JP6338190B2 - 薬液注入装置 - Google Patents
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Description
シリンジのピストン部材を動作させるピストン駆動機構と、
そのピストン駆動機構の動作を制御する制御部と、
所定の情報を表示するための表示ユニットと、
操作者からの入力を受け付ける入力装置と、
を備える薬液注入装置であって、
前記制御部は、
a:前記表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部を少なくとも含む設定用初期画面を表示させ、
b:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付け、
c:前記注入グラフ上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成し、
d:作成された前記注入プロトコルに従って前記ピストン駆動機構を動作させ、薬液を注入する。
「薬液」とは、例えば、造影剤、生理食塩水、またはそれらを混合したものをいう。
「造影剤」の具体例としては、ヨード濃度240mg/mlの造影剤(例えば、37℃において粘度3.3Pa・s、比重1.268〜1.296)、ヨード濃度300mg/mlの造影剤(例えば、37℃において粘度6.1mPa・s、比重1.335〜1.371)、ヨード濃度350mg/mlの造影剤(例えば、37℃において粘度10.6mPa・s、比重1.392〜1.433)等がある。
「生理食塩水」の生理食塩水の具体例としては、生理食塩水20mL中に塩化ナトリウム180mgを含有した生理食塩水(例えば、20℃において粘度0.9595mPa・s、比重1.004〜1.006)等がある。
「注入パターン」とは、基本的には薬液の注入条件を示すものであり、注入プロトコル設定画面との関連で用いられる場合には、注入グラフに表示される直線(線分)もしくは曲線等を示すこともある。
「設定方式」−本明細書においては、「設定方式」は「設定モード」と同義であることがある。
「患者」−本明細書においては、「患者」は「被検者」と同義であることがある。
「操作者」−本明細書においては、「操作者」は「ユーザ」と同義であることがある。
「撮像部位」とは、身体区分に含まれる下位項目、例えば心臓、肝臓、血管等といった撮像対象のことをいう。
「データ」−本明細書においては、「データ」は「情報」と同義であることがある。
「電気的に接続」とは、一方向または双方向に電気的信号の送信が行えるように構成要素どうしが接続されていることをいい、有線接続または無線接続のいずれの形態であってもよい。また、構成要素どうしが互いに直接接続されているものに加え、他の要素を介して間接的に接続されている場合も含む。
、(i)所定の情報を表示しかつ操作者によって選択することができるものと、(ii)単に所定の情報を表示するためのものであって選択できるようには構成されていないものとの両方を含むものであってもよい。画面に表示される全てまたは一部のアイコンは、それぞれの表示箇所をタッチペンあるいは操作者の指等でタッチすることで、または、画面上のカーソルによって、選択可能である。
「薬液注入装置」は、一形態では、次の構成要素を備えている:ピストン駆動機構、制御部(制御ユニット)、および、ディスプレイ等。
ここで、これらの構成要素は、薬液注入装置を構成するいずれの機器に備えられていてもよい。すなわち、薬液注入装置が注入ヘッドおよびコンソール等を備える場合には、(i)注入ヘッドにピストン駆動機構が備えられ、コンソールに制御ユニットとディスプレイとが備えられてもよいし、(ii)注入ヘッドとコンソールの双方に制御ユニットが設けられもよいし、(iii)注入ヘッドとコンソールの双方にディスプレイが設けられもよい。このような制御部(制御ユニット)が、例えば、CTスキャナ、MRI装置、PET装置、超音波診断装置、血管造影撮像装置のような撮像装置の一部として設けられていてもよい。
Crystal Display)や有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイ等を利用した表示部であってもよいが、LED(Light
Emitting Diode)を利用した表示部であってもよい。このディスプレイに表示される内容としては、特に限定されないが、次のようなものであってもよい:注入動作中の所定の状態表示、注入予定の薬液注入条件、注入された薬液注入条件、薬液注入量、薬液圧力、注入速度、等。
Emitting Diode)等を利用できる。このような発光部は、ヘッド状況表示部としての機能を有し、発光色や発光パターンを変化させることにより、注入ヘッドの種々の状況を操作者に知らせることができる。
−ピストン駆動機構が正常に動作しないことによる注入異常、
−シリンジが注入ヘッドに正常に搭載されていないことによる注入異常、
−シリンジ内に注入動作を行うに足りる造影剤が残存していないことによる注入異常、
−カテーテルや注射針が患者に正常に挿入されていないことによる注入異常
−薬液経路の途中でキンクが生じているなどに起因した注入異常、
−検出される薬液の圧力値が所定の範囲(上限および下限を有する所定範囲、または、所定の上限リミット、所定の下限リミットなど)にないという注入異常、等。
−センサにより、所定量の薬液が正常に装填されていないことが検知された場合、その検知結果が通信部から外部に送信されてもよい。
−その他、例えば、延長チューブの途中に圧力を測定する圧力センサを設け、薬液が所定の圧力で注入されているかを検知してもよい。
薬液注入や条件設定に関し、次のような画面が表示されるようになっていてもよい。別の言い方をすれば、システムが次のようなグラフィカル画像を有する、または、そのようなグラフィカル画像が記憶された記憶デバイスを有していてもよい。
・「セルフチェック画面」は、電源起動直後にヘッドのセルフチェック結果の表示を行うための画面である。
・「キャリブレーション画面」は、タッチパネルのキャリブレーションを行うための画面である。
・「サービスメンテナンス画面」は、必要に応じてコンソール設定の変更を可能とする画面である。
・「部位選択画面」は、各部位に登録されているプロトコルを選択するための画面である。
・「注入条件設定画面」は、プロトコルの注入条件を設定するための画面である。
・「設定確認画面」は、注入直前に注入条件を確認し注入条件の微調整を行うための画面である。
・「注入画面」は、注入中の圧力を表示するための画面である。
・「プロトコル設定画面」は、プロトコルを作成、編集するための画面である。
・「環境設定画面」は、操作者が調整できる機能設定項目を表示する画面である。
・「注入結果画面」は、注入結果を表示するための画面である。
撮像装置としては、例えばX線CTスキャナ等であってもよく、一般的には、撮像部(一例でガントリ)と、患者を載せるベッド(寝台)と、それらの動作を制御する動作制御部と、透視撮像データを収集処理するデータ収集部と、全体の動作を制御するメインコントローラ等を有している。メインコントローラは、例えばコンソールとして設けられることもある。撮像装置は、また、所定の情報を表示する1つまたはそれ以上のディスプレイを有することもある。CTスキャナの場合、ガントリの内部には、X線管やコリメータ等を有しX線を患者に向けて照射するX線照射部と、患者を透過したX線の検出を行う検出部等が配置される。X線照射部および検出部は、それらの位置関係を保ったまま患者の体軸の周りを回転しながらスキャンを行い、データ収集部によって透視撮像データ(投影データ)の収集が行われる。ベッドは、例えばモータを駆動源として移動可能に構成され、その移動動作は動作制御部によって制御される。
