JP6327595B2 - 磁気軸受装置および磁気軸受装置のバイアス電流制御方法 - Google Patents
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Description
一方、例えば比較的大きな外乱が発生し、第1変位の大きさが大きく、ラジアル磁気軸受の剛性を大きくする必要がある場合、励磁電流制御部は、第1バイアス電流を大きくするので、ラジアル磁気軸受の剛性が大きくなり、回転体のタッチダウンの発生を抑制できる。
一方、例えば比較的大きな外乱が発生し、第2変位の大きさが大きく、アキシアル磁気軸受の剛性を大きくする必要がある場合、励磁電流制御部は、第2バイアス電流を大きくするので、アキシアル磁気軸受の剛性が大きくなり、回転体のタッチダウンの発生を抑制できる。
本構成によれば、回転体に作用する重力と第2電磁石から回転体に作用する磁気吸引力とが相殺される。これにより、励磁電流制御部が行う制御の単純化を図ることができる。
ここで、Ibiasv1[t][A]は、上記一対の第2電磁石のうち、地面から遠い方に配置された第2電磁石に供給する第2バイアス電流であり、Ibiasv2[t][A]は、地面に近い方に配置された第2電磁石に供給する第2バイアス電流である。また、W[m]は、回転体が目標位置に存在する場合における各第2電磁石と回転体との間の回転軸方向の距離であり、m[kg]は、回転体の重量であり、g[m/s2]は、重力加速度であり、K[Nm2/A2]は、磁気吸引力定数であり、γv[t]は、バイアスパラメータである。
本構成によれば、上記第2バイアス電流が第2変位に関わらず一定の構成に比べて、第2変位を比較的小さい大きさで推移させることができる。
本構成によれば、上記第2バイアス電流が第2変位に関わらず一定の構成に比べて、第2変位を比較的小さい大きさで推移させることができる。
本構成によれば、上記第2バイアス電流が第2変位に関わらず一定の構成に比べて、第2変位を比較的小さい大きさで推移させることができる。
本構成によれば、上記第2バイアス電流が第2変位に関わらず一定の構成に比べて、第2変位を比較的小さい大きさで推移させることができる。
本構成によれば、励磁電流制御部が、上記第1変位の大きさが変位閾値未満の場合、上記一対の第1電磁石に第1バイアス電流を供給しないゼロバイアス電流制御を行う。これにより、第1変位の大きさに関わらず第1バイアス電流の電流値を一定にする構成に比べて、第1バイアス電流の消費を低減できる。
<1>構成
まず、本実施形態に係る磁気軸受装置の構成について説明する。この磁気軸受装置は、例えばフライホイール式電力貯蔵装置に適用されるものである。
図1に示すように、磁気軸受装置は、機械本体1と、制御ユニット2とを備える。この機械本体1と制御ユニット2とは、ケーブル(図示せず)を介して接続されている。
図2に示すように、機械本体1は、ケーシング3と、回転体4と、アキシアル磁気軸受5と、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7と、変位センサ部8と、電動機9と、回転センサ10と、保護軸受11,12と、を備える。機械本体1は、地面F上に設置される。
回転体4は、略円柱状の形状を有し、長手方向における一端部がケーシング3の外部に突出している。そして、回転体4は、その長手方向における一端部にフライホイール4aが固定されるとともに、他端部にフランジ部4bが設けられている。この回転体4は、いわゆる縦型回転体であり、ケーシング3の内側において、長手方向に延伸する中心軸を回転軸として回転する。また、回転体4は、回転軸が鉛直方向を向くようにして、所定の目標位置で回転する。
以下、回転体4の回転軸方向(アキシアル方向)をZ軸、Z軸に直交し且つ互いに直交する回転体4の2つの径方向(ラジアル方向)をX軸、Y軸として説明する。
アキシアル磁気軸受5は、回転体4のフランジ部4bをZ軸方向における両側から挟むように配置された1対の電磁石(第2電磁石)28a,28bを備える。
電磁石28a,28bは、いずれもケーシング3に固定されている。
第1、第2ラジアル磁気軸受6,7は、アキシアル磁気軸受5のフライホイール4a側であり且つ回転体4のZ軸方向において離間した2箇所に設けられている。そして、第1ラジアル磁気軸受6は、フライホイール4a側に位置し、第2ラジアル磁気軸受7は、アキシアル磁気軸受5側に位置する。
第2ラジアル磁気軸受7は、回転体4をX軸方向の両側から挟むように配置された1対の電磁石(第1電磁石)30Xa,30Xbと、回転体4をY軸方向の両側から挟むように配置された1対の電磁石(第1電磁石)30Ya,30Ybとを備える。
電磁石29Xa,29Xb,29Ya,29Yb,30Ya,30Yb,30Xa,30Xbは、いずれもケーシング3に固定されている。
