及びステープル留め器具並びにステープルカートリッジに関する。
本発明の特徴及び利点、並びにそれらを実現する方法は、以下の本発明の実施形態の説明文を添付の図面と併せて参照することでより明らかとなり、発明自体のより深い理解が得られるであろう。
リンクトリガによる自動後退と、ラチェット手動後退機構とを含むハンドル部分を含む、外科用ステープル留め及び切断器具の左正面斜視図である。 図1の外科用ステープル留め及び切断器具の、長尺状シャフトの一部を切り取りハンドルハウジングの右半分シェルを除去して、自動の発射終了移動後退機構と手動の発射後退機構とを露出させた、右後部斜視図である。 図1の外科用ステープル留め及び切断器具のハンドル部分及び長尺状シャフトの右後部斜視分解図である。 図1の一部分解した外科用ステープル留め及び切断器具の右側面立面図である。 閉鎖機構を閉じてクランプした状態であり、側面つめ発射機構が第1ストロークを完了しており、手動後退機構が除去されて、発射機構の自動後退をトリガする連結ラックの遠位側リンクが露出している、図1の一部分解した外科用ステープル留め及び切断器具の右後部斜視図である。 エンドエフェクタが開き、後退防止機構が係合した開始状態にある、図4の一部分解した外科用ステープル留め及び切断器具の左側面立面図である。 遠位側リンクが作動しており、後退防止リリースレバーを前方に固定して、連結ラックが後退可能となった直後の、図1の分解した外科用ステープル留め及び切断器具の左詳細側面立面図である。 図1の外科用ステープル留め及び切断器具の手動後退機構の、アイドラー及び後方ギアと手動後退レバー並びにラチェットつめの右分解斜視図である。 図8の手動後退レバーの作動前に、張力/圧縮ばねの組み合わせから切り離されている完全に発射済みの連結ラックに、後退防止機構が係合されている、図1の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解した左側面立面図である。 ファントムで示された後退防止リリースレバー、後方ギア、及び手動発射リリースレバーの隠れた部分を含む、図9の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解した左側面立面図である。 手動発射リリースレバーが連結ラックを手動後退させた後の、図10の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解した左側面立面図である。 手動発射リリースレバーが後退防止機構を係合解除したことを示すのを省略した連結ラックを含む、図11の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解した左側面立面図である。 別の後退防止解放機構の右側面立面図であり、連結ラックが後退位置にあり、後退防止リリースレバーが近位側に位置付けられ、後退防止プレートが排出ロッドに係合している。 図13の後側ギア、自動後退カムホイール及び最遠位側リンクの右詳細側面立面図である。 更なる発射ストロークにより自動後退カムホイールが遠位側に摺動して後退防止リリースレバーをロックさせ、後退防止機構が係合解除された後の状態である、自動解放機構の右側面立面図である。 ステープルチャネルに含まれている取り替え可能なステープルカートリッジの右半分を伴った、開いた状態のステープル適用アセンブリの左正面斜視図である。 完全に取り替え可能なステープルカートリッジ及び非関節連結シャフト構成を含む、図16のステープル適用アセンブリの分解斜視図である。 ステープルカートリッジのカートリッジ本体内に配置可能な複数のステープルドライバの斜視図である。 図16のステープル適用アセンブリの、2ピースのナイフ及び発射バー(「E字形梁部材」)の斜視図である。 ステープル適用アセンブリのステープルカートリッジのウェッジスレッドの斜視図である。 図16のステープル適用アセンブリの中心線21−21に沿った長手方向断面の左側面立面図である。 取り替え可能なステープルカートリッジを含まず、ステープルチャネルの遠位部分を含まない、開いた状態の図16のステープル適用アセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジの内部ステープルドライバ並びに2ピースのナイフの部分及び発射バーを示す、図16のステープル適用アセンブリの線23−23に沿った断面を含む正面立面図である。 図16の閉じた状態のステープル適用アセンブリの線24−24の長手方向軸に概ね沿って、2ピースのナイフとウェッジスレッドとの間の中心接触点を含み、ステープルカートリッジ内のステープル及びステープルドライバを示すように横方向にオフセットされた、左側面立面図である。 ステープルカートリッジ交換のために、典型的な場合よりわずかに後退した2ピースのナイフを含む、図24のステープル適用アセンブリの左詳細側面立面図である。 図24に示された構成に対応して、発射を開始した2ピースのナイフを含む、図25のステープル適用アセンブリの左詳細側面立面図である。 2ピースのナイフ及び発射バーが遠位方向に発射された後の、図24の閉じた状態のステープル適用アセンブリの左側断面立面図である。 ステープルカートリッジの発射及び2ピースのナイフの後退後の、図27の閉じた状態のステープル適用アセンブリの左側断面立面図である。 ロックアウト位置に落ちることが可能な2ピースのナイフを含む、図28のステープル適用アセンブリの左側断面詳細立面図である。 本開示の様々な実施形態により、様々な構成要素を除去して、未発射位置にある発射アセンブリを示し、更に、アクチュエータのリリースストップと係合したスレッドを示す、エンドエフェクタアセンブリのジョーの部分斜視図である。 様々な構成要素を除去して、部分的に発射された位置にある発射アセンブリを示し、更に、アクチュエータのリリースストップから係合解除されたスレッドを示す、図29Aのジョーの部分斜視図である。 シャフト及び取り外し可能なエンドエフェクタを含む、外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具の、シャフト及びエンドエフェクタの部分斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに組み立てられたエンドエフェクタの部分斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに組み立てられたエンドエフェクタの別の部分斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに結合されていないエンドエフェクタを示す部分断面立面図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに結合されたエンドエフェクタを示し、更に、開いた状態の非ロック位置にあるスライドカラーを示す部分断面立面図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに結合されたエンドエフェクタを示し、更に、閉じた状態の固定された位置にあるスライドカラーを示す部分断面立面図である。 取り出された構成要素を示した、図30のエンドエフェクタの分解図である。 図30のシャフトの分解図である。 第1シーケンス中にステープルが未発射位置から発射済み位置へと移動した状態を示す、閉位置のアンビルと、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、の長手方向断面図である。 発射シーケンスが完了した後の、開いた位置にあるアンビルを示す、図39のアンビル及びステープルカートリッジの別の断面図である。 未発射位置にあるステープルを示す、図39のステープルカートリッジの部分詳細図である。 未発射位置にあるステープルを示す、剛性支持部分と、圧縮可能な組織厚さコンペンセータと、を含む、ステープルカートリッジの断面立面図である。 図42のステープルカートリッジの詳細図である。 未発射位置にあるステープルを示す、開放位置にあるアンビルと、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、の立面図である。 未発射位置にあるステープルと、アンビルと組織厚さコンペンセータとの間に捕捉された組織を示す、閉位置にあるアンビルと、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、の立面図である。 図45のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。 アンビルとステープルカートリッジとの間に配置された、異なる厚さを有する組織を示す、図45のアンビル及びステープルカートリッジの立面図である。 図47に示す図45のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。 異なるステープルの内側に捕捉された異なる組織厚さを補正する、組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープル列が横断している、1本以上の脈管に対して圧縮圧力を印加している組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープルの内側に捕捉された組織を示す図である。 ステープルの内側に捕捉された厚い組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープルの内側に捕捉された薄い組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープルの内側に捕捉された中間の厚さを有する組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による、エンドエフェクタの部分断面図である。 別の代替的実施形態による、エンドエフェクタの別の部分断面図である。 曲げた状態で示されたエンドエフェクタの部分断面図である。 解放状態で示された、図58のエンドエフェクタの部分断面図である。 組織厚さコンペンセータを支持部分に対して保持するように構成された側方保持部材を含む、ステープルカートリッジの断面斜視図である。 組織をステープル留めするのに使用される、図60のステープルカートリッジの断面図である。 カートリッジ本体と、複数の発射可能な取付部材によりカートリッジ本体に取り付けられた組織厚さコンペンセータを含む、ステープルカートリッジの斜視図である。 図62のステープルカートリッジの分解図である。 図62のステープルカートリッジの立面図である。 未発射位置にある発射可能な取付部材を示す、図64における断面線に沿った図62のステープルカートリッジの断面図である。 発射され、壊れた位置にある発射可能な取付部材を示す、図64における断面線に沿った図62のステープルカートリッジの断面図である。 組織厚さコンペンセータの斜視図である。 ステープルカートリッジに組み立てられた、図167の組織厚さコンペンセータの斜視図である。 図68の組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジの分解図である。 組織厚さコンペンセータの近位端の詳細図である。 ステープルカートリッジに組み立てられた、図70の組織厚さコンペンセータの部分立面図である。 図71の組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジの平面図である。 組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジに保持するためのマウントの正面図である。 図73のマウントの側面図である。 図73のマウントの背面図である。 図73のマウントの底面図である。 組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジのカートリッジ本体に解放可能に保持するように構成された保持ピンを含む、ステープルカートリッジの部分断面図である。 図示の目的で一部が除去されている、図77のステープルカートリッジの部分断面斜視図である。 押し下げられた(defeated)状態にある保持ピンを示す、図77のステープルカートリッジの部分断面図である。 押し下げられた状態にある保持ピンを示す、図77のステープルカートリッジの部分断面斜視図である。 組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に解放可能に保持するように構成されたクランプを含み、閉じた状態にあるクランプを示す、ステープルカートリッジの部分断面図である。 開いた状態にあるクランプを示す、図80のステープルカートリッジの部分断面図である。 その上に配置された組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料等の層を含む、ステープルカートリッジの斜視図であり、このステープルカートリッジは、エンドエフェクタ切断ブレードに対して配置され、エンドエフェクタの残り部分は、図示の目的で除去されている。 ステープルカートリッジ内の遠位側キャビティに配置された層の遠位端を切断するための切断ブレードを示す、図81Aのステープルカートリッジの断平面図であり、この切断ブレードが展開されておらず、ステープルが、分かりやすくする目的で省略されている。 図81Aのステープルカートリッジの断平面図であり、層の遠位端を切断するための切断ブレードが展開されており、ステープルが、分かりやすくする目的で省略されている。 組織厚さコンペンセータが近位側コネクタ及び遠位側コネクタによりカートリッジ本体に固定されているのを示し、更に、未発射位置にある発射アセンブリを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリのジョーの斜視図である。 作動前位置にあるアクチュエータを示す、図84のジョーの部分平面図である。 作動済み位置にあるアクチュエータを示す、図84のジョーの部分平面図である。 図85Bのジョーの詳細図である。 作動済み位置にあるアクチュエータを示し、更に、壊れた近位及び遠位側コネクタを示す、図84のジョーの立面図である。 様々な構成要素を除去し、図85Aのアクチュエータのタブと係合したカートリッジ本体のスレッドを示す、図84のジョーの部分立面図である。 様々な構成要素を除去し、アクチュエータのタブから係合解除されたカートリッジ本体のスレッドを示す、図84のジョーの部分立面図である。 アクチュエータのリリースストップに対する発射アセンブリの発射バーを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリのジョーの部分平面図である。 アクチュエータのリリースストップを通って延びる発射アセンブリの発射バーを示す、図87Aのジョーの部分平面図である。 組織厚さコンペンセータがカートリッジ本体に固定されているのを示し、更に、未発射位置にある発射アセンブリを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリのジョーの斜視図である。 透明に示された様々な構成要素を含み、ジョーを通って延びるアクチュエータを示し、更に、未発射位置にある発射アセンブリを示す、図88のジョーの部分立面図である。 組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に解放可能に保持するように構成された保持ピンを含み、この保持ピンが作動状態にあるのを示す、ステープルカートリッジの部分断面図である。 非作動状態にある保持ピンを示す、図90のステープルカートリッジの部分断面図である。 保持ピンを非作動状態にするように構成された、図90のステープルカートリッジのアクチュエータの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジアセンブリのカートリッジ本体に固定されている組織厚さコンペンセータを示す、図93Aの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 様々な構成要素を除去し、発射前位置にある発射アセンブリを示す、図93Aの締結具カートリッジアセンブリの立面図である。 様々な構成要素を除去し、部分的に発射された位置にある発射アセンブリを示す、図93Aの締結具カートリッジアセンブリの立面図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの部分斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの部分斜視図である。 カートリッジ本体のブリッジに保持された組織厚さコンペンセータのマウントを示す、図95の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体に固定された組織厚さコンペンセータを示す、図97の締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体に固定された組織厚さコンペンセータを示し、更に、クランプされていない位置にあるエンドエフェクタを示す、図97のエンドエフェクタアセンブリの断面立面である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体に固定されていない組織厚さコンペンセータを示し、更に、クランプされた位置にあるエンドエフェクタアセンブリを示す、図97のエンドエフェクタアセンブリの断面立面である。 それ自体から延びる複数の保持機構を含む上側組織厚さコンペンセータと、下側組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、を含むステープルカートリッジアプリケータアセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジチャネル内に配置され、アンビルがステープルカートリッジアプリケータアセンブリ上で閉じられている、図101のステープルカートリッジアプリケータアセンブリの立面図である。 再び開いた位置にある図102のアンビル及びエンドエフェクタから除去される図101のステープルカートリッジアプリケータの立面図である。 図101の上側組織厚さコンペンセータと下側組織厚さコンペンセータとの中間に配置された組織の断面図である。 組織にステープル留めされ、切断部材により切断された、上側組織厚さコンペンセータと下側組織厚さコンペンセータを示している断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビルに取り付けられるように構成された上側組織厚さコンペンセータを含む、ステープルカートリッジアプリケータアセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジチャネル内に配置された図106のステープルカートリッジアプリケータアセンブリ及び上側組織厚さコンペンセータに向かって移動しているアンビルの立面図である。 上側組織厚さコンペンセータがアンビルに係合した後、エンドエフェクタから取り外された、図106のステープルカートリッジアプリケータを示す。 図106の上側組織厚さコンペンセータに向かって移動されているアンビルの断面端面図である。 上側組織厚さコンペンセータと係合したアンビルの断面端面図である。 解放可能に保持された、1枚のバットレス材料を有する、本発明の非限定的な一実施形態による、ステープルカートリッジの斜視図である。 図109のステープルカートリッジ及び前記1枚のバットレス材料の分解斜視図であり、この1枚のバットレス材料は、そこから延びる複数の部材を含む。 ステープルキャビティと係合した図110の部材を示す、本発明の非限定的な一実施形態による、図109における線111−111に沿った断面図である。 ステープルカートリッジのステープルキャビティと係合した部材を含む、本発明の非限定的な一実施形態による、1枚のバットレス材料の断面図である。 ステープルカートリッジのステープルキャビティから分離された部材を示す、本発明の非限定的な一実施形態による、図112の分解図である。 取り外し可能及び/又はずらし可能なステープル脚部ガイドを含む、ステープルカートリッジの支持部分の部分斜視図である。 ステープルカートリッジから展開されたステープルを示す、図114のステープルカートリッジの部分断面図である。 ステープルカートリッジが発射された後の、図114の断面図の詳細図である。 カートリッジ本体から延びる突起を示す、本開示に対する様々な実施形態による、カートリッジ本体、シェル、及び組織厚さコンペンセータの部分斜視図である。 シェルから延びる突起を示す、本開示の様々な実施形態による、カートリッジ本体、シェル、及び組織厚さコンペンセータの部分斜視図である。 エンドエフェクタアセンブリのカートリッジ本体のステープルキャビティに配置されたステープルを示し、更に、このステープルが未形成構成にあるのを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリの部分断面図である。 ステープルキャビティから射出されたステープルを示し、更に、このステープルが形成構成にあるのを示す、図119のエンドエフェクタアセンブリの部分断面図である。 ロックされた構成にあるロックを示す、本開示の様々な実施形態による、ステープル及びロックの斜視図である。 ロックされた構成にあるロックを示す、図121のステープル及びロックの斜視図である。 ステープルキャビティにおいて発射前位置にあるロックを示し、更に、このロックがロックされた構成にあることを示す、図121のステープル及びロックの斜視図である。 ステープルキャビティにおいて発射済み位置にあるロックを示し、更に、このロックがロックされていない構成にあるのを示す、図121のステープル及びロックの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体内のロックキャビティから延びるロックを示す、本開示の様々な実施形態による、エンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 ロックされていない構成にあるロック及びこのロックに固定されていないコネクタを示す、図125のロックの断面図である。 カートリッジ本体、コネクタ、組織厚さコンペンセータ、及び部分的に組み立てられた位置にあるロックを示す、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 ロックされた構成にあるロックを示し、クランプされた位置にあるアンビルを示し、未発射位置にあるドライバキーを示す、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 ロックされた構成にあるロックを示し、クランプされた位置にあるアンビルを示し、更に、部分的に発射された位置にあるドライバキーを示す、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 ロックされていない構成にあるロックを示し、クランプされた位置にあるアンビルを示し、更に、発射済み位置にあるドライバキーを示す、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 部分的に発射された位置にある発射部材を示す、エンドエフェクタの断面図である。 部分的に埋め込まれた組織厚さコンペンセータから離れるように移動された支持部分を示す、図130のエンドエフェクタの断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、異なる高さを有するステープルドライバを含む、ステープルカートリッジの部分切除図である。 図132のステープルドライバ及びその上に支持された異なる未発射高さを有するステープルを示す図である。 少なくとも1つの実施形態による、組織厚さコンペンセータ及び支持部分を含むステープルカートリッジの断面図である。 組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 図141のステープル先端を囲む領域の詳細図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 図143のステープル先端を囲む領域の詳細図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの別の実施形態による、ステープルガイド層、及び未発射位置にある複数のステープルの斜視図である。 組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジ本体の分解図である。 ステープルカートリッジを支持するように構成された枢動可能なジョーを含む、使い捨て装填ユニットの立面図である。 使い捨て装填ユニットのエフェクタ内に配置された組織厚さコンペンセータアプリケータの斜視図である。 図149の組織厚さコンペンセータアプリケータの上面斜視図である。 図149の組織厚さコンペンセータアプリケータの底面斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、異なる高さ及び凹凸のあるデッキ表面を有するステープルドライバを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、異なる高さ及び段付きのデッキ表面を有するステープルドライバを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。 変化する厚さを含む組織厚さコンペンセータ、異なる高さを有するステープルドライバ、及び異なる未成形高さを有するステープルを示している図である。 組織に埋め込まれた、図154のステープル及び組織厚さコンペンセータを示している図である。 ステープルカートリッジ本体に取り付けられた組織厚さコンペンセータの部分断面図である。 図156の組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジ本体の部分断面図である。 図156の組織厚さコンペンセータの部分分解図である。 組織厚さコンペンセータ、ステープルカートリッジ本体、及び発射部材の部分分解図である。 図159の実施形態の部分立面図である。 ステープルカートリッジの底面図である。 図161のステープルカートリッジの詳細底面図である。 ステープルドライバ配置を示す、ステープルカートリッジの分解図である。 保持具とステープルカートリッジとの中間に配置された組織厚さコンペンセータ等の層を含む、ステープルカートリッジに取り付けられた保持具の実施形態の斜視図であり、この保持具、層、及びステープルカートリッジは、外科用ステープル留め器具に対して配置され、ステープルカートリッジチャネルは、図示の目的のために除去されている。 図164の保持具の斜視図である。 図164の保持具、層、及びステープルカートリッジの平面図である。 図164の保持具、層、及びステープルカートリッジの断面図であり、ステープルの先端は、ステープルカートリッジ内のステープルキャビティから層内に延びている。 保持具の実施形態の斜視図であり、この保持具は、可動性のカム部分及びロックタブを含む。 ステープルカートリッジに取り付けられた図168の保持具の斜視図であり、このステープルカートリッジ及び保持具は、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内への挿入用に配置される。 外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタのカートリッジチャネル内に配置されているが、完全には挿入されていない、図168の保持具の平面図である。 図170のステープルカートリッジチャネル内に配置されているが、完全には挿入されていない、図168の保持具の断面端面図である。 図170のステープルカートリッジチャネルに完全に挿入された、図168の保持具の平面図である。 図170のステープルカートリッジチャネルに完全に挿入された、図168の保持具の断面端面図であり、この保持具は固定されておらず、ステープルカートリッジから取り外されている。 少なくとも1つの実施形態による、エンドエフェクタインサートの平面図である。 図174のエンドエフェクタインサートの立面図である。 図174のエンドエフェクタインサートの斜視図である。 外科用器具のエンドエフェクタのアンビルと係合するエンドエフェクタインサートを示す、図174のエンドエフェクタインサートの部分斜視図である。 外科用器具のエンドエフェクタのステープルカートリッジと係合するエンドエフェクタインサートを示す、図174のエンドエフェクタインサートの部分斜視図である。 外科用器具のエンドエフェクタと係合するエンドエフェクタインサートを示す、図174のエンドエフェクタインサートの立面図である。 外科用器具のエンドエフェクタに配置された、図174のエンドエフェクタインサートの立面図である。 ステープルカートリッジに対して配置された、ステープルカートリッジ層及びアンビル取付可能層を含む、ステープルカートリッジアセンブリの実施形態の部分斜視図である。 図181のステープルカートリッジアセンブリの部分斜視図であり、アンビル取付可能層は、ステープルカートリッジに締結されている。 ステープルカートリッジに対して配置された、ステープルカートリッジ層及びアンビル取付可能層を含む、ステープルカートリッジアセンブリの実施形態の部分斜視図であり、アンビル取付可能層の近位端部分は接着剤により、又は、溶接により、ステープルカートリッジの取付機構に取り付けられ、アンビル取付可能層の一部は、図示の目的のために透明として示されている。 図183のステープルカートリッジアセンブリの部分斜視図であり、アンビル取付可能層の近位端部分の角が、ステープルカートリッジから離れるように取り外されて、持ち上げられて示されている。 ステープルカートリッジに対して配置された、ステープルカートリッジ層及びアンビル取付可能層を含む、ステープルカートリッジアセンブリの実施形態の部分斜視図であり、アンビル取付可能層は、ステープルカートリッジ層に取り付けられている。 図185のステープルカートリッジ層及びそれに取り付けられたアンビル取付可能層の詳細図である。 アンビル取付可能層の実施形態の部分平面図である。 切断ブレードにより切断された、図187のアンビル取付可能層の部分平面図である。 少なくとも1つの実施形態による、組織コンペンセータのスリーブの平面図である。 図189の組織コンペンセータの斜視図である。 図189の組織コンペンセータの立面図である。 組織厚さコンペンセータの斜視図である。 ステープルカートリッジに取り付けられた、図192の組織厚さコンペンセータの斜視図である。 図192の別の組織厚さコンペンセータと少なくとも部分的に重ねられた、図192の1つの組織厚さコンペンセータの詳細図である。 ステープルカートリッジの斜視図であり、それに取り付けられた組織厚さコンペンセータを含む。 図195の別の組織厚さコンペンセータと少なくとも部分的に重ねられた、図195の1つの組織厚さコンペンセータの詳細図である。 複数の層を含む組織厚さコンペンセータを含む、ステープルカートリッジの分解図である。 患者組織の一方の側に埋め込まれた図197の組織厚さコンペンセータ及びこの組織の他方の側に埋め込まれた図197の別の組織厚さコンペンセータを示す断面図である。 様々な実施形態によるステープルカートリッジ及び組織厚さコンペンセータを含む、ステープル留め器具のエンドエフェクタの分解斜視図である。 様々な実施形態による、図199の組織厚さコンペンセータの断面図である。 様々な実施形態による、複数の円形部分を含む組織厚さコンペンセータの上面図である。 様々な実施形態による、複数の円形部分を含む組織厚さコンペンセータの上面図である。 様々な実施形態による、組織厚さコンペンセータの断面図である。 様々な実施形態による、組織厚さコンペンセータの上面図である。 様々な実施形態による、複数の六角形部分を含む組織厚さコンペンセータの上面図である。 様々な実施形態による、複数の部分を含む締結された組織厚さコンペンセータの上面図である。 様々な実施形態による、複数のスリットを含む組織厚さコンペンセータの上面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジ及び層の分解図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジとアンビルとの間に捕捉された層及び組織Tの断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、柱状の滑り止めを含む層の斜視図である。 図207Cにおける層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、直線状の突出部を含む層の斜視図である。 図209における層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ドーム型突出部を含む層の斜視図である。 図211における層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、直線状の窪みを含む層の斜視図である。 図213における層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、直線状の突出部を含む層の斜視図である。 図215における層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、直線状の突出部を含む層の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、コーン型突出部を含む層の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、角錐形突出部を含む層の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、図219における層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による層の斜視図である。 図221の層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、窪みを含む層の斜視図である。 図223における層の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、複数のステープル形成ポケットを含むアンビルとステープルカートリッジとの間に捕捉された、薄くなった部分を含む層及び組織Tの断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、複数のステープル形成ポケットを含むアンビルとステープルカートリッジとの間に捕捉された、複数の突出部を含む層及び組織Tの断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用器具のエンドエフェクタのアンビルに固定された層、例えば、組織厚さコンペンセータの斜視断面図である。 アンビルに固定された図225の層の断面図である。 図225の層の断面図である。 ステープルカートリッジと共に使用するための保持具の実施形態の斜視図である。 ステープルカートリッジ及びアンビル取付可能層と係合した、図228の保持具を含むステープルカートリッジアセンブリの斜視図である。 図229のステープルカートリッジアセンブリの平面図である。 図229のステープルカートリッジアセンブリの断面端面図であり、このステープルカートリッジアセンブリは、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内に挿入され、エンドエフェクタのアンビルは、それに対して配置されている。 図231に示されたステープルカートリッジアセンブリ及びエンドエフェクタの断面端面図であり、アンビルが、アンビル取付可能層及び保持具に対して押されている。 図231に示されたステープルカートリッジアセンブリ及びエンドエフェクタの断平面図であり、アンビルが、保持具から持ち上げられ、取り付けられたアンビル取付可能層を保持具から取り外している。 図231に示されたエンドエフェクタの断平面図であり、アンビル取付可能層が、アンビルに取り付けられ、保持具が取り外されている。 少なくとも1つの実施形態による、アンビル取付可能層の実施形態の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビル取付可能層の実施形態の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビル取付可能層の実施形態の斜視図である。 展開可能な取付機構を含む、アンビル取付可能層の実施形態の斜視図であり、この展開可能な取付機構が、未展開構成にある。 図238のアンビル取付可能層の斜視図であり、展開可能な取付機構は、展開済み構成に示されている。 エンドエフェクタのアンビルに対して配置された、図238のアンビル取付可能層の断平面図であり、展開可能な取付機構が、アンビルのスロットに展開されている。 展開可能な取付機構を含む、アンビル取付可能層の実施形態の斜視図であり、この展開可能な取付機構が、未展開構成にある。 図241のアンビル取付可能層の斜視図であり、展開可能な取付機構は、展開済み構成に示されている。 エンドエフェクタのアンビルに対して配置された、図241のアンビル取付可能層の断平面図であり、展開可能な取付機構が、アンビルのスロットに展開されている。 少なくとも1つの実施形態による、アンビル及び組織厚さコンペンセータの分解斜視図である。 複数のステープル形成ポケット及びアンビル取付可能層、例えば、組織厚さコンペンセータを含み、このアンビル取付可能層が、形成ポケットと整列された複数のカプセルを含む、少なくとも1つの実施形態による、アンビルの断平面図である。 図245のアンビル取付可能層のカプセルの詳細図である。 組織の反対側に配置されたステープルカートリッジからのステープルによりステープル留めされる組織に対して配置された、図245のアンビル及びアンビル取付可能層を示す図である。 図247のステープルカートリッジ及びこのステープルカートリッジから部分的に発射されたステープルに向かって移動された、図245のアンビルを示す図である。 アンビル及び患者組織に対して配置された、アンビル取付可能層の実施形態の断面図であり、ステープルカートリッジのステープルが、この層及び患者組織を通って発射されている。 アンビル及び患者組織に対して配置された、アンビル取付可能層の実施形態の断面図であり、ステープルカートリッジのステープルが、この層及び患者組織を通って発射されている。 外科用器具内に挿入された保持具アセンブリを示し、この外科用器具は、アンビル及びステープルカートリッジチャネルを含み、挿入ツールの一部は、図示の目的のために除去されている。 外科用器具内に挿入された図251の保持具アセンブリを示し、挿入ツールの一部は、図示の目的のために除去されている。 保持具に対して移動されて、ステープルカートリッジチャネル内のステープルカートリッジと係合し、アンビル取付可能層、例えば、組織厚さコンペンセータを、アンビルと係合させる、図251の挿入ツールを示し、この挿入ツールの一部は、図示の目的のために除去されている。 保持具に対して移動されて、アンビル取付可能層及びステープルカートリッジから保持具を係合解除する、図251の挿入ツールを示し、この挿入ツールの一部は、図示の目的のために除去されている。 ステープルカートリッジと係合された保持具の実施形態の斜視図であり、アンビル取付可能層が、保持具と係合された展開可能な取付機構を有し、この保持具が、エンドエフェクタ内への挿入用に配置されている。 図255の保持具の斜視図である。 図255の保持具の立面図である。 エンドエフェクタ内に挿入された、図255の保持具、ステープルカートリッジ、及びアンビル取付可能層の立面図であり、アンビル取付可能層の展開可能な取付機構が展開され、アンビル及びアンビル取付可能層の一部が、図示の目的で除去されている。 エンドエフェクタ内に挿入された保持具の実施形態の立面図であり、展開可能な取付機構を含むアンビル取付可能層が、保持具上に配置され、保持具、アンビル取付可能層、及びアンビルの一部が、図示の目的で除去されている。 図259の保持具の立面図であり、この保持具は、アンビル取付可能層の展開可能な取付機構を展開しており、保持具、アンビル取付可能層、及びアンビルの一部が、図示の目的で除去されている。 図259の保持具、アンビル取付可能層、及びアンビルの詳細立面図であり、展開可能な取付機構が展開されておらず、保持具、アンビル取付可能層、及びアンビルの一部が、図示の目的で除去されている。 図259の保持具、アンビル取付可能層、及びアンビルの詳細立面図であり、展開可能な取付機構が、アンビル中のスロット内に展開され、保持具、アンビル取付可能層、及びアンビルの一部が、図示の目的で除去されている。 特定の非限定的な実施形態による、流動性取付部を含む組織厚さコンペンセータを示す。 特定の非限定的な実施形態による、ステープルカートリッジ内のスロットと整列された、応力がかかっていない位置にある感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、ステープルカートリッジに解放可能に取り付けられた、図264における感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、流動性取付部を含む組織厚さコンペンセータを示す。 特定の非限定的な実施形態による、ステープルカートリッジ内のステープルキャビティと整列された、応力がかかっていない位置にある感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、ステープルカートリッジに解放可能に取り付けられた、図267における感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、接着タブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられたタブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられたタブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられたタブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられたタブを含む感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アプリケータを使用して、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アプリケータを使用して、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アプリケータを使用して、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アプリケータを使用して、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アプリケータを使用して、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 特定の非限定的な実施形態による、アンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着ラミネートを示す。 アンビルから延びる埋め込み可能な遷移部分及びステープルカートリッジから延びる埋め込み可能な遷移部分を含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの斜視図である。 図293の外科用ステープル留め器具のアンビルとステープルカートリッジとの間に配置された組織を示す図である。
対応する参照符号は、複数の図面の全体にわたって対応する部材を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の特定の実施形態を1つの形態として示すものであり、このような例示は、いかなる意味においても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本出願の出願人は、以下で特定される米国特許出願も所有する。各出願は、その各全体が参照により本明細書に援用される。
米国特許出願第12/894,311号、「SURGICAL INSTRUMENTS WITH RECONFIGURABLE SHAFT SEGMENTS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080496号。
米国特許出願第12/894,340号、「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES SUPPORTING NON−LINEARLY ARRANGED STAPLES AND SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH COMMON STAPLE−FORMING POCKETS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080482号。
米国特許出願第12/894,327号、「JAW CLOSURE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080499号。
米国特許出願第12/894,351号、「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT FASTENER DEPLOYMENT AND TISSUE CUTTING SYSTEMS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080502号。
米国特許出願第12/894,338号、「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE HAVING A NON−UNIFORM ARRANGEMENT」、現在、米国特許出願公開第2012/0080481号。
米国特許出願第12/894,369号、「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A SUPPORT RETAINER」、現在、米国特許出願公開第2012/0080344号。
米国特許出願第12/894,312号、「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING MULTIPLE LAYERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080479号。
米国特許出願第12/894,377号、「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、現在、米国特許出願公開第2012/0080334号。
米国特許出願第12/894,339号、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH COMPACT ARTICULATION CONTROL ARRANGEMENT」、現在、米国特許出願公開第2012/0080500号。
米国特許出願第12/894,360号、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH A VARIABLE STAPLE FORMING SYSTEM」、現在、米国特許出願公開第2012/0080484号。
米国特許出願第12/894,322号、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH INTERCHANGEABLE STAPLE CARTRIDGE ARRANGEMENTS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080501号。
米国特許出願第12/894,350号、「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES WITH DETACHABLE SUPPORT STRUCTURES AND SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SYSTEMS FOR PREVENTING ACTUATION MOTIONS WHEN A CARTRIDGE IS NOT PRESENT」、現在、米国特許出願公開第2012/0080478号。
米国特許出願第12/894,383号、「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING BIOABSORBABLE LAYERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080345号。
米国特許出願第12/894,389号、「COMPRESSIBLE FASTENER CARTRIDGE」、現在、米国特許出願公開第2012/0080335号。
米国特許出願第12/894,345号、「FASTENERS SUPPORTED BY A FASTENER CARTRIDGE SUPPORT」、現在、米国特許出願公開第2012/0080483号。
米国特許出願第12/894,306号、「COLLAPSIBLE FASTENER CARTRIDGE」、現在、米国特許出願公開第2012/0080332号。
米国特許出願第12/894,318号、「FASTENER SYSTEM COMPRISING A PLURALITY OF CONNECTED RETENTION MATRIX ELEMENTS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080480号。
米国特許出願第12/894,330号、「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX AND AN ALIGNMENT MATRIX」、現在、米国特許出願公開第2012/0080503号。
米国特許出願第12/894,361号、「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX」、現在、米国特許出願公開第2012/0080333号。
米国特許出願第12/894,367号、「FASTENING INSTRUMENT FOR DEPLOYING A FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX」、現在、米国特許出願公開第2012/0080485号。
米国特許出願第12/894,388号、「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX AND A COVER」、現在、米国特許出願公開第2012/0080487号。
米国特許出願第12/894,376号、「FASTENER SYSTEM COMPRISING A PLURALITY OF FASTENER CARTRIDGES」、現在、米国特許出願公開第2012/0080486号。
米国特許出願第13/097,865号、「SURGICAL STAPLER ANVIL COMPRISING A PLURALITY OF FORMING POCKETS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080488号。
米国特許出願第13/097,936号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FOR A SURGICAL STAPLER」、現在、米国特許出願公開第2012/0080339号。
米国特許出願第13/097,954号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A VARIABLE THICKNESS COMPRESSIBLE PORTION」、現在、米国特許出願公開第2012/0080340号。
米国特許出願第13/097,856号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES POSITIONED WITHIN A COMPRESSIBLE PORTION THEREOF」、現在、米国特許出願公開第2012/0080336号。
米国特許出願第13/097,928号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING DETACHABLE PORTIONS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080490号。
米国特許出願第13/097,891号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FOR A SURGICAL STAPLER COMPRISING AN ADJUSTABLE ANVIL」、現在、米国特許出願公開第2012/0080489号。
米国特許出願第13/097,948号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING AN ADJUSTABLE DISTAL PORTION」、現在、米国特許出願公開第2012/0083836号。
米国特許出願第13/097,907号、「COMPRESSIBLE STAPLE CARTRIDGE ASSEMBLY」、現在、米国特許出願公開第2012/0080338号。
米国特許出願第13/097,861号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING PORTIONS HAVING DIFFERENT PROPERTIES」、現在、米国特許出願公開第2012/0080337号。
米国特許出願第13/097,869号、「STAPLE CARTRIDGE LOADING ASSEMBLY」、現在、米国特許出願公開第2012/0160721号。
米国特許出願第13/097,917号、「COMPRESSIBLE STAPLE CARTRIDGE COMPRISING ALIGNMENT MEMBERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0083834号。
米国特許出願第13/097,873号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE PORTION」、現在、米国特許出願公開第2012/0083833号。
米国特許出願第13/097,938号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING COMPRESSIBLE DISTORTION RESISTANT COMPONENTS」、現在、米国特許出願公開第2012/0080491号。
米国特許出願第13/097,924号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、現在、米国特許出願公開第2012/0083835号。
米国特許出願第13/242,029号、「SURGICAL STAPLER WITH FLOATING ANVIL」、現在、米国特許出願公開第2012/0080493号。
米国特許出願第13/242,066号、「CURVED END EFFECTOR FOR A STAPLING INSTRUMENT」、現在、米国特許出願公開第2012/0080498号。
米国特許出願第13/242,086号、「STAPLE CARTRIDGE INCLUDING COLLAPSIBLE DECK」。
米国特許出願第13/241,912号、「STAPLE CARTRIDGE INCLUDING COLLAPSIBLE DECK ARRANGEMENT」。
米国特許出願第13/241,922号、「SURGICAL STAPLER WITH STATIONARY STAPLE DRIVERS」。
米国特許出願第13/241,637号、「SURGICAL INSTRUMENT WITH TRIGGER ASSEMBLY FOR GENERATING MULTIPLE ACTUATION MOTIONS」、現在、米国特許出願公開第2012/0074201号。
米国特許出願第13/241,629号、「SURGICAL INSTRUMENT WITH SELECTIVELY ARTICULATABLE END EFFECTOR」、現在、米国特許出願公開第2012/0074200号。
米国特許出願第13/433,096号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF CAPSULES」、現在、米国特許出願公開第2012/0241496号。
米国特許出願第13/433,103号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF LAYERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0241498号。
米国特許出願第13/433,098号、「EXPANDABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、現在、米国特許出願公開第2012/0241491号。
米国特許出願第13/433,102号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A RESERVOIR」、現在、米国特許出願公開第2012/0241497号。
米国特許出願第13/433,114号、「RETAINER ASSEMBLY INCLUDING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、現在、米国特許出願公開第2012/0241499号。
米国特許出願第12/433,136号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING AT LEAST ONE MEDICAMENT」、現在、米国特許出願公開第2012/0241492号。
米国特許出願第13/433,141号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CONTROLLED RELEASE AND EXPANSION」、現在、米国特許出願公開第2012/0241493号。
米国特許出願第13/433,144号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING FIBERS TO PRODUCE A RESILIENT LOAD」、現在、米国特許出願公開第2012/0241500号。
米国特許出願第13/433,148号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING STRUCTURE TO PRODUCE A RESILIENT LOAD」、現在、米国特許出願公開第2012/0241501号。
米国特許出願第13/433,155号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING RESILIENT MEMBERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0241502号。
米国特許出願第13/433,163号、「METHODS FOR FORMING TISSUE THICKNESS COMPENSATOR ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0248169号。
米国特許出願第13/433,167号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATORS」、現在、米国特許出願公開第2012/0241503号。
米国特許出願第13/433,175号、「LAYERED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、現在、米国特許出願公開第2012/0253298号。
米国特許出願第13/433,179号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATORS FOR CIRCULAR SURGICAL STAPLERS」、現在、米国特許出願公開第2012/0241505号。
米国特許出願第13/433,115号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CAPSULES DEFINING A LOW PRESSURE ENVIRONMENT」。
米国特許出願第13/433,118号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISED OF A PLURALITY OF MATERIALS」。
米国特許出願第13/433,135号、「MOVABLE MEMBER FOR USE WITH A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」。
米国特許出願第13/433,140号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND METHOD FOR MAKING THE SAME」。
米国特許出願第13/433,147号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CHANNELS」。
米国特許出願第13/433,126号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING TISSUE INGROWTH FEATURES」。
米国特許出願第13/433,132号、「DEVICES AND METHODS FOR ATTACHING TISSUE THICKNESS COMPENSATING MATERIALS TO SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」。及び、
米国特許出願第13/433,129号、「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF MEDICAMENTS」。
本出願の出願人は、以下で特定される米国特許出願も所有する。各出願は、その各全体が参照により本明細書に援用される。
米国特許出願第11/216,562号、「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」、現在、米国特許第7,669,746号。
米国特許出願第11/714,049号、「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH ANVIL HAVING STAPLE FORMING POCKETS OF VARYING DEPTHS」、現在、米国特許出願公開第2007/0194082号。
米国特許出願第11/711,979号、「SURGICAL STAPLING DEVICES THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」、現在、米国特許第8,317,070号。
米国特許出願第11/711,975号、「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH STAPLE DRIVERS OF DIFFERENT HEIGHT」、現在、米国特許出願公開第2007/0194079号。
米国特許出願第11/711,977号、「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH STAPLE DRIVER THAT SUPPORTS MULTIPLE WIRE DIAMETER STAPLES」、現在、米国特許第7,673,781号。
米国特許出願第11/712,315号、「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH MULTIPLE STACKED ACTUATOR WEDGE CAMS FOR DRIVING STAPLE DRIVERS」、現在、米国特許第7,500,979号。
米国特許出願第12/038,939号、「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」、現在、米国特許第7,934,630号。
米国特許出願第13/020,263号、「SURGICAL STAPLING SYSTEMS THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」、現在、米国特許出願公開第2011/0147434号。
米国特許出願第13/118,278号、「ROBOTICALLY−CONTROLLED SURGICAL STAPLING DEVICES THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」、現在、米国特許出願公開第2011/0290851号。
米国特許出願第13/369,629号、「ROBOTICALLY−CONTROLLED CABLE−BASED SURGICAL END EFFECTORS」、現在、米国特許出願公開第2012/0138660号。
米国特許出願第12/695,359号、「SURGICAL STAPLING DEVICES FOR FORMING STAPLES WITH DIFFERENT FORMED HEIGHTS」、現在、米国特許出願公開第2010/0127042号。及び、
米国特許出願第13/072,923号、「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」、現在、米国特許出願公開第2011/0174863号。
本出願の出願人は、以下で特定される米国特許出願も所有する。各出願は、本願と同日付けで出願され、その各全体が参照により本明細書に援用される。
米国特許出願第____________号、「SURGICAL STAPLING CARTRIDGE WITH LAYER RETENTION FEATURES」(代理人整理番号END7104USCIP1/110606CIP1)。
米国特許出願第____________号、「ADHESIVE FILM LAMINATE」(代理人整理番号END6843USCIP19/100528CP19)。
米国特許出願第____________号、「ACTUATOR FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FROM A FASTENER CARTRIDGE」(代理人整理番号END6848USCIP2/100533CIP2)。
米国特許出願第____________号、「RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND FASTENER CARTRIDGE HAVING THE SAME」(代理人整理番号END6848USCIP3/100533CIP3)。
米国特許出願第____________号、「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(代理人整理番号END6848USCIP4/100533CIP4)。
米国特許出願第____________号、「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A CUTTING MEMBER FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(代理人整理番号END6848USCIP5/100533CIP5)。
米国特許出願第____________号、「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLY ATTACHED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(代理人整理番号END6848USCIP6/100533CIP6)。
米国特許出願第____________号、「ANVIL LAYER ATTACHED TO A PROXIMAL END OF AN END EFFECTOR」(代理人整理番号END7102USCIP2/110604CIP2)。
米国特許出願第____________号、「LAYER COMPRISING DEPLOYABLE ATTACHMENT MEMBERS」(代理人整理番号END7102USCIP3/110604CIP3)。
米国特許出願第____________号、「END EFFECTOR COMPRISING A DISTAL TISSUE ABUTMENT MEMBER」(代理人整理番号END7102USCIP4/110604CIP4)。
米国特許出願第____________号、「LAYER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE CARTRIDGES」(代理人整理番号END6232USCIP1/070348CIP1)。
米国特許出願第____________号、「IMPLANTABLE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE CARTRIDGES」(代理人整理番号END6232USCIP2/070348CIP2)。
米国特許出願第____________号、「MULTIPLE THICKNESS IMPLANTABLE LAYERS FOR SURGICAL STAPLING DEVICES」(代理人整理番号END6840USCIP2/100525CIP2)。
米国特許出願第____________号、「RELEASABLE LAYER OF MATERIAL AND SURGICAL END EFFECTOR HAVING THE SAME」(代理人整理番号END6232USCIP3/070348CIP3)。
米国特許出願第____________号、「ACTUATOR FOR RELEASING A LAYER OF MATERIAL FROM A SURGICAL END EFFECTOR」(代理人整理番号END6232USCIP4/070348CIP4)。及び、
米国特許出願第____________号、「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A COMPRESSIBLE PORTION」(代理人整理番号END7200USNP/120302)。
本明細書に開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び用途の原理が総括的に理解されるように、特定の例示的な実施形態について、これから説明することにする。これらの実施形態の1つ以上の例が、添付の図面に示される。本明細書で詳細に説明され、添付の図面に示された装置及び方法は、非限定的な例示的実施形態である点、並びに、本発明の様々な実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されるものである点は、当業者であれば理解されるところであろう。1つの例示的実施形態との関連において例示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。かかる修正及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
本明細書の全体を通じて、「様々な実施形態」、「一部の実施形態」、「一実施形態」、又は「実施形態」等と言う場合、その実施形態との関連において述べられる特定の機構、構造、又は特徴が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体を通じた各所で、「様々な実施形態において」、「一部の実施形態において」、「一実施形態において」、又は「実施形態において」等の語句が出現するが、これらは必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。更に、特定の機構、構造、又は特徴が、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。したがって、一実施形態に関して図示又は説明される特定の機構、構造、又は特性は、1つ以上の他の実施形態の機構、構造、又は特徴と、全体として又は部分的に、制限なしに組み合わせることができる。かかる修正及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書において、外科用器具のハンドル部分を操作する医師を基準として用いられる。「近位」という用語は、医師に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、医師から離れた位置にある部分を指す。便宜上、また分かりやすさのため、「垂直」、「水平」、「上」、「下」等の空間的用語は、本明細書では、図面に対して使用される場合がある点は更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は、限定的及び/又は絶対的なものであることを意図するものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲の外科手術を行うための、様々な例示的な装置及び方法が提供される。しかしながら、本明細書で開示する様々な方法及び装置が、例えば、開放的な外科手術を含めて、多数の外科的な手術及び用途で用いられ得ることが、当業者には容易に理解されよう。本発明を実施するための形態が記載されるにつれ、本明細書に開示された様々な器具が、何らかの方法で、例えば、自然の開口、組織に形成された切り口又は穿刺孔等を通して、身体内に挿入され得ることが、当業者であれば更に理解されるところであろう。この器具の作業部又はエンドエフェクタ部は、患者の身体内に直接挿入されることができるか、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び長尺状シャフトが内部を通って前進できる作業チャネルを有するアクセス装置を通って挿入されることができる。
