JP6332461B2 - ブロア - Google Patents

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Description

本発明は、気体の輸送を行うブロアに関するものである。
従来から、気体の輸送を行うブロアが各種知られている。例えば特許文献1には、圧電駆動のポンプが開示されている。
図11は、特許文献1に係るポンプ900の断面図である。
このポンプ900は、圧電ディスク920と、圧電ディスク920が接合された円盤912と、円盤912とともに空洞911を構成する本体913と、を備えている。この本体913には、気体が流入する流入口915と、気体が流出する流出口914とが形成されている。本体913は底板918を有する。
流入口915は、底板918における、空洞911の中心軸と空洞911の外周との間に設けられている。流出口914は、底板918における、空洞911の中心軸に設けられている。この流出口914には、空洞911の外部から内部へ気体が流れることを防ぐ弁916が設けられている。
特許4795428号公報
図12(A)は、空洞911の中心軸から空洞911の外周にかけるブロア室31の各点の圧力変化を示す図である。図12(B)は、空洞911の中心軸から空洞911の外周までを構成する底板918の各点の変位を示す図である。
特許文献1のポンプ900を3次モードの共振周波数で動作させた場合、圧電ディスク920は、円盤912を屈曲振動させる。円盤912の屈曲振動に応じて底板918も図12(B)に示すように屈曲振動する。これにより、流入口915から空洞911内へ気体が流入し、空洞911内の気体が流出口914から吐出される。
この結果、空洞911の中心軸から空洞911の外周にかけて、空洞911の各点の圧力は、円盤912及び底板918の屈曲振動によって図12(A)に示すように変化する。
しかしながら、本願の発明者は、特許文献1のポンプ900において、図12(B)に示す底板918の各点の変位を、図12(A)に示すブロア室31の各点の圧力変化に重ねることで(図13参照)、次のような問題を発見した。
まず、図13に示すように、空洞911の第1外周空間Q1において、空気の圧力が大気圧P1より高い正圧となった時、底板918の外周領域は底板918の初期位置P2から円盤912とは逆側へ離間している。すなわち、空洞911の第1外周空間Q1において、空気の圧力が正圧となった時、底板918の外周領域が空洞911の圧力を低下させようとする。
次に、図13に示すように、空洞911の第2外周空間Q2において、空気の圧力が大気圧P1より低い負圧となった時、底板918の外周領域は底板918の初期位置P2から円盤912側へ近づいている。すなわち、空洞911の第2外周空間Q2において、空気の圧力が負圧となった時、底板918の外周領域が空洞911の圧力を高めようとする。
したがって、特許文献1では、ポンプ900が3次モードの共振周波数で動作した場合、空洞911(ブロア室)の空気の圧力共振が底板918(振動体)の外周領域の屈曲振動によって低下し、吐出圧力や吐出流量が低下するという問題がある。
本発明は、振動体の外周領域の屈曲振動によって吐出圧力や吐出流量が低下することを防ぐことができるブロアを提供することを目的とする。
本発明のブロアは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
本発明のブロアは、第1主面と第2主面とを有する振動体と、前記振動体の前記第1主面および前記第2主面の少なくとも一方の主面に設けられ、前記振動体を、複数の振動の腹を形成する3次モード以上の奇数次の振動モードで屈曲振動させる駆動体と、を有するアクチュエータと、
前記振動体と接合して前記アクチュエータとともにブロア室を構成する筐体であって、前記ブロア室の内部と外部を連通させる通気孔を有する筺体と、
前記筐体を拘束する拘束板と、を備え、
前記振動体は、前記振動体の屈曲振動により形成される前記ブロア室の圧力振動の節のうち、最も外側の圧力振動の節から、前記ブロア室の外周までの範囲に接する外周領域と、前記外周領域より内側に位置する中央領域と、を有し、
前記拘束板は、前記外周領域内に設けられている、ブロア。
この構成において、ブロア室の中心軸からブロア室の外周にかけて、ブロア室の各点の圧力は、振動体の屈曲振動によって変化する。ブロア室は、振動体の外周領域に接する外周空間と、外周空間より内側に位置し、振動体の中央領域に接する中央空間と、によって構成される。
この構成のブロアは、奇数次の振動モードの共振周波数で動作する。この構成のブロアが動作している間、ブロア室の外周空間において気体(例えば空気)の圧力が基準圧力(例えば大気圧)より低くなった時、外周領域の屈曲振動が抑制及び低減される。また、ブロア室の外周空間において気体の圧力が基準圧力より高くなった時、外周領域の屈曲振動が抑制及び低減される。
