JP6330463B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に従来の画像読取装置の例が開示されている。この画像読取装置は、本体部と読取部と開閉部と収容部とヒンジとを備えている。
本体部には、原稿を支持する原稿支持面が形成されている。読取部は、本体部内に設けられている。読取部は、原稿支持面に支持された原稿の画像を読み取る。開閉部は、所定の揺動軸心周りで揺動可能に本体部に支持されている。開閉部は、原稿支持面を覆う閉鎖位置と、原稿支持面を露出させる開放位置とに変位可能である。収容部は、本体部に設けられている。収容部は、閉鎖位置にある開閉部からは離れる方向、すなわち、下側に向かって凹んでいる。ヒンジは、本体部と開閉部との間に設けられている。ヒンジは、取付部と支持部とを含んでいる。
取付部は、開閉部に取り付けられて揺動軸心を構成している。支持部は、取付部を支持し、上側及び下側に移動可能に収容部に挿通されている。
この画像読取装置は、突出部と当接部とをさらに備えている。突出部は、支持部に設けられている。突出部は、収容部側に向かって突出している。当接部は、収容部に設けられている。当接部は、支持部が最も下側に位置する初期位置に対して上側にある程度移動した位置で、突出部に当接可能である。
この画像読取装置では、書籍等の厚みのある原稿が原稿支持面に支持される場合において、開閉部が閉鎖位置に変位すると、ヒンジの支持部が収容部内で上側に移動して、その原稿の厚みに応じて揺動軸心を上側に移動させる。その結果、開閉部が好適に原稿支持面を覆うことができる。この際、この画像読取装置では、支持部が初期位置に対して上側にある程度移動した位置で突出部に当接することで、支持部が上側に移動し過ぎて収容部から抜け出すことを抑制する。
特開2007−88681号公報
しかし、上記従来の画像読取装置では、開閉部が勢いよく開閉操作されることによって支持部が収容部内で急激に上側に移動する場合、突出部が当接部に勢いよく衝突する。また、揺動軸心を原稿支持面に対して傾斜させるように開閉部が開放される場合、支持部がこじられながら収容部内を上側に移動する。これらの場合、突出部又は当接部に作用する衝撃や負荷が大きくなり易く、突出部又は当接部が破損するおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ヒンジ周辺の耐久性を維持することが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿を支持する原稿支持面が形成された本体部と、
前記本体部内に設けられ、前記原稿支持面に支持された原稿の画像を読み取る読取部と、
所定の揺動軸心周りで揺動可能に前記本体部に支持され、前記原稿支持面を覆う閉鎖位置と、前記原稿支持面を露出させる開放位置とに変位可能な開閉部と、
前記本体部に設けられ、前記原稿支持面に略直交する方向を第1方向とした場合、前記閉鎖位置にある前記開閉部から離れる方向である前記第1方向の一端側に向かって凹む収容部と、
前記本体部と前記開閉部との間に設けられたヒンジと、を備え、
前記ヒンジは、前記開閉部に取り付けられて前記揺動軸心を構成する取付部と、前記取付部を支持し、前記第1方向の一端側、及び前記第1方向の他端側に移動可能に前記収容部に挿通される支持部と、を含む画像読取装置であって、
前記支持部及び前記収容部の一方に設けられ、前記支持部及び前記収容部の他方側に向かって突出する突出部と、
前記支持部及び前記収容部の他方に設けられ、前記支持部が最も前記第1方向の一端側に位置する初期位置に対して前記第1方向の他端側に移動した位置である第1位置で、前記突出部に当接可能な第1当接部と、
前記支持部及び前記収容部の他方に設けられ、前記支持部が前記第1位置からさらに前記第1方向の他端側に移動した位置である第2位置で、前記突出部に当接可能な第2当接部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、開閉部が勢いよく開閉操作されることによって支持部が収容部内で急激に第1方向の他端側に移動する場合や、揺動軸心を原稿支持面に対して傾斜させるように開閉部が開放される場合において、支持部が初期位置から第1位置に移動すると、第1当接部が突出部に当接し、支持部に抵抗が作用する。このため、支持部を第1方向の他端側に移動させる際の勢いや、支持部が収容部内においてこじられる程度が抑制される。そして、支持部が第1位置からさらに第2位置まで移動すると、第2当接部が突出部に当接し、支持部に再度抵抗が作用する。このため、支持部が第1方向の他端側に移動し過ぎて収容部から抜け出すことが抑制される。第2当接部が突出部に当接する際の衝撃は、それより先に第1当接部が突出部に当接することで、緩和される。その結果、この画像読取装置では、突出部又は第2当接部に作用する衝撃や負荷を小さくできるので、突出部又は第2当接部が破損し難い。
したがって、本発明の画像読取装置では、ヒンジ周辺の耐久性を維持できる。
支持部及び収容部の他方は、支持部及び収容部の一方に対向する対向面を含んでいることが望ましい。そして、第1当接部は、対向面に形成されていることが望ましい。この構成によれば、第1当接部が対向面に形成されることで、突出部に対して第1当接部を精度よく配置できる。
第1当接部は、支持部が初期位置にある状態で、第1方向から見て突出部と重なる第1傾斜面を含んでいることが望ましい。第1傾斜面は、第2当接部側に接近するにつれて、突出部に接近するように傾斜していることが望ましい。そして、突出部は、第1当接部から離間する方向に弾性変形可能とされていることが望ましい。
