以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光照射装置1の概略構成を示す斜視図である。本実施形態の光照射装置1は、表面に紫外線硬化樹脂による反射防止構造体が形成された被照射対象物(レンズL)に所定の照射強度分布(ビームプロファイル)の紫外光(例えば、波長405nmの光)を照射し、表面の紫外線硬化樹脂を硬化させる装置である。
図1に示すように、光照射装置1は、紫外光を出射する光学ヘッド10と、光学ヘッド10から出射される紫外光のビームプロファイルを調節する調光ユニット20(調光手段)と、光学ヘッド10と調光ユニット20とを電気的に接続するケーブル30とを備えている。
光学ヘッド10は、レンズLの光軸AXに沿って配置される光源ユニット10aと、光源ユニット10aを取り囲むように配置された8個の光源ユニット10bと、光源ユニット10bを取り囲むように配置された8個の光源ユニット10cと、光源ユニット10cを取り囲むように配置された8個の光源ユニット10dとで構成されている。各光源ユニット10a〜10dは、円筒状のケース11内に各種部品(後述するLED素子12等)を収容し、レンズLの光軸AXに略平行な紫外光を出射するユニットである。光源ユニット10a〜10dは、光軸AXと直交する同一平面上に出射端を揃えて、光源ユニット10aを中心に同心円状に配置されている。
なお、本実施形態においては、レンズLは、凸面又は凹面を光学ヘッド10側に向けた平凸レンズ又は平凹レンズであり、凸面又は凹面に紫外線硬化樹脂による反射防止構造体(つまり、円錐状の多数の突起Pからなる微細構造)が形成(塗布)されているものとして説明する。また、本実施形態においては、微細構造の突起P(図4)は、平均高さが200nm〜3000nm、平均最大径が50nm〜300nm、突起Pの先端部の角度(頂角)2θが約30°に設定されており、反射防止構造体が無反射構造となっているものとして以下説明する。
レンズLは、光源ユニット10から所定の距離だけ離れ、かつ光軸AXが光源ユニット10の中心軸O(つまり、光源ユニット10aの中心軸O)と同軸となるように位置調整されて配置される。以下、光源ユニット10の出射端面とレンズLの基端面(平面)との間の距離を「ワーキングディスタンスWD」といい、本実施形態においては、ワーキングディスタンスWDが300mmであるものとして説明する。なお、図1においては、レンズLが平凸レンズの場合を示している。
また、本明細書においては、各光源ユニット10a〜10dから出射される紫外光の出射方向(つまり、光軸AX方向)をZ軸方向とし、Z軸と直交し、かつ互いに直交する2方向をX軸方向及びY軸方向と定義して説明する。
図2は、光源ユニット10a〜10dをレンズL側から見たとき(つまり、Z軸に沿って見たとき)の図である。図2に示すように、本実施形態においては、光源ユニット10aが中心軸Oに沿って配置され、光源ユニット10aを取り囲むように、8個の光源ユニット10bが、中心軸Oを中心とする直径44mmの円周(図1中、「P.C.D.φ44」で示す円周)上に等間隔に(つまり、45°の角度ピッチで)配置されている。また、光源ユニット10bを取り囲むように、8個の光源ユニット10cが、中心軸Oを中心とする直径70mmの円周(図1中、「P.C.D.φ70」で示す円周)上に等間隔に(つまり、45°の角度ピッチで)、かつ光源ユニット10bに対し周方向に22.5°ずれて配置されている。また、光源ユニット10cを取り囲むように、8個の光源ユニット10dが、中心軸Oを中心とする直径86mmの円周(図1中、「P.C.D.φ86」で示す円周)上に等間隔に(つまり、45°の角度ピッチで)、かつ光源ユニット10cに対し周方向に22.5°ずれて配置されている。なお、本明細書において、「P.C.D.」とは、「Pitch Circle Diameter/ピッチ円直径」の略である。
図3は、光源ユニット10a〜10dの内部構成を説明する図であり、図3(a)は、光源ユニット10aの光路図を示しており、図3(b)は、各光源ユニット10b〜10dの光路図を示している。
図3(a)に示すように、本実施形態の光源ユニット10aは、波長405nmの紫外光を発光するLED(Light Emitting Diode)素子12と、LED素子12と共通の光軸を有する3枚の両凸レンズ13を備えている。LED素子12は、略正方形状の発光面を有しており、レンズL側から見たとき、発光面の2本の対角線が、それぞれX軸方向及びY軸方向に一致するように配置されている(図2)。LED素子12は、ケーブル30を介して調光ユニット20に接続されており、LED素子12の発光面からは、調光ユニット20から供給される駆動電流に応じた所定の光量の紫外光が出射される。LED素子12の発光面から出射された紫外光は、3枚の両凸レンズ13によって屈折され、光源ユニット10aからは広がり角が10°以内の(つまり、略平行光の)紫外光が出射されるように構成されている。なお、本実施形態の光源ユニット10aから出射される紫外光の最大照射強度(つまり、100%の照射強度)は、50mWに設定されている。
