JP6338154B2 - ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法 - Google Patents

ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6338154B2
JP6338154B2 JP2015115412A JP2015115412A JP6338154B2 JP 6338154 B2 JP6338154 B2 JP 6338154B2 JP 2015115412 A JP2015115412 A JP 2015115412A JP 2015115412 A JP2015115412 A JP 2015115412A JP 6338154 B2 JP6338154 B2 JP 6338154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
measured
pulse
optical fiber
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015115412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017003340A (ja
Inventor
岡本 圭司
圭司 岡本
真鍋 哲也
哲也 真鍋
邦弘 戸毛
邦弘 戸毛
岡本 達也
達也 岡本
央 高橋
央 高橋
伊藤 文彦
文彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
National University Corp Shimane University
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
National University Corp Shimane University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, National University Corp Shimane University filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015115412A priority Critical patent/JP6338154B2/ja
Publication of JP2017003340A publication Critical patent/JP2017003340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6338154B2 publication Critical patent/JP6338154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

本発明は、光ファイバのブリルアン散乱を測定する測定装置及びその測定方法に関する。
光ファイバの長手方向にわたる歪み分布や損失分布の測定・評価手段として、B−OTDA(Brillouin Optical Time Domain Analysis)やB−OTDR(Brillouin Optical Time Domain Refrectometry)が開発されている(例えば、非特許文献1及び2参照。)。これらは光ファイバ中で発生するブリルアン散乱現象を測定原理としている。
非特許文献1記載のB−OTDAは、被測定光ファイバの両端にポンプパルス用光源とプローブ(連続光)用光源を配置し、両光源からの出射光を被測定光ファイバ中に対向して伝搬させる構成となる。このとき、ポンプパルスからプローブ光への光電変換過程により、プローブ光は被測定光ファイバ中でブリルアン増幅される。例えば、ブリルアン増幅の周波数シフト量の変化をモニターすることで被測定光ファイバ中に加わった歪み量を評価することができ、またプローブ光が光検出器に到達する時間差から、歪みの位置を特定することができる。このような方式は、効率よくブリルアン増幅を発生することができるためダイナミックレンジに優れているが、被測定光ファイバの両端に装置を接続する必要がある。
一方、非特許文献2記載のB−OTDRは、被測定光ファイバの片端からパルス光を入射し、被測定光ファイバで発生した自然ブリルアン散乱の後方散乱光を同じく入射端側より検出する構成となる。このような方式は、片端のみを用いた測定により歪み量等の評価とその位置特定を行うことができるが、自然ブリルアン散乱を用いるため後方散乱光が少なく、ダイナミックレンジが小さいという課題がある。
T. Horiguchi and M. Tateda, "BOTDA−Nondestructive measurement of single−mode optical fiber attenuation characteristics using Brillouin interaction: Theory," J. Lightw. Technol., vol. 7, no. 8, pp. 1170−1176, 1989. T. Horiguchi, K. Shimizu, T. Kurashima, M. Tateda, and Y. Koyamada, "Development of a distributed sensing technique using Brillouin scattering," J. Lightw. Technol., vol. 13, no.7, pp. 1296−1302. 1995.