この構成によれば、支持部が初期位置から第1位置に移動すると、第1当接部の第1傾斜面が突出部に確実に当接する。また、支持部が第1位置から第2位置に向けて移動する際、突出部が第1傾斜面に弾性変形しつつ摺接することによって、支持部に適度な抵抗を作用させつつ、支持部の移動を許容する。このため、この画像読取装置では、支持部を第1方向の他端側に移動させる際の勢いや、支持部が収容部内においてこじられる程度が確実に抑制される。
第1当接部は、第1傾斜面に対して、第2当接部側で連続する第2傾斜面を含んでいることが望ましい。そして、第2傾斜面は、第2当接部側に接近するにつれて、突出部から離間するように傾斜していることが望ましい。
この構成によれば、支持部が第1位置から第2位置に向けて移動する際、突出部が第1傾斜面に弾性変形しつつ摺接し、さらに第2傾斜面に弾性変形しつつ摺接することによって、支持部に適度な抵抗を継続的に作用させつつ、支持部の移動を許容する。このため、この画像読取装置では、支持部を第1方向の他端側に移動させる際の勢いや、支持部が収容部内においてこじられる程度が一層確実に抑制される。また、支持部が第2位置から初期位置に復帰する際、突出部が第2傾斜面に弾性変形しつつ摺接し、さらに第1傾斜面に弾性変形しつつ摺接する。つまり、支持部を第1方向の一端側に移動させる際、突出部が支持部の第1傾斜面及び第2傾斜面によって案内される。このため、この画像読取装置では、支持部をスムーズに初期位置に復帰させることができる。
第1方向に対する第2傾斜面の第2傾斜角度は、第1方向に対する第1傾斜面の第1傾斜角度よりも小さく設定されていることが望ましい。この構成によれば、突出部が第2傾斜面に摺接する際に支持部に作用する抵抗を緩やかに変化させることができる。
第2傾斜面における第1傾斜面とは反対側の端部は、支持部が第2位置にある状態で、突出部の近傍に位置していることが望ましい。この構成によれば、支持部が第2位置に移動して、第2当接部が突出部に当接する直前まで、支持部に適度な抵抗を継続的に作用させることができる。
突出部は、第1方向に延びる突出部本体と、突出部本体のうち第2当接部に近い位置にある根元部と支持部及び収容部の一方とを弾性変形可能に接続する弾性変形部と、突出部本体のうち第2当接部から遠い位置にある先端部から支持部及び収容部の他方に向かって突出する凸部と、突出部本体から支持部及び収容部の他方に向かって突出し、かつ第1方向に延びて凸部に接続するリブと、を含んでいることが望ましい。この構成によれば、突出部本体から突出して凸部に接続するリブによって、凸部と突出部本体との接続部分が補強されるので、凸部と突出部本体との接続部分が破損し難い。
第1当接部は、揺動軸心と平行な第2方向において間隔を有して配置され、第1方向に延びる一対の壁であることが望ましい。そして、リブは、支持部が少なくとも初期位置及び第1位置にある状態で、一対の壁によって第2方向から挟まれる部分を含んでいることが望ましい。この構成によれば、支持部が少なくとも初期位置及び第1位置にある状態で、一対の壁とリブとにより、開閉部の第2方向の位置ずれを抑制できる。
第2当接部には、リブから離間するように凹み、第2方向において間隔を有して対向する一対の内壁面を有する凹部が形成されていることが望ましい。そして、リブは、支持部が少なくとも第2位置にある状態で、一対の内壁面によって第2方向から挟まれる部分を含んでいることが望ましい。この構成によれば、支持部が第2位置に移動しても、凹部の一対の内壁面とリブとにより、開閉部の第2方向の位置ずれを抑制できる。
第2当接部の突出部側を向く先端は、第1当接部の突出部側を向く先端よりも、突出部に接近していることが望ましい。この構成によれば、第2当接部を突出部に確実に当接させることができる。このため、この画像読取装置では、支持部が第1方向の他端側に移動し過ぎて収容部から抜け出すことが確実に抑制される。
第2当接部の先端は、突出部に接近するように第1方向に屈曲していることが望ましい。また、突出部の第2当接部側を向く先端は、第2当接部に接近するように第1方向に屈曲していることが望ましい。この構成によれば、第2当接部が突出部に当接する際、双方が離間しそうになっても、第2当接部の屈曲する先端と突出部の屈曲する先端とが係合することによって、双方の離間を抑制できる。このため、この画像読取装置では、支持部が第1方向の他端側に移動し過ぎて収容部から抜け出すことが確実に抑制される。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置の模式正面図である。 実施例の画像読取装置の模式部分断面図である。 実施例の画像読取装置に係り、本体部、開閉部、収容部及びヒンジの位置関係を示す模式後面図である。 実施例の画像読取装置に係り、収容部及びヒンジを示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、収容部を示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、ヒンジ、第1当接部及び第2当接部を示す正面図である。 実施例の画像読取装置に係り、ヒンジの支持部が初期位置にある状態で、突出部、第1当接部及び第2当接部について、それらの一部を断面で示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、(a)はヒンジの支持部が初期位置にある状態を示す部分断面図であり、(b)はヒンジの支持部が第1位置に移動した状態を示す部分断面図であり、(c)は突出部が第1傾斜面に摺接して弾性変形する状態を示す部分断面図である。 実施例の画像読取装置に係り、(a)は突出部が第2傾斜面に摺接して弾性変形する状態を示す部分断面図であり、(b)はヒンジの支持部が第2位置に移動した状態を示す部分断面図である。 