変位センサ部8は、アキシアル変位センサ25と、第1、第2ラジアル変位センサユニット26,27と、を備える。
アキシアル変位センサ25は、回転体4のZ軸方向の変位を検出する。
アキシアル変位センサ25は、Z軸方向において、回転体4に対向配置されている。アキシアル変位センサ25は、自機と回転体4との間の距離を示す距離信号を出力する。
第1ラジアル変位センサユニット26は、第1ラジアル磁気軸受6近傍に配置されている。
第1ラジアル変位センサユニット26は、ラジアル変位センサ31Xa,31Xbと、ラジアル変位センサ31Ya,31Ybとを備える。ラジアル変位センサ31Xa,31Xbは、電磁石29Xa,29Xbの近傍においてX軸方向の両側から回転体4を挟むように配置されている。ラジアル変位センサ31Ya,31Ybは、電磁石29Ya,29Ybの近傍においてY軸方向の両側から回転体4を挟むように配置されている。
第2ラジアル変位センサユニット27は、ラジアル変位センサ32Xa,32Xbと、ラジアル変位センサ32Ya,32Ybとを備える。ラジアル変位センサ32Xa,32Xbは、電磁石30Xa,30Xbの近傍においてX軸方向の両側から回転体4を挟むように配置されている。ラジアル変位センサ32Ya,32Ybは、電磁石30Ya,30Ybの近傍においてY軸方向の両側から回転体4を挟むように配置されている。
アキシアル変位センサ25および第1、第2ラジアル変位センサユニット26,27は、いずれもケーシング3に固定されている。
回転センサ10は、回転体4の回転速度を検出する。回転センサ10は、ケーシング3に固定されている。
保護軸受11,12は、例えばアンギュラ玉軸受等の軸受からなる。各保護軸受11,12は、その外輪がケーシング3に固定されるとともに、内輪が回転体4の周囲に所定の隙間をあけて配置されている。各保護軸受11,12は、いずれもX軸方向(Y軸方向)の支持が可能であり、少なくとも1つはアキシアル方向の支持も可能である。上側の保護軸受11は、ラジアル方向の支持のみを行い、下側の保護軸受12は、X軸方向(Y軸方向)の支持とZ軸方向の支持の両方を行う。
図1に戻って、制御ユニット2は、センサ回路13,14と、第1、第2電磁石駆動回路15a,15bと、インバータ16と、DSPボード17と、を備える。
DSPボード17は、DSP(Digital Signal Processor)18と、ROM(Read Only Memory)19と、RAM(Random Access Memory)20と、AD変換器21,22と、DA変換器23a,23b,24と、を備える。
DSP18は、AD変換器21から入力される変位信号に基づいて、アキシアル磁気軸受5および第1、第2ラジアル磁気軸受6,7に入力する電流の電流値を求め、当該電流値に対応する励磁電流信号をDA変換器23a,23bを介して第1、第2電磁石駆動回路15a,15bに入力する。
また、DSP18は、AD変換器22から入力される回転速度信号に基づいて制御信号を生成し、生成した制御信号を、DA変換器24を介してインバータ16に入力する。
インバータ16は、DA変換器24から入力される制御信号に基づいて、電動機9を動作させる。ここで、回転体4は、アキシアル磁気軸受5および第1、第2ラジアル磁気軸受6,7により所定の目標位置で非接触支持された状態で、電動機9により高速回転させられる。
次に、本実施形態に係る磁気軸受装置の動作について説明する。
図4は、本実施形態に係る磁気軸受装置の主要部の概略側面図である。
第1、第2ラジアル磁気軸受6,7において、電磁石29Xa(29Ya),30Xa(30Ya)に励磁電流が流れると、X軸方向(Y軸方向)に作用する磁気吸引力F1hが発生する。一方、電磁石29Xb(29Yb),30Xb(30Yb)に励磁電流が流れると、X軸方向(Y軸方向)において磁気吸引力F1hが作用する向きとは反対向きに作用する磁気吸引力F2hが発生する。
この第1、第2ラジアル磁気軸受6,7において、X軸方向(Y軸方向)に外乱が加わり回転体4が目標位置からX軸方向(Y軸方向)に変位した場合、制御ユニット2が、回転体4を目標位置に戻すように各磁気吸引力F1h,F2hを調整する。具体的には、制御ユニット2が、電磁石29Xa(29Ya),30Xa(30Ya),29Xb(29Yb),30Xb(30Yb)それぞれに供給する励磁電流の大きさを制御する。
このアキシアル磁気軸受5において、Z軸方向に外乱が加わり回転体4が目標位置からZ軸方向に変位した場合、制御ユニット2は、回転体4が目標位置に戻るように各磁気吸引力F1v,F2vを調整する。具体的には、制御ユニット2が、電磁石28a,28bそれぞれに供給する励磁電流を制御する。