図1及び2において、外科用ステープル留め及び切断器具8010は、アンビル8014を含んでよく、これは、長尺状ステープルチャネル8016へのその枢動可能取り付けを中心に、繰り返し開閉され得る。ステープル適用アセンブリ8012は、アンビル8014とチャネル8016を含む場合があり、このアセンブリ8012が、長尺状シャフト8018に近位に取り付けられて、実施部分8022を形成し得る。ステープル適用アセンブリ8012が閉じているとき、又は、少なくとも実質的に閉じているとき、実施部分8022は、トロカールを通してステープル適用アセンブリ8012を挿入するのに適した、充分に小さな断面を呈し得る。様々な実施形態において、アセンブリ8012は、シャフト8018に接続されたハンドル8020により操作されることができる。このハンドル8020は、例えば、長尺状シャフト8018とステープル適用アセンブリ8012とをシャフト8018の長手方向軸を中心に回転させる回転ノブ8030等のような、ユーザ操作部を含み得る。閉鎖トリガ8026は、ハンドルハウジング8154を横方向に横切って係合された閉鎖トリガピン8152(図3)を中心に、ピストルグリップ8036の前で枢動することができ、ステープル適用アセンブリ8012を閉じるために押圧されることができる。様々な実施形態において、より詳しくは後述されるように、閉鎖トリガ8026がクランプされたとき、閉鎖解放ボタン8038は、ハンドル8020上の外側にあってよく、これにより、解放ボタン8038は押圧されて閉鎖トリガ8026のクランプを解除して、ステープル適用アセンブリ8012を開くことができる。発射トリガ8034は、閉鎖トリガ8026の前で枢動することができ、これにより、ステープル適用アセンブリ8012に、その中でクランプされた組織の切断とステープル留めを同時に行わせることができる。様々な状況において、より詳しくは後述されるように、発射トリガ8034を用いて複数の発射ストロークが利用され、ストローク1回につき、外科医の手により印加されるのに必要な力の量を低減することができる。特定の実施形態において、ハンドル8020は、回転可能な右及び/又は左インジケーターホイール8040、8041(図3)を含んでもよく、これが発射の進行を示し得る。例えば、発射全行程は、発射トリガ8034の発射全ストローク3回分を必要としてよく、このため、インジケーターホイール8040、8041は、発射トリガ8034の各ストローク当たり3分の1回転まで回転し得る。より詳しくは後述されるように、手動発射リリースレバー8042は、望ましい場合、発射全行程が完了する前に、発射システムを後退させることができ、これに加えて、発射リリースレバー8042は、発射システムが固着及び/又は失敗した場合に、外科医又は他の医師が、発射システムを後退させることを可能にする。
図1及び3を参照すると、長尺状シャフト8018は、長手方向に往復する閉鎖管8024を含む外側構造を含んでよく、これが、ハンドル8020の閉鎖トリガ8026の近位方向押圧に応答して、アンビル8014をその閉位置方向へと枢動させる。長尺状溝部材8018は、閉鎖管8024の内部にあるフレーム8028(図3)によりハンドル8020に連結され得る。フレーム8028は、ハンドル8020に回転可能に係合していてよく、これにより、回転ノブ8030(図1)の回転が、実施部分8022を回転させることができる。図3を特に参照し、回転ノブ8030は、2つの半シェルから構成されていてよく、これらは、1つ以上の内向き突起8031を有してよく、これが、閉鎖管8024内の1つ以上の長尺状側面開口部8070を通って延び、フレーム8028と係合することができる。上記の結果、回転ノブ8030とフレーム8028は共に、又は同時に回転することができ、これにより、ノブ8030の回転位置が、実施部分8022の回転位置を決定する。様々な実施形態において、長い開口部8070の長手方向長さは、閉鎖管8024の長手方向の閉鎖運動と開放運動を可能にするのに充分な長さである。閉鎖管8024の閉鎖運動を生じさせるのに関して、図3及び5を主に参照すると、閉鎖トリガ8026の上側部分8160は、閉鎖リンク8164を介して、閉鎖ヨーク8162(図4)を前方に押すことができる。閉鎖リンク8164は、閉鎖ヨークピン8166によりその遠位端が閉鎖ヨーク8162に枢動可能に取り付けられており、閉鎖リンクピン8168によりその近位端が枢動可能に取り付けられている。様々な実施形態において、閉鎖トリガ8026は、閉鎖トリガ張力ばね8246により開位置に付勢され、このばねは、近位側が閉鎖トリガ8026の上側部分8160と、右半分及び左半分のシェル8156、8158により形成されるハンドルハウジング8154とに接続されている。張力ばね8246により印加された張力は、ヨーク8162、閉鎖リンク8164、及び閉鎖管8024を遠位方向に前進させるために、閉鎖トリガ8026に印加される閉鎖力により克服され得る。
上記のように、閉鎖トリガ8026が作動又は押圧される際、閉鎖解放ボタン8038は、外科医又は他の医師が、望ましい場合に閉鎖解放ボタン8038を押して、閉鎖トリガ8026及び外科用器具の残り部分を、非作動状態へと戻すことを可能にすることができる。様々な実施形態において、閉鎖解放ボタン8038は、中央外側旋回軸8173により枢動するロッキングアーム8172に接続され、これにより、解放ボタン8038とロッキングアーム8172との間で運動が伝達され得る。図3を再び参照すると、圧縮ばね8174は閉鎖解放ボタン8038を近位側に(すなわち、右から見たときに中央外側旋回軸8173を中心として時計方向に)付勢することができ、閉鎖トリガ8026の上側部分8160は、後部切欠き部8171を含む近位稜8170を含み得る。閉鎖トリガ8026が押圧されると、枢動ロッキングアーム8172が、近位稜8170の上に乗り、閉鎖トリガ8026が、完全に押圧された位置に達すると、後部切欠き部8171が、枢動ロッキングアーム8172の下になり、後部切欠き部8171内に落下して、後部切欠き部8171に対して、圧縮ばね8174の付勢力の下でロックされると理解されたい。この時点で、閉鎖解放ボタン8038の手動押圧は、枢動ロッキングアーム8172を上方向に回転させ、後部切欠き部8171から外れさせ、これにより、閉鎖トリガ8026をアンロックし、閉鎖トリガ8026が、そのクランプされていない位置に戻るのを可能にする。
閉鎖トリガ8026が近位側でクランプされると、上述のように、発射ロッド8032をハンドル8020から遠位方向に前進させるために、発射トリガ8034は、ピストルグリップ8036に向かって引っ張られ得る。様々な実施形態において、発射トリガ8034は、横方向に横切る発射トリガピン8202を中心に枢動することができ、かつ、ハンドル8020の右半分及び左半分のシェル8156、8158と係合される。発射トリガ8034は、作動されると、連結伝達発射機構8150を前進させ得る。連結伝達発射機構8150は、ばね8184により後退した未発射位置へと付勢され、より詳しくは後述されるように、このばねは第一に、ハンドル8020のピストルグリップ8036に取り付けられ、第二に、例えば、連結伝達発射機構8150のリンクの1つに取り付けられる。ばね8184は、ハウジング8154に接続された不動端8186と、スチールバンド8192の近位端8190に接続された移動端8188とを含み得る。スチールバンド8192の遠位側端8194は、連結ラック8200を形成する複数のリンク8196a〜8196dの前側リンク8196a上の取付機構8195に取り付けることができる。連結ラック8200は、可撓性であることができ、これにより、ピストルグリップ8036内に容易に後退させて、ハンドル8020の長さを最小化する一方、真っ直ぐで剛性のラックアセンブリを形成することができ、これが、発射ロッド8032に対して及び/又は同ロッドを通して、顕著な発射力を伝達することができる。より詳しくは後述されるように、発射トリガ8034は、発射トリガ8034の第1作動中に第1リンク8196aと係合し、発射トリガ8034の第2作動中に第2リンク8196bと係合し、発射トリガ8034の第3作動中に第3リンク8196cと係合し、かつ発射トリガ8034の第4作動中に第4リンク8196dと係合することができ、発射トリガ8034の各作動により、連結ラック8200を遠位側に増分量前進させることができる。様々な実施形態において、上記に対して更に、発射トリガ8034の複数のストロークが、左右のインジケーターゲージホイール8040、8041を回転させ、連結ラック8200が前進された距離を示すことができる。
次に図3及び5を参照すると、後退防止機構8250は、張力/圧縮ばね8184の組み合わせにより、発射ストローク間に、連結ラック8200が後退するのを阻止し得る。様々な実施形態において、連結スライド管8131は、第1リンク8196aを支え、発射ロッド8032に接続して、発射運動を伝達する。発射ロッド8032は、フレーム8028の近位端から近位側に出て、後退防止プレート8266の貫通穴8408を通って延びる。貫通穴8408は、垂直に整列している場合には、発射ロッド8032を摺動的に受容するが、傾いている場合には拘束するような寸法にされている。下側タブアタッチメント8271は、フレーム8028の近位端の下側リップから近位側に延び、後退防止プレート8266の下側端部(edge)上の開口部8269を通って延びる。この下側タブアタッチメント8271は、後退防止プレート8266の下側部分を、フレーム8028に近接するよう引っ張り、これにより、この後退防止プレート8266は、発射ロッド8032が遠位方向に前進されたとき、垂直になり、発射ロッド8032が後退しようと試みた場合、上部後側を拘束状態に傾けることができる。後退防止圧縮ばね8264は、フレーム8028の近位端により遠位方向に拘束され、後退防止プレート8266の上部を近位方向に支えて、この後退防止プレート8266を固定状態に付勢している。ばねの付勢に対抗して、後退防止カム管8268が、連結スライド管8131を摺動可能に包囲し、後退防止プレート8266を支える。後退防止カム管8268に取り付けられた、近位側に突出している後退防止ヨーク8256は、閉鎖ヨーク8162の上を覆って延びる。
図3を参照すると、リンクトリガによる自動後退機構8289が、外科用ステープル留め及び切断器具8010に組み込まれており、発射全行程の終わりにナイフを後退させる。このため、遠位側リンク8196dには、タング8290が含まれ、これは、遠位側リンク8196dが、閉鎖ヨーク8162内に形成されたラックチャネル8291(図3)内に前進されたとき、上向きに突出する。このタング8290は、後退防止リリースレバー8248(図6)上の下側近位カム8292を作動するよう整列されている。図6を特に参照すると、右半分及び左半分のシェル8156、8158内に形成された構造が、後退防止リリースレバー8248の動きを拘束する。右半分及び左半分のシェル8156、8158の間にそれぞれ形成されたピン受容部8296と円形ピン8293は、後退防止リリースレバー8248内に形成された長手方向長尺状開口部8294を通って、下側近位カム8292に対して遠位側に受容され、これにより、長手方向の並進と共に円形ピン8293を中心とする回転が可能となる。右半分シェル8156において、近位側解放チャネルには、近位側水平部が含まれ、この部分は、後退防止リリースレバー8248の近位端近くで右向き後側ピン8297を受容する、上方及び遠位に角度がつけられた部分と連通しており、これにより、後退防止リリースレバー8248がその並進運動の最も遠位の部分に達したときに、上向きの回転を付与する。後退防止リリースレバー8248の近位側にある、右半分シェル8156内に形成されたブロック構造は、上記された近位側解放チャネル内の右向き後側ピン8297を維持するよう組み立てられると、その近位側の動きを阻止する。
上記に対して更に、次に図3及び7を参照すると、後退防止リリースレバー8248の遠位端8254が、遠位側かつ下方側に付勢されると、右半分シェル8156内に形成された遠位側解放段差構造8299内に、前側ピン8298を下方側に落とす。同構造は、右側前側ピン8298と長手方向に長尺状の開口部8294との間の後退防止リリースレバー8248上の左側フック8301に引っ掛けられた圧縮ばね8300(図3)により、この係合へと付勢される。圧縮ばね8300の他方端は、閉鎖ヨーク8266の直上におけるより近位側かつ下側位置において、右半分シェル8156内に形成されたフック8302(図6)に取り付けられる。圧縮ばね8300は、このようにして、後退防止リリースレバー8248の遠位端8254を下向き及び後ろ側に引っ張り、これにより、遠位方向に前進されたとき、右向き前側ピン8298が遠位側解放段差構造8299内に固定される。このため、図7を参照し、一旦外されると、後退防止リリースレバー8248は、前進したまま後退防止プレート8266を垂直に保持し、このため、連結ラック8200を後退させることができる。エンドエフェクタ8012のクランプが外れて、その結果、閉鎖ヨーク8266が後退されると、閉鎖ヨーク8266上の、上向きに突出しているリセットタング8303が、後退防止リリースレバー8248の下側遠位カム8305と接触し、右向き前側ピン8298を持ち上げて遠位側解放段差構造8299から出し、これにより、後退防止圧縮ばね8264が後退防止カム管8268と後退防止リリースレバー8248を近位側に押して、それらの後退位置にすることができる(図6)。
様々な実施形態において、図1〜3を参照すると、発射トリガ8034は、任意の適切な方法で、連結ラック8200に動作可能に係合され得る。図2及び3を特に参照すると、発射トリガ8034は、ハウジング8154に連結された発射トリガピン8202を中心に枢動する。発射トリガ8034の上側部分8204は、発射トリガ8034がピストルグリップ8036の方へと押圧されると、発射トリガピン8202を中心に遠位方向に動き、発射トリガ8034の上側部分8204とハウジング8154との間で近位側に連結された、近位方向に定置された発射トリガ張力ばね8206(図3)を伸張する。発射トリガ8034の上側部分8204は、ばねで付勢された側面つめ機構8210を介して、毎回の発射トリガ押圧の間、連結ラック8200と係合する。発射トリガが解放されると、この側面つめ機構が、連結ラック8200から係合解除され、発射トリガは、非押圧又は未発射の位置に戻ることができる。使用時には、リンク8196a〜8196dのそれぞれにおいて、近位側及び右側に向いた斜面8284により形成されている、傾斜面右側トラックが、側面つめアセンブリ8285により係合される。特に、つめスライド8270(図3及び4)は、右下及び左下ガイド8272を有し、これらはそれぞれ、ラックチャネル8291の下の閉鎖ヨーク8266内に形成された左側トラック8274(図3)と、ラックチャネル8291と平行でラックチャネルカバー8277に取り付けられている閉鎖ヨークレール8276内の右側トラック8275とに摺動し、ラックチャネルカバー8277は、つめスライド8270の行程に対して遠位側の閉鎖ヨーク8266内で、ラックチャネル8291の右向き開放部分を閉じる。図3〜5において、圧縮ばね8278は、閉鎖ヨークレール8276上の上側近位位置にあるフック8279と、つめスライド8270の遠位右側にあるフック8280との間に取り付けられており、これが、つめスライド8270を近位側に引っ張って、発射トリガ8034の上側部分8204と接触した状態にしている。
図3を特に参照すると、つめブロック8318は、垂直後方ピン8320を中心に枢動するつめスライド8270の上に乗っており、このピンは、つめブロック8318とつめスライド8270の左近位角を貫通している。キックアウトブロック陥没部8322が、垂直ピン8326により枢動可能にそれにピン止めされているキックアウトブロック8324を受容するように、ブロック8318の頂面の遠位部分に形成されており、このピンの下側先端は、つめスライド8270の頂面のつめばね陥没部8328内に延びる。つめばね陥没部8328内のつめばね8330は、垂直前側ピン8326の右側に延び、つめブロック8318を、上から見て反時計方向に回転するように付勢し、傾斜した右側トラック8282と係合させる。キックアウトブロック陥没部8322内の小さなコイルばね8332は、キックアウトブロック8324を、上から見て時計方向に回転するように付勢し、その近位端は、ラックチャネル8291上の閉鎖ヨーク8266内に形成された凹凸のあるリップ8334と接触するように付勢されている。図5に示されたように、小さなコイルばね8332よりも、つめばね8330の方がより強い機械的利点を有しているため、このことは、つめブロック8318が、時計方向に回転したキックアウトブロック8324と係合する傾向になることを意味する。図3において、発射トリガ8034が完全に押圧され、解放され始めると、つめスライド8270が後退する際に、キックアウトブロック8324が、凹凸のあるリップ8334内の隆起部8336に当たり、キックアウトブロック8324を上から見て時計方向に回転させ、これにより、つめブロック8318を、連結ラック8200との係合を解消する。キックアウトブロック陥没部8322の形状により、キックアウトブロック8324の時計方向回転が停止して、凹凸のあるリップ8334に対して垂直の向きになり、完全後退の間中、この係合解除状態を保持し、これによりラチェットノイズを解消する。
図3、4、8、及び12において、外科用ステープル留め及び切断器具8010は、手動後退機構8500を含んでよく、これは、発射機構の手動解放、手動後退、発射全行程の最後において自動後退を更に行う1つのバージョン(図13〜15)を提供する。次に図3及び8を参照すると、特に、前側アイドラーギア8220は、連結ラック8200の歯のある左上側表面8222と係合され、このとき、前側アイドラーギア8220は、右側のより小さいラチェットギア8231を有する後側アイドラーギア8230とも係合する。前側アイドラーギア8220と後側アイドラーギア8230の両方は、それぞれ前側アイドラー軸8232と後側アイドラー軸8234の上で、ハンドルハウジング8154に回動可能に連結されている。後側軸8232の両端は、それぞれハウジング右半分シェルと左半分シェル8156、8158を貫通して延び、左右のインジケーターゲージホイール8040、8041に取り付けられているため、後側軸8234が、ハンドルハウジング8154内で自由にスピンし、後側ギア8230への重要な係合を有していることにより、インジケーターゲージホイール8040、8041が後側ギア8230と共に回転する。連結ラック8200とアイドラーギア8220と後側ギア8230との間のギアの関係は、歯状上方表面8222が適切な強さの歯寸法を有し、連結伝達発射機構8150の全発射行程中に後側ギア8230が、1回転未満回転するように、有利に選択され得る。発射行程又は進行を視覚的に示すギア機構8502に加えて、ギア機構8502は、ナイフを手動で後退させるのに使用することもできる。様々な実施形態において、後側アイドラーギア8230の右側のより小さいラチェットギア8231は、手動後退レバー8042のハブ8506内に延び、特にハブ8506を二分する、垂直長手方向に揃えて整列されたスロット8508(図8)に整列される。ハブ8506の横貫通穴8510は、上側陥没部8512と連通している。前側部分8514は、近位側に導かれるロックつめ8516を受容するよう形作られ、このロックつめは、上側陥没部8512の遠位端に形成された右向き横方向ピン8518を中心に枢動する。後側部分8520は、L字型ばねタブ8522を受容するよう形作られ、このタブが、ロックつめ8516を下方向に付勢し、右側のより小さいラチェットギア8231と係合させる。保持構造8524(図6)は、右半分シェル8156から上側陥没部8512内に突出しており、手動後退レバー8042が下りている場合、右側のより小さいラチェットギア8231に係合しないように、ロックつめ8516を上に保持する(図10)。コイルばね8525(図3)は、手動後退レバー8042を下方に付勢する。
使用時には、図9及び10に示されたように、張力/圧縮ばね8184の組み合わせは、遠位側に配置された連結ラックとの連結が外されるようになってもよい。図11及び12において、手動後退レバー8042が上がると、ロックつめ8516が、時計方向に回転し、保持構造8524によりもはや保持されなくなり、右側のより小さいラチェットギア8231と係合し、後側アイドラーギア8230を左から見て時計方向に回転させる。このため、前側アイドラーギア8220は、反時計方向に応答し、連結ラック8200を後退させる。加えて、右側に湾曲した隆起部8510が、ハブ8506から突出し、後退防止リリースレバー8248と接触して遠位方向に動かすような寸法にされており、これにより、手動後退レバー8042が回転すると、後退防止機構8250が解放される。
図13〜15において、外科用ステープル留め及び切断器具用の自動後退機構8600には、歯8602を有する前側アイドラーギア8220a内での発射全行程の最後に、自動後退が組み込まれ得る。この歯は、3回の発射ストロークに対応するほぼ完全な1回転を行った後、ブロックに当たるまで、カムホイール8606内の円形溝8604内を移動する。このような状況において、右側隆起部8610は、上方向に回転されて、下側カム陥没部8612と接触して、後退防止リリースレバー8248aを遠位方向に動かす。図13を特に参照すると、後退防止リリースレバー8248aには、前述のように作動する遠位端8254が含まれる。右半分及び左半分のシェル8156、8158の間に形成された円形ピン8293とピン受容部8296は、下側カム8192の後側の後退防止リリースレバー8248a内に形成された、概ね矩形の開口部8294aを通って受容され、これにより、後退防止リリースレバー8248aの遠位端8254の長手方向並進と下向きのロック運動とを可能にする。右半分シェル8156において、水平の近位側解放チャネルは、後退防止リリースレバー8248aの近位端近くの右側後側ピンを受容する。
動作時には、図13、14における発射前に、連結ラック8200及び後退防止カム管8268は、後退防止圧縮ばね8264が後退防止プレート8266を近位方向に傾けた際に、後退防止機構8250をロックする後退位置にある。自動後退機構8600は、後退防止リリースレバー8248aが、前側アイドラーギア8220aと接触しているリンク8196aで後退された状態の初期状態にある。歯8602は、その反時計方向に進行する円形溝8604の全行程で、歯8602のすぐ近位側に右向き隆起部8610がある状態で、6時の位置にある。1回目の発射ストローク後、連結ラック8200は、1つ分(遠位側リンク8196b)を移動させて、前側アイドラーギア8220aと接触させる。歯8602は、静止カムホイール8606の円形溝8604を通って3分の1回転進行する。2回目の発射ストローク後、連結ラックは、もう1つ分(リンク8196c)を移動させて、前側アイドラーギア8220aと接触させる。歯8602は、静止カムホイール8606の円形溝8604を通って3分の2回転進行する。3回目の発射ストローク後、連結ラック8200は、1つ分(遠位側リンク8196d)を移動させて、前側アイドラーギア8220aと接触させる。歯8602は、上記ブロックと接触している円形溝8604の全周囲を進行し、カムホイール8606の(右から見て)反時計方向回転を開始させ、後退防止リリースレバー8248aと接触している右向き隆起部を運ぶ。図15において、後退防止リリースレバー8248aは、それに応答して遠位側に動き、右向き前側ピン8298を遠位側解放段差構造8299に固定し、後退防止機構8250を解放する。類似する外科用ステープル留め器具は、2006年8月1日に発行された米国特許第7,083,075号に開示されており、その開示内容全体が、参照により本明細書に援用される。
図16を参照すると、外科用ステープル留め器具9010のステープル適用アセンブリ9012は、シャフトフレーム9070に対してシャフト9016を長手方向に下げるよう伝達される2つの異なる動きにより、組織上にクランプし、ステープルを駆動し、組織を切断する機能を達成する。このシャフトフレーム9070は、外科用ステープル留め器具のハンドルに近位側が取り付けられ、長手方向軸を中心とする回転のためにそれに連結されている。外科用ステープル留め及び切断器具様の例示的なマルチストロークハンドルは、その開示の全体が参照により本明細書に援用される、同時係属かつ共同出願の米国特許出願第10/374,026号、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT INCORPORATING A MULTISTROKE FIRING POSITION INDICATOR AND RETRACTION MECHANISM」に、より詳細が記載されている。本発明と一致する他の用途は、その開示の全体が参照により本明細書に援用される、同時係属かつ共同出願の米国特許出願第10/441,632号、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEM」に記載されているような、単一発射ストロークを包含してもよい。
図17を特に参照すると、シャフトフレーム9070の遠位端は、ステープルチャネル9018に取り付けられている。アンビル9022は、ステープルチャネル9018の近位端9074内に枢動可能に受容される近位枢動端9072を有し、これは、シャフトフレーム9070への係合のすぐ遠位側である。アンビル9022が下向きに枢動すると、アンビル9022は、組織接触表面9028を動かし、相対するステープルカートリッジに向かってポケット9026を形成する。これについては、以下に更に詳述される。アンビル9022の枢動端9072には、近位側であるが、ステープルチャネル9018とのその枢動取付に対して遠位側にある、閉鎖機構9076が含まれる。このため、閉鎖管9078は、その遠位端に、この閉鎖機構9076と係合する馬蹄形開口部9080を含み、上述と同様に、閉鎖トリガに応じてシャフトフレーム9070の上を摺動しながら、閉鎖管9078の、近位側長手方向運動中にアンビル9022に対する開放運動と、遠位側長手方向運動中にアンビル9022に対する閉鎖運動とを選択的に付与する。シャフトフレーム9070は、長手方向に往復する2ピースのナイフ及び発射バー9090を介して、ハンドルからの発射運動を包含し、ガイドする。特に、シャフトフレーム9070には、2ピースのナイフ及び発射バー9090の近位部分を受容する長手方向発射バースロット9092が含まれ、具体的には、ラミネート先細発射バー9094が含まれる。ラミネート先細発射バー9094は、固体の発射バー及び/又は任意の他の適切な材料で置き換えられ得ることが理解されよう。
E字形梁部材9102は、2ピースのナイフ及び発射バー9090の遠位部分であり、これは、別々の閉鎖と発射を容易にし、かつ、発射中に長尺状ステープルチャネル9018からのアンビル9022の間隔空けを容易にする。図17及び19を特に参照すると、鑞付け又は接着剤等の任意の取付処理に加えて、ナイフ及び発射バー9090は、E字形梁部材9102内に近位側に形成されたメスの垂直取付開口部9104で形成され、これが、ラミネート先細発射バー9094により遠位側に提示された対応するオスの取付部材9106を受容し、これにより、各部分が、それぞれ異なる機能(例えば強度、可撓性、摩擦)に適した選択された材料及びプロセスで形成されるのを可能にする。E字形梁部材9102は、一対の上側ピン9110、一対の中間ピン9112、及び下側ピン又は足部9114を成形するのに適した材料特性を有し、かつ、鋭い切断刃先9116を得ることができるような材料で、有利に形成され得る。加えて、切断刃先9116の各垂直端を支えて保持している、一体形成され近位側に突出している上側ガイド9118及び中間ガイド9120は、更に、切断の前に組織を鋭い切断刃先9116の方へガイドするのを補助する組織準備エリア9122を画定する。中間ガイド9120は、ウェッジスレッド9126の段付き中心部材9124(図20)と当接することにより、ステープル適用器具9012と係合し、同器具を発射するのにも機能する。この部材は、より詳しくは後述されるように、ステープル適用アセンブリ9012により、ステープル形成をもたらす。これらの形状(例えば、上側ピン9110、中間ピン9112、及び下側足部9114)を、E字形梁部材9102と共に一体形成することで、複数の部品から組み立てられた場合に比べ、互いに対しての許容誤差を小さくして製造することが容易となり、これにより、ステープル適用アセンブリ9012の、発射中の望ましい動作及び/又は様々なロックアウト機能との効果的な相互作用が確実になる。
図21及び22において、ステープル適用アセンブリ9012は、開いて、E字形梁部材9102が完全に後退した状態で示されている。組立中、E字形梁部材9102の下側足部9114は、ステープルチャネル9018内の広がった穴9130を通って落ち、次に、E字形梁部材9102が前進され、これにより、E字形梁部材9102が、ステープルチャネル9018内に形成された下側トラック9132に沿って遠位側に摺動する。特に、下側トラック9132は、図22及び23において特に示されたように、細いチャネル9133を含み、これは、横方向断面において逆T字形を形成する、ステープルチャネル9018の下面上に広がったスロット9134として開いており、広がった穴9130と連通している。組み立てると、ラミネート先細発射バー9094に近位側が連結された構成要素により、下側足部9114が再び近位側に広がった穴9130に移動して、係合解除されるのをさせない。図24を参照すると、ラミネート先細発射バー9094は、ステープル適用アセンブリ9012を、トロカールを通して挿入するのを容易にする。特に、完全に後退したときに、より遠位で下側の突起9136が、E字形梁部材9102を持ち上げる。これは、ステープルチャネル9018内の広がった穴9130の近位端に、上向きにカムが係合する点の、下向き突起9136の配置により達成される。次に図25を参照すると、ラミネート先細発射バー9094は、特定のロックアウト機構の操作も強化し、このような機構は、発射行程の最初の部分の間にシャフトフレーム9070により下向きに付勢される、より近位側の上向き突起9138を含めることにより、ステープルチャネル9018に組み込まれ得る。特に、横方向バー9140は、シャフトフレーム9070内の一対の正方形孔9142の間で画定される(図17)。横方向バー9140を包含するクリップばね9144は、長手方向発射バースロット9092から遠位側に突出しているラミネート先細発射バー9094の一部を下向きに付勢し、これにより、適切な場合に、特定の有利なロックアウト機構が係合されるのを確保する。この付勢は、上向き突起9138がクリップばね9144と接触する際に、発射行程のその部分のみに対していっそう際立ち、又はいっそう制限される。
図21及び22において、E字形梁部材9102は、アンビル9022の枢動近位端近くのアンビルポケット9150内に存在する、その上側ピン9110により後退される。下向き開放垂直アンビルスロット9152(図16)は、アンビル内部トラック9154へと、アンビル9022内にて横方向に広がっており、これにより、図24及び25に示されたように、発射中にE字形梁部材9102の上側ピン9110が遠位方向に前進する際に、上側ピン9110を捕捉し、アンビル9022をステープルチャネル9018から確実に離間させる。このため、E字形梁部材9102が後退した状態で、外科医は、ステープル留めと切断のためにその中に捕捉された組織の配置と向きに満足するまで、ステープル適用アセンブリ9012を繰り返して開閉することができ、しかも、E字形梁部材9102は、直径が小さく、それに対応して剛性が低減したステープル適用アセンブリ9012にであっても、組織の適切な配置を支援する。図16、17、20、21、23、及び29において、ステープル適用アセンブリ9012は、ウェッジスレッド9126を含む取り替え可能なステープルカートリッジ9020と共に示されている。長手方向に整列された、平行な複数の下向き開放ウェッジスロット9202(図23)は、ウェッジスレッド9126に一体化した各ウェッジ9204を受容する。図23〜25において、ウェッジスレッド9126は、複数のステープルドライバ9206と上向きにカム係合し、これらのドライバは、ステープルドライバ陥没部9208内で垂直に摺動可能である。この例示バージョンにおいて、各ステープルドライバ9206には、2本の垂直の尖った突起が含まれ、それぞれが、各ステープル穴9210又はキャビティ9024内へと上向きに並進して、ステープル9023を上向きに押し出して変形させ、アンビル9022のステープル成形表面9214(図25)に対して収まるようにする。ステープルチャネル9018に対して近位側のステープルカートリッジ9020内に画定された中央発射陥没部9216(図17)は、ウェッジスレッド9126の底面の水平部9218(図20)及びE字形梁部材9102の中間ピン9112の通過を可能にする。具体的には、ステープルカートリッジトレイ9220(図17、23)は、ポリマー製のステープルカートリッジ本体9222に取り付けられ、ステープルカートリッジ本体9222の下にある。ステープルカートリッジ本体9222は、それに形成された、ステープルドライバ陥没部9208、ステープル穴9210、及び中央発射陥没部9216を有する。ステープル9023が、これによりいずれかの側に成形されると、鋭い切断刃先9116が、その最も遠位の端のみを除き、ステープルカートリッジ9020の長手方向軸を通過するスロット9230を垂直に通って入り込む。
図25に示されたように、ステープル適用アセンブリ9012の発射は、2ピースのナイフ及び発射バー9090を、下向き突起9136がE字形梁部材9102上の中間ガイド9120を上側及び後側にカム係合するまで、近位側に引き抜くことで始まり、これにより、図16及び21に示されたように、アンビル9022が開いているときに、新しいステープルカートリッジ9020がステープルチャネル9018に挿入されるのが可能となる。図26において、2ピースのナイフ及び発射バー9090は、小さな距離を遠位方向に前進されており、これにより、ラミネート先細発射バー9094の上向き突起9138に対するクリップばね9144の付勢力の下で、下向き突起9136が下側トラック9132の広がった穴9130の中に落ちるのを可能にする。中間ガイド9120は、ウェッジスレッド9126の段付き中央部材9124の上に乗ることにより、更なる下向き回転を阻止し、これにより、E字形梁部材の中間ピン9112を、中央発射陥没部9216内に保持する。図27において、2ピースのナイフ及び発射バー9090が遠位方向に発射されており、ウェッジスレッド9126が前進して、ステープル9023を成形させている一方、アンビル9022と、鋭い切断刃先9116を有するステープルカートリッジ9020との間にクランプされた組織9242を切断する。その後、図28において、2ピースのナイフ及び発射バー9090を後退させ、ウェッジスレッド9126を遠位側に位置付けられたまま残す。図29において、中間ピン9112は、ステープルチャネル9018内に形成されたロックアウト陥没部9240内に並進運動して下りることができる(図22及び25も参照)。このようにして、ウェッジスレッド9126(図29において図示せず)が、近位側に配置されていない(すなわち、ステープルカートリッジ9020又は使用済みステープルカートリッジ9020がない)ときに、中間ピン9112が、ロックアウト陥没部9240の遠位縁部に当たる際に、操作者は、触覚的指標を受け取るであろう。類似する外科用ステープル留め器具は、2008年6月3日に発行された米国特許第7,380,696号に開示されており、その開示内容全体が、参照により本明細書に援用される。
様々な実施形態において、次に図30〜38に切り替えて、外科用器具12000は、より詳しくは更に後述されるように、ハンドル12010、ハンドル12010から延びるシャフト12020、及びシャフト12020に着脱可能に取り付け可能なエンドエフェクタ12040を含み得る。ハンドル12010は、トリガ12014を含んでよく、これは、第一に、エンドエフェクタ12040を閉じ、第二に、発射部材12043を、エンドエフェクタ12040を通って遠位方向に前進させるように作動され得る。図30〜38には図示されていないが、ハンドル12010は、トリガ12014の回転運動を伝達し、シャフト12010を通って延びる発射部材12023の直線運動に変換するように構成された、任意の適切な駆動トレインを含み得る。使用時には、トリガ12014は、発射部材12023を長手方向軸12039に沿って、シャフト12020内を遠位方向に前進させるために、ハンドル12010のピストルグリップ12012に向かって作動されることができ、より詳しくは更に後述されるように、シャフト発射部材12023がエンドエフェクタ発射部材12043と動作可能に連結されたとき、シャフト発射部材12023の遠位方向移動は、エンドエフェクタ発射部材12043に伝達され得る。エンドエフェクタ発射部材12043が遠位方向に前進されたとき、エンドエフェクタ発射部材12043は、アンビルを含む第1ジョー12040a及び/又はステープルカートリッジチャネルを含む第2ジョー12040bと係合し、第1ジョー12040a及び第2ジョー12040bの少なくとも一方を他方に向かって移動させるように構成され得る。上記に対して更に、図30〜32を主に参照すると、エンドエフェクタ12040は、長手方向軸12039に対して横向きの方向において、シャフト12010に組み立てられ得る。例えば、エンドエフェクタ12040は、例えば、長手方向軸12039に対して垂直な方向において、シャフト12010に組み立てられ得る。このような状況において、エンドエフェクタ12040は、シャフト12010に向かって移動されることができ、これにより、エンドエフェクタ12040のフレーム12041は、フレーム12021に係合及び接続し、発射部材12043の近位端12044は、発射部材12023の遠位端12024に係合及び接続する。シャフトフレーム12021は、その中に画定されたチャネル12022を含んでよく、これは、シャフト発射部材12023を摺動可能に受容し、長手方向軸12039を画定するように構成され得る。エンドエフェクタフレーム12041をシャフトフレーム12021と整列させるために、様々な実施形態において、エンドエフェクタフレーム12041の近位端12045及びシャフトフレーム12021の遠位端12025は、協働ダブテール機構を含んでよく、これは、例えば、シャフト12020に対してエンドエフェクタ12040を方向付け得る。シャフトフレーム12021は、その中に画定された搭載開口部12026を更に含んでよく、これは、エンドエフェクタフレーム12041から延びる搭載突起12046を受容するように構成され得る。その結果、端部12025、12045の協働ダブテール機構、及び/又は搭載機構12026、12046は、様々な状況において、エンドエフェクタ12040をシャフト12020に固定的に搭載し得る。様々な実施形態において、外科用器具12000は、ロックカラー12030を更に含んでよく、これは、エンドエフェクタ12040をシャフト12020にロックするように構成され得る。次に図34〜36を主に参照すると、ロックカラー12030は、非ロック位置(図34及び35)とロック位置(図36)との間で移動され得る。ロックカラー12030がその非ロック位置にあるとき、図34を参照すると、エンドエフェクタ12040は、シャフト12020に組み立てられ得る。エンドエフェクタ12040がシャフト12020と係合されると、ロックカラー12030は、エンドエフェクタ12040とシャフト12020との間の相互接続上で摺動して、エンドエフェクタ12040を定位置にロックし得る。より具体的には、少なくとも1つの実施形態において、ロックカラー12030は、内部開口部12031を画定することができ、これは、エンドエフェクタ12040及びシャフト12020の外縁をぴったりと受容するように構成され得る。特定の実施形態において、外科用器具12000は、ロックカラー12030をそのロック位置に付勢するように構成された、ばね又は付勢部材を含み得る。このような実施形態において、医師は、このばねの付勢力に対して、ロックカラー12030を近位方向に引き抜き、その後、ロックカラー12030を解放し、このばねが、ロックカラー12030をそのロック位置に戻すのを可能にすることができる。
図30〜38を再び参照し、図32及び33を主に参照すると、外科用器具12000は、関節継手12050を含み得る。様々な実施形態において、関節継手12050は、エンドエフェクタ12040の遠位部分が、関節継手12050により画定された軸を中心に枢動するのを可能にするように構成され得る。このような実施形態において、エンドエフェクタ12040は、シャフト12020に固定的に搭載された近位部分及び関節継手12050を中心にこの近位部分に対して回転し得る遠位部分を含み得る。特定の実施形態において、外科用器具12000は、エンドエフェクタ12040の遠位部分と係合及び係合解除するように構成されたロックを含み得る。例えば、エンドエフェクタ12040は、エンドエフェクタロック部12047を含んでよく、これは、エンドエフェクタ12040の遠位部分を定位置にロックするのに遠位側に押されることができ、かつ/又は、エンドエフェクタ12040の遠位部分をアンロックするのに近位側に引かれることができる。外科用器具12000は、例えば、ハンドル12010に隣接するロックアクチュエータ12060を更に含んでよく、ハンドル12010は、エンドエフェクタロック部12047を近位側に引くために、近位側に引かれ得る。このような実施形態において、ロックアクチュエータ12060は、シャフト12020を通って延びるロック部12027と動作可能に連結されることができ、ロック部12027は、エンドエフェクタロック部12047に動作可能に連結され、又は、動作可能に連結可能である。少なくとも1つのこのような実施形態において、エンドエフェクタロック部12047の近位端12048は、エンドエフェクタ12040がシャフト12020に組み立てられたとき、ロック部12027の遠位端12028に組み立てられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、エンドエフェクタロック部12047は、エンドエフェクタ発射部材12043がシャフト発射部材12023に組み立てられるのと同時に、ロック部12027に組み立てられ得る。
様々な実施形態において、上記のように、ステープルカートリッジは、その中に画定された複数のステープルキャビティを有するカートリッジ本体を含み得る。カートリッジ本体は、デッキ及びデッキ上表面を含んでもよく、各ステープルキャビティは、デッキ表面に開口を画定してもよい。上記のように、ステープルは、カートリッジ本体から射出されるまでの間、カートリッジ本体内に格納されるように、各ステープルキャビティ内に配置されることもできる。様々な実施形態において、ステープルは、カートリッジ本体から射出される前に、ステープルがデッキ表面の上に突出しないように、カートリッジ本体内に収容され得る。このような実施形態においては、ステープルがデッキ表面の下に位置付けられているため、ステープルの損傷及び/又は標的組織に対する早すぎる接触の可能性を低減することができる。様々な状況において、ステープルは、それらがカートリッジ本体から突出していない未発射位置と、それらがカートリッジ本体から出現して、ステープルカートリッジの反対側に配置されているアンビルと接触することができる発射済み位置との間で、移動することができる。様々な実施形態において、アンビル、及び/又はアンビル内に画定されている成形ポケットは、デッキ表面の上の所定距離に配置されることができ、これにより、ステープルがカートリッジ本体から展開される際に、ステープルは、所定の成形高さに変形される。一部の状況において、アンビルとステープルカートリッジとの間に捕捉された組織の厚さは、変化する可能性があり、その結果、より厚い組織が、特定のステープルの内側に捕捉されることがある一方、より薄い組織が、他の特定のステープルの内側に捕捉され得る。いずれの場合においても、ステープルにより組織に印加されるクランプ圧又はクランプ力は、ステープル毎に変化する可能性があり、あるいは、例えば、ステープル列の一方の端にあるステープルと、このステープル列の他方の端にあるステープルとの間で変化する可能性がある。特定の状況において、アンビルとステープルカートリッジデッキとの間の隙間は、ステープルが各ステープルの内側に、特定の最少クランプ圧を印加するように制御されることができる。しかしながら、いくつかのこのような状況において、異なるステープルの内側でクランプ圧の顕著な変動が、依然として存在し得る。
使用時には、上記に対して更に、図39を主に参照すると、アンビル(例えばアンビル10060)は、例えば、ステープルカートリッジ10000に対向する閉位置に動くことができる。より詳しくは後述されるように、アンビル10060は、組織厚さコンペンセータ10020に対するように組織を配置することができ、かつ、様々な実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ10020を、支持部分10010のデッキ表面10011に対して圧縮することができる。アンビル10060が適切に配置されると、図39にも示されているように、ステープル10030が展開されることができる。様々な実施形態において、前述のように、ステープル発射スレッド10050は、図40に示されたように、ステープルカートリッジ10000の近位端10001から、遠位端10002に向かって動くことができる。スレッド10050が前進されると、スレッド10050が、ステープルドライバ10040と接触して、ステープルドライバ10040をステープルキャビティ10012内で上方に持ち上げることができる。少なくとも1つの実施形態において、スレッド10050とステープルドライバ10040はそれぞれ、1つ以上の傾斜面又は斜めの面を含むことができ、これが協働して、ステープルドライバ10040をその未発射位置から上方に動かすことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープルドライバ10040は、少なくとも1つの斜めの面を含むことができ、スレッド10050は、1つ以上の斜めの面を含んでよく、これは、スレッド10050がステープルカートリッジ内を遠位方向に前進される際に、スレッドの斜めの面がドライバの斜めの面の下を摺動し得るように構成され得る。ステープルドライバ10040が各ステープルキャビティ10012内で上方に持ち上げられると、ステープルドライバ10040は、ステープル10030を上方に持ち上げ、これにより、ステープル10030が、ステープルデッキ10011の開口を通って、そのステープルキャビティ10012から現われ得る(図41)。例示となる発射シーケンス中に、スレッド10050は、第1ステープル10030と接触し、この第1ステープル10030を上方に持ち上げ始める。スレッド10050が更に遠位方向に前進される際に、スレッド10050は、連続的な順序において、更なるステープル10030及び任意の他の後のステープルを持ち上げ始めることができる。スレッド10050は、ステープル10030を上方に駆動させることができ、これにより、このステープルの脚部10032は、対向するアンビルと接触して、所望の形状に変形され、支持部分10010から射出される。様々な状況においては、スレッド10050は、発射シーケンスの一部として、幾つかのステープルを同時に上向きに移動させることができる。
図49〜54を参照すると、各ステープル10030は、圧縮ゾーン10039がその中に画定されるように変形され得る。例えば、各ステープル10030は、基部10031と、基部10031から延びる1つ以上の脚部10032を含んでよく、脚部10032は、変形されたとき、基部10031と協働して、組織Tと組織厚さコンペンセータ10020とが捕捉され得る領域を画定し得る。圧縮ゾーン10039内には、組織厚さコンペンセータ10020は、組織Tに圧力を印加することができ、特定の状況において、組織Tの厚さに応じて、異なる圧縮高さを呈する。一部の状況において、組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル10030により画定された圧縮ゾーン10039内に存在する隙間又は自由空間を弾性的にふさぎ得る。
前述のように、図41を参照すると、ステープル10030のステープル脚部10032は、ステープル10030がその未発射位置にあるときに、支持部分10010のデッキ表面10011の上に延び得る。様々な実施形態において、ステープル10030がその未発射位置にあるときには、ステープル脚部10032の先端、又はステープル脚部10032の任意の他の部分も、組織厚さコンペンセータ10020の組織接触上側表面10021を貫通して突出することはできない。ステープル10030がその未発射位置からその発射済み位置に移動される際、ステープル脚部の先端は、組織接触表面から突出し得る。様々な実施形態において、ステープル脚部10032の先端は、鋭い先端を含むことができ、これが、組織厚さコンペンセータ10020を切開し貫入することができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、複数の開口部を含むことができ、これは、ステープル脚部10032を受容して、ステープル脚部10032が組織厚さコンペンセータ10020に対して摺動することができるように構成され得る。特定の実施形態において、支持部分10010は、デッキ表面10011から延びる複数のガイド10013(図41)を更に含み得る。ガイド10013は、デッキ表面10011内のステープルキャビティの開口に隣接して配置されることができ、これにより、ステープル脚部10032は、ガイド10013により少なくとも部分的に支持され得る。特定の実施形態において、ガイド10013は、ステープルキャビティの開口の近位端及び/又は遠位端に配置され得る。様々な実施形態において、第1ガイド10013は、各ステープルキャビティの開口の第1端に配置されることができ、第2ガイド10013は、各ステープルキャビティの開口の第2端に配置されることができ、これにより、各第1ガイド10013は、ステープル10030の第1ステープル脚部10032を支持することができ、各第2ガイド10013は、ステープルの第2ステープル脚部10032を支持することができる。少なくとも1つの実施形態において、図41を参照すると、各ガイド10013は、例えば、溝又はスロット、例えば、溝10016を含んでよく、その内部において、ステープル脚部10032が、摺動可能に受容され得る。様々な実施形態において、各ガイド10013は、デッキ表面10011から延び得る滑り止め、突出部、及び/又はスパイクを含んでよく、これが、組織厚さコンペンセータ10020内に延びることができる。少なくとも1つの実施形態において、より詳しくは後述されるように、滑り止め、突出部、及び/又はスパイクは、組織厚さコンペンセータ10020と支持部分10010との間の相対的な動きを低減させることができる。特定の実施形態において、ステープル脚部10032の先端は、ガイド10013内に配置されることができ、ステープル10030がその未発射位置にあるとき、ガイド10013の上側表面の上に延びることはできない。少なくともこのような実施形態において、ガイド10013は、ガイド高さを画定し、ステープル10030は、それらが未発射位置にあるときには、このガイド高さを超えて延びることはできない。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ10020等は、1枚のシート材料から構成され得る。少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータは、支持部分10010のデッキ上側表面10011全体を覆うことができる、又は代替的に、デッキ表面10011全体よりも小さい領域を覆うことができる、連続シート材料を含み得る。特定の実施形態において、シート材料は、支持部分10010のステープルキャビティの開口を覆うことができる一方、他の実施形態において、シート材料は、開口を含むことができ、これは、ステープルキャビティの開口と整列、又は少なくとも部分的に整列されることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、複数層の材料から構成され得る。一部の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能なコア及びこの圧縮可能なコアを包むラップを含み得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能なコアを支持部分10010に、解放可能に保持するためのラップを含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、保持具クリップを更に含んでよく、これは、ラップ及び圧縮可能なコアが、支持部分10010から早まって取り外されることを阻止するように構成され得る。特定の実施形態において、上記のように、組織厚さコンペンセータは、ステープル10030により支持部分10010に着脱可能に取り付けられることができる。より具体的には、これも上記のように、ステープル10030がその未発射位置にあるとき、ステープル10030の脚部は、組織厚さコンペンセータ10020内に延在することができ、その結果、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に解放可能に保持することができる。少なくとも1つの実施形態において、ステープル10030の脚部は、各ステープルキャビティ10012の側壁と接触状態にあることができ、ステープル脚部10032とこの側壁との間の摩擦のために、ステープル10030がステープルカートリッジ10000から展開されるまで、ステープル10030と組織厚さコンペンセータ10020は、定位置に保持され得る。ステープル10030が展開されたとき、組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル10030の内側に捕捉されることができ、ステープル留めされた組織Tに対して保持されることができる。その後、アンビルが開位置に移動されて組織Tを解放するとき、支持部分10010は、この組織に締結されている組織厚さコンペンセータ10020から離れるように移動され得る。特定の実施形態において、接着剤が使用されて、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に着脱可能に保持することができる。少なくとも1つの実施形態において、2成分接着剤が使用されることができ、少なくとも1つの実施形態において、接着剤の第1成分が、デッキ表面10011上に配置され、接着剤の第2成分が、組織厚さコンペンセータ10020上に配置されることができ、これにより、組織厚さコンペンセータ10020がデッキ表面10011に相対して配置されたときに、第1成分が第2成分と接触して接着剤を活性化させ、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に対して取り外し可能に結合させることができる。様々な実施形態において、任意の他の適切な手段を使用して、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジの支持部分に取り外し可能に保持することができる。
様々な実施形態において、上記に対して更に、スレッド10050は、近位端から遠位端に前進されて、ステープルカートリッジ10000内に収容された全てのステープル10030を完全に展開することができる。少なくとも1つの実施形態において、次に図44を参照すると、スレッド10050は、外科用ステープル留め器具の発射部材又はナイフバー10052により、支持部分10010内の長手方向キャビティ内を遠位方向に前進され得る。使用時には、ステープルカートリッジ10000は、外科用ステープル留め器具のジョー内のステープルカートリッジチャネル内に挿入されることができ、図44に示されたように、発射部材10052は前進されて、スレッド10050と接触することができる。スレッド10050が、発射部材10052により遠位方向に前進されることにより、スレッド10050は、最も近位側のステープルドライバ又はドライバ10040と接触することができ、上記のように、カートリッジ本体10010からステープル10030を発射又は放出することができる。図44に示されたように、発射部材10052は、切断刃先10053を更に含んでよく、ステープル10030が発射されると、これが、支持部分10010内のナイフスロットを通って遠位方向に前進され得る。様々な実施形態において、対応するナイフスロットは、ステープルカートリッジ10000に相対して配置されるアンビルを通って延びることができ、これにより、少なくとも1つの実施形態において、切断刃先10053が、アンビルと支持部分10010との間に延び、その間に配置された組織及び組織厚さコンペンセータを切断することができる。様々な状況において、スレッド10050は、スレッド10050がステープルカートリッジ10000の遠位端に達するまで、発射部材10052により遠位方向に前進され得る。その時点において、発射部材10052は、近位側に後退されることができる。一部の実施形態において、スレッド10050は、発射部材10052と共に近位方向に後退されることができるが、様々な実施形態において、スレッド10050は、発射部材10052が後退されたとき、ステープルカートリッジ10000の遠位端10002に残され得る。発射部材10052が十分に後退されると、アンビルが再び開き、組織厚さコンペンセータ10020が、支持部分10010から取り外され、消費されたステープルカートリッジ10000の残りの非埋込み部分(支持部分10010を含む)が、ステープルカートリッジチャネルから取り除かれ得る。
消費されたステープルカートリッジ10000がステープルカートリッジチャネルから除去された後、上記に対して更に、新しいステープルカートリッジ10000、又は任意の他の適切なステープルカートリッジが、ステープルカートリッジチャネル内に挿入され得る。様々な実施形態において、上記に対して更に、ステープルカートリッジチャネル、発射部材10052、及び/又はステープルカートリッジ10000は、協働機構を構成することができ、これは、ステープルカートリッジチャネル10070内に配置される新しい又は未発射のステープルカートリッジ10000なしに、発射部材10052が、2回目又は後続に遠位方向に前進されるのを阻止することができる。より具体的には、発射部材10052が前進されてスレッド10050と接触し、スレッド10050がその近位側の未発射位置にあるとき、発射部材10052の支持ノーズは、スレッド10050の支持棚部の上及び/又は上方に配置されることができ、これにより、発射部材10052が、充分に上側の位置に保持され、発射部材10052から延びるロック又は梁部材10054が、ステープルカートリッジチャネル内に画定されるロック陥没部内に落ちるのを阻止することができる。ロック10054がロック陥没部に落ちない場合、このような状況において、ロック10054は、発射部材10052が前進される際に、ロック陥没部の遠位側側壁に当接しない。発射部材10052がスレッド10050を遠位方向に押すと、発射部材10052は、支持棚部の上に乗った支持ノーズのために、その上側の発射位置に支持され得る。発射部材10052がスレッド10050に対して後退されたとき、上記のように、発射部材10052が、支持ノーズがスレッド10050の支持脚部上にもはや乗っていないため、その上向き位置から下方に落ちることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外科用ステープル留め器具は、ばね、及び/又は任意の他の適切な付勢構成要素を含むことができ、これは、発射部材10052をその下側位置に付勢するように構成され得る。発射部材10052が完全に後退されてしまうと、発射部材10052は、消費されたステープルカートリッジ10000を通って再度遠位方向に前進されることができない。より具体的には、スレッド10050が、操作シーケンスのこの時点において、ステープルカートリッジ10000の遠位端に残されているため、発射部材10052は、スレッド10050により上位置に保持されることができない。このため、前述のように、発射部材10052が再び、ステープルカートリッジの交換なしに前進される場合、ロック梁部材10054がロック陥没部の側壁10057と接触し、これにより、発射部材10052がステープルカートリッジ10000内を再び遠位方向に前進されるのを阻止するであろう。換言すると、使用済みステープルカートリッジ10000が、新しいステープルカートリッジと交換されれば、その新しいステープルカートリッジは、近位側に配置されたスレッド10050を有し、これが、発射部材10052をその上側位置に保持することができ、発射部材10052が再び遠位方向に前進されることができるであろう。
上記のように、スレッド10050は、支持部分10010からステープル10030を射出するために、第1未発射位置と第2発射済み位置との間で、ステープルドライバ10040を動かすように構成されることができる。様々な実施形態において、ステープル10030が支持部分10010から射出された後、ステープルドライバ10040は、ステープルキャビティ10012内に収容され得る。特定の実施形態において、支持部分10010は、1つ以上の保持機構を構成することができ、これは、ステープルドライバ10040がステープルキャビティ10012から排出され又は脱落するのを防止するように構成され得る。様々な他の実施形態において、スレッド10050は、ステープル10030を含む支持部分10010からステープルドライバ10040を射出するように構成することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルドライバ10040は、生体吸収性及び/又は生体適合性の材料、例えば、Ultem等から構成され得る。特定の実施形態において、ステープルドライバは、ステープル10030に取り付けられることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルドライバは、ドライバがステープルと一体成形されるように、各ステープル10030の基部の上及び/又は周囲に成形されることができる。2006年9月29日に出願された米国特許出願番号第11/541,123号、「SURGICAL STAPLES HAVING COMPRESSIBLE OR CRUSHABLE MEMBERS FOR SECURING TISSUE THEREIN AND STAPLING INSTRUMENTS FOR DEPLOYING THE SAME」が、参照によりその全体を本明細書に援用される。
様々な状況において、上記に対して更に、圧縮可能な組織厚さコンペンセータは、ステープルカートリッジの下の剛性支持部分に対して、動き、ねじれ、かつ/又は撓曲することができる。様々な実施形態において、支持部分、及び/又は任意の他の適切なステープルカートリッジの部分は、組織厚さコンペンセータと支持部分との間での相対的な動きを制限するように構成された1つ以上の機構を含み得る。上記のように、ステープル10030の少なくとも一部は、支持部分10010のデッキ表面10011の上に延びることができ、特定の状況において、組織厚さコンペンセータに印加された横方向の力は、例えば、ステープル10030及び/又は支持部分10010から延びる滑り止め10013により妨げられ得る。様々な状況において、ステープル10030は、ステープルキャビティ10012内で傾き、かつ/又は屈曲することができる一方、組織厚さコンペンセータの横方向の動きを妨げ、様々な実施形態において、ステープルキャビティ10012とステープル10030は、ステープル10030の脚部10032と、相対するアンビル10060内の成形ポケットとの間の相対的な配置を維持するような寸法と構成にされることができ、これにより、ステープル10000は、ステープル成形プロセス中に適切に成形される。様々な実施形態において、ステープル10030及び/又は滑り止め10013は、組織厚さコンペンセータ10020内の横方向歪みを阻止するか、又は、少なくとも制限するように構成され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル10030及び/又は滑り止め10013は、例えば、硬化するか、又は、組織厚さコンペンセータの第2若しくは下側の表面に対する、第1若しくは組織接触側の表面の、横方向及び/又は長手方向の動きを制限するように構成され得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ、及び/又はステープルカートリッジが配置されるステープルカートリッジチャネルは、少なくとも1つのひずみ最小化部材を含むことができ、これは、上側に延びて、組織厚さコンペンセータの横方向及び/又は長手方向の動き若しくはひずみを制限することができる。前述のように、組織厚さコンペンセータを少なくとも部分的に包むラップも、組織厚さコンペンセータの横方向及び/又は長手方向の動き若しくはひずみを、阻止し、又は、少なくとも制限することができる。
様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、その中に配置されたステープルをそれぞれ収容する複数のステープルキャビティを含んでよく、ステープルキャビティは、複数の列に配列されることができ、かつ、ステープルカートリッジに相対して配置されたアンビルは、ステープルカートリッジ内のステープルキャビティに対応する複数の成形ポケットを含み得る。換言すれば、アンビルは、複数の成形ポケット列を含んでよく、各成形ポケットは、ステープルカートリッジ内のステープルキャビティに対向して配置され得る。様々な実施形態において、各成形ポケットは、ステープル10030のステープル脚部10032を受容するように構成された2つの成形カップを含んでよく、各成形カップは、例えば、ステープル脚部10032を受容し、他のステープル脚部10032に向かってステープル脚部10032を成形又は屈曲させるように構成される。様々な状況において、脚部10032は、成形カップから外れ、又は適切に入らないことがあり、その結果、ステープル脚部10032は、発射シーケンス中に成形不良となることがある。本明細書に記述される様々な実施形態において、アンビルは、成形ポケットのアレイ又はグリッドを含んでよく、これらはそれぞれ、ステープル脚部を受容して成形するように構成される。少なくとも1つのこのような実施形態において、成形ポケットのアレイは、ステープルカートリッジ内に収容されるステープルの数を超える、一定量の成形ポケットを含み得る。少なくとも1つの実施形態において、ステープルカートリッジは、例えば、長手方向に6列のステープルキャビティを含んでよく、アンビルは、6列のステープルキャビティに整列した6列の成形ポケットを含んでよく、加えて、成形ポケットの列の中間に配置された成形ポケットも含み得る。例えば、アンビルの一方の面において、アンビルは、第1列のステープルキャビティの上に配置され得る第1列の成形ポケットと、第1列のステープルキャビティに隣接する第2列のステープルキャビティの上に配置され得る第2列の成形ポケットとを含み、加えて、第1列の成形ポケットと第2列の成形ポケットとの中間に配置された1列の成形ポケットを含み得る。
様々な実施形態において、上記のように、アンビルは、開位置から閉位置へと動くことができ、これにより、組織をステープルカートリッジの組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ10020等に対して圧縮することができる。様々な状況において、組織厚さコンペンセータは、組織厚さコンペンセータが組織に対して配置されるより前に、ステープルカートリッジの支持部分に隣接して配置されることができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、アンビルがその閉位置に移動する前に、支持部分10018に当接する位置にあり得る。特定の他の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、組織厚さコンペンセータ10020と支持部分10018との間に隙間が存在するような位置にあり得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビルは、組織厚さコンペンセータ10020が支持部分10018に当接するまで、組織及び組織厚さコンペンセータ10020を下に移動させることができ、このような時点で、アンビルは閉位置にずれて、組織内に圧縮をもたらすことができる。アンビルとステープルカートリッジとの間の組織の配置に外科医が満足しない場合には、外科医は、アンビルを開き、アンビルとステープルカートリッジの位置を調整し、アンビルを再び閉じることができる。組織に対するステープルカートリッジのこのような配置と再配置のために、様々な状況において、例えば、組織厚さコンペンセータ10020の遠位端が、支持部分10010から取り外され得る。いくつかのこのような状況において、組織厚さコンペンセータ10020の遠位端は、組織と接触し、支持部分10010から剥がれ、又は支持部分10010に対して巻き込まれることがあり得る。様々な実施形態において、より詳しくは後述されるように、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータを、ステープルカートリッジの下の支持部分に対して、解放可能に保持するように構成された、1つ以上の機構を含み得る。
様々な実施形態において、次に図55を参照すると、ステープルカートリッジ10300は、支持部分10310と、支持部分10310により支持される組織厚さコンペンセータ10320と、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325を定位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ10303を含む遠位端10302と、を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、ノーズ10303は、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325を受容するように構成されたスロット10305を含み得る。様々な実施形態において、遠位端10325は、スロット10305内で圧縮又はくさびで締められることができ、これにより、遠位端10325は、ステープルカートリッジ10300が組織に対して配置される際に、定位置に保持され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、スロット10305は、支持部分10310のデッキ表面10311に対して平行、又は少なくとも実質的に平行である方向に向き得る。様々な実施形態において、スロット10305は、デッキ表面10311に対して水平であり得る。様々な他の実施形態において、次に図56を参照すると、ステープルカートリッジ10400は、支持部分と、支持部分により支持される組織厚さコンペンセータ10420と、組織厚さコンペンセータ10420の遠位端10425を定位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ10403を含む遠位端10402と、を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、遠位端10425は、そこから延びる突起を含んでよく、ノーズ10403は、この遠位端10425の突起を受容するように構成された垂直スロット10405を含み得る。様々な実施形態において、遠位端10425、及び/又はそこから延びる突起は、スロット10405内で圧縮又はくさびで締められることができ、これにより、遠位端10425は、ステープルカートリッジ10400が組織に対して配置される際に、定位置に保持され得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10420は、例えば、スロット10429等のスロットを含んでよく、これは、その中にノーズ10403の少なくとも一部分を受容するように構成され得る。少なくとも1つの実施形態において、スロット10405は、支持部分のデッキ表面10411に対して垂直、又は少なくとも実質的に垂直である方向に向き得る。様々な実施形態において、次に図57を参照し、ステープルカートリッジ10500は、支持部分と、支持部分により支持される組織厚さコンペンセータ10520と、組織厚さコンペンセータ10520の遠位端10525を定位置に解放可能に保持するように構成されたノーズを含む遠位端10502と、を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、ノーズは、組織厚さコンペンセータ10520の遠位端10525を受容するように構成された垂直スロット10505を含み得る。様々な実施形態において、遠位端10525は、スロット10505内で圧縮又はくさびで締めされることができ、これにより、遠位端10525は、ステープルカートリッジ10500が組織に対して配置される際に、定位置に保持され得る。
様々な実施形態において、図55を再び参照すると、組織厚さコンペンセータ10320は、上側表面10324を含んでよく、これは、ノーズ10303の上側表面10304の上に配置されることができる。組織厚さコンペンセータの上側表面がステープルカートリッジのノーズの上に配置されている別の例示となる実施形態は、図44に示され、組織厚さコンペンセータ10720の上側表面10721は、例えば、ノーズ10003の上側表面10004の上に配置される。使用時には、図55を再び参照すると、組織は、ノーズ10303の上側表面10304の上を摺動することができ、かつ、一部の状況において、組織は、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325と接触することができ、組織厚さコンペンセータ10320に対して力を印加する可能性があり、支持部分10310から組織厚さコンペンセータ10320を剥離させる傾向がある。本明細書に記載される実施形態において、この剥離力は、ノーズ10303内でくさびにより締め付けられた遠位端10325の部分により妨げられ得る。いずれの場合も、組織が一旦、ステープルカートリッジ13000に対して適切に配置されると、アンビルが回転して閉位置になり、支持部分10310に対して、組織と組織厚さコンペンセータ10320とを圧縮することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビルは、ノーズ10303の上側表面10304と接触する位置へと回転することができ、この結果、アンビルが、更に回転するのが阻止され得る。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ10320の上側表面10324がノーズ10303の上側表面10304の上に配置されるために、例えば、上側表面10324は、アンビルが閉じる際に、支持部分10310に向かって下側に押され、かつ、一部の状況において、上側表面10324は、ノーズ10303の上側表面10304の下に押され得る。ステープルカートリッジ10300内に収容されているステープルが展開され、組織厚さコンペンセータ10320が切断された後に、本明細書に記載されたように、支持部分10310とノーズ10303が、組織厚さコンペンセータ10320から離れる方向に動くことができ、これにより、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325が、スロット10305から滑り出ることができる。
