JP6329436B2 - 重質油の流動接触分解法 - Google Patents

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Description

本発明は、重質油の流動接触分解法に関し、詳しくは重質油からプロピレン、ブテン等の軽質オレフィンを高収率で得るための流動接触分解法に関する。
通常の流動接触分解は、石油系炭化水素を触媒と接触させて分解し、主生成物としてのガソリンと少量のLPGと分解軽油等を得、さらに触媒上に堆積したコ−クを空気で燃焼除去して触媒を循環再使用するものである。
しかしながら最近では、流動接触分解装置をガソリン製造装置としてではなく、石油化学原料としての軽質オレフィン(特にプロピレン)製造装置として利用していこうという動きがある。また一方、プロピレン、ブテン等は高オクタン価ガソリン基材であるアルキレート、メチル−t−ブチルエーテル(MTBE)の原料となる。このような流動接触分解装置の利用法は、石油精製と石油化学工場が高度に結びついた製油所において特に経済的なメリットがある。
重質油の流動接触分解により軽質オレフィンを製造する方法としては、例えば、触媒と原料油の接触時間を短くする方法(特許文献1〜4)、高温で反応を行う方法(特許文献5)、ペンタシル型ゼオライトを用いる方法(特許文献6〜7)等が挙げられる。
しかし、これらの方法においてもまだ軽質オレフィン選択性を十分高めるまでには至っていない。例えば、高温反応による方法おいては熱分解を併発して不必要なドライガス収率が増大し、その分有用な軽質オレフィンの収率が犠牲となる。また高温反応ではジエンの生成が増加するため軽質オレフィンとともに得られるガソリンの品質が劣化するという欠点もある。接触時間を短くする方法では、水素移行反応を抑制し、軽質オレフィンが軽質パラフィンへ転化する割合を低減することはできるが、転化率を増加させることはできないため、軽質オレフィン収率はまだ不十分である。また、これらの高温反応、高触媒/油比、短接触時間などの技術を組み合わせて熱分解を抑制し、しかも高い転化率を達成する方法(特許文献8)が提案されているが、まだ軽質オレフィン収率は十分とはいえない。またペンタシル型ゼオライトを用いた方法ではガソリンを過分解して軽質オレフィン収率を高めているだけであるから、軽質オレフィン収率の増加も十分ではなく、ガソリン収率が著しく減少するという欠点がある。従ってこれらの方法で重質油から高い収率で軽質オレフィンを得ることは困難である。
高温反応、高触媒/油比、短接触時間に加えて、反応帯域での逆混合を抑制できるダウンフロー形式反応帯域とし、さらに流動接触分解触媒中の希土類金属酸化物の含有量および形状選択性ゼオライトを含む添加剤の混合比率を調節することでさらに軽質オレフィン収率を向上させる方法(特許文献9)が提案されている。しかし、これらの方法を用いても、流動接触分解触媒の活性が十分でない場合は重質な原料油の分解が不足し、軽質オレフィン収率を最大化するまでには至っていなかった。
米国特許第4,419,221号公報 米国特許第3,074,878号公報 米国特許第5,462,652号公報 ヨーロッパ特許第315,179A号公報 米国特許第4,980,053号公報 米国特許第5,326,465号公報 特公表7−506389号公報 特開平10−60453号公報 特許第3948905号公報
本発明の目的は、反応形式、反応条件、触媒等の組み合わせにより、熱分解によるドライガス発生量および水素移行反応によるパラフィン発生量が少なく、軽質オレフィンが高収率で得られる改良された重質油の流動接触分解法を提供することにある。
本発明者らは重質油を高温・短接触時間で流動接触分解し、プロピレン、ブテン等の軽質オレフィンを得るための流動接触分解法において、高収率で軽質オレフィンを得ることを主眼に鋭意研究した結果、特定の流動接触分解触媒を含む触媒を用い、かつ特定の条件下に重質油を流動接触分解することによりその目的が達成されることを見出し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、重質油を流動接触分解して軽質オレフィンを製造する方法において、反応帯域出口温度が580〜630℃、触媒/油比が15〜40重量/重量、反応帯域での炭化水素の滞留時間が0.1〜1.0秒の条件下に、形状選択性ゼオライトを12〜24質量%含有する触媒を重質油と接触させて、二次分解活性度(C2オレフィン濃度/C4オレフィン濃度)の値が0.35〜0.55の範囲の分解生成物を得ることを特徴とする重質油の流動接触分解法である。
また本発明は、前記触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、流動接触分解触媒中の超安定Y型ゼオライトの含有量が5〜50質量%であることを特徴とする前記の重質油の流動接触分解法に関する。
