JP6337803B2 - 同期整流回路 - Google Patents

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Description

本発明は、MOSトランジスタを用いた同期整流回路に関する。
昇圧コンバータは、入力電源の正負両端子間に直列に接続されたリアクトルとスイッチング用の第1トランジスタ、出力端子間に接続されたコンデンサ、リアクトルに流れる電流をコンデンサに導く同期整流用の第2トランジスタなどを備えている。制御回路は、目標電圧と出力電圧との偏差に応じたデューティ比を持つ第1駆動信号を第1トランジスタに与え、デッドタイムを確保した上で第1駆動信号と相補的な関係を持つ第2駆動信号を第2トランジスタに与える。
第1トランジスタと第2トランジスタが同時にオンするとコンデンサが短絡するので、一般にデッドタイムは余裕を持って設定されている。このため、第1トランジスタをオフ駆動した後のデッドタイム期間では、第2トランジスタがオフ駆動したまま寄生ダイオードを通して還流電流が流れるため、第2トランジスタの導通損失を十分に低減することができなかった。
これに対し、特許文献1に記載された同期整流用のMOトランジスタの制御回路は、定電流回路、この定電流回路の出力端子とトランジスタのドレインとの間に接続されたダイオード、このダイオードのアノードとトランジスタのソースとの間に接続された抵抗、および抵抗の両端電圧を用いてトランジスタのゲート電圧を生成する回路を備えている。この制御回路は、トランジスタのドレイン・ソース間電圧をモニタし、対をなす相手側トランジスタがオフ状態か否かを検出してゲート電圧を生成する。これによりデッドタイムを短縮できる。
特開2004−208407号公報
上述した従来構成は、外付けのダイオードが必要になるため、部品点数の増加、コストの増加、回路規模の増大などの問題がある。また、外付けのダイオードの寄生容量により、ノイズが増大するため、誤動作が問題となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外付けのダイオードを不要とし、ノイズの低減を図りながらデッドタイムを短縮できる同期整流回路を提供することにある。
請求項1に記載した同期整流回路は、上述した外付けのダイオードに替えて、MOSトランジスタに形成されたセンストランジスタの寄生ダイオードを利用している。MOSトランジスタは、ドレイン同士およびゲート同士が共通に接続されたメイントランジスタとセンストランジスタを有しており、還流電流がメイントランジスタのドレイン・ソース間を通して流れるように接続されている。
同期整流回路は、MOSトランジスタの他に制御電源、電流制限抵抗、基準電圧生成回路および駆動制御回路を備えている。制御電源は、メイントランジスタのソース電位を基準として、メイントランジスタがオフ駆動されて電流が流れていない状態におけるドレイン電圧の極性と同じ極性を持つ制御電圧を供給する。MOSトランジスタがNチャネル型であれば正極性、Pチャネル型であれば負極性となる。電流制限抵抗は、この制御電源とセンストランジスタのソースとの間に設けられている。
基準電圧生成回路は、電流制限抵抗のセンストランジスタ側の端子の電圧を還流検出電圧としたとき、制御電圧よりも(絶対値として)低く、メイントランジスタの寄生ダイオードが通電した還流状態における還流検出電圧よりも(絶対値として)高い基準電圧を生成する。
駆動制御回路は、オン駆動指令が与えられているとき、および、オフ駆動指令が与えられている期間において還流検出電圧が基準電圧よりも高くなった後オン駆動指令が与えられるまでの間に還流検出電圧が基準電圧よりも低くなっているときに、MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力する。
この構成によれば、オフ駆動指令が与えられているときにメイントランジスタの寄生ダイオードを通して還流電流が流れると、MOSトランジスタのドレイン電位が低下してソース電位よりも低くなる。このとき、制御電源から電流制限抵抗とセンストランジスタの寄生ダイオードを通して電流が流れ、還流検出電圧が基準電圧よりも高い状態から低い状態に変化する。駆動制御回路は、オン駆動指令が与えられるまでの期間内において、還流検出電圧が基準電圧よりも低くなっているときに、MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力する。
その結果、デッドタイム期間であっても、本同期整流回路と対をなして用いられる他の同期整流回路のスイッチング素子のオフにより還流電流が流れ始めると、メイントランジスタがオンして同期整流を開始する。これにより、寄生ダイオードを通した還流期間を短縮できる。
さらに、還流検出電圧を作り出す手段として、外付けのダイオードではなくセンストランジスタの寄生ダイオードを用いているので、従来構成に対し部品点数、コスト、回路規模などを低減できる。センストランジスタは、外付けのダイオードと比較して、耐圧が高くてもセルサイズが小さくなるので、寄生容量が小さくなり、ノイズに対して寄生容量を介して流れるノイズ電流が低減する。その結果、還流検出電圧に重畳するノイズを低減でき、ノイズによる誤動作を防止できる。
加えて、オフ駆動指令が与えられている期間において、駆動制御回路がMOSトランジスタに対しオン駆動電圧の出力を開始するタイミングを遅延させる遅延回路を備える。これにより、MOSトランジスタがオフしている期間に還流検出電圧にノイズが乗った際に、駆動制御回路が動作してオン駆動電圧を出力してしまうことを防止できる。