シリンジ200C、200Pに充填される薬液としては、造影剤および生理食塩水などが挙げられる。例えば、一方のシリンジ200Cに造影剤が充填され、もう一方のシリンジ200Pに生理食塩水が充填されていてもよい。
−シリンジに関する情報(シリンジの識別情報、シリンジの耐圧、シリンダ部材の内径、およびピストン部材のストローク等のうち1つまたは複数)、
−該シリンジに充填された薬液の情報(名称(例えば製品名)、ヨード量などの成分情報、消費期限、および薬液容量等のうち1つまたは複数)。
注入ヘッド110は、一例として前後方向に長く延びるような筐体を有しており、この筐体の上面先端側に、それぞれシリンジ200C、200Pが載せられる2つの凹部が形成されたものであってもよい。凹部はシリンジ保持部として機能する部分である。凹部に対しては、シリンジ200が直接装着されてもよいし、または、所定のシリンジアダプタを介して装着されてもよい。
注入ヘッド110を保持するための可動式のスタンドや、天井懸垂型の保持アームについては、他の図面を参照して後述する。
コンソール150は、検査室に隣接した操作室内に置かれて使用されるものであってもよい。コンソール150は、所定の画像を表示する表示ユニット151と、その筐体前面に設けられた操作パネル159と、筐体内に配置された制御回路(詳細下記)等を有している。操作パネル159は、1つまたは複数の物理ボタンが配置された部分であり、ユーザによって操作される。
制御部153は、メモリやプロセッサ等を有し、コンピュータプログラムにしたがって種々の処理を行うものであってもよい。このようなコンピュータプログラムはコンソールが有する所定の記憶領域に予め記憶されたものであってもよいし、ネットワーク等を通じて外部からダウンロードされ所定の記憶領域に記憶されるものであってもよいし、あるいは、スロットに挿入された情報記憶媒体から読み取られるものであってもよい。
−所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフ361への操作者からの注入パターンの入力を受け付ける注入パターン入力受付部と、
−注入グラフ361上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成する注入プロトコル生成部と、
−画面上にポップアップ画面371を表示させるポップアップ画面表示部と、
−プロトコルの変更を受け付けてその内容を反映させるプロトコル変更処理部、等を有するものであってもよい。
−所定の注入プロトコル設定モードの選択を受け付け、
−縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフを表示させ、
−その注入グラフへと操作者からの注入パターンの入力を受け付け、
−注入グラフ上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成し、
−画面上にポップアップ画面(詳細下記)を表示させ、
−プロトコルの変更を受け付けてその内容を反映させる、
ようにプログラミングされており、かつ、それに必要なグラフィカル・ユーザ・インターフェースのデータを有しているかまたは外部から取得するように構成されている。
撮像装置300は、例えばX線CTスキャナ、MRI装置、またはアンギオグラフィ装置、PET装置、超音波診断装置などであり、図3に示すように、患者の透視画像を撮像する撮像部303bと、患者を載せるベッド304と、それらの動作を制御する制御部303aとを有するものであってもよい。
(a1)注入ヘッド110とコンソール150とは、ケーブルで接続されてもよいが、前述のとおり、無線方式の通信ユニット等を介して接続されていてもよい。この場合、通信ユニットは、注入ヘッド110に外付けされてもよいし、内蔵されてもよい。同様に、通信ユニットは、コンソール150に外付けされてもよいし、内蔵されてもよい。
(a2)上記では2つのシリンジが装着される注入ヘッドを示したが、1つの注入ヘッドのみが装着される注入ヘッドとしてもよい。
(a3)薬液注入装置100は、CT検査用に限らず、MR検査用、アンギオグラフィ検査用、PET検査用、超音波診断用等のものであってもよい。
(a4)造影剤の注入パターンとしては、注入速度を直線的に低下させ以後は注入速度を一定に維持する可変パターン、および/または、注入速度を直線的に低下させ以後は再び注入速度を直線的に増加させる可変パターンを使用することもできる。さらに、それらの第2フェーズを省略したものを使用してもよい。
(a5)上記では、例えば図1に示すように、注入ヘッドとコンソールとが別体に構成された薬液注入装置を示した。しかしながら、下記のような薬液注入装置としてもよい:
−注入ヘッドとコンソールとが一体となったような薬液注入装置、換言すれば、1つの装置で、注入プロトコルの設定、薬液注入中の各種状態の表示、およびピストン駆動機構の動作制御等を行うことができるような薬液注入装置。
−注入ヘッドとコンソールとが1つの筐体として一体となったような上記薬液注入装置において、さらに、別体のバッテリーユニットを備える薬液注入装置。このようなバッテリーユニットはAC電源であってもよく、また、検査室の任意の個所に据え置かれてもよいし、可動式スタンドの一部に保持されるものでもよい。
−例えば有線または無線のリモートコントローラを用いて、検査室の外部から薬液注入装置の所定の動作をコントロール可能な薬液注入装置。この場合、無線の方式としては、赤外線を用いる方式であってもよいし、無線LAN、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を用いるものであってもよい。
−コントロールされる動作としては、例えば、装置の電源オン/電源オフ等をはじめとしてどのようなものであっても構わない。他の例としては、注入ヘッドの任意の動作の開始および/または停止がリモートコントローラでコントロールされてもよい。
−注入ヘッドとコンソールとが別体であるが、注入ヘッドにサブディスプレイが設けられた薬液注入装置。
−コンソールを小型化したようなコントロールユニット(例えば1つまたは複数のボタンおよび/またはディスプレイを有するようなものであってもよい)が、注入ヘッドの近傍に配置された薬液注入装置。例えばこのようなコントロールユニットは、注入ヘッドと一緒に可動式スタンド上に保持される。または、例えばこのようなコントロールユニットは、注入ヘッドと一緒に天井懸垂式のアームに保持される。または、注入ヘッドにと一体化される。
(a6)薬液注入装置は、注入ヘッドの制御部144が図2の各部153a、153b、153cの機能のうち少なくとも1つを有するものであってもよい。すなわち、本発明における、画面表示機能および注入プロトコル作成機能を担う「制御部」は、その配置位置はとくに限定されるものではなく、注入ヘッド内の制御部であってもよいし、コンソール内の制御部であってもよいし、またはそれらの組合せであってもよい。
(b1−1)注入プロトコルを設定するための設定画面(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)がコンソールのディスプレイに表示される構成に加え、次のような構成も採用できる。
−注入ヘッドがサブディスプレイを有し、そこにプロトコルを設定するための上記のような設定画面(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)が表示される。この場合、制御部153に相当するものを注入ヘッド110が内蔵していてもよい。換言すれば、本発明における「薬液注入装置」には、コンソール150の機能の少なくとも一部が注入ヘッド110に組み込まれたようなものも含まれる。