また本発明は、前記触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、添加剤中の形状選択性ゼオライトの含有量が20〜70質量%であることを特徴とする前記の重質油の流動接触分解法に関する。
また本発明は、前記触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、触媒における添加剤の割合が17〜60質量%であることを特徴とする前記の重質油の流動接触分解法に関する。
また本発明は、超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数が24.20〜24.60Åであることを特徴とする前記の重質油の流動接触分解法に関する。
また本発明は、前記触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、流動接触分解触媒中の希土類金属酸化物の含有量が1.5質量%以下であること特徴とする前記の重質油の流動接触分解法に関する。
さらに本発明は、ダウンフロー形式反応帯域、気固分離帯域、ストリッピング帯域および触媒再生帯域を有する流動接触分解反応装置を使用することを特徴とする前記の重質油の流動接触分解法に関する。
本発明により、熱分解によるドライガス発生量および水素移行反応によるパラフィン発生量が少なく、プロピレン、ブテンなどの軽質オレフィンを高い収率で得ることができる。
ダウンフロー形式反応帯域、気固分離帯域、ストリッピング帯域および触媒再生帯域を有する流動接触分解反応装置の一例示す図である。
以下、本発明について詳述する。
本発明は、軽質オレフィンを製造する重質油の流動接触分解法である。本発明において流動接触分解は、重質油を流動状態に保持されている触媒に連続的に接触させて重質油を軽質オレフィンおよびガソリンを主体とした軽質な炭化水素に分解するものである。
流動接触分解装置としては、反応帯域、気固分離帯域、ストリッピング帯域および触媒再生帯域を有する流動接触分解装置が用いられる。
反応帯域としては、例えば、触媒粒子と原料油が共に管中を上昇するいわゆるライザー反応帯域、触媒粒子と原料油が共に管中を降下するダウンフロー形式(ダウナー)反応帯域が挙げられ、いずれも採用することができる。
しかし、通常のライザー反応帯域を用いた場合には逆混合が起こり、局部的にガスの滞留時間が長くなり熱分解を併発するおそれがある。特に、本発明のように触媒/油比が通常の流動接触分解法に比べて極端に大きい場合には逆混合の程度は大きくなる。そして熱分解は不必要なドライガスの発生を増加させ、目的とする軽質オレフィンおよびガソリンの収率を減少させるため好ましくない。そのため本発明においては、触媒粒子と原料油が共に管中を降下するダウンフロー形式(ダウナー)反応帯域が好ましく用いられる。
反応帯域で流動接触分解を受けた分解反応生成物、未反応物および使用済み触媒の混合物からなる分解反応混合物は、次に気固分離帯域に送られ、触媒粒子から分解反応生成物、未反応物等の炭化水素類の大部分が除去される。なお、場合によっては、不必要な熱分解あるいは過分解を抑制するため、分解反応混合物は気固分離帯域の直前あるいは直後で急冷される。
大部分の炭化水素類が除去された使用済み触媒は、さらにストリッピング帯域に送られ、ストリッピング用ガスにより気固分離帯域で除去しきれなかった炭化水素類の除去が行われる。このようにして使用済み触媒と炭化水素類を分離した後、使用済み触媒を再生するため、炭素質物質および一部重質の炭化水素類が付着した使用済み触媒は、ストリッピング帯域から触媒再生帯域に送られる。触媒再生帯域においては使用済み触媒に酸化処理が施され、触媒上に沈着・付着した炭素質物質および重質炭化水素類が除去され再生される。この酸化処理を受けて再生された触媒は前記反応帯域に再び送られ、連続的に循環される。
図1に、ダウンフロー形式反応帯域、気固分離帯域、ストリッピング帯域および触媒再生帯域を有する流動接触分解反応装置の一例を示す。以下、図1を参照しながら本発明について説明する。
原料である重質油は、ライン10を通って混合領域7に供給され、触媒貯槽6から循環される再生触媒と混合される。その混合物は反応帯域1内を並流で流下し、この間に原料重質油と触媒は高温で短時間接触して重質油の分解反応が行われる。反応帯域1からの分解反応混合物は、反応帯域1の下方に位置する気固分離帯域2に流下し、ここで使用済み触媒は、分解反応生成物及び未反応原料から分離され、ディップレッグ9を経てストリッピング帯域3の上部に導かれる。
大部分の使用済み触媒が除去された炭化水素気体は、次に二次分離器8へ導かれる。ここで気体中に少量残存した使用済み触媒が取り除かれ、炭化水素気体は系外へ抜き出されて回収される。二次分離器8としては接線型サイクロンが好ましく用いられる。
