JP6335052B2 - 出鋼口スリーブ - Google Patents

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Description

本発明は、転炉や電気炉などの溶鋼容器から溶鋼を排出するために使用される出鋼口スリーブに関する。
溶鋼の精錬を行う転炉や電気炉から溶鋼を排出するために耐火物製の出鋼口スリーブが使用されている。この出鋼口スリーブは、使用を重ねることで耐火物が損耗して内孔径が拡大してくる。内孔径が拡大すると出鋼中に渦流が発生しスラグを巻き込むことになるため、内孔径が拡大し使用限界に達すると、つまり出鋼時間が短くなると寿命となり新しい出鋼口スリーブに交換されなければならない。出鋼口スリーブの内孔径の使用限界値は出鋼時間で管理されている場合が多い。
一方、使用初期は出鋼時間が長くなることが知られている。使用初期の出鋼時間が長くなると、製造時間のロスとなり製造コストアップにつながる。したがって、出鋼口スリーブには、使用初期の出鋼時間が短くしかも損耗によって内孔径が拡大しにくいことが要求される。
使用初期の出鋼時間を短くするために、特許文献1には、内孔の入口開口部を形成する内壁面を傾斜内壁面とすることで当該入口開口部を拡開させるようにした出鋼口スリーブが開示されている。しかし特許文献1の実施例である図4(添付の図8)では、出鋼口スリーブの肉厚においてT1を1としたときにT2は1.1〜2.0とし、傾斜内壁面の大きさはL1を1としたときにL2は1〜10とされている。すなわち、この特許文献1の実施例に係る出鋼口スリーブでは、肉厚に対してL1は最大50%までしか確保できないため、入口開口部の拡開には限界があり、実際には使用初期の出鋼時間の短縮効果は大きくない。
また、特許文献2には、以下の内孔形状を有する上ノズルが開示されている。
「タンディッシュや取鍋の羽口に嵌合される上ノズルであって、
ノズル長さをL、計算上のヘッド高さをH、上端部からの距離zにおける半径をr(z)とした時、溶鋼が通過する内孔の軸に沿って切断した内孔壁面の断面形状が、
log(r(z))=(1/1.5)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))と、
log(r(z))=(1/6)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))
で表わされる曲線の間のr(z)のz微分が連続する曲線であり、
前記計算上のヘッド高さHは、
H=((r(L)/r(0))×L)/(1−(r(L)/r(0))) (n=1.5〜6)
であり、
前記内孔の上端の内径r(0)が下端の内径r(L)の1.5倍以上である
ことを特徴とする上ノズル。」
この上ノズルにおける内孔形状は本願発明者らが発明したものであり、これにより、内孔壁面での急激な圧力変化が抑制されエネルギー損出の少ないスムーズな溶鋼の流れが作り出され、内孔壁面への付着物の発生を抑えることができる効果が確認されている。
しかし、この特許文献2に開示された内孔形状をそのまま出鋼口スリーブに適用した場合、内孔全長にわたって内孔径が大きな形状となるため、内孔径の使用限界値に対して耐火物の厚みが十分確保できない問題がある。このためより早く内孔径の使用限界が来て寿命が短くなる問題がある。
特許第3713041号公報 特許第5149373号公報
本発明が解決しようとする課題は、使用初期の出鋼時間が短く、使用限界値に対する耐火物の厚みが十分確保できる出鋼口スリーブを提供することにある。
本願発明者は、出鋼口スリーブにおいて内孔の入口付近で内孔壁面での急激な圧力変化が生じることが、出鋼口スリーブの使用初期の出鋼時間が長くなる原因と考えた。そして、種々のシミュレーションの結果等より、上記特許文献2の式を内孔の上部(入側部分)すなわち導入孔部のみに適用することで、出鋼時間を短くする効果が十分得られ、しかも使用時の損耗代を十分確保できる出鋼口スリーブが得られることを知見した。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(3)の出鋼口スリーブを提供する。