制御ユニット2からアキシアル磁気軸受5に供給される励磁電流も、同様に、バイアス電流Ibiasv1[t](Ibiasv2[t])に制御電流iv[t]を重畳したものに相当する。
ここで、電磁石29Xa(29Ya),30Xa(30Ya)から回転体4に作用する磁気吸引力F1hを正とし、電磁石29Xb(29Yb),30Xb(30Yb)から回転体4に作用する磁気吸引力F2hを負としている。また、電磁石29Xa(29Ya),30Xa(30Ya)に流す励磁電流をIh1[t]、電磁石29Xb(29Yb),30Xb(30Yb)に流す励磁電流をIh2[t]とすると、Ih1[t]およびIh2[t]と、制御電流ih[t]との間に、下記式(1)の関係式が成立する。
式(1)に示すように、制御電流ih[t]が正の場合、Ih1[t]がIh2[t]よりも大きくなり、磁気吸引力F1hが磁気吸引力F2hよりも大きくなる。一方、制御電流ih[t]が負の場合、Ih2[t]がIh1[t]よりも大きくなり、磁気吸引力F2hが磁気吸引力F1hよりも大きくなる。
ここにおいて、図5に示すように、ih[t]が−Ibiashよりも大きく且つIbiash未満の範囲内である場合は、回転体4に作用する磁気吸引力Fh(=F1h+F2h)は、制御電流ih[t]の変化に対して、線形に変化する。
従って、制御ユニット2は、回転体4に作用する磁気吸引力Fhが制御電流ih[t]に対して線形に変化するものと看做して制御電流ih[t]を調節する線形制御が可能となる。
このように、制御電流ih[t]に対する線形制御可能範囲が増加すると、制御ユニット2が、線形制御により回転体4に作用する磁気吸引力Fhを可変できる範囲も増加する(例えば、図5において、ΔFh1<ΔFh2)。
具体的には、制御ユニット2は、変位zh[t]の増加に伴い、バイアス電流Ibiash[t]を増加させるとともに、変位zh[t]の減少に伴い、バイアス電流Ibiash[t]を減少させる可変バイアス電流制御を行う。また、制御ユニット2は、変位zv[t]の増加に伴い、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]を増加させるとともに、変位zv[t]の減少に伴い、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]を減少させる可変バイアス電流制御も行う。
まず、制御ユニット2が、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7を制御する動作について説明する。
図6は、本実施形態に係る制御ユニット2が、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7を制御する動作を示すフローチャートである。
まず、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル変位センサユニット26,27から、X軸方向(Y軸方向)の変位zh[t]を取得する(ステップS11)。この変位zh[t]は、回転体4がX軸方向(Y軸方向)において目標位置に存在する場合に「0」となる量である。
次に、制御ユニット2は、制御電流ih[t]を算出する(ステップS12)。ここでは、制御ユニット2のDSP18が、図5に示すように、回転体4に作用する磁気吸引力Fhが制御電流ih[t]に対して線形に変化するものと看做して制御電流ih[t]を算出する。
ここで、zh[t]は、回転体4のX軸方向(Y軸方向)への変位、αhは、重み係数、γh0は、一定の係数を示す。
つまり、バイアスパラメータγh[t]は、回転体4のX軸方向(Y軸方向)への変位zh[t]の変化に応じて変化する。
ここで、func(*)は、単調増加関数である。従って、バイアスパラメータγh[t]の大きさが大きくなるほど、バイアス電流Ibiash[t]の大きさも大きくなる。なお、func(*)は、例えば1次関数や2次関数でもよいし、指数関数であってもよい。或いは、バイアスパラメータγh[t]の増加に対して階段状に変化するステップ関数であってもよい。
続いて、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7に励磁電流Ih1,Ih2を出力する(ステップS17)。ここでは、制御ユニット2は、電磁石29Xa,30Xa(29Ya,30Ya)に励磁電流Ih1を出力し、電磁石29Xb,30Xb(29Yb,30Yb)に励磁電流Ih2を出力する。
具体的には、制御ユニット2の第2電磁石駆動回路15bが、DSP18から入力される、励磁電流Ih1,Ih2の大きさを示す励磁電流信号に基づいて、励磁電流Ih1,Ih2を出力する。
一方、ステップS18において、停止操作が有ったと判定されると(ステップS18:Yes)、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7への励磁電流Ih1,Ih2の供給を停止する。