本発明では、上記問題を鑑み、被測定光ファイバの片端のみを用いて高感度にブリルアン散乱が測定可能な光ファイバのブリルアン散乱測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
具体的には、本発明に係るブリルアン散乱測定装置は、
被測定光ファイバで後方散乱光を発生させる第1の光パルスの後に、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのレイリー後方散乱光をブリルアン増幅するための第2の光パルスが続く光パルス列を生成する光パルス発生部と、
前記光パルス列を前記被測定光ファイバへと入射するとともに、前記被測定光ファイバにおける前記光パルス列の後方散乱光を分離する光サーキュレータと、
前記光サーキュレータで分離された後方散乱光の波形を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定する演算処理部と、
を備える。
本発明に係るブリルアン散乱測定装置では、
前記第1の光パルス及び前記第2の光パルスの光周波数差が、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのブリルアン周波数シフト量に略等しくてもよい。
本発明に係るブリルアン散乱測定装置では、
前記光パルス発生部は、前記第1の光パルスのみを生成し、
前記光サーキュレータは、前記第1の光パルスのみを前記被測定光ファイバへと入射するとともに、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのみの後方散乱光を分離し、
前記演算処理部は、前記光パルス列の後方散乱光から得られる第1の波形と前記第1の光パルスのみの後方散乱光から得られる第2の波形との差分を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定してもよい。
具体的には、本発明に係るブリルアン散乱測定方法は、
被測定光ファイバで後方散乱光を発生させる第1の光パルスの後に、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのレイリー後方散乱光をブリルアン増幅するための第2の光パルスが続く光パルス列を生成し、前記光パルス列を前記被測定光ファイバへと入射し、前記被測定光ファイバにおける前記光パルス列の後方散乱光の波形を測定する波形測定手順と、
前記光パルス列の後方散乱光の波形を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定するブリルアン散乱測定手順と、
を順に有する。
本発明に係るブリルアン散乱測定方法では、
前記波形測定手順において、さらに、前記第1の光パルスのみを生成し、前記第1の光パルスのみを前記被測定光ファイバへと入射し、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのみの後方散乱光の波形を測定し、
前記ブリルアン散乱測定手順において、前記光パルス列の後方散乱光から得られる第1の波形と前記第1の光パルスのみの後方散乱光から得られる第2の波形との差分を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定する、
前記波形測定手順において、さらに、前記第1の光パルスのみを生成し、前記第1の光パルスのみを前記被測定光ファイバへと入射し、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのみの後方散乱光の波形を測定してもよい。
本発明によれば、被測定光ファイバの片端のみを用いて高感度にブリルアン散乱が測定可能な光ファイバのブリルアン散乱測定装置及びその方法を提供することができる。
本実施形態に係るブリルアン散乱測定装置の構成例を示す。 本実施形態に係るブリルアン散乱光の発生原理の一例を示す。 本実施形態における波長配置の一例であり、(a)はプローブ発生用パルスP1及びその後方散乱光であるプローブ光R1を示し、(b)はポンプパルスP2及びそのブリルアン利得スペクトルR2を示し、(c)はブリルアン利得スペクトルR23及びブリルアン増幅されたプローブ光R13を示す。 本実施形態において得られる波形の一例であり、(a)は第1のプローブ光波形F(z)を示し、(b)は第2のプローブ光波形F(z)を示し、(c)はブリルアン利得波形の一例を示す。 被測定光ファイバ2の長手方向にわたるブリルアン利得スペクトルのイメージを示す。 本実施形態における波形解析手順の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1に、本実施形態に係るブリルアン散乱測定装置の構成例を示す。本実施形態に係るブリルアン散乱測定装置は、光源11A及び11Bと、光パルス化部12A及び12Bと、電気パルス発生部13と、光サーキュレータ14と、光バンドパスフィルタ15と、光検出部16と、A/D変換部17と、演算処理部18と、光合波部21と、を備える。電気パルス発生部13は、パルス生成部131と、パルス時間差制御部132と、を備える。光源11A及び11B、光パルス化部12A及び12B並びに電気パルス発生部13が、光パルス発生部として機能する。