上記のように、アンビル、例えば、アンビル10060は、回転して閉位置になることができ、ここで、アンビル10060は、例えば、ステープルカートリッジ、例えば、ステープルカートリッジ10000のノーズ上側表面10004と接触する。一旦アンビルがその閉位置に達すると、例えば、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ10020が圧縮される程度は、特に、組織厚さコンペンセータの未圧縮厚さ又は高さと、組織の厚さとにより決まるであろう。次に図42及び43を参照すると、組織厚さコンペンセータ10920は、上側表面を含んでよく、これは、ノーズ10003の上側表面10004と同一面、又は、少なくとも実質的に同一面である。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ10920の上側表面は、ノーズ10003の上側表面10004の下に押され得る。次に図47及び48を参照すると、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ10820は、例えば、上側表面10821を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ10820が組織Tとアンビル10060により圧縮される前に、ノーズ上側表面10004の下に配置される。組織Tが比較的薄い状況において、図45及び46に示されたように、組織厚さコンペンセータ10920は、比較的少ない圧縮を受け得る。次に図47及び48を参照すると、組織厚さコンペンセータ10820は、組織Tが比較的厚い場合、より大きい圧縮を受け得る。組織Tが薄い部分とより厚い部分との両方を有する状況において、図47及び48に示されたように、組織厚さコンペンセータ10820は、例えば、より厚い組織Tの下に配置された場合には、より多くの量が圧縮され、より薄い組織の下に配置された場合には、より少ない量が圧縮され得る。このようにして、上記のように、組織厚さコンペンセータは、異なる組織厚さについて補償することができる。
様々な実施形態において、次に図58及び59を参照すると、外科用ステープル留め器具は、第一に、ステープルカートリッジ16600を受容するように構成されたカートリッジチャネル16670と、第二に、カートリッジチャネル16670に枢動可能に連結されたアンビル16660を含み得る。ステープルカートリッジ16600は、支持部分16610と、組織厚さコンペンセータ16620とを有してよく、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端16625は、ステープルカートリッジ16600の遠位端16602において、ノーズ16603により、支持部分16610に対して解放可能に保持され得る。少なくとも1つの実施形態において、ノーズ16603は、スロット16605を含んでよく、可撓性材料から構成され得る。使用時には、図58を主に参照すると、ノーズ16603は、スロット16605の開口を拡張するため、下側に曲げられることができる。特定の実施形態において、ノーズ16603は、切欠き部又は切り欠き16606を含んでよく、これは、ノーズ16603が下側に曲がれるように構成され得る。いずれの場合も、様々な状況において、スロット16605の拡張された開口により、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端16625を、スロット16605に挿入するのが容易になり得る。組織厚さコンペンセータ16620が適切に配置された時点で、ノーズ16603が解放され、ノーズ16603を構成する材料の弾性のために、ノーズ16603は、その屈曲されていない状態へと戻るか、又は、少なくとも実質的に戻ることができ、図59に示されたように、デッキ表面16611に対して組織厚さコンペンセータ16620の遠位端16625を捕捉する。使用時には、上記と同様に、支持部分16610がステープル留めされた組織から離れるよう移動すると、遠位端16625は、スロット16605から引き抜かれ得る。様々な状況において、可撓性ノーズ16603は、組織厚さコンペンセータ16620が支持部分16610から取り外される際に、撓曲するように構成され得る様々な実施形態において、図59を再び参照すると、組織厚さコンペンセータ16620は、上側表面16621を含んでよく、これは、ノーズ16603の上側表面16604と整列されるか、又は、少なくとも実質的に整列される。
様々な実施形態において、次に図60〜61を参照すると、ステープルカートリッジ、例えば、ステープルカートリッジ11400は、例えば、支持部分11410に着脱可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ11420を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、ステープルカートリッジ11400は、1本以上の保持バー11413を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ11420の長手方向側面を、デッキ表面11411に対して保持するように構成され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、各保持バー11413は、相対するアーム11418を含んでよく、この間にチャネル11416を画定することができる。このような実施形態において、アーム11418の一方は、組織厚さコンペンセータ11420の上に延びるように構成されることができ、もう一方のアーム11418は、支持部分11410から延びるリップ11419の下に延びるように構成されることができる。図60を主に参照すると、各保持バー11413のチャネル11416は、ステープルカートリッジ11400が使用される前に、組織厚さコンペンセータ11420の長手方向側面に対して圧縮力を印加するような寸法及び構成にされ得る。使用中、図61を主に参照すると、ステープルカートリッジ11400は、ステープルカートリッジチャネル内に配置されることができ、ステープルカートリッジ11400が一旦適切に配置されると、アンビル、例えば、アンビル11460は、例えば、組織厚さコンペンセータ11420を圧縮できる位置に動かされることができる。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11420は、圧縮されると、横方向又は外側に膨張し、その結果、保持バー11413をステープルカートリッジ11400から取り外すことができる。特定の他の実施形態において、アンビル11460の閉鎖により、保持バー11413がステープルカートリッジから取り外されることはなく、又は完全に外されることはない。少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の発射バーを、ステープルカートリッジ11400を通して前進させることにより、支持部分11410からステープル10030が展開されることができ、同時に、アンビル11460とステープルカートリッジ11400を互いに近づけるよう押し込んで、組織厚さコンペンセータ11420に対する圧縮力を印加し、これは、組織厚さコンペンセータ11420を横方向に膨張させて、保持バー11413をステープルカートリッジ11400から取り外すのに十分である。保持バー11413がステープルカートリッジ11400から取り外されると、支持部分11410は、組織厚さコンペンセータ11420から離れるように移動され、手術部位から除去され得る。
様々な実施形態において、上記に対して更に、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジの支持部分に対して解放可能に保持するように構成された複数の締結具を含み得る。特定の実施形態において、支持部分は、例えば、デッキ表面に画定された複数の開口部を含み、締結具が組織厚さコンペンセータを通って延び、支持部分開口部内に解放可能に保持され得る。使用時には、締結具は、ステープルが支持部分から連続的に射出される際に、支持部分から連続的に解放され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、締結具は、組織厚さコンペンセータと共に埋め込まれることができ、少なくとも1つの実施形態において、例えば、締結具は、少なくとも1つの生体吸収性材料から構成され得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータが少なくとも部分的に埋め込まれた後、埋め込まれた組織厚さコンペンセータから支持部分が離れるように移動すると、締結具は、支持部分から取り外されることができる。様々な実施形態において、次に図130〜131を参照すると、ステープルカートリッジ、例えば、ステープルカートリッジ11600は、例えば、複数の締結具11613により、支持部分11610に解放可能に搭載された組織厚さコンペンセータ11620を含み得る。各締結具11613は、組織厚さコンペンセータ11620内に埋め込まれ、かつ/又はその他の方法で係合されている第1端11618と、支持部分11610と係合している第2端11618と、第1端11618を第2端11618に接続しているコネクタ11616と、を含み得る。様々な実施形態において、締結具11613は、支持部分11610に画定されたナイフスロット11615を通って延び得る。使用時には、発射部材10052は、支持部分11610内のナイフスロット11615を通ってナイフ刃先を移動させ、組織厚さコンペンセータ11620を支持部分11610から解放するために、締結具11613を切断し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、発射バー10052は、ステープルカートリッジ11600の近位端からステープルカートリッジ11600の遠位端へと前進されることができ、これにより、前述のように、第一に、スレッド10050を遠位方向に前進させ、連続的にステープル10030を発射させ、第二に、締結具11613を連続的に切断及び/又は破壊し、組織厚さコンペンセータ11620を支持部分11610から連続的に解放する。特定の実施形態において、上記と同様に、例えば、組織厚さコンペンセータ11620は、複数の取り外し可能なセグメントを含んでよく、これらはそれぞれ、1つ以上の締結具11613により支持部分11610に対して保持され得る。図130に示されたように、発射部材10052がステープルカートリッジ11600の近位端と遠位端との中間で止められている場合、図131に示されたように、アンビル11660が開かれ、支持部分11610が組織Tから離れるように移動された後に、締結具11613は、組織厚さコンペンセータ11620の埋め込まれていない部分を、支持部分11610に保持するのを支援し得る。様々な実施形態において、上記に対して更に、発射部材10052の切断刃先10053は、締結具11613を切断及び/又は破壊するように構成され得る。
様々な実施形態において、次に図132を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ15120を含んでよく、これは、異なる厚さを有する複数の部分を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータ15120は、第1厚さを有し得る第1若しくは内側の部分15122aと、それぞれ第2厚さを有してよく、第1部分15122aから延びる第2若しくは中間の部分15122bと、それぞれ第3厚さを有してよく、第2部分15122bから延びる第3若しくは外側の部分15122cと、を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、第3厚さは、第2厚さよりも厚いことがあり、第2厚さは、第1厚さよりも厚いことがあるが、任意の適切な厚さが、様々な他の実施形態において利用され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ15120の部分15122a〜15122cは、異なる厚さを有する段を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、上記と同様に、ステープルカートリッジは、いくつかの列のステープル10030と、ステープル10030を異なる成形高さに変形できる、異なる高さを有する複数のステープルドライバと、を含み得る。また上記と同様に、ステープルカートリッジは、その上に支持されているステープル10030を第1成形高さに駆動することができる第1ステープルドライバ15140aと、その上に支持されているステープル10030を第2成形高さに駆動することができる第2ステープルドライバ15140bと、その上に支持されているステープル10030を第3成形高さに駆動することができる第3ステープルドライバと、を含んでよく、例えば、第1成形高さは、第2成形高さより低いことがあり、第2成形高さは、第3成形高さより低いことがある。様々な実施形態において、図132に示されたように、各ステープル10030は、同じか又は実質的に同じ、未形成又は未発射の高さを含み得る。特定の他の実施形態において、次に図133を参照すると、第1ドライバ15140a、第2ドライバ15140b、及び/又は第3ドライバ15140cは、異なる未形成高さを有するステープルを支持し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1ステープルドライバ15140aは、第1未成形高さを有するステープル15130aを支持することができ、第2ステープルドライバ15140bは、第2未成形高さを有するステープル15130bを支持することができ、第3ステープルドライバ15140cは、第3未成形高さを有するステープル15130cを支持することができ、例えば、第1未成形高さは、第2未成形高さより低いことがあり、第2未成形高さは第3未成形高さより低いことがある。様々な実施形態において、図133を再び参照すると、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cの先端は、同じ平面内、又は少なくとも実質的に同じ平面内にあることができ、一方、他の実施形態において、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cの先端は、同じ平面内にはないことがある。
特定の実施形態において、次に図154を参照すると、上記のように、ステープルカートリッジは、ステープル15130a、15130b、及び15130cにより組織Tに埋め込まれ得る、異なる厚さを有する複数の部分を有する組織厚さコンペンセータ15220を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、次に図155を参照すると、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cは、異なる成形高さに変形されることができ、第1ステープル15130aは、第1成形高さに形成され、第2ステープル15130bは、第2成形高さに形成され、第3ステープル15130cは、第3成形高さに形成され、例えば、第1成形高さは、第2成形高さより低いことがあり、第2成形高さは、第3成形高さより低いことがある。他の実施形態が想到され、ステープル15130a、15130b、及び15130cは、任意の適切な成形高さ及び/又は任意の相対的な成形高さに成形されることができる。
前述のように、また図134を参照すると、ステープルカートリッジ、例えば、ステープルカートリッジ10000は、例えば、支持部分10010及び組織厚さコンペンセータ10020を含んでよく、複数のステープル10030は、少なくとも部分的に支持部分10010に保管され、ステープル10030がその未発射位置にあるとき、組織厚さコンペンセータ10020内に延びることができる。様々な実施形態において、ステープル10030がその未発射位置にあるとき、ステープル10030の先端は、組織厚さコンペンセータ10020から突出しない。ステープル10030がステープルドライバ10040によりその未発射位置からその発射済み位置へと動かされると、前述のように、ステープル10030の先端は、組織厚さコンペンセータ10020を貫通でき、かつ/又は上側層又は被覆10022を貫通できる。特定の別の実施形態において、ステープル10030がその未発射位置にあるとき、ステープル10030の先端は、組織厚さコンペンセータ10020の頂面及び/又は被覆10022を通って突出できる。いずれの場合でも、ステープル10030は、それらが展開される前に支持部分10010から上向きに延びているため、前述のように、支持部分に対して傾き及び/又は撓曲することがある。
様々な実施形態において、次に図140を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13620及び被覆又は上側層13621を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、1つ以上のプレジット又は保持具13622は、例えば、被覆13621内に埋め込まれることができる。特定の実施形態において、各保持具13622は、その中に画定された1つ以上の開口部13629を含んでよく、これは、図140に示されたように、ステープル13030がその未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032をその中に受容するように構成されることができる。使用時には、上記に対して更に、例えば、ステープル13030がその未発射位置からその発射済み位置へと動くとき、ステープル13030の基部13031が組織厚さコンペンセータ13620と接触し、プレジット13622の下側表面に対して組織厚さコンペンセータ13620の少なくとも一部を圧縮するまで、ステープル脚部10032は、開口部13629を通って摺動することができる。様々な実施形態において、次に図135を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13120及び被覆又は上側層13122を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13120は、円錐形隆起、突起、及び/又は突出部13128を含んでよく、例えば、これは、組織厚さコンペンセータ13120の上側表面13121から上向きに延び得る。この突起13128は、図135に示されたように、ステープル13030が未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し、包み込むように構成され得る。上側層13122も、円錐形隆起、突起、及び/又は突出部13129を含んでよく、これらは、突起13128と整列するか、又は、少なくとも実質的に整列し得る。使用時には、ステープル脚部10032は、突起13128及び13129を貫通し、組織厚さコンペンセータ13120から出現し得る。様々な実施形態において、次に図139を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13520及び被覆又は上側層13522を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、被覆13522は、円錐形隆起、突起、及び/又は突出部13529を含んでよく、例えば、これは、組織厚さコンペンセータ13520の上側表面13521から上向きに延び得る。上記と同様に、突起13529は、図139に示されたように、ステープル13030がその未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し、包み込むように構成され得る。使用時には、ステープル脚部10032は、突起13529を貫通し、被覆13522から出現し得る。
様々な実施形態において、次に図136を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13220及び被覆又は上側層13222を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13220は、円錐形くぼみ及び/又は陥没部13128を含んでよく、例えば、これは、組織厚さコンペンセータ13220の上側表面13221に下向きに延び得る。様々な実施形態において、図136に示されたように、ステープル脚部13032の先端は、ステープル13030が未発射位置にあるとき、陥没部13128を通って延び得る。少なくとも1つの実施形態において、上側層13222も、円錐形くぼみ及び/又は陥没部13229を含んでよく、これらは、陥没部13228と整列するか、又は、少なくとも実質的に整列し得る。様々な実施形態において、次に図137を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13320及び被覆又は上側層13322を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、被覆13320は、厚い部分13329を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ13320の上側表面13321内に下向きに延び得る。様々な状況において、図137に示されたように、この厚い部分13329は、ステープル13030がその未発射位置にあるとき、その中にステープル13030のステープル脚部13032の少なくとも一部を受容するように構成され得る。このような実施形態において、厚い部分13329は、ステープル脚部13032を定位置に保持することができ、これにより、脚部13032は、組織厚さコンペンセータ13320に相対して配置されるアンビルのステープル成形ポケットと整列するか、又は、少なくとも実質的に整列し得る。様々な実施形態において、次に図138を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13420及び被覆又は上側層13422を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、被覆13422は、厚い部分13429を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ13420の上側表面13421から上向きに延び得る。様々な状況において、図138に示されたように、この厚い部分13429は、ステープル13030がその未発射位置にあるとき、その中にステープル13030のステープル脚部13032の少なくとも一部を受容するように構成され得る。このような実施形態において、厚い部分13429は、ステープル脚部13032を定位置に保持することができ、これにより、脚部13032は、組織厚さコンペンセータ13420に相対して配置されるアンビルのステープル成形ポケットと整列するか、又は、少なくとも実質的に整列し得る。
様々な実施形態において、次に図141及び142を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13720及び被覆又は上側層13721を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13720は角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13728を含んでよく、例えば、これらは、組織厚さコンペンセータ13720の上側表面13721から上向きに延び得る。この突起13728は、図142に示されたように、ステープル13030がその未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し、包み込むように構成され得る。同様に、上側層13721は、角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13729を含んでよく、これらは、突起13728と整列するか、又は少なくとも実質的に整列し得る。様々な実施形態において、被覆13721は更に、突起13729から上向きに延びる1つ以上の歯13727を含んでよく、これは、上側層13721に対して配置された組織を係合し、かつ、組織、上側層13721、及び/又はステープル脚部13032の先端の間の相対的な横方向及び/又は長手方向の動きを阻止するか、又は少なくとも制限するように構成され得る。使用時には、ステープル脚部13032は、ステープル13030がその未発射位置からその発射済み位置へと動く際に、突起13728及び13729を貫通し、組織厚さコンペンセータ13720から出現し得る。様々な実施形態において、次に図143及び144を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13820及び被覆又は上側層13821を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13820は、角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13828を含んでよく、例えば、これは、組織厚さコンペンセータ13820の上側表面13821から上向きに延び得る。この突起13828は、図144に示されたように、ステープル13030がその未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し、包み込むように構成され得る。同様に、上側層13821は、角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13829を含んでよく、これらは突起13828と整列するか、又は、少なくとも実質的に整列し得る。様々な実施形態において、上側層13821は更に、組織厚さコンペンセータ13820内を下向きに延びる1つ以上の歯13827を含んでよく、これは、例えば、上側層13821と組織厚さコンペンセータ13820との間の相対的な横方向及び/又は長手方向の動きを阻止するか、又は、少なくとも制限するように構成され得る。使用時には、ステープル脚部10032は、ステープル13030がその未発射位置からその発射済み位置へと動く際に、突起13828及び13829を貫通し、組織厚さコンペンセータ13820から出現し得る。
様々な実施形態において、次に図145を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ13920を含んでよく、例えば、これは、その中に画定された隆起部13923と谷13924を含み、少なくとも1つの実施形態において、谷13924は、隆起部13923の間に画定され得る。様々な実施形態において、各隆起部13923は、同じ高さ、実質的に同じ高さ、又は異なる高さを有し得る。同様に、各谷13924は、同じ深さ、実質的に同じ深さ、又は異なる深さを有し得る。様々な実施形態において、複数のステープル13030が、組織厚さコンペンセータ13920内に少なくとも部分的に保管されていてよく、これにより、ステープル13030の先端が、隆起部13923内に配置され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、ステープル13030がその未発射位置に保管されているとき、ステープル13030のステープル脚部13032は、組織厚さコンペンセータ13920、及び/又は組織厚さコンペンセータ13920に取り付けられている被覆若しくは上側層13921から突出することはない。様々な実施形態において、隆起部13923及び/又は谷13924は、ステープルカートリッジの横断方向に延び得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、長手方向ナイフスロットを含んでよく、隆起部13923と谷13924は、ナイフスロットに対して横断方向及び/又は垂直方向に延び得る。様々な状況において、隆起部13923は、ステープル13030がその未発射位置からその発射済み位置へと移動するまで、ステープル脚部13032の先端を定位置に保持するように構成され得る。様々な実施形態において、次に図146を参照すると、組織厚さコンペンセータ及び/又は組織厚さコンペンセータを覆う被覆は、長手方向の隆起部及び/又は谷を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータは、隆起部14023及び谷14024により画定される上側表面を含み、谷14024は、例えば、隆起部14023の間に画定され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、被覆14021を含んでよく、これは、ステープル脚部13032を受容するようそれぞれ構成され得る、その中に画定された複数の開口部14029を含み得る。特定の実施形態において、開口部14029は、隆起部14023に画定されることができ、ステープル脚部13032の先端は、隆起部14029の頂点14028より下に配置され、頂点14028と同一面に配置され、かつ/又は頂点14028より上に配置され得る。特定の実施形態において、上記に加え、又は上記の代わりに、開口部14029は、例えば、谷14024内に画定され得る。特定の実施形態において、各開口部は、浮き出しにより取り囲まれるか、又は、少なくとも部分的に取り囲まれており、例えば、開口部を取り囲む被覆及び/又は組織厚さコンペンセータを補強することができる。いずれの場合も、上記に対して更に、被覆14021は、例えば、少なくとも1種類の接着剤を含む任意の適切な方法で、組織厚さコンペンセータに取り付けられ得る。
様々な実施形態において、次に図148を参照すると、使い捨て装填ユニット15900は、例えば、アンビル15960とステープルカートリッジチャネル15970を含んでよく、ステープルカートリッジチャネル15970は、アンビル15960に対して回転することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビル15960は、回転することはできない場合がある。特定の実施形態において、組織は、アンビル15960とステープルカートリッジチャネル15970との間に配置されることができ、その後、ステープルカートリッジチャネル15970は、組織に向かって回転し、組織をアンビルにクランプさせることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、使い捨て装填ユニット15900は更に、組織と接触するように構成され得る組織厚さコンペンセータ15920を含み得る。
様々な実施形態において、次に図149〜151を参照すると、使い捨て装填ユニット12900は、支持部分12610に着脱可能に取り付けられ得る下側部分12922と、アンビル12560に着脱可能に取り付けられ得る上側部分12990と、下側部分12922と上側部分12990とを連結する可撓性継手12991とを含む、装填アセンブリを含み得る。上記と同様に、長手方向保持レール12825は、下側部分12922から下向きに延びて、支持部分12610に画定されたナイフスロット12615内に入るようになっていてよく、これにより、下側部分12922が、支持部分12610に解放可能に保持され得る。同様に、長手方向保持レール12995は、上側部分12990から上向きに延びて、アンビル12560内に画定されたナイフスロット内に入るようになっていてよく、これにより、上側部分12990が、アンビル12560に解放可能に保持され得る。図150及び151に示されたように、組織厚さコンペンセータ12620は、装填アセンブリの下側部分12922に搭載されることができ、組織厚さコンペンセータ12620を支持部分12610に対して配置するために、医師は、上側部分12990と下側部分12922を互いに向かって曲げ、アンビル12560と支持部分12610との間に装填アセンブリを配置し、曲げた装填アセンブリを解放することができ、これにより、弾性的に膨張させ、上側部分12990をアンビル12560に対して付勢し、下側部分12922を支持部分12610に対して付勢することができる。
様々な実施形態において、次に図152を参照すると、ステープルカートリッジ、例えば、ステープルカートリッジ14900は、例えば、支持部分14910を含み、加えて、支持部分14910に対して配置された組織厚さコンペンセータ14920を含み得る。上記と同様に、支持部分14910は、支持部分14910内に少なくとも部分的に配置されたステープル、例えば、ステープル10030を、例えば、ステープルカートリッジ14900に相対して配置されたアンビル、例えば、アンビル10060に向かって持ち上げるために、ステープル展開スレッドにより上に持ち上げられることができるステープルドライバを含み得る。特定の実施形態において、支持部分14910は、例えば、6列のステープルキャビティ、例えば、外側2列のステープルキャビティ、内側2列のステープルキャビティ、及び内側列と外側列の中間に配置された中間2列のステープルキャビティを含んでよく、アンビル10060は、これらのステープルキャビティと整列するか、又は、少なくとも実質的に整列した、6列の成形ポケット10062を含み得る。様々な実施形態において、ステープルキャビティの内側列には、その中に配置されたステープルドライバ14940aが含まれてよく、ステープルキャビティの中間列には、その中に配置されたステープルドライバ14940bが含まれてよく、ステープルキャビティの外側列には、その中に配置されたステープルドライバ14940cが含まれてよく、ステープルドライバ14940aはそれぞれ、ステープル10030を支えるように構成された受台14949aを含んでよく、ステープルドライバ14940bはそれぞれ、ステープル10030を支えるように構成された受台14949bを含んでよく、ステープルドライバ14940cはそれぞれ、ステープル10030を支えるように構成された受台14949cを含んでもよい。その未発射位置において、すなわち、ステープルドライバ14940a〜14940cが、支持部分14910の下側に延びるドライバ支持台14926の上にあるとき、ステープルドライバ14940aの受台14949aは、ステープルドライバ14940bの受台14949b及びステープルドライバ14940cの受台14949cよりも、アンビル10060の近くに配置され得る。このような位置において、第1成形距離は、受台14949aと受台14949aの上に配置された成形ポケット10062との間で画定されることができ、第2成形距離は、受台14949bと受台14949bの上に配置された成形ポケット10062との間で画定されることができ、第3成形距離は、受台14949cと受台14949cの上に配置された成形ポケット10062との間で画定されることができ、様々な実施形態において、例えば、第1成形距離は、第2成形距離よりも短いことがあり、かつ、第2成形距離は、第3成形距離よりも短いことがある。ステープルドライバ14940a〜14940cがその未発射位置(図152)からその発射済み位置へと移動するとき、各ステープルドライバ14940a〜14940cは、ステープル展開スレッドによりアンビル10060に向かって等距離、又は少なくとも実質的に等距離、上向きに移動することができ、これにより、第1ドライバ14940aは、その各ステープル10030を第1成形高さへと駆動し、第2ドライバ14940bは、その各ステープル10030を第2成形高さへと駆動し、第3ドライバ14940cは、その各ステープル10030を第3成形高さへと駆動し、例えば、第1成形高さは、第2成形高さより低くともよく、第2成形高さは、第3成形高さより低くともよい。様々な他の実施形態が想到され、第1ステープルドライバ14940aは、第1距離分上にずれて、第2ステープルドライバ14940bは、第2距離分上にずれて、第3ステープルドライバ14940cは、第3距離分上にずれて、第1距離、第2距離、及び第3距離のうち1つ以上が異なり得る。
様々な実施形態において、図152を再び参照すると、支持部分14910のデッキ表面14911は、アンビル10060の組織接触表面10061に対する高さが変わり得る。特定の実施形態において、この高さの変動は、横方向に生じることがあり、少なくとも1つの実施形態において、例えば、内側列のステープルキャビティを取り囲むデッキ表面14911の高さは、外側列のステープルキャビティを取り囲むデッキ表面14911の高さよりも高いことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ14920の下側表面14922は、支持部分14910のデッキ表面14911と平行であるか、又は、少なくとも実質的に平行であるように構成され得る。上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ14920は、厚さも変わることがあり、少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータ14920の上側又は組織接触表面14921は、その外側又は側方縁部から内側に傾斜し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の結果、組織厚さコンペンセータ14920は、例えば、内側列のステープルキャビティの上に配置された領域でより薄く、外側列のステープルキャビティの上に配置された領域でより厚くあり得る。様々な実施形態において、次に図153を参照すると、支持部分15010のデッキ表面は、例えば、段付きデッキ表面を有してよく、例えば、この段付き表面の最も高い段は、内側列のステープルキャビティを取り囲むことができ、段付き表面の最も低い段は、外側列のステープルキャビティを取り囲むことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、中間高さを有する段は、中間列のステープルキャビティを取り囲み得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ15020は、例えば、支持部分15010のデッキ表面に平行でこれに当接し得る下側表面を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータの上側又は組織接触表面15021は、弓状、放物線状、及び/又は曲面表面を含んでよく、例えば、少なくとも1つのこのような実施形態において、これは、例えば、ステープルカートリッジ15000の中心と整列するか、又は、少なくとも実質的に整列した軸を含み、組織厚さコンペンセータ15020の第1外側側面から組織厚さコンペンセータ15020の第2外側側面へと延び得る。
様々な実施形態において、上記に対して更に、ステープルカートリッジ10000のステープル発射スレッド10050は、図161及び162に示されたように、ステープルカートリッジ10000の近位端から、ステープルカートリッジの遠位端10002に向かって、別の箇所で示された発射部材により移動され得る。スレッド10050が前進されると、スレッド10050は、ステープルドライバ10040と接触して、ステープルドライバ10040を、ステープルカートリッジ10000のカートリッジ本体10010内に画定されたステープルキャビティ10012内において上に持ち上げ得る。少なくとも1つの実施形態において、スレッド10050とステープルドライバ10040はそれぞれ、1つ以上の傾斜面又は斜めの面を含んでよく、これらが協働して、ステープルドライバ10040及びその上に支持されたステープルを、未発射位置から上方に動かし得る。ステープルカートリッジ10000は、更に、パン10027を含んでよく、例えば、これは、カートリッジ本体10010の下側を少なくとも部分的に取り囲み、ステープルドライバ10040をカートリッジ本体10010内に少なくとも部分的に収容し得る。カートリッジ本体10010は、更に、その中に画定された長手方向スロット10016を含んでよく、これは、発射部材がステープルカートリッジ10000を通過する際に、発射部材を少なくとも部分的に受容するように構成され得る。
次に図163に切り替えて、ステープルカートリッジ本体10010内に収容されたステープルは、ステープルカートリッジ10000の近位端10001と遠位端10002との間で連続的に発射され得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ10000は、ステープルドライバ10040a、10040b、及び10040cを含んでよく、例えば、これらは、所定の方法でステープルを発射し得る。例えば、ステープルカートリッジ10000は、長手方向スロット10016の第1の側に配置された近位側ドライバ10040cと、スロット10016の第2の側又は反対側に配置された第2近位側ドライバ10040cとを含み得る。各ドライバ10040cは、2つのステープル、すなわち、2つの最も近位側のステープルを同時に発射するように構成され得る。このようなステープルは、10012cで示されたステープルキャビティ内に配置される。実際に、スロット10016の各側において10012cで示された2つのステープルキャビティでは、このようなステープルキャビティ10012cは、10013cで示された遠位側ステープルキャビティ及び10014cで示された近位側ステープルキャビティを含み得る。読み手は、ステープルキャビティ10013cが、ステープルキャビティ10014cとは異なるステープル列に配置されていることを理解するであろう。実際に、ステープルキャビティ10013c及び10014cは、ステープルの最も内側の2列に位置している場合があり、第3の最も外側のステープル列については、ドライバ10040cにより発射されるステープルを有さない。更に、ステープルカートリッジ10000は、長手方向スロット10016の第1の側に配置された中間ドライバ10040bと、スロット10016の第2の側又は反対側に配置された第2中間ドライバ10040bとを含み得る。各ドライバ10040bは、3つのステープルを同時に発射するように構成され得る。このようなステープルは、10012bで示されたステープルキャビティ内に配置される。実際に、スロット10016の各側において10012bで示された3つのステープルキャビティでは、このようなステープルキャビティ10012bは、10013bで示された遠位側ステープルキャビティ、中間ステープルキャビティ10014b、及び遠位ステープルキャビティ10015bを含み得る。読み手は、ステープルキャビティ10013b、10014b、及び10015bが全て、異なるステープル列に配置されていることも理解するであろう。更に、ステープルカートリッジ10000は、長手方向スロット10015の第1の側に配置された遠位側ドライバ10040aと、スロット10015の第2の側又は反対側に配置された第2遠位側ドライバ10040aとを含み得る。各ドライバ10040aは、4つのステープルを同時に発射するように構成され得る。このようなステープルは、10012aで示されたステープルキャビティ内に配置される。実際に、スロット10016の各側において10012aで示された4つのステープルキャビティでは、このようなステープルキャビティ10012aは、10013aで示された2つの遠位側ステープルキャビティ、中間ステープルキャビティ10014a、及び遠位側ステープルキャビティ10015aを含み得る。読み手は、ステープルキャビティ10013a、10014a、及び10015aが全て、長手方向スロット10016の一方の側の、3つ全てのステープル列を横切って延びるアレイに配置されていることも理解するであろう。実際に、カートリッジ本体10010内の最も遠位側のキャビティ10013a内に配置された最も遠位側のステープルは、内側及び外側のステープル列に配置され、ステープルキャビティの内側列と外側列との間に配置された中間列内の最も遠位側のステープルキャビティ10014aに対して遠位方向に延びる。少しのステープルドライバ10040a、10040b、及び10040cのみが上記されているが、ステープルカートリッジ10000は、ステープルキャビティからステープルを射出するための、任意の適切な数のステープルドライバを含み得る。このようなステープルドライバは、2つ、3つ、4つ、及び/又はそれ以上のステープルを同時に射出し得る。図18を特に参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、その上に2つのステープルを支持するように構成された1つ以上のステープルドライバ41040a、例えば、その上に3つのステープルを支持するように構成された1つ以上のドライバ41040b、及び/又は、その上に4つのステープルを支持するように構成された1つ以上のステープルドライバ41040cを含み得る。様々な実施形態において、カートリッジ内に収容された最後又は最も遠位側のドライバは、ステープル列における最後のステープルを保持し得る、2つの遠位側支持受台41041cを含み得るドライバ41040cを含み得る。例えば、ドライバ41040a〜cは、6つのステープル列におけるステープルを支持し、ドライバ41040cは、それらの列の内の4つにおける最後のステープルを支持する。このようなステープルは、長手方向軸に沿って延びるカットパスに垂直な軸に沿って整列されるか、又は、少なくとも実質的に整列され得る。このようなステープルは、その配置のために、様々な止血上の利益を提供し得る。他の2つのステープル列における最後のステープルは、受台41041bにより支持され得る。
様々な実施形態において、外科用ステープル留め器具用のステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料等の層を含んでよく、例えば、これは、ステープルカートリッジのステープルデッキ上に配置され得る。使用時には、この層及び患者組織は、ステープルが発射されたとき、ステープルにより捕捉され得る。次に、この層は、外科用ステープル留め器具から分離されることができ、ステープル留め器具が患者から取り出されたとき、患者内に残ることができる。特定の実施形態において、この層の遠位端は、ステープルカートリッジに取り付けられて、ステープルカートリッジに対してこの層を安定させ、一方で、ステープルカートリッジ及びこの層が患者組織に対して配置される。
この層の遠位端がステープルカートリッジに取り付けられる特定の実施形態において、ステープルカートリッジは、遠位側に配置された切断ブレードを含んでよく、これは、ステープルカートリッジに取り付けられた遠位端から、この層を切り離す。図81A〜83には、ステープルカートリッジ2330と、ステープルカートリッジ2330の遠位側キャビティ2332内に配置された遠位側切断ブレード2324とを含む、ステープルカートリッジアセンブリ2300を示す。より詳細には後述されるように、遠位側切断ブレード2324は、遠位側キャビティ2332内の未展開位置から、切断ブレード2324が遠位側キャビティ2332の外に延びて、ステープルカートリッジ上に配置された層2306の遠位端部分2316を切断する展開位置に移動され得る。
図82及び83を参照すると、様々な実施形態において、2306の遠位部分2316は、ステープルカートリッジ2300と、ステープルカートリッジアセンブリ2300のノーズ2308から近位方向に延びるパネル2310との間に捕捉されることにより、ステープルカートリッジ2300に取り付けられ得る。特定の実施形態において、層2306は、ステープルカートリッジ2330とパネル2310との間で圧縮されることにより捕捉され得る。換言すれば、ステープルカートリッジ2330とパネル2310との間の隙間は、この隙間に配置された層2306の遠位部分2316の厚さより小さいことができ、これにより、遠位部分2316は、ステープルカートリッジ2330とパネル2310との間で圧縮される。特定の実施形態において、図82及び83を参照すると、層2306の遠位部分2316は、1つ以上の開口部2320を含み得る。1つ以上のペグ2318は、パネル2308から延び、開口部2320を通過して、層2306の遠位部分2316を捕捉し得る。特定の実施形態において、層2306の遠位部分2316は、例えば、ステープルカートリッジ2330に、接着剤、溶接、及び/又は熱かしめにより取り付けられ得る。
層2306の遠位部分2316を層2306の残り部分から切断する遠位側切断ブレード2324は、ステープルカートリッジ2330の遠位側キャビティ2332内に配置され得る。遠位側キャビティ2332及び遠位側切断ブレード2324は、遠位側切断ブレード2324が、層2306の遠位部分2316を、遠位部分2316がステープルカートリッジ2330に取り付けられる位置に対する近位側位置において、切断し得るように配置され得る。例えば、図82及び83を参照すると、遠位側切断ブレード2324は、層2306の遠位部分2316を、遠位部分2316をステープルカートリッジ2330に取り付けるペグ2318及び開口部2320に対する近位側位置において切断し得る。その結果、遠位側切断ブレード2324が層2306の遠位部分2316を切断するとき、層2306の残り部分は、ステープルカートリッジから解放され得る。
遠位側切断ブレード2324は、カム2322を含んでよく、これは、遠位側切断ブレード2324を遠位側キャビティ2332の外に押し得る。カム2322は、ブレード2324が遠位側キャビティ2332の外に延びる際に、カム2322及び遠位側切断ブレード2324の動きを、特定の方向に拘束し得る、遠位側キャビティ2332内のレール及び/又はチャネル2334と係合し得る。このレール及び/又はチャネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して垂直なように、図82及び83に示される。このような配置において、(図82に示された)未展開位置から(図83に示された)展開位置へと移動されたとき、遠位側切断ブレード2324は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して垂直な方向に、遠位側キャビティ2332から延び得る。様々な実施形態において、レール及び/又はチャネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して任意の適切な角度で配置され得る。例えば、レール又はチャネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して30°の角度で配置されることができ、これにより、遠位側切断ブレード2324は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して垂直から30°の遠位方向に、部分的に遠位側キャビティ2322の外に延びる。
遠位側切断ブレードを展開するために、カム2322は、発射部材2326により押され得る。発射部材2326は、例えば、ステープルカートリッジ2330内のスロット、例えば、ナイフスロット2304に配置され得る。発射部材2326は、カム表面2328及び2329を含んでよく、これらは、カム2322と係合して、カム2322及び遠位側切断ブレード2324を、層2306に向かってずらし得る。発射部材2326は、カム2322及び遠位側切断ブレード2324に対して、非作動位置から作動済み位置へと遠位側へ移動して、切断ブレード2324を展開し、層2306の遠位部分2316を切断し得る。図82は、カム表面2328及び2329がカム2322と係合していない、非作動位置にある発射部材2326を示す。様々な実施形態において、発射部材2326の表面2328及び2329の一方又は両方は、遠位側切断ブレード2324が遠位側キャビティ2332の外に押されない限り、非作動位置において、カムと接触した状態にあり得る。発射部材2326が図83に示された作動済み位置に遠位方向に移動すると、発射部材2326のカム表面2328は、カム2322と係合して、カム2322及び遠位側切断ブレード2324を、遠位側切断ブレードが層2306の遠位部分2316を切断するような展開位置に連続的に押す。
上記のように、カム2322は、遠位側キャビティ2332内において、レール及び/又はチャネル2334と係合し得る。更に、レール及び/又はチャネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して角度を有した状態で配置され得る。様々な実施形態において、レール及び/又はチャネル2334は、ブレード2324が遠位側キャビティから展開する際に、カム2322及び遠位側切断ブレード2324が遠位方向に移動するような、角度を有した状態で配置され得る。様々な実施形態において、このような角度でこのレールを配置することで、発射部材2326が移動する長手方向軸に沿って、カム2322及び遠位側切断ブレード2324の移動成分を整列させることにより、発射部材2326を作動させるのに必要とされる力の量を低減し得る。また、このような角度でこのレールを配置することは、カム2322と発射部材2326との間、及び/又は、カム2322と遠位側キャビティ2332内のレール及び/又はチャネル2324との間における、拘束の可能性も低減し得る。
様々な実施形態において、発射部材2326は、切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340により、非作動位置から作動済み位置へと遠位方向に移動され得る。様々な実施形態において、発射部材2326は、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340と一体化されることができ、これにより、発射部材2326は、ステープルカートリッジ2330を通って、かつステープルカートリッジ2330の長手方向軸に沿って組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340と共に、移動する。様々な他の実施形態において、発射部材2326は、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340から分離され得る。このような実施形態において、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340は、ステープルカートリッジ2330を通って、発射部材2326を押し得る。代替的に、発射部材2326が組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340とは別々であるこのような実施形態において、発射部材2326は、図82に示されたように、非作動位置において、ステープルカートリッジ2330の遠位端に配置され得る。切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340は、ステープルカートリッジ2330を通って移動し、ついで、切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340がステープルカートリッジ2330の遠位端に達する際に、図83に示された作動済み位置に、発射部材2326を押し得る。これらの実施形態全てにおいて、ステープルカートリッジ2330の長手方向軸に沿った方向における、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340の動きは、遠位側切断ブレード2324を、組織切断ブレード及び/又はステープルドライバ2340とは異なる方向に展開させ得る。
様々な実施形態において、遠位側切断ブレード2324は、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340の発射ストロークが完了又はほとんど完了するまで、層2306の遠位部分2316を切断するように展開されない。このような実施形態において、層2306の遠位部分2316は、ステープルカートリッジ2330に取り付けられたままであることができ、これにより、ほとんど又は全てのステープルがステープルドライバ2340により発射されるまで、及び/又は、患者組織及び層2306が組織切断ブレード2312により切断されるまで、ステープルカートリッジ2330に対して層2306を安定化させる。様々な他の実施形態において、遠位側切断ブレード2324は、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340がその発射ストロークを開始する前に、層2306の遠位部分2316を切断するように展開され得る。例えば、発射部材2326は、図82に示された非作動位置から、図83に示された作動済み位置へと、外科用ステープル留め器具の発射トリガの始めの作動により移動され得る。この発射トリガのその後の作動は、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340を移動させ得る。その結果、層2306の遠位部分2316は、組織切断ブレード2312が患者組織を切断する前に、かつ/又は、ステープルが層2306及び患者組織を捕捉する前に、ステープルカートリッジ2330から取り外され得る。別の例として、発射部材2326は、外科用器具の第1トリガにより作動されることができ、組織切断ブレード2312及び/又はステープルドライバ2340は、第2トリガにより作動され得る。
上記のように、ステープルカートリッジアセンブリ2300のノーズ2308は、パネル2310を含んでよく、これは、ノーズ2308から近位方向に延び、層2306の遠位部分2316を少なくとも部分的に覆う。パネル2310は、内側に面した表面2309を含んでよく、これは、層2306の遠位部分2316に面し得る。特定の実施形態において、パネル2310の内側に面した表面2309は、遠位側切断ブレード2324が遠位部分2316を切断する際に、層2306の遠位部分2316を支持し得る。様々な状況において、遠位側切断ブレード2324が展開されたとき、遠位側切断ブレード2324は、内側に面した表面2309と最終的に接触することができ、これにより、層2306の遠位部分2316を層2306の残り部分から完全に切断する。
パネル2310は、患者組織を遠位側切断ブレード2324から保護することもできる。様々な状況において、組織切断ブレード2312により切断されず、かつ/又は、ステープルカートリッジ2330からのステープルによりステープル留めされない患者の非患部組織は、パネル2310の外側に面した表面2311の上を通過し得る。このような状況において、パネル2310は、非患部組織を、遠位側切断ブレード2324から防御し得る。例えば、図83に示されたように、パネル2310は、遠位側キャビティ2332の外に延びる遠位側切断ブレード2324と、パネル2310の外側に面した表面2311に近位側の患者組織との間に配置されることができ、これにより、この患者組織は、遠位側切断ブレード2324に対して露出していない。
次に図77〜79を参照すると、ステープルカートリッジ20000は、カートリッジ本体20010と、それに解放可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ20020を含み得る。ステープルカートリッジ20000は、ステープル、ステープルキャビティ、及び/又はステープルドライバの任意の適切な配置を含んでよく、これらは、ステープルカートリッジ20000を遠位方向に通過するスレッド又は発射部材により発射されて、本明細書において別の箇所で記載されたように、組織厚さコンペンセータ20020の少なくとも一部及び患者組織の少なくとも一部を、ステープルの内側に捕捉し得る。ステープル、ステープルキャビティ、及び/又はステープルドライバのこのような説明は、読み手にとっての簡潔さのために、ここでは繰り返さない。次に図77及び77Aを主に参照すると、ステープルカートリッジ20000は、スレッド20060を含んでよく、これは、発射部材20050により遠位方向に前進される。発射部材20050及びスレッド20060の遠位方向前進中の特定の時点において、スレッド20060は、例えば、図78及び79に示されたように、組織厚さコンペンセータ20020をカートリッジ本体20010から解放するように構成され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ20020の遠位端20022は、カートリッジ本体20010の遠位端に、可撓性クランプ20013及び保持ピン20072により、解放可能に保持されることができ、スレッド20060は、保持ピン20072を押し下げるか、又は、引っ込めることができる。可撓性クランプ20013は、組織厚さコンペンセータ20020を、カートリッジ本体20010のデッキ20015に対して、固定的に保持するように構成され得る。このような状況において、可撓性クランプ20013は、組織厚さコンペンセータ20020を定位置に保持するために、組織厚さコンペンセータ20020に対して十分なクランプ力を提供し得る。保持ピン20072も、組織厚さコンペンセータ20020を、カートリッジ本体20010に固定的に保持し得る。例えば、図77及び77Aを参照すると、組織厚さコンペンセータ20020の遠位端20022は、その中に画定された開口部20023を含んでよく、これは、保持ピン20072を受容するように構成されることができ、保持ピン20072と開口部20023の側壁との間の相互作用のために、保持ピン20072は、組織厚さコンペンセータ20020が、クランプ20013とカートリッジデッキ20015との間を外に摺動するのを阻止することができる。更に、保持ピン20072及びクランプ20013は、組織厚さコンペンセータ20020の動きを、協働的に制限することができ、様々な状況において、保持ピン20072の上側は、クランプ20013と当接するか、又は、クランプ20013に密接に隣接して配置されることができる。
使用時には、上記に対して更に、保持ピン20072は、図78及び79に示されたように、スレッド20060により下げられ得る。より具体的には、保持ピン20072は、カム20070から延びることができ、ここで、カム20070は、カートリッジ本体20010に取り付けられたパン20011から延びる、弾性部材又はばね20012上に乗るか、又は、位置することができ、スレッド20060がカム20070と係合するとき、スレッド20060は、カム20070及び保持ピン20072を、下向きに押すことにより、ばね20012を圧縮することができる。カートリッジ本体20010は、その中に画定されるガイド20018を含んでよく、これは、実質的に垂直な経路、すなわち、カートリッジデッキ20015に対して垂直な経路に沿ってカム20070の動きを制限する。様々な実施形態において、スレッド20060は、カムアクチュエータ20062を含んでよく、これは、ステープルドライバリフト表面20063に対して、遠位方向に延びる。ピン20072が十分に下げられると、組織厚さコンペンセータ20020は、カートリッジデッキ20015に対して摺動することができ、クランプ20013の外に滑らせることができる。様々な状況において、ピン20072は、十分な量を下げられることができる一方、カートリッジデッキ20015から少なくとも部分的に突出してもいる。他の状況において、ピン20072は、カートリッジデッキ20015の下に下げられ得る。いずれの場合にも、カムアクチュエータ20062及びスレッド20060のステープルドライバリフト表面20063は、最後又は最も遠位側のステープルがスレッド20060により発射されるのと同時に、保持ピン20072が十分下げられるように構成され得る。他の状況において、カムアクチュエータ20062及びスレッド20060のステープルドライバリフト表面20063は、最後又は最も遠位側のステープルがスレッド20060により発射される前に、保持ピン20072が十分下げられるように構成され得る。更に他の状況において、カムアクチュエータ20062及びスレッド20060のステープルドライバリフト表面20063は、最後又は最も遠位側のステープルがスレッド20060により発射された後に、保持ピン20072が十分下げられるように構成され得る。カム20070は、1つの保持ピン20072を有するように、ここでは図示されているが、複数の保持ピン20072が、カム20070から延びることができ、これらはそれぞれ、組織厚さコンペンセータ20020をカートリッジ本体20010に解放可能に保持するように構成され得る。したがって、組織厚さコンペンセータ20020は、保持ピン20072を受容するように構成された適切な数の開口部20023を含み得る。
次に図80及び81を参照すると、カートリッジ21000は、例えば、カートリッジ本体21010、カートリッジ本体21010に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ21020、及びスレッド21060を含んでよく、スレッド21060は、組織厚さコンペンセータ21020をカートリッジ本体21010から解放するように構成され得る。上記と同様に、スレッド21060は、ステープルドライバリフト表面21063を含んでよく、これは、ステープルドライバ及びその上に支持されたステープルを、組織厚さコンペンセータ21020に対向して配置されたアンビルに向かって、持ち上げるように構成される。上記と同様に、スレッド21060は、カムアクチュエータ21062を更に含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ21020の遠位端21022をカートリッジ本体21010のデッキ表面21015に対して保持するクランプ21013を、非作動状態にするように構成され得る。より具体的には、クランプ21013は、カートリッジ本体21010内を下向きに延びるカム21072を含むことができ、カム21072は、スレッド21060がステープルカートリッジ21000を通って遠位方向に前進されたとき、カムアクチュエータ21062により係合され得る。カムアクチュエータ21062がカム21072と係合するとき、カムアクチュエータ21062は、図81に示されたように、カム21072を上向きに持ち上げ、クランプ21013を組織厚さコンペンセータ21020の遠位端21022から離れるように曲げ得る。このような時点で、カートリッジ本体21010は、組織厚さコンペンセータ21020から離れるように移動され得る。すなわち、組織厚さコンペンセータ21020がカートリッジ本体21010からから解放されるタイミングまでに、組織厚さコンペンセータ21020は、1つ以上のステープルにより、患者組織に埋め込まれるであろう。組織厚さコンペンセータ21020が解放された後に、カートリッジ本体21010は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ21020から離れるように動かされ、手術部位から除去され得る。
上記に対して更に、カムアクチュエータ21062及びスレッド21060のステープルドライバリフト表面21063は、最後又は最も遠位側のステープルがスレッド20060により発射されるのと同時に、カム20072が十分上昇して、クランプ21013により印加されているクランプ力を十分低下させるように構成され得る。他の状況において、カムアクチュエータ21062及びスレッド21060のステープルドライバリフト表面21063は、最後又は最も遠位側のステープルがスレッド21060により発射される前に、カム21072が十分上昇して、クランプ21013により印加されているクランプ力を十分低下させるように構成され得る。更に他の状況において、カムアクチュエータ21062及びスレッド21060のステープルドライバリフト表面21063は、最後又は最も遠位側のステープルがスレッド21060により発射された後に、カム20072が十分上昇して、クランプ21013により印加されているクランプ力を十分低下させるように構成され得る。ここでは、クランプ21013が、そこから延びる1つのカム21072を有するように図示されているが、複数のカム21072が、クランプ21013から延びることができ、これらはそれぞれ、クランプ21013を持ち上げ、組織厚さコンペンセータ20020をカートリッジ本体20010から解放するように構成され得る。
上記に対して更に、ステープルカートリッジを通過するスレッド又は発射部材は、スレッドの遠位方向移動の最後若しくは最後付近、及び/又は、発射部材の発射ストロークの最後において、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体から解放し得る。すなわち、組織厚さコンペンセータは、全てのステープルがステープルカートリッジから発射されるのと同時又はほぼ同時に、カートリッジ本体から解放され得る。様々な他の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、第1又は最も近位側のステープルがステープルカートリッジから発射されるのと同時又は同発射前に、カートリッジ本体から解放され得る。1つのこのような例示的実施形態は、ステープルカートリッジ22000を示す、図90〜92に示される。上記と同様に、ステープルカートリッジ22000は、カートリッジ本体22010と、それに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ22020を含み得る。ステープルカートリッジ22000は、上記されたステープル発射スレッドを更に含み得るが、このスレッドは、組織厚さコンペンセータ22020を解放しなくてもよく、むしろ、ステープルカートリッジ22000は、アクチュエータ22011を更に含んでよく、これは、その発射ストロークの開始時に、発射部材により遠位方向に前進され得る。アクチュエータを遠位方向に前進させるための手段を開示する様々な他の実施形態が、本明細書に開示され、読み手にとっての簡潔さのために、この実施形態に関しては繰り返さない。いずれの場合も、アクチュエータ22011は、そこから延びるカム支持部分22012を含んでよく、これは、図90に示されたように、アクチュエータ22011がその非作動位置にあるとき、カム22070を支持するように構成され得る。更に、ステープルカートリッジ22000は、付勢手段又はばね22074を更に含んでよく、これは、カム22070を、カム支持部分22012を保持又は付勢するように構成されることができる一方、改めて、アクチュエータ22011は、図90に示されたその非作動位置にある。カム22070のこのような位置において、カム22070から延びる保持ピン22072は、組織厚さコンペンセータ22020の遠位端22022において画定された開口部22023と係合し、同開口部22023を通って延びることができ、これにより、上記と同様に、保持ピン22072及び/又はカートリッジ本体22010から延びるクランプ22013と共同する保持ピン22072は、組織厚さコンペンセータ22020を定位置に保持し得る。
次に図91を参照すると、アクチュエータ22011が発射部材により遠位方向に前進されたとき、カム支持部分22012は、遠位方向に前進され、これにより、カム支持部分22012は、カム22070をもはや支持し得なくなる。このような状況において、ばね22074は、カム22070を下向きに付勢してもよく、これにより、保持ピン22072は、組織厚さコンペンセータ22020との係合が外れるように、又は、同係合が少なくとも部分的に外れるように付勢される。少なくとも1つの状況において、ばね22074は、カム22070を下向きに付勢することができ、これにより、保持ピン22072は、カートリッジ22010のデッキ22015の下に配置される。いずれの場合にも、アクチュエータ22011の遠位方向前進は、組織厚さコンペンセータ22020をカートリッジ本体22010から解放し得る。すなわち、保持ピン22072が下げられると、クランプ22013は、組織厚さコンペンセータ22020に対して保持力を未だに提供することができ、これにより、組織厚さコンペンセータ22020は、ステープルデッキ22015に対して押さえつけられたままである。しかしながら、組織厚さコンペンセータ22020は、組織厚さコンペンセータ22020とカートリッジ本体22010との間の十分な相対力が印加されると、クランプ22013の下から外に摺動され得る。上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ22020のカートリッジ本体22010からの解放は、最も近位側のステープルがステープルカートリッジ22000から発射される前、同発射と同時、及び/又は同発射の直後に起こり得る。このような状況において、組織厚さコンペンセータ22020の早期の解放は、例えば、ステープルカートリッジ22000が部分的にのみ発射されても、組織厚さコンペンセータ22020がカートリッジ本体22010から解放されるのを可能にし得る。
次に図84〜87を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5000は、別の箇所で示された第1ジョーと、第2ジョー5002を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5002は、カートリッジアセンブリを含んでよく、これは、締結具カートリッジ本体5050と、締結具カートリッジ本体5050に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5058を含む。図84を主に参照すると、締結具カートリッジ本体5050は、カートリッジデッキ5052と、カートリッジデッキ5052内に画定された締結具キャビティ5054を有し得る。更に、第2ジョー5002は、締結具、例えば、外科用ステープルを含んでよく、これは、例えば、締結具キャビティ5054内に着脱可能に配置され得る。例えば、締結具は、カートリッジ本体5050の各締結具キャビティ5054内に射出可能に配置され得る。特定の実施形態において、カートリッジ本体5050は、スロット5056を含んでよく、これは、第2ジョー5002の近位部分5004から、第2ジョー5002の遠位部分5006に向かって延び得る。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、カートリッジ本体5050のスロット5056に沿って、並進運動し得る。例えば、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に、スロット5056内を並進することができ、その発射ストローク中に、締結具キャビティ5054から締結具を射出することができる。
