JP6328433B2 - 発破工法 - Google Patents

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Description

本発明は、発破工法に関し、特に、発破対象領域の発破に伴って周辺の所定地点で生じる振動を低減する発破工法に関する。
トンネル掘削工事では、掘削対象の岩盤(切羽)が極めて堅硬な場合、発破工法が採用される。発破工法では、切羽に複数の装薬孔を穿ち、装薬孔に爆薬を装填し、爆発させる。発破工法では、周辺環境への振動や音の影響を低減するため、様々な方策が提案されている。
下記非特許文献1に記載されるように、発破工法における振動低減対策として、段発発破に使用される電気雷管の段数を増やすことにより段当たりの薬量を減らす方法が知られている。電気雷管では、管体内の延時薬により発破秒時が設定される。電気雷管としては、たとえば、秒時間隔が250msのDS雷管と、秒時間隔が25msのMS雷管が知られている。一方、より短い秒時間隔を設定可能な電子雷管が知られている。電子雷管では、管体内のICチップによる電気タイマーによって秒時間隔が設定される。
電気雷管では、延時薬を用いているため、実際の秒時間隔が設定された秒時間隔に対し大きくばらつくことがある。この場合、現起爆孔と次起爆孔の秒時が重なるなど、斉発性が低い。一方、電子雷管では、1ms単位で秒時間隔を設定することができ、斉発性が高い。近年では、切羽での実施工に即し、秒時の設定を切羽にて任意に変更・設定できる機能を有した新たな電子雷管も知られている。
下記特許文献1〜4に記載されるように、電子雷管を用いた種々の発破工法が知られている。たとえば特許文献1に記載される工法では、段発発破の振動から単発発破の振動を予測し、それを基に特定の条件を満たす段発発破起爆秒時列を算出している。また特許文献2に記載される工法では、M系列と呼ばれる疑似乱数式に従って、基本周期τに対して起爆秒時差を設定することにより、振動パワースペクトル(周波数毎の振動の大きさ)を低減している。また特許文献3,4に記載される工法では、トンネル切羽の装薬孔の側部にスロットを設けるとともに、各装薬孔も一定間隔で削孔した上で予め爆薬を試験起爆させ、発生した振動波のシミュレーションによって、振動波のエネルギーまたは振幅が最小となる起爆秒時間隔を決定している。
これらの発破工法では、電子雷管を用いることで秒時間隔を正確に設定し、振動の重ね合わせによって波の打消し効果を生じさせ、この波の打消し効果によって振動増幅を抑えている。
国際公開98/21544号公報 特開平2−302066号公報 特開2001−21300号公報 特開2001−21298号公報
日本火薬工業会、「あんな発破 こんな発破 発破事例集」、平成14年3月、p.10−13
発破工法を採用するトンネル現場では、近隣民家等に対する発破振動の低減が重要である。そのため、上述した発破工法のように、電子雷管を用いて起爆秒時間隔を正確に設定し、斉発性を高め、各起爆孔における波形の干渉による振動低減がなされている。しかしながら、実際には、トンネル切羽は掘削サイクルに準じて日々進行するため、発破の度に地上構造物との距離または地盤条件が異なってくる。従って、上記特許文献1のように、段発発破の振動波形から単発発破の振動波形を予測したり、上記特許文献3のように、試験起爆で発生した振動波のシミュレーションにより、発破ごとに起爆秒時差を求めたりすることは、技術的にも作業的にも困難である。
本発明は、発破対象領域の位置が変化する場合であっても、発破に伴い周辺の所定地点で生じる振動を低減することができる発破工法を提供することを目的とする。
