JP6328282B2 - プログラム、キャリブレーション装置及びその制御方法 - Google Patents

プログラム、キャリブレーション装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モニタの画質を正確かつ一定に保つために測色センサを用いて行う校正処理(キャリブレーション)を実行するためのキャリブレーション装置及びその制御方法に関するものである。
近年、モニタやデジタルカメラ、プリンタなど、画像を扱うデバイス間において色の調整を行い、出力される色の統一を図るためのカラーマネジメントの重要性が高まってきている。カラーマネジメントは、モニタやプリンタなどの各デバイスに依存しない色再現域を介して画像データのやり取りを行い、各デバイスの出力に関して正確な色再現を実現させている。特に静止画像の編集や印刷物の確認など、正確な色を扱う作業に使用するモニタから出力される色に関して、常に高い精度を安定して再現させる必要がある。その為、モニタの出力する色の再現性を一定に保つために定期的に行う校正処理=キャリブレーションを精度良く行うことが、特にカラーマネジメントにおいて重要なポイントとなっている。
このようなキャリブレーションに関する従来技術として、特許文献1では、色再現精度及び計算時間が異なる複数のキャリブレーション設定方式を格納し、格納されているキャリブレーション設定方式を選択・指示する。そして、選択・指示されたキャリブレーション設定方式に基づいてキャリブレーション演算を実行する演算手段を備えたキャリブレーション装置を開示している。
また、キャリブレーションを行った結果、モニタの色再現精度がどの程度かを確認するための機能である検証機能を備えたキャリブレーション装置が存在する。
特開平09−224161号公報
従来の検証機能は、特定の色に関してキャリブレーション後のΔEを算出し、その結果を数値表示することにより、ユーザに対してモニタの色再現精度の良否を提示していた。しかし、このような検証機能では、キャリブレーションによって調整されるモニタの色再現精度がこれ以上良くなりそうか、どの時点がそのモニタのベストの状態か、ユーザには判断できなかった。
そのため、ユーザは、キャリブレーション後に気になる色のΔEの数値を確認した後、キャリブレーション後のモニタの状態を実際の画像を見て再度確認するなどしていた。そのため、例えば、ある注目色の精度は良いが、他の注目色が満足する精度でない場合、ユーザはモニタに対して再度キャリブレーションを行うこともあった。
また、図1(A)のようにユーザが指定した複数の色(1〜8で示す)に関して、キャリブレーション後の測定値とその理論値との関係があったとする。この場合、キャリブレーション後の測定値とその理論値とのずれが同一方向であるので、そのずれ方向を補うような調整(再キャリブレーション)を行えば、モニタの色再現精度は向上する可能性がある。一方、図1(B)のように、ユーザが指定した複数の色に関して、キャリブレーショ
ン後の測定値とその理論値とのずれが同一方向でない場合、再キャリブレーションによるモニタの色再現精度の向上は困難と考えられる。
本発明は、画像表示装置のキャリブレーション後に、再度キャリブレーションの実行要否を適切に判断することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーションステップと、
複数の色のカラーパッチごとに、測色値と理論値との色空間におけるずれの方向を表す色ずれ方向を取得する取得ステップと、
前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向を示した表示画像を生成する生成ステップと、
前記複数の色のうち少なくとも一部の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する判定ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、本発明は、画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーションステップと、
複数の色のカラーパッチごとに、測色値と理論値との色空間におけるずれの方向を表す色ずれ方向を取得する取得ステップと、
前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向を示した表示画像を生成する生成ステップと、
前記複数の色のうち少なくとも一部の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する判定ステップと、
を有するキャリブレーション装置の制御方法である。
本発明は、画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段と、
複数の色のカラーパッチごとに、測色値と理論値との色空間におけるずれの方向を表す色ずれ方向を取得する取得手段と、
前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向を示した表示画像を生成する生成手段と、
前記複数の色のうち少なくとも一部の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する判定手段と、
を備えるキャリブレーション装置である。
本発明によれば、画像表示装置のキャリブレーション後に、再度キャリブレーションの実行要否を適切に判断することができる。