(b1−2)あるいは、撮像装置が有するディスプレイに、プロトコルを設定するための上記のような設定画面が表示されてもよい。すなわち、この場合、撮像装置が、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供することとなり、操作者はこのインターフェース経由で条件の設定を行うことができる。そして、このようにして撮像装置側で設定された条件のデータが、薬液注入装置に対して有線または無線でデータ送信され、撮像装置側から設定が行われるようになっていることも好ましい。
(b1−3)上記のような構成を実現するためにシステム内の任意の機器(例えば、薬液注入装置、撮像装置、データベースサーバ、またはその他のコンピュータシステム)にプロトコルを設定するための上記のような設定画面(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)のデータを保有することができる。
本実施形態の薬液注入装置は、一例として次のように動作するものであってもよい:
−撮像の対象である身体区分
−撮像の対象である部位(撮像部位という)
−患者の体重などの情報
−注入する薬液の種類、等
これらのパラメータを選択するための画像は順次あるいは一括して表示されてもよい。上記のようなパラメータの入力、選択、または変更は、装置の機能によって自動的になされるものであってもよいし、ユーザの操作によりなされるものであってもよい。
−上記シミュレーションソフトウェアにおける諸条件をPACS、HIS、RIS、撮像装置、ワークステーション等と双方向にデータ通信して入力、出力するようにしてもよい。
−撮像装置が複雑な注入プロトコルを取得したり、撮像装置が注入プロトコルを設定したり、CT値を見ながら速度および/または量を変更してもよい。
−CANopen規格、
−医療情報交換の標準規格であるHL7規格、
−DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格、等。
次に、本実施形態の薬液注入装置100での注入プロトコルの設定の一例について、図3および図4A〜図4Hを参照しながら説明する。図3は、注入プロトコルの設定手順等の一例を示すフローチャートである。図4A〜図4Hは、コンソール150の表示ユニット151に表示される画面の一例である。
−テンキー入力、
−画面に2つ、3つ、またはそれ以上の体重区分のアイコンが表示され、操作者がその内の1つを選択する、
−予め設定されたデフォルト値またはデフォルトの体重区分が表示され、必要に応じて、操作者が値または区分の変更を行う、等。
「ルートボタン」と表示されたアイコンに関し、このアイコンを押すと生食または造影剤で血管確保がきちんとされているか確認するために少量注入するような構成であってもよい。その際、プロット本注入に必要な残量に影響がないか残量を確認してもよい。
「標準・体重入力モード」とは、体重とヨード量に基づいて、注入すべき造影剤の注入量を予め算出しておく方式であって、操作者が注入グラフ上の1つまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンを作成する設定方式である。この場合、注入量の計算には次の式を用いることができる:
V=IH/ICM×W
V:注入量(ml)
IH:単位時間当りに必要とされるヨード量(mgI/Kg)
ICM:造影剤のヨード含有量(mgI/ml)
W:体重(Kg)
「心臓・体重入力モード」とは、心臓造影等の場合に使用されるモードであって、操作者が注入グラフ上の1つまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンを作成する設定方式である。この場合、初速度の計算には次の式を用いることができる:
f1=IA/ICM×W
V:注入量(ml)
IA:毎秒単位時間当りに必要とされるヨード量
(mgI/Kg/sec)
ICM:造影剤のヨード含有量(mgI/ml)
W:体重(Kg)
「フローレートモード」とは、造影剤の注入量や初速度を決めずに、操作者が注入グラフ上の1つまたは複数のフェーズに注入パターンを入力していくことで全体として1つの注入パターンを作成するモードである。
「標準・体重入力モード」を選択するために、操作者は画面上のモード選択用アイコン363を操作する。標準・体重入力モードが選択された状態では、上述のような計算式に基づいて少なくとも患者に注入すべき造影剤の注入量V(具体的な一例として、90ml、100ml、150ml等)が計算されている。
(i)造影剤の注入速度が一定の場合、一定速度の生理食塩水の注入パターンが表示される、
(ii)造影剤の注入速度が減少するパターン、具体的には一例で図4Dに例示するような、注入速度が時間とともに減少するパターンのであって終速度がゼロおよび実質的にゼロではないパターンの場合、造影剤の注入パターンとクロスするような、具体的には、造影剤の注入速度と生理食塩水の注入速度との和がそのフェーズにおいて一定または実質的に一定となるように、所定の基準線(一例で注入パターンの線分の略中心を通過する垂直または水平の基準線)を基準として造影剤の注入パターンと線対称形となる生理食塩水の注入パターンが表示される、
(iii)造影剤の注入速度が減少するパターン、具体的には一例で図4Gに例示するような、注入速度が時間とともにパターンであって終速度がゼロまたは実質的にゼロではなのバターンの場合、この場合にも、上記(ii)と同様に、造影剤の注入パターンに対して線対称形にクロスするような生理食塩水の注入パターンが表示される。
−また、可変定数が1.0未満の状態で終速固定パターンボタン372cを選択した場合にも、上記同様、造影剤の注入パターンに関し、所定の初速度から実質的にゼロの終速度に変化するパターンが現れるようになっていてもよい。
「心臓・体重入力モード」を選択するために、操作者は画面上の設定モード選択アイコン363を操作する。この設定モードが選択された状態では、前述したような計算式に基づいて少なくとも患者に注入すべき造影剤の初速度(具体的な一例として、3.0ml/sec、4.0ml/sec、5.0ml/sec等)が計算されている。
「フローレート入力モード」を選択するために、操作者は画面上の設定モード選択アイコン363を操作する。この設定モードでは、上述の2つの設定モードのように造影剤の注入量や初速度は算出されておらず、操作者が任意の注入パターンを入力していくことで、全体として1つの注入パターンを作成することができる。このモードに関しても、注入パターンを作成するその他の手順については、上述した標準・体重入力モードのものと同様とすることができる。
注入条件の各パラメータが変更された場合の注入パターンの修正の基本的な考え方について、以下、図5A〜図5Dを参照して説明する。以下では、注入時間がtで、注入量がVであり、速度がf1からf2に減少する注入パターン(いわゆる可変パターン)に対して、その各パラメータを変更した場合について説明する。
図5Aは、注入量をVからV′に変更する場合を示している。ここでは、注入時間tは変更されず、初速度f1と終速度f2が変更される。初速度f1′および終速度f2′は下記の式で求めることができる:
f1′=2/t(1+C)×V′
f2′=f1′・C
図5Bは、可変定数をCからC′に変更する場合を示している。ここでは、注入時間tは変更されず、終速度f2と注入量Vが変更される。すなわち、変更後の終速度f2 ′と注入量V′は下記の式で求めることができる:
