JP6337824B2 - 現像装置、画像形成装置、現像装置制御方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、現像装置制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、現像装置、画像形成装置および現像装置制御方法に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置に搭載される現像装置において、現像剤担持体の表面に形成される現像剤の層厚が、層厚制限部によって制限される。前記層厚制限部は、ドクターブレードまたは規制ブレードなどと称される。
また、前記現像剤担持体が、前記トナーおよびキャリアを含む二成分現像剤を担持する場合がある。例えば、前記現像装置が、前記二成分現像剤を担持して回転する前記現像剤担持体と、前記現像剤担持体から供給される前記トナーを担持するトナー担持体とを備える場合がある。この場合、前記トナー担持体は、静電潜像が形成された像担持体に前記トナーを供給することにより、前記静電潜像を前記トナーによって現像する。この現像方式はタッチダウン現像またはインタラクティブタッチダウン現像などと称される。
前記現像装置において、前記現像剤担持体から離脱した多くの前記トナーまたは前記キャリアが前記層厚制限部の表面に堆積または付着する場合がある。前記層厚制限部に堆積した前記トナーは、前記層厚制限部から前記像担持体へ転移しやすく、画質に悪影響を及ぼすおそれがある。また、前記トナーを含む現像剤が前記層厚制限部の先端面に付着すると、前記現像剤担持体の外周面に形成される前記二成分現像剤の層が薄くなる。その結果、画質が悪化する。
また、前記層厚制限部に堆積した前記トナーを除去するために、前記二成分現像剤を担持する前記現像剤担持体を現像時の回転方向の逆方向へ回転させることが知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、前記現像剤担持体の表面において前記二成分現像剤が形成する磁気ブラシが、前記層厚制限部に堆積した前記トナーを擦り落とす。
特開2009−258276号公報
しかしながら、前記現像装置において、前記層厚制限部に堆積または付着した前記トナーなどの現像剤を除去する性能をより高めることが望まれている。
本発明の目的は、現像剤担持体の表面に形成される二成分現像剤の層厚を制限する層厚制限部から現像剤を除去する性能の高い現像装置、画像形成装置及び現像装置制御方法を提供することである。
本発明の一の局面に係る現像装置は、トナー担持体と、現像剤担持体と、層厚制限部と、回転制御部と、現像剤担持体差分電圧制御部とを備える。前記トナー担持体は、トナーを外周面に担持して回転することによって像担持体に形成された静電潜像を前記トナーによって現像する回転体である。前記現像剤担持体は、前記トナーおよびキャリアを含む二成分現像剤を外周面に担持して第1回転方向へ回転することによって前記トナー担持体に前記トナーを供給する回転体である。前記層厚制限部は、前記現像剤担持体が担持する前記二成分現像剤の層厚を制限する。前記層厚制限部は、前記現像剤担持体の外周における前記現像剤担持体に対向する位置よりも前記第1回転方向の上流側の位置において前記現像剤担持体に対して隙間を隔てて設けられる。前記回転制御部は、現像が行われないときに、前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ回転させた後に、前記第1回転方向の反対の第2回転方向へ回転させる。前記現像剤担持体差分電圧制御部は、非現像正回転状態において、現像剤担持体差分電圧を前記現像が行われるときの現像剤担持体標準電圧よりも小さな電圧に設定する。前記非現像正回転状態は、前記現像が行われないときに前記現像剤担持体が前記第1回転方向へ回転する状態である。前記現像剤担持体差分電圧は、前記トナー担持体と前記現像剤担持体との間に印加されるバイアス電圧における前記トナー担持体の電位を基準にした前記現像剤担持体の電圧である。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、本発明の一の局面に係る前記現像装置と、転写部とを備える。前記像担持体は、表面に静電潜像が形成される部材である。前記転写部は、前記像担持体に形成された前記トナーの像をシート材に転写する。
本発明の他の局面に係る現像装置制御方法は、以下に示される各工程を含む。第1工程は、現像が行われないときに、前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ回転させた後に、前記第1回転方向の反対の第2回転方向へ回転させる工程である。第2工程は、前記非現像正回転状態において、前記現像剤担持体差分電圧を前記現像が行われるときの電圧よりも小さな電圧に設定する工程である。
本発明によれば、現像剤担持体の表面に形成される二成分現像剤の層厚を制限する層厚制限部から現像剤を除去する性能の高い現像装置、画像形成装置及び現像装置制御方法を提供すること可能になる。
図1は、実施形態に係る現像装置を含む画像形成装置の構成図である。 図2は、実施形態に係る現像装置の主要部の構成図である。 図3は、実施形態に係る現像装置における制御関連部のブロック図である。 図4は、実施形態に係る現像装置における非現像時作動制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る現像装置の非現像時における正回転動作状態を表す図である。 図6は、実施形態に係る現像装置の非現像時における逆回転動作状態を表す図である。 図7は、現像装置の回転スリーブが逆回転するときの現像ローラーの電位を基準にした回転スリーブの電圧と回転スリーブによる現像剤の搬送量との関係を表す実験結果のグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[画像形成装置10の構成]