本発明は、発破対象領域の発破に伴って周辺の所定地点で生じる振動を低減する発破工法であって、発破対象領域はトンネル掘削における切羽であり、トンネル掘削において複数回の発破作業を繰り返すものであり、発破対象領域の単発発破により生じる振動の所定地点における卓越周波数を測定する工程と、卓越周波数とは異なるピーク周波数が生じるように段発発破の起爆秒時差を設定する工程と、起爆秒時差で発破対象領域の段発発破を行う工程と、を含み、卓越周波数を測定する工程では、複数回の発破作業のうちの1回の発破作業の中で、卓越周波数を測定するための少なくとも1回の単発発破と、当該単発発破の後の段発発破とを連続して行い、段発発破の起爆秒時差は30ms以下であることを特徴とする。
この発破工法によれば、発破対象領域と所定地点との間を伝わる振動の所定地点における卓越周波数が予め求められ、その卓越周波数とは異なるピーク周波数が生じるように設定された起爆秒時差で、発破対象領域の段発発破が行われる。このように、発破対象領域と所定地点との位置関係が決まった状態で所定地点における卓越周波数が測定されるため、発破対象領域の位置が変化する場合であっても、その位置関係に応じた距離または地盤条件のもとで卓越周波数が正確に測定される。よって、発破対象領域の段発発破を行った際、その起爆秒時差によって生じるピーク周波数と所定地点における卓越周波数との共振が回避され、その結果、所定地点で生じる振動を低減することができる。また、トンネル掘削が進捗すると切羽の位置が変化するが、トンネル周辺の所定地点に保安物件がある場合でも、その保安物件の地点における卓越周波数が、トンネル掘削の進捗に合わせて測定される。よって、トンネル掘削の進捗に合わせて、所定地点の保安物件に対する振動の影響を軽減できる。また、少なくとも1回の単発発破と段発発破とが連続して行われるので、段発発破によるトンネル掘削を行いつつ、単発発破によって、その時点の切羽の位置に応じた適切な起爆秒時差を設定できる。よって、トンネル掘削の進捗に合わせて、所定地点で生じる振動を確実に低減することができる。
少なくとも1回の単発発破と、当該単発発破の後の段発発破との間に100〜1000msの間隔を設けてもよい。この場合、単発発破と段発発破との間に100ms以上の間隔を設けることで、所定地点における卓越周波数の測定に対する段発発破の影響を排除できる。
また、少なくとも1回の単発発破と、当該単発発破の後の段発発破との全起爆時間の合計である発破時間は、5sec以下であってもよい。
また、本発明は、発破対象領域の発破に伴って周辺の所定地点で生じる振動を低減する発破工法であって、発破対象領域の単発発破により生じる振動の所定地点における卓越周波数を測定する工程と、卓越周波数とは異なるピーク周波数が生じるように段発発破の起爆秒時差を設定する工程と、起爆秒時差で発破対象領域の段発発破を行う工程と、を含み、所定地点は2以上の地点であり、卓越周波数を測定する工程では、発破対象領域の単発発破により生じる振動の所定地点のそれぞれにおける卓越周波数を測定し、起爆秒時差を設定する工程では、所定地点のそれぞれに対応する2種類以上の起爆秒時差を設定し、段発発破を行う工程では、発破対象領域を所定地点のそれぞれに対応させて区分し、設定した起爆秒時差でそれぞれの区分の段発発破を行うことを特徴とする。この場合、2以上の地点のそれぞれに対応する区分ごとに、卓越周波数が測定され、起爆秒時差が設定される。よって、発破対象領域と各地点との距離または地盤条件が異なっていても、それらの条件が加味されて起爆秒時差が設定される。よって、各地点のそれぞれにおいて振動を低減することができる。
起爆秒時差は10ms以下であり、段発発破の全起爆時間は3sec以下であると、発破に必要な所望の段数を確保しつつ、全起爆時間が短縮される。よって、所定地点で生じる振動を低減し、しかも振動の発生時間を短縮することができる。
起爆秒時差を設定する工程において、ピーク周波数が、起爆秒時差の逆数または起爆秒時差の逆数の倍数とすることにより求められてもよい。この場合、ピーク周波数と所定地点における卓越周波数との共振を回避し得るような起爆秒時差を容易に設定することができる。
