JP6336787B2 - 光源ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオードを用いた光源ユニットに関するものであり、特に、光量の調整と接続の自由度を高めたものに関する。
従来、発光ダイオードを用いた光源ユニットは、細長い基台の上にプリント基板を接合し、プリント基板中央の貫通長穴から露出する基台の上面に複数の発光ダイオード(以下「LED」と略称する)素子を長手方向に整列させて実装し、そのLED素子を貫通長穴に沿って設けられたプリント基板上の配線パターンにワイヤーでそれぞれ接続して、封止樹脂で封止したものであった(例えば、特許文献1及び2を参照)。
また、この光源ユニットにおける配線パターンは、単に一方の端末に電極を設けるか又は、両端にそれぞれ電極を設けたものであった。
特開2006−295085号公報 特開2007−109404号公報
上記従来の光源ユニットでは、プリント基板の貫通長穴内の基台の中央にLED素子が配置され、その周囲にあるプリント基板に設けられた配線パターンにワイヤーボンディングされていたため、接続用のワイヤーを長くする必要があった。このようにLED素子を接続するワイヤーが長くなると、封止樹脂で封止する際などにワイヤーが切れるおそれがあった。
また、通常、この種の光源ユニットにおいて光量を調整するには、LED素子の数を増減することが必要とされる。従来の光源ユニットでは、LED素子が基台の長手方向に整列しているため、各LED素子の発光のバラツキを考慮しつつその間隔を狭めたり広げたりしてLED素子の数を増減するか又は、LED素子の数に合わせて基台の長さを伸縮する等の調整が必要であった。しかし、LED素子の数を増やすためにLED素子の間隔を狭めるには限界があり、また、LED素子の間隔を広くし過ぎると明暗の発生や発色のバラツキが目立つことがあった。また、基台の長さを変えると、その光源ユニットを取り付ける照明機器の構造や規格を変更しなければならなくなるという問題が生じる。
また、配線パターンの一方の端末だけに電極を設けるか又は両端にそれぞれ電極を設けた場合、光源ユニット同士を直列あるいは並列に接続するときの配線の引き回しが長く複雑になることがあり、接続の自由度が低かった。
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を解決し、LED素子の数の増減を容易にすると共にそれを接続するワイヤーを短くすることを可能にし、光源ユニット間の接続の自由度を高めた光源ユニットを提供することにある。
本発明の光源ユニットは、上面に細長矩形状の実装領域が設定された細長い板形状の基台と、前記実装領域を除く前記基台の上面に配設され、前記実装領域の長手方向に沿って両側に配線パターンが形成された基板と、複数の発光ダイオード素子を直列に接続してブロックを形成し、前記実装領域内にブロック毎に間隔をあけて実装され、前記配線パターンにブロック毎に接続された複数の発光ダイオード素子ブロックと、該発光ダイオード素子ブロックを封止する透光性を有する封止樹脂と、を備えている。
また、前記発光ダイオード素子ブロックは、前記配線パターン間に架け渡される複数の発光ダイオード素子を近接配置させて実装した発光ダイオード素子列により形成されている。
また、前記発光ダイオード素子列は複数設けられ、近接配置されることで前記発光ダイオード素子ブロックの一つを形成している。
また、前記発光ダイオード素子ブロックは実装領域の長手方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。
さらに、この光源ユニットにおける前記配線パターンの少なくとも一端に電極が設けられている。
本発明の光源ユニットでは、複数のLED素子を直列に接続してLED素子ブロックを形成し、そのLED素子ブロックを複数設けているので、LED素子ブロック内のLED素子の数やLED素子ブロックの数を、用途に応じて容易に増減して光量を調整することができる。特に、LED素子の数やブロック数を増減する際に、複数のLED素子を、ブロックを形成するように配置しているため、LED素子の発光や発色のバラツキが目立たず、数の変更を容易に行うことができる。また、複数のLED素子を、ブロックを形成するように実装しているので、LED素子を多数実装しても基台の実装領域を広げる必要がない。従って、LED素子を中央に一列に整列させた従来の光源ユニットと同じ光量を得る場合、より狭い範囲にLED素子を収めて小型化することができる。