図84、86、及び87を主に参照すると、発射アセンブリ5030は、発射バー(図84)、切断刃先5036、クロスバー5038、及び足部5044(図86及び87)を含み得る。切断刃先5036は、発射アセンブリ5030が発射ストローク中に第2ジョー5002を通って発射される際に、組織を切断し、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5058を切断し得る。例えば、クロスバー5038は、カートリッジ本体5050に対して第1ジョーを保持することができ、足部5044は、カートリッジ本体5050に対して発射アセンブリ5030を保持することができる。様々な実施形態において、クロスバー5038及び足部5044は、例えば、締結具カートリッジ本体5050のデッキ5052に対して垂直な切断要素5036を保持し得る。図29A及び29Bを主に参照すると、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に、カートリッジ本体5050内のスレッド5034と係合し得る。発射アセンブリ5030は、例えば、発射ストローク中に、スレッド5034を遠位方向に押して、締結具キャビティ5054から締結具を射出することができる。
図84を主に参照すると、組織厚さコンペンセータ5058は、少なくとも1つのコネクタ5080a、5080bにより、カートリッジ本体5050に解放可能に固定され得る。特定の実施形態において、複数のコネクタ5080a、5080bは、組織厚さコンペンセータ5058をカートリッジ本体5050に固定し得る。例えば、近位側コネクタ5080aは、組織厚さコンペンセータ5058をカートリッジ本体5050に、第2ジョー5002の近位部分5004において固定することができ、遠位側コネクタ5080bは、組織厚さコンペンセータ5058をカートリッジ本体5050に、第2ジョー5002の遠位部分5006において固定することができる。特定の実施形態において、更なるコネクタが、組織厚さコンペンセータ5058をカートリッジ本体5050に固定し得る。このような実施形態において、この更なるコネクタは、例えば、カートリッジ本体5050の長さの少なくとも一部に沿って離間していることができ、近位側コネクタ5080aと遠位側コネクタ5080bとの間に配置されることができる。
更に図84を主に参照すると、コネクタ5080a、5080bは、カートリッジ本体5050に対して、組織厚さコンペンセータ5058を保持し得る。組織厚さコンペンセータ5058は、コネクタ5080a、5080bが、壊され、切断され、取り外され、又はその他の方法で解かれた(overcome)とき、カートリッジ本体5050から解放され得る。特定の実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射アセンブリ5030が発射ストローク中に締結具カートリッジ5050内のスロット5056に沿って並進する際に、コネクタ5080a、5080bを解き得る。このような発射ストローク中に、発射アセンブリ5030は、第1ジョーと第2ジョー5002との間にクランプされた組織を切断することができ、締結具を、締結具キャビティ5054からクランプされた組織へと移動させることもできる。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に、スレッド5034(図86及び87)を遠位方向に押し得る。スレッド5034は、カム係合する表面又は傾斜面5042を有してよく、これが、締結具キャビティ5054内のドライバと係合し得る。傾斜面5042がドライバと係合するとき、傾斜面5042は、このドライバをデッキ5052に向かって押し、締結具キャビティ5054から締結具を射出し得る。更に、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に、組織厚さコンペンセータ5058及び、コネクタ5080a、5080bを切断し得る。
図84を主に参照すると、発射アセンブリ5030の切断刃先5036は、例えば、近位コネクタ5080aを、発射ストロークの開始又は開始付近において切断することができ、例えば、遠位側コネクタ5080bを、発射ストロークの最後又は最後付近において切断することができる。特定の実施形態において、スレッド5034(図86及び87)は、切断刃先5036が近位側コネクタ5080aを切断した後、かつ切断刃先5036が遠位側コネクタ5080bを切断する前に、締結具キャビティ5054から締結具を射出し得る。このような実施形態において、発射アセンブリ5030が発射ストロークを完了しない場合、発射アセンブリ5030の切断刃先5036は、遠位側コネクタ5080bに達する前に停止する場合があり、組織厚さコンペンセータ5058は、第2ジョー5002の遠位部分5006において、カートリッジ本体5050に固定されたままの場合がある。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ5058は、操作者が遠位側コネクタ5080bを切断又は他の方法で解くまで、カートリッジ本体5050に固定されたままであり得る。例えば、操作者は、更なる外科用器具及び/又は外科手術の工程を導入して、遠位側コネクタ5080bを解いてもよい。
更に図84〜87を参照すると、様々な実施形態において、第2ジョー5002は、コネクタ5080a、5080bを、発射ストロークの開始又は開始付近において解き得る。すなわち、第2ジョー5002のある構成要素が、近位側コネクタ5080a、遠位側コネクタ5080b、及びそれらの間の任意の更なるコネクタを、発射ストロークの開始又は開始付近において解き得る。例えば、第2ジョー5002及び/又はカートリッジアセンブリは、アクチュエータ5010を含んでよく、これは、締結具が締結具キャビティから射出される前に、遠位側コネクタ5080bを解き得る。例えば、発射ストロークが完了前に終了する場合、すなわち、発射アセンブリ5030が第2ジョー5002の遠位部分5006に達する前でも、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタ5080bを解くことができ、組織厚さコンペンセータ5358は、カートリッジ本体5050から解放されることができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、底面5016(図85A〜85C)及び側壁5018(図84及び85D)を含み得る。側壁5018は、底面5016から延び、カートリッジ本体5050の少なくとも一部を取り囲み得る。底面5016及び/又は側壁5018は、締結具キャビティ5054内に配置された締結具を越えて又は同締結具周囲に延び得る。更に、アクチュエータ5010は、カートリッジ本体5050に対して、移動可能に保持され得る。例えば、アクチュエータ5010は、作動前位置(図85A)から作動済み位置(図85B及び85D)に移動し得る。特定の実施形態において、アクチュエータ5010の側壁5018は、カートリッジ本体5050内のスリットと係合することができ、これにより、アクチュエータ5010は、このスリット内で移動して、カートリッジ本体5050に対して摺動する。アクチュエータ5010がカートリッジ本体5050に対して移動するとき、アクチュエータ5010は、カートリッジ本体5050の締結具キャビティ5054内に配置された締結具に対して摺動し得る。例えば、アクチュエータ5010は、締結具キャビティ5054内に配置された締結具を越えて、かつ/又は同締結具の周囲を摺動し得る。
図85A〜85Cを主に参照すると、アクチュエータ5010は、スロット5012を含んでよく、これは、第2ジョー5002の近位部分5004から、遠位部分5006に向かって延び得る。アクチュエータ5010内のスロット5012は、例えば、カートリッジ本体5050内のスロット5056(図84)に対応し、かつ/又は、同スロット5056と整列され得る。更に、発射アセンブリ5030は、発射アセンブリ5030が発射ストローク中にカートリッジ本体5050内のスロット5056に沿って、かつ/又は同スロット5056内を並進する際に、アクチュエータ5010内のスロット5012に沿って、かつ/又は同スロット5012内を並進し得る。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射アセンブリ5030が発射ストロークの開始又は開始付近にあるとき、アクチュエータ5010と係合して、アクチュエータ5010を遠位方向に移動させ得る。このような実施形態において、発射アセンブリ5030は、第2ジョー5002の近位部分5004において、アクチュエータ5010を作動させ得る。アクチュエータ5010が作動され、遠位方向に移動するとき、アクチュエータ5010の遠位端は、例えば、遠位側コネクタ5080bを切断又はその他の方法で解き得る。すなわち、アクチュエータ5010の近位での作動は、カートリッジ本体5050からの組織厚さコンペンセータ5058の遠位での解放を実現し得る。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位方向に単に移動して、遠位側コネクタ5080bを解き得る。少なくとも1つの実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタ5080bを解く前に、例えば、約1mm移動し得る。特定の実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタ5080bを解く前に、例えば、約0.5mmから約5mm移動し得る。
図85A及び図85Bを主に参照すると、アクチュエータ5010は、発射アセンブリ5030が未発射位置と発射ストロークの一部の間における部分的に発射された位置との間を移動するとき、作動前位置(図85A)から作動済み位置(図85B)に移動し得る。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、例えば、リリースストップ、例えば、戻り止めタブ5022を含み得る。アクチュエータ5010に対する発射要素の前進は、戻り止めタブ5022により停止され得る。すなわち、戻り止めタブ5022は、アクチュエータ5010に対する発射アセンブリ5030の前進を一時的に停止させ得る。例えば、アクチュエータ5010が作動前位置から作動済み位置に向かって移動する間に、戻り止めタブ5022は、スレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030と係合して、アクチュエータ5010に対して発射アセンブリ5030を保持することができ、これにより、アクチュエータ5010は、それと共に移動する。例えば、図86及び87を主に参照すると、アクチュエータ5010の底面5016は、戻り止めタブ5022を含むことができ、スレッド5034は、陥没部又は溝5040を含むことができる。様々な実施形態において、溝5040は、スレッド5034が第2ジョー5002の近位部分5004に配置されたとき、タブ5022を受容し得る。例えば、溝5040は、発射アセンブリ5030が未発射位置から発射済み位置に移動することにより、アクチュエータが作動前位置(図85A)から作動済み位置(図85B)に押されたとき、タブ5022と整列され得る。様々な実施形態において、少なくとも1つのタブ5022は、アクチュエータ5010内のスロット5012(図85A〜85C)のいずれかの側面上に配置されることができ、各タブ5022は、スレッド5034と係合することができる。
図85Aを主に参照すると、スレッド5034は、発射アセンブリ5030及びスレッド5034が発射ストローク中にスロット5056(図84)に沿って並進する際に、戻り止めタブ5022と係合し得る。例えば、戻り止めタブ5022は、発射ストロークの開始又は開始付近において、スレッド5034と係合し得る。特定の実施形態において、戻り止めタブ5022は、アクチュエータ5010の近位端近くにあることができ、スレッド4034は、発射ストロークの開始時に、戻り止めタブ5022と係合することができる。発射バー5032が遠位方向に移動され、戻り止めタブ5022がスレッド5034内の陥没部5040(図86及び87)と係合されたとき、アクチュエータ5010は遠位方向に駆動され、かつ/又は、移動され得る。特定の実施形態において、図85Bを主に参照すると、アクチュエータ5010は、例えば、それがカートリッジ本体5050内に画定されたハードストップ5060に達するまで、遠位方向に移動し得る。ハードストップ5060は、例えば、第2ジョー5002の遠位部分5006にあることができ、アクチュエータ5010の更なる遠位方向運動を阻止することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、発射アセンブリ5030がカートリッジ本体5050の締結具キャビティ5054(図84)から締結具を射出する前に、ハードストップ5060と当接し得る。一部の実施形態において、アクチュエータ5010は、発射アセンブリ5030が締結具キャビティ5054から少なくとも1つの締結具を射出する際、及び/又は、発射アセンブリ5030が締結具キャビティ5054から少なくとも1つの締結具を射出した後に、ハードストップ5060と当接し得る。
図85Dを主に参照すると、アクチュエータ5010がスレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030により遠位方向に押されたとき、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタ5080bを切断又はその他の方法で解いて、組織厚さコンペンセータ5058を、第2ジョー5002の遠位部分5006において、カートリッジ本体5050から解放し得る。特定の実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタ5080bを受容及び保持するためのノッチ5024を含み得る。ノッチ5024は、アクチュエータ5010がハードストップ5060に向かって遠位方向に移動する際に、遠位側コネクタ5080bを保持し得る。更に、アクチュエータ5010は、例えば、ノッチ5024に沿って、切断刃先5020を含み得る。特定の実施形態において、アクチュエータ5010がハードストップ5060に向かって移動するとき、遠位側コネクタ5080bは、ハードストップ5060とアクチュエータ5010の切断刃先5020との間で押され得る。様々な実施形態において、切断刃先5020は、切断刃先5020がハードストップ5060内に、かつ/又は、ハードストップ5060に向かって押されたとき、遠位側コネクタ5080bを切断し得る。このような実施形態において、遠位側コネクタ5080bは、発射ストロークの開始又は開始付近において、かつ、締結具が締結具キャビティ5054(図84)から発射される前に、アクチュエータ5010の切断刃先5020により切断され得る。一部の実施形態において、切断刃先5020は、発射アセンブリ5030が締結具キャビティ5054から少なくとも1つの締結具を射出する際、及び/又は、発射アセンブリ5030が締結具キャビティ5054から少なくとも1つの締結具を射出した後に、遠位側コネクタ5080bを切断し得る。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタを切断することなく、遠位側コネクタ5080bを解き得る。例えば、アクチュエータ5010は、遠位側コネクタ5080bがカートリッジ本体5050に対して組織厚さコンペンセータ5058をもはや保持しないような外れた位置に遠位側コネクタ5080bを取り外すか、又は伸長し得る。
様々な実施形態において、近位側コネクタ5080aは、アクチュエータ5010上の近位側切断刃先により切断され得る。同様に、カートリッジ本体5050の長さに沿った更なるコネクタは、発射ストロークの開始又は開始付近において、アクチュエータ5010により切断又はその他の方法で解かれ得る。更に又は代替的に、発射アセンブリ5030の切断刃先5036は、近位側コネクタ5080a及び/又は更なるコネクタを、切断又はその他の方法で解き得る。例えば、締結具がカートリッジ本体5050の締結具キャビティ5054(図84)から射出される前に、発射アセンブリ5030の切断刃先5036は、近位側コネクタ5080aを切断することができ、アクチュエータ5010の切断刃先5020は、遠位側コネクタ5080bを切断することができる。
図87を主に参照すると、スレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030は、アクチュエータ5010の戻り止めタブ5022を乗り越える(overcome)ように構成され得る。スレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030が戻り止めタブ5022を乗り越えるとき、発射アセンブリ5030及びスレッド5034は、アクチュエータ5010に対して移動し得る。例えば、発射アセンブリ5030は、スレッド5034を遠位方向に押して、アクチュエータの更なる遠位方向移動がハードストップ5060(図85A、85C、及び85D)により阻止されるまで、アクチュエータ5010を遠位方向に移動させ得る。図87を更に参照すると、アクチュエータ5010が更なる遠位方向移動を阻止されたとき、発射アセンブリ5030は、戻り止めタブ5022をスレッド5034内の陥没部5040から、変形させ、撓曲させ、かつ/又は、取り外すのに十分な力で、スレッド5034を押し得る。例えば、タブ5022はそれぞれ、カンチレバーを含んでよく、これは、十分な長手方向の力がスレッド5034に印加された後に、溝5040との係合を外すように下向きに曲がり得る。発射アセンブリ5030が戻り止めタブ5022との係合を外すようにスレッド5034を押すとき、発射アセンブリ5030及びスレッド5034は、アクチュエータ5010に対して移動し得る。様々な実施形態において、戻り止めタブ5022は、アクチュエータ5010がハードストップ5060に向かって遠位方向に移動する際に、発射アセンブリ5030の力に耐えるのに十分剛性であることができ、アクチュエータ5010がハードストップ5060に達するとき、モータ及び/又は操作者による過度の力を必要とせずに撓曲するのに十分可撓性であることができる。様々な状況において、戻り止めタブ5022は、戻り止めタブ5022に印加された力が所定の力を越えた後に、発射バー5032がカートリッジ本体5050を通過するのを可能にするように構成され得る。
次に図29A及び29Bを参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5100は、別の箇所で示された第1ジョー及び第2ジョー5102を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5102及び/又はその中に配置可能な締結具カートリッジアセンブリは、アクチュエータ5110を含み得る。アクチュエータ5110は、締結具カートリッジアセンブリの、例えば、締結具カートリッジ本体、例えば、締結具カートリッジ本体5050(図84)に対して、摺動又は移動し得る。更に、特定の実施形態において、アクチュエータ5110は、底壁5116及び側壁5118を含んでよく、これらは、カートリッジ本体5050の周囲に少なくとも部分的に配置され得る。底壁5116及び/又は側壁5118は、アクチュエータがカートリッジ本体5050に対して保持されたとき、締結具キャビティ5054(図84)内に配置された締結具を越えて又は同締結具周囲に延び得る。様々な実施形態において、アクチュエータ5110は、底壁5116の少なくとも一部に沿って延びるスロット5112を含み得る。更に、側壁5118は、リップ5122及び/又はリップ5124を含んでよく、これらは、カートリッジ本体5050と摺動可能に係合し得る。例えば、リップ5122は、カートリッジ本体5050周囲及びカートリッジ本体5050のデッキ5052(図84)のスリットへと延び得る。更に、リップ5124は、例えば、カートリッジ本体5050の側面に沿って、スリットへと延び得る。様々な実施形態において、リップ5122、5124は、アクチュエータ5110がカートリッジ本体5050に対して移動する際に、スリット内で摺動し得る。このような実施形態において、これらのリップは、例えば、アクチュエータ5110とカートリッジ本体5050との間での相対的な動きを拘束及び/又は画定し得る。アクチュエータ5110がカートリッジ本体5050に対して移動するとき、アクチュエータ5110は、カートリッジ本体5050の締結具キャビティ5054内に配置された締結具に対して摺動し得る。例えば、アクチュエータ5110は、締結具キャビティ5054内の締結具を越えて又は同締結具の周囲を摺動し得る。
図29A及び29Bを更に参照すると、アクチュエータ5110は、例えば、リリースストップ、例えば、戻り止め5114を、例えば、第2ジョー5102の近位部分5104において含み得る。図29Aを主に参照すると、戻り止め5114は、戻り止めアーム5120を含んでよく、これは、カートリッジ本体5050のスレッド5134(図84)を動作可能に保持し得る。例えば、スレッド5134は、溝5144を含むことができ、戻り止めアーム5120は、溝5144と係合して、アクチュエータ5110に対してスレッド5134を保持することができる。様々な実施形態において、戻り止め5114は、複数の戻り止めアーム5120を有してよく、これらは、スレッド5134内の溝5144内に保持され得る。戻り止めアーム5120は、例えば、アクチュエータ5110の両側から延びることができ、スレッド5134は、例えば、戻り止めアーム5120の中間に配置されることができる。特定の実施形態において、戻り止めアーム5120が、スレッド5134の溝5144(図29A)内に保持されたままで、発射アセンブリ5030は、スレッド5134に対して押すことができ、アクチュエータ5110を遠位方向に移動させることができる。戻り止めアーム5120は、アクチュエータ5110が発射アセンブリ5030により遠位方向に押される際に、アクチュエータ5110に対してスレッド5134を保持するのに十分に剛性であり得る。その後、例えば、アクチュエータ5110は、ハードストップ、例えば、ハードストップ5060(図84〜85B及び85D)と当接することができ、これは、アクチュエータ5110の更なる遠位方向移動を阻止することができる。
図29Bを主に参照すると、アクチュエータ5010がハードストップ5060(図84〜85B及び85D)と当接するとき、発射アセンブリ5030は、戻り止め5114を介してスレッド5134を押し得る。すなわち、発射アセンブリ5030は、スレッド5134に、戻り止めアーム5120を克服させ得る。このような実施形態において、戻り止めアーム5120は、スレッド5134の溝5144との係合を外すように曲がり、戻り止めアーム5120間でかつ、アクチュエータ5110内のスロット5112に沿った、発射アセンブリ5030の通過を可能にするのに十分に可撓性であり得る。アクチュエータ5010と同様に、アクチュエータ5110は、刃先を含んでよく、これは、例えば、アクチュエータ5110が発射アセンブリ5030により遠位方向に移動されたとき、遠位側コネクタ5080b(図84及び85D)と同様に、遠位側コネクタを切断又はその他の方法で解き得る。その後、発射アセンブリ5030及びスレッド5134は、例えば、スロット5112に沿って並進することができ、カートリッジ本体内の締結具キャビティ5054から締結具を射出することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5110は、締結具が締結具カートリッジ5050から発射される前に、遠位側コネクタ及び/又は更なるコネクタ(複数可)を解き得る。特定の実施形態において、アクチュエータ5110は、少なくとも1つの締結具が締結具キャビティから発射される際、及び/又は、少なくとも1つの締結具が締結具キャビティから発射された後に、遠位側コネクタ及び/又は更なるコネクタ(複数可)を解き得る。
次に図87A及び87Bを参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5200は、別の箇所で示された第1ジョー及び第2ジョー5202を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5202及び/又は締結具カートリッジアセンブリは、アクチュエータ5210を含んでよく、これは、例えば、締結具カートリッジ本体、例えば、締結具カートリッジ本体5050(図84)に対して摺動し得る。更に、特定の実施形態において、アクチュエータ5210は、底壁5216及び側壁を含み得る。この側壁は、例えば、カートリッジ本体5050周囲に少なくとも部分的に配置され得る。アクチュエータ5210は、底壁5216の少なくとも一部に沿って延びるスロット5212を含み得る。更に、アクチュエータ5210は、カートリッジ本体5050に対して、移動可能に保持され得る。アクチュエータ5210がカートリッジ本体5050に対して移動するとき、アクチュエータ5210は、カートリッジ本体5050の締結具キャビティ5054内に配置された締結具に対して移動し得る。例えば、アクチュエータ5210は、締結具キャビティ5054内に配置された締結具を越えて、又は、同締結具の周囲を摺動し得る。
様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に、スロット5212に沿って、かつ/又は、スロット5212内を並進し得る。アクチュエータ5010、5110と同様に、アクチュエータ5210は、リリースストップ5214を含み得る。様々な実施形態において、リリースストップ5214は、脆い部分5220を含んでよく、これは、例えば、スロット5212を横切るブリッジであり得る。図87Aを主に参照すると、発射アセンブリ5030は、リリースストップ5214と当接して、アクチュエータ5210を遠位方向に押し得る。その後、アクチュエータ5210は、ハードストップ、例えば、ハードストップ5060(図84〜85B及び85D)と当接することができ、ハードストップ5060は、アクチュエータ5210の更なる遠位方向移動を阻止し得る。図87Bを主に参照すると、ハードストップ5060に達したとき、発射アセンブリ5030は、リリースストップ5214の脆い部分5220を壊して、発射ストローク中に、スロット5212に沿って遠位方向に移動し続け得る。脆い部分5220は、アクチュエータ5210がハードストップ5060(図85D)に向かって遠位方向に移動する際に、発射アセンブリ5030の力に耐えるのに十分剛性であることができ、アクチュエータ5210がハードストップ5060に達するとき、モータ及び/又は操作者による過度の力を必要とせずに、破壊されるのに十分脆弱であることができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5210は、締結具が締結具カートリッジ5050から発射される前に、遠位側コネクタ5080b及び/又は更なるコネクタ(複数可)を解き得る。特定の実施形態において、アクチュエータ5210は、少なくとも1つの締結具が締結具キャビティから発射される際、及び/又は、少なくとも1つの締結具が締結具キャビティから発射された後に、遠位側コネクタ及び/又は更なるコネクタ(複数可)を解き得る。
次に図88及び89を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5300は、別の箇所で示された第1ジョー及び第2ジョー5302を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5302は、カートリッジ本体5350と、カートリッジ本体5350に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5358とを含み得る。第2ジョー5002と同様に、第2ジョー5302は、締結具、例えば、外科用ステープルを含んでよく、これは、例えば、カートリッジ本体5350の締結具キャビティ内に着脱可能に配置され得る。例えば、締結具は、各締結具キャビティ内に射出可能に配置され得る。特定の実施形態において、カートリッジ本体5350は、スロット5356(図88)を含んでよく、これは、第2ジョー5302の近位部分5304から遠位部分5306に向かって延び得る。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、カートリッジ本体5350のスロット5356に沿って並進し得る。例えば、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に、締結具カートリッジ5350のスロット内を並進することができ、その発射ストローク中に、締結具キャビティから締結具を射出することができる。発射アセンブリ5030は、例えば、発射ストローク中に、カートリッジ本体5350内のスレッド5334(図89)と係合することができ、例えば、発射ストローク中に、スレッド5334を遠位方向に押すことができる。更に、発射ストローク中に、発射アセンブリ5030及び/又はアクチュエータ5310は、組織厚さコンペンセータ5358を、カートリッジ本体5350から解放し得る。
図88及び89を更に参照すると、組織厚さコンペンセータ5358は、本体5360、本体5360から延びる近位側マウント5362、及び本体5360から延びる遠位側マウント5364を含み得る。図89を主に参照すると、ピン5366は、カートリッジ本体5350の開口5356aへと近位側マウント5362を通って延びることができ、これにより、ピン5366は、例えば、組織厚さコンペンセータ5358を、カートリッジ本体5350に対して、第2ジョー5302の近位部分5304において解放可能に保持する。ピン5366は、例えば、開口5356a内に摩擦フィット及び/又はスナップフィットされ得る。特定の実施形態において、ピン5366は、例えば、1つ以上の接着剤を使用して、開口5456a内に保持され得る。一部の実施形態において、カートリッジ本体5350及び/又はピン5366の少なくとも一部は、例えば、溶接され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5358は、複数の近位側マウント5362を含んでよく、これらは、カートリッジ本体5350内のスロット5356(図88)のいずれかの側又は両側において、カートリッジ本体5350に解放可能に固定され得る。特定の実施形態において、遠位側マウント5364は、例えば、第2ジョー5302の遠位部分5306において、カートリッジ本体5350に固定され得る。遠位側マウント5364は、例えば、遠位側マウント5364とカートリッジ本体5350との間に少なくとも1つの接着剤を介して、カートリッジ本体5350に固定され得る。更に又は代替的に、遠位側マウント5364は、例えば、少なくとも1つのピン及び/又は他の締結具により、カートリッジ本体5350に固定され得る。
図89を主に参照すると、アクチュエータ5310は、遠位側マウント5364周囲でループを形成することができ、第2ジョー5302内のスレッド5334に延びることができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5310は、ケーブル又はコードを含んでよく、これは、例えば、カートリッジ本体5350を通って、かつ/又は、第2ジョー5302内に画定されたチャネル5346を通って、かつ/又は、スレッド5334内を延び得る。様々な実施形態において、スレッド5334の遠位方向移動は、アクチュエータ5310を引いて、組織厚さコンペンセータ5358の遠位側マウント5364を破断し得る。例えば、アクチュエータ5310は、スレッド5334に固定された第1端5316、カートリッジ本体5350内に固定された第2端5318、及び第1端5316と第2端5318との間のループ5320を有し得る。ループ5320は、例えば、遠位側マウント5364周囲でループを形成し得る。様々な実施形態において、ループ5320は、カートリッジ本体5350に固定された遠位側マウント5364の一部と、組織厚さコンペンセータ5358の本体5360との間の遠位側マウント5364周囲を包み得る。特定の実施形態において、第2端5318は、カートリッジ本体5350にしっかりと固定されることができ、これにより、第1端5316が移動するとき、ループ5320は、遠位側マウント5364周囲に密着する。様々な実施形態において、第2ジョー5302及び/又はカートリッジ本体5350は、例えば、ボタン、ピン、及び/又はキャスター、例えば、第1ボタン5312及び第2ボタン5314を含み得る。アクチュエータ5310は、例えば、第1ボタン5312及び第2ボタン5314の周囲を包み得る。ボタン5312、5314の位置及びボタン5312、5314周囲のアクチュエータ5310の向きは、スレッド5334及び発射アセンブリ5330が発射ストローク中に遠位方向に移動するとき、アクチュエータ5310のループ5320を、遠位側マウント5364周囲に密着させ得る。更に、ループ5320が遠位側マウント5364周囲に密着するにつれ、ループ5320は、遠位側マウント5364を破断して、組織厚さコンペンセータ5358の本体5360を、第2ジョー5302の遠位部分5306において、カートリッジ本体5350から解放し得る。したがって、上記を考慮して、遠位側マウント5364は、発射ストロークの開始の際に、係合解除され得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5358の遠位側マウント5364がカートリッジ本体5350から解放されたとき、組織厚さコンペンセータ5358の近位側マウント5362をカートリッジ本体5350に固定するピン5366は、カートリッジ本体5350内の開口5356から解放され得る。例えば、ストロークの開始又は開始付近において、ピン5366は、開口5356から解放され得る。ピン5366は、例えば、発射アセンブリ5030の切断刃先5036により、せん断及び/若しくは切断されることができ、かつ/又は、発射アセンブリ5030の構成要素により、開口5356の外に押されるか、かつ/又は、駆動され得る。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ5358は、近位側マウント5362及び遠位側マウント5364の両方がカートリッジ本体5350から解放されたとき、発射ストロークの開始又は開始付近において、カートリッジ本体5350から解放され得る。すなわち、アクチュエータ5310は、発射アセンブリ5030及び/又はスレッド5334がカートリッジ本体5350内の締結具キャビティから締結具を射出する前に、組織厚さコンペンセータ5358をカートリッジ本体5350から解放し得る。一部の実施形態において、発射アセンブリ5030及び/又はスレッド5334は、アクチュエータ5310が組織厚さコンペンセータ5358をカートリッジ本体5350から解放する前、かつ/又は、同解放の間に、少なくとも1つの締結具を締結具キャビティから射出し得る。
締結具カートリッジアセンブリは、複数の締結具キャビティ及びスロットを含むカートリッジ本体を含み得る。締結具カートリッジアセンブリは、複数の締結具を更に含むことができ、各締結具は、締結具キャビティ内に着脱可能に配置される。締結具カートリッジアセンブリは、更に、スロットに沿って移動するように構成された発射要素、カートリッジ本体に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ、及びマウントを含むことができ、このマウントは、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に固定し、このマウントは、複数の締結具の内の1つの締結具に対して遠位側に配置される。締結具カートリッジアセンブリは、更に、発射要素とマウントとの間にケーブルを含むことができ、このケーブルは、発射要素がスロットに沿って遠位方向に移動するとき、マウントを壊すように構成される。組織厚さコンペンセータは、ケーブルがマウントを壊したとき、カートリッジ本体から解放され得る。このケーブルは、締結具キャビティからの締結具の取り出し前に、マウントを壊し得る。締結具カートリッジアセンブリは、更に、チャネルを含むことができ、ケーブルは、このチャネルを通って延びる。
次に図93A〜93Dを参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5600は、別の箇所で示された第1ジョー及び第2ジョー5602を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5602は、締結具カートリッジ本体5650並びに、第2ジョー5602及び/又は締結具カートリッジ本体5650に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5658を含み得る。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5650及びそれに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5658は、締結具カートリッジアセンブリを構成し得る。図93Aを主に参照すると、カートリッジ本体5650は、カートリッジデッキ5652と、カートリッジデッキ5652内に画定された締結具キャビティ5654を有し得る。更に、第2ジョー5602は、締結具、例えば、外科用ステープルを含んでよく、これは、例えば、締結具キャビティ5654内に着脱可能に配置され得る。例えば、カートリッジ本体5650の各締結具キャビティ5654内には、単一の締結具が射出可能に配置され得る。更に図93Aを主に参照すると、カートリッジ本体5650は、カートリッジデッキ5652から延びる隆起部5648を含み得る。隆起部5648は、例えば、締結具キャビティ5654の少なくとも一部の周囲に延び得る。様々な実施形態において、締結具が締結具キャビティ5654内に配置されたとき、この締結具の先端は、締結具キャビティ5654から突出し得る。このような実施形態において、締結具キャビティ5654周囲に少なくとも部分的に配置された隆起部5648は、締結具が締結具キャビティ5654から射出されたとき、この締結具の先端を支持及び/又はガイドし得る。特定の実施形態において、図93Aを更に参照すると、カートリッジ本体5650は、スロット5656を含んでよく、これは、第2ジョー5602の近位部分5604から、第2ジョー5602の遠位部分5606に向かって延び得る。様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、カートリッジ本体5650のスロット5656に沿って並進し得る。例えば、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に、スロット5656に沿って並進することができ、その発射ストローク中に、締結具キャビティ5654から締結具を射出することができる。
図93A〜93Dを更に参照すると、発射アセンブリ5630は、発射バー5632、切断刃先5636、クロスバー5638、及び足部5644を含み得る。切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中に第2ジョー5602を通って発射される際に、組織を切断し、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5658を切断し得る。クロスバー5638は、第1ジョーのアンビル内のスロットと係合して、第1ジョーに対して発射アセンブリ5630を保持することができ、足部5644は、例えば、第2ジョー5602内のスロット、例えば、カートリッジ本体5650内のスロット5656と係合して、カートリッジ本体5650に対して、第1ジョーを保持することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び/又は足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5650のデッキ5652に対して垂直な、発射アセンブリ6530の切断刃先5636を保持し得る。図93A及び93Dを主に参照すると、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に、カートリッジ本体5650内のスレッド5634と係合し得る。発射アセンブリ5630は、例えば、発射ストローク中に、スレッド5634を遠位方向に押して、締結具キャビティ5654から締結具を射出し得る。様々な実施形態において、スレッド5634は、例えば、カム係合表面又は傾斜面5642を有してよく、これは、締結具キャビティ5654内のドライバ及び/又は締結具と係合し得る。傾斜面5642がドライバと係合するとき、傾斜面5642は、このドライバをデッキ5652に向かって押し、締結具キャビティ5654から対応する締結具を射出し得る。更に、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に、組織厚さコンペンセータ5658を切断し得る。
図93A及び93Bを主に参照すると、組織厚さコンペンセータ5658は、カートリッジ接触表面5662(図93A)及び組織接触表面5664(図93B)を含み得る。カートリッジ接触表面5662は、例えば、組織厚さコンペンセータ5658がカートリッジ本体5650(図93B)に固定されたとき、カートリッジデッキ5652に対して配置され得る。更に、組織接触表面5664は、例えば、組織が第1ジョーと第2ジョー5602との間にクランプされたとき、組織に対して配置され得る。図93Aを主に参照すると、組織厚さコンペンセータ5658は、マウント5660を含み得る。様々な実施形態において、マウント5660は、例えば、矩形又は三角形のフラップであることができ、これは、組織厚さコンペンセータ5658から延びることができる。更に、マウント5660は、組織厚さコンペンセータ5658の切断部分であることができ、これにより、マウント5660の形状に対応する空間5666が、組織厚さコンペンセータ5658内に残される。マウント5660は、例えば、組織厚さコンペンセータ5658がカートリッジ本体5650に対して配置されたとき、カートリッジ本体5650のスロット5656と整列され得る。更に、マウント5660は、組織厚さコンペンセータ5658のカートリッジ接触表面5662がカートリッジ本体5650のデッキ5652に隣接して配置されたとき、スロット5656内に延び得る。様々な実施形態において、マウント5660は、組織厚さコンペンセータ5658がカートリッジ本体5650に固定されたとき、スロット5656内に摩擦フィットされ得る。マウント5660は、カートリッジ本体5650に対して、組織厚さコンペンセータ5658の少なくとも一部を保持し得る。例えば、マウント5660がスロット5656内に摩擦フィットされたとき、カートリッジ接触表面5662は、カートリッジ本体5650のデッキ5652に対して配置され得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5658は、複数のマウント5660を含んでよく、これらは、カートリッジ本体5650スロット5656と整列され得る。例えば、少なくとも1つのマウント5660は、第2ジョー5602の近位部分5604に配置されることができ、少なくとも1つのマウント5660は、第2ジョー5602の遠位部分5606に配置されることができる。様々な実施形態において、マウント5660は、組織厚さコンペンセータ5658の長さの少なくとも一部に沿って離間し得る。例えば、スロット5656は、第2ジョー5602の近位部分5604から遠位部分5606に延びる、長手方向スロットであり得る。マウント5660は、例えば、長手方向スロット5656内に摩擦フィットされることができ、組織厚さコンペンセータ5658をカートリッジ本体5650に固定することができる。
図93A及び93Dを主に参照すると、スレッド5634は、トング5640を含んでよく、これは、スレッド5634からジョー5602の遠位部分5606に向かって突出し得る。発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスレッド5634を押すとき、トング5640は、カートリッジ本体5650内のスロット5656に沿って移動し得る。図93Dを主に参照すると、トング5640は、組織厚さコンペンセータ5658のカートリッジ接触表面5664に隣接する、スロット5656に沿って移動し得る。更に、トング5640は、スロット5656内に配置されたマウント5660に対して移動し得る。様々な実施形態において、マウント5660は、撓曲可能であり得る。トング5640がマウント5660に対して押すとき、トング5640は、組織厚さコンペンセータ5658の本体と整列又は少なくとも実質的に整列して、マウント5660を撓曲させ得る。例えば、トング5640がカートリッジ本体5650内を移動するとき、マウント5660は、組織厚さコンペンセータ5658内に画定された対応する空間5666内に連続的に撓曲され得る。マウント5660がスロット5656の外に撓曲されたとき、組織厚さコンペンセータ5658は、カートリッジ本体5650に固定されなくなり、かつ/又は、カートリッジ本体5650から解放され得る。様々な実施形態において、スレッド5634及び/又は発射アセンブリ5630の別の要素は、マウント5660をスロット5656の外に撓曲させて、組織厚さコンペンセータ5658を、カートリッジ本体5650に固定されないようにし、かつ/又は、カートリッジ本体5650から解放し得る。
次に図94を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5700は、エンドエフェクタアセンブリ5600と同様に、別の箇所で示された第1ジョー及び第2ジョー5702を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5702は、締結具カートリッジ本体5750並びに、締結具カートリッジ本体5750及び/又は第2ジョー5702に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5758を含み得る。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5750及びそれに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5758は、例えば、締結具カートリッジアセンブリを構成し得る。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体5750は、カートリッジデッキ5752、カートリッジデッキ5752内に画定され、締結具を保持するための締結具キャビティ5754、締結具キャビティ5754を少なくとも部分的に取り囲む隆起部5748、及び/又は、第2ジョー5702の近位部分5704から第2ジョー5702の遠位部分5706に向かって延びるスロット5756を有し得る。様々な実施形態において、カートリッジ本体5750は、スロット5756を横切るか、又は、横切って延びるブリッジ5780を含み得る。ブリッジ5780は、例えば、脆いブリッジ及び/又は分割可能なブリッジであり得る。特定の実施形態において、ブリッジ5780は、例えば、薄い、破断可能な部分であることができ、固体状の吸収材料、例えば、PGA、PCL、PGA/PCL、PLA/PCL、及び/又はTMCであることができる。ブリッジ5780は、開口部5782を有してよく、これは、ブリッジ5780を少なくとも部分的に通って延び得る。
図94を更に参照すると、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、カートリッジ本体5750のスロット5756に沿って並進し得る。例えば、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に、スロット5756に沿って並進することができ、その発射ストローク中に、締結具キャビティ5754から締結具を射出することができる。発射アセンブリ5630は、発射バー5632、切断刃先5636、クロスバー5638、及び足部5644を含み得る。切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中に第2ジョー5702を通って発射される際に、組織を切断し、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5758を切断し得る。クロスバー5638は、第1ジョーのアンビル内のスロットと係合して、カートリッジ本体5750に対して第1ジョーを保持することができ、足部5644は、例えば、第2ジョー5702内のスロット、例えば、カートリッジ本体5750内のスロット5756と係合して、第2ジョー5702に対して発射アセンブリ5630を保持することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び/又は足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5750のデッキ5752に対して垂直な切断刃先5636を保持し得る。
図94を更に参照すると、組織厚さコンペンセータ5758は、カートリッジ接触表面5762及び組織接触表面を含み得る。カートリッジ接触表面5762は、例えば、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750及び/又は第2ジョー5702に固定されたとき、カートリッジデッキ5752に対して配置され得る。更に、組織接触表面は、例えば、組織が第1ジョーと第2ジョー5702との間にクランプされたとき、組織に対して配置され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5758は、マウント5760を含み得る。マウント5760は、例えば、突出部、ピン、タブ、及び/又はポストであることができ、これらは、組織厚さコンペンセータ5758のカートリッジ接触表面5762から延び得る。マウント5760は、例えば、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750に対して配置されたとき、ブリッジ5780の開口部5782と整列されるか、又は、少なくとも実質的に整列され得る。更に、マウント5760は、組織厚さコンペンセータ5758のカートリッジ接触表面5762がカートリッジ本体5750のデッキ5752に隣接して配置されたとき、開口部5782内に少なくとも部分的に延び得る。様々な実施形態において、マウント5760は、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750に固定されたとき、開口部5782内に摩擦フィットされ得る。マウント5760は、カートリッジ本体5750及び/又は第2ジョー5702に対して、組織厚さコンペンセータ5758を保持及び/又は固定し得る。例えば、マウント5760がブリッジ5780の開口部5782内に摩擦フィットされたとき、カートリッジ接触表面5762は、カートリッジ本体5750のデッキ5752に対して配置され得る。
様々な実施形態において、締結具カートリッジ5750は、カートリッジ本体5750のスロット5756を横切って延びる、複数のブリッジ5780を含み得る。ブリッジ5780は、例えば、スロット5756の長さの少なくとも一部に沿って離間し得る。例えば、スロット5756は、第2ジョー5702の近位部分5704から遠位部分5706に延びる長手方向スロットであり得る。更に、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5758は、複数のマウント5760を含んでよく、これは、カートリッジ本体5750のブリッジ5780と整列され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750に対して配置されたとき、少なくとも1つのマウント5760は、第2ジョー5702の近位部分5704に配置されることができ、少なくとも1つのマウント5760は、第2ジョー5702の遠位部分5706に配置されることができる。様々な実施形態において、マウント5760は、組織厚さコンペンセータ5758の長さの少なくとも一部に沿って離間し得る。マウント5760は、例えば、スロット5756内に摩擦フィットされることができ、組織厚さコンペンセータ5758をカートリッジ本体5750及び/又は第2ジョー5702に固定することができる。
図94を更に参照すると、発射アセンブリ5630の切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5756に沿って移動するとき、組織厚さコンペンセータ5758及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ5700の第1ジョーと第2ジョー5702との間にクランプされた組織を切断し得る。更に、発射アセンブリ5630は、発射アセンブリ5630がスロット5756を通って移動するとき、ブリッジ5780を分割し得る。例えば、発射アセンブリ5630の切断刃先5636は、発射アセンブリがスロット5756を通って移動するとき、ブリッジ5780を破壊又は切断し得る。様々な実施形態において、切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5756内を移動する際に、各ブリッジ5780を連続的に切断し得る。ブリッジ5780が切断刃先5636により切断又は破壊されたとき、組織厚さコンペンセータ5758は、カートリッジ本体5750に固定されなくなり、かつ/又は、カートリッジ本体5750から解放され得る。特定の実施形態において、切断刃先5636は、発射ストローク中に、それと整列されたマウント5760を破壊又は切断し得る。様々な実施形態において、スレッド及び/又は発射アセンブリ5630の別の要素は、ブリッジ5780を破壊又は切断して、組織厚さコンペンセータ5758をカートリッジ本体5750から解放し得る。
次に図95及び96を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5800は、エンドエフェクタアセンブリ5600と同様に、別の箇所で示された第1ジョー及び第2ジョー5802を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5802は、締結具カートリッジ本体5850並びに、カートリッジ本体5850及び/又は第2ジョー5802に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5858を含み得る。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5850及びそれに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5858は、締結具カートリッジアセンブリを構成し得る。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体5850は、カートリッジデッキ5852、カートリッジデッキ5852内に画定され、締結具を受容するように構成された締結具キャビティ5854、締結具キャビティ5854の少なくとも一部の周囲に配置された隆起部5848、及びスロット5856を有してよく、スロット5856は、第2ジョー5802の近位部分5804から第2ジョー5802の遠位部分5806に向かって延び得る。様々な実施形態において、カートリッジ本体5850は、スロット5856を横切るか、又は、少なくとも部分的に横切って延びるブリッジ5880を含み得る。ブリッジ5880は、例えば、脆いブリッジ及び/又は分割可能なブリッジであり得る。特定の実施形態において、ブリッジ5880は、第1脚部5884及び第2脚部5886を含み得る。図96を主に参照すると、第1脚部5884は、例えば、カートリッジ本体5850の第1の側からスロット5856内に延びることができ、第2脚部5886は、例えば、カートリッジ本体5850の第2の側からスロット5856内に延びることができる。第1脚部5884及び第2脚部5886は、スロット5856の軸に対して、角度を有して配向されることができ、第1脚部5884は、例えば、第2脚部5886に対して、約90度の角度を有して配向されることができる。特定の実施形態において、第1脚部5884及び/又は第2脚部5886は、撓曲可能であり得る。様々な実施形態において、ブリッジ5880は、例えば、第1脚部5884と第2の5886との間に隙間を含み得る。
図95及び96を更に参照すると、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、カートリッジ本体5850のスロット5856に沿って並進し得る。例えば、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に、スロット5856に沿って並進することができ、その発射ストローク中に、締結具キャビティ5854から締結具を射出することができる。発射アセンブリ5630は、発射バー5632、切断刃先5636、クロスバー5638、及び足部5644を含み得る。切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中に第2ジョー5802を通って発射される際に、組織を切断し、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5858を切断し得る。クロスバー5638は、第1ジョーのアンビル内のスロットと係合して、カートリッジ本体5850に対して第1ジョーを保持することができ、足部5644は、例えば、第2ジョー5802内のスロット、例えば、カートリッジ本体5850内のスロット5856と係合して、第2ジョー5802に対して、発射アセンブリ5630を保持することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び/又は足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5850のデッキ5852に対して垂直な切断刃先5636を保持し得る。
図95及び96を更に参照すると、組織厚さコンペンセータ5858は、カートリッジ接触表面5862及び組織接触表面を含み得る。カートリッジ接触表面5862は、例えば、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850及び/又は第2ジョー5802に固定されたとき、カートリッジデッキ5852に対して配置され得る。更に、組織接触表面は、例えば、組織が第1ジョーと第2ジョー5802との間にクランプされたとき、組織に対して配置され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5858は、マウント5860を含み得る。マウント5760と同様に、マウント5860は、例えば、突出部、ピン、タブ、及び/又はポストであることができ、これらは、組織厚さコンペンセータ5858のカートリッジ接触表面5862から延びることができる。マウント5860は、例えば、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850に対して配置されたとき、ブリッジ5880の脚部5884、5886間の隙間と整列され得る。更に、マウント5860は、組織厚さコンペンセータ5858のカートリッジ接触表面5862がカートリッジ本体5850のデッキ5852に隣接して配置されたとき、ブリッジ5880の脚部5884、5886により保持され得る。様々な実施形態において、マウント5860は、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850に固定されたとき、脚部5884、5886間の隙間内に摩擦フィットされ得る。第2ジョー5802のマウント−ブリッジ係合は、カートリッジ本体5850に対して、組織厚さコンペンセータ5858を保持し得る。例えば、マウント5860がブリッジ5880の脚部5884、5886間に摩擦フィットされたとき、カートリッジ接触表面5862は、カートリッジ本体5850のデッキ5852に対して保持され得る。
様々な実施形態において、図95を主に参照すると、締結具カートリッジ5850は、カートリッジ本体5850のスロット5856を横切って延びる、複数のブリッジ5880を含み得る。ブリッジ5880は、例えば、スロット5856の長さの少なくとも一部に沿って離間し得る。例えば、スロット5856は、第2ジョー5802の近位部分5804から遠位部分5806に延びる長手方向スロットであり得る。更に、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5858は、複数のマウント5860を含んでよく、これらは、カートリッジ本体5850のブリッジ5880と整列され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850及び/又は第2ジョー5802に対して配置されたとき、少なくとも1つのマウント5860は、第2ジョー5802の近位部分5804に配置されることができ、少なくとも1つのマウント5860は、第2ジョー5802の遠位部分5806に配置されることができる。様々な実施形態において、マウント5860は、組織厚さコンペンセータ5858の長さの少なくとも一部に沿って離間し得る。マウント5860は、例えば、ブリッジ5880内に摩擦フィットされることができ、組織厚さコンペンセータ5858をカートリッジ本体5850に固定することができる。
図95及び96を更に参照すると、発射アセンブリ5630の切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5856に沿って移動するとき、組織厚さコンペンセータ5858及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ5800の第1ジョーと第2ジョー5802との間にクランプされた組織を切断し得る。更に、発射アセンブリ5630は、発射アセンブリ5630がスロット5856を通って移動するとき、ブリッジ5880を分割し得る。例えば、発射アセンブリ5630の切断刃先5636は、発射アセンブリ5630がスロット5856を通って移動するとき、ブリッジ5880の脚部5884、5886を撓曲させるか、又は、分割し得る。様々な実施形態において、切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5856内を移動する際に、各ブリッジ5880の脚部5884、5886を連続的に撓曲させて、各ブリッジ5880を分割し得る。ブリッジ5880の脚部5884、5886が切断刃先5636により撓曲されたとき、ブリッジ5880は、組織厚さコンペンセータ5858の対応するマウント5860を解放し得る。組織厚さコンペンセータ5858は、各マウント5860がカートリッジ本体5850の長さに沿って各ブリッジ5880から解放されたとき、カートリッジ本体5850に固定されなくなり、かつ/又は、カートリッジ本体5850から解放され得る。特定の実施形態において、切断刃先5636は、発射ストローク中に、それと整列されたマウント5860を切断又は破壊し得る。様々な実施形態において、スレッド及び/又は発射アセンブリ5630の別の要素は、ブリッジ5880を分割して、組織厚さコンペンセータ5858をカートリッジ本体5850から解放し得る。
次に図97〜100を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5900は、エンドエフェクタアセンブリ5600と同様に、第1ジョー又はアンビル5910(図99及び100)及び第2ジョー5902を含み得る。様々な実施形態において、第2ジョー5902は、締結具カートリッジ本体5950並びに、締結具カートリッジ本体5950及び/又は第2ジョー5902に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5958を含み得る。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5950及びそれに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ5958は、例えば、締結具カートリッジアセンブリを構成し得る。図98を主に参照すると、締結具カートリッジ本体5950は、カートリッジデッキ5952及びカートリッジデッキ5962内に画定されたキャビティを有し得る。マウントキャビティ5948及び/又は締結具キャビティ5954は、例えば、カートリッジデッキ5952に画定され得る。様々な実施形態において、マウントキャビティ5948及び締結具キャビティ5954は、同じか、又は、類似する構造及び/又は形状を有し得る。第2ジョー5902は、締結具、例えば、外科用ステープルを含んでよく、これは、例えば、締結具キャビティ5954内に着脱可能に配置され得る。特定の実施形態において、カートリッジ本体5950は、スロット5956を含んでよく、これは、第2ジョー5902の近位部分5904から、第2ジョー5902の遠位部分5906に向かって延び得る。
図97〜100を更に参照すると、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に、カートリッジ本体5950のスロット5956に沿って並進することができ、その発射ストローク中に、締結具キャビティ5954から締結具を射出することができる。切断刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にエンドエフェクタアセンブリ5900を通って発射される際に、組織を切断し、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5958を切断し得る。クロスバー5638は、アンビル5910(図99及び100)内のスロット5912と係合して、カートリッジ本体5950に対して第1ジョーを保持することができ、足部5644は、例えば、第2ジョー5902内のスロット、例えば、カートリッジ本体5950内のスロット5956と係合して、第2ジョー5902に対して発射アセンブリ5630を保持することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び/又は足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5950のデッキ5952に対して垂直な切断刃先5636を保持し得る。
図97〜100を更に参照すると、組織厚さコンペンセータ5958は、カートリッジ接触表面5962(図97)及び組織接触表面5964(図98及び99)を含み得る。カートリッジ接触表面5962は、例えば、組織厚さコンペンセータ5958がカートリッジ本体5950及び/又は第2ジョー5902に固定されたとき、カートリッジデッキ5952に対して配置され得る。更に、組織接触表面5964は、例えば、組織がアンビル5910と第2ジョー5902との間にクランプされたとき、組織に対して配置され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958は、マウント5960を含み得る。マウント5760及び/又はマウント5860と同様に、マウント5960は、例えば、突出部、ピン、タブ、及び/又はポストであることができ、例えば、これらは、組織厚さコンペンセータ5958のカートリッジ接触表面5962から延び得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958は、陥没部5970を含んでよく、これは、例えば、マウント5960に隣接し得る。陥没部5970は、例えば、マウント5970と垂直に整列され得る。図99を主に参照すると、陥没部5970は、組織厚さコンペンセータ5958の組織接触表面5964に画定されることができ、マウント5960に向かって延びることができる。様々な実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ5958の薄い一部分が、陥没部5970とマウント5960との間に配置され得る。
マウント5960は、例えば、組織厚さコンペンセータ5958がカートリッジ本体5950に対して配置されたとき、カートリッジデッキ5952内のマウントキャビティ5948と整列され得る。更に、マウント5960は、組織厚さコンペンセータ5958のカートリッジ接触表面5962がカートリッジ本体5950のデッキ5952に隣接して配置されたとき、マウントキャビティ5948内に配置され得る。様々な実施形態において、マウント5960は、組織厚さコンペンセータ5958がカートリッジ本体5950に固定されたとき、マウントキャビティ5948内に摩擦フィットされ得る。マウント5960とマウントキャビティ5948との間の摩擦フィット係合は、組織厚さコンペンセータ5958の少なくとも一部を、カートリッジ本体5950に対して保持し得る。例えば、マウント5960がマウントキャビティ5948内に摩擦フィットされたとき、カートリッジ接触表面5962は、カートリッジ本体5950のデッキ5952に対して保持され得る。
図97及び98を主に参照すると、締結具カートリッジ5950は、カートリッジデッキ5952に画定された、複数のマウントキャビティ5948を含み得る。特定の実施形態において、対応するマウントキャビティ5948が、カートリッジデッキ5952において、スロット5956の両側に画定され得る。第1マウントキャビティ5948は、例えば、カートリッジ本体5950の第1長手方向側に画定されることができ、対応する第2マウントキャビティ5948は、例えば、カートリッジ本体5950の第2長手方向側に画定されることができる。例えば、対応するマウントキャビティ5948の第1ペアは、第2ジョー5902の近位部分5904に配置されることができ、かつ/又は、対応するマウントキャビティ5948の第2ペアは、第2ジョー5902の遠位部分5906に配置されることができる。様々な実施形態において、締結具キャビティ5954は、マウントキャビティ5948の対応するペア間、すなわち、スロット5956のより近くに、かつ、第2ジョー5902の近位部分5904におけるマウントキャビティ5948のペアと第2ジョー5902の遠位部分5906におけるマウントキャビティ5948のペアとの間、すなわち、カートリッジ本体5950の中間部分に配置され得る。更に、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958は、複数のマウント5960を含んでよく、これは、カートリッジ本体5950のマウントキャビティ5948と整列され得る。例えば、少なくとも1つのマウント5960は、第2ジョー5902の近位部分5904に配置されることができ、少なくとも1つのマウント5960は、第2ジョー5902の遠位部分5906に配置されることができる。様々な実施形態において、一対のマウント5960は、第2ジョー5902の近位部分5904に配置されることができ、一対のマウント5960は、第2ジョー5902の遠位部分5906に配置されることができる。マウント5960は、例えば、マウントキャビティ5948内に摩擦フィットされることができ、組織厚さコンペンセータ5958の少なくとも一部をカートリッジ本体5950に固定することができる。
図99及び100を主に参照すると、マウント5960は、発射ストローク中に、マウントキャビティ5948から取り除かれ得る。様々な実施形態において、マウントキャビティ5948内に移動可能に配置されたドライバ5920は、発射ストローク中に、マウントキャビティ5948からマウント5960を送り出し得る。例えば、ドライバ5920は、各マウントキャビティ5948内に配置され得る。発射ストローク中に、発射アセンブリ5630の要素及び/又は第2ジョー5902内のスレッドは、例えば、ドライバ5920と係合して、ドライバ5920を、カートリッジデッキ5952に向かって、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5958に向かって移動させ得る。ドライバ5920が移動すると、ドライバ5920は、例えば、マウントキャビティ5948内に配置されたマウント5960を、デッキ5952に向かって、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ5958に向かって押し得る。様々な実施形態において、押されたマウント5960に対応する組織厚さコンペンセータ5958内に画定された陥没部5970は、押されたマウント5960を受容し得る。例えば、ドライバ5920は、マウント5960を陥没部5970内に押し得る。マウント5960は、例えば、陥没部5970内で、押しつぶされ、変形され、かつ/又は圧縮され得る。マウント5960が発射ストローク中にマウントキャビティ5960から取り除かれ、対応する陥没部5970内に押されたとき、組織厚さコンペンセータ5958は、カートリッジ本体5950に固定されなくなり、かつ/又は、カートリッジ本体5950から解放され得る。