ストリッピング帯域3内の使用済み触媒は、ライン11から導入されるストリッピング用ガスにより、使用済み触媒の表面や触媒間に付着残存した炭化水素類が取り除かれる。ストリッピング用ガスとしては、ボイラーにより発生されたスチームやコンプレッサー等により昇圧された窒素等の不活性ガスなどが用いられる。
ストリッピング条件としては、通常、温度500〜900℃、好ましくは500〜700℃、触媒粒子の滞留時間1〜10分が採用される。ストリッピング帯域3においては、使用済み触媒に付着残存する分解反応生成物並びに未反応原料が除去され、ストリッピング用ガスと共にストリッピング帯域3頂部のライン12から抜き出され、回収系に導かれる。一方、ストリッピング処理を受けた使用済み触媒は、第1流量調節器13を備えたラインを通って、触媒再生帯域4に供給される。
ストリッピング帯域3のガス空塔速度は、通常、0.05〜0.4m/sの範囲に保持することが好ましく、これによってストリッピング帯域の流動層を気泡流動層とすることができる。気泡流動層ではガス速度が比較的小さいため、ストリッピング用ガスの消費量を少なくすることができ、また、層密度が比較的大きいことから、第1流量調節器13の圧力制御幅を大きくできるので、ストリッピング帯域3から触媒再生帯域4への触媒粒子の移送が容易となる。ストリッピング帯域3には、使用済み触媒とストリッピング用ガスとの接触を良くし、ストリッピングの効率向上を図る目的で、水平多孔板やその他の内挿物を多段に設けることができる。
触媒再生帯域4は、上部域が円錐状で下部域が円筒状を呈する容器で区画され、その上部円錐部分は直立導管(ライザー型再生塔)5と連通している。触媒再生帯域4は、上部円錐部分の頂角が通常30〜90度の範囲にあり、上部円錐部分の高さが下部円筒部分の直径の1/2〜2倍の範囲にあることが好ましい。ストリッピング帯域3から触媒再生帯域4に供給された使用済み触媒は、触媒再生帯域4の底部から導入される再生用ガス(典型的には空気などの酸素含有ガス)14により、流動化されながら触媒表面に付着した炭素質物質並びに重質炭化水素の実質的に全てが燃焼除去されることで再生される。再生条件としては、通常、温度600〜1000℃、好ましくは650〜750℃、触媒滞留時間1〜5分が採用され、ガス空塔速度は、通常、0.4〜1.2m/sが好ましく採用される。
触媒再生帯域4内で再生され、乱流流動層の上部から飛び出した再生触媒は、使用済みの再生用ガスに同伴されて上部円錐部分からライザー型再生塔5に移送される。触媒再生帯域4の上部円錐部分と連通するライザー型再生塔5の直径は、下部円筒部分の直径の1/6〜1/3であることが好ましい。こうすることで、触媒再生帯域4内の流動層のガス空塔速度を、乱流流動層の形成に適した0.4〜1.2m/sの範囲に維持することができ、ライザー型再生塔5のガス空塔速度を、再生触媒の上昇移送に適した4〜12m/sの範囲に維持できる。
ライザー型再生塔5内を上昇した再生触媒は、ライザー型再生塔頂部に設置された触媒貯槽6に運ばれる。触媒貯槽6は気固分離器としても機能し、炭酸ガスなどを含有する使用済み再生用ガスは、ここで再生触媒から分離され、サイクロン15を経由して系外に排出される。
一方、触媒貯槽6内の再生触媒は、第2流量調節器17を備えた流下管を経て混合領域7に供給される。また必要に応じ、ライザー型再生塔5における触媒循環量の制御を容易にするため、触媒貯槽6内の再生触媒の一部を第3流量調節器16を備えたバイパス導管を経由して再生帯域4に戻すこともできる。このように触媒は、ダウンフロー形式反応帯域1、気固分離帯域2、ストリッピング帯域3、触媒再生帯域4、ライザー型再生塔5、触媒貯槽6、および混合領域7を経て、再びダウンフロー形式反応帯域1の順で系内を循環している。
本発明で原料に用いる重質油としては、減圧軽油、常圧残油、減圧残油、熱分解軽油、およびこれらを水素化精製した重質油等が例示できる。これらの重質油を単独で用いても良いし、これら重質油の混合物あるいはこれら重質油に一部軽質油を混合したものも用いることができる。
原料油として用いる重質油の蒸留性状としては、沸点範囲が170〜800℃のものが好ましく、190〜780℃がより好ましい。
本発明でいう反応帯域出口温度とは反応帯域の出口温度のことであり、分解反応生成物が触媒と分離される直前の温度、あるいは気固分離帯域の手前で急冷される場合は急冷される直前の温度である。本発明において反応帯域出口温度は580〜630℃であり、好ましくは590〜620℃である。580℃より低い温度では高い収率で軽質オレフィンを得ることができず、630℃より高い温度では熱分解が顕著になりドライガス発生量が多くなるため好ましくない。
