JP6904436B2 - ポンプおよび流体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動板の屈曲振動を利用した容積式のポンプおよびこれを備えた流体制御装置に関し、特に、振動板を駆動する駆動体として圧電素子を利用した圧電ポンプおよびこれを備えた流体制御装置に関する。
従来、容積式のポンプの一種である圧電ポンプが知られている。圧電ポンプは、圧電素子が貼り付けられた振動板によってポンプ室の少なくとも一部が規定されてなるものであり、当該圧電素子に所定周波数の交流電圧を印加することで振動板を共振周波数で駆動し、これによりポンプ室に圧力変動を生じさせて流体の吸入および吐出を可能にするものである。
圧電ポンプの一構成例が開示された文献として、たとえば国際公開第2016/013390号明細書(特許文献1)がある。当該特許文献1に開示された圧電ポンプにおいては、対向配置された一対の振動板によってポンプ室が規定されており、当該一対の振動板の一方に圧電素子が貼り付けられた構成が採用されている。
上記特許文献1に開示された圧電ポンプにおいては、一対の振動板のうちの圧電素子が貼り付けられていない方の振動板の中央部に、逆止弁が付設された1個の孔部が設けられており、一対の振動板のうちの圧電素子が貼り付けられた方の振動板の中央部および周辺部を除く中間部に、円環状に点列して配置された複数個の孔部が設けられている。
ここで、当該特許文献1に開示された圧電ポンプのある形態においては、上述した円環状に点列して配置された複数個の孔部の各々に逆止弁が付設された構成が採用されており、また、他のある形態においては、当該複数個の孔部の各々に逆止弁が付設されていない構成が採用されている。
上述したいずれかの形態に係る圧電ポンプにおいては、圧電素子によって一対の振動板が逆方向に変位するように屈曲振動させられることでポンプ室に圧力変動が生じることになり、このポンプ室の圧力変動に伴って、当該ポンプ室の外部に位置する流体が、圧電素子が貼り付けられた振動板に設けられた複数個の孔部から吸入され、その後、圧電素子が貼り付けられていない振動板に設けられた1個の孔部から当該流体が吐出されることになり、これによりポンプ機能が発揮されることになる。
国際公開第2016/013390号明細書
ここで、逆止弁が付設された孔部は、逆止弁が付設されていない孔部に比べて流路が狭くなる分、流路抵抗が大きくなる。そのため、上述した特許文献1に開示された圧電ポンプのように、逆止弁が付設された孔部を振動板の中央部に設ける構成とした場合には、圧電ポンプの全体としての流量が当該孔部によって決定されてしまい、当該流量を増大させることに自ずと限界が生じてしまう。
これを回避すべく、単純に、逆止弁が付設された孔部を振動板の中央部および周縁部を除く中間部に複数個設ける構成とした場合には、流路抵抗が大幅に小さくなるものの、当該中間部における振動板の駆動時における変位量は、中央部のそれに比べて小さいため、逆止弁の開閉自体が不十分となる問題が発生してしまう。そのため、当該構成を採用した場合にも、圧電ポンプ全体としての流量を増大させることは困難である。
したがって、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、振動板の屈曲振動を利用した容積式のポンプおよびこれを備えた流体制御装置において、従来に比して流量の増大を図ることを目的とする。
本発明に基づくポンプは、第1板状体と、第2板状体と、第3板状体と、第1周壁部と、第2周壁部と、第1ポンプ室と、第2ポンプ室と、駆動体とを備えている。上記第2板状体は、上記第1板状体に対向している。上記第3板状体は、上記第1板状体から見て上記第2板状体が位置する側とは反対側に位置しており、上記第1板状体に対向している。上記第1周壁部は、上記第1板状体の周縁部および上記第2板状体の周縁部を接続している。上記第2周壁部は、上記第1板状体の周縁部および上記第3板状体の周縁部を接続している。上記第1ポンプ室は、上記第1板状体および上記第2板状体の間に位置しており、上記第1板状体、上記第2板状体および上記第1周壁部によって規定されている。上記第2ポンプ室は、上記第1板状体および上記第3板状体の間に位置しており、上記第1板状体、上記第3板状体および上記第2周壁部によって規定されている。上記駆動体は、上記第1板状体を屈曲振動させることにより、上記第1ポンプ室および上記第2ポンプ室の双方に圧力変動を生じさせる。上記第1板状体には、各々に逆止弁が付設された複数個の第1孔部が設けられており、上記複数個の第1孔部の各々は、上記第1板状体の中央部に直交する軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線に重ならない領域に配置されている。上記第2板状体および上記第1周壁部の少なくとも一方には、逆止弁が付設されていない1個または複数個の第2孔部が設けられている。上記第3板状体および上記第2周壁部の少なくとも一方には、逆止弁が付設されていない1個または複数個の第3孔部が設けられている。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記1個または複数個の第2孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記1個または複数個の第3孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記駆動体が、上記第1板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、上記軸線を中心として上記第1板状体に定在波が発生するように上記第1板状体を屈曲振動させるものであってもよく、その場合には、上記複数個の第1孔部の各々が、上記第1板状体に形成される振動の節に重ならない領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記複数個の第1孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記複数個の第1孔部のうちの隣り合う第1孔部の間の距離が、上記軸線と上記複数個の第1孔部の各々との間の距離よりも小さいことが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記第1板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、上記第1板状体が、上記駆動体によって屈曲振動されてもよい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記複数個の第1孔部のうちの少なくとも1個が、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記複数個の第1孔部の各々が、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に配置されていることがより好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記複数個の第1孔部の各々が、上記第1板状体の周縁部を除く領域に形成される振動の節のうち、当該第1板状体の中央部から最も遠い位置に形成される振動の節よりも外側の領域に配置されていてもよい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記1個または複数個の第2孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記第1板状体に形成される振動の腹に重ならない領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記1個または複数個の第2孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されていることがより好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記1個または複数個の第3孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記第1板状体に形成される振動の腹に重ならない領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記1個または複数個の第3孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されていることがより好ましい。
上記本発明に基づくポンプの第1態様ないし第3態様にあっては、上記駆動体が、上記第1板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、上記軸線を中心として上記第1板状体に定在波が発生するように上記第1板状体を屈曲振動させるものであり、また、上記複数個の第1孔部の各々が、上記第1板状体に形成される振動の節に重ならない領域に配置されており、さらには、上記第2孔部が、複数個設けられているとともに、上記第3孔部が、複数個設けられている。また、上記複数個の第1孔部は、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。さらに、上記複数個の第2孔部は、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置されており、上記複数個の第3孔部は、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
上記第1態様にあっては、上記複数個の第2孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合にいずれも上記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されており、また、上記複数個の第3孔部が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合にいずれも上記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されている。