光源11Aは光周波数νを有する第1の光源として機能する。光源11Bは、光周波数νを有する第2の光源として機能する。光パルス化部12A及び12Bは、第1の光源11Aおよび第2の光源11Bから出射された光を各々パルス化する第1および第2の光パルス化部として機能する。パルス生成部131は、光パルス化部12A及び12Bにて各々を変調するための電気パルスを生成する。パルス時間差制御部132は、パルス生成部131が生成するパルスの相対的な時間間隔を制御する。光合波部21は、生成された第1の光パルス(プローブ光発生用パルスP1)と第2の光パルス(ポンプパルスP2)を合波し、時間的に多重化する。これにより、プローブ光発生用パルスP1の後にポンプパルスP2が続く光パルス列を生成する。
光サーキュレータ14は、被測定光ファイバ2の入射端に接続される。光サーキュレータ14は、光合波部21で発生した光パルス列を被測定光ファイバ2に入射する。プローブ光発生用パルスP1は被測定光ファイバ2で後方散乱され、その後方散乱光が光サーキュレータ14に入射される。光サーキュレータ14は、被測定光ファイバ2から入射端側に戻ってくる後方散乱光を分離して光バンドパスフィルタ15に出力する。光バンドパスフィルタ15は、後方散乱光の中から第1の光パルス(プローブ光発生用パルスP1)の後方散乱光(プローブ光R1)を抽出する。
以下、図1の構成により被測定光ファイバ2のブリルアン利得波形が測定できることを理論的に説明する。
プローブ光発生用パルスP1の光周波数νとポンプパルスP2の光周波数νの周波数差Δν=ν−νは、被測定光ファイバ2のブリルアン周波数νの近傍に設定し、Δνを変更しながら測定することで、被測定光ファイバ2のブリルアン利得のスペクトルが得られる。
光源11A及びBから出射された光は、電気パルス発生部13で生成された電気信号をもとに光パルス化部12A及び12Bにて各々変調されパルス化される。光サーキュレータ14は、これらを時間的に多重化した1組のパルス列を被測定光ファイバ2の一端より入力する。
被測定光ファイバ2に上記パルス列を入射すると、まず、先に入射されたプローブ光発生用パルスP1により後方レイリー散乱光が発生する。このプローブ光発生用パルスP1によって生じた後方レイリー散乱光をプローブ光R1と呼ぶ。よく知られているように、レイリー散乱は弾性散乱のため散乱過程による光周波数の変化は起こらず、プローブ光はプローブ光発生用パルスP1と同じ光周波数νを持つ。
続いて、プローブ光発生用パルスP1を追いかける形でポンプパルスP2を被測定光ファイバ2に入力する。被測定光ファイバ2の内部で、ポンプパルスP2とプローブ光R1が出会い、プローブ光R1とポンプパルスP2の周波数差Δνと被測定光ファイバ2のブリルアン周波数ν(概ね十数GHz程度)が条件Δν=νを満たしている場合、ポンプパルスP2からプローブ光R1への光電力変換過程である誘導ブリルアン散乱によりプローブ光R1はブリルアン増幅され、プローブ光R13のようになる。本実施形態に係る発明は、解析信号として、このプローブ光R13を用いる。なお、図では、理解が容易になるよう、Δν=νの場合を示している。
増幅され被測定光ファイバ2の入射端へと戻ってきたプローブ光R13は、光バンドパルスフィルタ15を通過した後、光検出部16で電気信号に変換され、A/D変換部17で数値化され、演算処理部18で解析される。光バンドパスフィルタ15の中心周波数は、プローブ光R1(プローブ光発生用パルス)の光周波数νに一致させる。これにより、光バンドパルスフィルタ15は、プローブ光発生用パルスP1およびポンプパルスP2により発生する後方レイリー散乱光を分離・除去する。
被測定光ファイバ2の入射端をz=0としたとき、被測定光ファイバ2の入射端からの距離がzである地点における後方レイリー散乱光(プローブ光R1)のパワーP(z)は、以下のように表される。
Figure 0006338154
ここで、Pはプローブ光発生用パルスP1のピークパワー、αは被測定光ファイバ2の伝送損失、RBSは後方レイリー散乱係数である。
被測定光ファイバ2の入射端(z=0)で観測されるプローブ光パワーPprobeは、以下のように表される。
Figure 0006338154
ここで、P(z,Δν)がブリルアン利得成分であり、演算処理部18が最終的に解析したい信号である。
図2は、被測定光ファイバ2中において第1の光パルス(プローブ光発生用パルスP1)に生じる後方レイリー散乱光(プローブ光R1)と第2の光パルス(ポンプパルスP2)の相互作用を示すイメージ図である。
プローブ光R1は被測定光ファイバ2に時間的に先に入射される第1の光パルス(プローブ光発生用パルスP1)の後方レイリー散乱光である。プローブ光R1が、続いて入射される第2の光パルス(ポンプパルスP2)と出会った際、プローブ光R1は、相互作用によりブリルアン増幅されてR13となり、被測定光ファイバ2の入射端へと戻ってくる。