また、複数のLED素子を配線パターン間に架け渡すように整列させているので、隣り合うLED素子間の距離を狭め、端に位置するLED素子と配線パターンとの間の距離も接近させることができる。これにより、LED素子同士の接続及びLED素子と配線パターンとの接続を図るワイヤーを短くすることができ、ワイヤーの断線を防ぐことができる。
また、LED素子を多数実装しても実装領域を広げる必要がないため、配線パターンの端部に形成する電極を設けるスペース等に余裕を持たせることができる。このため、電極の位置や数の変更が容易であり、その電極間の接続も容易に変更することができる。
本発明の一実施形態に係る光源ユニットの平面側からの斜視図である。 図1に示す光源ユニットの底面側からの斜視図である。 図1に示す光源ユニットの封止樹脂を除いた平面図である。 図3においてIV−IVに沿った断面図である。 図1に示す光源ユニットにおいて電極の変更例を示す平面図である。 図1に示す光源ユニットを長手方向に連結し、電極を直列接続した場合の例を示す平面図である。 図5に示す光源ユニットを長手方向に連結した場合の例を示す平面図である。 図1に示す光源ユニットを長手方向に連結し、電極を並列接続した場合の例を示す平面図である。 図5に示す光源ユニットを幅方向に連結し、電極を並列接続した場合の例を示す平面図である。 図1に示す光源ユニットを幅方向に連結し、電極を直列接続した場合の例を示す平面図である。
図1乃至図4に示す光源ユニット1は、基台2と、基板3を備えている。この基台2は、熱伝導率が高く放熱性に優れた金属、合金からなるものであり、細長い板形状等の略直方体をなすものである。また、本実施形態における基台2の中央には、その長手方向に伸びる細長矩形状の実装領域2aが設定されている。
一方、基板3は、絶縁性を有するアルミナ、樹脂等からなるフィルム、薄板状のものであり、基台2の実装領域2aに適合する細長い貫通孔3aを有し、実装領域2aを除く基台2の上面上に配設されている。この基板3には、実装領域2aの長手方向に沿うように、貫通孔3aの縁に一対の配線パターン4,5が設けられている。この配線パターン4,5は、実装領域2aを挟むように対向配置されている。また、本実施形態における配線パターン4,5には、その長手方向の両端部にそれぞれ接続用の電極4a,4b,5a,5bが設けられている。
LED素子6は、基台2の実装領域2a内に複数実装されている。本実施形態におけるLED素子6は、配線パターン4,5の間に架け渡されるように4個が直列に接続されてLED素子列6Lを形成し、このLED素子列6Lが2列接近して並ぶように直列に接続されることでLED素子ブロック6Bを形成している。また、本実施形態におけるLED素子ブロック6Bは、ブロック毎に所定の間隔をあけて実装領域2a内に複数個が実装されており、この実施形態では等間隔に10個のブロックが長手方向に設けられている。このようにLED素子ブロック6Bを所定の間隔をあけて配置すると、発光領域がブロック毎にまとまって小さくなる。発光領域を小さくすることで小型化が可能となるだけでなく、発光領域を覆う封止樹脂及びそこに混入される蛍光体の厚さのバラツキを防ぐことができ、色度不良を軽減することができる。なお、本実施形態では10個のLED素子ブロック6Bを等間隔にあけて実装しているが、同じ実装領域でもLED素子ブロック6Bの数量の増減によって間隔の大きさは調整が可能であり、またブロック同士の間隔も必ずしも等間隔である必要はない。
また、この実施形態では1つのLED素子ブロック6Bを形成する8個のLED素子6は、互いに直列になるようにワイヤー7で接続されている。また、直列に接続されたLED素子ブロック6B内の両端末部分のLED素子6は、ワイヤー8で配線パターン4,5にそれぞれ接続されている。
また、貫通孔3aの縁には、実装領域2aを囲うように樹脂枠9が配線パターン4,5と基板3の上面上に形成されている。この樹脂枠9は、LED素子6上のワイヤー7,8よりも十分に高い高さで形成されている。
封止樹脂10は、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等からなり、樹脂枠9内に充填されて硬化することでLED素子6及びワイヤー7,8を封止するものである。なお、この封止樹脂10には、必要に応じて蛍光体を混入させることもある。
上記構成からなる光源ユニット1では、電極4a(又は4b),5a(又は5b)を電源に接続することで、配線パターン4,5にそれぞれ接続されたLED素子ブロック6Bが発光する。