f2′=f1′・C′
V′=f1(1+C′)/2×t
図5Cは、注入時間をtからt′に変更する場合を示している。ここでは、初速度、終速度、および可変定数は変更されず、注入量Vが変更される。すなわち、変更後の注入量V′は下記の式で求めることができる:
V′=f1(1+C)/2×t′
図5Dは、初速度をf1からf1′に変更する場合を示している。ここでは、可変定数は変更されず、終速度f2および注入量Vが変更される。すなわち、変更後の終速度f2 ′および注入量V′は下記の式で求めることができる:
f2′=f1′・C
V′=f1+f2/2×t
なお、注入グラフ361上に表示されている注入パターン(線分)の形状を変更するための操作としては特に限定されるものではなく、どのような入力方式であっても構わない。例えば、GUI(Graphical User Interface)機能により、注入パターンの一方または両方の端部が選択可能となっており、選択した端部を上下方向および/または左右方向に移動させることで、注入パターンの端部の位置が変更され、それに応じて注入速度および注入時間の少なくとも一方が自動的に変更されるようになっていてもよい。あるいは、注入パターン(線分)を任意方向(上下方向および左右方向の少なくとも一方)に動かし、それに応じて自動的に条件の変更がなされるようになっていてもよい。
(薬液注入装置)
薬液注入装置100は、具体的には、図7のような構成であってもよい。この薬液注入装置100は、可動式スタンド111の上部に回動自在に保持された二筒式の注入ヘッド110を備えている。この注入ヘッド110は、各凹部120aに対して、一例として、シリンジのシリンダフランジおよびその近傍を保持するシリンジアダプタS121、S122を介してシリンジが装着される。
なお、シリンジとしては具体的には図8A(a)、(b)に示すようなものであってもよく、このシリンジは例えば100ml用のものである。このシリンジは、シリンダ部材501とピストン部材502とを備え、シリンダ部材501のシリンダフランジ501aはIカット形状の輪郭形状を有し、同フランジ501aの外周部には2つの切欠き部505(一方のみを示す)が形成されている。シリンダ部材501の先端の導管部501bは、同軸状に配置された内側および外側の2つの筒状部を有するルアーロック接続用のものであってもよい。図8A(b)に示すように、シリンダフランジ501aの後面には、リング状の突起部501cが形成されていてもよい。
天井懸垂型の保持アーム111′としては、図9Aに示すような、水平回転および上下移動の組合せを可能とするようなものであってもよい。この例では、天井に取り付けられるベース部と、そこから延び出した多関節のアーム部とを有しており、注入ヘッド110は、アーム部の末端側の支持バー(一例で鉛直方向に延びる棒状部材)に保持されている。
図9Bのように、保持アーム111′の一部、具体的には注入ヘッド110を保持する部分の近傍に、サブディスプレイ149を取り付けた薬液注入装置としてもよい。このサブディスプレイ149は、注入ヘッド110に電気的に接続され、または、コンソール150に電気的に接続され、薬液注入に関する様々な情報を表示できるように構成されていてもよい。サブディスプレイ149は、タッチパネル式ディスプレイであってもよいし、タッチパネルの機能の無い単なるディスプレイであってもよい。
(s1)サブディスプレイ149に、図4A〜図4Hに例示したような注入グラフ361を表示表示させる、
(s2)その注入グラフ361における操作者からの注入パターンの入力を受け付ける、
(s3)その注入グラフ361において、一端作成された注入パターンを修正するための操作者からの入力を受け付ける、
(s4)修正内容を反映して新たな注入パターンを表示する。
なお、上記s2とs3については、いずれか一方のみ行うものであってもよい。すなわち、コンソール側で作成された注入パターンを、サブディスプレイ側で修正のみ行うような構成としてもよい。
(b2)例えば、標準・体重入力モードや心臓・体重入力モード等に加え、例えば、
−除脂肪体重に基づく条件設定方式、
−体表面積に基づく条件設定方式、および、
−血液量に基づく条件設定方式、
から選ばれる少なくとも1つの入力モードが選択できるように構成されていてもよい。これは、薬液注入装置の制御部がこのような機能を有することにより実現可能である。
(i)第1フェーズ、時間t0から時間t1まで:
−造影剤の注入速度が速度Vc0から速度Vc1まで単調に減少する。
−希釈剤の注入速度が速度Vp0から速度Vp1まで単調に増加する。
−速度Vc1と速度Vp1とは実質的に同一である。
(ii)第2フェーズ、時間t1以降:
−希釈剤の注入速度がVp1より速い速度Vp2となる。
−造影剤の注入速度は0ml/secである。
「単調に増加/減少する」とは、注入速度が直線的に増加/減少する態様に加え、曲線状もしくは階段状であるが実質的には直線的に増加/減少する態様をも含むことを意図している。「実質的に同一」とは、2つの速度が同一の場合に加え、一方の速度と他方の速度との差が例えば10%以内であるような場合をも含むことを意図している。
(b3−2)第1フェーズの時間は、基本的には撮影速度や撮像時間に依存するが、一例として、撮像時間(スキャンタイム)と同様またはそれよりやや短い程度であってもよい。第2のフェーズの時間は、生理食塩水の注入量と注入速度から算出されるものであってもよい。例えば、注入量が30mlで速度が一例で5.0ml/secの場合には6.0secということになる。
(b3−3)一例のスリップ注入プロトコルにおいて、造影剤の速度は速度Vc0から速度Vc1まで直線的に減少するようになっている。速度Vc0は、一例で、2ml/sec以上、または3ml/sec以上、または4ml/sec以上であってもよい。具体的には、速度Vc0は4.8ml/sec等としてもよい。血管造影において、注入速度が速すぎると血管に損傷を与える可能性がある。そのような観点からは、上限速度は、例えば6.0ml/secなどであってもよい。速度Vc0から速度Vc1までの速度変化を表す可変定数(Vc1/Vc0)は、一例で、0.6〜0.4の範囲内であってもよい。例えば、速度Vc0は4.8ml/secで可変定数が0.5の場合、Vc1は2.4ml/secとなる。
(b3−4)生理食塩水の速度Vpに関しては、速度Vp0から速度Vp1まで直線的に増加するようになっている。速度Vp0は、一例で0ml/secであってもよい。速度Vp0から速度Vp1までの生理食塩水の速度Vpは、造影剤の注入速度の減少に対応して徐々に増加するものであってもよい。具体的には、速度Vpは、時間t0から時間t1のまでの間、速度Vc+速度Vp=一定(速度Vttl)となるように設定されていてもよい。一例のスリップ注入プロトコルにおいて、時間t1以降の生理食塩水の速度Vp2は、一例で、造影剤の時間t0における速度Vc0と同一であってもよい。または、この値に対して+/−20%の範囲内、または+/−10%の範囲内であってもよい。
(b5)プロトコル設定モードを変更するための画面上の表示部としては、1つのアイコン363で切り替える態様に限らず、例えばモードの候補ごとにアイコンが用意され、そのうちの1つのアイコンを選択するような態様としてもよい。
(b6)上記では、ポップアップ画面371への入力を通じてそれぞれのフェーズの注入パターンを作成していく例について説明した。しかしながら、例えば、注入グラフ内の任意の点(または格子点)を選択していくことで、自由に注入パターン(一例で注入パターン368aのようなもの)を順次作成していくことができる構成としてもよい。