請求項2記載の手段によれば、請求項1におけるセンストランジスタを、還流検出用ダイオードに置き換えた構成となる。すなわち、請求項1の構成において、還流検出電圧を得る手段として用いているのはセンストランジスタの寄生ダイオードであり、センストランジスタ本体は用いていない。したがって、上記の寄生ダイオードに替わるダイオードのみをMOSトランジスタの内部に形成すれば、外付けのダイオードを用いずとも請求項1と同様の作用効果が得られることになる。
請求項3記載の手段によれば、駆動制御回路は、オフ駆動指令が与えられている期間において還流検出電圧が基準電圧よりも高くなった後オン駆動指令が与えられるまでの間に還流検出電圧が基準電圧よりも低くなると、その後オン駆動指令が与えられるまでの期間、MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力し続ける。
対をなして用いられるスイッチング素子がオフしたとき、還流電流を流し始めるメイントランジスタのドレイン・ソース間電圧にはリンギングが生じ易い。リンギングが生じると還流検出電圧も振動的となる。本手段によれば、還流検出電圧が一旦基準電圧よりも低くなると、その後の還流検出電圧にかかわらず、オン駆動指令が与えられるまでオン駆動電圧を出力し続ける。従って、メイントランジスタを継続してオン駆動でき、寄生ダイオードを通した還流期間をより短縮することができる。
請求項4記載の手段によれば、請求項2記載の手段についても、請求項1と同様の遅延回路を備えるので、MOSトランジスタがオフしている期間に還流検出電圧にノイズが乗った際に、駆動制御回路が動作してオン駆動電圧を出力してしまうことを防止できる。
請求項5記載の手段によれば、制御電源とセンストランジスタのソースとの間に電源側スイッチが設けられている。スイッチ制御回路は、オフ駆動指令により駆動制御回路がMOSトランジスタに対しオフ駆動電圧を出力している期間、電源側スイッチをオン状態に制御する。また、スイッチ制御回路は、オン駆動指令が与えられる前に駆動制御回路がMOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力していないことを条件として、オン駆動指令によりMOSトランジスタに電流が流れている期間、電源側スイッチをオフ状態に制御する。
上述した同期整流回路が同期整流を行う場合、MOSトランジスタにオン駆動電圧が与えられているときには、メイントランジスタに流れる電流の向きとセンストランジスタに流れる電流の向きは一致する(Nチャネル型であればソースからドレイン)。これに対し、同期整流回路が同期整流を行わない場合、MOSトランジスタにオン駆動電圧が与えられているときにメイントランジスタに流れる電流の向き(Nチャネル型であればドレインからソース)とセンストランジスタに流れる電流の向き(Nチャネル型であればソースからドレイン)とは逆になる。1つのMOSトランジスタ内に形成されているメイントランジスタとセンストランジスタとで電流の向き異なると、センスセルに電流集中が生じる虞がある。
本手段によれば、同期整流を行わない場合(オン駆動指令が与えられる前に駆動制御回路がオン駆動電圧を出力していない場合)、MOSトランジスタのメイントランジスタに電流が流れている期間に、制御電源からセンストランジスタのソースに流れ込む逆向きの電流が遮断される。従って、センスセルへの電流集中を防止することができる。
請求項6記載の手段によれば、センストランジスタのソースとメイントランジスタのソースとの間に、スイッチ制御回路により、オン状態が電源側スイッチと排他的に制御されるソース側スイッチを備える。このように構成すれば、電源側スイッチがオフして制御電源からセンストランジスタのソースに流れ込む電流が遮断される際に、前記ソースはソース側スイッチを介してメイントランジスタのソースに接続される。したがって、メイン及びセンストランジスタのソース電位が等しくなり、両者間にリーク電流が流れることを防止できる。
請求項7記載の手段によれば、ソース側スイッチの何れかの端子側に接続される電流検出抵抗と、ソース側スイッチがオンした際に、電流検出抵抗を介して流れる電流に基づき過電流検出を行う過電流検出回路とを備える。すなわち、ソース側スイッチを利用することで、駆動制御回路による還流期間を短縮する作用に併せて、センストランジスタが設けられる本来の目的である、過電流検出回路による過電流検出作用が実行可能になる。
請求項8記載の手段によれば、請求項2記載のように、請求項1におけるセンストランジスタを還流検出用ダイオードに置き換えた構成についても、請求項5と同様の作用効果が得られる。
請求項9記載の手段によれば、スイッチ制御回路が、電源側スイッチをオン状態に制御するタイミングを遅延させる遅延回路を備える。すなわち、MOSトランジスタをターンオフさせる際にはメイントランジスタのドレイン・ソース間電圧が上昇するが、このとき、ドレイン・ソース間電圧にはリンギングが生じ易い。リンギングが生じると還流検出電圧も振動的になるので、駆動制御回路が出力する電圧信号も振動的になる。本手段によれば、遅延回路で付与される遅延時間によって、上記リンギングが発生する期間を避けて電源側スイッチをオン状態にすることができる。
請求項10記載の手段によれば、以下のようにセンストランジスタの寄生容量Csenseを設定する。駆動制御回路の入力容量をCin、制御電源の電圧をVcc、基準電圧をVp、MOSトランジスタのドレイン電圧をVoutとする。ドレイン電圧Voutが変動した場合、駆動制御回路の入力電圧変動ΔVNは、次式で与えられる。
ΔVN=Csense/Cin・Vout
この電圧変動時に、駆動制御回路の誤動作を抑制するためには、以下の条件が必要となる。
ΔVN<Vcc−Vp
