JP6325959B2 - 低分子可塑剤を含む超低融点トナー - Google Patents

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Description

ここに開示する実施形態は、一般的に、低分子可塑剤を含むトナー組成物を対象とする。さらに具体的には、ここに開示する実施形態は、トナーバインダー樹脂と相溶性の低分子結晶性有機化合物を含み、低いしわ固定最低融合温度を与えるトナー組成物を対象とする。
電子写真法は、静電潜像を作成することによって画像情報を視覚化するための方法であり、現在、種々の分野で使用されている。「静電写真」という用語は、一般的に「電子写真」という用語と相互に置き換え可能に用いられる。一般的に、電子写真法は、感光体の上に静電潜像を作成することと、その後に、トナーを含有する現像剤で画像を現像することと、その後、転写材料(例えば、紙またはシート)に画像を転写し、熱、溶媒、圧力および/またはその他を利用することによって、転写材料に画像を固定し、永久的な画像を得ることとを含む。
しわ固定最低融合温度(MFT)は、特定のトナーの性能およびエネルギー効率を、特定の紙の種類および特定のフューザー(紙の上にトナーを固定する)と組み合わせて決定するために使用される指標である。しわ固定MFTは、画像の塗りつぶした領域を横切るように紙を折り曲げ、次いで折り曲げた領域を横切るように所定の質量をロール加工することによって測定される。市販の折り曲げ機(例えば、Duplo D−590紙折り曲げ機)を用いて紙を折り曲げることもできる。広範囲の融合温度で融合した画像を含む複数の紙シートを調製する。次いで、この紙シートを広げ、紙シートからはずれたトナーを表面から拭き取る。許容範囲のレベルのトナー付着の定義を与える参照シートに対し、しわ面積の光学的比較を行うか、または、コンピュータ画像分析によって、しわ面積を定量分析してもよい。トナーが失われた面積が小さいほど、トナーの付着が良好であり、許容範囲のレベルの付着を達成するのに必要な温度は、しわ固定MFTであると定義される。
現在、超低融点(ULM)乳化凝集(EA)トナーは、スチレン/アクリレートEAトナーに対し、基準となるしわ固定MFTが約−20℃である。この改良されたしわ固定MFT性能によって、EAトナーと比較したとき、フューザーエネルギーを小さくし、フューザーの寿命を向上させることができる。MFTを例えばさらに10℃〜20℃下げることが望まれている。
いくつかの実施形態では、乳化凝集(EA)トナーであって、アモルファスポリマー樹脂と;場合により、着色剤と;分子量が1,000g/mol未満であり、融点が乳化凝集トナーの融合温度よりも低い低分子結晶性有機化合物とを含み、アモルファスポリマー樹脂と低分子結晶性有機化合物の混合物は、示差走査熱量測定によって決定する場合、アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、低分子結晶性有機化合物の固体から液体への顕著な相転移ピークがなく、混合物中の低分子結晶性有機化合物の融合エンタルピーが、純粋な形態での低分子結晶性有機化合物の融合エンタルピーの10%未満であると測定されることを特徴とする、EAトナーを提供する。
別の実施形態は、ポリマーアモルファス樹脂エマルションと、場合により、少なくとも1つの着色剤エマルションと、任意要素のワックスエマルションと、低分子結晶性有機化合物エマルションと;分子量が1,000g/mol未満であり、融点が乳化凝集トナー粒子の融合温度よりも低い低分子結晶性有機化合物とを混合し、コンポジットエマルションを作成することと;このコンポジットエマルションに凝集剤を加え、乳化凝集したトナー粒子を作成することとを含み、アモルファスポリマー樹脂と低分子結晶性有機化合物の混合物は、示差走査熱量測定によって決定する場合、アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、低分子結晶性有機化合物の固体から液体への顕著な相転移ピークがなく、混合物中の低分子結晶性有機化合物の融合エンタルピーが、純粋な形態での低分子結晶性有機化合物の融合エンタルピーの10%未満であると測定されることを特徴とする、乳化凝集トナー粒子を製造する方法を提供する。
図1は、溶融混合したジ−tert−ブチルイソフタレートおよびアモルファスポリエステル樹脂の示差走査熱量測定(DSC)曲線である。 図2は、溶融混合したイソフタル酸,ジ−フェニルエステルおよびアモルファスポリエステル樹脂のDSC曲線である。 図3は、溶融混合したテレフタル酸,ジ−ステアリルエステルおよびアモルファスポリエステル樹脂のDSC曲線である。 図4は、ベンジル 2−ナフチルエーテルの示差走査熱量測定(DSC)曲線である。 図5は、溶融混合したベンジル 2−ナフチルエーテルおよびアモルファスポリエステル樹脂のDSC曲線である。 図6は、第1の加熱および冷却の後の2−ナフチルベンゾエートの示差走査熱量測定(DSC)曲線である。 図7は、第2の加熱の後の2−ナフチルベンゾエートの示差走査熱量測定(DSC)曲線である。 図8は、溶融混合した2−ナフチルベンゾエートおよびアモルファスポリエステル樹脂のDSC曲線である。 図9は、N−ベンジルフタルイミドを含むトナーについて、フューザーロール温度の関数としての光沢のプロットである。 図10は、N−ベンジルフタルイミドを含むトナーについて、しわ固定MFTを決定するためのフューザーロール温度の関数としてのしわ面積のプロットである。 図11は、ベンジル 2−ナフチルエーテルを含むトナーについて、フューザーロール温度の関数としての光沢のプロットである。 図12は、ベンジル 2−ナフチルエーテルを含むトナーについて、しわ固定MFTを決定するためのフューザーロール温度の関数としてのしわ面積のプロットである。 図13は、2−ナフチルベンゾエートを含むトナーについて、しわ固定MFTを決定するためのフューザーロール温度の関数としてのしわ面積のプロットである。 図14は、2−ナフチルベンゾエートを含むトナーについて、フューザーロール温度の関数としての光沢のプロットである。
本開示によれば、低分子結晶性有機化合物を含む乳化凝集(EA)トナーが提供される。いくつかの実施形態では、トナーは、低分子結晶性有機化合物と、アモルファスポリマー樹脂とを含んでいてもよく、アモルファスポリマー樹脂と低分子結晶性有機化合物の混合物は、示差走査熱量測定によって決定する場合、アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、低分子結晶性有機化合物の固体から液体への顕著な相転移ピークがないことを特徴とする。例えば、低分子結晶性有機化合物の固体から液体への顕著な相転移ピークがないことは、混合物中の結晶性有機化合物の融合エンタルピーが、その元々の値の融合エンタルピーの20%未満、いくつかの実施形態では、その元々の値の10%未満、ある実施形態では、その元々の値の5%未満であると測定されることによって示されてもよく、この元々の値は、独立して測定したときの低分子の融合エンタルピーをあらわし、このことは、低分子結晶性有機化合物とアモルファスポリマー樹脂の相溶性を特徴付ける。さらに、ある実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、融点が、EAトナーの融合温度より低くてもよい。ある実施形態によれば、低分子結晶性有機化合物を含む乳化凝集トナーは、名目上のULM EAトナー、例えば、Xerox Corp.から入手可能なXerox(登録商標)700 Digital Color Press(DCP)トナーに対し、例えば、少なくとも5℃、または少なくとも10℃〜20℃低くないにしても、少なくとも匹敵するしわ固定MFTを達成するだろう。
任意のトナー樹脂を本開示のプロセスに利用してもよい。ひいては、このような樹脂は、任意の適切な1種類以上のモノマーから任意の適切な重合方法によって作られてもよい。いくつかの実施形態では、樹脂は、乳化重合以外の方法によって調製されてもよい。さらなる実施形態では、縮重合によって樹脂を調製してもよい。
いくつかの実施形態では、樹脂は、ポリエステル、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、および/またはこれらのコポリマーであってもよい。いくつかの実施形態では、樹脂は、アモルファス樹脂、結晶性樹脂、および/または結晶性樹脂とアモルファス樹脂の混合物であってもよい。結晶性樹脂は、結晶性樹脂とアモルファス樹脂の混合物中に、例えば、トナー樹脂全体の0〜約50重量%、いくつかの実施形態では、5〜約35重量%の量で存在していてもよい。アモルファス樹脂は、混合物中に、例えば、トナー樹脂全体の約50〜約100重量%、いくつかの実施形態では、トナー樹脂の95〜約65重量%の量で存在していてもよい。
いくつかの実施形態では、アモルファス樹脂は、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン−アクリレート、ポリスチレン−メタクリレート、ポリスチレン−ブタジエン、またはポリエステル−イミド、およびこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。いくつかの実施形態では、結晶性樹脂は、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリイソブチレート、エチレン−プロピレンコポリマー、またはエチレン−酢酸ビニルコポリマー、およびこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。さらなる実施形態では、この樹脂は、ポリエステル結晶性樹脂および/またはポリエステルアモルファス樹脂であってもよい。
いくつかの実施形態では、樹脂は、任意要素の触媒存在下、ジオールと二酸を反応させることによって作られるポリエステル樹脂であってもよい。
結晶性樹脂を調製するために選択される有機二酸またはジエステルの例としては、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、フマル酸、マレイン酸、ドデカン二酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、マロン酸およびメサコン酸、これらのジエステルまたは酸無水物、およびこれらの組み合わせが挙げられる。有機二酸は、いくつかの実施形態では、樹脂の約40〜約60モル%、いくつかの実施形態では、約42〜約55モル%、いくつかの実施形態では、約45〜約53モル%の量になるように選択されてもよい。