すなわち、この構成では、振動体の外周領域が、悪影響をブロア室の圧力に及ぼさず、ブロア室の気体の圧力共振を低下させない。
したがって、本発明のブロアは、振動体の外周領域の屈曲振動によって吐出圧力や吐出流量が低下することを防ぐことができる。そのため、本発明のブロアは、高い吐出圧力および高い吐出流量を実現できる。
また、外周領域の剛性は、中央領域の剛性より高いことが好ましい。
この構成によって、外周領域は、外周領域の屈曲振動を拘束することができる。
また、外周領域の厚みは、中央領域の厚みより厚いことが好ましい。
この構成によって、外周領域の剛性は、中央領域の剛性より高くなる。
また、ブロア室の中心軸から、振動体における筐体との接合部分より内側にある領域の端までの最短距離aとアクチュエータの振動周波数fとは、ブロア室を通過する気体の音速をcとし、第1種ベッセル関数J´(k)=0の関係を満たす値をkとしたとき、af=(kc)/(2π)の関係を満たすことが好ましい。
この構成において、振動体および筐体は、最短距離aとなるよう形成されている。駆動体は、アクチュエータを振動周波数fで振動させる。
なお、kは、第1種ベッセル関数を微分したJ´(k)=0を満たす値とする。また、aは、ブロア室の中心軸から、振動体における筐体との接合部分より内側にある領域の端までの最短距離とする。
ここで、af=(kc)/(2π)である場合、振動体の振動の節の内、最も外側の節が、ブロア室の圧力振動の節と一致し、圧力共振が生じる。
そのため、af=(kc)/(2π)の関係を満たす場合、この構成のブロアは、高い吐出圧力および高い吐出流量を実現できる。
また、駆動体は、圧電体であることが好ましい。
この構成のブロアは、駆動時に発生する音や振動が小さい圧電体を駆動源として用いることで、静音化を図ることができる。
また、通気孔には、ブロア室の外部から内部へ気体が流れることを防ぐ弁が設けられていることが好ましい。
この構成のブロアは、ブロア室の外部から通気孔を介してブロア室の内部へ気体が流れることを弁によって防ぐことができる。そのため、この構成のブロアは、高い吐出圧力および高い吐出流量を実現できる。
この発明によれば、振動体の外周領域の屈曲振動によって吐出圧力や吐出流量が低下することを防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る圧電ブロア100の外観斜視図である。 図1に示す圧電ブロア100の外観斜視図である。 図1に示す圧電ブロア100のS−S線の断面図である。 図1に示す圧電ブロア100を3次モードの共振周波数(基本波)で動作させた時における圧電ブロア100のS−S線の断面図である。 図4(B)に示す瞬間の、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周にかけるブロア室31の各点の圧力変化と、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周までを構成する振動板41の各点の変位と、の関係を示す図である。 本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア150の断面図である。 図6に示す圧電ブロア150における、ブロア室31の各点の圧力変化と振動板41の各点の変位との関係を示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る圧電ブロア101の断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る圧電ブロア102の断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る圧電ブロア103の断面図である。 特許文献1に係るポンプ900の断面図である。 図12(A)は、空洞911の中心軸から空洞911の外周にかける空洞911の各点の圧力変化を示す図である。図12(B)は、空洞911の中心軸から空洞911の外周までを構成する底板918の各点の変位を示す図である。 図12(B)に示す底板918の各点の変位を、図12(A)に示すブロア室31の各点の圧力変化に重ねた図である。
《本発明の実施形態》
以下、本発明の実施形態に係る圧電ブロア100について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る圧電ブロア100の外観斜視図である。図2は、図1に示す圧電ブロア100の外観斜視図である。図3は、図1に示す圧電ブロア100のS−S線の断面図である。
圧電ブロア100は、上から順に、筐体17、振動体45、圧電素子42、及び拘束板60を備え、それらが順に積層された構造を有している。振動体45は、振動板41、及び補強板70を備え、それらが積層された構造を有している。振動体45は、第1主面40Aと第2主面40Bとを有する。