したがって、センストランジスタの寄生容量Csenseを、
Csense<(Vcc−Vp)/Vout・Cin
とすれば、駆動制御回路の誤動作を抑制するのに十分となる容量値を設定できる。これにより、ノイズフィルタやマスク回路が不要となり、ノイズを抑制しつつ高応答な駆動制御回路の設計が可能となる。
請求項11記載の手段によれば、請求項2記載の手段のように還流検出用ダイオードを備える構成では、還流検出用ダイオードの寄生容量Cdiodeを請求項10記載の手段における寄生容量Csenseと同じ条件で設定すれば、請求項10記載と同様の効果が得られる。
第1の実施形態を示す同期整流回路の構成図 昇圧回路の構成図 波形図 第2の実施形態を示すもので、MOSトランジスタMaに対し設けられた同期整流回路の構成図 ワンショット回路の構成図 波形図 第3の実施形態を示すもので、MOSトランジスタMbに対し設けられた同期整流回路の構成図 スイッチとスイッチ制御回路の構成図 波形図 第4の実施形態を示す同期整流回路の構成図 第5の実施形態を示す同期整流回路(ハイサイド)の構成図 波形図 第6の実施形態を示すスイッチング制御回路(ローサイド)の構成図 波形図 第7の実施形態を示す同期整流回路(ローサイド)の構成図 第8の実施形態を示す同期整流回路の構成図
各実施形態において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1から図3を参照しながら説明する。図2に示す昇圧回路1は、入力端子間に接続されたバッテリなどの入力電源2の電圧Vinを昇圧し、出力端子間に接続された負荷3に対し昇圧電圧Voutを出力するチョッパ回路である。入力端子間にはコンデンサC1が接続されており、出力端子間にはコンデンサC2が接続されている。また、図示を省略しているが、昇圧電圧Voutを分圧して検出する電圧検出回路を備えている。
入力ノードN1と出力ノードN2との間には、中間ノードN3を挟んでリアクトルLとNチャネル型のMOSトランジスタMaとが直列に接続されている。中間ノードN3とグランドとの間にはNチャネル型のMOSトランジスタMbが接続されている。MOSトランジスタMaは、ドレイン同士およびゲート同士が共通に接続されたメイントランジスタMamとセンストランジスタMasを備えている。MOSトランジスタMbも同様にメイントランジスタMbmとセンストランジスタMbsを備えている。メイントランジスタMam、MbmとセンストランジスタMas、Mbsには、それぞれ寄生ダイオードDam、Dbmと寄生ダイオードDas、Dbsが並列に形成されている。
ゲート電圧生成回路4は、制御IC5から入力した指令信号InH、InLおよびセンストランジスタMas、Mbsのソース電位(後述する還流検出電圧VNa、VNb)に基づいてゲート電圧Vga、Vgbを生成する。図1は、ゲート電圧生成回路4の回路構成を具体的に示している。ゲート電圧Vga、Vgbを生成する各回路の構成は同じであるため、主としてゲート電圧Vgaを生成する回路構成について説明する。
制御電源Pcaは、メイントランジスタMamのソース電位を基準として、メイントランジスタMamがオフ駆動されて電流が流れていない状態におけるドレイン電圧の極性と同じ正極性の制御電圧Vccaを生成する。この制御電源Pcaのプラス端子とセンストランジスタMasのソースとの間には、寄生ダイオードDasに流れる電流を制限するための電流制限抵抗Rsaが接続されている。電流制限抵抗RsaとセンストランジスタMasのソースとの接続ノードNaの電圧VNaは、本発明で言う還流検出電圧に相当する。
基準電圧生成回路Ppaは、メイントランジスタMamのソース電位を基準として、制御電圧Vccaよりも低く、メイントランジスタMamの寄生ダイオードDamが通電した還流状態における還流検出電圧VNa(ほぼ0V)よりも高い基準電圧Vpaを生成する。
駆動制御回路Faは、コンパレータCPa、OR回路ORa、ドライバ回路DRaおよびゲート抵抗Rgaから構成されている。コンパレータCPaは、還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも高いときにLレベルの信号S1aを出力し、還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも低いときにHレベルの信号S1aを出力する。
ただし、指令信号InHがHレベルの期間では比較動作が無効化され、還流検出電圧VNaと基準電圧Vpaとの大小関係にかかわらずLレベルの信号S1aを出力する。この無効化状態は、指令信号InHがLレベルの期間に還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも高くなると解除される。指令信号InHと信号S1aはOR回路ORaに入力され、その出力信号はドライバ回路DRaとゲート抵抗Rgaを通してゲート電圧Vgaとなる。
同様に、ゲート電圧Vgbを生成する回路は、制御電圧Vccbを生成する制御電源Pcb、電流制限抵抗Rsb、基準電圧Vpbを生成する基準電圧生成回路Ppbおよび駆動制御回路Fbを備えている。電流制限抵抗RsbとセンストランジスタMbsのソースとの接続ノードNbの電圧VNbは、本発明で言う還流検出電圧に相当する。駆動制御回路Fbは、コンパレータCPb、OR回路ORb、ドライバ回路DRbおよびゲート抵抗Rgbから構成されており、指令信号InH、還流検出電圧VNbおよび基準電圧Vpbを入力してゲート電圧Vgbを出力する。