(1)溶鋼容器から溶鋼を排出するため、入口端から出口端まで通じる内孔を有する出鋼口スリーブにおいて、
前記内孔は、前記入口端から下流に向けて伸びる導入孔部と、当該導入孔部の終端から前記出口端まで伸びる内孔本体部とからなり、
前記導入孔部の長さをL(mm)、計算上のヘッド高さをH(mm)、前記入口端からの距離z(mm)における当該導入孔部の半径をr(z)(mm)としたとき、前記内孔の軸に沿って切断した当該導入孔部の内孔壁面の断面形状が、
log(r(z))=(1/1.5)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))と、
log(r(z))=(1/6)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))
で表わされる曲線の間のr(z)のz微分が連続する曲線であり、
前記導入孔部の長さLは、50≦L≦400であり、
前記計算上のヘッド高さHは、
H=((r(L)/r(0))×L)/(1−(r(L)/r(0))) (n=1.5〜6)であり、
前記導入孔部の入口端の半径r(0)が前記導入孔部の終端の半径r(L)の1.2倍以上である
ことを特徴とする出鋼口スリーブ。
(2)溶鋼容器から溶鋼を排出するため、入口端から出口端まで通じる内孔を有する出鋼口スリーブにおいて、
前記内孔は、前記入口端から下流に向けて伸びる導入孔部と、当該導入孔部の終端から前記出口端まで伸びる内孔本体部とからなり、
前記導入孔部の長さをL(mm)、計算上のヘッド高さをH(mm)、前記入口端からの距離z(mm)における当該導入孔部の半径をr(z)(mm)としたとき、前記内孔の軸に沿って切断した当該導入孔部の内孔壁面の断面形状が、
log(r(z))=(1/n)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))(n=1.5〜6)
で表わされる曲線であり、
前記導入孔部の長さLは、50≦L≦400であり、
前記計算上のヘッド高さHは、
H=((r(L)/r(0))×L)/(1−(r(L)/r(0))) (n=1.5〜6)であり、
前記導入孔部の入口端の半径r(0)が前記導入孔部の終端の半径r(L)の1.2倍以上である
ことを特徴とする出鋼口スリーブ。
(3)前記内孔本体部の内孔壁面の傾斜勾配が0.5%以下である(1)又は(2)に記載の出鋼口スリーブ。
このように本発明の出鋼口スリーブにおいて、その導入孔部の構成は、以下の式A〜Eを使用して規定される。
log(r(z))=(1/1.5)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L)) …式A
log(r(z))=(1/6)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L)) …式B
50≦L≦400 …式C
H=((r(L)/r(0))×L)/(1−(r(L)/r(0))) (n=1.5〜6)
…式D
log(r(z))=(1/n)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))(n=1.5〜6)
…式E
これら式A〜Eのうち、式A、B、D及びEは特許文献2で使用した式と同じで、これらの式の技術的意義及びその導出根拠等については特許文献2に記載のとおりであり、本明細書での説明は省略する。一方、本発明においては上述の技術思想から式Cを新たに設けた。
本発明の出鋼スリーブにおいて上記式A、B、D及びEで特定される内孔形状を有する導入孔部は、内孔壁面での急激な圧力変化を抑制してエネルギー損出の少ないスムーズな溶鋼の流れを作り出すことから、出鋼時間の短縮に寄与する部分である。一方、出鋼口スリーブは上ノズルなどと比較して全長が非常に長いため、内孔の上部付近すなわち導入孔部にのみ上記内孔形状を適用することで、出鋼時間を短縮する効果は十分得られる。つまり、導入孔部の長さL(mm)は出鋼口スリーブの内孔の入口端から50mm以上400mm以下とする(式C)。Lが50mm未満では、上述のスムーズな溶鋼の流れが得られる効果が不十分となる。Lが400mmを超えると、内孔径の大きな領域が増えるために厚みが小さくなり、より早く使用限界に達するため出鋼口スリーブの寿命が短くなる。