本発明によれば、発破対象領域の位置が変化する場合であっても、発破に伴い周辺の所定地点で生じる振動を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る発破工法が適用されたトンネル掘削現場を示す模式図である。 図1中の切羽における起爆孔の配置例を示す正面図である。 起爆孔における爆薬および雷管の配置例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る発破工法が適用されたトンネル掘削現場を示す模式図である。 図3中の切羽における起爆孔の配置例を示す正面図である。 実施例1に係る発破による振動データを示す図である。 (a)〜(c)は、図6中の3回の単発発破における周波数解析結果を示す図である。 図6中の段発発破における周波数解析結果を示す図である。 実施例3に係る発破による振動データを示す図である。 図9中の段発発破における周波数解析結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本実施形態の発破工法は、堅硬な岩盤からなる地層Xに対するトンネル掘削に適用される工法である。この発破工法は、トンネル掘削が行われる際、トンネルTNLの周囲(たとえば丘陵上)に位置する所定地点P1,P2で生じる振動を低減させる。たとえば、図1に示される例では、トンネル掘削の発破対象領域である切羽Aの周辺には、所定地点P1,P2に住居1,2が建っている。この発破工法は、所定地点P1または所定地点P2および住居1または住居2において生じる振動を低減させることを目的としている。
図2に示されるように、発破を行う際、切羽Aには、複数の起爆孔10が設けられる。複数の起爆孔10は、切羽Aにおいて、段発発破を行うための複数の起爆孔群B1〜B6を成している。切羽A中央の起爆孔群B1,B2は芯抜きのためのものである。図2に示される起爆孔10の配列はあくまで一例であり、個数および配列パターンは適宜変更できる。複数の起爆孔10の段数および配列は、公知の方法に基づいて決定することができる。各起爆孔10には、たとえば図3に示されるように、孔11内に配置された複数の爆薬(いわゆる親ダイおよび増ダイ)12と、奥側の爆薬(いわゆる親ダイ)12に設けられた雷管13と、爆薬12の手前側に設けられた込め物14とが設けられている。
本実施形態の発破工法では、雷管13としては、1ms単位での起爆秒時設定が可能な電子雷管を用いる。この電子雷管は、切羽Aでの実施工に即し、起爆秒時設定を切羽Aにて任意に変更・設定できる機能を有している。この電子雷管では、たとえば1ms〜30msの範囲において、起爆秒時差を1ms単位で設定可能である。電子雷管を採用することにより、段発発破で生じるピーク周波数をコントロール可能になっており、その結果として、地点P1または地点P2で生じる振動を低減することができる。
さらに、本実施形態の発破工法では、段発発破に用いられる複数の起爆孔群B1〜B6とは別に、単発発破に用いられる複数の起爆孔20が切羽Aに設けられている。起爆孔20は、切羽A中央に設けられた起爆孔群B1,B2の上方近傍に設けられている。各起爆孔20の構成は、上記した起爆孔10の構成と同様であるが、孔11の内部に配置された雷管13が単発発破用のタイミングに設定される点で、起爆孔10の雷管13とは異なっている。これらの起爆孔20は、切羽Aの単発発破により生じる振動の所定地点P1または地点P2における卓越周波数を測定するために設けられている。
図2に示される例では、起爆孔20を3個設けているが、単発発破に用いられる起爆孔20は1個または2個であってもよいし、4個以上であってもよい。起爆孔20は、切羽A中央または中央付近に設けられる場合に限られず、切羽Aの外周側に設けられてもよい。起爆孔20による単発発破と起爆孔10による段発発破との間には、一定時間の間隔が設けられる。すなわち、単発発破を行う起爆孔20の最後の起爆と、段発発破を行う起爆孔10の最初の起爆は、一定時間の間隔で実施される。