本発明でいう触媒/油比とは触媒循環量(ton/h)と原料油供給速度(ton/h)の比を示す。本発明において該触媒/油比は、15〜40重量/重量であることが必要であり、好ましくは20〜30重量/重量である。触媒/油比が15重量/重量より小さい場合には、ヒートバランス上、反応帯域へ供給される再生触媒の温度が高くなるため、熱分解によるドライガス発生量が多くなり好ましくない。また触媒/油比が40重量/重量より大きい場合には、触媒循環量が大きくなり、触媒再生帯域での触媒再生に必要な触媒滞留時間を確保するには触媒再生帯域の容量が大きくなり過ぎるため好ましくない。
本発明でいう炭化水素の滞留時間とは、触媒と原料油が接触してから反応帯域出口において触媒と分解反応生成物が分離されるまでの時間、あるいは気固分離帯域の手前で急冷される場合は急冷されるまでの時間を示す。本発明において該滞留時間は0.1〜1.0秒であることが必要であり、好ましくは0.4〜0.9秒である。反応帯域内での炭化水素の滞留時間が0.1秒より短い場合、分解反応が不充分となり軽質オレフィンを高い収率で得ることができない。また該滞留時間が1.0秒より長い場合、熱分解の寄与が大きくなり好ましくない。
なお、本発明における流動接触分解反応装置の操作条件のうち上記以外については特に限定されないが、通常、反応圧力150〜400kPaで好ましく運転される。
本発明に用いる触媒は、流動接触分解触媒と添加剤よりなる。
該流動接触分解触媒は、活性成分であるゼオライトとその支持母体であるマトリックスよりなっている。
該ゼオライトの主成分は超安定Y型ゼオライトである。
マトリックスは、活性マトリックス、バインダー(シリカ等)、フィラー(粘土鉱物等)、その他成分(希土類金属酸化物、メタルトラップ成分等)で構成される。
ここで、活性マトリックスとは、分解活性を持つもので、アルミナやシリカアルミナなどが挙げられる。
本発明に用いる触媒の構成要素である添加剤は形状選択性ゼオライトを含む。形状選択性ゼオライト以外の構成成分は、バインダー(シリカ等)、フィラー(粘土鉱物等)などである。
形状選択性ゼオライトはその細孔径がY型ゼオライトの細孔径よりも小さく、限られた形状の炭化水素のみがその細孔内へ進入できるというゼオライトである。そのようなゼオライトとして、ZSM−5、β、オメガ、SAPO−5、SAPO−11、SAPO−34、ペンタシル型メタロシリケート等が例示できる。これらの形状選択性ゼオライトのなかでZSM−5が最も好ましい。
重質な原料油が流動接触分解される場合、まず超安定Y型ゼオライトを含む流動接触分解触媒によって粗分解(一次分解)され、粗分解された炭化水素は、形状選択性ゼオライトを含む添加剤によってさらに分解(二次分解)されて軽質オレフィンとなる。一次分解の能力が不足すると、中間生成物のガソリン留分が少なくなり、二次分解が進行しにくく軽質オレフィンが減少する。一方、一次分解能力が十分にある状態であって、二次分解能力が不足すると軽質オレフィンは減少し、二次分解能力が高すぎても軽質オレフィンがパラフィンまで過分解されるため軽質オレフィンが減少する。つまり、軽質オレフィンを高い収率で得るためには、一次分解と二次分解のバランスが重要である。
本発明では一次分解と二次分解のバランスを計る指標として、流動接触分解装置から留出する全留分(分解生成物)中のC2オレフィン濃度(重量%)とC4オレフィン濃度(重量%)との比(C2オレフィン濃度/C4オレフィン濃度)(本発明において、二次分解活性度と呼ぶ。)を用いる。
本発明においては、該二次分解活性度が0.35〜0.55の範囲であることが必要であり、好ましくは0.35〜0.50である。二次分解活性度が0.35より小さい場合、一次分解能力に対して二次分解能力が不足しており、軽質オレフィンを高い収率で得られない。また、該二次分解活性度が0.55より大きい場合、一次分解能力に対して二次分解能力が高すぎて軽質オレフィンの過分解により軽質オレフィンを高い収率で得られない。
本発明に用いる触媒中の形状選択性ゼオライトの含有量は、12〜24質量%であることが必要であり、14〜24質量%が好ましく、16〜23質量%がさらに好ましく、18〜22質量%が特に好ましい。
触媒中の形状選択性ゼオライトを上記範囲にすることにより、前述の二次分解活性度を0.30〜0.55の範囲に制御することができる。触媒中の形状選択性ゼオライトが24質量%より多い場合、水素移行反応が進行し、軽質オレフィンが軽質パラフィンになり、軽質オレフィンが減少する。触媒中の形状選択性ゼオライトが12質量%より少ない場合、二次分解の進行が不十分になり、軽質オレフィンが減少する。
流動接触分解触媒における希土類金属酸化物の含有量は1.5質量%以下であることが好ましく、1.2質量%以下がさらに好ましく、1.0質量%以下が特に好ましい。流動接触分解触媒中の希土類金属酸化物の含有量が1.5質量%より多い場合は、水素移行活性が高くなりすぎ、分解活性は高くなるものの軽質オレフィン収率は低下する。