結晶性樹脂の例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリイソブチレート、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリプロピレン、これらの混合物などが挙げられる。具体的な結晶性樹脂は、ポリエステル系、例えば、ポリ(エチレン−アジペート)、ポリ(プロピレン−アジペート)、ポリ(ブチレン−アジペート)、ポリ(ペンチレン−アジペート)、ポリ(ヘキシレン−アジペート)、ポリ(オクチレン−アジペート)、ポリ(エチレン−サクシネート)、ポリ(プロピレン−サクシネート)、ポリ(ブチレン−サクシネート)、ポリ(ペンチレン−サクシネート)、ポリ(ヘキシレン−サクシネート)、ポリ(オクチレン−サクシネート)、ポリ(エチレン−セバケート)、ポリ(プロピレン−セバケート)、ポリ(ブチレン−セバケート)、ポリ(ペンチレン−セバケート)、ポリ(ヘキシレン−セバケート)、ポリ(オクチレン−セバケート)、アルカリコポリ(5−スルホイソフタロイル)−コポリ(エチレン−アジペート)、ポリ(デシレン−セバケート)、ポリ(デシレン−デカンジオエート)、ポリ−(エチレン−デカンジオエート)、ポリ−(エチレン−ドデカンジオエート)、ポリ(ノニレン−セバケート)、ポリ(ノニレン−デカンジオエート)、ポリ(ノニレン−ドデカンジオエート)、ポリ(デシレン−ドデカンジオエート)、コポリ(エチレン−フマレート)−コポリ(エチレン−セバケート)、コポリ(エチレン−フマレート)−コポリ(エチレン−デカンジオエート)およびコポリ(エチレン−フマレート)−コポリ(エチレン−ドデカンジオエート)であってもよい。結晶性樹脂を利用するとき、結晶性樹脂は、例えば、トナー要素の約5〜約50重量%、いくつかの実施形態では、約10〜約35重量%の量で存在していてもよい。
結晶性樹脂は、種々の融点を有していてもよく、例えば、融点が30℃〜120℃、いくつかの実施形態では、50℃〜90℃であってもよい。結晶性樹脂は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定する場合、数平均分子量(Mn)が、例えば、約1,000〜約50,000、いくつかの実施形態では、約2,000〜約25,000であってもよく、重量平均分子量(Mw)が、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーによって決定する場合、例えば、約2,000〜約100,000、いくつかの実施形態では、約3,000〜約80,000であってもよい。結晶性樹脂の分子量分布(Mw/Mn)は、例えば、約2〜約6、いくつかの実施形態では、約2〜約4であってもよい。
アモルファスポリエステルを調製するために選択される二酸またはジエステルとしては、ジカルボン酸またはジエステル、例えば、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、イタコン酸、コハク酸、無水コハク酸、ドデセニルコハク酸、無水ドデセニルコハク酸、グルタル酸、無水グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル、フタル酸ジメチル、無水フタル酸、フタル酸ジエチル、コハク酸ジメチル、フマル酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、ドデセニルコハク酸ジメチル、およびこれらの組み合わせが挙げられる。有機二酸またはジエステルは、例えば、樹脂の約40〜約60モル%、いくつかの実施形態では、約42〜約55モル%、いくつかの実施形態では、約45〜約53モル%の量で存在していてもよい。
アモルファスポリエステルを作成するときに利用されるジオールの例としては、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、2,2−ジメチルプロパンジオール、2,2,3−トリメチルヘキサンジオール、ヘプタンジオール、ドデカンジオール、ビス(ヒドロキシエチル)−ビスフェノールA、ビス(2−ヒドロキシプロピル)−ビスフェノールA、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、キシレンジメタノール、シクロヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ビス(2−ヒドロキシエチル)オキシド、ジプロピレングリコール、ジブチレングリコール、およびこれらの組み合わせが挙げられる。選択される有機ジオールの量は、さまざまであってもよく、例えば、樹脂の約40〜約60モル%、いくつかの実施形態では、約42〜約55モル%、いくつかの実施形態では、約45〜約53モル%の量で存在していてもよい。
いくつかの実施形態では、ポリエステルを作成するときに重縮合触媒を使用してもよい。結晶性ポリエステルまたはアモルファスポリエステルのいずれかに利用され得る重縮合触媒としては、チタン酸テトラアルキル、ジアルキルスズオキシド(例えば、ジブチルスズオキシド)、テトラアルキルスズ(例えば、ジブチルスズジラウレート)、ジアルキルスズオキシド水酸化物(例えば、酸化ブチルスズ水酸化物、スズオクトエート)、アルミニウムアルコキシド、アルキル亜鉛、ジアルキル亜鉛、酸化亜鉛、酸化第一スズ、またはこれらの組み合わせが挙げられる。このような触媒は、ポリエステル樹脂を作成するために用いられる出発物質の二酸またはジエステルを基準として、例えば、0.01モル%〜5モル%の量で利用されてもよい。
いくつかの実施形態では、適切なアモルファス樹脂としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリイソブチレート、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリプロピレン、これらの組み合わせなどが挙げられる。利用可能なアモルファス樹脂の例としては、アルカリスルホン酸化−ポリエステル樹脂、分枝鎖アルカリスルホン酸化−ポリエステル樹脂、アルカリスルホン酸化−ポリイミド樹脂および分枝鎖アルカリスルホン酸化−ポリイミド樹脂が挙げられる。アルカリスルホン酸化ポリエステル樹脂が有用であってもよく、いくつかの実施形態では、例えば、コポリ(エチレン−テレフタレート)−コポリ(エチレン−5−スルホ−イソフタレート)、コポリ(プロピレン−テレフタレート)−コポリ(プロピレン−5−スルホ−イソフタレート)、コポリ(ジエチレン−テレフタレート)−コポリ(ジエチレン−5−スルホイソフタレート)、コポリ(プロピレン−ジエチレン−テレフタレート)−コポリ(プロピレン−ジエチレン−5−スルホイソフタレート)、コポリ(プロピレン−ブチレン−テレフタレート)−コポリ(プロピレン−ブチレン−5−スルホイソフタレート)およびコポリ(プロポキシル化ビスフェノールA−フマレート)−コポリ(プロポキシル化ビスフェノールA−5−スルホ−イソフタレート)の金属塩またはアルカリ塩であってもよい。
いくつかの実施形態では、不飽和アモルファスポリエステル樹脂をラテックス樹脂として利用してもよい。例示的な不飽和アモルファスポリエステル樹脂としては、限定されないが、ポリ(プロポキシル化ビスフェノール コ−フマレート)、ポリ(エトキシル化ビスフェノール コ−フマレート)、ポリ(ブチルオキシル化ビスフェノール コ−フマレート)、ポリ(コ−プロポキシル化ビスフェノール コ−エトキシル化ビスフェノール コ−フマレート)、ポリ(1,2−プロピレンフマレート)、ポリ(プロポキシル化ビスフェノール コ−マレエート)、ポリ(エトキシル化ビスフェノール コ−マレエート)、ポリ(ブチルオキシル化ビスフェノール コ−マレエート)、ポリ(コ−プロポキシル化ビスフェノール コ−エトキシル化ビスフェノール コ−マレエート)、ポリ(1,2−プロピレンマレエート)、ポリ(プロポキシル化ビスフェノール コ−イタコネート)、ポリ(エトキシル化ビスフェノール コ−イタコネート)、ポリ(ブチルオキシル化ビスフェノール コ−イタコネート)、ポリ(コ−プロポキシル化ビスフェノール コ−エトキシル化ビスフェノール コ−イタコネート)、ポリ(1,2−プロピレンイタコネート)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
アモルファス樹脂は、種々のガラス転移温度(Tg)が、例えば、約40℃〜約100℃、いくつかの実施形態では、約45℃〜約70℃、ある実施形態では、50℃〜約65℃であってもよい。結晶性樹脂は、数平均分子量(M)が、例えば、約1,000〜約50,000、いくつかの実施形態では、約2,000〜約25,000、ある実施形態では、約2,000〜約10,000であってもよく、重量平均分子量(Mw)が、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって決定する場合、例えば、約2,000〜約100,000、いくつかの実施形態では、約3,000〜約80,000、ある実施形態では、約4,000〜約20,000であってもよい。結晶性樹脂の分子量分布(Mw/M)は、例えば、約2〜約6、いくつかの実施形態では、約2〜約5、ある実施形態では、約2〜約4であってもよい。
例えば、いくつかの実施形態では、アモルファスポリエステル樹脂は、以下の式(1)を有するポリ(プロポキシル化ビスフェノールA コ−フマレート)樹脂であってもよく、
Figure 0006325959
式中、mは、約5〜約1000、いくつかの実施形態では、約10〜約500、他の実施形態では、約15〜約200であってもよい。
トナー樹脂として利用可能な直鎖プロポキシル化ビスフェノールAフマレート樹脂の一例は、SPARIIという商標名でResana S/A Industrias Quimicas(サンパウロ、ブラジル)から入手可能である。利用可能であり、市販の他のプロポキシル化ビスフェノールAフマレート樹脂としては、花王株式会社(日本)製のGTUFおよびFPESL−2、ならびにReichhold(リサーチトライアングルパーク、ノースキャロライナ)製のEM181635などが挙げられる。
