JP6337505B2 - 線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法 - Google Patents

線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法 Download PDF

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本発明は、線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法に関し、特にボビンの切り替えによって線状体を連続して巻き取ることができる線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法に関する。
例えば光ファイバや電線などの線状体は、巻き取り装置でボビンに巻き取られており、満巻きされたボビンは別のボビンに切り替えられる。
線状体が巻き取り装置に向けて連続的に送られてくる場合、別のボビンに切り替える際に、線条体の走行を中断させるのは好ましくない場合がある。このため、例えば、特許文献1〜3には線条体の走行を中断させずにボビンを切り替える技術が開示されている。
特許文献1〜3に記載の巻き取り装置では、複数のボビンに対応する複数の爪ホイールを有し、各ボビンは各爪ホイールに対して着脱可能にされ、各爪ホイールには、線状体を引っ掛けて係止できる係止部がそれぞれ設けられている。満巻きされたボビンから別のボビンに切り替える場合、満巻きされたボビンに連なる線状体は切断されるとともに、回転する別のボビン側の爪ホイールの係止部に係止されて巻き取られる。
特開平4−246068号公報 特開平11−209001号公報 特開2005−219855号公報
ところで、上記の光ファイバの例で述べると、線引き技術の高速化に伴い、光ファイバは、例えば1500m/minを超える速度(線速ともいう)で巻き取り装置に向けて連続的に送られてくる。このため、ボビンの切り替えもこの高速化に対応させなければならない。
上記特許文献1〜3の技術における係止部は、図6に示すように弾性体とガイド部材からなり、弾性体とガイド部材の間に光ファイバを挟み込んで係止する構造となっているが、線速を速くすると、線状体を係止部に引っ掛ける深さ(進入深さともいう)が浅くなり、線状体が係止部から抜けやすくなって線状体を係止し難くなるという問題があった。
ここで、進入深さについて調査したところ、進入深さは、線状体への張力の上昇に伴って深くなることや、入り込んでから切断されるまでの時間が長くなるに連れて深くなることが分かった。
線速の高速化により、切断されるまでの時間は短くなるため、進入深さは浅くなる傾向にあるが、この進入深さを深くするために、例えば上記した張力を増やすと、巻かれた光ファイバが食い込みやすくなる、といった別の問題が生じる。また、進入深さが深過ぎた場合は、線状体が係止部から外れ難くなるといった問題が生じる。
一方、上記した切断されるまでの時間と進入深さとの関係は、線状体と係止部との間の摩擦力にも依存していると考えられる。そこで、係止部の構造を工夫し、適切な進入深さを得ることを検討した。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、線速が上昇しても適切な進入深さを得られる係止部を有した線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法の提供を目的とする。
本発明による線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法は、駆動軸と共に回転し、ボビン切り替え時に前記線状体を係止する係止部を有する回転板と、該回転板に対して着脱可能に取り付けられ、前記線状体を巻き取るボビンとを備え、前記係止部は、弾性部材と、該弾性部材に重ねて配置され、該弾性部材よりも高硬度のガイド部材とを有し、前記弾性部材と前記ガイド部材の材質が異なり、前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が平らな形状で形成され、前記弾性部材は、前記ガイド部材に対向する面が該ガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状で形成されている。
本発明の線状体の巻き取り装置および線状体の製造方法によれば、係止部は、線速が上昇しても適切な進入深さで光ファイバを係止することができ、係止部から光ファイバが抜けることなく(ボビン切り替えを失敗することなく)、ボビンを切り替えることができる。