また、出鋼口スリーブの初期の出鋼時間を短くするためには、つまり流量を多くする効果を得るためには、導入孔部の入口端の半径r(0)を導入孔部の終端の半径r(L)の1.2倍以上とすることが有効である。なお、この導入孔部の終端の半径r(L)に対する入口端の半径r(0)の上限値は出鋼口スリーブの外径となる。出鋼口スリーブの外径は、使用される溶鋼容器の大きさや形状によって決定されるものである。
一方、導入孔部の終端から内孔の出口端まで伸びる内孔本体部の内孔壁面は、使用時に損耗によって内孔径が拡大し難いように傾斜勾配は0もしくは小さい方が良い。ただし、実際に製造するためには成型後に金型心棒を引き抜くために金型心棒の傾斜勾配が必要であることなどから、0.5%以下(0を含む)の傾斜勾配であれば許容でき、より好ましくは0.3%以下である。このとき、内孔本体部の傾斜面は下流に向かって内径が縮小するように設けることがより好ましい。ここで傾斜勾配(%)とは、[(導入孔部の終端の半径r(L)− 内孔の出口端の半径r(B))/内孔本体部の全長]×100で計算されるものである。
本発明の出鋼口スリーブによれば、使用初期の出鋼時間がより短くなり、しかも使用限界値に対する耐火物の厚みを十分確保できるため、出鋼口スリーブの寿命を伸ばすことができる。
溶鋼が通過する内孔の軸方向に沿って本発明に係る出鋼口スリーブを切断した断面図の一例である。 導入孔部をスリーブ全長に設けた比較例に係る出鋼口スリーブの断面図である。 内孔の入口端の半径r(0)が150mm、導入孔部の長さLが50mmで、導入孔部の断面を半径50mmの円弧(R)とした比較例に係る出鋼口スリーブの断面図である。 後記する表1において実施例1〜5、比較例1、比較例2、及び比較例3のそれぞれの導入孔部の長さLと流量係数kをプロットしたものである。 図1において内孔の入口端の半径r(0)を112.5mm、導入孔部の終端の半径r(L)を75mm、本体内孔部の下端(出口端)の半径r(B)を75mmとしたときのシミュレーション計算結果を図4と同様にプロットしたものである。 図1において全長Lを1000mmとしたときのシミュレーション計算結果を図4と同様にプロットしたものである。 後記する表1において実施例1〜5、比較例1、比較例2、及び比較例3のそれぞれの導入孔部の長さLと内孔体積(指数)をプロットしたものである。 特許文献1の図4を引用したものである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、溶鋼が通過する内孔の軸方向に沿って本発明に係る出鋼口スリーブを切断した断面図の一例である。同図に示すように本発明に係る出鋼口スリーブ1は、溶鋼が通過する内孔2を有する。すなわち、内孔2は、入口端2Aから出口端2Bまで通じており、入口端2Aから下流に向けて伸びる導入孔部3と、当該導入孔部3の終端3Bから出口端2Bまで伸びる内孔本体部4とからなる。導入孔部3は上流側に向けて内孔径が拡大しており、内孔本体部4は上流側への内孔径の拡大がないか又は小さい。
図1の出鋼口スリーブ1は、全長Lが1700mm、外径Dが300mm、内孔2(導入孔部3)の入口端2Aの半径r(0)が150mm、導入孔部3の終端3Bの半径r(L)が100mm、内孔2(本体内孔部4)の出口端2Bの半径r(B)が100mm、導入孔部3の長さLが150mmであり、n=4として上記式D及び式Eを適用した実施例である。なお、内孔2の全長は上記全長Lと等しく、本体内孔部4の長さは、L(1700mm)−L(150mm)=1550mmである。