次に図62〜66を参照すると、様々な実施形態において、より詳細には後述されるように、ステープルカートリッジ13000は、カートリッジ本体13010、組織厚さコンペンセータ13020、及び、組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010に解放可能に保持するように構成された複数の発射可能なコネクタを含み得る。カートリッジ本体13010は、近位端13011、遠位端13012、及びその上で組織厚さコンペンセータ13020を支持するように構成されたデッキ13015を含み得る。カートリッジ本体13010は、そこから延びる1つ以上の近位側ストップ13013を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ13020の近位方向移動を阻止又は妨げるように構成され得る。同様に、カートリッジ本体13010は、1つ以上の遠位側ストップ13014を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ13020の遠位方向移動を阻止又は妨げるように構成され得る。図63を主に参照すると、カートリッジ本体13010は、更に、その中に画定された複数のステープルキャビティ13016を含み得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ13000は、組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010に解放可能に保持するように構成された、複数のコネクタ13030及び13040を含み得る。各コネクタ13030は、例えば、ステープルキャビティ13016内に配置可能な複数のキャビティプラグ13031と、キャビティプラグ13031間に、かつ、組織厚さコンペンセータ13020の上に延びる接続バー13032と、を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、キャビティプラグ13031は、ステープルキャビティ13016内にぴったりと嵌まり得る。特定の実施形態において、キャビティプラグ13031は、ステープルキャビティ13016内に圧入及び/又はスナップフィットされ得る。各コネクタ13040は、例えば、キャビティプラグ13031及びそこから延びるヘッド13042を含んでよく、ヘッド13042は、組織厚さコンペンセータ13020の上を、少なくとも部分的に延び得る。図63を再び参照すると、組織厚さコンペンセータ13020は、例えば、近位側コネクタ13030から延びるキャビティプラグ13031を受容するように構成された、組織厚さコンペンセータ13020の近位端13021に画定された近位側ノッチ13023のセット、中間コネクタ13040から延びるキャビティプラグ13031を受容するようにそれぞれ構成された中間ノッチ13024、及び、遠位側コネクタ13030から延びるキャビティプラグ13031を受容するように構成された、組織厚さコンペンセータ13020の遠位端13022に画定された遠位側ノッチ13025のセットを含み得る。
使用時には、スレッド又は発射部材は、ステープルカートリッジ13000を通って遠位方向に前進されて、ステープルキャビティ13016内に配置されたステープルを射出し得る。様々な実施形態において、内部に配置されたステープルを含むステープルキャビティ13016は、キャビティプラグ13031により塞がれなくてもよい。特定の実施形態において、内部に配置されたキャビティプラグ13031を有するステープルキャビティは、内部に配置されたステープルを有さなくてもよい。一部の実施形態において、図示されていないが、ステープルキャビティは、締結具及びその中に配置されたキャビティプラグ13031を含んでもよい。図65及び66を再び参照すると、ステープルカートリッジ13000は、更に、複数のステープルドライバ13050を含んでよく、例えば、これは、ステープルを未発射位置に支持する。例えば、発射部材がステープルカートリッジを通って遠位方向に前進されると、この発射部材は、ステープルドライバ13050及びステープルを上に、すなわち、カートリッジ本体13010のデッキ13015に向かって、かつ、組織厚さコンペンセータ13020に対向して配置されたアンビルに向かって持ち上げ得る。同様に、少なくともいくつかのステープルドライバ13050は、いくつかのステープルキャビティ13016内に配置されたキャビティプラグ13031と接触し、キャビティプラグ13031をアンビルに向かって上に持ち上げ得る。ステープルがステープルドライバ13050により上に持ち上げられたとき、ステープルの脚部は、組織厚さコンペンセータ13020を通過し、組織厚さコンペンセータ13020とアンビルとの間に配置された組織を通過し、この組織の反対側に配置されたアンビルと接触し得る。ついで、ステープルドライバ13050は、ステープルをアンビルに対して駆動させることができ、これにより、このステープルは変形されて、組織厚さコンペンセータ13020及び組織を、その内側に捕捉する。キャビティプラグ13031がステープルドライバ13050により上に持ち上げられたとき、アンビルは、キャビティプラグ13031の上方向移動を妨げてもよい。このような状況において、図63を主に参照すると、キャビティプラグ13031は、変形、撓曲、及び/又は破壊されてもよい。特定の実施形態において、キャビティプラグ13031は、1つ以上のノッチを含んでよく、例えば、これは、特定の位置において、キャビティプラグ13031の変形、撓曲、及び/又は破壊を誘導し得る。様々な状況において、キャビティプラグ13031の全体又は少なくとも実質的に全体が、ステープルドライバ13050により、ステープルキャビティ13016から射出されてもよい。このような時点で、コネクタ13030及び/又は13040は、組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010にもはや接続していなくてもよく、したがって、カートリッジ本体13010は、組織に対して埋め込まれている組織厚さコンペンセータ13020から離れるように移動され得る。
使用時には、上記に対して更に、発射部材が、ステープルカートリッジ13000の近位端13011から遠位端13012に向かって前進され得る。カートリッジ本体13010は、内部に発射部材の少なくとも一部を摺動可能に受容するように構成された長手方向スロット13019を含み得る。発射部材が遠位方向に前進される際に、この発射部材は、最も近位側のステープル13016に配置されたステープルを射出することができ、ついで、最も近位側のコネクタ13030を発射することができる。最も近位側のコネクタ13030の発射は、組織厚さコンペンセータ13020の近位端13021を、カートリッジ本体13010から解放し得る。他の実施形態において、発射部材は、任意のステープルを発射する前に、最も近位側のコネクタを発射し得る。いずれの場合にも、発射部材は、更に遠位方向に前進されて、ステープルキャビティ13016からステープルを射出し、ついで、中間コネクタ13040を発射し得る。このような時点で、最も遠位側のコネクタ13030のみが残っていてもよく、これは、組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010に保持する。発射部材が最も遠位側のコネクタ13030を発射すると、組織厚さコンペンセータ13020は、カートリッジ本体13010にもはや取り付けられていなくてもよい。上記シーケンスは、全て又は完全に発射されたステープルカートリッジを説明している。ステープルカートリッジに収容されたステープルの全部が発射されない他の状況が起こり得る。このような状況において、組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010に保持するコネクタの一部は発射されない場合がある。ステープルカートリッジ13000の部分的な使用が完了するとき、アンビルが開かれてもよく、カートリッジ本体13010は、部分的に埋め込まれた組織厚さコンペンセータ13020から引き離されてもよい。このような状況において、未発射のコネクタは、それらが発射されなくとも、ステープルキャビティ13016の外に摺動するように構成されてもよい。いずれの場合にも、コネクタ13030及び13040は、例えば、任意の適切な生体適合性及び/又は生体吸収性の材料から構成され得る。
上記に対して更に、発射部材は、切断部分、例えば、ナイフを含んでよく、例えば、これは、発射部材がステープルカートリッジ13000を通って遠位方向に前進される際に、組織厚さコンペンセータ13020及び組織を切断するように構成され得る。このような状況において、この切断部分は、コネクタ13030の接続バー13032を切断するようにも構成され得る。
様々な実施形態において、次に図101及び102を参照すると、支持部分10810及び組織厚さコンペンセータ10820を含むステープルカートリッジ10800は、例えば、ステープルカートリッジアプリケータ10880と共にステープルカートリッジチャネル内に装填され得る。上記と同様に、ステープルカートリッジアプリケータ10880は、例えば、アンビル、例えば、アンビル10060に対して、上側組織厚さコンペンセータ10890を配置するように構成されることもでき、例えば、これにより、アンビル10060が閉じられているとき、アンビル10060は、組織厚さコンペンセータ10890と接触し、係合することができる。少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータ10890は、組織厚さコンペンセータ10890の上側表面10891から延びる複数の保持脚部10895を含んでよく、これは、アンビル10060と係合し、組織厚さコンペンセータ10890をアンビル10060に解放可能に保持するように構成され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、脚部10895は、長手方向の列に配列することができ、各脚部10895は、アンビル10060内に画定されたナイフスロット10065に入って係合するように構成された少なくとも1つの足部を含み得る。特定の実施形態において、脚部10895のうちいくつかの足部は、一方向に延びてよく、一方、他の足部は、別の方向に延びてよい。少なくとも1つの実施形態において、足部のいくつかは、反対方向に延び得る。
次に図102及び103を参照すると、いずれの場合にも、アンビル10060が組織厚さコンペンセータ10890と係合されると、アンビル10060は再度開かれることができ、医師は、ステープルカートリッジアプリケータ10880を、組織厚さコンペンセータ10820及び10890から離れるように移動させることができる。その後、図104を参照すると、上側組織厚さコンペンセータ10890は、標的組織の第1の側に配置されることができ、組織厚さコンペンセータ10820(下側組織厚さコンペンセータを含んでよい)は、該組織の第2の側に配置されることができる。次に図105を参照すると、組織厚さコンペンセータ10820及び10890適切に配置された後、発射部材のナイフ刃先、例えば、ナイフ刃先10053は、例えば、組織及び組織厚さコンペンセータを通って前進され得る。
様々な実施形態において、次に図106を参照すると、ステープルカートリッジアプリケータ、例えば、アプリケータ12280は、例えば、それに取り外し可能に搭載された組織厚さコンペンセータ12290を含んでよく、これは、上記と同様に、図106Aに示されたように、ステープルカートリッジチャネル内に挿入され、アンビル10060が閉位置に移動されるとき、アンビル10060により係合され得る。アプリケータ12280は、ステープルカートリッジに対して、コンペンセータ12290を配置するためのハンドル10084を含んでもよい。更に、アプリケータ10084は、複数の脚部10081を含んでよく、これらは、コンペンセータ12290をステープルカートリッジに固定し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ12290は、組織厚さコンペンセータ12290の上側表面12291から上向きに延びる複数の保持部材12295を含んでよく、各保持部材12295は、複数の可撓性脚部12296を含んでよく、これらは、アンビル10060内のナイフスロット10065内に挿入されるように構成され得る。図107及び108を主に参照すると、各保持部材12295の可撓性脚部12296が、隙間12298により分離されることができ、これにより、脚部12296がナイフスロット10065内に挿入されると、脚部12296が内側に屈曲し、ついで、可撓性脚部12296の膨らんだ足部がナイフスロット10065を通過すると、弾性的に外向きに戻ることができる。様々な実施形態において、可撓性脚部12296の膨らんだ足部が、アンビル10060内に画定された、相対する保持リップ12297の向こう側に屈曲でき、脚部12296とリップ12297との相互作用の結果、組織厚さコンペンセータ12290が、アンビル10060に保持され得る。その後、ステープルカートリッジアプリケータ12280は、図106Bに示されたように、組織厚さコンペンセータ12290から離れるように移動され得る。使用時には、組織厚さコンペンセータ12290がステープルカートリッジ10000から展開されたステープルにより組織に対して一旦埋め込まれると、例えば、アンビル10060が再び開かれることができ、アンビル10060が埋め込まれた組織厚さコンペンセータ12290から離れるように移動されると、保持部材12995の脚部12296が内側に屈曲し、これにより、ナイフスロット10065から引き抜かれ得る。
上記で概説されたように、エンドエフェクタアセンブリは、ステープルカートリッジ、アンビル、及び、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に配置された少なくとも1枚のバットレス材料を含み得る。次に図109〜111を参照すると、少なくとも1つの実施形態において、1枚のバットレス材料、例えば、バットレス材料336は、少なくとも1つのステープルカートリッジ322及び/又はアンビル(図示せず)にスナップフィットされて、エンドエフェクタ内に該1枚のバットレス材料を解放可能に保持するように構成され得る。図110及び111を参照すると、ステープルカートリッジ322は、第1側壁302及び第2側壁304を含んでよく、第1及び第2側壁の少なくとも一方が、そこから外向きに延びるリップ306を含み得る。様々な実施形態において、バットレス材料336は、第1縁部又は側面308、第2縁部又は側面310、並びに縁部308及び310の長さに沿って少なくとも部分的に延びる少なくとも1つのリップ312を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、図111を参照すると、リップ312は、リップ306とスナップフィット方式で係合するように構成され、これにより、バットレス材料336をステープルカートリッジ322に解放可能に保持することができる。
上記に対して更に、図111を参照すると、バットレス材料336は、表面316を含んでよく、これは、ステープルカートリッジ322のデッキ328に隣接して、又は、デッキ328に対して配置されるように構成され得る。少なくとも1つの実施形態において、側面縁部308及び310は、側壁を含んでよく、これは、表面316に対して垂直又は横方向に延び得る。このような実施形態において、リップ312は、これらの側壁から延びることができ、これにより、リップ312は、ステープルカートリッジ322のリップ306の後ろに連結されることができる。様々な実施形態において、バットレス材料336のリップ312は、ステープルがステープルカートリッジ322から展開されるとき、ステープルカートリッジ322のリップ306から係合解除され得る。より具体的には、ステープルが展開されたとき、これらのステープルは、バットレス材料336と接触し、バットレス材料336に上向きの力を印加し、バットレス材料336をステープルカートリッジ322から取り外し得る。有利に、その結果、バットレス材料336は、ステープルがステープルカートリッジ322から展開されたとき、及び/又は、エンドエフェクタが上記のように開かれたとき、ステープルカートリッジ322から自動的に係合解除され得る。
様々な実施形態において、図110及び111を参照すると、1枚のバットレス材料は、そこから延びる少なくとも1つの部材を含んでよく、これは、バットレス材料をステープルカートリッジ及び/又はアンビルの一方に解放可能に保持するように構成され得る。少なくとも1つの実施形態において、部材318は、バットレス材料336から、表面316に垂直又は横方向の向きに延び得る。様々な実施形態において、部材318は、ステープルキャビティ320及び/又はアンビルポケットの一方と、摩擦フィット又は圧入の方式で係合され、前記1枚のバットレス材料を、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルの一方に解放可能に保持し得る。上記と同様に、様々な実施形態において、ステープルキャビティ320から展開されたステープルは、バットレス材料336に上向きの力を印加し、部材318をステープルキャビティ320から係合解除し得る。様々な実施形態において、上記で概説されたように、ステープルは、部材318及び/又はバットレス材料336を貫通して、このバットレス材料を組織に固定し得る。
図110に示されたように、1枚のバットレス材料は、そこから延びて、1枚のバットレス材料をステープルカートリッジ及びアンビルの一方に保持する、2つ以上の部材又は突起を含み得る。様々な実施形態において、次に図112及び113を参照すると、2つ以上の部材318’は、例えば、1枚のバットレス材料336’から延び得る。少なくとも1つの実施形態において、部材318’は、ステープルカートリッジ322’のステープルキャビティ320’内、及び/又は、アンビルのアンビルポケット(図示せず)内に圧入されることができ、これにより、上記で概説されたように、この部材は、前記1枚のバットレス材料をステープルカートリッジ及び/又はアンビルに対して摩擦により保持することができる。より詳しくは後述されるように、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルは、ステープルカートリッジのステープルキャビティ及び突起を受容するためのアンビルのアンビルポケットに加えて、スロット若しくは開口部、又は、1枚のバットレス材料から延びる保持部材を含み得る。
特定の実施形態において、より詳しくは後述されるように、支持部分は、保持機構を含んでよく、これは、ステープルがステープルカートリッジから連続的に発射される際に、支持部分から組織厚さコンペンセータを連続的に解放するように構成され得る。次に図114を参照すると、ステープルカートリッジ、例えば、ステープルカートリッジ11200は、例えば、保持機構11213を含む支持部分11210を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ11220(図115)を支持部分11210に解放可能に保持するように構成され得る。様々な実施形態において、例えば、保持機構11213は、各ステープルキャビティ11212の端部に配置されることができ、各保持機構11213は、それ自体の中に画定されたガイド溝11216を含んでよく、これは、ステープル10030のステープル脚部10032を摺動可能に受容するように構成され得る。このような実施形態において、ステープル脚部10032と保持機構11213は両方とも、組織厚さコンペンセータ11220を支持部分11210に解放可能に保持するように構成され得る。
次に図115を参照すると、使用時には、上記のように、支持部分11210内に収容されたステープルドライバ10040は、スレッド10050により上向きに駆動されてよく、ステープルドライバ10040は、保持機構11213と接触し、支持部分11210から保持機構11213を少なくとも部分的に切り離し、保持機構11213をステープル10030及びステープルキャビティ11212から外側に離すようにずれるように構成され得る。保持機構11213が支持部分11210から切り離され、かつ/又は、外側に動かされるとき、保持機構11213は、組織厚さコンペンセータ11220をもはや支持部分11210に保持することはできなくなり、その結果、組織厚さコンペンセータ11220は、支持部分11210から解放され得る。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11220は、ステープル10030がステープルカートリッジからアンビル、例えば、アンビル11260に向かって連続的に射出される際に、支持部分11210から連続的に解放され得る。様々な実施形態において、例えば、ステープルドライバ10040の上側表面が、支持部分11210のデッキ表面11211と同一平面上、又は、少なくとも実質的に同一平面上となった場合、ステープルドライバ10040は、保持機構11213と接触し得る。このような実施形態において、ステープル10030がその完全に成形又は完全に発射された形状に成形されると同時に、かつ/又は同成形の直前に、組織厚さコンペンセータ11220は、支持部分11210から解放され得る。
少なくとも1つのこのような実施形態において、図116を主に参照すると、ドライバ10040は、オーバードライブすることができ、これにより、デッキ表面11211の上方に押されて、ステープル10030を完全に成形し、オーバードライブのプロセス中に、支持部分11210から離れるように保持機構11213を破壊する。様々な実施形態において、図115を再び参照すると、保持機構11213は、外側に切り離されるか動かされる前に、ステープルキャビティ11212内に延び、又は、張り出してもよく、これにより、ドライバ10040がデッキ表面11211に到達する際に、ドライバ10040は保持機構11213と接触することができる。いずれの場合にも、組織厚さコンペンセータ11220が支持部分11210から解放されると、次に図116を参照すると、支持部分11210は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ11220から離れるように移動され得る。
次に図117を参照すると、エンドエフェクタアセンブリと共に使用するための締結具カートリッジアセンブリ6002は、カートリッジ本体6050と、それに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ6058を含み得る。カートリッジ本体5650と同様に、例えば、カートリッジ本体6050は、発射アセンブリをガイドするように構成されたスロット6056、及び/又は、締結具をカートリッジ本体6050内に着脱可能に保持するように構成された締結具キャビティ6054を含み得る。様々な実施形態において、カートリッジ本体6050は、例えば、突起6048、例えば、ポスト、マウント、タブ、及び/又は隆起部を含み得る。突起6048は、組織厚さコンペンセータ6058がカートリッジデッキに対して配置されたとき、カートリッジ本体6050のカートリッジデッキから、組織厚さコンペンセータ6058内に延び得る。様々な実施形態において、カートリッジ本体6050は、カートリッジデッキから延びる、複数の突起6048を含み得る。突起6048は、例えば、カートリッジ本体6050の長さに沿って配置されることができ、例えば、隣接する締結具キャビティ6054間に配置されることができる。
図117を更に参照すると、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ6058は、組織厚さコンペンセータ6058の突起6048周囲に熱成形され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ6058は、カートリッジ本体6050のカートリッジデッキに対して配置され得る。一旦配置されると、組織厚さコンペンセータ6058は、組織厚さコンペンセータ6058がカートリッジデッキの形状、例えば、そこから延びる突起6048の形状に適合するように変形するのに十分な温度に加熱され得る。組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、局所的に加熱されることができ、例えば、組織厚さコンペンセータ6058を構成する材料のガラス転移点近くの温度及び/又はガラス転移点に近づく温度に達することができる。組織厚さコンペンセータは、例えば、約90℃から約120℃に加熱され得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、例えば、約75℃から約150℃に加熱され得る。組織厚さコンペンセータ6058が突起6048周囲にフィットするように変形すると、加熱源を取り除くか、又は、弱めることができ、組織厚さコンペンセータ6058は冷やすことができる。組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、約2秒から約5秒間、高くした温度に供されて、突起6048周囲の十分な変形を達成し得る。他の状況において、組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、約1秒から約10秒間、高くした温度に供されて、突起6048周囲の十分な変形を達成し得る。冷却時に、組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、突起6048に向かってより密着して収縮し、かつ/又は、突起6048周囲にきつく収縮し得る。様々な実施形態において、熱成形された組織厚さコンペンセータ6058は、締結具キャビティ6054間及びカートリッジ本体6050の長さに沿った、組織厚さコンペンセータ6058の横方向移動及び/又はねじれを阻止及び/又は制限し得る。
更に又は代替的に、組織厚さコンペンセータ6058は、締結具キャビティ6054内に着脱可能に配置された締結具の少なくとも一部の周囲に熱成形され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ6058は、カートリッジデッキの上を延びるステープルの脚部周囲に熱成形され得る。図117を更に参照すると、様々な実施形態において、締結具カートリッジアセンブリ6002は、カートリッジ本体6050の少なくとも一部の周囲に、カバー又はシェル6060を含み得る。シェル6060は、例えば、カートリッジ本体6050の底面、側面、及び/又はカートリッジデッキ周囲に延び得る。シェル6060は、例えば、ピン6062により、カートリッジ本体6050に固定され得る。更に、様々な実施形態において、シェル6060は、例えば、金属材料、例えば、ステンレス鋼300系、ステンレス鋼400系、チタン、及び/又は医療グレードのアルミニウムを含み得る。金属製シェル6060は、例えば、カートリッジ本体6050及び/又は突起6048における熱移動を促進して、熱成形効果を改善し得る。
次に図118を参照すると、エンドエフェクタアセンブリと共に使用するための締結具カートリッジアセンブリ6102は、カートリッジ本体6150と、それに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ6158を含み得る。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体6150は、例えば、発射アセンブリをガイドするように構成されたスロット6156と、例えば、カートリッジ本体6150内で締結具を着脱可能に保持するように構成された締結具キャビティ6154を含み得る。カートリッジ本体6150は、隆起部6146も含むことができ、これは、隆起部5648と同様に、カートリッジデッキ6152から延びる。隆起部6146は、例えば、締結具キャビティ6154の少なくとも一部の周囲に延び得る。様々な実施形態において、締結具が締結具キャビティ6154内に配置されたとき、締結具の先端は、締結具キャビティ6148から突出し得る。このような実施形態において、締結具キャビティ6154周囲に少なくとも部分的に配置された隆起部6146は、締結具が締結具キャビティ6154から射出されたとき、締結具の先端を支持及び/又はガイドし得る。様々な実施形態において、カートリッジ本体6150は、締結具キャビティ6154を少なくとも部分的に取り囲む、複数の隆起部6146を含み得る。例えば、隆起部6146は、各締結具キャビティ6154の少なくとも近位端及び/又は遠位端の周囲に延び得る。
図118を更に参照すると、様々な実施形態において、締結具カートリッジアセンブリ6102は、カバー又はシェル6160を含むことができ、これは、シェル6060と同様に、例えば、カートリッジ本体6150の少なくとも一部の周囲に配置される。シェル6160は、例えば、カートリッジ本体6150の底面及び/又は側面の周囲に延びることができ、例えば、ピン6162により、カートリッジ本体6150に固定されることができる。様々な実施形態において、シェル6160は、例えば、突起6148、例えば、ポスト、マウント、タブ、及び/又は隆起部を含み得る。突起6148は、カートリッジ本体6150のカートリッジデッキ6152を超えて延び得る。様々な実施形態において、突起6148は、組織厚さコンペンセータ6158がカートリッジデッキに対して配置されたとき、組織厚さコンペンセータ6158内に延び得る。様々な実施形態において、シェル6160は、そこから延びる複数の突起6148を含み得る。突起6148は、例えば、シェル6160の長さに沿って、かつ、例えば、カートリッジ本体6150の外縁の周りに配置され得る。
組織厚さコンペンセータ6058と同様に、組織厚さコンペンセータ6158は、シェル6160の突起6148周囲に熱成形され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ6158は、シェル6160より広くあることができ、これにより、組織厚さコンペンセータ6158の一部は、カートリッジ本体6150の外縁を越えて延びる。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ6158は、例えば、カートリッジ本体6150の外縁の周りの突起6148に熱成形され得る。更に又は代替的に、組織厚さコンペンセータ6158は、例えば、締結具キャビティ6154から延びる、隆起部6146及び/又はステープル脚部に熱成形され得る。様々な実施形態において、シェル6160は、例えば、金属材料、例えば、ステンレス鋼300系、ステンレス鋼400系、チタン、及び/又は医療グレードのアルミニウムを含み、熱移動を促進し、熱成形効果を改善し得る。
次に図119及び120を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ6200は、第1ジョー又はアンビル6210及び第2ジョー6202を含み得る。第2ジョー6202は、カートリッジ本体6250と、それに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ6258を含み得る。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体6250は、例えば、締結具キャビティ6254及び締結具、例えば、外科用ステープルを含んでよく、これは、例えば、締結具キャビティ6254中に着脱可能に配置され得る。様々な実施形態において、外科用ステープル6290は、締結具キャビティ6254内のドライバ6220上に配置され得る。図119を主に参照すると、ドライバ6220が発射前位置にあるとき、ステープル6290の一部は、締結具キャビティ6254内に配置され得る。様々な実施形態において、ステープル6290は、基部6292と、基部6292から延びる脚部6294a、6294bを含み得る。第1脚部6294aは、例えば、基部6292の第1端から延びることができ、第2脚部6294bは、例えば、基部6292の第2端から延びることができる。様々な実施形態において、ドライバ6220が発射前位置にあり、ステープル6290が形成前形状にあるとき、ステープル6290の基部6292は、締結具キャビティ6254内に配置されることができ、ステープル6290の脚部6294a、6294bは、締結具キャビティ6254から組織厚さコンペンセータ6258内に延びることができる。
様々な実施形態において、図119及び120を更に参照すると、ステープル脚部6294a、6294bは、基部6292と各ステープル脚部6294a、6294bの先端6299a、6299bとの間に返しを含み得る。この返しは、例えば、鋭く、かつ/又は尖った突出部、例えば、とげであり得る。様々な実施形態において、ステープルのワイヤ径は、例えば、約0.0069”、約0.0079”、及び/又は約0.0089”であり得る。この返しは、例えば、約0.001”であり得る。特定の状況において、この返しは、例えば、約0.0005”〜約0.003”であり得る。特定の実施形態において、第1下側返し6296aは、第1ステープル脚部6294a上に配置されることができ、第2下側返し6296bは、第2ステープル脚部6294b上に配置されることができる。下側返し6296a、6296bは、基部6292とステープル脚部6294a、6294bの先端6299a、6299bとの間に配置され得る。更に、第1上側返し6298aは、第1ステープル脚部6294a上に配置されることができ、第2上側返し6298bは、第2ステープル脚部6294b上に配置されることができる。上側返し6298a、6298bは、下側返し6296a、6296bと各ステープル脚部6294a、6294b上の先端6299a、6299bとの間に配置され得る。ドライバ6220が発射前位置にあり、ステープル6290が形成前形状にあるとき、ステープル6290の返し6296a、6296b、6298a、6298bの少なくとも1つは、組織厚さコンペンセータ6258内に配置され得る。このような実施形態において、返し6296a、6296b、6298a、6298bは、例えば、カートリッジ本体6250に対して、組織厚さコンペンセータ6258を把持及び/又は保持し得る。組織厚さコンペンセータ6258に埋め込まれた返し6296a、6296b、6298a、6298bは、例えば、カートリッジデッキに対する、組織厚さコンペンセータ6258の横方向移動を阻止及び/又は制限することができ、かつ/又は、例えば、カートリッジデッキから離れる組織厚さコンペンセータ6258の持ち上がりを阻止することができる。更に又は代替的に、様々な実施形態において、返しは、ステープル脚部6294a、6294bの先端6299a、6299bに配置され得る。
図120を主に参照すると、ドライバ6220が発射済み位置に移動するとき、ステープル6290は、締結具キャビティ6254から取り出され、かつ/又は射出され得る。更に、組織厚さコンペンセータ6258及び組織Tは、エンドエフェクタアセンブリ6200のアンビル6210とカートリッジ本体6250との間でクランプされ得る。アンビル6210内のステープル形成ポケット6214は、例えば、ステープル6290をB型に形成し得る。更に、ステープル6290の返し6296a、6296b、6298a、6298bの少なくとも1つは、例えば、ステープル6290の内側に、クランプされた組織を係合し得る。返し6296a、6296b、6298a、6298bは、ステープル6290の内側に捕捉された組織Tを把持及び/又は保持し得る。
次に図121〜124を参照すると、締結具6390は、エンドエフェクタアセンブリと共に使用するための締結具カートリッジ6350内のロックドライバ6320(図123及び124)により、解放可能に保持され得る。様々な実施形態において、締結具6390は、基部6392と、基部6392から延びる脚部6394a、6394bを含み得る。第1脚部6394aは、例えば、基部6392の第1端から延びることができ、第2脚部6394bは、例えば、基部6392の第2端から延びることができる。特定の実施形態において、ロックドライバ6320は、締結具6390の基部6392を解放可能に保持し得る。様々な実施形態において、ロックドライバ6320は、キャッチ6340を含んでよく、これは、基部6392を解放可能に引っ掛け、及び/又は、保持し得る。キャッチ6340は、例えば、可撓性であることができ、例えば、締結具6390の基部6392を解放するために曲がることができる。様々な実施形態において、ロックドライバ6320及び/又はキャッチ6340は、例えば、ガラス充填材を含むか又はガラス充填材を含まないかのいずれかのプラスチック、例えば、Ultemから構成されることができ、これにより、キャッチ6340は、十分弾性的にかつ/又は塑性的に変形される。
図123及び124を主に参照すると、ロックドライバ6320は、カートリッジ本体6350のカートリッジデッキ6352内に画定された締結具キャビティ6354内に移動可能に配置され得る。ロックドライバ6320は、締結具キャビティ内の、ロック位置(図123)から非ロック位置(図124)に移動し得る。カートリッジ本体6350内のスレッド及び/又はドライバは、発射ストローク中に、ロックドライバ6320と係合して、ロックドライバ6320をロック位置から非ロック位置に移動させ得る。様々な実施形態において、締結具6390は、ロックドライバ6320がロック位置にあるとき、ロックドライバ6320に固定されることができ、ロックドライバ6320が非ロック位置に移動されたとき、ロックドライバ6320から解放されることができる。ロックドライバ6320がロック位置から非ロック位置に移動するとき、締結具6390は、締結具キャビティ6354から射出され得る。締結具キャビティ6354に隣接するキー6353は、例えば、締結具6390をロックドライバ6320から解放し得る。キー6353は、例えば、締結具キャビティ6354のリムの少なくとも一部から、内向きに延びるリップであり得る。様々な実施形態において、キー6353は、カム係合表面6355を有し得る。ロックドライバ6320がロック位置から非ロック位置に移動するとき、キャッチ6340の棚部6344は、キー6353のカム係合表面6355と当接し得る。このような実施形態において、キャッチ6340がカム係合表面6355に対して移動すると、カム係合表面6355は、キャッチ6340を曲げることができ、これにより、フック6342は、締結具6390の基部6392を解放する。様々な実施形態において、フック6342は、上向きに回転して、基部6392を解放し得る。例えば、フック6342は、フック6342の開口が、組織厚さコンペンセータ6358に向かって上向きに向けられるように、かつ、基部6392が、この開口を通って上向きに、ロックドライバ6320から離れるように移動し得るように、上向きに回転することができる。
図123及び124を更に参照すると、組織厚さコンペンセータ6358は、カートリッジ本体6350のカートリッジデッキ6352に解放可能に固定され得る。ロックドライバ6320がロック位置(図123)にあるとき、ステープル脚部6394a、6394bは、締結具キャビティ6354から組織厚さコンペンセータ6358内に延び得る。ステープル脚部6394a、6394bは、例えば、カートリッジデッキ6352に対して、組織厚さコンペンセータ6358を保持することができ、例えば、カートリッジデッキ6352に対する組織厚さコンペンセータ6358の横方向移動を阻止及び/又は制限することができる。更に、ロックドライバ6320が非ロック位置に移動し、締結具6390が締結具キャビティ6354から射出されるとき(図124)、キャッチ6340は、締結具6390の基部6392を解放することができ、これにより、締結具6390は、ロックドライバ6320及びカートリッジ本体6350を係合解除し得る。締結具キャビティ6354内に着脱可能に配置された締結具6390が各締結具キャビティ6354から射出され、カートリッジ本体6350から係合解除されるとき、組織厚さコンペンセータ6858は、カートリッジ本体6350に固定されなくなり、かつ/又は、カートリッジ本体6350から解放され得る。
次に図125〜129を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ6400は、第1ジョー及び/又はアンビル6410(図127〜129)及び第2ジョー6402を含み得る。第2ジョー6402は、締結具カートリッジ本体6450と、第2ジョー6402及び/又は組織厚さコンペンセータ6458に解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ6458を含み得る。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体6450及びそれに解放可能に固定された組織厚さコンペンセータは、例えば、締結具カートリッジアセンブリを構成し得る。様々な実施形態において、カートリッジ本体6450は、カートリッジデッキ6452と、カートリッジ本体6450の少なくとも一部を通って延びるスロット6456を含み得る。キャビティは、カートリッジデッキ6452に画定され、カートリッジ本体6450内にあり得る。例えば、締結具キャビティ6454は、カートリッジデッキ6452に画定されることができ、その中に締結具6490(図126A〜129)を受容することができる。締結具6490は、締結具キャビティ6454内に着脱可能に配置され得る。例えば、1つの締結具6490が、各締結具キャビティ6454内に着脱可能に配置されることができ、発射ストローク中に、締結具キャビティ6454から射出されることができる。更に、ロックキャビティ6448は、カートリッジデッキ6452内に画定されることができ、その中にロック6440を受容することができる。例えば、1つのロック6440が、各ロックキャビティ6448内に移動可能に配置されることができ、発射ストローク中に、ロック位置(図127及び128)から非ロック位置(図129)に移動され得る。
図126を主に参照すると、ロック6440は、基部6444と、基部6444に対して移動可能に配置されたフック6442を含み得る。例えば、フック6442は、基部6444の少なくとも一部を通って形成された開口部内を移動し得る。フック6442は、例えば、コネクタ6480を受容及び/又は保持し得る。フック6442は、例えば、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン、Ultem、ポリカーボネート、及び/又はABSから構成され得る。コネクタ6480は、例えば、縫合糸であり得る。特定の実施形態において、このコネクタは、例えば、PDS、PGA/PCL、PLLA/PCL、TMC/PCL、PGA、及び/又はPCLから構成され得る。様々な実施形態において、フック6442が基部6444に埋め込まれるか、又は、部分的に埋め込まれたとき、フック6442は、コネクタ6480を拘束し得る。コネクタ6480は、例えば、フック6442と基部6444との間で保持され得る。フック6442が基部6444の外に持ち上げられ、又は、部分的に持ち上げられたとき、コネクタ6480は、例えば、フック6442により拘束されていないことができ、例えば、ロック6440との係合が外れるように移動することができる。様々な実施形態において、コネクタ6480は、フック6442が基部6444の外に少なくとも部分的に持ち上げられたとき、ロック6440との係合が外れるように摺動し得る。
図126Aを主に参照すると、コネクタ6480は、組織厚さコンペンセータ6458から延び得る。組織厚さコンペンセータ6458は、例えば、コネクタ6480と摩擦フィットされ、かつ/又は、熱成形され得る。様々な実施形態において、コネクタ6480は、ロック6440が非ロック位置にあるとき、ロック6440のフック6442に通され得る。コネクタ6480がフック6442に通されると、組織厚さコンペンセータ6458は、カートリッジ本体6450に対する定位置に移動し得る。例えば、組織厚さコンペンセータ6458は、カートリッジ本体6450のカートリッジデッキ6452上に配置され得る。図127を主に参照すると、組織厚さコンペンセータ6458がカートリッジ本体6450に対して配置されると、ロック6440は、非ロック位置からロック位置に移動され得る。例えば、ロック6440のフック6442は、基部6444に埋め込まれるか、又は、部分的に埋め込まれることができ、これにより、ロック6440は、コネクタ6480を内包及び/又は拘束する。様々な実施形態において、ロック6440及び/又はドライバ6420は、ばねを含んでよく、これは、例えば、ロック6440を非ロック位置に付勢し得る。ロック位置にあるとき、組織厚さコンペンセータ6458は、例えば、コネクタ−ロック係合により、カートリッジ本体6450に固定され得る。
図128及び129を主に参照すると、キーが、発射ストローク中に、カートリッジ本体6450の少なくとも一部に沿って移動し得る。このキーは、例えば、スレッド6434及び/又は発射アセンブリの構成要素であり得る。様々な実施形態において、スレッド6434は、発射ストローク中に、カートリッジ本体6450内のキャビティ内のドライバと係合し得る。スレッド6434は、カートリッジデッキ6452に向かって、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ6458に向かって、このドライバを押して、締結具キャビティ6454から締結具を射出し、かつ/又は、ロック6440を、ロック位置から非ロック位置に移動させ得る。図128を主に参照すると、スレッド6434は、発射ストローク中に、ロックキャビティ6448内のドライバ6420と係合し得る。スレッド6434は、カートリッジデッキ6452に向かって、かつ/又は、組織厚さコンペンセータ6458に向かって、ドライバ6420を移動させ得る。更に、図129を主に参照すると、ドライバ6420は、ロック6440を、ロック位置から非ロック位置に移動させ得る。例えば、ドライバ6420は、フック6442を基部6444の外に押し得る。フック6442が基部6444の外に持ち上げられたとき、コネクタは、ロック6440により拘束されなくなってよい。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ6458は、例えば、カートリッジ本体6450に固定されなくなり、かつ/又は、カートリッジ本体6450から解放され得る。
次に図67を参照すると、組織厚さコンペンセータ17050は、例えば、第1部分17052と、第1部分17052に対して延びる第2部分17054を含み得る。組織厚さコンペンセータ17050は、ステープルカートリッジアセンブリの一部を構成し得る。一部の状況において、組織厚さコンペンセータ17050は、ステープルカートリッジアセンブリのカートリッジ本体に取り付けられ得る。特定の状況において、組織厚さコンペンセータは、外科用ステープル留め器具のアンビルに組み立てられ得る。いずれの場合にも、組織厚さコンペンセータ17050の第1部分17052は、圧縮可能であり得る。使用時には、第1部分17052は、ステープルカートリッジから射出されたステープルの内側に捕捉されることができ、このステープルの内側に捕捉された組織に圧縮力を印加することもできる。組織厚さコンペンセータ17050の第2部分17054は、第1部分17052を通って延びることができ、第2部分17054は、第1部分17052から延びる近位端17053及び遠位端17055を含み得る。より詳しくは後述されるように、第2部分17054は、第1部分17052よりも可撓性が低く、かつ/又は、剛性が高くてもよい。次に図68を参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ17000は、内部に画定された複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体17010と、これらのステープルキャビティ内に少なくとも部分的に保管された複数のステープルを含み得る。図68に示されたように、組織厚さコンペンセータ17050は、カートリッジ本体17010に搭載され得る。
ステープルカートリッジアセンブリ17000は、第2部分17054の近位端17053をカートリッジ本体17010に解放可能に保持するように構成された近位側マウント17060と、第2部分17054の遠位端17055を解放可能に保持するように構成された遠位側マウント17070を含み得る。近位側マウント17060は、単独の構成又は2つ以上の構成を含み得る。図68に示されたように、近位側マウント17060は、カートリッジ本体17010に対して、第2部分17054を少なくとも部分的に捕捉及び保持するように構成された第1マウント部分17060a及び第2マウント部分17060bを含み得る。次に図69に切り替えて、各マウント部分17060a、17060bは、キー17062を含んでよく、これは、カートリッジ本体17010内に画定されたキースロット17012内に解放可能に固定され得る。各キー17062及びキースロット17012は、キースロット17012の側壁がキースロット17012からのキー17062の脱離を妨げる、キー17062に対する保持力を印加することができるような、サイズ及び構成であり得る。様々な状況において、キー17062は、キースロット17012内に解放可能に圧入及び/又はスナップフィットされ得る。少なくとも1つの状況において、キー17062は、膨らんだ端部17063を含んでよく、これは、例えば、キースロット17012の側壁間に解放可能にクランプされ得る。図68及び69に示されたように、各マウント部分17060a、17060bは、第2部分17054の近位端17053を少なくとも部分的に受容するように構成されたウインドウ17064を含み得る。このような状況において、ウインドウ17064の側壁は、カートリッジ本体17010のデッキ17014に対して、組織厚さコンペンセータ17030を係合及び圧縮するように構成され得る。更に、第2部分17054の少なくとも一部は、マウント部分17060a、17060b内に収容され得る。
図68及び69を再び参照すると、上記と同様に、遠位側マウント17070は、ウインドウ17074を含んでよく、これは、第2部分17054の遠位端17055の少なくとも一部分を受容するようなサイズ及び構成であり得る。また上記と同様に、ウインドウ17074の側壁は、カートリッジ本体17010のデッキ17014に対して、組織厚さコンペンセータ17030を係合及び圧縮するように構成され得る。更に、第2部分17054の少なくとも一部は、マウント部分17070内に収容され得る。遠位側マウント部分17070は、そこから延びる1つ以上のピン17072を含んでよく、これは、カートリッジ本体17010内に画定された1つ以上のピン開口部17011内に解放可能に固定され得る。各ピン17070及びピン開口部17011は、ピン開口部17011の側壁がピン開口部17011からのピン17072の脱離を妨げるピン17072に対する保持力を印加することができるような、サイズ及び構成であり得る。様々な状況において、各ピン17072は、ピン開口部17011内に解放可能に圧入及び/又はスナップフィットされ得る。
ステープルカートリッジ17000を組み立てるために、少なくとも1つの状況において、組織厚さコンペンセータ17030は、カートリッジ本体17010のデッキ17014に対して配置されることができ、ついで、近位側マウント17060及び遠位側マウント17070が、カートリッジ本体17010に組み立てられることができる。マウント17060、17070は、カートリッジ本体17010に組み立てられて、前述のように、カートリッジ本体17010に対して組織厚さコンペンセータ17050を捕捉又はトラップし得る。また前述のように、マウント17060、17070は、第2部分17074の両端部をカートリッジ本体17010に捕捉及び解放可能に保持するように構成され得る。特定の状況において、近位側マウント17060及び/又は遠位側マウント17070は、それらの中に第1部分17052の少なくとも一部を捕捉するように構成され得る。図67〜69に示された組織厚さコンペンセータ17050は、2つの部分を含むが、組織厚さコンペンセータが3つ以上の部分を含み得る様々な代替形態が想到される。例えば、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能な第1部分17052と、そこを通って延びる2つ以上の剛性の第2部分17054を含み得る。また例えば、組織厚さコンペンセータは、例えば、任意の適切な配列、例えば、2つ以上の層に配置された、2つ以上の圧縮可能な部分を含み得る。
組み立てられると、ステープルカートリッジ17000は、外科用ステープル留め器具に組み立てられ得る。少なくとも1つの状況において、ステープルカートリッジ17000は、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタ内に画定されたチャネルにより着脱可能に保持され、ついで、患者内の手術部位に挿入され得る。近位側マウント17060及び/又は遠位側マウント17070は、組織厚さコンペンセータ17050をカートリッジ本体17010に保持したまま、ステープルカートリッジ17000を、手術部位に挿入、及び/又は操作するように構成されることができる。組織厚さコンペンセータ17050の第2部分17054は、組織厚さコンペンセータ17050に十分な剛性を提供することができ、これにより、組織厚さコンペンセータ17050は、より詳しくは後述されるように、1つ以上の近位側マウント17060及び/又は遠位側マウント17070が切断され、かつ/又はカートリッジ本体17010から切り離されるまで、カートリッジ本体17010から切り離された状態にならない。第2部分17054の剛性のために、様々な状況において、組織厚さコンペンセータ17050の第1部分17052の特性は、組織厚さコンペンセータ17050の所望の組織補償特性を提供するように、主に又は排他的に選択され得る。使用時には、組織厚さコンペンセータ17050の第2部分17054は、近位端17053と遠位端17055との間での相対的な動きを妨げることができ、様々な状況において、近位端17053と遠位端17055との互いに向かう動きを妨げることができる。
ステープルカートリッジ17000が適切に配置されると、様々な状況において、発射部材17030は、ステープルカートリッジ17000を通って前進され、その中に着脱可能に配置されたステープルを展開し得る。ステープルカートリッジ17000は、可動性部材17034を含んでよく、これは、ステープルカートリッジ17000の近位端から、ステープルカートリッジ17000の遠位端に向かって、発射部材17030により前進させられ得る。上記に対して更に、可動性部材17034は、未発射位置と発射済み位置との間で、カートリッジ本体17010内に着脱可能に保管されたステープルを持ち上げるように構成され得る。更に、発射部材17030は、例えば、切断部分、例えば、ナイフ17032を含んでよく、これは、発射部材17030がステープルカートリッジ17000を通って遠位方向に前進される際に、ステープル留めされている組織を切断するように構成され得る。ナイフ17032は、発射部材17030がステープルカートリッジ17000を通って遠位方向に前進される際に、組織厚さコンペンセータ17050を切断するようにも構成され得る。図67及び68を主に参照すると、第2部分17054の近位端17053は、ナイフ17032により切断され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ17050は、その中に画定されたノッチ17057により少なくとも部分的に画定された長手方向軸に沿って、少なくとも部分的に切断され、又は、全体が切断され得る。図68に示されたように、ノッチ17057は、カートリッジ本体17010を通って延びる長手方向ナイフスロット17015と整列されるか、又は、少なくとも実質的に整列され得る。第2部分17054の近位端17053がナイフ17032により少なくとも部分的に切断されると、第2部分17054は、近位側マウント17060a、17060bから少なくとも部分的に解放されるか、又は、解放可能であり得る。このような状況において、組織厚さコンペンセータ17050は、カートリッジ本体17010から切り離された状態になることができる。例えば、発射部材17030は、ステープルカートリッジ17000を通って少なくとも部分的に前進され、又は、全体が前進されて、組織厚さコンペンセータ17050を組織に対して少なくとも部分的又は全体的に埋め込んでもよく、また、組織厚さコンペンセータ17050、特に、第2部分17054の少なくとも部分的な切断により、組織厚さコンペンセータ17050は、近位側マウント部分17060a、17060b及び遠位側マウント17070の外に摺動するように、十分に可撓性であることができる。使用時には、様々な状況において、発射部材17030は、発射部材17030が少なくとも部分的に発射され、組織厚さコンペンセータ17050が少なくとも部分的に埋め込まれた後に、その近位側又は開始位置に後退されることができ、ついで、カートリッジ本体17010は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ17050から引き離されることができる。例えば、カートリッジ本体17010が長手方向軸に沿って組織厚さコンペンセータ17050から引き離された場合、少なくとも部分的に切断された組織厚さコンペンセータ17050は、長手方向にねじれ得、組織厚さコンペンセータ17050の近位端及び遠位端は、例えば、互いに向かって移動し得る。
次に図70〜72を参照すると、組織厚さコンペンセータ17150は、圧縮可能部分17152と、圧縮可能部分17152を通って延び、及び/又は、圧縮可能部分17152から延びるマウント部分17154を含み得る。圧縮可能部分17152は、近位端17153を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ17150の本体部分17156の厚さ未満の厚さを含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、近位端17153は、例えば、先細部分を含み得る。図70〜72を再び参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ、例えば、ステープルカートリッジ17100は、例えば、組織厚さコンペンセータ17150のマウント部分17154をカートリッジ本体17010に解放可能に固定するように構成された近位側マウント17160を含み得る。近位側マウント17160は、そこから延びる1つ以上のロック17162を含んでよく、これは、カートリッジ本体17110内に画定された1つ以上のキーホール10112内に受容され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ロック17162はそれぞれ、脚部と、この脚部から延びる足部を含んでよく、この脚部は、ロック17162がキーホール17112内に挿入される際に、横方向に曲がり、ついで、その曲がっていない形状に弾性的に戻るか、又は、少なくとも実質的に戻って、足部が、キーホール17112の側壁と解放可能に係合するか、又は、同側壁の後ろに移動し得るように構成されることができる。上記と同様に、近位側マウント17160は、更に、組織厚さコンペンセータ17150の近位側マウント部分17154を受容するように構成されたキャビティ17164を含み得る。キャビティ17164は、カートリッジ本体17110のデッキに対して、近位側マウント部分17154を圧縮し、組織厚さコンペンセータ17150の近位端を定位置に保持するように構成され得る。様々な状況において、発射部材、例えば、発射部材17030は、例えば、発射部材17030が前進されて、組織厚さコンペンセータ17150を切断する際に、近位側マウント17160を切断するように構成され得る。少なくとも1つのこのような状況において、近位側マウント17160の切断は、組織厚さコンペンセータ17150をカートリッジ本体17110から解放し得る。図68に示された実施形態を再び参照すると、例えば、発射部材17030は、近位側マウント部分17060a、17060b間に画定されたスロットを通過し、少なくとも一部の状況において、同じものを切断することなく、近位側マウント部分17060a、17060bを通過するように構成され得る。
次に図73〜76を参照すると、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に解放可能に保持するための近位側マウントは、第1及び第2部分17260a、17260bを含んでよく、これらは、カートリッジ本体に組み立てられたとき、長手方向の隙間又はスロット17267を画定することができ、これは、発射部材17030がその間を通過するのを可能にするようなサイズ及び構成であり得る。上記と同様に、第1及び第2部分17260a、17260bはそれぞれ、組織厚さコンペンセータを定位置に少なくとも部分的に受容及び保持するように構成されたキャビティ17264を含み得る。また上記と同様に、第1及び第2部分17260a、17260bはそれぞれ、そこから延びるロック17262を含んでよく、これは、カートリッジ本体と係合するように構成され得る。
前述のように、ステープルカートリッジアセンブリは、組織厚さコンペンセータの近位端をカートリッジ本体の近位端に保持するように構成された近位側マウント又は取付部分と、組織厚さコンペンセータの遠位端をカートリッジ本体の遠位端に保持するように構成された遠位側マウント又は取付部分を含み得る。特定の他の実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリは、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に保持するための、少なくとも1つの近位側マウント又は少なくとも1つの遠位側マウントのみを含んでもよい。次に図147に切り替えて、カートリッジアセンブリ17300は、カートリッジ本体17310及び組織厚さコンペンセータ17350を含んでよく、組織厚さコンペンセータ17350の遠位端は、カートリッジ本体17310に解放可能に搭載されるように構成された遠位端17355を含み得る。少なくともこの実施形態において、カートリッジ本体17310の遠位端は、少なくとも1つの遠位側マウントをカートリッジ本体17310に受容及び取付けるように構成されたロック開口部17011を含み得る。読み手は、少なくともこの実施形態に関して、カートリッジアセンブリ17300が、組織厚さコンペンセータ17350の近位端をカートリッジ本体17310に搭載するための近位側マウントを更に含まないことを理解するであろう。様々な状況において、遠位端17355は、組織厚さコンペンセータ17350の本体部分17356と一体的に形成され、又は代替的に、本体部分17356に取り付けられ得る。
様々な実施形態において、次に図156及び157を参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ、例えば、ステープルカートリッジ10400は、例えば、遠位端又はノーズ10419を含むカートリッジ本体10410を含んでよく、遠位端又はノーズ10419は、組織厚さコンペンセータ10450を定位置に解放可能に保持するように構成され得る。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ10450は、第2部分10454に搭載された第1部分10452を含んでよく、第2部分10454は、ノーズ10419により解放可能に保持されるように構成された遠位端10455を含み得る。様々な状況において、カートリッジ本体10410のノーズ10419及びデッキ10414はその間に、遠位端10455を受容するように構成されたスロット10418を画定し得る。ノーズ10419は、弾性材料から構成されることができ、これは、ノーズ10419が遠位端10455との係合へと付勢されるようなサイズ及び構成であり得る。使用時には、図157を参照すると、ノーズ10419は、組織厚さコンペンセータ10450が少なくとも部分的に埋め込まれた後に、カートリッジ本体10410が組織厚さコンペンセータ10450から離れるように移動されるとき、組織厚さコンペンセータ10450がノーズ10419の下から外に摺動するのを可能するのに十分に可撓性であり得る。次に図158に切り替えて、上記に対して更に、第1層10452は、圧縮可能な発泡材から構成されてよく、これは、第2層10454に搭載され得る。様々な状況において、1つ以上の接着剤が、第1層10452を第2層10454に搭載するのに使用され得る。第1層10452は、第2層10454に搭載されることができ、これにより、遠位端10455及び遠位端10455に画定されたノッチ10457は露出したままである。第1層10452は、第2層10454に搭載されてよく、これにより、第1層10452は、第2層10454により画定された長手方向中心軸10459に対して、横方向にセンタリングされる。
前述のように、ステープルカートリッジアセンブリは、その中に少なくとも部分的に保管された可動性発射部材を含んでよく、これは、ステープルカートリッジアセンブリ内に保管されたステープルを、未発射位置と発射済み位置との間で持ち上げるように構成され得る。次に図159及び160に切り替えて、ステープルカートリッジアセンブリ10500は、カートリッジ本体10510、組織厚さコンペンセータ10550、及びその中に摺動的に保管された可動性発射部材又はスレッド10034を含み得る。スレッド10034は、その上に画定された1つ以上の傾斜面10035を含んでよく、これは、使用時にステープルを、未発射位置から発射済み位置に持ち上げるように構成され得る。使用前には、スレッド10034は、定位置に解放可能にロックされ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ10550は、スレッド10034が遠位方向に前進されて、ステープルカートリッジアセンブリ10500からステープルを射出し、組織厚さコンペンセータ10550を切断する前に、近位側位置において、スレッド10034を解放可能に保持するように構成され得る。組織厚さコンペンセータ10550は、そこから延びる1つ以上のタブ又は戻り止め10557を含んでよく、これは、スレッド10034と解放可能に係合し得る。例えば、スレッド10034は、1つ以上の陥没部10037を含んでよく、この中に、スレッド10034に、戻り止め10557によりスレッド10034に印加された保持力を乗り越えさせ得る、十分な力がスレッド10034に印加されるまで、戻り止め10557が配置され得る。使用時には、戻り止め10557は、スレッド10034に対して遠位方向に印加された長手方向発射力が閾値力を超えるまで、スレッド10034を定位置に保持するように構成されことができ、発射力がこの閾値力を超えるとき、スレッド10034は、遠位方向に摺動することができ、戻り止め10557は、十分に曲がるか、又は、その他の方法で変形して、スレッド10034がそれにより摺動可能となり得る。少なくとも1つの実施形態において、戻り止め10557は、カートリッジ本体10510内に画定されたステープルキャビティに対して近位側に、かつ/又は、カートリッジ本体10510内に保管されたステープルに対して近位側に配置されることができ、これにより、スレッド10034は、このステープルに対して近位側の未発射位置に解放可能に保持され得る。スレッド10034が遠位方向に前進されると、スレッド10034は、ステープルに向かって前進され得る。
上記に対して更に、図159及び160を再び参照すると、カートリッジ本体10510は、1つ以上の保持スロット10517を含んでよく、これは、戻り止め10557の少なくとも一部を受容するように構成され得る。より具体的には、少なくとも示された実施形態において、カートリッジ本体10510の一方の側に画定された保持スロット10517は、スレッド10034がその近位側の未発射位置にあるとき、スレッド10034の対応する側に画定された陥没部10037と整列されることができ、これにより、戻り止め10557は、整列された保持スロット10517及び陥没部10037内に同時に配置され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体10510内に画定された保持スロット10517の側壁は、戻り止め10557を支持することができ、戻り止め10557が意図したより早くに陥没部10037から取り外されるのを少なくとも阻止することができる。前述のように、スレッド10034は、遠位方向に前進されることができ、これにより、陥没部10037は、戻り止め10557ともはや整列されなくなるが、少なくとも示された実施形態において、戻り止め10557は、スレッド10034が少なくとも部分的に前進された後に、保持スロット10517と整列されたまま、かつ/又は、保持スロット10517内に配置されたままでもよい。図159を主に参照すると、戻り止め10557、スレッド陥没部10037、及びカートリッジ保持スロット10517を含む第1配置は、スレッド10034の第1の側に対して配置されることができ、第2戻り止め10557、第2スレッド陥没部10037、及び第2カートリッジ保持スロット10517を含む第2配置は、スレッド10034の第2の側又は反対側に対して配置されることができる。
ステープルカートリッジの特定の実施形態は、例えば、ステープルデッキ上に、柔軟な層、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料を含んでよく、ステープルは、未発射のステープルの先端がこの層内に延びるように配置され得る。特定の他の実施形態において、この柔軟な層は、圧縮可能及び/又は破壊可能なステープルカートリッジを含んでよく、これは、患者内に埋め込み可能であり、ステープルの内側に捕捉されたとき、変形及び/又は圧縮する。柔軟な層及び/又は埋め込み可能なステープルカートリッジは、例えば、外科医、看護師、技術者、又は他のユーザ(「ユーザ」又は「複数のユーザ」)が不注意で親指又は他の指を、柔軟な層又は埋め込み可能なステープルカートリッジに対して押してしまった場合にも、変形及び/又は圧縮し得る。このような変形及び/又は圧縮は、ステープルカートリッジを使用できなくし得る。
ステープルカートリッジ保持具は、多くの場合、保持具と共に供給され、これは、外科用ステープル留め器具内にステープルカートリッジを装填するのにユーザを手助けし得る。この保持具は、ステープルデッキ及び任意の柔軟な層を覆うこともでき、これにより、この柔軟な層をユーザが不注意に圧縮、破壊、及び/又は変形させるのを阻止する。ただし、ユーザは、ステープルカートリッジを外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタ内に完全に取り付ける前に、ステープルカートリッジ保持具を早まって取り外す場合がある。この保持具を早まって取り外すことにより、ユーザは、柔軟な層を傷付けるリスクを有し得る。
図164〜167は、ステープルカートリッジ10010に取り付けられ得る保持具10000の実施形態を示す。図166及び167を参照すると、ステープルカートリッジ10010は、ステープルカートリッジ10010のステープルデッキ10011上に配置された、柔軟な層10020、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料を含み得る。図167に示されたように、ステープル10030は、ステープルカートリッジ10010から、露出した柔軟な層10020内に延び得る。保持具10000が早まって取り外された場合、ユーザは、ステープルカートリッジ10010をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内に押したままで、柔軟な層10020を不注意に押して、層10020を圧縮及び/又は変形させる場合がある。
図168〜173は、ステープルカートリッジ2650にロックされることができ、ステープルカートリッジ2650がエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2670内に完全に挿入されるまで、ステープルカートリッジ2650からアンロック及び取り外しをされることができない、保持具2600の実施形態を示す。図168に最も良く示されたように、保持具2600の近位端部分2604は、可動性カム部分2616をと含み得、ロックタブ2626が、可動性カム部分2616から延びる。ロックタブ2626は、ステープルカートリッジ2650内のスロット2652、例えば、ナイフスロット内に延び、同スロットと係合する。スロット2652内でのロックタブ2626の係合は、保持具2600及びステープルカートリッジ2650を共に解放可能に保持する。より詳しくは後述されるように、保持具2616のカム部分2616が、カム部分2616を互いに向かって内向きに曲げさせるステープルカートリッジチャネル2670内のキーと係合した後にのみ、このロックタブは、スロット2652から係合解除され、保持具2600がステープルカートリッジ2650から解放及び取り外しされ得る。更に、様々な実施形態において、カム部分2616は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャネル2670内に適切に置かれた場合のみ、このキーと係合し得る。
上記のように、特定の実施形態において、保持具2600の近位端部分2604は、カム部分2616を含んでよく、それらはそれぞれ、ネック2624により、保持具2600の本体2606に取り付けられる。カム部分2616は、隙間2622により、互いに隔てられていてよい。カム部分2616は、内向きの圧縮力が印加され、ネック2624を中心に(図170に示された)矢印Oの方向に外向きに弾性的に曲がり得るとき、(図172に示された)矢印Iの方向に内向きに曲がり得る。ロックタブ2626は、各カム部分2618から延び得る。より詳細には後述されるように、ステープルカートリッジ2650上に配置されたとき、ロックタブ2626は、ステープルカートリッジ2650内のスロット2652、例えば、ナイフスロット内に延び、同スロットと解放可能に係合し得る。図170及び171を主に参照すると、このカム部分は、外向きに曲げられた位置に付勢されることができ、これにより、ロックタブ2626から延びるリップ2628は、ステープルカートリッジ2650内のスロット2652内の隆起部2654と係合し得る。カム部分2616を外向きに曲げられた位置に付勢することにより、ロックタブ2626のリップ2628は、スロット2652内の隆起部2654との係合に押されることができ、これにより、保持具2600は、ステープルカートリッジチャネル2670のキーからの内向きの圧縮力なしに、ステープルカートリッジ2650にロックされる。