キャリブレーション後の測色値と理論値のずれの例を示す図 実施例1に係わる全体システム構成を示す図 実施例1に係わるシステム構成を示すブロック図 実施例1に係わる全体処理フローを表すフローチャート 実施例1に係わるカラーパッチを追加・登録・指定する画面 実施例1に係わるキャリブレーション制御処理を表すフローチャート 実施例1に係わるキャリブレーション目標値を入力する画面 実施例1に係わるキャリブレーション結果を表示する画面 実施例1に係わる検証制御処理を説明するためのフローチャート 実施例1に係わる検証結果を表示する画面 カラーパッチ(1つ)の理論値とキャリブレーション後の測色値 すべてのカラーパッチの理論値とキャリブレーション後の測色値 1つのカラーパッチのキャリブレーション後の測色値と理論値 複数のカラーパッチのキャリブレーション後の測色値と理論値 1つのカラーパッチのキャリブレーション後の測色値と理論値のずれ量 実施例1に係わるその他のシステム構成を示すブロック図 実施例2に係わる再キャリブレーション処理を表すフローチャート カラーパッチの重要度をキャリブレーション前に設定する画面 カラーパッチの重要度をキャリブレーション後に設定する画面 実施例3に係わる全体処理フローを表すフローチャート 指定した複数のカラーパッチに対する再キャリブレーション問合せ画面 実施例4に係わる再キャリブレーション処理を表すフローチャート 全カラーパッチに対する再キャリブレーション問合せ画面 重要な複数のカラーパッチに対する再キャリブレーション問合せ画面
以下に図面及びフローチャートを参照して、この発明を実施するための最良の形態を説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<全体構成の説明>
本実施例では、図2(A)又は図2(B)に示すような構成によりモニタのキャリブレーションを行う例を説明する。本構成は、画像信号を出力し、キャリブレーションを行うためのアプリケーションを操作するためのPC201と、調整対象の画像表示装置であるモニタ202、及びそのモニタの表示色を測定するための測色センサ203により構成される。また、本構成は、PC201にインストールされているアプリケーションと調整対象モニタ202とでデータの送受信を行うための通信線205及び画像出力線204を含む。なお、測色センサ203は、図2(A)に示すようにモニタ202に接続しても良いし、図2(B)に示すようにPC201に接続しても良い。図2(A)の構成では、測色センサ203はモニタの表示色を測定した結果をモニタ202へ送信する。図2(B)の構成では、測色センサ203はモニタの表示色を測定した結果をPC201へ送信する。
<本実施例を実現するためのシステム構成についての説明>
図3を参照して、本発明の実施例1に係るキャリブレーション制御装置のシステム構成について説明する。
モニタ202は、PC201から画像信号が入力され、入力された画像信号を表示パネルに表示する。
PC201は、キャリブレーションアプリ301が生成したGUI画像の画像信号を画像信号出力部302により出力する。
キャリブレーションアプリ301は、使用するキャリブレーション目標値等のデータを記憶部303から取得し、データ更新時には記憶部303へデータを保存・記憶する。
キャリブレーションアプリ301は、モニタ202のキャリブレーションに使用するデータを通信制御部304、通信線205、通信制御部318を介してモニタ202へ送信する。同様に、キャリブレーションアプリ301は、モニタ202のキャリブレーション制御部314などで処理されたデータを通信制御部318、通信線205及び通信制御部304を介して受信する。
キャリブレーションアプリ301は、生成したGUI画像などの画像信号を、画像信号出力部302を介してモニタ202の画像信号入力部305へ送信する。
キャリブレーションアプリ301により生成され、PC201から出力された画像信号は、画像信号入力部305へ入力され、表示制御部307で画質調整部315により画質調整される。また、画像信号入力部305へ入力された画像信号は、表示制御部307でGUI制御部317により生成されるOSD画像と合成される。画質調整及びOSD画像との合成が行われた画像信号は、表示部308へ送信される。
バックライト制御部309は、画質調整部315で設定した輝度値に基づいて、バックライト310の発光輝度の制御を行う。
インターフェース部313は、ユーザの操作を受け付けるリモコンや本体ボタン319等のユーザインターフェースを介して、ユーザの操作に対応する制御信号を受信する。インターフェース部313は、受信した制御信号に応じてGUI制御部317に対してGUI画像の生成やユーザの操作に対応する動作の指示を行う。
GUI制御部317は、インターフェース部313で受信した制御信号に基づいて、GUI画像データを生成する。ここで、GUI画像データに必要な素材データ等は、モニタ202内にある記憶部311から取得され、データの更新時には同様に記憶部311へ保存・記憶される。
表示制御部307は、画像信号入力部305に入力された入力画像と、GUI制御部317によって生成されたGUI画像とを合成し表示部308へ出力する。
表示部308は、液晶パネルによって構成され、表示制御部307から出力された画像信号に基づく画像を表示する。
バックライト310は、表示部308の液晶パネルを照射するモジュールである。バックライト310は、バックライト制御部309によって決定された輝度値に基づいて発光輝度を制御する。
測色制御部316は、モニタ202に接続している測色センサ203に対して測色に関する一連の制御を行い、測色値の取得を行う。測色制御部316は取得した測色値を記憶部311へ記憶する。
キャリブレーション制御部314は、後述のとおり、キャリブレーションアプリ301で設定したキャリブレーション目標値に基づき、モニタ202の画質を調整するためのキャリブレーション制御を行う。
検証制御部306は、後述のとおり、キャリブレーションアプリ301で指定したカラーパッチとキャリブレーション制御部314が行ったキャリブレーション結果に基づき、モニタ202の画質状態を検証する制御を行う。
システム制御部312は、モニタ202の各機能部について統括的に制御を行う。
<本実施例を実現するための全体フローについての説明>
ユーザが指定した色に対し、キャリブレーション後の測色値とその理論値とのずれ方向・ずれ量を算出し、再キャリブレーションする全体処理手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。