図3に、プローブ光発生用パルスP1、ポンプパルスP2およびプローブ光R1、R13の光周波数の配置関係を模式的に示す。プローブ光発生用パルスP1によって生じる後方レイリー散乱光、すなわちプローブ光R1は、プローブ光発生用パルスP1と同じ光周波数νを有す。ポンプパルスP2の光周波数νに対して、ブリルアン利得スペクトルR2は、被測定光ファイバ2のブリルアン周波数シフトνだけダウンシフトしたν−νを中心とし、おおむね数十MHz程度の利得幅を持つ。プローブ光R1の周波数νがブリルアン利得スペクトルの中心周波数ν−νに等しいとき、プローブ光R1は、被測定光ファイバ2中でブリルアン増幅され、プローブ光R13のようになる。本実施形態に係る発明は、解析信号として、このプローブ光R13を用いる。なお、図では、理解が容易になるよう、Δν=νの場合を示している。
周波数差Δνを変化させると、ブリルアン利得スペクトルR2はR23のように変化する。被測定光ファイバ2のブリルアン利得スペクトルを得るために、周波数差Δνの変化幅は、被測定光ファイバ2のブリルアン利得スペクトルの周波数幅以上であることが好ましい。例えば、被測定光ファイバ2のブリルアン利得スペクトルの周波数幅は略数十MHzである場合、周波数差Δνの変化幅は、略数十MHz以上であることが好ましい。
図4に、本装置で観測されるプローブ光の時間波形を模式的に示す。(a)に示すL41は、は、ポンプパルスP2を入力していない状態で取得されたプローブ光発生用パルスP1の後方レイリー散乱であるプローブ光R1の波形F(z)である。これが、リファレンス波形となる。(b)に示すL42は、ポンプパルスP2を入力し、プローブ光R1がブリルアン増幅された状態で取得されたプローブ光R13の波形F(z)である。(c)に示すL43は、波形F(z)からF(z)を差し引くことで算出されるブリルアン利得波形F(z)である。
波形F(z)、すなわち上記式(2)におけるP(z,Δν)は以下の式(3)のように表される。
Figure 0006338154
式(3)により特定の光周波数におけるブリルアン利得の長手方向にわたる分布を知ることができる。
光源11Bの周波数を変更し異なるΔνでのブリルアン利得を逐次測定することで、以下のように被測定光ファイバ2の長手方向にわたるブリルアン利得スペクトルを得ることができる。
Figure 0006338154
図5に本実施形態に係るブリルアン利得スペクトルの一例を示す。図5に示すブリルアン利得スペクトルは、プローブ光発生用パルスP1とポンプパルスP2の時間間隔ΔTを一定にし、Δνを変化させた場合に得られたブリルアン利得スペクトルである。L61〜L64は、それぞれ、図4に示す距離z1、z2、z3及びz4の各地点におけるブリルアン利得スペクトルを示す。
なお、プローブ光発生用パルスP1とポンプパルスP2の時間間隔をΔTとしたとき、プローブ光R1がポンプパルスP2によってブリルアン増幅される距離z1は次式で求められる。
Figure 0006338154
ここで、νprobeは被測定光ファイバ中におけるプローブ光発生用パルスP1およびプローブ光R1の群速度を表す。このように、プローブ光発生用パルスP1とポンプパルスP2の時間間隔ΔTを制御することで任意の距離からプローブ光R1の増幅が可能となる。
図6は、演算処理部18における波形解析手順を説明するフローチャートである。本実施形態に係るブリルアン散乱測定方法は、波形測定手順と、ブリルアン散乱測定手順と、を順に有する。
波形測定手順では、本実施形態に係るブリルアン散乱測定装置が、ステップS101〜S102を実行する。
ブリルアン散乱測定手順では、本実施形態に係るブリルアン散乱測定装置が、ステップS103を実行する。
まず初めに、ポンプパルスP2を入力しない状態でプローブ光発生用パルスP1のみを生成し、プローブ光発生用パルスP1のみを被測定光ファイバ2へと入射し、プローブ用発生パルスの後方レイリー散乱光(プローブ光R1)の波形F(z)を取得する(S101)。
次に、ポンプパルスP2を入力し、プローブ光R1がブリルアン増幅された状態でプローブ光R13の波形F(z)を取得する(S102)。
最後に、これらの波形の差分をとることで、ブリルアン利得波形F(z)を取得する(S103)。これにより、被測定光ファイバ2におけるブリルアン増幅の大きさ(利得)を算出することができる。
Δνを変更しながら、すなわちポンプパルスP2の周波数を変更しながら、ステップS102及びS103を繰り返すことで、被測定光ファイバ2におけるブリルアン散乱の利得スペクトラムを測定することができる。このため、本実施形態に係る発明は、被測定光ファイバ2におけるブリルアン散乱を解析することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る発明は、被測定光ファイバ2に対し、光周波数νのプローブ光発生用パルスP1を入射し、続いて光周波数ν(=ν+Δν)のポンプパルスP2を入射し、プローブ光発生用パルスP1の後方レイリー散乱光(プローブ光R1)とポンプパルスP2との相互作用によって発生する誘導ブリルアン散乱のΔνに対する変化を観測することにより、被測定光ファイバ2の長さ方向zにわたるブリルアン利得スペクトルの分布を取得することができる。