図170〜173を主に参照すると、様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2670のキーは、ステープルカートリッジチャネル2670の内壁を含んでよく、これは、連続的に増加する内向きの圧縮力を、カム部分2616に提供し、これにより、カム部分2616は、保持具2600及びステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャネル2670内に挿入される際に、(図172に示された)矢印Iの方向に内向きに曲がり得る。例えば、ステープルカートリッジチャネル2670は、第1幅を画定する第1内壁2672を含んでよく、これは、その付勢され、外向きに曲げられた位置にカム部分2616を収容し得る。ステープルカートリッジチャネル2670は、第2幅を画定する第2内壁2676を含んでよく、これは、図172に示された内向きに曲げられた位置にカム部分2616を収容し得る。ステープルカートリッジチャネル2670は、第1内壁2672と第2内壁2676との中間に配置された中間内壁2674を含んでよく、これは、第1幅から第2幅に遷移し得る。使用時には、ステープルカートリッジ2650及び保持具2600は、ステープルカートリッジチャネル2670内に挿入されるために、ステープルカートリッジチャネル2670に対して、かつステープルカートリッジチャネル2670に向かって、近位方向(図170及び172において矢印Pにより示された方向)に移動される。図170及び171を主に参照すると、ステープルカートリッジ2650及び保持具2600がステープルカートリッジチャネル2670に向かって移動される際に、カム部分2616の丸みを帯びた端部2620及び外向きに面した表面2618は、ステープルカートリッジチャネル2670の第1壁2672と係合し得る。上記のように、特定の実施形態において、第1壁2672は、その付勢された外向きに曲げられた位置に、カム部分2616を収容する幅を画定し得る。様々な他の実施形態において、第1壁2672は、部分的に内向きに曲げられた位置にカム部分2616を収容する幅を画定することができ、この部分的な量の内向きの曲がりは、ロックタブ2626のリップ2628が、ステープルカートリッジ2650の隆起部2654から係合解除されず、保持具2600が、ステープルカートリッジ2650からアンロックの状態になるのに十分である。次に図172及び173を参照すると、ステープルカートリッジ2650及び保持具2600が矢印Pの方向にステープルカートリッジチャネル2670に向かって近位方向に移動し続ける際に、丸みを帯びた部端2620及び外向きに面した表面2618は、中間壁2674と係合し、ついで、第2壁2676と係合する。中間壁2674及び第2壁2676は、カム部分2616を連続的に内向きに曲げさせ得る、連続的に増加する力を提供し得る。最終的に、カム部分2616は、ロックタブ2626のリップ2628がステープルカートリッジ2650のスロット2652内の隆起部2654から係合解除され得るような量だけ、内向きに曲がるであろう。ロックタブ2626が隆起部2654から係合解除されたとき、保持具2600は、ステープルカートリッジ2650からアンロックされ、これにより、保持具2600は、ステープルカートリッジ2650から取り外され得る。様々な実施形態において、カム部分2616は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャネル2670内に完全に挿入されたときにのみ、タブ2626が隆起部2654から係合解除されるように、内向きに曲がる。
特定の実施形態において、ロック可能な保持具、例えば、図168〜173を参照して上記された保持具2600は、特定のサイズのステープルカートリッジが、異なる特定のサイズのステープルカートリッジと共に使用するためのエンドエフェクタ内に挿入されるのを阻止することもできる。例えば、ステープルカートリッジ2650は、基準面2632を含んでよく、これは、ステープルカートリッジチャネル2670の基準面2674と係合し得る。ステープルカートリッジ2650の基準面2632からカム部分2616への第1所定距離は、ステープルカートリッジチャネル2670の基準面2674とステープルカートリッジチャネル2670のキーを含む壁2672、2674、及び2676との間の第2所定距離に対応し得る。特定サイズの保持具及びステープルカートリッジ並びに特定サイズのステープルカートリッジと共に使用することを意図したステープルカートリッジチャネルについての第1及び第2の所定距離は、他の異なるサイズの保持具、ステープルカートリッジ、及びステープルカートリッジチャネルについての第1及び第2の所定距離とは異なり得る。換言すれば、ステープルカートリッジ、保持具、及びステープルカートリッジチャネルの各サイズは、ステープルカートリッジ、保持具、及びステープルカートリッジチャネルの他のサイズと異なる、第1所定距離及び第2所定距離を有し得る。その結果、ステープルカートリッジ及び保持具を正しくないサイズのステープルカートリッジチャネル内に挿入するのを試みることは、この保持具のカム部分がステープルカートリッジチャネルの壁と係合せず、かつ/又は、ステープルカートリッジの基準面とステープルカートリッジチャネルが係合しないことをもたらし得る。例えば、ステープルカートリッジ2650及び保持具2600は、それらが正しいサイズのステープルカートリッジチャネル内に挿入されたとき、カム部分2616がステープルカートリッジチャネル2670の第2壁2676と係合することができ、これにより、基準面2632及び2674が互いに係合するときにのみ、ロックタブ2626がステープルカートリッジ2650内のスロット2652から係合解除されるように配置され得る。例えば、ステープルカートリッジ2650及び保持具2600が、ステープルカートリッジチャネル2670に対して短すぎる場合、カム部分2616は、第2壁2676に達しない場合があり、これにより、ロックタブ2626は、基準面2632及び2674が係合されたときに、ステープルカートリッジ2650内のスロット2552から係合解除され得る。その結果、保持具2600は、ステープルカートリッジ2650からアンロックされておらず、着脱可能でないであろう。逆に、例えば、ステープルカートリッジ2650及び保持具2600が、ステープルカートリッジチャネル2670に対して長すぎる場合、ステープルカートリッジチャネル2670の第2壁2676と係合するカム部分2616は、ステープルカートリッジ2650及びステープルカートリッジチャネル2670の基準面2632及び2674それぞれが、係合するのを阻止し得る。その結果、ステープルカートリッジ2650は、ステープルカートリッジチャネル2670内に完全には取り付けられないであろう。
カム部分2616から延びるロックタブ2626に加えて、保持具2600は、保持具2600の近位端2602近くに配置された一対の近位側タブ2612と、保持具2600の遠位端2604近くに配置された一対の遠位側タブ2610も含み得る。近位側タブ2608及び遠位側タブ2610は、本体2606から延びることができ、ステープルカートリッジ2650と係合し、ステープルカートリッジ2650を解放可能に保持することができる。特定の実施形態において、近位側タブ2612及び遠位側タブ2610は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャネル2670内に完全に取り付けられるまで、ステープルカートリッジ2650と係合し、ステープルカートリッジ2650を保持し得る。換言すれば、近位側タブ2612及び/又は遠位側タブ2610は、別のロックとして機能することができ、これは、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャネル2670内に完全に取り付けられる前に、保持具2600がステープルカートリッジ2650から取り外されるのを阻止する。
図168を主に参照すると、各近位側タブ2612は、近位側リップ2614を含むことができ、各遠位側タブ2610は、遠位側リップ2610を含むことができる。各近位側リップ2614は、内側に面して角度を有する表面2615を含むことができ、各遠位側リップ2610は、内側に面して角度を有する表面2611を含むことができる。近位側リップ2614及び遠位側リップ2610は、ステープルカートリッジ2650の側面と係合し、同側面を解放可能に保持し得る。ステープルカートリッジ2650及び保持具2600がステープルカートリッジチャネル2670内に挿入されたとき、内側に面して角度を有する表面2611及び2615は、ステープルカートリッジチャネル2670の縁部2672及び2678と係合し得る。ステープルカートリッジチャネル2670の縁部2672及び2678は、近位側タブ2612及び/又は遠位側タブ2610を外向きに曲げることができ、これにより、近位側リップ2614及び遠位側リップ2610は、ステープルカートリッジ2650の側面から係合解除される。近位側リップ2614と遠位側リップ2610が係合解除されたとき、保持具2600は、ステープルカートリッジ2650から解放され、取り外され得る。
図174〜180を参照すると、外科用器具のエンドエフェクタ12は、例えば、エンドエフェクタインサート28010を受容するように構成され得る。様々な実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、コンペンセータ本体28012及び、少なくとも1つのクリップ28014a、28014bを含み得る。様々な実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、例えば、コンペンセータ本体28012の近位端にある近位側クリップ28014bと、コンペンセータ本体28012の遠位端にある遠位側クリップ28014aを含み得る。図177を主に参照すると、遠位側クリップ28014aは、アンビル25060の遠位端、又はその近くにおいてエンドエフェクタ12のアンビル25060に固定され得る。例えば、遠位側クリップ28014aは、アンビル25060の長手方向スロット25062と実質的に整列され、かつ/又は、長手方向スロット25062内に部分的に配置され得る。図178を主に参照すると、近位側クリップ28014bは、エンドエフェクタ12の下側ジョー25070内でステープルカートリッジ25000に固定され得る(図179)。近位側クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000の近位端、又はその近くにおいて、ステープルカートリッジ25000に固定され得る。例えば、近位側クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000内の長手方向スロット25004と実質的に整列され、かつ/又は、長手方向スロット25004内に配置され得る。
次に図179及び180を参照すると、エンドエフェクタインサート28010は、外科用器具のエンドエフェクタ12内に挿入され得る。様々な実施形態において、例えば、コンペンセータ本体28012、遠位側クリップ28014a、及び/又は近位側クリップ28014b等の、エンドエフェクタインサート28010の少なくとも一部は、変形可能及び/又は弾性であり得る。エンドエフェクタインサート28010がエンドエフェクタ12内に挿入されるとき、遠位側及び/又は近位側クリップ28014a、28014bが曲がるか又は撓むことができる。クリップ28014a、28014bが撓むとき、例えば、クリップ28014a、28014bは、それらの初期の変形していない形状に戻ろうとし、例えば、対応したスプリングバック又は復元力を発生し得る。様々な実施形態において、エンドエフェクタインサート28010がエンドエフェクタ12内に配置されるとき、エンドエフェクタインサート28010は、ばね荷重をエンドエフェクタ12に印加し得る。一部の実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、操作者がエンドエフェクタインサート28010及びステープルカートリッジ25000をエンドエフェクタ12に挿入するとき、インサート28010を把持できるように、中身の詰まった又は実質的に中身の詰まっていることができる。
一部の実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、エンドエフェクタ12の切断及び/又は締結操作の前に、エンドエフェクタ12から取り除かれ得る。他の実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、切断及び/又は発射操作の間、エンドエフェクタ12内に配置されたままでいることができる。例えば、エンドエフェクタインサート28010は、ステープルがステープルカートリッジ25000内のステープルキャビティ25002(図178)から発射される際に、切断要素25052により切断され得る。様々な実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、本明細書において記載された組織厚さコンペンセータの少なくとも1つに類似する、組織厚さ補償材料を含み得る。例えば、エンドエフェクタインサート28010は、例えば、生体吸収性、生体適合性エラストマーポリマー等のポリマー組成物を含み得る。エンドエフェクタインサート28010は、例えば、生体吸収性ポリマー、例えば、凍結乾燥済み多糖類等、グリコプロテイン、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、及び/又は酸化再生セルロース(ORC)を更に含み得る。一部の実施形態において、エンドエフェクタインサート28010は、薬学的に活性の薬剤又は薬物等、少なくとも1種類の治療薬を含み得る。
図174〜180を更に参照すると、エンドエフェクタインサート28010は、エンドエフェクタ12に、かつ/又は、エンドエフェクタ12のアンビル25060及び/若しくはステープルカートリッジ25000に解放可能に取り付けられ得る。近位側クリップ28014bは、例えば、ステープルカートリッジ25000に解放可能に固定されることができ(図178)、遠位側クリップ28014aは、例えば、アンビル25060に解放可能に固定されることができる(図177)。様々な実施形態において、近位側クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000のスロット25004と整列され、かつ/又は、スロット25004内に保持され得る。更に、特定の実施形態において、遠位側クリップ28014aは、アンビル25060のスロット25062と整列され、かつ/又は、スロット25062内に保持され得る。図179を主に参照すると、特定の実施形態において、近位側クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000が下側ジョー25070(図179)内に配置される前に、ステープルカートリッジ25000に解放可能に固定され得る。ステープルカートリッジ25000及び取り付けられたエンドエフェクタインサート28010がエンドエフェクタ12及び/又は下側ジョー25070に向かって及び/又は内に移動される際に、遠位側クリップ28014aは、例えば、アンビル25060内のスロット25062との整列に移動され得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ25000及びエンドエフェクタインサート28010がエンドエフェクタ12内に配置されたとき(図180)、遠位側クリップ28014aは、アンビル25060と解放可能に係合し得る。遠位側クリップ28014aは、例えば、アンビル25060内のスロット25062内を摺動し得る。様々な実施形態において、遠位側クリップ28014aは、近位側クリップ28014bがステープルカートリッジ25000に対して配置される前又は同配置中に、アンビル25060に対して配置され得る。
例えば、エンドエフェクタインサート28010が本明細書に記載された近位側クリップ28014b及び遠位側クリップ28014aによりエンドエフェクタ12内に解放可能に固定されたとき、エンドエフェクタインサート28010は、エンドエフェクタ12内で引っ張られた状態で保持され得る。換言すれば、下側ジョー25070内のステープルカートリッジ25000に対して固定された近位側クリップ28014bは、例えば、エンドエフェクタインサート28010に沿って、アンビル25060に対して固定された遠位側クリップ28014aに対して牽引力をかけ得る。様々な実施形態において、近位側クリップ28015bと遠位側クリップ28014aとの間の張力は、エンドエフェクタインサート28010をエンドエフェクタ12内に保持するのを手助けし得る。
様々な実施形態において、ステープルカートリッジ25000及びエンドエフェクタインサート28010がエンドエフェクタ12内に配置されたとき、近位側クリップ28014bは、未発射スレッド25056(図178)とステープルカートリッジ25000との中間に配置され得る。例えば、未発射スレッド25056は、近位側クリップ28013bに対して近位側にあり得る。特定の実施形態において、発射ストローク中に、スレッド25056は、例えば、近位側クリップ28014bを通過して遠位方向に移動することができ、近位側クリップ28014bを撓曲させることができる。様々な実施形態において、スレッド25056が発射ストローク中に近位側クリップ28014bを撓曲させたとき、近位側クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000内のスロット25004から解放され得る。特定の実施形態において、スレッド25056及び/又は(他の箇所で示された)発射バー25050の構成要素は、近位側クリップ28014bをステープルカートリッジ25000から解放し得る。更に、近位側クリップ28014bがステープルカートリッジ25000から解放されたとき、エンドエフェクタインサート28010における張力は、少なくとも部分的に緩和され得る。遠位側クリップ28014aにかけられた牽引力が存在しない状態で、遠位側クリップ28014aは、アンビル25060から解放され得る。したがって、例えば、エンドエフェクタインサート28010は、エンドエフェクタ12から解放されることができ、エンドエフェクタ12が患者から取り出された後に、患者組織内に残り得る。
特定の実施形態において、アンビル取付可能層、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料の近位端は、例えば、ステープルカートリッジが挿入され得るエンドエフェクタのアンビルとの整列及び同アンビルへの取り付けのために、ステープルカートリッジの近位端に解放可能に取り付けられ得る。概ね、アンビル取付可能層は、ステープルカートリッジのアンビルに面した面に対して配置され得る。例えば、アンビル取付可能層は、ステープルカートリッジのステープルデッキ上に配置されることができ、かつ/又は、ステープルデッキ層上に配置されることができる。アンビル取付可能層の近位端は、ステープルカートリッジの近位端又はステープルデッキ層の近位端に取り付けられ得る。ステープルカートリッジが外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタ内に挿入された後に、この外科用ステープル留め器具のアンビルは、アンビル取付可能層に対して閉じられることができ、これにより、この層は、アンビルに取り付けられた状態になる。アンビルが再度開かれたとき、ここで、アンビルに取り付けられたアンビル取付可能層は、アンビルと共に移動して、ステープルカートリッジから離れ得る。様々な状況において、この取り付けられた層がアンビルと共に移動する際に、この取り付けられた層は、ステープルカートリッジ及び/又はステープルカートリッジ層に取り付けられた、その近位端を中心に枢動し得る。様々な他の状況において、この取り付けられた層がアンビルと共に移動する際に、この層の近位端は、ステープルカートリッジから切り離され得る。アンビルに取り付けられたアンビル取付可能層を含む外科用ステープル留め器具は、ここで、患者組織を切断及びステープル留めし得る。アンビル取付可能層は、外科用ステープル留め器具によって切断され、ステープルにより捕捉されてもよい。アンビル取付可能層及び患者組織がステープルにより捕捉された後に、外科用ステープル留め器具は、患者から取り出され得る。アンビル取付可能層がステープルカートリッジに未だに取り付けられている様々な実施形態において、外科用ステープル留め器具は、この層から引き離されて、この層とステープルカートリッジとの間の取付けを壊し得る。
図181及び182は、アンビル取付可能層2414を含むステープルカートリッジアセンブリ2400の実施形態を示す。アンビル取付可能層2414は、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料を含み得る。アンビル取付可能層2414の近位端2416は、ステープルカートリッジ本体2402の近位端2418に取り付けられ得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ2400は、例えば、ステープルカートリッジ本体2402のステープルデッキ上に配置された、ステープルカートリッジ層2412、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料を含み得る。カートリッジパン2404は、ステープルカートリッジ本体2402を少なくとも部分的に取り囲むことができ、例えば、金属材料から構成されることができる。ステープルカートリッジ本体2402は、カートリッジ本体2402の近位端2418において、表面2406と、表面2406に画定された溝2408を含み得る。図181を参照すると、アンビル取付可能層2414をステープルカートリッジ本体2402に取り付けるために、アンビル取付可能層2414の近位端部分2416は、溝2408の上に配置され得る。ついで、図182に示されたように、カートリッジパン2404から延びるタブ2410は、それらが溝2408内に延び、例えば、溝2408の側壁とタブ2410との間の溝2408内で、アンビル取付可能層2414の近位端部分2416を捕捉するように変形され得る。タブ2410は、例えば、溝2408の底面とタブ2410との間でも、アンビル取付可能層2414を捕捉し得る。
使用時には、図182に示されたステープルカートリッジアセンブリ2400は、外科用ステープル留め器具におけるエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内に挿入され得る。ついで、エンドエフェクタのアンビルは、アンビル取付可能層2414に対して閉じられ得る。アンビル取付可能層2414は、ステープルカートリッジアセンブリ2400がステープルカートリッジチャネル2400内に挿入され、ついで、アンビルが閉じられたとき、層2414がアンビルと適切に整列されるように、ステープルカートリッジ本体2402上に配置されることができる。様々な実施形態において、アンビル取付可能層2414のアンビルに面した表面2415は、アンビルの表面に接着し得る接着剤、及び/又は、アンビルと係合して、アンビルにアンビル取付可能層2414を取り付ける1つ以上の取付機構を含み得る。例えば、アンビルに面した表面2415は、そこから延びる1つ以上の突出部を含んでよく、これは、アンビルのナイフスロットと係合し得る。アンビル取付可能層2414がアンビルに取り付けられた後に、アンビルは、それに取り付けられたアンビル取付可能層2414と共に、開位置に戻され得る。アンビルに取り付けられたアンビル取付可能層2414の一部は、ステープルカートリッジ本体2402に取り付けられた層2414の近位端2416を中心に枢動して、層2414をアンビルと共に移動させ得る。ここで、外科用ステープル留め器具は、ステープルカートリッジ本体2402及びアンビルに取り付けられ、整列されたアンビル取付可能層2414に整列されたステープルカートリッジ層2412を含み得る。
ステープルカートリッジ層2412がステープルカートリッジ本体2402と整列され、アンビル取付可能層2414がアンビルに取り付けられ、アンビルと整列されたとき、外科用ステープル留め器具は、患者組織を切断及びステープル留めするのに使用するために準備される。ステープルカートリッジ本体2402及びステープルカートリッジ層2412は、患者組織の一方の側に配置されることができ、アンビル及びアンビル取付可能層2414は、患者組織の反対側に配置されることができる。アンビル取付可能層2414のアンビルへの、かつ、ステープルカートリッジ本体2402への取付けは、ステープル留め器具が患者組織に対して配置されている間に、アンビル取付可能層2414をアンビルに対して安定化させ得る。外科用ステープル留め器具が患者組織に対して適切に配置されたとき、アンビルは閉じられ、組織の一方の側のステープルカートリッジ本体2402及びステープルカートリッジ層2412と、この組織の第2の反対側のアンビル及びアンビル取付可能層2414との間で、この組織を捕捉し得る。
アンビルが一方の側のステープルカートリッジ本体2402及びステープルカートリッジ層2412と、他方の側のアンビル及びアンビル取付可能層2414との間で捕捉された患者組織と共に閉じられた後に、外科用ステープル留め器具が発射され得る。例えば、ステープルドライバは、ステープルカートリッジ本体2402内のステープルドライバスロット2422を通って遠位方向に前進されて、ステープルカートリッジ内に保管されているステープルを発射及び成形し得る。この発射及び成形されたステープルは、ステープルカートリッジ層2412、アンビル取付可能層2414、及びその間の患者組織を捕捉し得る。また、切断ブレードが、カートリッジ本体2402内のナイフスロット2420及びアンビル内のナイフスロットを通って遠位方向に前進され得る。この切断ブレードは、この切断ブレードが前進される際に、ステープルカートリッジ層2412、アンビル取付可能層2414、及びその間の患者組織を切断し得る。様々な実施形態において、ステープルドライバ及びこの切断ブレードは、同時に前進され得る。様々な状況において、このステープルドライバは、この切断ブレードが患者組織、ステープルカートリッジ層2412、及びアンビル取付可能層2414を切断する前に、ステープルが発射及び成形されるように、この切断ブレードを導き得る。
ステープルカートリッジ層、アンビル取付可能層2414、及びその間の患者組織がこのステープルにより捕捉され、この切断ブレードにより切断された後に、アンビルは、再度開かれ得る。アンビルが再度開かれたとき、ここで、ステープルによりステープルカートリッジ層2412及び患者組織に取り付けられたアンビル取付可能層2414は、アンビルから取り外され得る。例えば、アンビルが開かれ、かつ/又は、外科用ステープル留め器具が患者から取り出される際に、アンビル取付可能層2414は、ステープル及び患者組織により、定位置に保持されることができ、これにより、層2414は、例えば、アンビルに層2414を保持している接着剤及び/又は取付機構から引き離されることができる。更に、アンビル取付可能層2414の近位端2416は、ステープルカートリッジ本体2402の近位端2416から切り離されるために、ステープルカートリッジ本体2402から引き離され得る。例えば、様々な状況において、カートリッジ本体2402内の溝2408とカートリッジパン2404のタブ2410との間に捕捉されたアンビル取付可能層2414の近位端2416の一部は、タブ2410と溝2408との間から外に引き抜かれ得る。様々な他の状況において、アンビル取付可能層2414は、溝2408とカートリッジパン2404のタブ2410との間に捕捉されたアンビル取付可能層2414の一部から引き裂かれ得る。例えば、溝2408とタブ2410との間に捕捉されたアンビル取付可能層2414の一部は、層2414の残り部分を引き裂くのに必要とされる力を低下させ、層2414が引き裂かれるであろう位置を画定するために、層2414の一部に押し込まれるタブ2410により押され得る。例えば、アンビル調節可能層2414内に延びるタブ2410は、例えば、層2414を、部分的に切れ目を入れ、切断し、かつ/又は、貫通してもよい。ステープルカートリッジ層2412がステープルカートリッジ本体2402から切り離され、アンビル取付可能層2414がステープルカートリッジ本体2402及びアンビルから切り離された後に、外科用ステープル留め器具は、患者に埋め込まれた層2412及び2414を残して、患者から取り出され得る。層2412及び2414は、ステープル列を支持することができ、かつ/又は、種々のステープルにおいて種々の厚さに圧縮して、例えば、少なくとも最少量の圧縮を、ステープルにより捕捉された患者組織に提供することができる。
図181及び182を更に参照すると、様々な実施形態において、アンビル取付可能層2414は、層2414がアンビルに取り付けられ、このアンビルが再度開けられた後に、ステープルカートリッジ本体2402から切り離され得る。上記のように、ステープルカートリッジアセンブリ2400がステープルカートリッジチャネル内に挿入され、アンビルがアンビル取付可能層2414上で閉じられた後に、層2414は、層2414のアンビルに面した表面2415上の接着剤及び/又は取付機構により、アンビルに取り付けられ得る。アンビルが再度開かれたとき、アンビル取付可能層2414は、アンビルと共に、ステープルカートリッジ本体2402から離れるように移動し得る。様々な状況において、ステープルカートリッジ本体2402から離れるアンビル及びアンビル取付可能層2414の移動は、カートリッジパン2404のタブ2410とカートリッジ本体2402内の溝2408との間に捕捉された層2414の一部を、タブ2410と溝2408との間から外に引き抜くことができ、これにより、層2414の近位端2416は、アンビルと共に移動することもできる。
図183及び図184は、ステープルカートリッジ本体2452に取り付け可能なアンビル取付可能層2464を含む、ステープルカートリッジアセンブリ2450を含む別の実施形態を示す。この実施形態において、アンビル取付可能層2464の近位端2466は、カートリッジ本体2452の表面2456から延び得る、取付部分2470上の表面2472に取り付けられる。アンビル取付可能層2464の近位端2466は、例えば、接着剤、超音波溶接、熱溶接、及び/又は熱かしめにより、表面2472に取り付けられ得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ2450は、ステープルカートリッジ本体2462上に配置された、ステープルカートリッジ層2462を含み得る。このような実施形態において、取付部分2470は、カートリッジ本体2452の表面2456から延びることができ、これにより、表面2472は、ステープルカートリッジ層2462のアンビルに面した表面2467とほぼ同じ高さである。その結果、アンビル取付可能層2464は、ステープルカートリッジ層2462のアンビルに面した表面2467及び表面2472にわたって実質的に平坦であり得る。様々な状況において、図181及び182に関して上記された実施形態と同様に、ステープルカートリッジアセンブリ2450がエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内に挿入された後に、エンドエフェクタのアンビルは、アンビル取付可能層2464のアンビルに面した側面2465と接触させるために閉じられ得る。アンビル取付可能層2464のアンビルに面した側2465上の接着剤及び/又は取付機構は、アンビル取付可能層2464をアンビルに取り付け得る。ついで、アンビルが再度開かれたとき、アンビル取付可能層2464は、表面2472に取り付けられた近位端2466を中心に枢動し得る。図181及び182に関して上記された実施形態と同様に、ステープルカートリッジ層2462、アンビル取付可能層2464、及びそれらの間の患者組織は、切断及び互いにステープル留めされ得る。ついで、外科用ステープル留め器具のアンビルが再度開かれ、かつ/又は、外科用ステープル留め器具が患者から取り出され、アンビル取付可能層2464は、アンビルから取り外されることができ、ステープルカートリッジ層2462は、ステープルカートリッジ本体2452から取り外されることができる。また、アンビル取付可能層2464の近位端2466は、表面2472への接着剤及び/又は他の取付けから取り外すことができ、これにより、アンビル取付可能層2464は、患者に埋め込まれ得る。
図183及び184を更に参照すると、様々な実施形態において、アンビル取付可能層2464がアンビルに取り付けられた後に、アンビルが再度開かれたとき、アンビル取付可能層2464の近位端2466は、表面2472から取り外し得る。例えば、アンビル取付可能層2464の近位端2466も、アンビルに取り付けられ得る。アンビル及び取り付けられたアンビル取付可能層2464がステープルカートリッジ本体2452及び/又はステープルカートリッジ層2462から離れる方向に移動するとき、層2464の近位端2466は、表面2472から引き抜かれ、取り外され得る。このような実施形態において、アンビル取付可能層2464は、ステープルカートリッジ層2464、アンビル取付可能層2464、及びそれらの間の患者組織が切断及びステープル留めされる前に、ステープルカートリッジから取り外され得る。
図185及び186は、ステープルカートリッジ層2506及びアンビル取付可能層2510を含むステープルカートリッジアセンブリ2500を含む、別の実施形態を示す。図185及び186に示された実施形態において、アンビル取付可能層2510は、ステープルカートリッジ本体2502に代えて、ステープルカートリッジ層2506に取り付けられる。ステープルカートリッジ層2506及びアンビル取付可能層2510はそれぞれ、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料を含み得る。アンビル取付可能層2510は、層2510の近位端2508から延びる第1近位側タブ部分2512を含み得る。第1近位側タブ部分2512は、ステープルカートリッジ層2506の近位端表面2516に取り付けられ得る。例えば、第1近位側タブ部分2512は、ステープルカートリッジ層2506の近位端表面2516上に、接着、溶接、及び/又はオーバーモールドされ得る。特定の実施形態において、アンビル取付可能層2510は、第1近位側タブ部分2512から延びる第2近位側タブ部分2514を含み得る。第2近位側タブ部分2514は、例えば、接着、溶接、及び/又はオーバーモールドにより、ステープルカートリッジ層2506の底面2518に取り付けられ得る。
図181〜184を参照して上記された実施形態と同様に、ステープルカートリッジアセンブリ2500が外科用ステープル留め器具におけるエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内に挿入された後で、エンドエフェクタのアンビルがアンビル取付可能層2510上で閉じられたとき、アンビル取付可能層2510のアンビルに面した表面2511は、接着剤及び/又は取付機構により、アンビルに取り付けられ得る。アンビルが再度開かれたとき、アンビル取付可能層2510は、アンビルと共に、ステープルカートリッジ層2506及びステープルカートリッジ本体2502から離れるように移動し得る。様々な状況において、アンビル取付可能層2510は、アンビルが再度開く際に、第1タブ部分2512を中心に枢動し得る。アンビル取付可能層2510がアンビルに取り付けられた後、エンドエフェクタは、患者組織上で閉じられることができ、これにより、ステープルカートリッジ本体2502及びステープルカートリッジ層2506は、患者組織の第1の側に配置され、アンビル及びアンビル取付可能層2510は、患者組織の第2の反対側に配置される。図181及び182を参照して上記されたように、切断ブレードは、カートリッジ本体2502内のナイフスロット2520を通って前進されることができ、ステープルドライバは、カートリッジ本体2502内のステープルドライバスロット2422を通って前進されることができる。図185を主に参照すると、特定の実施形態において、アンビル取付可能層の第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514は、ナイフスロット2512と整列され得る。切断ブレードがナイフスロット2520を通って前進される際に、この切断ブレードは、第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514を切断し得る。様々な状況において、切断ブレードによる第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514の切断は、第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514を、ステープルカートリッジ層2506から切り離し得る。切断ブレード及びステープルドライバが前進され、ステープルカートリッジ層2506、アンビル取付可能層2510、及びその間の患者組織が切断及びステープル留めされた後に、アンビルは、アンビル取付可能層2510が、アンビルから分離し、ステープルカートリッジ層2506が、ステープルカートリッジ本体2502から分離するように再度開かれ得る。上記されたように、図185及び186の実施形態におけるアンビル取付可能層2510は、ステープルカートリッジ層2506に取り付けられ、ステープルカートリッジ本体2502には取り付けられない。このため、アンビル取付可能層2510をステープルカートリッジ本体2502から分離する動作が必要ない。更に、アンビル取付可能層2510の第1タブ部分2512及び/又は第2タブ部分2514は、両層がステープルにより捕捉され、患者に埋め込まれ得るために、ステープルカートリッジ層2506に取り付けられたままであり得る。例えば、切断ブレードが第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514をステープルカートリッジ層2506から切り離さない場合、ステープルカートリッジ層2506及びアンビル取付可能層2510は、成形されたステープルにより、かつ、第1及び第2のタブ部分2512及び2514により、患者内で互いに取り付けられるであろう。
図185及び186を更に参照すると、様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ2500がステープルカートリッジチャネル内に挿入され、アンビル取付可能層2510がアンビルに取り付けられた後に、第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514は、アンビルが再度開かれ、アンビル及びアンビル取付可能層2510がステープルカートリッジ層2506から離れるように移動するとき、ステープルカートリッジ層2506から取り外され得る。例えば、アンビル及びそれに取り付けられたアンビル取付可能層2510は、第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514を、ステープルカートリッジ層2506から離れるように引き抜くことができ、これにより、第1タブ部分2512及び第2タブ部分2514は、ステープルカートリッジ層2506から取り外される。
図187及び188は、外科用ステープル留め器具と共に使用するためのアンビル取付可能層2550を含む別の実施形態を示す。以下に説明されるように、アンビル取付可能層2550の近位端部分2554は、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの内への挿入、並びに、エンドエフェクタのアンビルとの整列及び取付けのために、ステープルカートリッジの近位端部分に取り付け可能である。アンビル取付可能層2550の本体2552は、外科用ステープル留め器具の切断ブレードにより、切断ブレードのストロークの開始時に、ステープルカートリッジから切り離され得る。例えば、図188に示された切断ブレード2570は、任意の患者組織が切断される前、かつ、アンビル取付可能層2550の本体2552の任意の部分がステープルにより捕捉される前に、アンビル取付可能層2550をステープルカートリッジから切り離し得る。
図187を主に参照すると、アンビル取付可能層2550は、本体2552及び近位端部分2554を含み得る。近位端部分2554は、取付機構2556を含み、これは、ステープルカートリッジの近位端部分に取り付けられ得る。例えば、取付機構2556は、接着剤、溶接、及び/又は熱かしめを含み得る。取付機構2556は、例えば、図181及び182に関して上記されたように、ステープルカートリッジ内のスロットと、カートリッジパンのタブとの間に捕捉された部分も含み得る。アンビル取付可能層2550は、ステープルカートリッジに取り付けられ、ステープルカートリッジと整列されることができ、このようなステープルカートリッジのステープルキャビティは、層2550の本体2552と整列される。換言すると、ステープルカートリッジからステープルが発射されたとき、このステープルは、アンビル取付可能層2550の本体2552を捕捉するであろう。図181〜186を参照して上記された実施形態と同様に、ステープルカートリッジに取り付けられたアンビル取付可能層2550を含むステープルカートリッジアセンブリは、外科用ステープル留め器具におけるエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル内に挿入され得る。エンドエフェクタのアンビルは、アンビル取付可能層2550のアンビルに面した表面2553上で閉じ得る。アンビルに面した表面2553は、接着剤及び/又は取付機構を含んでよく、これらは、アンビルがアンビルに面した表面2553上で閉じられたとき、アンビル取付可能層2550をアンビルに解放可能に取り付ける。アンビルが再度開かれたとき、アンビル取付可能層2550は、取付機構2556を中心に枢動して、アンビルと共に移動し得る。図181〜186を参照して上記された実施形態と同様に、ステープルカートリッジは、例えば、ステープルカートリッジ層、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバットレス材料を含み得る。
アンビル取付可能層2550は、第1側面2566及び第2側面2568を含み得る。第1側面2566及び第2側面2568は、その間に中心線2564を画定し得る。特定の実施形態において、アンビル取付可能層2550は、エンドエフェクタのアンビルに取り付けられ、同アンビルと整列されることができ、これにより、中心線2564は、アンビル内のナイフスロット及びステープルカートリッジ内のナイフスロットと整列される。アンビル取付可能層2550の本体2552は、近位端近くに配置され、第1側面2566から延び、中心線2564を通過する、第1横方向スリット2558を含み得る。アンビル取付可能層2550の本体2552は、第1横方向スリット2558に対して近位側に配置され、第2側面2568から延び、中心線2564を通過する、第2横方向スリット2560を含み得る。第1横方向スリット2558及び第2横方向スリット2560は、それらの間にコネクタ部分2562を画定することができ、これは、アンビル取付可能層2550の本体2552を、層2550の近位端部分2554に接続することができる。
図188を主に参照すると、アンビル取付可能層2550がエンドエフェクタのアンビルに解放可能に取り付けられた後に、このエンドエフェクタは、患者組織上で閉じられることができ、これにより、アンビル及びアンビル取付可能層2550は、この組織の一方の側にあるようになり、かつステープルカートリッジ及び/又はステープルカートリッジ層は、この組織の反対側にあるようになる。ついで、切断ブレード2570は、例えば、カートリッジ内のナイフスロット、例えば、図181〜185に示されたナイフスロット2418及びアンビル内のナイフスロットを通って前進され得る。アンビル取付可能層2550の中心線2564は、これらのナイフスロットと整列されることができ、これにより、切断ブレード2570は、この中心線に沿って、アンビル取付可能層2550を連続的に切断する。切断ブレードがアンビル取付可能層2550を通って矢印Dにより示された遠位方向に前進する際に、切断ブレード2570の切断刃先2572は、まず、層2550の近位端部分2554を切断し、その後、コネクタ部分2562を切断し、層2550の本体2552を層2550の近位端部分2554から分離する。最終的に、切断ブレード2570は、アンビル取付可能層2550の本体2552を切断する。切断ブレード2570がアンビル取付可能層2550を通って前進された後に、この層は、4つに分割される。アンビル取付可能層2550の本体2552は、層2550の近位部分2554から切り離される。更に、アンビル取付可能層2550の本体2552は、2つの部分2580及び2582に分割され、層2550の近位部分2554は、2つの部分2586及び2588に分割される。
様々な状況において、外科用ステープル留め器具を使用する外科医は、ステープルを完全には発射しない場合がある。例えば、図188を参照すると、外科医は、切断ブレード2570及びステープルドライバを、アンビル取付可能層2550の本体2552の途中までしか前進させない場合がある。例示を続けると、アンビル取付可能層2550の本体2552は、ブレード2570が層2550のコネクタ部分2560を切断するとき、切断ブレード2570の切断ストロークの開始時に、ステープルカートリッジから解放される。ついで、切断ブレード2570は、アンビル取付可能層2550の本体2552の長さの約半分に沿って前進されて、中心線2564に沿って切断するであろう。同様に、ステープルドライバは、患者組織及び切断ブレード2570により切断された層2550の本体2552の半分において、ステープルを発射及び成形するために前進し得る。アンビル取付可能層2550の本体2552の残り半分は切断されず、ステープルにより捕捉されない。ついで、切断ブレード2570及びステープルドライバは後退されることができ、アンビルは再度開かれることができる。アンビルが再度開かれたとき、ステープルにより捕捉され、患者組織に取り付けられた、アンビル取付可能層2550の本体2552の一部は、アンビルから取り外され得る。上記されたように、アンビル取付可能層2550の本体2552を近位端部分2554に接続するコネクタ部分2560は、いずれかのステープルが発射される前、かつ、切断ブレード2570が任意の患者組織又は層2550の本体2552の任意の部分を切断する前に、切断され得る。したがって、層2550の本体2552は、ステープルカートリッジから予め離れている。外科用ステープル留め器具が患者から取り出されるとき、患者組織により捕捉されたアンビル取付可能層2550の本体2552の部分は、本体2552の残りがアンビルから離れるように引っぱり得る。この例が記載するように、アンビル取付可能層2550は、外科用ステープル留め器具の不完全な発射を許容し得るが、これは、アンビル取付可能層2550のコネクタ部分2560が、任意のステープルがステープルカートリッジから発射され、層2550の本体2552内に形成される前に、切断ブレード2570により切断され得るためである。
図181〜186を参照して記載された実施形態も、外科用ステープル留め器具の不完全な発射を許容し得る。各例において、外科用ステープル留め器具の切断ブレードは、アンビル取付可能層をステープルカートリッジから分離する必要がない。図181〜184を参照して記載された実施形態において、アンビル取付可能層は、外科用器具を部分的に発射した後に、ステープルカートリッジ本体に対するその取付けから引き離され得る。図185及び186を参照して記載された実施形態において、アンビル取付可能層は、ステープルカートリッジに取り付けられる代わりに、ステープルカートリッジ層に取り付けられる。上記されたように、ステープルカートリッジ層及びアンビル取付可能層は両方とも、患者内に埋め込み可能である。このため、外科用器具が完全に発射されたかどうかは、図181〜186を参照して記載された実施形態におけるアンビル取付可能層を、外科用ステープル留め器具内のステープルカートリッジから分離することとは関係がない。
様々な状況において、外科医は、第2の外科用器具を使用して、図181〜184を参照して上記されたアンビル取付可能層を、ステープルカートリッジから取り外し得る。例えば、様々な状況において、外科用ステープル留め器具は、繊細な組織、例えば、肺組織に使用され、外科医は、アンビル取付可能層から外科用ステープル留め器具を引き離すことにより生じ得る組織上でのタギング(tugging)を避けたい場合がある。このような状況において、外科医は、別の外科用器具、例えば、把持ツールを導入して、外科用ステープル留め器具を患者から取り出す一方で、ステープル留めされた患者組織及び、固定されたアンビル取付可能層を保持し得る。図185〜188を参照して上記されたアンビル取付可能層の様々な実施形態において、外科医は、外科用ステープル留め器具からアンビル取付可能層を取り外すのに、第2の外科用器具を必要としなくてもよい。図185及び186を参照して記載された実施形態を再び参照すると、アンビル取付可能層2510は、患者内に埋め込まれているステープルカートリッジ層2506にも取り付けられる。外科用ステープル留め器具におけるステープルカートリッジへのアンビル取付可能層の取付けは存在しない。したがって、患者組織は、ステープル留め器具が患者から取り出されるとき、ステープルカートリッジからアンビル取付可能層を分離するのに、引かれ又は引き抜かれる必要がない。図187及び188を参照して記載された実施形態を再び参照すると、アンビル取付可能層2550の本体2552は、切断ブレード2570により、この切断ブレードのストロークの開始時に、外科用ステープル留め器具から機械的に取り外される。改めて、患者組織を切断及びステープル留めした後に、外科用ステープル留め器具が患者から取り出される準備がされたとき、外科用ステープル留め器具におけるステープルカートリッジへのアンビル取付可能層2550の本体2552の取付けは存在しない。したがって、患者組織は、ステープル留め器具が患者から取り出されるとき、ステープルカートリッジからアンビル取付可能層2550の本体2552を分離するのに、引かれ又は引き抜かれる必要がない。
図189〜190を主に参照すると、スリーブ27110についてのコンペンセータ27120は、長手方向突出部27124を有する本体27122を含んでよく、長手方向突出部27124は、本体27122の少なくとも一部に沿って延びる。長手方向突出部27124は、例えば、本体27122の中心線に沿って長手方向の経路を画定し得る。様々な実施形態において、長手方向突出部27124は、スリーブ27110がアンビル上に配置されたとき、アンビル内の長手方向スロットにより受容され得る。図191を主に参照すると、長手方向突出部27124は、丸みを帯びた突起を含み得る。例えば、長手方向突出部27124の断面は、アーチ及び/又は部分環を形成し得る。他の実施形態において、長手方向突出部27124は、角張った、及び/又は段付き突起を含み得る。コンペンセータ27120は、縁部27126を更に含んでよく、これは、例えば直線状であっても、折れ曲がっていても、ひだ状であっても、波状であっても、及び/又はジグザグ状であってもよい。様々な実施形態において、縁部27126は、隙間27128を含んでよく、これは、組み立てられたスリーブ27110がアンビル上に配置されたとき、アンビルから延びるキャッチ伸長部分を受容するように構成され得る。
本明細書に概説されたように、組織厚さコンペンセータ等の層は、例えば、ステープルカートリッジから射出された1つ以上の締結具により、組織に対して埋め込まれ得る。本明細書においても概説されたように、様々な状況において、ステープル列全体が、組織に対してこの層の少なくとも一部を捕捉し得る。例えば、ステープル列における最も近位側のステープルは、その内側にこの層の少なくとも一部を捕捉することができる一方で、このステープル列における最も遠位側のステープルも、その内側にこの層の少なくとも一部を捕捉することができる。特定の状況において、この層の近位部分は、ステープル列における最も近位側のステープルに対して、近位方向に延びることができ、かつ/又は、この層の遠位部分は、このステープル列における最も遠位側のステープルに対して、遠位方向に延びることができる。使用時には、一連の層が埋め込まれ得る。少なくとも1つのこのような状況において、これらの層は、切断線に沿って連続的に埋め込まれ得る。一部の状況において、これらの層は、一つの層が別の層に部分的に重なるように埋め込まれ得る。例えば、第1埋め込み層の遠位端は、第2埋め込み層の近位端と重なり得る。同様に、第2埋め込み層の遠位端は、第3層の近位端と重なり得る、等である。その結果、特定の締結具は、その内側に2つ以上の層の一部を捕捉する場合がある。ステープルの内側に捕捉された2つ以上の層の存在は、ステープルの内側に捕捉された組織に印加される圧力を増加させ、かつ/又は、特に、複数の隣接するステープルが2つ以上の層を捕捉したとき、この組織の剛性を増加させ得る。次に図192〜194を参照すると、より詳細には後述されるように、組織厚さコンペンセータ11050は、近位端11053及び遠位端11055を含むことができ、近位端11053及び/又は遠位端11055は、1つ以上の歪み緩和部分を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ11050の剛性及びステープル留めされている組織の剛性を低下させ得る。
図192〜194を再び参照すると、組織厚さコンペンセータ11050の遠位端11055は、その中に画定された1つ以上のスロット11058を含み得る。スロット11058は、例えば、組織厚さコンペンセータ11050内に画定された切り口及び/又はノッチを含み得る。スロット11058は、突起又はタブ11056を画定することができ、これは、互いにかつ/又は組織厚さコンペンセータ11050の本体部分に対して、少なくとも部分的に移動及び/又は折り曲がるように構成され得る。換言すれば、スロット11058は、組織厚さコンペンセータ11050及びその下の組織に対する局所的な歪み緩和を提供し得る。特定の状況において、第1組織厚さコンペンセータ11050のタブ11056は、第2組織厚さコンペンセータ11050の近位端11053と重ねられ得る。様々な状況において、スロット11058は、第1組織厚さコンペンセータ11050及び第2組織厚さコンペンセータが互いに対して枢動するのを可能にし得る。特定の状況において、図194を主に参照すると、第1組織厚さコンペンセータ11050のタブ11056は、第2組織厚さコンペンセータ11050のタブ11056と重ねられ得る。様々な状況において、重ねられた遠位端11055におけるスロット11058は、その下の組織内の剛性を更に低下させ得る。組織厚さコンペンセータ11050の示された実施形態は、その一端上においてのみ、タブ11057及びスロット11058の配列を含むが、組織厚さコンペンセータは、例えば、その両端上において、タブ11057及びスロット11058の配列を含んでもよい。
特定の実施形態において、上記に対して更に、各タブ11056は、先細のプロファイルを含み得る。例えば、各タブ11056は、組織厚さコンペンセータ11050の本体に取り付けられた基部を含んでよく、この基部は、基部幅を有し、その反対の端部の自由端は、端部幅を有し、この基部幅は、端部幅より広くあり得る。特定の実施形態において、この端部幅は、基部幅より広くあり得る。図194を主に参照すると、端部11055は、異なる構成を有する複数のタブ11056を含み得る。例えば、タブ11056は、異なる長さを有し得る。図194に示されたように、例えば、最も端部側のタブ11056aは、第1長さを有することができ、第2タブ11056bは、第1長さより長い第2長さを有することができ、第3タブ10056cは、第2長さより長い第3長さを有することができ、第4タブ10056dは、第3長さより長い第4長さを有することができ、第5タブ10056eは、第4長さより長い第5長さを有することができ、第6タブ10056fは、第5長さより長い第6長さを有することができる。このような実施形態において、タブ10056は、組織厚さコンペンセータ10050の遠位端に向かって、連続的により短くなり得る。他の実施形態において、タブ10056の長さは、任意の他の適切な配置に配置され得る。
様々な状況において、上記に対して更に、層は、縁部を含んでよく、これは、層の外縁を画定する。特定の状況において、これらの縁部は、一直線、実質的に一直線、線状、及び/又は実質的に線状でもよい。一部のこのような状況において、層の縁部は、周囲の組織に突き当たり、かつ/又は、その他の方法で影響を及ぼす場合がある。また、一部のこのような状況において、この縁部は剛性であってもよく、組織を堅く支持してもよい。実際に、層により堅く支持された組織の他の部分に隣接している組織の特定部分は、それらの間に遷移部分を挟まずに(without transition there between)、層により支持されていなくてもよい。図192〜194を再び参照すると、組織厚さコンペンセータ11050の外縁は、凹凸のある形状を含んでよく、これは、下の組織に遷移的な剛性の領域を提供し得る。組織厚さコンペンセータ11050の外縁は、その中に画定された複数のノッチ又は陥没部11059を含んでよく、これらは、タブ11057を画定し得る。上記と同様に、タブ11057は、組織厚さコンペンセータ11050の本体から延びることができ、それに対して移動することができる。また上記と同様に、各タブ11057は、組織厚さコンペンセータ11050の本体に取り付けられた基部端と、この基部端に対して移動可能な自由端を含み得る。特定の状況において、タブ11057の自由端は、タブ11057の基部端の幅より狭い幅を有することができる一方で、他の状況において、タブ11057の自由端は、タブ11057の基部端の幅より広い幅を有することができる。タブ11057は、任意の適切な形状、例えば、半円形又は少なくとも部分的に弓状の形状等を含み得る。上記の結果として、組織厚さコンペンセータ11050の本体部分の下にあり、かつ/又は、同部分に締結された組織は、この本体部分に堅く支持されることができ、タブ11057の下にあり、かつ/又は、タブ11057に締結された組織は、タブ11057により、より堅さを減じて支持され、タブ11057に隣接するが、タブ11057の下にない組織は、組織厚さコンペンセータ11050により支持されていなくてもよい。
次に図195及び196を参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ11100は、カートリッジ本体11110と、カートリッジ本体11110に取り付けられた組織厚さコンペンセータ11150を含み得る。ステープルカートリッジアセンブリ11100は、組織厚さコンペンセータ11150をカートリッジ本体11110に解放可能に保持するように構成された、1つ以上の取付部材11160を更に含み得る。少なくとも1つの状況において、各取付部材は、ストラップを含んでよく、これは、カートリッジ本体11110及び組織厚さコンペンセータ11150の周囲に延びる。使用時には、上記に対して更に、発射部材10030が、ステープルカートリッジ11100を通って前進されて、組織厚さコンペンセータ11150を切断し、カートリッジ本体11110内に少なくとも部分的に保管されたステープルを発射し、取付部材11160を切断し得る。組織厚さコンペンセータ11150は、第1又は近位端11157及び第2又は遠位端11155を含み得る。遠位端11155は、組織厚さコンペンセータ11150の本体部分11153から延びる長尺状の突起11156を含み得る。図195に示されたように、長尺状の突起11156は、最も遠位側の取付部材11160に対して、遠位方向に延び得る。少なくとも示された実施形態において、カートリッジ本体11110は、デッキ11113を含んでよく、この中に、カートリッジ本体11110のステープルキャビティが画定され得る。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ11150の本体11153は、それがデッキ11113及びカートリッジ本体11110内に画定されたステープルキャビティを覆うように構成及び配置され得る。少なくとも一部の状況において、図195にも示されたように、長尺状の突起11156は、デッキ11113から遠位方向に延び、デッキ11113内に画定されたステープルキャビティに対して遠位方向に延び得る。
使用時には、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ11150は、組織に締結されることができ、本明細書に記載されたように、組織厚さ補償特性を提供することができる。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11150の下の組織は、組織厚さコンペンセータ11150、及び組織厚さコンペンセータ11150を固定しているステープルにより、堅く支持されてもよく、一方、組織厚さコンペンセータ11150を取り囲む組織は、組織厚さコンペンセータ11150により支持されていなくてもよく、柔軟であってもよい。このような状況において、この柔軟な支持されていない組織と、組織厚さコンペンセータ11150の下で堅く支持された組織との間の組織、すなわち、遷移組織は、望ましくない量の歪みを受け得る。このような歪みは、この遷移組織に悪影響を及ぼす場合がある。例えば、組織厚さコンペンセータが肺又は肺組織に固定されたとき、例えば、組織厚さコンペンセータの外縁のすぐ近くを取り囲む組織、すなわち、周辺組織(特に、組織厚さコンペンセータの遠位端に隣接し、かつ/又は同遠位端を取り囲む周辺組織、すなわち、端部周辺組織)が、特定の状況において、引き裂かれ得る。ただし、組織厚さコンペンセータ11150の遠位側突起11156は、端部周辺組織を支持し得る。換言すれば、遠位側突起11156は、端部周辺組織に遷移的な支持を提供し得る。このような遷移的な支持は、組織厚さコンペンセータ11150の本体により提供される支持よりも弱くてもよく、支持されていない組織と組織厚さコンペンセータ11150の下で完全に支持された組織との間の歪みの変化を軽減することができる。様々な状況において、遠位側突起11156は、広がった領域を提供することができ、この中において、力は、ステープル留めされてない組織とステープル留めされた組織との間で伝達され得る。遠位側突起11156は、支持されていない組織及び組織厚さコンペンセータ11150と共に曲がり、移動するように構成され得る。様々な状況において、遠位側突起11156は、組織厚さコンペンセータ11150の本体部分及び/又は支持されていない組織に対して移動し得る。
図195及び196を再び参照すると、組織厚さコンペンセータ11150は、その近位端11153に画定されたノッチ11157を更に含み得る。ノッチ11157は、2つの遠位方向に延びる突起11158の間に画定され得る。ノッチ11157は、例えば、任意の適切な形状、例えば、放射形状を含み得る。上記と同様に、遠位方向に延びる突起11158は、近位側の端部周辺組織に遷移的な支持を提供し得る。このような遷移的な支持は、組織厚さコンペンセータ11150の本体により提供される支持よりも弱くてもよく、支持されていない組織と組織厚さコンペンセータ11150の下で完全に支持された組織との間の歪みの変化を軽減することができる。様々な状況において、近位側突起11158は、広がった領域を提供することができ、この中において、力は、ステープル留めされてない組織とステープル留めされた組織との間で伝達され得る。近位側突起11158は、支持されていない組織及び組織厚さコンペンセータ11150と共に曲がり、移動するように構成され得る。様々な状況において、近位側突起11158は、組織厚さコンペンセータ11150の本体部分に対して、かつ/又は、互いに、かつ/又は、支持されていない組織に対して移動し得る。3つ以上の突起が組織厚さコンペンセータの近位端及び/又は遠位端から延びる、様々な代替的実施形態が想到される。
図196に示されたように、2つ以上の組織厚さコンペンセータ11150は、経路に沿って、端と端を繋ぐ方式で埋め込まれ得る。このような状況において、第1組織厚さコンペンセータ11150の遠位端11155は、第2組織厚さコンペンセータ11150の近位端11153と重なり得る。同様に、第2組織厚さコンペンセータ11150の遠位端11155は、第3組織厚さコンペンセータ11150の近位端11153と重なり得る。様々な状況において、第1組織厚さコンペンセータ11150の遠位側突起11156は、第2組織厚さコンペンセータ11150の陥没部11157と整列されるか、又は、少なくとも実質的に整列され得る。また、様々な実施形態において、遠位側突起11156及び近位側陥没部11558は、それらが実質的に同じサイズ及び/又は形状を有するようなサイズ及び構成であり得る。様々な状況において、遠位側突起11156は、隣接する組織厚さコンペンセータ11150の近位側陥没部11157内に配置されるように構成され得る。
次に図293及び294に切り替えて、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタは、内部にステープルカートリッジ11300を受容するように構成されたカートリッジチャネル11390を含む第1ジョーと、アンビル11391を含む第2ジョーを含み得る。上記と同様に、ステープルカートリッジ11300は、カートリッジ本体11310及び組織厚さコンペンセータ11350を含み得る。ステープルカートリッジ11300は、それに取り付けられた組織当接部材11355を更に含み得る。様々な状況において、組織当接部材13555は、カートリッジ本体11310に着脱可能に取り付けられ得る。カートリッジ本体11310に着脱可能に取り付けられることに加えて、又は、代わりに、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に取り付けられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に解放可能に固定されてもよい。使用時には、上記と同様に、締結具は、カートリッジ本体11310から展開されて、組織厚さコンペンセータ11350を、組織厚さコンペンセータ11350とアンビル11391との間に捕捉された組織Tに固定してもよい。様々な状況において、締結具は、組織当接部材11355を貫通しなくてもよい。特定の他の状況において、締結具は、組織当接部材11355の少なくとも一部を貫通し、その内側に組織当接部材11355の少なくとも一部を捕捉し、組織当接部材11355を組織Tに固定してもよい。いずれの場合にも、上記と同様に、組織当接部材11355の少なくとも一部は、支持されていない組織と締結具により堅く支持された組織厚さコンペンセータ11350の下の組織との間の遷移的な支持を提供するように構成され得る。組織当接部材11355は、例えば、任意の適切な形状、例えば、トング形状を含み得る。少なくとも1つの実施形態において、組織当接部材11355は、その間にタブ11356を画定し得る1つ以上のノッチ11358を含み得る。組織厚さコンペンセータ11350が組織Tに対して配置され、組織Tに固定されると、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に対して曲がり、組織厚さコンペンセータ11350の遠位端に隣接する組織に支持を提供するように構成され得る。様々な状況において、例えば、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に対して曲がることができ、タブ11356は、互いに、組織当接部材11355の本体及び/又は組織厚さコンペンセータ11350に対して曲がることができる。
図293及び294を再び参照すると、組織当接部材11355の少なくとも一部は、組織厚さコンペンセータ11350と重なり得る。様々な状況において、組織当接部材11355のこのような一部は、例えば、組織厚さコンペンセータ11350に、1つ以上の接着剤により取り付けられ得る。特定の状況において、組織当接部材11355の少なくとも一部は、カートリッジ本体11310内に画定された1つ以上のステープルキャビティと重なることができ、これにより、このようなステープルキャビティから射出されたステープルは、その内側に組織当接部材11355の少なくとも一部を捕捉し、組織当接部材11355を組織に固定し得る。組織当接部材11355の少なくとも一部は、カートリッジ本体11310のノーズ11311と重なり得る。様々な状況において、組織当接部材11355のこのような一部は、例えば、1つ以上の接着剤により、ノーズ11311に取り付けられ得る。他の状況において、組織当接部材11355のこのような一部は、ノーズ11311に取り付けられなくてもよい。図294を主に参照すると、組織当接部材11355の少なくとも一部は、ノーズ11311の遠位部分11312と重なり得る。様々な状況において、組織当接部材11355のこのような一部は、ノーズ11311の遠位部分11312に取り付けられなくてもよい。少なくとも一部の状況において、隙間が、組織当接部材11355間に画定され得る。組織当接部材11355の少なくとも一部は、カートリッジ本体11310のノーズ11311から自由に延び得る。このような実施形態において、組織当接部材11355は、カンチレバーを含み得る。
使用時には、上記に対して更に、ステープルカートリッジ11300は、組織Tの第1の側に配置されることができ、アンビル11391は、第2の側に配置されることができる。ついで、アンビル11391は、外科用ステープル留め器具のシャフト11393内に画定されたピボット11392を中心に、ステープルカートリッジ11300に向かって枢動され得る。アンビル11391及びステープルカートリッジ11300が適切に配置されると、カートリッジ本体11310内に収容されたステープルは、そこから射出され、組織厚さコンペンセータ11350を貫通し、組織厚さコンペンセータ11350を組織Tに固定し得る。その後、アンビル11391を開けることができ、エンドエフェクタは、組織Tから離れるように移動されることができる。このような状況において、カートリッジ本体11310は、組織厚さコンペンセータ11350から引き離され、これにより、組織厚さコンペンセータ11350を残すことができる。同時に、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350と共にステープルカートリッジ11300から取り外され得る。組織当接部材11355が組織厚さコンペンセータ11350に取り付けられる限りにおいて、組織厚さコンペンセータ11350は、組織当接部材11355を組織に対して保持し得る。様々な状況において、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350により、組織Tに対して付勢され得る。組織が移動し、膨張し、かつ/又は曲がるとき、例えば、組織当接部材11355は、下の組織Tを柔軟に支持し、力、応力、及び/又は歪みを広い面積にわたって分散し得る。
図293及び294を再び参照すると、外科用器具のエンドエフェクタは、例えば、組織当接部材、例えば、アンビル11391に取り付けられた組織当接部材11395を含み得る。様々な状況において、組織当接部材11395は、組織当接部材11355と同じか、又は、少なくとも実質的に同じであり得る。少なくとも1つの状況において、組織当接部材11395は、タブ11396の間に画定されたノッチ11398を含み得る。使用時には、組織当接部材11395は、例えば、1つ以上の接着剤を使用して、アンビル11391に取り付けられることができ、組織当接部材11395は、アンビル11391が組織Tに対して配置され、ついで、閉じられたとき、組織Tに対して配置され得る。ステープルがステープルカートリッジから発射された後に、アンビル11391が再度開かれたとき、組織当接部材11395は、アンビル11391から取り外されることができ、組織Tに取り付けられたままであることができる。様々な状況において、組織当接部材11395の少なくとも一部は、例えば、カートリッジ本体11310から射出されたステープルの内側に捕捉され得る。少なくとも一部のこのような状況において、組織当接部材11395は、アンビル11391内に画定されたステープルキャビティと少なくとも部分的に重なることができ、又は、同ステープルキャビティの上を延びることができる。一部の状況において、1つ以上の接着剤、例えば、活性化接着剤は、例えば、組織当接部材11395の組織接触表面上に配置されることができ、これにより、組織当接部材11395は、組織Tに接着される。いずれの場合にも、図294を主に参照すると、組織当接部材11355及び組織当接部材11395の一方又は両方は、組織Tを柔軟に支持するのに使用されてもよい。組織当接部材11355及び組織当接部材11395の両方が使用される実施形態において、組織当接部材11355及び11395は、同じ材料から構成されてもよいし、異なる材料から構成されてもよい。組織当接部材11355及び11395は、同じ形状及び構成を含んでもよいし、異なる形状及び構成を含んでもよい。また、組織当接部材11355及び11395は、同じ厚さを含んでもよいし、異なる厚さを含んでもよい。組織当接部材11355及び11395のこのような特性は、その間に配置された組織に対する所望の支持プロファイルを提供するように選択され得る。例えば、このような特性は、組織厚さコンペンセータ11355及び11395の一方が他方より剛性であるように選択されてもよい。同時に、このような特性は、組織厚さコンペンセータ11355及び11395の一方が他方より可撓性であるように選択されてもよい。
様々な状況において、組織厚さコンペンセータは、複数の層を含み得る。例えば、組織厚さコンペンセータは、第1層及び第2層を含み得る。このような層は、同じ材料から構成されてもよいし、異なる材料から構成されてもよい。一部の層は、組織厚さコンペンセータに種々の特性を提供するように構成され得る。例えば、組織厚さコンペンセータは、組織厚さ補償特性を提供する圧縮可能な第1層と、この第1層を支持し得るより剛性の第2層を含み得る。図197及び198を主に参照すると、組織厚さコンペンセータ11250は、第1層11251及び第2層11252を含み得る。第2層11252は、圧縮可能であることができ、組織厚さ補償特性を提供することができる。第1層11251は、剛性であることができ、第2層11252を支持することができる。第2層11252は、例えば、カートリッジ本体11210に対して配置され、かつ/又は、カートリッジ本体11210に取り付けられ得る。特定の状況において、第1層11251は、その長さに沿って延びる長手方向チャネル11253を含んでよく、これは、カートリッジ本体11210内に画定された長手方向ナイフスロット11215内に解放可能に保持されるようなサイズ及び構成であり得る。様々な状況において、第2層11252は、第1層11251に固定され、第1層11251により定位置に保持され得る。