キャリブレーションアプリ301は、カラーパッチ決定画像を表示し、ユーザにカラーパッチの指定を促し、検証処理に使用するカラーパッチを決定する(ステップS401)。
キャリブレーションアプリ301は、キャリブレーション目標値の決定及び使用する測色センサの初期化処理を行い、キャリブレーションを実行する(ステップS402)。
キャリブレーションアプリ301は、S402のキャリブレーション処理終了後、S401で決定した複数のカラーパッチのそれぞれを測色し、それぞれの理論値と比較する検証処理を実行する(ステップS403)。
キャリブレーションアプリ301は、S403で検証した結果を基に、各カラーパッチのキャリブレーション後の測色値の理論値からのずれ方向を算出し、再キャリブレーションをするかどうかの判断処理を実行する(ステップS404)。
キャリブレーションアプリ301は、再キャリブレーション判断処理により出力された結果を基に、再キャリブレーション処理を行うか、処理を終了するかの制御を行う(ステップS405)。
ステップS404の再キャリブレーション判断処理により、再キャリブレーションを実行する判断結果が出力された場合、キャリブレーションアプリ301は、再キャリブレーション処理を行う(ステップS406)。
ステップS406の再キャリブレーション処理後、キャリブレーションアプリ301は、ステップS403の検証処理、ステップS404の再キャリブレーション判断処理を実行する。
キャリブレーションアプリ301は、ステップS404の再キャリブレーション判断処理により、再キャリブレーションを実行しない判断結果が出力されるまで上記の処理を繰り返す。
以下、ステップS401、ステップS402、ステップS403、ステップS404、ステップS406に相当する処理についての説明を詳細に行う。
<カラーパッチ決定処理(ステップS401)の説明>
再キャリブレーションをするかどうかの判断処理に使用するカラーパッチの決定処理ついて説明する。説明にあたっては、図5を参照する。
カラーパッチ決定処理では、キャリブレーションアプリ301は、再キャリブレーションをするかどうかの判断処理に使用するカラーパッチの決定を行う。ここで、カラーパッチとは、キャリブレーション結果の色再現精度を算出するための測定を行い、再キャリブレーションを行うかどうかの判断処理をするために使用する複数の色のことである。
キャリブレーションアプリ301は、本実施例では、カラーパッチを決定するため、図5に示すような、カラーパッチ追加・登録画面501、502を表示する。
キャリブレーションアプリ301は、表示した画面(GUI)501、502によりユーザからの操作を受け付け、ユーザ操作により指定されたカラーパッチを、複数のカラーパッチの集合であるカラーパッチリストに追加登録する。キャリブレーションアプリ301は、カラーパッチリストを記憶部303に保存する。
記憶部303には、複数種類のカラーパッチリストが記憶されていても良い。キャリブレーションアプリ301は、検証処理及び再キャリブレーション判断処理にどのカラーパッチリストを使用するかをユーザに指定させるため、カラーパッチリスト指定画面503を表示する。
キャリブレーションアプリ301は、表示した画面503によりユーザからの操作を受け付け、使用するカラーパッチリストの決定を行う。
キャリブレーションアプリ301は、決定したカラーパッチリストデータを、通信制御部304を介してモニタ202へ送信する。モニタ202へ送信されたカラーパッチリストデータは、記憶部311に記憶される。
なお、上記のカラーパッチ追加画面501、カラーパッチリスト画面502、及びカラーパッチリスト指定画面のGUIは一例であり、この例に限られない。
<キャリブレーション処理(ステップS402)の説明>
PC201とモニタ202で行うキャリブレーション処理について説明する。説明にあたっては、図6、図7及び図8を参照する。
キャリブレーションアプリ301は、図7にあるようなキャリブレーション目標値入力画面701を表示する(ステップS601)。ユーザはモニタ202がユーザの使用環境に合った画質となるように、キャリブレーション目標値入力画面701で目標となる各画質データを入力する。入力する画質データは、色域、輝度・白色点、ガンマなどである。目標値を入力する画質データは一例であり、これに限られない。
キャリブレーションアプリ301は、キャリブレーション目標値入力画面701で設定されたキャリブレーション目標値を、通信制御部304を介して、モニタ202のキャリブレーション制御部314へ送信する。キャリブレーション目標値は、キャリブレーショ
ン制御部314により記憶部311に記憶される。
キャリブレーションアプリ301は、モニタ202に接続されている測色センサ203の初期化処理を、測色制御部316により実行する(ステップS602)。実行した初期化処理結果は、キャリブレーション制御部314へ送信される。
キャリブレーションアプリ301は、測色センサ203の初期化処理結果と、S601で設定されたキャリブレーション目標値が正常であることを確認し、キャリブレーションを実行する(ステップS603)。キャリブレーションは、キャリブレーション目標値入力画面701で設定されたキャリブレーション目標値にモニタ202の画質が一致するように行われる。具体的には、キャリブレーション制御部314が、測色センサ203によるモニタ202の色や明るさの測定結果に基づき、キャリブレーション目標値と測定結果とが一致するように、画質調整部315と連携して画質を調整する。
キャリブレーションアプリ301は、キャリブレーション結果データをキャリブレーション制御部314から取得し、図8に示すようなキャリブレーション結果表示画面801を表示する(ステップS604)。キャリブレーション結果表示画面801に表示する内容は、例えば、キャリブレーション目標値入力画面701で目標として設定した値と、キャリブレーション実行後の値である。