実施例の画像読取装置に係り、ヒンジの支持部が第2位置にある状態で、突出部、第1当接部及び第2当接部について、それらの一部を断面で示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、図9(a)のA−A断面を示す部分断面図である。 比較例の画像読取装置に係り、揺動軸心を原稿支持面に対して傾斜させるように開閉部が開放される状態を示す模式後面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル8Pが設けられた側を装置の前側と規定し、操作パネル8Pに向かった場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3及び搬送部4を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが設けられている。
図2に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8内の下側部分に収容されている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。読取ユニット3は、本体部8内の上側部分に収容されている。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。搬送部4は、開閉部9に設けられている。搬送部4は、複数枚のシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、シートSHの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。
図3に示すように、本体部8の上面には、第1プラテンガラス81及び第2プラテンガラス82が配設されている。第1プラテンガラス81の上面によって、原稿支持面81Aが形成されている。原稿支持面81Aは、前後方向及び左右方向に延在している。原稿支持面81Aは、静止した状態の原稿の画像を読取ユニット3が読み取る際に、その原稿を下側から支持する。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。第2プラテンガラス82は、第1プラテンガラス81の左側に位置して前後方向に細長く延びている。第2プラテンガラス82の上面によって、読取面82Aが形成されている。読取面82Aは、搬送部4によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像を読取ユニット3が読み取る際に、その搬送されるシートSHを下側から案内する。
原稿支持面81Aに略直交する上下方向は、本発明の「第1方向」の一例である。上下方向のうち、原稿支持面81Aを基準として、閉鎖位置にある開閉部9から離れる方向である下側は、本発明の「第1方向の一端側」の一例である。また、原稿支持面81Aを基準として、閉鎖位置にある開閉部9に近づく方向である上側は、本発明の「第1方向の他端側」の一例である。
図1及び図4に示すように、開閉部9は、揺動軸心X9周りで揺動可能に本体部8に支持されている。揺動軸心X9は、本体部8の原稿支持面81Aよりも後側、かつ上側に位置している。揺動軸心X9は、原稿支持面81Aの左右方向に延びる端縁と略平行に、左右方向に延びている。左右方向は、本発明の「揺動軸心と平行な第2方向」の一例である。
より詳しくは、図4に示すように、画像読取装置1は、左右一対の収容部150、150と、左右一対のヒンジ100、100とを備えている。
各収容部150、150は、本体部8に設けられている。左側の収容部150と右側の収容部150とは、同一構成であって、設置場所が異なるだけである。各ヒンジ100、100は、開閉部9と本体部8との間に設けられている。左側のヒンジ100と右側のヒンジ100とは、同一部品であって、設置場所が異なるだけである。以下の説明では、左側の収容部150及びヒンジ100と、右側の収容部150及びヒンジ100とについて、左右の区別なくまとめて説明する。
図6及び図8等に示すように、収容部150は、本体部8の上面を形成する枠体8Wのうち、原稿支持面81Aよりも後側の部分から下側に向かって凹んでいる。枠体8Wは、第1プラテンガラス81の外周縁を覆う樹脂製の枠状体である。
図7及び図8等に示すように、ヒンジ100は、取付部105と支持部101とが一体成形された樹脂製部材である。ブロック形状の取付部105には、軸穴105Hが貫設されている。軸穴105Hは、左右方向に延びる丸穴の一部が切り欠かれてなる。取付部105は、開閉部9に設けられた図示しない軸部が軸穴105Hに嵌ることにより、開閉部9に取り付けられて揺動軸心X9を構成する。
支持部101は、取付部105の下面に接続し、略角柱状をなして下向きに延びている。支持部101は、取付部105を下側から支持する。支持部101は、上側及び下側に移動可能に収容部150に挿通されている。図8〜図11に示すように、支持部101が収容部150内で上下に移動すれば、取付部105及び揺動軸心X9も上下に移動する。
開閉部9は、図1に実線で示すように、閉じた状態では原稿支持面81Aを上方から覆っている。図1に実線で示す開閉部9の位置を閉鎖位置とする。開閉部9は、図1に二点鎖線で示すように、その前端部側が上方かつ後方に変位するように揺動軸心X9周りで揺動することにより、原稿支持面81Aを露出させる。これにより、ユーザは読取対象の原稿を原稿支持面81Aに支持させることができる。開閉部9が原稿支持面81Aを露出させていれば、その開閉部9の本体部8に対する揺動角度にかかわらず、その開閉部9の位置を開放位置とする。図1に二点鎖線で示す開閉部9の位置は、開放位置の一例である。