本実施形態に係る係止部を有した回転板の構成図である。 第1の実施形態の係止部を説明する図である。 一方のボビンでの巻き取り状態を示す図である。 別のボビンの回転を始め、巻き取り準備を開始した状態を示す図である。 下側ローラの表面に線状体を押し付け、線状体の切断準備の状態を示す図である。 線状体を切断した状態を示す図である。 別のボビンでの巻き取りを開始した状態を示す図である。 別のボビンでの巻き取り状態を示す図である。 係止部に進入した線状体の状態を示す図である。 第2の実施形態の係止部を説明する図である。 従来構造の係止部を説明する図である。
[本願発明の実施形態の説明]
本願の線状体の巻き取り装置発明は、(1)線状体の巻き取り装置であって、駆動軸と共に回転し、ボビン切り替え時に前記線状体を係止する係止部を有する回転板と、該回転板に対して着脱可能に取り付けられ、前記線状体を巻き取るボビンとを備え、前記係止部は、弾性部材と、該弾性部材に重ねて配置され、該弾性部材よりも高硬度のガイド部材とを有し、前記弾性部材と前記ガイド部材の材質が異なり、前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が平らな形状で形成され、前記弾性部材は、前記ガイド部材に対向する面が該ガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状で形成されている。
弾性部材がガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状であり、弾性部材とガイド部材との接触面積が従来構造に比べて小さくされている。よって、線状体が係止部に係止される際に、弾性部材と線状体との摩擦力が従来構造に比べて小さくて済む。この結果、係止部は、線速が上昇しても適切な進入深さを得ることができる。また、弾性部材と線状体との摩擦力の低減効果は、弾性部材の構造変更だけで達成できるので、係止部の改変も容易である。
(2)前記凸条は、複数本形成され、前記係止部に進入する線状体に対して交差する方向に形成されている。凸条の形成方向と線状体の進入方向とを交差させるので、線状体を確実に係止できる。
(3)前記凸条のショアA硬度が40から70までの範囲内の値である。ショアA硬度が40を下回ると、凸条が潰れやすくなってガイド部材に線接触で当接し難くなり、摩擦力が大きくなって進入深さが浅くなる。一方、ショアA硬度が70を上回ると、凸条と線状体との摩擦力が小さくなり過ぎて進入深さが深くなり過ぎる。
(4)前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が金属である、あるいは該弾性部材に対向する面がロックウェル硬度Rスケール115以上の樹脂である。なお、ここで述べたロックウェル硬度とは、ASTM_D785のRスケールの規格に準拠して測定される値である。ガイド部材の弾性部材に対向する面を、金属あるいはそのロックウェル硬度Rスケールが115以上の樹脂にすれば、凸条との線接触状態を容易に達成できる。
本願の線状体の製造方法発明は、(5)ボビン切り替え時に駆動軸と共に回転する回転板に設けた係止部で線状体を係止し、前記回転板に対して着脱可能に取り付けられた前記ボビンを切り替えながら連続的に前記線状体を巻き取る線状体の製造方法であって、前記係止部は、弾性部材と、該弾性部材に重ねて配置され、該弾性部材よりも高硬度のガイド部材とを有し、前記弾性部材と前記ガイド部材の材質が異なり、前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が平らな形状で形成され、前記弾性部材は、前記ガイド部材に対向する面が該ガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状で形成され、ボビン切り替え時には前記ガイド部材と前記凸条との間に前記線状体を挟み込んで係止している。
弾性部材がガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状であり、弾性部材とガイド部材との接触面積が従来構造に比べて小さくされている。よって、線状体が係止部に係止される際に、弾性部材と線状体との摩擦力が従来構造に比べて小さくて済む。この結果、係止部は、線速が上昇しても適切な進入深さを得ることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
図により本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る係止部を有した回転板の構成図である。巻き取り装置は、駆動軸(図示省略)と共に回転する爪ホイール5bを備える。なお、爪ホイール5bが本発明の回転板に相当する。