上記第1態様にあっては、上記第1板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が径方向において1箇所形成されることとなるように、上記第1板状体が、上記駆動体によって屈曲振動されてもよい。その場合には、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と上記複数個の第2孔部との上記軸線に直交する方向における距離が、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と上記複数個の第1孔部との間の距離よりも大きいことが好ましく、また、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と上記複数個の第3孔部との上記軸線に直交する方向における距離が、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と上記複数個の第1孔部との間の距離よりも大きいことが好ましい。
上記第1態様にあっては、上記複数個の第1孔部の各々が、上記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に配置されていることがより好ましい。また、上記複数個の第2孔部の各々は、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されていることがより好ましく、上記複数個の第3孔部の各々は、上記軸線の延在方向に沿って見た場合に上記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されていることがより好ましい。
上記第2態様にあっては、上記複数個の第2孔部の各々が、上記第1周壁部に配置されており、上記複数個の第3孔部の各々が、上記第2周壁部に配置されている。
上記第1態様および上記第2態様にあっては、上記駆動体が、上記第2板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、上記軸線を中心として上記第2板状体に定在波が発生するように上記第2板状体を屈曲振動させるとともに、上記第3板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、上記軸線を中心として上記第3板状体に定在波が発生するように上記第3板状体を屈曲振動させるものであってもよい。
上記第3態様にあっては、上記駆動体が、上記第2板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、上記軸線を中心として上記第2板状体に定在波が発生するように上記第2板状体を屈曲振動させるとともに、上記第3板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、上記軸線を中心として上記第3板状体に定在波が発生するように上記第3板状体を屈曲振動させるものである。また、上記第2板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、上記第2板状体が、上記駆動体によって屈曲振動される。さらに、上記第3板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、上記第3板状体が、上記駆動体によって屈曲振動される。その場合には、上記複数個の第2孔部の各々が、上記第2板状体のうち、当該第2板状体の中央部から最も遠い位置に形成される振動の腹よりも外側の領域に配置されていることが好ましく、また、上記複数個の第3孔部の各々が、上記第3板状体のうち、当該第3板状体の中央部から最も遠い位置に形成される振動の腹よりも外側の領域に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記第1孔部、上記第2孔部および上記第3孔部以外の孔が、上記第1板状体、上記第2板状体、上記第3板状体、上記第1周壁部および上記第2周壁部のいずれにも設けられていないことが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記駆動体が、略平板状の圧電素子を含んでいてもよく、その場合には、上記圧電素子が、上記第1板状体の中央部に貼り付けられていることが好ましい。
上記本発明に基づくポンプにあっては、上記複数個の第1孔部の各々が、上記軸線の延在方向に沿って見た場合にいずれも上記圧電素子よりも外側に配置されていることが好ましい。
本発明に基づく流体制御装置は、上述した本発明に基づくポンプが搭載されてなるものである。
本発明によれば、振動板の屈曲振動を利用した容積式のポンプおよびこれを備えた流体制御装置において、従来に比して流量の増大を図ることができる。
実施の形態1に係る圧電ブロアの模式的な断面図である。 図1に示す圧電ブロアの分解斜視図である。 図1に示す圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。 図1に示す圧電ブロアの駆動部の動作状態およびその際に発生する気流の方向を経時的に表わした模式図である。 図1に示す第1振動板の平面図である。 変形例に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向を表わした模式図である。 実施の形態2に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。 実施の形態3に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。 実施の形態4に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。 実施の形態5に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。 実施の形態6に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、気体を吸入して吐出するポンプとしての圧電ブロアに、本発明を適用した場合を例示するものである。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る圧電ブロアの模式的な断面図であり、図2は、図1に示す圧電ブロアの分解斜視図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aの構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aは、筐体10と、駆動部20Aとを主として備えている。筐体10の内部には、偏平な円柱状の空間である収容空間13が設けられており、駆動部20Aは、この収容空間13に配置されている。
筐体10は、樹脂製または金属製等の円盤状の第1ケース体11と、樹脂製または金属製の偏平な有底円筒状の第2ケース体12とを有している。筐体10は、これら第1ケース体11および第2ケース体12が組み合わされてたとえば接着剤等によって接合されることにより、内部に上述した収容空間13を有している。
第1ケース体11の中央部および第2ケース体12の中央部には、それぞれ外側に向けて突出する第1ノズル部14および第2ノズル部15が設けられている。圧電ブロア1Aの外部の空間と上述した収容空間13とは、これら第1ノズル部14および第2ノズル部15を介してそれぞれ連通している。
駆動部20Aは、第1板状体としての第1振動板30と、第2板状体としての第2振動板40と、第3板状体としての第3振動板50と、第1周壁部としての第1スペーサ60Aと、第2周壁部としての第2スペーサ60Bと、弁体保持部材70と、逆止弁80と、駆動体としての圧電素子90とを主として有している。駆動部20Aは、これら部材が互いに積み重ねられた状態で一体化されることで構成されており、上述した筐体10の収容空間13に配置された状態で当該筐体10によって保持されている。ここで、筐体10の収容空間13は、駆動部20Aによって第1ノズル部14側の空間と第2ノズル部15側の空間とに区画されている。
第1振動板30は、たとえばステンレス鋼等からなる金属製の薄板にて構成されており、その外形は平面視円形状である。第1振動板30の周縁部の外端は、たとえば接着剤等によって筐体10に接合されている。第1振動板30の中央部および周縁部を除く中間部には、複数個の第1孔部31が円環状に点列して設けられている。
第2振動板40は、第1振動板30と対向しており、より詳細には、第1振動板30から見て第1ケース体11が位置する側に配置されている。第2振動板40は、たとえばステンレス鋼等からなる金属製の薄板にて構成されており、その外形は平面視円形状である。第2振動板40の中央部および周縁部を除く中間部には、複数個の第2孔部41が円環状に点列して設けられている。
第3振動板50は、第1振動板30と対向しており、より詳細には、第1振動板30から見て第2ケース体12が位置する側(すなわち、第1振動板30から見て第2振動板40が位置する側とは反対側)に配置されている。第3振動板50は、たとえばステンレス鋼等からなる金属製の薄板にて構成されており、その外形は平面視円形状である。第3振動板50の中央部および周縁部を除く中間部には、複数個の第3孔部51が円環状に点列して設けられている。
第1スペーサ60Aは、第1振動板30と第2振動板40との間に位置しており、これら第1振動板30と第2振動板40とによって挟み込まれている。第1スペーサ60Aは、たとえばステンレス鋼等からなる金属製の部材にて構成されており、その外形は円環板状である。