一般に流動接触分解触媒中の希土類酸化物含有量が増加するほど耐スチーミング性が増加するため触媒の活性は高くなる。一方、希土類金属酸化物を多く含む触媒は水素移行活性も高くなる。流動接触分解触媒の水素移行活性が高くなると生成物中のオレフィンが減少しパラフィンが増加する。主にガソリン留分中のオレフィン類は形状選択性ゼオライトを含む添加剤により軽質オレフィンに分解される。しかし、該添加剤によるガソリン留分中のパラフィン類の分解速度はオレフィン類の分解に比べて著しく遅いため、流動接触分解触媒の水素移行活性が高くなるほど該添加剤による軽質オレフィンの生成速度は小さくなる。
該超安定Y型ゼオライトの好ましい結晶格子定数は24.20〜24.60Åであり、より好ましくは24.36〜24.45Åである。この範囲において結晶格子定数が小さいほどガソリン収率は減少するが軽質オレフィン収率は増加する。しかし該結晶格子定数が24.20Åより小さい場合、流動接触分解触媒の分解活性が低すぎて高い転化率を得ることができないため軽質オレフィン収率は減少する。また格子定数が24.60Åより大きい場合、水素移行活性が高くなり過ぎ好ましくない。
なお、ここでいうゼオライトの結晶格子定数はASTM D−3942−80で測定したものである。
流動接触分解触媒中の超安定Y型ゼオライト含有量は5〜50質量%であることが好ましく、15〜40質量%がさらに好ましい。また流動接触分解触媒のかさ密度は0.5〜1.0g/ml、平均粒径は50〜90μm、表面積は50〜350m/g、細孔容積は0.05〜0.5ml/gの範囲であるのが好ましい。
添加剤中の形状選択性ゼオライト含有量は20〜70質量%であることが好ましく、30〜60質量%がより好ましい。また添加剤のかさ密度は0.5〜1.0g/ml、平均粒径は50〜90μm、表面積は10〜200m/g、細孔容積は0.01〜0.3ml/gの範囲であるのが好ましい。
本発明において使用する触媒中の流動接触分解触媒および添加剤の割合は、流動接触分解触媒が40〜83質量%、好ましくは40〜80質量%、より好ましくは40〜70質量%であり、形状選択性ゼオライトを含む添加剤が17〜60質量%、好ましくは20〜60質量%、より好ましくは30〜60質量%ある。該流動接触分解触媒の割合が40質量%よりも少ない場合、あるいは該添加剤の割合が60質量%よりも多い場合には、原料油である重質油の転化率が低下し、高い軽質オレフィン収率は得られない。一方、該流動接触分解触媒の割合が95質量%よりも多い場合、あるいは該添加剤の割合が5質量%よりも少ない場合には、高い転化率は得られるが高い軽質オレフィン収率は得られない。
本発明においては、触媒中の添加剤量が比較的高いためコークの生成を抑制することができる。添加剤は酸密度が低いため、ナフテンから水素移行反応によってアロマとなる反応が抑制される結果、コークの生成がしにくい。コーク生成に伴い水素が発生するため、コーク生成が抑制されると、オレフィンからパラフィンへの反応が抑制され、軽質オレフィンの収率が向上する。しかし、触媒中の添加剤量が高すぎても、オレフィンからパラフィンへの過分解が生じてしまい、軽質オレフィン収率は減少してしまう。
なお、コーク選択性の指標として、ΔCoke/Kinetic Conversion=コーク収率(質量%)/(分解率(質量%)/(100−分解率(質量%))が用いられる(以下、ΔCoke/Kinetic ConversionをΔCoke/Kとする)。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ダウンフローリアクター(ダウナー)タイプFCCパイロット装置を用いて重質油の流動接触分解を行なった。装置規模は、インベントリ−5kg、フィ−ド量1kg/hであり、運転条件は、反応帯域出口温度600℃、反応圧力196kPa(1.0kg/cmG)、触媒/油比25重量/重量、触媒再生帯域温度720℃である。このときリアクター内の炭化水素滞留時間は0.5秒であった。
用いた原料油は中東系(アラビアンライト)の脱硫した常圧残渣油(脱硫AR)である。脱硫ARの性状は以下の通りである。蒸留における5%留出温度は362℃、95%留出温度は703℃である。15℃密度は0.931g/cmである。残留炭素分は2.57質量%である。硫黄分は0.38質量%である。
用いた触媒(A)は、超安定Y型ゼオライトを37質量%含む流動接触分解触媒70質量%と形状選択性ゼオライトを43質量%含む添加剤30質量%の混合物である。流動接触分解触媒に含まれる超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数は24.40Åである。該流動接触分解触媒および該添加剤を装置に充填する前にそれぞれを別々に810℃で6時間、100%スチ−ムでスチ−ミングした。分解反応の結果を表1に示す。