まず、図1を参照しつつ、実施形態に係る現像装置43を含む画像形成装置10の構成について説明する。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。
図1が示すように、画像形成装置10は、筐体100内にシート供給部2、シート搬送部3、トナー補給部40、画像形成部4、光走査部5および定着部6などを備える。さらに、画像形成装置10は、現像装置43の一部でもある制御部8および操作表示部80を備える。
図1に示される画像形成装置10は、タンデム型画像形成装置であり、カラープリンターである。そのため、画像形成部4は、中間転写ベルト48および二次転写装置49をさらに備える。
また、画像形成部4は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に対応した複数の単色画像形成部4xを備える。さらに、画像形成装置10は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナー91を現像装置43各々に供給する複数のトナー補給部40を備える。
なお、画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。前記複合機は、前記プリンターの機能および前記コピー機の機能などを併せ持つ。
シート供給部2は、シート受部21およびシート送出部22を備えている。シート受部21は、複数のシート材9を重ねて載置可能に構成されている。シート材9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
シート送出部22は、シート材9に接して回転することによりシート材9をシート受部21から搬送路30へ向けて送り出す。
シート搬送部3は、レジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。レジストローラー31および搬送ローラー32が、シート供給部2から供給されるシート材9を画像形成部4の二次転写装置49へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後のシート材9を搬送路30の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
中間転写ベルト48は、環状に形成された無端の帯状部材である。中間転写ベルト48は、2つのローラーに架け渡された状態で回転する。画像形成部4において、単色画像形成部4x各々は、回転する中間転写ベルト48の表面に各色の画像を形成する。これにより、各色の画像が重ねられたカラー画像が中間転写ベルト48に形成される。
二次転写装置49は、中間転写ベルト48に形成されたトナー像をシート材9に転写する。二次クリーニング装置480は、中間転写ベルト48における二次転写装置49を経た後の部分に残存するトナーを除去する。
単色画像形成部4x各々は、前記トナー像を担持する感光ドラム41、帯電装置42、現像装置43、一次転写装置45および一次クリーニング装置47などを備える。帯電装置42、現像装置43、一次転写装置45および一次クリーニング装置47は、それぞれ異なる方向から感光ドラム41に対向する状態で配置されている。なお、感光ドラム41は、回転しつつ前記トナー像を担持する像担持体の一例である。
感光ドラム41各々は、中間転写ベルト48の周速度(移動速度)に応じた周速度で回転する。例えば、感光ドラム41が有機感光体であることが考えられる。また、感光ドラム41がアモルファスシリコン感光体であることも考えられる。
単色画像形成部4x各々において、感光ドラム41が回転し、帯電装置42が感光ドラム41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光ドラム41の表面に静電潜像を書き込む。現像装置43は、感光ドラム41にトナー91を供給することにより、前記静電潜像を現像する。
現像装置43は、トナー91およびキャリア92を含む二成分現像剤90を撹拌することによってトナー91を帯電させ、帯電したトナー91を感光ドラム41に供給する。これにより、感光ドラム41の表面に形成された前記静電潜像が、前記トナー像として顕像化する。
キャリア92は、磁性を有する粒状物である。例えば、キャリア92が、粒状の磁性体およびその磁性体の表面にコーティングされたエポキシ樹脂などの合成樹脂被膜とを含む粒状体であることが考えられる。
一次転写装置45は、感光ドラム41表面における前記トナー像を、感光ドラム41表面に沿って移動中の中間転写ベルト48に転写する。さらに、一次クリーニング装置47が、感光ドラム41表面に残存するトナー91を除去する。
二次転写装置49は、中間転写ベルト48の表面に転写された画像である前記トナー像を、搬送路30を移動中のシート材9に対して転写する。なお、一次転写装置45および二次転写装置49は、感光ドラム41に形成されたトナー91の像をシート材9に転写する転写部の一例である。
定着部6は、シート材9上に前記トナー像を加熱によって定着させる装置である。定着部6は、加熱ローラー61および加圧ローラー62を備える。