この光源ユニット1におけるLED素子6は、各ブロック内にて接近して配置されると共に配線パターン4,5に間に架け渡されるように列をなして実装されているので、各LED素子6の間隔と端末部のLED素子6と配線パターン4,5の間隔は極めて狭くなる。このため、LED素子6間を接続するワイヤー7とLED素子6と配線パターン4,5を接続するワイヤー8は非常に短くなる。その結果、ワイヤー7,8に封止樹脂9の充填や硬化による応力が作用しても断線しにくくなる。
また、このLED素子ブロック6Bのように、多数のLED素子6を直列に接続することで、各LED素子6のVfのバラツキによる光度のバラツキを抑制することができる。
本実施形態におけるLED素子列6Lは、2列ずつ接近して一つのLED素子ブロック6Bを形成しているが、これを1列あるいは3列等に増減することができる。また、各LED素子列6Lを形成するLED素子6の数を増減することも可能である。
また、本実施形態では、配線パターン4,5の両端末にそれぞれ電極4a,4b,5a,5bを設けているが、図5に示すように、配線パターン4,5の相反する一方の端末に比較的大きい横長矩形状の電極4c,5cを設けることもできる。さらに、図6乃至図10に示すように、光源ユニット1を複数連結する場合にも、電極4a,4b,5a,5bあるいは電極4c,5cを直列又は並列接続することで、光源ユニット1間の連結が容易となる。
例えば、図6に示したように、複数の光源ユニット1を長手方向に連結し、隣接する電極4aと電極5bを接続することで、光源ユニット1同士の直列接続が可能となり、また、図7に示したように、複数の光源ユニット1を長手方向に連結し、隣接する電極4cと電極5cを接続することでも、光源ユニット1同士の直列接続が可能となる。一方、図8に示したように、複数の光源ユニット1を長手方向に連結した場合でも、隣接する電極4aと電極4bを接続し、電極5aと電極5bをそれぞれ接続することで、光源ユニット1同士の並列接続が可能となる。
さらに、本発明の光源ユニット1は、図9及び図10に示したように複数の光源ユニット1を幅方向に連結することも可能であり、この場合でも図9に示したように、隣接する電極4c同士及び電極5c同士をそれぞれ接続することで、光源ユニット1同士の並列接続が可能となる一方、図10に示したように、隣接する光源ユニット1の電極4aと5aを接続することで、光源ユニット1同士の直列接続が可能となる。
上述したように、いずれの場合にも複数の光源ユニット1を長手方向にも幅方向にも連結が容易であり、また電極同士の直列接続及び並列続線を、接続線11を交差させることなく無理なく容易に配線することができる。なお、各光源ユニット1は、その基台2及び基板3の端部に設けられた凹部12に固定ネジ13を嵌め込むことで照明機器等に固定される。
1 光源ユニット
2 基台
2a 実装領域
3 基板
3a 貫通孔
4,5 配線パターン
4a,4b,4c,5a,5b,5c 電極
6 LED素子
6B LED素子ブロック
6L LED素子列
7,8 ワイヤー
9 樹脂枠
10 封止樹脂
11 接続線
12 凹部
13 固定ネジ

Claims (2)

  1. 上面に細長矩形状の実装領域が設定された細長い板形状の基台と、
    前記実装領域を除く前記基台の上面に配設され、前記実装領域の長手方向に沿って両側に配線パターンが形成された基板と、
    複数の発光ダイオード素子を直列に接続してブロックを形成し、前記実装領域内にブロック毎に間隔をあけて実装され、前記配線パターンにブロック毎に接続された複数の発光ダイオード素子ブロックと、
    該発光ダイオード素子ブロックを封止する透光性を有する封止樹脂と、を備え、
    前記発光ダイオード素子ブロックは、前記配線パターン間に近接配置された複数の発光ダイオード素子によって形成された発光ダイオード素子列を有し
    前記発光ダイオード素子列数近接配置されることで前記発光ダイオード素子ブロックの一つを形成し、
    前記発光ダイオード素子ブロックは、実装領域の長手方向に所定の間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記配線パターンの少なくとも一端に電極が設けられている請求項1に記載の光源ユニット。
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