図7において、制御対象である第1、第2ラジアル磁気軸受6,7は、電磁石29Xa,29Xb(29Ya,29Yb),30Xa,30Xb(30Ya,30Yb)を含む。線形制御部21Aと、変換部21B,21Cとは、制御ユニット2において実現されている。
まず、線形制御部21Aには、回転体4がX軸方向(Y軸方向)における目標位置に存在する場合の変位zh=0から、機械本体1から出力されるX軸方向(Y軸方向)の変位zh[t]を差し引いて得られる差分値が入力される。
また、変換部21BにX軸方向(Y軸方向)の変位zh[t]が入力されると、変換部21Bは、変位zh[t]の絶対値に重み係数αhを積算して得られる値を出力する。
すると、変換部21Cは、γh[t]をパラメータとする所定の単調増加関数func[γh[t]]を用いて、バイアス電流Ibiash[t]を算出して出力する。
そして、第1(第2)ラジアル磁気軸受6(7)には、バイアス電流Ibiash[t]に線形制御部21Aから出力される制御信号ih[t]が重畳されてなる励磁電流Ih1(=Ibiash[t]+ih[t])、Ih2(=Ibiash[t]−ih[t])が入力される。
一方、機械本体1は、励磁電流Ih1,Ih2が入力された状態における回転体4のX軸方向(Y軸方向)の変位zh[t]を出力する。
Ibiash0は、X軸方向(Y軸方向)の外乱Fout[t]が0の場合におけるバイアス電流の大きさを示す。また、Δih0、ΔFh0は、X軸方向(Y軸方向)の外乱Fout[t]が0の場合における線形制御可能範囲の大きさを示す。
図8に示すように、制御ユニット2は、外乱Fout[t]の大きさが大きくなるほど、バイアス電流Ibias0大きくなるように変化させる。これにより、外乱Fout[t]の大きさが大きくなるほど、制御電流ih[t]に対する線形制御可能範囲の大きさΔihが大きくなり、磁気吸引力Fhに対する線形制御可能範囲の大きさΔFhも大きくなる。
次に、制御ユニット2が、アキシアル磁気軸受5を制御する動作について説明する。ここでは、制御ユニット2が、回転体4に作用する重力と電磁石28a,28bから回転体に作用する磁気吸引力とが相殺するように、電磁石28a,28bそれぞれにバイアス電流(第2バイアス電流)Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]を供給する。この点が、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7を制御する動作と相違する。
まず、制御ユニット2は、アキシアル変位センサ25から、回転体4のZ軸方向における変位zv[t]を取得する(ステップS21)。この変位zv[t]は、回転体4がZ軸方向において目標位置に存在する場合に「0」となる量である。
次に、制御ユニット2は、制御電流iv[t]を算出する(ステップS22)。ここでは、制御ユニット2のDSP18が、回転体4に作用する磁気吸引力Fvが制御電流iv[t]に対して線形に変化するものと看做して制御電流iv[t]を算出する。
ここで、zv[t]は、回転体4のZ軸方向への変位、αvは、重み係数、γv0は、一定の係数を示す。
つまり、バイアスパラメータγv[t]が、回転体4のZ軸方向の変位zv[t]の変化に応じて変化する。これにより、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]が変位zv[t]に関わらず一定の構成に比べて、変位zv[t]を比較的小さい範囲で推移させることができる。
ここで、Ibiasv1[t][A]は、電磁石28aに供給するバイアス電流、W[m]は、回転軸J方向における電磁石28aと回転体4との間の距離、m[kg]は、回転体4の重量、g[m/s2]は、重力加速度、K[Nm2/A2]は、磁気吸引力定数を示す。
次に、制御ユニット2は、励磁電流Iv1(=Ibiasv1[t]+iv[t])の電流値を算出する(ステップS25)。
ここで、Ibiasv2[t][A]は、電磁石28aに供給するバイアス電流、W[m]は、回転軸J方向における電磁石28aと回転体4との間の距離、m[kg]は、回転体4の重量、g[m/s2]は、重力加速度、K[Nm2/A2]は、磁気吸引力定数を示す。
その後、制御ユニット2は、励磁電流Iv2(=Ibiasv2[t]−iv[t])を算出する(ステップS27)。
その後、制御ユニット2は、停止操作が有ったか否かを判定する(ステップS29)。ここでは、制御ユニット2は、前述のステップS18の処理を同様の処理を行う。
ステップS29において、停止操作が無いと判定されると(ステップS29:No)、制御ユニット2は、再びステップS21の処理を行う。