いくつかの実施形態では、アモルファスポリエステル樹脂は、アルコキシル化ビスフェノールAと、少なくとも1つの二酸とのコポリマーであってもよい。アルコキシル化ビスフェノールAは、エトキシル化ビスフェノールA、プロポキシル化ビスフェノールA、および/またはエトキシル化−プロポキシル化ビスフェノールAを含んでいてもよい。適切な二酸としては、フマル酸、テレフタル酸、ドデセニルコハク酸、および/またはトリメリット酸が挙げられる。
いくつかの実施形態では、低Mwアモルファス樹脂と高Mwアモルファス樹脂の組み合わせを使用し、トナーを作成してもよい。低Mw樹脂は、重量平均分子量が約10kg/mol〜約20kg/molであってもよく、数平均分子量が約2kg/mol〜約5kg/molであってもよい。高Mw樹脂は、重量平均分子量が約90kg/mol〜約160kg/molであってもよく、数平均分子量が約4kg/mol〜約8kg/molであってもよい。低Mwアモルファス樹脂と高Mwアモルファス樹脂の重量比率は、約0:100〜約100:0、いくつかの実施形態では、約70:30〜約30:70、ある実施形態では、約60:40〜約40:60であってもよい。
いくつかの実施形態では、適切な結晶性樹脂は、以下の式(2)を有するエチレングリコールと、ドデカン二酸およびフマル酸コモノマーの混合物とから作られる樹脂を含んでいてもよく、
Figure 0006325959
式中、bは、約5〜約2000であり、dは、約5〜約2000である。
例えば、いくつかの実施形態では、上に記載するような式Iのポリ(プロポキシル化ビスフェノールA コ−フマレート)樹脂を、式IIの結晶性樹脂と合わせ、トナーを作成するのに適した樹脂を作成してもよい。
利用可能な他のトナー樹脂またはポリマーの例としては、スチレン、アクリレート、メタクリレート、ブタジエン、イソプレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、およびこれらの組み合わせに由来するものが挙げられる。例示的なさらなる樹脂またはポリマーとしては、限定されないが、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(メチルスチレン−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸メチル−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸エチル−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸プロピル−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸ブチル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸メチル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸エチル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸プロピル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸ブチル−ブタジエン)、ポリ(スチレン−イソプレン)、ポリ(メチルスチレン−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸メチル−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸エチル−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸プロピル−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸ブチル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸メチル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸エチル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸プロピル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸ブチル−イソプレン);ポリ(スチレン−アクリル酸プロピル)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル)、ポリ(スチレン−ブタジエン−アクリル酸)、ポリ(スチレン−ブタジエン−メタクリル酸)、ポリ(スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル−アクリル酸)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリル酸)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリロニトリル)およびポリ(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリロニトリル−アクリル酸)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。ポリマーは、ブロックコポリマー、ランダムコポリマーまたは交互コポリマーであってもよい。
さらなる実施形態では、トナーに利用される樹脂は、約130℃での溶融粘度が約10〜約1,000,000パスカル・秒(Pa*s)、いくつかの実施形態では、約20〜約100,000Pa*sであってもよい。
1種類、2種類、またはそれより多種類のトナー樹脂を使用してもよい。2種類以上のトナー樹脂を使用する実施形態では、トナー樹脂は、任意の適切な比率(例えば、重量比)であってもよく、例えば、約10%(第1の樹脂)/90%(第2の樹脂)〜約90%(第1の樹脂)/10%(第2の樹脂)であってもよい。
いくつかの実施形態では、ポリマーラテックスを乳化方法によって作成してもよい。このような方法を利用し、樹脂は、樹脂エマルション中に存在していてもよく、次いで、これを他の要素および添加剤と合わせ、本開示のトナーを作成してもよい。
ポリマー樹脂は、固体基準でトナー粒子(すなわち、外部添加剤を除外したトナー粒子)の約65〜約95重量%、いくつかの実施形態では、約70〜約90重量%、ある実施形態では、約75〜約85重量%の量で存在していてもよい。樹脂が結晶性樹脂と1つ以上のアモルファス樹脂の組み合わせである場合、結晶性樹脂とアモルファス樹脂の比率は、いくつかの実施形態では、約1:99〜約30:70、いくつかの実施形態では、約5:95〜約25:75、ある実施形態では、約5:95〜約15:85であってもよい。
いくつかの実施形態では、樹脂、着色剤、ワックス、およびトナー組成物を作成するために利用される他の添加剤は、界面活性剤を含む分散剤の状態であってもよい。さらに、トナー粒子は、樹脂およびトナーの他の要素を1つ以上の界面活性剤に入れ、エマルションを作成し、トナー粒子を凝集させ、融着させ、場合により、洗浄し、乾燥させ、回収する乳化凝集方法によって作成されてもよい。
1種類、2種類、またはそれ以上の界面活性剤を利用してもよい。界面活性剤は、イオン系界面活性剤および非イオン系界面活性剤から選択されてもよい。アニオン系界面活性剤およびカチオン系界面活性剤は、用語「イオン系界面活性剤」に包含される。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、トナー組成物の約0.01重量%〜約5重量%、例えば、約0.75重量%〜約4重量%、いくつかの実施形態では、約1重量%〜約3重量%の量で存在するように利用されてもよい。
加えられる任意要素の着色剤として、種々の既知の適切な着色剤、例えば、染料、顔料、染料混合物、顔料混合物、染料と顔料の混合物などがトナーに含まれていてもよい。着色剤は、トナー中に、例えば、トナーの約0.1〜約35重量%、または約1〜約15重量%、または約3〜約10重量%の量で含まれていてもよい。
適切な着色剤の例として、REGAL 330(登録商標)のようなカーボンブラック;Mobayマグネタイト、MO8029(商標)、MO8060(商標);Columbianマグネタイト;MAPICO BLACKS(商標)および表面処理されたマグネタイト;PfizerマグネタイトCB4799(商標)、CB5300(商標)、CB5600(商標)、MCX6369(商標);BayerマグネタイトBAYFERROX 8600(商標)、8610(商標);Northern PigmentマグネタイトNP604(商標)、NP608(商標);TMB−100(商標)またはTMB−104(商標)のようなMagnoxマグネタイトなどが挙げられる。着色した顔料として、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブラウン、ブルー、またはこれらの混合物から選択されてもよい。一般的に、シアン、マゼンタまたはイエローの顔料または染料、またはこれらの混合物を使用する。1種類以上の顔料が、一般的に水系顔料分散物として用いられる。
場合により、トナー粒子を作成するときに、ワックスを樹脂および任意要素の着色剤と組み合わせてもよい。ワックスが含まれる場合、ワックスは、例えば、トナー粒子の約1重量%〜約25重量%、いくつかの実施形態では、約5重量%〜約20重量%の量で存在していてもよい。
選択可能なワックスとしては、例えば、重量平均分子量(Mw)が約500〜約20,000、いくつかの実施形態では、約1,000〜約10,000のワックスが挙げられる。使用可能なワックスとしては、例えば、ポリオレフィン、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリブテンワックスが挙げられる。