開閉部9は、原稿支持面81Aに読取対象の原稿が支持された状態で閉鎖位置に移動することにより、その原稿を上側から覆う。原稿が厚い書籍等であれば、図10及び図11等に示すように、ヒンジ100の支持部101が揺動軸心X9とともに収容部150内で上側に移動した状態で、開閉部9が閉鎖位置に移動し、その厚い原稿を上側から覆う。
図3に示すように、読取ユニット3は、本体部8内の上側部分に収容された読取センサ3Sと、図示しない走査機構とを有している。読取センサ3Sは、本発明の「読取部」の一例である。走査機構は、本体部8内において、読取センサ3Sを原稿支持面81A及び読取面82Aの下側で左右方向に往復動させる。読取センサ3Sが読取面82Aの下側で停止する位置は、固定読取位置である。読取センサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが採用される。
図2及び図3に示すように、搬送部4は、開閉部9に設けられている。搬送部4は、供給部91と排出部92とを有している。供給部91と排出部92とは、図1に示す閉じた状態のカバー9Cを図2に示すように展開することによって、開閉部9の右側部分に形成される。排出部92は、供給部91よりも上側に位置する。供給部91は、搬送部4によって搬送される読取対象のシートSHを下側から支持する。排出部92には、読取部3によって画像が読み取られ、搬送部4によって搬送されたシートSHが排出される。
図3に示すように、搬送部4は、開閉部9内でシートSHの一面及び他面に当接可能に延びる案内面に囲まれた空間として、搬送経路P1を規定している。搬送経路P1は、まず、供給部91から左側に向かって略水平に延びる部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、左側に向かって下り傾斜する部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、読取面82Aに沿って左方に短く延びる部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、上向きにUターンする部分を含んでいる。最後に、搬送経路P1は、右側に向かって略水平に延びて、排出部92に至る部分を含んでいる。
搬送部4は、搬送経路P1のうち供給部91に近い位置において、供給ローラ41と分離ローラ42と分離パッド42Aとを有している。供給ローラ41は、供給部91上のシートSHを搬送方向の下流側の分離ローラ42に送り出す。分離ローラ42は、複数枚のシートSHが重なった状態で供給ローラ41によって搬送されてきた場合には、分離パッド42Aと協働して1枚ずつに分離し、搬送方向のさらに下流側に搬送する。
搬送部4は、搬送経路P1のうち左側に向かって下り傾斜する部分において、第1搬送ローラ43とピンチローラ43Pとを有している。第1搬送ローラ43は、ピンチローラ43Pと協働して、シートSHを読取面82Aに向けて搬送する。
搬送部4は、読取面82Aに対して上側から対向する位置に、押圧部材49を有している。押圧部材49は、第1搬送ローラ43側から搬送されてくるシートSHを上側から押圧して、読取面82Aに接触させる。
搬送部4は、搬送経路P1において上向きにUターンする部分において、大径の第2搬送ローラ44と湾曲ガイド面44Gとピンチローラ44P、44Qとを有している。第2搬送ローラ44の外周面は、搬送経路P1において上向きにUターンする部分の内側ガイド面を形成している。湾曲ガイド面44Gは、第2搬送ローラ44の外周面と所定の間隔を配置されている。湾曲ガイド面44Gは、搬送経路P1において上向きにUターンする部分の外側ガイド面を形成している。第2搬送ローラ44は、ピンチローラ44P、44Qと協働して、読取面82A上を通過したシートSHを排出部92に排出する。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、読取ユニット3において図示しない走査機構が作動し、読取センサ3Sを原稿支持面81Aの左端縁の下側から右端縁の下側までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取センサ3Sは、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取センサ3Sを読取ユニット3内における右端側から左端側に移動させ、元の位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給部91上のシートSHの画像を読み取る場合、読取ユニット3において、図示しない走査機構が作動し、読取センサ3Sを読取面82Aの下側の固定読取位置に停止させる。そして、搬送部4が供給部91上のシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送すると、そのシートSHが読取面82Aに接触しながら固定読取位置にある読取センサ3Sの上側を通過するので、読取センサ3Sは、その通過するシートSHの画像を読み取る。搬送部4は、画像が読み取られたシートSHを順次排出部92に搬送し、先に排出部92に搬送されたシートSHの下側に次のシートSHを潜り込ませるようにして、それらのシートSHを排出部92に積載する。
<突出部、第1当接部及び第2当接部の構成>
実施例の画像読取装置1は、開閉部9の開閉操作時にヒンジ100の支持部101を良好に上下に移動させるため、以下に説明する構成を採用している。