加熱ローラー61は、ヒーター611を内包し、加熱された状態で搬送路30を移動中のシート材9に接して回転する。加熱ローラー61および加圧ローラー62は、それらの間に画像が形成されたシート材9を挟み込みつつ後工程へ送り出す。これにより、定着部6は、シート材9上の前記トナー像を加熱し、シート材9上に画像を定着させる。
操作表示部80は、例えばタッチパネルおよび操作ボタンなどを含む操作入力部であるとともに、液晶表示パネルおよび通知ランプなどを含む表示部でもある。操作表示部80は、画像形成装置10における各種の操作メニューおよび動作状況などを表示するとともに、処理の開始操作および動作条件の設定操作を受け付ける。
制御部8は、画像形成装置10が備える各種の機器を制御する。例えば、制御部8は、現像装置43の作動および停止を制御する。本実施形態において、制御部8における少なくとも現像装置43の駆動系およびその他の電気機器を制御する部分は、現像装置43の一部を成している。
[現像装置43の構成]
次に、図2,3を参照しつつ現像装置43の構成にすいて説明する。図2が示すように、現像装置43は、現像槽4300、現像ローラー430、回転スリーブ431、磁石432、ブレード434および撹拌機構435などを備える。磁石432および磁石432を内包する回転スリーブ431は、磁気ローラー433を構成している。回転スリーブ431は非磁性体である。
また、図3が示すように、制御部8は、MPU(Micro Processor Unit)81、記憶部82、回転制御部83、第1電圧印加制御部84および第2電圧印加制御部85などを備える。
現像槽4300は、二成分現像剤90を収容する容器である。現像ローラー430および回転スリーブ431は回転可能に支持されている。回転スリーブ431および撹拌機構435は、現像槽4300内に設けられている。
撹拌機構435は、現像槽4300内で回転することによって二成分現像剤90を撹拌する機構である。トナー91は撹拌されることによって帯電する。
回転スリーブ431は、撹拌された二成分現像剤90を担持しつつ回転する回転体である。回転スリーブ431は、二成分現像剤90の担持しつつ第1回転方向R1へ回転する。これにより、回転スリーブ431は、下方の第1位置P1で担持した二成分現像剤90を、現像ローラー430に対向する第2位置P2を経て第3位置P3まで搬送する。
回転スリーブ431は、担持した二成分現像剤90のうちのトナー91を第2位置P2において現像ローラー430に供給する。即ち、回転スリーブ431は、トナー91およびキャリア92を含む二成分現像剤90を外周面に担持して第1回転方向R1へ回転することによって第2位置P2で現像ローラーにトナー91を供給する。回転スリーブ431は現像剤担持体の一例である。
現像ローラー430は、回転スリーブ431から供給されたトナー91を外周面に担持して回転する。これにより、現像ローラー430は、感光ドラム41の外周面における前記静電潜像の部分にトナー91を供給する。これにより、前記静電潜像が前記トナー像として現像される。
即ち、現像ローラー430は、トナー91を外周面に担持して回転することによって感光ドラム41に形成された前記静電潜像を前記トナーによって現像するトナー担持体の一例である。なお、感光ドラム41は、表面に前記静電潜像が形成される像担持体の一例である。
回転スリーブ431は、内包する複数の磁石432の磁気によってキャリア92を第1位置P1から第3位置P3まで吸着保持する。例えば、回転スリーブ431は、下方の位置から第1回転方向R1に沿って順に並ぶ第1磁石4321、第2磁石4322、第3磁石4323および第4磁石4324を含む。第3磁石4323は、現像ローラー430に対向する位置に設けられている。
第1磁石4321および第3磁石4323が同極性の磁石であり、第2磁石4322および第4磁石4324が同極性の磁石である。これら複数の磁石432が形成する磁界が、キャリア92をその周囲に付着したトナー91とともに回転スリーブ431の外周面に付着させる。
回転スリーブ431に付着した複数のキャリア92は、前記磁界の作用により、回転スリーブ431の外周面から起立した状態で連なる磁気ブラシ90Bを形成する(図5参照)。磁気ブラシ90Bは、第2位置P2において現像ローラー430の外周面に接触する。
現像装置43は、現像ローラー430と回転スリーブ431との間にバイアス電圧を印加するバイアス印加部72を備える。以下の説明において、前記バイアス電圧における現像ローラー430の電位を基準にした回転スリーブ431の電圧のことを第1差分電圧ΔV1と称する。なお、第1差分電圧ΔV1は、現像剤担持体差分電圧に相当する。
現像が行われる場合、バイアス印加部72は、第1差分電圧ΔV1がトナー91の帯電極性に対して同極性となる前記バイアス電圧を、現像ローラー430と回転スリーブ431との間に印加する。以下、前記現像が行われるときに設定される第1差分電圧ΔV1のことを第1標準電圧V10と称する。なお、第1標準電圧V10は、現像剤担持体標準電圧に相当する。
また、キャリア92も、摩擦帯電によってトナー91の帯電極性に対して逆極性に帯電する。接地電位を基準にした回転スリーブ431の電圧Vmは、キャリア92の帯電極性に対して逆極性の電圧である。
例えば、トナー91の帯電極性がプラスである場合、第1差分電圧ΔV1がプラスとなる前記バイアス電圧が、現像ローラー430と回転スリーブ431との間に印加される。また、トナー91の帯電極性がプラスである場合、キャリア92の帯電極性がマイナスである。従って、前記接地電位を基準にした回転スリーブ431の電圧Vmの極性はプラスである。