振動板41は、円板状であり、例えばステンレススチール(SUS)から構成されている。本実施形態において、振動板41の厚みは、0.1mmである。
振動体45の第2主面40Bは、筐体17の先端に接合している。これにより、振動体45は、筐体17及び拘束板60とともに振動板41の厚み方向から挟んで円柱形状のブロア室31を構成する。また、振動体45および筐体17は、ブロア室31が半径aとなるよう形成されている。本実施形態においてブロア室31の半径aは、10.3mmである。
さらに、そのため、振動体45の第2主面40Bにおける筐体17との接合部分より内側の領域は、ブロア室31の底面を構成する。振動体45は、ブロア室31をブロア室31の外部と連通させる円柱状の通気孔124を有する。通気孔124の直径は、0.8mmである。
また、振動体45は、振動体45の屈曲振動により形成されるブロア室31の圧力振動の節のうち、最も外側の圧力振動の節Fから、ブロア室31の外周までの範囲に接する外周領域145と、外周領域145より内側に位置する中央領域146と、を有する。外周領域145は、外周領域145の屈曲振動を拘束する領域である。
なお、ブロア室31の圧力振動の節の詳細については、後述する。
振動板41の主面40Cには、外周領域145の屈曲振動を拘束する拘束板60が接合されている。これにより、外周領域145の厚みは、中央領域146の厚みより厚くなっている。そのため、外周領域145の剛性は、中央領域146の剛性より高い。拘束板60は、円環形状であり、例えばステンレススチールで構成されている。拘束板60の内径は、17mmである。
ブロア室31は、振動体45の外周領域145に接する外周空間131と、外周空間131より内側に位置し、振動体45の中央領域146に接する中央空間132と、によって構成される。
補強板70は、円板形状であり、例えばステンレススチールで構成されている。補強板70は、振動板41のブロア室31とは逆側の主面40Cに接合されている。補強板70は、圧電素子42の屈曲によって圧電素子42が破損することを防止する。
圧電素子42は、円板形状であり、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。圧電素子42の両主面には、電極が形成されている。
圧電素子42は、補強板70のブロア室31とは逆側の第1主面40Aに接合されている。圧電素子42は、印加された交流電圧に応じて伸縮する。本実施形態において圧電素子42の直径は、11mmであり、圧電素子42の厚みは、0.15mmある。
なお、圧電素子42、補強板70、拘束板60及び振動板41の接合体は、圧電アクチュエータ90を構成する。
筐体17は、下方が開口した断面コ字状に形成されている。筐体17の先端は、振動板41に接合している。筐体17は、例えば金属から構成されている。
筐体17は、振動板41の第2主面40Bに対向する円板状の天板部18と、天板部18に接続する円環状の側壁部19と、を有する。天板部18の一部は、ブロア室31の天面を構成する。
天板部18は、ブロア室31をブロア室31の外部と連通させる円柱状の通気孔24を有する。通気孔24の直径は、1.4mmである。
天板部18は、厚天部29と、厚天部29の内周側に位置する薄天部28と、を有する。天板部18は、ブロア室31の内部と外部を連通させる通気孔24を薄天部28に有する。
また、天板部18の振動板41側には、ブロア室31の一部であり、通気孔24と連通するキャビティ25を構成する凹部26が形成されている。キャビティ25は、円柱形状である。キャビティ25の直径は、3.0mmであり、キャビティ25の厚みは、0.3mmである。
以下、圧電ブロア100の動作時における空気の流れについて説明する。
図4(A)(B)は、図1に示す圧電ブロア100を3次モードの共振周波数(基本波)で動作させた時における圧電ブロア100のS−S線の断面図である。図4(A)は、ブロア室31の容積が最も減少したときの図であり、図4(B)は、ブロア室31の容積が最も増大したときの図である。ここで、図中の矢印は、空気の流れを示している。
また、図5は、図4(B)に示す瞬間の、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周にかけるブロア室31の各点の圧力変化と、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周までを構成する振動板41の各点の変位と、の関係を示す図である。