第1スペーサ60Aは、第1振動板30の上述した外端を除く部分の周縁部と、第2振動板40の周縁部とを接続している。これにより、第1振動板30および第2振動板40は、第1スペーサ60Aによって所定の距離だけ隔てて配置されることになる。なお、第1スペーサ60Aと第1振動板30とは、たとえば接着剤等によって接合されており、第1スペーサ60Aと第2振動板40とは、たとえば接着剤等によって接合されている。
第1振動板30と第2振動板40との間に位置する空間は、第1ポンプ室21として機能する。当該第1ポンプ室21は、第1振動板30、第2振動板40および第1スペーサ60Aによって規定されており、偏平な円柱状の空間にて構成されている。ここで、第1スペーサ60Aは、第1ポンプ室21を規定するとともに第1振動板30および第2振動板40を接続する周壁部に該当することになる。
第2スペーサ60Bは、第1振動板30と第3振動板50との間に位置しており、これら第1振動板30と第3振動板50とによって挟み込まれている。第2スペーサ60Bは、たとえばステンレス鋼等からなる金属製の部材にて構成されており、その外形は円環板状である。
第2スペーサ60Bは、第1振動板30の上述した外端を除く部分の周縁部と、第3振動板50の周縁部とを接続している。これにより、第1振動板30および第3振動板50は、第2スペーサ60Bによって所定の距離だけ隔てて配置されることになる。なお、第2スペーサ60Bと第1振動板30とは、たとえば接着剤等によって接合されており、第2スペーサ60Bと第3振動板50とは、たとえば接着剤等によって接合されている。
第1振動板30と第3振動板50との間に位置する空間は、第2ポンプ室22として機能する。当該第2ポンプ室22は、第1振動板30、第3振動板50および第2スペーサ60Bによって規定されており、偏平な円柱状の空間にて構成されている。ここで、第2スペーサ60Bは、第2ポンプ室22を規定するとともに第1振動板30および第3振動板50を接続する周壁部に該当することになる。
弁体保持部材70は、たとえば接着剤等によって第1振動板30の中央部に貼り付けられており、より詳細には、第1振動板30から見て第3振動板50が位置する側に配置されている。弁体保持部材70は、たとえばステンレス鋼等からなる金属製の薄板にて構成されており、その外形は平面視円形状である。弁体保持部材70は、第1振動板30側に位置する主面の周縁部に、第1振動板30から遠ざかる方向に向けて後退した環状段差部71を有しており、当該環状段差部71は、第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31に対向している。
逆止弁80は、たとえばポリイミド樹脂等の樹脂製の部材にて構成されており、その外形は円環板状である。逆止弁80は、弁体保持部材70の環状段差部71に遊嵌されることで当該環状段差部71に収容されている。すなわち、逆止弁80は、弁体保持部材70の環状段差部71と、当該環状段差部71に対向する部分の第1振動板30との間に位置している。
これにより、逆止弁80は、第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31を開閉できるように弁体保持部材70によって移動可能に保持されている。より詳細には、逆止弁80は、第1振動板30に接近してこれに密着した状態において、複数個の第1孔部31を閉鎖し、第1振動板30から遠ざかった状態において、複数個の第1孔部31を開放する。
圧電素子90は、たとえば接着剤を介して弁体保持部材70に貼り付けられることにより、当該弁体保持部材70を介して第1振動板30の中央部に貼り付けられている。これにより、圧電素子90は、第1振動板30の第2ポンプ室22に面する側に位置する主面側に貼り付けられることになる。圧電素子90は、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料からなる薄板にて構成されており、その外形は平面視円形状である。
圧電素子90は、交流電圧が印加されることで屈曲振動するものであり、当該圧電素子90に生じる屈曲振動が第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50に伝播されることにより、第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50も屈曲振動することになる。すなわち、圧電素子90は、第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50を屈曲振動させる駆動体に該当し、所定周波数の交流電圧が印加されることで第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50をそれぞれ共振周波数で振動させ、これにより第1振動板30、第2振動板40および第3振動板の各々に定在波を発生させる。
ここで、圧電素子90は、必ずしも平面視円形状である必要はなく、平面視正多角形状であってもよい。圧電素子90が平面視円形状または正多角形状である場合には、第1振動板30の中心と圧電素子90の中心とが一致するようにこれら第1振動板30および圧電素子90が配置されていることが好ましい。このように構成することにより、第1振動板30に定在波をより確実にかつ容易に発生させることができる。
以上の構成を有することにより、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、第1ノズル部14と第2ノズル部15との間に第1ポンプ室21および第2ポンプ室22が位置することになり、筐体10の収容空間13のうち、第1ポンプ室21が設けられた位置よりも第1ノズル部14側の空間と第1ポンプ室21とが、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41によって常時連通した状態にあるとともに、筐体10の収容空間13のうち、第2ポンプ室22が設けられた位置よりも第2ノズル部15側の空間と第2ポンプ室22とが、第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51によって常時連通した状態にあり、さらには、第1ポンプ室21と第2ポンプ室22とが、第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31が逆止弁80によって閉鎖されていない状態において、当該複数個の第1孔部31によって連通した状態にあることになる。
ここで、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、圧電素子90が、第1振動板30の中央部、第2振動板40の中央部および第3振動板50の中央部に直交する軸線100を中心として第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50の各々に定在波が発生するように第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50を屈曲振動させる。より詳細には、圧電素子90は、第1振動板30の中央部、第2振動板40の中央部および第3振動板50の中央部にそれぞれ振動の腹が形成されるとともに、当該第1振動板30の中央部を除く位置、当該第2振動板40の中央部を除く位置および当該第3振動板50の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50を屈曲振動させる。なお、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、それぞれの振動板の中央部を除く位置において、振動の腹がそれぞれ径方向において1箇所形成されることとなるように、第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50が駆動される。
その際、圧電素子90は、当該圧電素子90が貼り付けられた第1振動板30を直接的に駆動し、当該圧電素子90が貼り付けられていない第2振動板40および第3振動板50をそれぞれ第1周壁部としての第1スペーサ60Aおよび第2周壁部としての第2スペーサ60Bを介して間接的に駆動する。このとき、第1振動板30の形状および第2振動板40の形状(特にこれら振動板の厚み)を適切に設計することにより、第1振動板30と第2振動板40とが、それぞれ逆方向に向けて変位することになる。同様に、第1振動板30の形状および第3振動板50の形状(特にこれら振動板の厚み)を適切に設計することにより、第1振動板30と第3振動板50とが、それぞれ逆方向に向けて変位することになる。
この逆方向に向けての第1振動板30および第2振動板40の振動により、第1ポンプ室21は、膨張および収縮を繰り返すことになり、また、この逆方向に向けての第1振動板30および第3振動板50の振動により、第2ポンプ室22は、膨張および収縮を繰り返すことになる。これにより、第1ポンプ室21の内部および第2ポンプ室22の内部においてそれぞれ共鳴が発生することになり、これに伴って第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の各々に大きな圧力変動が生じることになる。その結果、時間的に交互に第1ポンプ室21および第2ポンプ室22に正圧および負圧が発生することになり、この圧力変動によって気体を圧送するポンプ機能が実現されることになる。
図3は、図1に示す圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図であり、図4は、図1に示す圧電ブロアの駆動部の動作状態およびその際に発生する気流の方向を経時的に表わした模式図である。次に、これら図3および図4を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aの動作状態について詳細に説明する。