現像ローラー430との間の第1差分電圧ΔV1の作用により、回転スリーブ431表面に形成された磁気ブラシ90Bにおける帯電したトナー91のみが、現像ローラー430へ移行する。さらに、現像ローラー430表面のトナー91は、現像ローラー430と感光ドラム41上の前記静電潜像の部分との間の電位差によって現像ローラー430から感光ドラム41の前記静電潜像へ飛翔する。
回転スリーブ431および現像ローラー430を備える現像装置43は、いわゆるインタラクティブタッチダウン方式によって感光ドラム41表面の前記静電潜像を現像する装置である。
ブレード434は、回転スリーブ431の外周における第1位置P1と第2位置P2との間の第4位置P4において、回転スリーブ431に対して隙間を隔てて設けられている。これにより、ブレード434は、回転スリーブ431が担持する二成分現像剤90の層厚を制限する。ブレード434は、層厚制限部の一例である。なお、第4位置P4は、回転スリーブ431の外周における現像ローラー430に対向する第2位置P2よりも第1回転方向R1の上流側の位置である。
本実施形態におけるブレード434は、非磁性体である第1プレート4341と、磁性体である第2プレート4342とが重ね合わされた積層構造を有する。例えば、ブレード434が、2種の金属部材が圧延により接合されたクラッド材であることが考えられる。また、第1プレート4341が、第2プレート4342よりも大きな厚みで形成されていることが考えられる。ブレード434がこのような積層構造を有することにより、ブレード434の十分な強度を確保しつつ、薄い前記磁性体に集中した磁力線によって現像剤90の層を均一化できるという効果が得られる。
例えば、第1プレート4341がアルマイトを主成分とする板状部材であることが考えられる。また、第2プレート4342がステンレスを主成分とする板状部材であることが考えられる。図5などが示す例では、第1プレート4341が、第2プレート4342よりも第1回転方向R1の下流側に位置する。
制御部8のMPU81は、予め記憶部82に記憶された制御プログラムを実行することによって画像形成装置10の各機器を統括的に制御するプロセッサーである。記憶部82は、前記制御プログラムおよびその他の情報を記憶する不揮発性の情報記憶媒体である。
なお、制御部8は、前記制御プログラムを一時記憶するRAMなどの不図示の揮発性記憶部も備える。前記揮発性記憶部は、MPU81が実行中の前記制御プログラムを一時記憶する。
回転制御部83は、現像装置43が備える回転駆動機構71の動作を制御する。回転駆動機構71は、現像ローラー430、回転スリーブ431および撹拌機構435などを回転駆動するモーターおよびギア機構などを含む。
回転制御部83は、前記現像が行われるときに、回転駆動機構71を通じて回転スリーブ431を予め設定された速度で第1回転方向R1へ回転させる。その際、回転駆動機構71は、現像ローラー430、回転スリーブ431および撹拌機構435を連動して回転させる。さらに、回転駆動機構71は、それらに連動して感光ドラム41も回転させる。
第1電圧印加制御部84は、バイアス印加部72を制御する。なお、本実施形態における現像装置43は、制御スイッチ73およびそれを制御する第2電圧印加制御部85も備えるが、これらについては後述する。
ところで、電子写真方式の現像装置43において、回転スリーブ431から離脱した多くのトナー91またはキャリア92がブレード434の表面に堆積または付着する場合がある。ブレード434に堆積したトナー91は、ブレード434から感光ドラム41へ転移しやすく、画質に悪影響を及ぼすおそれがある。また、トナー91またはキャリア92を含む現像剤がブレード434の先端面に付着すると、回転スリーブ431の外周面に形成される二成分現像剤90の層が薄くなる。その結果、画質が悪化する。
実験によれば、第1プレート4341および第2プレート4342を含む積層構造のブレード434が採用される場合、トナー91またはキャリア92を含む前記現像剤がブレード434の先端面に付着しやすい。この場合、前記現像剤が、第1プレート4341と第2プレート4342との境界の位置から成長するようにしてブレード434の先端面に付着する。
例えば、アルマイトを主成分とする第1プレート4341と、ステンレスを主成分とする第2プレート4342とを有するブレード434の先端面において、前記現像剤が、2つのプレートの境界の位置から第2プレート4342側へ成長するように付着する。
また、ブレード434に堆積したトナー91を除去するために、二成分現像剤90を担持する回転スリーブ431を現像時の回転方向の逆方向へ回転させることが知られている。この場合、回転スリーブ431の表面において二成分現像剤90が形成する磁気ブラシが、ブレード434に堆積したトナー91を擦り落とす。
しかしながら、ブレード434に堆積または付着したトナー91またはキャリア92を含む前記現像剤を除去する性能をより高めることが望まれている。現像装置43が採用されれば、ブレード434に堆積または付着したトナー91またはキャリア92を含む現像剤を効率的に除去することができる。以下、その詳細について説明する。
現像装置43において、制御部8は、現像が行われないときに回転スリーブ431を回転させる非現像時作動制御を行う。前記非現像時作動制御は、ブレード434に堆積したトナー91を除去するために行われる。
回転駆動機構71および制御部8の回転制御部83は、前記非現像時作動制御の実現のために、回転スリーブ431を第1回転方向R1へ回転させることができるとともに、回転スリーブ431を第1回転方向R1の反対の第2回転方向R2へ回転させることができる。