いくつかの実施形態では、生成した凝集トナー粒子にシェルを塗布してもよい。コア樹脂に適していると上に記載した任意の樹脂をシェル樹脂として使用することができる。当該技術分野の範囲内にある任意の方法によって、凝集粒子にシェル樹脂を塗布してもよい。いくつかの実施形態では、シェル樹脂は、上述の任意の界面活性剤を含むエマルションの状態であってもよい。上述の凝集粒子を、生成した凝集物の上にシェル樹脂がシェルを形成するように、上のシェル樹脂エマルションと合わせてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアモルファスポリエステル樹脂を利用し、凝集物の上にシェルを作成し、コア−シェル構造を有するトナー粒子を作成してもよい。いくつかの実施形態では、アモルファスポリエステル樹脂と結晶性樹脂を利用し、凝集物の上にシェルを作成し、コア−シェル構造を有するトナー粒子を作成してもよい。いくつかの実施形態では、適切なシェルは、シェルの約10重量%〜約90重量%、いくつかの実施形態では、シェルの約20重量%〜約80重量%、いくつかの実施形態では、シェルの約30重量%〜約70重量%の量で存在する少なくとも1つのアモルファスポリエステル樹脂を含んでいてもよい。
シェル樹脂は、トナー粒子の約5重量%〜約40重量%、いくつかの実施形態では、トナー粒子の約24重量%〜約30重量%の量で存在していてもよい。
トナー粒子の望ましい最終粒径に到達したら、塩基を用いて混合物のpHを約5〜約10、いくつかの実施形態では、約6〜約8の値になるまで調節してもよい。トナーの成長を凍結させる(すなわち、停止する)ためにpHの調節を利用してもよい。トナーの成長を止めるのに利用される塩基としては、任意の適切な塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、これらの組み合わせなど)を挙げることができる。塩基を混合物の約2〜約25重量%、いくつかの実施形態では、混合物の約4〜約10重量%の量で加えてもよい。さらに、EDTA溶液の添加を使用し、シェルの成長を凍結させてもよい。いくつかの実施形態では、EDTA溶液と塩基溶液の組み合わせを使用し、トナー粒子の成長を凍結させてもよい。
いくつかの実施形態では、トナーの最低融合温度(MFT)を下げるために、室温で結晶性固体である低分子結晶性有機化合物をトナーに加える。具体的な実施形態では、低分子結晶性有機化合物を乳化凝集(EA)トナーに加え、結晶性ポリマー要素と完全に、または部分的に置き換え、含まれる場合、低分子結晶性有機化合物は、トナーアモルファスバインダー樹脂と相溶性である。相溶性は、アモルファス樹脂と低分子結晶性有機化合物の溶融混合物を特性決定することによって示されてもよく、溶融混合物は、示差走査熱量測定によって決定されるように、アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、低分子結晶有機化合物の固体から液体への顕著な相転移ピークがなく、混合物中の低分子結晶性有機化合物の融合エンタルピーが、その元々の値の融合エンタルピーの20%未満、いくつかの実施形態では、その元々の値の10%未満、ある実施形態では、その元々の値の5%未満であると測定され、この元々の値は、独立して測定したときの低分子の融合エンタルピーをあらわすことを特徴とするとき、アモルファス樹脂および低分子結晶性有機化合物は、相溶性であると考えられる。さらに、いくつかの実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、EAトナーの融合温度より低い融点を有する。ある実施形態によれば、低分子結晶性有機化合物を含む乳化凝集トナーは、名目上のULMトナー、例えば、Xerox Corp.から入手可能なXerox(登録商標)700 DCPトナーに対し、例えば、少なくとも5℃、または少なくとも10℃〜20℃低くないにしても、少なくとも匹敵するしわ固定MFTを達成するだろう。
ある実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、分子量が1,000g/mol未満であり;さらなる実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、分子量が750g/mol未満であり;なおさらなる実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、分子量が500g/mol未満である。
簡単にいうと、アモルファス樹脂および低分子結晶性有機化合物についての相溶性試験を以下のように進める。低分子結晶性有機化合物を、トナー自体の比率と同様の比率でアモルファス樹脂と混合する。この混合物を、混合しつつ、完全に溶融させるのに十分な時間をかけて、結晶性要素の融点より少なくとも高い温度まで加熱し、次いで、室温まで冷却する。得られた材料をDSCによって分析する。この試験では、冷却するにつれて、樹脂と相溶性ではない低分子が、溶融した混合物から再結晶化すると考えられ、得られたDSCの軌跡は、(1)低分子に対応する明確な溶融ピークと、(2)アモルファス樹脂の元々のガラス転移(わずかに低い温度にシフトしていてもよく、シフトしていなくてもよい)との両方を示す。EAトナーに組み込まれる場合、この特徴を有する低分子は、一般的に、低溶融トナー特性を与えない。対照的に、この樹脂と相溶性の低分子は、一般的に、溶融混合物から再結晶化しない。これらの場合には、得られたDSCの軌跡は、(1)弱いか、または完全に存在しない溶融転移と、(2)弱くなったか、および/またはシフトしたガラス転移との両方を示し、このことは、低分子によるアモルファス樹脂の可塑化を示す。EAトナーに組み込まれる場合、これらの低分子は、一般的に、低温溶融特性を与え、低分子の融点は、トナーの典型的な融合温度より低い(典型的なULM EAトナー、例えば、Xerox(登録商標)700 DCPトナーについて、約110℃〜120℃)。さらに、相溶性の程度を測定するために、結晶化エンタルピーを測定してもよく、完全な相溶性の場合、元々の値の5%未満の値が得られ、一方、完全に非相溶性の場合、元々の値の20%より大きい値が得られ、この元々の値は、独立して測定したときの低分子の融合エンタルピーをあらわす。
トナーの最低融合温度(MFT)を下げるためにトナーに添加するのに適していてもよい低分子結晶性有機化合物群のいくつかの例が本明細書に提供される。これらの例は、トナーの最低融合温度(MFT)を下げるためにトナーに添加するのに適していてもよい他の有機化合物群、例えば、脂肪族エステルおよびジエステル、脂肪族エーテル、アミド、ケトン、アルデヒドなどに限定することを意図していない。
(低分子結晶性芳香族ジエステル化合物)
いくつかの実施形態では、トナーの最低融合温度(MFT)を下げるために低分子結晶性芳香族ジエステル化合物をトナーに加える。適切な芳香族ジエステルの例としては、式(3、4、5)のものが挙げられ、
Figure 0006325959
およびRは、同じであってもよく、または異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、RおよびRは、アリール、アルキル、アリール−アルキル、アルキル−アリール基からなる群から選択されてもよい。具体的な実施形態では、芳香族ジエステルは、酸素に対する炭素の比率が3.5〜6であり、トナーに使用する樹脂の酸素に対する炭素の比率の範囲と同様である。例えば、RおよびRの具体例について、これらの芳香族ジエステルの熱特性を表1に与える。
Figure 0006325959
特定の実施形態では、芳香族ジエステルは、式(6)を有するジ−tert−ブチルイソフタレート(酸素に対する炭素の比率が4、融点83℃)である。
Figure 0006325959
(低分子結晶性イミド)
いくつかの実施形態では、トナーの最低融合温度(MFT)を下げるために、低分子結晶性イミドをトナーに加える。適切なイミドの例としては、一般的な構造(7)を有するものが挙げられ、
Figure 0006325959
式中、Rは、任意要素の接続部(スクシンイミドの場合には直接的な接続部であるか、グルタルイミドの場合には、メチレン単位、フタルイミドの場合には、1,2−フェニレン単位、または関連する接続部単位)であり、Rは、アルキル単位またはアリール単位、例えば、ベンジル、フェニル、メチル、エチル、または関連する構造である。本明細書に明記するイミドは、環状脂肪族イミド(例えば、スクシンイミド)および芳香族イミド(例えば、フタルイミド)の両方、および非環状イミドを含み、中央の窒素原子にアルキル置換基またはアリール置換基を含むか、または含まない。
特定の実施形態では、低分子結晶性イミドは、式(8)を含むN−ベンジルフタルイミド(m.p.119℃)である。
Figure 0006325959
(低分子結晶性芳香族エーテル化合物)
いくつかの実施形態では、トナーの最低融合温度(MFT)を下げるために、低分子結晶性芳香族エーテル化合物をトナーに加える。適切な芳香族エーテルの例としては、式(9)を有するものが挙げられ、
Figure 0006325959
式中、RおよびRは、独立して、(i)アルキル基;(ii)アリールアルキル基;(iii)アルキルアリール基および(iii)芳香族基;およびこれらの混合物からなる群から選択され、但し、RおよびRのうち、少なくとも1つは芳香族基であり;pは0または1である。RおよびRの具体例についてのこれらの芳香族エーテルの熱特性を表2に与える。
Figure 0006325959
特定の実施形態では、芳香族エーテルは、式(10)のベンジル2−ナフチルエーテル(融点102℃)である。
Figure 0006325959
(低分子結晶性芳香族モノエステル化合物)
いくつかの実施形態では、トナーの最低融合温度(MFT)を下げるために、低分子結晶性芳香族モノエステル化合物をトナーに加える。適切な芳香族モノエステルの例としては、式(11)を有するものが挙げられ、
Figure 0006325959
式中、RおよびRは、同じであってもよく、または異なっていてもよく、RおよびRのうち、少なくとも1つは芳香族基である。いくつかの実施形態では、RおよびRは、アリール、アルキル、アリール−アルキル、アルキル−アリール基からなる群から選択されてもよい。具体的な実施形態では、芳香族モノエステルは、酸素に対する炭素の比率が3.5〜6であり、トナーに使用する樹脂の酸素に対する炭素の比率の範囲と同様である。
特定の実施形態では、芳香族モノエステルは、式(12)の2−ナフチルベンゾエート(融点107℃)である。
Figure 0006325959
他の適切な芳香族モノエステルとしては、例えば、式(13)のフェニル−1−ヒドロキシ−2−ナフトエート(融点95℃)
Figure 0006325959
式(14)の安息香酸 3−ヒドロキシフェニルエステル(融点136℃)