図3を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、上述したように、第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31の各々に逆止弁80が付設されている一方、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41および第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51の各々には、逆止弁は付設されていない。
ここで、複数個の第1孔部31の各々に設けられた逆止弁80は、第1ポンプ室21から第2ポンプ室22に向けての気体の流通を許容する反面、その逆方向に向けての気体の流通を許容しないように構成されたものである。そのため、当該逆止弁80の作用により、圧電ブロア1Aの動作時に発生する気流の方向が決定されることになり、当該気流のおおまかな方向は、図3(A)中において矢印にて示す方向となる。
具体的には、図4(A)に示すように、第1振動板30の中央部および第2振動板40の中央部が互いに近づく方向に変位するとともに、第1振動板30の中央部および第3振動板50の中央部が互いに遠ざかる方向に変位した状態においては、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第1ポンプ室21に負圧が発生するとともに、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第2ポンプ室22に正圧が発生するため、逆止弁80は、これら複数個の第1孔部31を閉鎖する。このとき、第1ポンプ室21の体積が全体として増大するとともに、第2ポンプ室22の体積が全体として減少するため、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41を介して、第1ポンプ室21に気体が吸入されるとともに、第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51を介して、第2ポンプ室22から気体が吐出される。
その後、図4(B)に示すように、第1振動板30の中央部および第2振動板40の中央部が互いに遠ざかる方向に変位するとともに、第1振動板30の中央部および第3振動板50の中央部が互いに近づく方向に変位した状態においては、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第1ポンプ室21に正圧が発生するとともに、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第2ポンプ室22に負圧が発生するため、逆止弁80は、これら複数個の第1孔部31を開放する。そのため、複数個の第1孔部31を介して、第1ポンプ室21から第2ポンプ室22へと気体が移動することになる。
この図4(A)に示す状態と図4(B)に示す状態とが交互に繰り返されるように第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50が振動することにより、図3(A)において示す気流の向きが圧電ブロア1Aにて発生することになる。そのため、筐体10に設けられた第1ノズル部14が、外部から気体を吸入する吸入ノズルとして機能するとともに、筐体10に設けられた第2ノズル部15が、外部へ気体を吐出する吐出ノズルとして機能することになり、圧電ブロア1Aによって気体が圧送されることになる。
なお、図3(B)は、上述した図4(A)に示す状態(以下、これを第1状態と称する)における第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の各々の圧力分布を模式的に表わしており、図3(C)は、上述した図4(B)に示す状態(以下、これを第2状態と称する)における第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の各々の圧力分布を模式的に表わしている。
これら図3(B)および図3(C)から明らかなように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の各々に共鳴が発生する上述した条件にて第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50が駆動されることにより、第1ポンプ室21の中央部において第1ポンプ室21の内部における圧力変動の腹が発生し、これよりも外側の位置において第1ポンプ室21の内部における圧力変動の節が発生し、さらにこれよりも外側の位置において第1ポンプ室21の内部における圧力変動の腹が発生し、第1ポンプ室21の外縁部において第1ポンプ室21の内部における圧力変動の節が発生するとともに、第2ポンプ室22の中央部において第2ポンプ室22の内部における圧力変動の腹が発生し、これよりも外側の位置において第2ポンプ室22の内部における圧力変動の節が発生し、さらにこれよりも外側の位置において第2ポンプ室22の内部における圧力変動の腹が発生し、第2ポンプ室22の外縁部において第2ポンプ室22の内部における圧力変動の節が発生する。
ここで、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、図3(A)を参照して、第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41および第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51が、以下の条件を満たしている。
第1振動板30には、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100に重ならない領域であって、かつ、第1振動板30に形成される振動の節に重ならない領域に、複数個の第1孔部31が設けられており、当該複数個の第1孔部31には、逆止弁80が付設されている。より具体的には、複数個の第1孔部31は、第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に設けられている。また、複数個の第1孔部31は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
第2振動板40には、軸線100の延在方向に沿って見た場合に複数個の第1孔部31の各々に重ならない領域であって、かつ、当該第2振動板40に形成される振動の節に重なる領域に、複数個の第2孔部41が設けられており(換言すれば、複数個の第2孔部41の各々は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に第1振動板30に形成される振動の節に重なる領域に設けられており)、当該複数個の第2孔部41には、逆止弁は付設されていない。また、複数個の第2孔部41は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
第3振動板50には、軸線100の延在方向に沿って見た場合に複数個の第1孔部31の各々に重ならない領域であって、かつ、当該第3振動板50に形成される振動の節に重なる領域に、複数個の第3孔部51が設けられており(換言すれば、複数個の第3孔部51の各々は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に第1振動板30に形成される振動の節に重なる領域に設けられており)、当該複数個の第3孔部51には、逆止弁は付設されていない。また、複数個の第3孔部51は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
なお、第1ポンプ室21および第2ポンプ室22を規定する第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60Aおよび第2スペーサ60Bには、上述した複数個の第1孔部31、複数個の第2孔部41および複数個の第3孔部51以外の孔は設けられていない。
このように構成することにより、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、従来に比して流量の増大を図ることができる。以下、その理由について詳細に説明する。
本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、当該圧電ブロア1Aにおける気流の方向を決定する逆止弁80が、第1振動板30の中央部および周縁部を除く中間部に設けられた複数個の第1孔部31に付設されている。このように構成することにより、逆止弁が付設された孔部を第1振動板の中央部に設ける構成とした場合に比べ、第1ポンプ室21から第2ポンプ室22へと移動する気体に対する流路抵抗が大幅に小さくなるため、当該部分における流量の増大を図ることができる。
しかしながら、前述のとおり、振動板の中央部および周縁部を除く中間部における変位量は、振動板の中央部のそれに比べて小さいため、上記構成を採用したのみでは、逆止弁の開閉自体が不十分となり易い。
そのため、この問題を解決するために、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、当該圧電ブロア1Aにおける気流の方向を決定する逆止弁80が付設された複数の第1孔部31が設けられた第1振動板30に対向するように、一対の第2振動板40および第3振動板50を配置することにより、当該第1振動板30が第1ポンプ室21と第2ポンプ室22とによって挟まれるように構成し、これにより、第1ポンプ室21と第2ポンプ室22に発生する正圧および負圧の差圧を用いることにより、当該逆止弁80の開閉を確実ならしめている。
すなわち、図3(B)に示すように、第1状態においては、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第1ポンプ室21に負圧が発生し、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第2ポンプ室22に正圧が発生するため、これらの差圧ΔPによって逆止弁80が閉じた状態がより確実に実現されることになり、図3(C)に示すように、第2状態においては、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第1ポンプ室21に正圧が発生し、複数個の第1孔部31の近傍に位置する部分の第2ポンプ室22に負圧が発生するため、これらの差圧ΔPによって逆止弁80が開いた状態がより確実に実現されることになる。