爪ホイール5bは、円形状の収容部5cと、収容部5cの外周に形成された鍔状部5dとを有する。収容部5cには、後述のボビン2bが着脱可能に取り付け、鍔状部5dには、係止部10bが例えば2本の六角穴付きボルト46で固定される。
係止部10bは、光ファイバ、細径の電線・ケーブル等の線状体を引っ掛けて係止できる。なお、図1には爪ホイール5bを示したが、巻き取り装置は、満巻きされたボビンから別のボビンに切り替え可能に構成されており、図3等で説明するように、別のボビン2aを取り付け可能な爪ホイール5aも備えている。爪ホイール5aの鍔状部にも、上記の係止部10bと同じ機能を有した係止部10aが設けられている。このため、図3等で説明する爪ホイール5aも本発明の回転板に相当する。
図2は、第1の実施形態の係止部を説明する図であり、図2(A)は係止部の正面図、図2(B)は係止部の側面図(先端側から見た図)、図2(C)はブロック部材の正面図である。
係止部10bは、弾性部材20および弾性部材20に重ねて配置されるガイド部材40で形成される。図2(A)に示すように、ガイド部材40は線状体を案内する先端爪41を有し、係止部10bは、先端爪41を先頭にして図1で説明した爪ホイール5bと共に回転する。爪ホイール5bの回転方向でみて先端爪41の後方には固定部44が設けられ、六角穴付きボルト46用のボルト穴45が固定部44を貫通して形成されている。
図2(B)に示すように、ガイド部材40は弾性部材20に対向する内面42を有している。なお、内面42の中央位置よりも下側にはテーパ43が形成され、内面42の下端から中央位置に進むに連れて弾性部材20に近づくように傾斜しており、線状体の案内に利用される。
ガイド部材40は弾性部材20よりも高硬度に形成され、特に、内面42は、金属、あるいは内面42がロックウェル硬度Rスケール115以上の樹脂で形成される。これにより、後述する凸条との線接触状態を容易に達成できる。
弾性部材20は略直方体状のブロック本体21を有する。ブロック本体21は図1で説明した鍔状部5dに、ガイド部材40の内面42に対向する表面22を表出させた状態で埋設される。爪ホイール5bの回転方向でみてブロック本体21の前側にはテーパ23が形成され、表面22の前端から中央位置に進むに連れてガイド部材40に近づくように傾斜しており、線状体の案内に利用される。なお、テーパ23を含むブロック本体21の下側にも、表面22の下端から中央位置に進むに連れてガイド部材40に近づくように傾斜した、ガイド部材40のテーパ43と同じ機能のテーパが設けられていてもよい。
図2(C)に示すように、ブロック本体21の表面22には、ガイド部材40の内面42に線接触で当接する凸条24が形成されている。凸条24は、例えば2本設けられ、表面22の前端から後端に沿って形成されている。なお、1本の凸条で形成してもよい。
また、凸条24のショアA硬度は40から70までの範囲内の値であることが好ましい。ショアA硬度が40を下回ると、凸条24が潰れやすくなってガイド部材40に線接触で当接し難くなり、摩擦力が大きくなって進入深さが浅くなる。一方、ショアA硬度が70を上回ると、凸条24と線状体との摩擦力が小さくなり過ぎて進入深さが深くなり過ぎる。
このように、弾性部材20の表面22は、ガイド部材40の内面42に線接触で当接する凸条24を有した形状であり、表面22と内面42との接触面積が従来構造に比べて小さくされている。よって、線状体が係止部に係止される際に、弾性部材20と線状体との摩擦力が従来構造に比べて小さくて済む。この結果、係止部は、線速が上昇しても適切な進入深さを得ることができる。また、弾性部材と線状体との摩擦力の低減効果は、弾性部材の構造変更だけで達成できるので、係止部の改変も容易である。
そして、巻き取り装置はボビン2a,2bの切り替え機構を有し、ボビン2a,2bの切り替え時に線条体の走行を中断することなく、線状体をボビン2a,2bに連続的に巻き取ることができるものである。
次に、線条体の巻き取り工程について、巻き取りを終了(例えば満巻き)したボビン2aから、別の空のボビン2bに巻き取りを切り替える一例を図により説明する。
図3Aはボビンでの巻き取り状態を示す図であり、爪ホイール5aの係止部10aは線条体1の巻始端を係止している。爪ホイール5aは、ボビン2aと共に係止部10aの先端爪を先頭にして反時計回りに回転する。線条体1を案内するガイドローラ3はボビン2a,2bの間に配置されている。なお、この例では、爪ホイール5a(ボビン2a)を回転軸方向に往復移動させて、線状体1をボビン2aに巻き取る構造で説明するが、爪ホイール5aとガイドローラ3とが回転軸方向に沿って相対的に移動すればよいので、ガイドローラ3を回転軸方向に往復移動させてもよい。