以下の説明において、回転スリーブ431が第1回転方向R1へ回転することを正回転と称し、回転スリーブ431が第2回転方向R2へ回転することを逆回転と称しする
例えば、回転駆動機構71が備える前記モーターが、回転制御部83からの制御信号に従って、正回転および逆回転が可能なサーボモーターであることが考えられる。また、回転駆動機構71が、回転制御部83からの制御信号に従って、前記モーターから現像ローラー430および感光ドラム41へ回転力を伝達する連結状態と前記回転力の伝達を解除する非連結状態とに切り替わるクラッチを備えることも考えられる。
前記クラッチが前記非連結状態に切り替えられることにより、現像ローラー430および感光ドラム41が停止した状態で、回転スリーブ431を回転させることが可能である。
図3が示すように、現像装置43は、制御スイッチ73を備える。さらに、現像装置43の制御部8は、制御スイッチ73を制御する第2電圧印加制御部85を備える。
制御スイッチ73および第2電圧印加制御部85は、後述する非現像時作動制御のために設けられた構成要素である。
制御スイッチ73は、ブレード434に対する電圧の印加状態を切り替え可能なスイッチである。より具体的には、制御スイッチ73は、入力される選択信号Ctsに従って、ブレード434を接地部に対して電気的に接続する接地状態と、ブレード434を回転スリーブ431に対して電気的に接続する非接地状態とに切り替わる。
第2電圧印加制御部85は、制御スイッチ73を前記接地状態および前記非接地状態の一方に切り替える選択信号Ctsを出力する。第2電圧印加制御部85は、前記現像が行われるときには、選択信号Ctsの出力によって制御スイッチ73を前記非接地状態にする。
従って、前記現像が行われるときにおける回転スリーブ431の電位を基準にしたブレード434の電圧が0Vとなる。以下の説明において、回転スリーブ431の電位を基準にしたブレード434の電圧のことを第2差分電圧ΔV2と称する。また、前記現像が行われるときに設定される第2差分電圧ΔV2のことを第2標準電圧V20と称する。なお、第2差分電圧ΔV2は、層厚制限部差分電圧に相当する。また、第2標準電圧V20は層厚制限部標準電圧に相当する。
[前記非現像時作動制御]
続いて、図4が示すフローチャートを参照しつつ、前記非現像時作動制御の手順の一例について説明する。以下の説明において、S1,S2,…は、制御部8が実行する各工程の識別符号を表す。
前記非現像時作動制御が開始するタイミングの一例は、画像形成装置10が起動した場合における画像形成処理が開始する前の期間である。また、画像形成部4による前記画像形成処理が終了してから省電力モードへ移行するまでの期間に、前記非現像時作動制御が開始されることも考えられる。
前記非現像時作動制御において、まず、以下に示される工程S1〜S4の処理が実行される。図5は、工程S1〜S4の処理が実行されるときの現像装置43の動作状態を表す。なお、工程S1〜S3の処理は、概ね同時に実行されればよく、それらの実行順序は問わない。
<工程S1>
前記非現像時作動制御において、第1電圧印加制御部84が、第1差分電圧ΔV1を前記現像が行われるときの電圧である第1標準電圧V10よりも小さな電圧V11に設定する。例えば、第1標準電圧V10が300V〜400V程度である場合に、電圧V11が0V〜70V程度であることが考えられる。
図5が示す例では、第1電圧印加制御部84は、接地部7gの電位を基準にした現像ローラー430の電圧を標準現像電圧Vdに設定し、接地部7gの電位を基準にした回転スリーブ431の電圧を電圧Vm1に設定する。なお、接地部7gの電位は前記接地電位である。
標準現像電圧Vdは、前記現像が行われるときに現像ローラー430に印加される電圧である。一方、電圧Vm1は、前記現像が行われるときに回転スリーブ431に印加される標準スリーブ電圧Vm0よりも0Vに近い電圧である。
例えば、トナー91の帯電極性がプラスである場合、標準現像電圧Vdが60V〜120V程度であり、標準スリーブ電圧Vm0が420Vから480V程度であることが考えられる。この場合、電圧Vm1が60V〜170V程度に設定されることにより、電圧V11が0V〜70V程度に設定されることが考えられる。
<工程S2>
さらに、第2電圧印加制御部85が、第2差分電圧ΔV2を前記現像が行われるときの電圧である第2標準電圧V20に設定する。例えば、第2標準電圧V20が0Vであることが考えられる。
本実施形態において、第2標準電圧V20は0Vである。工程S2において、第2電圧印加制御部85は、選択信号Ctsによって制御スイッチ73を前記非接地状態にする。これにより、ブレード434が、キャリア92の帯電極性に対して逆極性の電圧が印加された回転スリーブ431に対して電気的に接続され、第2標準電圧V20が0Vになる。
<工程S3>
さらに、回転制御部83が、回転スリーブ431を正回転させる。回転スリーブ431が正回転している間、第1差分電圧ΔV1が電圧V11に設定されるとともに第2差分電圧ΔV2が第2標準電圧V20に設定された状態が継続される。
工程S1〜S3の処理が行われることにより、前記現像が行われないときに回転スリーブ431が第1回転方向R1へ回転する状態となる。以下、この状態のことを非現像正回転状態と称する。図5は前記非現像正回転状態における現像装置43を示す。
前記非現像正回転状態において、前記バイアス電圧における第1差分電圧ΔV1が、前記現像が行われるときの第1標準電圧V10よりも小さな電圧V11に設定される(S1)。この場合、回転スリーブ431が第1差分電圧ΔV1の引力によってキャリア92を引きつける力が弱くなる。そのため、第2位置P2における磁気ブラシ90Bが、前記現像が行われるときよりも現像ローラー430側へ寄った状態となる。