精確に波形F(z)を算出するためには、波形F(z)から波形F(z)を測定する間は、レイリー散乱が安定であることが好ましく、例えば、被測定光ファイバ2に振動等が加わっていないことが好ましい。
なお、本手法の距離分解能Δzは、プローブ光発生用パルスP1のパルス幅ΔTprobeとポンプパルスP2のパルス幅ΔTpumpに応じて以下のように決定される。
ΔTprobe>ΔTpumpのときの距離分解能Δzは次式で示される。
Figure 0006338154
ここで、νprobeは被測定光ファイバ中におけるポンプパルスの群速度を表す。
ΔTprobe<ΔTpumpのときの距離分解能Δzは次式で示される。
Figure 0006338154
ここで、νpumpは被測定光ファイバ2中におけるポンプパルスP2の群速度を表す。
本発明は光通信産業に適用することができる。
11A:光源(プローブ発生用光源)
11B:光源(ポンプパルス光源)
12A:光パルス化部
12B:光パルス化部
13:電気パルス発生部
14:光サーキュレータ
15:光バンドパルフィルタ
16:光検出部
17:A/D変換部
18:演算処理部
21:光合波部
131:パルス生成部
132:パルス時間差制御部

Claims (3)

  1. 被測定光ファイバで後方散乱光を発生させる第1の光パルスの後に、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのレイリー後方散乱光をブリルアン増幅するための第2の光パルスが続く光パルス列を生成する光パルス発生部と、
    前記光パルス列を前記被測定光ファイバへと入射するとともに、前記被測定光ファイバにおける前記光パルス列の後方散乱光を分離する光サーキュレータと、
    前記光サーキュレータで分離された後方散乱光の波形を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定する演算処理部と、
    を備え
    前記光パルス発生部は、さらに、前記第1の光パルスのみを生成し、
    前記光サーキュレータは、さらに、前記第1の光パルスのみを前記被測定光ファイバへと入射するとともに、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのみの後方散乱光を分離し、
    前記演算処理部は、前記光パルス列の後方散乱光から得られる第1の波形と前記第1の光パルスのみの後方散乱光から得られる第2の波形との差分を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定する、
    ブリルアン散乱測定装置。
  2. 前記第1の光パルス及び前記第2の光パルスの光周波数差が、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのブリルアン周波数シフト量に略等しい、
    請求項1に記載のブリルアン散乱測定装置。
  3. 被測定光ファイバで後方散乱光を発生させる第1の光パルスの後に、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのレイリー後方散乱光をブリルアン増幅するための第2の光パルスが続く光パルス列を生成し、前記光パルス列を前記被測定光ファイバへと入射し、前記被測定光ファイバにおける前記光パルス列の後方散乱光の波形を測定する波形測定手順と、
    前記光パルス列の後方散乱光の波形を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定するブリルアン散乱測定手順と、
    を順に有し、
    前記波形測定手順において、さらに、前記第1の光パルスのみを生成し、前記第1の光パルスのみを前記被測定光ファイバへと入射し、前記被測定光ファイバにおける前記第1の光パルスのみの後方散乱光の波形を測定し、
    前記ブリルアン散乱測定手順において、前記光パルス列の後方散乱光から得られる第1の波形と前記第1の光パルスのみの後方散乱光から得られる第2の波形との差分を用いて、前記被測定光ファイバにおけるブリルアン散乱を測定する、
    ブリルアン散乱測定方法。
JP2015115412A 2015-06-08 2015-06-08 ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法 Active JP6338154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115412A JP6338154B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115412A JP6338154B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017003340A JP2017003340A (ja) 2017-01-05