Figure 0006325959
を挙げることができる。
当該技術分野の技術常識の範囲内にある任意の方法によって、トナー粒子を調製してもよい。トナー粒子の製造に関連する実施形態を、乳化凝集プロセスに関して以下に記載しているが、例えば、化学プロセスを含む、トナー粒子を調製する任意の適切な方法を用いてもよい。いくつかの実施形態では、小径樹脂粒子を適切なトナー粒径になるまで凝集し、次いで、融着して最終的なトナー粒子の形状および形態を達成する凝集融着プロセスによって、トナー組成物およびトナー粒子を調製してもよい。
いくつかの実施形態では、乳化凝集プロセス、例えば、任意要素の着色剤、任意要素のワックスおよび任意の他の望ましい添加剤または必要な添加剤と、上述の樹脂を含むエマルションと、上述の低分子結晶性有機化合物の少なくとも1つ以上を、場合により上述の界面活性剤中に含む混合物を凝集させ、次いで、凝集混合物を融着することを含むプロセスによってトナー組成物を調製してもよい。潜在的に適切な着色剤、ワックスおよび/または他の添加剤の例を上に記載する。ある実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、任意の外部添加剤を含まないトナーの乾燥重量の約5%〜約25%、いくつかの実施形態では、約10%〜約20%であり、ある実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、トナーの乾燥重量の約15%である。いくつかの実施形態では、それぞれの要素のエマルションを調製し、次いで、一緒に合わせる。さらに、ある実施形態では、トナーは、低分子結晶性有機化合物と結晶性樹脂の両方を含む。例えば、結晶性樹脂は、上述の結晶性ポリエステル樹脂および/または本明細書に記載する任意の他の結晶性樹脂であってもよい。ある実施形態では、結晶性樹脂は、任意の外部添加剤を含まないトナーの乾燥重量の約3%〜約20%、いくつかの実施形態では、約5%〜約15%であり、ある実施形態では、低分子結晶性有機化合物は、トナーの乾燥重量の約5%〜約10%である。
任意要素の着色剤、ワックスおよび/または他の材料(場合により、界面活性剤を含む分散物の状態であってもよい)を、エマルション(樹脂を含む2種類以上のエマルションの混合物であってもよい)に加えることによって、混合物を調製してもよい。必要な場合、得られた混合物のpHを調節してもよい。
上の混合物を調製した後、凝集剤またはフロック形成剤を混合物に加えてもよい。任意の適切な凝集剤を利用してトナーを作成してもよい。適切な凝集剤としては、例えば、二価のカチオン材料または多価のカチオン材料の水溶液が挙げられる。凝集剤は、例えば、ポリハロゲン化アルミニウム、例えば、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、または対応する臭化物、フッ化物またはヨウ化物、ポリケイ酸アルミニウム、例えば、ポリアルミニウムスルホシリケート(PASS)および水溶性金属塩(塩化アルミニウム、亜硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸カリウムアルミニウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、亜硝酸カルシウム、シュウ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、臭化マグネシウム、塩化銅、硫酸銅を含む)、およびこれらの組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、樹脂のガラス転移温度(Tg)より低い温度で、この混合物に凝集剤を加えてもよい。
所定の望ましい粒径が得られるまで、粒子を凝集させてもよい。所定の望ましい粒径とは、作成前に決定されるような、得られることが望ましい粒径、および、成長プロセス中に、このような粒径に達するまでモニタリングされる粒径を指す。成長プロセス中にサンプルを採取し、例えば、平均粒径の場合、Coulter Counterで分析してもよい。このように凝集は、攪拌を維持しつつ、高温に維持することによって、または、必要な場合、この温度をゆっくりと上げ、望ましい粒径を生成するのに必要な時間、この温度に混合物を保持し、凝集した粒子を得ることによって行ってもよい。所定の望ましい粒径に達したら、樹脂エマルションを加えてシェルを成長させ、コア−シェル構造の粒子を与える。望ましいコア−シェルトナー粒径に達するまで、シェルを成長させ、次いで、塩基(例えば、NaOH)を加え、次いで、EDTA溶液を加えることによって反応スラリーのpHを上げることによって、成長プロセスを止める。
粒子の成長を止めた後、反応混合物を例えば85℃まで加熱し、粒子を融着させる。次いで、トナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分けおよび濾過によってトナー粒子を分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させる。
トナー粒子の特徴は、以下にさらに詳細に記載するように、任意の適切な技術および装置によって決定されてもよい。
本明細書で以下に記載する実施例は、本実施形態を実施するときに使用可能な異なる組成物および条件の実例である。あらゆる割合は、特に指示のない限り、重量基準である。しかし、本実施形態は、多くの種類の組成物を用いて実施することができ、上の本開示にしたがって、本明細書で以下に示すように、多くの異なる用途を有していてもよいことが明らかであろう。
低分子結晶性有機化合物と低Mw直鎖アモルファス樹脂A(フマル酸、テレフタル酸およびドデセニルコハク酸を含むアルコキシル化ビスフェノールA コ−ポリエステル)を別個に溶融混合することによって、上述の低分子結晶性イミド化合物およびアモルファスポリエステルトナーを結合する樹脂の実施例の相溶性試験を観察した。溶融混合は、150℃で20分間かけてホットプレート上で行われ、その後、冷却し、DSCによって特性決定する。表3に、得られた実験データをまとめている。さらに、これらの低分子結晶性有機化合物を用いて調製したトナー(低分子は、外部添加剤を除くトナー粒子の約15乾燥重量%である)を、本明細書に記載するように試験し、低い溶融特性を決定する。
Figure 0006325959
DSCプロットのいくつかの具体例を図1〜7に与える。これらのプロットを以下に詳細に記載する。
本明細書の実施例で使用する芳香族ジエステルは、式(6)のジ−tert−ブチルイソフタレート(酸素に対する炭素の比率が4、融点83℃)である。2種類の他の芳香族ジエステルを比較例で使用する。式(15)のイソフタル酸,ジ−フェニルエステル(酸素に対する炭素の比率が5、融点138℃)
Figure 0006325959
および式(16)のテレフタル酸,ジ−ステアリルエステル(酸素に対する炭素の比率が11、融点89℃)
Figure 0006325959
これらの芳香族ジエステルと直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aの相溶性を、DSCを用いて観察した。低分子結晶性芳香族ジエステル化合物は、それぞれの83℃、138℃および89℃に溶融ピークを示し、直鎖アモルファス樹脂Aは、約60℃でガラス転移温度Tgを示す。図1は、溶融混合したジ−tert−ブチルイソフタレートおよび直鎖アモルファスポリエステル樹脂AのDSC曲線である。樹脂AのTgは、約60℃から約48.9℃に下がり、この結晶性化合物の固体から液体への相転移が観察されなかった。このことは、ジ−tert−ブチルイソフタレートが、直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aと完全に相溶性であることを示す。図2は、溶融混合したイソフタル酸,ジ−フェニルエステルおよび直鎖アモルファスポリエステル樹脂AのDSC曲線である。樹脂AのTgは、約60℃から約46.4℃に下がり、この結晶性化合物の固体から液体への相転移が観察されなかった。このことは、イソフタル酸,ジ−フェニルエステルが、直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aと完全に相溶性であることを示す。図3は、溶融混合したテレフタル酸,ジ−ステアリルエステルおよび直鎖アモルファスポリエステル樹脂AのDSC曲線である。結晶化エンタルピーは、テレフタル酸ジ−ステアリルエステルの元々の値の20%より大きく、このことは、完全な相溶性を示す。
本明細書の実施例で使用される低分子結晶性イミドは、式(8)のN−ベンジルフタルイミドである。このイミドとアモルファスポリエステルトナーを結合する樹脂Aの相溶性試験を、DSCを用いて観察した。低分子結晶性イミドは、119℃に鋭い溶融転移と、72℃で結晶化を示し、直鎖アモルファス樹脂Aは、約60℃でガラス転移温度Tgを示す。低分子結晶性イミドN−ベンジルフタルイミドと直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aの混合物について、約29℃でガラス転移がDSCによって観察され、溶融転移は観察されず、このことは、完全な相溶性を示す。
本明細書の実施例で使用される芳香族エーテルは、式(10)のベンジル 2−ナフチルエーテル(融点102℃)である。示差走査熱量測定(DSC)を使用し、ベンジル 2−ナフチルエーテルの熱特性を測定した。図4は、それぞれ約102℃および63℃に非常に鋭敏な溶融ピークおよび再結晶化ピークを示す。図5は、溶融混合したベンジル 2−ナフチルエーテルおよび直鎖アモルファスポリエステル樹脂AのDSC曲線を示す。樹脂AのTgは、約60℃から約37.1℃に下がり、この結晶性化合物の固体から液体への相転移が観察されなかった。このことは、ベンジル 2−ナフチルエーテルが、直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aと完全に相溶性であることを示す。
式(12)の芳香族モノエステル2−ナフチルベンゾエート(融点107℃)のDSCプロットを図6および図7に示す。示差走査熱量測定(DSC)を使用し、2−ナフチルベンゾエートの熱特性を測定した。図6は、第1の加熱および冷却について、それぞれ約107℃および63℃に非常に鋭敏な溶融ピークおよび再結晶化ピークを示す。図7は、第2の加熱について、約107℃で鋭敏な溶融ピークを示す。第2の加熱は、複雑な材料に使用され、第1のスキャンによって熱履歴を消去し、第2のスキャンは、比較のためにもっと良好であることを注記しておく。