一方、ステップS29において、停止操作が有りと判定されると(ステップS29:Yes)、制御ユニット2は、アキシアル磁気軸受5への励磁電流Iv1,Iv2の供給を停止する。
図10において、制御対象であるアキシアル磁気軸受5は、電磁石28a,28bを含む。線形制御部22Aと、変換部22B,22D,22Eとは、制御ユニット2において実現されている。
まず、線形制御部22Aには、回転体4がZ軸方向における目標位置に存在する場合の変位zv=0から、機械本体1から出力されるZ軸方向の変位zv[t]を差し引いて得られる差分値が入力される。
また、変換部22Bは、Z軸方向の変位zv[t]が入力されると、変位zv[t]の絶対値に重み係数αvを積算して得られる値を出力する。
そして、変換部22Dには、変換部22Bからの出力に一定の係数γv0を加算して得られる値γv[t]が入力される。
変換部22Dは、上記式(5)を用いて、バイアス電流Ibiasv1[t]を算出して出力する。
変換部22Eは、上記式(6)を用いて、バイアス電流Ibiasv2[t]を算出して出力する。
そして、アキシアル磁気軸受5には、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]に、線形制御部22Aから出力される制御信号iv[t]が重畳されてなる励磁電流Iv1(=Ibiasv1[t]+iv[t])、Iv2(=Ibiasv2[t]−iv[t])が入力される。
一方、機械本体1は、励磁電流Iv1,Iv2が入力された状態における回転体4のZ軸方向の変位zv[t]を出力する。
また、制御ユニット2は、上記式(1)および式(2)を用いて、回転体4に作用する重力mgと電磁石28a,28bから回転体4に作用する磁気吸引力Fvとが相殺されるようなバイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]の電流値を比較的容易に設定できる。
Ibiasv10,Ibiasv20は、Z軸方向の外乱Fout[t]が0の場合におけるバイアス電流の大きさを示す。また、Δiv0、ΔFv0は、Z軸方向の外乱Fout[t]が0の場合における線形制御可能範囲の大きさを示す。
次に、制御ユニット2が、アキシアル磁気軸受5に供給するバイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]を算出する際に用いる式(式(5)および式(6))について説明する。
回転体4についてZ軸方向の運動方程式は、下記式(7)および(8)のように表される。
ここで、2つの電磁石28a,28bのうち、地面Fから遠い方に配置された電磁石28aに供給するバイアス電流をIbiasv1[t][A]、地面Fに近い方に配置された電磁石28bに供給するバイアス電流をIbiasv2[t][A]としている。また、回転軸J方向における電磁石28a,28bと回転体4との間の距離をW[m]、回転体4の重量をm[kg]、重力加速度をg[m/s2]、磁気吸引力定数をK[Nm2/A2]としている。また、式(8)では、磁気吸引力Fv1が作用する方向を正としている。
式(7)は、回転体4に対して、磁気吸引力Fvとともに重力mgが作用することを示している。
これら式(10)および式(11)から、上記式(1)および(2)の関係式が得られる。
次に、本実施形態に係る磁気軸受装置の性能について説明する。
図12は、本実施形態に係るアキシアル磁気軸受5について可変バイアス電流制御を行った場合における、回転体4のZ軸方向の変位zv[t]の推移を示したシミュレーション結果である。縦軸は、回転体4のZ軸方向の変位zv[t]、横軸は時間である。
ここで、図12(a)は、本実施形態のシミュレーション結果を示し、図12(b)は、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]を一定にした比較例におけるシミュレーション結果を示している。
また、図12(a)に示すシミュレーションでは、式(4)における重み係数αvを8.291×105に設定した。
ここにおいて、比較例の場合、変位zv[t]の大きさに関わらず、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]が一定であるため、外乱Foutの大きさが上記線形制御可能範囲を超えることがある。
一方、本実施形態では、変位zv[t]の大きさに応じて、バイアス電流Ibiasv1[t],Ibiasv2[t]を変化させることにより、外乱Foutの大きさが上記線形制御可能範囲内となるように調整する。これにより、比較例に比べて、変位zv[t]のばらつきが低減されている。