続いて、本実施形態の発破工法の手順について説明する。まず、切羽Aに対し、起爆孔10と起爆孔20とを設ける。すなわち、上述したように、単発発破用の複数の起爆孔20と、段発発破用の複数の起爆孔10を切羽Aに設ける。ここで、単発発破と段発発破との間には、100ms以上の間隔が設けられる。単発発破と段発発破との間隔は、300ms以上であることが好ましい。一方、単発発破と段発発破との間隔は大きすぎても、発破時間(単発発破と段発発破の全起爆時間の合計)が長くなるので、最大でも1000msである。言い換えれば、単発発破と段発発破との間の間隔は、100〜1000msに設定される。この間隔は、たとえば500msに設定される。地点P1,P2のそれぞれには振動計を設置しておき、切羽Aの発破に応じて発生する変位速度を測定する。
続いて、複数の起爆孔20による単発発破と複数の起爆孔群B1〜B6による段発発破とを連続して行う。この際、この発破が当該トンネル掘削現場における最初の発破である場合には、前もって切羽Aでの単発発破を実施し、その振動の地点P1,P2における卓越周波数を測定する。また、卓越周波数は、周波数解析(FFT解析)により求めることもできる。そして、段発発破における起爆秒時差の逆数または起爆秒時差の逆数の倍数とすることによってピーク周波数を求め、そのピーク周波数が卓越周波数と異なるように、起爆秒時差を設定しておく。最初の発破では、このように予め設定した起爆秒時差で段発発破を行う。
起爆秒時差とピーク周波数の関係について説明すると、本発明者らは、起爆秒時差をT(ms)として段発発破を行ったときに、以下の知見を見出した。その一点目は、測定される振動値が起爆秒時差Tの逆数の周波数(f=1/T)及び起爆秒時差Tの逆数の倍数(2f、3f・・・)の周波数で高いピークを有することである。また、二点目は、高いピークを有する周波数のうち、特に起爆秒時差Tの逆数の1倍が最も高いピークを有することである。三点目は、電子雷管の起爆秒時差の正確性が高いことにより、上記のような関係性が成立することである。そして、四点目は、起爆秒時差を調整することにより、振動値のピーク周波数(段発発破による振動値の卓越周波数)を任意にコントロールできることである。
トンネル掘削では、上記した単発発破と段発発破とを連続させた発破作業を繰り返す。繰り返す頻度は、例えば1日に2〜10回という程度である。2回目以降の発破では、前回の発破の単発発破で測定された地点P1,P2における卓越周波数に基づいて、段発発破の起爆秒時差を設定する。ここでも、前回の単発発破を実施した際の振動の地点P1,P2における卓越周波数と、段発発破における起爆秒時差の逆数の整数倍(すなわちピーク周波数)とが異なるように、起爆秒時差を設定する。好ましくは、起爆秒時差の逆数が卓越周波数より大きくなるように設定する。
電子雷管である雷管13によれば、起爆秒時差を1ms単位で、しか現場で設定できるため、地点P1,P2における振動の卓越周波数に応じて、それとの共振を回避できるような起爆秒時差を設定することができる。電子雷管は斉発性が高いため、現起爆孔と次起爆孔との発破秒時を明確に分離できる。
そして、複数の起爆孔20による単発発破と、設定した起爆秒時差での起爆孔群B1〜B6による段発発破とを連続して行う。このようにして、本実施形態の発破工程が実施される。
なお、単発発破と段発発破との組み合わせを毎回繰り返す場合に限られず、たとえば2回の発破のうち1回のみ単発発破を組み込んでもよい。起爆秒時差を設定するにあたり、直前の単発発破による卓越周波数を用いる場合に限られず、2回以上前の単発発破で得られた卓越周波数を用いてもよい。トンネル掘削においては、1回に掘り進む距離はたとえば1〜2mであるが、地点P1または地点P2との間の距離や地盤条件の観点では、一または数回前の切羽Aと現在の切羽Aとは同一の位置にあると考えることができる。つまり、地点P1,P2の卓越周波数が同じと想定される区間については、単発発破は必要としない。
また、単発発破と段発発破とを連続して行わず、分離して行ってもよい。すなわち、地点P1または地点P2における卓越周波数を把握するために、段発発破を伴わない単発発破を行ってもよい。