図197及び198を再び参照すると、コンペンセータ11250は、複数の層を含んでもよい。更に、第2層11252の外側周縁部11218は、第1層11251の外側周縁部11220を超えて少なくとも部分的に延ばされてもよい。更に、第1層11251及び第2層11252は、異なる程度の剛性を含んでもよい。例えば、第2層11252は、第1層11251より可撓性であるように構成され得る。この配置は、例えば、ステープル11260による組織T及び組織厚さコンペンセータ11250の捕捉中及び/又は同捕捉後に、第1層11251及び第2層11252から構成され、ステープル11260のために十分な支持を提供するのに適していてよい、十分に剛性の内側領域と、第2層11252から構成され、組織Tへの衝撃を和らげるのに十分な可撓性を提供するのに適していてよい、十分に可撓性の外側領域を有する、組織厚さコンペンセータ11250を提供してもよい。層11251及び11252は、例えば、接着剤により、互いに接着され得る。第1層11251を第2層11252に取り付けるための他の取付手段が、本開示の範囲内で考えられる。
上記に対して更に、第1層11251は、内側部分11254と、内側部分11254を少なくとも部分的に取り囲む外側部分11256を含んでよく、外側部分11256は、内側部分11254より可撓性であるように構成されてもよい。例えば、外側部分11254は、複数のスリット11210を含んでよく、これは、外側部分11254の可撓性を向上させ得る。更に、上記のように、第2層11252は、第1層11251より可撓性であるように構成されてもよい。この配置は、異なる剛性の3つの領域を有する組織厚さコンペンセータ11250を提供してもよく、例えば、これらの3つの領域として、最も剛性を有し、第1層11251の内側部分11254及び第2層11252から構成される、第1内側領域と、中間の剛性を有し、第1層11251の外側部分11256及び第2層11252から構成される、中間領域と、最少の剛性を有し、第2層11252のみから構成される第3外側領域と、を含む。
組織厚さコンペンセータ11250の第2層11252は、織物構造を含んでよく、これは、織物構造に織られ得る複数の繊維を含んでもよい。この織物構造は、例えば、ステープル11260による組織T及び組織厚さコンペンセータ11250の捕捉中及び/又は同捕捉後に、組織Tへの衝撃を和らげるのに十分な可撓性を有する第2層11252を提供し得る。更に、外側周縁部11218は、繊維から構成されることができ、これは、上記のように、組織Tへの衝撃を最少化する非侵襲性の組織接触表面を提供し得る。織物構造及び繊維は、生体適合性材料から構成され得る。更に、織物構造及び/又は繊維は、例えば、生体適合性材料、例えば、PLLA、PGA、PCL、及び/又はそれらの組み合わせから構成され得る。
図199〜201を参照すると、ステープルカートリッジチャネルは、ステープルカートリッジ1060を受容するように構成されることができ、これは、カートリッジ本体1062、カートリッジデッキ1064、及び支持体1065を含み得る。更に、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ1100等は、図199に示されたように、カートリッジデッキ1064に対して又は隣接して、着脱可能に配置されてもよい。
図199〜201を再び参照すると、組織厚さコンペンセータは、患者内への埋め込み後に吸収されるように構成されてもよい。吸収プロセスにより、組織厚さコンペンセータは、より小さい部分へと最初に小さくされる場合があり、これは、周囲の組織Tに望ましくない影響を有する場合がある粗い縁部を含む場合がある。これらの影響を軽減するために、組織厚さコンペンセータ1100は、少なくとも部分的に、複数の部分1140から組み立てられている場合があり、これらはそれぞれ、非侵襲性の外側周縁部を有してもよく、図201に示されたように、1つの構造体を形成するのに互いに結合されてもよい。部分1140は、吸収プロセスにより、まず、組織厚さコンペンセータ1100が、部分1140に小さくされることにより、粗い縁部の存在を最少化し得るような方法で、組織厚さコンペンセータ1100を形成するように結合され得る。例えば、部分1140は、円形のプロファイルを含んでもよく、熱接着により互いに結合されて、組織厚さコンペンセータ1100を形成してもよい。部分1140を結合させるための他のプロファイル及び他の手段が、本開示の範囲内で考えられる。一例において、部分1140は、部分1140より速く吸収されて、吸収プロセスの初期段階において部分1140を分離させるように構成された接着剤1143により互いに結合され得る(図200を参照のこと。)。図200に示されたように、部分1140は、重なったアレイ状に配置されることができ、部分1140の縁部は、別の1つの部分1140の縁部と重なってもよく、部分1140の2つの縁部は、例えば、接着剤により、互いに解放可能に取り付けられる。特定の状況下において、部分1140は、別の重なったアレイに配置されることができ、図201に示されたように、1つの部分1140は、複数の部分1140の上に配置され、複数の部分1140に解放可能に取り付けられ得る。
図202〜204を参照すると、上記のように、組織厚さコンペンセータは、患者への埋め込み後に、吸収されるように構成されてもよく、吸収プロセスにより、最初に、組織厚さコンペンセータは、ランダムなより小さい部分に小さくされてもよい。非侵襲的な外側縁部を有する小さな部分を生じさせる吸収プロセスを導くことが、上記のように、非侵襲的な外側縁部を有する小さな部分により開始することにより達成され得る。別のアプローチは、吸収プロセスの初期段階で非侵襲的な周縁部を有するより小さい部分へのその分離を可能にするような方法において、組織厚さコンペンセータを改変することを含んでもよい。例えば、図202に示されたように、組織厚さコンペンセータ1200は、パターン、例えば、パターン1212を含んでよく、例えば、これは、例えば、複数の円形部分1210を生じさせるために、組織厚さコンペンセータ1200内に成形又は刻み込まれ得る。部分1210は、図202Aの断面図に示されたように、円形部分1210の周囲1214に沿って組織厚さコンペンセータ1200の厚さを減少させることにより確定されてもよい。結果として、円形状部分1210の周囲1214に沿った締結具の吸収が生じてもよく、吸収プロセスの初期段階において、互いからの円形部分1210の分離をもたらしてもよい。非侵襲的な外側周縁部を有する他の幾何形状を有する部分を含むパターンが、本開示の範囲内で考えられる。例えば、図203に示されたように、組織厚さコンペンセータ1200’は、部分1218を含むパターン1216を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ1200’の長さに沿って波様プロファイルにおいて長手方向に延びるプロファイルを含み得る。別の例において、図204に示されたように、組織厚さコンペンセータ1200”は、六角形部分1222を含み得るパターン1220を含み得る。
図205を参照すると、上記のように、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ1250は、例えば、ステープル、例えば、ステープル1002により、組織Tに沿って捕捉されてもよく、例えば、患者への埋め込み後に、吸収プロセスの初期段階において、非侵襲的な部分、例えば、部分1226に小さくされるように構成されてもよい。分離により、部分1226は、互いに移動及び/又は摺動することができ、周囲の組織Tに影響を及ぼす場合がある。部分1226間の相対移動を最少化するために、発射されたステープル1002は、ステープル1002が、図205に示されたように、複数の部分1226を捕捉するように、組織厚さコンペンセータ1250上に空間的に配置されてもよい。このことは、部分1226が吸収プロセスの初期段階において互いから分離された後でも、組織厚さコンペンセータ1250を実質的に1つの構造体に維持するのにも役立ち得る。したがって、組織厚さコンペンセータ1250は、部分1226が吸収プロセスの初期段階において互いから分離された後に、ステープル1002により捕捉された組織Tについての支持を提供し続けてもよい。
上記に対して更に、次に図206を参照すると、更に別のアプローチが、組織厚さコンペンセータの吸収プロセスを導いて、非侵襲的な外側縁部を有する小さな部分を生じさせるのに取られ得る。例えば、図206に示されたように、組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ1300は、複数のスリット1310を含んでよく、これは、上記されたように、組織厚さコンペンセータ1300の可撓性を改善するように戦略的に配置され得る。更に、スリット1310は、組織厚さコンペンセータ1300を、複数の部分1312に部分的に分割してもよく、これは、吸収プロセスの初期段階中に、互いから分離してもよい。スリット1312は、図206に示されたように、部分1312の外側周縁部1314に沿って、組織厚さコンペンセータ1300の幅を減少させ得る。この幅の減少は、部分1312の外側周縁部1314に沿ったより早い吸収をもたらしてもよく、これは、吸収プロセスの初期段階中に、組織厚さコンペンセータ1300を別々の部分1312に小さくするのをもたらし得る。
図207A及び207Bを参照すると、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタは、第1ジョー及び第2ジョーを含んでよく、第1ジョー及び第2ジョーの少なくとも一方は、互いに対して移動されるように構成され得る。特定の実施形態において、エンドエフェクタは、ステープルカートリッジチャネル1010を含む第1ジョーと、アンビル1012を含む第2ジョーを含むことができ(図207B)、アンビル1012は、例えば、ステープルカートリッジチャネル1010に向かって、かつ/又は、ステープルカートリッジチャネル1010から離れるように枢動され得る。ステープルカートリッジチャネル1010は、例えば、ステープルカートリッジ1020を受容するように構成されることができ、ステープルカートリッジ1020は、ステープルカートリッジチャネル1010内に着脱可能に保持されることができる。他の実施形態は、カートリッジチャネル1010から容易に着脱可能ではないステープルカートリッジを含んでもよい。ステープルカートリッジ1020は、カートリッジ本体1022、カートリッジデッキ1024、及び層1000を含んでよく、図207Aに示されたように、層1000は、カートリッジデッキ1024に対して又は隣接して着脱可能に配置されてもよい。
本明細書に記載された他の実施形態と同様に、図207A及び207Bを再び参照すると、カートリッジ本体1022は、複数のステープルキャビティ1026と、各ステープルキャビティ1026内に配置されたステープル1002を含み得る。また、本明細書に記載された他の実施形態と同様に、ステープル1002は、カートリッジ本体1022内に配置されたステープルドライバ1028により支持されることができ、例えば、スレッド及び/又は発射部材は、ステープルカートリッジ1020を通って前進されて、図207Bに示されたように、ステープルキャビティ1026内でステープルドライバ1028を上に持ち上げ、ステープルキャビティ1026からステープル1002を射出することができる。組織T及び/又は層1000は、図207Bに示されたように、ステープル1002がステープルキャビティ1026から射出される際に、ステープル1002により捕捉され得る。
層1000は、生体適合性材料から構成されてもよい。更に、層1000は、例えば、生体吸収性材料、例えば、PLLA、PGA、PCL、及び/又はそれらの組み合わせから構成され得る。少なくとも1つの実施形態において、層1000は、組織厚さコンペンセータを含んでよく、これは、上記されたように、層1000及び組織Tがステープル1002により捕捉されたとき、組織Tの厚さを補償するように設計された内部圧縮機構を含んでもよい。
図207Bを再び参照すると、層1000は、組織接触表面1003を含んでよく、これは、層1000とそれに対して配置された組織Tとの間の滑りを減少させるように構成され得る。組織接触表面1003と接触している組織Tに対してかけられた圧力は、組織Tと組織接触表面1003との間の接触面積により、一部決まる場合がある。圧力が面積に反比例するため、接触面積を少なくすることは、組織Tに対してより高い圧力を生じさせ得、ひいては、より良好な滑り防止を生じさせ得る。組織接触表面1003は、小さな接触面積を含む複数の滑り止め1030を含んでよく、滑り止め1030は、層1000とそれに対して配置された組織Tとの間の滑りを減少させてもよい。層1000は、例えば、圧縮成形技術により、滑り止め1030と共に製造され得る。代替的に、滑り止め1030は、例えば、層1000がレーザ及び/又は化学エッチング技術により製造された後に、組織接触表面1003上に形成されることができ、このレーザ及び/又は化学エッチング技術は、複数の突起構造を生じさせる場合がある。更に、滑り止め1030は、例えば、フォトリソグラフ技術を使用して、組織接触表面1003上に形成された、マイクロメートル及び/又はナノメートルスケールの構造体を含んでよく、このフォトリソグラフ技術は、概ね、作製済みのフォトマスクを、マイクロメートル及び/又はナノメートルスケールの滑り止めの最終パターンが導かれ得るマスタとして使用してもよい。マイクロメートル及び/又はナノメートルスケールの滑り止め1030を形成するための他の技術が使用されることができ、本開示の範囲内と考えられる。一例において、電子ビームリソグラフィが、滑り止め1030を作製するのに使用され得る。
次に図207C〜224を参照すると、滑り止め1030は、複数の形状を含み得る。例えば、図207Cに示されたように、組織接触表面1003は、柱状の滑り止め1038を含んでよく、これは、正方形及び/又は矩形の基部と、組織接触表面1003から概ね離れるように延びる実質的に垂直な側面を含んでもよい。更に、柱状の滑り止め1038は、図208の断面図に示されたように、概ね細い上部又は先端1040で終わってもよい。更に、組織接触表面1003は、図218に示されたように、コーン形の滑り止め1032、図219に示されたように、角錐形の滑り止め1034、及び/又は図211に示されたように、ドーム形の滑り止め1042を含んでもよい。角錐形の滑り止め1034は、図220の断面図に示されたように、正方形及び/又は三角形の基部と、組織接触表面1003から概ね離れるように延び、上部1036において終了し得る傾斜側面を含んでもよい。
滑り止め1030は、所定のパターン又はアレイにおいて、組織接触表面1003上に空間的に配置され得る。例えば、滑り止め1030は、表面1003の長さに沿って、互いに平行に長手方向に延び得る複数の列において、組織接触表面1003上に空間的に配置され得る。滑り止め1030は、円形にも空間的に配置され得る。例えば、滑り止め1030は、同心円状に配置され得る。代替的に、滑り止め1030は、組織接触表面1003上にランダムに配置され得る。
上記に対して更に、組織接触表面1003は、複数の形状、複数の高さ、及び/又は複数の空間的配置を含む滑り止め1030を含み、組織接触表面1003の様々な領域に沿って、様々な程度の滑り防止を提供してもよい。例えば、より高い滑り防止は、ステープル1002が組織Tを貫通し、捕捉するように構成されている組織接触表面1003の領域において、かつ/又は、組織接触表面1003の領域周囲に必要とされ得る。
図209、210、及び215〜217を参照すると、層1000は、直線状の突出部1044を含んでよく、これは、組織接触表面1003上に配設され得る。直線状の突出部1044は、長手方向に延びてもよい。例えば、直線状の突出部1044は、図209に示されたように、層1000の長さに沿って、互いに平行に延びてもよい。代替的に、直線状の突出部1044は、図215に示されたように、層1000の幅に沿って延びてもよい。更に、長手方向及び横方向の直線状の突出部1044は、経路が交差してもよい。例えば、図217に示されたように、直線状の突出部1044の第1パターン1046は、組織接触表面1003上の第1方向に平行に延びてもよく、直線状の突出部1044の第2パターン1048は、組織接触表面1003上の第2方向に平行に延びてもよく、この第1方向は、第2方向に対して垂直又は実質的に垂直であり得る。更に、直線状の突出部1044は、図210に示されたように、実質的に均質な断面積を含んでもよい。代替的に、直線状の突出部1044は、種々の断面積を含んでもよい(図示せず)。特定の状況において、第1パターン1046及び第2パターン1048は、連続的又は断続的でもよい。
上記に対して更に、層1000は、非直線状の突出部を含んでよく、これは、直線状の突出部1044に沿って、又は、直線状の突出部1044との組み合わせにおいて、組織接触表面1003上に配設され得る。更に、直線状の突出部1044及び/又は非直線状の突出部は、滑り止め1030との組み合わせで組織接触表面1003上に配設されて、所望の程度の滑り防止を生じさせ得る。
図213及び214を参照すると、層1000は、複数の窪み1050を含んでよく、これは、図223に示されたように、組織接触表面1003内に刻み込まれ得る。窪み1050は、図224に示されたように、実質的に均質なソケット形状を含んでもよい。代替的に、窪み1050は、種々の深さを含んでよく、これは、組織接触表面1003の様々な領域に沿って、様々な程度の滑り防止を提供してもよい。概ね、特定の窪みのより深い深さは、この窪みがある領域のより高い可撓性及びこのような領域のより高い崩壊性を生じさせ得る。更に、前述のように、滑り止め1030に関して、窪み1050は、複数の形状及び/又は空間的配置を含んでもよい。更に、層1000は、組織接触表面1003上に空間的に配置された、窪み1050と滑り止め1030との組み合わせを含んでもよい。特定の状況において、滑り止め1030及び窪み1050は、交互のパターンで配置されてもよい。
図223及び224を再び参照すると、層1000は、直線状の窪み1052を含んでよく、これは、(上記された)直線状の突出部1044と同様に、例えば、図223に示されたように、層1000の長さに沿って、互いに平行に長手方向に延びてもよい。更に、層1000は、例えば、交互のパターンにおいて、組織接触表面1003上に空間的に配置された、直線状の窪み1052と直線状の突出部1044との組み合わせを含んでもよい。更に、次に図221及び222を参照すると、直線状の窪み1052と直線状の突出部1044との組み合わせは、図221に示されたように、波形のパターン1054で配置され得る。
次に図244〜246を参照すると、例えば、組織厚さコンペンセータ、例えば、コンペンセータ22320は、複数の第1キャビティ22322a及び複数の第2キャビティ22322bを含んでよく、これらは、ステープル成形ポケット22062a及び22062bとそれぞれ整列され得る。図245を主に参照すると、ステープル成形ポケット22062a及び22062bは、アンビル22060上の別々の階段状表面に画定され得る。より具体的には、成形ポケット22062aは、アンビル22060の第1表面22069aに画定されることができ、成形ポケット22062bは、第2表面22069bに画定されることができるが、その際、例えば、第1表面22069aは、第2表面22069bに対してオフセットした、又はより高い位置に配置され得る。組織厚さコンペンセータ22320の第1キャビティ22322aは、第2キャビティ22322bよりも大きくあることができ、少なくとも1つのこのような実施形態において、第1キャビティ22322aは、第2キャビティ22322bよりも高く延びることができる。上記の結果、第1キャビティ22322aは、第1ステープル成形ポケット22062a内へと上方に延びることができる一方、同時に、第2キャビティ22322bは、第2ステープル成形ポケット22062b内へと上方に延びることができる。第1キャビティ22322a及び/又は第2キャビティ22322bは、薬物を含むように構成され得る。
上記に対して更に、第1キャビティ22322aは、特定の列に配置されることができる一方で、第2キャビティ22322bは、異なる列に配置されることができる。キャビティ22322a及び/又はキャビティ22322bは、それぞれステープル成形ポケット22062a及び/又は22062b内にぴったりと嵌まるように構成され得る。更に、コンペンセータ22320は、アンビル22060に組み立てられることができ、これにより、コンペンセータ22320の第2層22327は、アンビル22060の第2表面22069bと対して配置される。次に図247及び248を参照すると、コンペンセータ22320は、アンビル22060に隣接して配置されることができ、これにより、コンペンセータ22320は、アンビル22060がステープルカートリッジ22000に向かって変位して、その間の組織Tを圧縮するとき、アンビル22060と当接することができる。
次に図224A及び224Bを参照すると、上記と同様に、層1000は、アンビル1012にも隣接して配置されることができ、これにより、層1000は、アンビル1012がステープルカートリッジ1020に向かって変位して、その間の組織Tを圧縮するとき、アンビル1012と当接することができる。また、上記と同様に、層1000は、ステープル1002がステープルドライバ1028によりステープルキャビティ1026から射出される際に、ステープル1002により捕捉されてもよい。特に、図224A及び224Bに示されたように、ステープル1002はそれぞれ、基部1060、第1先端1063を含む第1変形可能部材1062、及び第2先端1065を含む第2変形可能部材1064を含んでよく、第2先端1065と、第1先端1063は、共に、ステープル1002がステープルドライバ1028によりステープルキャビティ1026から射出される際に、層1000を貫通し、それぞれの形成ポケット1066及び1068に達してもよい。更に、先端1063及び1065はそれぞれ、先端1063及び1065がそれぞれ形成ポケット1066及び1068の外への復路にガイドされる際に、層1000に対して二度目の貫通を行ってもよい。
図224Aを再び参照すると、層1000は、部分1070を含んでよく、これは、層1000の残り部分に対して、薄くなっていてもよい。例えば、図224Aに示されたように、層1000は、実質的に均質な厚さ「A」を含んでもよく、部分1070は、厚さ「A」より薄い厚さを含んでもよい。更に、層1000は、ステープルカートリッジ1020と整列されることができ、これにより、ステープル1002の発射時、ステープル1002の先端1063及び1065は、変形可能部材1062及び1064の先端1063及び1065が各ポケット1066及び1068に向かって移動する際に、組織T及び層1000の完全な厚さ「A」を貫通してもよく、それらがそれぞれポケット1066及び1068の外にガイドされる際に、薄くなった部分1070を貫通してもよい。薄くなった部分1070は、ポケット1066及び1068からの先端1063及び1065のそれぞれの復路における、組織T内への先端1063及び1065の再貫通を改善し得る。
次に図224Bを参照すると、層1000は、突出部1080を含んでよく、これは、層1000の残り部分に対して、増加した厚さを含んでもよい。例えば、図224Bに示されたように、層1000は、実質的に均質な厚さ「A」を含んでもよく、突出部1080は、厚さ「A」より大きな厚さ「A+B」を含んでもよい。層1000は、ステープルカートリッジ1020と整列されることができ、これにより、ステープル1002の発射時、ステープル1002の先端1063及び1065は、変形可能部材1062及び1064の先端1063及び1065が各ポケット1066及び1068に向かって移動する際に、組織T及び層1000の厚さ「A」を貫通してもよい。更に、ステープル1002の先端1063及び1065は、それらがそれぞれポケット1066及び1068の外にガイドされる際に、層1000の厚さ「A」を貫通することにより、少なくとも部分的に突出部1080の周囲において、変形可能部材1062及び1064を包むか、又は実質的に包んでもよい。すなわち、組織T及び突出部1080は、変形可能部材1062及び1064それぞれと、ステープル1002の基部1060との間に捕捉されてもよい。上記に対して更に、突出部1080は、列として配置されることができ、アンビル1020のステープル形成ポケット内にぴったりと嵌まるように構成されることができる。例えば、図224Bに示されたように、突出部1080は、湾曲したプロファイルを含んでよく、これは、形成ポケット1066及び1068と係合するように構成され得る。
上記のように、外科用ステープル留め器具の特定の実施形態は、エンドエフェクタにおけるアンビルの表面に配置された、層、例えば、バットレス材料及び/又は組織厚さコンペンセータを含んでもよい。この層は、移動及び/又はミスアライメントに影響を受けやすい場合がある。例えば、この層は、外科医が組織をステープル留めする前に、外科用ステープル留め器具を配置する間に、この層が患者組織を横切って引きずられる場合、アンビルに対して移動される場合がある。特定の実施形態において、この層は、この層をアンビルに取り付けるための解放可能な保持機構を含むことができ、これにより、この層は、外科用ステープル留め器具が発射された後まで、アンビルと整列されたままである。特定の実施形態において、解放可能な保持機構は、患者に埋め込み可能であり得る。
特定の実施形態において、次に図225〜227を参照すると、アンビル取付可能層33420、例えば、バットレス材料及び/又は組織厚さコンペンセータは、シェル33426、シェル33426内に画定されたキャビティ33424、及びキャビティ33424内に配置されたコア33425を含み得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、シェル33426は、連続的な押出し形状から形成されたフィルム本体を含むことができ、コア33425は、例えば、繊維性薬物コア、例えば、ORCを含むことができる。少なくとも1つの実施形態において、シェル33426は、1つ以上の可撓性の脚部33423を含んでよく、これは、アンビル22060内に画定されたナイフスロット22063内に延び、アンビル取付可能層33420をアンビル22060に解放可能に保持するように構成され得る。
特定の他の実施形態において、図244〜248を参照すると、アンビル取付可能層22320、例えば、バットレス材料及び/又は組織厚さコンペンセータは、アンビル22060に取り付けられ得る。少なくとも1つの実施形態において、アンビル取付可能層22320は、キャビティ22322a及び/又はキャビティ22322bを含んでよく、これらはそれぞれ、ステープル形成ポケット22062a及び/又は22062b内にぴったりと嵌まるように構成され得る。このぴったりとした嵌合は、アンビル22060に対して、アンビル取付可能層22320を解放可能に保持し得る。特定の実施形態において、アンビル取付可能層22320は、アンビル22060に組み立てられることができ、これにより、アンビル取付可能層22320の第2層22327は、アンビル22060の第2表面22069bに対して配置される。特定の他の実施形態において、次に図247及び248を参照すると、アンビル取付可能層22320は、アンビル22060に隣接して配置されることができ、これにより、アンビル取付可能層22320は、アンビル22060がステープルカートリッジ22000に向かって変位して、その間の組織Tを圧縮するとき、アンビル22060と当接し得る。
図228〜234を参照すると、保持具は、アンビル取付可能層をエンドエフェクタのアンビルと整列させ、同アンビルに取り付けるのに使用され得る。図229及び230を主に参照すると、アンビル取付可能層2030は、本体2034と、本体2034から延びる突出部2036を含み得る。図231〜234を参照すると、突出部2036は、エンドエフェクタのアンビル2042内のスロット2048、例えば、ナイフスロットと係合し得る。特定の実施形態において、突出部2036は、スロット2048より広くあることができ、これにより、突出部2036は、スロット2048内に挿入されたとき、圧縮される。特定の実施形態において、突出部2036は、それが外に向かって突き出るように、かつスロット2048の表面に対して押すように変形され得る。突出部2036とスロット2048との間の圧縮力は、アンビル2042に対してアンビル取付可能層2030を保持する保持力を提供し得る。
アンビル取付可能層2030は、保持具2000に解放可能に取り付けられ得る。保持具2000は、アンビル取付可能層2030をアンビル2042と整列させ、アンビル取付可能層2030をアンビル2042に取り付け得る。保持具2000の実施形態は、カバー2006と、そこから延びるタブ2008、2010(タブ2010は、図228〜230に示される。)を含み得る。図229及び230に示されたように、これらのタブは、ステープルカートリッジ2020を保持具2000に係合させ、解放可能に保持し得る。この保持具は、ユーザが保持具2000、ステープルカートリッジ2020、及びアンビル取付可能層2030を、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2040内に挿入するために握る、カバー2006から延びるグリップ部分2002をも含み得る。
保持具2000は、カバー2006から延びるタブ2014も含み得る。特定の実施形態において、保持具2000は、2つのタブ2014を含むことができ、カバー2006の各側面から、1つずつタブが延びている。図228に最も良く見られ得るように、各タブ2014は、内側に面した溝2016及び内側に面して角度を有した表面2018を含み得る。図229及び230を参照すると、アンビル取付可能層2030の側方縁部は、タブ2014内の溝2016と係合し得る。アンビル取付可能層2030が保持具2000のスロット2016内に係合されたとき、様々な実施形態において、アンビル取付可能層2030及び保持具2000のカバー2006は、その間に隙間を画定し得る。アンビル取付可能層2030は、保持具2000上に配置されることができ、これにより、層2030の突出部2036は、保持具2000から離れるように延びる。図228及び231に最も良く見られるように、保持具2000は、カバー2006から延びる、盛り上がった隆起部2022も含み得る。図231に最も良く見られるように、保持具2000における盛り上がった隆起部2022は、アンビル取付可能層2030の突出部2036と整列され得る。
使用時には、外科医、看護師、医師、又は他のユーザは、ステープルカートリッジ2020をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2040内に挿入し、保持具上でアンビルを閉じて、アンビル取付可能層を保持具から解放し、この層をアンビルに取り付け、ついで、保持具をエンドエフェクタから取り出し得る。図231〜234を主に参照すると、ユーザは、グリップ部分2002により保持具2000を掴み、ステープルカートリッジ2020をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2040内に挿入し得る。ステープルカートリッジ2020がステープルカートリッジチャネル2040内に挿入される際に、保持具2000のタブ2008は、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2040と係合し得る。図231は、保持具2000及びステープルカートリッジ2020の上部のアンビル取付可能層2030と共にステープルカートリッジチャネル2040内に装填されたステープルカートリッジ2020を示す。図231にも示されたように、エンドエフェクタのアンビル2042は、アンビル取付可能層2030及び保持具2000の上に配置される。次に図232を参照すると、アンビル2042は、保持具2000及びアンビル取付可能層2030に向かって移動され得る。アンビル2042が移動される際に、アンビル2042の表面2044は、アンビル取付可能層2030の本体2034と接触し得る。更に、アンビル2042のスロット2046、例えば、ナイフスロットは、アンビル取付可能層2030の隆起部2036と係合し得る。また、アンビル2042がステープルカートリッジ2020に向かって移動される際に、アンビル2042の側方縁部2050は、フィルム保持タブ2014の内向きに面して角度を有した表面2018と係合し、タブ2014を外向きに押すことができ、これにより、内向きに面した溝2016は、アンビル取付可能層2030の側方縁部から離れるように移動する。
アンビル取付可能層2030に向かうアンビル2042の連続的な移動は、アンビル取付可能層2030を、保持具2000のカバー2006に向かって押し得る。また、アンビル2042がステープルカートリッジ2020に向かって移動し続ける際に、保持具2000における盛り上がった隆起部2022は、それがアンビル2042のスロット2046と係合する際に、アンビル取付可能層2034の突出部2036を支持し得る。上記されたように、保持具2000における盛り上がった隆起部2022は、アンビル取付可能層2030の突出部2036を変形させることができ、これにより、アンビル取付可能層2030の突出部2036の外寸は、外向きに延びる。換言すれば、アンビル取付可能層2030の隆起部2036がアンビル2042のスロット2046に入る際に、保持具2000における盛り上がった隆起部2022は、突出部2036の下のアンビル取付可能層2030内へと押すことができ、突出部2036を、アンビル2042のスロット2046の外に突き出させ、かつ/又は、スロット2046内にて広がらせる。広がった突出部2036とスロット2046との間で得られた接触は、アンビル取付可能層2030の隆起部2036を、スロット2046内に保持し得る。スロット2046は、リップ2048を含んでよく、これは、突出部2036の少なくとも一部を捕捉し、アンビル2042のスロット2046内に突出部2036を更に保持し得る。
次に図233を参照すると、アンビル2042が保持具2000から離れるように移動されたとき、アンビル取付可能層2030は、アンビル2042と共に、保持具2000から離れるように運ばれる。図234に示されたように、アンビル2042及びアンビル取付可能層2030が保持具2000から離れるように移動した後に、保持具2000は、エンドエフェクタから除去されて、アンビル取付可能層2030及びステープルカートリッジ2020をエンドエフェクタ内に残し得る。
図229及び230を再び参照すると、特定の実施形態において、アンビル取付可能層2030の近位端2032は、ステープルカートリッジ2020に取り付けられ得る。例えば、アンビル取付可能層2030は、接着剤、タック溶接、及び/又は熱かしめにより、ステープルカートリッジ2020に取り付けられてもよい。様々な実施形態において、アンビル取付可能層2030は、アンビル取付可能層2030がアンビル2042に取り付けられ、アンビルが再び開かれた後に、ステープルカートリッジ2020から取り外され得る。様々な他の実施形態において、アンビル取付可能層2030は、ステープルカートリッジ内のステープルが発射され、アンビル取付可能層2030が発射されたステープルの内側に捕捉された後まで、ステープルカートリッジ2020に取り付けられたままであり得る。
図235は、保持具2000から分離したアンビル取付可能層2030を示す。図236及び237は、アンビル取付可能層の他の実施形態を示す。図236は、アンビル取付可能層2060の実施形態を示し、アンビル取付可能層2060は、本体2064と、そこから延びる別々の突出部2062を含む。図237は、アンビル取付可能層2070の別の実施形態を示し、アンビル取付可能層2070は、本体2074と共に、そこから延びる別々の突出部2072を含む。例えば、各別々の突出部2072は、アンビル取付可能層2070の本体から延びるペグ2073と、ペグ2073から延びるキャップ2075を含み得る。特定の実施形態において、キャップ2075は、ペグ2073より大きい寸法を有することができ、これにより、このキャップは、突出部2072がスロット2046内に挿入されたとき、アンビル2042内のスロット2046内の側方縁部2048を超えて延びる。
次に図238〜243を参照すると、アンビル取付可能層の様々な実施形態は、1つ以上の展開可能な取付機構を含んでよく、これは、アンビル取付可能層の本体に形成され得る。図238〜240は、アンビル取付可能層2080の実施形態を示し、アンビル取付可能層2080は、本体2082と、本体2082内に形成された展開可能な取付機構2084のアレイを含む。各展開可能な取付機構2084は、本体2082内に開口部2085を形成することにより、本体2082内に形成され得る。各展開可能な取付機構2084は、本体2082に取り付けられた長手方向部分2086と、長手方向部分2086に取り付けられた横方向部分2088を含み得る。様々な実施形態において、長手方向部分2086は、ヒンジ2087により本体2082に取り付けられ得る。各展開可能な取付機構2084を取り囲む開口部2085及びヒンジ2087は、より詳しくは後述されるように、未展開構成と展開済み構成との間で、展開可能な取付機構2084の移動を可能にし得る。様々な他の実施形態において、ヒンジ2087は存在しなくてもよい。このような実施形態において、展開可能な取付機構2084は、例えば、長手方向部分2086を中心に曲げられて、未展開構成と展開済み構成との間で移動し得る。
図238は、未展開構成における展開可能な取付機構2084を示し、それぞれの展開可能な取付機構2084は、アンビル取付可能層2084の本体2082により画定された平面内に実質的にある。図239は、展開済み構成における展開可能な取付機構2084を示し、それぞれの展開可能な取付機構2084は、アンビル取付可能層2080の本体2082により画定された平面の外に延びる。例えば、展開可能な取付機構2084は、ヒンジ2087を中心に回転して、本体2082により画定された平面の外に延び得る。図240に示されたように、展開可能な取付機構2084は、アンビル2042のスロット2046内に展開され得る。展開されたとき、展開可能な取付機構2084の長手方向部分2086は、アンビル2042のスロット2046内に延びることができ、横方向部分2088は、スロット2046内に更に延び得る。様々な状況において、展開可能な取付機構2084の横方向部分2088は、スロット2046内のリップ2048と係合して、アンビル取付可能層2080とアンビル2042との間により強力な保持を提供し得る。更に、展開可能な取付機構2084の横方向部分2088とスロット2046内のリップ2048との間の係合は、展開可能な取付機構2084が未展開位置に戻るのを阻止し得る。特定の実施形態において、各展開可能な取付機構2084の長手方向部分2086は、スロット2046の狭い部分2047より短くあり得る。このような実施形態において、長手方向部分2086は、横方向部分2088がスロット2046内のリップ2048と係合しているとき、張力下にあり得る。横方向部分2088における張力は、アンビル取付可能層2080の本体2082を、アンビル2042に対してぴったりと保持し得る。
本体2082及び展開可能な取付機構2084は、単体構造から形成されてもよい。ついで、開口部2085は、例えば、本体2082内の開口部2085を切断することにより、本体2082内に形成され得る。開口部2085は、型押し具、切断ブレード、レーザ、又は任意の他の適切な手段により切断され得る。様々な他の実施形態において、アンビル取付可能層2080及び開口部2085は、型で形成され得る。特定の実施形態において、開口部2085は、本体2082と展開可能な取付機構2084との間に隙間を含み得る。特定の他の実施形態において、開口部2085は、本体2082と展開可能な取付機構2084との間に隙間を提供しない。様々な実施形態において、ヒンジ2087は、例えば、本体2082と長手方向部分2086との間で、アンビル取付可能層2080を薄くするか、又はアンビル取付可能層2080に切れ目を入れることにより形成され得る。様々な他の実施形態において、このヒンジは、本体2082と展開可能な取付機構2084の長手方向部分2086との間における、厚さの変化を提供しない。
上記された図238〜240は、アンビル取付可能層2080の実施形態を示し、展開可能な取付機構2084はそれぞれ、円形部分を含む横方向部分2088を含む。この横方向部分は、他の適切な形状を含むことができ、同形状としては、三角形、楕円形、及び多角形が挙げられるがこれらに限定されない。例えば、図241〜243は、アンビル取付可能層2090の実施形態を示し、展開可能な取付機構2094はそれぞれ、矩形の断面を有する横方向部分2098を含む。各展開可能な取付機構2094は、ヒンジ2097により本体2092に取り付けられ得る。
特定の実施形態において、アンビル取付可能層の本体及び展開可能な取付機構は、可撓性及び/又は弾性材料を含み得る。例えば、図238〜240を再び参照すると、アンビル取付可能層2080の本体2082及び展開可能な取付機構2084は、可撓性及び/又は弾性材料を含み得る。別の例として、図241〜243を参照すると、アンビル取付可能層2090の本体2092及び展開可能な取付機構2094は、可撓性及び/又は弾性材料を含み得る。図238〜240のアンビル取付可能層2080を参照すると、各展開可能な取付機構2084がアンビル2042のスロット2046、例えば、ナイフスロット内に展開されたとき、横方向部分2088は、曲がり、かつ/又は、変形して、スロット2046の狭い部分2047を通過し得る。ついで、横方向部分2088がスロット2046のリップ2048を超えて、スロット2046の広い部分2049内に延びる際に、横方向部分2088は、曲がっていない及び/又は変形していない形状に戻り得る。横方向部分2088が曲がっていない及び/又は変形していない形状に戻る際に、横方向部分2088は、スロット2046の広い部分2049内を横方向に延び得る。横方向部分2088がスロット2046の広い部分2049内を横方向に延びた後に、スロット2046の狭い部分2047は、横方向部分2088がスロット2046の外に容易に引き抜かれるのを阻止する、干渉嵌めを提供し得る。換言すれば、スロット2046の外に引き抜かれるには、横方向部分2088は、再び曲がり、かつ/又は、変形して、スロット2046の狭い部分2047を通って嵌らなければならない。様々な実施形態において、スロット2046の横方向部分2088及び/又は狭い部分2047は、展開可能な取付機構2084をスロットの外に引き抜くのに必要とされる牽引力が十分大きくなることができ、これにより、アンビル取付可能層2080がアンビル2042からずれず、一方、アンビル2042が患者組織に対して配置されるようなサイズであり得る。ただし、この牽引力は、アンビル取付可能層2080がステープルにより捕捉された後に、アンビル取付可能層2080がアンビルから引き離され得るように、十分小さくあることができる。
様々な実施形態において、外科用ステープル留め器具の切断ブレードは、アンビル取付可能層の展開可能な取付機構を切断し得る。図240を参照すると、切断ブレードは、アンビル2042のスロット2046を通って移動し得る。この切断ブレードは、各展開可能な取付機構2084を実質的に半分に切断し得る。各展開可能な取付機構2084の両半体は、ステープルが発射された後に、アンビル取付可能層2080がアンビル2042から除去されるとき、スロット2046の外に容易に引き抜かれ得る。
展開可能な取付機構を含むアンビル取付可能層、例えば、図238〜243に開示されたアンビル取付可能層について、保持具は、このアンビル取付可能層をアンビルと整列させ、展開可能な取付機構をアンビル内のスロット内に展開するのに使用され得る。図251〜254は、まず、ステープルカートリッジ19690をステープルカートリッジチャネル19740内に取り付け、ついで、アンビル取付可能層2056をアンビル19720に対して押す、保持具19700を示す。保持具19700は、第1部分2052及び第2部分2054を含み、第1部分2052は、(図253及び254にそれぞれ示された)矢印Q及びSにより示された方向に、第2部分2054に対して移動可能である。第1部分2052は、カムを含んでよく、これは、アンチローブ19646及び19647並びにローブ19642及び19643を含む。第2部分は、カム突出部19614及び19616を含んでよく、これらは、第1部分2052のカムと係合する。図251及び252に示されたように、保持具19700がエンドエフェクタ内に挿入されているとき、カム突出部19614及び19616は、第1部分2052のカムのアンチローブ16646及び16647と係合する。次に図253及び254を参照すると、ステープルカートリッジがエンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル19740内に収容された後に、第1部分2052は、第2部分2054に対して、矢印Qの方向に移動し得る。矢印Qの方向に第1部分2052を移動させることにより、カム突出部19614及び19616を、第1部分2052のカムのローブ19642及び19643と係合させる。ローブ19642及び19643が、カム突出部19614及び19616を離れるように押すことにより、アンビル取付可能層2056をアンビル19720と接触するように押す。
次に図255〜258を参照すると、特定の実施形態において、保持具は、ステープルカートリッジをステープルカートリッジチャネル内に取り付け、アンビル取付可能層をアンビル上に配置し、アンビル取付可能層の展開可能な取付機構をアンビルとの係合に展開し得る。図256及び257を参照すると、保持具2110の実施形態は、グリップ部分2112、ステープルカートリッジに面した部分2114、及びアンビルに面した部分2118を含み得る。ステープルカートリッジに面した部分2114及びアンビルに面した部分2118は、離間しており、支持体2116により互いに対して角度を有して配置され得る。図258に最も良く見られ得るように、ステープルカートリッジに面した部分2114及びアンビルに面した部分2118は、アンビル2150が完全に開位置にあるときの、ステープルカートリッジチャネル2160とアンビル2150との間の角度と同様の角度で配置され得る。ステープルカートリッジに面した部分2114は、第1クリップ2124と、そこから延びる第2クリップ2126を含み得る。第1クリップ2114は、図255に示されたように、ステープルカートリッジ2140を保持具2110に係合させ、解放可能に保持し得る。第2クリップ2126は、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2160と係合することができ、これにより、保持具2110は、ステープルカートリッジチャネル2160に解放可能に保持される。アンビルに面した部分2118は、クリップ2120を含んでよく、これは、アンビル取付可能層、例えば、図238〜240に示されたアンビル取付可能層2080を、アンビル表面2118に対して保持する。アンビルに面した部分2118は、別々の突出部2122を含んでもよく、これは、アンビル取付可能層2080の展開可能な取付機構2084の位置に対して配置される。図255に示されたように、アンビル取付可能層2080は、保持具2110のアンビルに面した部分2118上に載せられ、アンビル取付可能層2080は、別々の突出部2122の上部に配置される。
図258を参照すると、特定の実施形態において、保持具2110がエンドエフェクタ内に挿入され、ステープルカートリッジ2140がステープルカートリッジチャネル2160内に取り付けられると、アンビル取付可能層2080は、アンビル2150と接触し得る。アンビル取付可能層2080がアンビル2150と接触すると、保持具2110及びステープルカートリッジ2140は、ステープルカートリッジ2140が完全に取り付けられるまで、アンビル2150に対して移動し続け得る。このような実施形態において、保持具2110のアンビルに面した部分2118は、アンビル取付可能層2080に向かって移動され、アンビル取付可能層2080に対して押されることができ、これにより、保持具2110のアンビルに面した部分2118から延びる別々の突出部2122は、層2080内の展開可能な取付機構2084を、図238〜243に関して上記された展開済み構成に押し得る。様々な実施形態において、保持具2110のアンビルに面した部分2118の各別々の突出部2122は、角度を有した表面2123を含んでよく、これは、展開可能な取付機構2084と係合し得る。保持具2110がアンビル2150及びアンビル取付可能層2080に対して移動され続けると、角度を有した表面2123は、展開可能な取付機構2084がヒンジ2087を中心に回転し、アンビル2150のスロット2152内に展開されるまで、展開可能な取付機構2084と連続的に係合され得る。図258に示されたように、別々の突出部2122の角度を有した表面2123は、各展開可能な取付機構の長手方向部分2086及び横方向部分2088の両方を支持することができ、これにより、長手方向部分2086及び横方向部分2088の両方が、アンビル2150のスロット2152内に展開する。
特定の他の実施形態において、保持具2110は、アンビル取付可能層2080をアンビル2150と接触させることなく、ステープルカートリッジチャネル2160内に、ステープルカートリッジ2140を完全に取り付けてもよい。このような実施形態において、ステープルカートリッジ2140がステープルカートリッジチャネル2160内に完全に取り付けられた後に、アンビル2150は、完全に開位置から、閉位置に向かって動かされることができ、これにより、アンビル2150は、アンビル取付可能層2080と接触し、別々の突出部2122は、展開可能な取付機構2084をアンビル2050のスロット2052内に展開する。
図259〜262は、保持具2170の別の実施形態を示す。保持具2170は、ステープルカートリッジに面した部分2174と、支持体2190により、互いに対して離間し、かつ角度を有して配置された、アンビルに面した部分2178を含み得る。ステープルカートリッジに面した部分2174は、ステープルカートリッジ2140と係合し、ステープルカートリッジ2140を解放可能に保持し得る。ステープルカートリッジに面した部分2174は、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャネル2160とも係合し、ステープルカートリッジチャネル2160を解放可能に保持し得る。アンビル取付可能層、例えば、図238〜240を参照して上記されたアンビル取付可能層2080は、アンビルに面した部分2178上に配置され得る。図261及び262により詳細に示されたように、アンビルに面した部分2178は、開口部2182を含んでよく、これは、アンビルに面した部分2178上に配置されたアンビル取付可能層2080の展開可能な取付機構2084と整列され得る。各開口部2182は、その中に配置されたカム2202を含み得る。各カム2202は、可撓性部材2204により、アンビルに面した部分2178に取り付けられることができ、これにより、カム2202は、可撓性部材2204を中心に、開口部2182の外に回転し、展開可能な取付機構2084と接触し得る。各カム2202は、湾曲した表面2203を含んでよく、これは、展開可能な取付機構2084を、アンビル2150内のスロット2152内に連続的に展開し得る。図261を参照すると、このカムが開口部2182の外に移動され始め、展開可能な取付機構2084と接触すると、カム2202の湾曲した表面2203は、まず、展開可能な取付機構2084の横方向部分2088と接触するであろう。これにより、横方向部分2088は、アンビル2150のスロット2152内に展開される。次に図262を参照すると、カム2202が開口部2182の外に移動され続ける際に、カム2202の湾曲した表面2203は、展開可能な取付機構2086の長手方向部分2086と接触することができ、これにより、横方向部分2086も、アンビル2150のスロット2152内に展開される。
ステープルカートリッジに面した部分2174とアンビルに面した部分2178との間の支持体2190は、固定部分2194及び可動性部分2196を含み得る。可動性部分2196は、ユーザが可動性部分2196を固体部分2194に対して移動させるために押すことができる、ボタン2192に動作可能に接続され得る。支持体2190の可動性部分2196は、一連のカム表面2206を含んでよく、これは、カム部分2202と係合して、カム部分2202を開口部2182の外に押し得る。可動性部分2196が固定部分2194に対して近位方向に移動されるとき、カム表面2206は、上記されたように、開口部2182の外にカム2202をずらさせ、フィルム2080の展開可能な取付機構2084と接触し得る。
特定の実施形態において、支持体2190の可動性部分2196は、図259に示されたように、固定部分2194に対して遠位側位置に付勢され得る。例えば、ばね等が、固定部分2194と可動性部分2196との間に配置されてもよい。このばねは、支持体2190の可動性部分2196を、固定部分2194に対して遠位側位置に付勢し得る。様々な実施形態において、付勢力は、ステープルカートリッジ2140をステープルカートリッジチャネル2160内に取り付けるのに必要とされる力が付勢力を超えないように十分高くあり得る。その結果、展開可能な取付機構2084は、ステープルカートリッジ2140をステープルカートリッジチャネル2160内に完全に取り付けるのに必要とされる力がボタン2192に不注意に印加された場合、カム2202により展開されにくい。
アンビル取付可能層が外科用ステープル留め器具のアンビルに解放可能に保持される様々な実施形態において、このアンビル取付可能層は、この層及びアンビルに対して、患者組織を安定化させるための更なる機構を含み得る。次に図249及び250を参照すると、アンビル取付可能層22320a及び22320bは、アンビル22060と患者組織Tとの間の位置に示されている。アンビル取付可能層22320a及び22320bの実施形態は、患者組織Tに面する側に、本体から延びる突出部2078を含み得る。突出部2078は、組織Tを押し、又は組織Tに刺さって、組織Tとアンビル取付可能層22320a及び22320bとの間のグリップを提供し得る。このグリップは、組織がアンビル取付可能層22320a及び22320bに対して滑るのを阻止し得る。
様々な実施形態において、保持機構は、この層が取り付けられる外科用ステープル留め器具が発射された後に、アンビル取付可能層から分離されてもよい。このような実施形態において、これらの保持機構は、1つ以上のテザーに取り付けられ得る。このテザーは、外科用ステープル留め器具又は患者の外側の別の物体に取り付けられることができ、これにより、保持機構は、ステープル留め器具が発射された後に、このテザーを引き抜くことにより、患者から取り出され得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ポリマー組成物を含み得る。このポリマー組成物は、1つ以上の合成ポリマー及び/又は1つ以上の非合成ポリマーを含み得る。この合成ポリマーは、吸収性合成ポリマー及び/又は非吸収性合成ポリマーを含み得る。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、生体適合性発泡材を含み得る。生体適合性発泡材は、例えば、多孔質連続気泡発泡材、及び/又は多孔質独立気泡発泡材を含んでもよい。生体適合性発泡材は均一の孔形態を有していてよく、又は、勾配のある孔形態(すなわち、発泡材の厚さにわたって一方向に、小さい孔から大きい孔へと徐々に大きくなる)を有していてもよい。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、多孔質スカフォールド、多孔質マトリックス、ゲルマトリックス、ヒドロゲルマトリクス、溶液マトリックス、繊維状マトリックス、管状マトリックス、複合体マトリックス、膜状マトリックス、生体安定性ポリマー、及び生分解性ポリマー、及びこれらの組み合わせのうち1つ以上を含み得る。例えば、組織厚さコンペンセータは、繊維状マトリックスにより補強された発泡材を含んでもよく、又は、体液の存在下で膨張して組織に更に圧力を提供する更なるヒドロゲル層を有する発泡材を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、材料の上のコーティングから構成されてもよく、かつ/又は、体液の存在下で膨張して組織に更に圧力を提供する第2若しくは第3層を含んでもよい。このような層は、例えば、合成及び/又は天然由来の材料であり得るヒドロゲルであってもよく、生体耐久性及び/又は生分解性のいずれかであってもよい。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、追加の柔軟性、剛性、及び/又は強度を提供し得るような、例えば、繊維性不織布材料又は繊維性メッシュタイプ構成要素で強化され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、多孔質形態を有し、これは、勾配構造、例えば、一方の表面に小さい孔、もう一方の表面により大きい孔等を呈する。このような形態は、成長中の組織又は止血処置用に、より最適であり得る。更に、この勾配は、様々な生体吸収性プロファイルと共に構成することもできる。短期的な吸収プロファイルは、止血対処に好ましく、一方、長期的な吸収プロファイルは、漏れを生じずにより良い組織治癒を行い得る。
非合成ポリマーの例としては、凍結乾燥した多糖類、糖たんぱく、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、及び酸化再生セルロース(ORC)が挙げられるがこれらに限定されない。吸収性合成ポリマーの例には、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ(トリメチレンカーボネート)(TMC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、グリコリドとε−カプロラクトンのコポリマー(PGCL)、グリコリドとトリメチレンカーボネートのコポリマー、ポリ(グリセロールセバケート)(PGS)、ポリジオキサノン、ポリ(オルトエステル)、ポリ無水物、多糖類、ポリ(エステル−アミド)、チロシン系ポリアリレート、チロシン系ポリイミノカーボネート、チロシン系ポリカーボネート、ポリ(D,L−ラクチド−ウレタン)、ポリ(B−ヒドロキシブチレート)、ポリ(E−カプロラクトン)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ[ビス(カルボキシラトフェノキシ)ホスファゼン]、ポリ(アミノ酸)、擬似ポリ(アミノ酸)、吸収性ポリウレタン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
様々な実施形態において、このポリマー組成物には、例えば、PLLAのポリマー組成物が約50重量%〜約90重量%、PCLのポリマー組成物が約50重量%〜約10重量%含まれ得る。少なくとも一実施形態において、このポリマー組成物には、例えば、PLLAが約70重量%、PCLが約30重量%含まれ得る。様々な実施形態において、このポリマー組成物には、例えば、PGAのポリマー組成物が約55重量%〜約85重量%、PCLのポリマー組成物が15重量%〜45重量%含まれ得る。少なくとも一実施形態において、このポリマー組成物には、例えば、PGAが約65重量%、PCLが約35重量%含まれ得る。様々な実施形態において、このポリマー組成物には、例えば、PGAのポリマー組成物が約90重量%〜約95重量%、PLAのポリマー組成物が約5重量%〜約10重量%含まれ得る。
様々な実施形態において、吸収性合成ポリマーは、生体吸収性で生体適合性のエラストマーコポリマーを含み得る。適切な生体吸収性、生体適合性のエラストマーコポリマーとしては、ε−カプロラクトンとグリコリドとのコポリマー(好ましくは、ε−カプロラクトン対グリコリドのモル比が約30:70〜約70:30、好ましくは35:65〜約65:35、より好ましくは45:55〜35:65);ε−カプロラクトンとラクチド(L−ラクチド、D−ラクチド、それらの配合物、又は乳酸コポリマーを含む)とのエラストマーコポリマー(好ましくは、ε−カプロラクトン対ラクチドのモル比が約35:65〜約65:35、より好ましくは45:55〜30:70)、p−ジオキサノン(1,4−ジオキサン−2−オン)とラクチド(L−ラクチド、D−ラクチド、及び乳酸を含む)とのエラストマーコポリマー(好ましくは、p−ジオキサノン対ラクチドのモル比が約40:60〜約60:40);ε−カプロラクトンとp−ジオキサノンとのエラストマーコポリマー(好ましくは、ε−カプロラクトン対p−ジオキサノンのモル比が約30:70〜約70:30);p−ジオキサノンとトリメチレンカーボネートとのエラストマーコポリマー(好ましくは、p−ジオキサノン対トリメチレンカーボネートのモル比が約30:70〜約70:30);トリメチレンカーボネートとグリコリドとのエラストマーコポリマー(好ましくは、トリメチレンカーボネート対グリコリドのモル比が約30:70〜約70:30);トリメチレンカーボネートとラクチド(L−ラクチド、D−ラクチド、それらの配合物、又は乳酸コポリマーを含む)とのエラストマーコポリマー(好ましくは、トリメチレンカーボネート対ラクチドのモル比が約30:70〜約70:30)、及びそれらの配合物が挙げられるがこれらに限定されない。一実施形態において、エラストマーコポリマーは、グリコリドとε−カプロラクトンのコポリマーである。別の実施形態において、エラストマーコポリマーは、ラクチドとε−カプロラクトンのコポリマーである。
1995年11月21日に発行された米国特許第5,468,253号、「ELASTOMERIC MEDICAL DEVICE」、及び、2001年12月4日に発行された米国特許第6,325,810号、「FOAM BUTRESS FOR STAPLING APPARATUS」の開示は、そのそれぞれの全体が参照により本明細書に援用される。
様々な実施形態において、吸収性合成ポリマーは、例えば、90/10ポリ(グリコリド−L−ラクチド)コポリマー(Ethicon,Inc.から商品名VICRYL(ポリグラクチン(polyglactic)910)として市販)、ポリグリコリド(American Cyanamid Co.から商品名DEXONとして市販)、ポリジオキサノン(Ethicon,Inc.から商品名PDSとして市販)、ポリ(グリコリド−トリメチレンカーボネート)ランダムブロックコポリマー(American Cyanamid Co.から商品名MAXONとして市販)、75/25ポリ(グリコリド−ε−カプロラクトン)コポリマー(ポリグレカプロラクトン25)(Ethicon,Inc.から商品名MONOCRYLとして市販)のうち1つ以上を含み得る。
非吸収性合成ポリマーの例としては、発泡ポリウレタン、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート、ポリアミド(例えば、ナイロン)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリトリフルオロクロロエチレン(PTFCE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリアセタール、ポリスルホン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。非吸収性合成ポリマーには、例えば、シリコーン、ポリイソプレン、及びゴム等の発泡エラストマー及び多孔質エラストマーが挙げられ得るがこれらに限定されない。様々な実施形態において、合成ポリマーは、W.L.Gore & Associates,Inc.から、商品名GORE−TEX Soft Tissue Patchで市販されている、膨張性のポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、及び、Polyganicsから、商品名NASOPOREで市販されている、コ−ポリエーテルエステルウレタン発泡材を含んでもよい。
組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、例えば、パーセント有孔率、孔サイズ、及び/又は硬度により特性付けられ得る。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約30体積%〜約99体積%のパーセント有孔率を有し得る。特定の実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約60体積%〜約98体積%のパーセント有孔率を有し得る。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約85体積%〜約97体積%のパーセント有孔率を有し得る。少なくとも一実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約70重量%のPLLAと約30重量%のPCLを含み得、例えば、約90体積%の有孔率を有し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、その結果、ポリマー組成物は、約10体積%のコポリマーを含むであろう。少なくとも1つの実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約65重量%のPGAと約35重量%のPCLを含み得、例えば、約93体積%〜約95体積%のパーセント有孔率を有し得る。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、85体積%超の有孔率を有し得る。ポリマー組成物は、例えば、約5μm〜約2000μmの孔サイズを有し得る。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約10μm〜約100μmの孔サイズを有し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、PGAとPCLのコポリマーを含み得る。特定の実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、約100μm〜約1000μmの間の孔サイズを有し得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、PLLAとPCLのコポリマーを含み得る。特定の態様により、ポリマー組成物の硬度は、ショア硬度で表わしてもよく、これは、例えば、ショアデュロメータ等のデュロメータで測定される、材料の恒久的な陥凹に対する抵抗として定義され得る。所与の材料のデュロメータ値を評価するために、「Standard Test Method for Rubber Property−Durometer Hardness」と題されるASTM手順D2240−00に従って、デュロメータインデンターフットで、材料に対して圧力が印加される。その内容全体は、参照により本明細書に援用される。デュロメータインデンターフットは、例えば、15秒間等の充分な時間、材料に対して適用してよく、ついで、この測定値が適切な目盛で取得される。使用する目盛のタイプに応じて、インデンターフットが材料を完全に貫通した場合に、読取り値0が得られ、材料の中への貫通が起こらなかった場合に、読取り値100が得られ得る。この読取り値は、無次元である。様々な実施形態において、デュロメータは、ASTM D2240−00に従って、任意の適切な目盛、例えばタイプA及び/又はタイプOOの目盛に従って測定され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、例えば、約4A〜約16AのショアA硬度値を有し得、これはショアOO範囲で約45 OO〜約65 OOである。少なくとも1つのこのような実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、PLLA/PCLコポリマー又はPGA/PCLコポリマーを含み得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、15A未満のショアA硬度値を有してもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、10A未満のショアA硬度値を有してもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、5A未満のショアA硬度値を有してもよい。特定の実施形態において、このポリマー材料は、例えば、約35 OOから約75 OOのショアOOの組成値を有してもよい。
様々な実施形態において、ポリマー組成物は、上述の特性のうち少なくとも2つを有し得る。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、上述の特性のうち少なくとも3つを有し得る。ポリマー組成物は、例えば、85体積%〜97体積%の有孔率、5μm〜2000μmの孔サイズ、並びに4A〜16AのショアA硬度及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、70重量%のPLLAポリマー組成物と30重量%のPCLポリマー組成物を含み、90体積%の有孔率、100μm〜1000μmの孔サイズ、並びに4A〜16AのショアA硬度及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有し得る。少なくとも1つの実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、65重量%のPGAポリマー組成物と35重量%のPCLポリマー組成物を含み、93体積%〜95体積%の有孔率、10μm〜100μmの孔サイズ、並びに4A〜16AのショアA硬度値及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有し得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、流動性取付部により、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルに解放可能に取り付けられてもよい。この流動性取付部は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルと動作可能に連結(associated with)されてもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータとステープルカートリッジ及び/又はアンビルとの間に提供されてもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの外側表面の少なくとも一部は、流動性取付部を含んでもよい。様々な実施形態において、接着ラミネートは、組織厚さコンペンセータ及び流動性取付部を含んでもよい。この接着ラミネートは、組織厚さコンペンセータを含む基部層と、流動性取付部を含む、この基部層の表面の少なくとも一部上の接着層を含んでもよい。この接着ラミネートは、組織厚さコンペンセータを含む組織接触表面と、流動性取付部を含む反対側表面を含んでもよい。この接着ラミネートは、接着ラミネートをステープルカートリッジ及び/又はアンビルに解放可能に取り付けてもよい。
様々な実施形態において、流動性取付部は、例えば、流動性ポリマー組成物、例えば、感圧接着剤(「PSA」)を含んでもよい。有効量のPSAが、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルに対する所望の接着特性を生じさせるのに十分な結合力を提供するために、組織厚さコンペンセータに塗工されてもよい。PSAは、1つ以上の下記特性:(1)乾燥粘着性(aggressive tack)及び永久粘着性;(2)ほんの指圧による接着;(3)被着剤上で保持するのに十分な能力;及び(4)被着剤からきれいに除去されるのに十分な乾燥粘着力により特徴付けられる。様々な実施形態において、流動性取付部は、圧力、熱、及び/又は応力がそれに印加されたとき、流動してもよい。このような圧力及び/又は応力は、手及び/又は装置、例えば、機械的装置等により直接印加されてもよく、手動プロセス及び/又は自動プロセスでもよい。
様々な実施形態において、流動性取付部は、温度変化及び/又は圧力変化に応答性でもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、熱及び/又は圧力がそれに印加されたとき、第1位置から第2位置に流動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、体温(37℃)及び/又は室温(25℃)において流動性でもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、体温(37℃)において流動性でもよいが、室温(25℃)において流動性ではない。様々な実施形態において、流動性取付部は、温度変化に応答性でもよく、これにより、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータが第1温度にあるとき、第1位置にあり、組織厚さコンペンセータが第2温度にあるとき、第2位置にある。様々な実施形態において、第2温度は、第1温度より高くてもよい。様々な実施形態において、第1温度は室温でもよく、第2温度は体温でもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、圧力変化に応答性でもよく、これにより、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータが第1圧力にあるとき、第1位置にあり、組織厚さコンペンセータが第2圧力にあるとき、第2位置にある。様々な実施形態において、第2圧力は、第1圧力より高くてもよい。様々な実施形態において、第1圧力は大気圧でもよく、第2圧力は指圧でもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、室温下、かつ/又は大気圧下にあるときの第1位置から、体温下、かつ/又は圧力下にあるときの第2位置に流動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、圧力及び/又は応力がそれに印加されたとき、第1(応力がかかっていない)位置から第2位置に流動してもよい。