キャリブレーションアプリ301は、キャリブレーション結果の保存を行う(ステップS605)。キャリブレーションの結果は、キャリブレーションアプリ301に関連した結果ファイルとICCプロファイルとして記憶部303へ記憶されるとともに、モニタ202の記憶部311へ画質調整値として記憶される。
以上の処理により、キャリブレーションアプリ301は、ユーザが設定した目標値となるようにモニタ202の画質を調整(キャリブレーション)する。
<検証処理(ステップS403)の説明>
キャリブレーション結果を適用しているモニタの表示状態が、理論値に対してどの程度合っているかを確かめる検証処理について説明する。説明にあたっては、図9及び図10を参照する。
キャリブレーションアプリ301は、検証するキャリブレーション結果をユーザの指定により決定する(ステップS901)。キャリブレーションアプリ301は、通信制御部304を介して、ユーザが指定した検証の対象となるキャリブレーション結果データを、モニタ202の検証制御部306へ送信する。キャリブレーション結果データは、検証制御部306により記憶部311に記憶される。
キャリブレーションアプリ301は、記憶部311に記憶してある、検証に使用するカラーパッチデータを、通信制御部304を介して取得する(ステップS902)。
キャリブレーションアプリ301は、S901で決定したキャリブレーション結果データと、S902で取得したカラーパッチデータが正常であることを確認した後、検証処理を実行する(ステップS903)。キャリブレーションアプリ301は、検証制御部306と連携して、ユーザが指定したキャリブレーション結果を適用しているモニタ202において、前記取得したカラーパッチを測定した結果と、その理論値を算出して比較する。具体的には、キャリブレーションアプリ301は、前記カラーパッチを測色センサ203により測定した結果を、検証制御部306に取得要求し、測色制御部316から取得する。キャリブレーションアプリ301は、取得した各カラーパッチの測色結果と、ユーザが指定したキャリブレーション結果を、検証制御部306から取得し、各カラーパッチのそれぞれに対する理論値を算出する。キャリブレーションアプリ301は、各カラーパッチ
の測定値とその理論値から各カラーパッチに対する色再現精度を算出する。算出された各カラーパッチに対する理論値とその測定値、及び色再現精度は、記憶部303に記憶される。
キャリブレーションアプリ301は、取得及び算出した検証結果情報(カラーパッチ、各カラーパッチの理論値、測定値、色再現精度情報など)を、図10に示すような検証結果表示画面1001として表示する(ステップS904)。ユーザは検証結果表示画面1001で表示された各検証結果データを見て、モニタ202の色再現精度が良いかどうかを判断する。
キャリブレーションアプリ301は、検証結果の保存処理を行う(ステップS905)。キャリブレーションアプリ301は、検証結果データを記憶部303へ記憶し、キャリブレーション結果と関連付けて管理する。
以上の処理により、キャリブレーションアプリ301は、指定したキャリブレーション結果を適用したモニタ202の表示状態の検証を実行とする。
<再キャリブレーション判断処理(ステップS404)の説明>
キャリブレーション結果及び検証結果を基に再度キャリブレーションを行うべきかどうかを判断する処理について説明する。説明にあたっては、図11、図12、図13、図14(A)、及び図14(B)を参照する。
図11を参照して、カラーパッチ(1つ)の理論値とキャリブレーション後の測色値とのずれ方向の算出について説明する。図11の画面1101は、カラーパッチ(1つ)に関する理論値とキャリブレーション後の測色値をxy色度図上で表示したものである。
キャリブレーションアプリ301は、検証結果から、カラーパッチ(例えばAカラーパッチとする)の測色値1104と、算出したAカラーパッチの理論値1103を取得し、xy色度図(符号1102)上にプロットする。
キャリブレーションアプリ301は、Aカラーパッチの理論値1103の色空間における位置を始点として、Aカラーパッチの測色値1104の色空間における位置を終点とするベクトル1105を算出する。ここで、ベクトル1105の方向がAカラーパッチの色ずれ方向であり、ベクトル1105の長さが色ずれ量である。
図12を参照して、ユーザが指定したすべてのカラーパッチの理論値とキャリブレーション後の測色値とのずれ方向の算出について説明する。図12の画面1201は、ユーザが指定したすべてのカラーパッチに関する理論値とキャリブレーション後の測色値をxy色度図上で表示したものである。
キャリブレーションアプリ301は、画面1201において、複数のカラーパッチを、カラーパッチリスト1203として表示する。キャリブレーションアプリ301は、カラーパッチリスト1203に、複数のカラーパッチそれぞれの表示色による矩形アイコンとそのIDを表示する。
キャリブレーションアプリ301は、画面1201において、複数のカラーパッチのそれぞれに対するキャリブレーション後の測色値とその理論値をxy色度図(符号1202)上にプロットする。キャリブレーションアプリ301は、プロット1204を、カラーパッチリスト1203に表示するカラーパッチそれぞれに対応するIDと関連付けてIDと共に表示する。
キャリブレーションアプリ301は、複数のカラーパッチのそれぞれに関して、各理論
値を始点として、対応する測色値を終点とするベクトルを算出する。ここで、ベクトルの方向がそれぞれのカラーパッチの色ずれ方向であり、ベクトルの長さが色ずれ量である。
図13を参照して、ユーザが指定したすべてのカラーパッチの理論値とキャリブレーション後の測色値とのずれ方向の類似度の算出方法について説明する。
図13は、カラーパッチ決定処理により決定された複数のカラーパッチ(ここでは例として3つのカラーパッチとする)に関するキャリブレーション後の測色値とその理論値との色空間におけるずれの方向及び大きさを表すベクトルを座標平面上に示したものである。