また、図3(b)に示すように、本実施形態の各光源ユニット10b〜10dは、波長405nmの紫外光を発光するLED素子12と、LED素子12と共通の光軸を有する2枚の両凸レンズ13を備えている。各光源ユニット10b〜10dのLED素子12の発光面は、発光面の1つの対角線が発光面の中心と中心軸Oとを通る仮想直線上に位置するように配置されている(図2)。各光源ユニット10b〜10dのLED素子12は、光源ユニット10aのLED素子12と同様、ケーブル30を介して調光ユニット20に接続されており、LED素子12の発光面からは、調光ユニット20から供給される駆動電流に応じた所定の光量の紫外光が出射される。LED素子12から出射された紫外光は、2枚の両凸レンズ13によって屈折され、光源ユニット10aからは広がり角が10°以内の(つまり、略平行光の)紫外光が出射されるように構成されている。なお、本実施形態の各光源ユニット10b〜10dから出射される紫外光の最大照射強度(つまり、100%の照射強度)は、25mWに設定されている。
図4は、レンズLの凸面又は凹面に形成される微細構造に入射する紫外光の入射角度と微細構造の突起Pの先端部の角度(頂角)2θとの関係を説明する図である。図4(a)は、紫外光の入射角がθよりも小さい場合を説明する図である。図4(b)は、紫外光の入射角がθと略等しい場合を説明する図である。図4(c)は、紫外光の入射角がθよりも大きい場合を説明する図である。
図4(a)及び(b)に示すように、微細構造の突起Pの先端部の角度(頂角)を2θとしたときに、紫外光の入射角がθ以下であれば、各突起P間にも紫外光が直接入射するため、突起Pの根元部分でも所定の光量が得られる。このため、紫外線硬化樹脂による微細構造を均一に硬化させることが可能となる。一方、図4(c)に示すように、紫外光の入射角がθよりも大きくなると、突起Pの先端部で紫外光がけられるため、各突起P間に入射する紫外光の光量が減少する。このため、突起Pの根元部分では、所定の光量が得られず、紫外線硬化樹脂による微細構造を均一に硬化させることができなくなるといった問題が生じる。そこで、本実施形態においては、紫外光の入射角がθ以下となるように、各光源ユニット10a〜10dから出射される紫外光の広がり角が10°以内となるように(つまり、レンズLに対する紫外光の入射角が10°以内となるように)構成している。
図5は、光源ユニット10a及び各光源ユニット10b〜10dから出射される紫外光のワーキングディスタンスWD上でのビームプロファイルを示す図であり、図5の横軸は、各光源ユニット10a〜10dの光軸を0としたときの光軸からの距離を示し、縦軸は、各光源ユニット10a〜10dから出射される紫外光のピーク強度を1として正規化したときの相対強度を示している。図5に示すように、光源ユニット10aからは、図5中、実線で示す半値幅22mmのビームプロファイルの紫外光が出射され、光源ユニット10aの光軸を中心とする半径約20mmの円形の領域が照射される。また、各光源ユニット10b〜10dからは、図5中、点線で示す半値幅30mmのビームプロファイルの紫外光が出射され、各光源ユニット10b〜10dの光軸を中心とする半径約25mmの円形の領域が照射される。そして、本実施形態においては、各光源ユニット10b〜10dから出射された紫外光の照射領域と、各光源ユニット10b〜10dに隣接する複数の光源ユニットから出射された紫外光の照射領域とが、ワーキングディスタンスWD上において、一部重なるように(オーバーラップするように)構成されている。
図6〜図9は、各光源ユニット10a〜10dとそれに隣接する光源ユニットとの間の距離と、各光源ユニット10a〜10dから出射される紫外光との関係を説明する図である。図6は、光源ユニット10a(斜線部)と光源ユニット10aに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。図7は、光源ユニット10b(斜線部)と光源ユニット10bに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。図8は、光源ユニット10c(斜線部)と光源ユニット10cに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。図9は、光源ユニット10d(斜線部)と光源ユニット10dに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。
先ず、中央に配置される光源ユニット10aと光源ユニット10aに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10b)との関係について説明する。図6に示すように、光源ユニット10aの中心と光源ユニット10aに隣接する光源ユニット10bの中心との距離は、一定であり、光源ユニット10aに隣接する光源ユニット10bの中心は、光源ユニット10aの光軸を中心とする半径22mmの円C1(つまり、「P.C.D.φ44」)の円周上に位置する。ここで、光源ユニット10aから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、光源ユニット10aの光軸を中心とする半径約20mmの円形の領域を照射し、各光源ユニット10bから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10bの光軸を中心とする半径約25mmの円形の領域を照射するところ、光源ユニット10aの光軸と各光源ユニット10bの光軸とは、22mmしか離れていないから、光源ユニット10aから出射される紫外光と8個の光源ユニット10bから出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において互いに重なることとなる。このように、光源ユニット10aから出射される紫外光と各光源ユニット10bから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うと、重なり合った部分では照射エネルギーが加算されるため、光源ユニット10aと各光源ユニット10bから出射される紫外光の全体のビームプロファイルはなめらかに連続したものとなる。このように、光源ユニット10aから出射される紫外光と各光源ユニット10bから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、本実施形態においては、光源ユニット10aから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10aと光源ユニット10aに隣接する光源ユニットとの間の距離をBとしたときに、A/B=11mm/22mm=0.5となるように構成している。
