JP6327692B1 - 生理用ナプキン - Google Patents

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Abstract

【課題】一般に市販されている生理用ナプキンは、表面がフラットで運動時の体の動きに追従しづらいため、ナプキンがずれて経血が横もれしたり、また経血の吸収速度が遅いために横もれしてしまうことがある。更に、経血が乾燥して粉状になり、ナプキン外に飛び散ってしまうことがある。【解決手段】経血の吸収速度を速めたり、また、乾燥して粉状になった経血を閉じ込めたり、運動時の変形にも対応するため、ナプキンの表面シートから液吸収層にかけて、魚鱗模様の切り込みとナプキンの長手方向両側にカーブした切り込みを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、魚鱗模様の切り込みを有する生理用ナプキンに関するものである。
女性の生理用保護器具には、主に生理用ナプキンと生理用タンポンの2つのタイプが提供されている。
従来の生理用ナプキンは、基本的な構成として、肌側表面に位置する液透過性の表面シート、肌着側裏面に位置する液不透過性の裏面シート、及び表面シートと裏面シートとの間に設けられた液吸収層を備えていて、経血の吸収性、装着の快適性、防漏性、防臭性に優れた製品(特許文献1)(特許文献2)(特許文献3)が多く提供されてきた。この他、生理帯或いは失禁者の尿の吸収帯等の吸収当て物を備えた製品(特許文献4)も考案されている。
一方、生理用タンポンは、円柱状に膣内繊維を残さないよう一枚の繊維状で、アトランダムに配置された鱗状、ループ状で折り込み、生理時の残留物を除去する製品(特許文献5)も考案されている。
特開2013-075094号公報 特開2007-275491号公報 特許5140145号公報 欧州000531714号和文抄録 特開2001-017465号公報
現在、一般に市販されている生理用ナプキンは、表面がフラットで運動時の体の動きに追従しづらいため、ナプキンがずれて経血が横もれしたり、また経血の吸収速度が遅いために横もれしてしまうことがある。更に、経血が乾燥して粉状になり、ナプキン外に飛び散ってしまうことがある。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
本発明は、液透過性の表面シート2、液吸収層3および液不透過性の裏面シート4からなる生理用ナプキンであって、表面シート2から液吸収層3にかけて魚鱗模様の切り込み5を設け、更に魚鱗模様の切り込み5と接するようにナプキンの長手方向両側にカーブした切り込み6および7を設けることを特徴とする生理用ナプキンを提供するものである。
前記魚鱗模様の切り込み5は、魚鱗1の先端部5-1から魚鱗1の付け根部5-2や5-3まで、また魚鱗1の切り込み最深の付け根部10まで、スプーンの丸みを帯びた底のように、立体的な孤を画いた切り込み形状であることを特徴とする。(魚鱗1は魚鱗模様の中の一片の鱗を示す)
前記ナプキンの長手方向両側のカーブした切り込み6および7は、表面シート2から液吸収層3にかけて、表面シート2に対して垂直に切り込みを入れ、切り込み深さは切り込み先端が裏面シート4に達しないまでの深さとすることを特徴とする。
本発明を使用すると、魚鱗模様の切り込みとナプキンの長手方向両側のカーブした切り込みにより、運動時でもナプキンが体の動きに追従し、また切り込みによって表面積が増すことにより、経血の吸収が早くなって経血の横もれを防ぐことが出来る。
更に、経血が乾燥して粉状になった場合でも切り込みに閉じ込められるため、飛び散ってナプキン外の着衣のみならず、便座などにも付着することを防ぐことが出来る。
本発明に係る魚鱗模様の生理用ナプキンの斜視図 魚鱗の平面図 図2のB−B矢視断面図 図1のA−A矢視片側断面図 魚鱗模様のナプキンがねじれて曲がった時の斜視図 魚鱗模様のナプキンがアーチ状に曲がった時の斜視図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳述する。