3つのカラーパッチに対する色ずれ方向(ベクトル)を、xy座標で原点を基準として、それぞれA(x1、y1)1302、B(x2、y2)1303、C(x3、y3)1304、とする。
キャリブレーションアプリ301は、すべてのカラーパッチの色ずれ方向ベクトルを平均した平均ベクトルの長さVと、すべての色ずれ方向ベクトルの長さの平均Sとを比較する。ここで、カラーパッチの数をn、色ずれ方向ベクトルをV1、V2、・・・、Vnとすると、
Figure 0006328282
となる。V≦Sが成り立ち、等号はすべての色ずれ方向ベクトルV1、V2、・・・、Vnの向きが同じときに成り立つ。本実施例では、類似度判定係数C=V/Sと定義し、キャリブレーションアプリ301は、類似度判定係数Cと閾値との比較に基づき、再度キャリブレーション処理の実行要否の判断を行う。0≦C≦1であり、n個の色ずれ方向ベクトルの向きが互いに近いほど類似度判定係数Cは1に近い値となる。
n個の色ずれ方向ベクトルの向きが互いに近い場合、そのずれの向き及び大きさをキャリブレーション目標値から減算した値を新たなキャリブレーション目標値として再度キャリブレーションを行えば、各カラーパッチの測色値は理論値に近付くことが期待される。しかし、n個の色ずれ方向ベクトルの向きが揃っていない場合には、再度キャリブレーションを実行してもモニタの画質の状態は大きく改善しないと考えられるため、再度キャリブレーションを実行するメリットが少ない。
よって、本実施例では、閾値TH(0<TH<1)を定め、キャリブレーションアプリ301は、類似度判定係数Cが閾値THより大きい場合、色ずれ方向ベクトルの向きが揃っているため、再度キャリブレーションを実行すると判断する。一方、類似度判定係数Cが閾値TH以下の場合、色ずれ方向ベクトルの向きが揃っていないため、キャリブレーションアプリ301は、再度キャリブレーションを実行しないと判断する。例えば、閾値THを0.7とする。閾値THはユーザが設定できてもよいし、予めキャリブレーションアプリ301で決定されていてもよい。なお、類似度判定係数Cが閾値THより大きい場合
であって、かつ、VやSの値が十分小さい場合は、再度キャリブレーションを行わなくてもモニタの画質の状態は十分に良好な状態になっていると考えられる。従って、VやSの値が予め定めた閾値より小さい場合には再度キャリブレーションを実行しないようにしても良い。
図13において、すべてのカラーパッチの色ずれ方向ベクトルA,B,Cの平均ベクトルをV(x_ave、y_ave)1305で示す。平均ベクトルV(x_ave、y_ave)1305の長さは、

|V|=((x_ave)+(y_ave)1/2=(((x1+x2+x3)/3)+((y1+y2+y3)/3)1/2
となる。すべての色ずれ方向ベクトルの大きさ|A|,|B|,|C|の平均Sは、

S=(((x1)+(y1)1/2+((x2)+(y2)1/2+((x3)+(y3)1/2)/3

となる。図13において、比較のために、平均ベクトルVと向きが同じで長さがSであるベクトルを符号1306で示す。
以上の処理により、キャリブレーションアプリ301は、指定した複数のカラーパッチに関してキャリブレーション後の測色値とその理論値とのずれ方向の類似度を算出し、再キャリブレーションするかどうかの判定を行う。
キャリブレーションアプリ301は、上記の計算により類似度判定係数を算出し、その結果と閾値とを比較し、類似度が高いと判断した場合、再度キャリブレーションを行う判断をし、そうでなければ終了する。
図14(A)は、指定した複数のカラーパッチに関するキャリブレーション後の測色値とその理論値とのずれ方向の類似度が高い場合の色度図を符号1401で示す。図14(B)は、類似度が低い場合の色度図を符号1402を示す。
なお、再キャリブレーション判断処理は、別の方法(例えば角度を基準として複数のカラーパッチの類似度を算出)により行ってもよい。
<再キャリブレーション処理(ステップS406)の説明>
上述した再度キャリブレーションを行うべきかどうかを判断する処理の実行後に行う、複数のカラーパッチのずれを考慮した再キャリブレーション処理について説明する。説明にあたっては、図15を参照する。
図15を参照して、複数のカラーパッチに関するキャリブレーション後の測色値とその理論値とのずれ量の平均値を算出する方法について説明する。図15は、指定した複数のカラーパッチに関するキャリブレーション後の測色値とその理論値との平均ずれ方向ベクトルを示した図である。
キャリブレーションアプリ301は、指定した複数のカラーパッチに関して、ずれ量平均値|V|1504と、原点O(0,0)1502を起点とした平均ずれ方向ベクトルのx、y座標成分V(x_ave、y_ave)1503を算出する。
キャリブレーションアプリ301は、前回のキャリブレーションの実行時に使用した目標値(色域座標)を取得し、取得した目標値(色域座標)からV(x_ave、y_ave)1503を減算することにより目標値の調整を行う。
キャリブレーションアプリ301は、調整した目標値(色域座標)を新たな目標値としてキャリブレーション制御部314へ送信する。
キャリブレーション制御部314は、受信した新たな目標値を基にキャリブレーション処理を行う。
以上の処理により、キャリブレーションアプリ301は、複数のカラーパッチのずれを考慮した再キャリブレーション処理を実行する。
なお、以上の本実施例1の処理は、図16に示すように、モニタ202にキャリブレーションアプリ1601が含まれるシステム構成においても可能である。
(実施例2)
実施例1では、ユーザが指定した複数のカラーパッチすべてを用いてキャリブレーション後の測色値と理論値とのずれ方向の類似度を求めた。本実施例では、ユーザが指定した複数のカラーパッチのうちの一部のカラーパッチを優先するカラーパッチ(重要度の高いカラーパッチ)として決定する。そのカラーパッチを用いてキャリブレーション後の測色値と理論値とのずれ方向の類似度を求める。そして、再度キャリブレーションを行うかどうかの判断をするキャリブレーション制御処理について説明する。PC及びモニタの構成は実施例1と同様である。説明にあたっては、図17、図18、及び図19を参照する。