ガソリン/LCO/CLOのカット温度は、それぞれ221℃、343℃とした。
(実施例2)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は中東系(アラビアンライト)の脱硫した減圧軽油(脱硫VGO)である。脱硫VGOの性状は以下の通りである。蒸留における5%留出温度は305℃、95%留出温度は538℃である。15℃密度は0.895g/cmである。残留炭素分は0.02質量%である。硫黄分は0.23質量%である。用いた触媒は実施例1と同じ触媒(A)である。分解反応の結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例1と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した常圧残渣油(脱硫AR)である。
用いた触媒(B)は超安定Y型ゼオライトを31質量%含む流動接触分解触媒65質量%と形状選択性ゼオライトを54質量%含む添加剤35質量%の混合物である。流動接触分解触媒に含まれる超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数は24.40Åである。該流動接触分解触媒および該添加剤を装置に充填する前にそれぞれを別々に810℃で6時間、100%スチ−ムでスチ−ミングした。分解反応の結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例2と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した減圧軽油(脱硫VGO)である。用いた触媒は実施例3と同じ触媒(B)である。分解反応の結果を表1に示す。
(実施例5)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例1と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した常圧残渣油(脱硫AR)である。
用いた触媒(C)は超安定Y型ゼオライトを36質量%含む流動接触分解触媒50質量%と形状選択性ゼオライトを42質量%含む添加剤50質量%の混合物である。流動接触分解触媒に含まれる超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数は24.40Åである。該流動接触分解触媒および該添加剤を装置に充填する前にそれぞれを別々に810℃で6時間、100%スチ−ムでスチ−ミングした。分解反応の結果を表1に示す。
(実施例6)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例2と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した減圧軽油(脱硫VGO)である。用いた触媒は実施例5と同じ触媒(C)である。分解反応の結果を表1に示す。
(実施例7)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例1と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した常圧残渣油(脱硫AR)である。
用いた触媒(D)は超安定Y型ゼオライトを40質量%含む流動接触分解触媒40質量%と形状選択性ゼオライトを39質量%含む添加剤60質量%の混合物である。流動接触分解触媒に含まれる超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数は24.40Åである。該流動接触分解触媒および該添加剤を装置に充填する前にそれぞれを別々に810℃で6時間、100%スチ−ムでスチ−ミングした。分解反応の結果を表1に示す。
(実施例8)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例2と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した減圧軽油(脱硫VGO)である。用いた触媒は実施例7と同じ触媒(D)である。分解反応の結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例1と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した常圧残渣油(脱硫AR)である。