本実施形態の発破工法では、段発発破の起爆秒時差は、30ms以下とされる。起爆秒時差が大き過ぎると、段発発破により発生する振動の高い振動値を示す周波数fが小さくなり、所定地点における卓越周波数と異なるピーク周波数を設定することが難しくなる。段発発破の起爆秒時差は10ms以下であることが好ましく、7ms以下であることが更に好ましい。トンネル発破に伴って周辺の所定地点で生じる振動の卓越周波数は50〜150Hzに分布し、更に大部分は80〜120Hzに分布することから、起爆秒時差を10ms以下に設定し、更に好ましくは7ms以下に設定することで、段発発破により発生する振動の高い振動値を示す周波数fの倍数(2倍以上)を考慮する必要がなくなる。
一方、段発発破の起爆秒時差は、3msより大きいことが好ましい。起爆秒時差が小さ過ぎると段発発破により発生する振動の高い振動値を示す周波数fが大きくなり、振動値が大きくなる。起爆秒時差は、更に好ましくは5ms以上である。
本実施形態の発破工法では、段発発破の起爆秒時差を短く設定することで、全起爆時間も短くできる。発破において所定の段数を確保しつつ、全起爆時間が短縮できる。段発発破の全起爆時間は、5sec以下に設定される。段発発破の全起爆時間は、好ましくは3sec以下に設定される。段発発破の全起爆時間が長すぎると、発破による振動の時間も長くなるからである。
本実施形態の発破工法によれば、切羽Aと所定地点P1または所定地点P2との間を伝わる振動の所定地点P1または所定地点P2における卓越周波数が予め求められ、その卓越周波数とは異なるピーク周波数が生じるように設定された起爆秒時差で、切羽Aの段発発破が行われる。このように、切羽Aと所定地点P1または所定地点P2との位置関係が決まった状態で所定地点P1または所定地点P2における卓越周波数が測定されるため、切羽Aの位置が変化する場合であっても、その位置関係に応じた距離または地盤条件のもとで卓越周波数が正確に測定される。よって、切羽Aの段発発破を行った際、その起爆秒時差によって生じるピーク周波数と所定地点P1または所定地点P2における卓越周波数との共振が回避され、その結果、所定地点P1または所定地点P2で生じる振動が低減される。
このように、本実施形態では、電子雷管の起爆秒時差の正確性の高さを利用し、起爆秒時差の調整による段発発破の振動のピーク周波数を任意にコントロールする(言い換えれば、距離や地盤条件に固有の卓越周波数からシフトさせる)ことで振動低減効果が高められている。この発想は、振動波形の重ね合わせ(干渉)による振動低減を行おうとしていた従来の発破工法とは異なった技術的思想である。振動波形の重ね合わせによる振動低減は、理論上は可能であっても実際に実現するのは困難であった。この点、本実施形態では、卓越周波数に対してピーク周波数を外すという簡便な制御により振動低減を実現可能であるため、従来の発破工法に比して、実用性および汎用性が高い。
トンネル掘削が進捗すると切羽Aの位置が変化するが、トンネルTNL周辺の所定地点P1,P2に保安物件である住居(地上構造物)1,2(図1参照)がある場合でも、住居1または住居2の地点P1または地点P2における卓越周波数が、トンネル掘削の進捗に合わせて測定される。よって、トンネル掘削の進捗に合わせて、所定地点P1または所定地点P2の住居1または住居2に対する振動の影響が軽減される。また、少なくとも1回の単発発破と段発発破とが連続して行われるので、段発発破によるトンネル掘削を行いつつ、単発発破によって、その時点の切羽Aの位置に応じた適切な起爆秒時差を設定できる。すなわち、振動の伝搬経路や伝搬距離が両発破(単発発破と段発発破)で差がないため、周波数の評価が容易である。したがって、トンネル掘削の進捗に合わせて、所定地点P1または所定地点P2で生じる振動が確実に低減される。