様々な実施形態において、流動性取付部は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内のボイド内に流動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、熱及び/又は圧力がそれに印加されたとき、流動し、流動性取付部を欠いているステープルカートリッジ及び/若しくはアンビルの表面の少なくとも一部の上に延び、かつ/又は、ステープルカートリッジ及び/若しくはアンビル内のボイドの少なくとも一部、例えば、スロット及び/若しくはステープルキャビティ等を充填してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内のボイドの少なくとも一部を充填するために、in−vivoにおいて流動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、流動性取付部がステープルカートリッジ及び/又はアンビル内のボイドの少なくとも一部に対して相補的な形状を含むように流動してもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、アンビル内のスロット及び/又はステープルキャビティの少なくとも一部を充填するように流動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、圧力がそれに印加されたとき、ボイド内に流動し、ボイドの形状をとってもよい。特定の理論に束縛されるものではないが、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内のボイドの少なくとも一部を流動性取付部により充填することは、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルへの組織厚さコンペンセータの取付を改善し得ると考えられる。
様々な実施形態において、流動性取付部、例えば、PSA等は、温度変化及び/又は圧力変化に応答性でもよく、第1位置及び/又は第1プロファイルと第2位置及び/又は第2プロファイルとの間を移動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルから離間した第1位置を有してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、流動性取付部が第2位置にあるとき、ステープルカートリッジ及び/若しくはアンビル内のボイドを貫通し、かつ/又は、ステープルカートリッジ及び/若しくはアンビル内のボイドの少なくとも一部を充填するように構成されてもよい。本明細書に記載されたように、流動性取付部は、ボイドの形状をとってもよく、これにより、流動性取付部は、流動性取付部が第2プロファイルにあるとき、ボイドに相補的なプロファイルを含む。様々な実施形態において、第1位置及び/又は第1プロファイルは、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルから離間していてもよく、第2位置及び/又は第2プロファイルは、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルと接触してもよい。様々な実施形態において、第1位置及び/又は第1プロファイルは、室温下かつ/又は大気圧下にあるときの中立の(元の)プロファイルを含んでもよく、第2位置及び/又は第2プロファイルは、体温下かつ/又は圧力下にあるときの、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内のボイドに対して相補的なプロファイルを含んでもよい。流動性取付部のプロファイルは、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内のボイドの、相補的な形状及び/又は寸法を達成するように流動してもよい。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材、例えば、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル等に接着する方法は、概ね、組織厚さコンペンセータを提供する工程;流動性取付部、例えば、感圧接着剤を、例えば、組織厚さコンペンセータの表面の少なくとも一部に塗工する工程;及び、この流動性取付部と基材とを接触させる工程を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材に接着する方法は、組織厚さコンペンセータ及び基材の少なくとも一方に圧力を印加する工程を含んでもよい。流動性取付部は、組織厚さコンペンセータの外側表面上の第1位置から、基材の外側表面及び/又は内側表面を更に含む第2位置に流動してもよい。流動性取付部を基材と接触させることにより、組織厚さコンペンセータを基材に接着させ得る。様々な実施形態において、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータを基材に接着させてもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、基材内の少なくとも1つのボイド、例えば、スロット及び/又はステープルキャビティ内等に流動してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、第2位置にあるとき、基材内の少なくとも1つのボイドの少なくとも一部を充填してもよい。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材、例えば、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル等に取り付ける方法は、概ね、流動性ポリマー組成物、例えば、感圧接着剤の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップを、例えば、組織厚さコンペンセータの表面に塗工する工程;基材と、この流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップとを接触させる工程;並びに、この基材並びに流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップの一方を、基材並びに流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップの他方に押して、組織厚さコンペンセータを基材に解放可能に取り付ける工程を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材に取り付ける方法は、流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップを、基材の予測される位置における、組織厚さコンペンセータの外縁及び/又は中心軸において、基材に塗工する工程を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材に取り付ける方法は、流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップを、組織厚さコンペンセータ上の長手方向及び/又は横方向において塗工する工程を含んでもよい。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材に取り付ける方法は、流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のビーズ及び/又はストリップを、組織厚さコンペンセータの予測される負荷に少なくとも部分的に基づいて予め選択されたパターン及び/又は量で塗工する工程を含んでもよい。塗工される流動性ポリマー組成物のパターン及び量は、応力、例えば、医療装置の医師の操作に付随するせん断応力に耐えるように選択されてもよい。塗工される流動性ポリマー組成物のパターン及び量は、好ましくは、医師の操作による流動性ポリマー組成物における負荷と、流動性ポリマー組成物の塗工及び/保持の容易さとが釣り合うように選択されてもよい。更に、塗工する流動性ポリマー組成物のパターン及び量を選択するときに、流動性ポリマー組成物の組成を考慮してもよい。
様々な実施形態において、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジ及び/若しくはアンビルに部分的に接着し、かつ/又は、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジ及び/若しくはアンビルに完全に部分的に接着してもよい。完全に接着された組織厚さコンペンセータは、組織厚さコンペンセータと基材との間に、流動性ポリマー組成物、例えば、感圧接着剤等の完全な層(full layer)を含んでもよい。完全に接着された組織厚さコンペンセータは、流動性ポリマー組成物を含まない組織厚さコンペンセータの部分を欠いていてもよい。部分的に接着された組織厚さコンペンセータは、組織厚さコンペンセータと基材との間に、有効量の流動性ポリマー組成物を含んでもよく、流動性ポリマー組成物を含まない組織厚さコンペンセータの少なくとも一部を含む。部分的に接着された組織厚さコンペンセータは、完全に接着された組織厚さコンペンセータに対して、流動性ポリマー組成物上により高いせん断応力をかけ得る。したがって、流動性ポリマー組成物のせん断特性及び/又は流動性ポリマー組成物の量及びパターンは、医師による医療装置の予測される操作に耐えるように選択されてもよい。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、連続的パターン及び断続的パターンの一方において、組織厚さコンペンセータに塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の連続的パターンは、組織厚さコンペンセータの少なくとも一部に塗工された、流動性ポリマー組成物の別々のストリップを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の連続的パターンは、長手方向における組織厚さコンペンセータの中心軸の少なくとも一部及び/又は組織厚さコンペンセータの外縁の少なくとも一部に沿って配設された流動性ポリマー組成物の連続的なビーズを含んでもよい。流動性ポリマー組成物は、連続的な完全なシート若しくは層、又は、所望の接着特性を達成するための任意の他の設計において、基材上での様々な他のパターン及び構成、例えば、十字パターン又は他の斜線パターン等で塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の連続的パターンは、組織厚さコンペンセータの内側周縁部及び/又は外側周縁部に沿って塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の連続的パターンは、基材に取り付けられたとき、基材の長手方向中心軸に沿って配置されるように、組織厚さコンペンセータの内側周縁部に沿って塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の連続的パターンは、例えば、基材に取り付けられたとき、基材内の少なくとも1つのボイド、例えば、スロット及び/又はステープルキャビティと整列されるように、組織厚さコンペンセータの内側周縁部に沿って塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の連続的パターンは、基材に取り付けられたとき、基材の外周に沿って配置されるように、組織厚さコンペンセータの外部周縁に沿って塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、流動性ポリマー組成物を含まない基材上の内側部分及び/又は周縁部を残すように、組織厚さコンペンセータに塗工されてもよい。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の断続的パターンは、基材上において互いに離間した、流動性ポリマー組成物の複数の別々のビーズ及び/又はストリップを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の複数のビーズ及び/又はストリップの少なくとも一部は、圧力及び/又は応力が印加されたとき、互いに圧縮されてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物のこの圧縮された複数のビーズ及び/又はストリップは、流動性ポリマー組成物の連続的パターンを形成してもよい。様々な実施形態において、部分的に接着された組織厚さコンペンセータは、流動性ポリマー組成物の複数の別々のビーズ及び/又はストリップを、互いに離間した組織厚さコンペンセータの表面上に含んでもよく、これにより、組織厚さコンペンセータの少なくとも一部は、圧力が印加されたとき、流動性ポリマー組成物を欠いた自由空間を含む。この自由空間は、流動性ポリマー組成物のビーズ及び/若しくはストリップが互いに接触していない組織厚さコンペンセータの部分、並びに/又は、流動性ポリマー組成物のビーズ及び/若しくはストリップが塗工されていない組織厚さコンペンセータの部分を含んでもよい。様々な実施形態において、自由空間は、基材上の内側部分及び/又は周縁部を含んでもよい。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材に取り付ける方法は、流動性ポリマー組成物の少なくとも1つの別々のストリップを、組織厚さコンペンセータに塗工する工程を含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の別々のストリップは、組織厚さコンペンセータの長手方向中心軸の一部に沿って延びてもよい。少なくとも1つの実施形態において、流動性ポリマー組成物の別々のストリップは、基材内の少なくとも1つのボイド、例えば、スロット及び/又はステープルキャビティと整列された組織厚さコンペンセータの一部に沿って塗工されてもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基材に取り付ける方法は、流動性ポリマー組成物の複数の平行な別々のストリップを、組織厚さコンペンセータに塗工する工程を含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の2つの別々のストリップは、組織厚さコンペンセータの両側の縁部に沿って、長手方向に延びてもよい。少なくとも1つの実施形態において、流動性ポリマー組成物の2つの別々のストリップはそれぞれ、例えば、基材内の少なくとも1つのボイド、例えば、スロット及び/又はステープルキャビティと整列された組織厚さコンペンセータの一部に沿って塗工されてもよい。様々な実施形態において、ストリップ及び/又は側縁部間の距離は、流動性ポリマー組成物が、基材に取り付けられたときに、基材内の少なくとも1つのボイド、例えば、アンビル内の少なくとも1つのステープルキャビティ等の中に流動し得るように予め選択されてもよい。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物の複数の平行な別々のストリップ及び/又は側縁部間の距離は、組織厚さコンペンセータを基材に完全に接着すること、及び、組織厚さコンペンセータを基材に部分的に接着すること、のうちの一方に対して予め選択されてもよい。様々な実施形態において、ストリップの幅は、例えば、少なくとも1mmでもよい。様々な実施形態において、ストリップの幅は、例えば、約0.5mm〜約1.5mmでもよい。様々な実施形態において、ストリップの幅は、例えば、約1.0mm〜約1.25mmでもよい。様々な実施形態において、接着ストリップ及び/又は側縁部との間の隙間は、例えば、少なくとも1mmでもよい。様々な実施形態において、このストリップ及び/又は側縁部間の距離は、組織厚さコンペンセータ上での予測される負荷に基づいて予め選択された接着剤と空間の比(adhesive to empty space ratio)にて、組織厚さコンペンセータを基材に部分的に接着するために予め選択されてもよい。様々な実施形態において、接着剤と空間の比は、1:10〜10:1、例えば、1:1、1:2.1:3、1:4、1:5、及び2:3等でもよい。
様々な実施形態において、例えば、最小で0.25mmのPSA基材が、流動性に必要とされ得る。様々な実施形態において、PSA基材は、例えば、約1.25mm〜約1.50mmの厚さを含み得る。特定の実施形態において、PSA基材は、例えば、約0.5mm〜約0.75mmの厚さを含み得る。
本明細書に記載されたように、様々な実施形態において、流動性取付部は、流動性ポリマー組成物を含んでもよい。流動性ポリマー組成物は、感圧接着剤を含んでもよい。流動性取付部は、感圧接着ラミネートを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータ及び流動性ポリマー組成物を含む接着剤ラミネートを含んでもよい。ポリマー組成物は、1つ以上の合成ポリマー及び/又は1つ以上の天然ポリマーを含んでもよい。ポリマー組成物は、生体吸収性、生体適合性、及び/又は生分解性でもよい。天然ポリマーの例としては、凍結乾燥済み多糖類、グリコプロテイン、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、フィブリン、フィブロネクチン、フィブリノゲン、エラスチン、血清アルブミン、ヘモグロビン、オブアルブミン、及び酸化再生セルロース(ORC)並びにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。多糖類の例としては、ヒアルロン酸、硫酸コンドロイチン、ヒドロキシエチルデンプン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシエチル−セルロース、キタン/キトサン、アガロース、及びアルギン酸並びにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。合成ポリマーの例としては、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ(グリコール酸)ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリ(ホスファジン)、ポリエステル、ポリ(トリメチレンカーボネート)(TMC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、グリコリドとε−カプロラクトンのコポリマー(PGCL)、グリコリドとトリメチレンカーボネートのコポリマー、ポリ(グリセロールセバケート)(PGS)、ポリジオキサノン、ポリ(オルトエステル)、ポリ無水物、ポリアクリルアミド、多糖類、ポリ(エステル−アミド)、チロシン系ポリアリレート、チロシン系ポリイミノカーボネート、チロシン系ポリカーボネート、ポリ(D,L−ラクチド−ウレタン)、ポリ(B−ヒドロキシブチレート)、ポリ(E−カプロラクトン)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンオキシド、ポリ[ビス(カルボキシラトフェノキシ)ホスファゼン]、ポリ(アミノ酸)、擬似ポリ(アミノ酸)、吸収性ポリウレタン、ポリヒドロキシエチルメチルアクリレート、ポリ−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアセテート、ポリカプロラクトン、ポリプロピレン、ナイロン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、ε−カプロラクトンとグリコリドとのコポリマー(PCL/PGA)を含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、例えば、ポリマー組成物の約50重量%〜約90重量%のPGAと、ポリマー組成物の約50重量%〜約10重量%のPCLを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、例えば、ポリマー組成物の約50重量%〜約75重量%のPGAと、ポリマー組成物の約50重量%〜約25重量%のPCLを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、例えば、ポリマー組成物の約50重量%〜約60重量%のPGAと、ポリマー組成物の約50重量%〜約40重量%のPCLを含んでもよい。少なくとも1つの実施形態において、流動性ポリマー組成物は、例えば、ポリマー組成物の約70重量%のPGAと、ポリマー組成物の約30重量%のPCLを含んでもよい。少なくとも1つの実施形態において、流動性ポリマー組成物は、例えば、ポリマー組成物の約64重量%のPGAと、ポリマー組成物の約36重量%のPCLを含んでもよい。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、ε−カプロラクトンとラクチド、例えば、L−ラクチド、D−ラクチド、それらのブレンド、及び乳酸コポリマーとのコポリマーを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、30:70〜70:30、例えば、35:65〜65:35、45:55〜35:65、及び50:50等のPCLのPGAに対するモル比を含んでもよい。様々な実施形態において、ε−カプロラクトンの量は、30〜45モルパーセントであり、残部がグリコリドでもよく、例えば、35〜40モルパーセントがε−カプロラクトンであり、残部がグリコリドである。様々な実施形態において、PSAは、36:64(mol/mol)の[ポリ(ε−カプロラクトン−コ−グリコリド)]コポリマーを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、p−ジオキサノン(1,4−ジオキサン−2−オン)とラクチド、例えば、L−ラクチド、D−ラクチド、及び乳酸とのコポリマーを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、40:60〜60:40の、p−ジオキサノンのラクチドに対するモル比を含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、ε−カプロラクトンとp−ジオキサノンとのコポリマーを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、30:70〜70:30の、ε−カプロラクトンのp−ジオキサノンに対するモル比を含んでもよい。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性取付部は、同じポリマー組成物及び異なるポリマー組成物の一方を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性取付部はそれぞれ、同じ生体吸収性材料、例えば、ε−カプロラクトンとグリコリドとのコポリマー(PCL/PGA)等を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性取付部は、組成、弾性率、伸び、固有粘度、結晶度、及び生体吸収性から選択される少なくとも1つの特徴が異なってもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性取付部は、組成、弾性率、伸び、固有粘度、結晶度、及び生体吸収性から選択される少なくとも1つの特徴が異なる、同じコポリマーを含んでもよい。例えば、組織厚さコンペンセータ及び流動性取付部はそれぞれ、ε−カプロラクトンとグリコリドとの重量パーセント及び/又はグリコリドに対するε−カプロラクトンのモル比が異なる、PCL/PGAコポリマーを含んでもよい。少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ポリマー組成物の約50重量%のPGAと、ポリマー組成物の約50重量%のPCLを含んでよく、流動性取付部は、ポリマー組成物の約64重量%のPGAと、ポリマー組成物の約36重量%のPCLを含んでもよい。少なくとも1つの実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ε−カプロラクトンとグリコリドのモル比が50:50のPCL/PGAコポリマーを含んでもよく、流動性取付部は、ε−カプロラクトンとグリコリドのモル比が36:64のPCL/PGAコポリマーを含んでもよい。
様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、それぞれ、ポリマー組成物の重量の少なくとも1重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも5重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも10重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも15重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、1〜15重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、10〜15重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、14重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、上記されたように、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは異なってもよく、これにより、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度は、組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度より高いか、または、低いかのどちらかであり得る。
様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも1重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも5重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも10重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも15重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも20重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、1〜20重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、15〜20重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、16重量パーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、上記されたように、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは異なってもよく、これにより、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度は、組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度より高いか、または、低いかのどちらかであり得る。
様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも1モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも5モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも10モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも15モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、1〜15モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、10〜15モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは、14モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、上記されたように、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度とは異なってもよく、これにより、感圧接着剤中のε−カプロラクトンの濃度は、組織厚さコンペンセータ中のε−カプロラクトンの濃度より高いか、または、低いかのどちらかであり得る。
様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも1モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも5モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも10モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも15モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも20モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、1〜20モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、15〜20モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは、16モルパーセントだけ異なってもよい。様々な実施形態において、上記されたように、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度とは異なってもよく、これにより、感圧接着剤中のポリグリコール酸の濃度は、組織厚さコンペンセータ中のポリグリコール酸の濃度より高いか、または、低いかのどちらかであり得る。
様々な実施形態において、ポリマー組成物は、例えば、この組成物の加工性並びに/又は機械的特性及び他の特性、例えば、粘着性、光、酸素、及び熱によるエージングに対する抵抗性、並びに外観を更に改善するために、更なる任意の成分を含んでもよい。このような任意の成分は、他のコポリマーを含んでよく、これは、所望の特性を達成するために、例えば、基材との接着性又は適合性を向上させる等のために、ポリマー組成物に含まれ得る。様々な実施形態において、この更なる任意の成分は、他のポリマー又はコポリマー、充填材、架橋剤、粘着剤、可塑剤、顔料、染料、酸化防止剤、着色剤、及び安定剤が挙げられるがこれらに限定されない。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、ポリマー組成物の総重量に対して、少なくとも0.1、少なくとも2、又は少なくとも5〜10まで、25、若しくは50重量パーセントの限られた量で含まれる、粘着剤を含んでもよい。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、ポリマー組成物の総重量に対して、少なくとも0.1、少なくとも2、又は少なくとも5〜10まで、25、若しくは50重量パーセントの限られた量で含まれる、可塑剤を含んでもよい。
様々な実施形態において、流動性取付部は、流動性(可塑的に変形可能な)ポリマー組成物を含んでもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、室温(例えば、20℃〜25℃)において、通常粘着性でもよく、例えば、中程度の圧力、例えば、指圧のみを使用して、各種の基材に対して解放可能に接着して、この基材に取り付けるための結合を形成してもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、40℃まで、45℃まで、50℃まで、55℃まで、及び/又は60℃まで固体でもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、40℃を超えて、45℃を超えて、50℃を超えて、55℃を超えて、60℃を超えて、かつ/又は120℃を超えて、分解することなく溶解してもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、600℃まで、500℃まで、400℃まで、300℃まで、240℃まで、及び/又は180℃まで、分解することなく溶解してもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、40.1℃〜600℃、120℃〜240℃、及び/又は180℃において、分解することなく溶解してもよい。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、25℃において、0.1g/dLのヘキサフルオロイソプロパノール溶液中にて、0.6〜4.0dL/g、0.8〜3.2g/dL、1.0〜2.4g/dL、及び/又は1.6g/dLの固有粘度により特徴付けられてもよい。様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、ゲルを含まなくてもよい。
様々な実施形態において、流動性ポリマー組成物は、下記特性のうちの1つ以上により特徴付けられてもよい:約25パーセント未満のパーセント結晶度、約15パーセント未満のパーセント結晶度、及び15〜25パーセントのパーセント結晶度;約200を超えるパーセント伸び、約500を超えるパーセント伸び、及び約200〜約500のパーセント伸び;並びに、約40,000psi未満の弾性率、約20,000psi未満の弾性率、及び約20,000〜約40,000psiの弾性率。
様々な実施形態において、流動性取付部は、組織厚さコンペンセータの表面及び/又は縁部に取り付けられた、ストリップ、テープ、テープロール、シート、及びフィルムのうちの1つを含んでもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、接着剤及び下地を含む感圧テープを含んでもよい。様々な実施形態において、この下地は、可撓性の下地材料及び非可撓性の下地材料の一方を含んでもよい。可撓性の下地材料の例としては、プラスチックフィルム、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ポリビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリメチル(メタ)アクリレート(PMMA)、セルロースアセテート、セルローストリアセテート、及びエチルセルロースが挙げられるがこれらに限定されない。発泡の下地が使用されてもよい。非可撓性の下地材料の例としては、金属、金属化ポリマーフィルム、インジウムスズ酸化物コーティングされたガラス、及びポリエステル、PMMAプレート、ポリカーボネートプレート、ガラス、又はセラミックシート材料が挙げられるがこれらに限定されない。様々な実施形態において、感圧テープは、剥離ライナーを含んでもよい。様々な実施形態において、感圧テープは、剥離ライナーを除去して、接着剤を露出させることにより適用されてもよい。
様々な実施形態において、流動性取付部は、従来のコーティング技術、例えば、ローラーコーティング、フローコーティング、ディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、ナイフコーティング、及びダイコーティング等を使用して、組織厚さコンペンセータに塗工されてもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、例えば、約1.25mm〜約1.50mmの初期厚さを有してもよい。一部の実施形態において、流動性取付部は、例えば、約0.5mm〜約0.75mmの初期厚さを有してもよい。様々な実施形態において、流動性取付部は、圧力がそれに印加されたとき、例えば、少なくとも0.25mmの最終厚さを有してもよい。
様々な実施形態において、図263を参照すると、流動性取付部30000は、組織厚さコンペンセータ30010の中心軸の一部に沿って長手方向に、中心に配設された、連続的なストリップを含んでもよい。このストリップの幅は、例えば、少なくとも1mmでもよい。このストリップの幅は、例えば、約0.5mm〜約1.5mmであり得る。このストリップの幅は、例えば、約1.0mm〜約1.25mmであり得る。流動性取付部30000の第1位置は、アンビル30020から離間していてもよく、流動性取付部30000の第1プロファイルは、中立の(元の)プロファイルを含んでもよい。図264に示されたように、流動性取付部30000は、例えば、アンビル30020内のボイド30025、例えば、中心に配設されたスロットと整列されてもよい。図265に示されたように、流動性取付部30000は、閾値レベルの圧力が流動性取付部30000に印加されたとき、スロット30025内に流動し、アンビル30020と固定係合した状態になってもよい。流動性取付部30000は、スロット30025の少なくとも一部をふさいでもよく、これにより、流動性取付部30000は、スロット30025の形状をとってもよい。流動性取付部30000の第2位置は、アンビル30020と接触してもよく、流動性取付部30000の第2プロファイルは、スロット30025に相補的なプロファイルを含んでもよい。流動性取付部30000は、組織厚さコンペンセータ30010をアンビル30020に解放可能に取り付けてもよい。
様々な実施形態において、図266を参照すると、流動性取付部30000は、互いに平行で、組織厚さコンペンセータ30010の一部に沿って長手方向に配設された、2つの連続的なストリップを含んでもよい。このストリップの幅は、例えば、少なくとも1mmでもよい。このストリップの幅は、例えば、約0.5mm〜約1.5mmであり得る。このストリップの幅は、例えば、約1.0mm〜約1.25mmであり得る。2つの別々のストリップは、組織厚さコンペンセータ30010の中心軸及び側縁部から離間していていてもよい。各ストリップ間の隙間の幅は、例えば、少なくとも1mmでもよく、各ストリップと側縁部との間の隙間の幅は、例えば、少なくとも1mmでもよい。接着剤と空間の比は、例えば、約1:4と約1:2との間でもよい。接着剤と空間の比は、例えば、少なくとも1:10でもよい。様々な状況において、接着剤と空間の比は、ゼロでもよい。一部の状況において、表面全体にわたって一定の層が望ましい場合がある。流動性取付部30000の第1位置は、アンビル30020から離間していてもよく、流動性取付部30000の第1プロファイルは、中立の(元の)プロファイルを含んでもよい。図267に示されたように、流動性取付部30000は、例えば、ステープル形成キャビティ30030と整列されてもよい。図268に示されたように、流動性取付部30000は、例えば、閾値レベルの圧力、例えば、指圧が流動性取付部30000に印加されたとき、ステープルキャビティ30030内に流動し、アンビル30020と固定係合した状態になってもよい。流動性取付部30000は、ステープルキャビティ30030の少なくとも一部をふさいでもよく、これにより、流動性取付部30000は、ステープルキャビティ30030の形状をとってもよい。ステープルキャビティ30030の少なくとも一部は、流動性取付部30000を含まなくてもよい。流動性取付部30000の第2位置は、アンビル30020と接触してもよく、流動性取付部30000の第2プロファイルは、ステープルキャビティ30030に相補的なプロファイルを含んでもよい。流動性取付部30000は、組織厚さコンペンセータ30000をアンビル30020に解放可能に取り付けてもよい。
様々な実施形態において、次に図269〜273を参照すると、支持部分30102を含むステープルカートリッジ30100及び組織厚さコンペンセータ30110は、例えば、ステープルカートリッジアプリケータ30140により、ステープルカートリッジチャネル内に装填され得る。様々な実施形態において、アプリケータ30140は、ステープルカートリッジ30100をステープルカートリッジチャネル内に配置するのに加えて、上側組織厚さコンペンセータ30110を、アンビル30120に対して配置するように構成され得る。アプリケータ30140は、ラッチアーム30141を含んでよく、これは、ステープルカートリッジ30100の支持部分30102から延びるロック突起と解放可能に係合されることができ、これにより、アプリケータ30140は、ステープルカートリッジ30100の組織厚さコンペンセータ30110上で、定位置に維持され得る。様々な実施形態において、上側組織厚さコンペンセータ30110は、アプリケータ30140に着脱可能に取り付けられることができ、これにより、外科用器具のアンビル30120は、アプリケータ30140上で閉じられ、組織厚さコンペンセータ30110と係合し、組織厚さコンペンセータ30110をアプリケータ30140から取り外すことができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ30110及び/又はアンビル30120は、1つ以上の保持機構を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ30110をアンビルに解放可能に保持するように構成され得る。様々な実施形態において、保持機構は、接着シート及び/又は接着タブ30112を含んでもよい。
様々な実施形態において、接着シート及び/又は接着タブは、組織厚さコンペンセータ30110の一部から一体的に形成されてもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ30110は、組織厚さコンペンセータ30110の端部(edge)に沿って、少なくとも1つの接着タブ30112を含んでもよい。接着タブ30112は、剥離ライナー30113を含んでもよい。図271を参照すると、アンビル30120は、閉位置に移動されて、組織厚さコンペンセータ30110と係合してもよい。剥離ライナー30113を取り除いて、接着タブ30112の接着表面を露出させてもよい。図272及び273を参照すると、接着タブ30112の第1端が、アンビルに固定され、かつ、接着タブ30112の第2端が、アンビルに固定されて、組織厚さコンペンセータ30110をアンビルに解放可能に取り付け得る。接着タブ30112は、遠位方向に引っ張られて、組織厚さコンペンセータ30110をアプリケータ30140から取り外してもよい。その後、アンビル及びステープルカートリッジ30100は、ステープル留めされ、かつ/又は、切断される組織に対して配置され得る。医師は、接着タブ30112を引っ張って、組織厚さコンペンセータ30110をアンビルから取り外してもよい。
図284〜288を参照すると、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ30210は、組織厚さコンペンセータ30210の遠位端部(distal edge)に沿って、少なくとも1つの接着タブ30212を含んでもよい。接着タブ30212は、剥離ライナー30213を含んでもよい。本明細書に記載されたように、ステープルカートリッジアプリケータ30240は、上側組織厚さ30210コンペンセータをアンビル30220に対して配置するように構成され得る。剥離ライナー30213を取り除いて、接着タブ30212の接着表面を露出させてもよい。接着タブ30212は、アンビル30220の上を包み込み、アンビル30220に固定されて、組織厚さコンペンセータ30210をアンビル30220に解放可能に取り付けてもよい。接着タブ30212は、遠位方向に引っ張られて、組織厚さコンペンセータ30210をアプリケータ30240から取り外してもよい。その後、アンビル30220及びステープルカートリッジ30200は、ステープル留めされ、かつ/又は、切断される組織に対して配置され得る。図289〜290を参照すると、使用時には、ステープル展開スレッドは、発射部材によりステープルカートリッジを通って遠位方向に前進されることができ、この発射部材は、組織厚さコンペンセータ30210を通ってナイフ刃先30211を前進させることが可能であり、接着タブ30212の少なくとも一部を切断し、組織厚さコンペンセータ30210をアンビル30220から連続的に取り外す。医師は、新たなステープルカートリッジ30200を再装填する前に、アンビル30220から接着タブ30212の残り部分を引っ張ってもよい。
様々な実施形態において、接着シート及び/又は接着タブは、組織厚さコンペンセータと別々でもよい。図274〜276を参照すると、少なくとも1つの実施形態において、接着タブ30312(図288及び292も参照のこと)は、ステープルカートリッジ30300と組織厚さコンペンセータ30310との間に提供されてもよい。組織厚さコンペンセータ30310は、組織厚さコンペンセータ30310をアンビル30320に解放可能に保持するために、接着タブ30312と一致する構成及び寸法のノッチ30311を含んでもよい。接着タブ30312の第1端は、ノッチ30311に隣接する組織厚さコンペンセータ30310に固定されてもよく、接着タブ30312の第2端は、アンビル30320に固定されてもよい。図277に示されたように、接着タブ30312は、ノッチ30311と係合しない。その後、アンビル30320及びステープルカートリッジ30300は、ステープル留めされ、かつ/又は、切断される組織Tに対して配置され得る。
上記されたように、使用時には、ステープル展開スレッドは、上記概説されたように、ステープルカートリッジからステープルを射出するために、発射部材によりステープルカートリッジを通って遠位方向に前進され得る。ステープルが変形される際に、各ステープルは、組織厚さコンペンセータの一部を、組織の上側表面に対して捕捉し得る。同時に、発射部材は、組織厚さコンペンセータ30310を通ってナイフ刃先を前進させることができ、少なくとも1つの実施形態において、このナイフ刃先は、図277〜279に示されたように、組織厚さコンペンセータ30310を通って前進されて、組織厚さコンペンセータ30310を遠位方向に移動させ、接着タブ30312とノッチ30311を整列させることができ、これにより、組織厚さコンペンセータ30310を切断し、かつ組織厚さコンペンセータ30310をアンビル30320から取り外す。様々な実施形態において、前述のように、ステープルがその未発射位置から発射済み位置にステープルドライバにより移動される際に、ノッチを欠いている組織厚さコンペンセータ30310は、図280及び281に示されたように、下向きに移動して、接着タブ30312を係合解除し、織厚さコンペンセータ30310をアンビル30320から取り外してもよい。ステープルが展開された後に、図283に示されたように、アンビル30320は再度開かれ、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ30310から離れるように移動され得る。読み手は、図282及び283との比較に基づいて、前述のように、組織厚さコンペンセータ30310が組織Tに締結され、切断部材により切断され得ることを理解するであろう。
様々な実施形態において、流動性取付部は、例えば、第1接着タブから第1剥離ライナーを除去することにより、感圧接着剤を含む流動性取付部を露出させることにより適用され得る。第1接着タブは、基材の外側表面上にロールダウンされ、又は、その他の方法で押されてもよい。次に、第2剥離ライナーは、第2接着タブから除去されることにより、PSAを露出させてもよい。第2接着タブは、基材の外側表面及び/又は第1接着タブ上に押されてもよい。PSAが組織厚さコンペンセータに適用されると、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルと接触される。PSAは、組織厚さコンペンセータを基材に固定してもよい。
本明細書で説明された様々な実施形態は、外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジ内に着脱可能に保管されたステープルについて記載される。一部の状況において、ステープルは、ワイヤを含んでよく、これは、それらが外科用ステープル留め器具のアンビルと接触するとき、変形される。このようなワイヤは、金属、例えば、ステンレス鋼、及び/又は任意の他の好適な材料から構成され得る。このような実施形態及びその教示は、任意の適切な締結器具と共に使用するための締結具カートリッジ内に着脱可能に保管された締結具を含む実施形態に適用され得る。
本明細書で説明された様々な実施形態は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジに取り付けられ、かつ/又は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジと共に使用するための組織厚さコンペンセータについて記載される。このような組織厚さコンペンセータは、ステープルカートリッジの一端から他端までの組織厚さの変化、又は、他のステープル若しくは締結具と比較した場合の、あるステープル若しくは締結具の内側に捕捉された組織厚さの変化を補償するのにも使用され得る。このような組織厚さコンペンセータは、あるステープルカートリッジの一方の側から他方の側までの組織厚さの変化を補償するのにも使用され得る。このような実施形態及びその教示は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジに取り付けられ、かつ/又は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジと共に使用するための材料の層又は複数の層を含む実施形態に適用され得る。層は、バットレス材料を含み得る。
本明細書で説明した様々な実施形態は、直線状のエンドエフェクタ及び/又は直線状の締結具カートリッジについて説明されている。このような実施形態及びその教示は、例えば、非直線状のエンドエフェクタ及び/又は非直線状の締結具カートリッジ、円形の及び/又は起伏のあるエンドエフェクタ等に適用され得る。例えば、非直線状のエンドエフェクタ等の様々なエンドエフェクタが、2011年2月28日に出願された米国特許出願第13/036,647号、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在、米国特許出願公開第2011/0226837号に開示されており、同文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。更に、2012年9月29日に出願された米国特許出願第12/893,461号、「STAPLE CARTRIDGE」、現在、米国特許出願公開第2012/0074198号は、その全体が参照により本明細書に援用される。2008年2月15に出願された米国特許出願第12/031,873号、「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、現在、米国特許第7,980,443号も、その全体が参照により本明細書に援用される。
全体又は部分において、本明細書に参照により援用されるものとされるいずれの特許、刊行物又は他の開示内容は、援用される内容が現行の定義、記載、又は本開示に記載されている他の開示内容と矛盾しない範囲でのみ本明細書に援用するものとする。このように及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に援用される任意の矛盾する事物に取って代わるものとする。本明細書に参照により援用するものとされているが、既存の定義、記載、又は本明細書に記載された他の開示内容と矛盾する全ての内容、又はそれらの部分は、援用された内容と既存の開示内容との間にあくまで矛盾が生じない範囲でのみ援用するものとする。
以上、本発明を例示的な設計を有するものとして説明したが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に改変することができる。したがって、本出願は、その一般的原理を利用した本発明のあらゆる変形、使用、又は適応を網羅するものとする。更に、本出願は、本発明が関連する技術分野における既知の又は従来の実施に含まれるところの本開示からの発展形を網羅するものとする。
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタと共に使用するためのステープルカートリッジであって、該エンドエフェクタが、前記ステープルカートリッジを受容するように構成されたステープルカートリッジチャネルを含み、前記ステープルカートリッジが、
複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
前記ステープルキャビティ内に配置された複数のステープルと、
前記カートリッジ本体に対して配置された層と、
カバー部及び少なくとも1つの取付部を含む保持具と、を含み、前記取付部が、前記カートリッジ本体と解放可能に係合され、前記層が、前記カートリッジ本体と前記カバー部との中間に配置され、前記少なくとも1つの取付部が、前記ステープルカートリッジが該ステープルカートリッジチャネルにより受容されるとき、該エンドエフェクタによりずらされるように構成され、前記取付部が前記カートリッジ本体から係合解除されるようになっている、ステープルカートリッジ。
(2) 前記層が、組織厚さコンペンセータを含む、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(3) 前記複数のステープルのそれぞれが、基部と脚部を含み、前記脚部が、先端を含み、前記先端が、前記カートリッジ本体から延びる、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(4) 前記先端が、前記層内に延びる、実施態様3に記載のステープルカートリッジ。
(5) 前記カートリッジ本体が、隆起部を含み、前記保持具の前記少なくとも1つの取付部が、前記カバー部から延び、前記隆起部と解放可能に係合するタブを含み、前記タブが、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記タブがずらされ、前記タブが前記隆起部から係合解除されるようになっている、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(6) 前記保持具の前記カバー部が、平面を画定し、前記少なくとも1つのタブが、前記カバー部から前記平面の外に延びる、実施態様5に記載のステープルカートリッジ。
(7) 前記保持具の前記カバー部が、平面を画定し、前記少なくとも1つのタブが、前記カバー部から前記平面内に延びる、実施態様5に記載のステープルカートリッジ。
(8) 前記カートリッジ本体が、スロットを含み、前記保持具の前記カバー部が、平面を画定し、前記少なくとも1つの取付部が、第1取付部を含み、該第1取付部が、
前記カバー部から延びる第1ずらし可能部材であって、前記第1ずらし可能部材が、前記カバー部の前記平面内において、前記カバー部に対してずらし可能である、第1ずらし可能部材と、
前記第1ずらし可能部材から延び、前記カートリッジ本体の前記スロットと解放可能に係合される第1タブと、を含み、
前記第1ずらし可能部材が、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第1部材及び前記第1タブがずらされ、前記第1タブが前記スロットから係合解除されるようになっている、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(9) 第2取付部を更に含み、該第2取付部が、
前記カバー部から延びる第2ずらし可能部材であって、前記第2ずらし可能部材が、前記カバー部の前記平面内において、前記カバー部に対してずらし可能である、第2ずらし可能部材と、
前記第2ずらし可能部材から延び、前記カートリッジ本体の前記スロットと解放可能に係合される第2タブと、を含み、
前記第2ずらし可能部材が、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第2ずらし可能部材及び前記第2タブがずらされ、前記第2タブが前記スロットから係合解除されるようになっている、実施態様8に記載のステープルカートリッジ。
(10) 前記第1取付部及び前記第2取付部が、互いに向かってずらし可能である、実施態様9に記載のステープルカートリッジ。
(11) 前記カバー部が、第1ネック部を含み、前記第1取付部が該第1ネック部から延び、前記カバー部が、第2ネック部を含み、前記第2取付部が該第2ネック部から延び、前記第1及び第2ネック部が、前記第1取付部及び前記第2取付部をずれていない位置に付勢する弾性材料を含む、実施態様9に記載のステープルカートリッジ。
(12) 前記カートリッジ本体が、第1隆起部を含み、前記保持具が、第3取付部を更に含み、該第3取付部が、前記カバー部から延び、前記第1隆起部と解放可能に係合する第3タブを含み、前記第3タブが、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第3タブがずらされ、前記第3タブが前記第1隆起部から係合解除されるようになっている、実施態様9に記載のステープルカートリッジ。
(13) 前記第3タブが、前記カバー部から前記カバー部の前記平面の外に延びる、実施態様12に記載のステープルカートリッジ。
(14) 前記カートリッジ本体が、第2隆起部を含み、前記保持具が、前記カバー部から延び、前記第2隆起部と解放可能に係合する第4タブを更に含み、前記第4タブが、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第4タブがずらされ、前記第4タブが前記第2隆起部から係合解除されるようになっている、実施態様12に記載のステープルカートリッジ。
(15) 前記第1隆起部が、前記カートリッジ本体の第1側面にあり、前記第2隆起部が、前記第1側面の反対側の、前記カートリッジ本体の第2側面にある、実施態様14に記載のステープルカートリッジ。
(16) 外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタと共に使用するためのステープルカートリッジであって、該エンドエフェクタが、前記ステープルカートリッジを受容するように構成されたステープルカートリッジチャネルを含み、前記ステープルカートリッジが、
複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
前記ステープルキャビティ内に配置された複数のステープルと、
前記カートリッジ本体に対して配置された層と、
保持具と、を含み、前記層が、前記カートリッジ本体と前記保持具との中間に配置され、前記保持具が、前記保持具を前記カートリッジ本体に解放可能に取り付けるための解放可能な取付手段を含み、前記ステープルカートリッジが該エンドエフェクタの該ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに、前記保持具が前記カートリッジ本体から解放されるようになっている、ステープルカートリッジ。
(17) 外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジが、
デッキ及び前記デッキ内に画定された複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体内に少なくとも部分的に配置された複数のステープルと、
前記デッキの上に配置された層であって、前記ステープルが、前記ステープルが未発射位置と発射済み位置との間を移動する際に、前記層の一部を少なくとも部分的に捕捉するように構成される、層と、
前記層の少なくとも一部の上に延びるカバーと、を含み、前記カバーが、前記カートリッジ本体に着脱可能にロックされ、前記カバーが、取付アンロック手段を含み、前記取付アンロック手段が、前記ステープルカートリッジが該外科用ステープル留め器具に取り付けられるときに前記カバーをアンロックすることによって、その後、前記カバーが前記カートリッジ本体から取り外され得るようにする、ステープルカートリッジ。
(18) 前記外科用ステープル留め器具が、前記ステープルカートリッジを受容するように構成されたチャネルを含み、前記取付アンロック手段が、前記ステープルカートリッジが前記チャネル内に挿入されるときに前記チャネルと係合し、前記カバーをアンロックするように構成される、実施態様17に記載のステープルカートリッジ。
(19) 外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジが、
デッキ及び前記デッキ内に画定された複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体内に少なくとも部分的に配置された複数のステープルと、
前記デッキの上に配置された層であって、前記ステープルが、前記ステープルが未発射位置と発射済み位置との間を移動する際に、該ステープルの内側に、前記層の一部を少なくとも部分的に捕捉するように構成される、層と、
前記カートリッジ本体に着脱可能にロックされたカバーであって、前記カバーが、
前記層の第1の側を少なくとも部分的に覆う第1横方向部分と、
前記第1横方向部分から延びる第1ロックと、
前記層の第2の側を少なくとも部分的に覆う第2横方向部分と、
前記第2横方向部分から延びる第2ロックと、を含む、カバーと、を含み、前記第1ロック及び前記第2ロックが、前記ステープルカートリッジが該外科用ステープル留め器具内に挿入されるとき、該外科用ステープル留め器具により内向きに押し込まれて、前記カバーを前記カートリッジ本体からアンロックするように構成される、ステープルカートリッジ。
(20) 外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジが、
カートリッジ本体であって、
デッキと、
前記デッキ内に画定された複数のステープルキャビティと、
基準面と、を含む、カートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体内に少なくとも部分的に配置された複数のステープルと、
前記デッキの上に配置された層であって、前記ステープルが、前記ステープルが未発射位置と発射済み位置との間を移動する際に、前記層の一部を少なくとも部分的に捕捉するように構成される、層と、
前記層の少なくとも一部の上に延びるカバーと、を含み、前記カバーが、取付ロックにより、前記カートリッジ本体に着脱可能にロックされ、前記取付ロックが、前記基準面から所定の距離に配置され、前記取付ロックが、該ステープルカートリッジが該外科用ステープル留め器具内に適切に配置されたとき、該外科用ステープル留め器具に画定されたキーと係合するように構成される、ステープルカートリッジ。

Claims (20)

  1. 外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタと共に使用するためのステープルカートリッジであって、該エンドエフェクタが、前記ステープルカートリッジを受容するように構成されたステープルカートリッジチャネルを含み、前記ステープルカートリッジが、
    複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
    前記ステープルキャビティ内に配置された複数のステープルと、
    前記カートリッジ本体に対して配置された層と、
    カバー部及び少なくとも1つの取付部を含む保持具と、を含み、前記取付部が、前記カートリッジ本体と解放可能に係合され、前記層が、前記カートリッジ本体と前記カバー部との中間に配置され、前記少なくとも1つの取付部が、前記ステープルカートリッジが該ステープルカートリッジチャネルにより受容されるとき、該エンドエフェクタによりずらされるように構成され、前記取付部が前記カートリッジ本体から係合解除されるようになっている、ステープルカートリッジ。
  2. 前記層が、組織厚さコンペンセータを含む、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  3. 前記複数のステープルのそれぞれが、基部と脚部を含み、前記脚部が、先端を含み、前記先端が、前記カートリッジ本体から延びる、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  4. 前記先端が、前記層内に延びる、請求項3に記載のステープルカートリッジ。
  5. 前記カートリッジ本体が、隆起部を含み、前記保持具の前記少なくとも1つの取付部が、前記カバー部から延び、前記隆起部と解放可能に係合するタブを含み、前記タブが、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記タブがずらされ、前記タブが前記隆起部から係合解除されるようになっている、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  6. 前記保持具の前記カバー部が、平面を画定し、前記少なくとも1つのタブが、前記カバー部から前記平面の外に延びる、請求項5に記載のステープルカートリッジ。
  7. 前記保持具の前記カバー部が、平面を画定し、前記少なくとも1つのタブが、前記カバー部から前記平面内に延びる、請求項5に記載のステープルカートリッジ。
  8. 前記カートリッジ本体が、スロットを含み、前記保持具の前記カバー部が、平面を画定し、前記少なくとも1つの取付部が、第1取付部を含み、該第1取付部が、
    前記カバー部から延びる第1ずらし可能部材であって、前記第1ずらし可能部材が、前記カバー部の前記平面内において、前記カバー部に対してずらし可能である、第1ずらし可能部材と、
    前記第1ずらし可能部材から延び、前記カートリッジ本体の前記スロットと解放可能に係合される第1タブと、を含み、
    前記第1ずらし可能部材が、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第1部材及び前記第1タブがずらされ、前記第1タブが前記スロットから係合解除されるようになっている、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  9. 第2取付部を更に含み、該第2取付部が、
    前記カバー部から延びる第2ずらし可能部材であって、前記第2ずらし可能部材が、前記カバー部の前記平面内において、前記カバー部に対してずらし可能である、第2ずらし可能部材と、
    前記第2ずらし可能部材から延び、前記カートリッジ本体の前記スロットと解放可能に係合される第2タブと、を含み、
    前記第2ずらし可能部材が、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第2ずらし可能部材及び前記第2タブがずらされ、前記第2タブが前記スロットから係合解除されるようになっている、請求項8に記載のステープルカートリッジ。
  10. 前記第1取付部及び前記第2取付部が、互いに向かってずらし可能である、請求項9に記載のステープルカートリッジ。
  11. 前記カバー部が、第1ネック部を含み、前記第1取付部が該第1ネック部から延び、前記カバー部が、第2ネック部を含み、前記第2取付部が該第2ネック部から延び、前記第1及び第2ネック部が、前記第1取付部及び前記第2取付部をずれていない位置に付勢する弾性材料を含む、請求項9に記載のステープルカートリッジ。
  12. 前記カートリッジ本体が、第1隆起部を含み、前記保持具が、第3取付部を更に含み、該第3取付部が、前記カバー部から延び、前記第1隆起部と解放可能に係合する第3タブを含み、前記第3タブが、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第3タブがずらされ、前記第3タブが前記第1隆起部から係合解除されるようになっている、請求項9に記載のステープルカートリッジ。
  13. 前記第3タブが、前記カバー部から前記カバー部の前記平面の外に延びる、請求項12に記載のステープルカートリッジ。
  14. 前記カートリッジ本体が、第2隆起部を含み、前記保持具が、前記カバー部から延び、前記第2隆起部と解放可能に係合する第4タブを更に含み、前記第4タブが、前記ステープルカートリッジが前記エンドエフェクタの前記ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに前記エンドエフェクタと係合するように構成された表面を含み、前記エンドエフェクタにより前記第4タブがずらされ、前記第4タブが前記第2隆起部から係合解除されるようになっている、請求項12に記載のステープルカートリッジ。
  15. 前記第1隆起部が、前記カートリッジ本体の第1側面にあり、前記第2隆起部が、前記第1側面の反対側の、前記カートリッジ本体の第2側面にある、請求項14に記載のステープルカートリッジ。
  16. 外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタと共に使用するためのステープルカートリッジであって、該エンドエフェクタが、前記ステープルカートリッジを受容するように構成されたステープルカートリッジチャネルを含み、前記ステープルカートリッジが、
    複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
    前記ステープルキャビティ内に配置された複数のステープルと、
    前記カートリッジ本体に対して配置された層と、
    保持具と、を含み、前記層が、前記カートリッジ本体と前記保持具との中間に配置され、前記保持具が、前記保持具を前記カートリッジ本体に解放可能に取り付けるための解放可能な取付手段を含み、前記ステープルカートリッジが該エンドエフェクタの該ステープルカートリッジチャネルにより受容されるときに、前記保持具が前記カートリッジ本体から解放されるようになっている、ステープルカートリッジ。
  17. 外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジが、
    デッキ及び前記デッキ内に画定された複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体内に少なくとも部分的に配置された複数のステープルと、
    前記デッキの上に配置された層であって、前記ステープルが、前記ステープルが未発射位置と発射済み位置との間を移動する際に、前記層の一部を少なくとも部分的に捕捉するように構成される、層と、
    前記層の少なくとも一部の上に延びるカバーと、を含み、前記カバーが、前記カートリッジ本体に着脱可能にロックされ、前記カバーが、取付アンロック手段を含み、前記取付アンロック手段が、前記ステープルカートリッジが該外科用ステープル留め器具に取り付けられるときに前記カバーをアンロックすることによって、その後、前記カバーが前記カートリッジ本体から取り外され得るようにする、ステープルカートリッジ。
  18. 前記外科用ステープル留め器具が、前記ステープルカートリッジを受容するように構成されたチャネルを含み、前記取付アンロック手段が、前記ステープルカートリッジが前記チャネル内に挿入されるときに前記チャネルと係合し、前記カバーをアンロックするように構成される、請求項17に記載のステープルカートリッジ。
  19. 外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジが、
    デッキ及び前記デッキ内に画定された複数のステープルキャビティを含むカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体内に少なくとも部分的に配置された複数のステープルと、
    前記デッキの上に配置された層であって、前記ステープルが、前記ステープルが未発射位置と発射済み位置との間を移動する際に、該ステープルの内側に、前記層の一部を少なくとも部分的に捕捉するように構成される、層と、
    前記カートリッジ本体に着脱可能にロックされたカバーであって、前記カバーが、
    前記層の第1の側を少なくとも部分的に覆う第1横方向部分と、
    前記第1横方向部分から延びる第1ロックと、
    前記層の第2の側を少なくとも部分的に覆う第2横方向部分と、
    前記第2横方向部分から延びる第2ロックと、を含む、カバーと、を含み、前記第1ロック及び前記第2ロックが、前記ステープルカートリッジが該外科用ステープル留め器具内に挿入されるとき、該外科用ステープル留め器具により内向きに押し込まれて、前記カバーを前記カートリッジ本体からアンロックするように構成される、ステープルカートリッジ。
  20. 外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジが、
    カートリッジ本体であって、
    デッキと、
    前記デッキ内に画定された複数のステープルキャビティと、
    基準面と、を含む、カートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体内に少なくとも部分的に配置された複数のステープルと、
    前記デッキの上に配置された層であって、前記ステープルが、前記ステープルが未発射位置と発射済み位置との間を移動する際に、前記層の一部を少なくとも部分的に捕捉するように構成される、層と、
    前記層の少なくとも一部の上に延びるカバーと、を含み、前記カバーが、取付ロックにより、前記カートリッジ本体に着脱可能にロックされ、前記取付ロックが、前記基準面から所定の距離に配置され、該ステープルカートリッジが該外科用ステープル留め器具内に適切に配置されたとき、前記取付ロックが、該外科用ステープル留め器具に画定されたキーと係合し、前記取付ロックが前記カートリッジ本体から係合解除され、前記カバーが前記カートリッジ本体から取り外され得るように構成される、ステープルカートリッジ。
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