用いた触媒(E)は超安定Y型ゼオライトを40質量%含む流動接触分解触媒80質量%と形状選択性ゼオライトを30質量%含む添加剤20質量%の混合物である。流動接触分解触媒に含まれる超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数は24.40Åである。該流動接触分解触媒および該添加剤を装置に充填する前にそれぞれを別々に810℃で6時間、100%スチ−ムでスチ−ミングした。分解反応の結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例2と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した減圧軽油(脱硫VGO)である。用いた触媒は比較例1と同じ触媒(E)である。分解反応の結果を表1に示す。
(比較例3)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例1と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した常圧残渣油(脱硫AR)である。
用いた触媒(F)は超安定Y型ゼオライトを34質量%含む流動接触分解触媒34質量%と形状選択性ゼオライトを42質量%含む添加剤66質量%の混合物である。流動接触分解触媒に含まれる超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数は24.40Åである。該流動接触分解触媒および該添加剤を装置に充填する前にそれぞれを別々に810℃で6時間、100%スチ−ムでスチ−ミングした。分解反応の結果を表1に示す。
(比較例4)
実施例1と同じ装置を用い、同じ運転条件で重質油の流動接触分解を行なった。
用いた原料油は実施例2と同じ中東系(アラビアンライト)の脱硫した減圧軽油(脱硫VGO)である。用いた触媒は比較例3と同じ触媒(F)である。分解反応の結果を表1に示す。
実施例1〜8では、比較例1〜4と比較して二次分解活性度が適正な範囲で流動接触分解された結果、軽質オレフィン高い収率で得られた。
また、実施例1〜8においては軽質オレフィンを高く保ちつつコーク選択性の指標であるΔCoke/Kが低い値となっており、流動接触分解触媒の活性上、好ましい条件となっている。
Figure 0006329436
1 ダウンフロー形式反応帯域
2 気固分離帯域
3 ストリッピング帯域
4 再生帯域
5 ライザー型再生塔
6 触媒貯槽
7 混合領域
8 二次分離器
9 ディップレッグ
10、11、12 ライン
13 第1流量調節器
14 再生用ガス
15 サイクロン
16 第3流量調節器
17 第2流量調節器

Claims (7)

  1. 重質油を流動接触分解して軽質オレフィンを製造する方法において、反応帯域出口温度が580〜630℃、触媒/油比が15〜40重量/重量、反応帯域での炭化水素の滞留時間が0.1〜1.0秒の条件下に、形状選択性ゼオライトを12〜24質量%含有する触媒を重質油と接触させて、二次分解活性度(C2オレフィン濃度/C4オレフィン濃度)の値が0.35〜0.55の範囲の分解生成物を得ることを特徴とする重質油の流動接触分解法。
  2. 触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、流動接触分解触媒中の超安定Y型ゼオライトの含有量が5〜50質量%であることを特徴とする請求項1に記載の重質油の流動接触分解法。
  3. 触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、添加剤中の形状選択性ゼオライトの含有量が20〜70質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の重質油の流動接触分解法。
  4. 触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、触媒における添加剤の割合が17〜60質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の重質油の流動接触分解法。
  5. 超安定Y型ゼオライトの結晶格子定数が24.20〜24.60Åであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の重質油の流動接触分解法。
  6. 触媒が、流動接触分解触媒と形状選択性ゼオライトを含む添加剤からなる触媒であって、流動接触分解触媒中の希土類金属酸化物の含有量が1.5質量%以下であること特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の重質油の流動接触分解法。
  7. ダウンフロー形式反応帯域、気固分離帯域、ストリッピング帯域および触媒再生帯域を有する流動接触分解反応装置を使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の重質油の流動接触分解法。
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