図8及び図9(a)は、ヒンジ100の支持部101が収容部150内で最も下側に位置する状態を示している。図8及び図9(a)に示す支持部101の位置を初期位置とする。図9(b)は、ヒンジ100の支持部101が初期位置に対して上側に若干移動した状態を示している。図9(b)に示す支持部101の位置を第1位置とする。図10(b)及び図11は、ヒンジ100の支持部101が第1位置からさらに上側に移動した状態を示している。図10(b)及び図11に示す支持部101の位置を第2位置とする。図9(c)及び図10(a)に示す支持部101の位置は、第1位置と第2位置との間の位置である。
図5〜図12に示すように、画像読取装置1は、ヒンジ100及び収容部150に、突出部160、第1当接部110L、110R及び第2当接部120を備えている。
図6、図8及び図9等に示すように、突出部160は、収容部150に設けられている。より詳しくは、突出部160は、収容部150の前側の内壁面150A側に位置するように、枠体8Wに一体成形されている。突出部160は、突出部本体161、弾性変形部163、凸部165及びリブ167を含んでいる。
突出部本体161は、扁平な略角柱形状とされて上下方向に延びている。突出部本体161の下側が根元部である。突出部本体161の根元部は、第2当接部120に近い位置にある。突出部本体161の上側が先端部である。突出部本体161の先端部は、第2当接部120から遠い位置にある。図9等に示すように、突出部本体161は、収容部150の前側の内壁面150Aよりも若干前側に位置している。
図8及び図9等に示すように、弾性変形部163は、枠体8Wのうち、収容部150の前側の内壁面150Aを形成する部位と、突出部本体161の根元部とを接続している。左右方向から見て、弾性変形部163は、略U字形状に湾曲している。弾性変形部163は、その湾曲の曲率が変化するように弾性変形可能となっている。
図5、図6、図8及び図9等に示すように、凸部165は、突出部本体161の先端部から、支持部101に接近するように後側に突出している。凸部165の後端165Eは、第2当接部120に接近するように下側に屈曲している。凸部165の後端165Eは、本発明の「突出部の第2当接部側を向く先端」の一例である。図9(a)に示すように、弾性変形部163が弾性変形していない状態では、凸部165の後端165Eは、収容部150の前側の内壁面150Aよりも後側に突出している。図9(b)、図9(c)及び図10(a)に示すように、湾曲の曲率が小さくなるように弾性変形部163が弾性変形すると、凸部165の後端165Eは、収容部150の前側の内壁面150Aに接近するように前側に変位する。
図6、図8及び図9等に示すように、リブ167は、突出部本体161から、支持部101に接近するように後側に突出し、かつ上下方向に延びている。リブ167の上端は、凸部165に接続している。リブ167は、下向きに先細る略三角形状とされている。
図7〜図9等に示すように、第1当接部110L、110Rと第2当接部120とは、支持部101に一体成形されている。
より詳しくは、支持部101の前側を向く面は、対向面101Aとされている。対向面101Aは、上下方向及び左右方向に延在する平面である。対向面101Aは、後側から収容部150の前側の内壁面150Aに対向している。支持部101には、左右一対の側壁101L、101Rが形成されている。各側壁101L、101Rは、対向面101Aを左右方向において挟んでいる。各側壁101L、101Rは、対向面101Aよりも下側に突出している。
第1当接部110L、110Rは、対向面101Aに形成された左右一対の壁である。左側の壁である第1当接部110Lは、左側の側壁101Lに右側から隣接している。右側の壁である第1当接部110Rは、右側の側壁101Rに左側から隣接している。第1当接部110Lと第1当接部110Rとは、左右方向に所定の間隔を有している。第1当接部110Lと第1当接部110Rとは、互いに平行に、上下方向に延びている。第1当接部110Lと第1当接部110Rとは、同一形状であって設置位置が異なるだけである。第1当接部110L、110Rの前端110Eは、本発明の「第1当接部の突出部側を向く先端」の一例である。
第2当接部120は、左側の側壁101Lの下端と、右側の側壁101Rの下端とを接続する底壁である。図7、図8、図11及び図12に示すように、第2当接部120には、凹部125が形成されている。凹部125は、リブ167から離間するように後側に凹んでいる。凹部125は、左右一対の内壁面126L、126Rを有している。左側の内壁面126Lと右側の内壁面126Rとは、左右方向に所定の間隔を有して対向している。第2当接部120の前端120Eは、突出部160に接近するように上側に屈曲している。第2当接部120の前端120Eは、本発明の「第2当接部の突出部側を向く先端」の一例である。
第1当接部110L、110Rは、それぞれ第1傾斜面111と第2傾斜面112とを含んでいる。第1当接部110L、110Rは、左右方向から見て、前側に突出する略三角形状とされ、その三角形状の上側の斜面が第1傾斜面111とされ、その三角形状の下側の斜面が第2傾斜面112とされている。つまり、第2傾斜面112は、第1傾斜面111に下側で連続している。
第1傾斜面111は、第2当接部120に接近するように下側に向かうにつれて、突出部160に接近するように前側に傾斜している。第2傾斜面112は、第2当接部120に接近するように下側に向かうにつれて、突出部160から離間するように後側に傾斜している。図10(b)に示すように、上下方向に対する第2傾斜面112の第2傾斜角度α2は、上下方向に対する第1傾斜面111の第1傾斜角度α1よりも小さく設定されている。第1傾斜角度α1は、対向面101Aに対する第1傾斜面111の傾斜角度でもある。第2傾斜角度α2は、対向面101Aに対する第2傾斜面112の傾斜角度でもある。