ここで、図5において、ブロア室31の各点の圧力変化と振動板41の各点の変位とは、ブロア室31の中心軸C上にある振動板41の中心の変位で規格化された値で示されている。図5に示す、ブロア室31の各点の圧力変化分布u(r)は、ブロア室31の中心軸Cからの距離をrとしたとき、u(r)=J(kr/a)の式で表される。
図3に示す状態において、3次モードの共振周波数f(40.89kHz)の30Vppの交流駆動電圧が圧電素子42の両主面の電極に印加されると、圧電素子42は、伸縮し、振動体45を3次モードの共振周波数fで同心円状に屈曲振動させる。
これにより、図4(A)(B)に示すように、振動体45が屈曲変形してブロア室31の体積が周期的に変化する。
図4(A)に示すように、振動体45が圧電素子42側へ屈曲すると、ブロア室31の容積が減少する。これに伴い、圧電ブロア100の外部の空気が通気孔24を介してブロア室31内に吸引される。
図4(B)に示すように、振動体45がブロア室31側へ屈曲すると、ブロア室31の容積が増大する。これに伴い、圧電ブロア100の外部の空気が通気孔124を介してブロア室31内に吸引され、ブロア室31内の空気が通気孔24から吐出される。
なお、ブロア室31の半径aとアクチュエータ90の共振周波数fとは、ブロア室31を通過する空気の音速をcとし、第1種ベッセル関数を微分したJ´(k)=0の関係を満たす値をkとしたとき、af=(kc)/(2π)の関係を満たす。第1種ベッセル関数J(x)は、以下の数式で示される。
Figure 0006332461
本実施形態において、ブロア室31の半径aは、ブロア室31の中心軸Cから、振動板41における筐体17との接合部分より内側にある領域の端Jまでの最短距離である。共振周波数fは、40.89kHzである。空気の音速cは、約340m/sである。kは、7.02である。
図5の点線に示すように、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周までを構成する振動板41の各点は、屈曲振動によって変位する。そして、図5の実線に示すように、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周にかけて、ブロア室31の各点の圧力は、振動板41の屈曲振動によって変化する。
圧電ブロア100ではブロア室31の半径aとアクチュエータ90の共振周波数fとがaf=(kc)/(2π)を満たす。そのため、圧電ブロア100では、振動板41の振動の節の内、最も外側の節Fが、ブロア室31の圧力振動の節と一致し、圧力共振が生じている。
ここで、圧電ブロア100が動作している間、ブロア室31の外周空間131において空気の圧力が大気圧より高くなった時、図5に示すように、振動体45の外周領域145(約8mmから端Jまでの領域)内には拘束板60が備えられているため、外周領域145の屈曲振動が抑制及び低減される。また、ブロア室31の外周空間131において空気の圧力が大気圧より低くなった時も同様に、振動体45の外周領域145は拘束板60によって拘束され、外周領域145の屈曲振動が抑制及び低減される。
すなわち、この構成では、振動体45の外周領域145が、悪影響をブロア室31の圧力に及ぼさず、ブロア室31の空気の圧力共振を低下させない。
したがって、圧電ブロア100は、振動体45の外周領域145の屈曲振動によって吐出圧力や吐出流量が低下することを防ぐことができる。そのため、圧電ブロア100は、高い吐出圧力および高い吐出流量を実現できる。
また、圧電ブロア100では、振動板41の振動時において、振動板41の振動の節Fより内側における振動板41の各点の変位分布が、図5に示すように、ブロア室31の圧力振動の節Fより内側におけるブロア室31の各点の圧力変化分布に近似している。
そのため、圧電ブロア100は、振動板41の振動エネルギーを殆ど損なうことなく、ブロア室31の空気に伝えることができる。したがって、圧電ブロア100は、高い吐出圧力および高い吐出流量を実現できる。
また、圧電ブロア100は、ブロア室31の通気孔24近くにキャビティ25を有する。そのため、圧電ブロア100では、ブロア室31の通気孔24近くで発生する渦がキャビティ25で低下する。これにより、ブロア室31の圧力振動が渦によって乱されることを防ぐことができる。
よって、圧電ブロア100は、ブロア室31の通気孔24近くで発生する渦を弱め、吐出圧力が低下することを防ぐことができる。
また、圧電ブロア100は、駆動時に発生する音や振動が小さい圧電体を駆動源として用いているため、静音化を実現できる。
以下、本発明の実施形態に係る圧電ブロア100と本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア150とを比較する。まず、圧電ブロア150の構成および動作について説明する。
図6は、本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア150の断面図である。圧電ブロア150が圧電ブロア100と相違する点は、拘束板60を備えない点である。その他の点に関しては同じであるため、説明を省略する。
