JP6327033B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
本発明は、電力変換装置に係わり、特に分散型電源を電力系統に連系して系統に電力を供給する電力変換装置に関するものである。
分散型電源、特に太陽光発電装置のように再生可能エネルギーによる発電電力を、連系された電力系統に電力変換装置を介して供給する場合、太陽光発電装置からの出力制御は太陽光発電を最大電力追従制御(以下MPPTという)して電力系統に供給する。電力変換装置により電力系統側に電力を供給すると、系統の連系点電圧は、太陽光発電装置が出力する有効電力P、及び無効電力Qに対して電圧上昇する。この場合の電圧変動△Vは、系統電圧をVs、連系線の抵抗をR、連系線のリアクタンスをXとしたとき、次式で近似できることが例えば、特許文献1などによって知られている。
△V=(R・P+X・Q)/Vs
したがって、連系する系統電圧に規制があり、連系点の電圧上昇を抑制する場合には、有効電力と無効電力を制御することで対応している。
△V=(R・P+X・Q)/Vs
したがって、連系する系統電圧に規制があり、連系点の電圧上昇を抑制する場合には、有効電力と無効電力を制御することで対応している。
図3は電力変換装置を介して連系される分散型電源と電力系統が電力変換装置を介して連系されるシステム構成図を示したもので、分散型電源として太陽光発電のMPPT制御により系統へ電力供給するものである。太陽光発電部Pvが発電した直流電圧はインバータINVによって交流に変換され、リアクトルL、コンデンサCからなるフィルタ、および連系トランスTrを通って電力系統に供給される。De1〜De3は検出部で、検出部De1は直流電圧、直流電流を検出し、検出部De2はインバータ電流を、検出部De3は系統電圧、系統電流をそれぞれ検出して制御装置CONに入力される。
図4は制御装置CONの構成図で、各検出部De1〜De3による検出値は平均値算出部1に出力されて数サンプリング値による移動平均値が求められる。制御方式がMPPTであることから、MPPT制御部2では検出直流電圧Vdcと、この検出直流電圧Vdcと検出直流電流Idcの積による電力Pdcを入力して有効電力を設定するための直流電圧指令Vdc-refを演算し、電圧制御部3に出力する。MPPT制御によることで有効電力の指令値はなく、有効電力は系統の電圧を上昇させるので、必要によって無効電力により系統電圧を制御し、更に制御しきれないときには有効電力を減らす制御も行われる。
電圧制御部3では、入力された直流電圧指令Vdc-refと検出直流電圧Vdcとの差分に基づいて、その差分が無くなるような有効電流指令Id-refをd軸電流演算部4に出力する。
電圧制御部3では、入力された直流電圧指令Vdc-refと検出直流電圧Vdcとの差分に基づいて、その差分が無くなるような有効電流指令Id-refをd軸電流演算部4に出力する。
5,6は2相/3相変換部、7,8はdq軸変換部で、2相/3相変換部5では検出されたインバータのU相電流とW相電流からIv=−(Iu+Iw)を演算してV相電流を算出し、Iu、Iv、Iwをdq軸変換部7に出力する。また、2相/3相変換部6は、検出された系統電圧のUV相間、およびVW相間電圧Vuv,Vvwを入力してWU相間の電圧Vwu=−(Vuv+Vvw)を演算し、Vuv,Vvw,Vwuをdq軸変換部8に出力する。
dq軸変換部7,8には、系統電圧の位相情報から位相変換部9によって変換された位相θが入力されて、dq軸変換部7ではd,q軸電流Id,Iqが求められて電流制御部4,10に各別に出力される。無効電流演算部11には、図示省略された上位系統のコントローラから無効電力指令値が入力されており、無効電流演算部11では、この無効電力指令値と算出されたq軸電流Iqによってq軸電流指令Iq-refを演算して電流制御部10に出力する。
電流制御部4,10ではそれぞれの指令値Id-ref,Iq-refと検出電流Id,Iqに基づいて各軸の電流制御値を算出し、d軸電圧、及びq軸電圧生成部12,13に出力する。一方、dq軸変換部8では、d軸電圧Vd、及びq軸電圧Vqが求められてd軸電圧、及びq軸電圧生成部12,13に出力され、各電圧生成部12,13においてd軸電圧とq軸電圧が生成され、生成された制御信号に基づきゲート制御回路を介してインバータINVを制御する。