また、単発発破と段発発破との間には100ms以上の間隔が設けられる。単発発破と段発発破との間に100ms以上の間隔を設けることで、所定地点における卓越周波数の測定に対する段発発破の影響が排除できる。間隔が短い場合、単発発破により生じる振動の所定地点における卓越周波数の測定時に単発発破により生じる振動と段発発破による振動が重複して、卓越周波数の測定が正確にできない。
起爆秒時差は10ms以下であり、段発発破の全起爆時間は3sec以下であると、所定地点P1,P2で生じる振動が低減され、しかも、所定地点P1または所定地点P2で振動が発生している時間が短縮される。
また、ピーク周波数を大きくする(すなわち起爆秒時差を小さくする)ことで距離減衰が大きくなる(すなわち、高周波であれば距離減衰しやすい)。この場合、起爆秒時差を小さくすることで全体の発破継続時間の短縮が図られ、周辺環境(たとえば住居・民家等)への影響を軽減できる。また、起爆秒時差を小さくすることにより、各振動波形の重ね合わせによる振動増幅が懸念される場合は、単発振動の振動振幅値と比較することで、波の干渉による増幅度を都度確認できる。
また、ピーク周波数が、起爆秒時差の逆数または起爆秒時差の逆数の倍数とすることにより求められるため、ピーク周波数と所定地点P1または所定地点P2における卓越周波数との共振を回避し得るような起爆秒時差を容易に設定することができる。
図4および図5は、本発明の他の実施形態に係る発破工法を示す図である。この実施形態において、卓越周波数を測定する工程では、切羽Aの単発発破により生じる振動の所定地点P1,P2のそれぞれにおける卓越周波数を測定する。そして、起爆秒時差を設定する工程では、所定地点P1,P2のそれぞれに対応する2種類以上の起爆秒時差を設定し、段発発破を行う工程では、切羽Aを所定地点のそれぞれに対応させて2つに区分し(第1区分A1および第2区分A2)、各第1区分A1,A2の段発発破を行う。
より具体的には、図5に示されるように、第1区分A1における段発発破(図示左型の起爆孔群B2〜B6)と、第2区分A2における段発発破(図示道側の起爆孔群B2〜B6)とで起爆秒時差を個別に設定する。
切羽Aの区分は、所定地点P1,P2の位置関係により区分する。例えば、トンネルTNLの左側に位置する地点P1、右側に位置する地点P2に対応するために、切羽Aを中央垂直に区分してもよいし、切羽Aの区分が左右均等でなくてもよい。また、トンネル中心の下側から周方向に複数に区分してもよい。
このような発破工法によっても、上記した先の実施形態の発破工法と同様の作用効果が奏される。また、2以上の地点P1,P2ごとに、卓越周波数が測定され、区分A1,A2ごとに起爆秒時差が設定されるため、切羽Aと各地点P1,P2との距離または地盤条件が異なっていても、それらの条件が加味されて起爆秒時差が設定されることになる。よって、各地点P1,P2のそれぞれにおいて振動を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、段発発破における起爆秒時差の設定は、等間隔の起爆秒時差に限られない。たとえば、起爆秒時差を3ms、5ms、7ms、11ms、13ms・・・等と素数にすることで段発発破による振動のピーク周波数を発生させないようにしてもよい。
(実施例1)
実際のトンネル掘削において発破による振動試験を行った。実施例1では、起爆孔1孔あたりの薬量は約800gとした。単発発破間の間隔、及び単発発破と段発発破の間隔を500msとした。切羽Aから振動測定地点までの距離は36mであった。
図7(a)〜(c)に示されるように、単発発破において測定された卓越周波数は112〜136Hzであった。これに対し、段発発破の起爆孔を92孔とし、起爆孔1孔あたりの薬量を約800gとして、各起爆の起爆秒時差を5ms(起爆秒時差の逆数であるピーク周波数は200Hz)に設定した。卓越周波数に対してピーク周波数を高い側に外した。その結果、図6に示されるように、最大振動値は0.356cm/sであった。図8に示されるように、段発発破における振動値の増幅は見られなかった。なお、段発発破に伴い周辺に生じる振動を低減するためには、振動値の増幅を起さないようすることが重要であった。秒時差の大きい段発発破は一般に振動値の増幅を起しやすいとする知見を得た。