図3Bは別のボビンに切り替えるべく、別のボビンの回転を始め、巻き取り準備を開始した状態を示す図である。
ガイドローラ3がボビン2a,2bの間から別のボビン2b側にトラバースすると、線条体1のパスラインは、下側ローラ7の近傍を横切り、ボビン2bの胴部に近づく。次に、下側ローラ7を時計回りに回転させ、また、爪ホイール5bも係止部10bの先端爪を先頭にして時計回りに回転させるが、上側ローラ6a,6bは下側ローラ7から離れた位置にある。このため、線条体1のパスラインは変化するものの、線条体1は未だボビン2aで巻き取られる。
図3Cは満巻きされたボビン寄りの上側ローラを下側ローラに向けて変位させ、下側ローラの表面に線状体を押し付けた状態を示す図である。この段階では、各ローラ6a,7が作動し、各ローラ6a,7の摩擦力で線条体1が右方向に引き取られる。
そして、各ローラ6a,7が線条体1を引き取ると共に、回転している爪ホイール5a(ボビン2a)を、線条体1の巻き取り範囲を越えて手前方向に移動させる。これにより、線条体1は爪ホイール5aに接し、線条体1の巻終端を図3Cに示した係止部10aに引っ掛けることできる。なお、この例の係止部10aは、線条体1の巻始端および巻終端の双方を係止したが、巻始端用の係止部と巻終端用の係止部と別個に有してもよい。
図3Dは線状体を切断した状態を示す図である。爪ホイール5aの係止部10aで線条体1の巻終端を掴むと、図3Dに示すように、線条体1は、爪ホイール5aの回転によって引っ張られ、カッター9aに当たって切断される。これにより、満巻きされたボビン2aに連なる線状体と巻き取り装置に送られてくる線状体とが切り離される。線条体1の切断後に、爪ホイール5aの回転を停止する。
なお、巻き取り装置に送られてくる線条体1は、下側ローラ7および上側ローラ6aで継続して引き取られており、その端部分は吸引ノズル8aで集められる。
また、空のボビン2bでの巻き取りを開始すべく、各ローラ6a,7が線条体1を引き取りつつ奥方向に移動すると、線条体1のパスラインは爪ホイール5bに近づき、線条体1の巻始端を図3Dに示した係止部10bに引っ掛けることできる。
図3Eは別のボビンでの巻き取りを開始する状態を示す図である。爪ホイール5bの係止部10bで線条体1の巻始端を掴むと、図3Eに示すように、線条体1は、爪ホイール5bの回転によって引っ張られ、カッター9bに当たって切断される。これにより、線条体1の端末線1bはフリー状態となり、ボビン2bによる新たな巻き取りが開始される。なお、カッター9bで切断された線条体1は、各ローラ6a,7で引き取られ、吸引ノズル8aに集められる。
この後、爪ホイール5bの係止部10bに線条体1の巻始端を係止した状態で別のボビン2bによる巻き取りを開始した後、ガイドローラ3がボビン2b側からボビン2a,2bの間にトラバースし、図3Fに示すように、別のボビン2bに線状体を巻き取る。なお、爪ホイール5aの回転は停止しており、空のボビン2aを準備できる。
図4は、係止部と進入した線状体との関係を示す図であり、図4(A)は図2(A)と同じ正面図、図4(B)は図2(C)と同じブロック部材の正面図である。図3D、3Eで説明したように、線条体1が爪ホイール5bの係止部10bで掴まれてからカッター9bで切断された場合、端末線1bはガイド部材40と弾性部材20との間に進入し、凸条24に対して交差する方向に進入する。
ここで、図4(B)のθは、凸条24の形成されている方向と端末線1bの進入方向とのなす角であり、凸条24の形成方向と端末線1bの進入方向とは、平行にはならず、交差している。より詳しくは、この角θは30°から150°までの範囲内の値に設定されている。このため、線状体が所定の深さまで速やかに入り込める。
また、図4(B)のdは端末線1bの進入深さを示しており、端末線1bが凸条24に最初に接触すると想定される位置から係止部10bで掴まれる位置までの距離として定義されている。
図6に示すように、係止部10b’のガイド部材40’の内面42’と弾性部材20’の表面22’とを面接触する構造にした場合、光ファイバの線速を500m/minに設定すると、4〜5mmの進入深さdが得られるが、線速が上昇するに連れて進入深さdは徐々に浅くなり、1500m/min以上に到達した場合、0mmの進入深さd、言い換えれば、端末線1bを係止部10bで掴めない現象も生じていた。
これに対し、図2等で説明したように、凸条24を設けてガイド部材40と弾性部材とを線接触する構造にした場合、線速が1500m/min以上に到達しても、5mmを超える進入深さdを得ることができた。また、深く進入しすぎることも無かった。