結局、本実施形態に係る磁気軸受装置によれば、DSP18が、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7について可変バイアス電流制御を行う。これにより、第1変位zh[t]の大きさが小さく、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7の剛性が小さくてもよい場合、DSP18は、バイアス電流Ibiashを小さくする。従って、第1変位zh[t]の大きさに関わらずバイアス電流Ibiashを一定にする構成に比べて、バイアス電流Ibiashの消費を低減できる。
本実施形態に係る磁気軸受装置は、図1乃至図3に示す構成と同様であり、制御ユニット2の動作が実施形態1とは相違する。具体的には、制御ユニット2が、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7を制御する動作が実施形態1と相違する。
図13に示すように、まず、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル変位センサユニット26,27から、X軸方向(Y軸方向)の変位zh[t]を取得する(ステップS31)。
次に、制御ユニット2は、変位zh[t]の絶対値の大きさが、変位閾値zhth以上であるか否かを判定する(ステップS32)。
続いて、制御ユニット2は、変位zh[t]に基づいて、バイアスパラメータγh[t]を算出する(ステップS42)。
次に、制御ユニット2は、励磁電流Ih1(=Ibiash[t]+ih[t]),Ih2(=Ibiash[t]−ih[t])を算出する(ステップS44,S45)。
続いて、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7に励磁電流Ih1,Ih2を出力する(ステップS46)。ここでは、制御ユニット2は、電磁石29Xa,30Xa(29Ya,30Ya)に励磁電流Ih1を出力するとともに、電磁石29Xb,30Xb(29Yb,30Yb)に励磁電流Ih2を出力する。
また、ステップS32において、変位zh[t]の絶対値が、変位閾値zhth未満であると判定されると(ステップS32:No)、制御ユニット2は、磁気吸引力Fh[t]を算出する(ステップS33)。
次に、制御ユニット2は、磁気吸引力Fh[t]が0以上であるか否かを判定する(ステップS34)。
次に、制御ユニット2は、励磁電流Ih1[t],Ih2[t]を第1、第2ラジアル磁気軸受6,7に供給する(ステップS36)。
その後、制御ユニット2は、ステップS39の処理を行う。
次に、制御ユニット2は、励磁電流Ih1[t],Ih2[t]を第1、第2ラジアル磁気軸受6,7に供給する(ステップS38)。
その後、制御ユニット2は、ステップS39の処理を行う。
一方、ステップS38において、停止操作が有りと判定されると(ステップS38:No)、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7への励磁電流Ih1[t],Ih2[t]の供給を停止する。
図15に示すように、変位zh[t]が変位閾値zhth未満の場合、制御ユニット2は、いわゆるゼロバイアス電流制御を行い、励磁電流Ih1[t]と励磁電流Ih2[t]とが交互に0[A]に設定される。
そして、変位zh[t]が変位閾値zhth以上の場合、制御ユニット2は、可変バイアス電流制御を行う。この場合、制御ユニット2は、バイアス電流Ibiash[t]を、外乱|Fhout|の大きさに追従するように変化させる。
(1)実施形態1では、アキシアル磁気軸受5の制御において、バイアスパラメータγv[t]が、回転体4のZ軸方向の変位zv[t]の変化に応じて変化する例について説明した。但し、バイアスパラメータγv[t]は、このように変化するものに限定されない。例えば、バイアスパラメータγv[t]が、回転体4のZ軸方向における変位速度(dzv[t]/dt)の変化に応じて変化するものであってもよい。或いは、バイアスパラメータγv[t]が、回転体4のZ軸方向における変位加速度(d2zv[t]/dt2)の変化に応じて変化するものであってもよい。
これらのシミュレーション結果は、バイアスパラメータγv[t]を変えながら、回転体4に対してZ軸方向に所定の外乱が加わった場合における回転体4のZ軸方向の変位(第2変位)zv[t]の推移を計算して得られるものである。
バイアスパラメータγv[t]が、式(12)に示すように、回転体4のZ軸方向への変位速度(dzv[t]/dt)の大きさに比例するとする。
ここで、αvvは、重み係数、zv[t]は、Z軸方向の変位量、γv0は、一定の係数を示す。
この場合、重み係数αvvを5.311×103に設定すると、図16(a)に示すように、外乱が存在する環境下において、回転体4のZ軸方向における変位は、その最大値が3.444×10−6[m]となるように推移する。