次に、図1の出鋼口スリーブ1において導入孔部3の長さLを変えて、溶鋼流量のシミュレーション計算及び内孔体積の計算を行った。併せて、図2及び図3の出鋼口スリーブについても溶鋼流量のシミュレーション計算及び内孔体積の計算を行った。ここで、図2の出鋼口スリーブは、本発明でいう導入孔部をスリーブ全長に設けた比較例(L=L)、図3の出鋼口スリーブは、内孔の入口端の半径r(0)が150mm、導入孔部の長さLが50mmで、導入孔部の断面を半径50mmの円弧(R)とした比較例である。
溶鋼流量のシミュレーション計算は、ANSYS社の汎用熱流体解析ソフトであるFluent12.1.4で行った。また、シミュレーション計算で得られた溶鋼流量と内孔体積とV=k(2gH)1/2の式(V:溶鋼の流速、g:重力加速度、H:計算上のヘッド高さ2.2m)とから、流量係数kを算出した。この流量係数kが大きいほど溶鋼の流量が多いことを示す。
これらの計算結果を表1に示す。なお、内孔体積は、実施例1から実施例10及び比較例1から比較例4は、内孔の入口端と出口端の半径が100mmのストレートタイプの出鋼口スリーブの内孔体積Vbaseを100として指数で表示し、実施例11から実施例13及び比較例5は、内孔の入口端と出口端の半径が95mmのストレートタイプの出鋼口スリーブの内孔体積Vbaseを100として指数で表示した。
図4は、表1において実施例1〜5、比較例1、比較例2、及び比較例3のそれぞれの導入孔部の長さLと流量係数kをプロットしたものである。図5は、図1において内孔の入口端2Aの半径r(0)を112.5mm、導入孔部の終端3Bの半径r(L)を75mm、本体内孔部の下端(出口端2B)の半径r(B)を75mmとしたときのシミュレーション計算結果を、図6は、図1において全長Lを1000mmとしたときのシミュレーション計算結果を、それぞれ図4と同様にプロットしたものである。図7は、表1において実施例1〜5、比較例1、比較例2、及び比較例3のそれぞれの導入孔部の長さLと内孔体積(指数)をプロットしたものである。
表1において、実施例1〜実施例5は、導入孔部の長さLが本発明の範囲内で異なるものであるが、流量係数kが70〜81%、内孔体積(指数)は101〜109である。これに対して比較例3は、上記特許文献2と同じ考え方で導入孔部を内孔全長に設けたものであるが、実施例5と比較すると流量係数は85とやや大きいが、内孔体積(指数)が実施例5の109に対して140と非常に大きい。つまり、実施例5と比較すると、内孔体積が大きいため、より早く内孔径が使用限界に達するので出鋼口スリーブの寿命が短くなる。
比較例1は、導入孔部の長さが30mmと本発明の下限より小さく、流量係数kが67と小さい。比較例2は、導入孔部の長さが700mmと本発明の上限より大きく、内孔体積(指数)が116と大きい。
ここで、実施例5は、導入孔部の長さLが400mmと本発明の上限であり、図4に示すように導入孔部の長さLが400mmになると流量係数kのグラフの傾きが小さくなっており、この400mmよりも導入孔部を長く確保しても、流量係数の増加は小さいことがわかる。一方、図7からわかるように導入孔部を長くすればするほど内孔体積は大きくなるため、導入孔部の長さは400mmを上限とすることで、初期の出鋼時間を短くし、しかも耐火物の寿命を伸ばすことができるといえる。
なお、図4で説明した400mmの上限値については、図4とは内孔の半径(r(0)、r(L)及びr(B))が異なる図5、並びに図4とは出鋼口スリーブの全長Lが異なる図6においても図4と同じ傾向となることから、この400mmが上限値として妥当なことがわかる。
比較例4は、図3に示したように、導入孔部の長さLが50mmで導入孔部の断面を半径50mmの円弧(R)としたものであるが、流量係数kが65と同じ導入孔部長さの実施例1と比較すると小さい。
次に表2に、図1の出鋼口スリーブにおいて、式D及び式Eのn値が異なる場合、及び内孔の入口端の半径r(0)が異なる場合の計算例を示す。
実施例6から実施例10は、nが本発明の範囲内であり、流量係数kが大きく良好である。これらの結果より、本発明における導入孔部の内孔形状は、必ずしも上記式Dに従わなくとも、上記式A及び式Bで表わされる曲線の間のr(z)のz微分が連続する曲線であればよいことがわかる。