(b7)上記で説明したポップアップ画面371内の表示部371a〜371c、372a〜372cの1つまたは複数は、他のポップアップ画面内に表示されてもよいし、あるいは、ポップアップ画面ではない画面上の所定位置に表示されてもよい。ポップアップ画面371内には、必ずしも、表示部371a〜371c、372a〜372cの全てが表示されている必要はなく、いずれか1つのみあるいは一部のみが表示されていてもよい。
(b8)入力された注入パターンの数値(例えば注入速度、注入時間など)が予め設定された基準値を超えている、または、同基準値を下回っているような場合に、画面上に警告のためのメッセージ表示が現れるように構成してもよい。
(b9)ところで、フェーズの境界でグラフの傾きが大きく異なると、その境界で薬液の注入速度が大きく変化し、ピストン駆動機構が注入プロトコルに追随できなくなる場合もあり得る。そこで、画面上に曲線補間ボタン(アイコン)を設け、それが選択されると、制御部は、折れ線で表された注入プロトコルを曲線に変換する演算を行うようにすることもできる。直線から曲線への変換は、制御部の演算機能が、入力された注入パターン形状を解析して、注入速度の変化率が許容される変化率以下となるように、隣り合うフェーズの部分同士を曲線で結ぶようなものであってもよい。この場合、結ぶ曲線の曲率の程度は、少なくともピストン駆動機構が追随できる範囲であればよく、ピストン駆動機構に対する負荷および消費電力を考慮して調整することも好ましい。直線から曲線への変換は、好ましくはスプライン曲線補間で行うことができる。
(c2)注入される造影剤や生理食塩水の圧力は薬液シリンジのピストン部材を押圧する圧力から算出することができるが、例えば、薬液シリンジや延長チューブの内部に感圧素子を設置して造影剤などの注入圧力を直接に検出することも可能である。
(c3)装着される薬液シリンジの造影剤の種類を判定することで造影剤の種類の入力操作を無用とし、作業負担を軽減することが可能である。これを実現するため、例えば、本出願人が特願2002−021762号として出願したように、各種の薬液シリンジが、各々に専用のシリンダアダプタ(図示せず)で注入ヘッドに装着される場合、注入ヘッドがシリンダアダプタ(図示せず)から薬液シリンジおよび造影剤の識別データを取得することが可能である。
(c4)薬液シリンジにバーコードなどで造影剤の種類などをデータ付与しておき(図示せず)、そのバーコードなどを注入ヘッドが読み取ることでも、薬液注入装置が造影剤情報を取得することが可能である。
(c5)造影剤の種類の前回の設定が保存されており、造影剤を変更しない限りは種類の入力操作を無用とすることができる薬液注入装置としてもよい。部位選択機能を有する場合には、例えば、撮像部位の前回の設定を保存することも可能である。薬液注入装置を使用する環境が、例えば、脳外科の場合は脳部しか撮像せず、心臓外科の場合は心臓しか撮像しないことがあるので、このような場合には、撮像部位の前回の設定を保存して変更が必要となるまで入力操作を無用とすることも有用である。
(c6)注入速度を直線的に低下させ以後は注入速度を一定に維持する、または、以後は再び注入速度を直線的に増加させる可変パターンの基本パターン情報が予め記憶されており、画面上の所定のアイコンを選択することで当該基本パターンが表示されてもよい。
(c7)部位選択機能を有する場合、横型または縦型の人体形状として表された複数の身体区分の模式画像が画面上に表示されてもよい。
(c8)部位選択機能を有する場合、撮像部位の選択と体重と造影剤の種類との入力操作が必要な構成であってもよいが、それに限らず、撮像部位の選択のみ実行すれば、体重や造影剤の種類は入力操作せずとも注入速度/総量/時間がデータ設定されることも可能である。このようなことは、造影剤が一種類しかない場合や、各種の造影剤に実質的な差異がない場合や、使用する造影剤が特定されていて事前にデータ登録されている場合や、標準的な体重の被験者のみ撮像する場合、等に有効であり、さらに作業負担を軽減することが可能である。
(d1−1)シリンジのICタグが、そのシリンジを加温するかどうかの情報を含んでいてもよい。
(d1−2)シリンジのICタグから読み取られた情報の少なくとも一部の項目をプリンタ等を用いて印刷する。または、シリンジのICタグから読み取られた情報の少なくとも一部の項目と薬液の注入履歴データとを少なくとも含むデータを、プリンタ等を用いて印刷する。
(d2)使用後のシリンジが廃棄されたかどうかの情報をシステム内の所定の管理サーバで管理する。
(d3)薬液注入装置の制御部は、注入中の薬液圧力の推定値を、ロードセルとモータ電流との両方を用いて算出してもよい。
−注入ヘッドの物理ボタンを押す、
−コンソールのディスプレイ(メインディスプレイ)上の画像ボタンを押す、
−コンソールに設けられた物理ボタンを押す、
−サブディスプレイ上の画像ボタンを押す、
−コンソールのハンドスイッチを押す
から選択される1つまたは複数の組合せが挙げられる。
(d5−2)設定用初期画面において表示される各種数値データの単位は適宜変更可能である。例えば、圧力については「Kg/cm2」などではなく「psi」であってもよい。
(d5−3)コンソールの画面の一部(例えばアイコン373、図4A参照)に、造影剤名称(製品名など)を表示させる。薬液注入装置の制御部がこのような機能を有する。
(d5−4)コンソールの画面の一部に、そのコンソールが他の機器の接続されているか、または、接続されかつ連動する状態となっているかなどのステーテスを表示する。薬液注入装置の制御部がこのような機能を有する。
−シリンジを注入ヘッドにセットして、チューブを薬液ボトル等に接続した状態で、所定のボタンを押すとガスケットが前進してエア抜きを行う。ここで、所定のボタンとしては具体的な一例でオートフィルボタンであってもよい。
−次いで、薬液の吸引を行う。
−このステップとしては、まず、薬液を途中まで吸引する(すなわち、目的量の全量を引くのではなく、一部のみを引く)。
−次いで、再度エア抜きの動作を行う。
−その後、目的量となるまで薬液の吸引を継続する。この吸引は、上記最初の吸引速度と同じであってもよいし、そより速い速度であってもよい。その後、シリンジのピストン部材を少量前進させることで準備が完了する。
−注入ヘッドが略垂直となっている状態(言い換えれば、シリンジが搭載されるヘッド前方が鉛直上方を向いた状態)かどうかを判定する。
−注入ヘッドが略垂直となっている状態の場合、オートフィル動作の実施を許容する。そうでない場合にはオートフィル動作は禁止する。
−注入ヘッドが水平姿勢もしくは前方が相対的に低くなった姿勢かどうかを判定する。
−これらの姿勢であって場合、薬液の注入動作を許容する。そうでない場合には、注入動作は禁止する。
(d8−2)他の例として、注入ヘッド、コンソール、ヘッドディスプレイ等に設けられた物理的ボタン等でもよい。また、音声入力、タッチセンサなどであってもよい。
延長チューブからのエア抜きのための動作としては、Aシリンジ(造影剤)側のピストン駆動機構を動作させ、次いで、Bシリンジ(生理食塩水)側のピストン駆動機構を動作させさせてもよい。あるいは、Aシリンジ(造影剤)側のピストン駆動機構とBシリンジ(生理食塩水)側のピストン駆動機構とを同時に動作させさせてもよい。図8Cの延長チューブのような構成の場合、チューブ末端の接続コネクタ510に液溜まりキャップを設けてもよい。この液溜まりキャップは、チューブからの薬液を受け止め、薬液が床や他の医療機器等の上に垂れることを防止する。薬液が機器の隙間等に浸入した場合、機器の故障や操作者の誤操作の原因となりうるが、このような構成によればそうした不具合の発生を低減させることができる。延長チューブのT管部分として、特開2011−217796に開示されたような部材を備える延長チューブである場合には、薬液注入を行う際の薬液どうしの混合をより効果的に実施でき、優れた造影効果を得ることが可能となる。