次に、図3も参照しながら本実施形態の作用を説明する。制御IC5は、目標電圧と電圧検出回路により検出した昇圧電圧Voutとの偏差を比例・積分制御するなどして指令信号InLのデューティ比を制御する。制御IC5は、昇圧動作中に同期整流を行うため、指令信号InLに対するデッドタイムTdを有し相補的な関係を持つ指令信号InHを生成する。指令信号InL、InHは、Hレベルがオン駆動指令に相当し、Lレベルがオフ駆動指令に相当する。既述したようにメイントランジスタMamとMbmが同時にオンするとコンデンサC2が短絡するので、デッドタイムTdは余裕を持って設定されている。
図3に示すタイミングチャートは、上から順に指令信号InL、指令信号InH、ゲート電圧Vgb、Vga、メイントランジスタMbmのドレイン・ソース間電圧VDS(Mbm)、メイントランジスタMamのドレイン・ソース間電圧VDS(Mam)、還流検出電圧VNb、還流検出電圧VNa、コンパレータCPbの出力信号S1b、コンパレータCPaの出力信号S1a、OR回路ORbの出力信号、OR回路ORaの出力信号、リアクトルLに流れる電流ILを表している。
時刻t1での直前では指令信号InH、InLがLレベルであるため、ゲート電圧Vga、Vgbはオフ駆動レベルとなり、メイントランジスタMam、Mbmはオフしている。電流ILは、寄生ダイオードDamを通してコンデンサC2に流れる。このとき寄生ダイオードDasが通電し、還流検出電圧VNaはほぼ0Vになっている。しかし、コンパレータCPaの比較動作は無効化されているので、コンパレータCPaの出力信号S1aはLレベルのままである。一方、寄生ダイオードDbsには逆電圧が印加されているので、還流検出電圧VNbはVccbに等しくなっており、コンパレータCPbはLレベルの出力信号S1bを出力している。
時刻t1で指令信号InLがHレベルになると、OR回路ORbの出力信号がHレベルになり、ゲート電圧Vgbがミラー期間を経てオン駆動レベルになる。これに伴い、メイントランジスタMbmのドレイン・ソース間電圧VDS(Mbm)が低下し、メイントランジスタMamのドレイン・ソース間電圧VDS(Mam)が上昇する。その結果、入力電源2からリアクトルLとメイントランジスタMbmを通して電流が流れ、その電流ILは徐々に増大する。このような能動的な電流を流すMOSトランジスタMbを、以下の説明ではスイッチング側の素子と称する場合がある。
このとき、寄生ダイオードDasが非通電となり、還流検出電圧VNaはVccaに等しくなる。還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも高くなったことにより、コンパレータCPaの無効化状態が解除される。一方、寄生ダイオードDbsが通電し、還流検出電圧VNbはほぼ0Vになる。しかし、指令信号InLがHレベルであるため、コンパレータCPbの比較動作は無効化され、その出力信号S1bはLレベルのままとなる。
時刻t2で指令信号InLがLレベルになると、OR回路ORbの出力信号がLレベルになり、ゲート電圧Vgbがミラー期間を経てオフ駆動レベルになる。これに伴い、メイントランジスタMbmのドレイン・ソース間電圧VDS(Mbm)が上昇し、メイントランジスタMamのドレイン・ソース間電圧VDS(Mam)が低下する。その結果、リアクトルLに流れる電流ILは、寄生ダイオードDamを通してコンデンサC2に流れ、その電流ILは徐々に減少する。
このとき、寄生ダイオードDbsが非通電となり、還流検出電圧VNbはVccbに等しくなる。OR回路ORbの出力信号はLレベルのままである。一方、寄生ダイオードDasが通電し、時刻t3の近傍で還流検出電圧VNaはほぼ0Vになる。還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも低くなるので、既に無効化状態が解除されているコンパレータCPaの出力信号S1aはHレベルに変化する。
すなわち、指令信号InHがLレベル(オフ駆動指令)であっても、寄生ダイオードDamが通電し始めたことに基づいてOR回路ORaの出力信号がHレベルになる。その結果、ゲート電圧Vgaがオン駆動レベルになってメイントランジスタMamがオンし、デッドタイムTdの終了(時刻t4)を待つことなく同期整流が開始される。このような同期整流を行うMOSトランジスタMaを、以下の説明では同期整流側の素子と称する場合がある。
時刻t4で指令信号InHがHレベルになると、コンパレータCPaの比較動作が無効化され、コンパレータCPaの出力信号S1aはLレベルに戻る。このとき、OR回路ORaの出力信号はHレベルのままであり同期整流が継続する。
その後、時刻t5で指令信号InHがLレベルになると、OR回路ORaの出力信号がLレベルになり、ゲート電圧Vgaがオフ駆動レベルに低下する。これにより同期整流が終了し、電流ILは、メイントランジスタMamではなく寄生ダイオードDamを通してコンデンサC2に流れるようになる。このとき、メイントランジスタMam、Mbmのドレイン・ソース間電圧VDS(Mam)、VDS(Mbm)は、寄生ダイオードDamの順方向電圧Vfだけ変化する。時刻t6以降の動作は、上述した時刻t1以降の動作と同じである。
以上説明したように、本実施形態の昇圧回路1は、リアクトルLにエネルギーを蓄積するためのMOSトランジスタMb(スイッチング側の素子)と、蓄積エネルギーをコンデンサC2に移すMOSトランジスタMa(同期整流側の素子)とを備えている。MOSトランジスタMbのオフにより寄生ダイオードDamに還流電流が流れ始めると、デッドタイム期間であってもメイントランジスタMamがオンして同期整流を開始する。これにより、寄生ダイオードDamを通した還流期間を短縮でき、損失を低減できる。