以上、巻き取りをボビン2aからボビン2bに切り替える例を図で説明したが、ボビン2bからボビン2aに切り替える場合には、逆の動作を実施すればよい。具体的には、ガイドローラ3が図3Fのようなボビン2a,2bの間からボビン2a側にトラバースし、線条体1のパスラインをボビン2aの胴部や爪ホイール5aに近づける。また、下側ローラ7は反時計回りに回転し、上側ローラ6bとで線条体1を引き取る。なお、この場合、吸引ノズル8bを用いる。
図5は、第2の実施形態の係止部を説明する図であり、図5(A)は係止部の正面図、図5(B)は係止部の側面図(先端側から見た図)、図5(C)はブロック部材の正面図である。
この例の係止部10bは、第1の実施形態と同様に、弾性部材30およびガイド部材40で形成される。ガイド部材40は図2で説明した構造と同じであり、弾性部材30も同様に略直方体状のブロック本体31を有する。ブロック本体31も図2で説明したブロック本体21と同様に鍔状部に埋設される。
図5(B)に示すように、ブロック本体31の前側にも図2で説明したテーパ23と同様のテーパ33が形成され、線状体の案内に利用される。
本実施形態では、ブロック本体31の表面32には、図5(C)に示すように、ガイド部材40の内面42に線接触で当接する凸条34が形成されている。凸条34は、例えば2本のOリングの一部で構成されており、表面32の前端から後端に沿って形成されている。なお、ブロック本体31にはOリングを嵌め込むための溝35が形成され、Oリングの位置ずれを防止している。
この場合にも、係止部では、線速が上昇しても適切な進入深さを得ることができる。また、ブロック本体に溝を形成すれば汎用のOリングを使用できるので、係止部の改変がより一層容易である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…線状体、1a,1b…端末線、2a,2b…ボビン、3…ガイドローラ、5a,5b…爪ホイール、5c…収容部、5d…鍔状部、6a,6b…上側ローラ、7…下側ローラ、8a,8b…吸引ノズル、9a,9b…カッター、10a,10b…係止部、20,30…弾性部材、21,31…ブロック本体、22,32…表面、23,33…テーパ、24,34…凸条、35…溝、40…ガイド部材、41…先端爪、42…内面、43…テーパ、44…固定部、45…ボルト穴、46…六角穴付きボルト。

Claims (5)

  1. 線状体の巻き取り装置であって、
    駆動軸と共に回転し、ボビン切り替え時に前記線状体を係止する係止部を有する回転板と、該回転板に対して着脱可能に取り付けられ、前記線状体を巻き取るボビンとを備え、
    前記係止部は、弾性部材と、該弾性部材に重ねて配置され、該弾性部材よりも高硬度のガイド部材とを有し、前記弾性部材と前記ガイド部材の材質が異なり、
    前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が平らな形状で形成され、
    前記弾性部材は、前記ガイド部材に対向する面が該ガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状で形成されている、線状体の巻き取り装置。
  2. 前記凸条は、複数本形成され、前記係止部に進入する線状体に対して交差する方向に形成されている、請求項1に記載の線状体の巻き取り装置。
  3. 前記凸条のショアA硬度が40から70までの範囲内の値である、請求項1又は2に記載の線状体の巻き取り装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が金属である、あるいは該弾性部材に対向する面がロックウェル硬度Rスケール115以上の樹脂である、請求項1から3のいずれか1項に記載の線状体の巻き取り装置。
  5. ボビン切り替え時に駆動軸と共に回転する回転板に設けた係止部で線状体を係止し、前記回転板に対して着脱可能に取り付けられた前記ボビンを切り替えながら連続的に前記線状体を巻き取る線状体の製造方法であって、
    前記係止部は、弾性部材と、該弾性部材に重ねて配置され、該弾性部材よりも高硬度のガイド部材とを有し、前記弾性部材と前記ガイド部材の材質が異なり、
    前記ガイド部材は、前記弾性部材に対向する面が平らな形状で形成され、
    前記弾性部材は、前記ガイド部材に対向する面が該ガイド部材に線接触で当接する凸条を有した形状で形成され、ボビン切り替え時には前記ガイド部材と前記凸条との間に前記線状体を挟み込んで係止する、線状体の製造方法。
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