図6に示す状態において、3次モードの駆動周波数f(40.89kHz)の30Vppの交流駆動電圧が圧電素子42の両主面の電極に印加されると、圧電素子42は、伸縮し、振動板41及び補強板70を3次モードの駆動周波数fで同心円状に屈曲振動させる。
これにより、図4(A)(B)に示す圧電ブロア100と同様に、圧電ブロア150の振動板41及び補強板70も屈曲変形してブロア室31の体積が周期的に変化する。
図7は、図6に示す圧電ブロア150における、ブロア室31の各点の圧力変化と振動板41の各点の変位との関係を示す図である。図7において、ブロア室31の各点の圧力変化と振動板41の各点の変位とは、図5と同様に、ブロア室31の中心軸C上にある振動板41の中心の変位で規格化された値で示されている。図7に示す、ブロア室31の各点の圧力変化分布u(r)は、図5と同様に、ブロア室31の中心軸Cからの距離をrとしたとき、u(r)=J(kr/a)の式で表される。
図7の点線に示すように、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周までを構成する振動板41の各点は、屈曲振動によって変位する。そして、図7の実線に示すように、ブロア室31の中心軸Cからブロア室31の外周にかけて、ブロア室31の各点の圧力は、振動板41の屈曲振動によって変化する。
ここで、図7の点線に示す波形と、図7の実線に示す波形とは、外周領域(約8mmから端Jまでの領域)において逆方向の変位となっている。そのため、圧電ブロア150では、特許文献1のポンプ900と同様に、振動板41の外周領域が悪影響をブロア室31の圧力に及ぼす。
次に、圧電ブロア150と圧電ブロア100とに対して駆動周波数f(40.89kHz)の30Vppの正弦波交流電圧を印加した条件で、圧電ブロア150の通気孔24から流出する空気の風力(mN)と、圧電ブロア100の通気孔24から流出する空気の風力(mN)と、を測定した結果を以下に示す。
実験により、圧電ブロア150では空気の風力が1009.4(mN)であるのに対し、圧電ブロア100では空気の風力が1724.8(mN)であることが明らかとなった。
以上の結果になった理由は、圧電ブロア100では、振動体45の外周領域145の屈曲振動が拘束板60によって拘束され、振動体45の外周領域145が悪影響をブロア室31の圧力に及ぼさなかったためであると考えられる。
したがって、圧電ブロア100は、振動体45の外周領域145の屈曲振動によって吐出圧力や吐出流量が低下することを防ぐことができる。そのため、圧電ブロア100は、高い吐出圧力および高い吐出流量を実現できる。
《その他の実施形態》
前記実施形態では流体として空気を用いているが、これに限るものではない。当該流体が、空気以外の気体であっても適用できる。
また、前記実施形態では、圧電ブロア100が拘束板60を備えているが、これに限るものではない。例えば、図8に示す圧電ブロア101のように、中央領域241と、中央領域241より高い剛性を持つ材料で構成された外周領域260と、を有する振動体245を備え、拘束板60を備えなくてもよい。
また、前記実施形態では、通気孔24が設けられているが、次の変形例を採用できる。すなわち、図9に示す圧電ブロア102のように、薄天部28(具体的には薄天部28における通気孔24の周囲)には、ブロア室31の外部から通気孔24を介して内部へ気体が流れること(図4(A)の矢印参照)を防ぐ弁80が設けられていてもよい。これにより、圧電ブロア102は、駆動時、空気の流れを一方向にすることができる。
また、前記実施形態では、図3に示すように拘束板60が外周領域145の全域に設けられているが、これに限るものではない。図10に示すように拘束板360は外周領域145内に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、圧電ブロア100が円環状の拘束板60を備えているが、これに限るものではない。拘束板の形状は、中心軸C上の点を中心とした点対象であれば特に限定されない。拘束板の形状は、一部に切欠きが設けられた円環状であってもよい。
また、前記実施形態では、振動板41や補強板70や拘束板60はSUSから構成されているが、これに限るものではない。例えば、アルミニウム、チタン、マグネシウム、銅などの他の材料から構成してもよい。
また、前記実施形態ではブロアの駆動源として圧電素子42を設けたが、これに限るものではない。例えば、電磁駆動でポンピング動作を行うブロアとして構成されていても構わない。