以下、図10A〜図10Cを参照して、2つの薬液が良好に混合されるようにミキシングデバイスを備えた延長チューブの一例について説明する。
上記実施形態では、身体区分や撮像部位といった撮像対象を特定する情報を入力または選択し、それに基いて(当然ながら、この情報だけでなく、例えば患者体重等の他の情報にも基いてよい)、システムが注入条件を決定することについて触れたが、このような部位選択が行われる場合、図11のような設定確認画面(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)が表示されるようになっていてもよい。
注入グラフ上に表示されている注入パターン(線分)368は、図13Aおよび図13Bのような方式で変更可能となっていてもよい。
図14は、本発明の一形態のコンピュータシステムのブロック図である。このコンピュータシステム1500は、一例で薬液注入装置のコンソールを構成するが、それに限定されるものではない。
図15では、ガントリC303とベッドC304を備える撮像装置C300と、その動作制御を行う撮像装置コンソールC150と、薬液注入装置の注入ヘッドC110が描かれている。コンピュータシステムは、この例では、撮像装置コンソールC150であってもよい。撮像装置コンソールC150において設定された注入プロトコルを撮像装置コンソールC150から注入ヘッドC110に転送し、注入ヘッドC110がそれにしたがって動作してもよい。
本出願は下記の発明を開示する:
1.シリンジのピストン部材を動作させるピストン駆動機構(130)と、
そのピストン駆動機構の動作を制御する制御部(144、153)と、
所定の情報を表示するための表示ユニット(151)と、
操作者からの入力を受け付ける入力装置(151、157)と、
を備える薬液注入装置(100)であって、
前記制御部(144、153)は、
a:前記表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部(363)を少なくとも含む設定用初期画面(360)を表示させ、
b:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフ(361)への操作者からの注入パターンの入力を受け付け、
c:前記注入グラフ(361)上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成し、
d:作成された前記注入プロトコルに従って前記ピストン駆動機構(130)を動作させ、薬液を注入する、
薬液注入装置(100)。
(i)前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される、フローレートモードと、
(ii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の造影量が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第1の体重入力モードと、
(iii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の初速度が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第2の体重入力モードと、
のうち少なくとも2つが選択可能である、上記記載の薬液注入装置。
前記制御部(144、153)は、操作者が前記注入グラフの1フェーズにおいて注入パターンを作成するためのポップアップ画面(371)を表示し、
前記ポップアップ画面(371)は、
−当該フェーズにおける注入パターンの傾きに係わるパラメータを入力するための表示部(371a)、
−当該フェーズの注入時間を入力するための表示部(371b)、および、
−当該フェーズの注入速度を入力するための表示部、
のうち少なくとも1つを含む、上記記載の薬液注入装置。
前記制御部(144、153)は、操作者が前記注入グラフの1フェーズにおいて注入パターンを作成するためのポップアップ画面(371)を表示し、
前記ポップアップ画面(371)は、
−前記生理食塩水の注入パターンを作成するための表示部(372a)であって、造影剤の注入速度が一定速度の場合に当該表示部(372a)を選択すると、希釈注入を行うために、当該フェーズ内に一定速度の生理食塩水の注入パターンが表示される、希釈注入表示部(372b)を含む、
上記記載の薬液注入装置。
所定のフェーズ内で一定速度の造影剤の注入パターンと一定速度の生理食塩水の注入パターンとが表示されている場合に、前記希釈注入表示部(372b)を選択すると、造影剤と生理食塩水との混和比率を示す表示部(371c)が表示される、
上記記載の薬液注入装置。
造影剤の注入パターンが傾斜したパターンである場合に、前記希釈注入表示部(372b)を選択すると、造影剤の注入速度と生理食塩水の注入速度との和が当該フェーズにおいて実質的に一定となるように、所定の基準線を基準として前記造影剤の注入パターンと線対称形となる生理食塩水の注入パターン(368b)が表示される、
上記記載の薬液注入装置。
前記制御部(144、153)は、操作者が前記注入グラフの1フェーズにおいて注入パターンを作成するためのポップアップ画面(371)を表示し、
前記ポップアップ画面(371)は、
−当該フェーズの次のフェーズ内に、生理食塩水によるフラッシュ注入のための注入パターンを追加するためのフラッシュ注入表示部(372a)を含む、
上記記載の薬液注入装置。
前記制御部(144、153)は、操作者が前記注入グラフの1フェーズにおいて注入パターンを作成するためのポップアップ画面(371)を表示し、
前記ポップアップ画面(371)は、
造影剤の注入パターンを作成するための表示部(372c)であって、当該表示部を選択すると、速度が所定の初速度からゼロもしくは実質的ゼロの終速度へと変化するような形状の注入パターンが表示される、傾斜パターン表示部(372c)を含む、
上記記載の薬液注入装置。
検査対象となる患者の身体区分および撮像区分の少なくとも一方の情報の入力を受け付け、
入力された身体区分または撮像区分の情報に少なくとも基づいて、患者に注入すべき注入量の計算を行う、
上記記載の薬液注入装置。
患者の身体情報のうち少なくとも患者の体重の情報の入力を受け付け、
入力された前記体重の情報に少なくとも基づいて、患者に注入すべき注入量の計算を行う、
上記記載の薬液注入装置。
造影剤のヨード量の情報の入力を受け付け、
入力された前記ヨード量の情報に少なくとも基づいて、患者に注入すべき注入量の計算を行う、
上記記載の薬液注入装置。
患者の身体情報のうち少なくとも患者の体重の情報と、造影剤のヨード量の情報との入力を受け付け、
入力されたそれらの情報に少なくとも基づいて造影剤の初速度の計算を行う、
上記記載の薬液注入装置。
その注入ヘッド(110)に接続されたコンソール(150)と、を備え、
前記注入ヘッドが前記ピストン駆動機構を有し、前記コンソールが前記制御部を有する、上記記載の薬液注入装置。
中空のシリンダ部材とそれにスライド自在に挿入されたピストン部材を有するものであり、
前記シリンダ部材の端部のシリンダフランジに少なくとも1つの切欠き部が形成されている、上記記載の薬液注入装置。
所定の情報を表示するための表示ユニットと、