図8及び図9(a)に示すように、支持部101が初期位置にある状態では、突出部160の凸部165の後端165Eは、第1傾斜面111に対して上側に離間している。図12に示すように、第1傾斜面111は、支持部101が初期位置にある状態で、上下方向から見て、突出部160の凸部165と重なっている。第1当接部110L、110Rは、支持部101が図8及び図9(a)に示す初期位置から図9(b)に示す第1位置に移動することにより、突出部160に当接可能となっている。
支持部101が図9(b)に示す第1位置からさらに上側に移動する際、突出部160の凸部165の後端165Eは、傾斜する第1傾斜面111によって上向き、かつ前向きに付勢される。このため、図9(c)に示すように、弾性変形部163が弾性変形し、突出部160の凸部165が第1当接部110L、110Rから前側に離間するように変位して、第1傾斜面111の通過を許容する。この際、凸部165の後端165Eが第1傾斜面111に摺接することにより、支持部101に抵抗が作用する。
支持部101が図9(c)に示す位置からさらに上側に移動する際、弾性変形部163の復元力により、突出部160の凸部165が第1当接部110L、110Rに接近するように後側に変位する。この際、凸部165の後端165Eが第2傾斜面112に摺接することにより、支持部101に抵抗が作用する。
図10(b)及び図11に示すように、第2傾斜面112の下端部112Dは、支持部101が第2位置にある状態で、突出部160の近傍に位置している。つまり、支持部101が第2位置に移動する直前まで、凸部165の後端165Eが第2傾斜面112に摺接し、支持部101に抵抗が継続的に作用する。
図12に示すように、上下方向から見て、第2当接部120の前端120Eは、第1当接部110L、110Rの前端110Eよりも、突出部160に接近している。第2当接部120は、支持部101が初期位置にある状態で、上下方向から見て、突出部160の凸部165と重なっている。第2当接部120は、支持部101が図10(b)及び図11に示す第2位置に移動することにより、突出部160の凸部165に当接可能となっている。この際、第2当接部120の上側に屈曲する前端120Eと、突出部160の凸部165の下側に屈曲する後端165Eとが係合する。これにより、支持部101が第2位置からさらに上側に移動することが規制される。
図8、図9(a)及び図9(b)に示すように、リブ167は、支持部101が初期位置及び第1位置にある状態で、左側の壁である第1当接部110Lと、右側の壁である第1当接部110Rとによって左右方向から挟まれる部分167Mを含んでいる。
図10(b)及び図11に示すように、リブ167は、支持部101が第2位置にある状態で、凹部125における左側の内壁面126Lと、右側の内壁面126Rとによって左右方向から挟まれる部分167Nを含んでいる。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、厚い書籍等である原稿が原稿支持面81Aに支持された状態で、開閉部9が閉鎖位置に移動することにより、ヒンジ100の支持部101が揺動軸心X9とともに収容部150内で、図8及び図9(a)に示す初期位置から、図10(b)及び図11に示す第2位置までの間で、上下方向に移動する。これにより、開閉部9は、厚い原稿を好適に覆うことができる。
この画像読取装置1では、開閉部9が勢いよく開閉操作されることによって、ヒンジ100の支持部101が収容部150内で急激に上側に移動する場合がある。また、この画像読取装置1では、図1及び図13に示すように、開閉部9が開放される際、揺動軸心X9を原稿支持面81Aに対して傾斜させようとする偏った力F1が作用する場合がある。
図13は、偏った力F1に対する対策がなされていない比較例の画像読取装置を示している。比較例の画像読取装置では、ヒンジ100の支持部101に第1当接部110L、110Rが設けられていない。比較例の画像読取装置のその他の構成は、実施例の画像読取装置と同様である。
比較例の画像読取装置では、偏った力F1によって、開放される途中の開閉部9の揺動軸心X9が原稿支持面81Aに対して傾斜し易い。特に、搬送部4は、開閉部9の左側部分に偏って配置されている。このため、搬送部4の重量は、左側のヒンジ100の支持部101によって主に支持され、右側のヒンジ100の支持部101によって補助的に支持される。このため、偏った力F1が開閉部9の右側部分に作用すると、右側のヒンジ100の支持部101は、左側のヒンジ100の支持部101と比較して、収容部150内で上側に移動し易いので、揺動軸心X9が原稿支持面81Aに対して傾斜し、左右のヒンジ100の支持部101が収容部150内においてこじられてしまう不具合が生じ易い。
これに対して、実施例の画像読取装置1では、ヒンジ100の支持部101が図8及び図9(a)に示す初期位置から図9(b)に示す第1位置に移動すると、第1当接部110L、110Rの第1傾斜面111が突出部160の凸部165の後端165Eに当接する。このため、支持部101に抵抗が作用するので、支持部101を上側に移動させる際の勢いや、支持部101が収容部150内においてこじられる程度が抑制される。例えば、図1及び図13に示す偏った力F1が開閉部9に作用しても、一方のヒンジ100の支持部101だけが図9(b)に示す第1位置よりも上側に移動する事態が発生し難い。このため、この画像読取装置1では、偏った力F1が開閉部9に作用しても、開閉部9を良好に開放位置に変位させることができる。