JP6338154B2 true JP6338154B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=57753945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015115412A Active JP6338154B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6338154B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6773091B2 (ja) * 2018-09-07 2020-10-21 横河電機株式会社 光ファイバ特性測定装置及び光ファイバ特性測定方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01142435A (ja) * 1987-11-28 1989-06-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 後方散乱光測定装置
JP2769185B2 (ja) * 1989-03-27 1998-06-25 日本電信電話株式会社 後方散乱光測定装置
GB0614991D0 (en) * 2006-07-28 2006-09-06 Schlumberger Holdings Improvements to raman amplification in distributed sensors
WO2012165587A1 (ja) * 2011-05-31 2012-12-06 日本電信電話株式会社 光線路特性解析装置及びその解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017003340A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6429325B2 (ja) ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法
JP6552983B2 (ja) ブリルアン散乱測定方法およびブリルアン散乱測定装置
JP6358277B2 (ja) 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法
JP6814180B2 (ja) 分布光ファイバ振動計測装置および分布光ファイバ振動計測方法
JP5105302B2 (ja) 光ファイバ特性測定装置及び光ファイバ特性測定方法
JP2018146371A (ja) 温度・歪センシング装置及び温度・歪センシング方法
KR101817295B1 (ko) 온도 측정 지원형 광섬유 음향센서
JP2016161512A (ja) 光ファイバ振動測定方法及びシステム
EA032547B1 (ru) Оптоволоконная система для измерения вибраций в многофазных потоках и соответствующий способ контроля многофазных потоков
WO2019194020A1 (ja) 環境特性測定装置および環境特性測定方法
WO2020071128A1 (ja) 後方散乱光増幅装置、光パルス試験装置、後方散乱光増幅方法、及び光パルス試験方法
JP2017003338A (ja) モード結合比率分布測定方法及びモード結合比率分布測定装置
JP6868246B2 (ja) ブリルアン周波数シフトを測定する装置及び方法
JP7286994B2 (ja) 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法
JP2021156822A (ja) 光ファイバ振動検知装置及び振動検知方法
JP2007170941A (ja) 歪み測定装置、方法、プログラムおよび記録媒体
WO2020071127A1 (ja) 後方散乱光増幅装置、光パルス試験装置、後方散乱光増幅方法、及び光パルス試験方法
JP7040386B2 (ja) 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法
JP7077887B2 (ja) 振動検知光ファイバセンサ及び振動検知方法
JP6338154B2 (ja) ブリルアン散乱測定装置及びブリルアン散乱測定方法
JP6406418B1 (ja) 光ファイバセンサ装置
JP5852693B2 (ja) 光ファイバ試験装置及び光ファイバ試験方法
JP6539931B2 (ja) ブリルアン周波数シフト分布測定システム、ブリルアン周波数シフト分布測定装置、ブリルアン周波数シフト分布測定方法及びブリルアン周波数シフト分布測定プログラム
JP5388225B2 (ja) 光パルス試験装置およびその方法
JP2018124187A (ja) 光ファイバ電界分布非破壊測定装置及び光ファイバ電界分布非破壊測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6338154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250