操作者からの入力を受け付ける入力装置と、
を備えるコンピュータ装置であって、
前記制御部は、
a:前記表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部(363)を少なくとも含む設定用初期画面(360)を表示させ、
b:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフ(361)への操作者からの注入パターンの入力を受け付け、
c:前記注入グラフ(361)上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成し、
d:作成された前記注入プロトコルに従って前記ピストン駆動機構(130)を動作させ、薬液を注入する、コンピュータ装置。
さらに、本明細書は次の発明をも開示する:
B1.注入プロトコルを設定するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースを有するシステムであって、
上記グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
a:複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示(例えばアイコン)を少なくとも含む設定用初期画面と、
b:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付ける入力画面と、
を含み、
c:(操作者による確認の入力または変更の入力を受け付け、)上記注入グラフ上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成する、システム。
(i)前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される、フローレートモードと、
(ii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の造影量が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第1の体重入力モードと、
(iii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の初速度が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第2の体重入力モードと、
のうち少なくとも2つが選択可能である、システム。
a:表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部を少なくとも含む設定用初期画面を表示させるステップと、
b:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付けるステップと、
c:前記注入グラフ上に入力された注入パターンに基づいて薬液の注入プロトコルを作成するステップと、
を有する、方法。
d:作成された前記注入プロトコルに従ってピストン駆動機構を動作させ、薬液を注入するステップを有する、方法。
(i)前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される、フローレートモードと、
(ii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の造影量が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第1の体重入力モードと、
(iii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の初速度が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第2の体重入力モードと、
のうち少なくとも2つが選択可能である、上記記載の方法。
e:操作者が前記注入グラフの1フェーズにおいて注入パターンを作成するためのポップアップ画面を表示するステップを有し、
前記ポップアップ画面は、
−当該フェーズにおける注入パターンの傾きに係わるパラメータを入力するための表示部、
−当該フェーズの注入時間を入力するための表示部、および、
−当該フェーズの注入速度を入力するための表示部、
のうち少なくとも1つを含む、方法。
a:表示コントローラが、前記表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部(363)を少なくとも含む設定用初期画面(360)を表示させるステップと、
b1:表示コントローラが、所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり少なくとも1つのフェーズを含む注入グラフ(361)を表示させるステップと、
b2:入力装置が、上記注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付けるステップと、
を有する、システムの動作方法。
102 ケーブル
110 注入ヘッド
120a 凹部
111 可動式スタンド
130 ピストン駆動機構
144 制御部
145 リーダ/ライタ
146 記憶部
150 コンソール(注入制御ユニット)
151 表示ユニット(表示デバイス)
153 制御部
154 記憶部
157 ハンドユニット
158 インターフェース端子
159 操作パネル
200 シリンジ
221 シリンダ部材
222 ピストン部材
225 ICタグ
230 延長チューブ
231a〜231c チューブ
300 撮像装置
303a 制御部
300b 撮像部
304 ベッド
360 設定用初期画面
361 注入グラフ
362 パターンアイコン
363 モード選択用アイコン
364〜366 アイコン
368a、368b 注入パターン
369a 中断アイコン
369b 時間表示部
369c 速度表示部
369d 注入量表示部
371 ポップアップ画面
371a〜371c 表示部(入力部)
373 アイコン
374 エリア
500 シリンジ
501 シリンダ部材
502 ピストン部材
502a ピストンフランジ
508 分岐チューブ
Claims (15)
- シリンジのピストン部材を動作させるピストン駆動機構と、
そのピストン駆動機構の動作を制御する制御部と、
所定の情報を表示するための表示ユニットと、
操作者からの入力を受け付ける入力装置と、を備える薬液注入装置であって、
前記制御部は、
a:患者体重の入力および使用する造影剤のヨード量の入力を受け付ける処理と、
b:前記表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部を含む設定用初期画面を表示させる処理と、
c:入力された前記患者体重および前記ヨード量の情報に基づき患者に注入すべき造影剤の初速度および注入量の少なくとも一方を計算する処理と、
d:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり複数のフェーズを含む注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付ける処理であって、前記注入パターンの情報として少なくとも注入時間の情報が入力される、処理と、
e:前記注入時間の情報と、計算された前記薬液の注入量に基づいて、注入速度を計算し、薬液の注入プロトコルを作成する処理と、
を行うように構成され、