そして、ヒンジ100の支持部101が図9(b)に示す第1位置からさらに図10(b)及び図11に示す第2位置まで移動すると、第2当接部120が突出部160に当接し、支持部101に再度抵抗が作用する。
この際、図12に示すように、第2当接部120の前端120Eは、第1当接部110L、110Rの前端110Eよりも、突出部160の凸部165に接近している。このため、第2当接部120が突出部160に確実に当接する。また、図10(b)及び図11に示すように、第2当接部120と突出部160の凸部165とが前後方向において離間しそうになっても、第2当接部120の上側に屈曲する前端120Eと、突出部160の凸部165の下側に屈曲する後端165Eとが係合することによって、双方の離間を抑制できる。このため、この画像読取装置1では、ヒンジ100の支持部101が図10(b)及び図11に示す第2位置からさらに上側に移動し過ぎて、収容部150から抜け出すことが確実に抑制される。
第2当接部120が突出部160に当接する際の衝撃は、それより先に第1当接部110L、110Rが突出部160の凸部165の後端165Eに当接及び摺接することで、緩和される。
より詳しくは、図12に示すように、第1当接部110L、110Rの第1傾斜面111は、ヒンジ100の支持部101が初期位置にある状態で、上下方向から見て突出部160の凸部165と重なっている。このため、支持部101が図8及び図9(a)に示す初期位置から図9(b)に示す第1位置に移動すると、第1傾斜面111が突出部160に確実に当接し、支持部101に抵抗が確実に作用する。
そして、ヒンジ100の支持部101が図9(b)に示す第1位置から、図9(c)及び図10(a)に示す位置を通過し、図10(b)及び図11に示す第2位置に向けて移動する際、突出部160の弾性変形部163が突出部160の凸部165を前側に変位させるように弾性変形する。凸部165の後端165Eが第1当接部110L、110Rの第1傾斜面111及び第2傾斜面112に摺接し、支持部101の移動を許容する。
このように、支持部101に適度な抵抗が継続的に作用するので、第2当接部120が突出部160に当接する際の衝撃が緩和される。
その結果、この画像読取装置1では、突出部160又は第2当接部120に作用する衝撃や負荷を小さくできるので、突出部160又は第2当接部120が破損し難い。第1当接部110L、110Rも壁であるので破損し難い。
したがって、実施例の画像読取装置1では、ヒンジ100周辺の耐久性を維持できる。
また、この画像読取装置1では、収容部150に後側から対向する対向面101Aに、第1当接部110L、110Rが形成されることで、突出部160の凸部165に対して第1当接部110L、110Rの第1傾斜面111及び第2傾斜面112を精度よく配置できる。
さらに、この画像読取装置1では、ヒンジ100の支持部101が図10(b)及び図11に示す第2位置から図8及び図9(a)に示す初期位置に復帰する際、突出部160の凸部165の後端165Eが第2傾斜面112に弾性変形しつつ摺接し、さらに第1傾斜面111に弾性変形しつつ摺接する。つまり、支持部101を下側に移動させる際、突出部160の凸部165が支持部101の第1傾斜面111及び第2傾斜面112によって案内される。このため、この画像読取装置1では、支持部101をスムーズに初期位置に復帰させることができる。
また、この画像読取装置1では、上下方向に対する第2傾斜面112の第2傾斜角度α2は、上下方向に対する第1傾斜面111の第1傾斜角度α1よりも小さく設定されている。これにより、この画像読取装置1では、突出部160の凸部165の後端165Eが第2傾斜面112に摺接する際に支持部101に作用する抵抗を緩やかに変化させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、第2傾斜面112の下端部112Dは、支持部101が図10(b)及び図11に示す第2位置にある状態で、突出部160の近傍に位置している。このため、この画像読取装置1では、第2当接部120が突出部160の凸部165に当接する直前まで、支持部101に適度な抵抗を継続的に作用させることができる。
また、この画像読取装置1では、図8及ぶ図9等に示すように、突出部本体161から突出して凸部165に接続するリブ167によって、凸部165と突出部本体161との接続部分が補強されるので、凸部165と突出部本体161との接続部分が破損し難い。
さらに、この画像読取装置1では、図8、図9(a)及び図9(b)に示すように、支持部101が初期位置及び第1位置にある状態で、左側の壁である第1当接部110Lと、右側の壁である第1当接部110Rとによって、リブ167の一部分167Mが左右方向から挟まれる。また、図10(b)及び図11に示すように、支持部101が第2位置にある状態で、一対の内壁面126L、126Rによって、リブ167の他の一部分167Nが左右方向から挟まれる。このようなリブ167、第1当接部110L、110R及び一対の内壁面126L、126Rによって、この画像読取装置1では、開閉部9の左右方向の位置ずれを抑制できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、突出部160が収容部150に設けられ、第1当接部110L、110R及び第2当接部120がヒンジ100の支持部101に設けられているが、この構成には限定されない。例えば、第1当接部及び第2当接部が収容部に設けられ、突出部がヒンジの支持部に設けられていてもよい。
本発明は画像読取装置、複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、8…本体部、9…開閉部、X9…揺動軸心