図6および図7に示すように、低分子結晶性芳香族モノエステル化合物2−ナフチルベンゾエートは、107℃付近に溶融ピークを示し、直鎖アモルファス樹脂Aは、約60℃でガラス転移温度Tgを示す。図8は、溶融混合した2−ナフチルベンゾエートおよび直鎖アモルファスポリエステル樹脂AのDSC曲線である。樹脂AのTgは、約60℃から約42℃に下がり、この結晶性化合物の固体から液体への相転移が観察されなかった。このことは、2−ナフチルベンゾエートが、直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aと完全に相溶性であることを示す。
(比較例1)
(15%イソフタル酸,ジ−フェニルエステルで構成されるトナーの調製)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これに227.72gのイソフタル酸,ジ−フェニルエステル分散物(7.18重量%、Sigma−Aldrich Chemical Companyから得たイソフタル酸ジフェニルエステルを9%アニオン系界面活性剤を用いてボールミルで粉砕することによって製造)、61.54gの高Mw直鎖アモルファスポリエステル樹脂Bのエマルション(35.22重量%)、62.34gの低Mw直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aのエマルション(34.84重量%)、30.56gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および34.83gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。直鎖アモルファス樹脂Bは、アルコキシル化ビスフェノールAとテレフタル酸およびドデセニルコハク酸のコポリエステルである。別個に、3500rpmで均質化しつつ、3.58gのAl(SO4)(27.85重量%)をフロック形成剤として加えた。この混合物を40℃まで加熱し、200rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径4.35ミクロン、GSD体積1.36に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ40.55gおよび41.07gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が6.21ミクロン、GSD体積が1.27のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、7.69gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを8.5まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH8.4で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径7.66ミクロン、GSD体積1.37、GSD数1.35および真円度0.967を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(比較例2)
(15%のテレフタル酸,ジ−ステアリルエステルで構成されるトナーの調製)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これにテレフタル酸,ジ−ステアリルエステル、高Mw直鎖アモルファス樹脂Aおよび低Mw直鎖アモルファス樹脂Bを15:21.3:21.3を含有するエマルション(12重量%、一緒に乳化することによって作られる)488.12g、30.15gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および34.39gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。別個に、3500rpmで均質化しつつ、1.18gのAl(SO4)(27.85重量%)をフロック形成剤として加えた。この混合物を38.2℃まで加熱し、300rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径5.25ミクロン、GSD体積1.38に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ40.55gおよび40.03gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が5.83ミクロン、GSD体積が1.23のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、7.6gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを8まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH7で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径6.41ミクロン、GSD体積1.25、GSD数1.31および真円度0.958を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(比較例3)
(水素化ビスフェノールAジアセテートの調製)
1Lフラスコ中、60gのSigma−Aldrichから得られる4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサノール(水素化ビスフェノールAとしても知られる)を、攪拌しつつ63.7gの無水酢酸と合わせた。次いで、8滴の濃硫酸を加え、その後、発熱が観察され、固体反応混合物が均一になった。この混合物を2.5時間攪拌し、次いで、約500gの砕いた氷に注いだ。一晩攪拌した後、この混合物を濾過し、風乾させた。得られた固体を沸騰したメタノールから2回再結晶化し、濾過し、60℃で減圧下乾燥し、25.3gの水素化ビスフェノールAジアセテートを得た。この構造を1H NMRおよび13C NMR(核磁気共鳴)分光法によって確認した。
(比較例4)
(15%の水素化ビスフェノールAジアセテートで構成されるトナーの調製)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これに310.8gの水素化ビスフェノールAジアセテート分散物(5.3重量%、比較例3の材料と9%アニオン系界面活性剤を用いてボールミルで粉砕することによって製造)、61.54gの高Mw直鎖アモルファスポリエステル樹脂Bのエマルション(35.22重量%)、62.34gの低Mw直鎖アモルファスポリエステル樹脂Aのエマルション(34.84重量%)、30.56gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および34.83gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。別個に、3500rpmで均質化しつつ、3.58gのAl(SO(27.85重量%)をフロック形成剤として加えた。この混合物を40℃まで加熱し、200rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径4.2ミクロン、GSD体積1.26に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ40.55gおよび41.07gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が5.90ミクロン、GSD体積が1.26のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、7.69gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを8.0まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH7.8で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径7.34ミクロン、GSD体積1.30、GSD数1.33および真円度0.948を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(実施例1)
(N−ベンジルフタルイミド分散物の調製)
250mlのプラスチック瓶に約700gのステンレスビーズを入れ、これに10.33グラムのTCI Americaから得たN−ベンジルフタルイミド、1.98gのThe Dow Chemical Co.から入手可能な非イオン系界面活性剤DOWFAX(47重量%)および70gの脱イオン水(DIW)を加えた。次いで、この瓶を7日間かけてミルで混合した。平均粒子直径が414nmの粒径の分散物を得た。
(実施例2)
(ベンジル 2−ナフチルエーテル分散物の調製)
250mlのプラスチック瓶に約700gのステンレスビーズを入れ、これに20グラムのTCI Americaから得たベンジル 2−ナフチルエーテル、3.34gのThe Dow Chemical Co.から入手可能な非イオン系界面活性剤DOWFAX(47重量%)および70gの脱イオン水(DIW)を加えた。次いで、この瓶を7日間かけてミルで混合した。平均粒子直径が367nmの粒径の分散物を得た。
(実施例3)
(2−ナフチルベンゾエート分散物の調製)
250mlのプラスチック瓶に約700gのステンレスビーズを入れ、これに17.45グラムのTCI Americaから得た2−ナフチルベンゾエート、3.34gのThe Dow Chemical Co.から入手可能な非イオン系界面活性剤DOWFAX(47重量%)および70gの脱イオン水(DIW)を加えた。次いで、この瓶を7日間かけてミルで混合した。平均粒子直径が484nmの粒径の分散物を得た。
(実施例4)