前記dの処理では、操作者が前記注入グラフの1フェーズごとの注入パターンを作成するためのポップアップ画面が表示され、当該ポップアップ画面は(i)当該フェーズにおける注入速度の終速度と初速度との比として表わされる可変定数を入力するための表示部、および、(ii)そのフェーズの注入時間を入力するための表示部を含んでいる、
薬液注入装置。 - 前記複数の注入プロトコル設定モードとして、
(i)前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される、フローレートモードと、
(ii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の注入量が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第1の体重入力モードと、
(iii)少なくとも患者の体重に基づいて薬液の初速度が予め決定され、次いで、前記注入グラフ上の1つのフェーズまたは複数のフェーズに注入パターンを入力することで全体として1つの注入パターンが作成される第2の体重入力モードと、
のうち少なくとも2つが選択可能である、請求項1に記載の薬液注入装置。 - 独立して動作する2つの前記ピストン駆動機構を備え、前記薬液として造影剤と生理食塩水とを注入するように構成され、
前記ポップアップ画面は、
前記生理食塩水の注入パターンを作成するための表示部であって、造影剤の注入速度が一定速度の場合に当該表示部を選択すると、希釈注入を行うために、当該フェーズ内に一定速度の生理食塩水の注入パターンが表示される、希釈注入表示部を含む、
請求項1または2に記載の薬液注入装置。 - さらに、
所定のフェーズ内で一定速度の造影剤の注入パターンと一定速度の生理食塩水の注入パターンとが表示されている場合に、前記希釈注入表示部を選択すると、造影剤と生理食塩水との混和比率を示す表示部が表示される、
請求項3に記載の薬液注入装置。 - さらに、
造影剤の注入パターンが傾斜したパターンである場合に、前記希釈注入表示部を選択すると、造影剤の注入速度と生理食塩水の注入速度との和が当該フェーズにおいて実質的に一定となるように、所定の基準線を基準として前記造影剤の注入パターンと線対称形となる生理食塩水の注入パターンが表示される、
請求項3または4に記載の薬液注入装置。 - 独立して動作する2つの前記ピストン駆動機構を備え、前記薬液として造影剤と生理食塩水とを注入するように構成され、
前記ポップアップ画面は、
−当該フェーズの次のフェーズ内に、生理食塩水によるフラッシュ注入のための注入パターンを追加するためのフラッシュ注入表示部を含む、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 独立して動作する2つの前記ピストン駆動機構を備え、前記薬液として造影剤と生理食塩水とを注入するように構成され、
前記ポップアップ画面は、
造影剤の注入パターンを作成するための表示部であって、当該表示部を選択すると、速度が所定の初速度からゼロもしくは実質的ゼロの終速度へと変化するような形状の注入パターンが表示される、傾斜パターン表示部を含む、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記制御部が、さらに、
検査対象となる患者の身体区分および撮像区分の少なくとも一方の情報の入力を受け付け、
入力された身体区分または撮像区分の情報に少なくとも基づいて、患者に注入すべき注入量の計算を行う、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - シリンジが取外し可能に装着される注入ヘッドと、
その注入ヘッドに接続されたコンソールと、を備え、
前記注入ヘッドが前記ピストン駆動機構を有し、前記コンソールが前記制御部を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記コンソールが、前記入力装置としての機能も有する前記表示ユニットとして、タッチパネル式ディスプレイを有する、請求項9に記載の薬液注入装置。
- 前記シリンジが、シリンジ内に予め造影剤が充填されたプレフィルドタイプのシリンジである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の薬液注入装置。
- 前記シリンジがICタグ付きのシリンジである、請求項11に記載の薬液注入装置。
- 前記シリンジが、
中空のシリンダ部材とそれにスライド自在に挿入されたピストン部材を有するものであり、
前記シリンダ部材の端部のシリンダフランジに少なくとも1つの切欠き部が形成されている、請求項11または12に記載の薬液注入装置。 - 薬液注入装置の注入プロトコルを設定するための方法であって、
a:患者体重の入力および使用する造影剤のヨード量の入力を受け付ける処理と、
b:表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部を含む設定用初期画面を表示させる処理と、
c:入力された前記患者体重および前記ヨード量の情報に基づき患者に注入すべき造影剤の初速度および注入量の少なくとも一方を計算する処理と、
d:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり複数のフェーズを含む注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付ける処理であって、前記注入パターンの情報として少なくとも注入時間の情報が入力される、処理と、
e:前記注入時間の情報と、計算された前記薬液の注入量に基づいて、注入速度を計算し、薬液の注入プロトコルを作成する処理と、
を含み、a〜eの各ステップはコンピュータが行うものであり、
前記dの処理では、操作者が前記注入グラフの1フェーズごとの注入パターンを作成するためのポップアップ画面が表示され、当該ポップアップ画面は(i)当該フェーズにおける注入速度の終速度と初速度との比として表わされる可変定数を入力するための表示部、および、(ii)そのフェーズの注入時間を入力するための表示部を含んでいる、
注入プロトコルの設定方法。 - 薬液注入装置の注入プロトコルを設定するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
a:患者体重の入力および使用する造影剤のヨード量の入力を受け付ける処理と、
b:表示ユニットに、複数の注入プロトコル設定モードの中から1つを選択するためのモード選択用表示部を含む設定用初期画面を表示させる処理と、
c:入力された前記患者体重および前記ヨード量の情報に基づき患者に注入すべき造影剤の初速度および注入量の少なくとも一方を計算する処理と、
d:所定の注入プロトコル設定モードが選択された後、縦軸および横軸の一方が注入速度で他方が注入時間であり複数のフェーズを含む注入グラフへの操作者からの注入パターンの入力を受け付ける処理であって、前記注入パターンの情報として少なくとも注入時間の情報が入力される、処理と、
e:前記注入時間の情報と、計算された前記薬液の注入量に基づいて、注入速度を計算し、薬液の注入プロトコルを作成する処理と、
を実行させ、
前記dの処理では、操作者が前記注入グラフの1フェーズごとの注入パターンを作成するためのポップアップ画面が表示され、当該ポップアップ画面は(i)当該フェーズにおける注入速度の終速度と初速度との比として表わされる可変定数を入力するための表示部、および、(ii)そのフェーズの注入時間を入力するための表示部を含んでいる、
コンピュータプログラム。
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