図4で示すように、太陽光発電装置からの発電出力をMPPT制御方式で制御する場合、MPPT制御では有効電力の指令値はなく、演算された直流電圧指令Vdc-refと検出直流電圧Vdcを基にMPPTに対応する直流電圧指令Vdc-refをMPPT制御部2で算出し、電流制御部4でd軸電流制御値を生成している。このため、太陽光発電装置の発電量が一定のときに系統電圧が変動した場合、制御系の応答が遅くなって太陽光発電装置からの電力が有効に系統へ供給されなくなる虞を有している。
本発明が目的とするとこは、系統電圧が変動した場合でも即応性をもって系統へ供給できる電力変換装置を提供することにある。
本発明は、電力変換装置を介して分散型電源を電力系統に連系し、分散型電源の発電した電力を、電力変換装置の制御装置により最大電力追従制御によって電力系統に供給するものにおいて、
前記制御装置が有する電圧制御部の出力側に有効電流指令を補正する補正部を設け、
前記制御装置に、検出された電力系統の電圧、電流から有効電力を算出して前記有効電流指令と同一の正規化を行った後に検出有効電流として前記補正部に出力する電力演算部を設け、
前記補正部で、入力された検出有効電流を補正項として前記有効電流指令を補正するよう構成したものである。
前記制御装置が有する電圧制御部の出力側に有効電流指令を補正する補正部を設け、
前記制御装置に、検出された電力系統の電圧、電流から有効電力を算出して前記有効電流指令と同一の正規化を行った後に検出有効電流として前記補正部に出力する電力演算部を設け、
前記補正部で、入力された検出有効電流を補正項として前記有効電流指令を補正するよう構成したものである。
また、本発明の補正部は、前記有効電流指令と検出有効電流との比を算出する補正値算出部と、補正値算出部による算出値を通過させるローパスフィルタと、ローパスフィルタの出力値と前記有効電流指令との乗算を行って電流指令値とをする乗算部を備えたことを特徴としたものである。
以上のとおり、本発明によれば、電力系統が安定状態のときには補正項を1とし、有効電流指令と検出有効電流を同等としている。この状態で、電力系統が変動して有効電流指令に対して検出有効電流が小さくなったときには補正項を大にし、また、有効電流指令に対して検出有効電流が大きくさくなったときには補正項を小にする。これにより、系統電圧の変動に対して応答性が向上し、有効電力の出力減衰を抑制することが可能となるものである。
図1は本発明の制御装置の構成図を示したもので、図3と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。すなわち、図1で図3との相違点は、電圧制御部3の出力側に補正部20と、2相/3相変換部21、及びその出力側に接続された電力演算部22を設けたことで、他は図3と同様である。2相/3相変換部21は検出されたインバータのU相電流とW相電流からIv=−(Iu+Iw)を演算してV相電流を算出し、Iu、Iv、Iwを電力演算部22に出力する。電力演算部22は、2相/3相変換部21から入力された系統電流と2相/3相変換部6から入力された系統電圧を基に有効電力を演算する。この検出された有効電力から有効電流指令と同一の正規化を行って検出有効電流detとし、これを系統の有効電流として補正部20に出力する。
図2は補正部20の構成図を示したもので、電圧制御部3による有効電流指令Id-refを設定refとし、検出された有効電力から有効電流指令と同一の正規化を行った値の検出有効電流detを補正項として用いて補正演算し、求まった値を補正された電流指令値REFとして電流制御部4へ出力する。そのため、補正値算出部20aにおいてGain=ref/detの演算を行って補正項を算出する。すなわち、有効電流指令(設定)ref、検出有効電流det、及び補正項Gainの関係性を以下のようにしている。
(1)有効電流指令ref>検出有効電流det →補正項大
(2)有効電流指令ref<検出有効電流det →補正項小
(3)有効電流指令ref=検出有効電流det →補正項1