本発明の生理用ナプキンの基本的な構成としては、一般に市販されている生理用ナプキンと同様であり、図1、図3および図4に示されるように、肌側表面に位置する液透過性の表面シート2、肌着側裏面に位置する液不透過性の裏面シート4、及び表面シート2と裏面シート4との間に設けられた液吸収層3を備えており、肌側表面に位置する液透過性の表面シート2から液吸収層3にかけて、マーメイドの魚鱗模様の切り込み5を設け、また、魚鱗模様の切り込み5と接するように、ナプキンの長手方向両側にカーブした切り込み6および7を設けている。
前記魚鱗模様の切り込み5は、図2に示されるように、魚鱗1の先端部5-1から魚鱗1の付け根部5-2や5-3まで、また図3に示されるように、魚鱗1の切り込み最深の付け根部10まで、スプーンの丸みを帯びた底のように、立体的な孤を画いた切り込み形状とする。
前記ナプキンの長手方向両側のカーブした切り込み6および7は、図4に示されるように、表面シート2から液吸収層3にかけて、表面シート2に対して垂直に切り込みを入れ、切り込み深さは切り込み先端が裏面シート4に達しないまでの深さとする。
前記魚鱗模様の切り込み5やナプキンの長手方向両側のカーブした切り込み6および7を設けることで、体をねじった場合、図5に示されるように、ナプキンもねじれに対応して左右非対称に開いた状態の切り込み11になり、また、ナプキンがアーチ状に曲がった場合も、図6に示されるように、アーチ状に対応して左右対称に開いた状態の切り込み12になることで、体のねじれに追従出来る。
更に、経血が乾燥して粉状になっても、図3および図4に示されるように、魚鱗模様の切り込み5やナプキンの長手方向両側のカーブした切り込み6および7に入り込んで閉じ込められるため、肌に付着してかゆみの原因になったり、便座等に落ちたりせず、生理中でも快適に過ごすことが出来る。
前記魚鱗模様の切り込み5の表面8およびナプキンの長手方向両側のカーブした切り込みの表面9は、それぞれ図3および図4に示されるように、液吸収層3が飛び出さないように液透過性の切り込み表面シート2-1で被覆されている。
前記魚鱗模様の切り込み5には、図2および図3に示すような空隙を設けてもよい。
以上の構成からなる本発明の生理用ナプキンは、図1に示されるように、魚鱗1の付け根方向を体の前面側13とし、一方魚鱗1の先端方向を体の背面側14として、肌に装着して使用する。
1 魚鱗
2 表面シート
2-1 切り込み表面シート
3 液吸収層
4 裏面シート
5 魚鱗模様の切り込み
5−1 魚鱗の切り込み先端部
5−2 魚鱗の付け根部
5−3 魚鱗のもう一方の付け根部
5−4 「5−1」と向かい合う切り込み先端部
6 ナプキン長手方向のカーブした切り込み
7 「6」と反対側に位置するもう一方の切り込み
8 魚鱗模様の切り込みの表面
9 「6」と「7」の表面
10 魚鱗模様の切り込み最深の付け根部
11 ねじれに対応して左右非対称に開いた状態の切り込み
12 アーチ状に対応して左右対称に開いた状態の切り込み
13 ナプキンが装着される時の体の前面側
14 ナプキンが装着される時の体の背面側

Claims (3)

  1. 本発明は、液透過性の表面シート2、液吸収層3および液不透過性の裏面シート4からなる生理用ナプキンであって、表面シート2から液吸収層3にかけて魚鱗模様の切り込み表面シートで被覆された切り込み5を設け、更に魚鱗模様の切り込み表面シートで被覆された切り込み5と接するようにナプキンの長手方向両側にカーブした切り込み表面シートで被覆された切り込み6および7を設けることを特徴とする生理用ナプキン。
  2. 請求項1に記載の魚鱗模様の切り込み5は、魚鱗1の先端部5-1から魚鱗1の付け根部5-2や5-3まで、また魚鱗1の切り込み最深の付け根部10まで、スプーンの丸みを帯びた底のように、立体的な孤を画いた切り込み形状であることを特徴とする生理用ナプキン。
  3. 請求項1に記載のナプキンの長手方向両側のカーブした切り込み6および7は、表面シート2から液吸収層3にかけて、表面シート2に対して垂直に切り込みを入れ、切り込み深さは切り込み先端が裏面シート4に達しないまでの深さとすることを特徴とする生理用ナプキン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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