単発発破により生じる振動の卓越周波数の測定において、段発発破の影響もなく良好に卓越周波数を測定することができた。なお、段発発破の全起爆時間は約500msである。段発発破における起爆孔の配置は図2に示すとおりであって、図中の1孔が段発発破における起爆孔2孔に相当するものとした。
(実施例2)
実施例2では、実施例1に先だって、切羽Aから振動測定地点までの距離が80mである地点で単発発破を行った。起爆孔1孔あたりの薬量は800gとした。単発発破において測定された卓越周波数は102〜118Hzであった。これに対し、段発発破の起爆秒時差を7ms(起爆秒時差の逆数であるピーク周波数は約142Hz)に設定して、実施例1と同様に発破した。その結果、実施例1と同様に、段発発破による振動値の増幅は見られなかった。
(実施例3)
実施例3では、単発発破(3回)と起爆秒時差10msの段発発破を行った。切羽Aから振動測定地点までの距離は34mであった。この距離は、実施例1を行ったときの距離と大きく変わらない。装薬条件は実施例1と略同じである。単発発破同士間の間隔を500msとし、3回目の単発発破から段発発破の開始までの間隔も500msとした。なお、段発発破の全起爆時間は約1000msである。
図7(a)〜(c)からわかるように、この地点において、単発発破で測定される卓越周波数は112〜136Hz程度である。これに対し、10msの起爆秒時差(すなわちピーク周波数は100Hz)とすることで、卓越周波数に対してピーク周波数を低い側に外した。その結果、図9に示されるように、最大振動値は0.483cm/sであった。また、図10に示されるように、段発発破における周波数は、100Hz付近で重なっており、これが振動値の増幅につながったと考えられる。このように、卓越周波数と起爆秒時差の設定によるピーク周波数とが近い場合には、振動値が増大する傾向が見られた。
(実施例4)
実施例4では、切羽Aが振動測定地点の再近傍を通過して、切羽Aから振動測定地点までの距離が80mに達する地点で単発発破を行った。起爆孔1孔あたりの薬量は800gとした。単発発破において測定された卓越周波数は102〜118Hzであった。これに対し、段発発破の起爆秒時差を7ms(起爆秒時差の逆数であるピーク周波数は約142Hz)に設定して、実施例1,2と同様に発破した。その結果、実施例1,2と同様に、段発発破による振動値の増幅は見られなかった。
以上の結果より、一般的に、同じ地盤条件であれば、切羽Aから振動測定地点までの距離が大きいほど、卓越周波数は小さくなり、切羽Aから振動測定地点までの距離が小さいほど、卓越周波数は大きくなる傾向が見られた。このような傾向が見られる場合には、トンネル掘削の進行状況に合わせて、切羽Aから振動測定地点が近づくほど、起爆秒時差を小さくし、切羽Aから振動測定地点が遠ざかるほど、起爆秒時差を大きくすることができる。
なお、振動測定地点までの距離は35mである切羽Aにおいて、単発発破(3回)と起爆秒時差3msの段発発破を行ったところ、最大振動値は1.05cm/sであった。地盤条件から決まる卓越周波数は90Hz付近であったが、3msと起爆秒時差を小さくしたために、段発発破同士の波形が重なったことで振動速度が大きくなったと考えられる。
(実施例5)
地盤条件の異なるトンネルの実施例5では、切羽Aの単発発破により生じる振動を図4に示すように所定地点P1,P2のそれぞれにおいて卓越周波数を測定した。起爆孔1孔あたりの薬量は約1000gとした。地点P1は切羽Aに向かって左側に位置して、地点P2は切羽Aに向かって右側に位置するようにした。切羽Aから地点P1までの距離は100mで、切羽Aから地点P2までの距離は60mであった。単発発破において測定された卓越周波数は地点P1では66〜74Hz、地点P2では96〜108Hzであった。