81A…原稿支持面、3S…読取部(読取センサ)
150…収容部、160…突出部
100…ヒンジ、105…取付部、101…支持部
110L、110R…第1当接部(一対の壁)、120…第2当接部
101A…対向面、111…第1傾斜面、112…第2傾斜面
α1…第1傾斜角度、α2…第2傾斜角度
112D…第2傾斜面における第1傾斜面とは反対側の端部(下端部)
161…突出部本体、163…弾性変形部、165…凸部、167…リブ
167M…一対の壁によって第2方向から挟まれる部分
125…凹部、126L、126R…一対の内壁面
167N…一対の内壁面によって第2方向から挟まれる部分
120E…第2当接部の突出部側を向く先端(前端)
110E…第1当接部の突出部側を向く先端(前端)
165E…突出部の第2当接部側を向く先端(凸部の後端)

Claims (11)

  1. 原稿を支持する原稿支持面が形成された本体部と、
    前記本体部内に設けられ、前記原稿支持面に支持された原稿の画像を読み取る読取部と、
    記本体部に支持され、前記原稿支持面を覆う閉鎖位置と、前記原稿支持面を露出させる開放位置とに変位可能な開閉部と、
    前記本体部に設けられ、前記原稿支持面に略直交する上下方向の下側に向かって凹む収容部と、
    前記本体部と前記開閉部との間に設けられたヒンジと、を備え、
    前記開閉部は、上下方向に直交する方向に延びる揺動軸心周りで揺動可能に前記本体部に支持され、
    前記ヒンジは、前記開閉部に取り付けられて前記揺動軸心を構成する取付部と、前記取付部を支持し、上下方向に移動可能に前記収容部に挿通される支持部と、を含む画像読取装置であって、
    前記支持部及び前記収容部の一方に設けられ、前記支持部及び前記収容部の他方側に向かって突出し、弾性変形可能な突出部と、
    前記支持部及び前記収容部の他方に設けられ、前記支持部が上下方向の最も下側に位置する初期位置に対して上下方向の上側に移動した位置である第1位置で、前記突出部に当接可能な第1当接部と、
    前記支持部及び前記収容部の他方に設けられ、前記支持部が前記第1位置からさらに上下方向の上側に移動した位置である第2位置で、前記突出部に当接可能な第2当接部と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記支持部及び前記収容部の他方は、前記支持部及び前記収容部の一方に対向する対向面を含み、
    前記第1当接部は、前記対向面に形成されている請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記第1当接部は、前記支持部が前記初期位置にある状態で、上下方向から見て前記突出部と重なる第1傾斜面を含み、
    前記第1傾斜面は、前記第2当接部側に接近するにつれて、前記突出部に接近するように傾斜し、
    前記突出部は、前記第1当接部から離間する方向に弾性変形可能とされている請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記第1当接部は、前記第1傾斜面に対して、前記第2当接部側で連続する第2傾斜面を含み、
    前記第2傾斜面は、前記第2当接部側に接近するにつれて、前記突出部から離間するように傾斜している請求項3記載の画像読取装置。
  5. 上下方向に対する前記第2傾斜面の第2傾斜角度は、上下方向に対する前記第1傾斜面の第1傾斜角度よりも小さく設定されている請求項4記載の画像読取装置。
  6. 前記第2傾斜面における前記第1傾斜面とは反対側の端部は、前記支持部が前記第2位置にある状態で、前記突出部の近傍に位置している請求項4又は5記載の画像読取装置。
  7. 前記突出部は、前記収容部に設けられ、前記支持部に向かって突出し、
    前記突出部は、上下方向に延びる突出部本体と、
    前記突出部本体のうち前記第2当接部に近い位置にある根元部と前記収容部とを弾性変形可能に接続する弾性変形部と、
    前記突出部本体のうち前記第2当接部から遠い位置にある先端部から前記支持部に向かって突出する凸部と、
    前記突出部本体から前記支持部に向かって突出し、かつ上下方向に延びて前記凸部に接続するリブと、を含んでいる請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像読取装置。
  8. 前記第1当接部は、前記揺動軸心と平行な方向において間隔を有して配置され、上下方向に延びる一対の壁であり、
    前記リブは、前記支持部が少なくとも前記初期位置及び前記第1位置にある状態で、前記一対の壁によって前記揺動軸心と平行な方向から挟まれる部分を含んでいる請求項7記載の画像読取装置。
  9. 前記第2当接部には、前記リブから離間するように凹み、前記揺動軸心と平行な方向において間隔を有して対向する一対の内壁面を有する凹部が形成され、
    前記リブは、前記支持部が少なくとも前記第2位置にある状態で、前記一対の内壁面によって前記揺動軸心と平行な方向から挟まれる部分を含んでいる請求項8記載の画像読取装置。
  10. 前記第2当接部の前記突出部側を向く先端は、前記第1当接部の前記突出部側を向く先端よりも、前記突出部に接近している請求項1乃至9のいずれか1項記載の画像読取装置。
  11. 前記第2当接部の前記先端は、前記突出部に接近するように上下方向に屈曲し、
    前記突出部の前記第2当接部側を向く先端は、前記第2当接部に接近するように上下方向に屈曲している請求項10記載の画像読取装置。
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