次に、各光源ユニット10bと各光源ユニット10bに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10a、10b、10c、10d)との関係について説明する。図7に示すように、本実施形態においては、各光源ユニット10bの中心と各光源ユニット10bに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10a、10b、10c、10d)の中心との距離は、光源ユニット10aとの間で最大となり、光源ユニット10bを中心とする半径22mmの円C2内に、光源ユニット10bに隣接する光源ユニット10a、10b、10c、10dの中心が位置することとなる。従って、光源ユニット10aから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、光源ユニット10aの光軸を中心とする半径約20mmの円の領域を照射し、各光源ユニット10b〜10dから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10b〜10dの光軸を中心とする半径約25mmの円の領域を照射するところ、各光源ユニット10bの光軸と光源ユニット10bに隣接する光源ユニット10a、10b、10c、10dの光軸とは、最大でも22mmしか離れていないから、各光源ユニット10bから出射される紫外光と各光源ユニット10bに隣接する6個の光源ユニット(光源ユニット10a、10b、10c、10d)から出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において、互いに重なることとなる。このように、各光源ユニット10bから出射される紫外光と各光源ユニット10bに隣接する光源ユニット10a、10b、10c、10dから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うと、重なり合った部分では照射エネルギーが加算されるため、各光源ユニット10bと各光源ユニット10bに隣接する光源ユニット10a、10b、10c、10dから出射される紫外光の全体のビームプロファイルはなめらかに連続したものとなる。このように、各光源ユニット10bから出射される紫外光と各光源ユニット10bに隣接する光源ユニット10a、10b、10c、10dから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、本実施形態においては、光源ユニット10bから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10bと光源ユニット10bに隣接する光源ユニットとの間の距離をBとしたときに、A/B=15mm/22mm=0.68となるように構成している。
次に、各光源ユニット10cと各光源ユニット10cに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10b、10c、10d)との関係について説明する。図8に示すように、本実施形態においては、各光源ユニット10cの中心と各光源ユニット10cに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10b、10c、10d)の中心との距離は、光源ユニット10cとの間で最大となり、光源ユニット10cを中心とする半径26.8mmの円C3内に、光源ユニット10cに隣接する光源ユニット10b、10c、10dの中心が位置することとなる。従って、上述したように、各光源ユニット10b〜10dから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10b〜10dの光軸を中心とする半径約25mmの円の領域を照射するところ、各光源ユニット10cの光軸と光源ユニット10cに隣接する光源ユニット10b、10c、10dの光軸とは、最大でも26.8mmしか離れていないから、各光源ユニット10cから出射される紫外光と各光源ユニット10cに隣接する6個の光源ユニット(光源ユニット10b、10c、10d)から出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において、互いに重なることとなる。このように、各光源ユニット10cから出射される紫外光と各光源ユニット10cに隣接する光源ユニット10b、10c、10dから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うと、重なり合った部分では照射エネルギーが加算されるため、各光源ユニット10cと各光源ユニット10cに隣接する光源ユニット10b、10c、10dから出射される紫外光の全体のビームプロファイルはなめらかに連続したものとなる。このように、各光源ユニット10cから出射される紫外光と各光源ユニット10cに隣接する光源ユニット10b、10c、10dから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、本実施形態においては、光源ユニット10cから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10cと光源ユニット10cに隣接する光源ユニットとの間の距離をBとしたときに、A/B=15mm/26.8mm=0.68となるように構成している。