ここで、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、上述したように、複数個の第1孔部31が、第1振動板30のうち、当該第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なるように設けられているため、上述した第1ポンプ室21と第2ポンプ室22との差圧ΔPがより大きく確保できることになり、この点において逆止弁80の開閉をより確実ならしめることができる。
したがって、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aとすることにより、駆動部20Aにおける流路抵抗を下げつつ、逆止弁80の開閉動作を確実ならしめることが可能になるため、結果として従来に比して流量の増大を図ることが可能になる。
なお、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、上述したように、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41および第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51のいずれにも逆止弁が付設されていない構成であるため、当該部分において流路抵抗が大きくなることもないため、この点においても流量の増大が図られることになる。
また、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、上述したように、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41が、当該第2振動板40に形成される振動の腹に重ならないように配置されているとともに、第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51が、当該第3振動板50に形成される振動の腹に重ならないように配置されている。換言すれば、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、複数個の第2孔部41の各々および複数個の第3孔部51の各々が、軸線100の延在方向に沿って見た場合にいずれも複数個の第1孔部31の各々に重ならないように配置されている。そのため、これら複数個の第2孔部41および複数個の第3孔部51における気体の逆流を大幅に抑制することができ、この点においても流量の増大が図られることになる。
この点、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹と複数個の第2孔部41との軸線100に直交する方向における距離が、第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹と複数個の第1孔部31との間の距離よりも大きく構成されているとともに、第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹と複数個の第3孔部51との軸線100に直交する方向における距離が、第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹と複数個の第1孔部31との間の距離よりも大きく構成されている。当該条件を満たす限りにおいては、上述した第1ポンプ室21と第2ポンプ室22との差圧ΔPを大きく確保することができるとともに、複数個の第2孔部41および複数個の第3孔部51における気体の逆流を抑制することができ、結果として流量の増大を図ることが可能になる。
さらには、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、上述したように、第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41および第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51が、いずれも円環状に点列して配置されているため、圧電ブロア1A内における気流の軸対称性が向上することになり、気流に乱れが生じ難くなって効率的な気体の流通が実現できることになり、結果として流量の増大を図ることができる。
図5は、図1に示す第1振動板の平面図である。以下、この図5を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいて、流量の増大を図る上でより好ましい構成について説明する。
図5に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、上述したように、第1振動板30の中央部および周縁部を除く中間部に、複数個の第1孔部31が円環状に点列して設けられている。このように構成することにより、上述したように、第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31における流路抵抗が減少することになるため、流量の増大を図ることができる。
ここで、複数個の第1孔部31は、互いに等間隔に配置された同一開口径の複数個の円柱状の孔にて構成されていていることが好ましい。このように構成することにより、圧電ブロア1A内における気流の軸対称性が向上することになるため、気流に乱れが生じ難くなり、効率的な気体の流通が実現でき、結果として流量の増大を図ることができる。
また、複数個の第1孔部31のうちの隣り合う第1孔部の間の距離D1は、軸線100と複数個の第1孔部31の各々との間の距離D2よりも小さいことが好ましい。これは、第1ポンプ室21のうち、複数個の第1孔部31の近傍に位置する気体は、第1ポンプ室21の圧力変動に伴い、その一部が第1ポンプ室21の中央部に向けて移動し、当該中央部にて反射することで元の位置に戻ってくることになるが、上記構成を採用することにより、複数個の第1孔部31の近傍に位置する気体のうち、その多くが複数個の第1孔部31に優先的に流れ込むことになり、これにより第1ポンプ室21の中央部に向けて移動する気体の割合を減じることが可能になるためであり、結果として圧電ブロア1Aの全体としての流量を増加させることができるためである。
また、本実施の形態に係る圧電ブロア1Aにおいては、円環状に点列して配置された複数の第1孔部31の各々が、軸線100の延在方向に沿って見た場合にいずれも圧電素子90の外側に位置している。このように構成した場合には、圧電素子90に貫通孔等を設けずとも第1ポンプ室21と第2ポンプ室22とを容易に連通させることが可能になる。ここで、圧電素子90に貫通孔を設けた場合には、製造コストおよび信頼性等の面において必ずしも有利な構成とはならない。これに対し、上述のとおりの構成とすれば、圧電素子90に貫通孔を設ける必要がなく、より安価でかつ信頼性に優れた圧電ブロアとすることができる。
なお、上述した本実施の形態に係る圧電ブロア1Aの各部の寸法および第1振動板30、第2振動板40および第3振動板50に設けられる各種の孔の数等は特に制限されるものではないが、その一例を示せば、以下のとおりである。
第1振動板30の直径は、たとえば25[mm]であり、このうち第1ポンプ室21および第2ポンプ室22を規定する部分の直径は、たとえば19[mm]である。第2振動板40の直径は、たとえば23[mm]であり、このうち第1ポンプ室21を規定する部分の直径は、たとえば19[mm]である。第3振動板50の直径は、たとえば23[mm]であり、このうち第2ポンプ室22を規定する部分の直径は、たとえば19[mm]である。第1振動板30の厚みは、たとえば0.2[mm]であり、第2振動板40および第3振動板50の厚みは、たとえばいずれも0.25[mm]である。また、第1スペーサ60Aおよび第2スペーサ60Bの各々の外径および内径は、たとえばそれぞれ23[mm]および19[mm]であり、その厚みは、たとえば0.3[mm]である。
第1振動板30に設けられた複数個の第1孔部31は、第1振動板30の中央部からたとえば6[mm]離れた位置に円環状に点列して配置され、各々の開口径は、たとえば0.4[mm]であり、その数は、50個程度である。第2振動板40に設けられた複数個の第2孔部41は、第2振動板40の中央部からたとえば4[mm]離れた位置に円環状に点列して配置され、各々の開口径は、たとえば0.4[mm]であり、その数は、40個程度である。第3振動板50に設けられた複数個の第3孔部51は、第3振動板50の中央部からたとえば4[mm]離れた位置に円環状に点列して配置され、各々の開口径は、たとえば0.4[mm]であり、その数は、40個程度である。
(変形例)
図6は、上述した実施の形態1に基づいた変形例に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向を表わした模式図である。以下、この図6を参照して、変形例に係る圧電ブロア1A’について説明する。
図6に示すように、変形例に係る圧電ブロア1A’は、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なる構成の駆動部20A’を備えている。駆動部20A’は、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aの駆動部20Aと同様に、第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60A、第2スペーサ60B、逆止弁80および圧電素子90等を有しているものの、圧電素子90の配設位置およびその構成が相違している。