(15%のジ−tert−ブチルイソフタレートで構成されるトナーの構成)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これに417.33gのジ−tert−ブチルイソフタレート分散物(2.86重量%、9%アニオン系界面活性剤を用いてボールミルで粉砕することによって製造)、44.93gの高Mwアモルファス樹脂Bのエマルション(35.22重量%)、45.51gの低Mw直鎖アモルファス樹脂Aのエマルション(A、34.84重量%)、22.31gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および25.43gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。別個に、3500rpmで均質化しつつ、2.62gのAl(SO4)(27.85重量%)をフロック形成剤として加えた。この混合物を41.1℃まで加熱し、200rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径3.96ミクロン、GSD体積1.26に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ29.60gおよび29.98gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が6.48ミクロン、GSD体積が1.27のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、5.62gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを7.8まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH8.4で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径7.50ミクロン、GSD体積1.31、GSD数1.33および真円度0.960を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(実施例5)
(15%のN−ベンジルフタルイミドで構成されるトナーの調製)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これに493.32gの実施例1のN−ベンジルフタルイミド分散物(2.32重量%)、43.08gの高Mw直鎖アモルファス樹脂Bのエマルション(35.22重量%)、43.63gの低Mw直鎖アモルファス樹脂Aのエマルション(34.84重量%)、21.39gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および24.38gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。別個に、3500rpmで均質化しつつ、2.51gのAl(SO4)(27.85重量%)をフロック形成剤として加えた。この混合物を43℃まで加熱し、200rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径4.05ミクロン、GSD体積1.30に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ28.38gおよび28.75gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が6.21ミクロン、GSD体積が1.25のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、5.39gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを8まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH7.7で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径8.15ミクロン、GSD体積1.36、GSD数1.35を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(実施例6)
(15%のベンジル 2−ナフチルエーテルで構成されるトナーの調製)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これに165.99gの実施例2のベンジル 2−ナフチルエーテル分散物(9.85重量%)、61.54gの高Mw直鎖アモルファス樹脂Bのエマルション(35.22重量%)、62.34gの低Mw直鎖アモルファス樹脂Aのエマルション(34.84重量%)、30.56gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および34.83gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。別個に、3500rpmで均質化しつつ、3.58gのAl(SO4)(27.85重量%)を加えた。この混合物を39.4℃まで加え、200rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径4.40ミクロン、GSD体積1.26に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ40.55gおよび41.07gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が5.96ミクロン、GSD体積が1.33のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、7.69gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを8まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH8で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径6.34ミクロン、GSD体積1.32、GSD数1.30を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(実施例7)
(15%の2−ナフチルベンゾエートで構成されるトナーの調製)
2リットルのガラス反応器にオーバーヘッドミキサーを取り付け、これに225.21gの実施例3の2−ナフチルベンゾエート分散物(7.26重量%)、61.54gの高Mw直鎖アモルファス樹脂Bのエマルション(35.22重量%)、62.34gの低Mw直鎖アモルファス樹脂Aのエマルション(34.84重量%)、30.56gのワックス分散物(International Group Inc.から入手可能なワックス、30.19重量%)および34.83gのシアン顔料PB15:3(17.21重量%)を加えた。別個に、3500rpmで均質化しつつ、3.58gのAl(SO4)(27.85重量%)をフロック形成剤として加えた。この混合物を45.3℃まで加熱し、200rpmで攪拌しつつ、粒子を凝集させた。コア粒子が、体積平均粒径4.05ミクロン、GSD体積1.22に達するまで、粒径をCoulter Counterで監視し、次いで、それぞれ40.55gおよび41.07gの上述のA樹脂エマルションおよびB樹脂エマルションの混合物をシェル材料として加え、平均粒径が5.96ミクロン、GSD体積が1.27のコア−シェル構造の粒子を得た。その後、4重量%のNaOH溶液を用い、次いで、7.69gのEDTA(39重量%)を用いて反応スラリーのpHを7.8まで上げ、トナーの成長を凍結させた。凍結させた後、反応混合物を85℃まで加熱し、トナー粒子を85℃、pH7.8で融着させた。融着させた後、トナーを急冷し、最終粒径6.97ミクロン、GSD体積1.35、GSD数1.32および真円度0.951を得た。次いで、このトナースラリーを室温まで冷却し、ふるい分け(25μm)、濾過によって分離し、次いで、洗浄し、凍結乾燥させた。
(融合結果)
実施例4〜7、比較例1および2のトナーおよびコントロールトナーを、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置を用いて評価した。光沢、MFT、冷オフセット性能、熱オフセット性能のために、トナーを220mm/sでXerox(登録商標)Color Xpressions(登録商標)紙に融合させた。トナーの融合性能を図4〜図7に与える。コントロールトナーは、融点が65℃〜85℃である結晶性樹脂を含むXerox(登録商標)700 DCPトナーであり、Xerox(登録商標)DC250プリンタで使用するようなXerox(登録商標)EA高光沢(HG)トナーであった。フューザーは、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置である。
Figure 0006325959
表4に示すように、イソフタル酸,ジ−フェニルエステルまたはテレフタル酸,ジ−ステアリルエステルを含有するトナーのしわ固定MFTは、ULM EAコントロールトナーのしわ固定MFTより大きい。コントロールトナーのMFTは112℃であり、一方、低分子サンプルは、117℃で開始し、135℃になった。低分子を含む2種類の比較例トナーは、低温溶融特性を与えなかった。
イソフタル酸,ジ−フェニルエステルの場合には、上述のようにアモルファスポリエステル樹脂と相溶性である場合であっても、酸素に対する炭素の比率が5である場合(比較として、アモルファスポリエステル樹脂AおよびBの酸素に対する炭素の比率は、それぞれ4.85および4.95である)、融点は138℃であり、この融点は、トナーを融合させたとき、結晶性芳香族ジエステルを溶融させるには高すぎる。テレフタル酸,ジ−ステアリルエステルの場合、融点は83℃であるが、疎水性が高すぎ、酸素に対する炭素の比率が11であり、上述のように、アモルファスポリエステル樹脂と相溶性ではない。
Figure 0006325959
表5に示すように、ジ−tert−ブチルイソフタレートをトナーに組み込むと、Xerox(登録商標)700 DCPトナーに対し、冷オフセット温度(129℃に対し、100℃)およびしわ固定MFT(122℃に対し、111℃)がもっと低い温度にシフトする(しわ固定MFT値は、ほぼ±3℃または4℃というのが正確である)。斑点/熱オフセット温度は、高くなり(200℃に対し、210℃)、これによって、融合自由度がかなり大きくなった(71℃に対し、97℃)。