次に、各光源ユニット10dと各光源ユニット10dに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10b、c)との関係について説明する。図9に示すように、本実施形態においては、各光源ユニット10dの中心と各光源ユニット10dに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10b、10c)の中心との距離は、光源ユニット10bとの間で最大となり、光源ユニット10dを中心とする半径21mmの円C4内に、光源ユニット10dに隣接する光源ユニット10b、10cの中心が位置することとなる。従って、各光源ユニット10b、10dから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10b、10dの光軸を中心とする半径約25mmの円の領域を照射するところ、各光源ユニット10dの光軸と光源ユニット10dに隣接する光源ユニット10b、10cの光軸は、最大でも21mmしか離れていないから、各光源ユニット10dから出射される紫外光と各光源ユニット10dに隣接する3個の光源ユニット(光源ユニット10b、10c)から出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において、互いに重なることとなる。このように、各光源ユニット10dから出射される紫外光と各光源ユニット10dに隣接する光源ユニット10b、10cから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うと、重なり合った部分では照射エネルギーが加算されるため、各光源ユニット10dと各光源ユニット10dに隣接する光源ユニット10b、10cから出射される紫外光の全体のビームプロファイルとしてはなめらかに連続したものとなる。このように、光源ユニット10dから出射される紫外光と各光源ユニット10dに隣接する光源ユニット10b、10cから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、本実施形態においては、光源ユニット10dから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10dと光源ユニット10dに隣接する光源ユニットとの間の距離をBとしたときに、A/B=15mm/21mm=0.71となるように構成している。
このように、本実施形態においては、各光源ユニット10a〜10dから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、各光源ユニット10a〜10dと各光源ユニット10a〜10dに隣接する光源ユニット間の最大距離をBとしたときに、0.50≦A/B≦0.71となるように構成することで、各光源ユニット10a〜10dから出射された紫外光と、各光源ユニット10a〜10dに隣接する複数の光源ユニットから出射された紫外光とが、互いに重なり合い、ワーキングディスタンスWD上において、全体として略均一な(つまり、隙間のない)ビームプロファイルの紫外光を得ている。
ここで、本実施形態のレンズLは、凸面又は凹面を光学ヘッド10側に向けた立体的な平凸レンズ又は平凹レンズであり、凸面又は凹面に紫外線硬化樹脂による微細構造が形成(塗布)されているものである。つまり、本実施形態においては、紫外光の照射対象となる紫外線硬化樹脂が塗布された凸面又は凹面が、立体的な形状を呈しており、レンズLの中心部と周辺部とでは光学ヘッド10までの距離が異なるため、紫外光をレンズLに対して略均一に照射したとしても、レンズの中心部の紫外線硬化樹脂に照射される紫外光の照射強度とレンズの周辺部の紫外線硬化樹脂に照射される紫外光の照射強度が異なってしまうといった問題がある。このように、レンズの中心部と周辺部とで紫外線硬化樹脂に照射される紫外光の照射強度が異なると、紫外線硬化樹脂の硬化速度に差が生じ、硬化ムラが発生するため、所望の精度及び強度の微細構造を形成することが難しくなる。そこで、本実施形態の光照射装置1においては、レンズLの凸面又は凹面(つまり、被照射面)上の各点での紫外光の照射強度が略均一となるように、光学ヘッド10から出射される紫外光のビームプロファイルをレンズLのカーブ(つまり、表面形状)に沿うように調整している。
具体的には、調光ユニット20の操作パネル(不図示)からレンズLのカーブ情報(つまり、表面形状に関する情報)を入力し、このカーブ情報に基づいて、各光源ユニット10a〜10dの光量をそれぞれ変更する。つまり、本実施形態においては、同心円状に配置された光源ユニット10a〜10dの光量を、光源ユニット10a〜10dごとに(つまり、同一円周上に配置された光源ユニットごとに)調整することで、レンズLのカーブに沿うようなビームプロファイルの紫外光を照射している。