キャリブレーションアプリ301は、実施例1同様、カラーパッチ決定処理を行う(ステップS1701)。
キャリブレーションアプリ301は、ユーザが決定したカラーパッチに対して、重要度の高い色(重要色)を選択できるように、例えば図18のようなGUI(重要色選択画面1801)を表示し、重要色の決定処理を行う(ステップS1702)。ユーザは、重要色選択画面1801に表示された、S1701で指定したカラーパッチのリストのうち、重要度の高いカラーパッチについて重要カラーパッチチェックボックス1802をチェックする。キャリブレーションアプリ301は、カラーパッチリストと関連付けて重要カラーパッチチェックボックス1802でユーザがチェックした色の情報(重要色情報)を記憶部303に記憶する。
キャリブレーションアプリ301は、実施例1同様、キャリブレーション処理を実行する(ステップS1703)。
キャリブレーションアプリ301は、実施例1同様、検証処理を実行する(ステップS1704)。
キャリブレーションアプリ301は、実施例1同様、前記決定した全カラーパッチに対して、再キャリブレーション判断処理を行う(ステップS1705)。すなわち、キャリブレーションアプリ301は、全カラーパッチについての色ずれベクトルの向きの類似度判定係数(第1の判定係数)を算出し、閾値と比較する。
キャリブレーションアプリ301は、判断処理により再キャリブレーションを行う結果となった場合、すなわち第1の判定係数が閾値より大きい場合(ステップS1706:Yes)、実施例1同様、再キャリブレーション処理(ステップS1709)を行う。
キャリブレーションアプリ301は、判断処理により再キャリブレーションを行わない結果となった場合、すなわち第1の判定係数が閾値より大きくない場合(ステップS1706:No)、次の処理を行う。すなわち、重要度の高い色として決定したカラーパッチに対して、再キャリブレーション判断処理を行う(ステップS1707)。キャリブレーションアプリ301は、重要度の高いカラーパッチについての色ずれベクトルの向きの類似度判定係数(第2の判定係数)を算出し、閾値と比較する。
キャリブレーションアプリ301は、判断処理により重要度の高いカラーパッチに関する再キャリブレーションを行う結果となった場合、すなわち第2の判定係数が閾値より大きい場合(ステップS1708:Yes)、次の処理を行う。すなわち、再キャリブレーション処理(ステップS1709)を行う。ここで、再キャリブレーション処理で新たな目標値を算出するためのずれ量平均値については、重要度の高いカラーパッチについてのずれ量から算出する。
キャリブレーションアプリ301は、前記判断処理により重要度の高いカラーパッチに関する再キャリブレーションを行わない結果となった場合、すなわち第2の判定係数が閾値より大きくない場合(ステップS1708:No)、処理を終了する。
以上の処理により、キャリブレーションアプリ301は、重要度の高いカラーパッチを決定することにより、それらの色ずれ方向類似度により再度キャリブレーションを行うかどうかの判断をするキャリブレーション制御処理を行う。
なお、以上のキャリブレーション制御処理に関して、重要度の高いカラーパッチを決定する処理は、のようにキャリブレーション処理前でなくてもよい。具体的には、図17のステップS1706で、再キャリブレーションを行わないと判断された場合(指定したカラーパッチ(すべて)のずれ方向類似度が低い場合)、例えば図19のようなGUI(重要色選択画面1901)を表示する。
ユーザは重要色選択画面1901に表示された、指定したカラーパッチのリストのうち、重要度の高いカラーパッチについてチェックボックスをチェックする。
キャリブレーションアプリ301は、図19のGUIを介して重要色の決定がなされた後、図17のステップS1707の再キャリブレーション判断処理を行う。以降、キャリブレーションアプリ301は、上記説明したのと同様の処理を行う。
以上の処理により、キャリブレーションアプリ301は、重要度の高い色がキャリブレーション後に決定される場合でも、重要色のずれ量に基づき再度キャリブレーションを行うかどうかの判断をするキャリブレーション制御処理を行うことができる。
(実施例3)
本実施例は、実施例1の変更例であって、指定したカラーパッチに関する再キャリブレーションの要否(適否)を判断した後、指定したカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うか否かをユーザに問い合わせる画面が表示される。
図20は、実施例3に係わる全体処理フローを表すフローチャートである。図20において、実施例1の図4と異なっている点は、ステップS2001が追加されている点である。ステップS404で再キャリブレーション判断処理が行われた後、ステップS2001で、指定したカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うか否かをユーザに問い合わせる画面が表示される。
図21(A)、図21(B)は、指定した複数のカラーパッチに関する再キャリブレーション問合せ画面である。図21(A)は、指定した複数のカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うことが適切であると判断された場合の問い合わせ画面例である。この問い合わせ画面では、「再キャリブレーションを行うことにより、指定カラーに関する色再現精度が向上する可能性が高いです。再キャリブレーションを行いますか?」とのメッセージがユーザに通知される。
一方、図21(B)は、指定した複数のカラーパッチに関する再キャリブレーションを