実施例5のトナーおよびコントロールトナーを、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置を用いて評価した。光沢、MFT、冷オフセット性能、熱オフセット性能のために、単位面積あたりのトナーの質量(TMA)が1.00mg/cmになるようにトナーを220mm/sでXerox(登録商標)Color Xpressions(登録商標)紙(90gsm)に融合させた。フューザーロールの温度を、光沢およびしわ測定のために冷オフセットから熱オフセットまで(210℃まで)変動させた。トナーの融合性能を図9および図10に示す。
図9および図10は、それぞれ、15%のN−ベンジルフタルイミドを含有する実施例5のトナー、Xerox(登録商標)高光沢トナーおよびULM EA Xerox(登録商標)700 DCPトナーについて、融合温度に対する印刷光沢および印刷しわ面積のプロットを示す。コントロールと比較して、N−ベンジルフタルイミドを含有するトナーは、いくらか低い光沢と、いくらか低いしわ固定MFTを示す。特に、実験トナーは、非常に低い冷オフセット温度と、高い熱オフセット温度を示し、予想できない広い融合自由度を与える。
実施例6のトナーおよびコントロールトナーを、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置を用いて評価した。光沢、MFT、冷オフセット性能、熱オフセット性能のために、単位面積あたりのトナーの質量(TMA)が1.00mg/cmになるようにトナーを220mm/sでXerox(登録商標)Color Xpressions(登録商標)紙(90gsm)に融合させた。フューザーロールの温度を、光沢およびしわ測定のために冷オフセットから熱オフセットまで(210℃まで)変動させた。トナーの融合性能を図11および図12および表6に示す。
表6は、結晶性樹脂を含有するコントロールトナーとしてのXerox(登録商標)700 DCPトナーと比較して、低分子結晶性ベンジル 2−ナフチルエーテルを含む実施例6のトナーの融合結果を示す。フューザーは、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置である。
Figure 0006325959
表6に示すように、ベンジル 2−ナフチルエーテルをトナーに組み込むと、Xerox(登録商標)700 DCPトナーに対し、冷オフセット温度(113℃に対し、100℃)およびしわ固定MFT(117℃に対し、104℃)がもっと低い温度にシフトする(しわ固定MFT値は、ほぼ±3℃または4℃というのが正確である)。斑点/熱オフセット温度は、高くなり(190℃に対し、200℃)、これによって、融合自由度がかなり大きくなった(73℃に対し、96℃)。
図11および図12は、それぞれ、15%のベンジル 2−ナフチルエーテルを含有する実施例6のトナー、Xerox(登録商標)高光沢トナーおよびULM EA Xerox(登録商標)700 DCPトナーについて、融合温度に対する印刷光沢および印刷しわ面積のプロットを示す。ULM EAコントロールと比較して、ベンジル 2−ナフチルエーテルを含有するトナーは、いくらか低い光沢を示し、両方のコントロールに対し、いくらか低いしわ固定MFTを示す。
実施例7のトナーおよびコントロールトナーを、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置を用いて評価した。光沢、MFT、冷オフセット性能、熱オフセット性能のために、単位面積あたりのトナーの質量(TMA)が1.00mg/cmになるようにトナーを220mm/sでXerox(登録商標)Color Xpressions(登録商標)紙(90gsm)に融合させた。フューザーロールの温度を、光沢およびしわ測定のために冷オフセットから熱オフセットまで(210℃まで)変動させた。トナーの融合性能を図13および図14および表7に示す。
表7は、結晶性樹脂を含有するコントロールトナーとしてのXerox(登録商標)700 DCPトナーと比較して、低分子結晶性2−ナフチルベンゾエートを含む実施例7のトナーの融合結果を示す。フューザーは、Xerox(登録商標)700 Digital Color Pressプリンタの融合装置である。
Figure 0006325959
表7および図13に示すように、2−ナフチルベンゾエートをトナーに組み込むと、Xerox(登録商標)700 DCPトナーに対し、冷オフセット温度(129℃に対し、100℃)およびしわ固定MFT(122℃に対し、111℃)がもっと低い温度にシフトする(しわ固定MFT値は、ほぼ±3℃または4℃というのが正確である)。斑点/熱オフセット温度は、高くなり(210℃に対し、>210℃)、これによって、融合自由度がかなり大きくなった(71℃に対し、99℃)。
図13および図14は、それぞれ、15%の2−ナフチルベンゾエートを含有する実施例2のトナー、Xerox(登録商標)高光沢トナーおよびULM EA Xerox(登録商標)700 DCPトナーについて、融合温度に対する印刷光沢および印刷しわ面積のプロットを示す。ULM EAコントロールと比較して、2−ナフチルベンゾエートを含有するトナーは、いくらか低い光沢を示し、両方のコントロールに対し、いくらか低いしわ固定MFTを示す。
上に記載するトナーサンプルを、Xerox(登録商標)700 DCP添加剤および担体とブレンドし、現像剤サンプルを与えた。現像剤サンプルをAゾーンおよびJゾーンに一晩置いて平衡状態にし、次いで、Turbulaミキサーを用い、約60分かけて帯電させた。Aゾーンは、約28℃、相対湿度(RH)85%の高湿度ゾーンであり、Jゾーンは、約21℃、RH10%の低湿度ゾーンである。100V/cmの電場を用いた電荷分光光度計を用い、トナー電荷(Q/d)を測定し、トナー電荷分布の中点として視覚的に測定した。空気流で吹き飛ばすことによってトナーを除去した後、現像剤が残ったフェラデーケージ上の電荷を測定する総電荷ブローオフ方法によって、トナーの電荷質量比(Q/m)を決定した。ケージ内に集まった総電荷を、ブローオフの前後のケージの重さを測ることによって、ブローオフによって除去されたトナーの質量で割り算することによって計算し、Q/m比を得る。
実施例4〜7のトナーを試験し、帯電結果は、許容範囲であり、コントロールとして使用する名目上のULMトナーの結果と同様であることがわかった。さらに、トナーの帯電特性を最適化してもよく、トナーシェルの厚みを調節し、結晶性材料の重量%を変え、低分子結晶性有機化合物および結晶性ポリマーの両方を組み込み、その比率を最適化し、トナーの凝集/融着プロセスを調節する(例えば、融着温度を調節する)ことによって、例えば、Q/mおよびQ/dの両方を改良してもよい。

Claims (11)

  1. アモルファスポリマー樹脂と、
    分子結晶性有機化合物としてのベンジル2−ナフチルエーテルと、
    任意に、着色剤とを含み、
    前記アモルファスポリマー樹脂がポリエステル樹脂であり、
    前記アモルファスポリマー樹脂と前記低分子結晶性有機化合物との混合物は、示差走査熱量測定によって決定する場合、前記アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、前記混合物の中における前記低分子結晶性有機化合物の融エンタルピーが、前記低分子結晶性有機化合物が純粋な形態にある場合の融エンタルピーの10%未満であると測定されることを特徴とする、乳化凝集(EA)トナー。
  2. 前記アモルファスポリマー樹脂は、ポリ(プロポキシル化ビスフェノールA−co−フマレート)樹脂である、請求項1に記載のEAトナー。
  3. 前記混合物の中における前記低分子結晶性有機化合物の融エンタルピーは、前記低分子結晶性有機化合物が純粋な形態にある場合の融エンタルピーの5%未満であると測定される、請求項1に記載のEAトナー。
  4. ワックスをさらに含む、請求項1に記載のEAトナー。
  5. 前記低分子結晶性有機化合物が前記EAトナーの乾燥重量の5%〜25%を占める、請求項1に記載のEAトナー。
  6. さらに結晶性樹脂を含む、請求項1に記載のEAトナー。
  7. 前記結晶性樹脂が結晶性ポリエステル樹脂である、請求項に記載のEAトナー。
  8. アモルファスポリマー樹脂のエマルションと、低分子結晶性有機化合物としてのベンジル2−ナフチルエーテルのエマルションと、任意に少なくとも1つの着色剤のエマルションと、任意にワックスのエマルションと、を混合し、コンポジットエマルションを作成すること;及び
    前記コンポジットエマルションに凝集剤を添加して乳化凝集したトナー粒子を作成すること
    を含み、
    前記アモルファスポリマー樹脂がポリエステル樹脂であり、
    前記アモルファスポリマー樹脂と前記低分子結晶性有機化合物との混合物は、示差走査熱量測定によって決定する場合、前記アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、前記混合物の中における前記低分子結晶性有機化合物の融エンタルピーが、前記低分子結晶性有機化合物が純粋な形態にある場合の融エンタルピーの10%未満であると測定される、
    乳化凝集トナー粒子の製造方法。
  9. 前記低分子結晶性有機化合物が前記乳化凝集トナー粒子の乾燥重量の5%〜25%を占める、請求項に記載の製造方法。
  10. 前記混合においてさらに結晶性樹脂のエマルションが混合される、請求項に記載の製造方法。
  11. アモルファスポリマー樹脂と、
    分子結晶性有機化合物としての2−ナフチルベンゾエートと、
    任意に、着色剤とを含み、
    前記アモルファスポリマー樹脂がポリエステル樹脂であり、
    前記アモルファスポリマー樹脂と前記低分子結晶性有機化合物との混合物は、示差走査熱量測定によって決定する場合、前記アモルファスポリマー樹脂よりもガラス転移温度が低く、前記混合物の中における前記低分子結晶性有機化合物の融エンタルピーが、前記低分子結晶性有機化合物が純粋な形態にある場合の融エンタルピーの10%未満であると測定されることを特徴とする、乳化凝集(EA)トナー。
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