従って、多くの二成分現像剤90が、回転スリーブ431と現像ローラー430との隙間への入口部分に滞留しやすくなる。
例えば、前記非現像正回転状態において、回転制御部83が、回転スリーブ431を前記現像が行われるときの標準速度よりも速い速度で回転させることが考えられる。
<工程S4>
回転制御部83は、回転スリーブ431が予め設定された周回数N1分だけ回転するまで前記非現像正回転状態を継続させる。周回数N1は1回より多い回数である。
例えば、回転制御部83が、予め設定された時間の経過をカウントすることによって回転スリーブ431の回転回数を特定することが考えられる。また、回転制御部83が、前記サーボモーターに出力する駆動パルス信号の発振回数をカウントすることによって回転スリーブ431の回転回数を特定することも考えられる。
前記非現像正回転状態における周回数N1が多いほど、より多くの二成分現像剤90を回転スリーブ431と現像ローラー430との隙間への入口部分に滞留させることができる。また、前記非現像正回転状態における回転スリーブ431の回転速度が速いほど、多くの二成分現像剤90を短時間で回転スリーブ431と現像ローラー430との隙間への入口部分に滞留させることができる。
<工程S5>
回転制御部83は、前記非現像正回転状態において回転スリーブ431が周回数N1分だけ回転したことを検知すると、回転スリーブ431を停止させる。
次に、工程S6〜S9の処理が実行される。図6は、工程S6〜S9の処理が実行されるときの現像装置43の動作状態を表す。なお、工程S6〜S8の処理は、概ね同時に実行されればよく、それらの実行順序は問わない。
<工程S6>
前記非現像正回転状態の終了後、第1電圧印加制御部84が、第1差分電圧ΔV1を第1標準電圧V10に設定する。
<工程S7>
さらに、第2電圧印加制御部85が、第2差分電圧ΔV2を、キャリア92の帯電極性と同極性であり第2標準電圧V20よりも大きな電圧V21に設定する。例えば、第2標準電圧V20が標準スリーブ電圧Vm0の正負を逆にした電圧であることが考えられる。なお、ここでいう電圧の大きさは、電圧の絶対値の大きさを意味する。
本実施形態において、第2電圧印加制御部85は、選択信号Ctsによって制御スイッチ73を前記接地状態にする。これにより、ブレード434が接地部7gに対して電気的に接続され、第2標準電圧V20が標準スリーブ電圧Vm0と等しくなる。ここで、標準スリーブ電圧Vm0の極性は、キャリア92の帯電極性と逆極性である。
前述したように、トナー91の帯電極性がプラスである場合、即ち、キャリア92の帯電極性がマイナスである場合に、標準スリーブ電圧Vm0が420Vから480V程度であることが考えられる。
<工程S8>
さらに、回転制御部83が、回転スリーブ431を逆回転させる。回転スリーブ431が逆回転している間、第1差分電圧ΔV1が第1標準電圧V10に設定されるとともに第2差分電圧ΔV2が電圧V21に設定された状態が継続される。
工程S6〜S8の処理が行われることにより、前記現像が行われないときに回転スリーブ431が第2回転方向R2へ回転する状態となる。以下、この状態のことを非現像逆回転状態と称する。図6は前記非現像逆回転状態における現像装置43を示す。
<工程S9>
回転制御部83は、回転スリーブ431が予め設定された角度θ分だけ回転するまで前記非現像逆回転状態を継続させる。角度θは、少なくとも回転スリーブ431の外周における第2位置P2から第4位置P4までの角度よりも大きい。例えば、角度θが180°から360°程度であることが考えられる。
回転制御部83は、予め設定された時間の経過をカウントすること、または、前記サーボモーターに出力する駆動パルス信号の発振回数をカウントすることなどによって回転スリーブ431の回転角度を特定する。工程S9の後、前記非現像時作動制御が終了する。
以上に示したように、回転制御部83は、前記現像が行われないときに、回転スリーブ431を第1回転方向R1へ回転させた後に、第1回転方向R1の反対の第2回転方向R2へ回転させる(工程S3,S4,S8,S9)。
また、第1電圧印加制御部84は、前記非現像正回転状態において、現像ローラー430と回転スリーブ431との間に印加される前記バイアス電圧における第1差分電圧ΔV1前記現像が行われるときの第1標準電圧V10よりも小さな電圧V11に設定する(工程S1)。なお、第1電圧印加制御部84は、現像剤担持体差分電圧制御部の一例である。
また、第2電圧印加制御部85は、前記非現像逆回転状態において、第2差分電圧ΔV2を、キャリア92の帯電極性と同極性であり前記現像が行われるときの第2標準電圧V20よりも大きな電圧V21に設定する(S7)。なお、ここでいう電圧の大きさは、電圧の絶対値の大きさを意味する。なお、第2電圧印加制御部85は、層厚制限部差分電圧制御部の一例である。
より具体的には、第2電圧印加制御部85は、前記非現像逆回転状態において制御スイッチ73を前記接地状態に制御することによって第2差分電圧ΔV2を第2標準電圧V20よりも大きな電圧V21に設定する。
なお、前述したように、第2電圧印加制御部85は、前記現像が行われるときに制御スイッチ73を前記非接地状態に制御することによって第2差分電圧ΔV2を第2標準電圧V20に設定する。本実施形態における第2標準電圧V20は0Vである。