図10〜図13は、それぞれ光源ユニット10a〜10dの光量を所定の値に設定したときの、紫外光のビームプロファイルを示すグラフである。図10〜図13の横軸は、光学ヘッド10の中心軸Oを0としたときのX軸方向又はY軸方向の距離を示し、縦軸は紫外光の強度を示している。なお、図10〜図13において、太線はX軸方向のビームプロファイルを示し、細線はY軸方向のビームプロファイルを示している。
図10は、光源ユニット10aから100%の照射強度(50mW)の紫外光を出射し、光源ユニット10bから100%の照射強度(25mW)の紫外光を出射し、光源ユニット10c及び10dを消灯したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凸型ビームプロファイルである。図10においては、光学ヘッド10の中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径30mmの範囲(つまり、横軸±15mmの範囲)でレンズLの凹面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
図11は、光源ユニット10aから5%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10bから52%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10c及び10dから100%の照射強度の紫外光を出射したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凹型ビームプロファイルである。図11においては、光学ヘッド10の中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径40mmの範囲(つまり、横軸±20mmの範囲)でレンズLの凸面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
図12は、光源ユニット10aから70%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10b及び10cから100%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10dを消灯したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凸型ビームプロファイルである。図12においては、光学ヘッド10の中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径50mmの範囲(つまり、横軸±22.5mmの範囲)でレンズLの凹面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
図13は、光源ユニット10aから17%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10bから32%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10cから80%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10dから100%の照射強度の紫外光を出射したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凹型ビームプロファイルである。図13においては、光学ヘッド10の中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径60mmの範囲(つまり、横軸±30mmの範囲)でレンズLの凸面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
このように、本実施形態においては、同心円状に配置された光源ユニット10a〜10dの光量を、同一円周上に配置された光源ユニットごとに調整することができ、紫外光の照射対象となるレンズLのカーブに沿うようなビームプロファイルの紫外光を照射できるように構成されている。従って、レンズLの凸面又は凹面上の各点での紫外光の照射強度は略均一となり、レンズLの凸面又は凹面に塗布された紫外線硬化樹脂を一様に、かつ同じ硬化速度で硬化させることができ、硬化ムラ等の発生を抑えることが可能となる。
以上が本実施形態の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
例えば、本実施形態の光照射装置1においては、光源ユニット10aを中心とする3つの同心円上に光源ユニット10b〜10dをそれぞれ配置する構成としたが、このような構成に限定されるものではなく、レンズLの大きさに応じて光源ユニットの数を増やし、さらに多数の同心円上に光源ユニットを配置することもできる。また、1つの同心円上に配置される光源ユニットは8個に限定されるものではなく、さらに多くの光源ユニットを配置してもよい。
また、本実施形態においては、光源ユニット10aの構成と光源ユニット10b〜10dの構成とは異なるものとして説明したが、光源ユニット10b〜10dと同じ構成の光源ユニット10aを用いることもできる。なお、この場合、光学ヘッド10の中心部において光量が低下するため、光源ユニット10aと10bとの間の距離(つまり、円C1の半径)をより小さく設定する。
また、本実施形態においては、レンズLの凸面又は凹面に形成される反射防止構造体は、多数の円錐状の突起Pからなる微細構造であるものとして説明したが、多数の微細な突起を有していればよく、突起Pの形状は円錐状に限られるものではない。突起Pの形状としては、例えば、針状、円柱状、多角錐状、円錐台状、多角錐台状、放物形状等のものを適用することができる。