ここで、αvは、重み係数、zv[t]は、Z軸方向の変位量、γ0は、一定の係数を示す。
この場合、αaを2.056×10−1に設定すると、図16(b)に示すように、外乱が存在する環境下において、回転体4のZ軸方向における変位は、その最大値が3.508×10−6[m]となるように推移する。
これに対して、本変形例の場合、前述のように、回転体4のZ軸方向における変位zv[t]は、その最大値が3.444×10−6[m]或いは3.508×10−6[m]となるように推移する。
つまり、本構成によれば、バイアス電流が変位zv[t]に関わらず一定の比較例に比べて、変位zv[t]を比較的小さい範囲で推移させることができる。
ここで、βvは、対角行例で表される重み係数、Zv[t]は、疑似状態変数ベクトル、T1は、ベクトルZv[t]を正規化する正規化行列を示す。そして、バイアスパラメータγv[t]は、疑似状態変数ベクトルを正規化して得られるベクトルの1次平均ノルムに一定の係数γv0を加えた量に相当する。
ここで、βvは、対角行例で表される重み係数、Zv[t]は、疑似状態変数ベクトル、T2は、疑似状態変数ベクトルZv[t]を正規化する正規化行列を示す。そして、バイアスパラメータγv[t]は、疑似状態変数ベクトルZv[t]を正規化して得られるベクトルの1次平均ノルムに一定の係数γv0を加えた量に相当する。
ここで、βは、対角行例で表される重み係数、Zv[t]は、疑似状態変数ベクトル、T∞は、疑似状態変数ベクトルZv[t]を正規化する正規化行列を示す。そして、バイアスパラメータγv[t]は、疑似状態変数ベクトルZv[t]を正規化して得られるベクトルの1次平均ノルムに一定の係数γv0を加えた量に相当する。
これに対して、本変形例の場合、前述のように、回転体4のZ軸方向における変位zv[t]は、その最大値が2.358×10−6[m]、1.600×10−6[m]或いは1.416×10−6[m]の範囲内で推移する。
つまり、本構成によれば、バイアス電流が変位zv[t]に関わらず一定の比較例に比べて、変位zv[t]を比較的小さい範囲で推移させることができる。
或いは、制御ユニット2が、アキシアル磁気軸受5および第1、第2ラジアル磁気軸受6,7のいずれか一方のみについて、ゼロバイアス電流制御とバイアス制御とを切り替える構成であってもよい。
磁気軸受装置の全体構成および各部の構成は、上記実施形態のものに限らず、適宜変更可能である。
たとえば、回転体4が地面Fに対して水平に配置される横型の磁気軸受装置の場合、制御ユニット2は、第1、第2ラジアル磁気軸受6,7に対して、実施形態1,2や変形例(1)および(2)における、アキシアル磁気軸受5に対して行う制御と同様の制御を行えばよい。
また、本発明は、フライホイール式電力貯蔵装置以外の磁気軸受装置にも適用できる。
Claims (9)
- 回転体と、
前記回転体の回転軸に直交する一方向において前記回転体を両側から挟むように配置された一対の第1電磁石を有するラジアル磁気軸受と、
前記回転体の回転軸方向において前記回転体を両側から挟むように配置された一対の第2電磁石を有するアキシアル磁気軸受と、
第1バイアス電流に、前記回転体の前記回転軸に直交する方向における第1変位に応じて適応的に変化する第1制御電流を重畳してなる第1励磁電流を、前記第1電磁石に供給することにより、前記第1変位を制御する励磁電流制御部と、を備え、
前記回転体は、前記回転軸が鉛直方向を向くように配置され、
前記励磁電流制御部は、更に、前記第1変位の増加に伴い、前記第1バイアス電流を増加させるとともに、前記第1変位の減少に伴い、前記第1バイアス電流を減少させる可変バイアス電流制御を行うことができると共に、
前記励磁電流制御部は、更に、第2バイアス電流に、前記回転体の前記回転軸方向における第2変位に応じて適応的に変化する第2制御電流を重畳してなる第2励磁電流を、前記第2電磁石に供給することにより、前記第2変位を制御し、且つ、前記第2変位の増加に伴い、前記第2バイアス電流を増加させるとともに、前記第2変位の減少に伴い、前記第2バイアス電流を減少させる可変バイアス電流制御を行い、
前記励磁電流制御部は、前記回転体に作用する重力と前記一対の第2電磁石から前記回転体に作用する磁気吸引力とが相殺するように、前記一対の第2電磁石それぞれに前記第2バイアス電流を供給し、
前記励磁電流制御部は、前記一対の第2電磁石のうち、前記地面から遠い方に配置された第2電磁石に供給する第2バイアス電流をIbiasv1[t]、地面に近い方に配置された第2電磁石に供給する前記第2バイアス電流をIbiasv2[t]、前記回転軸方向における第2電磁石と前記回転体との間の距離をW、前記回転体の質量をm、重力加速度をg、磁気吸引力定数をK、バイアスパラメータをγv[t]とすると、下記式(1)および(2)の関係式が成立するように、前記一対の第2電磁石それぞれに前記第2バイアス電流を供給する