具体的には、変形例に係る圧電ブロア1A’においては、圧電素子90が、たとえば接着剤を介して第1振動板30の第1ポンプ室21に面する側の主面に貼り付けられている。すなわち、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なり、圧電素子90が、弁体保持部材70を介することなく、直接的に第1振動板30に貼り付けられている。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができ、従来に比して流量が増大した圧電ブロアとすることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。以下、この図7を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Bについて説明する。
図7(A)に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Bは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なる構成の駆動部20Bを備えている。駆動部20Bは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aの駆動部20Aと同様に、第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60A、第2スペーサ60B、逆止弁80および圧電素子90等を有しているものの、第2振動板40および第3振動板50に設けられた孔の構成が相違している。
具体的には、第2振動板40には、当該第2振動板40の中央部よりも外側であってかつ当該第2振動板40に形成される振動の節のうちの最も内側の振動の節よりも内側の領域に複数個の第2孔部41が設けられている。当該複数個の第2孔部41は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
また、第3振動板50には、当該第3振動板50の中央部よりも外側であってかつ当該第3振動板50に形成される振動の節のうちの最も内側の振動の節よりも内側の領域に複数個の第3孔部51が設けられている。当該複数個の第3孔部51は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
当該構成を採用した場合にも、第1状態および第2状態において、それぞれ図7(B)および図7(C)に示す如くの第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の圧力変動を得ることができ、これに基づき、圧電ブロア1Bにおいて、図7(A)に示す如くの気流が発生することになる。
ここで、これら複数個の第2孔部41が設けられた第2振動板40の領域および複数個の第3孔部51が設けられた第3振動板50の領域は、共に、第2振動板40に形成される振動の節および第3振動板50に形成される振動の節よりも、駆動時においてより大きい変位が生じる部分ではあるものの、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果を得ることができ、従来に比して流量が増大した圧電ブロアとすることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。以下、この図8を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Cについて説明する。
図8(A)に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Cは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なる構成の駆動部20Cを備えている。駆動部20Cは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aの駆動部20Aと同様に、第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60A、第2スペーサ60B、逆止弁80および圧電素子90等を有しているものの、第2振動板40および第3振動板50に設けられた孔の構成が相違している。
具体的には、第2振動板40には、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100に重なる領域に1個の第2孔部41が設けられており、第3振動板50には、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100に重なる領域に1個の第3孔部51が設けられている。
当該構成を採用した場合にも、第1状態および第2状態において、それぞれ図8(B)および図8(C)に示す如くの第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の圧力変動を得ることができ、これに基づき、圧電ブロア1Cにおいて、図8(A)に示す如くの気流が発生することになる。
ここで、これら1個の第2孔部41が設けられた第2振動板40の領域および1個の第3孔部51が設けられた第3振動板50の領域は、共に、第2振動板40に形成される振動の節および第3振動板50に形成される振動の節よりも、駆動時においてより大きい変位が生じる部分ではあるものの、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果を得ることができ、従来に比して流量が増大した圧電ブロアとすることができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。以下、この図9を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Dについて説明する。
図9(A)に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Dは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なる構成の駆動部20Dを備えている。駆動部20Dは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aの駆動部20Aと同様に、第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60A、第2スペーサ60B、逆止弁80および圧電素子90等を有しているものの、第2振動板40および第3振動板50に設けられた孔の構成が相違している。
具体的には、第2振動板40には、当該第2振動板40に形成される振動の腹のうちの最も外側の振動の腹よりも外側の領域であってかつ当該第2振動板の周縁部よりも内側の領域に複数個の第2孔部41が設けられている。当該複数個の第2孔部41は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
また、第3振動板50には、当該第3振動板50に形成される振動の腹のうちの最も外側の振動の腹よりも外側の領域であってかつ当該第3振動板の周縁部よりも内側の領域に複数個の第3孔部51が設けられている。当該複数個の第3孔部51は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
当該構成を採用した場合にも、第1状態および第2状態において、それぞれ図9(B)および図9(C)に示す如くの第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の圧力変動を得ることができ、これに基づき、圧電ブロア1Dにおいて、図9(A)に示す如くの気流が発生することになる。
ここで、これら複数個の第2孔部41が設けられた第2振動板40の領域および複数個の第3孔部51が設けられた第3振動板50の領域は、共に、第2振動板40に形成される振動の節および第3振動板50に形成される振動の節よりも、駆動時においてより大きい変位が生じる部分ではあるものの、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果を得ることができ、従来に比して流量が増大した圧電ブロアとすることができる。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。以下、この図10を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Eについて説明する。
図10(A)に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Eは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なる構成の駆動部20Eを備えている。駆動部20Eは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aの駆動部20Aと同様に、第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60A、第2スペーサ60B、逆止弁80および圧電素子90等を有しているものの、孔の構成が相違している。
具体的には、第2振動板40には、孔が一切設けられておらず、これに代えて、第1周壁部としての第1スペーサ60Aに複数個の第2孔部61が設けられている。当該複数個の第2孔部61は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
また、第3振動板50には、孔が一切設けられておらず、これに代えて、第2周壁部としての第2スペーサ60Bに複数個の第3孔部62が設けられている。当該複数個の第3孔部62は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