上記(1)の関係で補正項Gainが大きい場合に電流制御部4に入力される指令値が急変する可能性がある。ローパスフィルタ20bはこれを防止するために設けられたもので、指令値急変に対する対応を可能にしている。乗算部20cでは補正項Gainと有効電流指令Id-refとを乗算し、補正された電流指令値REFを算出する。
(1)有効電流指令ref>検出有効電流det →補正項大
(2)有効電流指令ref<検出有効電流det →補正項小
(3)有効電流指令ref=検出有効電流det →補正項1
上記(1)の関係で補正項Gainが大きい場合に電流制御部4に入力される指令値が急変する可能性がある。ローパスフィルタ20bはこれを防止するために設けられたもので、指令値急変に対する対応を可能にしている。乗算部20cでは補正項Gainと有効電流指令Id-refとを乗算し、補正された電流指令値REFを算出する。
以上のように動作することにより、本発明では、電力系統が安定状態のときには上記(3)の状態に該当し、電圧制御部3による有効電流指令Id-ref=電流指令値REFとなっている。この状態より、電力系統が変動して上記(1)の状態になったときにはREFを大きくし、(2)の状態になったときにはREFを小さくすることで系統電圧の変動に対して応答性が向上し、有効電力の出力減衰を抑制することが可能となるものである。
1… 平均値算出部
2… MPPT(最大電力追従)制御部
3… 電圧制御部
4,10… 電流制御部
5,6… 2相/3相変換部
7,8… dq軸変換部
9… 位相変換部
11… 無効電流演算部
12… d軸電圧生成部
13… q軸電圧生成部
20… 補正部
21… 2相/3相変換部
22… 電力演算部
2… MPPT(最大電力追従)制御部
3… 電圧制御部
4,10… 電流制御部
5,6… 2相/3相変換部
7,8… dq軸変換部
9… 位相変換部
11… 無効電流演算部
12… d軸電圧生成部
13… q軸電圧生成部
20… 補正部
21… 2相/3相変換部
22… 電力演算部
Claims (2)
- 電力変換装置を介して分散型電源を電力系統に連系し、分散型電源の発電した電力を、電力変換装置の制御装置により最大電力追従制御によって電力系統に供給するものにおいて、
前記制御装置が有する電圧制御部の出力側に有効電流指令を補正する補正部を設け、
前記制御装置に、検出された電力系統の電圧、電流から有効電力を算出して前記有効電流指令と同一の正規化を行った後に検出有効電流として前記補正部に出力する電力演算部を設け、
前記補正部で、入力された検出有効電流を補正項として前記有効電流指令を補正するよう構成したことを特徴とした電力変換装置。 - 前記補正部は、前記有効電流指令と検出有効電流との比を算出する補正値算出部と、補正値算出部による算出値を通過させるローパスフィルタと、ローパスフィルタの出力値と前記有効電流指令との乗算を行って電流指令値とする乗算部を備えたことを特徴とした請求項1記載の電力変換装置。
Priority Applications (1)
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JP2016025756A JP2016025756A (ja) | 2016-02-08 |
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JP6189188B2 (ja) * | 2013-11-20 | 2017-08-30 | 株式会社ダイヘン | インバータ回路を制御する制御回路、当該制御回路を備えたインバータ装置、当該インバータ装置を備えた電力システム、および、制御方法 |
JP2015192477A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 株式会社東芝 | 制御装置、制御方法および発電システム |
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2014
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