そして、段発発破の起爆秒時差を設定する工程では、切羽Aを地点P1(左側)、地点P2(右側)に対応させて、図5に示すように、中央垂直に2つに区分して左側を区分A1とし、右側を区分A2とした。起爆秒時差の設定では、区分A1の起爆孔42孔に退位して起爆孔1孔あたりの薬量を約1000gとし、各起爆の起爆秒時差を10msに設定した。一方、区分A2の起爆孔42孔に対して起爆孔1孔あたりの薬量を約1000gとし、各起爆の起爆秒時差を7msに設定した。以上の条件で発破を行った。その結果、左右対称の起爆孔42孔に対して起爆孔1孔あたりの薬量を1000gとして、左右対称の起爆孔のそれぞれを起爆秒時差10msと設定した比較例1、及び左右対称の起爆孔のそれぞれを起爆秒時差7msに設定した比較例2に対して、最大振動値をそれぞれ1/5及び1/4に低減することができた。
10…起爆孔(段発発破用の起爆孔)、20…起爆孔(単発発破用の起爆孔)、12…爆薬、13…雷管、A…切羽(発破対象領域)、A1…第1区分、A2…第2区分、P1,P2…地点(所定地点)、TNL…トンネル。

Claims (6)

  1. 発破対象領域の発破に伴って周辺の所定地点で生じる振動を低減する発破工法であって、
    前記発破対象領域はトンネル掘削における切羽であり、前記トンネル掘削において複数回の発破作業を繰り返すものであり、
    前記発破対象領域の単発発破により生じる振動の前記所定地点における卓越周波数を測定する工程と、
    前記卓越周波数とは異なるピーク周波数が生じるように段発発破の起爆秒時差を設定する工程と、
    前記起爆秒時差で前記発破対象領域の段発発破を行う工程と、を含み、
    前記卓越周波数を測定する工程では、前記複数回の発破作業のうちの1回の発破作業の中で、前記卓越周波数を測定するための少なくとも1回の単発発破と、当該単発発破の後の段発発破とを連続して行い、
    前記段発発破の起爆秒時差は30ms以下であることを特徴とする発破工法。
  2. 前記少なくとも1回の単発発破と、当該単発発破の後の前記段発発破との間に100〜1000msの間隔を設ける、請求項1に記載の発破工法。
  3. 前記少なくとも1回の単発発破と、当該単発発破の後の前記段発発破との全起爆時間の合計である発破時間は、5sec以下である、請求項1または2に記載の発破工法。
  4. 発破対象領域の発破に伴って周辺の所定地点で生じる振動を低減する発破工法であって、
    前記発破対象領域の単発発破により生じる振動の前記所定地点における卓越周波数を測定する工程と、
    前記卓越周波数とは異なるピーク周波数が生じるように段発発破の起爆秒時差を設定する工程と、
    前記起爆秒時差で前記発破対象領域の段発発破を行う工程と、を含み、
    前記所定地点は2以上の地点であり、
    前記卓越周波数を測定する工程では、前記発破対象領域の単発発破により生じる振動の前記所定地点のそれぞれにおける卓越周波数を測定し、
    前記起爆秒時差を設定する工程では、前記所定地点のそれぞれに対応する2種類以上の起爆秒時差を設定し、
    前記段発発破を行う工程では、前記発破対象領域を前記所定地点のそれぞれに対応させて区分し、設定した起爆秒時差でそれぞれの区分の段発発破を行うことを特徴とする発破工法。
  5. 前記起爆秒時差は10ms以下であり、前記段発発破の全起爆時間は3sec以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発破工法。
  6. 前記起爆秒時差を設定する工程において、前記ピーク周波数は、前記起爆秒時差の逆数または前記起爆秒時差の逆数の倍数とすることにより求められる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発破工法。
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