また、本実施形態においては、レンズLの表面(凸面又は凹面)に反射防止構造体を形成する構成について説明したが、必ずしも反射防止構造体を形成する構成に限定されるものではなく、他の用途の紫外線硬化樹脂の硬化にも適用することができる。
(第2の実施形態)
図14は、本発明の第2の実施形態に係る光照射装置1Mの光学ヘッド10Mの概略構成を示す図であり、図2と同様、光学ヘッド10MをレンズL側から見たときの図である。本実施形態の光照射装置1Mは、光学ヘッド10Mを構成する光源ユニット10aM〜10cMが、光源ユニット10aMを中心に2つの同心円上に配置されている点で、第1の実施形態の光照射装置1と異なる。以下、第1の実施形態の光照射装置1と異なる点について詳述する。
図14に示すように、本実施形態の光学ヘッド10Mは、レンズLの光軸AXと同軸の中心軸Oに沿って配置された光源ユニット10aMと、光源ユニット10aMを取り囲むように中心軸Oを中心とする直径55mmの円周(図14中、「P.C.D.φ55」で示す円周)上に等間隔に(つまり、45°の角度ピッチで)配置された8個の光源ユニット10bMと、光源ユニット10bMを取り囲むように中心軸Oを中心とする直径110mmの円周(図1中、「P.C.D.φ110」で示す円周)上に等間隔に(つまり、22.5°の角度ピッチで)配置された16個の光源ユニット10cMとで構成されている。なお、本実施形態の光源ユニット10aMの構成は、第1の実施形態の光源ユニット10aの構成と同一であり、各光源ユニット10bM、10cMの構成は、第1の実施形態の各光源ユニット10b〜10dの構成と同一である。
図15〜図17は、各光源ユニット10aM〜10cMとそれに隣接する光源ユニットとの間の距離と、各光源ユニット10aM〜10cMから出射される紫外光との関係を説明する図である。図15は、光源ユニット10aM(斜線部)と光源ユニット10aMに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。図16は、光源ユニット10bM(斜線部)と光源ユニット10bMに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。図17は、光源ユニット10cM(斜線部)と光源ユニット10cMに隣接する光源ユニットとの関係について説明する図である。
図15に示すように、光源ユニット10aMの中心と光源ユニット10aMに隣接する光源ユニット10bMの中心との距離は、一定であり、光源ユニット10aMに隣接する光源ユニット10bMの中心は、光源ユニット10aMの光軸を中心とする半径27.5mmの円C1(つまり、「P.C.D.φ55」)の円周上に位置する。ここで、光源ユニット10aMから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、光源ユニット10aMの光軸を中心とする半径約20mmの円形の領域を照射し、各光源ユニット10bMから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10bMの光軸を中心とする半径約25mmの円形の領域を照射するところ、光源ユニット10aMの光軸と各光源ユニット10bMの光軸とは、27.5mmしか離れていないから、光源ユニット10aMから出射される紫外光と8個の光源ユニット10bMから出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において互いに重なることとなる。このように、第1の実施形態と同様、光源ユニット10aMから出射される紫外光と各光源ユニット10bMから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うため、光源ユニット10aMと各光源ユニット10bMから出射される紫外光の全体のビームプロファイルはなめらかに連続したものとなる。なお、本実施形態においては、光源ユニット10aMから出射される紫外光と各光源ユニット10bMから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、光源ユニット10aMから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10aMと光源ユニット10aMに隣接する光源ユニットとの間の距離をBとしたときに、A/B=27.5mm/22mm=0.4となるように構成している。
次に、各光源ユニット10bMと各光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10aM、10bM、10cM)との関係について説明する。図16に示すように、本実施形態においては、各光源ユニット10bMの中心と各光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10aM、10bM、10cM)の中心との距離は、光源ユニット10cMとの間で最大となり、光源ユニット10bを中心とする半径31.4mmの円C2内に、光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット10aM、10bM、10cMの中心が位置することとなる。