前記非現像正回転状態において第2位置P2に集まった多くの二成分現像剤90が、前記非現像逆回転状態において、ブレード434に堆積したトナー91に対してより広い範囲で接触する。これにより、ブレード434に堆積したトナー91が広範囲に亘って効率的に除去される。
また、前記非現像逆回転状態において、前記バイアス電圧における第1差分電圧ΔV1が、前記現像が行われるときの第1標準電圧V10に設定される(工程S6)。この場合、回転スリーブ431が第1差分電圧ΔV1の引力によってキャリア92を引きつける力が強くなる。そのため、第4位置P4において、二成分現像剤90がブレード434に堆積したトナー91を擦り落とす力が強まる。従って、ブレード434に堆積したトナー91の除去性能がより高まる。
図7は、前記非現像正回転状態における第1差分電圧ΔV1(横軸)と、前記非現像正回転状態から前記非現像逆回転状態への移行後における現像剤搬送量(縦軸)との関係を表す実験結果のグラフである。前記現像剤搬送量は、前記非現像正回転状態から前記非現像逆回転状態への移行後において、回転スリーブ431が第2位置P2から第4位置P4へ搬送する単位面積当たりの二成分現像剤90の量である。
また、図7のグラフは、前記非現像正回転状態における回転スリーブ431の周回数が1回の場合と7回の場合との実験結果を示す。
図7の実験結果は、前記非現像正回転状態における回転スリーブ431の周回数が多い場合の方が、同周回数が少ない場合よりも前記現像剤搬送量の増量効果が高いことを示す。そのため、前記非現像時作動制御における前記非現像正回転状態において、回転スリーブ431を第1回転方向R1へ1周よりも多く回転させることが望ましい。例えば、前記非現像正回転状態における回転スリーブ431の周回数N1を2回から7回程度にすることが考えられる(図4の工程S4)。
また、前記非現像正回転状態において、回転スリーブ431を前記標準速度よりも速い速度で回転させることにより、多くの二成分現像剤90を短時間で回転スリーブ431と現像ローラー430との隙間への入口部分に滞留させることができる。
さらに、図7の実験結果は、前記非現像正回転状態における第1差分電圧ΔV1が概ね30V以下に設定されれば、前記現像剤搬送量の増量効果が得られることを示す。特に、前記非現像正回転状態における第1差分電圧ΔV1が0Vに設定されれば、非常に高い前記現像剤搬送量の増量効果が得られる。
例えば、前記非現像逆回転状態において、回転制御部83が、回転スリーブ431を前記現像が行われるときの前記標準速度よりも遅い速度で第2回転方向R2へ回転させることが考えられる。これにより、第2位置P2において、二成分現像剤90がブレード434に堆積したトナー91をより確実に擦り落とす。例えば、前記非現像逆回転状態における回転スリーブ431の回転速度が、前記標準速度の2分の1の速度に設定されることなどが考えられる。
また、回転スリーブ431が単に逆回転しただけでは、回転スリーブ431の表面の二成分現像剤90は、ブレード434の先端部分から受ける摩擦抵抗により、回転スリーブ431とブレード434との隙間への入口の部分で滞留してしまう。そのため、回転スリーブ431の表面の二成分現像剤90が、ブレード434の先端面に付着した前記現像剤を擦り取る効果を期待できない。
一方、現像装置43において、前記非現像逆回転状態における第2差分電圧ΔV2が、キャリア92の帯電極性と同極性の大きな電圧V21に設定される。この場合、第4位置P4において、回転スリーブ431がキャリア92を引きつける力がより強くなる。その結果、回転スリーブ431の表面のキャリア92が、摩擦抵抗に抗して回転スリーブ431とブレード434との隙間へ入り込み、ブレード434の先端面に付着したトナー91を効果的に擦り取る。
また、前記非現像正回転状態において、第2電圧印加制御部85は、第2差分電圧ΔV2を第2標準電圧V20に設定する(工程S2)。本実施形態では、第2差分電圧ΔV2は0Vなどの小さな電圧である。小さな第2差分電圧ΔV2が設定されることにより、回転スリーブ431とブレード434との隙間を通過する現像剤9の層が電位差によって乱れる事態を回避できる。
また、現像装置43は、第2差分電圧ΔV2の切り替えのための制御スイッチ73を備え、制御スイッチ73は、ブレード434を回転スリーブ431および接地部7gの一方に選択的に接続する状態に切り替わる。これにより、第2差分電圧ΔV2の切り替えのための新たな電源回路を設ける必要がない。
[応用例]
前記非現像時作動制御における工程S6において、第1差分電圧ΔV1を前記非現像正回転状態における第1差分電圧ΔV1である電圧V11よりも第1標準電圧V10に近い電圧に設定することも考えられる。即ち、前記非現像逆回転状態における第1差分電圧ΔV1を、前記非現像正回転状態に設定される電圧V11よりも第1標準電圧V10に近い電圧とすることが考えられる。この場合も、前記実施形態における効果と同様の効果が得られる。
また、前記非現像逆回転状態において、前記バイアス電圧を印加しないことも考えられる。
また、画像形成装置10がモノクロ画像のみを形成可能な装置である場合、一次転写装置45は、感光ドラム41に形成されたトナー91の像をシート材9へ直接転写する。この場合、一次転写装置45が前記転写部の一例である。
なお、本発明に係る現像装置、画像形成装置および現像装置制御方法は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
2 :シート供給部
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
4x :単色画像形成部
5 :光走査部