当該構成を採用した場合にも、第1状態および第2状態において、それぞれ図10(B)および図10(C)に示す如くの第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の圧力変動を得ることができ、これに基づき、圧電ブロア1Eにおいて、図10(A)に示す如くの気流が発生することになる。
ここで、これら複数個の第2孔部61が設けられた第1スペーサ60Aおよび複数個の第3孔部62が設けられた第2スペーサ60Bは、いずれも圧電素子90が駆動した状態においても基本的に大きな変位が生じない部分であるため、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果を得ることができ、従来に比して流量が増大した圧電ブロアとすることができる。
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6に係る圧電ブロアの駆動部の構成および動作時に発生する気流のおおまかな方向ならびに第1ポンプ室および第2ポンプ室に発生する圧力変動を表わした模式図である。以下、この図11を参照して、本実施の形態に係る圧電ブロア1Fについて説明する。
図11(A)に示すように、本実施の形態に係る圧電ブロア1Fは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aとは異なる構成の駆動部20Fを備えている。駆動部20Fは、上述した実施の形態1に係る圧電ブロア1Aの駆動部20Aと同様に、第1振動板30、第2振動板40、第3振動板50、第1スペーサ60A、第2スペーサ60B、逆止弁80および圧電素子90等を有しているものの、第1振動板30に設けられた孔の構成が相違している。
具体的には、第1振動板30には、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100に重ならない領域であって、第1振動板30の中央部を除く位置に形成される振動の腹よりも外側の領域でかつ当該第1振動板30の周縁部よりも内側の領域に複数個の第1孔部31が設けられている。複数個の第1孔部31は、軸線100の延在方向に沿って見た場合に当該軸線100を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている。
当該構成を採用した場合にも、第1状態および第2状態において、それぞれ図11(B)および図11(C)に示す如くの第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の圧力変動を得ることができ、これに基づき、圧電ブロア1Fにおいて、図11(A)に示す如くの気流が発生することになる。
ここで、これら複数個の第1孔部31が設けられた第1振動板30の領域は、第1振動板30に形成される振動の腹よりも、駆動時において生じる変位が小さい部分ではあるものの、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果を得ることができ、従来に比して流量が増大した圧電ブロアとすることができる。
なお、第1振動板30に形成される振動の腹に重ならない領域に複数個の第1孔部31を配置する場合においては、本実施の形態の如く、第1振動板30の周縁部を除く領域に形成される振動の節のうち、第1振動板30の中央部から最も遠い位置に形成される振動の節よりも外側の領域に、当該複数個の第1孔部31を配置することが好ましい。これは、駆動時において、当該領域に対応する部分の第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の体積変動が、上記節よりも内側の領域に対応する部分の第1ポンプ室21および第2ポンプ室22の体積変動よりも全体として大きくなるためであり、このように構成することにより、より大きな差圧を得ることが可能になるためである。
(その他)
上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、第1板状体に設けられた複数個の第1孔部が、いずれも円環状に点列して配置された場合を例示して説明を行なったが、必ずしもこれを円環状に点列して配置する必要はなく、そのレイアウトは適宜変更が可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1,2,4ないし6およびその変形例においては、第2板状体に設けられた複数個の第2孔部および第3板状体に設けられた複数個の第3孔部の双方が、いずれも円環状に点列して配置された場合を例示して説明を行なったが、必ずしもこれらを円環状に点列して配置する必要はなく、そのレイアウトは適宜変更が可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、駆動体としての圧電素子を第1板状体の一方の主面側に貼り付けた場合を例示して説明を行なったが、圧電素子を一対設け、これら一対の圧電素子を第1板状体の両方の主面側に貼り付ける構成としてもよい。その場合には、第1板状体の変位を増大させることができるため、さらなる流量の増加を図ることができる。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、駆動体としての圧電素子を第1板状体に貼り付けた場合を例示して説明を行なったが、当該圧電素子を第2板状体または第3板状体あるいはその両方に貼り付けることとしてもよい。その場合には、圧電素子への配線の取り回しが容易化する効果を得ることができる。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、圧電素子が、第1板状体の中央部、第2板状体の中央部および第3板状体の中央部にそれぞれ振動の腹が形成されるとともに、当該第1板状体の中央部を除く位置、当該第2板状体の中央部を除く位置および当該第3板状体の中央部を除く位置においてもそれぞれ振動の腹が径方向において1つ形成されることとなるように、第1板状体、第2板状体および第3板状体を屈曲振動させる場合を例示して説明を行なったが、圧電素子は、第1板状体の中央部、第2板状体の中央部および第3板状体の中央部のそれぞれのみに腹が形成されることとなるように、第1板状体、第2板状体および第3板状体を屈曲振動させてもよい。また、圧電素子が、第1板状体の中央部、第2板状体の中央部および第3板状体の中央部にそれぞれ振動の腹が形成されるとともに、当該第1板状体の中央部を除く位置、当該第2板状体の中央部を除く位置および当該第3板状体の中央部を除く位置においてもそれぞれ径方向において振動の腹が2箇所以上形成されることとなるように、第1板状体、第2板状体および第3板状体を屈曲振動させてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、第1板状体のみならず、第2板状体および第3板状体をも屈曲振動させるように構成した場合を例示して説明を行なったが、第2板状体および第3板状体を必ずしも屈曲振動させる必要はなく、第1板状体のみが屈曲振動するように構成してもよい。
さらには、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わせることができる。
加えて、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、気体を吸入して吐出する圧電ブロアに本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、液体を吸入して吐出するポンプや、駆動体として圧電素子以外のものを利用するポンプ(ただし、当然に、振動板の屈曲振動を利用した容積式のポンプに限られる)に本発明を適用することも可能である。
なお、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例においては、本発明が適用されたポンプおよび流体制御装置のうち、本発明が適用されたポンプのみについて詳細に説明を行なったが、本発明が適用された流体制御装置は、この本発明が適用されたポンプを搭載してなるものである。すなわち、本発明が適用された流体制御装置は、本発明が適用されたポンプ(たとえば、上述した本発明の実施の形態1ないし6およびその変形例に係る圧電ブロア)を一部品として含む流体システムであり、当該ポンプと他の流体制御部品とが協働することにより、用途に応じて流体の挙動を制御するものである。
このように、今回開示した上記実施の形態および変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって画定され、また請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A〜1F,1A’ 圧電ブロア、10 筐体、11 第1ケース体、12 第2ケース体、13 収容空間、14 第1ノズル部、15 第2ノズル部、20A〜20F,20A’ 駆動部、21 第1ポンプ室、22 第2ポンプ室、30 第1振動板、31 第1孔部、40 第2振動板、41 第2孔部、50 第3振動板、51 第3孔部、60A 第1スペーサ、60B 第2スペーサ、61 第2孔部、62 第3孔部、70 弁体保持部材、71 環状段差部、80 逆止弁、90 圧電素子、100 軸線。

Claims (25)

  1. 第1板状体と、
    前記第1板状体に対向する第2板状体と、
    前記第1板状体から見て前記第2板状体が位置する側とは反対側に位置し、前記第1板状体に対向する第3板状体と、
    前記第1板状体の周縁部および前記第2板状体の周縁部を接続する第1周壁部と、
    前記第1板状体の周縁部および前記第3板状体の周縁部を接続する第2周壁部と、
    前記第1板状体および前記第2板状体の間に位置し、前記第1板状体、前記第2板状体および前記第1周壁部によって規定された第1ポンプ室と、
    前記第1板状体および前記第3板状体の間に位置し、前記第1板状体、前記第3板状体および前記第2周壁部によって規定された第2ポンプ室と、
    前記第1板状体を屈曲振動させることにより、前記第1ポンプ室および前記第2ポンプ室の双方に圧力変動を生じさせる駆動体とを備え、