さらに、還流検出電圧VNa、VNbを作り出す手段として、外付けのダイオードではなくセンストランジスタMas、Mbsの寄生ダイオードDas、Dbsを用いているので、従来構成に対し部品点数、コスト、回路規模などを低減できる。一般の外付けのダイオードは、耐圧が高くなると電流容量も大きくなり寄生容量が大きくなる傾向がある。これに対し、センストランジスタは耐圧が高くてもセルサイズが小さいので寄生容量が小さくなり、ノイズに対して寄生容量を介して流れるノイズ電流が小さくなる。その結果、還流検出電圧VNa、VNbに重畳するノイズが小さくなり、コンパレータCPa、Cpbの誤動作を低減できる。
なお、通常はリアクトルLの電流は正(図1に示す矢印の向き)であるが、軽負荷になると出力側からメイントランジスタMamとリアクトルLを通して入力電源2に負の回生電流が流れる。このときメイントランジスタMamがオフすると、寄生ダイオードDbmに還流電流が流れる。このときは、デッドタイム期間にメイントランジスタMbmがオンして同期整流を行う。従って、本実施形態では、MOSトランジスタMb側にもMOSトランジスタMa側と同様の同期整流回路を備えている。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図4から図6を参照しながら説明する。本実施形態も、図2に示す主回路構成を持つ昇圧回路である。図4は、MOSトランジスタMaの同期整流回路を示している。センストランジスタMasとその寄生ダイオードDasは、図示を省略している。
コンパレータCPaとOR回路ORaとの間にワンショット回路Yaを備えている。ワンショット回路Yaは、コンパレータCPaの出力信号S1aがLレベルからHレベルに変化すると、所定時間TyのHレベル幅を持つワンショット信号S2aを出力する。図5に示すように、Dフリップフロップ(DFF)6は、信号S1aの立ち上がりで信号S2aをHレベルにセットする。
信号S2aがHレベルになると、加算器7、セレクタ8およびレジスタ9により、クロックに同期したカウント動作が行われる。判定器10は、レジスタ9に保持されたカウント値が上記所定時間Tyに相当する値以上であると判定すると、Hレベルのリセット信号を出力して信号S2aをLレベルに戻す。MOSトランジスタMbの同期整流回路も同様のワンショット回路Ybを備えており、ワンショット信号S2bを出力する。
図6に示すように、指令信号InLがLレベルになると(時刻t2)、メイントランジスタMbmのドレイン・ソース間電圧VDS(Mbm)が上昇し、メイントランジスタMamのドレイン・ソース間電圧VDS(Mam)が低下する。このとき電圧VDS(Mbm)、VDS(Mam)にリンギングが生じ易い(時刻t2〜t3)。リンギングが生じると還流検出電圧VNaも振動的になるので、コンパレータCPaの出力信号S1aひいてはゲート電圧Vgaも振動的になる。
ワンショット回路Yaは、指令信号InHがLレベルの期間に還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも高くなってコンパレータCPaの無効化状態が解除されているときに、還流検出電圧VNaが基準電圧Vpaよりも低くなると、その後の信号S1aのレベルにかかわらず所定時間Tyの間Hレベルの信号S2aを出力する。所定時間Tyは、指令信号InHがHレベルになるまでの時間よりも長い時間、例えばデッドタイムTdに等しく設定すればよい。
本実施形態によれば、指令信号InLがLレベルになって電圧VDS(Mbm)、VDS(Mam)にリンギングが生じても、指令信号InHがHレベルになるまでの期間、メイントランジスタMamがオンして同期整流が継続する。従って、リンギングの発生にかかわらず、寄生ダイオードDamを通した還流期間を短縮することができ、損失を低減できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図7から図9を参照しながら説明する。本実施形態も、図2に示す主回路構成を持つ昇圧回路である。図7は、MOSトランジスタMbの同期整流回路を示している。この同期整流回路は、電流制限抵抗Rsbとセンスソース(センストランジスタMbsのソース、寄生ダイオードDbsのアノード)との間に、トランジスタ11a(電源側スイッチ)、11b(ソース側スイッチ)から構成されるスイッチ11を備えている。
スイッチ11は、スイッチ制御回路12からLレベルの制御信号S3を入力するとオンして、電流制限抵抗Rsbとセンスソースとの間を接続する。スイッチ11は、スイッチ制御回路12からHレベルの制御信号S3を入力するとオフして、電流制限抵抗Rsbとセンスソースとの間を切断するとともにセンスソースをグランドに接続する。MOSトランジスタMaの同期整流回路も同様に構成されている。
スイッチ11を設ける理由は以下の通りである。上述した第1、第2の実施形態において指令信号InLがHレベルになると、メイントランジスタMbmにはドレインからソースに向かって電流が流れ、センストランジスタMbsにはソースからドレインに向かって電流が流れる。つまり、スイッチング側のMOSトランジスタMbでは、メイントランジスタMbmとセンストランジスタMbsとで電流の流れる向きが異なる期間が存在する。
具体的には、ゲート電圧Vgbが素子のしきい値電圧Vthを超えてからしきい値電圧Vthを下回るまでの期間である。この期間では、センストランジスタMbsに電流が集中する虞がある。同期整流側のMOSトランジスタMaにはこのような期間は存在しない。
そこで、本実施形態では、MOSトランジスタMbの同期整流回路にスイッチ11を付加し、MOSトランジスタMbに電流が流れている期間、スイッチ制御回路12からHレベルの制御信号S3を出力してトランジスタ11aをオフし、電流制限抵抗Rsbとセンスソースとの間を切断する。ただし、上述したように軽負荷になるとメイントランジスタMbmが同期整流を行う場合もあり得る。従って、スイッチ制御回路12は、指令信号InLがHレベルに立ち上がる直前のデッドタイム期間中にVNb>Vpbであること(つまり同期整流を行っていないこと)を条件として、Hレベルの制御信号S3を出力する。