磁気軸受装置。
- 前記バイアスパラメータは、前記回転体の前記第2変位の変化に応じて変化する
請求項1記載の磁気軸受装置。 - 前記第2変位をzv[t]、重み係数をαv、一定の係数をγv0とすると、下記式(3)の関係式が成立する
請求項2記載の磁気軸受装置。
- 前記バイアスパラメータは、前記回転体の前記回転軸方向における変位速度の変化に応じて変化する
請求項1に記載の磁気軸受装置。 - 前記バイアスパラメータは、前記回転体の前記回転軸方向における変位加速度の変化に応じて変化する
請求項1に記載の磁気軸受装置。 - 前記励磁電流制御部は、前記第1変位の大きさが変位閾値未満の場合、前記一対の第1電磁石に供給する第1バイアス電流を供給しないゼロバイアス電流制御を行い、前記第1変位の大きさが前記変位閾値以上の場合、前記第1変位の大きさに基づいて、前記可変バイアス電流制御を行う
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の磁気軸受装置。 - 回転体と、前記回転体の回転軸方向において前記回転体を両側から挟むように配置された一対の第2電磁石を有するアキシアル磁気軸受と、を備える磁気軸受装置のバイアス電流制御方法であって、
前記回転体は、前記回転軸が鉛直方向を向くように配置され、
第2バイアス電流に、前記回転体の前記回転軸方向における第2変位に応じて適応的に変化する第2制御電流を重畳してなる第2励磁電流を、前記第2電磁石に供給するステップと、
前記第2変位の増加に伴い、前記第2バイアス電流を増加させるステップと、
前記第2変位の減少に伴い、前記第2バイアス電流を減少させるステップと、を含み、
前記第2電磁石に電流を供給するステップでは、
前記回転体に作用する重力と前記一対の第2電磁石から前記回転体に作用する磁気吸引力とが相殺するように、前記一対の第2電磁石それぞれに前記第2バイアス電流を供給し、
前記一対の第2電磁石のうち、前記地面から遠い方に配置された第2電磁石に供給する第2バイアス電流をIbiasv1[t]、地面に近い方に配置された第2電磁石に供給する前記第2バイアス電流をIbiasv2[t]、前記回転軸方向における第2電磁石と前記回転体との間の距離をW、前記回転体の質量をm、重力加速度をg、磁気吸引力定数をK、バイアスパラメータをγv[t]とすると、下記式(4)および(5)の関係式が成立するように、前記一対の第2電磁石それぞれに前記第2バイアス電流を供給する
磁気軸受装置のバイアス電流制御方法。
- 前記磁気軸受装置は、前記回転体の回転軸に直交する一方向において前記回転体を両側から挟むように配置された一対の第1電磁石を有するラジアル磁気軸受を更に備え、
第1バイアス電流に、前記回転体の前記回転軸に直交する方向における第1変位に応じて適応的に変化する第1制御電流を重畳してなる第1励磁電流を、前記第1電磁石に供給するステップと、
前記第1変位の増加に伴い、前記第1バイアス電流を増加させるステップと、
前記第1変位の減少に伴い、前記第1バイアス電流を減少させるステップと、
を更に含む請求項7に記載の磁気軸受装置のバイアス電流制御方法。 - 回転体と、
前記回転体の回転軸方向において前記回転体を両側から挟むように配置された一対の第2電磁石を有するアキシアル磁気軸受と、
第2バイアス電流に、前記回転体の前記回転軸方向における第2変位に応じて適応的に変化する第2制御電流を重畳してなる第2励磁電流を、前記第2電磁石に供給することにより、前記第2変位を制御する励磁電流制御部と、を備え、
前記回転体は、前記回転軸が鉛直方向を向くように配置され、
前記励磁電流制御部は、更に、前記第2変位の増加に伴い、前記第2バイアス電流を増加させるとともに、前記第2変位の減少に伴い、前記第2バイアス電流を減少させる可変バイアス電流制御を行い、
前記励磁電流制御部は、前記回転体に作用する重力と前記一対の第2電磁石から前記回転体に作用する磁気吸引力とが相殺するように、前記一対の第2電磁石それぞれに前記第2バイアス電流を供給し、
前記励磁電流制御部は、前記一対の第2電磁石のうち、前記地面から遠い方に配置された第2電磁石に供給する第2バイアス電流をIbiasv1[t]、地面に近い方に配置された第2電磁石に供給する前記第2バイアス電流をIbiasv2[t]、前記回転軸方向における第2電磁石と前記回転体との間の距離をW、前記回転体の質量をm、重力加速度をg、磁気吸引力定数をK、バイアスパラメータをγv[t]とすると、下記式(6)および(7)の関係式が成立するように、前記一対の第2電磁石それぞれに前記第2バイアス電流を供給する
磁気軸受装置。
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