従って、光源ユニット10aMから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、光源ユニット10aMの光軸を中心とする半径約20mmの円の領域を照射し、各光源ユニット10bM〜10cMから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10bM〜10cMの光軸を中心とする半径約25mmの円の領域を照射するところ、各光源ユニット10bMの光軸と光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット10aM、10bM、10cMの光軸とは、最大でも31.4mmしか離れていないから、各光源ユニット10bMから出射される紫外光と各光源ユニット10bMに隣接する6個の光源ユニット(光源ユニット10aM、10bM、10cM)から出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において、互いに重なることとなる。このように、各光源ユニット10bMから出射される紫外光と各光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット10aM、10bM、10cMから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うため、各光源ユニット10bMと各光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット10aM、10bM、10cMから出射される紫外光の全体のビームプロファイルはなめらかに連続したものとなる。なお、本実施形態においては、各光源ユニット10bMから出射される紫外光と各光源ユニット10bMに隣接する光源ユニット10aM、10bM、10cMから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、光源ユニット10bMから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10bMと光源ユニット10bMに隣接する光源ユニットとの間の距離の最大値をBとしたときに、A/B=15mm/31.4mm=0.48となるように構成している。
次に、各光源ユニット10cMと各光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10bM、10cM)との関係について説明する。図17に示すように、本実施形態においては、各光源ユニット10cMの中心と各光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット(つまり、光源ユニット10bM、10cM)の中心との距離は、光源ユニット10bMとの間で最大となり、光源ユニット10cを中心とする半径27.5mmの円C3内に、光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット10bM、10cMの中心が位置することとなる。従って、上述したように、各光源ユニット10bM、10cMから出射される紫外光は、ワーキングディスタンスWD上において、各光源ユニット10bM、10cMの光軸を中心とする半径約25mmの円の領域を照射するところ、各光源ユニット10cMの光軸と光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット10bM、cM光軸とは、最大でも27.5mmしか離れていないから、各光源ユニット10cMから出射される紫外光と各光源ユニット10cMに隣接する3個の光源ユニット(光源ユニット10bM、10cM)から出射される紫外光とは、ワーキングディスタンスWD上において、互いに重なることとなる。このように、各光源ユニット10cMから出射される紫外光と各光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット10bM、10cMから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合うため、各光源ユニット10cMと各光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット10bM、10cMから出射される紫外光の全体のビームプロファイルとしてはなめらかに連続したものとなる。なお、本実施形態においては、各光源ユニット10cMから出射される紫外光と各光源ユニット10cMに隣接する光源ユニット10bM、10cMから出射される紫外光とがワーキングディスタンスWD上で互いに重なり合い、ビームプロファイルが連続するように、光源ユニット10cMから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、光源ユニット10cMと光源ユニット10cMに隣接する光源ユニットとの間の距離の最大値をBとしたときに、A/B=15mm/27.5mm=0.55となるように構成している。
このように、本実施形態においても第1の実施形態と同様、各光源ユニット10aM〜10cMから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、各光源ユニット10aM〜10cMと各光源ユニット10aM〜10cMに隣接する光源ユニット間の最大距離をBとしたときに、0.40≦A/B≦0.55となるように構成することで、各光源ユニット10aM〜10cMから出射された紫外光と、各光源ユニット10aM〜10cMに隣接する複数の光源ユニットから出射された紫外光とが、互いに重なり合い、ワーキングディスタンスWD上において、全体として略均一な(つまり、隙間のない)ビームプロファイルの紫外光を得ている。