MOSトランジスタMbに対するスイッチ制御回路12は、図8に示す構成を備えている。遅れ指令信号InLdは、指令信号InLを所定の遅れ時間だけ遅延させた信号である。遅れ指令信号InLdを用いるのは、上述したように指令信号InLがHレベルに立ち上がる直前のデッドタイム期間中における信号S1bの状態を検出するためである。従って、遅れ時間は、デッドタイムTd未満であることが必要となる。
還流検出電圧VNbと指令信号InLは、AND回路13を介してRSFF1のセット端子S1に入力されている。遅れ指令信号InLdと指令信号InLの反転信号は、AND回路14を介してRSFF1のリセット端子R1に入力されている。遅れ指令信号InLdとRSFF1の出力端子Q1からの信号は、AND回路15を介してRSFF2のセット端子S2に入力されている。
ゲート電圧Vgbがしきい値電圧Vthよりも高いか否かを判定するため、ゲート電圧Vgbを抵抗17、18で分圧した電圧と基準電圧Vrとを比較するコンパレータ19を備えている。基準電圧Vrは、素子のしきい値電圧Vthを抵抗17、18で分圧した電圧にほぼ等しく設定されている。コンパレータ19は、ゲート電圧Vgbの分圧電圧が基準電圧Vrよりも高い期間Hレベルの信号を出力する。コンパレータ19の出力信号と指令信号InLは、NOR回路16を介してRSFF2のリセット端子R2に入力されている。制御信号S3は、RSFF2の出力信号Q2から出力される。
図9に示す動作波形は、図2に示すMOSトランジスタMaが同期整流側の素子であり、MOSトランジスタMbがスイッチング側の素子となるときの波形である。遅れ指令信号InHdは、指令信号InHを所定の遅れ時間だけ遅延させた信号である。RSFF1は、遅れ指令信号InLdがHレベルになる直前に還流検出電圧VNbの状態(Vccb:スイッチング側の素子/0:同期整流側の素子)を検出する。RSFF1は、スイッチング側の素子と判定するとHレベルの信号を保持し、同期整流側の素子と判定するとLレベルの信号を保持する。指令信号InLがLレベルになると、RSFF1はリセットされる。
RSFF2は、ゲート電圧Vgbの分圧電圧が基準電圧Vrを超えたか否かを判定する。RSFF2は、ゲート電圧Vgbの分圧電圧が基準電圧Vr以上であり且つRSFF1がHレベルを保持していればHレベルの信号を保持する。RSFF2は、ゲート電圧Vgbの分圧電圧が基準電圧Vr以下になるとリセットされる。以上の動作によれば、メイントランジスタMbmにドレイン電流が流れている期間、すなわちゲート電圧Vgbがしきい値電圧Vthを超えてからしきい値電圧Vthを下回るまでの期間、電流制限抵抗Rsbとセンスソースとの間を開放する。
本実施形態によれば、MOSトランジスタMbがスイッチング側の素子の場合、指令信号InLがHレベルとなってMOSトランジスタMbに電流が流れている期間に、トランジスタ11aがオフすることで電流制限抵抗Rsbからセンスソースに流れ込む電流が遮断される。これにより、センストランジスタMbsの寄生ダイオードDbsに電流が集中することを防止できる。
また、トランジスタ11aがオフすると同時にトランジスタ11bがオンするので、
センストランジスタMbsのソースはメイントランジスタMbmのソースに接続される。したがって、両者のソース電位が等しくなり、それらの間にリーク電流が流れることを防止できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について図10を参照しながら説明する。本実施形態のMOSトランジスタMa1,Mb1は、MOSトランジスタMa,MbよりセンストランジスタMas,Mbsを削除し、それに替えてダイオードDa,Db(還流検出用ダイオード)を備えた構成である。例えば第1の実施形態において、還流検出電圧を得る手段として用いているのは寄生ダイオードDas,Dbsであり、センストランジスタMas,Mbs本体は用いていない。したがって、上記の寄生ダイオードDas,Dbsに替わるダイオードDa,DbのみをMOSトランジスタMa1,Mb1の内部に形成すれば、外付けのダイオードを用いずとも第1の実施形態と同様の作用効果が得られることになる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について図11及び図12を参照しながら説明する。図11はハイサイドの構成のみ示すが、本実施形態の駆動制御回路Fa1は、コンパレータCPaの出力端子とORゲートORaの入力端子との間に、抵抗Ra1及びコンデンサCa1からなる遅延回路(積分回路)21aを備えている。この遅延回路21aの出力信号をS1adとする。
次に、本実施形態の作用について説明する。図12は図6相当図であり、第2の実施形態では、リンギングの発生に伴い還流検出電圧VNaが振動的になることに対して、ワンショット回路Yaを設けた。本実施形態では、ワンショット回路Yaに替えて遅延回路21aを配置したことで、コンパレータCPaの出力信号変化を遅延させて、指令信号InLの立下り時においてリンギングが発生する期間が経過した後に信号S1adが立ち上がるようにしている。これにより、第2実施形態と同様の効果が得られる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態について図13及び図14を参照しながら説明する。図13はローサイドの構成のみ示すが、本実施形態のスイッチング制御回路22は、コンパレータ19の出力端子とNORゲート16の入力端子との間に、抵抗Rb2及びコンデンサCb2からなる遅延回路(積分回路)23bを備えている。