また、前記実施形態では、圧電素子42はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されているが、これに限るものではない。例えば、ニオブ酸カリウムナトリウム系及びアルカリニオブ酸系セラミックス等の非鉛系圧電体セラミックスの圧電材料などから構成してもよい。
また、前記実施形態では、圧電素子42は、補強板70のブロア室31とは逆側の第1主面40Aに接合されているが、これに限るものではない。実施の際は、例えば、圧電素子42が振動板41の第2主面40Bに接合されていてもよいし、2枚の圧電素子42が、補強板70の第1主面40A及び振動板41の第2主面40Bに接合されていてもよい。
この場合、筐体17は、少なくとも1枚の圧電素子42、補強板70、及び振動板41から構成される圧電アクチュエータとともに、振動板41の厚み方向から挟んでブロア室を構成する。
また、前記実施形態では円板状の圧電素子42、円板状の振動板41、円板状の補強板70、円環状の拘束板60、及び円板状の天板部18等を用いたが、これに限るものではない。例えば、これらの形状が矩形や多角形であってもよい。
また、前記実施形態では、kが7.02の条件を用いたが、これに限るものではない。3.83、10.17、13.32など、kは、J´(k)=0の関係を満たす値であれば良い。
また、前記実施形態では、3次モードの周波数で圧電ブロアの振動体を屈曲振動させたが、これに限るものではない。実施の際は、複数の振動の腹を形成する、3次モード以上の奇数次の振動モードで振動板を屈曲振動させても良い。
また、前記実施形態では、ブロア室31の形状が円柱形状であるが、これに限るものではない。実施の際は、ブロア室の形状が正角柱形状であっても良い。この場合、ブロア室の半径aの代わりに、振動板の中心軸からブロア室の外周までの最短距離aを使用する。
最後に、前記実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
a…半径
C…中心軸
F…節
Q1…第1外周空間
Q2…第2外周空間
17…筐体
18…天板部
19…側壁部
24…通気孔
25…キャビティ
26…凹部
28…薄天部
31…ブロア室
40A…第1主面
40B…第2主面
40C…主面
41…振動板
42…圧電素子
45…振動体
60…拘束板
70…補強板
80…弁
90…圧電アクチュエータ
100…圧電ブロア
101…圧電ブロア
102…圧電ブロア
124…通気孔
131…外周空間
132…中央空間
145…外周領域
146…中央領域
150…圧電ブロア
241…中央領域
245…振動体
260…外周領域
329…厚天部
360…拘束板
900…ポンプ
911…空洞
912…円盤
913…本体
914…流出口
915…流入口
916…弁
918…底板
920…圧電ディスク

Claims (6)

  1. 第1主面と第2主面とを有する振動体と、前記振動体の前記第1主面および前記第2主面の少なくとも一方の主面に設けられ、前記振動体を、複数の振動の腹を形成する3次モード以上の奇数次の振動モードで屈曲振動させる駆動体と、を有するアクチュエータと、
    前記振動体と接合して前記アクチュエータとともにブロア室を構成する筐体であって、前記ブロア室の内部と外部を連通させる第1通気孔を有する筺体と、
    前記振動体に接合した拘束板と、を備え、
    前記振動体は、前記振動体の屈曲振動により形成される前記ブロア室の圧力振動の節のうち、最も外側の圧力振動の節から、前記筐体と前記振動体との接合により構成された前記ブロア室の外周までの範囲に接する外周領域と、前記外周領域より内側に位置する中央領域と、を有し、前記中央領域に前記ブロア室の内部と外部とを連通させる第2通気孔が設けられ、
    前記拘束板は、前記外周領域内であって、前記第1主面から前記第2主面の方向に平面視して前記筐体の側壁部の内周端より中央領域側に設けられている、ブロア。
  2. 前記外周領域の剛性は、前記中央領域の剛性より高い、請求項1に記載のブロア。
  3. 前記外周領域の厚みは、前記中央領域の厚みより厚い、請求項1又は2に記載のブロア。
  4. 前記ブロア室の中心軸から、前記振動体における前記筐体との接合部分より内側にある領域の端までの最短距離aと前記アクチュエータの振動周波数fとは、前記ブロア室を通過する気体の音速をcとし、第1種ベッセル関数J´(k)=0の関係を満たす値をkとしたとき、af=(kc)/(2π)の関係を満たす、請求項1に記載のブロア。
  5. 前記駆動体は、圧電体である、請求項1から4のいずれか1項に記載のブロア。
  6. 前記第1通気孔には、前記ブロア室の外部から内部へ気体が流れることを防ぐ弁が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載のブロア。
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