行うことが適切ではないと判断された場合の問い合わせ画面例である。この問い合わせ画面では、「再キャリブレーションを行うことにより、指定カラーに関する色再現精度が向上する可能性が低いです。再キャリブレーションを行いますか?」とのメッセージがユーザに通知される。この問合せ画面は、図3のキャリブレーションアプリ301または図16のキャリブレーションアプリ1601により生成される。
問い合わせ画面においてユーザが「YES」を選択した場合、続くステップS405で再キャリブレーションを実行する判断がなされ、ユーザが「NO」を選択した場合、処理は終了する。本実施例によれば、ユーザの利便性がさらに向上する。
(実施例4)
本実施例は、実施例2の変更例であって、全てのカラーパッチに関する再キャリブレーションの要否(適否)を判断した後、全てのカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うか否かをユーザに問い合わせる画面が表示される。さらに、重要度の高いカラーパッチに関する再キャリブレーションの要否(適否)を判断した後、重要度の高いカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うか否かをユーザに問い合わせる画面が表示される。
図22は、実施例4に係わる再キャリブレーション処理を表すフローチャートである。図22において、実施例2の図17と異なっている点は、ステップS3001,S3002が追加されている点である。ステップS1705で再キャリブレーション判断処理が行われた後、ステップS3001で、全てのカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うか否かをユーザに問い合わせる画面が表示される。
図23(A)、図23(B)は、全てのカラーパッチに関する再キャリブレーション問合せ画面である。図23(A)は、全てのカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うことが適切であると判断された場合の問い合わせ画面例である。この問い合わせ画面では、「再キャリブレーションを行うことにより、全カラーに関する色再現精度が向上する可能性が高いです。再キャリブレーションを行いますか?」とのメッセージが表示される。
一方、図23(B)は、全てのカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うことが適切ではないと判断された場合の問い合わせ画面例である。この問い合わせ画面では、「再キャリブレーションを行うことにより、全カラーに関する色再現精度が向上する可能性が低いです。再キャリブレーションを行いますか?」とのメッセージが表示される。
問い合わせ画面においてユーザが「YES」を選択した場合、続くステップS1706で再キャリブレーションを実行する判断がなされ、処理はステップS1709へ進み、ユーザが「NO」を選択した場合、処理はステップS1707へ進む。
また、ステップS1707で再キャリブレーション判断処理が行われた後、ステップS3002で、重要度の高い複数のカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うか否かをユーザに問い合わせる画面が表示される。
図24(A)、図24(B)は、重要度の高い複数のカラーパッチに関する再キャリブレーション問合せ画面である。図24(A)は、重要度の高い複数のカラーパッチに関する再キャリブレーションを行うことが適切であると判断された場合の問い合わせ画面例である。この問い合わせ画面では、「再キャリブレーションを行うことにより、重要カラーに関する色再現精度が向上する可能性が高いです。再キャリブレーションを行いますか?」とのメッセージが表示される。
一方、図24(B)は、重要度の高い複数のカラーパッチに関する再キャリブレーショ
ンを行うことが適切ではないと判断された場合の問い合わせ画面例である。この問い合わせ画面では、「再キャリブレーションを行うことにより、重要カラーに関する色再現精度が向上する可能性が低いです。再キャリブレーションを行いますか?」とのメッセージが表示される。
これらの問合せ画面は、図3のキャリブレーションアプリ301または図16のキャリブレーションアプリ1601により生成される。問い合わせ画面においてユーザが「YES」を選択した場合、続くステップS1708で再キャリブレーションを実行する判断がなされ、ユーザが「NO」を選択した場合、処理は終了する。本実施例によれば、ユーザの利便性がさらに向上する。
以上の各実施例によれば、再度キャリブレーションを行うことによってモニタの色再現精度がさらに良くなるかどうかを、キャリブレーション後の測定値とその理論値のずれ方向から判断する。そのため、ユーザは、キャリブレーション後のモニタの画質の状態がベストの状態であるのか改善の余地があるのかを容易に判断することができる。これにより、ユーザは、モニタのキャリブレーションとその後の確認作業を不要に何度も繰り返し行う必要がなくなる。
なお、上述した実施形態の機能を実現するためのキャリブレーションアプリ(コンピュータプログラム)を記憶したコンピュータ読取り可能な記録媒体自体も本発明の1つである。
201 PC、202 モニタ、203 測色センサ、301 キャリブレーションアプリ、306 検証処理部、312 システム制御部、314 キャリブレーション制御部、316 測色制御部

Claims (17)

  1. 画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーションステップと、
    複数の色のカラーパッチごとに、測色値と理論値との色空間におけるずれの方向を表す色ずれ方向を取得する取得ステップと、
    前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向を示した表示画像を生成する生成ステップと、