次に、本実施形態の作用について説明する。第5の実施形態と同様に、MOSトランジスタMbがターンオフする際に、メイントランジスタMbmのドレイン・ソース間電圧VDS(Mbm)が上昇してリンギング生じると還流検出電圧VNbも振動的になる。これに対して本実施形態では、図14に示すように、遅延回路23bによりコンパレータ19の出力信号変化を遅延させて、RSFF2をリセットするタイミングを遅延させる。これにより、上記リンギングの発生期間が経過した後に信号S3が立ち上がるようにして、トランジスタ11aをオンすると共にトランジスタ11bをオフさせる。したがって、リンギングの発生期間を避けて、センストランジスタMbsのソースを電流制限抵抗Rsbに接続することができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態について図15を参照しながら説明する。図15はローサイドの構成のみ示すが、本実施形態では、第3の実施形態のスイッチ11を利用して、センストランジスタMbsを用いた過電流検出を行う。トランジスタ11a,11bの間に、抵抗Rsb及び電流検出抵抗Rs2bの直列回路を接続する。抵抗Rsbは、第3の実施形態ではトランジスタ11aのソース側に接続されていたものをドレイン側に移動している。そして、抵抗Rsb及び電流検出抵抗Rs2bの共通接続点が、過電流検出回路24の入力端子に接続されている。
このように構成すれば、過電流検出回路24は、ソース側スイッチ11bがオンした際に、センストランジスタMbsのソースより、電流検出抵抗Rs2bを介して流れる電流に基づき過電流検出を行うことができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態について図16を参照しながら説明する。本実施形態では、センストランジスタMasの寄生容量Csenseをどのように設定すべきかについて検討する。コンパレータCPaの入力容量をCinとすると、MOSトランジスタMaのドレイン電圧Voutが変動した場合、コンパレータCPaの入力電圧変動ΔVNは、次式で与えられる。
ΔVN=Csense/Cin・Vout …(1)
この電圧変動時に、コンパレータCPaの誤動作を抑制するためには、以下の条件が必要となる。
ΔVN<Vcc−Vp …(2)
したがって、寄生容量Csenseを、
Csense<(Vcc−Vp)/Vout・Cin …(3)
とすれば、コンパレータCPaの誤動作を抑制するのに十分となる容量値を設定できる。これにより、ノイズフィルタやマスク回路が不要となり、ノイズを抑制しつつ高応答な駆動制御回路Faの設計が可能となる。
また、第4の実施形態のように、ダイオードDa,Dbのみを備える構成については、ダイオードDa,Dbの寄生容量Cdiodeの値を(3)式の条件で設定すれば良い。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
第2の実施形態に対しても、第3の実施形態と同じ構成を適用できる。
第3の実施形態の抵抗Rsbを、第7の実施形態と同様にトランジスタ11aのドレイン側に接続しても良い。
センストランジスタとその寄生ダイオードからなるセンスセルのサイズを小さく構成することにより、寄生容量が小さくなり、ノイズによる誤動作をより確実に防止できる。
図面中、11はスイッチ、12はスイッチ制御回路、Fa、Fbは駆動制御回路、Ma、MbはMOSトランジスタ、Mam、Mbmはメイントランジスタ、Mas、Mbsはセンストランジスタ、Dam、Dbmはメイントランジスタの寄生ダイオード、Pca、Pcbは制御電源、Ppa、Ppbは基準電圧生成回路、Rsa、Rsbは電流制限抵抗である。

Claims (11)

  1. ドレイン同士およびゲート同士が共通に接続されたメイントランジスタ(Mam,Mbm)とセンストランジスタ(Mas,Mbs)を有し、還流電流が前記メイントランジスタのドレイン・ソース間を通して流れるように接続されたMOSトランジスタ(Ma,Mb)と、
    前記メイントランジスタのソース電位を基準として、前記メイントランジスタがオフ駆動されて電流が流れていない状態におけるドレイン電圧の極性と同じ極性を持つ制御電圧を供給する制御電源(Pca,Pcb)と、
    前記制御電源と前記センストランジスタのソースとの間に設けられた電流制限抵抗(Rsa,Rsb)と、
    前記電流制限抵抗の前記センストランジスタ側の端子の電圧を還流検出電圧としたとき、前記制御電圧よりも低く、前記メイントランジスタの寄生ダイオード(Dam,Dbm)が通電した還流状態における前記還流検出電圧よりも高い基準電圧を生成する基準電圧生成回路(Ppa,Ppb)と、
    オン駆動指令が与えられているとき、および、オフ駆動指令が与えられている期間において前記還流検出電圧が前記基準電圧よりも高くなった後オン駆動指令が与えられるまでの間に前記還流検出電圧が前記基準電圧よりも低くなっているときに、前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力する駆動制御回路(Fa,Fb)と、
    オフ駆動指令が与えられている期間において、前記駆動制御回路が前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧の出力を開始するタイミングを遅延させる遅延回路(21a)とを備えていることを特徴とする同期整流回路。