また、実施例11から実施例13は、内孔の入口端の半径r(0)のみが異なる例であるが、「内孔の入口端の半径r(0)/導入孔部の終端の半径r(L)」が本発明の下限値1.2以上であり、流量係数kが大きく良好である。一方、比較例5は、「内孔の入口端の半径r(0)/導入孔部の終端の半径r(L)」が1.1と本発明の下限値を下回っており、流量係数kが小さくなっている。なお、実施例11から実施例13及び比較例5は、導入孔部の終端から内孔の出口端まで伸びる内孔壁面は、0.32%の傾斜勾配で下流に向かって内孔が縮小するように傾斜している。
表3に、実施例1、実施例3、比較例1、及び比較例3の出鋼口スリーブを実際の転炉で使用し、使用初期の出鋼時間として使用開始から20回使用までの平均出鋼時間、及び連続5回の出鋼時間が4分以下になって使用を停止するまでの使用回数を評価した結果を示す。
比較例1は実施例1と比較すると流量係数kが小さいため、初期の出鋼時間が長くなった。実施例3と比較して、比較例3は初期の平均出鋼時間は実施例3とあまり変らないレベルであるが、内孔径が拡大し実施例3よりも早く出鋼時間の限界値4分以下になったため、使用回数が162回と大きく劣る結果となった。

Claims (3)

  1. 溶鋼容器から溶鋼を排出するため、入口端から出口端まで通じる内孔を有する出鋼口スリーブにおいて、
    前記内孔は、前記入口端から下流に向けて伸びる導入孔部と、当該導入孔部の終端から前記出口端まで伸びる内孔本体部とからなり、
    前記導入孔部の長さをL(mm)、計算上のヘッド高さをH(mm)、前記入口端からの距離z(mm)における当該導入孔部の半径をr(z)(mm)としたとき、前記内孔の軸に沿って切断した当該導入孔部の内孔壁面の断面形状が、
    log(r(z))=(1/1.5)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))と、
    log(r(z))=(1/6)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))
    で表わされる曲線の間のr(z)のz微分が連続する曲線であり、
    前記導入孔部の長さLは、50≦L≦400であり、
    前記計算上のヘッド高さHは、
    H=((r(L)/r(0))×L)/(1−(r(L)/r(0))) (n=1.5〜6)であり、
    前記導入孔部の入口端の半径r(0)が前記導入孔部の終端の半径r(L)の1.2倍以上である
    ことを特徴とする出鋼口スリーブ。
  2. 溶鋼容器から溶鋼を排出するため、入口端から出口端まで通じる内孔を有する出鋼口スリーブにおいて、
    前記内孔は、前記入口端から下流に向けて伸びる導入孔部と、当該導入孔部の終端から前記出口端まで伸びる内孔本体部とからなり、
    前記導入孔部の長さをL(mm)、計算上のヘッド高さをH(mm)、前記入口端からの距離z(mm)における当該導入孔部の半径をr(z)(mm)としたとき、前記内孔の軸に沿って切断した当該導入孔部の内孔壁面の断面形状が、
    log(r(z))=(1/n)×log((H+L)/(H+z))+log(r(L))(n=1.5〜6)
    で表わされる曲線であり、
    前記導入孔部の長さLは、50≦L≦400であり、
    前記計算上のヘッド高さHは、
    H=((r(L)/r(0))×L)/(1−(r(L)/r(0))) (n=1.5〜6)であり、
    前記導入孔部の入口端の半径r(0)が前記導入孔部の終端の半径r(L)の1.2倍以上である
    ことを特徴とする出鋼口スリーブ。
  3. 前記内孔本体部の内孔壁面の傾斜勾配が0.5%以下である請求項1又は2に記載の出鋼口スリーブ。
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