    前記複数の色のうち少なくとも一部の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する判定ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 前記表示画像において、前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向は、理論値に対応する色空間における位置を始点とし、測色値に対応する色空間における位置を終点としたベクトルで表されることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記表示画像において、前記ベクトルを、xy色度図上に配置することを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記表示画像において、前記複数の色のうち、再キャリブレーションを行う優先色を選択するためのユーザの操作を受け付ける入力ステップを更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 前記取得ステップは、前記画像表示装置に複数の色のカラーパッチを表示させ、カラーパッチごとの測色値を測色手段から取得する請求項1〜4のいずれか1項に記載のプログラム。
  6. 前記判定ステップは、前記複数の色の全ての色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する請求項1〜5のいずれか1項に記載のプログラム。
  7. 前記判定ステップは、前記複数の色のうちユーザに選択された色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する請求項1〜5のいずれか1項に記載のプログラム
  8. 前記判定ステップは、前記複数の色のうち少なくとも一部の複数の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を表す判定係数を算出し、前記判定係数が閾値よりも大きい場合に、再キャリプレーションを行うと判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプログラム。
  9. 画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーションステップと、
    複数の色のカラーパッチごとに、測色値と理論値との色空間におけるずれの方向を表す色ずれ方向を取得する取得ステップと、
    前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向を示した表示画像を生成する生成ステップと、
    前記複数の色のうち少なくとも一部の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する判定ステップと、
    を有するキャリブレーション装置の制御方法。
  10. 前記表示画像において、前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向は、理論値に対応する色空間における位置を始点とし、測色値に対応する色空間における位置を終点としたベクトルで表されることを特徴とする請求項に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  11. 前記表示画像において、前記ベクトルを、xy色度図上に配置することを特徴とする請求項10に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  12. 前記表示画像において、前記複数の色のうち、再キャリブレーションを行う優先色を選択するためのユーザの操作を受け付ける入力ステップを更に有することを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  13. 前記取得ステップは、前記画像表示装置に複数の色のカラーパッチを表示させ、カラーパッチごとの測色値を測色手段から取得する請求項12のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  14. 前記判定ステップは、前記複数の色の全ての色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する請求項9〜13のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  15. 前記判定ステップは、前記複数の色のうちユーザに選択された色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する請求項9〜13のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  16. 前記判定ステップは、前記複数の色のうち少なくとも一部の複数の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を表す判定係数を算出し、前記判定係数が閾値よりも大きい場合に、再キャリプレーションを行うと判定することを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置の制御方法。
  17. 画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段と、
    複数の色のカラーパッチごとに、測色値と理論値との色空間におけるずれの方向を表す色ずれ方向を取得する取得手段と、
    前記複数の色のそれぞれの測色値の色ずれ方向を示した表示画像を生成する生成手段と、
    前記複数の色のうち少なくとも一部の色のカラーパッチについて、色ずれ方向の類似の度合を判定する判定手段と、
    を備えるキャリブレーション装置。
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