  2. メイントランジスタ(Mam,Mbm)と、カソードが前記メイントランジスタのドレインに接続される還流検出用ダイオード(Da,Db)とを有し、還流電流が前記メイントランジスタのドレイン・ソース間を通して流れるように接続されたMOSトランジスタ(Ma,Mb)と、
    前記メイントランジスタのソース電位を基準として、前記メイントランジスタがオフ駆動されて電流が流れていない状態におけるドレイン電圧の極性と同じ極性を持つ制御電圧を供給する制御電源(Pca,Pcb)と、
    前記制御電源と前記還流検出用ダイオードのアノードとの間に設けられた電流制限抵抗(Rsa,Rsb)と、
    前記還流検出用ダイオードのアノードの電圧を還流検出電圧としたとき、前記制御電圧よりも低く、前記メイントランジスタの寄生ダイオード(Dam,Dbm)が通電した還流状態における前記還流検出電圧よりも高い基準電圧を生成する基準電圧生成回路(Ppa,Ppb)と、
    オン駆動指令が与えられているとき、および、オフ駆動指令が与えられている期間において前記還流検出電圧が前記基準電圧よりも高くなった後オン駆動指令が与えられるまでの間に前記還流検出電圧が前記基準電圧よりも低くなっているときに、前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力する駆動制御回路(Fa,Fb)とを備えていることを特徴とする同期整流回路。
  3. 前記駆動制御回路は、オフ駆動指令が与えられている期間において前記還流検出電圧が前記基準電圧よりも高くなった後オン駆動指令が与えられるまでの間に前記還流検出電圧が前記基準電圧よりも低くなると、その後オン駆動指令が与えられるまでの期間、前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力し続けることを特徴とする請求項1又は2記載の同期整流回路。
  4. オフ駆動指令が与えられている期間において、前記駆動制御回路が前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧の出力を開始するタイミングを遅延させる遅延回路(21a)を備えていることを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項3記載の同期整流回路。
  5. 前記制御電源と前記センストランジスタのソースとの間に設けられた電源側スイッチ(11a)と、
    オフ駆動指令により前記駆動制御回路が前記MOSトランジスタに対しオフ駆動電圧を出力している期間、前記電源側スイッチをオン状態に制御し、オン駆動指令が与えられる前に前記駆動制御回路が前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力していないことを条件として、オン駆動指令により前記MOSトランジスタに電流が流れている期間、前記電源側スイッチをオフ状態に制御するスイッチ制御回路(12)とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項1を引用する請求項3記載の同期整流回路。
  6. 前記センストランジスタのソースと前記メイントランジスタのソースとの間に設けられ、前記スイッチ制御回路(12)により、オン状態が前記電源側スイッチと排他的に制御されるソース側スイッチ(11b)を備えていることを特徴とする請求項5記載の同期整流回路。
  7. 前記ソース側スイッチの何れかの端子側に接続される電流検出抵抗(Rs2b)と、
    前記ソース側スイッチがオンした際に、前記電流検出抵抗を介して流れる電流に基づき過電流検出を行う過電流検出回路(24)とを備えていることを特徴とする請求項6記載の同期整流回路。
  8. 前記電流制限抵抗と前記還流検出用ダイオードのアノードとの間に設けられた電源側スイッチ(11)と、
    オフ駆動指令により前記駆動制御回路が前記MOSトランジスタに対しオフ駆動電圧を出力している期間、前記電源側スイッチをオン状態に制御し、オン駆動指令が与えられる前に前記駆動制御回路が前記MOSトランジスタに対しオン駆動電圧を出力していないことを条件として、オン駆動指令により前記MOSトランジスタに電流が流れている期間、前記電源側スイッチをオフ状態に制御するスイッチ制御回路(12)とを備えていることを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項3もしくは4記載の同期整流回路。
  9. 前記スイッチ制御回路(12)が、前記電源側スイッチをオン状態に制御するタイミングを遅延させる遅延回路(23b)を備えていることを特徴とする請求項5から8の何れか一項に記載の同期整流回路。
  10. 前記駆動制御回路の入力容量をCin、前記制御電源の電圧をVcc、前記基準電圧をVp、前記MOSトランジスタのドレイン電圧をVoutとすると、前記センストランジスタの寄生容量Csenseを、
    Csense<(Vcc−Vp)/Vout・Cin
    に設定したことを特徴とする請求項1または請求項1を引用する請求項3から7もしくは9記載の同期整流回路。
  11. 前記駆動制御回路の入力容量をCin、前記制御電源の電圧をVcc、前記基準電圧をVp、前記MOSトランジスタのドレイン電圧をVoutとすると、前記還流検出用ダイオードの寄生容量Cdiodeを、
    Cdiode<(Vcc−Vp)/Vout・Cin
    に設定したことを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項8記載の同期整流回路。
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