6 :定着部
7g :接地部
8 :制御部
9 :シート材
10 :画像形成装置
21 :シート受部
22 :シート送出部
30 :搬送路
31 :レジストローラー
32 :搬送ローラー
33 :排出ローラー
40 :トナー補給部
41 :感光ドラム
42 :帯電装置
43 :現像装置
45 :一次転写装置(転写部)
47 :一次クリーニング装置
48 :中間転写ベルト
49 :二次転写装置(転写部)
61 :加熱ローラー
62 :加圧ローラー
71 :回転駆動機構
72 :バイアス印加部
73 :制御スイッチ
80 :操作表示部
81 :MPU
82 :記憶部
83 :回転制御部
84 :第1電圧印加制御部(現像剤担持体差分電圧制御部)
85 :第2電圧印加制御部(層厚制限部差分電圧制御部)
90 :二成分現像剤
90B :磁気ブラシ
91 :トナー
92 :キャリア
100 :筐体
101 :排出トレイ
430 :現像ローラー(トナー担持体)
431 :回転スリーブ(現像剤担持体)
432 :磁石
433 :磁気ローラー
434 :ブレード(層厚制限部)
435 :撹拌機構
480 :二次クリーニング装置
611 :ヒーター
4300 :現像槽
4321 :第1磁石
4322 :第2磁石
4323 :第3磁石
4324 :第4磁石
4341 :第1プレート(非磁性体)
4342 :第2プレート(磁性体)
Cts :選択信号
P1 :第1位置
P2 :第2位置
P3 :第3位置
P4 :第4位置
R1 :第1回転方向
R2 :第2回転方向
ΔV1 :第1差分電圧(現像剤担持体差分電圧)
ΔV2 :第2差分電圧(層厚制限部差分電圧)
V10 :第1標準電圧(現像剤担持体標準電圧)
V20 :第2標準電圧(層厚制限部標準電圧)

Claims (5)

  1. トナーを外周面に担持して回転することによって像担持体に形成された静電潜像を前記トナーによって現像するトナー担持体と、
    前記トナーおよびキャリアを含む二成分現像剤を外周面に担持して第1回転方向へ回転することによって前記トナー担持体に前記トナーを供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の外周における前記現像剤担持体に対向する位置よりも前記第1回転方向の上流側の位置において前記現像剤担持体に対して隙間を隔てて設けられ、前記現像剤担持体が担持する前記二成分現像剤の層厚を制限する層厚制限部と、
    現像が行われないときに、前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ回転させた後に、前記第1回転方向の反対の第2回転方向へ回転させる回転制御部と、
    前記現像が行われないときに前記現像剤担持体が前記第1回転方向へ回転する非現像正回転状態において、前記トナー担持体と前記現像剤担持体との間に印加されるバイアス電圧における前記トナー担持体の電位を基準にした前記現像剤担持体の電圧である現像剤担持体差分電圧を前記現像が行われるときの現像剤担持体標準電圧よりも小さな電圧に設定する現像剤担持体差分電圧制御部と、を備える現像装置。
  2. 前記回転制御部は、前記非現像正回転状態において前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ1周よりも多く回転させる、請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記回転制御部は、前記非現像正回転状態において前記現像剤担持体を前記現像が行われるときの標準速度よりも速い速度で前記第1回転方向へ回転させる、請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤担持体差分電圧制御部は、前記現像が行われないときに前記現像剤担持体が前記第2回転方向へ回転する非現像逆回転状態において、前記現像剤担持体差分電圧を前記現像剤担持体標準電圧または前記非現像正回転状態における前記現像剤担持体差分電圧よりも前記現像剤担持体標準電圧に近い電圧に設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置
  5. トナーを外周面に担持して回転することによって像担持体に形成された静電潜像を前記トナーによって現像するトナー担持体と、
    前記トナーおよびキャリアを含む二成分現像剤を外周面に担持して第1回転方向へ回転することによって前記トナー担持体に前記トナーを供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の外周における前記現像剤担持体に対向する位置よりも前記第1回転方向の上流側の位置において前記現像剤担持体に対して隙間を隔てて設けられ、前記現像剤担持体が担持する前記二成分現像剤の層厚を制限する層厚制限部と、を備える現像装置を制御する現像装置制御方法であって、
    現像が行われないときに、前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ回転させた後に、前記第1回転方向の反対の第2回転方向へ回転させる工程と、
    前記現像が行われないときに前記現像剤担持体が前記第1回転方向へ回転する非現像正回転状態において、前記トナー担持体の電位を基準にした前記現像剤担持体の電圧である現像剤担持体差分電圧を前記現像が行われるときの電圧よりも小さな電圧に設定する工程と、を含む現像装置制御方法。
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