また、本実施形態においても第1の実施形態と同様、同心円状に配置された光源ユニット10aM〜10cMの光量を、光源ユニット10aM〜10cMごとに(つまり、同一円周上に配置された光源ユニットごとに)調整することができ、紫外光の照射対象となるレンズLのカーブに沿うようなビームプロファイルの紫外光を照射できるように構成されている。従って、レンズLの凸面又は凹面上の各点での紫外光の照射強度は略均一となり、レンズLの凸面又は凹面に塗布された紫外線硬化樹脂を一様に、かつ同じ硬化速度で硬化させることができ、硬化ムラ等の発生を抑えることが可能となる。
図18〜図21は、それぞれ光源ユニット10aM〜10cMの光量を変更したときの、光学ヘッド10Mから出射される紫外光のビームプロファイルを示すグラフである。図18〜図21の横軸は、光学ヘッド10Mの中心軸Oを0としたときのX軸方向又はY軸方向の距離を示し、縦軸は紫外光の強度を示している。なお、図18〜図21において、太線はX軸方向のビームプロファイルを示し、細線はY軸方向のビームプロファイルを示している。
図18は、光源ユニット10aMから100%の照射強度(50mW)の紫外光を出射し、光源ユニット10bMから100%の照射強度(25mW)の紫外光を出射し、光源ユニット10cMから20%の照射強度の紫外光を出射したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凸型ビームプロファイルである。図18においては、光学ヘッド10Mの中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径80mmの範囲(つまり、横軸±40mmの範囲)でレンズLの凹面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
図19は、光源ユニット10aMから40%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10bMから60%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10cMから100%の照射強度の紫外光を出射したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凹型ビームプロファイルである。図19においては、光学ヘッド10Mの中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径80mmの範囲(つまり、横軸±40mmの範囲)でレンズLの凸面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
図20は、光源ユニット10aMから100%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10bMから15%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10cMを消灯したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凸型ビームプロファイルである。図20においては、光学ヘッド10Mの中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径45mmの範囲(つまり、横軸±22.5mmの範囲)でレンズLの凹面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
図21は、光源ユニット10aMを消灯し、光源ユニット10bMから45%の照射強度の紫外光を出射し、光源ユニット10cMから100%の照射強度の紫外光を出射したときの、ワーキングディスタンスWD上における紫外光の凹型ビームプロファイルである。図21においては、光学ヘッド10Mの中心軸O(つまり、レンズLの光軸AX)を中心とする直径60mmの範囲(つまり、横軸±30mmの範囲)でレンズLの凸面カーブに沿ったビームプロファイルとなっている。
以上が本実施形態の説明であるが、第1の実施形態と同様、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
なお、第1の実施形態においては、各光源ユニット10a〜10dから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、各光源ユニット10a〜10dと各光源ユニット10a〜10dに隣接する光源ユニット間の最大距離をBとしたときに、0.50≦A/B≦0.71となるように構成し、第2の実施形態においては、各光源ユニット10aM〜10cMから出射される紫外光の半値幅の1/2をAとし、各光源ユニット10aM〜10cMと各光源ユニット10aM〜10cMに隣接する光源ユニット間の最大距離をBとしたときに、0.40≦A/B≦0.55となるように構成したが、A/Bの数値はこの範囲に限定されるものではない。つまり、各光源ユニット10a〜10d(各光源ユニット10aM〜10cM)から出射された紫外光と、各光源ユニット10a〜10d(各光源ユニット10aM〜10cM)に隣接する複数の光源ユニットから出射された紫外光とが、互いに重なり合い、ワーキングディスタンスWD上において、全体として略均一な(つまり、隙間のない)ビームプロファイルの紫外光が得られればよく、発明者によるシミュレーション結果から、A/Bの数値は0.3≦A/B≦0.8を満たせばよく、さらに好ましくは、0.4≦A/B≦0.7を満たせばよいことが分かっている。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。