    前記第1板状体には、各々に逆止弁が付設された複数個の第1孔部が設けられ、
    前記複数個の第1孔部の各々は、前記第1板状体の中央部に直交する軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線に重ならない領域に配置され、
    前記第2板状体および前記第1周壁部の少なくとも一方には、逆止弁が付設されていない1個または複数個の第2孔部が設けられ、
    前記第3板状体および前記第2周壁部の少なくとも一方には、逆止弁が付設されていない1個または複数個の第3孔部が設けられている、ポンプ。
  2. 前記1個または複数個の第2孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されている、請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記1個または複数個の第3孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されている、請求項1または2に記載のポンプ。
  4. 前記駆動体が、前記第1板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、前記軸線を中心として前記第1板状体に定在波が発生するように前記第1板状体を屈曲振動させるものであり、
    前記複数個の第1孔部の各々が、前記第1板状体に形成される振動の節に重ならない領域に配置されている、請求項1から3のいずれかに記載のポンプ。
  5. 前記複数個の第1孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている、請求項4に記載のポンプ。
  6. 前記複数個の第1孔部のうちの隣り合う第1孔部の間の距離が、前記軸線と前記複数個の第1孔部の各々との間の距離よりも小さい、請求項5に記載のポンプ。
  7. 前記第1板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、前記第1板状体が、前記駆動体によって屈曲振動される、請求項4から6のいずれかに記載のポンプ。
  8. 前記複数個の第1孔部のうちの少なくとも1個が、前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に配置されている、請求項7に記載のポンプ。
  9. 前記複数個の第1孔部の各々が、前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に配置されている、請求項8に記載のポンプ。
  10. 前記複数個の第1孔部の各々が、前記第1板状体の周縁部を除く領域に形成される振動の節のうち、当該第1板状体の中央部から最も遠い位置に形成される振動の節よりも外側の領域に配置されている、請求項7に記載のポンプ。
  11. 前記1個または複数個の第2孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記第1板状体に形成される振動の腹に重ならない領域に配置されている、請求項7から10のいずれかに記載のポンプ。
  12. 前記1個または複数個の第2孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されている、請求項11に記載のポンプ。
  13. 前記1個または複数個の第3孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記第1板状体に形成される振動の腹に重ならない領域に配置されている、請求項7から12のいずれかに記載のポンプ。
  14. 前記1個または複数個の第3孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されている、請求項13に記載のポンプ。
  15. 前記駆動体が、前記第1板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、前記軸線を中心として前記第1板状体に定在波が発生するように前記第1板状体を屈曲振動させるものであり、
    前記複数個の第1孔部の各々が、前記第1板状体に形成される振動の節に重ならない領域に配置され、
    前記第2孔部が、複数個設けられ、
    前記第3孔部が、複数個設けられ、
    前記複数個の第1孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置され、
    前記複数個の第2孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置され、
    前記複数個の第3孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に当該軸線を中心とした円周上の位置に点列状に配置されている、請求項1に記載のポンプ。
  16. 前記複数個の第2孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合にいずれも前記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置され、
    前記複数個の第3孔部が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合にいずれも前記複数個の第1孔部の各々に重ならない領域に配置されている、請求項15に記載のポンプ。
  17. 前記第1板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が径方向において1箇所形成されることとなるように、前記第1板状体が、前記駆動体によって屈曲振動され、
    前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と前記複数個の第2孔部との前記軸線に直交する方向における距離が、前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と前記複数個の第1孔部との間の距離よりも大きく、
    前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と前記複数個の第3孔部との前記軸線に直交する方向における距離が、前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹と前記複数個の第1孔部との間の距離よりも大きい、請求項16に記載のポンプ。
  18. 前記複数個の第1孔部の各々が、前記第1板状体の中央部を除く位置に形成される振動の腹に重なる領域に配置され、
    前記複数個の第2孔部の各々が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置され、
    前記複数個の第3孔部の各々が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合に前記第1板状体に形成される振動の節に重なる領域に配置されている、請求項17に記載のポンプ。
  19. 前記複数個の第2孔部の各々が、前記第1周壁部に配置され、
    前記複数個の第3孔部の各々が、前記第2周壁部に配置されている、請求項15に記載のポンプ。
  20. 前記駆動体が、前記第2板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、前記軸線を中心として前記第2板状体に定在波が発生するように前記第2板状体を屈曲振動させるとともに、前記第3板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、前記軸線を中心として前記第3板状体に定在波が発生するように前記第3板状体を屈曲振動させるものである、請求項15から19のいずれかに記載のポンプ。
  21. 前記駆動体が、前記第2板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、前記軸線を中心として前記第2板状体に定在波が発生するように前記第2板状体を屈曲振動させるとともに、前記第3板状体の中央部に振動の腹が形成されることとなるように、前記軸線を中心として前記第3板状体に定在波が発生するように前記第3板状体を屈曲振動させるものであり、
    前記第2板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、前記第2板状体が、前記駆動体によって屈曲振動され、
    前記第3板状体の中央部を除く位置においても振動の腹が形成されることとなるように、前記第3板状体が、前記駆動体によって屈曲振動され、
    前記複数個の第2孔部の各々が、前記第2板状体のうち、当該第2板状体の中央部から最も遠い位置に形成される振動の腹よりも外側の領域に配置され、
    前記複数個の第3孔部の各々が、前記第3板状体のうち、当該第3板状体の中央部から最も遠い位置に形成される振動の腹よりも外側の領域に配置されている、請求項15記載のポンプ。
  22. 前記第1孔部、前記第2孔部および前記第3孔部以外の孔が、前記第1板状体、前記第2板状体、前記第3板状体、前記第1周壁部および前記第2周壁部のいずれにも設けられていない、請求項1から21のいずれかに記載のポンプ。
  23. 前記駆動体が、略平板状の圧電素子を含み、
    前記圧電素子が、前記第1板状体の中央部に貼り付けられている、請求項1から22のいずれかに記載のポンプ。
  24. 前記複数個の第1孔部の各々が、前記軸線の延在方向に沿って見た場合にいずれも前記圧電素子よりも外側に配置されている、請求項23に記載のポンプ。
  25. 請求項1から24のいずれかに記載のポンプが搭載された、流体制御装置。
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